JPH0797638A - 製鉄所で発生するダスト類の処理方法 - Google Patents

製鉄所で発生するダスト類の処理方法

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JPH0797638A
JPH0797638A JP26410793A JP26410793A JPH0797638A JP H0797638 A JPH0797638 A JP H0797638A JP 26410793 A JP26410793 A JP 26410793A JP 26410793 A JP26410793 A JP 26410793A JP H0797638 A JPH0797638 A JP H0797638A
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dust
iron
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wet
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JP26410793A
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Noriko Sumita
典子 住田
Katsuhiro Tanaka
勝博 田中
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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    • Y02W30/54

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  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
  • Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製鉄所で発生する各種ダスト類を総合的に一
括処理するに際し,中和剤を別途用意しなくて済む湿式
の脱亜鉛法を用いて高亜鉛ダストから亜鉛を除去するこ
とを可能にすると共に,各種ダスト類の大部分を製鉄所
内で消費可能な原料として回収できるようにする。 【構成】 製銑,製鋼及び圧延の製鉄一貫プロセスで発
生する含亜鉛ダスト類を分別採集または湿式分級するこ
とにより低亜鉛ダストと高亜鉛ダストとに分離し,該高
亜鉛ダストに酸を接触させて亜鉛を浸出させた後,低亜
鉛ダストと浸出液に固液分離し,該浸出液を上記分別採
集または湿式分級した際に発生したアルカリ性の廃水を
用いて中和させて水酸化亜鉛を析出させる。そして,低
亜鉛ダストは焼結鉱製造用原料として利用し,水酸化亜
鉛は亜鉛精錬原料として利用する。また,浸出液中に溶
解している鉄分が多い場合には,中和により水酸化亜鉛
を析出させる前に,予めその鉄分を水酸化鉄として析出
させて回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,製銑,製鋼及び圧延の
製鉄一貫プロセスで発生する含亜鉛ダスト類を処理し
て,焼結鉱製造用原料として利用可能な低亜鉛ダストと
亜鉛精錬原料として利用可能な水酸化亜鉛を得る方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人が先に開示した特公平3−62
772号の「製鉄所で発生するダスト類の処理法」によ
れば,図2に示すように,製鉄所で発生するダスト類を
右方の二重枠で囲ったフローで示される焼結鉱製造用原
料を得る処理工程A'と,左方の二重枠で囲ったフロー
で示されるセメント製造用原料を得る処理工程B'で処
理する構成になっている。
【0003】先ず,工程A'においては,高炉で捕集し
たダストIII'をシックナー8'で濃縮して溶解槽1aで
pH6〜7で溶解処理し,アルカリ分を溶出して湿式分
級機2aに入れ,また,別途捕集した焼結工程や製鋼工
程の環境集塵ダスト(高アルカリ低亜鉛)I'も溶解槽
1aで脱アルカリ処理した後に湿式分級機2aに入れ
る。湿式分級機2aでは,高亜鉛分はオーバフローX
b',低亜鉛分はアンダーフローXa'として分別し,ア
ンダーフローXa'をシックナー3aで濃縮し,混合槽
4aに入れる。一方,高亜鉛分のオーバフローXb'は
工程B'のシックナー3bに入れる。
【0004】そして,混合槽4aには転炉シックナーケ
ーキ(低亜鉛分)も入れる。この低亜鉛分転炉シックナ
ーケーキは,転炉排ガス湿式集塵機から出るスラッジI
V'の流れを転炉操業の時間帯サイクルに応じて弁9'を
切り換え操作することによって高亜鉛ダスト分IVb'と
低亜鉛ダスト分IVa'とに分別採集し,この低亜鉛ダス
ト分IVa'を混合槽10',湿式分級槽11',シックナ
ー12'を経て得たものを使用する。また,混合槽10'
に路面清掃汚泥IX'を入れて同時処理を行っている。な
お,分別採集された高亜鉛ダスト分IVb'は工程B'の
溶解槽1bに入れる。
【0005】こうして,工程A'の混合槽4aに高炉ダ
スト系の低亜鉛シックナーケーキと転炉ダスト系のシッ
クナーケーキを導入して混合し,フィルタープレス5a
でプレスして湿潤低亜鉛ダストを採集する。次いで,こ
の湿潤低亜鉛ダストに,高炉や焼結炉廻りの環境集塵ダ
ストV',石灰系ダスト(製鋼打ち込みホッパーダス
ト)VIII',圧延シックナーケーキVI'の乾燥品,石灰
焼成炉洗浄汚泥VII'の乾燥品を適当な割合で混入させ
て混合機6aで混合し,その混合物を解砕機7aで解砕
して焼結鉱製造用原料を得るようになっている。
【0006】一方,工程B'においては,前述の切り換
え弁9'の切り換えによって分別採集した転炉ダストの
高亜鉛分IVb'を,製鋼炉廻りの高アルカリ高亜鉛の環
境集塵ダストII'と共に溶解槽1bに入れてアルカリ分
を溶出した後,湿式分級機2bでオーバフローとアンダ
ーフローとに分け,オーバフローは工程A'の湿式分級
機2aのオーバーフローXb'と共にシックナー3bで
濃縮し,混合層4bに入れる。そして,この混合槽4b
に湿式分級機2bのアンダーフローも導入してその混合
物をフィルタープレス5bでプレスして湿潤高亜鉛ダス
トを採集する。この湿潤高亜鉛ダストと,高炉や焼結炉
廻りの環境集塵ダストV',石灰系ダスト(製鋼打ち込
みホッパーダスト)VIII'を混合機6bで混合し,解砕
機7bで解砕してセメント製造用原料を得るようになっ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のような製鉄所の
ダストを処理した結果物の全部が製鉄所内で消費できる
こととなれば,優れた省資源化が実現され,生産効率も
向上する。しかし,特公平3−62772号の「製鉄所
で発生するダスト類の処理法」は,製鉄所で発生する各
種ダスト類を簡便な設備で総合的に一括処理できるもの
の,最終的に製鉄所内で十分な需要のないセメント製造
用原料を製造している。このため,セメント製造用原料
を外部に販売する必要があり,また,十分な需要がない
場合には,製鉄所内にセメント原料を備蓄するための広
大な敷地を確保しなければならないといった問題も生じ
る。
【0008】従って,製鉄所で発生したダスト類は可能
な限り製鉄所内で利用できる原料,例えば,焼結鉱製造
用原料にすることが望ましいが,そのためには,これま
でセメント製造用原料としていた湿潤高亜鉛ダストを脱
亜鉛処理する必要がある。
【0009】ここで,焼結鉱などの高炉原料において有
害な亜鉛を除去し,好適な鉄源を得る方法として,従来
より,乾式の脱亜鉛法と湿式の脱亜鉛法の二つが知られ
ている。乾式脱亜鉛法は,高炉シックナーダストや転炉
シックナーダストを脱水後,望ましくはペレット化させ
て乾燥し,予熱後,還元炉で還元剤とともに還元焼成し
て亜鉛を還元揮発させることにより鉄源から除去するも
のであって高い脱亜鉛率が得られる方法である。しか
し,この乾式脱亜鉛法は設備費が高く,処理量が少ない
場合,経済的に実施が困難であるといった問題があっ
た。一方,湿式の脱亜鉛法は,高炉シックナーダストや
転炉シックナーダスト中の亜鉛を酸またはアルカリで浸
出して鉄源から分離し,浸出液を中和させて亜鉛を回収
する方法である。しかし,従来の湿式脱亜鉛法にあって
は,予め別途用意しておいた中和剤を用いており,それ
らが高価であるため,コスト的に実施が困難であった。
【0010】本発明は,製鉄所で発生する各種ダスト類
を総合的に一括処理するに際し,中和剤を別途用意しな
くて済む湿式の脱亜鉛法を用いて高亜鉛ダストから亜鉛
を除去することを可能にすると共に,各種ダスト類の大
部分を製鉄所内で消費可能な原料として回収できるよう
にすることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに,製銑,製鋼及び圧延の製鉄一貫プロセスで発生す
る含亜鉛ダスト類を分別採集または湿式分級することに
より低亜鉛ダストと高亜鉛ダストとに分離し,該高亜鉛
ダストに酸を接触させて亜鉛を浸出させた後,低亜鉛ダ
ストと浸出液に固液分離し,該浸出液を上記分別採集ま
たは湿式分級した際に発生したアルカリ性の廃水を用い
て中和させて水酸化亜鉛を析出させる処理方法を構成し
た。
【0012】そして,低亜鉛ダストは焼結鉱製造用原料
として利用し,水酸化亜鉛は亜鉛精錬原料として利用す
ることとした。
【0013】また,浸出液中に溶解している鉄分が多い
場合には,中和により水酸化亜鉛を析出させる前に,予
めその鉄分を水酸化鉄として析出させて回収するように
した。
【0014】
【作用】本発明において,製銑,製鋼及び圧延の製鉄一
貫プロセスで発生する含亜鉛ダスト類とは,主として高
炉ダストのシックナーケーキや転炉ダストのシックナー
ケーキを意味し,その他,製鋼工程での環境集塵ダスト
類など亜鉛を比較的多量に含むダスト類も含まれる。ま
た,亜鉛含有量は比較的少ないが,アルカリ分を多く含
んでいる焼結工程や製鋼工程での環境集塵ダスト類も本
発明において含亜鉛ダストとして処理される。
【0015】含亜鉛ダスト類を分別採集して低亜鉛ダス
トと高亜鉛ダストに分離するとは,例えば,本出願人に
係る特公昭62−49336号に記載したように,転炉
操業の時間帯サイクルに応じて転炉排ガス湿式集塵機か
ら出るスラッジの流れを切り換えて高亜鉛ダスト分と低
亜鉛ダスト分とを分別採集することを意味する。
【0016】含亜鉛ダスト類を湿式分級して低亜鉛分と
高亜鉛分に分離するとは,高炉ダストのシックナーケー
キや転炉ダストのシックナーケーキ,あるいは分別採集
によって分離された高亜鉛ダスト分,更には路面清掃汚
泥などを湿式分級して微粉の高亜鉛スラリーと粗粉の低
亜鉛スラリーとに分離することを意味する。
【0017】このように分別採集または湿式分級によっ
て分離された高亜鉛ダストは,原材料の種類や量によっ
て変化するが,全体として3%以上の亜鉛を含有する。
他方,低亜鉛ダストの亜鉛含有量は1.5%以下とな
る。
【0018】高亜鉛ダストは,硫酸,塩酸などの酸と接
触させ,亜鉛を浸出させる。同時に,鉄の一部も浸出さ
れるが,これを制御するためには空気,酸素,過酸化水
素などの酸化剤を併用すればよい。常温で処理は可能で
あるが,亜鉛の浸出と鉄の酸化を促進するため50℃以
上に加熱することが好ましい。浸出時のpHは,1〜4
が適当である。
【0019】浸出後の低亜鉛含鉄残渣は焼結鉱製造用原
料とするため,可溶性亜鉛及び酸痕をできるだけ分離す
ることが好ましく,水で洗浄する。この含鉄残渣は前記
の含亜鉛ダストを分別採集または湿式分離して得た低亜
鉛ダストとともに混合機で混合し,最終成品の水分が適
正になるような量で乾ダストを添加配合して焼結鉱製造
用原料を得る。水分調整のため添加する乾ダストは石灰
系乾ダストや環境集塵ダストであり,亜鉛は多くても
0.2%しか含有せず,焼結鉱製造用原料の亜鉛含有率
を上げることはない。
【0020】高亜鉛ダストの亜鉛を溶解した酸性の浸出
液は,前記の分別採集または湿式分級した際に発生した
アルカリ性の廃水を用いて中和し,水酸化亜鉛を析出さ
せる。焼結工程や脱硫工程での環境集塵ダストや石灰焼
成炉洗浄汚泥などアルカリ分を多く含むダスト類を湿式
で集塵,分別採集,分級等の処理後,沈降もしくは濾過
により固形分を除去すると,高アルカリ性の清澄水を得
ることができるので,その高アルカリ性の廃水を中和剤
として用いて水酸化亜鉛を析出させ,得られた水酸化亜
鉛は亜鉛精錬原料とする。中和のpHは8.5以上が好
ましい。より高純度の水酸化亜鉛を得る場合には酸化剤
の存在下にpH2〜5で中和し,その後,一旦固液分離
して水酸化鉄を主とする残渣を除去してからpH8.5
以上にすることが好ましい。なお,固液分離した液中の
重金属は排水基準以下となるためpH調節のみで排水が
可能であり,また,再利用することもできる。
【0021】
【実施例】以下,図1のフローシートに従って本発明の
実施例を具体的に説明する。図1において,右方の二重
枠で囲ったフローは焼結鉱製造用原料を得る処理工程A
であり,左方の二重枠で囲ったフローは亜鉛精錬原料と
して再利用可能な水酸化亜鉛を得る処理工程Bを示して
いる。本発明において,製銑,製鋼及び圧延の製鉄一貫
プロセスで発生する含亜鉛ダスト類をこれら二つの工程
A,Bで処理するようになっている。各処理を実施する
ために,工程Aには溶解槽1,湿式分級機2,シックナ
ー3,混合槽4,フィルタープレス5,混合機6,解枠
機7からなる一連の設備が設けてあり,また,工程Bに
はZn浸出槽13,シックナー14,洗浄槽15,フィ
ルタープレス16,中和槽17,フィルタープレス18
からなる一連の設備が設けてある。なお,図中の実線は
ダスト及びダストを含んだスラリーの流れを示し,点線
は液体の流れを示す。
【0022】先ず,焼結鉱製造用原料を得る処理工程A
を説明する。高炉で捕集したダストIIIをシックナー8
で濃縮してシックナーケーキIIIaとした後,溶解槽1
でpH6〜7で溶解処理してアルカリ分を溶出し,次い
で湿式分級機2に入れる。また,別途捕集した焼結工程
や製鋼工程の環境集塵ダスト(高アルカリ低亜鉛ダス
ト)Iも溶解槽1で脱アルカリ処理した後,湿式分級機
2に入れる。
【0023】湿式分級機2において,高亜鉛分をオーバ
フローXb,低亜鉛分をアンダーフローXaとして分離
し,低亜鉛分のアンダーフローXaをシックナー3で濃
縮した後,混合槽4に入れる。一方,高亜鉛分のオーバ
フローXbは後述の工程BのZn浸出槽13に入れる。
また,シックナー3において清澄水として得た高アルカ
リ廃水XIVは,後述する工程Bの中和槽17に送る。
【0024】混合槽4には転炉シックナーケーキ(低亜
鉛分)も入れる。この低亜鉛分転炉シックナーケーキ
は,本出願人が特公昭62−49336号で開示した方
法によって回収する。即ち,弁9を転炉操業の時間帯サ
イクルに応じて切り換え操作し,転炉排ガス湿式集塵機
から出るスラッジ(ダストIV)の流れを切り換えるこ
とによって高亜鉛ダスト分IVbと低亜鉛ダスト分IVa
とを分別採集する。こうして採集した低亜鉛ダスト分I
Vaを混合槽10,湿式分級槽11,シックナー12の
順に通過させることにより得られたシックナーケーキを
混合槽4に入れる。なお,混合槽10には路面清掃汚泥
IXも入れて同時に処理する。なお,分別採集された高
亜鉛ダスト分IVbは,後述の工程BのZn浸出槽13
に入れる。
【0025】以上のように工程Aの混合槽4に高炉ダス
ト等の低亜鉛シックナーケーキと転炉ダスト等のシック
ナーケーキを導入して混合し,次いでフィルタープレス
5でプレスすることにより濃縮,脱水する。そのプレス
品を湿潤低亜鉛ダストとして採集する。また,濃縮,脱
水により発生した廃水は,シックナー3の清澄水と一緒
に,高アルカリ廃水XIVとして後述する工程Bの中和槽
17に送る。
【0026】そして,フィルタープレス5によりプレス
品として採集した湿潤低亜鉛ダストと,後述する工程B
においてフィルタープレス16によって同様にプレス品
として採集された残渣XIIIに,例えば高炉や焼結炉廻
りの環境集塵乾ダストV,石灰系乾ダスト(製鋼打ち込
みホッパーダスト)VIII,圧延シックナーケーキVIや
石灰焼成炉洗浄汚泥VIIの乾燥品などといった亜鉛含量
の微量な非亜鉛系乾ダストを適当量加えて混合機6で混
合し,焼結鉱原料として供するときの所望の水分値以下
となるように調整された混合物を得る。かくして,得ら
れた混合物を必要に応じて解砕機7で解砕し,焼結鉱製
造用原料を得る。
【0027】次に,亜鉛精錬原料として再利用可能な水
酸化亜鉛を得る処理工程Bを説明する。先ず,Zn浸出
槽13に,前述の切り換え弁9を切り換え操作すること
によって分別採集した転炉ダストの高亜鉛分IVc,及
び工程Aの湿式分級機2においてオーバフローXbとし
て分離された高亜鉛分を,製鋼炉廻りの高アルカリ高亜
鉛の環境集塵ダストIIと共にZn浸出槽13に入れ,硫
酸などの酸と接触させて亜鉛を浸出させる。
【0028】浸出操作で残った残渣はシックナー14で
濃縮し,次いで洗浄漕15において水で洗浄して残渣に
残留している亜鉛と硫酸分を除去し,更にフィルタープ
レス16で固液分離して亜鉛含有量の低い湿潤低亜鉛ダ
スト(含鉄残渣)XIIIを得る。こうして得た残渣XIII
は,上述したように,工程Aの混合機6に送られて焼結
鉱製造用原料となる。
【0029】そして,シックナー14の清澄水とフィル
タープレス16の廃水は中和漕17に入れ,これに上述
の工程Aで得た高アルカリ廃水XIVをpH8.5以上に
なるまで添加して,水酸化亜鉛を析出させる。こうして
析出させた水酸化亜鉛は,フィルタープレス18で脱水
し,亜鉛製錬原料として回収する。また,フィルタープ
レス18で発生した廃水は再生水として利用可能とな
る。
【0030】なお,シックナー14の清澄水とフィルタ
ープレス16の廃水に溶解している鉄分が多い場合に
は,先ず,中和漕17に高アルカリ廃水XIVをpH2〜
5になるまでまで添加して水酸化鉄を析出させる。そし
て,析出させた水酸化鉄をフィルタープレス18で脱水
し,湿潤低亜鉛ダストXVにして工程Aの混合機6に送
り,焼結鉱製造用原料とする。
【0031】そして,フィルタープレス18の廃液は再
び中和漕17に戻し,先に説明したときと同様に高アル
カリ廃水XIVをpH8.5以上になるまで添加して水酸
化亜鉛を析出させ,フィルタープレス18で脱水後,亜
鉛製錬原料として回収する。この場合は,フィルタープ
レス18で発生した廃水は再生水として利用できるもの
となる。
【0032】次に,以上に説明した図1の処理方法によ
り含亜鉛ダスト類を実際に処理した実験例を示す。実験
に供した各種ダストの化学組成(mass%)と配合率
を表1に示した。
【0033】
【表1】
【0034】表1中の種別I,II,IIIa,IV,V,V
I,VII,VIII,IXは,図1で説明した環境集塵ダス
トI,環境集塵ダストII,高炉シックナーケーキIII
a,転炉ダストIV系のシックナーケーキ,環境集塵乾
ダストV,圧延シックナーケーキVI,石灰焼成炉洗浄
汚泥VII,石灰系乾ダストVIII,路面清掃汚泥IXをそ
れぞれ示している。また,各ダストの重量割合は配合率
に示すものとした。各ダストの配合率を製鉄所で発生す
る各ダストの発生率に一致させることにより,製鉄所の
全ダストを本発明により処理可能か否かを確かめるよう
にした。
【0035】先ず,I,III,IVの各ダスト(シックナ
ーケーキ)を分別採集と湿式分級し,Zn含有量が2
5.9mass%の高亜鉛ダストXb,IVbを得た。工
程Bにおいて,これらに環境集塵ダストIIを加え,20
%の硫酸を添加してpH2.5〜3に保ちながら空気攪
拌し亜鉛を浸出した。この残渣を濃縮後,水で洗浄して
脱水し,表2の組成の含鉄残渣XIIIを得た。
【0036】
【表2】
【0037】一方,含鉄残渣XIIIを分離した浸出液に
pH4となるまでpH13の高アルカリ廃水XIVを添加
し,析出した水酸化鉄を主とする残渣XVを回収した。
残渣XVの組成を表2に示す。
【0038】更に,浸出液にpH9となるまで高アルカ
リ廃水XIVを添加して,水酸化亜鉛を主とする残渣を得
た。また,工程Aにおいて,含鉄残渣XIII,水酸化鉄
残渣XV,ダスト(シックナーケーキ)Xa,ダスト
(シックナーケーキ)IVaに水分調整用のダストV,
VI,VII,VIIIを混合して,焼結鉱製造用原料を得
た。工程Bにおいて得た水酸化亜鉛(亜鉛精錬原料)の
化学組成と,工程Aにおいて得た焼結鉱製造用原料の化
学組成を,表3にそれぞれ示した。
【0039】
【表3】
【0040】表3の比率に示したように,含亜鉛ダスト
類の大部分(98.8%)は焼結鉱製造用原料として回
収できた。
【0041】なお,中和処理後の再生水から検出された
元素は,表4に示すように,微量の亜鉛と鉛を含有する
のみであり,再生水はダスト処理もしくは製鉄プロセス
で利用可能なものであった。
【0042】
【表4】
【0043】次に,先に図2で説明した処理工程(特公
平3−62772号の処理方法)により含亜鉛ダスト類
を処理した比較例を示す。本発明の実験例と全く同じ,
表1に示した配合率の各種ダストを用いて比較実験を行
った。先ず,I',III',IV'の各ダストを工程A'にお
いて分別採集と湿式分級し,Zn含有量が25.9ma
ss%の高亜鉛ダストXb',IVb'を得た。
【0044】工程B'において,この高亜鉛ダストX
b',IVb’に環境集塵ダストII'を混合して,脱水
し,更に乾ダストV',VIII'を混合して水分調整し,
セメント製造用原料を得た。また,工程A'において,
各処理を行うことにより焼結鉱製造用原料を得た。これ
らセメント製造用原料と焼結鉱製造用原料の比率と化学
組成を表5に示す。
【0045】
【表5】
【0046】その結果,比較例においては,焼結鉱製造
用原料として回収できたのは全体の68.2%となり,
本発明実験例(98.8%)は比較例に比べて焼結鉱製
造用原料の回収率が約1.4倍程度優れていることが分
かった。
【0047】なお,比較例の処理方法にあっては,ダス
ト処理で発生した高アルカリ廃水XIV'を,図2に示す
ように,更に中和槽17'に入れ,硫酸を添加して中和
処理しなければ再生水が得られなかった。比較例におい
て,表1の配合比のダスト1tに対して20%濃度の硫
酸を18kg添加する必要があった。これに対し,本発
明実施例では浸出槽13において既に酸を添加している
ため,中和用の硫酸は不要であった。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば,分別採集や湿式分級で
発生したアルカリ廃水を用いて浸出液を中和させている
ので,新たなアルカリ性の中和剤などを必要とせず,経
済的である。また,製鉄所で発生するダスト類を一括処
理することによって,そのほとんどを製鉄所内部で消費
可能な焼結鉱製造用原料とすることができ,優れた省資
源化を実現できる。しかも,回収される水酸化亜鉛は,
亜鉛含有量が高く,十分に亜鉛製錬原料として利用でき
る。なお,本発明のように,予め分別採集及び湿式分級
で分離してから高亜鉛ダストに酸を接触させることとす
ると,酸使用量が少なくて済み,効率的である。また,
従来のように高アルカリ廃水の中和に酸を添加していた
場合に比べ,酸の使用量を少なくすることも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理方法の代表例を示す工程図
【図2】従来の処理法の一例を示す工程図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製銑,製鋼及び圧延の製鉄一貫プロセス
    で発生する含亜鉛ダスト類を分別採集または湿式分級す
    ることにより低亜鉛ダストと高亜鉛ダストとに分離し,
    該高亜鉛ダストに酸を接触させて亜鉛を浸出させた後,
    低亜鉛ダストと浸出液に固液分離し,該浸出液を上記分
    別採集または湿式分級した際に発生したアルカリ性の廃
    水を用いて中和させて水酸化亜鉛を析出させる製鉄所で
    発生するダスト類の処理方法。
  2. 【請求項2】 低亜鉛ダストを焼結鉱製造用原料として
    利用する請求項1の製鉄所で発生するダスト類の処理方
    法。
  3. 【請求項3】 水酸化亜鉛を亜鉛精錬原料として利用す
    る請求項1または2の製鉄所で発生するダスト類の処理
    方法。
  4. 【請求項4】 浸出液中に溶解する鉄分を予め水酸化鉄
    として析出回収し,その後浸出液を中和させて水酸化亜
    鉛を析出させる請求項1〜3の何れかの製鉄所で発生す
    るダスト類の処理方法。
JP26410793A 1993-09-29 1993-09-29 製鉄所で発生するダスト類の処理方法 Withdrawn JPH0797638A (ja)

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