JPH08101245A - n端子平行2回線送電線における故障区間選択方法 - Google Patents
n端子平行2回線送電線における故障区間選択方法Info
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- JPH08101245A JPH08101245A JP23527894A JP23527894A JPH08101245A JP H08101245 A JPH08101245 A JP H08101245A JP 23527894 A JP23527894 A JP 23527894A JP 23527894 A JP23527894 A JP 23527894A JP H08101245 A JPH08101245 A JP H08101245A
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- 238000010187 selection method Methods 0.000 title abstract description 3
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Abstract
(57)【要約】
【目的】一般的なn(n≧3とする)端子平行2回線送
電線において各端子の電流に基づいて故障点を標定する
故障点標定装置において、一地点又は同地点両回線で故
障が発生したときに故障区間を正しく選択することがで
きる故障区間選択方法を提供する。 【構成】n端子平行2回線送電線において各端子の両回
線の差電流を用いて、n端子単回線系統に変換し、その
いずれか一方の端の分岐点を基準にして、当該分岐点に
つながる2端子から当該分岐点までの区間電圧降下を考
慮して当該分岐点の電圧をそれぞれ算出し、算出された
当該分岐点の2つの電圧の差分を求め、他方の端の分岐
点についても同様に当該分岐点の2つの電圧の差分を求
め、差分の小さい方に対応する区間を故障なしと判断し
て、故障区間を含む(n−1)端子単回線に変換すると
いう手順を繰り返し、最後には、故障区間からなる2端
子単回線に変換する。
電線において各端子の電流に基づいて故障点を標定する
故障点標定装置において、一地点又は同地点両回線で故
障が発生したときに故障区間を正しく選択することがで
きる故障区間選択方法を提供する。 【構成】n端子平行2回線送電線において各端子の両回
線の差電流を用いて、n端子単回線系統に変換し、その
いずれか一方の端の分岐点を基準にして、当該分岐点に
つながる2端子から当該分岐点までの区間電圧降下を考
慮して当該分岐点の電圧をそれぞれ算出し、算出された
当該分岐点の2つの電圧の差分を求め、他方の端の分岐
点についても同様に当該分岐点の2つの電圧の差分を求
め、差分の小さい方に対応する区間を故障なしと判断し
て、故障区間を含む(n−1)端子単回線に変換すると
いう手順を繰り返し、最後には、故障区間からなる2端
子単回線に変換する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、n(n≧3)端子平行
2回線送電線の故障区間を、各端子で測定される電流及
び送電線の線路長に基づいて選択する方法に関するもの
である。一般的に故障には、一地点における一回線の
故障(単純故障)、異なる地点で同時に複数の故障が
発生する一回線の故障(異地点多重故障)、同一地点
で平行2回線送電線の両回線にまたがって発生する故障
(両回線同地点多重故障)異なる地点で平行2回線送
電線の両回線にまたがって発生する故障(両回線にまた
がる異地点多重故障)がある。
2回線送電線の故障区間を、各端子で測定される電流及
び送電線の線路長に基づいて選択する方法に関するもの
である。一般的に故障には、一地点における一回線の
故障(単純故障)、異なる地点で同時に複数の故障が
発生する一回線の故障(異地点多重故障)、同一地点
で平行2回線送電線の両回線にまたがって発生する故障
(両回線同地点多重故障)異なる地点で平行2回線送
電線の両回線にまたがって発生する故障(両回線にまた
がる異地点多重故障)がある。
【0002】本発明は及びの場合を取り扱う。ま
た、接地方式(直接接地、抵抗接地、非接地等)や故障
様相(短絡、地絡、異相地絡等)には、制限はないもの
とする。
た、接地方式(直接接地、抵抗接地、非接地等)や故障
様相(短絡、地絡、異相地絡等)には、制限はないもの
とする。
【0003】
【従来の技術】電力系統で故障が発生した場合、故障箇
所を発見し必要な修理を行うことは、故障波及防止の意
味から重要な業務である。故障点標定装置(フォールト
ロケータともいう)の設置されていない送電線路では、
故障点探索のため線路巡視が必要となり多大の労力と費
用とを費やすことになる。長距離送電線や地形の複雑な
送電線では特にそうである。
所を発見し必要な修理を行うことは、故障波及防止の意
味から重要な業務である。故障点標定装置(フォールト
ロケータともいう)の設置されていない送電線路では、
故障点探索のため線路巡視が必要となり多大の労力と費
用とを費やすことになる。長距離送電線や地形の複雑な
送電線では特にそうである。
【0004】このような理由で以前から故障点標定装置
が設置されている。故障点標定方法としては、従来は、
故障点で発生したサージ電圧を送電線の両端で検出しサ
ージの両端への到達時間差から故障点を決定するサージ
受信方式や、故障発生時に送電線路にパルスを送出しパ
ルスの反射時間を計測することで故障点を決定するパル
スレーダ方式が採用されていた。
が設置されている。故障点標定方法としては、従来は、
故障点で発生したサージ電圧を送電線の両端で検出しサ
ージの両端への到達時間差から故障点を決定するサージ
受信方式や、故障発生時に送電線路にパルスを送出しパ
ルスの反射時間を計測することで故障点を決定するパル
スレーダ方式が採用されていた。
【0005】これらの方式は、発生サージあるいは反射
パルスを正しく受信できれば標定精度はかなり高いので
あるが、線路に分岐があったり、線路インピーダンスに
変化があったりすると、反射等により大きな標定誤差を
生じたり、標定不可能になるという欠点を持っている。
また、平行2回線送電線における故障点標定方式とし
て、故障時における線間電圧、線間電流により送電端か
ら故障点までのインピーダンスを求める44Sリレー演
算原理による方法や3端子の平行2回線では分岐への分
流と線路長さの関係から各端子で得られる情報を基に算
出される正相差電流分流比方式が開発された(特公平2-
154168号公報参照)。
パルスを正しく受信できれば標定精度はかなり高いので
あるが、線路に分岐があったり、線路インピーダンスに
変化があったりすると、反射等により大きな標定誤差を
生じたり、標定不可能になるという欠点を持っている。
また、平行2回線送電線における故障点標定方式とし
て、故障時における線間電圧、線間電流により送電端か
ら故障点までのインピーダンスを求める44Sリレー演
算原理による方法や3端子の平行2回線では分岐への分
流と線路長さの関係から各端子で得られる情報を基に算
出される正相差電流分流比方式が開発された(特公平2-
154168号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】44Sリレー演算原理
による方法は、故障点が分岐点より以遠となると分流効
果により送電端から見たインピーダンスが実際より大き
くなり、正確な故障点を標定できず、正相差電流分流比
方式は3端子平行2回線送電線では故障点は求まるが、
端子数が3端子より多い平行2回線には使用できないこ
とから、両者とも一般的なn端子平行2回線送電線には
適用できないという欠点があった。
による方法は、故障点が分岐点より以遠となると分流効
果により送電端から見たインピーダンスが実際より大き
くなり、正確な故障点を標定できず、正相差電流分流比
方式は3端子平行2回線送電線では故障点は求まるが、
端子数が3端子より多い平行2回線には使用できないこ
とから、両者とも一般的なn端子平行2回線送電線には
適用できないという欠点があった。
【0007】そこで、本発明は、n端子平行2回線送電
線の各端子で変流器(CT)を設置してこれらの電流に
基づいて故障点を標定する故障点標定装置において、単
純故障及び両回線同地点多重故障が発生したときに故障
区間を正確に選択することができる故障区間選択方法を
提供することを目的とする。なお、本発明におけるn端
子平行2回線送電線は線路インピーダンスが全区間で等
しいものとする。
線の各端子で変流器(CT)を設置してこれらの電流に
基づいて故障点を標定する故障点標定装置において、単
純故障及び両回線同地点多重故障が発生したときに故障
区間を正確に選択することができる故障区間選択方法を
提供することを目的とする。なお、本発明におけるn端
子平行2回線送電線は線路インピーダンスが全区間で等
しいものとする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、n端子
平行2回線送電線のうち各端子の両回線へ流れる電流の
差を、n端子単回線系統の各端子から流れる電流とみな
すことにより、n端子平行2回線送電線の回路系統をn
端子単回線送電線の回路系統に変換し、変換された回路
系統の一連の分岐点のうち、いずれか一方の端の分岐点
に対して、当該分岐点につながる2端子から当該分岐点
までの区間の電圧降下を考慮して当該分岐点の差電圧を
それぞれ算出し、算出された当該分岐点の2つの差電圧
の差分の絶対値を求め、他方の端の分岐点についても同
様の計算をして、算出された当該分岐点の2つの差電圧
の差分の絶対値を求め、前記手順で算出された差分の絶
対値を比較し、小さい方の差分に該当する分岐点につい
ては、当該分岐点につながる2端子から当該分岐点まで
の区間には故障はないと判断して、当該分岐点を、前記
差電圧及び当該分岐点につながる2つの端子の電流の和
を有する端子として、(n−1)端子単回線系統への変
換を行い、前記(n−1)端子単回線系統について、前
記の手順を繰り返すことにより、3端子単回線系統まで
変換し、前記3端子単回線系統の分岐点を基準にして、
3端子から当該分岐点までの区間の電圧降下を考慮した
当該分岐点の差電圧をそれぞれ算出し、算出された当該
分岐点の3つの差電圧のうち、それぞれ2つの差電圧の
差分をとり、差分の絶対値を求め、3つの差分の絶対値
を比較し、最も小さい差分に該当する2端子を決定し、
前記分岐点を、前記差電圧及び当該分岐点につながる2
つの端子の電流の和を有する端子として、前記2端子以
外の他の端子との間の2端子単回線系統へ変換し、当該
2端子単回線を故障区間とする方法である。
平行2回線送電線のうち各端子の両回線へ流れる電流の
差を、n端子単回線系統の各端子から流れる電流とみな
すことにより、n端子平行2回線送電線の回路系統をn
端子単回線送電線の回路系統に変換し、変換された回路
系統の一連の分岐点のうち、いずれか一方の端の分岐点
に対して、当該分岐点につながる2端子から当該分岐点
までの区間の電圧降下を考慮して当該分岐点の差電圧を
それぞれ算出し、算出された当該分岐点の2つの差電圧
の差分の絶対値を求め、他方の端の分岐点についても同
様の計算をして、算出された当該分岐点の2つの差電圧
の差分の絶対値を求め、前記手順で算出された差分の絶
対値を比較し、小さい方の差分に該当する分岐点につい
ては、当該分岐点につながる2端子から当該分岐点まで
の区間には故障はないと判断して、当該分岐点を、前記
差電圧及び当該分岐点につながる2つの端子の電流の和
を有する端子として、(n−1)端子単回線系統への変
換を行い、前記(n−1)端子単回線系統について、前
記の手順を繰り返すことにより、3端子単回線系統まで
変換し、前記3端子単回線系統の分岐点を基準にして、
3端子から当該分岐点までの区間の電圧降下を考慮した
当該分岐点の差電圧をそれぞれ算出し、算出された当該
分岐点の3つの差電圧のうち、それぞれ2つの差電圧の
差分をとり、差分の絶対値を求め、3つの差分の絶対値
を比較し、最も小さい差分に該当する2端子を決定し、
前記分岐点を、前記差電圧及び当該分岐点につながる2
つの端子の電流の和を有する端子として、前記2端子以
外の他の端子との間の2端子単回線系統へ変換し、当該
2端子単回線を故障区間とする方法である。
【0009】
【作用】図1を参照しながら説明する。図1は本発明が
適用されるn端子平行2回線送電線を示す図であり、2
回線送電線1L,2Lで結ばれた送電端又は受電端(以
下総称して「端子」という)のT1 と端子Tn との間に
n−2個の分岐点b2 ,b3 ,・・・・,bn-1 が存在し、
各分岐点には2回線送電線1L,2Lを通して端子
T2 ,T3 ,・・・・,Tn-1 が接続されている。端子T1
と分岐点b2 との距離をd1 、端子T2 と分岐点b2と
の距離をd2 、分岐点b2 とb3 との距離をd3 、端子
Tk と分岐点bk との距離をd2K-2、分岐点bk と分岐
点bK+1 との距離をd2K-1とする。端子T1 から送電線
1L,2Lに流れ込む電流をそれぞれI11,I12、端子
Tk から送電線1L,2Lに流れ込む電流をそれぞれI
K1,IK2とする。また、各端子の送電線1Lと送電線2
Lにおける端子電圧をVK1、VK2とする。
適用されるn端子平行2回線送電線を示す図であり、2
回線送電線1L,2Lで結ばれた送電端又は受電端(以
下総称して「端子」という)のT1 と端子Tn との間に
n−2個の分岐点b2 ,b3 ,・・・・,bn-1 が存在し、
各分岐点には2回線送電線1L,2Lを通して端子
T2 ,T3 ,・・・・,Tn-1 が接続されている。端子T1
と分岐点b2 との距離をd1 、端子T2 と分岐点b2と
の距離をd2 、分岐点b2 とb3 との距離をd3 、端子
Tk と分岐点bk との距離をd2K-2、分岐点bk と分岐
点bK+1 との距離をd2K-1とする。端子T1 から送電線
1L,2Lに流れ込む電流をそれぞれI11,I12、端子
Tk から送電線1L,2Lに流れ込む電流をそれぞれI
K1,IK2とする。また、各端子の送電線1Lと送電線2
Lにおける端子電圧をVK1、VK2とする。
【0010】図2は、上記図1の送電線1Lと送電線2
Lとにおける差電流等価回路であり、各端子から差電流
ΔI1 ,ΔI2 ,・・・・,ΔIn が流れだしているとす
る。ただし、差電流の定義は、ΔIK =IK1−IK2とす
る。この差電流は故障電流を含むものであれば、零相、
正相、線間のいずれでもよい。一方、各端子の送電線1
Lと送電線2Lにおける端子電圧の差電圧をΔV1 ,Δ
V2 ,・・・・,ΔVn とする。差電圧の定義は、ΔVK =
VK1−VK2とするが、各端子では同電位のためΔVK =
0となる。
Lとにおける差電流等価回路であり、各端子から差電流
ΔI1 ,ΔI2 ,・・・・,ΔIn が流れだしているとす
る。ただし、差電流の定義は、ΔIK =IK1−IK2とす
る。この差電流は故障電流を含むものであれば、零相、
正相、線間のいずれでもよい。一方、各端子の送電線1
Lと送電線2Lにおける端子電圧の差電圧をΔV1 ,Δ
V2 ,・・・・,ΔVn とする。差電圧の定義は、ΔVK =
VK1−VK2とするが、各端子では同電位のためΔVK =
0となる。
【0011】また、本回路の線路インピーダンスは全区
間で等しいものとし、Z=1として正規化されているも
のとする。図2のn端子単回線系統において、まず、い
ずれか一方の端の分岐点、例えば分岐点b2 の端子T1
からの電圧降下を計算する。これをΔVb2,1(添字は端
子T1 から計算した分岐点b2 の電圧という意味であ
る)と書くと、 ΔVb2,1=ΔV1 −d1 ΔI1 となるが、ΔV1 =0なので、 ΔVb2,1=−d1 ΔI1 となる。次に、分岐点b2 の端子T2 からの電圧降下を
計算する。これをΔVb2 ,2と書くと、同様に、 ΔVb2,2=−d2 ΔI2 となる。
間で等しいものとし、Z=1として正規化されているも
のとする。図2のn端子単回線系統において、まず、い
ずれか一方の端の分岐点、例えば分岐点b2 の端子T1
からの電圧降下を計算する。これをΔVb2,1(添字は端
子T1 から計算した分岐点b2 の電圧という意味であ
る)と書くと、 ΔVb2,1=ΔV1 −d1 ΔI1 となるが、ΔV1 =0なので、 ΔVb2,1=−d1 ΔI1 となる。次に、分岐点b2 の端子T2 からの電圧降下を
計算する。これをΔVb2 ,2と書くと、同様に、 ΔVb2,2=−d2 ΔI2 となる。
【0012】前記電圧降下のさらに差分を求め、これを
Δ1,2 と書く。 Δ1,2 =|ΔVb2,1−ΔVb2,2| (||は絶対値を示
す) また、他方の端の分岐点、分岐点bn-1 の電圧降下を端
子Tn-1 から計算する。これをΔVbn-1,n-1と書くと、 ΔVbn-1,n-1=ΔVn-1 −d2n-4ΔIn-1 となるが、ΔVn-1 =0なので、 ΔVbn-1,n-1=−d2n-4ΔIn-1 となる。
Δ1,2 と書く。 Δ1,2 =|ΔVb2,1−ΔVb2,2| (||は絶対値を示
す) また、他方の端の分岐点、分岐点bn-1 の電圧降下を端
子Tn-1 から計算する。これをΔVbn-1,n-1と書くと、 ΔVbn-1,n-1=ΔVn-1 −d2n-4ΔIn-1 となるが、ΔVn-1 =0なので、 ΔVbn-1,n-1=−d2n-4ΔIn-1 となる。
【0013】次に分岐点bn-1 の端子Tn からの電圧降
下を計算する。これをΔVbn-1,nと書くと、同様に、 ΔVbn-1,n=−d2n-3ΔIn となる。前記電圧降下のさらに差分を求め、これをΔ
n-1,n と書く。
下を計算する。これをΔVbn-1,nと書くと、同様に、 ΔVbn-1,n=−d2n-3ΔIn となる。前記電圧降下のさらに差分を求め、これをΔ
n-1,n と書く。
【0014】Δn-1,n =|ΔVbn-1,n-1−ΔVbn-1,n| ここで、前記手順で算出された差分を比較する。もし、 Δ1,2 <Δn-1,n ならば、区間b2 〜T1 、区間b2 〜T2 にはいずれも
故障はないものと判断する。そして、当該分岐点b
2 を、電圧ΔVb2,1又はΔVb2,2(故障はないので両電
圧は等しいはずである)を有する端子として、(n−
1)端子単回線系統への変換を行う(図3参照)。この
とき、分岐点b2 における電流ΔIb2は、もとの端子T
1 における差電流ΔI1 と端子T2 における差電流ΔI
2 との和であるから、 ΔIb2=ΔI1 +ΔI2 である。もし、 Δ1,2 >Δn-1,n ならば、区間bn-1 〜Tn-1 、区間bn-1 〜Tn にはい
ずれも故障はないものと判断する。そして、当該分岐点
bn-1 を、差電圧ΔVbn-1,n-1又はΔVbn-1,nを有する
端子として、(n−1)端子単回線系統への変換を行う
(図4参照)。分岐点bn-1 における電流ΔIbn-1は、
もとの端子Tn-1 における差電流ΔIn-1と端子Tn に
おける差電流ΔIn との和であるから、 ΔIbn-1=ΔIn-1 +ΔIn である。もし、 Δ1,2 =Δn-1,n ならば、分岐点b2 を端子にするか、分岐点bn-1 を端
子にするかのどちらかの操作をする。どちらを操作する
かは、予め約束しておけばよい。
故障はないものと判断する。そして、当該分岐点b
2 を、電圧ΔVb2,1又はΔVb2,2(故障はないので両電
圧は等しいはずである)を有する端子として、(n−
1)端子単回線系統への変換を行う(図3参照)。この
とき、分岐点b2 における電流ΔIb2は、もとの端子T
1 における差電流ΔI1 と端子T2 における差電流ΔI
2 との和であるから、 ΔIb2=ΔI1 +ΔI2 である。もし、 Δ1,2 >Δn-1,n ならば、区間bn-1 〜Tn-1 、区間bn-1 〜Tn にはい
ずれも故障はないものと判断する。そして、当該分岐点
bn-1 を、差電圧ΔVbn-1,n-1又はΔVbn-1,nを有する
端子として、(n−1)端子単回線系統への変換を行う
(図4参照)。分岐点bn-1 における電流ΔIbn-1は、
もとの端子Tn-1 における差電流ΔIn-1と端子Tn に
おける差電流ΔIn との和であるから、 ΔIbn-1=ΔIn-1 +ΔIn である。もし、 Δ1,2 =Δn-1,n ならば、分岐点b2 を端子にするか、分岐点bn-1 を端
子にするかのどちらかの操作をする。どちらを操作する
かは、予め約束しておけばよい。
【0015】以上のようにして、(n−1)端子単回線
への変換が行われたならば、この(n−1)端子単回線
について、前記の手順を繰り返す。そして最終的には2
端子単回線系統まで変換するのであるが、その途中で3
端子単回線に変換されたときのことを説明する。図5
は、変換途中の3端子単回線系統を示す回路図であり、
各端子をbj-1 ,Tj ,bj+1 、分岐点をbj 、各端子
における差電流をΔIj-1 ′,ΔIj ,ΔIj+1 ′、各
端子の差電圧をΔVj-1 ′,ΔVj ,ΔVj+1 ′とす
る。ここで差電圧、差電流に付けたダッシュ(′)の記
号は、前記の変換により端子Tj 以外の端子bj-1 ,b
j+1 は必ずしももとの端子Tj-1 ,Tj+1 と一致しない
ことから、もとの端子Tj-1 ,Tj+1 の差電圧、差電流
と区別するためのものである。
への変換が行われたならば、この(n−1)端子単回線
について、前記の手順を繰り返す。そして最終的には2
端子単回線系統まで変換するのであるが、その途中で3
端子単回線に変換されたときのことを説明する。図5
は、変換途中の3端子単回線系統を示す回路図であり、
各端子をbj-1 ,Tj ,bj+1 、分岐点をbj 、各端子
における差電流をΔIj-1 ′,ΔIj ,ΔIj+1 ′、各
端子の差電圧をΔVj-1 ′,ΔVj ,ΔVj+1 ′とす
る。ここで差電圧、差電流に付けたダッシュ(′)の記
号は、前記の変換により端子Tj 以外の端子bj-1 ,b
j+1 は必ずしももとの端子Tj-1 ,Tj+1 と一致しない
ことから、もとの端子Tj-1 ,Tj+1 の差電圧、差電流
と区別するためのものである。
【0016】故障はないと判断された区間は、次々と変
換されていくので、この3端子回路のいずれかの区間で
故障が生じているはずである。分岐点bj の電圧降下を
端子bj-1 と端子Tj とから計算する。これらの電圧降
下は、 ΔVbj,j-1=ΔVj-1 ′−d2j-3ΔIj-1 ′ ΔVbj,j=ΔVj −d2j-2ΔIj となる。
換されていくので、この3端子回路のいずれかの区間で
故障が生じているはずである。分岐点bj の電圧降下を
端子bj-1 と端子Tj とから計算する。これらの電圧降
下は、 ΔVbj,j-1=ΔVj-1 ′−d2j-3ΔIj-1 ′ ΔVbj,j=ΔVj −d2j-2ΔIj となる。
【0017】前記電圧降下のさらに差分を求め、これを
Δj,j-1 と書く。 Δj,j-1 =|ΔVbj,j-1−ΔVbj,j| また、分岐点bj の電圧降下を端子bj+1 と端子Tj と
から計算する。これらの電圧降下は、 ΔVbj,j=ΔVj −d2j-2ΔIj ΔVbj,j+1=ΔVj+1 ′−d2j-3ΔIj+1 ′ 前記電圧降下の差分Δj,j+1 は、 Δj,j+1 =|ΔVbj,j+1−ΔVbj,j| となる。
Δj,j-1 と書く。 Δj,j-1 =|ΔVbj,j-1−ΔVbj,j| また、分岐点bj の電圧降下を端子bj+1 と端子Tj と
から計算する。これらの電圧降下は、 ΔVbj,j=ΔVj −d2j-2ΔIj ΔVbj,j+1=ΔVj+1 ′−d2j-3ΔIj+1 ′ 前記電圧降下の差分Δj,j+1 は、 Δj,j+1 =|ΔVbj,j+1−ΔVbj,j| となる。
【0018】またさらに、端子bj-1 から見た電圧降下
ΔVbj,j-1と、端子bj+1 から見た電圧降下ΔV
bj,j+1j との差分Δj-1,j+1 をとる。 Δj-1,j+1 =|ΔVbj,j-1−ΔVbj,j+1| もし、故障の生じている区間がbj-1 bj 間であるとす
ると、 Δj,j-1 >0 Δj-1,j+1 >0 が成り立つのに対してΔj,j+1 は0である。すなわち Δj,j-1 >Δj,j+1 Δj-1,j+1 >Δj,j+1 が成り立つ。したがって、前記不等式より区間Tj bj
と区間bj bj+1 は正常で、区間bj-1 bj が故障して
いることが分かる。
ΔVbj,j-1と、端子bj+1 から見た電圧降下ΔV
bj,j+1j との差分Δj-1,j+1 をとる。 Δj-1,j+1 =|ΔVbj,j-1−ΔVbj,j+1| もし、故障の生じている区間がbj-1 bj 間であるとす
ると、 Δj,j-1 >0 Δj-1,j+1 >0 が成り立つのに対してΔj,j+1 は0である。すなわち Δj,j-1 >Δj,j+1 Δj-1,j+1 >Δj,j+1 が成り立つ。したがって、前記不等式より区間Tj bj
と区間bj bj+1 は正常で、区間bj-1 bj が故障して
いることが分かる。
【0019】もし、故障の生じている区間がbj Tj 間
であるとすると、 Δj,j-1 >0 Δj,j+1 >0 が成り立つのに対してΔj-1,j+1 は0である。すなわち Δj,j-1 >Δj-1,j+1 Δj,j+1 >Δj-1,j+1 が成り立つ。したがって、前記不等式より区間bj-1 b
j と区間bj bj+1 は正常で、区間bj Tj が故障して
いることが分かる。
であるとすると、 Δj,j-1 >0 Δj,j+1 >0 が成り立つのに対してΔj-1,j+1 は0である。すなわち Δj,j-1 >Δj-1,j+1 Δj,j+1 >Δj-1,j+1 が成り立つ。したがって、前記不等式より区間bj-1 b
j と区間bj bj+1 は正常で、区間bj Tj が故障して
いることが分かる。
【0020】もし、故障の生じている区間がbj bj+1
間であるとすると、 Δj-1,j+1 >0 Δj,j+1 >0 が成り立つのに対してΔj-1,j は0である。すなわち Δj,j+1 >Δj-1,j Δj-1,j+1 >Δj-1,j が成り立つ。したがって、前記不等式より区間bj-1 b
j と区間bj Tj は正常で、区間bj bj+1 が故障して
いることが分かる。
間であるとすると、 Δj-1,j+1 >0 Δj,j+1 >0 が成り立つのに対してΔj-1,j は0である。すなわち Δj,j+1 >Δj-1,j Δj-1,j+1 >Δj-1,j が成り立つ。したがって、前記不等式より区間bj-1 b
j と区間bj Tj は正常で、区間bj bj+1 が故障して
いることが分かる。
【0021】以下、故障の生じている区間をbj-1 bj
間とする(こうしても一般性を失わない)。故障区間が
分かれば、分岐点bj を、電圧ΔVbj,j又はΔVbj,j+1
(故障はないので両電圧は等しいはずである),電流Δ
Ij +ΔIj+1 ′を有する端子として、端子bj-1 との
間の2端子単回線系統へ変換する(図6参照)。以上の
ようにして、本発明によれば、n(n≧4)端子2回線
送電線を故障区間を含む3端子単回線に変換することが
できる。3端子単回線に変換した後は、故障区間からな
る2端子単回線に変換することができる。
間とする(こうしても一般性を失わない)。故障区間が
分かれば、分岐点bj を、電圧ΔVbj,j又はΔVbj,j+1
(故障はないので両電圧は等しいはずである),電流Δ
Ij +ΔIj+1 ′を有する端子として、端子bj-1 との
間の2端子単回線系統へ変換する(図6参照)。以上の
ようにして、本発明によれば、n(n≧4)端子2回線
送電線を故障区間を含む3端子単回線に変換することが
できる。3端子単回線に変換した後は、故障区間からな
る2端子単回線に変換することができる。
【0022】次に、2端子単回線系統における公知の故
障点の計算法を簡単に説明する。図7は、2端子単回線
回路図であり、図6の2端子単回線回路図と同じもので
ある(ただし、符号を簡単なものに書き換えている)。
以下、図7に基づいて説明する。各端子をT1 ,T2 、
各端子から流れ込む差電流をΔI1 ,ΔI2 、各端子の
差電圧をΔV1 ,ΔV2 とする。端子T1 から距離xの
地点で故障しているものとし、故障点の差電圧をΔVf
とする。
障点の計算法を簡単に説明する。図7は、2端子単回線
回路図であり、図6の2端子単回線回路図と同じもので
ある(ただし、符号を簡単なものに書き換えている)。
以下、図7に基づいて説明する。各端子をT1 ,T2 、
各端子から流れ込む差電流をΔI1 ,ΔI2 、各端子の
差電圧をΔV1 ,ΔV2 とする。端子T1 から距離xの
地点で故障しているものとし、故障点の差電圧をΔVf
とする。
【0023】また、線路インピーダンスは正規化されて
いるものとするので、次式が成立する。 ΔVf =ΔV1 −xΔI1 =ΔV2 −(d−x)ΔI2 変形すると、 ΔV1 −(ΔV2 ─dΔI2 )=x(ΔI1 +ΔI2 ) よって、 x=(ΔV1 −(ΔV2 ─dΔI2 ))/(ΔI1 +Δ
I2 ) このようにして、故障点までの距離xが求められる。
いるものとするので、次式が成立する。 ΔVf =ΔV1 −xΔI1 =ΔV2 −(d−x)ΔI2 変形すると、 ΔV1 −(ΔV2 ─dΔI2 )=x(ΔI1 +ΔI2 ) よって、 x=(ΔV1 −(ΔV2 ─dΔI2 ))/(ΔI1 +Δ
I2 ) このようにして、故障点までの距離xが求められる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の故障区間選択方法を添付図面
に基いて詳細に説明する。なお、前述した図1〜図6と
共通するものについて同じ符号を使用する。図8は一般
的な4端子2回線送電線、及び本発明に係る故障区間選
択方法に適用されるフォルトロケータを示す図であり、
4端子2回線送電線1L,2Lは、送電端T1 側に電源
を配置し、受電端B、受電端C、受電端Dに負荷(図示
せず。電源でもよい)を配置している。
に基いて詳細に説明する。なお、前述した図1〜図6と
共通するものについて同じ符号を使用する。図8は一般
的な4端子2回線送電線、及び本発明に係る故障区間選
択方法に適用されるフォルトロケータを示す図であり、
4端子2回線送電線1L,2Lは、送電端T1 側に電源
を配置し、受電端B、受電端C、受電端Dに負荷(図示
せず。電源でもよい)を配置している。
【0025】前記4端子2回線送電線1L及び2Lの送
電端T1 には、回線のa相、b相及びc相の電流を測定
する変流器(まとめてCT1 及びCT2 という)と送電
端T 1 の母線に接続される計器用変圧器PT1 が接続さ
れている。また受電端T2 ,T3 ,T4 にも、回線のa
相、b相及びc相の電流をそれぞれ測定するCT3 ,C
T4 ,・・・・,CT8 及び受電端T2 ,T3 ,T4 の母線
に接続されるPT2 ,PT3 ,PT4 がそれぞれ接続さ
れている。
電端T1 には、回線のa相、b相及びc相の電流を測定
する変流器(まとめてCT1 及びCT2 という)と送電
端T 1 の母線に接続される計器用変圧器PT1 が接続さ
れている。また受電端T2 ,T3 ,T4 にも、回線のa
相、b相及びc相の電流をそれぞれ測定するCT3 ,C
T4 ,・・・・,CT8 及び受電端T2 ,T3 ,T4 の母線
に接続されるPT2 ,PT3 ,PT4 がそれぞれ接続さ
れている。
【0026】各受電端T2 ,T3 ,T4 には、CT3 ,
CT4 ,・・・・,CT8 の検出出力をサンプリングしディ
ジタル変換して、フォルトロケータ1に伝送する端局
2,3,4が設置されている。端局2,3,4は、図9
に示すように、読み取った各相電流を所定レベルの電圧
信号に変換する補助トランス21、補助トランス21で
変換された電圧信号を所定電気角(例えば30度)ごとに
サンプリングするサンプルホールド回路22、A/D変
換器23、及び電流データを変調しフォルトロケータ1
に伝送するための通信機24を備えている。
CT4 ,・・・・,CT8 の検出出力をサンプリングしディ
ジタル変換して、フォルトロケータ1に伝送する端局
2,3,4が設置されている。端局2,3,4は、図9
に示すように、読み取った各相電流を所定レベルの電圧
信号に変換する補助トランス21、補助トランス21で
変換された電圧信号を所定電気角(例えば30度)ごとに
サンプリングするサンプルホールド回路22、A/D変
換器23、及び電流データを変調しフォルトロケータ1
に伝送するための通信機24を備えている。
【0027】フォルトロケータ1は、例えば送電端T1
側に配置されているもので、図10に示すように、読み
取った各相電流を所定レベルの電圧信号に変換する補助
トランス11、補助トランス11で変換された電圧信号
を所定電気角(例えば30度)ごとにサンプリングするサ
ンプルホールド回路12、A/D変換器13、A/D変
換器13により変換されたディジタル値を格納するRA
M15、故障検出プログラム、故障区間選択プログラ
ム、故障点標定プログラムを格納しているROM14、
故障検出演算、故障区間選択演算、故障点標定演算を行
うCPU16、各区間の区間長d1 ,・・・・,d5 、4端
子2回線送電線Lの各区間の単位長当たりのインピーダ
ンスZi (本発明ではZi =1)等の整定を行うための
キーボード19、並びにCPU16により算出された故
障区間等の情報を表示する表示装置20が設けられてい
る。
側に配置されているもので、図10に示すように、読み
取った各相電流を所定レベルの電圧信号に変換する補助
トランス11、補助トランス11で変換された電圧信号
を所定電気角(例えば30度)ごとにサンプリングするサ
ンプルホールド回路12、A/D変換器13、A/D変
換器13により変換されたディジタル値を格納するRA
M15、故障検出プログラム、故障区間選択プログラ
ム、故障点標定プログラムを格納しているROM14、
故障検出演算、故障区間選択演算、故障点標定演算を行
うCPU16、各区間の区間長d1 ,・・・・,d5 、4端
子2回線送電線Lの各区間の単位長当たりのインピーダ
ンスZi (本発明ではZi =1)等の整定を行うための
キーボード19、並びにCPU16により算出された故
障区間等の情報を表示する表示装置20が設けられてい
る。
【0028】前記故障検出演算は、周知のもので、例え
ば各差電流の大きさが基準値を超えたかどうかで判定す
る。故障区間選択演算は、前に説明したとおりである
が、ここでは4端子2回線送電線1L,2Lを対象にし
て具体的に説明しておく。4端子2回線送電線の端子T
k における1L,2Lに流れる電流をIK1,IK2、端子
電圧をVK1,VK2とするときそれぞれの差電流ΔIK 及
び差電圧ΔVK は次式で表される。
ば各差電流の大きさが基準値を超えたかどうかで判定す
る。故障区間選択演算は、前に説明したとおりである
が、ここでは4端子2回線送電線1L,2Lを対象にし
て具体的に説明しておく。4端子2回線送電線の端子T
k における1L,2Lに流れる電流をIK1,IK2、端子
電圧をVK1,VK2とするときそれぞれの差電流ΔIK 及
び差電圧ΔVK は次式で表される。
【0029】ΔIK =IK1−IK2 ΔVK =VK1−VK2(ただし、同電位のためΔVK =
0) ここで、4端子2回線送電線の一方の分岐点、例えば分
岐点b2 を基準にして、当該分岐点b2 につながる2端
子T1 ,T2 から当該分岐点b2 までの区間の電圧降下
を考慮して当該分岐点の電圧降下 ΔVb2,1=−d1 ΔI1 ΔVb2,2=−d2 ΔI2 をそれぞれ算出し、前記電圧降下の差分Δ1,2 を求め
る。
0) ここで、4端子2回線送電線の一方の分岐点、例えば分
岐点b2 を基準にして、当該分岐点b2 につながる2端
子T1 ,T2 から当該分岐点b2 までの区間の電圧降下
を考慮して当該分岐点の電圧降下 ΔVb2,1=−d1 ΔI1 ΔVb2,2=−d2 ΔI2 をそれぞれ算出し、前記電圧降下の差分Δ1,2 を求め
る。
【0030】Δ1,2 =|Vb2,1−Vb2,2| また、分岐点b3 の電圧降下を端子T3 と端子T4 とか
ら計算する。これらの電圧降下は、 ΔVb3,3=−d4 ΔI3 ΔVb3,4=−d5 ΔI4 となり、前記電圧降下の差分Δ3,4 は、 Δ3,4 =|Vb3,3−Vb3,4| となる。
ら計算する。これらの電圧降下は、 ΔVb3,3=−d4 ΔI3 ΔVb3,4=−d5 ΔI4 となり、前記電圧降下の差分Δ3,4 は、 Δ3,4 =|Vb3,3−Vb3,4| となる。
【0031】ここでCPU16は、前記手順で算出され
た差分を比較する。いまここで、 Δ1,2 <Δ3,4 であったとすると、2端子T1 ,T2 から当該分岐点b
2 までの区間には故障はないと判断でき、分岐点b
2 を、電圧ΔV2 ′ ΔV2 ′=ΔVb2,1又はΔVb2,2 を有する端子として、3端子単回線系統への変換を行
う。このとき、分岐点b2に流れ込む電流ΔI2 ′は、 ΔI2 ′=ΔI1 +ΔI2 とする。
た差分を比較する。いまここで、 Δ1,2 <Δ3,4 であったとすると、2端子T1 ,T2 から当該分岐点b
2 までの区間には故障はないと判断でき、分岐点b
2 を、電圧ΔV2 ′ ΔV2 ′=ΔVb2,1又はΔVb2,2 を有する端子として、3端子単回線系統への変換を行
う。このとき、分岐点b2に流れ込む電流ΔI2 ′は、 ΔI2 ′=ΔI1 +ΔI2 とする。
【0032】次に、この3端子単回線系統の分岐点b3
を基準にして、3端子b2 ,T3 ,T4 から当該分岐点
b3 までの区間の電圧降下を考慮した当該分岐点b3 の
電圧降下をそれぞれ算出する。これらの電圧降下は、 ΔVb3,2=ΔV2 ′−d3 ΔI2 ′ ΔVb3,3=ΔV3 ′−d4 ΔI3 ′ ΔVb3,4=ΔV4 ′−d5 ΔI4 ′ となる。これらの電圧降下の差分を求める。
を基準にして、3端子b2 ,T3 ,T4 から当該分岐点
b3 までの区間の電圧降下を考慮した当該分岐点b3 の
電圧降下をそれぞれ算出する。これらの電圧降下は、 ΔVb3,2=ΔV2 ′−d3 ΔI2 ′ ΔVb3,3=ΔV3 ′−d4 ΔI3 ′ ΔVb3,4=ΔV4 ′−d5 ΔI4 ′ となる。これらの電圧降下の差分を求める。
【0033】Δ3,2 =|ΔVb3,2−ΔVb3,3| Δ3,4 =|ΔVb3,3−ΔVb3,4| Δ2,4 =|ΔVb3,2−ΔVb3,4| そして3つの差分の絶対値を比較し、最も小さい差分を
求める。それが例えばΔ 3,4 であれば、端子T3 〜分岐
点b3 〜端子T4 間には故障がないと判断することがで
きる。したがって、端子b2 〜分岐点b3 の区間に故障
があることが分かる。
求める。それが例えばΔ 3,4 であれば、端子T3 〜分岐
点b3 〜端子T4 間には故障がないと判断することがで
きる。したがって、端子b2 〜分岐点b3 の区間に故障
があることが分かる。
【0034】故障点標定演算は、前に説明したとおり、
端子b2 〜分岐点b3 の故障区間において、端子b2 の
差電圧ΔV2 ′,差電流ΔI2 ′、分岐点b3 の差電圧
ΔV 3 ′、差電流ΔI3 ′、区間長d3 に基づいて、次
式に従って故障点の位置を求める演算である。 x=(ΔV2 ′─(ΔV3 ′─d3 ΔI2 ′))/(Δ
I2 ′+ΔI3 ′) このようにして、故障区間を知り、故障点までの距離を
求めることができる。
端子b2 〜分岐点b3 の故障区間において、端子b2 の
差電圧ΔV2 ′,差電流ΔI2 ′、分岐点b3 の差電圧
ΔV 3 ′、差電流ΔI3 ′、区間長d3 に基づいて、次
式に従って故障点の位置を求める演算である。 x=(ΔV2 ′─(ΔV3 ′─d3 ΔI2 ′))/(Δ
I2 ′+ΔI3 ′) このようにして、故障区間を知り、故障点までの距離を
求めることができる。
【0035】CPU16の演算結果は、I/O装置18
を通して表示装置20に出力され、表示装置20におい
て故障区間と、故障点の位置が表示される。
を通して表示装置20に出力され、表示装置20におい
て故障区間と、故障点の位置が表示される。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、1地点で
故障が発生した場合や同地点両回線で故障が発生した場
合にn端子2回線送電線の各端で得られる両回線の電流
を、n端子単回線送電線の各端の電流とみなし、それに
基づいてn端子2回線を故障区間を含む3端子単回線に
変換し、3端子単回線に変換した後は、故障区間からな
る2端子単回線に変換することができる。
故障が発生した場合や同地点両回線で故障が発生した場
合にn端子2回線送電線の各端で得られる両回線の電流
を、n端子単回線送電線の各端の電流とみなし、それに
基づいてn端子2回線を故障区間を含む3端子単回線に
変換し、3端子単回線に変換した後は、故障区間からな
る2端子単回線に変換することができる。
【0037】したがって、n端子平行2回線送電線にお
いて故障区間の特定が可能になり、少ない労力で故障点
の探索作業を行うことができる。
いて故障区間の特定が可能になり、少ない労力で故障点
の探索作業を行うことができる。
【図1】本発明の原理を説明するための、n端子平行2
回線送電線の回路図である。
回線送電線の回路図である。
【図2】n端子2回線送電線の回路図を各端子での差電
流を考慮し、n端子単回線系統への変換をした場合の回
路図である。
流を考慮し、n端子単回線系統への変換をした場合の回
路図である。
【図3】n端子単回線系統の端の分岐点b2 を基準にし
て、当該分岐点を端子とする(n−1)端子単回線系統
への変換をした場合の変換後の回路図である。
て、当該分岐点を端子とする(n−1)端子単回線系統
への変換をした場合の変換後の回路図である。
【図4】n端子単回線系統の他方の端の分岐点bn-1 を
基準にして、当該分岐点を端子とする(n−1)端子単
回線系統への変換をした場合の変換後の回路図である。
基準にして、当該分岐点を端子とする(n−1)端子単
回線系統への変換をした場合の変換後の回路図である。
【図5】変換途中の3端子単回線送電線を示す回路図で
ある。
ある。
【図6】3端子単回線送電線の分岐点bj を端子とし
て、2端子単回線系統へ変換をした場合の変換後の回路
図である。
て、2端子単回線系統へ変換をした場合の変換後の回路
図である。
【図7】図5の2端子単回線回路と同じ2端子単回線回
路図である(ただし、符号を簡単なものに書き換えてい
る)。
路図である(ただし、符号を簡単なものに書き換えてい
る)。
【図8】4端子平行2回線送電線、及びフォルトロケー
タの配置を示す図である。
タの配置を示す図である。
【図9】端局の内部構成ブロック図である。
【図10】フォルトロケータの内部構成ブロック図であ
る。
る。
1 フォルトロケータ 2,3,4 端局 16 CPU 1L,2L 4端子2回線送電線 T1 送電端 T2 〜T4 受電端
Claims (2)
- 【請求項1】n(n≧4とする)端子平行2回線送電線
の各端子における電流に基づいて故障点を標定する場合
に、一地点で故障が発生した場合又は同地点両回線で故
障が発生した場合の故障区間を、各端子で求められる両
回線の差電流、及び送電線の線路長に基づいて選択する
方法であって、次の(a) 〜(g) の手順を採用することを
特徴とする故障区間選択方法。 (a) 前記n端子平行2回線送電線のうち各端子の両回線
へ流れる電流の差を、n端子単回線系統の各端子から流
れる電流とみなすことにより、n端子平行2回線送電線
の回路系統をn端子単回線送電線の回路系統に変換す
る。 (b) 変換されたn端子単回線系統の一連の分岐点のう
ち、いずれか一方の端の分岐点を基準にして、当該分岐
点につながる2端子から当該分岐点までの区間の電圧降
下を考慮した当該分岐点の差電圧をそれぞれ算出し、算
出された当該分岐点の2つの差電圧の差分の絶対値を求
める。 (c) 前記n端子単回線系統の一連の分岐点のうち、他方
の端の分岐点を基準にして、当該分岐点につながる2端
子から当該分岐点までの区間の電圧降下を考慮して当該
分岐点の差電圧をそれぞれ算出し、算出された当該分岐
点の2つの差電圧の差分の絶対値を求める。 (d) 前記(b) 及び(c) の手順で算出された差分の絶対値
を比較し、小さい方の差分に該当する分岐点について、
当該分岐点を、当該分岐点につながる2端子から当該分
岐点までの区間の電圧降下を考慮して算出された差電圧
及び当該分岐点につながる2端子の和電流を有する端子
とみなし、(n−1)端子単回線系統への変換を行う。 (e) 前記(n−1)端子単回線系統について、前記(b)
〜(d) の手順を繰り返すことにより、3端子単回線系統
まで変換する。 (f) 前記3端子単回線系統の分岐点を基準にして、3端
子から当該分岐点までの区間の電圧降下を考慮した当該
分岐点の差電圧をそれぞれ算出し、算出された当該分岐
点の3つの差電圧のうち、それぞれ2つの差電圧の差分
をとり、差分の絶対値を求める。 (g) 前記(f) の手順で算出された3つの差分の絶対値を
比較し、最も小さい差分に該当する2端子を決定し、前
記分岐点を、当該2端子から分岐点までの区間の電圧降
下を考慮して算出された差電圧及び当該分岐点につなが
る2端子の和電流を有する端子とみなし、前記2端子以
外の他の端子との間の2端子単回線系統へ変換する。 - 【請求項2】3端子単回線送電線の一地点で故障が発生
した場合又は同地点両回線で故障が発生した場合の故障
区間を、各端子T1 ,T2 ,T3 で測定された電流に基
づいて選択する方法であって、次の(a) ,(b) の手順を
採用することを特徴とする故障区間選択方法。 (a) 前記3端子単回線送電線の分岐点bを基準にして、
3端子T1 ,T2 ,T 3 から当該分岐点bまでの区間の
電圧降下を考慮した当該分岐点bの電圧をそれぞれ算出
し、算出された当該分岐点bの3つの電圧のうち、それ
ぞれ2つの電圧の差分をとり、差分の絶対値を求める。 (b) 前記(a) の手順で算出された3つの差分を比較し、
最も小さい差分に該当する2端子Ti ,Tj を決定し、
前記分岐点bを、当該2端子Ti ,Tj から分岐点bま
での区間の電圧降下を考慮して算出された電圧及び当該
分岐点につながる2端子Ti ,Tj の和電流を有する端
子bとみなし、他の端子Tk (k≠i,j)との間の2
端子単回線系統へ変換する。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23527894A JPH08101245A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | n端子平行2回線送電線における故障区間選択方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23527894A JPH08101245A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | n端子平行2回線送電線における故障区間選択方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08101245A true JPH08101245A (ja) | 1996-04-16 |
Family
ID=16983737
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23527894A Pending JPH08101245A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | n端子平行2回線送電線における故障区間選択方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08101245A (ja) |
-
1994
- 1994-09-29 JP JP23527894A patent/JPH08101245A/ja active Pending
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