JPH079509A - プラスチック製レンズの離型方法および装置 - Google Patents
プラスチック製レンズの離型方法および装置Info
- Publication number
- JPH079509A JPH079509A JP4245494A JP4245494A JPH079509A JP H079509 A JPH079509 A JP H079509A JP 4245494 A JP4245494 A JP 4245494A JP 4245494 A JP4245494 A JP 4245494A JP H079509 A JPH079509 A JP H079509A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- mold
- water
- pressure water
- pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】モールド1、2にレンズLが強固に接着してい
るレンズ型組品6であっても、作業者が何ら熟練を要す
ること無く、かつレンズとモールドに何ら損傷を与える
こと無く、確実に素早く離型できるプラスチック製レン
ズの離型方法を提供すること。 【構成】重合工程後にプラスチック製レンズLがモール
ド1、2に強固に接着され、一体となっているレンズ型
組品6に対し、高圧水噴射装置40のノズル23a、2
3bから水圧が80〜300kg/cm2 の高圧水を噴射す
ることにより、レンズLをモールド1、2から離脱させ
る離型方法である。
るレンズ型組品6であっても、作業者が何ら熟練を要す
ること無く、かつレンズとモールドに何ら損傷を与える
こと無く、確実に素早く離型できるプラスチック製レン
ズの離型方法を提供すること。 【構成】重合工程後にプラスチック製レンズLがモール
ド1、2に強固に接着され、一体となっているレンズ型
組品6に対し、高圧水噴射装置40のノズル23a、2
3bから水圧が80〜300kg/cm2 の高圧水を噴射す
ることにより、レンズLをモールド1、2から離脱させ
る離型方法である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モールド内で重合成型
され、モールドに密着して強固に一体となったプラスチ
ック製レンズをモールドから容易に離型し得るプラスチ
ック製レンズの離型方法に関する。
され、モールドに密着して強固に一体となったプラスチ
ック製レンズをモールドから容易に離型し得るプラスチ
ック製レンズの離型方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラスチック製レンズの重合成型
工程は、図9に示すように両面が凹凸状曲面を有する2
枚のガラス製モールド1、2を、内部に幅Sの突起3a
を有する筒状のプラスチック製ガスケット3内に挿入
し、モールドの両側からクリップ5でモールド間の間隙
Sを保持した状態で固定し、次いで間隙S内に上部注入
口4から熱硬化性樹脂を注入し、しかる後にモールド
1、2、ガスケット3、および注入樹脂全体を加熱、重
合することによって成型されている。
工程は、図9に示すように両面が凹凸状曲面を有する2
枚のガラス製モールド1、2を、内部に幅Sの突起3a
を有する筒状のプラスチック製ガスケット3内に挿入
し、モールドの両側からクリップ5でモールド間の間隙
Sを保持した状態で固定し、次いで間隙S内に上部注入
口4から熱硬化性樹脂を注入し、しかる後にモールド
1、2、ガスケット3、および注入樹脂全体を加熱、重
合することによって成型されている。
【0003】この様にして得られたモールド1とモール
ド2間の硬化後のプラスチック製レンズLは、その両面
がモールド1、2の凹凸状曲面に沿って成型されている
のでレンズとして好ましい形状を有しているものではあ
るが、上記重合成型工程によりプラスチック製レンズL
の両側にモールド1、2が強固に密着して一体(以下、
モールド1、2とガスケット3が一体となったものをレ
ンズ型組品6と称する。)となっているため、ガスケッ
ト3を取り除いてもプラスチック製レンズLがモールド
から容易に離型できない状態となる問題があった。
ド2間の硬化後のプラスチック製レンズLは、その両面
がモールド1、2の凹凸状曲面に沿って成型されている
のでレンズとして好ましい形状を有しているものではあ
るが、上記重合成型工程によりプラスチック製レンズL
の両側にモールド1、2が強固に密着して一体(以下、
モールド1、2とガスケット3が一体となったものをレ
ンズ型組品6と称する。)となっているため、ガスケッ
ト3を取り除いてもプラスチック製レンズLがモールド
から容易に離型できない状態となる問題があった。
【0004】この様なレンズ型組品6に対して行われて
いた従来の離型方法は、例えば特開平4−59314
号公報に開示されている離型方法のように、プラスチッ
ク製レンズの吸収率がモールドの吸収率よりも大となる
波長領域の遠赤外線を照射することにより離型する方
法、離型装置としてバイス台と刃物を用い、作業者が
レンズ型組品6をバイスに固定し、刃物の先端をレンズ
Lとモールド1、2との境界面に挿入して両者をこじあ
ける離型方法、複数のレンズ型組品が載置されたラッ
クを80℃程度の温水が満たされた温水槽内に浸漬し、
その直後に水または空気を吹き付けて急冷するいわゆる
ヒートショック法によって離型する方法などであった。
いた従来の離型方法は、例えば特開平4−59314
号公報に開示されている離型方法のように、プラスチッ
ク製レンズの吸収率がモールドの吸収率よりも大となる
波長領域の遠赤外線を照射することにより離型する方
法、離型装置としてバイス台と刃物を用い、作業者が
レンズ型組品6をバイスに固定し、刃物の先端をレンズ
Lとモールド1、2との境界面に挿入して両者をこじあ
ける離型方法、複数のレンズ型組品が載置されたラッ
クを80℃程度の温水が満たされた温水槽内に浸漬し、
その直後に水または空気を吹き付けて急冷するいわゆる
ヒートショック法によって離型する方法などであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の遠赤
外線を照射する離型方法は、遠赤外線の照射装置内で一
度に大量のレンズを離型処理できるので生産性が高いと
いう利点があるものの、高度数の凸レンズのように中心
部の厚みが外周部の厚みよりも大きく、その厚み差が大
きなレンズの場合は、モールドとレンズの接着が強固で
あるため、一部のものが離型できないという問題があつ
た。
外線を照射する離型方法は、遠赤外線の照射装置内で一
度に大量のレンズを離型処理できるので生産性が高いと
いう利点があるものの、高度数の凸レンズのように中心
部の厚みが外周部の厚みよりも大きく、その厚み差が大
きなレンズの場合は、モールドとレンズの接着が強固で
あるため、一部のものが離型できないという問題があつ
た。
【0006】また、のバイスと刃物によってレンズを
モールドから離型する方法は、鋭利な刃物を直接レンズ
とモールドの境界面に挿入して両者を剥離せねばならな
いので、その離型作業には非常に熟練を要し、正確に刃
物を境界面に挿入しないとレンズおよびモールドの外周
面が傷付いたり、破損するなどしてレンズの品質と収率
が悪くなる。しかも作業者がレンズ型組品からレンズを
一個ずつ剥離するので生産性が非常に低いという問題が
あった。
モールドから離型する方法は、鋭利な刃物を直接レンズ
とモールドの境界面に挿入して両者を剥離せねばならな
いので、その離型作業には非常に熟練を要し、正確に刃
物を境界面に挿入しないとレンズおよびモールドの外周
面が傷付いたり、破損するなどしてレンズの品質と収率
が悪くなる。しかも作業者がレンズ型組品からレンズを
一個ずつ剥離するので生産性が非常に低いという問題が
あった。
【0007】また、上記の温水による離型方法は温水
槽に浸漬後急冷するので、品種によっては、レンズまた
はモールドにクラックが入り、割れが生じると言う問題
がある。凹型の形状を有するレンズは比較的モールドと
の密着力が弱く、この方法でも離型でき、実用化されて
いる。しかし、凸型の形状を有し、しかも高度数のレン
ズはモールドとの密着力が強く、この方法では離型の成
功率が著しく低いという問題があった。
槽に浸漬後急冷するので、品種によっては、レンズまた
はモールドにクラックが入り、割れが生じると言う問題
がある。凹型の形状を有するレンズは比較的モールドと
の密着力が弱く、この方法でも離型でき、実用化されて
いる。しかし、凸型の形状を有し、しかも高度数のレン
ズはモールドとの密着力が強く、この方法では離型の成
功率が著しく低いという問題があった。
【0008】本発明は、上記問題点を解消し、モールド
にレンズが強固に接着しているレンズ型組品であって
も、また、非常に脆い材質や、レンズの肉厚が薄く非常
に割れやすいレンズ型組品であっても作業者が何ら熟練
を要すること無く、しかもレンズとモールドに何ら損傷
を与えること無く、確実に素早く離型できる離型成功率
および生産性の高いプラスチック製レンズの離型方法を
提供することを目的とする。
にレンズが強固に接着しているレンズ型組品であって
も、また、非常に脆い材質や、レンズの肉厚が薄く非常
に割れやすいレンズ型組品であっても作業者が何ら熟練
を要すること無く、しかもレンズとモールドに何ら損傷
を与えること無く、確実に素早く離型できる離型成功率
および生産性の高いプラスチック製レンズの離型方法を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るプラスチック製レンズの離型方法は、
一定の間隙を有するモールドの該間隙に熱硬化性樹脂を
注入、固化してプラスチック製レンズを成型し、次いで
前記モールドと前記レンズが一体となったレンズ型組品
の前記モールドと前記レンズとの境界部に対し、80〜
300kg/cm2 の水圧の高圧水を噴射することにより、
前記モールドから前記レンズを離型することを特徴とす
る。
め、本発明に係るプラスチック製レンズの離型方法は、
一定の間隙を有するモールドの該間隙に熱硬化性樹脂を
注入、固化してプラスチック製レンズを成型し、次いで
前記モールドと前記レンズが一体となったレンズ型組品
の前記モールドと前記レンズとの境界部に対し、80〜
300kg/cm2 の水圧の高圧水を噴射することにより、
前記モールドから前記レンズを離型することを特徴とす
る。
【0010】また、本発明に係る本発明に係るプラスチ
ック製レンズの離型装置は、モールドとレンズとが一体
となったレンズ型組品を載置するテーブルと、前記レン
ズ型組品を前記テーブル上で把持する把持手段と、前記
レンズ型組品に高圧水を噴射する高圧水噴射手段とを有
するプラスチック製レンズの離型装置において、 前記
高圧水の圧力を80〜300kg/cm2 の水圧に調整する
水圧調整手段を設けたことを特徴とする。
ック製レンズの離型装置は、モールドとレンズとが一体
となったレンズ型組品を載置するテーブルと、前記レン
ズ型組品を前記テーブル上で把持する把持手段と、前記
レンズ型組品に高圧水を噴射する高圧水噴射手段とを有
するプラスチック製レンズの離型装置において、 前記
高圧水の圧力を80〜300kg/cm2 の水圧に調整する
水圧調整手段を設けたことを特徴とする。
【0011】すなわち、プラスチック製レンズの離型の
成否は、高圧水の水圧に大きく依存し、レンズ、モール
ドの形状、材質、高圧水の噴射条件等によっても異なる
が、レンズおよびモールドに損傷を与えること無く、確
実に離型させるには、上記水圧が必要である。レンズに
は多種多様な形状、材質を持ったものがあり、それぞれ
モールドとの接着力は異なる。レンズおよびモールドの
損傷を限りなく少なくするためにはレンズの種類ごとに
適正な水圧で離型することが好ましい。なお、高圧水の
水質は、プラスチック製レンズの汚れを防ぐため電気伝
導率が1〜50μS/cm以下の純水を用いることが好ま
しい。純水に限らずその他の流体も使用可能であるが、
コストがかかるため上記水質の純水を用いることが好ま
しい。
成否は、高圧水の水圧に大きく依存し、レンズ、モール
ドの形状、材質、高圧水の噴射条件等によっても異なる
が、レンズおよびモールドに損傷を与えること無く、確
実に離型させるには、上記水圧が必要である。レンズに
は多種多様な形状、材質を持ったものがあり、それぞれ
モールドとの接着力は異なる。レンズおよびモールドの
損傷を限りなく少なくするためにはレンズの種類ごとに
適正な水圧で離型することが好ましい。なお、高圧水の
水質は、プラスチック製レンズの汚れを防ぐため電気伝
導率が1〜50μS/cm以下の純水を用いることが好ま
しい。純水に限らずその他の流体も使用可能であるが、
コストがかかるため上記水質の純水を用いることが好ま
しい。
【0012】上記水圧の次に離型の成否に影響する重要
な因子は、噴射する高圧水の流量とその噴射角度、およ
びレンズ型組品の予熱温度である。まず、高圧水の流量
は、同一圧力の場合、ノズルの噴射口の内径によって第
一義的に決まる。よって、レンズは、水圧が高くても使
用するノズルの噴射口の内径が小さく、噴流の流量が少
なければ離型せず、また逆にノズルの噴射口の内径が大
きく、噴流の流量が多くても水圧が低ければ離型しな
い。このようなことから、最も好ましいノズル噴射口の
内径は、0.3〜1.5mmである。高圧水のレンズ型
組品に対する噴射角度(図3の噴射角度θ)は、レンズ
型組品の外周部におけるレンズとモールドの境界面に引
いた接線(図3の接線L1、L2)に対し、−20〜3
0゜の角度とすることが好ましい。ここで、噴射角度θ
の正負は、正が上記接線を堺としてレンズ側を、負がモ
ールド側を取るものとする。噴射角度θが上記範囲を越
えると、離型力が不足して離型成功率が著しく低下する
ばかりか、離型の際にモールドまたはレンズに局部的に
過大な曲げモーメントがかかり、レンズまたはモールド
が破損する確率が高くなって収率が低下するため好まし
くない。また、レンズ型組品は、あらかじめ60〜12
0℃に予熱しておくと、レンズとモールドの接着力が低
下するので、レンズの離型が非常に容易となる。レンズ
型組品の予熱温度が60℃未満であると、プラスチック
製レンズとモールドが強固に接着したままの状態であ
り、離型させるには噴流の力を大きくしなければならな
いため、プラスチック製レンズとモールドに過大な力が
かかり、破損の確率が高くなる。逆に120℃を越える
と、加熱によるプラスチック製レンズ内部に歪みが生じ
る等の問題が生じる。したがって、モールドとレンズと
の境界部に高圧水を噴射するに際し、あらかじめレンズ
型組品を60〜120℃に予熱し、しかる後に高圧水
を、レンズ型組品の外周部におけるレンズとモールドの
境界面に引いた接線に対し、内径が0.3〜1.5mm
の噴射ノズルから−20〜30゜の噴射角度で噴射する
と、離型がより促進される。なお、離型に用いる高圧水
の水温は、10〜95℃程度の範囲で使用可能である
が、60〜95℃に昇温したものを用いるとヒートショ
ックの影響を受けず、離型時のレンズとモールドの割れ
発生率を著しく低下させることができ、収率の大幅な向
上をもたらすことができる。
な因子は、噴射する高圧水の流量とその噴射角度、およ
びレンズ型組品の予熱温度である。まず、高圧水の流量
は、同一圧力の場合、ノズルの噴射口の内径によって第
一義的に決まる。よって、レンズは、水圧が高くても使
用するノズルの噴射口の内径が小さく、噴流の流量が少
なければ離型せず、また逆にノズルの噴射口の内径が大
きく、噴流の流量が多くても水圧が低ければ離型しな
い。このようなことから、最も好ましいノズル噴射口の
内径は、0.3〜1.5mmである。高圧水のレンズ型
組品に対する噴射角度(図3の噴射角度θ)は、レンズ
型組品の外周部におけるレンズとモールドの境界面に引
いた接線(図3の接線L1、L2)に対し、−20〜3
0゜の角度とすることが好ましい。ここで、噴射角度θ
の正負は、正が上記接線を堺としてレンズ側を、負がモ
ールド側を取るものとする。噴射角度θが上記範囲を越
えると、離型力が不足して離型成功率が著しく低下する
ばかりか、離型の際にモールドまたはレンズに局部的に
過大な曲げモーメントがかかり、レンズまたはモールド
が破損する確率が高くなって収率が低下するため好まし
くない。また、レンズ型組品は、あらかじめ60〜12
0℃に予熱しておくと、レンズとモールドの接着力が低
下するので、レンズの離型が非常に容易となる。レンズ
型組品の予熱温度が60℃未満であると、プラスチック
製レンズとモールドが強固に接着したままの状態であ
り、離型させるには噴流の力を大きくしなければならな
いため、プラスチック製レンズとモールドに過大な力が
かかり、破損の確率が高くなる。逆に120℃を越える
と、加熱によるプラスチック製レンズ内部に歪みが生じ
る等の問題が生じる。したがって、モールドとレンズと
の境界部に高圧水を噴射するに際し、あらかじめレンズ
型組品を60〜120℃に予熱し、しかる後に高圧水
を、レンズ型組品の外周部におけるレンズとモールドの
境界面に引いた接線に対し、内径が0.3〜1.5mm
の噴射ノズルから−20〜30゜の噴射角度で噴射する
と、離型がより促進される。なお、離型に用いる高圧水
の水温は、10〜95℃程度の範囲で使用可能である
が、60〜95℃に昇温したものを用いるとヒートショ
ックの影響を受けず、離型時のレンズとモールドの割れ
発生率を著しく低下させることができ、収率の大幅な向
上をもたらすことができる。
【0013】高圧水噴射ノズルは、少なくとも1個あれ
ばよいが、複数個をモールドやレンズとの境界部の外周
部に配置し、複数の方向から同時に高圧水を噴射させる
のが好ましい。すなわち、肉厚の薄いプラスチック製レ
ンズは、強度が低いため離型時に割れやすいのである
が、この様な割れやすいプラスチック製レンズについて
複数のノズルから同時に噴流をレンズとモールドの境界
部分に衝突させるとモールドが外周部から均等に離型し
ていき、レンズに過大な力を掛けること無く容易に離型
できるため、1個のノズルで一方向から高圧水を噴射さ
せる方法に比べて収率が高くなる。特に、曲率の一定で
ない非球面形状の凸レンズのように直径80mm程度で
外周部の肉厚が1mm以下となるような非常に肉厚の薄
いレンズについては、噴射口の内径が0.3〜1.0m
mのノズルを16個以上モールドとレンズの境界部の外
周に配置し、16以上の方向から同時に高圧水を噴射
し、全周を均等にレンズをモールドから離型させること
が好ましい。そうすれば上述したように、離型時にレン
ズおよびモールドにかかる曲げ応力を小さくすることが
出来るため、肉厚の非常に薄いレンズについても、レン
ズおよびモールドの割れを著しく減少でき、収率が向上
する。
ばよいが、複数個をモールドやレンズとの境界部の外周
部に配置し、複数の方向から同時に高圧水を噴射させる
のが好ましい。すなわち、肉厚の薄いプラスチック製レ
ンズは、強度が低いため離型時に割れやすいのである
が、この様な割れやすいプラスチック製レンズについて
複数のノズルから同時に噴流をレンズとモールドの境界
部分に衝突させるとモールドが外周部から均等に離型し
ていき、レンズに過大な力を掛けること無く容易に離型
できるため、1個のノズルで一方向から高圧水を噴射さ
せる方法に比べて収率が高くなる。特に、曲率の一定で
ない非球面形状の凸レンズのように直径80mm程度で
外周部の肉厚が1mm以下となるような非常に肉厚の薄
いレンズについては、噴射口の内径が0.3〜1.0m
mのノズルを16個以上モールドとレンズの境界部の外
周に配置し、16以上の方向から同時に高圧水を噴射
し、全周を均等にレンズをモールドから離型させること
が好ましい。そうすれば上述したように、離型時にレン
ズおよびモールドにかかる曲げ応力を小さくすることが
出来るため、肉厚の非常に薄いレンズについても、レン
ズおよびモールドの割れを著しく減少でき、収率が向上
する。
【0014】プラスチック製レンズは、品種、度数によ
りその肉厚は異なり、レンズとモールドの境界部分に噴
流を衝突させるためには品種、度数ごとにレンズ型組品
と噴射ノズルの位置を調整する必要がある。その方法と
して、レンズ型組品を載置する平面状のテーブル面に噴
流が衝突するように噴射ノズルの位置を固定しておき、
あらかじめ品種、度数ごとに測定しておいた下モールド
の底面から上モールドとレンズの境界部分までの距離
(図1の境界部高さδ)だけレンズの厚み方向にテーブ
ルまたは噴射ノズルを移動する。以上のようにテーブル
及びノズルの位置を設定した場合、レンズおよび下モー
ルドの肉厚にばらつきがなく品種ごとに全てのレンズ、
モールドが一定の厚さであれば、境界部に確実に噴流が
衝突し、レンズは離型される。しかし実際は、モールド
間の間隙を設定するガスケットの厚みや樹脂の注入量、
重合温度、材料の組成などにばらつきがあるため重合後
のレンズの厚みにはばらつきがある。また、モールド自
体も表面に傷が付いた場合再研磨を行い再び使用するな
どしているため、その厚みにはばらつきがある。そのた
め境界部高さδには、個々のレンズ型組品によって0.
5〜1.5mm程度のばらつきがある。一方、肉厚が特
に薄いレンズなどを離型するときには、前記のとうりレ
ンズに過大な力を掛けること無く離型させるために16
個以上のノズルから同時に高圧水を噴射させるのが好ま
しい。ここで、ノズルの噴射口の内径を境界高さδのば
らつきよりも大きくすれば必ず境界部分に噴流が衝突す
ることになるが、実際は、ノズルの噴射口の内径が大き
いとそれだけ大きな容量のポンプが必要となってコスト
が掛るため、ノズルの噴射口の内径はあまり大きくする
ことはできない。上述した方法でレンズ型組品の位置を
設定した場合、境界高さδのばらつきに対し、ノズルの
噴射口の内径が小さいと境界部に噴流が衝突せず、レン
ズ離型成功率が低下してしまう。また、個々のレンズ型
組品の境界部高さδをそれぞれ測定し、テーブルまたは
ノズルの位置を調整すれば、先に述べたように確実に境
界部に噴流が衝突しレンズはモールドから離型される。
しかし、レンズとモールドの境界部を正しく自動的に検
出するのは難しく、また、個々のレンズ型組品をそれぞ
れ測定してテーブルまたはノズルの位置を調整するとタ
クトタイムも長くなり生産性が悪くなる。そこで、ノズ
ル径が小さくてもばらつきのあるレンズを確実に離型す
るためには、以下の方法でノズルとレンズ型組品の位置
を設定し、レンズの離型を行うと良い。
りその肉厚は異なり、レンズとモールドの境界部分に噴
流を衝突させるためには品種、度数ごとにレンズ型組品
と噴射ノズルの位置を調整する必要がある。その方法と
して、レンズ型組品を載置する平面状のテーブル面に噴
流が衝突するように噴射ノズルの位置を固定しておき、
あらかじめ品種、度数ごとに測定しておいた下モールド
の底面から上モールドとレンズの境界部分までの距離
(図1の境界部高さδ)だけレンズの厚み方向にテーブ
ルまたは噴射ノズルを移動する。以上のようにテーブル
及びノズルの位置を設定した場合、レンズおよび下モー
ルドの肉厚にばらつきがなく品種ごとに全てのレンズ、
モールドが一定の厚さであれば、境界部に確実に噴流が
衝突し、レンズは離型される。しかし実際は、モールド
間の間隙を設定するガスケットの厚みや樹脂の注入量、
重合温度、材料の組成などにばらつきがあるため重合後
のレンズの厚みにはばらつきがある。また、モールド自
体も表面に傷が付いた場合再研磨を行い再び使用するな
どしているため、その厚みにはばらつきがある。そのた
め境界部高さδには、個々のレンズ型組品によって0.
5〜1.5mm程度のばらつきがある。一方、肉厚が特
に薄いレンズなどを離型するときには、前記のとうりレ
ンズに過大な力を掛けること無く離型させるために16
個以上のノズルから同時に高圧水を噴射させるのが好ま
しい。ここで、ノズルの噴射口の内径を境界高さδのば
らつきよりも大きくすれば必ず境界部分に噴流が衝突す
ることになるが、実際は、ノズルの噴射口の内径が大き
いとそれだけ大きな容量のポンプが必要となってコスト
が掛るため、ノズルの噴射口の内径はあまり大きくする
ことはできない。上述した方法でレンズ型組品の位置を
設定した場合、境界高さδのばらつきに対し、ノズルの
噴射口の内径が小さいと境界部に噴流が衝突せず、レン
ズ離型成功率が低下してしまう。また、個々のレンズ型
組品の境界部高さδをそれぞれ測定し、テーブルまたは
ノズルの位置を調整すれば、先に述べたように確実に境
界部に噴流が衝突しレンズはモールドから離型される。
しかし、レンズとモールドの境界部を正しく自動的に検
出するのは難しく、また、個々のレンズ型組品をそれぞ
れ測定してテーブルまたはノズルの位置を調整するとタ
クトタイムも長くなり生産性が悪くなる。そこで、ノズ
ル径が小さくてもばらつきのあるレンズを確実に離型す
るためには、以下の方法でノズルとレンズ型組品の位置
を設定し、レンズの離型を行うと良い。
【0015】すなわち、あらかじめ品種ごとに測定した
境界部高さの平均値に応じてレンズ型組品またはノズル
の位置を調整し、その位置でノズルまたはレンズ型組品
をレンズの厚み方向に0.5〜20Hzの振動数で、か
つ、0.3〜2mmの振幅で振動させながら高圧水を
0.5〜5秒間、好ましくは1〜3秒間噴射、衝突させ
るのである。こうすることにより、必ず境界部に噴流が
衝突するため、離型成功率が向上し、しかもタクトタイ
ムの短かい安定した離型が可能となる。なお、噴射時間
が0.5秒未満であると離型効果が不十分であり、逆に
5秒を越えるとレンズにクラックが入り易くなるので好
ましくない。なお、噴射ノズルまたはレンズ型組品を振
動させる場合においても、上述した噴射水の水圧、レン
ズ型組品の予熱温度、ノズルの孔径、噴射角度、配置数
等の技術を併用するとより好ましいことは勿論である。
境界部高さの平均値に応じてレンズ型組品またはノズル
の位置を調整し、その位置でノズルまたはレンズ型組品
をレンズの厚み方向に0.5〜20Hzの振動数で、か
つ、0.3〜2mmの振幅で振動させながら高圧水を
0.5〜5秒間、好ましくは1〜3秒間噴射、衝突させ
るのである。こうすることにより、必ず境界部に噴流が
衝突するため、離型成功率が向上し、しかもタクトタイ
ムの短かい安定した離型が可能となる。なお、噴射時間
が0.5秒未満であると離型効果が不十分であり、逆に
5秒を越えるとレンズにクラックが入り易くなるので好
ましくない。なお、噴射ノズルまたはレンズ型組品を振
動させる場合においても、上述した噴射水の水圧、レン
ズ型組品の予熱温度、ノズルの孔径、噴射角度、配置数
等の技術を併用するとより好ましいことは勿論である。
【0016】上記の方法で上モールドを離型すると、プ
ラスレンズ(凸レンズ)の場合下モールドも同時に離型
してしまう。しかし、マイナスレンズ(凹レンズ)は上
モールドを離型した後も下モールドとレンズは強固に接
着している。上モールドはレンズとの境界面が同一平面
状にあるが、下モールドは乱視用のレンズのように偏平
し、レンズとの境界面が同一平面上にないものもある。
そのため、棒状の直進流を噴射するノズルでは、正確に
レンズとモールドの境界部に噴流を衝突させるのは難し
い。そこで、このようなレンズについては境界部に確実
に噴流が衝突するように、噴流が扇形形状に平面上に広
がって噴射される形状を持ったノズルを用い、50〜1
50Kg/cm2 の水圧の噴流を下モールドとノズルの境界
部に向けて噴射することによって、確実に下モールドか
らレンズを離型するのが好ましい。一方のモールドを離
型すると、他方のモールドは始めに片方のモールドを離
型するのに必要とした水圧よりも低い水圧の噴流で離型
することができる。また、境界面が偏平し、同一平面上
にない下モールドの場合は、その偏平分より大きな振幅
で厚み方向に振動させながら、直進流をノズルから噴射
させ確実にレンズとモールドの境界部に噴流を衝突させ
離型するという方法でも良い。
ラスレンズ(凸レンズ)の場合下モールドも同時に離型
してしまう。しかし、マイナスレンズ(凹レンズ)は上
モールドを離型した後も下モールドとレンズは強固に接
着している。上モールドはレンズとの境界面が同一平面
状にあるが、下モールドは乱視用のレンズのように偏平
し、レンズとの境界面が同一平面上にないものもある。
そのため、棒状の直進流を噴射するノズルでは、正確に
レンズとモールドの境界部に噴流を衝突させるのは難し
い。そこで、このようなレンズについては境界部に確実
に噴流が衝突するように、噴流が扇形形状に平面上に広
がって噴射される形状を持ったノズルを用い、50〜1
50Kg/cm2 の水圧の噴流を下モールドとノズルの境界
部に向けて噴射することによって、確実に下モールドか
らレンズを離型するのが好ましい。一方のモールドを離
型すると、他方のモールドは始めに片方のモールドを離
型するのに必要とした水圧よりも低い水圧の噴流で離型
することができる。また、境界面が偏平し、同一平面上
にない下モールドの場合は、その偏平分より大きな振幅
で厚み方向に振動させながら、直進流をノズルから噴射
させ確実にレンズとモールドの境界部に噴流を衝突させ
離型するという方法でも良い。
【0017】モールドの材質としては、例えばガラスや
セラミックス等の非金属無機材料を用いることができ
る。また、レンズ材料である熱硬化性樹脂としては、プ
ラスチック製レンズとして一般的に用いられるジエチレ
ングリコールビスアリルカーボネート、アクリル酸エス
テル、ジアリルエステル、トリアレルイソシアネート等
を用いることができる。
セラミックス等の非金属無機材料を用いることができ
る。また、レンズ材料である熱硬化性樹脂としては、プ
ラスチック製レンズとして一般的に用いられるジエチレ
ングリコールビスアリルカーボネート、アクリル酸エス
テル、ジアリルエステル、トリアレルイソシアネート等
を用いることができる。
【0018】
【作用】本発明に係るプラスチック製レンズの離型方法
は、モールドとプラスチック製レンズとで構成されたレ
ンズ型組品に対して、プラスチック製レンズとモールド
との境界部にノズルから高圧水を噴射させる。高圧水の
衝突エネルギーにより、レンズ型組品は、プラスチック
製レンズとモールドとの境界面に剥離が生じ、この剥離
が順次噴射される高圧水によって楔作用で順次拡大され
るため、レンズがモールドから容易に離型される。
は、モールドとプラスチック製レンズとで構成されたレ
ンズ型組品に対して、プラスチック製レンズとモールド
との境界部にノズルから高圧水を噴射させる。高圧水の
衝突エネルギーにより、レンズ型組品は、プラスチック
製レンズとモールドとの境界面に剥離が生じ、この剥離
が順次噴射される高圧水によって楔作用で順次拡大され
るため、レンズがモールドから容易に離型される。
【0019】この際、あらかじめレンズ品種ごとに測定
した境界部高さの平均値に応じてレンズ型組品またはノ
ズルの位置を調整し、その位置でノズルまたはレンズ型
組品をレンズの厚み方向に所定の振幅と振動数で振動さ
せながら高圧水を噴射すると、必ず境界部に噴流が衝突
するので、離型成功率が向上し、タクトタイムの短かい
安定した離型が可能となる。
した境界部高さの平均値に応じてレンズ型組品またはノ
ズルの位置を調整し、その位置でノズルまたはレンズ型
組品をレンズの厚み方向に所定の振幅と振動数で振動さ
せながら高圧水を噴射すると、必ず境界部に噴流が衝突
するので、離型成功率が向上し、タクトタイムの短かい
安定した離型が可能となる。
【0020】
【実施例および比較例】以上に説明した本発明に係るプ
ラスチック製レンズの離型方法は、例えば以下に述べる
離型装置により実施することができる。
ラスチック製レンズの離型方法は、例えば以下に述べる
離型装置により実施することができる。
【0021】図1は、本発明の離型方法を実施する離型
装置の一実施例に係る概略正面図である。図2は、図1
のA−A矢視図である。
装置の一実施例に係る概略正面図である。図2は、図1
のA−A矢視図である。
【0022】図において、符号7は、ベースプレートを
示し、ベースプレート7には、レンズとモールドとの境
界面に噴流が衝突するように、レンズの品種ごとにレン
ズを載置するテーブル15の高さを調節するための昇降
ステージ8が取り付けられている。また、ベースプレー
ト7には、プレート10を昇降させるための案内部材9
aが垂直に固定されている。
示し、ベースプレート7には、レンズとモールドとの境
界面に噴流が衝突するように、レンズの品種ごとにレン
ズを載置するテーブル15の高さを調節するための昇降
ステージ8が取り付けられている。また、ベースプレー
ト7には、プレート10を昇降させるための案内部材9
aが垂直に固定されている。
【0023】プレート10は、案内部材9bにより図中
の上下方向に平行度を保って昇降可能となっており、そ
の上部には振動発生装置11が取り付けられている。振
動発生装置11は、プレート10上に固定されたモータ
12の回転軸の先端に偏心カム13が、また、プレート
16の下面にはカムフォロワ14が取り付けられてお
り、偏心カム13が回転することによりプレート16は
上下に振動することができる。また、プレート16上に
は、図9に示したプラスチック製レンズLとモールド
1、2から成るレンズ型組品6を載置するテーブル15
が固定されている。したがって、レンズ型組品6とテー
ブル15は、偏心カム13の回転によって一体となって
上下動することができる。
の上下方向に平行度を保って昇降可能となっており、そ
の上部には振動発生装置11が取り付けられている。振
動発生装置11は、プレート10上に固定されたモータ
12の回転軸の先端に偏心カム13が、また、プレート
16の下面にはカムフォロワ14が取り付けられてお
り、偏心カム13が回転することによりプレート16は
上下に振動することができる。また、プレート16上に
は、図9に示したプラスチック製レンズLとモールド
1、2から成るレンズ型組品6を載置するテーブル15
が固定されている。したがって、レンズ型組品6とテー
ブル15は、偏心カム13の回転によって一体となって
上下動することができる。
【0024】レンズ型組品6を把持する把持手段は、以
下のような構成となっている。すなわち、プレート16
上には、左右のチャック爪17´間の距離が同期して拡
大、縮小できるラック、ピニオン式のエアチャック17
が取り付けられており、チャック爪17´にはレンズ型
組品を位置決めし、外周部を押圧し固定するための把持
治具18が左右のチャック爪に2本ずつ、計4本固定さ
れている。テーブル15には、図2に示すように把持治
具18が左右に移動可能となるように長穴18aが設け
られている。また、プレート16には、支持台19が固
定され、支持台19の上方にシリンダ20が固定されて
いる。シリンダ20には、パッド21が取り付けられ、
シリンダ20によって上下移動できるようになってい
る。パッド21は、レンズ型組品6をシリンダ20の押
圧力によりテーブル上に押圧、固定し、レンズまたはモ
ールドが離型時に噴流の力により飛散するのを防ぐため
のものである。このようにレンズ型組品6を上方から押
圧把持すれば、レンズの外周面だけを把持する方法に比
べて小さな把持力でレンズおよびモールドが離型時に飛
散することを防げるため、モールドに過大な曲げ応力が
かかることがなくモールドの割れを低減することができ
る。
下のような構成となっている。すなわち、プレート16
上には、左右のチャック爪17´間の距離が同期して拡
大、縮小できるラック、ピニオン式のエアチャック17
が取り付けられており、チャック爪17´にはレンズ型
組品を位置決めし、外周部を押圧し固定するための把持
治具18が左右のチャック爪に2本ずつ、計4本固定さ
れている。テーブル15には、図2に示すように把持治
具18が左右に移動可能となるように長穴18aが設け
られている。また、プレート16には、支持台19が固
定され、支持台19の上方にシリンダ20が固定されて
いる。シリンダ20には、パッド21が取り付けられ、
シリンダ20によって上下移動できるようになってい
る。パッド21は、レンズ型組品6をシリンダ20の押
圧力によりテーブル上に押圧、固定し、レンズまたはモ
ールドが離型時に噴流の力により飛散するのを防ぐため
のものである。このようにレンズ型組品6を上方から押
圧把持すれば、レンズの外周面だけを把持する方法に比
べて小さな把持力でレンズおよびモールドが離型時に飛
散することを防げるため、モールドに過大な曲げ応力が
かかることがなくモールドの割れを低減することができ
る。
【0025】レンズ型組品6に高圧水の噴流を噴射する
噴射装置は、以下のような構成となっている。すなわ
ち、高圧水噴射装置40は、レンズLとモールド1、2
の境界面に高圧水を噴射するためのもので、配管32か
ら導いた原水を例えばプランジャポンプ、タービンポン
プ等の高圧ポンプ29で昇圧することにより高圧水を製
造し、この高圧水を分岐管26から分岐された高圧ホー
ス25a、25bの先端に取り付けられた複数のノズル
23aおよび23bから噴射するものである。高圧ポン
プは、効率が良く、高い水圧の得られるプランジャポン
プを用いるのが好ましい。なお、30は、吐出水圧を調
整する調圧弁、28は、その調整水圧を確認する水圧計
である。
噴射装置は、以下のような構成となっている。すなわ
ち、高圧水噴射装置40は、レンズLとモールド1、2
の境界面に高圧水を噴射するためのもので、配管32か
ら導いた原水を例えばプランジャポンプ、タービンポン
プ等の高圧ポンプ29で昇圧することにより高圧水を製
造し、この高圧水を分岐管26から分岐された高圧ホー
ス25a、25bの先端に取り付けられた複数のノズル
23aおよび23bから噴射するものである。高圧ポン
プは、効率が良く、高い水圧の得られるプランジャポン
プを用いるのが好ましい。なお、30は、吐出水圧を調
整する調圧弁、28は、その調整水圧を確認する水圧計
である。
【0026】ノズル23a、23bは、あらかじめ衝突
力の強い直進流が得られる形状のものを選び、レンズ型
組品6の外周に等間隔でその噴射角度θが図3に示した
接線L1に対し、上記した角度となるように複数個を配
置する。そして、その噴射方向は、レンズ型組品の中心
部であって、かつ、上記境界面を向くように配置するの
が好ましい。また、図3に示すようにレンズ型組品外周
面からノズルの先端までの距離dは、ノズルから噴射さ
れた噴流が乱れのない柱状流と呼ばれる部分となり、ノ
ズル23aからの衝突エネルギを損なわないようにする
ために5〜100mmの範囲に設定するのが好ましい。
力の強い直進流が得られる形状のものを選び、レンズ型
組品6の外周に等間隔でその噴射角度θが図3に示した
接線L1に対し、上記した角度となるように複数個を配
置する。そして、その噴射方向は、レンズ型組品の中心
部であって、かつ、上記境界面を向くように配置するの
が好ましい。また、図3に示すようにレンズ型組品外周
面からノズルの先端までの距離dは、ノズルから噴射さ
れた噴流が乱れのない柱状流と呼ばれる部分となり、ノ
ズル23aからの衝突エネルギを損なわないようにする
ために5〜100mmの範囲に設定するのが好ましい。
【0027】ノズル23a、23bは、扇形形状に広が
る噴流が得られるものを選び、レンズ型組品6の外周に
複数個配置され、噴流がレンズの厚み方向に広がるよう
に設置されている。このノズルにより、乱視レンズのよ
うに下型が偏平しレンズとの境界部が同一平面上にない
ようなレンズでも、噴流がレンズとモールドの境界部に
衝突するので、確実に離型することができる。
る噴流が得られるものを選び、レンズ型組品6の外周に
複数個配置され、噴流がレンズの厚み方向に広がるよう
に設置されている。このノズルにより、乱視レンズのよ
うに下型が偏平しレンズとの境界部が同一平面上にない
ようなレンズでも、噴流がレンズとモールドの境界部に
衝突するので、確実に離型することができる。
【0028】次に、本装置で行うレンズの離型動作を説
明する。
明する。
【0029】まず、噴流がテーブルの上面に衝突する状
態を考慮し、あらかじめレンズの品種ごとに測定してお
いたレンズ型組品を平らなテーブルに置いたときのテー
ブル底面からレンズLとモールド1との境界面までの高
さδ(境界高さ)の平均値を基に、その高さδの距離だ
けテーブル15を下降させる。続いて、あらかじめオー
ブン内で保温しておいたレンズ型組品6をテーブル15
の上に載置する。チャック17´を閉じることにより把
持治具18はレンズ型組品の外周面を把持する。レンズ
型組品6は、外周に配置された複数のノズルの中央に位
置決めされ、固定される。次にシリンダ20を駆動して
パッド22を下降させ、レンズ型組品6を上方からテー
ブル15上に固定する。
態を考慮し、あらかじめレンズの品種ごとに測定してお
いたレンズ型組品を平らなテーブルに置いたときのテー
ブル底面からレンズLとモールド1との境界面までの高
さδ(境界高さ)の平均値を基に、その高さδの距離だ
けテーブル15を下降させる。続いて、あらかじめオー
ブン内で保温しておいたレンズ型組品6をテーブル15
の上に載置する。チャック17´を閉じることにより把
持治具18はレンズ型組品の外周面を把持する。レンズ
型組品6は、外周に配置された複数のノズルの中央に位
置決めされ、固定される。次にシリンダ20を駆動して
パッド22を下降させ、レンズ型組品6を上方からテー
ブル15上に固定する。
【0030】この状態でモータ12を回転させると、偏
心カム13が回転することによりカムフォロワ14が上
下動し、プレート16に取り付けられた把持機構とレン
ズ型組品は一体となってレンズの厚み方向に振動する。
心カム13が回転することによりカムフォロワ14が上
下動し、プレート16に取り付けられた把持機構とレン
ズ型組品は一体となってレンズの厚み方向に振動する。
【0031】レンズ型組品6を上下に振動させた状態で
バルブ27aを0.5〜5秒間開くと、ノズル23aか
ら噴出した噴流が確実にレンズとモールドの境界面に衝
突し、モールド1はレンズLから離型される。レンズが
凸レンズの場合は、これだけで同時にモールド2もレン
ズLから離型するが、凹レンズの一部の品種はモールド
1をレンズから離型しただけではモールド2とレンズL
は離型しない。このような品種の場合は、バルブ27b
も開き、ノズル23bから噴出させた扇形形状の噴流を
レンズ型組品に衝突させてレンズLとモールド2を離型
させる。
バルブ27aを0.5〜5秒間開くと、ノズル23aか
ら噴出した噴流が確実にレンズとモールドの境界面に衝
突し、モールド1はレンズLから離型される。レンズが
凸レンズの場合は、これだけで同時にモールド2もレン
ズLから離型するが、凹レンズの一部の品種はモールド
1をレンズから離型しただけではモールド2とレンズL
は離型しない。このような品種の場合は、バルブ27b
も開き、ノズル23bから噴出させた扇形形状の噴流を
レンズ型組品に衝突させてレンズLとモールド2を離型
させる。
【0032】実施例1 ノズル23からの噴射水の水圧が離型成功率とレンズま
たはモールドの割れ発生率に与える影響を調べるため、
レンズLがモールド1、2に非常に強固に密着している
レンズ型組品300個に対して、高圧ポンプ29の吐出
水圧を50〜350kg/cm2 の範囲で変化させて離型テ
ストを行なった。
たはモールドの割れ発生率に与える影響を調べるため、
レンズLがモールド1、2に非常に強固に密着している
レンズ型組品300個に対して、高圧ポンプ29の吐出
水圧を50〜350kg/cm2 の範囲で変化させて離型テ
ストを行なった。
【0033】なお、レンズ型組品300個の内訳は、レ
ンズLの度数がそれぞれ+1.0度(凸レンズ)、+
2.0度(凸レンズ)、−2.0度(凹レンズ)の3種
類のレンズA、B、Cが成型されている型組品各100
個である。また、水圧以外の離型条件は、原水として電
気伝導度が50μS/cmの純水を図示しない予熱装置で
20℃に予熱したものを用い約0.5〜2秒間噴射し
た。また、レンズ型組品6は、あらかじめオーブンで1
00℃に予熱した。ノズル23aは、その噴射口の内径
が1.0mmのノズル1個を噴射角度θを0゜で、レン
ズ型組品6とノズル10a先端との距離dが10mmと
なるように固定した。
ンズLの度数がそれぞれ+1.0度(凸レンズ)、+
2.0度(凸レンズ)、−2.0度(凹レンズ)の3種
類のレンズA、B、Cが成型されている型組品各100
個である。また、水圧以外の離型条件は、原水として電
気伝導度が50μS/cmの純水を図示しない予熱装置で
20℃に予熱したものを用い約0.5〜2秒間噴射し
た。また、レンズ型組品6は、あらかじめオーブンで1
00℃に予熱した。ノズル23aは、その噴射口の内径
が1.0mmのノズル1個を噴射角度θを0゜で、レン
ズ型組品6とノズル10a先端との距離dが10mmと
なるように固定した。
【0034】この条件で離型テストを行ない、レンズ型
組品からレンズが問題なく離型できたか否かを現わした
のが次の表1である。
組品からレンズが問題なく離型できたか否かを現わした
のが次の表1である。
【0035】
【表1】 この表1から、本発明に係るプラスチック製レンズの離
型方法は、高圧水の噴射圧力をほぼ80〜300kg/cm
2 とすれば好結果が得られることが分った。
型方法は、高圧水の噴射圧力をほぼ80〜300kg/cm
2 とすれば好結果が得られることが分った。
【0036】次に、上記3種類のレンズ型組品300個
のうち、レンズBが成型されている型組品100個のみ
について、水圧を180kg/cm2 、その他の条件は上記
と同様として離型テストを行ない、型組品全数に対して
問題なく離型できたレンズ数を離型成功率、型組品全数
に対してレンズまたはモールドに割れが発生した数を割
れ発生率として具体的に調べたところ、表2に示すよう
にそれぞれ100%、1%、4%となった。
のうち、レンズBが成型されている型組品100個のみ
について、水圧を180kg/cm2 、その他の条件は上記
と同様として離型テストを行ない、型組品全数に対して
問題なく離型できたレンズ数を離型成功率、型組品全数
に対してレンズまたはモールドに割れが発生した数を割
れ発生率として具体的に調べたところ、表2に示すよう
にそれぞれ100%、1%、4%となった。
【0037】比較例 これに対し、従来の遠赤外線を照射することにより離型
する方法(従来法)は、具体的データがないために省
略するが、バイスと刃物を使用して行う離型方法(従来
法)と、ヒートショックを与えて行なう離型方法(従
来法)とを用い、実施例1と同一のレンズAが成型さ
れたレンズ型組品に対して離型テストを行なった。
する方法(従来法)は、具体的データがないために省
略するが、バイスと刃物を使用して行う離型方法(従来
法)と、ヒートショックを与えて行なう離型方法(従
来法)とを用い、実施例1と同一のレンズAが成型さ
れたレンズ型組品に対して離型テストを行なった。
【0038】なお、従来法の離型方法は、あらかじめ
オーブンで100℃に予熱したレンズ型組品をバイスに
固定し、刃物の先端をレンズLとモールド1、2の境界
面に挿入して離型する方法とし、従来法の離型方法
は、100℃に予熱したレンズ型組品を80℃の温水に
10秒浸漬後、45℃の温水に浸漬する方法とした。
オーブンで100℃に予熱したレンズ型組品をバイスに
固定し、刃物の先端をレンズLとモールド1、2の境界
面に挿入して離型する方法とし、従来法の離型方法
は、100℃に予熱したレンズ型組品を80℃の温水に
10秒浸漬後、45℃の温水に浸漬する方法とした。
【0039】上記実施例1および比較例1をまとめたの
が次の表2である。
が次の表2である。
【0040】
【表2】 この表2から本発明の離型方法は、従来法、では完
全に離型できなかった、レンズとモールドが強固に密着
している高度数の凸型レンズについても、確実に離型す
ることができ、また、従来法、に比べて、レンズお
よびモールドの割れ発生率を格段に低く抑えられること
が分った。
全に離型できなかった、レンズとモールドが強固に密着
している高度数の凸型レンズについても、確実に離型す
ることができ、また、従来法、に比べて、レンズお
よびモールドの割れ発生率を格段に低く抑えられること
が分った。
【0041】実施例2 次に、ノズル10aの好ましい噴射角度θを探索するた
め、レンズBが成型されているレンズ型組品100個に
対し、高圧水の噴射角度θを−30゜から10゜毎に5
0゜まで段階的に変化させて離型テストを行なった。
め、レンズBが成型されているレンズ型組品100個に
対し、高圧水の噴射角度θを−30゜から10゜毎に5
0゜まで段階的に変化させて離型テストを行なった。
【0042】なお、離型条件は、水圧を180kg/c
m2 、ノズルの噴射口の内径を1.0mm、レンズ型組
品とノズル先端との距離dを10mm、原水の水温を2
0℃、レンズ型組品の予熱温度を100℃、ノズル数を
1個、噴射時間を約0.5〜2秒間とした。
m2 、ノズルの噴射口の内径を1.0mm、レンズ型組
品とノズル先端との距離dを10mm、原水の水温を2
0℃、レンズ型組品の予熱温度を100℃、ノズル数を
1個、噴射時間を約0.5〜2秒間とした。
【0043】その結果を示したのが図4および図5であ
り、図4に示すように、レンズLの離型成功率は、噴射
角度θが−20〜30゜の範囲でほぼ80〜100%の
高い値を示すことが分った。また、図5に示すように、
モールドの割れ発生率は、高圧水の噴射角度θが30゜
以上になると著しく上昇することが分った。なお、上記
以外の噴射角度においても、水圧やノズルの噴出口の内
径を大きくして噴射エネルギを大きくすることによって
も離型成功率の向上が可能であるが、それだけ容量の大
きなポンプを必要となるため経済的ではない。したがっ
て、離型成功率を高めると共に、モールドの割れ発生率
を低下させるには、噴射角度は上記範囲とすることが好
ましい。
り、図4に示すように、レンズLの離型成功率は、噴射
角度θが−20〜30゜の範囲でほぼ80〜100%の
高い値を示すことが分った。また、図5に示すように、
モールドの割れ発生率は、高圧水の噴射角度θが30゜
以上になると著しく上昇することが分った。なお、上記
以外の噴射角度においても、水圧やノズルの噴出口の内
径を大きくして噴射エネルギを大きくすることによって
も離型成功率の向上が可能であるが、それだけ容量の大
きなポンプを必要となるため経済的ではない。したがっ
て、離型成功率を高めると共に、モールドの割れ発生率
を低下させるには、噴射角度は上記範囲とすることが好
ましい。
【0044】実施例3 次に、レンズ型組品6の好ましい予熱温度を探索するた
め、実施例2と同一のレンズ型組品100個に対し、予
熱温度を20〜100℃まで20℃毎に段階的に変化さ
せて離型テストを行なった。
め、実施例2と同一のレンズ型組品100個に対し、予
熱温度を20〜100℃まで20℃毎に段階的に変化さ
せて離型テストを行なった。
【0045】なお、離型条件は、水圧を180kg/cm2
とし、予熱温度以外の離型条件は実施例1と同様であ
る。
とし、予熱温度以外の離型条件は実施例1と同様であ
る。
【0046】この結果を示したのが図6であり、レンズ
型組品の予熱温度を60℃以上、より好ましくは80℃
以上にすると、離型成功率が格段に向上することが分っ
た。実施例4 次に、好ましいノズル内径を探索するため、実施例2と
同一のレンズ型組品100個に対し、ノズルの噴射口の
内径を0.1〜2.0mmの範囲で段階的に変化させ、
各内径に対して離型テストを行なった。
型組品の予熱温度を60℃以上、より好ましくは80℃
以上にすると、離型成功率が格段に向上することが分っ
た。実施例4 次に、好ましいノズル内径を探索するため、実施例2と
同一のレンズ型組品100個に対し、ノズルの噴射口の
内径を0.1〜2.0mmの範囲で段階的に変化させ、
各内径に対して離型テストを行なった。
【0047】なお、離型条件は、各ノズル内径における
水圧を全て180kg/cm2 とし、ノズル内径以外の離型
条件は実施例1と同様である。
水圧を全て180kg/cm2 とし、ノズル内径以外の離型
条件は実施例1と同様である。
【0048】この結果を示したのが図7であり、ノズル
内径を0.3〜1.5mmにすると、離型成功率が良く
なることが分った。すなわち、レンズの離型可否は、高
圧噴流の水圧とノズルの噴出口内径との相関によって決
まるので、同一水圧では、ノズルの噴出口の内径が大き
いほど離型成功率は高まる。しかし、図7の通りノズル
内径が0.3mm以下では離型成功率が著しく低下し、
逆に1.5mm以上としても離型成功率はそれほど向上
しないことがわかる。
内径を0.3〜1.5mmにすると、離型成功率が良く
なることが分った。すなわち、レンズの離型可否は、高
圧噴流の水圧とノズルの噴出口内径との相関によって決
まるので、同一水圧では、ノズルの噴出口の内径が大き
いほど離型成功率は高まる。しかし、図7の通りノズル
内径が0.3mm以下では離型成功率が著しく低下し、
逆に1.5mm以上としても離型成功率はそれほど向上
しないことがわかる。
【0049】実施例5 次に、噴射する高圧水の好ましい水温を探索するため、
実施例2と同一のレンズ型組品100個に対し、水温を
20℃〜80℃の範囲で各20℃毎に段階的に変化さ
せ、各水温に対して離型テストを行なった。
実施例2と同一のレンズ型組品100個に対し、水温を
20℃〜80℃の範囲で各20℃毎に段階的に変化さ
せ、各水温に対して離型テストを行なった。
【0050】なお、離型条件は、水圧を180kg/cm2
とし、水温以外の離型条件は実施例1と同様である。
とし、水温以外の離型条件は実施例1と同様である。
【0051】この結果を示したのが図8であり、レンズ
型組品は、あらかじめ100℃に予熱されているため、
噴射水の水温が低いとヒートショックによる急激なレン
ズおよびモールド熱収縮によりモールドが割れる確率が
増加し、水温を60℃以上とすると、モールドの割れを
低下させるのに非常に効果的であることが分った。
型組品は、あらかじめ100℃に予熱されているため、
噴射水の水温が低いとヒートショックによる急激なレン
ズおよびモールド熱収縮によりモールドが割れる確率が
増加し、水温を60℃以上とすると、モールドの割れを
低下させるのに非常に効果的であることが分った。
【0052】実施例6 曲率が一定でない非球面レンズは、肉厚が薄く強度が低
いため非常に割れやすい。このような特に割れやすい非
球面レンズに対して、好ましいノズル配置数を探索する
ため、レンズ度数が+5.0度、直径が73mm、外周
部の厚みが0.8mmの非球面レンズが成型されたレン
ズ型組品6に対し、以下の離型テストを行った。
いため非常に割れやすい。このような特に割れやすい非
球面レンズに対して、好ましいノズル配置数を探索する
ため、レンズ度数が+5.0度、直径が73mm、外周
部の厚みが0.8mmの非球面レンズが成型されたレン
ズ型組品6に対し、以下の離型テストを行った。
【0053】離型条件は、水圧を120kg/cm2 、ノズ
ルの噴射口の内径を0.3mm、高圧水の入射角度を0
゜、レンズ型組品とノズル先端との距離を15mm、水
温を20℃、レンズ型組品の予熱温度を100℃とし、
複数個のノズルをそれぞれレンズ型組品の外周部に等間
隔で配置し、複数方向から同時に高圧水を境界部に約
1.5〜3.5秒間衝突させてレンズを離型した。
ルの噴射口の内径を0.3mm、高圧水の入射角度を0
゜、レンズ型組品とノズル先端との距離を15mm、水
温を20℃、レンズ型組品の予熱温度を100℃とし、
複数個のノズルをそれぞれレンズ型組品の外周部に等間
隔で配置し、複数方向から同時に高圧水を境界部に約
1.5〜3.5秒間衝突させてレンズを離型した。
【0054】その結果を示したのが次の表3であり、ノ
ズル数を16個以上とすると、割れ易い非球面レンズの
レンズ及びモールドの割れを減少させるのに非常に効果
的であることが分った。
ズル数を16個以上とすると、割れ易い非球面レンズの
レンズ及びモールドの割れを減少させるのに非常に効果
的であることが分った。
【0055】
【表3】 実施例7 レンズ及びモールドの肉厚にばらつきのあるレンズ型組
品6に対する本発明の効果を確認するため、レンズ度数
が−2.0度、直径が80mm、外周部の厚みが5.0
mmで、かつ、境界高さδに最大1.2mmのばらつき
がある球面レンズが成型されたレンズ型組品100組に
対し、以下の離型テストを行った。
品6に対する本発明の効果を確認するため、レンズ度数
が−2.0度、直径が80mm、外周部の厚みが5.0
mmで、かつ、境界高さδに最大1.2mmのばらつき
がある球面レンズが成型されたレンズ型組品100組に
対し、以下の離型テストを行った。
【0056】離型条件は、水圧を100kg/cm2 、ノズ
ルの噴射口の内径を0.4mm、高圧水の入射角度を0
゜、レンズ型組品とノズル先端との距離を15mm、水
温を20℃、レンズ型組品の予熱温度を100℃とし、
24個のノズルをそれぞれレンズ型組品の外周部に等間
隔で配置し、あらかじめ測定しておいた境界高さの平均
値を基にテーブル高さを調整した。そして、レンズ型組
品を振動させながら高圧水を噴射する場合と振動させな
い場合とで離型テストを行ない、振動させる場合は、レ
ンズ型組品を載置しているテーブルを振動数2Hz、振
幅2mmの振動条件で振動させながら高圧水を2〜4秒
間噴射した。
ルの噴射口の内径を0.4mm、高圧水の入射角度を0
゜、レンズ型組品とノズル先端との距離を15mm、水
温を20℃、レンズ型組品の予熱温度を100℃とし、
24個のノズルをそれぞれレンズ型組品の外周部に等間
隔で配置し、あらかじめ測定しておいた境界高さの平均
値を基にテーブル高さを調整した。そして、レンズ型組
品を振動させながら高圧水を噴射する場合と振動させな
い場合とで離型テストを行ない、振動させる場合は、レ
ンズ型組品を載置しているテーブルを振動数2Hz、振
幅2mmの振動条件で振動させながら高圧水を2〜4秒
間噴射した。
【0057】その結果を示したのが次の表4である。レ
ンズ型組品を振動させない場合に比べ、レンズ型組品を
振動させながら高圧水を噴射させる方法の方が離型成功
率が向上することが分った。
ンズ型組品を振動させない場合に比べ、レンズ型組品を
振動させながら高圧水を噴射させる方法の方が離型成功
率が向上することが分った。
【0058】
【表4】
【0059】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係るプ
ラスチック製レンズの離型方法は、一定の間隙を有する
モールドの該間隙に熱硬化性樹脂を注入、固化してプラ
スチック製レンズを成型し、次いで前記モールドと前記
レンズが一体となったレンズ型組品の前記モールドと前
記レンズとの境界部に対し、80〜300kg/cm2 の水
圧の高圧水を噴射することにより、前記モールドから前
記レンズを離型する方法としたので、たとえモールドに
レンズが強固に接着しているレンズ型組品であっても、
また肉厚が薄く非常に割れやすいレンズ型組品であって
も、作業者が何ら熟練を要すること無く、しかもレンズ
とモールドに何ら損傷を与えること無く、確実に素早く
離型できるという優れた効果を奏することができる。
ラスチック製レンズの離型方法は、一定の間隙を有する
モールドの該間隙に熱硬化性樹脂を注入、固化してプラ
スチック製レンズを成型し、次いで前記モールドと前記
レンズが一体となったレンズ型組品の前記モールドと前
記レンズとの境界部に対し、80〜300kg/cm2 の水
圧の高圧水を噴射することにより、前記モールドから前
記レンズを離型する方法としたので、たとえモールドに
レンズが強固に接着しているレンズ型組品であっても、
また肉厚が薄く非常に割れやすいレンズ型組品であって
も、作業者が何ら熟練を要すること無く、しかもレンズ
とモールドに何ら損傷を与えること無く、確実に素早く
離型できるという優れた効果を奏することができる。
【0060】本発明に係るプラスチック製レンズの離型
装置は、モールドとレンズとが一体となったレンズ型組
品を載置するテーブルと、前記レンズ型組品を前記テー
ブル上で把持する把持手段と、前記レンズ型組品に高圧
水を噴射する高圧水噴射手段とを有するプラスチック製
レンズの離型装置において、前記高圧水の圧力を80〜
300kg/cm2 の水圧に調整する水圧調整手段を設けた
ので、上記の優れた効果を奏することのできる離型装置
が得られる。上記装置に高圧水噴射ノズルまたはレンズ
型組品をレンズの厚み方向に0.5〜20Hzの振動数
で、かつ、0.3〜2mmの振幅で振動させる振動手段
を付加した場合には、たとえレンズ及びモールドの肉厚
にばらつきのあるレンズ型組品であっても、レンズとモ
ールドに何ら損傷を与えること無く、容易に離型するこ
とができる。
装置は、モールドとレンズとが一体となったレンズ型組
品を載置するテーブルと、前記レンズ型組品を前記テー
ブル上で把持する把持手段と、前記レンズ型組品に高圧
水を噴射する高圧水噴射手段とを有するプラスチック製
レンズの離型装置において、前記高圧水の圧力を80〜
300kg/cm2 の水圧に調整する水圧調整手段を設けた
ので、上記の優れた効果を奏することのできる離型装置
が得られる。上記装置に高圧水噴射ノズルまたはレンズ
型組品をレンズの厚み方向に0.5〜20Hzの振動数
で、かつ、0.3〜2mmの振幅で振動させる振動手段
を付加した場合には、たとえレンズ及びモールドの肉厚
にばらつきのあるレンズ型組品であっても、レンズとモ
ールドに何ら損傷を与えること無く、容易に離型するこ
とができる。
【図1】本発明に係るプラスチック製レンズの離型方法
が実施される離型装置の一実施例を示した概略正面図で
ある。
が実施される離型装置の一実施例を示した概略正面図で
ある。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】図1に示されているレンズ型組品とノズルの位
置関係を示した縦断面図である。
置関係を示した縦断面図である。
【図4】高圧水の噴射角度とレンズの離型成功率との相
関関係を示した図である。
関関係を示した図である。
【図5】高圧水の噴射角度とモールドの割れ発生率との
相関関係を示した図である。
相関関係を示した図である。
【図6】レンズ成形品の予熱温度とレンズの離型成功率
との相関関係を示した図である。
との相関関係を示した図である。
【図7】ノズル内径とレンズの離型成功率との相関関係
を示した図である。
を示した図である。
【図8】噴射水の水温とモールド割れ発生率との相関関
係を示した図である。
係を示した図である。
【図9】本発明方法及び装置の離型対象であるレンズ型
組品の縦断面図である。
組品の縦断面図である。
1、2……モールド 3……ガスケット 4……注入口 5……クリップ 6……レンズ型組品 7……ベースプレート 8……昇降ステージ 9a、9b……案内部材 10……プレート 11……振動発生装置 12……モータ 13……偏心カム 14……カムフォロワ 15……テーブル 16……プレート 17……エアチャック 17´……チャック爪 18……把持治具 19……支持台 20……シリンダ 21……パッド 22……把持機構 23a、23b……ノズル 24……継手 25……高圧ホース 26……分岐菅 27a、27b……バルブ 28……圧力計 29……ポンプ 30……調圧弁 31……タンク 40……高圧水発生装置 L……レンズ L1、L2……接線 θ……噴射角度 δ……境界高さ
Claims (9)
- 【請求項1】一定の間隙を有するモールドの該間隙に熱
硬化性樹脂を注入、固化してプラスチック製レンズを成
型し、次いで前記モールドと前記レンズが一体となった
レンズ型組品の前記モールドと前記レンズとの境界部に
対し、80〜300kg/cm2 の水圧の高圧水を噴射する
ことにより、前記モールドから前記レンズを離型するこ
とを特徴とするプラスチック製レンズの離型方法。 - 【請求項2】前記モールドと前記レンズとの境界部に高
圧水を噴射するに際し、あらかじめ前記レンズ型組品を
60〜120℃に予熱し、しかる後に前記高圧水を、前
記レンズ型組品の外周部における前記レンズと前記モー
ルドの境界面に引いた接線に対し、内径が0.3〜1.
5mmの噴射ノズルから−20〜30゜の噴射角度で噴
射することを特徴とする請求項1のプラスチック製レン
ズの離型方法。 - 【請求項3】前記高圧水の水温は、60〜90℃である
ことを特徴とする請求項2のプラスチック製レンズの離
型方法。 - 【請求項4】前記高圧水噴射ノズルは、複数個を前記モ
ールドと前記レンズとの境界部の外周部に配置し、複数
の方向から同時に前記高圧水を噴射させることを特徴と
する請求項1、2、または3のプラスチック製レンズの
離型方法。 - 【請求項5】前記高圧水噴射ノズルまたはレンズ型組品
を、レンズの厚み方向に0.5〜20Hzの振動数で、
かつ、0.3〜2mmの振幅で振動させながらモールド
とレンズの境界部に高圧水を0.5〜5秒間噴射するこ
とを特徴とする請求項1、2、3、または4のプラスチ
ック製レンズの離型方法。 - 【請求項6】モールドとレンズとが一体となったレンズ
型組品を載置するテーブルと、前記レンズ型組品を前記
テーブル上で把持する把持手段と、前記レンズ型組品に
高圧水を噴射する高圧水噴射手段とを有するプラスチッ
ク製レンズの離型装置において、 前記高圧水の圧力を80〜300kg/cm2 の水圧に調整
する水圧調整手段を設けたことを特徴とするプラスチッ
ク製レンズの離型装置。 - 【請求項7】前記レンズ型組品に高圧水を噴射するに際
し、あらかじめ前記レンズ型組品を60〜120℃の温
度に予熱する予熱手段を設けたことを特徴とする請求項
6のプラスチック製レンズの離型装置。 - 【請求項8】前記噴射ノズルまたはレンズ型組品の把持
手段を、レンズの厚み方向に0.5〜20Hzの振動数
で、かつ、0.3〜2mmの振幅で振動させる振動手段
を設けたことを特徴とする請求項7のプラスチック製レ
ンズの離型装置。 - 【請求項9】前記レンズ型組品の把持手段は、レンズ型
組品を外径方向から押圧する把持治具と、前記テーブル
に対向させて配置され、前記レンズの厚み方向に進退す
る押圧手段を有するパッドとからなることを特徴とする
請求項6、7または8のプラスチック製レンズの離型装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4245494A JPH079509A (ja) | 1993-04-26 | 1994-03-14 | プラスチック製レンズの離型方法および装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5-99442 | 1993-04-26 | ||
| JP9944293 | 1993-04-26 | ||
| JP4245494A JPH079509A (ja) | 1993-04-26 | 1994-03-14 | プラスチック製レンズの離型方法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH079509A true JPH079509A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=26382155
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4245494A Pending JPH079509A (ja) | 1993-04-26 | 1994-03-14 | プラスチック製レンズの離型方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH079509A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9254616B2 (en) * | 2008-08-20 | 2016-02-09 | Novartis Ag | Apparatus for removing an ophthalmic lens from a mold half |
| JP2019084825A (ja) * | 2017-11-02 | 2019-06-06 | エスケーシー カンパニー,リミテッド | 成形型から成形品を離型するための方法および装置 |
| CN115771221A (zh) * | 2021-09-09 | 2023-03-10 | 天津晟源科技发展有限公司 | 镜片开模边缘快速冷却装置及冷却方法 |
-
1994
- 1994-03-14 JP JP4245494A patent/JPH079509A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9254616B2 (en) * | 2008-08-20 | 2016-02-09 | Novartis Ag | Apparatus for removing an ophthalmic lens from a mold half |
| US9796145B2 (en) | 2008-08-20 | 2017-10-24 | Novartis Ag | Apparatus for removing an ophthalmic lens from a mold half |
| JP2019084825A (ja) * | 2017-11-02 | 2019-06-06 | エスケーシー カンパニー,リミテッド | 成形型から成形品を離型するための方法および装置 |
| US11155006B2 (en) | 2017-11-02 | 2021-10-26 | Skc Co., Ltd. | Method and apparatus for releasing molded article from mold |
| CN115771221A (zh) * | 2021-09-09 | 2023-03-10 | 天津晟源科技发展有限公司 | 镜片开模边缘快速冷却装置及冷却方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN1066678C (zh) | 一种在模组中注射压缩成型法 | |
| JP6475519B2 (ja) | 保護部材の形成方法 | |
| JPS6191028A (ja) | 流体ジエツトにより切断される板材を支持するための方法及び装置 | |
| CN112644000B (zh) | 复合构件的制造方法和复合构件 | |
| US20040025555A1 (en) | Method and device for shaping structural parts | |
| CN116175335B (zh) | 一种棱镜加工装置及加工方法 | |
| US11536905B2 (en) | Abrasive jet cleave and clean system | |
| EP3701998B1 (en) | Manufacturing method of microneedle array | |
| JPH079509A (ja) | プラスチック製レンズの離型方法および装置 | |
| KR101916812B1 (ko) | 블래더 코팅제 도포장치 | |
| EP1854549B1 (en) | Optical lens coating apparatus and method | |
| KR20140089632A (ko) | 모바일 디스플레이용 글라스의 가공 장치 및 가공 방법 | |
| CN111216311A (zh) | 一种注塑脱模剂喷出装置 | |
| JPH1034752A (ja) | 三次元造形方法およびそれに用いる装置 | |
| CN219026979U (zh) | 高精度低形变红外透镜抛光装置 | |
| JP5171900B2 (ja) | 剥離治具本体、剥離治具及び剥離方法 | |
| JPH05253526A (ja) | 接着剤塗布装置 | |
| US10035177B2 (en) | Method and device for cleaning deposited material from a molding surface of a mold for forming ophthalmic lenses | |
| JP2013014118A (ja) | 微細構造体の剥離方法及び剥離装置 | |
| CN110000051A (zh) | 一种自动涂胶装置 | |
| JP2983587B2 (ja) | 複合型光学素子の製造方法およびその製造装置 | |
| CN219705891U (zh) | 一种射嘴加热设备 | |
| CN111103710A (zh) | 显示面板裂片装置 | |
| CN115055433B (zh) | 一种喷涂保护罩循环使用方法、脱膜装置及喷涂保护罩 | |
| EP4263130B1 (en) | Apparatus for film removal |