JPH0796844B2 - ユニット住宅 - Google Patents

ユニット住宅

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JPH0796844B2
JPH0796844B2 JP10331090A JP10331090A JPH0796844B2 JP H0796844 B2 JPH0796844 B2 JP H0796844B2 JP 10331090 A JP10331090 A JP 10331090A JP 10331090 A JP10331090 A JP 10331090A JP H0796844 B2 JPH0796844 B2 JP H0796844B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ユニット工法で建てられ、所謂北側斜線制限
に対処した屋根を有するユニット住宅に関する。
〔背景技術〕
従来の住宅には、北側斜線制限の規制を満足するように
屋根を形成したものがあり、このような住宅では、屋根
が最上階の一部を切り欠くように形成されている。
第3図には、前記規制のもとで建てられたユニット住宅
40が示されている。この住宅40は、複数の住宅ユニット
41〜44を組み合わせたもので、基礎45の上に複数の一階
ユニット41が配置され、このうち図中左側三個の一階ユ
ニット41にはそれぞれ二階ユニット42が載置され、さら
にこれらの二階ユニット42の上には屋根ユニット43が載
置されている。
一方、住宅40の軒側に下り傾斜した屋根46は、斜線制限
を越えないように、二階部分の図中右端の上部を切り欠
くように傾斜して形成される。このため、この二階の図
中右端の部分には、軒先側の天井高さが傾斜して低い側
面台形状の台形住宅ユニット44が配置されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上のユニット住宅40では、前記台形住宅ユニット44の
天井が傾斜して低くなっているので、台形住宅ユニット
44によって形成された面積を居室部分として十分有効利
用することができず、斜線制限の規制範囲内最大限に住
宅40を建築しても住宅40の総床面積を最大限に活用でき
ないという問題があった。
また、このような台形住宅ユニット44により浴室47を設
けた場合には、浴室47は、第4図に示されるように、バ
スタブ48の周囲に形成される洗場の床50の水返し49が台
形住宅ユニット44の隣に配置された二階ユニット42の床
面51から上方へ突出したものとなり、入浴者はこの水返
し49をまたいで浴室47に入らなくてはならず、入浴者が
躓くおそれがあるという問題があった。
本発明の目的は、斜線制限の規制範囲内最大限に建築し
ても、その総床面積を最大限に活用でき、また、浴室に
設けた場合には、水返しが床面から突出しないユニット
住宅を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、複数の住宅ユニットを上下方向および水平方
向に組み合わせて建てられるとともに、軒側に下り傾斜
した屋根を有するユニット住宅であって、軒側において
上下に積み重ねられた住宅ユニットのうち階下用住宅ユ
ニットの天井がこの階下用住宅ユニットに水平方向に隣
接されて配置された他の住宅ユニットの天井より低く、
階上用住宅ユニットの床がこの階上用住宅ユニットに水
平方向に隣接されて配置された他の住宅ユニットの床よ
り低く、かつ、前記階上住宅ユニットの天井の最高部は
この階上用住宅ユニットに水平方向に隣接されて配置さ
れた前記他の住宅ユニットの天井と同一高さになってい
ることを特徴とするものである。
ここで、水平方向とは建物の前後方向および左右方向を
含むものである。
〔作 用〕
このような本発明では、北側斜線制限の規制により屋根
が階上用住宅ユニットの上部を斜めに切り欠くようなも
のとなっても、天井が傾斜して低くなる階上用住宅ユニ
ットの床が低くなる分だけ床からの天井までの高さ寸法
を十分確保できるようになり、その全床面積の有効活用
が可能となる。この際、前記床を低くする寸法はそれ程
大きくする必要がないため、天井が低くされる階下用住
宅ユニットにおいても天井の高さを十分確保できる。
すなわち、本発明では、階下用住宅ユニットの高さ寸法
を居室部分として利用するために支障がない程度に低く
することにより、階下上住宅ユニットだけの高さ寸法が
低くならないようにし、これにより、階下用住宅ユニッ
トの全床面積を居住部分として利用することができるよ
うにしながら、北側傾斜制限の規制を満足する屋根を形
成できるようにしている。
また、階上用住宅ユニットの床が低くなっているので、
水平方向に隣接された他の住宅ユニットの床とは段差が
形成される。この段差を有する階上用住宅ユニットに浴
室を設けた場合には、前記段差を水返しとして利用する
ことによって、前記他の住宅ユニットの床面から突出し
ない水返しを浴室に形成できる。
〔実施例〕
以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図には、本実施例に係るユニット住宅10が示され、
この図ではユニット住宅10の骨組みを示している。この
住宅10は、基礎11の上に複数の住宅ユニット12〜19が上
下方向および水平方向に組み合わされて建てられ、これ
らの住宅ユニット12〜19の骨組みは、四角筒状の柱およ
び断面コ字状の梁等により構成されている。
住宅10の一階にはボックス状の一階用住宅ユニット12〜
15が配置され、二階にはボックス状の二階用住宅ユニッ
ト16〜18およびボックス状の二階用台形住宅ユニット19
が配置されている。これらの住宅ユニット12〜19により
居住部分が形成され、住宅ユニット15,19以外の住宅ユ
ニットは、床から天井までの高さ寸法がH1とされてい
る。
居室部分の上方に、屋根ユニット20〜22が配置されて屋
根23が形成されている。
屋根23は、図中左右の軒側に向かってそれぞれ下り傾斜
した勾配部23A,23Bを有している。北側斜線制限の規制
の範囲内で最大限に住宅10を建築するために、図中右側
に下り傾斜した勾配部23Aは、前記規制の境界線に沿っ
て延長され、この勾配部23Aによって住宅10は二階の軒
側部分の上部が切り欠かれたような構造となっている。
この軒側部分には、前記台形住宅ユニット19および一階
用住宅ユニット15が上下に積み重ねられている。
台形住宅ユニット19は、上部に下り傾斜した屋根部23A
が通るため、その天井24が傾斜して低くされている。天
井24の最高部は、図中左側に隣接配置された他の二階用
住宅ユニット18の天井25と同一高さにされている。一
方、台形住宅ユニット19の床26はこの二階用住宅ユニッ
ト18の床27より所定寸法hだけ低くされている。これに
より、前記最高部の床26からの高さが(H1+h)とされ
る。また、天井24の最低部は、二階住宅ユニット18の床
27からの高さがH2とされ、この床27より寸法hだけ低く
された床26からの高さが(H2+h)にされている。
一方、一階用住宅ユニット15は、その天井28が図中左側
に隣接する他の一階用住宅ユニット14の天井29より前記
寸法hだけ低くされている。これにより一階用住宅ユニ
ット15の天井29は、その床30からの高さが(H1−h)と
されている。
この際、寸法hを適宜に設定することにより、台形住宅
ユニット19の天井24の最低部の床26からの高さ(H2+
h)が十分確保され、かつ、一階用住宅ユニット15の天
井29の床30からの高さ(H1−h)が十分確保されてい
る。
すなわち、一階用住宅ユニット15を居室部分として利用
するために支障がない程度に高さ寸法を小さいものにす
ることにより、二階用台形住宅ユニット19の全床面積を
居室部分として利用でき、また屋根23は北側斜線制限の
規制を満足したものとなる。
ところで、住宅10の浴室、洗面所、便所等の水廻りは一
般的にまとめられて配置されるため、本実施例では、こ
の水廻りは住宅ユニット15および台形住宅ユニット19に
設けられる。特に、本実施例では、浴室は台形住宅ユニ
ット19に形成され、この住宅ユニット19にバスタブ31等
が配置されている。
このように住宅ユニット19を浴室とした場合には、第2
図に示されるように、隣の二階用住宅ユニット18の床27
より台形住宅ユニット19に設けられた洗場の床26が低く
されることになるので、両住宅ユニット18,19の境に段
差が形成されることになる。この段差の部分に沿わせて
段差と同一高さの水返し32が立設される。これにより、
水返し32が住宅ユニット18の床27から上方に突出せず、
入浴者が水返し32をまたがずに入室可能な浴室が形成さ
れることとなる。
前述のような実施例によれば、次のような効果がある。
すなわち、台形住宅ユニット19の天井24の最低部の高さ
(H2+h)と、一階用住宅ユニット15の天井29の高さ
(H1−h)とが十分確保されるように、台形住宅ユニッ
ト19の床26と、一階用住宅ユニット15の天井28とを低く
したので、台形住宅ユニット19の床26の全床面積を十分
有効活用できるとともに、一階用住宅ユニット15の全床
面積も十分有効活用でき、従って、北側斜線制限の規制
範囲内最大限に建築される住宅10の総床面積を最大限に
活用できる。
また、台形住宅ユニット19を浴室とした場合には、この
住宅ユニット19の洗場の床26と二階用住宅ユニット18と
の境にできる段差を利用して水返し32を形成することに
より、水返し32が住宅ユニット18の床27から上方に突出
せず、入浴者が水返し32をまたがずに入室でき、入浴者
が水返し32につまづく等の事故をなくすことができる。
なお、本発明は前述の実施例に限定されるものではな
く、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は
本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施例の住宅10は、両側に下り傾斜した屋
根23を有するものであったが、これに限らず、屋根中央
部分に屋上テラスが設けられたものや、片側のみに傾斜
した片流れ屋根を有するもの等でもよく、要するに、軒
側に下り傾斜した屋根を有するものであればよく、住宅
の具体的な形状は限定されない。
また、前記実施例の住宅10は二階建てであったが、これ
に限らず、三階建てでもよく、二階建て以上の住宅であ
れば、本発明は適用可能である。
さらに、前記実施例では、一階用住宅ユニット15および
台形住宅ユニット19は水廻りのユニットとして使用され
ていたが、これに限らず、一般の居室として使用しても
よく、これらの住宅ユニット15,19の具体的な用途は実
施にあたり適宜設定可能である。
また、前記実施例の階上用住宅ユニットは、天井24の全
面が傾斜した台形住宅ユニット19であったが、これに限
らず、例えば、第3図に示されるように、水平部24Aお
よび傾斜部24Bから構成され、一部分を傾斜させた天井2
4Cを有する住宅ユニット19Aでもよく、要するに、下り
傾斜した屋根により天井が傾斜して低くなった階上用住
宅ユニットであればよい。
〔発明の効果〕
前述のように、本発明のユニット住宅によれば、北側斜
線制限の規制範囲内最大限に建築されても、その総床面
積を最大限に活用でき、また、階上用住宅ユニットを浴
室とした場合には、水平方向に隣接されて配置された他
の住宅ユニットの床面から突出しない浴室の水返しを形
成できるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るユニット住宅を示す断
面図、第2図は前記実施例の要部を示す拡大断面図、第
3図は本発明の変形例を示す断面図、第4図は従来例の
ユニット住宅を示す断面図、第5図は従来例のユニット
住宅の浴室を示す拡大断面図である。 10……ユニット住宅、12〜19,19A……住宅ユニット、23
……屋根、15……階下用住宅ユニット、19,19A……階上
用住宅ユニット、24,24C,25,28,29……天井、26,27……
床。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の住宅ユニットを上下方向および水平
    方向に組み合わせて建てられるとともに、軒側に下り傾
    斜した屋根を有するユニット住宅であって、軒側におい
    て上下に積み重ねられた住宅ユニットのうち階下用住宅
    ユニットの天井がこの階下用住宅ユニットに水平方向に
    隣接されて配置された他の住宅ユニットの天井より低
    く、階上用住宅ユニットの床がこの階上用住宅ユニット
    に水平方向に隣接されて配置された他の住宅ユニットの
    床より低く、かつ、前記階上住宅ユニットの天井の最高
    部はこの階上用住宅ユニットに水平方向に隣接されて配
    置された前記他の住宅ユニットの天井と同一高さになっ
    ていることを特徴とするユニット住宅。
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