JPH08100934A - 加湿膜及びその製法 - Google Patents

加湿膜及びその製法

Info

Publication number
JPH08100934A
JPH08100934A JP6237689A JP23768994A JPH08100934A JP H08100934 A JPH08100934 A JP H08100934A JP 6237689 A JP6237689 A JP 6237689A JP 23768994 A JP23768994 A JP 23768994A JP H08100934 A JPH08100934 A JP H08100934A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
humidifying
water
polymer
porous
membrane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6237689A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3758693B2 (ja
Inventor
Sadakatsu Hamazaki
貞勝 浜崎
Yoshihiko Shibata
佳彦 柴田
Yoichi Shimizu
洋一 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Gore Tex Inc
Original Assignee
Japan Gore Tex Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Gore Tex Inc filed Critical Japan Gore Tex Inc
Priority to JP23768994A priority Critical patent/JP3758693B2/ja
Publication of JPH08100934A publication Critical patent/JPH08100934A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3758693B2 publication Critical patent/JP3758693B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Humidification (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 加湿膜の水蒸気透過性を低下させることな
く、耐汚染性を改善すること。 【構成】 多孔質高分子基材の骨格を、撥水性及び撥油
性を有する有機ポリマーで被覆し、かつ連続気孔を維持
した加湿器用加湿膜。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加湿器用加湿膜及びその
製法に係る。
【0002】
【従来の技術】居住空間の湿度コントロールの手段とし
て一般に加湿器が使用されている。この加湿器として
は、超音波方式、スプレー方式、自然蒸発方式等種々の
ものが実用化されているが、ランニングコストが低いこ
と、白粉の発生が無くて清潔であること等の理由から、
疎水性の高分子多孔質膜を用いた膜式加湿器が近時注目
を集めている。これは、疎水性の高分子多孔質膜の、水
蒸気を透過させるが水を透過させないという特性を利用
したもので、この多孔質膜を境界面として、一方の領域
に水を設け、他方の領域に空気を送ることにより、この
多孔質膜を経由して水蒸気を移動させ、空気側を加湿す
るものである。この膜式加湿器は、特開昭50−588
52号公報、実開昭54−56963号公報、特開昭6
0−171337号公報、特開昭61−27434号公
報等にその具体的な考え方が示されている。
【0003】また、疎水性高分子多孔質膜に通気性布を
重ねて補強した複合シートで中空構造体を構成すること
も開示されている(特公平3−61096号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記疎水性
多孔質材料から成る加湿膜を用いた加湿器は、加湿用水
に油性成分例えば配管工事等で用いられ切削油等が混入
した場合、この油性成分が膜表面に付着した後膜内部に
侵入し、加湿用水は、この侵入した部分から膜を透過
し、漏れ出すようになる。また、長期間の使用により、
加湿用水中に含まれる有機性、無機性の不純物がこの加
湿膜の表面に付着し、この汚れにより加湿膜の撥水性が
低下し、所定の耐水圧を維持出来なくなって加湿用水が
漏れ出すようになる。このような加湿器からの水のリー
クは、加湿空気に水滴が混じり合い、室内を漏らすこと
になる。併せて、カルシウム等の成分を含んだ加湿用水
が室内に飛散することとなり、飛散した水が乾燥する
と、後に白粉が残り、白粉公害となる。
【0005】このように、従来の加湿膜は耐切削油性、
耐汚染性等に欠けるため、このような加湿膜を用いた加
湿器を運転する場合は、加湿用水を前処理し、これらの
不純物を除去する必要があったが、この前処理は、設備
的にも大がかりとなり、コスト高となり実用的ではなか
った。従って、切削油による汚染、加湿用水中の不純物
による汚染が発生すると、加湿膜の全面交換が必要であ
った。
【0006】以上の様な問題を解決するために、特開平
5−18572号公報には、多孔質疎水性高分子材料に
親水性樹脂の連続被膜を設けた加湿膜を用いることが提
案されている。しかしながら、この加湿膜は、多孔質材
料を無孔質としたもので、透湿度の低下は避けられず、
加湿能力の低下は、装置の大型化につながっていた。ま
た、この加湿膜は無孔質である為に通気性が無く、加湿
器内に加湿用水を導入する際、空気を排除する為の手段
が別途必要であるという煩わしさがあった。
【0007】以上のことから、耐汚染性を有し、透湿度
の大きい加湿膜の出現が望まれていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、多孔質高分子基材の骨格が撥水性及び撥
油性を有する有機ポリマー、好ましくは繰り返し表われ
るペンダント基としてフッ素化有機側鎖を有する有機ポ
リマーで被覆され、好ましくは有機ポリマーの連続被膜
で被覆され、かつ連続気孔を有することを特徴とする加
湿器用加湿膜を提供する。
【0009】この有機ポリマーは、疎水性、疎油性を有
するので耐汚染性を有し、かつ超微粒子状の水性ラテッ
クスを多孔質高分子基材の骨格に被覆する方法により連
続孔構造を有する疎水性疎油性の多孔質膜を提供するこ
とができる。従って、本発明のもう1つの側面によれ
ば、多孔質基材に、撥水性及び撥油性を有する有機ポリ
マー、好ましくは繰り返し表われるペンダント基として
フッ素化有機側鎖を有する有機ポリマーの粒子が存在し
かつその粒子が0.01〜0.5μmの平均粒径を有す
る水性ラテックスを塗布した後、存在する水及び界面活
性剤を除去してから、ポリマーを溶融させて基材骨格を
被覆する工程を含むことを特徴とする加湿器用加湿膜の
製法も提供される。
【0010】本発明に用いる多孔質高分子基材は、基材
の表面から裏面にかけて連通する多数の微細孔を有する
高分子材料からなる。具体的には、耐熱性、耐腐食性を
有するものが好ましく、ポリエチレン、ポリプロピレン
等のポリオレフィン樹脂の多孔質体、ポリカーボネー
ト、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリエステル等の多孔質体、ポリテトラフルオロエ
チレン、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロ
ピレン共重合体、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリ
デン等のフッ素樹脂の多孔質体等が使用出来るが、なか
でもポリテトラフルオロエチレンを延伸処理して得られ
る多孔質材料は、フィブリルと呼ばれる小繊維とノード
と呼ばれる結節から構成された独特の連通多孔質構造を
有しており、本発明で用いる有機ポリマーの微細粒子を
安定してその構造体に取り込むことが出来、撥水性、耐
熱性、耐薬品性にも優れており、好ましい材料といえ
る。
【0011】多孔質高分子材料の孔径としては、本発明
の有機ポリマーの粒子が入り込むことが必要であり、通
常0.01〜10μm、特に0.1〜1μmの平均孔径
のものが好ましい。この孔径が大きすぎると、耐水圧の
低下をもたらし良くない。空孔率は、5〜95%、特に
60〜95%のものが好ましい。空孔率が小さすぎると
透湿度が小さくなって加湿効率が低下する。また大きす
ぎると多孔質材料の強度が低下する。厚みについては5
〜1000μm、特に30〜100μmのものが好まし
く、厚すぎると、透湿度が低下し、逆にあまり薄いもの
では強度的に問題がある。
【0012】本発明の多孔質高分子基材の骨格を被覆す
る有機ポリマーは撥水性及び撥油性を有する有機ポリマ
ーであれば特に限定されないが、フッ素化有機側鎖を繰
り返し表われるペンダント基として有するポリマーが好
適である。この有機ポリマーは、ポリマー鎖のペンダン
ト基が高くフッ素化されているので、基材である多孔質
高分子材料の撥水性および撥油性を増大させる働きがあ
る。
【0013】フッ素化有機側鎖を繰り返して有する有機
ポリマーとしては、具体的には、式
【0014】
【化1】
【0015】(式中、nは3〜13の基数であり、Rは
H又はCH3 である)のフルオロアルキルアクリレート
及びフルオロアルキルメタクリレート、フルオロアルキ
ルアリールウレタン、例えば
【0016】
【化2】
【0017】フルオロアルキルアリルウレタン、例えば
【0018】
【化3】
【0019】フルオロアルキルマレイン酸エステル、例
えば
【0020】
【化4】
【0021】フルオロアルキルウレタンアクリレート、
フルオロアルキルアミド、フルオロアルキルスルホアミ
ドアクリレート、などのモノマーを重合して得られるも
のが好適である。フッ素化アルキル部分は6〜16個の
炭素原子を有することが好ましく、6〜12個の炭素原
子を有することが最も好ましい。撥水性及び撥油性を有
するその他の有機ポリマーとして主鎖に脂肪族環構造を
有するものもある。具体的には、次の一般式で示される
ものなどを挙げることができる。
【0022】
【化5】
【0023】(ただし、R1 はFまたはCF3 ,R2
FまたはCF3
【0024】
【化6】
【0025】(ただし、1は0〜5、mは0〜4、nは
0〜1、1+m+nは1〜6、RはFまたはCF3
【0026】
【化7】
【0027】(ただし、o,p,qは0〜5、o+p+
qは1〜6) これら一般式で示される含フッ素重合体の中でも、特に
次のような環構造を有するものが好適に用いられる。
【0028】
【化8】
【0029】
【化9】
【0030】また、撥水性及び撥油性を有する含フッ素
有機ポリマーとして市販されている「AFポリマー」
(デュポン社の商品名)、「サイトップ」(旭硝子の商
品名)などもポリマーの種類としては使用可能である。
また、上記の如きポリマーの撥水性及び撥油性を失なわ
ない限り共重合体も使用できることはもちろんである。
【0031】ここで、共重合させる単量体としては、特
に限定はされないが、フルオロオレフィン、フルオロビ
ニルエーテルなどの含フッ素モノマーが望ましく、例え
ば四フッ化エチレン、パーフルオロメチルビニルエーテ
ル、パーフルオロプロピルビニルエーテル、あるいはカ
ルボン酸基やスルホン酸基のような官能基を有するパー
フルオロビニルエーテルなどが好適であり、さらにフッ
化ビニリデン、フッ化ビニル、三フッ化塩化エチレンな
ども使用可能である。
【0032】通常のフッ素化モノマーの水性エマルジョ
ン重合で得られる重合物の粒子は、0.1〜10μm程
度の粒径となり、サブミクロンの多孔構造を持つ基材を
均一に被覆することは困難であるが、本発明では、有機
ポリマーを平均粒径が0.01〜0.5μmの微細な粒
子とすることにより、多孔質高分子材料の微細構造によ
く入り込み、この骨格組織に均一な厚みの被覆を形成す
るようにすることが出来る。
【0033】このような微細なポリマー粒子を含む水性
ラテックスは、モノマーのマイクロエマルジョンを注意
深く選択することにより可能にされた(PCT/US9
3/08884)。即ち、このモノマーマイクロエマル
ジョンは水、フルオロアルキル基を有する不飽和有機モ
ノマー、フルオロ界面活性剤、及び任意に補助溶剤又は
無機塩を混合して調製する。用いる量はフッ素化モノマ
ー1〜40重量%、好ましくは5〜15重量%、界面活
性剤1〜40重量%、好ましくは2〜25重量%、残部
水である。
【0034】ポリマー製造に際して別のモノマーも存在
し得るが、ペルフルオロアルキル基を有するモノマーが
モノマー合計量のうち少なくとも30重量%、好ましく
は少なくとも50重量%を成すべきである。このような
追加されるモノマーには不飽和部分を含むエポキシ、カ
ルボン酸、アミンなどある。代表的なペルフルオロアル
キル含有モノマーは先に説明した。
【0035】用いるフッ素化界面活性剤は一般式Rf
YX(式中、Rf は1〜15個、好ましくは6〜9個の
炭素数のペルフルオロアルキル基又はペルフルオロアル
キルエーテル基であり、Rは例えば炭素数0〜4のアル
キレン基又はアルキレンチオエーテル(−CH2 −S−
CH2 −)結合である。)を有する。フッ素化アニオン
界面活性剤では、Yは例えばカルボキシル基(COO
−)、スルホン基(SO 3 −)又はスルフェート基(S
4 −)であり、Xはアルカリ金属イオン又はアンモニ
ウムイオンである。フッ素化ノニオン界面活性剤ではY
は例えばエトキシエチレン(OCH2 CH2 m 結合
(式中、mは1〜15、好ましくは3〜9の整数)であ
り、Xは水酸基である。フッ素化カチオン界面活性剤で
はYXは例えば第四級アンモニウム塩である。
【0036】上記のマイクロエマルジョンを用いる単一
バッチプロセスでポリマーマイクロエマルジョンを調製
する場合、モノマーマイクロエマルジョンの温度を5〜
100℃、好ましくは5〜80℃に調整し、フリーラジ
カル生成重合開始剤を添加する。好ましい開始剤にはペ
ルスルフェート、アゾ系開始剤(例えば、2,2−アゾ
ビス(2−アミドプロパン)ジヒドロクロリド)、過酸
化物、光重合開始剤(例えば、紫外線重合開始剤、γ線
重合開始剤)がある。開始剤の量はモノマー含分に対し
て0.01〜10重量%の範囲で変化できる。必要に応
じて、補助溶剤、例えば、アルコール、アミンその他の
両親媒性分子、又は塩を用いてマイクロエマルジョンの
調製を促進することができる。
【0037】重合開始剤を導入するとモノマーの重合が
開始し反応が進行する。得られるポリマー粒子ラテック
スは0.01〜0.5μmの平均粒子径、10,000
以上、好ましくは20,000以上又は50,000以
上のポリマー平均分子量を有する。異常に小さい粒径の
粒子を含むポリマー系ではより大きい粒子のポリマー系
と比べていくつかの利点がある。ポリマー系はコロイド
分散体であり、通常濁りがなく透明である。小粒径粒子
は均一な厚みの被覆を可能にし、多孔性基材の良好な透
気性を維持する。前記の如く、ポリマー鎖のペンダント
基が高くフッ素化されているものは、ポリマーを適用す
る基材の疎水性及び疎油性を増大する働きがある。
【0038】このように製造したポリマーは、水性ラテ
ックス中のポリマー濃度を通常2〜25%、好ましくは
5〜10%程度にし、基材をコロイド分散体中に浸漬
し、又はコロイド分散体を基材にスプレーして、コロイ
ド分散体から直接に適用できる。適当な基材にはシート
状、チューブ状など各種形態の多孔性ポリマー膜があ
る。
【0039】また、基材にモノマーマイクロエマルジョ
ンを適用してから、マイクロエマルジョンの重合を光重
合開始により行なうことも可能である。基材に被覆を行
なった後、残っているすべての水、界面活性剤又は重合
開始剤は熱風、赤外線、熱ロールなどを用いた加熱(例
えば、150〜250℃)、水蒸気ストリッピング、真
空蒸発など任意の便利な方法で除去することができる。
【0040】さらに、多孔性高分子基材の孔を形成する
内部構造中に残った有機ポリマー粒子を溶融させること
により、多孔性基材の骨格を有機ポリマーで被覆するこ
とができる。上記水等の除去とこの溶融は同一処理で行
なうことができる。本発明では、この多孔質高分子基材
の骨格を有機ポリマーで被覆するとき、基材である多孔
質高分子材料の連続した孔構造を維持するように調整す
る。従来の水性エマルジョン重合で得られるフッ素化ポ
リマーでは、その粒子の大きさから、この孔構造を閉塞
することになるが、上記したように、本発明で用いる有
機ポリマーは、平均粒径が0.01〜0.5μmの微細
な粒子であるため、連続した孔構造の維持が可能であ
り、多孔質高分子材料の空孔率を著しく低下させること
がない。そして、これにより、本発明の加湿膜は、撥水
性、耐汚染性を有するだけでなく、大きい透湿度を保持
することが出来る。
【0041】こうして、本発明により提供される加湿膜
は、多孔性高分子基材、好適には延伸多孔質PTFEの
骨格を疎水性かつ疎油性の有機ポリマーで被覆しかつ連
続気孔を維持しているので、疎水性高分子多孔膜に耐汚
染性を付与しながらなおかつその多孔膜の高い透気性を
保持することが可能である。このような本発明の加湿膜
は、シート状で、種々の形態で用いることが出来る。例
えば、親水性を有する、不織布、織布、編布等の布帛の
両側に本発明の加湿膜を積層することにより、一体三層
構造の加湿用シートを形成することが出来る。この加湿
用シートは、空気流路確保のために一定間隔をあけて、
適宜の枚数が設けられる。この場合、加湿用水は、中間
層の布帛により保持され、水蒸気は、両側に積層された
加湿膜を介して、空気中に放出される。あるいは、本発
明のシート状加湿膜を2枚重ね、端部を閉鎖して袋状と
し、この内部に加湿用水を供給して袋状加湿膜としても
よい。この袋状加湿膜は、空気流路確保のために一定の
間隔をおいて渦巻状に巻かれたり、プリーツ状に折り畳
まれたりして設けられる。この場合も、加湿用水は、2
枚の加湿膜を介して水蒸気として外部に放出される。
【0042】また、本発明の加湿膜は、チューブ状に形
成して用いることも出来る。例えば、押出機等によりチ
ューブ状に成型された高分子材料を延伸処理等により多
孔質化して基材とし、これに前記有機ポリマーの粒子を
被覆することにより、本発明のチューブ状加湿膜を得る
ことが出来る。あるいは、テープ状の多孔質高分子材料
を螺旋状にラッピングしたり、寿司巻き状にラッピング
して、チューブ状に成形して基材とし、成形の前または
後に前記有機ポリマーをこの基材の骨格組織に被覆する
ようにしてもよい。このチューブ状加湿膜は、空気流路
または加湿用水の流路確保のために所定の間隔をおいて
複数本設けられる。この場合、このチューブ状加湿膜
は、その内部または外部に加湿用水を供給し、その反対
側に空気を供給することにより、同様に加湿膜を介して
水蒸気を移動させる。
【0043】本発明の加湿膜には、任意に、織布、不織
布、編布等の布帛を補強材として、加湿膜に積層するこ
とができる。これにより、加湿膜の強度の向上、加湿器
製作時の加湿膜の取扱い性の向上等をはかることが出来
る。
【0044】
【実施例】以下の実施例において耐水圧、通気性、膜式
加湿器耐久性を下記方法で測定した。耐水圧 JIS L 1092 5.1項のB法に従った。ま
た、切削油の耐圧試験もこれに準じた。
【0045】通気性(ガーレー数) JIS L 1096 6.27項のB法に準拠し、王
研式透気度試験機により測定した。膜式加湿器耐久性 現在一般的に使用されている膜式加湿器の耐用年数であ
る10年間に単位面積当りの蒸発量に等しい「水道水2
500cc/cm2 蒸発」をもって、表わす。膜面に水中含
有物の量を10年間使用した場合に等しい。 (水性ラテックス調製例1)100ミリリットルのガラ
ス製反応器にフルオロアクリレート即ち
【0046】
【化10】
【0047】(Du Pont 製商品名Zonyl TA−
N)10g、アンモニウムペルフルオロオクタノエート
15g、蒸留水70gを入れ、撹拌しながら70℃に加
熱した。淡緑色の清澄な(clear)マイクロエマル
ジョンが形成された。蒸留水5gに溶解した0.1gの
過硫酸カリウムを反応器に入れて反応を開始させた。7
0℃で約1時間反応させた。それから反応混合物を室温
まで冷却した。清澄なラテックスが得られ、室温で少な
くとも24時間安定であった。ラテックスの平均粒径を
測定すると擬弾性光散乱法で約0.03μmであった。
得られたポリマーの重量平均分子量を測定すると古典光
散乱法で約1,000,000以上であった。 (水性ラテックス調製例2)100ミリリットルのガラ
ス製反応器にフルオロメタリレート(Dupont製商品名Z
onyl TM)10g、アンモニウムペルフルオロオ
クタノエート20g、蒸留水65gを入れ、撹拌しなが
ら75℃に加熱した。淡緑色の清澄マイクロエマルジョ
ンが形成された。次に5gの蒸留水に溶解した0.1g
の過硫酸アンモニウムを反応器に入れて反応を開始し
た。75℃で約1時間重合させてから反応混合物を室温
まで冷却した。清澄ラテックスが得られ、室温で少なく
とも24時間安定であった。ラテックスの平均粒径を擬
弾性光散乱法で測定すると約0.03μmであった。重
量平均分子量を古典光散乱法で測定すると1,000,
000以上であった。 (水性ラテックス調製例3)フッ素化モノマー、水素化
モノマー、フッ素化界面活性剤、及び水素化界面活性剤
の混合物を用いた。
【0048】100ミリリットルのガラス製反応器にフ
ルオロアクリレート即ち(Du Pont 製商品名Zonyl
TA−N)4g、スチレン(Aldrich Chemical製) 2
g、アンモニウムペルフルオロオクタノエート3g、ナ
トリウムドデシルスルフェート(Aldrich 製) 7g、蒸
留水80gを入れ、撹拌しながら70℃に加熱した。清
澄マイクロエマルジョンが形成された。蒸留水5gに溶
解した0.07gのカチオン重合開始剤(Wako製、V−
50)を反応器に入れて反応を開始させた。70℃で約
2時間重合させた。それから反応混合物を室温まで冷却
した。清澄なラテックスが得られ、室温で少なくとも2
4時間安定であった。 (実施例1)PTFE多孔質膜(厚さ50μm、空孔率
80%、平均孔径0.2μm、ガーレー数10秒)を水
性ラテックス調製例1で調製した水性ラテックスを蒸留
水で3倍に希釈したものに浸漬し、余剰液体を滴下除去
し、225℃のオーブン中に3分間置いた。この処理で
水とフッ素化界面活性剤が除去されると共に、フッ素化
ポリマーが溶融し流動した。得られた膜のガーレー数を
測定すると11秒であり、連続気孔が維持していること
が確認された。
【0049】この処理膜の耐切削油性を上水道管用切削
油(ミヤガワ50W)を用いた耐圧試験で評価した。ま
た、同じく上記処理膜でたて10cm×よこ10cmの袋を
作成し、袋中に水道水を連続的に供給しながら、60℃
乾燥熱風を吹付け、袋内部の水を、膜を介して2500
cc/cm2 の量(50l)蒸発させた後、水中含有物が堆
積した部分の膜の耐水性試験を実施した。
【0050】比較のために、上記有機ポリマー被覆処理
を行なわない上記と同じPTFE多孔質膜について、上
記と同じ評価試験を行なった。結果を下記表に示す。表
にはこれらの膜の透湿性をJIS L1099、4.2
項のB法(酢酸カリウム法)により測定した値も示す。 処理膜 無処理膜 ミヤガワ50W 10%液 0.152 0.000 の耐圧試験(kg/cm2 ) 水道水2500cc/cm2 蒸発 4.105 0.013 後の耐水圧(kg/cm2 ) 透湿性(g/m2 24hr) 71005 70210 (実施例2)PTFE多孔体(厚さ50μm、空孔率8
0%、平均孔径0.2μm、ガーレー数10秒 耐水圧
4kg/cm2 )の上にポリエステル製ニット(200デニ
ール、200g/m2 )をラミネート加工し加湿膜とし
たもの()と、そのPTFE多孔体面上に親水性ポリ
ウレタンを30μm厚さでコーティングして加湿膜とし
たもの()を作った。さらにを水性ラテックス調製
剤(例1)3倍希釈品で撥水処理し、加湿膜としたもの
()を作り、それぞれの膜を、実施例1と同様の試験
を行ない比較した。
【0051】結果は下の通りであり、これからもわかる
様にの加湿膜はより加湿膜として適したものである。 ミヤガワ50W 10%液 0.000 3.925 0.151 の耐圧試験(kg/cm2 ) 水道水2500cc/cm2 蒸発 0.013 4.210 4.100 後の耐水圧(kg/cm2 ) 透湿性(g/m2 24hr) 70010 40000 71000 ガーレー数(秒) 10 ∞ 11 (実施例3)PTFE多孔体(厚さ50μm、空孔率8
0%、平均孔径0.2μm)の上にPP不織布(厚さ
1.0μm、目付125g/m2 )を熱融着し、それを
巾25mmにスリットした後、チューブにスパイラル状に
ラッピング加工し(熱処理により重合部の不織布を熱融
着させた)、内径12mm、肉厚0.5mmの加湿用チュー
ブ()を作った。この後水性ラテックス調整剤(例
1)を多孔質部分に含浸し、225℃で乾燥し、チュー
ブ状加湿膜()を作成した。このチューブ状加湿膜を
実施例1に準じた試験を行ないその結果を下表に示し
た。この結果より、形状を変えても最適な加湿膜が得ら
れた。
【0052】 処理チューブ() 無処理チューブ() ミヤガワ50W 10%液 0.201 0.006 の耐圧試験(kg/cm2 ) 透湿性(g/m2 24hr) 24100 20100 ガーレー数(秒) 152 150
【0053】
【発明の効果】以上の様に、本発明によれば、切削油等
の油性成分や、加湿用水中の有機性、無機性の不純物等
に対して耐汚染性を有し、白粉公害の発生しないクリー
ンな加湿空気を供給する加湿膜を提供することが出来
る。本発明の加湿膜は、その構造が連続多孔質構造を維
持していることから加湿器運転時に於ける加湿用水の導
入も容易であり、加湿能力も優れたものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質高分子基材の骨格が撥水性及び撥
    油性を有する有機ポリマーで被覆され、かつ連続気孔を
    有していることを特徴とする加湿器用加湿膜。
  2. 【請求項2】 前記有機ポリマーが繰り返し表われるペ
    ンダント基としてフッ素化有機側鎖を有する有機ポリマ
    ーである請求項1記載の加湿膜。
  3. 【請求項3】 前記多孔質高分子基材が延伸多孔質ポリ
    テトラフルオロエチレンである請求項1又は2記載の加
    湿膜。
  4. 【請求項4】 前記加湿膜に補強材が積層されている請
    求項1,2又は3記載の加湿膜。
  5. 【請求項5】 多孔質高分子基材に、撥水性及び撥油性
    を有する有機ポリマーの粒子が存在しかつその粒子が
    0.01〜0.5μmの平均粒径を有する水性ラテック
    スを塗布した後、存在する水及び界面活性剤を除去して
    から、前記ポリマーを溶融させて基材骨格を被覆する工
    程を含むことを特徴とする加湿器用加湿膜の製法。
JP23768994A 1994-09-30 1994-09-30 加湿膜及びその製法 Expired - Lifetime JP3758693B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23768994A JP3758693B2 (ja) 1994-09-30 1994-09-30 加湿膜及びその製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23768994A JP3758693B2 (ja) 1994-09-30 1994-09-30 加湿膜及びその製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08100934A true JPH08100934A (ja) 1996-04-16
JP3758693B2 JP3758693B2 (ja) 2006-03-22

Family

ID=17019058

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23768994A Expired - Lifetime JP3758693B2 (ja) 1994-09-30 1994-09-30 加湿膜及びその製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3758693B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005024237A (ja) * 2003-07-03 2005-01-27 Jobin Yvon Sas 気体加湿器
JP2006150323A (ja) * 2004-11-01 2006-06-15 Japan Gore Tex Inc 隔膜およびその製法、並びに該隔膜を備えた熱交換器
JP2008542064A (ja) * 2005-05-25 2008-11-27 ゴア エンタープライズ ホールディングス,インコーポレイティド 微多孔質基材上の多機能性被膜
JP2010524744A (ja) * 2007-04-23 2010-07-22 ゴア エンタープライズ ホールディングス,インコーポレイティド 多孔質複合体物品

Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5058852A (ja) * 1973-09-26 1975-05-21
JPS5456963U (ja) * 1978-02-13 1979-04-19
JPS60171337A (ja) * 1984-02-14 1985-09-04 Mitsubishi Electric Corp 加湿器
JPS6127434A (ja) * 1984-07-18 1986-02-06 P S Kankyo Giken Kk 加湿器
JPH01196436A (ja) * 1988-01-29 1989-08-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加湿装置
JPH02192529A (ja) * 1989-01-20 1990-07-30 Matsushita Refrig Co Ltd 加湿器
JPH0361096B2 (ja) * 1985-04-25 1991-09-18 Mitsubishi Electric Corp
JPH0518572A (ja) * 1991-07-05 1993-01-26 Japan Gore Tex Inc 加湿器における加湿水流路
JPH05312364A (ja) * 1992-05-12 1993-11-22 Daikin Ind Ltd 加湿エレメント
JPH0688634A (ja) * 1992-09-08 1994-03-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 超音波加湿機
JPH06158032A (ja) * 1992-11-19 1994-06-07 Tsukamoto Sogyo Kk 結露防止剤
JPH06194093A (ja) * 1992-11-05 1994-07-15 Mitsubishi Electric Corp 全熱交換器
JPH06200073A (ja) * 1992-09-30 1994-07-19 Minnesota Mining & Mfg Co <3M> フルオロケミカルアミノアルコール
JPH08511040A (ja) * 1993-03-26 1996-11-19 ダブリュ.エル.ゴア アンド アソシエイツ,インコーポレイティド マイクロエマルジョン重合系及びそれから製造した被覆材料

Patent Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5058852A (ja) * 1973-09-26 1975-05-21
JPS5456963U (ja) * 1978-02-13 1979-04-19
JPS60171337A (ja) * 1984-02-14 1985-09-04 Mitsubishi Electric Corp 加湿器
JPS6127434A (ja) * 1984-07-18 1986-02-06 P S Kankyo Giken Kk 加湿器
JPH0361096B2 (ja) * 1985-04-25 1991-09-18 Mitsubishi Electric Corp
JPH01196436A (ja) * 1988-01-29 1989-08-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加湿装置
JPH02192529A (ja) * 1989-01-20 1990-07-30 Matsushita Refrig Co Ltd 加湿器
JPH0518572A (ja) * 1991-07-05 1993-01-26 Japan Gore Tex Inc 加湿器における加湿水流路
JPH05312364A (ja) * 1992-05-12 1993-11-22 Daikin Ind Ltd 加湿エレメント
JPH0688634A (ja) * 1992-09-08 1994-03-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 超音波加湿機
JPH06200073A (ja) * 1992-09-30 1994-07-19 Minnesota Mining & Mfg Co <3M> フルオロケミカルアミノアルコール
JPH06194093A (ja) * 1992-11-05 1994-07-15 Mitsubishi Electric Corp 全熱交換器
JPH06158032A (ja) * 1992-11-19 1994-06-07 Tsukamoto Sogyo Kk 結露防止剤
JPH08511040A (ja) * 1993-03-26 1996-11-19 ダブリュ.エル.ゴア アンド アソシエイツ,インコーポレイティド マイクロエマルジョン重合系及びそれから製造した被覆材料

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005024237A (ja) * 2003-07-03 2005-01-27 Jobin Yvon Sas 気体加湿器
JP2006150323A (ja) * 2004-11-01 2006-06-15 Japan Gore Tex Inc 隔膜およびその製法、並びに該隔膜を備えた熱交換器
JP2008542064A (ja) * 2005-05-25 2008-11-27 ゴア エンタープライズ ホールディングス,インコーポレイティド 微多孔質基材上の多機能性被膜
KR101393173B1 (ko) * 2005-05-25 2014-05-21 고어 엔터프라이즈 홀딩즈, 인코포레이티드 미세다공성 기재 상의 다작용성 코팅
JP2010524744A (ja) * 2007-04-23 2010-07-22 ゴア エンタープライズ ホールディングス,インコーポレイティド 多孔質複合体物品

Also Published As

Publication number Publication date
JP3758693B2 (ja) 2006-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3606614B2 (ja) 加湿用シート及び加湿ユニット
JP3075421B2 (ja) 分離膜を含む複合膜
JP3300361B2 (ja) 増大した熱及び溶剤抵抗性を有する親水性構造体
US5677366A (en) Seeded microemulsion polymerization for the production of small polymer particles
US5539072A (en) Fabric laminates
CA1338233C (en) Hydrophobic membranes
US6074738A (en) Flexible water and oil resistant composites
US20090032475A1 (en) Fluoropolymer fine fiber
EP0526823B1 (en) A gas diffusion article
JP3300362B2 (ja) 増大した熱抵抗性を有する親水性構造体
JPH08511040A (ja) マイクロエマルジョン重合系及びそれから製造した被覆材料
JP3654693B2 (ja) 加湿膜及びその製法
JPH08100934A (ja) 加湿膜及びその製法
JP3758695B2 (ja) 加湿器
WO1996014913A1 (en) Hydrophilized filter cartridge and process for making same
EP0498348B1 (en) A composite membrane that includes a separation membrane
JPH02293551A (ja) 加湿方法
WO2016088691A1 (ja) エレクトレットフィルター
JPH04139237A (ja) 親水性多孔質フッ素樹脂材料
GB2322330A (en) Fabric laminates

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120113

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120113

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120113

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130113

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term