JPH0796574A - 塩化ビニル系樹脂積層シート - Google Patents

塩化ビニル系樹脂積層シート

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JPH0796574A
JPH0796574A JP5323098A JP32309893A JPH0796574A JP H0796574 A JPH0796574 A JP H0796574A JP 5323098 A JP5323098 A JP 5323098A JP 32309893 A JP32309893 A JP 32309893A JP H0796574 A JPH0796574 A JP H0796574A
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vinyl chloride
chloride resin
laminated sheet
weight
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JP5323098A
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Takuro Suzuki
卓郎 鈴木
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Original Assignee
Achilles Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸放湿性に優れ、靴の胛被材や中敷材、また
はスリッパの底部材として好適に使用される塩化ビニル
系樹脂積層シートを提供する。 【構成】 基布の少なくとも片面に、塩化ビニル系樹脂
100重量部に対し、吸水性樹脂を3〜50重量部含有
させた塩化ビニル組成物からなり、かつ連通気泡性の発
泡セル構造を有する塩化ビニル系樹脂層を積層してなる
塩化ビニル系樹脂シート。吸水性樹脂としては、デンプ
ン−アクリル酸系共重合体が好適に使用され、また基布
としては、疎水性の基布を用いるのが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塩化ビニル系樹脂層と
基布とを積層した塩化ビニル系樹脂積層シートに関し、
詳しくは吸放湿性に優れる塩化ビニル系樹脂積層シート
に関する。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル系樹脂レザー等の塩化ビニル
系樹脂と基布とを積層一体化したシート(以下「塩化ビ
ニル系樹脂積層シート〕と略記することがある)は、家
具類、鞄類、事務用品、運動用品等の表皮、マット、壁
材、床材等の内装材、車の内装材、靴の胛被材や中敷
材、スリッパの底部材等として広く使用されている。上
記のような塩化ビニル系樹脂積層シートは、塩化ビニル
系樹脂と可塑剤、安定剤等の添加剤を配合したものを混
練りした後、カレンダー等で圧延したものと基布とを積
層する方法(以下「カレンダー法」と記すことがある)
と、塩化ビニル系樹脂に可塑剤、安定剤等を配合したも
のをペースト状態として、これを離型紙等に各種手段で
コーティングし、さらに基布を積層する方法(以下「ペ
ースト法」と記すことがある)等により製造される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
塩化ビニル系樹脂積層シートは、吸放湿性に乏しく靴の
胛被材や中敷、スリッパの底部等に使用すると、汗等の
水分により足に接する部分がべた付いたりして不快なも
のであった。そのため、通常は基布として親水性のある
ものを使用したりしていたが、その吸水量は極めて少な
いものであり、上記課題を解決するためには不充分であ
った。
【0004】本発明者は、上記の問題を解決するために
鋭意研究を重ねた結果、塩化ビニル系樹脂に吸水性樹脂
を含有させ、かつ塩化ビニル系樹脂層を連通気泡性の発
泡セルを有する構造とすることにより、靴の胛被材や中
敷、スリッパの底部等に使用しても、汗等の水分により
足に接する部分がべた付いたりすることのない、吸放湿
性に優れる塩化ビニル系樹脂積層シートが得られること
を見出し、本発明を完成させるに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の塩化ビニル系樹
脂積層シートは、塩化ビニル系樹脂100重量部に対
し、吸水性樹脂を3〜50重量部含有させてなる塩化ビ
ニル系樹脂組成物からなる連通気泡性発泡層と基布とを
積層してなることを特徴とするものである。上記の吸水
性樹脂としては、デンプン−アクリル酸系共重合体が好
適に使用できる。
【0006】本発明に使用される塩化ビニル系樹脂とし
ては、通常の塩化ビニル系樹脂シートに使用されている
ものであれば使用することができる。具体的には、平均
重合度が800〜2000程度、好ましくは800〜1
500のポリ塩化ビニル、または塩化ビニルを主体とす
る共重合体(例えばエチレン−塩化ビニル共重合体、酢
酸ビニル−塩化ビニル共重合体、塩化ビニル−メタクリ
ル酸エステル共重合体等)、あるいは他の樹脂(例え
ば、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、
酢酸ビニル樹脂、ウレタン樹脂、アクリロニトリル−ス
チレン−ブタジエン共重合体、部分ケン化ポリビニルア
ルコール等)とのブレンド物等が挙げられる。
【0007】上記の塩化ビニル系樹脂に添加される吸水
性樹脂としては、デンプン−アクリル酸系共重合体、架
橋ポリエチレンオキサイド、架橋ポリビニルアルコー
ル、デンプン−アクリロニトリルグラフト共重合体等が
使用できるが、吸水性や経済性等の点で、デンプン−ア
クリル酸系共重合体が特に好適である。デンプン−アク
リル酸系共重合体としては、ゲル化デンプンとアクリル
酸、メタクリル酸、アクリル酸塩、メタクリル酸塩等と
を共重合させ、エチレングリコール等のポリオール類、
ジアクリル酸エステル、トリアクリル酸エステル、ジメ
タクリル酸エステル、トリメタクリル酸エステル等のア
クリル酸エステル類、N,N−メチレンビスアクリルア
ミド等のビスアクリルアミド等を用いて架橋させること
により、非水溶性としたものである。
【0008】上記の吸水性樹脂の塩化ビニル系樹脂への
配合量としては、塩化ビニル系樹脂100重量部に対
し、3〜50重量部、好ましくは5〜20重量部であ
る。吸水性樹脂の配合量が少ないと、充分な吸放湿性が
得られず、逆に多過ぎると発泡に適する溶融状態が得ら
れず、異常発泡を起こし、適当な連通気泡性発泡層を得
られなくなる虞があるばかりか、得られた塩化ビニル系
樹脂層が脆くなるという問題が生じる。
【0009】上記塩化ビニル系樹脂には、吸水性樹脂の
他に可塑剤、発泡剤が添加される。前記可塑剤として
は、ジ−2−エチルヘキシルフタレート等のフタル酸エ
ステル系可塑剤、トリクレジルホスフェート等のリン酸
エステル系可塑剤、ジ−2−エチルヘキシルアジペート
等のアジピン酸エステル系可塑剤、ジ−2−エチルヘキ
シルセバケート等のセバチン酸エステル系可塑剤、ポリ
プロピレンアジペート等のポリエステル系可塑剤、エポ
キシ化大豆油等のエポキシ系可塑剤、塩化パラフィン等
の塩素化脂肪酸エステル系可塑剤など、塩化ビニル系樹
脂シートに使用されている通常の可塑剤であれば、特に
限定されない。上記可塑剤の含有量としては、塩化ビニ
ル系樹脂100重量部に対し、10〜120重量部、好
ましくは30〜90重量部である。
【0010】上記塩化ビニル系樹脂に添加される発泡剤
としては、アゾジカルボアミド、オキシビスベンゼンス
ルフォンヒドラジド等の熱分解性化学発泡剤など塩化ビ
ニル系樹脂シートに使用されている通常の発泡剤が使用
できる。上記の発泡剤の含有量としては、塩化ビニル系
樹脂100重量部に対し、0.5〜8.0重量部、好ま
しくは1.0〜4.0重量部である。
【0011】尚、本発明の塩化ビニル系樹脂層を連通気
泡性発泡層とするには、塩化ビニル系樹脂の種類、発泡
剤の種類および添加量、発泡加工条件を適宜設定するこ
とによっても可能であるが、充填剤として粉末状ポリエ
チレン、粉末状塩化ビニル等の熱可塑性樹脂粉末を添加
することによっても塩化ビニル系樹脂層を連通気泡性発
泡層とすることができる。このときの熱可塑性樹脂粉末
の配合量としては、塩化ビニル系樹脂重量部に対し、
0.5〜10重量部、好ましくは1〜7重量部である。
【0012】また、塩化ビニル系樹脂100重量部に対
し、沸点130〜200℃の炭化水素系化合物またはハ
ロゲン化炭化水素系化合物を1〜10重量部、好ましく
は1〜5重量部含有させた組成物を用いることによって
も、塩化ビニル系樹脂層を連通気泡性発泡層とすること
ができる。沸点130〜200℃の炭化水素系化合物と
して具体的には、シクロヘキサノール、プロピレングリ
コール、エチレングリコール、n−ヘキサノール、フル
フリルアルコール、2−エチルブタノール等が挙げられ
る。沸点130〜200℃のハロゲン化炭化水素系化合
物として具体的には、ジクロロベンゼン等が挙げられ
る。
【0013】本発明の塩化ビニル系樹脂層は、上記の可
塑剤、発泡剤等の添加剤以外にも必要に応じてBa−Z
n系複合安定剤、Na−Zn系複合安定剤、Ca−Na
系複合安定剤、Cd−Zn系複合安定剤等の安定剤、タ
ルク、炭酸カルシウム、焼成カオリン等の充填剤、顔
料、染料等の着色剤等の各種添加剤を添加することもで
きる。これらの各種添加剤は、従来の塩化ビニル系樹脂
シートに使用される添加剤であれば、いずれのものでも
使用でき、また配合量も従来の塩化ビニル系樹脂シート
の場合と同様でよい。
【0014】本発明に使用される基布としては、天然繊
維、合成樹脂等のいずれの繊維から構成されるものでも
使用でき、繊維形態も、長繊維、短繊維のどちらでも使
用可能であるが、特にビニリデン、ナイロン、ビニロ
ン、ポリエステル、アクリル、オーロン、カーボン、ガ
ラス繊維、ポリウレタン等の低吸水性繊維からなる疎水
性基布を使用するのが好ましい。これらの繊維は、単独
または組み合わせて基布とすることができ、織布、編
布、不織布のいずれの形態であってもよい。
【0015】本発明の塩化ビニル系樹脂積層シートの製
造方法としては、従来の塩化ビニル系樹脂積層シートを
製造する場合と同様、カレンダー法、ペースト法等の公
知の方法で製造が可能である。
【0016】カレンダー法にて本発明の塩化ビニル系樹
脂積層シートを製造する場合には、主にサスペンジョン
重合(懸濁重合)によって得られる塩化ビニル系樹脂
と、上記の吸水性樹脂、可塑剤、安定剤等の添加剤を所
望の割合で配合し、ヘンシェルミキサー、バンバリーミ
キサー等の混合機で充分に混練りし、得られた混合物を
カレンダー等でシート状に成形する。これを基布に貼り
合わせて後、発泡を行わせるか、先に発泡させた塩化ビ
ニル系樹脂シートと基布とを積層する。
【0017】基布と塩化ビニル系樹脂層を積層する際に
は、各種接着剤を使用してもよいが、吸水性樹脂を含有
させた塩化ビニル系樹脂層と基布との間の通気性が失わ
れないように、接着剤の種類、塗布量、塗布方法等を選
定する必要がある。また、塩化ビニル系樹脂層は単層と
してもよいし、複層としてもよい。複層とする場合は、
各層毎に異なる塩化ビニル系樹脂配合としてもよいが、
少なくとも上記の吸水性樹脂を含有させた塩化ビニル系
樹脂層が吸放湿性を要求される位置(例えば、本発明の
塩化ビニル系樹脂積層シートを靴胛被材として基布が使
用者の足に接するようにした場合は、基布に隣接する位
置、またイスの表皮材として塩化ビニル系樹脂層が使用
者に接するようにして使用した場合には、塩化ビニル系
樹脂積層シートの表面にあたる位置)に来るように積層
する必要がある。更に、塩化ビニル系樹脂層は、基布の
表面側にのみ積層してもよいし、基布の両面に積層して
もよい。この場合は、先に基布の表面側に塩化ビニル系
樹脂層を積層し、次いで得られた塩化ビニル系樹脂積層
シートを基布として用いて裏面側に塩化ビニル系樹脂層
を積層すればよい。
【0018】また、ペースト法にて本発明の塩化ビニル
系樹脂積層シートを製造する場合は、主にエマルジョン
重合(乳化重合)によって得られる塩化ビニル系樹脂
に、上記の吸水性樹脂、可塑剤、安定剤等の添加剤を所
望の割合で配合し、デイゾルバー、ホモミキサー等の分
散機で充分に混合して得られたペーストゾルを離型紙等
にドクターナイフ、コンマドクター、ロールコーター、
リバースロールコーター、ロータリースクリーンコータ
ー等の各種手段でコーティングし、さらに基布を積層す
るか、また基布上に上記手段で直接コーティングする。
このときコーティングは1回のみとしてもよいし、複数
回行って、コーティング層を複層としてもよい。またコ
ーティング層を複層とする場合は、各層毎に異なる塩化
ビニル系樹脂配合としてもよいが、少なくとも上記の吸
水性樹脂を含有させた塩化ビニル系樹脂層が吸放湿性を
要求される位置に来るように積層する必要がある。
【0019】コーティングされた各層は、加熱ゲル化さ
れた後、加熱キュアーおよび発泡を行わせる。このとき
のゲル化条件、およびキュアー条件は、塩化ビニル系樹
脂ペーストの配合、固形分濃度、コーティング量等によ
って適宜設定されるが、従来の塩化ビニル系樹脂シート
の場合と同様の条件でよく、特に条件を変える必要はな
い。
【0020】コーティングを離型紙等に行なった場合に
は、加熱キュアーおよび発泡を行わせた後に、離型紙等
を剥離する。このとき、従来の塩化ビニル系樹脂積層シ
ートと同様、離型紙の表面(塩化ビニル系樹脂ペースト
のコーティング面側)に凹凸模様が形成されたものを使
用すれば、製造される塩化ビニル系樹脂積層シートの表
面に凹凸模様を転写することができる。また基布との積
層は、加熱キュアーおよび発泡を行わせた後であっても
よいし、塩化ビニル系樹脂ペーストをコーティングした
直後であっても可能である。加熱キュアーおよび発泡を
行わせた後に基布と貼り合わせる場合には、各種接着剤
を使用してもよいが、吸水性樹脂を含有させた塩化ビニ
ル系樹脂層と基布との間の通気性が失われないように、
接着剤の種類、塗布量、塗布方法等を選定する必要があ
る。
【0021】本発明の塩化ビニル系樹脂積層シートをペ
ースト法にて製造する場合も、カレンダー法にて製造す
る場合と同様、塩化ビニル系樹脂層を基布の表面側にの
み積層してもよいし、基布の両面側に積層してもよい。
この場合は、先に基布の表面側に塩化ビニル系樹脂層を
形成し、次いで得られた塩化ビニル系樹脂積層シートを
基布として用いて裏面側に塩化ビニル系樹脂層を形成す
ればよい。
【0022】本発明の塩化ビニル系樹脂積層シートは、
上記のカレンダー法、ペースト法以外の方法、例えば押
出法により得られた塩化ビニル系樹脂シートと基布とを
積層させたものなど、従来の塩化ビニル系樹脂シートの
製造方法であれば、いずれの製造方法でも採用できる
が、意匠性、機能性に優れ、かつソフトな風合いの製品
が得られる等の利点や、発泡倍率や発泡セルの状態の制
御が容易である等の利点、更には熱収縮の大きな基布の
使用も可能であり、使用できる基布がバラエティーに富
むという利点等により、ペースト法にて製造されるもの
が広い用途での使用が可能である。
【0023】本発明の塩化ビニル系樹脂積層シートは、
必要に応じてエンボスロールにて絞模様を付与すること
もできるし、また真空成形、熱成形、高周波ウエルダー
等の二次加工を施すこともできる。このときの条件は、
従来の塩化ビニル系樹脂シートの場合と同じ条件でよ
く、特に条件等を変える必要はない。また、本発明の塩
化ビニル系樹脂積層シートは、必要に応じて、表面側に
ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂等の各種合成樹脂
を主成分とする上引層を設けることもできるし、各種表
面処理剤により色調調整、表面保護等の目的のための表
面処理を施すこともできる。このときも、本発明の塩化
ビニル系樹脂積層シートの性能が損なわれるようなこと
がないように、上引層や表面処理層を選択する必要があ
る。
【0024】上記のようにして得られた、本発明の塩化
ビニル系樹脂積層シートは、従来の塩化ビニル系樹脂積
層シートと同様、家具類、鞄類、事務用品、運動用品等
の表皮材、マット、壁材、床材等の内装材、車輌用内装
材、靴の胛被材や中敷材、スリッパの底部材等として使
用可能であるが、特に吸放湿性を要求される靴の胛被材
や中敷材、スリッパの底部材として好適に使用すること
ができる。このとき、使用者の足が接触する面が疎水性
基布となるように使用すると、湿気を吸収した後も、べ
た付いた感触を使用者に与えることがない。
【0025】
【作用】本発明の塩化ビニル系樹脂積層シートは、塩化
ビニル系樹脂に吸水性樹脂を特定量含有させ、かつ塩化
ビニル系樹脂層を連通気泡性の発泡層としたことによ
り、吸放湿性に優れる。
【0026】
【実施例】以下、具体的な実施例を挙げ、本発明を更に
詳細に説明するが、これによって、本発明は何ら制限を
受けるものではない。
【0027】〔実施例1〕表1に示す配合からなる塩化
ビニル系樹脂ペーストを、表面に特殊離型剤を塗布した
紙(離型紙)上にナイフコーターにより250g/m2
となるようにコーティングし、140℃で1分間、ゲル
化のための加熱処理を行い、次いで200℃で3分間キ
ュアーと発泡のための加熱処理を行い塩化ビニル系樹脂
発泡シートを得た。
【表1】 塩化ビニル樹脂 *1 100重量部 ジ−2−エチルヘキシルフタレート 70重量部 Ba−Zn系複合安定剤 3重量部 発泡剤(アゾジカルボアミド系)*2 1.5重量部 粉末状ポリエチレン 3.5重量部 吸水性樹脂 *3 5重量部 *1 住友化学 PX−QHP(平均重合度 140
0) *2 大塚化学 AZ−S *3 デンプン−アクリル酸ソーダコポリマー 三洋化成工業 AD−81
【0028】上記の塩化ビニル系樹脂発泡シート表面
に、ポリウレタン系接着剤をドクターナイフにより50
g/m2 となるようにコーティングし、接着剤が完全に
乾燥する前に疎水性ポリエステル基布とを圧着させ、9
0℃で2分間乾燥を行い、塩化ビニル系樹脂積層シート
を得た。得られた塩化ビニル系樹脂積層シートは、発泡
倍率が3倍で、発泡層断面を走査型電子顕微鏡により観
察したところ、縦長連続気泡性のセル構造をしたもので
あった。また、得られた塩化ビニル系樹脂積層シートの
吸放湿性を下記の方法で試験した。
【0029】・試験方法 得られた塩化ビニル系樹脂積層シートを10cm×10
cmの大きさに裁断し、乾燥シリカゲルを入れたデシケ
ーター中に24時間放置し、加工時に吸湿した水分を除
去した後、重量を測定した。次いで、相対湿度90%、
温度40℃の加湿オーブン中に入れ、一定時間毎に重量
測定を行い、その変化を記録した。また、測定開始7時
間経過後、重量測定を行なったサンプルを前述のデシケ
ーター中に移し、一定時間毎に重量測定した。上記の測
定結果を、図1に示すグラフとして表す。
【0030】〔実施例2〕吸水性樹脂の配合量を20重
量部に変える以外は、実施例1と同様にして塩化ビニル
系樹脂積層シートを得た。得られた塩化ビニル系樹脂積
層シートは、発泡倍率が3倍で、発泡層断面を走査型電
子顕微鏡により観察したところ、縦長連続気泡性のセル
構造をしたものであった。また、得られた塩化ビニル系
樹脂積層シートの吸放湿性を実施例1と同様の方法で試
験した。
【0031】〔実施例3〕吸水性樹脂の配合量を45重
量部に変える以外は、実施例1と同様にして塩化ビニル
系樹脂積層シートを得た。得られた塩化ビニル系樹脂積
層シートは、発泡倍率が3倍で、発泡層断面を走査型電
子顕微鏡により観察したところ、ややセルが不均一であ
るものの、縦長連続気泡性のセル構造をしたものであっ
た。また、得られた塩化ビニル系樹脂積層シートの吸放
湿性を実施例1と同様の方法で試験した。
【0032】〔実施例4〕粉末状ポリエチレンに代え
て、エチレングリコールを添加する以外は、実施例1と
同様にして塩化ビニル系樹脂積層シートを得た。得られ
た塩化ビニル系樹脂積層シートは、発泡倍率が3倍で、
発泡層断面を走査型電子顕微鏡により観察したところ、
縦長連続気泡性のセル構造をしたものであった。また、
得られた塩化ビニル系樹脂積層シートの吸放湿性を実施
例1と同様の方法で試験した。
【0033】〔比較例1〕吸水性樹脂を配合しない以外
は、実施例1と同様にして塩化ビニル系樹脂積層シート
を得た。得られた塩化ビニル系樹脂積層シートは、発泡
倍率が3倍で、発泡層断面を走査型電子顕微鏡により観
察したところ、ややセルが不均一であるものの、縦長連
続気泡性のセル構造をしたものであった。また、得られ
た塩化ビニル系樹脂積層シートの吸放湿性を実施例1と
同様の方法で試験した。
【0034】〔比較例2〕塩化ビニル系樹脂の配合を表
2に示すものに代える以外は、実施例1と同様にして塩
化ビニル系樹脂積層シートを得た。得られた塩化ビニル
系樹脂積層シートは、発泡倍率が3倍で、発泡層断面を
走査型電子顕微鏡により観察したところ、独立気泡性の
セル構造をしたものであった。また、得られた塩化ビニ
ル系樹脂積層シートの吸放湿性を実施例1と同様の方法
で試験した。
【表2】 塩化ビニル樹脂 *4 100重量部 ジ−2−エチルヘキシルフタレート 70重量部 Ba−Zn系複合安定剤 3重量部 発泡剤(アゾジカルボアミド系)*5 1.5重量部 粉末状ポリエチレン 3.5重量部 吸水性樹脂 *3 5重量部 *4 三菱化成ビニル P−510 *5 大塚化学 AZ−S *3 デンプン−アクリル酸ソーダコポリマー 三洋化成工業 AD−81
【0035】〔比較例3〕吸水性樹脂の配合量を55重
量部に変える以外は、実施例1と同様にして塩化ビニル
系樹脂積層シートを得た。得られた塩化ビニル系樹脂積
層シートは、発泡倍率が2倍で、発泡層断面を走査型電
子顕微鏡により観察したところ、極めて不均一なセル構
造をしており、かつ強度的に脆く、使用には適さないも
のであった。また、得られた塩化ビニル系樹脂積層シー
トの吸放湿性を実施例1と同様の方法で試験した。
【0036】
【発明の効果】本発明の塩化ビニル系樹脂積層シート
は、従来の塩化ビニル系樹脂積層シートと同様の方法で
得られ、かつ吸湿性に優れるため、従来の塩化ビニル系
樹脂積層シート同様、家具類、鞄類、事務用品、運動用
品等の表皮材、マット、壁材、床材等の内装材、車輌用
内装材、靴の胛被材や中敷材、スリッパの底部材等とし
て広く使用することができるのは勿論のこと、吸湿性を
要求される靴の胛被材や中敷材、スリッパの底部材とし
て使用しても、汗などの水分によって足等に接する部分
がべた付いたりすることがないので、使用者が不快感を
感じることがなく、特に好適に使用することができる。
しかも、本発明の塩化ビニル系樹脂積層シートは、放湿
性にも優れるため、塩化ビニル系樹脂層が湿気を吸収し
ても、そのまま静置しておくだけで放湿され、常に変わ
らない快適ん触感を使用者に与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における吸湿量および放湿量の
試験結果(吸水率と時間との関係)を示すグラフであ
る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基布と塩化ビニル系樹脂層を積層した塩
    化ビニル系樹脂積層シートにおいて、塩化ビニル系樹脂
    層が塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、吸水性樹脂
    3〜50重量部含有した連通気泡性発泡層であることを
    特徴とする塩化ビニル系樹脂積層シート。
  2. 【請求項2】 吸水性樹脂がデンプン−アクリル酸系共
    重合体であることを特徴とする請求項1記載の塩化ビニ
    ル系樹脂積層シート。
  3. 【請求項3】 基布が疎水性基布である請求項1記載の
    塩化ビニル系樹脂積層シート。
  4. 【請求項4】 塩化ビニル系樹脂層が、塩化ビニル系樹
    脂ペーストをコーティングすることにより形成されたも
    のである請求項1記載の塩化ビニル系樹脂積層シート。
  5. 【請求項5】 塩化ビニル系樹脂層が、塩化ビニル系樹
    脂100重量部に対し、熱可塑性樹脂粉末0.5〜10
    重量部を含有させたものである請求項1記載の塩化ビニ
    ル系樹脂積層シート。
  6. 【請求項6】 塩化ビニル系樹脂層が、塩化ビニル系樹
    脂100重量部に対し、沸点130〜200℃の炭化水
    素系化合物または/およびハロゲン化炭化水素系化合物
    を1〜10重量部含有させた塩化ビニル系樹脂組成物か
    ら形成されたものである請求項1記載の塩化ビニル系樹
    脂積層シート。
JP5323098A 1993-08-04 1993-11-29 塩化ビニル系樹脂積層シート Pending JPH0796574A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003076711A1 (de) * 2002-03-08 2003-09-18 Basf Aktiengesellschaft Bodenbelag mit superabsorbierenden polymeren
WO2023054207A1 (ja) * 2021-09-30 2023-04-06 日本ゼオン株式会社 塩化ビニル樹脂組成物、塩化ビニル樹脂成形体および積層体

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