JPH0799042B2 - 瓦 - Google Patents
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- JPH0799042B2 JPH0799042B2 JP3124885A JP12488591A JPH0799042B2 JP H0799042 B2 JPH0799042 B2 JP H0799042B2 JP 3124885 A JP3124885 A JP 3124885A JP 12488591 A JP12488591 A JP 12488591A JP H0799042 B2 JPH0799042 B2 JP H0799042B2
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Landscapes
- Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)
- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、緩勾配の屋根に葺くの
に適した瓦に係り、より詳細には、例えば桟瓦におい
て、雨水の瓦頭部よりの逆漏れ現象を少なくした緩勾配
瓦等に適する瓦に関する。
に適した瓦に係り、より詳細には、例えば桟瓦におい
て、雨水の瓦頭部よりの逆漏れ現象を少なくした緩勾配
瓦等に適する瓦に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】近年、和風建築様式の変化、ある
いは建築用材の節減その他の理由により屋根の勾配が次
第に緩くなってきている。しかし、従来の瓦の場合、屋
根の勾配が22度(業界でいう4寸勾配)より小さい緩
勾配の屋根にあっては、風雨の際に瓦と瓦との重合部か
ら雨水の逆漏れの可能性が増加し、野地板その他の建築
用材の腐食を促進し、建築物の寿命を短くするおそれの
あることが指摘されている。
いは建築用材の節減その他の理由により屋根の勾配が次
第に緩くなってきている。しかし、従来の瓦の場合、屋
根の勾配が22度(業界でいう4寸勾配)より小さい緩
勾配の屋根にあっては、風雨の際に瓦と瓦との重合部か
ら雨水の逆漏れの可能性が増加し、野地板その他の建築
用材の腐食を促進し、建築物の寿命を短くするおそれの
あることが指摘されている。
【0003】本発明者は、このような点に鑑み、瓦にお
ける逆水の生じるメカニズムを考究し、図8に示すよう
に屋根勾配が緩やかな時は、瓦11の表面の流水が層流
状態で流れ易く、該流水は、水垂れ部20の端面に沿っ
て下方の瓦表面に直角状態あるいは直角に近い状態で落
下し、該落下した流水は下方の瓦11の表面において、
落下速度に応じて前方向に押し出される。そして、該流
水の落下速度が速く、また、落下流水量が多くなると、
瓦11に十分な勾配があっても、該瓦11の内部側(上
方向)の流水の分流成分が強く、また多くなって下方の
瓦11′の表面を上方向に上昇し始めるために水位が上
がり逆水を生じ、ついには、該分流成分が該瓦11の尻
部13に形成された水返し部24を越え、逆漏り現象を
呈するということを知り得た。
ける逆水の生じるメカニズムを考究し、図8に示すよう
に屋根勾配が緩やかな時は、瓦11の表面の流水が層流
状態で流れ易く、該流水は、水垂れ部20の端面に沿っ
て下方の瓦表面に直角状態あるいは直角に近い状態で落
下し、該落下した流水は下方の瓦11の表面において、
落下速度に応じて前方向に押し出される。そして、該流
水の落下速度が速く、また、落下流水量が多くなると、
瓦11に十分な勾配があっても、該瓦11の内部側(上
方向)の流水の分流成分が強く、また多くなって下方の
瓦11′の表面を上方向に上昇し始めるために水位が上
がり逆水を生じ、ついには、該分流成分が該瓦11の尻
部13に形成された水返し部24を越え、逆漏り現象を
呈するということを知り得た。
【0004】ところで、本発明者は、上述した点に立脚
し、先に『頭部の先端部に形成された直線または瓦内方
に窪む曲面からなる傾斜部を備えた水垂れ部を設けた構
成』」の瓦を提案した。この瓦は、瓦頭部の先端部に形
成された傾斜部を備えた水垂れ部により、瓦表面の流水
が加速され、また、水垂れ部の先端の角度に沿って下方
向の瓦に直接、直角状態に落下することなく、下方向の
瓦のより前側方向に誘導し、瓦の内部側への分流を軽減
し、また該流水が強い時は、エジェクタ効果により、該
流水をより前方に押しやって、瓦内側への逆水を防止す
るため、緩勾配瓦を提供できるという利点を有する。
し、先に『頭部の先端部に形成された直線または瓦内方
に窪む曲面からなる傾斜部を備えた水垂れ部を設けた構
成』」の瓦を提案した。この瓦は、瓦頭部の先端部に形
成された傾斜部を備えた水垂れ部により、瓦表面の流水
が加速され、また、水垂れ部の先端の角度に沿って下方
向の瓦に直接、直角状態に落下することなく、下方向の
瓦のより前側方向に誘導し、瓦の内部側への分流を軽減
し、また該流水が強い時は、エジェクタ効果により、該
流水をより前方に押しやって、瓦内側への逆水を防止す
るため、緩勾配瓦を提供できるという利点を有する。
【0005】しかし、上述した瓦においても、十分なエ
ジェクタ効果を発揮しない場合は、逆漏れ現象を生じる
こともある。例えば、図8に示す従来の瓦と同じく、水
返し部の高さxが、瓦の頭部先端の水垂れ部の厚みyよ
り低く、かつ瓦の勾配が緩い場合には、瓦の頭部先端よ
り下方向にある瓦表面に流水が落下した際、該流水の一
部が、瓦の内側方向に分流成分が発生し、この分流成分
によって、水返し部を越えて逆漏れ現象を生じることが
ある。なお、図8における瓦11の頭部12の頭部先端
の水垂れ部の厚みyは、該頭部先端が単一円形状部35
に連続する垂直面30よりなる形状となっているので、
その厚みyの基準点がどこになるかであるが、該瓦11
は水のもつエネルギーを考慮した時、流水が単一円に沿
って流下するので、垂直面30の始端30′でなく、単
一円形状部35の始端35′の位置、換言すれば瓦11
の谷部14の表面となる。
ジェクタ効果を発揮しない場合は、逆漏れ現象を生じる
こともある。例えば、図8に示す従来の瓦と同じく、水
返し部の高さxが、瓦の頭部先端の水垂れ部の厚みyよ
り低く、かつ瓦の勾配が緩い場合には、瓦の頭部先端よ
り下方向にある瓦表面に流水が落下した際、該流水の一
部が、瓦の内側方向に分流成分が発生し、この分流成分
によって、水返し部を越えて逆漏れ現象を生じることが
ある。なお、図8における瓦11の頭部12の頭部先端
の水垂れ部の厚みyは、該頭部先端が単一円形状部35
に連続する垂直面30よりなる形状となっているので、
その厚みyの基準点がどこになるかであるが、該瓦11
は水のもつエネルギーを考慮した時、流水が単一円に沿
って流下するので、垂直面30の始端30′でなく、単
一円形状部35の始端35′の位置、換言すれば瓦11
の谷部14の表面となる。
【0006】また、該瓦11は、裏面に溝(肉盗み部)
26が、瓦11′の水返し部24に対応して形成されて
いるので、水返し部24の高さxが高く形成されていて
も同様のことになる。
26が、瓦11′の水返し部24に対応して形成されて
いるので、水返し部24の高さxが高く形成されていて
も同様のことになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な点に対処して創作したものであって、その目的とする
処は、瓦の頭部先端がエジェクタ効果を期待しないもの
であっても逆漏れ現象のおそれを少なくできる緩勾配用
瓦として適する瓦を提供することにある。
な点に対処して創作したものであって、その目的とする
処は、瓦の頭部先端がエジェクタ効果を期待しないもの
であっても逆漏れ現象のおそれを少なくできる緩勾配用
瓦として適する瓦を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そして、上記目的を達成
するための手段としての本発明の瓦は、頭部に水垂れ
部、尻部に水返し部を備えた瓦において、該水垂れ部に
段差を設け、該段差は、その断面視において、該段差始
端と段差終端との間を結ぶ線分に対して瓦内方に窪む若
しくは折れ曲がる窪み部を設け、該窪み部の窪み中心点
または折れ曲がり点と前記段差始端との間に形成される
流水増速部と瓦谷部とのなす角度α、および該窪み部の
窪み中心点または折れ曲がり点と前記段差終端との間に
形成される流水送り出し部と前記流水増速部とのなす窪
み角度βが、それぞれ鈍角に形成されている段差であ
り、前記段差終端と前記水垂れ部の先端縁底面との間に
先端縁前端面を形成し、かつ前記水返し部の高さxと該
先端縁前端面の厚みyとをx≧yの関係に形成した構成
としている。
するための手段としての本発明の瓦は、頭部に水垂れ
部、尻部に水返し部を備えた瓦において、該水垂れ部に
段差を設け、該段差は、その断面視において、該段差始
端と段差終端との間を結ぶ線分に対して瓦内方に窪む若
しくは折れ曲がる窪み部を設け、該窪み部の窪み中心点
または折れ曲がり点と前記段差始端との間に形成される
流水増速部と瓦谷部とのなす角度α、および該窪み部の
窪み中心点または折れ曲がり点と前記段差終端との間に
形成される流水送り出し部と前記流水増速部とのなす窪
み角度βが、それぞれ鈍角に形成されている段差であ
り、前記段差終端と前記水垂れ部の先端縁底面との間に
先端縁前端面を形成し、かつ前記水返し部の高さxと該
先端縁前端面の厚みyとをx≧yの関係に形成した構成
としている。
【0009】また、本発明の瓦は、前記発明の瓦におい
て、前記流水増速部と瓦谷部との交差部を、瓦外方に
突出する曲面状に形成した構成、前記窪み部が、曲面
状に形成されている構成、頭部の谷部先端にV字状ま
たはU字状等の窪みを一個所もしくは複数個所形成し、
該個所において、前記水垂れ部の先端縁前端面の高さy
と水返し部の高さxとを、x≧yの関係にした構成とす
ることができる。
て、前記流水増速部と瓦谷部との交差部を、瓦外方に
突出する曲面状に形成した構成、前記窪み部が、曲面
状に形成されている構成、頭部の谷部先端にV字状ま
たはU字状等の窪みを一個所もしくは複数個所形成し、
該個所において、前記水垂れ部の先端縁前端面の高さy
と水返し部の高さxとを、x≧yの関係にした構成とす
ることができる。
【0010】
【作用】本発明の瓦は、肉厚の厚いスレート瓦等に適用
し、勾配の緩やかな屋根に葺くための瓦として用いる。
そして、段差始端と段差終端との間を結ぶ線分に対して
瓦内方に窪む若しくは折れ曲がる窪み部を有し、該窪み
部の窪み中心点または折れ曲がり点と前記段差始端とが
形成する流水増速部と瓦谷部とのなす角度αが鈍角に形
成されているので、この流水増速部で、流水の流速が加
速され、また、該窪み部の窪み中心点または折れ曲がり
点と前記段差終端との間に形成される流水送り出し部と
前記流水増速部とのなす窪み角度βが、それぞれ鈍角に
形成されているので、前記加速された流水が、該流水送
り出し部により瓦先端にスムーズに誘導され、また瓦を
葺いた状態で下側に位置する瓦の前方に飛ばして流下さ
せることができるので、流水が瓦重合部の空気を巻き込
みむことができ、流水が下側に位置する瓦の表面に流下
した際、該流水が、瓦重合部方向に分流するのを軽減
し、瓦重合部の形成する空間部に侵入するのを軽減、逆
漏れを防止できる。
し、勾配の緩やかな屋根に葺くための瓦として用いる。
そして、段差始端と段差終端との間を結ぶ線分に対して
瓦内方に窪む若しくは折れ曲がる窪み部を有し、該窪み
部の窪み中心点または折れ曲がり点と前記段差始端とが
形成する流水増速部と瓦谷部とのなす角度αが鈍角に形
成されているので、この流水増速部で、流水の流速が加
速され、また、該窪み部の窪み中心点または折れ曲がり
点と前記段差終端との間に形成される流水送り出し部と
前記流水増速部とのなす窪み角度βが、それぞれ鈍角に
形成されているので、前記加速された流水が、該流水送
り出し部により瓦先端にスムーズに誘導され、また瓦を
葺いた状態で下側に位置する瓦の前方に飛ばして流下さ
せることができるので、流水が瓦重合部の空気を巻き込
みむことができ、流水が下側に位置する瓦の表面に流下
した際、該流水が、瓦重合部方向に分流するのを軽減
し、瓦重合部の形成する空間部に侵入するのを軽減、逆
漏れを防止できる。
【0011】また、本発明の瓦において、瓦の頭部先端
より下方向に流下し、瓦の外側方向と内側方向に分流
し、該瓦内側方向に分流した流水は、上側に葺かれた瓦
の頭部先端と下側に葺かれた瓦の水返し部とがつくる空
間部内に溜まるが、水垂れ部に段差を設け、該段差は、
その断面視において、該段差始端と段差終端との間を結
ぶ線分に対して瓦内方に窪む若しくは折れ曲がる窪み部
を設け、該窪み部の窪み中心点または折れ曲がり点と前
記段差始端との間に形成される流水増速部と瓦谷部との
なす角度α、および該窪み部の窪み中心点または折れ曲
がり点と前記段差終端との間に形成される流水送り出し
部と前記流水増速部とのなす窪み角度βが、それぞれ鈍
角に形成されている段差である瓦にあって、図5(a)
に示すように、前記段差終端と前記水垂れ部の先端縁底
面との間に先端縁前端面を形成し、かつ前記水返し部の
高さxと該先端縁前端面の厚みyがx≧yの関係に形成
しているので、前記空間内に分流成分が溜まらず、逆漏
れ現象を防止できる。
より下方向に流下し、瓦の外側方向と内側方向に分流
し、該瓦内側方向に分流した流水は、上側に葺かれた瓦
の頭部先端と下側に葺かれた瓦の水返し部とがつくる空
間部内に溜まるが、水垂れ部に段差を設け、該段差は、
その断面視において、該段差始端と段差終端との間を結
ぶ線分に対して瓦内方に窪む若しくは折れ曲がる窪み部
を設け、該窪み部の窪み中心点または折れ曲がり点と前
記段差始端との間に形成される流水増速部と瓦谷部との
なす角度α、および該窪み部の窪み中心点または折れ曲
がり点と前記段差終端との間に形成される流水送り出し
部と前記流水増速部とのなす窪み角度βが、それぞれ鈍
角に形成されている段差である瓦にあって、図5(a)
に示すように、前記段差終端と前記水垂れ部の先端縁底
面との間に先端縁前端面を形成し、かつ前記水返し部の
高さxと該先端縁前端面の厚みyがx≧yの関係に形成
しているので、前記空間内に分流成分が溜まらず、逆漏
れ現象を防止できる。
【0012】これに対して、図5(d)に示すように、
前記前記水返し部の高さxと該先端縁前端面の厚みyを
x<yの関係に形成した場合、瓦の勾配が緩く成りすぎ
るため、瓦を葺くための屋根自体の勾配を大きくする必
要があり、緩勾配の屋根が得られ難くなる。
前記前記水返し部の高さxと該先端縁前端面の厚みyを
x<yの関係に形成した場合、瓦の勾配が緩く成りすぎ
るため、瓦を葺くための屋根自体の勾配を大きくする必
要があり、緩勾配の屋根が得られ難くなる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明を具体化
した実施例について説明する。ここに、図1〜図5は、
本発明の実施例を示し、図1は頭部先端と水返し部との
関係を説明するための概略構成図、図2は斜視図、図3
は図2A−A線断面図、図4は瓦を葺いた状態の部分拡
大図、図5は逆漏れ現象を防止するメカニズムと瓦の形
態を説明するための説明図、図6〜図7は本発明の他の
実施例を示し、図6は斜視図、図7は図6B−B線断面
図である。なお、前述した従来例と対応する個所、部材
については同一符号を付した。
した実施例について説明する。ここに、図1〜図5は、
本発明の実施例を示し、図1は頭部先端と水返し部との
関係を説明するための概略構成図、図2は斜視図、図3
は図2A−A線断面図、図4は瓦を葺いた状態の部分拡
大図、図5は逆漏れ現象を防止するメカニズムと瓦の形
態を説明するための説明図、図6〜図7は本発明の他の
実施例を示し、図6は斜視図、図7は図6B−B線断面
図である。なお、前述した従来例と対応する個所、部材
については同一符号を付した。
【0014】本実施例の瓦11は、図1〜図4におい
て、長さ方向の前方に頭部12、後方に尻部13、中央
に谷部14を有し、幅方向の右方に差込み15、左方に
桟16を有し、頭部12の差込み15側および尻部13
の桟16側にそれぞれ切込み17、18を備えた桟瓦で
ある。
て、長さ方向の前方に頭部12、後方に尻部13、中央
に谷部14を有し、幅方向の右方に差込み15、左方に
桟16を有し、頭部12の差込み15側および尻部13
の桟16側にそれぞれ切込み17、18を備えた桟瓦で
ある。
【0015】そして、頭部12の先端部19には水垂れ
部20を備え、尻部13の後端部21と、差込み15の
右端部22にそれぞれ水返し部23、24を備え、ま
た、谷部14(瓦)の裏面25には水返し部23と嵌合
する溝26を備えている。ここで、水垂れ部20の先端
縁前端面の厚み(肉厚)yと水返し部24の高さ(肉
厚)xとが、x≧yの関係に形成されている。
部20を備え、尻部13の後端部21と、差込み15の
右端部22にそれぞれ水返し部23、24を備え、ま
た、谷部14(瓦)の裏面25には水返し部23と嵌合
する溝26を備えている。ここで、水垂れ部20の先端
縁前端面の厚み(肉厚)yと水返し部24の高さ(肉
厚)xとが、x≧yの関係に形成されている。
【0016】すなわち、水垂れ部20の先端縁前端面の
厚みyが尻部13に形成されている水返し部23の高さ
xより若干低く形成されている。具体的には瓦の幅が3
37mmで、長さが424mmよりなる瓦において、厚
みyが10mm、高さxが11mmとし、1mmの高低
差を形成している。
厚みyが尻部13に形成されている水返し部23の高さ
xより若干低く形成されている。具体的には瓦の幅が3
37mmで、長さが424mmよりなる瓦において、厚
みyが10mm、高さxが11mmとし、1mmの高低
差を形成している。
【0017】水垂れ部20には、段差Dが形成されてい
る。この段差Dは、図5bに示すように、その断面視に
おいて、段差始端Eと段差終端Fとの間を結ぶ線分Gに
対して瓦内方に窪む若しくは折れ曲がる窪み部Hを有
し、窪み部Hと段差始端Eとが形成する傾斜部27から
なる流水増速部Mと瓦谷部14とのなす角度α、および
窪み部Hと段差終端Fとが形成する流水送り出し部Nと
流水増速部Mとのなす窪み角度βが、それぞれ鈍角に形
成されている段差からなる。流水送り出し部Nは、谷部
表面14に対して略平行状態の先端表面部29として構
成され、段差終端Fと水垂れ部20の一部を形成する先
端表面部29の裏面32の先端縁との間は垂直面30に
形成されている。また先端表面部29の表面31と裏面
32とは平行状態に形成され、また、流水増速部Mと瓦
谷部14との交差部28は、瓦外方に突出する曲面状に
形成され、窪み部Hは曲面状に形成されている。
る。この段差Dは、図5bに示すように、その断面視に
おいて、段差始端Eと段差終端Fとの間を結ぶ線分Gに
対して瓦内方に窪む若しくは折れ曲がる窪み部Hを有
し、窪み部Hと段差始端Eとが形成する傾斜部27から
なる流水増速部Mと瓦谷部14とのなす角度α、および
窪み部Hと段差終端Fとが形成する流水送り出し部Nと
流水増速部Mとのなす窪み角度βが、それぞれ鈍角に形
成されている段差からなる。流水送り出し部Nは、谷部
表面14に対して略平行状態の先端表面部29として構
成され、段差終端Fと水垂れ部20の一部を形成する先
端表面部29の裏面32の先端縁との間は垂直面30に
形成されている。また先端表面部29の表面31と裏面
32とは平行状態に形成され、また、流水増速部Mと瓦
谷部14との交差部28は、瓦外方に突出する曲面状に
形成され、窪み部Hは曲面状に形成されている。
【0018】尻部13は、図3に示すように、後ろ方向
に向かって、やや上向きに傾斜したした構成とされてい
る。そして、その後端部21に形成されている水返し部
24はリブ状であって、雨水の侵入を阻止するととも
に、瓦11が薄い場合、その強度を補強する役目を果た
すものである。溝26は、水返し部24と嵌合する程度
の大きさであって、水返し部24の突出部分33の長さ
よりやや浅く穿設されている。 溝26は、水返し部2
4と嵌合する程度の大きさであって、水返し部24の突
出部分33の長さよりやや浅く穿設されている。
に向かって、やや上向きに傾斜したした構成とされてい
る。そして、その後端部21に形成されている水返し部
24はリブ状であって、雨水の侵入を阻止するととも
に、瓦11が薄い場合、その強度を補強する役目を果た
すものである。溝26は、水返し部24と嵌合する程度
の大きさであって、水返し部24の突出部分33の長さ
よりやや浅く穿設されている。 溝26は、水返し部2
4と嵌合する程度の大きさであって、水返し部24の突
出部分33の長さよりやや浅く穿設されている。
【0019】次に、本実施例の瓦の作用について、図5
aを参照しながら説明すると、まず屋根の野地板上に、
瓦11を、軒先より下側に位置する瓦11′の水返し部
24に上側に位置する瓦11の溝26を嵌合するように
して葺く。すると、上側に位置する瓦11の水垂れ部2
0と、谷部14の裏面25と、下側に位置する瓦11′
の表面14および水返し部24とにより空間部34が形
成される。
aを参照しながら説明すると、まず屋根の野地板上に、
瓦11を、軒先より下側に位置する瓦11′の水返し部
24に上側に位置する瓦11の溝26を嵌合するように
して葺く。すると、上側に位置する瓦11の水垂れ部2
0と、谷部14の裏面25と、下側に位置する瓦11′
の表面14および水返し部24とにより空間部34が形
成される。
【0020】そして、頭部12の先端部19の水垂れ部
20の傾斜部27からなる流水増速部Mにより、瓦11
の谷部表面14を緩やかに流れていた流水は加速され、
下側に位置する瓦11に直接、直角状態に落下すること
なく、先端表面部29からなる流水送り出し部Nによ
り、瓦前方向に誘導され、上側に位置する瓦の先端表面
部29の端部より飛び出し、かつ下側に位置する瓦の表
面14に直角より少ない角度で落下するため、該流水が
瓦11の内部側aへ分流するのを軽減して、該流水を外
部側(下方向)bへ流し、また、流水の流速が速い時
は、該流水によって、上側に位置する瓦11と下側に位
置する瓦との重合部の空間部33における空気を巻き込
み、該流水が空間部33に入り込むのを防止できる。こ
れは、窪み部Hと段差始端Eとが形成する傾斜部27か
らなる流水増速部Mと瓦谷部14とのなす角度α、およ
び窪み部Hと段差終端Fとが形成する流水送り出し部N
と流水増速部Mとのなす窪み角度βが、それぞれ鈍角に
形成されている段差を水垂れ部20に形成したことによ
る。例えば、角度α、βを直角にした場合、段差によっ
て、流水の速度が遅くなり、その結果、瓦内側への分流
成分が増えて、空間部33の流水量が増加し、逆漏れ現
象を生じさせることになる。
20の傾斜部27からなる流水増速部Mにより、瓦11
の谷部表面14を緩やかに流れていた流水は加速され、
下側に位置する瓦11に直接、直角状態に落下すること
なく、先端表面部29からなる流水送り出し部Nによ
り、瓦前方向に誘導され、上側に位置する瓦の先端表面
部29の端部より飛び出し、かつ下側に位置する瓦の表
面14に直角より少ない角度で落下するため、該流水が
瓦11の内部側aへ分流するのを軽減して、該流水を外
部側(下方向)bへ流し、また、流水の流速が速い時
は、該流水によって、上側に位置する瓦11と下側に位
置する瓦との重合部の空間部33における空気を巻き込
み、該流水が空間部33に入り込むのを防止できる。こ
れは、窪み部Hと段差始端Eとが形成する傾斜部27か
らなる流水増速部Mと瓦谷部14とのなす角度α、およ
び窪み部Hと段差終端Fとが形成する流水送り出し部N
と流水増速部Mとのなす窪み角度βが、それぞれ鈍角に
形成されている段差を水垂れ部20に形成したことによ
る。例えば、角度α、βを直角にした場合、段差によっ
て、流水の速度が遅くなり、その結果、瓦内側への分流
成分が増えて、空間部33の流水量が増加し、逆漏れ現
象を生じさせることになる。
【0021】また、瓦の頭部先端より下方向に流下し、
瓦の外側方向と内側方向に分流し、該瓦内側方向に分流
した流水は、上側に葺かれた瓦の頭部先端と下側に葺か
れた瓦の水返し部とがつくる空間部内に溜まるが、該水
返し部の高さxと、瓦の頭部の先端縁前端面の厚みy
が、x≧yの関係に形成されているので、前記空間内に
分流成分が溜まらないので逆漏れ現象を防止できる。
瓦の外側方向と内側方向に分流し、該瓦内側方向に分流
した流水は、上側に葺かれた瓦の頭部先端と下側に葺か
れた瓦の水返し部とがつくる空間部内に溜まるが、該水
返し部の高さxと、瓦の頭部の先端縁前端面の厚みy
が、x≧yの関係に形成されているので、前記空間内に
分流成分が溜まらないので逆漏れ現象を防止できる。
【0022】ここで、本実施例の瓦の効果を確認するた
めに本実施例の瓦と、瓦頭部先端の高さyと水返し部の
高さxとをx<yの関係に形成した従来より一般的に用
いられている瓦(従来例という)の比較実験を行ったと
ころ、従来例の瓦については緩勾配に葺き易いが、流水
が多くなると逆漏れ現象が見られたのに対し、同じ条件
での本実施例の瓦については、逆漏れ現象が見られなか
った。緩勾配に葺かない場合には、一層、優れた効果が
認められた。
めに本実施例の瓦と、瓦頭部先端の高さyと水返し部の
高さxとをx<yの関係に形成した従来より一般的に用
いられている瓦(従来例という)の比較実験を行ったと
ころ、従来例の瓦については緩勾配に葺き易いが、流水
が多くなると逆漏れ現象が見られたのに対し、同じ条件
での本実施例の瓦については、逆漏れ現象が見られなか
った。緩勾配に葺かない場合には、一層、優れた効果が
認められた。
【0023】なお、本実施例においては、図2に示すよ
うな桟瓦について説明したが、本考案の瓦は、この形状
の瓦に限られるものでなく、例えば、スレート、フラン
ス型瓦、ドイツ型瓦等であってもよいことは明らかであ
る。また、本実施例では瓦頭部に下方向に向かって逆ア
ール状に傾斜する傾斜部を有する水垂れ部を有する構成
で説明したが、平板状の瓦としてもよいことは明らかで
ある。
うな桟瓦について説明したが、本考案の瓦は、この形状
の瓦に限られるものでなく、例えば、スレート、フラン
ス型瓦、ドイツ型瓦等であってもよいことは明らかであ
る。また、本実施例では瓦頭部に下方向に向かって逆ア
ール状に傾斜する傾斜部を有する水垂れ部を有する構成
で説明したが、平板状の瓦としてもよいことは明らかで
ある。
【0024】また、上述した実施例においては、瓦の頭
部先端の水垂れ部の先端縁前端面の厚みを均一に形成し
た構成で説明したが、図6、図7に示すように瓦11の
頭部先端の中央部36にV字状の窪み37を形成し、該
個所において瓦11の頭部先端の水垂れ部の先端縁前端
面の厚みyと水返し部24の高さxとを、x≧yの関係
(好ましくはx>yの関係)に形成するようにした構成
としてもよい。また、該窪み37は頭部先端部の任意の
個所に複数個所にわたって形成するようにしてもよく、
またV字状の溝に限られることなく、例えばU字状等の
溝としてもよい。
部先端の水垂れ部の先端縁前端面の厚みを均一に形成し
た構成で説明したが、図6、図7に示すように瓦11の
頭部先端の中央部36にV字状の窪み37を形成し、該
個所において瓦11の頭部先端の水垂れ部の先端縁前端
面の厚みyと水返し部24の高さxとを、x≧yの関係
(好ましくはx>yの関係)に形成するようにした構成
としてもよい。また、該窪み37は頭部先端部の任意の
個所に複数個所にわたって形成するようにしてもよく、
またV字状の溝に限られることなく、例えばU字状等の
溝としてもよい。
【0025】さらに、上述した実施例においては、瓦の
水垂れ部の先端部の全域にわたって形成したもので説明
したが、部分的に形成した構成としてもよいことは明ら
かである。因みに、本発明は上述した実施例に限定さる
ことなく本発明の要旨を変更しない範囲内で変形実施で
きるものを含むものである。
水垂れ部の先端部の全域にわたって形成したもので説明
したが、部分的に形成した構成としてもよいことは明ら
かである。因みに、本発明は上述した実施例に限定さる
ことなく本発明の要旨を変更しない範囲内で変形実施で
きるものを含むものである。
【0026】
【発明の効果】以上の記載より明らかなように、本発明
の瓦によれば、流水が、水垂れ部の先端縁前端面に沿っ
て、下側に位置する瓦に直接、直角状態に落下すること
なく、下側に位置する瓦のより前側方向に飛ばされ、該
流水が瓦の内部側へ分流するのを軽減でき、該流水の流
速が速い時は、該流速によって、水流の内側部分が、上
側に位置する瓦と下側に位置する瓦の重合空間部の奥側
の空気を流水が巻き込むようにして流れるので、該流水
が前記重合空間部への流入を軽減し、瓦内部への逆水を
防止できるという効果を有する。
の瓦によれば、流水が、水垂れ部の先端縁前端面に沿っ
て、下側に位置する瓦に直接、直角状態に落下すること
なく、下側に位置する瓦のより前側方向に飛ばされ、該
流水が瓦の内部側へ分流するのを軽減でき、該流水の流
速が速い時は、該流速によって、水流の内側部分が、上
側に位置する瓦と下側に位置する瓦の重合空間部の奥側
の空気を流水が巻き込むようにして流れるので、該流水
が前記重合空間部への流入を軽減し、瓦内部への逆水を
防止できるという効果を有する。
【0027】また、本発明の瓦によれば、頭部先端の水
垂れ部の先端縁前端面の厚みyが、水の逆漏れを阻止す
るための水返し部の高さxに等しいか、もしくは低く形
成されているので、エジェクタ効果を発揮しない場合で
あっても水の戻し水位が水返し部を越えることがなく、
逆漏れ現象を防止できるという効果を有する。従って、
本発明によれば、勾配の緩やかな屋根に葺くことの可能
な緩勾配用瓦等の瓦を提供することができるという効果
を有する。
垂れ部の先端縁前端面の厚みyが、水の逆漏れを阻止す
るための水返し部の高さxに等しいか、もしくは低く形
成されているので、エジェクタ効果を発揮しない場合で
あっても水の戻し水位が水返し部を越えることがなく、
逆漏れ現象を防止できるという効果を有する。従って、
本発明によれば、勾配の緩やかな屋根に葺くことの可能
な緩勾配用瓦等の瓦を提供することができるという効果
を有する。
【図1】 本発明の実施例を示し、頭部先端と水返し部
との関係を説明するための概略構成図である。
との関係を説明するための概略構成図である。
【図2】 斜視図である。
【図3】 図2A−A線断面図である。
【図4】 瓦を葺いた状態の部分拡大図である。
【図5】 逆漏れ現象を防止するメカニズムと瓦の形態
を説明するための説明図である。
を説明するための説明図である。
【図6】 本考案の他の実施例の斜視図である。
【図7】 図6B−B線断面図である。
【図8】 従来例の瓦のメカニズムを説明するための説
明図である。
明図である。
11・・・瓦、12・・・頭部、14・・・谷部、19
・・・頭部の先端部、20・・・水垂れ部、24・・・
水返し部、25・・・谷部の裏面、27・・・傾斜部
・・・頭部の先端部、20・・・水垂れ部、24・・・
水返し部、25・・・谷部の裏面、27・・・傾斜部
Claims (4)
- 【請求項1】 頭部に水垂れ部、尻部に水返し部を備え
た瓦において、該水垂れ部に段差を設け、該段差は、そ
の断面視において、該段差始端と段差終端との間を結ぶ
線分に対して瓦内方に窪む若しくは折れ曲がる窪み部を
設け、該窪み部の窪み中心点または折れ曲がり点と前記
段差始端との間に形成される流水増速部と瓦谷部とのな
す角度α、および該窪み部の窪み中心点または折れ曲が
り点と前記段差終端との間に形成される流水送り出し部
と前記流水増速部とのなす窪み角度βが、それぞれ鈍角
に形成されている段差であり、前記段差終端と前記水垂
れ部の先端縁底面との間に先端縁前端面を形成し、かつ
前記水返し部の高さxと該先端縁前端面の厚みyとをx
≧yの関係に形成したことを特徴とする瓦。 - 【請求項2】 前記流水増速部と瓦谷部との交差部が、
瓦外方に突出する曲面状に形成されている請求項1に記
載の瓦。 - 【請求項3】 前記窪み部が、曲面状に形成されている
請求項1に記載の瓦。 - 【請求項4】 頭部の谷部先端にV字状またはU字状等
の窪みを一個所もしくは複数個所形成し、該個所におい
て、前記水垂れ部の先端縁前端面の厚みyと水返し部の
高さxとを、x≧yの関係にした請求項1に記載の瓦。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3124885A JPH0799042B2 (ja) | 1991-04-25 | 1991-04-25 | 瓦 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3124885A JPH0799042B2 (ja) | 1991-04-25 | 1991-04-25 | 瓦 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04228757A JPH04228757A (ja) | 1992-08-18 |
| JPH0799042B2 true JPH0799042B2 (ja) | 1995-10-25 |
Family
ID=14896506
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3124885A Expired - Lifetime JPH0799042B2 (ja) | 1991-04-25 | 1991-04-25 | 瓦 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0799042B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4869620U (ja) * | 1971-12-06 | 1973-09-03 | ||
| JPS5610641Y2 (ja) * | 1975-07-07 | 1981-03-10 |
-
1991
- 1991-04-25 JP JP3124885A patent/JPH0799042B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04228757A (ja) | 1992-08-18 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
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