JPH07993B2 - 推進工法における埋設管の支持装置 - Google Patents

推進工法における埋設管の支持装置

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JPH07993B2
JPH07993B2 JP32813592A JP32813592A JPH07993B2 JP H07993 B2 JPH07993 B2 JP H07993B2 JP 32813592 A JP32813592 A JP 32813592A JP 32813592 A JP32813592 A JP 32813592A JP H07993 B2 JPH07993 B2 JP H07993B2
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diameter
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宏一 木村
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株式会社機動技研
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、推進工法における埋
設管の支持装置に関し、詳しくは、下水道等の地下埋設
管を施工する際に、地盤を開削することなく、地中に埋
設孔を形成しながら、形成された埋設孔に埋設管を順次
推進させて埋設していく、いわゆる推進工法において、
埋設孔を形成する先導体に連結される推進軸体に対して
埋設管を保持固定させる支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の推進工法では、埋設管として、ヒ
ューム管や鋼管などの機械的強度もしくは軸方向耐荷力
のある管材料を用いるのが普通であり、FRPM管や塩
ビ管のように軸方向耐荷力に劣る管材料は使用できない
とされていた。これは、従来の推進工法では、オーガー
や泥水掘進機などの先導体の後方に埋設管をつなげてい
くとともに、最後尾の埋設管に対して、立坑内に設置さ
れた元押しジャッキで推進力を加え、地盤の摩擦抵抗や
掘削抵抗に打ち勝って、埋設管列および先導体を地盤内
に推進させていく。そのため、埋設管列、特に最後尾の
埋設管の端面に非常に大きな力が加わり、耐久力のない
管材料では、局部的に変形したり破損したりしてしまう
のである。
【0003】そこで、発明者らは、埋設管をその中央に
通され、先導体に連結された推進軸体に保持固定させ、
埋設管列に加わる推進力および地盤からの摩擦抵抗など
を、個々の埋設管毎に、もしくは、適数個置きの埋設管
毎に分散させて、推進軸体との間で伝達させる方法を発
明し、先に、特願平1−183271号、特願平1−2
40408号、特願平2−289901号などで特許出
願している。
【0004】これらの方法では、埋設管列の複数個所に
分散して推進軸体との間で力を伝達させることができる
ので、埋設管列の最後尾もしくは先頭のみで力を伝達す
る従来の方法に比べて、個々の埋設管に加わる力を格段
に減少させることができる。また、埋設管の内面に、支
持装置に備えたゴム製の膨張袋を押し当てて、その間に
作用する摩擦支持力で埋設管を支持させれば、埋設管の
全周に均等な力が加わり、埋設管の端部などに力を加え
るのに比べて、埋設管を局部的に変形させたり傷付けた
りすることが少ない。その結果、前記した塩ビ管のよう
に軸方向耐荷力に劣る管材料でも、推進工法が適用でき
るようになった。
【0005】さらに、発明者らは、推進軸体の外周に、
細長い膨張チューブを螺旋状に巻回して、その外周をゴ
ム等からなる外被カバーで覆っておき、外被カバーの全
面を均等に膨張させて、埋設管に対する摩擦支持力を増
大させた支持装置を発明し、特願平3−130656号
にて特許出願している。この装置では、螺旋状に巻回さ
れた1本の膨張チューブで、広い範囲の埋設管を支持で
きるので、圧力空気配管などの設備が簡単になる。ま
た、膨張チューブの全長が均等に膨張して、埋設管の円
周方向および長さ方向の全体に均等な摩擦支持力を作用
させることができるので、埋設管を効率良く支持できる
とともに、埋設管に偏った力を加えて局部的に変形させ
るような問題が生じない。さらに、膨張チューブの外周
を外被カバーで覆っているので、螺旋状に巻回された膨
張チューブが、埋設管からの摩擦抵抗で軸方向にずれた
り、傷ついたりすることを、良好に防止できる、等の利
点も備えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な螺旋状に巻回された膨張チューブを用いた支持装置で
は、埋設管の管径が変わると、支持装置全体の構造を変
える必要があり、埋設管の管径変更に対する融通性に劣
るという問題があった。これは、上記支持装置では、螺
旋状に巻回された膨張チューブの全体外径が、埋設管の
内径に合わせて設計されており、埋設管の内径が変われ
ば、膨張チューブの巻回外径も変更しなければならな
い。膨張チューブの巻回外径を変更するには、膨張チュ
ーブ自体の太さを変えたり、膨張チューブを巻回する支
持筒を、外径の大きなものに取り替えたりする必要があ
る。
【0007】そのため、埋設管の管径が変わるたびに、
膨張チューブの巻回外径の違う支持装置を、推進軸体に
取り付け直す手間がかかり、作業能率が低下する。膨張
チューブの巻回外径が異なる複数機種の支持装置を製造
して準備しておく必要があるため、設備コストが増大す
る。そこで、この発明の課題は、上記のような螺旋状に
巻回された膨張チューブを用いた埋設管の支持装置にお
いて、埋設管の管径変更に容易に対応できる支持装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する、こ
の発明にかかる推進工法における埋設管の支持装置は、
先導体の後方に連結されて先導体に推進力を伝える推進
軸体に埋設管を保持固定させる支持装置であって、推進
軸体の外周を囲んで螺旋状に巻回配置され、圧力媒体を
供給することによって外周側に膨張する膨張チューブ
と、膨張チューブの外周を覆う外被カバーと、外被カバ
ーの外周に着脱自在に装着され、外被カバーとともに半
径方向に移動可能な径調整部材とを備えている。
【0009】膨張チューブは、ゴムあるいは柔軟な合成
樹脂など、弾力的に変形可能で、内部に空気や水、油な
どの圧力媒体を供給することによって、膨張することの
できる材料からなり、細長いチューブ状に形成されてい
る。膨張チューブの材質や厚みあるいは外形などは、埋
設管の管径適用範囲や伝達すべき摩擦支持力の大きさな
どの条件を考慮して設定する。膨張チューブの断面形状
は、内部に流体圧を供給したときと供給しないときで、
厚み方向に大きく変形できるものが好ましい。具体的に
は、膨張チューブに流体圧を供給しないときには、偏平
な楕円状あるいは長円状で、流体圧を供給すると、その
短軸方向に膨張して、円形に近くなるもの等が好まし
い。
【0010】膨張チューブは、推進軸体の外周を囲ん
で、埋設管の内面に対向する位置に、螺旋状に巻回され
た状態で配置される。埋設管の径が小さければ、推進軸
体の外周面に直接膨張チューブを巻回することも可能で
あるが、通常は、推進軸体の外周面から一定の間隔をあ
けて、推進軸体と同心の支持筒を取り付け、この支持筒
に膨張チューブを巻回するのが好ましい。支持筒を、推
進軸体に対して、ボルトなどで着脱自在に取り付けてお
けば、推進軸体に対する支持装置の取り付け取り外しが
簡単に行える。支持筒と推進軸体の間の空間は、前記し
た測量空間や各種配管ケーブルの通過空間として利用さ
れる。
【0011】膨張チューブは、隣接して配置される膨張
チューブ同士が互いに接触する程度に密接させて巻回し
てもよいし、間隔をあけた状態で巻回してもよい。巻回
された膨張チューブが推進軸体の軸方向に移動しないよ
うに、膨張チューブの側面に当接できる規制部材を設け
ておくのが好ましい。規制部材は、膨張チューブ全体の
両端側面のみに当接するようにしておいてもよいし、膨
張チューブの螺旋形状に合わせて、螺旋状をなす規制部
材を設けておけば、膨張チューブの各巻回円周毎に、確
実に移動を規制することができる。また、膨張チューブ
の下面を支持筒に固定しておいてもよい。さらに、膨張
チューブを、ある程度移動可能に設けておくことによっ
て、埋設管の内周面に対する当接あるいは摩擦支持力の
偏りを調整する作用を果たさせる場合もある。
【0012】膨張チューブには、何れかの末端などに、
圧力媒体を供給したり、排出したりするための圧力媒体
給排口を設けておく。この給排口には、通常の圧力配管
やホースなどの連結に用いられている各種のバルブ装置
が取り付けられる。膨張チューブは、1本の推進軸体の
全長にわたって、1本の連続した膨張チューブを巻回し
ておいてもよいし、推進軸体の全長を複数に分割して、
複数本の膨張チューブで推進軸体の全長を覆うように巻
回しておいてもよい。この場合、各膨張チューブの圧力
媒体給排口に別々の流体配管を接続してもよいし、各膨
張チューブの圧力媒体給排口を順番に配管接続して、複
数の膨張チューブに1本の流体配管から流体圧を供給す
るにようにしてもよい。
【0013】さらに、複数本の膨張チューブを横に引き
揃えた状態で、同時に螺旋状に巻回すれば、複数本の膨
張チューブが交互に並んだ状態で推進軸体の外周を囲む
円筒状に巻回される。これは、いわゆる二重螺旋あるい
は複螺旋と呼ばれる螺旋構造である。この場合、各膨張
チューブの圧力媒体給排口を、巻回された膨張チューブ
の端面に並べて配置することができるので、流体配管へ
の接続が行い易くなる。また、各膨張チューブへの圧力
媒体供給を独立させて制御できれば、ひとつの膨張チュ
ーブが破損しても、他の膨張チューブに影響を与えず、
埋設管の支持に支障がないようにしたり、必要な摩擦支
持力や埋設管の耐久力に合わせて、適当な本数の膨張チ
ューブのみに流体圧を供給したりすることができる。こ
のような動作は、流体配管の配置構造と圧力制御バルブ
等の配管設計を適当に行うことにより容易に実現でき
る。
【0014】膨張チューブは、推進軸体の軸方向の全長
にわたって巻回されていてもよいし、中央付近の一定長
さのみに巻回されてあってもよいし、前後の端部周辺な
ど、複数個所に断続的に巻回されてあってもよい。膨張
チューブの外周は、外被カバーで覆われる。外被カバー
は、膨張チューブの膨張および収縮変形に対応して、膨
張収縮あるいは変形できる材料が用いられる。また、外
被カバーの外周に取り付ける径調整部材の摩擦支持力が
大きくなるように、摩擦係数の大きな材料を用いるのが
好ましい。径調整部材を取り外した状態でも使用できる
ように、埋設管内面との摩擦係数が大きく、膨張チュー
ブの傷付きや磨耗を防いだりできる材料が好ましい。具
体的には、膨張チューブと同様のゴム等からなる弾性材
料が使用できる。なお、外被カバー自体は弾性変形でき
なくても、膨張チューブの膨張収縮に伴って移動もしく
は変形できるように取り付けておいてもよい。具体的に
は、耐磨耗性のある編織布や合成樹脂シートなどが使用
できる。
【0015】外被カバーは、膨張チューブに取付固定し
ておいてもよいが、膨張シートを取り付けた支持筒など
を介して推進軸体に直接固定しておくほうがよい。これ
は、埋設管から径調整部材を介して外被カバーの軸方向
に作用する摩擦抵抗力が、膨張チューブまで伝達されな
いようにできるためである。外被カバーのうち、径調整
部材との当接面に、突起や溝などからなる細かな凹凸を
形成しておいたり、摩擦係数を高めるための表面処理を
施しておけば、径調整部材および埋設管に対する支持力
をより高めることができる。逆に、外被カバーと膨張チ
ューブとの当接面を滑り易くしておけば、外被カバーか
ら膨張チューブに軸方向の力が加わり難くなり、膨張チ
ューブの軸方向のずれや変形を防止できる。
【0016】外被カバーは、1枚の外被カバーで膨張チ
ューブの全体を覆って円筒状に取り付けておいてもよい
が、推進軸体の軸方向に沿う帯状の外被カバーを複数
枚、円周上に並べた状態で取り付けておくほうが、膨張
チューブの膨張収縮に伴う変形が容易であり、摩擦支持
力の伝達も確実である。分割された外被カバー同士の間
には、ある程度の隙間があっても、全体の摩擦支持力は
十分に確保できる。
【0017】径調整部材は、外被カバーの外周に着脱自
在に装着され、径調整部材の外周面が埋設管の内面に当
接するようにして使用される。また、径調整部材は、外
被カバーの膨張伸縮に合わせて、半径方向に移動可能に
しておく必要がある。径調整部材は、外被カバーの外周
全面および埋設管の内周全面に当接するものでもよい
が、必要な摩擦支持力が作用する範囲で、部分的に外被
カバーおよび埋設管に当接するようになっていてもよ
い。径調整部材は、リング状をなす径調整部材を外被カ
バーの外周に嵌め込むように装着してもよいし、周方向
に分割形成された径調整部材を、外被カバーの外周に並
べて配置するようにしてもよい。径調整部材が周方向に
分割形成されている場合は、外被カバーおよび埋設管の
全周方向に均等に配置されるようにしておく。外被カバ
ーの軸方向で複数個に分割された径調整部材を用いるこ
ともできる。
【0018】径調整部材を構成する材料は、少なくと
も、外被カバーおよび埋設管に当接する部分が、必要な
摩擦支持力を伝達できる摩擦係数および耐久性を備えた
材料を用いる。具体的には、前記した外被カバーの材料
と同様でよく、変形が容易なゴムや合成繊維布などから
なるものが使用できる。径調整部材は、外被カバーの外
周面と埋設管の内周面に当接できる形状であれば、板
状、ブロック状等任意の形状が採用できる。径調整部材
の内外周面は、外被カバーや埋設管の曲率に合わせた曲
面状に形成しておいてもよいし、変形が容易なシート状
のものや、小さな面積に分割されたものであれば、平坦
なものでも構わない。径調整部材の具体例としては、分
割形成されたブロックを、柔軟性のあるゴムベルトや金
属チェーンなどで移動可能に連結したものが使用でき
る。外被カバーと同じような弾力変形可能なシート状の
径調整部材を、外被カバーの上に重ねて取り付けるよう
にすることもできる。
【0019】径調整部材は、適用する埋設管の管径毎
に、外径の異なる径調整部材を用意して、外被カバーに
取り替え装着して使用するのが好ましい。但し、埋設管
の管径の違いが小さければ、外被カバーおよび膨張チュ
ーブの膨張収縮量を調整することで対応できるので、ひ
とつの径調整部材を複数の異なる管径の埋設管に使用す
ることも可能である。
【0020】径調整部材を外被カバーに着脱自在に装着
する手段としては、ボルトなどの締結金具を用いたり、
リング状の径調整部材を外被カバーに嵌め込んだりする
ようにしておけばよい。径調整部材を、外被カバーを固
定する構造部材に取り付けておいてもよい。径調整部材
を、半径方向に重ねた複数の板やシートで構成してお
き、これらの板やシートの重ねる枚数を自由に変更でき
るように取り付けておけば、ひとつの径調整部材で、埋
設管の管径に対する適用範囲が非常に広くなる。
【0021】以上に説明した埋設管の支持装置は、従来
の任意の構造を有する推進軸体に取り付けることができ
る。推進軸体は、鋼管などからなり、内部に排土用のス
クリューコンベアを備えたり、泥水の供給および排出路
を設けてあったり、先導体のオーガーを回転駆動する回
転軸を備えていたりする。支持装置を推進軸体にボルト
締結などで着脱自在に取り付けられるようにしておけ
ば、必要な推進軸体のみに支持装置を取り付けて使用す
ることが可能になる。
【0022】先導体の構造や、推進工法の具体的方法に
ついては、通常の推進工法がそのまま適用でき、例え
ば、オーガーによる掘進工法、泥水加圧工法、圧密工法
等が挙げられ、それぞれの工法によって先導体に備える
機構装置の構造が異なる。この発明の支持装置で支持さ
せる埋設管としては、前記した塩ビ管やFRPM管のよ
うに、比較的軸方向耐荷力に劣る管材料からなるものに
用いたときに、大きな効果を発揮できるが、ヒューム管
や鋼管などでも、比較的肉厚が薄いものなどに用いれば
好ましい効果を挙げることができる。
【0023】
【作用】螺旋状に巻回された膨張チューブの外周を外被
カバーで覆ってなる支持装置は、膨張チューブに圧力媒
体を供給することにより、外被カバーの外周面が半径方
向に膨張収縮変形を行う。外被カバーが膨張したとき
に、埋設管の内面に当接して、十分な摩擦支持力を作用
させることができれば、この状態で、推進軸体に埋設管
が支持されることになる。埋設管の管径が変わっても、
管径の変化がわずかであれば、外被カバーの膨張量を調
整するだけで対応できる場合もある。
【0024】しかし、埋設管の管径が大きく変わって、
外被カバーが膨張しても、埋設管の内面に当接できなか
ったり、十分な摩擦支持力が生じなかったりする場合に
は、外被カバーに径調整部材を装着する。外被カバーに
径調整部材を装着すれば、全体の外径を大きくすること
ができる。径調整部材が外被カバーの膨張収縮とともに
半径方向に移動可能であれば、外被カバーを膨張させた
ときに、径調整部材の外周面を埋設管の内面に当接させ
て、十分な摩擦支持力を作用させることができる。
【0025】埋設管の管径に合わせて、外径の異なる径
調整部材を用意しておき、外被カバーの外周に取り替え
装着すれば、同じ膨張チューブおよび外被カバーからな
る支持装置で、異なる管径の埋設管でも確実に支持する
ことが可能になる。径調整部材の取り替えは、支持装置
全体の取り替えに比べれば、はるかに簡単に作業がで
き、複数の径調整部材を製造しておくコストもそれほど
高くはつかないから、複数管径用の支持装置を準備して
おくのに比べれば、はるかに設備コストが安価になる。
【0026】
【実施例】ついで、この発明の実施例を図面を参照しな
がら以下に説明する。図2は、この発明にかかる支持装
置の使用状態を示している。地盤Eには立坑Vが掘削さ
れ、この立坑Vの側壁から水平方向に埋設孔Hが掘削施
工される。先端にオーガ10を備えた先導体1は、後方
に鋼管などからなる推進軸体2が順次連結されて継ぎ足
されていく。推進軸体2の内部には、オーガ10の回転
駆動および排土を行うためのスクリュウコンベア11が
設けられる。推進軸体2の後端は、立坑V内に設置され
た元押しジャッキ(図示せず)からの推力を受けるよう
になっている。
【0027】塩ビ管などからなる埋設管3は、先導体1
の後方に、推進軸体2の外周を囲む形で順次継ぎ足され
ていく。埋設管3は、先導体1に固定されていてもよい
が、先導体1から推進力を伝達する必要はないので、先
導体1と離れない程度に連結しておけば十分である。推
進軸体2には、支持装置4が取り付けられている。この
支持装置4の外周が埋設管3の内面に当接し、支持装置
4と埋設管3の内面との間に生じる摩擦支持力で、埋設
管3を支持装置4すなわち推進軸体2に取付固定する。
したがって、元押しジャッキから推進軸体2に加えられ
た推力は、支持装置4を介して埋設管3に伝達され、地
盤Eから埋設管3に加わる摩擦抵抗に対抗して、埋設管
3を推進させる。
【0028】図1および図3は、支持装置4の全体構造
を示している。推進軸体2との間に円板状の両端支持板
54、54を介して、推進軸体2と同心の円筒状をなす
支持筒50が取り付けられている。支持筒50は、推進
軸体2のほぼ両端近くまで設けられている。図3に示す
ように、両端支持板54、54には、測量用のレーザ光
線の照射経路となる開口56と、先導体1等への電力ケ
ーブルその他の通路となる貫通路58が設けられてい
る。
【0029】支持筒50の外面に沿って、膨張チューブ
60が螺旋状に巻回配置されている。膨張チューブ60
は、細長いゴム製の筒状体であり、両端に圧力媒体の給
排口となるバルブ装置62、62を備えている。バルブ
装置62、62には、配管70が連結され、配管70は
立坑Vや地表に設置された圧力媒体源に接続されてい
る。
【0030】膨張チューブ60の外周は、帯状のゴムシ
ートなどからなる外被カバー80で覆われている。図4
に詳しく示すように、外被カバー80の軸方向両端は、
支持筒50の両端に設けられたフランジ部55にボルト
57で締結されている。図3に示すように、外被カバー
80は、膨張チューブ60の外周を、円周方向に複数枚
(図では6枚)で分割して覆っている。
【0031】外被カバー80の外周に、全体が環状をな
す径調整部材84が装着されている。径調整部材84
は、積層ゴム板からなる角柱状の調整ブロック85が、
外被カバー80の周方向に一定間隔毎に配置され、各調
整ブロック85同士は、ゴムなどからなる伸縮可能な連
結帯86で連結一体化されている。周方向の一部で、調
整ブロック85、85を、連結帯86ではなく連結ボル
ト87で連結している。この連結ボルト87の個所で、
リング状の径調整部材84を開閉して、外被カバー80
の外周に着脱自在に装着する。径調整部材84の厚み
は、外被カバー80に装着したときに、径調整部材84
の外径が、埋設管3の内径よりも少し小さくなる程度に
設定されている。
【0032】図1に示すように、外被カバー80の軸方
向に沿って、複数個(図では4個)の径調整部材84を
並べて装着している。推進施工を実施する際の地盤条件
などによっては、径調整部材84の装着数を減らして、
径調整部材84同士の間に間隔をあけた状態でも使用す
ることができる。以上のような構造を備えた支持装置4
の使用について説明する。
【0033】図1および図3、図4に示すように、膨張
チューブ60に圧力媒体が供給されていない状態では、
膨張チューブ60は偏平な長円形状をなしており、外被
カバー80も平坦である。径調整部材84の外径すなわ
ち支持装置4全体の外径は、埋設管3の内径よりも少し
小さく設定されている。したがって、支持装置4が取り
付けられた推進軸体2を、埋設管3の内部に容易に挿入
することができる。
【0034】図5に示すように、膨張チューブ60に圧
力媒体を供給して、膨張チューブ60を膨張させると、
膨張チューブ60の内周側は支持筒50で規制されてい
るので、膨張チューブ60全体が外周側に膨張移動する
ことになる。膨張チューブ60が外周側に膨張すると、
外被カバー80も外周側に膨張するように変形し、外被
カバー80の変形に伴って径調整部材84が外周側に移
動し、径調整部材84の外周面が埋設管3の内面に押し
当てられる。その結果、径調整部材84と埋設管3の内
面との間に摩擦支持力が発生するので、埋設管3と支持
装置4および推進軸体2が連結固定される。
【0035】このようにして、支持装置4を介して推進
軸体2と埋設管3を一体化させたものを、図2に示すよ
うに、先導体1の後方に配置し、推進軸体2を先導体1
に連結固定する。推進軸体2は順次後方に継ぎ足されて
連結固定される。埋設管3同士も、スリーブによる嵌合
や接着により順次接合される。推進軸体2の最後尾に元
押しジャッキなどで推力を加えれば、推進軸体2および
先導体1が推進されるとともに、推進軸体2に支持され
た埋設管3も推進されていく。なお、図2では、全ての
埋設管3をその内側の支持装置4すなわち推進軸体2に
支持させているが、地盤Eからの摩擦抵抗力の大きさや
埋設管3の耐久力を考慮すれば、何本か置きの埋設管3
のみを推進軸体2に支持されるだけでも、推進可能であ
る。埋設管3を支持させない推進軸体2には、支持装置
4を取り付けておく必要はない。
【0036】上記のようにして、先導体1および推進軸
体2とともに埋設管3を地盤E内に推進させ、埋設孔H
を形成すると同時に埋設孔Hに埋設管3が敷設施工され
る。出発立坑Vから目的の立坑まで埋設管3が敷設され
た後、支持装置4の膨張チューブ60に供給されていた
圧力媒体を排出すれば、膨張チューブ60は収縮して、
径調整部材84は埋設管3の内面から離れ、埋設管3と
支持装置4の支持固定は解除される。埋設管3から、支
持装置4および推進軸体2を引き出せば、埋設管3のみ
が地盤Eの埋設孔Hに残り、埋設管3の施工は完了す
る。
【0037】埋設管3の管径を変更するときには、支持
装置4の外被カバー80に装着された径調整部材84
を、ボルト87を緩めて取り外す。そして、つぎに施工
する埋設管3の管径に合わせて用意された径調整部材8
4、具体的には調整ブロック85の厚みを変えた径調整
部材84を、外被カバー80に装着し直した後、前記同
様の推進施工を行えばよい。
【0038】
【発明の効果】以上に述べた、この発明にかかる推進工
法における埋設管の支持装置によれば、螺旋状に巻回さ
れた膨張チューブを用いることで、埋設管の全周に均等
に摩擦支持力を作用させることができたり、圧力配線設
備が簡単になったりするというような利点を生かしなが
ら、前記のような径調整部材を備えていることにより、
埋設管の管径の変更に容易に対応できるようになる。
【0039】その結果、埋設管の管径が変わるたびに、
支持装置の全体を取り替えたり、対応管径の異なる複数
の支持装置を準備したりする手間とコストが削減できる
ので、推進施工全体の作業能率向上および施工コストの
低減に大きく貢献できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例となる支持装置の取付状態
を示す断面図
【図2】 推進工法の施工状態を示す概略断面図
【図3】 図1と直交する方向の断面図
【図4】 径調整部材周辺の詳細構造を示す拡大断面図
【図5】 埋設管を支持した状態の拡大断面図
【符号の説明】
1 先導体 2 推進軸体 3 埋設管 4 支持装置 50 支持筒 60 膨張チューブ 70 配管 80 外被カバー 84 径調整部材 85 調整ブロック

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先導体の後方に連結されて先導体に推進
    力を伝える推進軸体に埋設管を保持固定させる支持装置
    であって、推進軸体の外周を囲んで螺旋状に巻回配置さ
    れ、圧力媒体を供給することによって外周側に膨張する
    膨張チューブと、膨張チューブの外周を覆う外被カバー
    と、外被カバーの外周に着脱自在に装着され、外被カバ
    ーとともに半径方向に移動可能な径調整部材とを備えて
    いることを特徴とする推進工法における埋設管の支持装
    置。
JP32813592A 1992-12-08 1992-12-08 推進工法における埋設管の支持装置 Expired - Lifetime JPH07993B2 (ja)

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