JPH0793837A - 磁気記録再生方法およびそれを利用した再生ヘッド - Google Patents

磁気記録再生方法およびそれを利用した再生ヘッド

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JPH0793837A
JPH0793837A JP23477593A JP23477593A JPH0793837A JP H0793837 A JPH0793837 A JP H0793837A JP 23477593 A JP23477593 A JP 23477593A JP 23477593 A JP23477593 A JP 23477593A JP H0793837 A JPH0793837 A JP H0793837A
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JP23477593A
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Terumi Hirano
輝美 平野
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    • G11B11/10Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor using recording by magnetic means or other means for magnetisation or demagnetisation of a record carrier, e.g. light induced spin magnetisation; Demagnetisation by thermal or stress means in the presence or not of an orienting magnetic field
    • G11B11/105Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor using recording by magnetic means or other means for magnetisation or demagnetisation of a record carrier, e.g. light induced spin magnetisation; Demagnetisation by thermal or stress means in the presence or not of an orienting magnetic field using a beam of light or a magnetic field for recording by change of magnetisation and a beam of light for reproducing, i.e. magneto-optical, e.g. light-induced thermomagnetic recording, spin magnetisation recording, Kerr or Faraday effect reproducing
    • G11B11/10532Heads
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    • G11B11/10543Heads for reproducing using optical beam of radiation
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Abstract

(57)【要約】 【目的】磁気的に記録された磁区パターンの変化(記録
内容)を光学的変化を経て電気的信号(再生信号)に変
換する、磁気−電気変換を利用した磁気記録再生方法に
おいて、偏光面の回転角度が大きくし、信号と雑音の比
であるS/Nを大きくとる。 【構成】光軸の方向と記録された磁区から発生する磁束
の方向が互いに垂直以外の角度を有する配置をなしてい
ることを特徴とする、磁気ファラデー効果による磁気−
電気変換を利用した磁気記録再生方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高密度磁気記録された
磁区パターンの再生技術に関するものであって、きわめ
て高密度状態で記録された磁気記録内容を再生する再生
ヘッドおよび磁気記録再生方法に関する。本発明による
磁気記録再生方法および再生ヘッドは、通常の磁気記録
の再生にも利用可能であり、さらにデジタル画像記録再
生システム等の高密度記録システムを構成する磁気記録
の再生ヘッドとして利用することができる。特に本発明
による再生ヘッドは、高トラック密度に記録された磁気
記録を再生可能であり、マルチトラック磁気記録システ
ムに利用できる。
【0002】
【従来の技術】近年、大容量の情報を記録する技術が盛
んに研究されている。最近ではコンピューターシステム
用情報記録装置として、光磁気記録システムが利用され
始めた。また、画像情報を記録するシステムとしてはV
TRシステムの発展型としてハイビジョン用VTRや、
さらにデジタルVTRなどが研究されている。
【0003】デジタルVTRシステムは電気メーカー各
社それぞれに様々なシステムを研究・開発している。そ
れらのうちの一つのシステムとして、フランスのトムソ
ン社ではマルチヘッドタイプ磁気記録ヘッド、磁気カー
効果を利用した再生ヘッド、そして磁気テープメディア
を使った高画質デジタルVTRシステムを開発した。図
1でトムソン社のVTRシステムの概念、および使用さ
れている各ヘッドの構成、原理を説明する。
【0004】図1aに磁気記録ヘッドおよび再生ヘッド
を使った高トラック密度に磁気記録された磁気テープを
使うデジタルVTRシステムの構成を示す。通常のリン
グタイプヘッドを複数列並べてつくられた磁気記録ヘッ
ドによって、極めて高トラック密度に記録する。そし
て、磁気記録をヘッドコア部に光を当て、磁気カー効果
を利用して磁気−電気変換を行う部分から構成される。
【0005】図1bに磁気記録ヘッドの構成を示す。磁
気記録ヘッドは通常のリングタイプヘッドを平行に複数
列並べてつくられている。また、図1cに再生ヘッドの
動作原理を示す。再生ヘッドは、磁気カー効果を利用し
た光磁気トランスデューサを使って再生信号を得る独自
のヘッドである。
【0006】磁気カー効果とは磁性体に直線偏光をあて
た時、その反射した光の偏光面が入射した光の偏光面に
対して回転する現象である。本デジタルVTRシステム
に使われている再生ヘッドは、この磁気カー効果を利用
してその機能を発揮している。最近市販され始めたコン
ピュータ用光磁気記録システムやミニディスクデジタル
オーディオシステムに利用されている。
【0007】本再生ヘッドの動作原理を簡単に説明する
と、レーザーダイオードで発生し偏光光学系により直線
偏光となった入射光は、光磁気トランスデューサにより
磁気記録内容にしたがって磁気カー効果による偏光面の
回転を起こす。この回転の方向は記録磁化の磁化方向に
より異なるため、検光子光学系を通過した反射光を光セ
ンサにて検出すると記録磁化に従って光の強度変化とし
て検出される。すなわち、磁気記録内容を再生すること
ができる。
【0008】上記再生ヘッドの光磁気トランスデューサ
の中を流れる磁束の方向、すなわち磁気記録された磁化
の方向と磁気カー効果により起こる偏光面の回転方向の
関係を図2に示す。図2においてA、B状態は磁束の方
向が逆平行である状態に相当する。図2より明らかなよ
うに、磁気記録された内容にしたがって磁気カー効果に
よる変更面の回転方向が反転する。よって、光センサに
より電気的信号として取り出した偏光面の回転方向か
ら、磁気記録内容を知ることが出来、すなわち磁気記録
内容を再生することができる。
【0009】以上に説明したように、トムソン社デジタ
ルVTRシステムの磁気記録再生ヘッドは、磁気カー効
果を使って構成されており、きわめて高密度状態に記録
された磁気記録内容を再生することが可能である。特に
図1aに示したようにマルチトラック状態に極めて高密
度に記録された磁気記録を、光学レンズ系を用いて同時
に読み出し可能であり、光センサアレイの信号を選択す
れば各トラック毎の再生もまた可能である。本システム
の詳しい内容はたとえば1992年テレビジョン学会年
次大会要旨集、MORIS '91 会議資料集pp.389−3
94、IEEE International Conference on Communicati
ons pp.0110−0114等に報告されている。
【0010】光磁気ディスクとして実用化されていると
はいえ、磁気カー効果の絶対的大きさは小さなものであ
る。反射した偏光の偏光面は、実用化されているTbF
eCo系でさえ、0.3度程度回転しているに過ぎな
い。光磁気ディスクでは、このわずかな偏光面の回転を
検出し、電子回路処理により信号として取り出してい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】トムソン社により開発
された再生ヘッドは、薄膜技術により極めて微細なヘッ
ドコアを形成可能であり、あわせて電磁変換コイルに代
えて磁気カー効果を利用し光を介した磁気−電気変換を
行うことにより電気的相互作用を取り除き、高密度に集
積可能な再生ヘッドを実現している。しかし、光磁気ト
ランスデューサによる磁気−電気変換の基本的原理は、
偏光板を使い磁気カー効果による偏光面の回転で起こる
光強度の変化を光センサで検出することにある。このた
め0.3度程度の偏光面の回転である磁気カー効果を利
用したのでは、わずかな光強度の変化しか発生しないた
め、信号と雑音の比であるS/Nが小さくなってしま
う。
【0012】光磁気トランスデューサにおける偏光面の
回転角度が大きければ当然大きなS/Nが得られ、さら
なる技術的可能性、技術的展開が期待される。また、大
きな偏光面の回転が得られれば、十分なS/Nを得るた
めに必要であった電子回路的な信号処理技術の補助を必
要とせず、当然コスト低減も期待できる。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明はこの課題を解決
するため、磁気的に記録された磁区パターンの変化(記
録内容)を光学的変化を経て電気的信号(再生信号)に
変換する、磁気−電気変換を利用した磁気記録再生方法
において、光軸の方向と記録された磁区から発生する磁
束の方向が互いに垂直以外の角度を有する配置をなして
いることを特徴とする、磁気ファラデー効果による磁気
−電気変換を利用した磁気記録再生方法を提供する。ま
た、前記磁気記録再生方法を利用した再生ヘッドであっ
て、磁気記録内容を再生する磁束誘導用磁気回路に対し
て導かれる光の経路が透過する配置にあること、再生ヘ
ッドを構成する磁気ファラデー効果材料として鉄ガーネ
ットを用いたことを特徴とする再生ヘッドを提供する。
【0014】以下、本発明をさらに詳細に説明する。磁
気光学効果は反射光に対する磁気光学効果である磁気カ
ー効果と、透過光に対する磁気光学効果である磁気ファ
ラデー効果に分類される。一般に、磁気ファラデー効果
は、磁性体中を通過する間にわたって磁気光学的相互作
用を起こすため、反射による表面のみの磁気光学的相互
作用による磁気カー効果に比較して極めて大きな偏光面
の回転を示す。
【0015】本発明は、上記の様に小さな磁気光学効果
しか発現しない磁気カー効果に代えて、磁気ファラデー
効果を利用して磁気−電気変換を行う磁気記録再生方法
を提供し、それを利用した再生ヘッドを構成することを
特徴とする。
【0016】磁気ファラデー効果は、磁気カー効果に比
較して数十倍以上の大きさに相当する偏光面の回転を起
こす。磁気ファラデー効果を利用すれば、S/Nの大き
な再生ヘッドを構成することが出来る。本発明による構
成の再生ヘッドにおいては、従来の磁気カー効果による
再生ヘッドに比較して容易にS/Nを大きくすることが
可能であり、技術的可能性、コスト的優位性を得ること
ができる。
【0017】
【作用】本発明の磁気記録再生方法とそれを利用した再
生ヘッドの構成、その原理を図を用いて詳細に説明す
る。まず、磁気カー効果を利用した磁気−電気変換部の
構成を説明し、その原理を詳細に説明する。さらに、本
発明の磁気記録再生方法とそれを利用した再生ヘッドの
特徴である磁気ファラデー効果を利用した磁気−電気変
換部の構成、その原理を詳細に説明する。
【0018】図3に磁気カー効果を利用した再生ヘッド
の構成を磁気記録された磁気テープメディアとともに示
す。磁気テープに記録された磁化から発生する磁束は、
再生ヘッドに形成された磁束誘導用磁気回路中を流れ
る。このとき、記録磁化の方向に従って、磁束誘導用磁
気回路中の磁束の方向も変化する。通常の再生ヘッドで
は、このような磁束の流れの方向変化をコイルを利用し
て電磁変換を行い、電気信号として出力する。電磁変換
用コイルは大きな体積を必要とするため、マルチトラッ
クタイプ再生ヘッドを構成することは困難であった。し
かし、図3に示した磁気カー効果を使った磁気−電気変
換では、図に示すように光学系を利用しているため、極
めて高密度に集積したマルチトラックタイプ再生ヘッド
を構成することが可能である。
【0019】図3を使って、磁気カー効果を利用した磁
気−電気変換の原理を詳しく説明する。磁気−電気変換
に利用する光は、レーザーダイオードにより発生し、偏
光子光学系を通って光磁気トランスデューサに導かれ
る。光磁気トランスデューサにおいて、偏光子光学系に
よって直線偏光となった入射光は、磁束誘導用磁気回路
に導かれ、反射し、磁気カー効果を受けたのち検光子光
学系に出る。
【0020】磁気カー効果による偏光面の回転は、検光
子光学系において光強度変化になり、光センサーにて電
気信号に変換される。磁気カー効果による偏光面の回転
方向が180度異なるため、磁束誘導用磁気回路の中の
磁束の方向、すなわち磁気記録された磁化の方向がその
まま電気信号として変換された信号として出力される。
【0021】磁気記録された磁区の磁化方向、すなわち
磁束誘導用磁気回路を通る磁束の方向と、磁気カー効果
による偏光面の回転方向の関係は図2に示したようにな
る。図3中に示した磁束の方向A、Bに対する磁気カー
効果による偏光面の回転方向はA状態において右に回転
すると定義し、図2を示した。磁化の方向と光の方向の
関係は本発明において意味はない。磁気ファラデー効果
を示す材料系により回転方向は変化する。しかし、磁束
方向が反転すれば、いかなる材料系においても偏光面は
反転する。本発明の磁気記録再生方法および再生ヘッド
では、この磁束方向の反転と磁気ファラデー効果による
偏光面回転方向の反転の対応を利用している。
【0022】磁気ファラデー効果は磁気カー効果に比較
して極めて大きな偏光面の回転を示すことは、既知の事
実である。磁気カー効果に代えて、磁気ファラデー効果
を利用すればより高感度、低ノイズの再生ヘッドを構成
できることは明らかである。しかし、光磁気ディスク等
の技術として発展、利用、製品化されてきた磁気カー効
果に対して、光磁気ディスクの技術を基礎にして磁気フ
ァラデー効果の利用を考えると、分離型ヘッドが必要で
あり装置的に複雑化、高コストが避けられないなど利用
には制限があった。
【0023】トムソン社が考案した再生ヘッドのような
磁気センサーとして磁気ファラデー効果の利用を考える
と、光磁気ディスクの技術を応用した場合、磁束誘導用
磁気回路の磁束ベクトルと光の方向が垂直に配置される
ため偏光面の回転が発生しない。すなわち、薄膜状に形
成された磁気ファラデー効果材料の膜面方向に磁束が流
れた場合、磁束のベクトルと光のベクトルが直交する。
光磁気ディスクにおいては、磁気記録媒体として垂直磁
化薄膜を利用するなど、磁化、磁束のベクトルと光のベ
クトルが平行・反平行になるように工夫をこらしてい
る。図4にトムソン社再生ヘッドの磁束誘導用磁気回路
と光の方向が互いに垂直に配置されたときの磁束ベクト
ルと光の方向の関係を示す。図4より分かるように、光
の方向と磁束ベクトルが直交する場合、光の方向の磁束
ベクトルはゼロとなってしまうため磁気ファラデー効果
を発現しない。
【0024】本発明者によって、特願平4−17454
7号「磁気光学効果素子」、特願平4−329276号
「光磁気記録媒体およびそれを取り扱う情報再生方法」
に示した、媒体方向の磁束ベクトルによる磁気ファラデ
ー効果を利用するアイデアがある。このアイデアは、媒
体の中の磁束ベクトルと光の方向を垂直以外に設定する
というものである。単純に光の方向を垂直以外に設定し
ただけでは偏光面の乱れが生じてしまうため、磁気ファ
ラデー効果を明らかに観測できない。実際の斜め配置で
の磁気ファラデー観測に関しては「Bi−YIG薄膜に
おけるファラデー回転角の光入射角依存性」、電子情報
通信学会誌J76−C−II,pp.484−485
(1993) 、「斜め入射による面内磁化 Bi−YIG薄
膜の読み出し特性」、日本応用磁気学会誌 17,pp.1
57−160(1993)に述べられているが、偏光面の角度
と偏光子、検光子を精密に設定する必要がある。以上の
文献より、媒体方向の磁束ベクトルによる磁気ファラデ
ー効果を利用することが可能であることは明らかであ
る。
【0025】図5にトムソン社開発の磁気カー効果を利
用した再生ヘッドに代えて、磁気ファラデー効果を利用
した磁気−電気変換を行う再生ヘッドの構成の一例を示
す。図3に比較して、磁束誘導用磁気回路に対する光の
経路が異なる。図5には磁気ファラデー効果を利用する
再生ヘッドの一構成例を示したが、磁気ファラデー効果
は透過する光に対する効果であり、光が透過する配置で
あれば全く等しく効果を示し、本例以外にも様々な構成
が考えられる。
【0026】図6に磁束誘導用磁気回路を通る磁束の向
きすなわち磁気記録された磁区の向きと磁気ファラデー
効果による偏光面の回転方向の対応図を示す。図2に示
した磁気カー効果を利用した場合と全く同じ波形として
観測される。図中での縦軸はそれぞれの磁気光学材料に
より異なるが、磁気ファラデー効果を利用した場合の偏
光面の回転の大きさは、磁気カー効果に比較して、その
数十倍以上にも及ぶ。このため、簡便にS/Nの向上を
計ることができる。
【0027】磁気ファラデー効果は、磁気カー効果に比
較してきわめて大きな値を示すため、磁気ファラデー効
果を利用した再生ヘッドにおいて、その電気信号の出力
は極めて良好なS/Nを示す。磁気記録に対して常に求
められている高密度記録の要求などにより、今後さらに
薄膜媒体の利用が計られると考えられるが、S/Nの良
好な再生ヘッドはメディアの研究にもさらに大きな自由
度を与えこそすれ、不利な要素はない。再生ヘッドにお
いてS/Nの余裕が得られれば、現状では利用不可能で
あると考えられている記録材料や技術を用いることもま
た可能になるであろう。生産技術においても有利であ
る。本発明の磁気記録再生方法およびそれを使った再生
ヘッドを利用することによって、従来に比較して数十倍
以上の磁気−電気変換効率を示す磁気記録再生システ
ム、および再生ヘッドを構成することができる。
【0028】磁気ファラデー効果は透過する光に対する
効果である。そのため、光に対して良好な透過性をもつ
磁気ファラデー効果材料が必要とされる。現在光透過性
の磁性材料として鉄ガーネットが活発に研究されてい
る。通常大きな磁気光学効果を得るためには、ビスマス
等の元素にて置換した鉄ガーネット系材料を用いるが、
本発明はこれらの材料系に対して全く制限されるもので
はない。光が透過する磁気ファラデー効果材料であれば
いかなる材料にても本発明の効果は損なわれることはな
い。本発明の主たる部分は、光磁気トランスデューサを
磁気ファラデー効果にて構成するものであり、材料には
依らない。
【0029】
【実施例】本発明の一実施例を以下に示す。まず本発明
を利用した再生ヘッドの試作に関して述べる。そして、
試作した再生ヘッドを使った再生実験について述べる。
【0030】再生ヘッド作製工程を図7に示す。以下、
順に図を用いて詳細に説明する。試作において、スパッ
タ法を使って薄膜形成を行った。また、磁束誘導用磁気
回路材料として軟磁性鉄ガーネットを用いた。磁性ガー
ネットは、スパッタ法で所定の組成に堆積した後、空気
中で熱処理を施し結晶化した。
【0031】図8に磁束誘導用磁気回路作製に使ったス
パッタ用マスクパターンを示す。厚さ0.5mmの石英ガ
ラス基板上に軟磁性体である磁性ガーネット多結晶膜を
作製した。マスク(A)を使って3.5μm、マスク
(B)を使って0.5μmの厚さに製膜した。磁性ガー
ネット薄膜堆積に用いたターゲットは、酸化物粉末をF
2 3 :Y2 3 :Bi2 3 =4:2:1の組成に
混合し焼結成形し用いた。スパッタ条件は通常のrfス
パッタで、Arガス、約0.1Torr、印加パワー4
00Wにおいて行い、膜厚をスパッタ時間により調節し
た。堆積した薄膜はアモルファス状であるため、一般的
な電気炉にて680度、5時間加熱による結晶化処理を
施し、ガーネット多結晶薄膜とした。得られた鉄ガーネ
ット薄膜は、飽和磁化約100emu/cm3 、保磁力
約10Oeであった。
【0032】作製した磁束誘導用磁気回路薄膜を、約5
0μm厚のプラスチックシートを挟んで光学用接着剤に
て接着した。接着後の断面構成図を図9に示す。図に示
すように石英ガラスに挟まれた部分に磁束誘導用磁気回
路が形成されている。
【0033】次に磁束誘導用磁気回路全体を光学用樹脂
にてモールド加工した後、周囲を研磨、成形処理して図
5に示す構成の光磁気トランスデューサを作製した。
【0034】以上に示した磁束誘導用磁気回路、および
光磁気トランスデューサの作製工程または作製に用いた
材料は、光学的特性または化学的特性が許すならどのよ
うな材料により構成しても構わない。すなわち、樹脂の
化学的特性などは基本的に本再生ヘッドの磁気ファラデ
ー効果に影響しない限り如何なる材料も使用可能であ
る。一般的に非磁性体は磁気ファラデー効果等の磁気特
性に対してなんら影響を与えないことは明らかであり、
モールド処理等により磁気ファラデー効果が影響を受け
ることはない。ゆえに光学的特性が許すなら如何なる加
工もまた可能であり、如何なるモールド材料をも利用す
ることができる。
【0035】得られた再生ヘッドの磁気テープに接触す
るヘッド面を精密研磨加工し、再生ヘッドを作製した。
次にレーザーダイオード、偏光子光学系(偏光板)、検
光子光学系(偏光板)、光センサを接着加工した。本試
作においてはレンズ系を省略し、モールド研磨面から直
接光を入射し、直接光センサにて検出した。図10に試
作した再生ヘッドの構成を示す断面配置図を示す。
【0036】試作した再生ヘッドを市販されている家庭
用VTR装置に組み込み、通常のリングヘッドにてデジ
タル記録した磁気記録の再生を行った。磁気記録はヘッ
ドギャップ3μm、トラック幅9mmのセンダストヘッド
コアに100ターンのコイルを形成した専用ヘッドを使
った。記録電流は約1アンペアとした。記録周波数とし
て与えるファンクションジェネレータの周波数を制御し
て、おおむね10μmの記録波長(記録磁区の長さ)に
なるようにデジタル磁気記録をおこなった。
【0037】このデジタル磁気記録を行ったテープを作
製した再生ヘッドを使って再生した。図11に磁気記録
した磁化の方向、すなわち磁気記録に使った記録信号の
波形と、再生ヘッドにより検出された出力信号の波形を
示す。本測定において、検光子を偏光子に対して約3度
傾けて設置した。検光子光学系は本測定において最適な
状態、すなわち光強度変化が最大になるように設定した
が、これら光学系等の設定はレーザーの種類、磁気ファ
ラデー材料の種類等または光磁気トランスデューサの各
種設定等により変化し、それぞれ相関する。測定におい
ては精密なアラインメントを必要とする。
【0038】図11から、光センサにおける出力波形が
磁気記録された磁化方向に対応する電気信号として得ら
れることがわかる。すなわち、本再生ヘッドにより磁気
記録された磁化方向パターンの変化、すなわち磁気記録
内容を検出可能であることを示している。 また、本実
施例で得られた信号波形のS/Nは約52dBであっ
た。現在市販されている光磁気ディスクのS/Nに比較
してもさらに良好なS/Nを測定することができた。
【0039】以上の実施例に示したように、磁気ファラ
デー効果を利用した再生ヘッドを使って磁気記録内容を
再生することが可能である。本再生ヘッドに利用した磁
気ファラデー効果は、磁気カー効果に比較して極めて大
きなより大きな偏光面の回転を生じる。
【0040】
【発明の効果】本発明の磁気ファラデー効果を利用した
磁気記録再生方法および再生ヘッドにより、トムソン社
により開発された磁気カー効果を利用した再生ヘッドに
比較して極めて大きなS/Nを容易に得ることが可能と
なる。大きなS/Nを示す本発明による磁気記録再生方
法およびそれを利用した再生ヘッドを使えば、従来のS
/N向上のためのフィルター回路、増幅回路等の電子回
路的後処理が必要なくなりコスト的に有利である。ま
た、生産技術的にも有利である。さらに、従来の磁気記
録再生方法および再生ヘッドでは利用困難であった材料
を使った磁気記録メディアなど技術的可能性を大きく広
げることができる。
【0041】
【図面の簡単な説明】
【図1】フランスのトムソン社開発のデジタルVTRシ
ステムの原理を説明する説明図である。
【図2】磁気記録信号と磁気カー効果による偏光面の回
転方向の対応関係示す説明図である。
【図3】フランスのトムソン社開発のデジタルVTRシ
ステムに使われる再生ヘッドの構成および原理を示す説
明図である。
【図4】光磁気ディスク技術を基礎として考えたときの
磁束ベクトルと光の方向の位置関係を示す説明図であ
る。
【図5】本発明による磁気ファラデー効果を利用した再
生ヘッドの構成を示す説明図である。
【図6】本発明による磁気ファラデー効果を利用した磁
気記録再生方法を使った再生ヘッドにおける、磁気記録
信号波形と磁気ファラデー効果による偏光面の回転方向
の対応関係示す説明図である。
【図7】本実施例における試作再生ヘッド作製工程を示
す説明図である。
【図8】磁束誘導用磁気回路作製に使用したマスクパタ
ーンを示す説明図である。
【図9】試作した磁束誘導用磁気回路の構成を説明する
ための断面説明図である。
【図10】試作した再生ヘッドの構成を説明するための
断面説明図である。
【図11】磁気記録信号の波形と、試作再生ヘッド出力
の波形の対応を示す説明図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気的に記録された磁区パターンの変化
    (記録内容)を光学的変化を経て電気的信号(再生信
    号)に変換する、磁気−電気変換を利用した磁気記録再
    生方法において、光軸の方向と記録された磁区から発生
    する磁束の方向が互いに垂直以外の角度を有する配置を
    なしていることを特徴とする、磁気ファラデー効果によ
    る磁気−電気変換を利用した磁気記録再生方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の磁気記録再生方法を利用し
    た再生ヘッドであって、磁気記録内容を再生する磁束誘
    導用磁気回路に対して導かれる光の経路が透過する配置
    にあることを特徴とする再生ヘッド。
  3. 【請求項3】請求項2記載の再生ヘッドにおいて、再生
    ヘッドを構成する磁気ファラデー効果材料として鉄ガー
    ネットを用いたことを特徴とする再生ヘッド。
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