JPH0799275A - パワートランジスタモジュール - Google Patents
パワートランジスタモジュールInfo
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Abstract
ージを抑制し、併せて上下アームのスイッチング特性の
バランスが図れるようにしたパワートランジスタモジュ
ール、特にその内部配線構造を提供する。 【構成】2組のパワートランジスタTr1,Tr2 を直列に内
部接続してハーフブリッジを構成したパワートランジス
タモジュールを対象に、基板上の回路パターン3を上ア
ームと下アームに分離した上で、トランジスタTr2 のマ
ウントパターン部から引出した外部導出端子7(C2E1)
にトランジスタTr1 のエミッタ信号端子9(e1)のリー
ド線11を接続するとともに、該信号端子の接続地点か
ら分岐した内部接続端子13をトランジスタTr1 のエミ
ッタパターン部に接続し、この内部接続端子13の上で
適正な内部配線インダクタンスl1 (l1=l2) を付与する
ように調整して、スイッチング動作時に生じる跳ね上が
り電圧を抑制する。
Description
バイスに適用するパワートランジスタモジュール、特に
その内部配線構造に関する。
して、例えばIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトラン
ジスタ)をパワースイッチング素子として、同一パッケ
ージ内に複数個のトランジスタチップを組み込み、かつ
トランジスタチップの相互間を接続したブリッジ回路を
構成したパワートランジスタモジュールの製品が多く市
場に展開している。
ンジスタでハーフブリッジ回路を構成した従来のモジュ
ール組立構造を示すものであり、(a)に図おいて、1
は放熱用金属ベース、2は回路基板の絶縁基板、3は絶
縁基板上に形成した銅箔の回路パターン、4はIGBT
などのパワートランジスタチップ (以下、トランジスタ
と呼称する)、5はトランジスタ4に並列接続したフラ
イホイールダイオードチップ (以下、フリーホイールダ
イオードと呼称する) 、6,7,8は主回路用の外部導
出端子、9,10は各トランジスタの補助エミッタ端子
として引出した信号端子、11は信号端子9,10と外
部導出端子7,8との間を接続した内部リード線、12
は各トランジスタ4,ダイオード5と回路パターン3と
の間に接続したボンディングワイヤである。なお、回路
基板としてDBC基板(Direct Bo-nding Copper Subst
rate) 、あるいはアルミ絶縁基板などを採用したものも
ある。また、(a)図に付した括弧内の記号は(b)図
の等価回路に付した各素子,および端子の記号に対応し
ており、ここでTr1 , Tr2 は上下各アームのトランジス
タ、D1, D2はフライホイールダイオード、C1はトランジ
スタTr1 のコレクタ端子、C2E1はトランジスタTr1 のエ
ミッタとトランジスタTr2 のコレクタとの共通端子、E2
はトランジスタTr2 のエミッタ端子、e1, e2はトランジ
スタTr1 , Tr2 の信号端子 (エミッタ補助端子) 、G1,
G2はゲート端子である。
出端子6(C1) はトランジスタTr1,ダイオードD1をマ
ウントしたコレクタパターン部3aから引出してあり、
外部導出端子7 (C2E1) はトランジスタTr2 ,ダイオー
ドD2をマウントしたコレクタパターン部3bから引出し
た上で、このパターン部3bとトランジスタTr1 のエミ
ッタ電極,ダイオードD1との間をワイヤ12で接続して
いる。また、外部導出端子8(E2)はトランジスタTr2
のエミッタパターン部3cから引出している。さらに、
補助エミッタ端子としての信号端子9(e1),10(e2)
はそれぞれ外部導出端子7(C2E1),8(E2) の端子板
上で(b)図の等価回路に表した配線インダクタンスl
1,l2 を付与する地点にリード線11を介して接続され
ている。なお、ゲート端子G1, G2はトランジスタTr1 ,
Tr2 のゲート電極とワイヤを介して接続したゲートパタ
ーン部から引出してある。
1,l2 は、ターンオフ時に発生する配線インダクタンス
の逆起電圧をゲートに加えることにより、ゲート電圧の
下がりをソフトにして−di/dtを下げ、ゲート, エミッ
タ間の跳ね上がり電圧を抑制するものであり、さらにト
ランジスタTr1 とTr2 に対するスイッチング動作のバラ
ンスを図るためには、前記配線インダクタンスl1,l2
を適正な値に調整する必要がある。
グデバイスの高速化に伴ってスイッチング周波数が高く
なると、前記した従来の内部配線構造のままでは、トラ
ンジスタTr1 側のドライブ用信号端子e1に付与した内部
配線インダクタンスl1が、スイッチング動作に対して次
記のような影響を及ぼすようになる。
図は図10(b)に示した回路のスイッチング動作時に
おける負荷電流経路を表したものであり、トランジスタ
Tr1がオン,トランジスタTr2 がオフの状態では、トラ
ンジスタTr1 のエミッタ電流Ieがインダクタンスl1を通
って負荷Lに流れる。一方、トランジスタTr1 がターン
オフすると電流Ic=0となるが、ダイオードD2のフリー
ホイーリング動作により、フリーホイーリング電流Ifが
ダイオードD2を通ってインダクタンスl1に前記電流Ieと
同方向に継続して流れるために、インダクタンスl1には
逆起電力が発生しない。そのために先記した跳ね上がり
電圧の抑制効果が十分に発揮されず、この結果としてト
ランジスタのドライブ回路,および外部接続した被制御
機器の誤動作を引き起こすおそれがある。
2 について見ると、信号端子e2側のインダクタンスl2を
流れる電流はトランジスタTr2 のオン時とターンオフ時
とで変化する (フリーホイーリング電流はインダクタン
スl2に流れない) 。したがって、インダクタンスl2に発
生した逆起電力を信号端子e2を通じてトランジスタTr2
のドライブ回路に加えることで、跳ね上がり電圧が抑制
される。
スタモジュールの内部配線構造では、高速スイッチング
動作に伴って、特に上アーム側のトランジスタTr1 側で
大きな跳ね上がり電圧が発生するほか、上アーム側のト
ランジスタTr1 と下アーム側のトランジスタTr2 の間で
スイッチング動作時に発生する跳ね上がり電圧の大きさ
に差が現れるのでモジュールとして見たスイッチング特
性が不安定となる。
であり、その目的は前記課題を解決し、モジュールの内
部配線構造を改良することにより、スイッチング動作時
における飛躍的な電圧, 電流変化 (dv/dt, di/dt) を
低く抑え、併せて上下アームの動作バランスが図れるよ
うにしたパワートランジスタモジュールを提供すること
にある。
りパワートランジスタモジュールの内部接続構造を次記
のように構成することにより達成される。ブリッジ回路
の上下アームとして、最小単位2個組のスイッチング用
パワートランジスタチップTr1,Tr2 を直列に内部接続し
てパッケージングしたパワートランジスタモジュールで
あり、トランジスタチップTr1,Tr2 を搭載した回路基板
の回路パターンからそれぞれ主回路用外部導出端子C1,
C2E1, E2、ゲート端子G1,G2を引出したものにおいて、 (1)前記基板の回路パターンをトランジスタチップTr
1 とトランジスタチップTr2 との間で分離した上で、外
部導出端子C2E1, E2にトランジスタチップTr1,Tr2 に対
応する補助エミッタ端子としての信号端子e1, e2を接続
するとともに、外部導出端子C2E1における信号端子e1の
接続地点より分岐してトランジスタチップTr1 に対応す
る基板上のエミッタパターン部との間に所望の配線イン
ダクタンスを付与する内部接続端子を接続する。
を主回路用外部導出端子C2E1より分岐して一体に形成す
る。 (3)前記基板の回路パターンをトランジスタチップTr
1 とトランジスタチップTr2 との間で分離した上で、ト
ランジスタチップTr1 のエミッタパターン部とトランジ
スタチップTr2 のコレクタパターン部との間にブリッジ
形内部接続端子を接続するとともに、該内部接続端子の
上でトランジスタチップTr1 のエミッタパターン部との
間に所望の内部配線インダクタンスを付与する地点にト
ランジスタTr1 に対応する補助エミッタ端子としての信
号端子e1を接続する。
部接続端子を、外部導出端子の保持部材である端子ブロ
ックに上下可動に遊嵌支持する。 (5)前項(1)〜(4)において、内部接続端子をパ
ッケージ内に注入したゲル状充填材の中に埋没して配備
する。 (6)前記基板の回路パターンでトランジスタチップTr
1 のエミッタパターン部とトランジスタチップTr2 のコ
レクタパターン部とを連ねて形成した上で、トランジス
タチップTr1,Tr2 ごとにエミッタパターン部の電流通路
にインダクタンス形成領域を形成するとともに、該領域
上で所望の内部配線インダクタンスを付与する地点に各
トランジスタTr1,Tr2 に対応する補助エミッタ端子とし
ての信号端子e1, e2を接続する。
エミッタパターン部に対し、電流通路の幅を細分化する
切込みスリットを入れてインダクタンス形成領域を形成
する。 (8)前項(6),(7)において、インダクタンス形成
領域に沿って信号端子の接続地点の位置決め用マークを
形成する。
チップTr2 のエミッタパターン部に対し、外部導出端子
E2の接続位置を信号端子e2の接続地点に隣接してその後
部に設定する。
ュールによれば、図12の等価回路で示すように、配線
インダクタンスl1がトランジスタTr1 とTr2 との間に直
列に介装され、該インダクタンスl1を介してトランジス
タTr1 に対応する補助エミッタ信号端子e1が引き出され
る。かかる内部配線構造によれば、トランジスタTr1 の
定常オン時にはエミッタ電流Ieがインダクタンスl1を通
って負荷Lに流れるのに対し、トランジスタTr1 がター
ンオフした際に転流するフリーホイーリング電流Ifは、
インダクタンスl1を通らずに外部導出端子C2E1を通じて
負荷Lに流れる。これにより、下アーム側のトランジス
タTr2 のスイッチング動作時と同様に、インダクタンス
l1の電流変化による逆起電力が発生するので、この逆起
電力を信号端子e1を通じてトランジスタTr1 のゲートに
加えることにより、ターンオフ時に発生するスパイク電
圧が抑制できる。したがって、外部導出端子C2E1より分
岐してトランジスタTr1 のエミッタ回路パターンとの間
に接続した内部接続端子、トランジスタTr1 とTr2 との
間で回路パターンに接続したブリッジ型内部接続端子、
あるいはエミッタパターン部のインダクタンス形成領域
で、前記インダクタンスl1, l2をトランジスタTr1,Tr2
のチップ特性, スイッチングデバイスとしての動作条件
に合わせて最適なインダクタンス値に調整すれば、スイ
ッチング動作に伴うスイッチングサージを抑制しつつ、
トランジスタTr1 とTr2 のスイッチング特性がバランス
し、トランジスタモジュールとして安定したスイッチン
グ特性が得られる。
1,l2のインダクタンス値は数nH〜数10nH程度
であり、導体(銅)バーの内部接続端子,あるいは回路
基板の回路パターンの自己インダクタンスを利用して付
与することができる。また、インダクタンス付与による
実際の効果は実験によって検証するが、設計上では前記
インダクタンスの付与部材は断面方形の薄板(幅a,厚
さb,長さl)として、その自己インダクタンスLは次
の計算式により求めることができる。
する。なお、各実施例の図中で図10に対応する同一部
品には同じ符号が付してある。 実施例1:図1(a),(b)および図2は本発明の請求
項1,2に対応する実施例を示すものである。この実施
例においては、ハーフブリッジの上アーム側トランジス
タTr1 に対応して絶縁基板2上に形成した銅箔パターン
3のエミッタパターン部3dと、下アーム側トランジス
タTr2 に対応するコレクタパターン部3bとの間を分離
した上で、両者の間が前記パターン部3bより引出した
外部導出端子7(C2E1)に一体成形した内部接続端子1
3を介して直列に接続されており、かつトランジスタTr
1 に対する補助エミッタ端子としての信号端子9(e1)
が、リード線11を介して外部導出端子7(C2E1)と前
記の内部接続端子13の分岐地点に接続されている。な
お、その他の構成は図10(a)と同様であり、トラン
ジスタTr1 ,ダイオードD1、およびトランジスタTr2,
ダイオードD2はそれぞれ分離形成したパターン部3a,
3bにマウントされ、各パターン部3a,3bから外部
導出端子6(C1),7 (C2E1) が引き出してある。また、
トランジスタTr1 のエミッタ電極,ダイオードD1はボン
ディングワイヤ12を介してエミッタパターン部3dに
接続され、トランジスタTr2 に対応する外部導出端子8
(E2) はエミッタパターン部3cから引出してあり、そ
の外部導出端子8に信号端子10(e2) がリード線11
を介して接続されている。
の等価回路における配線インダクタンスl1を付与するも
のであり、トランジスタのチップ特性,スイッチングデ
バイスの動作条件を基に、図2におけるトランジスタTr
2 の外部導出端子8(E2) の上でエミッタパターン部3
cと信号端子10(e2) の接続地点との間のインダクタ
ンスl2と共に、最適なインダクタンス値 (l1=l2) を付
与するようにその端子寸法 (長さ, 幅) が設定されてい
る。
にトランジスタTr1 がオン,トランジスタTr2 がオフの
状態では、トランジスタTr1 の電流Ieが前記の内部接続
端子13(インダクタンスl1) を通って外部導出端子7
(C2E1)より負荷に流れる。一方、トランジスタTr1 が
ターンオフすると、フリーホイーリング電流Ifは内部接
続端子13を流れずに外部導出端子7を通じて外部負荷
に流れる。これにより内部接続端子13で付与した配線
インダクタンスl1には電流変化によって逆起電力が発生
し、これを信号端子e1を通じてトランジスタTr1 のゲー
トに加えることにより、下アーム側のトランジスタTr2
と同じ条件でスイッチング動作に伴って発生するスパイ
ク電圧を抑制抑制するとともに、上下アーム間でのスイ
ッチング動作特性がバランスするようになる。
チング動作時における主回路の電圧,電流波形図であ
り、(a)図は下アーム側トランジスタTr2 の動作波
形、(b)図は前記実施例の構成による上アーム側トラ
ンジスタTr1 の動作波形、(c)図は図10で述べた従
来構成によるトランジスタTr1 の動作波形を示す。この
図から判るように、従来構成ではトランジスタTr1 のス
イッチング動作時に急峻なスイッチングサージが現れる
のに対し、本発明の内部配線構造を採用することによ
り、スイッチングサージが緩和されるほか、トランジス
タTr1 とTr2 の動作波形がほぼ同じ波形となってスイッ
チング特性がバランスする。
導出端子7(C2E1) についての具体構造例を図4(a)
〜(d)に示す。まず、(a)図で内部接続端子13は
外部導出端子7の途中箇所から分岐して一体に形成され
ており、その分岐地点には信号端子e1のリード線11を
半田接合するためのリード線挿入穴7aが開口してお
り、該部から分岐した内部接続端子13(斜線を付した
部分)に前記した配線インダクタンスl1を付与する。ま
た、外部導出端子7はパッケージの端子ブロック20と
一体形成した担持されており、さらに内部接続端子13
は実使用時のヒートサイクルによる機械的なストレスか
ら保護するためにパッケージ内に注入したゲル状充填材
(シリコーンゲル)21の中に埋没するようにしてい
る。
形成した内部接続端子13について、所定の配線インダ
クタンスl1を得るために端子長を長く伸ばす場合の例で
あり、端子13を横方向へヘアピン状に屈曲形成した上
で、(a)図と同様にゲル状充填材21の中に埋没させ
るようにしている。さらに、(c),(d)図は外部導出
端子7とリード線11との別な接続構造を示すもので、
(c)図では外部導出端子7の舌辺7bを切り起こし、
ここにリード線11を挟み込んで半田付けする。また、
(d)図は、外部導出端子7に切込み部7cを形成し、
ここにリード線11を巻きつけて半田付する。
する実施例を示すものである。この実施例においては、
上下アーム側にそれぞれ2個ずつのトランジスタチップ
が並列に組み込まれており、かつ上アームに対応する回
路パターン3-1と下アームに対応する回路パターン3-2
が絶縁基板2-1, 2-2とともに分離して放熱金属ベース
1の上に搭載されている。そして、回路パターン3-1と
3-2との間がブリッジ形の内部接続端子13を介して相
互接続されており、かつ該内部接続端子13の上で所定
のインダクタンスl1 (図1(b)の等価回路参照)を付
与する位置に、補助エミッタ端子となる信号端子9(e1)
がリード線11を介して接続されている。なお、主回路
の外部導出端子7(C2E1)は内部接続端子13とは別部
品としてトランジスタTr2 ,ダイオードD2をマウントし
た回路パターン3-2 のエミッタパターン部から直接引出
している。
施例1と同様であり、ブリッジ形内部接続端子13の上
で付与したインダクタンスl1を適正値に調整することに
より、先記実施例1と同様に主回路に対するスイッチン
グサージの抑制, および上下アームに対する動作バラン
スを図ることができる。図7(a),(b)は、前記のブ
リッジ形内部接続端子13の具体的な支持構造を示した
図であり、異形U字形に屈曲成形された端子の中央部に
は上方に起立した支持片13aを設け、かつ支持片13
aには突起13bが形成してあり。そして、(b)図で
示すように端子ブロック20(外部導出端子の支持部
材)に形成した溝20aの中に前記の支持片13aを遊
嵌式に差し込んだ上で、突起13bで係止保持するよう
にしている。この支持構造により、ブリッジ形内部接続
端子13を回路パターンの上でリフロー半田付けする際
に、多少の上方方向のずれ分を吸収して定位置に保持す
ることができる。なお、このブリッジ形内部接続端子1
3は、図4で述べたと同様に組立状態でパッケージ内に
注入したゲル状充填材21の中に埋没するようにしてい
る。
発明の請求項6〜8に対応する実施例を示すものであ
る。この実施例においては、トランジスタTr1,Tr2 およ
びフライホイールダイオードD1, D2は図10と同様に回
路基板上に分割形成したパターン部3a,3bにマウン
トされ、かつ各パターン部3a,3bからそれぞれ主回
路用の外部導出端子6(C1),7(C2E1) が引出しあり、
さらにトランジスタTr2 のエミッタの外部導出端子8
(E2) はトランジスタTr2 のエミッタ電極,ダイオード
D2とワイヤ12で接続したエミッタパターン部3cに接
続されている。また、前記パターン部3bにはトランジ
スタTr2 のチップマウント部に連ねてトランジスタTr1
に対応するエミッタパターン部3eが形成されており、
このパターン部3eとトランジスタTr1 のエミッタ電
極,ダイオードD1との間がワイヤ12でボンディング接
続されている。
ッタ信号端子9(e1),10(e2) は前記パターン部と分
離して形成したパターン部3f,3gから引出してあ
り、かつこのパターン部3f,3gと前記のエミッタ側
パターン部3e,3cに形成した後述のインダクタンス
形成領域との間がリード線11(アルミワイヤ)により
接続されている。ここで、前記のエミッタパターン部3
c,3eには、図示のように限られた幅のパターン部上
でヘアピン状に細分化した電流通路を生成するように切
込みスリット14を入れ、かつその片側通路部分にトラ
ンジスタ,ダイオードから引出したワイヤ12をボンデ
ィングするとともに、他方の通路部分を配線インダクタ
ンスの形成領域として、実施例1,実施例2で述べた内
部接続端子13と同様に所望の配線インダクタンスを付
与するようにしている。そして、このインダクタンス形
成領域内にリード線11の一端をボンディングしてエミ
ッタ信号端子9(e1),10(e2) の引出し部に所定のイ
ンダクタンスl1, l2を付与するようにしている。
値は、パターン部3c,3eに形成した前記のインダク
タンス形成領域に対するリード線11の接続地点をその
電流通路に沿ってずらすことにより微妙に変化する。そ
こで、図示のようにインダクタンス形成領域に沿って、
あらかじめワイヤの接続位置を実験などで検証する際の
目安となる位置決め表示マーク15を等ピッチおきに形
成しておけば、リード線11の接続位置の確認が容易と
なり、ボンディング作業上での接続地点の指示が出し易
くなる。
例を示すものであり、(a)図ではパターン部3c,3
eのインダクタンス形成領域に沿って丸穴マーク15を
等ピッチおきに形成し、(b)図はパターン部3c,3
eの側縁に沿ってスリット状のマーク15を等ピッチお
きに形成したものであり、いずれの例でもマーク15を
指標としてボンディングする際にリード線11のボンデ
ィング地点の指示,確認が行える。
スタのエミッタ側パターン部を利用して所望の配線イン
ダクタンスl1, l2を付与することにより、次のような利
点が得られる。すなわち、実施例1,2のように外部導
出端子に形成した内部接続端子,あるいはブリッジ形内
部接続端子の上で所望のインダクタンスl1, l2を付与す
るようにした構成では、異なる仕様のトランジスタモジ
ュールに対して適正なインダクタンス値を付与するため
には、信号端子9,10に対するリード線11の接続箇
所を変えるために、端子自身の形状もその都度新たに設
計,製作する必要がある。このために、トランジスタモ
ジュールを系列化して生産する場合でも個々の端子部品
が標準化できない。かかる点、実施例3によれば、仕様
の異なる各種トランジスタモジュールでも端子部品の変
更なしに、回路パターン上でのワイヤ接続地点を変更す
ることで適正な内部配線インダクタンス付与に容易に対
応できる。
(b)に示す。この実施例では、特にトランジスタTr2
に対するエミッタの外部導出端子E2がエミッタパターン
部3cの上で、先記したインダクタンス形成領域に接続
した信号端子e2と隣接してその直後位置から引出すよう
にしている。これにより、図6(c)と図9(b)の等
価回路を比較して判るように、エミッタパターン部3c
の上で付与した配線インダクタンスl2と外部導出端子E2
の引出し部との間のインダクタンス分は殆ど零となる。
ーム側でトランジスタTr1 とTr2 を挟んでその両側の配
線回路に分布する配線インダクタンス分布が等しくなる
ので、これによりトランジスタTr1 とTr2 のスイッチン
グ特性が安定よくバランスする。次に、前記した各実施
例のパワートランジスタモジュールに適用するパッケー
ジの組立構造を図8(a),(b)に示す。図において、
パッケージは、各実施例の回路組立体(トランジスタ,
フライホイールダイオード,外部導出端子など)を回路
基板を介して搭載した金属ベース板1と樹脂ケース16
との組立体からなり、実使用時には共締め用の締結ねじ
17を介して放熱用ブロックフィンなどの冷却体18の
上に固定して装着される。なお、樹脂ケース16の内部
には半導体チップなどを保護するために先記したゲル状
充填材とともに封止樹脂19が充填されている。なお、
図示されてないが、先記実施例で述べた端子ブロックは
樹脂ケース16の上面側に組み込まれている。
脂ケース16の周縁段付き部16aへ嵌まり込んで接着
剤により接着されており、かつその左右両端部には
(b)図で示すように金属ベース板1および樹脂ケース
の段付き部16aの双方にまたがって締結ねじ17が係
合するよう切欠いた共締め用係合溝が形成されている。
かかる構造のパッケージによれば、トランジスタモジュ
ール本体を冷却体18に装着した状態では、金属ベース
板1の底面を冷却体18の面上に密接させつつ、同時に
締結ねじ17で金属ベース板1と樹脂ケース16とを共
締めすることができる。したがって、使用中に金属ベー
ス板1と樹脂ケース16との間の接着部分が剥がれると
いった欠陥のおそれはなく、かつ金属ベース板1は内部
回路の組立てに必要な最小の外形寸法で済むので、それ
だけ材料を節約できる。
組のパワートランジスタチップTr1とTr2 を直列に内部
接続して構成したハーフブリッジの回路組立体を同一パ
ッケージ内に組み込んだトランジスタモジュールについ
て述べたが、このハーフブリッジの回路組立体を2ある
いは3組用いて同一パワー内に組み込み、かつ各ハーフ
ブリッジの間を並列に内部接続して単相フルブリッジ,
3相ブリッジ回路を構成した4個組,あるいは6個組の
パワートランジスタモジュールについても同様に実施で
きることは勿論である。
ッジ回路の上下アームとして、最小単位2個組のスイッ
チング用パワートランジスタチップを直列に内部接続し
てパッケージングしたパワートランジスタモジュールを
対象に、その内部配線構造を各請求項1〜9のように構
成することにより、従来におけるトランジスタモジュー
ルの内部配線構造で問題となっていた高速スイッチング
動作時に発生する過大な跳ね上がり電圧の抑制,並びに
上下アームでのスイッチング特性のバランス化が図れる
とともに、その際に信号端子(補助エミッタ端子)の引
出し部に付与すべき内部配線インダクタンスを内部配線
端子,あるいは回路基板のパターン部を利用してそのイ
ンダクタンス形成領域上で適正,かつ容易に調整するこ
とができ、これにより動作特性の安定化とともに高信頼
性のパワートランジスタモジュールを提供することがで
きる。
ジュールの構成図で、(a)はモジュールの内部配線構
造を示す組立斜視図、(b)はその等価回路図
ジュールの内部配線構造を示す組立斜視図
部導出端子の具体構造例を表す図であり、(a),(b)
は異なる例の組立側面図、(c),(d)は信号端子接続
リードの接続構造図
端子の具体構造を表す図であり、(a)端子全体の斜視
図、(b)は端子ブロックへの取付けた状態図
ジュールの構成図で、(a)は内部配線構造の平面図、
(b)は同側面図、(c)は等価回路図
ワイヤ接続位置決めマークの実施例であって、(a)は
丸形マークのパターン図、(b)はスリット形マークの
パターン図
構造図であり、(a)は側断面図、(b)は底面図
であり、(a)は内部配線構造の平面図、(b)は等価
回路図
の構成図であり、(a)はモジュールの内部配線構造を
示す組立斜視図、(b)は等価回路図
図
明図
グ動作時の電圧,電流波形を表す図であって、(a)は
下アーム側トランジスタTr2 の動作波形図、(b)は本
発明の構成による上アームのトランジスタTr1 の動作波
形図、(c)は図7の従来構成による上アームのトラン
ジスタTr1 の動作波形図
クタンス l2 信号端子e2の引出し部に付与した内部配線インダ
クタンス
Claims (9)
- 【請求項1】ブリッジ回路の上下アームとして、最小単
位2個組のスイッチング用パワートランジスタチップTr
1,Tr2 を直列に内部接続してパッケージングしたパワー
トランジスタモジュールであり、トランジスタチップTr
1,Tr2 を搭載した回路基板の回路パターンからそれぞれ
主回路用外部導出端子C1, C2E1, E2、ゲート端子G1, G2
を引出したものにおいて、前記基板の回路パターンをト
ランジスタチップTr1 とトランジスタチップTr2 との間
で分離した上で、外部導出端子C2E1, E2にトランジスタ
チップTr1,Tr2 に対応する補助エミッタ端子としての信
号端子e1, e2を接続するとともに、外部導出端子C2E1に
おける信号端子e1の接続地点より分岐してトランジスタ
チップTr1 に対応する基板上のエミッタパターン部との
間に所望の配線インダクタンスを付与する内部接続端子
を接続したことを特徴とするパワートランジスタモジュ
ール。 - 【請求項2】内部接続端子を主回路用外部導出端子C2E1
より分岐して一体に形成したことを特徴とする請求項1
記載のパワートランジスタモジュール。 - 【請求項3】ブリッジ回路の上下アームとして、最小単
位2個組のスイッチング用パワートランジスタチップTr
1,Tr2 を直列に内部接続してパッケージングしたパワー
トランジスタモジュールであり、トランジスタチップTr
1,Tr2 を搭載した回路基板の回路パターンからそれぞれ
主回路用外部導出端子C1, C2E1, E2、ゲート端子G1, G2
を引出したものにおいて、前記基板の回路パターンをト
ランジスタチップTr1 とトランジスタチップTr2 との間
で分離した上で、トランジスタチップTr1 のエミッタパ
ターン部とトランジスタチップTr2 のコレクタパターン
部との間にブリッジ形内部接続端子を接続するととも
に、該内部接続端子の上でトランジスタチップTr1 のエ
ミッタパターン部との間に所望の内部配線インダクタン
スを付与する地点にトランジスタTr1 に対応する補助エ
ミッタ端子としての信号端子e1を接続したことを特徴と
するパワートランジスタモジュール。 - 【請求項4】ブリッジ型内部接続端子を、外部導出端子
の保持部材である端子ブロックに上下可動に遊嵌支持し
たことを特徴とする請求項3記載のパワートランジスタ
モジュール。 - 【請求項5】内部接続端子をパッケージ内に注入したゲ
ル状充填材の中に埋没させたことを特徴とする請求項1
ないし4記載のパワートランジスタモジュール。 - 【請求項6】ブリッジ回路の上下アームとして、最小単
位2個組のスイッチング用パワートランジスタチップTr
1,Tr2 を直列に内部接続してパッケージングしたパワー
トランジスタモジュールであり、トランジスタチップTr
1,Tr2 を搭載した回路基板の回路パターンからそれぞれ
主回路用外部導出端子C1, C2E1, E2、ゲート端子G1, G2
を引出したものにおいて、前記基板の回路パターンでト
ランジスタチップTr1 のエミッタパターン部とトランジ
スタチップTr2 のコレクタパターン部とを連ねて形成し
た上で、トランジスタチップTr1,Tr2 ごとにエミッタパ
ターン部の電流通路にインダクタンス形成領域を形成す
るとともに、該領域上で所望の内部配線インダクタンス
を付与する地点に各トランジスタTr1,Tr2 に対応する補
助エミッタ端子としての信号端子e1, e2を接続したこと
を特徴とするパワートランジスタモジュール。 - 【請求項7】回路基板上のエミッタパターン部に対し、
電流通路の幅を細分化する切込みスリットを入れてイン
ダクタンス形成領域を形成したことを特徴とする請求項
6記載のパワートランジスタモジュール。 - 【請求項8】インダクタンス形成領域に沿って信号端子
の接続地点の位置決め用マークを形成したことを特徴と
する請求項6,7記載のパワートランジスタモジュー
ル。 - 【請求項9】下アーム側のトランジスタチップTr2 のエ
ミッタパターン部に対し、外部導出端子E2の接続位置を
信号端子e2の接続地点に隣接してその後部に設定したこ
とを特徴とする請求項6記載のパワートランジスタモジ
ュール。
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