JPH0794810B2 - 燃料蒸発ガス排出抑止装置 - Google Patents

燃料蒸発ガス排出抑止装置

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JPH0794810B2
JPH0794810B2 JP29546693A JP29546693A JPH0794810B2 JP H0794810 B2 JPH0794810 B2 JP H0794810B2 JP 29546693 A JP29546693 A JP 29546693A JP 29546693 A JP29546693 A JP 29546693A JP H0794810 B2 JPH0794810 B2 JP H0794810B2
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正夫 米川
光則 高尾
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、燃料タンク内に発生す
る燃料蒸発ガスを吸気通路に導入して、燃料蒸発ガスを
大気中に放出されることを抑止する燃料蒸発ガス排出抑
止装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より自動車等の車両においては、一
般に大気汚染を防止するために、燃料タンクや気化器の
フロート室に発生した燃料蒸発ガスを一旦吸着保持し、
燃料蒸発ガスが大気中に排出されることを回避するチャ
コールキャニスタのような燃料蒸発ガス吸着装置が用い
られている。そしてこのチャコールキャニスタに吸着保
持された燃料蒸発ガスは機関の吸気通路に開いたポート
より機関運転中に吸気通路内に導入されるようになって
いる。 【0003】従来一般に、上記ポートはスロットル弁全
閉にある時はスロットル弁の上流側であり、またスロッ
トル弁が比較的小さい所定角度以上開かれた時にスロッ
トル弁の下流側に位置するように吸気管に対して配設さ
れている。このためスロットル弁全閉の時はポートが大
気側にあるため燃料蒸発ガスの吸気通路内への導入が行
なわれず、またスロットル弁が所定開度以上開かれた時
にポートが負圧側に位置するようになり、燃料蒸発ガス
の吸気通路内への導入が行なわれる。 【0004】また例えば特開昭57−52663号公報
においては、スロットル弁の下流側にポートを配設する
と共に、キャニスタとポートとの間にその通路の開放・
遮断を行なう弁装置を設け、機関がアイドル状態等の低
負荷状態にある時は弁装置により通路を遮断して燃料蒸
発ガスの吸気通路内への導入を行なわず、また高負荷状
態となった時に通路を開放して燃料蒸発ガスの吸気通路
内への導入を行なう構成が示されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
装置では燃料蒸発ガスの吸気通路内への導入を行なうか
行なわないかの制御だけであるために、以下に示すよう
な問題点がある。まず、アイドル状態を含む低負荷状態
等において燃料蒸発ガスの吸気通路内への導入を行なわ
ない状態が多くあるため、燃料蒸発ガスを吸着するキャ
ニスタに非常に大容量のものを必要とし、また導入を行
ない始めた初期には著しく濃い燃料蒸発ガスが吸気通路
内に導入されることになり、機関に供給される混合気の
空燃比が燃料蒸発ガスにより著しくリッチな状態となる
ために、エミッション、ドラビリの悪化を招き、最悪の
場合にはストールに陥いる。そしてポートから導入され
る燃料蒸発ガスは通路の断面積によって一義的に決ま
り、キャニスタの容量をさらに大きくする必要があり、
またキャニスタを小容量化しようとするには導入量を多
くする必要があり、上記の如くエミッション・ドラビリ
悪化という互いに相反する問題点が生じる。 【0006】従って本発明の目的は、機関の運転状態に
応じて燃料蒸発ガスを吸気通路内に導入するための通路
の断面積を可変に制御して、機関の空燃比が著しくずれ
ることなく、アイドル状態も含む低負荷状態から高負荷
状態までの広い範囲での燃料蒸発ガスの吸気通路内への
導入を実行可能なものとして、さらにキャニスタを必要
としない、また必要とする場合も極めて小容量のものと
した燃料蒸発ガス排出抑止装置を提供することである。 【0007】 【課題を解決するための手段】そのため、本発明は図8
に示すごとく、内燃機関のアイドル状態と機関回転数と
を含む運転状態を検出する運転状態検出手段と、燃料タ
ンク内の燃料蒸発ガスを機関の吸気通路内へと導入する
蒸発ガス通路と、機関の運転状態に応じて機関のアイド
ル時も含めて前記蒸発ガス通路の通路面積を可変に制御
する可変制御手段と、前記運転状態検出手段により機関
がアイドル状態と判定されたときに、検出された機関回
転数が所定値以下になると、前記可変制御手段により前
記蒸発ガス通路の通路面積を減少する方向に制御する減
少制御手段とを備えることを特徴とする燃料蒸発ガス排
出抑止装置を提供するものである。 【0008】 【作用】これにより、運転状態検出手段によりアイドル
状態と判定されたときに機関回転数が所定値以下になる
と、減少制御手段により蒸発ガス通路の通路面積を減少
する方向に制御して、機関の吸気通路内への燃料蒸発ガ
スの導入を制限する。 【0009】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本実施例構成を備えた内燃機関およびそ
の周辺装置の構成を示す概略構成図である。図1におい
て、空気はエアクリーナ1から吸入されて運転者により
操作される図示しないアクセルペダルに運転するスロッ
トル弁2により流量が制御され、サージタンク3、吸気
管4を介して吸気ポート5に導かれる。吸気管4には燃
料噴射弁6が設けられており、この燃料噴射弁6には燃
料タンク7から図示しない燃料配管を介して燃料が供給
されており、燃料噴射弁6より吸気ポート5に燃料が噴
射供給される。吸気ポート5にて生成された混合気は吸
気弁8を介して機関9の燃焼室10に導入される。燃焼
室10はピストン11により区画されており、混合気の
燃焼により生成された排気ガスは排気弁12、排気管1
3を介して大気に放出される。 【0010】エアフローメータ14はエアクリーナ1と
スロットル弁2との間に設けられ、吸入空気量に応じた
アナログ信号を出力し、またエアフローメータ14が設
けられたハウジングに配設された吸気温センサ15は吸
気温に応じたアナログ信号を出力する。スロットルセン
サ16はスロットル弁2の回転軸に連結して設けられて
おり、スロットル弁2の開度に応じたアナログ信号を出
力すると共に、スロットル弁2が略全閉であることを検
出するアイドルスイッチからのオン−オフ信号も出力す
る。空燃比センサ17は排気管13に取り付けられてお
り、排気ガス中の残存酸素濃度に応じたアナログ信号を
出力する。水温センサ18は機関9のウォータジャケッ
トに取り付けられ、機関冷却水温に応じたアナログ信号
を出力する。クランク角センサ19は機関9のクランク
軸に結合するディストリビュータ20のシャフトに形成
されたリングギアに対向して設けられており、所定クラ
ンク角毎にパルス信号を出力する。 【0011】各センサ14,15,16,17,18,
19およびバッテリ21は制御ユニット22(以下「E
CU」という)と接続され、各センサ信号およびバッテ
リ21の電圧に対応したアナログ信号がECU22に送
られる。また燃料タンク7には燃料タンク7内の燃料蒸
発ガスをチャコールキャニスタ23に導く導管24が設
けられており、導管24によりチャコールキャニスタ2
3内に導かれた燃料蒸発ガスは、チャコールキャニスタ
23内に収容された活性炭25に吸着される。またチャ
コールキャニスタ23には導管26が接続されており、
この導管26は電磁式の比例制御弁27を介して導管2
8に接続されている。そしてこの導管28はサージタン
ク3に開口する導入ポート29に接続されている。従っ
て、燃料タンク7にて発生した燃料蒸発ガスは導管24
を経てチャコールキャニスタ23にて一旦吸着保持さ
れ、このチャコールキャニスタ23内で吸着保持された
燃料蒸発ガスは導管26、比例制御弁27、導管28を
経て導入ポート29よりサージタンク3内へと導入され
る。なお、燃料タンク7にはリリーフバルブ30が配設
されており、蒸発ガス通路をなす導管24,26,28
および比例制御弁27がつまった時など、サージタンク
3への燃料蒸発ガスの誘導が行なえなくなり、燃料タン
ク7内の燃料蒸発ガス圧力が高くなった場合に、このリ
リーフバルブ30より燃料蒸発ガスが放出される。 【0012】前記比例制御弁27は導管26と通じるI
Nポート31、および導管28を通じるOUTポート3
2が形成されたハウジング33を有しており、ハウジン
グ33内にはコイル34,弁体35およびスプリング3
6が配設されている。この比例制御弁27は移動可能な
状態で設けられた弁体35の位置によって、弁体35と
OUTポート32との間の通路面積を可変に制御するも
のである。つまり比例制御弁27、通常は弁体35がス
プリング36によって上記通路面積が零となる状態に設
定されているが、コイル34に励磁電流を流すことによ
って、弁体35が駆動されてOUTポート32を開くよ
うに構成されており、すなわち、コイル34に対する励
磁電流を連続的に変化制御することによって、弁体35
とOUTポート32との間を通過する燃料蒸発ガスの流
量が制御されるものである。この場合コイル34に対す
る励磁電流は、コイル34に印加する電圧を図3に示す
ような一定周期Tに対するON時間TONの比率(デュー
ティTON/T)を制御する、いわゆるパルス幅変調PW
Mを行なうことで制御されており、このデューティ比を
変化させることで弁体35とOUTポート32との間を
通過する平均流量は図4に示すように変化する。 【0013】この比例制御弁27は、燃料噴射弁6と同
様にECU22によって駆動されるものである。次に図
2に基づいてECU22の構成について説明する。図に
おいて、40は所定のプログラムに従って燃料噴射時間
や燃料蒸発ガス導入等の演算を実行する中央処理ユニッ
ト(CPU)、41はプログラムやデータなど予め記憶
しておく読みだし専用のメモリ(ROM)、42はデー
タ等を一時的に記憶しておく読み書き可能なメモリ(R
AM)、43はクランク角センサ19からのパルス信号
とスロットルセンサ16内のアイドルスイッチからのオ
ン−オフ信号を入力するデジタル入力ポート、44はエ
アフローメータ14、吸気温センサ15、スロットルセ
ンサ16、空燃比センサ17、水温センサ18、バッテ
リー21からのアナログ信号を入力し、このアナログ信
号をデジタル量に変換するA/D変換機能を有するアナ
ログ入力ポート、45は燃料噴射弁6に駆動信号を出力
する出力回路、46は比例制御弁27のコイル34に印
加する電圧を所定デューティ比のパルス電圧信号に変換
して出力するPWM出力回路、47は上記各回路を相互
に接続するデータバスである。 【0014】上記構成のECU22においては、各セン
サ等からの信号が各入力ポート43,44にて処理され
てRAM42内に格納される。そしてCPU40にてR
OM41内に格納されたプログラムに従ってRAM42
内に格納された各種データを用いて燃料噴射時間や燃料
蒸発ガス導入量を決定するデューティ比等の演算を所定
タイミング毎に実行し、その演算結果をRAM42内に
格納する。このようにCPU40にて求められ、RAM
42内に格納された各演算結果は機関9の回転に同期し
て、あるいは所定時間毎に出力回路45、PWM出力回
路46にて演算結果に応じた出力信号に変換されて燃料
噴射弁6や比例制御弁27に出力される。 【0015】上記燃料噴射時間の演算は、まずエアフロ
ーメータ14からのアナログ信号から求められ、RAM
42内に格納されている吸入空気量Qとクランク角セン
サ19からのパルス信号から求められ、RAM42内に
格納されている機関回転数Nとから機関一回転当りの吸
入空気量Q/Nを求め、このQ/Nより基本噴射時間T
P を求める。次に理論空燃比に対する帰還制御が実行さ
れている場合は、空燃比センサ17からのアナログ信号
から求められ、RAM42内に格納されている理論空燃
比に対する補正値KA/F に応じて基本噴射時間TP を補
正する。さらに水温センサ18、および吸気温センサ1
5の各アナログ信号から求められた機関冷却水温、およ
び吸気温に応じて設定された補正値KTHW ,KTHA に応
じて補正して有効噴射時間TE を求める。次にバッテリ
ー電圧の変化に応じて設定されている無効噴射時間Tv
を求めて、この無効噴射時間Tvを有効噴射時間TE
加えて燃料噴射時間TINJ を求める。 【0016】出力回路45は図示しないカウンタを備え
ており、上記のようにCPU40によって演算された燃
料噴射時間TINJ をセットし、機関9の回転に周期した
所定のタイミングでカウントダウンを開始して、これが
零となるまで燃料噴射弁6に通電を実行し、このように
通電を実行することで燃料噴射弁6を開弁させて、燃料
噴射量を制御する。 【0017】また燃料蒸発ガス導入量を決定する比例制
御弁27への出力のデューティ比はROM41内に格納
された図5に示すようなプログラムに従って演算される
もので、このプログラムは所定時間毎に実行される。ま
ずステップ101にて始動時であるか、そうでないかを
判別する。この始動時の判別としては図示しないスター
タがオンであって、機関回転数Nが所定回転数以下であ
る時を始動時とする。そして始動時であればステップ1
12に、また始動時でなければステップ102に進む。
ステップ102では始動後所定時間内であるかを判別
し、所定時間内である時はステップ112に、また所定
時間経過後である時はステップ103に進む。なお、こ
の所定時間は短い時間であってよく、例えば120秒程
度以内の任意の時間に設定される。ステップ103では
燃料カット中かを判別する。燃料カット中の判別として
は、例えばアイドルスイッチがONであって、機関回転
数が所定回転数以上である時に立つ燃料カットフラグの
有無により判別する。そして燃料カット中ならばステッ
プ112に、燃料カット中でなければステップ104に
進む。ステップ104ではアイドル状態であるかを判別
し、アイドル状態であればステップ107に、アイドル
状態でなければステップ105に進む。 【0018】ステップ105では図6に示すROM41
内に記憶設定されている2次元マップより基本デューテ
ィ比DB を現在RAM42内に格納されている基本噴射
時間TP と機関回転数Nとに応じて設定する。なお、こ
の2次元マップの各基本デューティ比DB は高負荷状態
等の吸入空気量の多い時ほど燃料蒸発ガスの導入量を多
くしても機関9に供給される混合気の空燃比に与える影
響は少ないので、負荷が大きい時ほど基本デューティ比
B が大きくなるように予め設定されている。 【0019】ステップ106では図7に示すROM41
内に記憶設定されている2次元マップより有効噴射時間
E に対する比較噴射時間TO を現在RAM42内に格
納されている基本噴射時間TP と機関回転数Nとに応じ
て設定し、ステップ109に進む。なお、この2次元マ
ップの各比較噴射時間TO は基本噴射時間TP と機関回
転数Nとにより振り分けられた各領域での理論空燃比に
対応した有効噴射時間TE より小さい値に予め設定され
ており、この比較噴射時間TO は吸気温THAや機関冷
却水温THWに対して固定の値であっても、吸気温TH
Aや機関冷却水THWに応じて増減されてもかまわな
い。 【0020】ステップ109では、前記燃料噴射時間T
INJ 演算の際に算出され、RAM42内に格納されてい
る有効噴射時間TE と上記比較噴射時間TO とを比較す
る。このステップ109での比較において、理論空燃比
に対する帰還制御中においては空燃比がリッチとなれば
有効噴射時間TE が短くされるので、比較噴射時間T O
より有効噴射時間TE が短くなるのは燃料蒸発ガス導入
によって空燃比が著しくリッチになったことを示してお
り、従ってTE <TO であれば、ステップ110に進ん
で基本デューティ比DB に対して設定されている帰還デ
ューティ比DFBを前回本ルーチン通過時に設定され、R
AM42内に格納されている帰還デューティ比DFB-1
り所定値ΔD1 だけ小さな値として今回の帰還デューテ
ィ比DFBとする。またTE ≧TO であればステップ11
1に進んで前回の帰還デューティ比DFB-1より所定値Δ
2 だけ大きな値を今回の帰還デューティ比DFBとす
る。なお、ステップ110,111での所定値ΔD1
ΔD2 は1〜3%程度の値に設定される。 【0021】また前記ステップ101,102,103
のいずれかでYesと判別されてステップ112に進ん
だ場合は、ステップ112にて基本デューティ比DB
0%とし、またステップ113にて帰還デューティ比D
FBも0%とする。ステップ114では上述のようにして
求められた基本デューティ比DB と帰還デューティ比D
FBとを加算して今回の出力デューティ比Dとする。ステ
ップ115ではステップ110,ステップ111または
ステップ113にて求められた今回の帰還デューティ比
FBを次回の演算のためにDFB-1としてRAM42内に
設定する。そしてステップ116にて出力デューティ比
DをPWM出力回路46に出力する。 【0022】PWM出力回路46は出力デューティ比D
に対応したデューティ比を有するパルス状の出力信号を
比例制御弁27に供給し、この出力信号に応じて比例制
御弁27は弁体35を引き付けて、弁体35とOUTポ
ート32との間の通路面積を可変制御することで、通路
面積に対応した燃料蒸発ガスが導入ポート29からサー
ジタンク3内に導入される。 【0023】なお、上述のプログラムにおいて比較噴射
時間TO は燃料噴射弁6の噴射量のリニアリティ特性が
確保される下限値以上の値に対応した値に設定してお
く。このように設定することで、理論空燃比への帰還制
御中には燃料噴射弁6からの噴射量と燃料蒸発ガスの導
入量との和と空気量との比で決まる空燃比が理論空燃比
に維持されるように制御されるのであって、空燃比帰還
制御により燃料噴射弁6からの噴射量が減って有効噴射
時間TE が小さくなっても、比較噴射時間TO より短く
なれば燃料蒸発ガスの導入量を少なくするよう帰還デュ
ーティ比DFBにより制御されるので、有効噴射時間TE
は比較噴射時間TO よりも下回らないように制御され、
従って燃料噴射弁6の噴射量のリニアリティ特性が損な
われるような噴射時間が設定されることを防止できるよ
うになる。 【0024】上記の実施例において、始動時、および始
動後所定時間内に燃料蒸発ガスの導入を行なわないの
は、燃料蒸発ガスにより混合気がオーバーリッチとなっ
て始動不能またはストールが発生の恐れがあるためであ
る。なお、ステップ102の判別は始動後の時間ではな
く、回転数であってもかまわない。また、燃料カット中
に燃料蒸発ガスの導入を実行しないのは、燃料蒸発ガス
だけでは燃焼できないため、燃焼されずにそのまま大気
に排出されてしまうからである。 【0025】なお、上記実施例では有効噴射時間TE
対して比較噴射時間TO を設定していたが、この比較噴
射時間TO は基本噴射時間TP 又は燃料噴射時間TINJ
に対するものであってもかまわない。従って、上記実施
例では燃料噴射弁6からの燃料噴射量に応じて燃料蒸発
ガスの導入量を変化させているので、機関の状態に応じ
た燃料蒸発ガス導入が可能となり、混合気の空燃比が著
しくずれることなく燃料蒸発ガス導入が実行可能である
ので、アイドル状態を含む広い運転領域で燃料蒸発ガス
導入が可能となる。 【0026】また上記実施例では燃料蒸発ガス導入を実
行しないのは始動時、始動後所定時間、燃料カット中で
あるが、これらの状態は全ての運転領域において、充分
に短い期間であるため、これらの状態での間で燃料蒸発
ガスの濃度の高まるのは極めて少なく、従ってキャニス
タ23を取り除いた構成とすることも可能である。な
お、燃料温度が低い時は燃料の蒸発も極めて少ないの
で、始動時、始動後所定時間内、燃料カット中に燃料蒸
発ガスを導入しても空燃比もずれは少なく、従って燃料
温度が低い時には始動時、始動後所定期間内、燃料カッ
ト中であっても燃料蒸発ガスを導入するような構成とす
ることも可能である。 【0027】次に、上記実施例において、本発明の要部
の作動を説明する。ステップ104でアイドル状態であ
ると判別されると、ステップ107で基本デューティ比
Bを20%に設定し、ステップ200に進む。ステッ
プ200では、機関回転数Nと比較回転数NO とを比較
し、N<NO であればステップ110で機関9に供給さ
れる混合気の空燃比がオーバーリッチぎみで機関回転数
Nが比較回転数NO より低下しているとして前回の帰還
デューティ比DFB-1をΔD1 だけ小さくして今回の帰還
デューティ比DFBとし、N≧NO であれば前回の帰還デ
ューティ比ΔD FB-1をΔD2 だけ大きくして今回の帰還
デューティ比DFBとする。 【0028】このように構成することで、アイドル時に
燃料蒸発ガス導入によりオーバーリッチぎみとなって機
関回転数が落ち込むことが確実に防げるようになる。な
お、上記比較回転数NO は目標回転数に帰還制御するア
イドル回転数帰還制御手段を有するものであれば、目標
回転数か、目標回転数から数十〜数百回転数減算した所
定回転数に設定される。 【0029】また、図5のステップ101,102,1
03,104および図2のクランク角センサ19が主に
本発明の運転状態検出手段に相当し、ステップ105〜
107,109〜111,114〜116および図1の
比例制御弁27が主に本発明の可変制御手段に相当し、
図5のステップ200,110が主に本発明の減少制御
手段に相当する。 【0030】なお、上記実施例では基本噴射時間TP
求めるために機関1回転当りの吸入空気量Q/Nを用い
ていたが、吸気管圧力を測定し、吸気管圧力から基本噴
射量TP を求めてもかまわない。また上記実施例で用い
られた図6,図7のマップは基本噴射量TP と機関回転
数Nとにより設定していたが、基本噴射量TP のかわり
に吸入空気量、吸気管圧力、スロットル弁開度等の機関
9の負荷状態に関連したデータを用いてもかまわない。
またマップから求めるのではなく計算式をROM41内
に記憶設定し、機関9の状態に応じて算出してもよい。 【0031】また上記実施例において、OUTポート3
2と弁体35との間の通路面積を制御する弁としては上
述した比例制御弁27に限定されるものではなく、例え
ば負圧を用いたダイアフラム式の制御弁であってもよ
く、この場合負圧と大気圧との割合を制御することで、
OUTポート32と弁体35との間の通路面積を制御す
ることが可能であり、すなわちOUTポート32と弁体
35との間の通路面積を変化させられる弁であればよ
い。 【0032】なお上記実施例構成は電子制御式燃料噴射
装置付の内燃機関だけでなく、気化器付の内燃機関にも
応用できる。さらに上記実施例では理論空燃比に対する
帰還制御する手段を備えた構成を示したが、理論空燃比
ではなく所望の空燃比に帰還制御する手段を備えた構成
としてもよい。 【0033】 【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、アイ
ドル時も含めて機関の運転状態に応じた燃料蒸発ガス導
入が実行できるようになるため、機関に供給される混合
気の空燃比が所望の状態から大きくずれることを防止す
ることが可能となり、従って、アイドル状態を含む広い
運転領域で燃料蒸発ガスの導入が可能となるという効果
を有している。 【0034】またこのように広い領域で、燃料蒸発ガス
の導入が可能となることから、チャコールキャニスタの
ような燃料蒸発ガスを一時吸着保持する装置は不要、も
しくは必要としても極めて小容量のもので済むという優
れた効果を有する。またアイドル時に濃い燃料蒸発ガス
の導入によりオーバーリッチぎみとなって機関回転数が
所定値以下に落ち込むと、燃料蒸発ガスの導入量が少な
くなるよう補正が実行されるので、機関回転数の落ち込
みを確実に防止することができるという優れた効果があ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例構成を有する内燃機関および
その周辺装置の構成を示す概略構成図である。 【図2】図1図示のECUの構成を示すブロック図であ
る。 【図3】図1図示の比例制御弁のコイルに印加する電圧
信号の波形図である。 【図4】図3に示す波形のデューティ比(TON/T)に
対するOUTポートと弁体との間を通過する燃料蒸発ガ
スの流量を示す特性図である。 【図5】本発明の一実施例構成におけるOUTポートと
弁体との間の通路面積を制御する出力デューティ比Dを
求めるプログラムのフローチャートである。 【図6】基本デューティ比DB の設定を示すマップであ
る。 【図7】比較噴射時間TO の設定を示すマップである。 【図8】本発明の基本的構成を示すブロック図である。 【符号の説明】 3 サージタンク 4 吸気管 6 燃料噴射弁 7 燃料タンク 9 内燃機関 22 EUC 23 チャコールキャニスタ 24,26,28 導管 27 比例制御弁 29 導入ポート 40 CPU 41 ROM 42 RAM

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 内燃機関のアイドル状態と機関回転数とを含む運転状態
    を検出する運転状態検出手段と、 燃料タンク内の燃料蒸発ガスを機関の吸気通路内へと導
    入する蒸発ガス通路と、 機関の運転状態に応じて機関のアイドル時も含めて前記
    蒸発ガス通路の通路面積を可変に制御する可変制御手段
    と、 前記運転状態検出手段により機関がアイドル状態と判定
    されたときに、検出された機関回転数が所定値以下にな
    ると、前記可変制御手段により前記蒸発ガス通路の通路
    面積を減少する方向に制御する減少制御手段とを備える
    ことを特徴とする燃料蒸発ガス排出抑止装置。
JP29546693A 1993-11-25 1993-11-25 燃料蒸発ガス排出抑止装置 Expired - Fee Related JPH0794810B2 (ja)

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