JPH0797416A - 液状樹脂、およびその製造方法 - Google Patents

液状樹脂、およびその製造方法

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JPH0797416A
JPH0797416A JP14312794A JP14312794A JPH0797416A JP H0797416 A JPH0797416 A JP H0797416A JP 14312794 A JP14312794 A JP 14312794A JP 14312794 A JP14312794 A JP 14312794A JP H0797416 A JPH0797416 A JP H0797416A
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JP
Japan
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weight
resin
meth
liquid resin
acrylate
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JP14312794A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Kawashima
美紀 川島
Toru Kurihashi
透 栗橋
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Artience Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来より用いられている造膜方法、加熱乾燥を
行っても溶剤の散逸の無い、硬化性の無溶剤液状樹脂組
成物を提供することを目的とする。 【構成】下記一般式で示される単量体(A)50〜95
重量%、重合性不飽和カルボン酸(B)3〜35重量
%、上記単量体(A)以外の水酸基またはアルコキシ基
を含む重合性不飽和単量体(C)2〜45重量%、およ
びその他の重合性ビニル化合物0〜20重量%を構成成
分とし、数平均分子量が10,000〜200,000
であって、粘度が500cps〜30,000cps
(50℃)であることを特徴とする液状樹脂。 一般式:CH2=C(R1)COO(CnH2nO)mR2 (式中、R1は水素原子またはCH3、R2は、炭素数1
〜5のアルキル基、nは1〜3の整数、mは4〜25の
整数を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料、インキ等の被膜
形成材料、接着剤等の樹脂として溶剤を使わずに造膜し
硬化膜を得ることができる液状樹脂とその製造法に関す
る。また、本発明の液状樹脂は相溶化剤、界面改質剤、
顔料分散剤等としても利用できる。
【0002】
【従来の技術】従来、塗料、接着剤、インキ等の被膜形
成材料用としては有機溶剤を含有する樹脂系が使われて
きた。この従来からの樹脂系は、塗装、印刷工程などの
造膜工程、および硬化乾燥工程で大量の有機溶剤を飛散
することが知られている。地球環境また作業環境への関
心の高まりとともに、有機溶剤の使用に対する制限が加
えられるようになってきている。そのため被膜形成材料
用樹脂の無溶剤化に関しても様々な対応策が打ち出され
ている。
【0003】無溶剤化に用いられる樹脂系は、大きくわ
けるとプレカーサ系とポリマー系に分けられる。プレカ
ーサ系は低分子量のモノマーやプレポリマーを用いるこ
とから低粘度の液状であり、従来の造膜法がそのまま使
用できる。しかしながら、組成物中に低分子量物を含有
するプレカーサ系では、低分子量物の飛散など安全衛生
上さらに改善が望まれる。また物性面では、オリゴマー
領域の樹脂から構成される塗料の場合、硬化物特性をコ
ントロールすることの困難さが知られており(室井宗
一、「1992年度接着と塗装研究会講座」講演要旨
集、p4、1993)、低粘性を保った上での分子量増
加が望まれる。他方ポリマー系では、固体ポリマーを何
らかの方法で液状にするか、あるいは造膜方法を変える
ことが必要となる。有機溶剤を使わないで液状にする代
表的な従来法として、不揮発性の可塑剤により液状化す
るプラスチゾル系では硬い硬化物が得にくいことや可塑
剤が移行するという問題点が指摘されている。またいエ
マルジョンやハイドロゾル等のラテックス系では、硬化
物の不均一性や乾燥速度の遅さなどの問題点が指摘され
ている。現時点で最も有効とされている水溶性樹脂系に
おいても乾燥速度が遅いことや耐水性、排水処理方法等
に問題が残されている。またほとんどの水溶性樹脂系は
顔料分散性や造膜性を向上するために10%以上の有機
溶剤を含んでいる。また、粉体、ホットメルト樹脂系の
場合には、従来の造膜方法による設備と大いに異なるた
めに、新規の設備を導入する必要が生まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は上記問題の
解決について様々な樹脂系について鋭意研究を行なった
結果、特定の(メタ)アクリル酸エステル、重合性不飽
和カルボン酸、アルコキシ基または水酸基を含む重合性
不飽和単量体、および重合性ビニル化合物からなる共重
合体が高分子量でありながら従来より用いられている造
膜方法、例えばロールコーターやナイフコーターで造膜
でき、なおかつ硬化剤を用いなくても従来ある加熱乾燥
法により硬化させることができる無溶剤型樹脂組成物と
なることを見いだし本発明に至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式で
示される単量体(A)50〜95重量%、重合性不飽和
カルボン酸(B)3〜35重量%、上記単量体(A)以
外の水酸基またはアルコキシ基を含む重合性不飽和単量
体(C)2〜45重量%、およびその他の重合性ビニル
化合物0〜20重量%を構成成分とし、数平均分子量が
10,000〜200,000であって、粘度が500
cps〜30,000cps(50℃)であることを特
徴とする液状樹脂。 一般式:CH2=C(R1)COO(CnH2nO)mR2 (式中、R1は水素原子またはCH3、R2は、炭素数1
〜5のアルキル基、nは1〜3の整数、mは4〜25の
整数を示す。)更に、本発明は、液状樹脂のラジカル重
合を該樹脂の単量体(A)ないし(D)には良溶剤であ
り該樹脂には貧溶剤であるような溶剤中で行うことを特
徴とする請求項1の液状樹脂の製造方法。
【0006】本発明における上記一般式で示される単量
体(A)は、共重合体を液状とするための構成成分とし
て使用され、例えば、テトラエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、メトキシテトラエチレングリコール
(メタ)アクリレート、エトキシテトラエチレングリコ
ール(メタ)アクリレート、プロポキシテトラエチレン
グリコール(メタ)アクリレート、n−ブトキシテトラ
エチレングリコール(メタ)アクリレート、n−ペンタ
キシテトラエチレングリコール(メタ)アクリレート、
テトラプロピレングリコール(メタ)アクリレート、メ
トキシテトラプロピレングリコール(メタ)アクリレー
ト、エトキシテトラプロピレングリコール(メタ)アク
リレート、プロポキシテトラプロピレングリコール(メ
タ)アクリレート、n−ブトキシテトラプロピレングリ
コール(メタ)アクリレート、n−ペンタキシテトラプ
ロピレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレ
ングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチ
レングリコール(メタ)アクリレート、エトキシポリエ
チレングリコール(メタ)アクリレートなどがある。4
〜25、好ましくは5〜22の繰り返し単位であるポリ
オキシアルキレン鎖を有するアクリレートまたは対応す
るメタアクリレートを使用することにより効果的に共重
合体の粘度を下げることができる。繰り返し単位3以下
の場合、液状の樹脂が得られにくく、また26以上にな
ると重合度が上がりにくい上、50℃では固体であるた
め、造膜の際に専用の溶融システムが必要となるため好
ましくない。
【0007】単量体(A)は、2種以上組み合わせて用
いることも可能である。またその成分量は共重合体であ
る液状樹脂に対して35〜95重量%、好ましくは40
〜85%であり、共重合体中の単量体(A)が40重量
%、特に35重量%より少なくなると、共重合体が造膜
に必要な低粘度を保ち得なくなり、逆に85重量%、特
に95重量%より多くなると、硬質な膜が得られなくな
るため好ましくない。
【0008】本発明の重合性不飽和カルボン酸(B)は
共重合体に(C)成分とともに架橋成分を導入するため
に使用され、例えば、マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸、シトラコン酸、または、これらのアルキルもしくは
アルケニルモノエステル、フタル酸β−(メタ)アクリ
ロキシエチルモノエステル、イソフタル酸β−(メタ)
アクリロキシエチルモノエステル、テレフタル酸β−
(メタ)アクリロキシエチルモノエステル、コハク酸β
−(メタ)アクリロキシエチルモノエステル、アクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸、けい皮酸等が挙げられ
る。
【0009】重合性不飽和カルボン酸(B)の使用量は
共重合体である液状樹脂に対して3〜35重量%、好ま
しくは、5〜25重量%であり、共重合体中の(B)成
分が5重量%、特に3重量%より少なくなると、硬質な
膜が得にくくなり、逆に25重量%、特に35重量%よ
り多くなると液状樹脂の粘度が高くなり造膜困難となる
ため好ましくない。なお、本発明における造膜とは、印
刷および塗装などの方法により、紙、金属、プラスチッ
ク、セラミックス等よりなる基材上に、樹脂を厚さ0.
1〜100μmの膜を形成せしめることをいう。
【0010】本発明の水酸基またはアルコキシ基を含む
重合性不飽和単量体(C)は、例えば、ビニル基を、−
X−Y−Z−を結合基として、水酸基またはアルコキシ
基を結合した化合物である。Xは直接結合または−CH
2−、−Q−CH2−、−Q−を表し、Qは、アルキル基
などの置換基を有してもよい、フェニレン基、ナフタレ
ン基などの芳香族残基またはシクロヘキサン、デカリ
ン、ノルボルナンなどの脂環式化合物などの残基を表
す。また、Yは、直接結合または−O−、−CO−、−
COO−、−OCO−、−SO2−を表す。
【0011】Zは、直接結合または、アルキル基、水酸
基などの置換基を有してもよいアルキレン基またはポリ
アルキレンオキシ基である。アルキレン基の炭素数は9
以下、好ましくは4以下、また、ポリアルキレンオキシ
基の繰り返し単位数は3以下、好ましくは1であり、上
記範囲以上であると硬化反応後の硬度が得られ難くな
る。従って、上記一般式で表されるような長鎖のアルキ
レンオキシ基を有するスチレン単量体(A)は好ましく
ない。
【0012】本発明で使用される単量体(C)として、
具体的には、アリルアルコール、メチルアリルエーテ
ル、エチルアリルエーテル、プロピルアリルエーテル、
ブチルアリルエーテルなどのアリルエーテル、4−ヒド
ロキシスチレン、4−ヒドロキシメチルスチレン、ビニ
ルフェニルメチルエーテル、ビニルフェニル エチルエ
ーテル、イソプロペニルフェニルメチルエーテル、イソ
プロペニルフェニル エチルエーテル、ビニルフェニル
メチル メチルエーテル、ビニルフェニルメチル エチ
ルエーテル、イソプロペニルフェニルメチル メチルエ
ーテル、イソプロペニルフェニルメチル エチルエーテ
ルなどのスチレン系化合物、ビニルシクロヘキシル メ
チルエーテル、ビニルシクロヘキシル エチルエーテ
ル、イソプロペニルシクロヘキシル メチルエーテル、
イソプロペニルシクロヘキシル エチルエーテル、ビニ
ルシクロヘキシルメチル メチルエーテル、ビニルシク
ロヘキシルメチル エチルエーテル、イソプロペニルシ
クロヘキシルメチル メチルエーテル、イソプロペニル
シクロヘキシルメチル エチルエーテルなどのビニルシ
クロヘキシル系化合物、
【0013】2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−メト
キシエチル(メタ)アクリレート、3−メトキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、2−メトキシプロピル(メ
タ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリ
レート、3−エトキシプロピル(メタ)アクリレート、
2−エトキシプロピル(メタ)アクリレート、2−プロ
ポキシエチル(メタ)アクリレート、3−プロポキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、2−プロポキシプロピル
(メタ)アクリレート、2−ブトキシエチル(メタ)ア
クリレート、3−ブトキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、2−ブトキシプロピル(メタ)アクリレート、グリ
セロールモノ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコ
ールモノ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール
(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコー
ル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリレート、
メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、プロピ
ルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、メチルイソ
プロペニルエーテル、エチルイソプロペニルエーテル、
プロピルイソプロペニルエーテル、ブチルイソプロペニ
ルエーテルなどのビニルエーテルなどであり、これらの
群から複数用いても良い。
【0014】単量体(C)の使用量は共重合体である液
状樹脂に対して2〜45重量%、好ましくは、5〜40
重量%であり共重合中の(C)成分が5重量%、特に2
重量%より少なくなると、液状樹脂が硬化できなくな
り、逆に40重量%、特に45重量%より多くなると、
耐水性が低下するため好ましくない。
【0015】本発明において、硬化膜の耐水性や硬度な
どを調節するために、必要に応じて上記以外の重合性ビ
ニル化合物(D)を使用できる。この目的にためには非
官能性のビニル化合物を使用することが好ましい。この
ような非官能性の化合物(D)としては、スチレン、ビ
ニルトルエン、ビニルピリジン等の芳香族系ビニル化合
物、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート等の
炭素数3以下のアルキル基を有する(メタ)アクリレー
ト、酢酸ビニル、酪酸ビニル等のカルボン酸ビニル、N
−ビニルピロリドン、N−ビニルカルバゾール、ジアリ
ルフタレート、アクリロニトリル、塩化ビニル等があ
る。
【0016】斯る重合性ビニル化合物(D)の組成量は
共重合体である液状樹脂(A)に対して0〜20重量
%、好ましくは15重量%以下であり、20重量%より
多くなると液状樹脂(A)の粘度が高くなり、造膜しに
くくなるため好ましくない。本発明の液状樹脂は、開始
剤の配合量を調節することにより、GPC法(ゲルパー
メーションクロマトグラフ)で測定した数平均分子量
(ポリスチレン換算)の値が10,000〜200,0
00、好ましくは、10,000〜150,000の範
囲になるように合成される。数平均分子量が上記数値よ
り小さくなると、重合溶液中から樹脂分を単離するのが
困難である他、可撓性など機械特性が低下したり、耐溶
剤性、耐沸水等の硬化膜の物性が低下するので好ましく
なく、また上記数値より大きくなると樹脂が造膜可能な
粘度を保てなくなるので好ましくない。
【0017】本発明の液状樹脂は、既知ラジカル重合開
始剤により、ラジカル重合の溶液法または分散法により
製造することができる。使用する溶剤としては、酢酸エ
チル、メチルエチルケトン、トルエン、ベンゼン、ジオ
キサン、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノー
ル、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノ
ール、sec−ブタノール、tert−ブタノール、メ
チルセロソルブ、ブチルセロソルブ、メチルカルビトー
ル、エチルカルビトール、メチルセロソルブアセテー
ト、エチルセロソルブアセテート、ダイアセトンアルコ
ールなどをあげることができる。
【0018】液状樹脂の溶解度パラメータ(sp値)が
8.0〜10.0(cal/cm3)1/2であることか
ら、イソプロパノール、n−プロパノール、メタノー
ル、エタノール、アリルアルコール、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、メチルセロソルブ等、sp
値が10.0(cal/cm3)1/2以上、好ましくは1
1.5(cal/cm3)1/2以上の溶剤を用いると、好
ましい重合度に到達したポリマーのみが反応溶液から分
離してくるため樹脂分を単離するのに上澄みを除くだけ
でよいので好ましい。また、ジオキサン、イソプロパノ
ール、n−プロパノール、メタノール、テトラヒドロフ
ラン、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、メチルカ
ルビトール、エチルカルビトール等の水混和性溶剤を用
いると、樹脂分を単離するのに水を添加すればよいので
好ましい。
【0019】また、ラジカル重合開始剤として、特に限
定はないが、例えば、過酸化ベンゾイル、t−ブチルペ
ルオキシド、クメンヒドロペルオキシド、過酸化ラウロ
イル等の過酸化物系、アゾビスイソブチロニトリル、ア
ゾビスシクロヘキサンニトリル等のアゾ系開始剤、過硫
酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸系開始剤な
どを使用できる。斯るラジカル重合開始剤の配合量は、
全モノマー配合量に対し、0.01〜5重量%が好まし
く、さらに好ましくは0.1〜3重量%である。得られ
た樹脂の粘度は、回転振動式粘度計で測定した50℃に
おける粘度が500〜30,000cps、好ましくは
800〜20,000cpsである。
【0020】本発明の硬化性液状樹脂組成物は、上記単
量体の共重合体からなる液状樹脂そのものからなり、実
質的に無溶剤型樹脂として使用できる。しかしながら、
造膜性を改良するために小量の水または有機溶剤などを
配合してもよい。配合できる量としては液状樹脂に対し
て5重量%迄である。本発明の硬化性液状樹脂組成物に
は、硬化性を高めるため、アミノ樹脂、フェノール樹脂
等の硬化剤樹脂を配合してもよい。また、チタン白、各
種の顔料等の着色剤、滑剤等を添加してもよい。
【0021】本発明の硬化性液状樹脂組成物の硬化特性
を改良するために一般に使用される硬化触媒などを使用
することができる。代表的な硬化触媒を例示すれば、p
−トルエンスルホン酸、無水フタル酸、安息香酸、ベン
ゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸ギ酸、酢
酸、イタコン酸、シュウ酸、マレイン酸、及びそれらの
アンモニウム塩、低級アミン塩、多価金属塩などであ
る。本発明の硬化性液状樹脂組成物は、印刷および塗装
などの方法により、紙、金属、プラスチック、セラミッ
クス等よりなる基材上に、樹脂を厚さ0.1〜100μ
mの厚さで造膜し、150〜260℃で1〜30分間加
熱することにより硬化することができる。
【0022】
【実施例】次に本発明を実施例により更に詳細に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。 (試作例−1)撹拌装置、窒素導入管、温度センサー、
及びコンデンサーを備えた500ml四つ口丸底フラス
コに、 イソプロピルアルコール(IPA) 280ml メトキシテトラオキシエチレンメタアクリレート 100g コハク酸β−メタアクリロキシエチルモノエステル 10g メトキシジエチレングリコールメタアクリレート 8g AIBN 1.2g を仕込み、湯浴中でフラスコ内温度を65℃に昇温し4
時間反応を続けた。得られた重合体溶液を氷水で冷却し
樹脂を沈降させる。沈降が始まったら、スワーリングし
ながら、500mlビーカーにフラスコの内容物を移
し、上層の液を除き、エーテルで数回洗浄した後、50
℃で終夜減圧乾燥を行った。得られた樹脂の収率は95
%で、GPCで測定した数平均分子量(スチレン換算)
は32,000であった。回転振動式粘度計(VM−1
00、山一電機(株)製)を用いて、50℃で粘度測定
を行ったところ、10,250cpsを示した。
【0023】(試作例−2)撹拌装置、窒素導入管、温
度センサー、滴下ロート及びコンデンサーを備えた50
0ml四つ口丸底フラスコに、 イソプロピルアルコール 260ml メトキシノナオキシエチレンメタアクリレート 100g コハク酸β−(メタ)アクリロキシエチルモノエステル 6g メトキシジエチレングリコールメタアクリレート 5g AIBN 1.1g を仕込む。湯浴中でフラスコ内温度を65℃に昇温し、
4時間反応を続けた。得られた重合体溶液を氷水で冷却
し樹脂を沈降させる。沈降がはじまったら、スワーリン
グしながら500mlビーカーにフラスコの内容物を移
し、上層の液を除き、エーテルで数回洗浄した後、50
℃で終夜減圧乾燥を行った。得られた樹脂の収率は97
%で、数平均分子量は、25,000で、粘度は50℃
で4,110cpsであった。
【0024】(試作例−3)撹拌装置、窒素導入管、温
度センサー、滴下ロート及びコンデンサーを備えた50
0ml四つ口丸底フラスコに、 イソプロピルアルコール 300ml メトキシノナオキシエチレンメタアクリレート 100g コハク酸β−(メタ)アクリロキシエチルモノエステル 16.4g メトキシジエチレングリコールメタアクリレート 13.5g AIBN 1.3g を仕込む。湯浴中でフラスコ内温度を65℃に昇温し、
4時間反応を続けた。得られた重合体溶液を氷水で冷却
し樹脂を沈降させる。沈降がはじまったら、スワーリン
グしながら500mlビーカーにフラスコの内容物を移
し、上層の液を除き、エーテルで数回洗浄した後、50
℃で終夜減圧乾燥を行った。得られた樹脂の収率は97
%で、数平均分子量は、29,000で、粘度は50℃
で6,140cpsであった。
【0025】(試作例−4)撹拌装置、窒素導入管、温
度センサー、滴下ロート及びコンデンサーを備えた50
0ml四つ口丸底フラスコに、 イソプロピルアルコール 200ml メトキシノナオキシエチレンメタアクリレート 50g コハク酸β−(メタ)アクリロキシエチルモノエステル 18.4g メトキシジエチレングリコールメタアクリレート 15.2g AIBN 0.84g を仕込む。湯浴中でフラスコ内温度を65℃に昇温し、
4時間反応を続けた。得られた重合体溶液を氷水で冷却
し樹脂を沈降させる。沈降がはじまったら、スワーリン
グしながら500mlビーカーにフラスコの内容物を移
し、上層の液を除き、エーテルで数回洗浄した後、50
℃で終夜減圧乾燥を行った。得られた樹脂の収率は97
%で、数平均分子量は、33,000で、粘度は50℃
で9,200cpsであった。
【0026】(試作例−5)撹拌装置、窒素導入管、温
度センサー、滴下ロート及びコンデンサーを備えた50
0ml四つ口丸底フラスコに、 イソプロピルアルコール 265ml メトキシトリコサキシエチレングリコール(メタ)アクリレート 100g コハク酸β−(メタ)アクリロキシエチルモノエステル 7.2g メトキシジエチレングリコールメタアクリレート 6.0g AIBN 1.13g を仕込む。湯浴中でフラスコ内温度を65℃に昇温し、
4時間反応を続けた。得られた、重合体溶液を氷水で冷
却し、樹脂を沈降させる。沈降がはじまったら、スワー
リングしながら、500mlビーカーにフラスコの内容
物を移し、上層の液を除き、エタノールで数回洗浄した
後、50℃で終夜減圧乾燥を行った。得られた樹脂の数
平均分子量は18,000であった。常温ではワックス
状の固体であったが、50℃では粘稠な液体で粘度測定
を行ったところ、5,300cpsを示した。
【0027】(試作例−6)撹拌装置、窒素導入管、温
度センサー、滴下ロート及びコンデンサーを備えた50
0ml四つ口丸底フラスコに、 イソプロピルアルコール 280ml メトキシノナオキシエチレンメタアクリレート 100g メチルメタクリレート 7.1g メトキシジエチレングリコールメタアクリレート 13.5g AIBN 1.2g を仕込む。湯浴中でフラスコ内温度を65℃に昇温し、
4時間反応を続けた。得られた重合体溶液を氷水で冷却
し樹脂を沈降させる。沈降がはじまったら、スワーリン
グしながら500mlビーカーにフラスコの内容物を移
し、上層の液を除き、エーテルで数回洗浄した後、50
℃で終夜減圧乾燥を行った。得られた樹脂の収率は97
%で、数平均分子量は、29,000で、粘度は50℃
で5,470cpsであった。
【0028】(試作例−7)撹拌装置、窒素導入管、温
度センサー、滴下ロート及びコンデンサーを備えた50
0ml四つ口丸底フラスコに、 イソプロピルアルコール 280ml メトキシノナオキシエチレンメタアクリレート 100g メチルメタクリレート 7.1g ジエチレングリコールメタアクリレート 12.5g AIBN 1.2g を仕込む。湯浴中でフラスコ内温度を65℃に昇温し、
4時間反応を続けた。得られた重合体溶液を氷水で冷却
し樹脂を沈降させる。沈降がはじまったら、スワーリン
グしながら500mlビーカーにフラスコの内容物を移
し、上層の液を除き、エーテルで数回洗浄した後、50
℃で終夜減圧乾燥を行った。得られた樹脂の収率は97
%で、数平均分子量は、35,000で、粘度は50℃
で6,200cpsであった。
【0029】(比較例−1)撹拌装置、窒素導入管、温
度センサー、及びコンデンサーを備えた500ml四つ
口丸底フラスコに、 イソプロピルアルコール(IPA) 165ml メトキシノナオキシエチレンメタアクリレート 25g コハク酸β−(メタ)アクリロキシエチルモノエステル 25g メトキシジエチレングリコールメタアクリレート 20g AIBN 0.7g を仕込む。湯浴中でフラスコ内温度を65℃に昇温し、
4時間反応を続けた。得られた重合体溶液を氷水で冷却
し樹脂を沈降させる。沈降がはじまったら、スワーリン
グしながら500mlビーカーにフラスコの内容物を移
し、上層の液を除き、エーテルで数回洗浄した後、50
℃で終夜減圧乾燥を行った。得られた樹脂はゴム状の固
体で50℃まで加熱しても粘度測定が可能な液状にはな
らなかった。
【0030】(比較例−2)撹拌装置、窒素導入管、温
度センサー、滴下ロート及びコンデンサーを備えた50
0ml四つ口丸底フラスコに、 イソプロピルアルコール 260ml メトキシノナオキシエチレンメタアクリレート 100g コハク酸β−(メタ)アクリロキシエチルモノエステル 12.5g メトキシジエチレングリコールメタアクリレート 0.9g AIBN 11.3g を仕込む。湯浴中でフラスコ内温度を65℃に昇温し、
4時間反応を続けた。この重合体溶液を水に滴下した
が、樹脂分は沈降しなかった。そこで、エバポレータで
溶剤を除去し、液状の樹脂分を得た。得られた液状樹脂
は、モノマー臭があり、やや黄変していた。そこでこれ
をGPCで分析したところ、数平均分子量は5,000
であり、数平均分子量数百の低分子量領域にもピークが
みられた。50℃における粘度は2000cpsであっ
た。
【0031】(実施処方例−1〜8)試作例−1〜7お
よび比較例−2で合成した液状樹脂を、ホットプレート
上で60℃に保った硬質アルミ板に垂らし、0.5ミル
アプリケーターを用いて造膜した。これを200℃の電
気オーブンに入れ、15分間加熱し硬化膜を得た。表1
に、各試作例および比較例に従い合成した液状樹脂を用
いて作製した硬化膜について検討した物性を示した。
【0032】 表1 実施処方例1〜8の結果 ──────────────────────────── 実施例 樹脂 タック 耐溶剤性 耐沸水性 付着性/% ──────────────────────────── 1 試作1 ○ ○ ○ 90 2 試作2 ○ ○ △ 95 3 試作3 ○ ○ ○ 100 4 試作4 ○ ○ ○ 100 5 試作5 ○ △ △ 90 6 試作6 ○ ○ ○ 100 7 試作7 ○ ○ ○ 100 8 比較2 ○ × △ 70 ────────────────────────────
【0033】(符号の説明) ○:タック無し(タック)、白化せず(耐溶剤性、耐沸
水性) △:若干タックあり(タック)、若干曇る(耐溶剤性、
耐沸水性) ×:タックあり(タック)、白化(耐溶剤性、耐沸水
性) 表内の付着性欄の数値は、セロテープ剥離試験に於ける
膜残存率を示す。
【0034】(実施処方例−9〜17)試作例−3、6
で合成した液状樹脂に対して一定量のパラトルエンスル
ホン酸を触媒として配合し、50℃で加温撹拌して透明
な液状の硬化性無溶剤樹脂組成物を調合した。これを、
ホットプレート上で50℃に保った硬質アルミ板に垂ら
し、0.5ミルアプリケーターを用いて造膜した。これ
を200℃の電気オーブンに入れ、一定時間加熱し硬化
膜を得た。表2に、触媒量、加熱時間を変化させて作成
した硬化膜について検討した物性を示した。
【0035】 表2 実施処方例9〜14の結果 ─────────────────────────────────── 実施例液状 触媒量 加熱時間 鉛筆 タック 耐溶剤耐沸水付着性 樹脂 (重量%) (分) 硬度 性 性 (%) ─────────────────────────────────── 9 試作3 0.1 20 H ○ ○ ○ 90 10 試作3 0.3 5 4B ○ × △ 40 11 試作3 0.3 10 B ○ △ △ 60 12 試作3 0.3 15 2H ○ ○ ○ 95 13 試作3 0.3 20 3H ○ ○ ○ 100 14 試作3 0.6 15 2H ○ ○ ○ 100 15 試作6 0.3 5 2B ○ × △ 60 16 試作6 0.3 15 H ○ ○ ○ 100 17 試作6 0.3 20 3H ○ ○ ○ 100 ──────────────────────────────────
【0036】(符号の説明) ○:タック無し(タック)、白化せず(耐溶剤性、耐沸
水性) △:若干タックあり(タック)、若干曇る(耐溶剤性、
耐沸水性) ×:タックあり(タック)、白化(耐溶剤性、耐沸水
性) 表内の付着性欄の数値は、セロテープ剥離試験に於ける
膜残存率を示す。また、鉛筆硬度は、JIS−K−54
40に準じて測定した。
【0037】
【発明の効果】従来のオリゴマー領域の分子量を持った
硬化性樹脂組成物が無溶剤で造膜出来、なおかつ低分子
量の残存モノマーが、樹脂合成段階で除かれる為に、焼
き付け時に溶剤やモノマーの飛散を抑えることができ、
作業環境が改善される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式で示される単量体(A)50
    〜95重量%、重合性不飽和カルボン酸(B)3〜35
    重量%、上記単量体(A)以外の水酸基またはアルコキ
    シ基を含む重合性不飽和単量体(C)2〜45重量%、
    およびその他の重合性ビニル化合物0〜20重量%を構
    成成分とし、数平均分子量が10,000〜200,0
    00であって、粘度が500cps〜30,000cp
    s(50℃)であることを特徴とする液状樹脂。 一般式:CH2=C(R1)COO(CnH2nO)mR2 (式中、R1は水素原子またはCH3、R2は、炭素数1
    〜5のアルキル基、nは1〜3の整数、mは4〜25の
    整数を示す。)
  2. 【請求項2】 液状樹脂のラジカル重合を該樹脂の単量
    体(A)ないし(D)には良溶剤であり該樹脂には貧溶
    剤であるような溶剤中で行うことを特徴とする請求項1
    の液状樹脂の製造方法。
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