JPH0798964B2 - 立方晶窒化ホウ素超硬合金複合焼結体 - Google Patents

立方晶窒化ホウ素超硬合金複合焼結体

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JPH0798964B2
JPH0798964B2 JP62033471A JP3347187A JPH0798964B2 JP H0798964 B2 JPH0798964 B2 JP H0798964B2 JP 62033471 A JP62033471 A JP 62033471A JP 3347187 A JP3347187 A JP 3347187A JP H0798964 B2 JPH0798964 B2 JP H0798964B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は立方晶窒化ホウ素(以下CBNという)の焼結層
とタングステンカーバイド(WC)を主体とする超硬合金
層が接合したCBN超硬合金複合焼結体に関し、さらに詳
しくはこの超硬合金層のバインダー金属として特定の合
金を用いたCBN超硬合金複合焼結体に関する。
従来の技術 各種材料の切削、穴明け工具等として超硬物質であるCB
Nの焼結体が近年急速に需要が増加している。この焼結
体は多くは基板となるWC-Co系超硬合金に直接に接合さ
れ、その超硬合金が工具シャンクにろう付け等により保
持されて使用されている。
発明が解決しようとする問題点 CBN焼結体の熱膨脹係数α(室温〜800℃、以下同じ)は
一般に(4〜6)×10-6(1/℃)である。一方、通常の
CBN超硬合金複合焼結体に使用される超硬合金はWC-Co系
でCoが8〜14重量%(以下断りない限り%は重量%を表
わす)であって、そのαは(6〜8)×10-6(1/℃)で
ある。Coを少なくすればαは6×10-6(1/℃)以下にな
り得るが、基板として必要な強度が得られない。
CBN焼結体と超硬合金基板の熱膨脹係数の上記の差は大
きな問題である。CBN焼結体の弾性率が約5×104(Kg/m
m2)、超硬合金の軟化が事実上止まるのが1000℃以下と
考えると、1000℃以下において両者間に発生する応力は
50〜100Kg/mm2となり、焼結体の抗折強度に匹敵する値
である。
これらの残留応力が超硬合金を削って素材を薄くした時
の反りや剥離、更には工具シャンクにろう付けした時の
ろう付け割れ、さらにドリル用素材として強く要望され
ている超硬合金−CBN−超硬合金のサンドイッチ構造で
従来のものは、CBN層に水平クラックが生じる原因とな
るものである。
これらの問題を解決する為に超硬合金以外の基板をもつ
複合体も提案されている(特開昭61-26574)。
しかし、WC系超硬合金は剛性、強度及び硬度が大で、か
つ銀ろう付けも可能という優れた特性をもっている。
本発明の目的は、CBN焼結層と超硬合金層とを接合した
複合体において、超硬合金の前記特性を失なうことな
く、その熱膨脹係数を低くしてできるだけCBN焼結体の
熱膨脹係数に合わせるとともに、高強度を維持すること
により、複合体の剥離、クラックの発生等を防止するこ
とにある。
問題点を解決するための手段 本発明者はWCを主体とする超硬合金のバインダーメタル
について種々研究した結果、超硬合金のαを低くし、か
つ強度が大きいメタルとしては特定組成のFe-Ni-Co系合
金であることを見出し、本発明に至った。
即ち、本発明はWCを主体とする炭化物90〜96%とFe系合
金4〜10%からなり、該Fe系合金はNi20〜50%、Co2〜2
0%、残部Feである超硬合金層とCBNの焼結層とが接合し
たCBN超硬合金複合焼結体である。
基板とする超硬合金の炭化物は通常WCでよいが、その50
%以内でこれをTaC、TiC等で置換したものも同様に使用
することができる。
Fe-Ni合金の場合、Ni30〜40%のとき、室温から200℃迄
は超硬合金のαが小さいが、高温でのαが通常のWC-Co
系に近くなる。これにCoを添加すると高温領域までαを
小さく保つことができる。この効果を出すにはCoは最低
2%は必要であり、またあまり多過ぎてもαが大きくな
るため上限は20%が適当である。Coがこの範囲のときNi
は30%前後の場合が超硬合金のαが最も小さいが、CBN
焼結体の熱膨脹係数にも幅があり、これに合せて使用さ
れるので、Niが20〜50%の範囲の合金が適する。この範
囲外だとαを小さくする効果に乏しく、逆に耐食性や耐
熱性の面で欠点が現れる。
CBN焼結体は被削材の多様さのためにCBN含有量は60〜90
%と幅が大きく、またバインダーも金属、各種セラミッ
クスなど種々のものが使われており、それに応じてαも
(4〜6)×10-6の範囲の幅をもつ。
本発明において前記バインターメタルを用いた超硬合金
のαは(4.6〜6.0)×10-6(1/℃)であり、CBN焼結体
のαに応じてその中から選ばれる。例えばαが4.8×10
-6(1/℃)になる組成の一例をあげればWC-6%Fe合金の
系ではFe-29%Ni-17%Coが適する。そして超硬合金中の
Fe量を増し、あるいはFe合金中のNiの量を上記の値より
増加又は減少させることによりαを6.0×10-6(1/℃)
まで変えることができる。
WCを主体とする炭化物とFe-Ni-Co系合金の割合は、後者
が4%未満では基板としての必要な強度が維持できず、
また10%を越えると本願のFe合金を用いても超硬合金の
αが6より大きくなるので該炭化物90〜96%、該合金4
〜10%が適する。
本発明におけるCBN焼結体はCBN粉末にAl、Ni、Co、Mn等
の金属、あるいは各種セラミックスを添加し、焼結した
ものが使用される。その厚さは多くは0.5〜1.5mmであ
る。
本発明の複合焼結体には、CBN焼結層と超硬合金層が接
続したものの外、CBN焼結層の外側に超硬合金層を接合
したサンドイッチ構造のものなども含まれる。
CBN焼結層に接合される超硬合金層の厚さは0.1〜2.0mm
が適する。
CBN焼結層と超硬合金層は高温、高圧下で圧着されるの
で強固に接合している。また本発明においては上記焼結
層と超硬合金層との間に公知の方法に従ってMo、W、T
a、Nbから選ばれた金属薄板を介在させることもでき
る。
金属薄板はCBN焼結層と超硬合金層との接合強度を高め
る効果があり、またこの両者の間に多少とも生ずる熱応
力緩和等の効果もある。金属薄板の厚さは50μm〜200
μmが適当である。
次に本発明のCBN超硬合金複合焼結体の製法について説
明する。
バインダーメタルはFe、Ni、Coの粉末を前記組成範囲に
混合して用いてもよく、また予じめ合金にしたものを粉
砕して用いてもよい。前者の場合は超硬合金の焼結中に
合金となる。これらの金属混合粉末あるいは合金粉末は
WCを主体とする炭化物粉末と混合して使用される。
CBNはその粉末を前記したような添加物と混合して焼結
される。
超硬合金は予じめ焼結したものを用いてもよい。超硬合
金あるいはその組成物と添加物を含むCBN層とを重ね合
せ、超高圧装置を用い、好ましくは1300〜1600℃、40〜
60Kbの範囲で焼結し、CBN超硬合金複合焼結体とする。
なお、金属薄板を使用する場合はそれを両者の界面に置
いて圧着接合する。W、Mo、Ta、Nbのαは4〜7×10-6
(1/℃)程度であり、焼結時CBN及びWCとの作用で炭化
物や窒化物を生成するが、それらは金属よりさらにαは
小さくなるので熱応力による剥離等の問題は生じない。
超硬合金の作成 表1の配合で先ず超硬合金を作製した。Fe、Ni、Coは平
均粒度2μmのものを使用した。各々の粉末を表1に従
って配合し、カンファーを使用して予備成形したものを
乾燥後1350℃で真空加熱して焼結した。その特性を表1
に示す。
表1より熱膨張係数が近接した本発明のNo.1と比較例の
No.3、本発明のNo.4、6、7、8、9、10と比較例のN
o.2、4、5、熱膨張係数が同一である本発明のNo.5と
比較例のNo.1を較べてみるとわかるように本願発明のも
のは抗折力が高い。
実施例1 平均粒度5μmのWC粉末94%とNi29%、Co17%、Fe54%
のFe合金6%から超硬合金(表1の本発明のNo.2)を得
た。この基板とCBN70%、TiC20%、Al10%の混合粉の成
形体を重ね合せ40Kb、1350℃で圧縮し、得られた複合体
をCBN層0.8mm厚、超硬合金層0.8mm厚、全厚1.6mmの調製
後、20×3mmの長方形に切断してハイス鋼のエンドミル
シャンクにろう付けし、研摩後SKD11HRC60の溝入れに加
工に問題なく使用できた。このCBN焼結体の熱膨脹係数
(室温〜800℃)は約4.7である。
比較のためWC−6%Coの超硬合金(表1の比較例のNo.
1)とCBN焼結体との複合焼結体を作製したが、エンドミ
ルシャンク作製のろう付け時にCBN層内で水平剥離を起
した。
実施例2 CBN70%、TiC20、Al10%の混合物の両外側に厚さ50μm
のMo板を置き、更にその外側に表1の本発明のNo.3の超
硬合金(焼結済厚さ1.0mm)を配し、40Kb 1350℃で焼結
した。得られたサンドイッチ構造の複合体を傘型にワイ
ヤーカットし、超硬合金製ドリルシャンクの先端に設け
たスリットに挟むようにろう付けし、ドリルを作製し
た。FC25のエンジンブロックの孔開けに使用したが100
孔加工可能であった。
比較して、表1の比較例のNo.1のWC-6Co超硬合金を使用
した所、素材製造の段階で半数以上にクラックが発生し
ており、又、見掛上異常ないものもろう付け時にCBN層
中間で破断した。
発明の効果 本発明によればWC系の優れた特性を損なわない範囲でWC
系超硬合金の熱膨脹係数をCBN焼結体と同等にすること
ができる。これによって複合焼結体は熱応力等による剥
離を起すことなく使用が可能となった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タングステンカーバイドを主体とする炭化
    物90〜96重量%と鉄系合金4〜10重量%からなり、該鉄
    系合金はニッケル20〜50重量%、コバルト2〜20重量
    %、残部鉄である超硬合金層と立方晶窒化ホウ素の焼結
    層とが接合してなる立方晶窒化ホウ素超硬合金複合焼結
    体。
  2. 【請求項2】タングステンカーバイドを主体とする炭化
    物90〜96重量%と鉄系合金4〜10重量%からなり、該鉄
    系合金はニッケル20〜50重量%、コバルト2〜20重量
    %、残部鉄である超硬合金層と立方晶窒化ホウ素の焼結
    層との間にモリブデン、タングステン、タンタル、ニオ
    ブから選ばれた薄板を介在させて接合してなる立方晶窒
    化ホウ素超硬合金複合焼結体。
JP62033471A 1987-02-18 1987-02-18 立方晶窒化ホウ素超硬合金複合焼結体 Expired - Fee Related JPH0798964B2 (ja)

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