JPH0793719A - 磁気抵抗効果型磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

磁気抵抗効果型磁気ヘッド及びその製造方法

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JPH0793719A
JPH0793719A JP5239652A JP23965293A JPH0793719A JP H0793719 A JPH0793719 A JP H0793719A JP 5239652 A JP5239652 A JP 5239652A JP 23965293 A JP23965293 A JP 23965293A JP H0793719 A JPH0793719 A JP H0793719A
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直樹 古賀
Hidetoshi Matsumoto
秀俊 松本
Hiroshi Tomiyasu
弘 冨安
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 信頼性を向上させる事ができる磁気抵抗効果
型磁気ヘッド及びその製造方法を提供する事を目的とす
る。 【構成】 磁気抵抗効果膜7上に反強磁性膜8を成膜
し、その上に酸化防止用の保護膜17を設けた。この事
によって、反強磁性膜8の腐食を防止できるので、特性
劣化等を防止でき、信頼性を向上させる事ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ディスク装置等の磁
気記録装置に用いられる磁気抵抗効果型磁気ヘッド及び
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気記録分野における小型化・大容量化
の要求には目ざましいものがある。例えば、磁気ディス
ク装置を見てみるとディスク径は、3.5インチから
2.5インチ、 1.8インチと小さくなってきており、
磁気ディスク一枚当りの容量も2.5インチ100メガ
バイトと言われている。
【0003】これらの要求に応えるため磁気ディスクと
して高保磁力、高残留磁束密度、低ノイズの特徴を有す
る金属薄膜ディスクが開発され、磁気ヘッドとしてメタ
ルインギャップヘッドや薄膜ヘッド、さらに、金属磁性
膜を積層した積層型磁気ヘッド等が開発されてきた。
【0004】しかし、これらの磁気ヘッドは全て電磁誘
導現象を利用したものであり、その再生出力は磁気ヘッ
ド,磁気ディスク間相対速度に比例する。そのため、さ
らに磁気ディスクの径が小さくなると、もはや十分な再
生出力を得ることが出来なくなっている。そのため、現
在磁気抵抗効果を利用して磁気ディスクからの磁束を感
磁する磁気抵抗効果型磁気ヘッド(以下MRヘッドと略
す)が提案されている。
【0005】ここで、図13は従来のMRヘッドを示す
正面図である。図中1はAl23TiC等のセラミッ
ク材からなる基板であり、2はAl23 ,SiO2
からなる絶縁層、3はNiFe等の軟磁性体からなる下
部シールド層、4はAl2 3 ,SiO2 等からなり下
部再生ギャップとなる絶縁層、5はアモルファス合金,
NiFe等からなる磁気抵抗効果膜7(以下MR膜と略
す)に横バイアス磁界を与えるための軟磁性膜、6はT
a,Ti,SiO2 等からなり軟磁性膜5とMR膜7と
を磁気的に分離する中間層、8はFeMn系合金等から
なりMR膜7の磁区を制御するための反強磁性膜、9は
例えばAu,W等のリード層、10はAl23 ,Si
2 等からなり上部再生ギャップとなる絶縁層、11は
NiFe等からなる上部シールド層、12はAl2
3 ,SiO2 等からなり再生ヘッドであるMRヘッドと
記録ヘッドとを分離する絶縁層、13はNiFe等から
なり記録ヘッドの下部コアとなる軟磁性層、14はAl
23 ,SiO2 等からなり記録ギャップとなる絶縁
層、15はNiFe等からなり記録ヘッドの上部コアと
なる軟磁性層、16はAl23 等からなり全体の保護
層となる絶縁層である。
【0006】このヘッドの場合、記録のトラック幅と再
生のトラック幅とを個別に設定できるため、ワイドライ
ト−ナローリード(広く記録して狭く再生する。)が可
能となっている。また、出力の線形性を保つための横バ
イアス方式としてSAL(Soft−Adjacent
−Layer)バイアス方式と呼ばれる方法を用いてお
り、MR膜7に流れるセンス電流により発生する磁界で
軟磁性膜5を磁化させ、軟磁性膜5の磁化から発生する
磁界によりMR膜7にバイアス磁界を印加するものであ
る。また、反強磁性膜8はMRヘッド特有のバルクハウ
ゼンノイズを抑制するためにMR膜7の磁区を制御する
ためのものであり、MR膜7との間に働く交換結合磁界
によりトラック幅方向(図中矢印で示す)に抑制磁界を
与えMR膜7を単磁区化するものである。
【0007】このような構成のMRヘッドの動作を簡単
に説明する。記録ヘッドにより磁気記録媒体に記録され
た磁化から発生する磁界がMR膜7のトラック部に流入
するとその磁束の大きさによって電気抵抗が変化する。
このとき、MR膜7にはセンス電流を流しているため電
気抵抗の変化を電圧変化として検出することが出来る。
【0008】この時、軟磁性膜5の膜厚や飽和磁束密度
の大きさを変えることによりバイアス磁界の大きさを変
え最適バイアスを与えるようにする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の構成では、反強磁性膜8は一般的に腐食し易い材料で
構成されるために、反強磁性膜8を形成した直後に腐食
することがあり、その結果MRヘッドの特性が劣化した
り、また形成直後に腐食しなくても長期間使用すること
によって、反強磁性膜8が次第に腐食し、やはりMRヘ
ッドの特性が劣化することがあった。このMRヘッドの
特性の劣化の原因として、例えば、反強磁性膜8が腐食
することによってリード層9との間の電気抵抗が大きく
なり、サーマルノイズが発生し、反強磁性膜8そのもの
の機能が低下する等が考えられる。
【0010】また、反強磁性膜8は温度の上昇に対し反
強磁性体から常磁性体へと徐々に変化していく傾向にあ
るために図14に示すようにMR膜7の磁区を制御する
ための磁界(交換結合磁界)は徐々に減少してゆく。従
ってMRヘッドの温度がリード層等の発熱によって温度
が上がった場合、磁区を制御するための磁界の向きと異
なる方向に外部から磁界が加わると、温度が低下した時
に磁区を制御するための磁界の向きが変化してしまい、
そのためデータ再生中にバルクハウゼンノイズが発生し
データの読み取りエラーが生じてしまうことがあった。
【0011】従って上述の様に従来の構成では、反強磁
性膜8の腐食や、反強磁性膜8の温度上昇によって生じ
るMRヘッドの特性劣化が生じることがあり、信頼性が
低いという問題点があった。
【0012】本発明は前記従来の課題を解決するもの
で、信頼性を向上させることができる磁気抵抗効果型磁
気ヘッド及びその製造方法を提供することを目的として
いる。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、磁気抵抗効果膜上に前記磁気抵抗効果膜の磁区を制
御するためにFeMn系合金等の反強磁性膜を設け、さ
らに前記反強磁性膜上にCr,Ta,Ti,Ni,Cu
等のFe,Mnよりも酸化物形成エネルギーが小さい金
属のうち少なくとも1種の金属あるいはアモルファス合
金からなる保護膜を前記反強磁成膜時から真空を破るこ
となく連続して設けるようにした。また、磁気抵抗効果
膜上に前記磁気抵抗効果膜の磁区を制御するためにFe
Mn系合金等の反強磁性膜を設け、さらに前記反強磁性
膜上にCoNiPt,CoPt,CoCrPt,CoC
rTa,CoCrTaPt,CoNiCr,CoNiC
rPt,CoNi等の硬質磁性体を設けるようにした。
場合によっては前記反強磁性膜と前記硬質磁性体との間
にCrからなる下地層を設けるようにした。
【0014】
【作用】本発明は上記構成により、低電気抵抗化を達成
することができMRヘッドの信頼性を向上し、かつサー
マルノイズを低減することができる。また、MRヘッド
の動作時のデータ読み取りの信頼性を向上することがで
き高性能のMRヘッドを得ることができる。
【0015】
【実施例】
(実施例1)図1は本発明の一実施例における磁気抵抗
効果型磁気ヘッドを示す正面図である。図1において、
1は基板、2は絶縁層、3は下部シールド層、4は絶縁
層、5は軟磁性膜、6は中間層、7はMR膜、8は反強
磁性膜、9はリード層、10は絶縁層、11は上部シー
ルド層、12は絶縁層、13は軟磁性層、14は絶縁
層、15は軟磁性層、16は絶縁層でこれらは従来の構
成と同じである。
【0016】17は反強磁性膜8とリード層9との間に
設けられた保護膜で、保護膜17はCr,Ta,Ti,
Ni,Cu等のFe,Mnよりも酸化物形成エネルギー
が小さい金属のうち少なくとも1種の金属あるいはアモ
ルファス合金から構成されている。アモルファス合金と
して、本実施例ではCoNbZrTaを用いたが、アモ
ルファス合金は耐食性に優れているので、他の組成でも
同等の効果を得ることができる。この保護膜17を腐食
し易い反強磁性膜8上に設けることによって、反強磁性
膜8の腐食を防止できるので、MRヘッドの特性劣化を
防止することができる。なお、本実施例では保護膜17
は反強磁性膜8上にしか設けなかったが、反強磁性膜8
を挟む様に保護膜17を設けると、更に耐食性を向上さ
せることができる。
【0017】次に以上の様に構成されたMRヘッドにつ
いて以下その製造方法を図5〜図12を用いて説明す
る。
【0018】まず、図5に示す様にAl23 ,TiC
等のセラミック材よりなる基板1上にスパッタリング法
等によって、Al23 ,SiO2 等からなる絶縁層2
を2〜3μm程度成膜し、その上にスパッタリング法ま
たは鍍金法等によってNiFe,FeAlSi等の軟磁
性材料より構成される下部シールド層3を所定の形状と
なるように形成する。この時下部シールド層3の厚みは
2μm程度で形成した。また下部シールド層3を所定の
形状にするためには、予め絶縁層2の上にレジスト等を
用いてパターンを形成した後に成膜したり、成膜した後
にミリング等によって所定の形状に加工を行う。
【0019】次に図6に示す様に下部シールド層3の上
にスパッタリング法等によってAl 23 ,SiO2
からなり、下部再生ギャップとなる絶縁層4を1000
〜2000Å程度成膜し、更に絶縁層4の上にスパッタ
リング法または真空蒸着法等によってNiFeRh,ア
モルファス合金等の横バイアス磁界を与えるための軟磁
性膜5を200〜300Å程度の膜厚で形成し、更に軟
磁性膜5の上にスパッタリング法及び真空蒸着法によっ
てTa,Ti,SiO2 等からなる中間層6を100〜
300Å程度の膜厚で形成し、次に中間層6の上にスパ
ッタリング法または真空蒸着法等によってNiFe等か
らなるMR膜7を膜厚200〜500Åの膜厚で形成す
る。
【0020】その後、図7に示す様に、フォトレジスト
21によって反強磁性膜8及びリード層9を所定の形状
に形成するパターンを作製する。
【0021】その後、図8に示す様にスパッタリング法
等によってFeMn系合金からなる反強磁性膜8を20
0〜300Å程度の膜厚で成膜し、真空を破る事なく連
続して保護膜17を成膜する。ここで、真空を破ること
なく成膜を行える装置としては連続スパッタ装置等が考
えられる。保護膜17の形成膜厚としては、50〜50
0Åの範囲が望ましく、好ましくは100〜300Åの
範囲がよい。本実施例ではTaを200Åの膜厚で成膜
した。
【0022】次に図9に示す様に真空蒸着法等を用いて
Au等からなるリード層9を1000〜2000Åの膜
厚で成膜する。
【0023】次に図10に示す様にリフトオフ等を施し
てフォトレジスト21を除去することでMR膜7に電流
を供給するリード層9が形成される。
【0024】その後に図11に示す様にスパッタリング
法等によってAl23 ,SiO2等から構成される上
部再生ギャップとなる絶縁層10を1000〜2000
Å程度の膜厚で形成する。その上にスパッタリング法ま
たは鍍金法等によってNiFe等から構成される上部シ
ールド層11を所定の形状で、しかも膜厚1〜3μmで
形成する。
【0025】次に図12に示す様にスパッタリング法等
によってAl23 ,SiO2 等からなり、再生ヘッド
であるMRヘッドと記録ヘッドを分離する絶縁層12を
約1μm程度成膜し、その後に記録ヘッドの下部コアと
なる軟磁性層13を形成する。次に軟磁性層13の上に
記録ギャップとなる絶縁層14を介して記録ヘッドの上
部コアとなる軟磁性層15を形成する。軟磁性層13,
15はそれぞれNiFe等の軟磁性材料をスパッタリン
グ法や鍍金法等の薄膜形成技術を施す事によって膜厚2
〜4μmで形成される。さらに絶縁層14はAl2
3 ,SiO2 等の非磁性材料にスパッタリング法等を施
すことによって膜厚0.6μm程度で形成される。最後
にAl23 等にスパッタリング法等を施す事によって
保護膜となる絶縁層16を成膜する。
【0026】以上の様に構成されたMRヘッド(膜厚等
は上述の条件)について従来例との電気抵抗の比較を行
った。ヘッドはトラック幅4μmとしてMR素子部の高
さが2μmとなるように加工して、その時の電気抵抗を
測定した。20個の測定結果を(表1)に示す。
【0027】
【表1】
【0028】従来例ではおそらく酸化の程度が異なるた
めと推察されるが、電気抵抗が高くそのばらつきも大き
い。しかし、実施例では電気抵抗が低くほぼ理論値通り
の値となっておりそのばらつきも小さくなっている。
【0029】なお、リード層9をAu,W等の単層膜で
はなく下地層を持つような複合膜で形成した場合、例え
ば保護膜17をTaとしてリード層9をTa/Auの2
層膜とするように保護膜17とリード層9の下地層とを
同一の材料とすることによりさらに効果が大きくなる。
【0030】(実施例2)図2は本発明の第2の実施例
におけるMRヘッドを示す正面図である。図1で示した
ものと同一の番号は同一の機能を示すものであり説明は
省略する。本実施例では反強磁性膜8で規制された幅と
リード層18(製法、構成材料等はリード層9とほぼ同
じ)で規制された幅(即ちトラック幅)が異なる構成と
なっている。本実施例の場合、FeMn系合金を成膜し
た後に再度フォトレジスト等によりリード層18を成膜
するためのパターンを形成する必要がある。従って、F
eMn系合金はこのパターンを形成する工程を通ること
になり、当然現像液や純水等に浸漬されるため、保護膜
17を設ける効果は実施例1に比べて大きくなる。特
に、この場合腐食等によりFeMn系合金の機能が低下
することを防げる効果がある。
【0031】本実施例のMRヘッドと比較例として本実
施例の構成で保護膜17がないMRヘッドとの記録再生
特性の比較を行った。記録再生は各々10個のMRヘッ
ドについて3.5インチの薄膜磁気ディスクを用い、周
速8m/s,記録周波数6MHzで行った。測定方法は
6MHzの信号を連続して10回記録再生を行い、その
平均値(x)とばらつき(σ)を求め、記録再生の安定
度の指標としてσ/xを求めた。10個のヘッドについ
てのσ/xの平均値とばらつきを(表2)に示す(膜厚
等は実施例1と同じ)。
【0032】
【表2】
【0033】比較例においては平均値、ばらつきとも大
きくなっておりMR膜7の磁区の制御にばらつきがある
のに対し、本実施例ではσ/xの平均値、ばらつきとも
に小さくなっていることがわかる。
【0034】(実施例3)図3は本発明の第3の実施例
における磁気抵抗効果型磁気ヘッドを示す正面図であ
る。19は反強磁性膜8とリード層18の間に設けられ
た硬質磁性体であり、その他の構成は(実施例2)と同
様である。硬質磁性体19としてCoNiPt,CoP
t,CoCrPt,CoCrTa,CoCrTaPt,
CoNiCr,CoNiCrPt,CoNiのうち1種
を用いることができる。更に硬質磁性体19の膜厚によ
って発生する磁界の大きさを制御することができるが、
あまり厚くすると再生ギャップが厚くなるため好ましく
ない。従って硬質磁性体19の膜厚としては100〜1
000Å、好ましくは200〜500Åの範囲で選択す
ることが好ましい。本実施例では例えば150℃以上に
温度が上昇して反強磁性膜8が反強磁性体から常磁性体
へと変化したとしても、反強磁性膜8の上に設けている
硬質磁性体19により磁界がトラック幅方向に加わって
いるため、磁区を制御する磁界の方向が外部の磁界によ
って乱されることがないため安定してMR膜7の磁区を
制御することができる。また、付随する効果として硬質
磁性体19から発生する磁界により、MR膜7や下部シ
ールド層3,上部シールド層11の磁区を制御すること
も可能である。
【0035】本実施例のMRヘッドと比較例として本実
施例の構成で硬質磁性体19がないMRヘッドとの記録
再生特性の比較を行った。この場合、硬質磁性体19と
して400ÅのCoNiPtを成膜している。
【0036】記録再生は各々10個のMRヘッドについ
て3.5インチの薄膜磁気ディスクを用い、周速8m/
s,記録周波数6MHzで行った。測定方法は6MHz
の信号を連続して10回記録再生を行い、その平均値
(x)とばらつき(σ)を求め、記録再生の安定度の指
標としてσ/xを求めた。10個のヘッドについてのσ
/xの平均値とばらつきを(表3)に示す。さらにヘッ
ドを160℃雰囲気中でMR膜7の磁区を制御する磁界
と直角の方向に外部磁界を印加して、その後の記録再生
を同様に測定した。結果を(表3)にあわせて示す。
【0037】
【表3】
【0038】本実施例では通常の測定においてもσ/x
の平均値、ばらつきともに小さくなっているのは、硬質
磁性体19が反強磁性膜8の腐食防止の効果も持ってい
るからである。さらに高温雰囲気を通した実験の結果で
は、比較例においては平均値、ばらつきとも通常実験よ
りも大きくなっているのに対し、本実施例では通常実験
とほぼ同じ結果となっていることがわかる。
【0039】(実施例4)図4は本発明の第4の実施例
における磁気抵抗効果型磁気ヘッドを示す正面図であ
る。本実施例の特長は(実施例3)で示した硬質磁性体
19を単層構造から下地層20を設けた2層構造として
いる点である。この場合、硬質磁性体19として前述と
同様にCoNiPt,CoPt,CoCrPt,CoC
rTa,CoCrTaPt,CoNiCr,CoNiC
rPt,CoNiのうち1種を、下地層20としてCr
を用いている。前述した硬質磁性体19はCrの上では
その保磁力が大きくなることから外部の磁界に対して磁
界の向きが変化されにくく、さらに効果が大きくなる。
【0040】本実施例のMRヘッドも(実施例3)と同
様の効果が得られることを確認した。
【0041】なお、上記実施例ではMRヘッドと書き込
みヘッドとが分離した構造を示したが、上部シールドと
下部コアとが一体になった構造でも効果があることは明
らかであるし、横バイアスの手段についてもここではS
ALバイアスについて示したが、シャントバイアスや電
流バイアス、永久磁石バイアス等についても本実施例の
効果が得られることは明らかである。また、反強磁性膜
8自体の耐食性を向上させるためCr,Pt,Rh,N
b等を添加した場合でも同様の効果が得られる。
【0042】
【発明の効果】本発明は、磁気抵抗効果膜上に前記磁気
抵抗効果膜の磁区を制御するためにFeMn系合金等の
反強磁性膜を設け、さらに前記反強磁性膜上にCr,T
a,Ti,Ni,Cu等のFe,Mnよりも酸化物形成
エネルギーが小さい金属のうち少なくとも1種の金属あ
るいはアモルファス合金からなる保護膜を前記反強磁成
膜時から真空を破ることなく連続して設けるようにし
た。また、磁気抵抗効果膜上に前記磁気抵抗効果膜の磁
区を制御するためにFeMn系合金等の反強磁性膜を設
け、さらに前記反強磁性膜上にCoNiPt,CoP
t,CoCrPt,CoCrTa,CoCrTaPt,
CoNiCr,CoNiCrPt,CoNi等の硬質磁
性体を設けるようにした。場合によっては前記反強磁性
膜と前記硬質磁性体との間にCrからなる下地層を設け
るようにした。
【0043】上記構成により、反強磁性膜の腐食を防止
できるとともに、反強磁性膜の温度上昇によって生じる
MRヘッドの特性劣化を防止でき、信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における磁気抵抗効果型磁気
ヘッドを示す正面図
【図2】本発明の第2の実施例における磁気抵抗効果型
磁気ヘッドを示す正面図
【図3】本発明の第3の実施例における磁気抵抗効果型
磁気ヘッドを示す正面図
【図4】本発明の第4の実施例における磁気抵抗効果型
磁気ヘッドを示す正面図
【図5】本発明の一実施例における磁気抵抗効果型磁気
ヘッドの製造方法を示す工程図
【図6】本発明の一実施例における磁気抵抗効果型磁気
ヘッドの製造方法を示す工程図
【図7】本発明の一実施例における磁気抵抗効果型磁気
ヘッドの製造方法を示す工程図
【図8】本発明の一実施例における磁気抵抗効果型磁気
ヘッドの製造方法を示す工程図
【図9】本発明の一実施例における磁気抵抗効果型磁気
ヘッドの製造方法を示す工程図
【図10】本発明の一実施例における磁気抵抗効果型磁
気ヘッドの製造方法を示す工程図
【図11】本発明の一実施例における磁気抵抗効果型磁
気ヘッドの製造方法を示す工程図
【図12】本発明の一実施例における磁気抵抗効果型磁
気ヘッドの製造方法を示す工程図
【図13】従来の磁気抵抗効果型磁気ヘッドを示す正面
【図14】温度と磁区を制御する磁界の大きさとの関係
を示すグラフ
【符号の説明】
1 基板 2,4,10,12,14,16 絶縁層 3 下部シールド層 5 軟磁性膜 6 中間層 7 磁気抵抗効果膜 8 反強磁性膜 9 リード層 11 上部シールド層 13,15 軟磁性層 17 保護膜 18 リード層 19 硬質磁性体 20 下地層

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気抵抗効果膜と、前記磁気抵抗効果膜に
    接続されたリード層と、前記磁気抵抗効果膜上に設けら
    れた反強磁性膜と、前記反強磁性膜上に設けられた保護
    膜を備えたことを特徴とする磁気抵抗効果型磁気ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】反強磁性膜を構成する材料としてFeMn
    系合金を用いた事を特徴とする請求項1記載の磁気抵抗
    効果型磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】保護膜を構成する材料としてFe,Mnよ
    りも酸化物形成エネルギーが小さい元素のうち少なくと
    も1種の元素あるいはアモルファス合金を用いることを
    特徴とする請求項2記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】Fe,Mnよりも酸化物形成エネルギーが
    小さい元素がCr,Ta,Ti,Ni,Cuであること
    を特徴とする請求項3記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッ
    ド。
  5. 【請求項5】磁気抵抗効果膜と、前記磁気抵抗効果膜に
    接続されたリード層と、前記磁気抵抗効果膜上に設けら
    れた反強磁性膜と、前記反強磁性膜上に設けられた硬質
    磁性体を備えた事を特徴とする磁気抵抗効果型磁気ヘッ
    ド。
  6. 【請求項6】反強磁性膜としてFeMn系合金を用いた
    事を特徴とする請求項5記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッ
    ド。
  7. 【請求項7】硬質磁性体としてCoNiPt,CoP
    t,CoCrPt,CoCrTa,CoCrTaPt,
    CoNiCr,CoNiCrPt,CoNiのうち1種
    を用いることを特徴とする請求項5記載の磁気抵抗効果
    型磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】反強磁性膜上に下地層を介して硬質磁性体
    を設けることを特徴とする請求項5記載の磁気抵抗効果
    型磁気ヘッド。
  9. 【請求項9】反強磁性膜としてFeMn系合金を用いた
    事を特徴とする請求項8記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッ
    ド。
  10. 【請求項10】下地膜をCrで構成する事を特徴とする
    請求項8記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
  11. 【請求項11】硬質磁性体としてCoNiPt,CoP
    t,CoCrPt,CoCrTa,CoCrTaPt,
    CoNiCr,CoNiCrPt,CoNiのうち1種
    を用いることを特徴とする請求項8記載の磁気抵抗効果
    型磁気ヘッド。
  12. 【請求項12】基板上に磁気抵抗効果膜を形成し、前記
    磁気抵抗効果膜上に反強磁性膜を積層し、前記反強磁性
    膜上に保護膜を形成する磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製
    造方法であって、反強磁性膜及び保護膜を真空中で成膜
    するとともに、前記反強磁性膜を形成した後に、真空を
    破る事なく引き続いて保護膜を形成することを特徴とす
    る磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法。
  13. 【請求項13】強磁性膜を構成する材料としてFeMn
    系合金を用いた事を特徴とする請求項12記載の磁気抵
    抗効果型磁気ヘッド。
  14. 【請求項14】保護膜を構成する材料としてFe,Mn
    よりも酸化物形成エネルギーが小さい元素のうち少なく
    とも1種の元素あるいはアモルファス合金を用いること
    を特徴とする請求項13記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッ
    ド。
  15. 【請求項15】Fe,Mnよりも酸化物形成エネルギー
    が小さい元素がCr,Ta,Ti,Ni,Cuであるこ
    とを特徴とする請求項14記載の磁気抵抗効果型磁気ヘ
    ッド。
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