JPH0797960B2 - 乾燥食品およびその製造方法 - Google Patents

乾燥食品およびその製造方法

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JPH0797960B2 JP19797188A JP19797188A JPH0797960B2 JP H0797960 B2 JPH0797960 B2 JP H0797960B2 JP 19797188 A JP19797188 A JP 19797188A JP 19797188 A JP19797188 A JP 19797188A JP H0797960 B2 JPH0797960 B2 JP H0797960B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、乾燥食品およびその製造方法に関する。
[従来の技術および課題] インスタント食品用には、調理しやすい形態に処理され
た乾燥食品が使用されている。このような乾燥食品は、
真空凍結乾燥法によるものと、温風乾燥法によりものが
ある。真空凍結乾燥によれば、風味が損なわれず、しか
も後の調理がしやすい等の点で優れた乾燥食品が得られ
るが、処理コストが非常に高く、また食品組織が損なわ
れるので食品本来の有する歯ごたえが悪くなる。
一方、温風乾燥法は、真空凍結乾燥法に比べて処理コス
トが非常に安価であり、組織の損傷も少ないが、この方
法により得た食品は、湯戻しないし水戻しが悪いため、
カップラーメン等のように短時間での湯戻しが必要とさ
れるインスタント食品に使用するには適切でない。
したがって、この発明の課題は、風味と組織を損なわ
ず、しかも調理しやすいとともに安価に製造できる乾燥
食品およびその製造方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するために、この発明は、乾量基準で含
水分を10〜60%に調節した食品を圧力容器に入れ、該圧
力容器に二酸化炭素ガスを導入し二酸化炭素ガス圧力10
kg/cm2以上に保って食品に二酸化炭素ガスを含浸させ、
圧力容器の圧力を開放し、得られた二酸化炭素ガス含浸
食品を急速加熱処理に供した後、さらに温風乾燥により
含水分を乾量基準で10%以下にすることを特徴とする乾
燥食品の製造方法およびこの方法によって得た乾燥食品
を提供するものである。
以下、この発明をさらに詳しく説明する。
この発明の乾燥食品の製造方法において、まず、圧力容
器に原料食品を入れる。原料食品としては、市販されて
いる乾燥食品を用いることができる。そのような原料食
品の例を挙げると、キャベツ、ネギ、ニンジン、ホウレ
ン草、ゼンマイ、パセリ、茶の葉、白菜、野沢菜、ゴボ
ウ、カンピョウ、大根、コンブ、大豆、グリーンピー
ス、米(精白米、玄米)等の野菜、穀類、豆類、葉類食
品等である。圧力容器に入れる前に原料食品の含水分は
乾燥食品の種類によって異なるが、10〜60%(乾量基
準、以下水分について同じ)に調節することが望まし
い。この含水分の調節は、原料食品を60%以上の湿度を
有する空気中で10時間以上、好ましくは一昼夜蔵置する
ことによっって都合よくおこなうことができる。必要に
応じて、含水分調節のために原料食品に水を所定量噴霧
した後、10分以上好ましくは30分以上蔵置してもよい。
こうして含水分を調節した原料食品を圧力容器に入れた
後、圧力容器を二酸化炭素ガスでパージするか真空にし
た後、二酸化炭素ガスを圧力容器内に導入して二酸化炭
素ガスを食品組織内に含浸させる。この発明において
は、含浸中の二酸化炭素ガス圧力を10kg/cm2以上に保
つ。この加圧状態での保持時間は、二酸化炭素ガス圧力
にもよるが、5分以上、好ましくは10分以上である。二
酸化炭素ガス含浸時の温度は、圧力容器内の二酸化炭素
がガス状態を維持する温度であることはいうまでもな
い。二酸化炭素ガス含浸に使用する圧力容器は、二酸化
炭素ガス導入管、排出管、原料食品導入口および排出口
を備え、密閉することができかつ高圧に耐えるととも
に、導入された二酸化炭素をガス状態に保持するための
温度調節手段(例えば、ジャケット)を有するものであ
ればどのようなものでも使用できる。
二酸化炭素ガス含浸が終ったら、圧力容器の圧力を開放
し、二酸化炭素ガス含浸食品を取り出し、これを急速加
熱処理に供する。急速加熱処理は、100℃以上、好まし
くは約200℃の温度でおこなうことができる。例えば、
空気、水蒸気またはこれらの混合ガスから選ばれた上記
温度にある熱媒体が循環する気流乾燥装置を用いて二酸
化炭素ガス含浸食品を5〜6秒以下の時間処理し、タン
ジェンシャルセパレータあるいはサイクロンセパレータ
等を用いて気流から食品を分離し、取り出す。あるい
は、高周波誘電加熱により加熱することによっても急速
加熱処理をおこなうことができる。その場合、加熱時間
は出力にもよるが600Wの場合は5秒以上である。
なお、二酸化炭素ガス含浸食品を圧力容器から取り出し
た後は、常温下では5分以内でできるだけ短時間のうち
に急速処理に供することが望ましい。しかし、低温下で
はその時間を延長することができ、例えば−20℃以下に
冷却したときは60分程度まで延長することができる。
なお、各食品について、現在のところ好ましい二酸化炭
素含浸条件および急速加熱条件を以下に示す。
ネギ 含水分を30%以上に調整すると、緑色が退色し、処理後
においても色調が悪くなる傾向にある。処理効果および
処理品の色調から、含水分は15〜25%であることが最も
好ましい。二酸化炭素ガス含浸圧力は15kg/cm2以上が好
ましい。急速加熱媒体は、加熱空気、過熱水蒸気ともに
好適に使用できるが、色調の点から加熱空気が好まし
い。
ゼンマイ 含水分は15〜40%が好ましく、特に好ましくは25〜35%
である。二酸化炭素ガス含浸圧力は15kg/cm2以上、好ま
しくは25kg/cm2以上、さらに好ましくは50kg/cm2以上で
ある。
キャベツ 含水分は、色調の点から10〜30%であることが好まし
く、特に好ましくは15〜20%である。含浸圧力は15kg/c
m2以上が好ましい。急速加熱媒体としては、色調の点か
ら加熱空気が好ましい。
野沢菜 含水分は10〜30%が好ましく、特に好ましくは15〜20%
である。二酸化炭素ガス含浸圧力は少なくとも15kg/cm2
であることが好ましい。急速加熱媒体は、色調の点から
加熱空気が好ましい。
白菜 含水分は10〜40%が好ましく、特に好ましくは25%以下
である。二酸化炭素ガス含浸圧力は少なくとも15kg/cm2
であることが好ましい。急速加熱媒体は、色調の点から
加熱空気が好ましい。
ゴボウ 含水分は10〜40%が好ましく、特に好ましくは25%以下
である。二酸化炭素ガス含浸圧力は少なくとも15kg/cm2
であることが好ましい。急速加熱媒体は、処理効果の点
から過熱水蒸気が好ましい。
カンピョウ 含水分は10〜40%が好ましく、特に好ましくは25%以下
である。二酸化炭素ガス含浸圧力は少なくとも15kg/cm2
であることが好ましい。
切干し大根 好ましい含水分は10〜50%であり、この範囲内で水分が
高いほど効果が高い。二酸化炭素ガス含浸圧力は少なく
とも15kg/cm2であることが好ましい。
さて、こうして、得られた急速加熱処理食品を温風乾燥
処理に供して水分を10%以下とする。本発明者らは、特
に衛生上の観点から、最終乾燥食品の含水分を10%以下
とすることが望ましいことを見い出した。10%を越える
水分があると、微生物の繁殖により食品の変色、腐敗、
畏縮等が認められる。ところで、上記急速加熱処理によ
り直接食品の含水分を10%以下にすると、原料食品が炭
化(焦げ)したり、ロースティングにより本来の風味が
損なわれてしまう場合がある。そこで、上記急速加熱処
理に供した原料食品を例えば40℃ないし80℃の温風乾燥
処理に供して含水分を10%以下、好ましくは単分子吸着
層に相当する水分まで乾燥するのである。なお、上記急
速加熱処理をおこなったままの状態の食品は、15ないし
35%の含水分を有することが多い。
なお、この発明は、以後記載する実施例にも示すように
広範囲の食品に適用することができる。しかしながら、
シイタケ、マッシュルーム等のキノコ類については、所
望の目的を達成できない。これはキノコ類の組織構造に
起因する。すなわち、キノコは一本の菌糸が寄せ集って
子実体を形成している。その菌糸は一本の管とみなすこ
とができ、その入口より含浸した二酸化炭素ガスは、圧
力開放過程で、入口の抵抗がほとんどないために含浸し
た二酸化炭素ガスのほとんどがそのまま大気に揮散して
しまうこと、および急速加熱処理の工程においても入口
から二酸化炭素ガスが揮散し、組織が膨張するための内
圧増加を達成できないのである。これに対し、他の食品
は、一般に独立した細胞の集合体で形が形成されてい
る。しかも個々の細胞は一般に厚く、丈夫な細胞壁で取
り囲まれている。その細胞壁にはデスモ小管といわれる
孔が存在し、その大きさは生の状態でほぼ直径200〜400
オングストロームと大きい。この小管は乾燥すると収縮
し、閉ざされると考えられる。そこで、この発明に従っ
て、二酸化炭素ガスを含浸する前に水分を加え、含水分
を調整することにより、細胞壁が膨潤して柔軟性が付与
されるとともに、デスモ小管も開いて大きくなってく
る。これにより、二酸化炭素ガス含浸後の急速加熱によ
る膨化を達成できるのである。
[実施例] 以下、実施例によりこの発明をより具体的に説明する。
実施例1 フレーク状に切断され、含水分6.3%、水銀圧入法で測
定した見掛け密度1.28g/cm3に温風乾燥された市販キャ
ベツフレーク500gを金網上に広げ、温度20.0℃、相対湿
度80%の調湿空気中に48時間蔵置し、含水分を20.0%に
調整した。ついで、このキャベツフレークを金網製の円
筒状バスケットに入れ、外側ジャケット内に熱交換媒体
を循環させて約17℃に保持した内容積4リットルの圧力
容器に仕込み、二酸化炭素ガスを導入して50kg/cm2に加
圧した。この条件の下で20分間保持し、二酸化炭素ガス
の含浸をおこなった。
しかる後、容器内圧力を開放し、二酸化炭素ガス含浸キ
ャベツフレークを取り出した。これを直ちに230℃の過
熱水蒸気流が25m/秒で流れる気流乾燥機に供給して加熱
乾燥に供した後、約2秒後に過熱水蒸気流から分離しキ
ャベツフレークを取り出した。これをさらに50℃の温風
中で含水分が5.8%となるまで乾燥した。
こうして得たキャベツフレークを水銀圧入法でその見掛
け密度を測定したところ0.403g/cm3の値を得、処理前に
比べて約3.2倍に膨化していることがわかった。
この処理後のキャベツフレーク約100gに90℃の熱湯をそ
そぎ、パネル10名により試食して湯戻りの状態を観察し
たところ、約1.5分でやわらかくなり、食することがで
きるようになった。なお、この発明の処理をおこなわな
かった原料キャベツフレーク(未処理キャベツフレー
ク)および真空凍結乾燥によるキャベツフレークについ
て、同様の湯戻り状態を観察し比較した。その結果、未
処理キャベツフレークは、3分後でもわずかに芯が残り
歯切れが悪かった。また、真空凍結乾燥によるキャベツ
フレークは約1.5分弱でやわらかくなり食することがで
きるようになったが、色彩が失われ、歯ごたえが無く、
本発明処理キャベツフレークよりも劣っていた。
また、水分14.3%および27.0%にそれぞれ調整したキャ
ベツフレークに対して本発明処理をおこなったところ膨
化率は、それぞれ1.37倍および1.78倍であり、湯戻しに
も約2分以上要し不充分であると考えられた。
実施例2 以下の表1に示す条件で、同表に示す含水分を有する原
料キャベツフレークまたはチップについて二酸化炭素ガ
ス含浸、急速加熱処理および温風乾燥をおこない、得ら
れた乾燥キャベツフレークの含水分、膨化率および湯戻
しの状態(それぞれステンレス製蓋付き金網かごに入れ
て97℃の熱湯中に3分浸し、パネル15名で試食し、芯が
なく歯ごたえの良好なものをA、わずかに芯が残るもの
をB、芯が残り歯切れが悪いものをC、芯が残り噛みに
くいものをDとして評価)を測定した。結果を同表に示
す。なお、膨化率は、水銀圧入法による原料キャベツの
密度で、処理後のキャベツの水銀圧入法による密度を除
した商である。
試験例A 実施例1および実施例2のNo.9で得られた乾燥キャベツ
フレークについて、稀釈平板法により生菌数を測定し
た。結果を下記表Aに示す。なお、未処理原料キャベツ
フレークの結果も併記する。
この結果から、実施例1および実施例2のNo.9で得られ
た乾燥キャベツフレークは充分殺菌されており、非常に
衛生的であることがわかる。
試験例B 市販のインスタント焼きそばのかやく(熱風乾燥キャベ
ツフレーク約5.5g入り)を取り出し、表1のNo.8の本発
明キャベツフレーク、熱風乾燥キャベツフレークおよび
真空凍結乾燥キャベツフレークをそれぞれ6g入れて熱湯
をそそぎ、ふたをして3分間蔵置した。蔵置後、湯切り
をしてソースをかけ、よく混ぜてそれぞれ試食した。真
空凍結乾燥キャベツはソースの吸収が著しく、食に耐え
なかった。また熱風乾燥キャベツが復元性が不充分であ
り、芯が残る部分があり歯触りが悪かった。これに対
し、本発明キャベツは復元性もよく、ソースとのなじみ
もよく、優れた食感を有していた。
実施例3 輪切り状に切断され、含水分3.9%、見掛け密度0.782g/
cm3に温風乾燥された市販ネギチップ500gをボール状の
回転容器に入れ、1分間に約30回回転させながら水を霧
状に噴霧しながら所定量加湿後、密閉ビニール袋に入れ
て2時間蔵置した。蔵置後水分を測定したところ、17.8
%であった。ついで、このネギチップを、外側ジャケッ
ト内に熱交換媒体を循環させて約−9℃に保持した内容
積4リットルの圧力容器に仕込み、密閉後、真空ポンプ
で約20秒間脱気した。しかる後、圧力容器に二酸化炭素
ガスを導入して25kg/cm2に加圧した。途中二酸化炭素ガ
スを補給しながら、この状態を20分間保持し、二酸化炭
素ガスの含浸をおこなった。
しかる後、容器内圧力を開放し、二酸化炭素ガス含浸ネ
ギチップを取り出した。そのうち約100gを直ちに160℃
の過熱水蒸気流が25m/秒で流れる気流乾燥機に供給して
加熱乾燥に供した後、約5秒後に過熱水蒸気流から分離
しネギチップを取り出した。これをさらに50℃の温風
(流速0.5m/秒)中で6分間乾燥して含水分を5.5%とし
た。
こうして得たネギチップを水銀圧入法でその見掛け密度
を測定したところ0.283g/cm3の値を得、処理前に比べて
約2.76倍に膨化していることがわかった。
一方、二酸化炭素ガス含浸処理した残りのネギチップ約
400gを−30℃に保持した冷凍庫の中に広げて蔵置し、10
分後に約100g、20分後に約100g、30分後に約100gにつき
同様に急速加熱処理および温風乾燥処理をおこなった。
処理後の膨化率はそれぞれ2.83倍、2.65倍、および2.78
倍であり、ほとんど変化はなかった。実施例2における
湯戻し試験をおこなったところ、未処理ネギチップに比
較していずれも復元性が優れ、凍結真空乾燥によるもの
とほぼ同等であった。
実施例4 以下の表2に示す条件で、同表に示す含水分を有する原
料ネギチップについて二酸化炭素ガス含浸、急速加熱処
理および温風乾燥をおこない、得られた乾燥ネギチップ
の含水分、膨化率および湯戻しの状態を測定した。結果
を同表に示す。
実施例5 以下の表3〜12に示す条件で、同表に示す含水分を有す
る各種原料食品について二酸化炭素ガス含浸、急速加熱
処理および温風乾燥をおこない、得られた乾燥食品の含
水分、膨化率および湯戻しの状態を測定した。結果を同
表に示す。
試験例C 表5のNo.4の乾燥ゼンマイ約20gを90℃の熱湯中で5分
間湯戻し(一般的な調理のための充分は戻し時間は水中
で4日間といわれているが)、水洗、水切り後、カツオ
だし(カップ1)、さとう(大さじ1)、しょう油(大
さじ2)を加え、調理し、パネル10名で試食し、湯戻
り、風味、アク抜きの状態を観察した。なお、未処理ゼ
ンマイについても同様の方法で湯戻し、調理し、それぞ
れの状態を観察比較した。その結果、本発明ゼンマイは
やわらかく、風味、歯ごたえが良好で、えぐみが少な
く、アク抜きが良好であった。これに対し、未処理ゼン
マイは外観が萎縮し、湯戻りが不充分であり、硬く歯ご
たえは悪く、またえぐみが強く、アク抜きが不充分であ
った。
試験例D 表10のNo.4の乾燥大豆約100gを沸騰水中で20分間湯戻し
をおこない、水切りし、カツオだし、さとう、しょう油
を加え調理し、パネル10名で試食し、湯戻り、風味の状
態を観察した。なお未処理大豆についても同様に湯戻
し、調理をおこないそれぞうれの状態を観察比較した。
その結果、本発明大豆は歯ごたえ良好で、湯戻りも良好
で、大豆らしい風味、うま味が豊かであった。これに対
し、未処理大豆は、湯戻りが不足し、硬く、食するに耐
えないものであった。
実施例6 実施例1と同様の条件で含水分の調整および二酸化炭素
ガス含浸をおこなったニンジンチップを圧力容器から取
り出し、これを直ちに220℃の加熱空気流が25m/秒で流
れる気流乾燥機に供給して急速加熱処理した後、それぞ
れ1秒後および2秒後に加熱空気流から分離し取り出し
た。急速加熱時間1秒のものの水分は29.8%から14.5%
に減少し、急速加熱時間2秒のものの水分が29.8%から
8.5%に減少していた。急速加熱時間2秒のものは1秒
のものに比べて急速乾燥のためにこげ褐変が認められ色
調が不良であった。
急速加熱時間1秒のものを50℃の温風により約30分間乾
燥させ、含水分を6.5%とした。その色調は良好で温風
乾燥による影響は認められなかった。また、急速加熱時
間1秒のものについて50℃の温風乾燥したもの、および
しなかったものをそれぞれ1週間、20℃相対湿度65%の
調和室に放置し、外観の変化を観察したところ、温風乾
燥をおこなったものは外観に変化は認められなかった。
これに対して温風乾燥しなかったものは、微生物の繁殖
等による変色、腐敗、萎縮が認められた。
[発明の効果] 以上述べたように、この発明によれば、熱風乾燥のみに
よるものよりも復元性が優れ、真空凍結乾燥によるもの
とほぼ同等の復元性を有し、しかも真空凍結乾燥による
ものが組織に歯ごたえがないことに比較して、より自然
であるうえに、高温で急速加熱処理をおこなうことによ
り殺菌され、さらに温風乾燥により菌の増殖に適さない
低水分に仕上げるため生菌数が少なく、保存性のよい乾
燥食品を、比較的安価に得られる。この発明の乾燥食品
は、即席めんや即席味噌汁などのインスタント食品の
他、加工食品素材や料理用素材として広く用いることが
できる。
フロントページの続き (72)発明者 内山 研輔 神奈川県平塚市黒部丘1番31号 日本たば こ産業株式会社生産技術研究所内 審査官 新見 浩一

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乾量基準で含水分を10〜60%に調節した食
    品を圧力容器に入れ、該圧力容器に二酸化炭素ガスを導
    入し二酸化炭素ガス圧力10kg/cm2以上に保って食品に二
    酸化炭素ガスを含浸させ、圧力容器の圧力を開放し、得
    られた二酸化炭素ガス含浸食品を急速加熱処理に供した
    後、さらに温風乾燥により含水分を乾量基準で10%以下
    にすることを特徴とする乾燥食品の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方法により得た乾燥食品。
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