JPH081023B2 - 透水性排水管 - Google Patents
透水性排水管Info
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- JPH081023B2 JPH081023B2 JP61215068A JP21506886A JPH081023B2 JP H081023 B2 JPH081023 B2 JP H081023B2 JP 61215068 A JP61215068 A JP 61215068A JP 21506886 A JP21506886 A JP 21506886A JP H081023 B2 JPH081023 B2 JP H081023B2
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Landscapes
- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Description
本発明は回収屑綿を利用した透水性排水管に関する。
更に詳細には、紡績工程、不織布製造工程、染色工程、
縫製工程等で発生する屑綿、特に未開繊繊維束又は糸屑
混入の屑綿を回収再利用しうる透水性排水管である。
更に詳細には、紡績工程、不織布製造工程、染色工程、
縫製工程等で発生する屑綿、特に未開繊繊維束又は糸屑
混入の屑綿を回収再利用しうる透水性排水管である。
素焼きの排水管は粘土を原料とするので安価で、か
つ、土中埋設での荷重圧に耐える強度を有することや透
水性を有すること等により現在でも広く使用されてい
る。しかし、この排水管は粘土が原料であるために非常
に重量がありかつ破損しやすく、工事現場までの運搬や
現場での施工に大きな労力を要する。また、その排水管
は透水性を有するものの、排水中に含まれる微細な泥土
によって目詰り現象を起こし、長期にわたって良好な透
水効果が期待できなくなることがしばしばある。 近年では穴あきの塩化ビニール管が透水性排水管とし
て使用されているが、これは穴詰りが起こると材料に浸
透性がないため透水性が全く無くなり、これまた、長期
にわたって透水性を必要とする分野には使用できないと
いう欠点を有している。一方、不織布に樹脂バインダー
を付与した繊維成形物が多方面の用途に使用され、この
中のある種の製品は透水性を有する排水管や排水溝とし
ての性能を付与することが技術的には可能と考えられる
が、これらの成形物は正規の原料を使って繊維を造り、
そして不織布を造り、このうえに樹脂バインダーを付与
して成形するなど高価な原料と多くの製造工程を経る必
要があるために、製造コストが高くなり、透水性排水管
等の低価格であることが第一に望まれる用途には全く使
用されていないのが現状である。
つ、土中埋設での荷重圧に耐える強度を有することや透
水性を有すること等により現在でも広く使用されてい
る。しかし、この排水管は粘土が原料であるために非常
に重量がありかつ破損しやすく、工事現場までの運搬や
現場での施工に大きな労力を要する。また、その排水管
は透水性を有するものの、排水中に含まれる微細な泥土
によって目詰り現象を起こし、長期にわたって良好な透
水効果が期待できなくなることがしばしばある。 近年では穴あきの塩化ビニール管が透水性排水管とし
て使用されているが、これは穴詰りが起こると材料に浸
透性がないため透水性が全く無くなり、これまた、長期
にわたって透水性を必要とする分野には使用できないと
いう欠点を有している。一方、不織布に樹脂バインダー
を付与した繊維成形物が多方面の用途に使用され、この
中のある種の製品は透水性を有する排水管や排水溝とし
ての性能を付与することが技術的には可能と考えられる
が、これらの成形物は正規の原料を使って繊維を造り、
そして不織布を造り、このうえに樹脂バインダーを付与
して成形するなど高価な原料と多くの製造工程を経る必
要があるために、製造コストが高くなり、透水性排水管
等の低価格であることが第一に望まれる用途には全く使
用されていないのが現状である。
本発明に係る透水性排水管は、従来の素焼き排水管、
穴あき塩化ビニール排水管や不織布の樹脂含有繊維成形
物の上記欠点を解消した全く新規な排水管である。すな
わち、本透水性排水管は、回収屑綿、特に未開繊繊維束
又は糸屑の混入した或いは混入せしめた屑綿よりなる不
均質な繊維マットに、樹脂バインダーを付与し、この樹
脂バインダーが溶融し屑綿は溶融し難い条件下で加熱加
圧着成形して造られた軽量で、かつ高硬度から軟質のも
のまで、そして透水性良好でしかも安価にて供給できる
ものである。 上記に加えて、未開繊繊維束又は糸屑が散在している
ことや、密度0.25〜0.95g/cm3、透水係数3×10-3〜1
×10-5m/sec、曲げ弾性率10〜200kg/mm2を有することも
特徴の一つである。そして、透水性排水管の用途に応じ
て上記物性値の範囲内で好適な範囲を設定する。 なお、本発明においての透水係数の測定はJIS−A−1
218に準じて行ない、曲げ弾性率の測定はJIS−K−7203
に準じて行なう。 本発明における繊維マットに用いる屑綿は、ポリエス
テル繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維、ビニロン繊
維、ポリプロピレン繊維、ポリウレタン繊維、ポリ塩化
ビニール繊維等の合成樹脂繊維、アセテート繊維、レー
ヨン繊維等の人造繊維、及び木綿、羊毛、絹、麻等の天
然繊維、或いはこれらを複数種混合した混綿屑でもよ
い。屑綿の形態としては、総てが均質な綿状に開繊され
た屑綿よりも、屑綿の中に未開繊繊維束又は糸屑が混入
したほうが諸物性の向上に好ましい。すなわち、最終繊
維成形物の透水性排水管中にこれらの繊維束又は糸屑が
そのままの形状で存在することにより、これらが導水管
の役割を果たして成形物の透水性が向上し、更に、それ
らの繊維束や糸屑が補強材としての機能を発揮して成形
物の曲げ弾性率及び強度を向上させる。屑綿中の未開繊
繊維束又は糸屑の太さは、20〜1500デニール、未開繊繊
維束又は糸屑の混入比率は3〜60重量%が好ましく、こ
の範囲より大きい場合は成形物中の繊維形態及び分布が
不均質になり過ぎて、成形物の曲げ弾性率及び強度等の
物性値が低下する。また、この範囲より小さい場合も効
果が発揮できず物性値が低下する。より好ましい混入比
率は10〜50重量%である。なお、屑綿を構成する単繊維
の長さについては特に条件はない。 本発明で用いる樹脂バインダーは、通常使用されてい
る市販の熱硬化性樹脂或いは熱可塑性樹脂が使用でき
る。熱硬化性樹脂としては例えば、フェノールホルマリ
ン樹脂等があり、熱可塑性樹脂としては、例えばポリエ
チレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、
ナイロン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニール樹
脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、SBR、NBR等があ
る。 使用する樹脂バインダーの形状は粉状、小塊状(直径
3〜10mm)、繊維状、ネット状及び溶媒に溶解又は分散
させた液状等の形態で用いる。使用方法としては樹脂バ
インダーの形状によって使い分け、屑綿又は屑綿層の上
に散布する方法、スプレーする方法、塗布する方法、浸
漬する方法或いは繊維マット中に挿入する方法等があ
る。また、前記の如く、回収屑綿が融点の異なる複数の
混綿からなる場合は低融点側の屑綿を樹脂バインダーと
して或いはその一部として利用することができる。樹脂
バイインダーの選定に当って重要なことは、主体となる
屑綿の融点よりも低融点の樹脂を選ぶこと、成形製品の
要求品質に合致する性能の樹脂を選ぶこと、成形時の処
理・衛生面上で使い易い形態・性質の樹脂を選ぶこと、
そして、安価な樹脂を選ぶこと等が挙げられる。 本発明において、樹脂/繊維の重量比率は、0.1〜0.7
以下が好ましく、比率が0.7付近の成形物は一例として
曲げ弾性率が150kg/mm2と非常に高く、硬質成形物とし
て十分に実用性がある。比率が0.7より小さくなるにつ
れて曲げ弾性率が低下して軟化し、同時に繊維成形物の
特徴である透水性や通気性が増加するので、この特徴を
生かした成形物用途に適用することができる。なお、樹
脂量を増加させ、比率を0.7以上にしても成形物の硬度
を高める効果はなく、逆に透水性等の特徴が消滅した
り、コスト高を招いたりして回収屑綿利用の利点を損な
うことになりかねないから好ましくない。逆に比率が0.
1未満の場合は樹脂量が少ないために樹脂による繊維相
互間の接着力が弱くなり引張強度や曲げ弾性率等の物性
値が低下する。もちろん、諸物性は樹脂/繊維の重量比
率のみに影響されるものではなく、繊維及び樹脂の種
類、繊維マットの厚さ、密度、加熱加圧着の成形条件等
の影響も受けるので、これらを総合的な見地から検討し
て、良好な物性値を得るようにする必要がある。 本発明において好適な加熱加圧着の成形条件について
述べると次の通りである。成形はプレス成形機を用いて
行なう。加熱温度はバインダー樹脂が溶融し、主体とな
る屑綿は溶融しない温度条件を採用することが必要であ
り、従って、使用する樹脂バインダーの融点と主体とな
る屑綿の融点とにより決定される。一般的には、樹脂融
点より10℃低い温度ないし樹脂融点より60℃高い温度を
採用することが望ましい。 加圧力については、大きい程強く圧着されて密度が高
く硬くなる。一般的には加圧力を0.1〜100kg/cm2の範囲
で採用するが、高硬度が要求される成形物の場合には20
〜70kg/cm2が好ましく、柔軟性が要求される場合には0.
1〜10kg/cm2が好ましい。 加熱加圧着の所要時間は少なくとも樹脂バインダーが
溶融するに要する時間が必要であり、一般的には10〜30
0秒間の範囲で適する時間を適宜選択して採用する。溶
融にかなりな時間を要する場合は予熱処理後に加熱加圧
着する方法も有利である。 成形は上記条件範囲の中から最適なものを採用して、
単に1回だけの成形工程で目的とする管状物を得ること
が可能であるが、排水管のように複雑な形状の管状成形
物の場合には、先ず、弱条件を採用して第1段目の予備
成形で形態の保持が可能な程度の柔軟な平板状シートを
造り、これをベルト状に裁断し、次いで通常の紙管製造
法と同様にそのベルトを凸金型の鉄芯に螺旋状に重ね巻
きした後、管状凹金型を用いて強条件で第2段目の管状
の本成形を行うことが好ましい。
穴あき塩化ビニール排水管や不織布の樹脂含有繊維成形
物の上記欠点を解消した全く新規な排水管である。すな
わち、本透水性排水管は、回収屑綿、特に未開繊繊維束
又は糸屑の混入した或いは混入せしめた屑綿よりなる不
均質な繊維マットに、樹脂バインダーを付与し、この樹
脂バインダーが溶融し屑綿は溶融し難い条件下で加熱加
圧着成形して造られた軽量で、かつ高硬度から軟質のも
のまで、そして透水性良好でしかも安価にて供給できる
ものである。 上記に加えて、未開繊繊維束又は糸屑が散在している
ことや、密度0.25〜0.95g/cm3、透水係数3×10-3〜1
×10-5m/sec、曲げ弾性率10〜200kg/mm2を有することも
特徴の一つである。そして、透水性排水管の用途に応じ
て上記物性値の範囲内で好適な範囲を設定する。 なお、本発明においての透水係数の測定はJIS−A−1
218に準じて行ない、曲げ弾性率の測定はJIS−K−7203
に準じて行なう。 本発明における繊維マットに用いる屑綿は、ポリエス
テル繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維、ビニロン繊
維、ポリプロピレン繊維、ポリウレタン繊維、ポリ塩化
ビニール繊維等の合成樹脂繊維、アセテート繊維、レー
ヨン繊維等の人造繊維、及び木綿、羊毛、絹、麻等の天
然繊維、或いはこれらを複数種混合した混綿屑でもよ
い。屑綿の形態としては、総てが均質な綿状に開繊され
た屑綿よりも、屑綿の中に未開繊繊維束又は糸屑が混入
したほうが諸物性の向上に好ましい。すなわち、最終繊
維成形物の透水性排水管中にこれらの繊維束又は糸屑が
そのままの形状で存在することにより、これらが導水管
の役割を果たして成形物の透水性が向上し、更に、それ
らの繊維束や糸屑が補強材としての機能を発揮して成形
物の曲げ弾性率及び強度を向上させる。屑綿中の未開繊
繊維束又は糸屑の太さは、20〜1500デニール、未開繊繊
維束又は糸屑の混入比率は3〜60重量%が好ましく、こ
の範囲より大きい場合は成形物中の繊維形態及び分布が
不均質になり過ぎて、成形物の曲げ弾性率及び強度等の
物性値が低下する。また、この範囲より小さい場合も効
果が発揮できず物性値が低下する。より好ましい混入比
率は10〜50重量%である。なお、屑綿を構成する単繊維
の長さについては特に条件はない。 本発明で用いる樹脂バインダーは、通常使用されてい
る市販の熱硬化性樹脂或いは熱可塑性樹脂が使用でき
る。熱硬化性樹脂としては例えば、フェノールホルマリ
ン樹脂等があり、熱可塑性樹脂としては、例えばポリエ
チレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、
ナイロン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニール樹
脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、SBR、NBR等があ
る。 使用する樹脂バインダーの形状は粉状、小塊状(直径
3〜10mm)、繊維状、ネット状及び溶媒に溶解又は分散
させた液状等の形態で用いる。使用方法としては樹脂バ
インダーの形状によって使い分け、屑綿又は屑綿層の上
に散布する方法、スプレーする方法、塗布する方法、浸
漬する方法或いは繊維マット中に挿入する方法等があ
る。また、前記の如く、回収屑綿が融点の異なる複数の
混綿からなる場合は低融点側の屑綿を樹脂バインダーと
して或いはその一部として利用することができる。樹脂
バイインダーの選定に当って重要なことは、主体となる
屑綿の融点よりも低融点の樹脂を選ぶこと、成形製品の
要求品質に合致する性能の樹脂を選ぶこと、成形時の処
理・衛生面上で使い易い形態・性質の樹脂を選ぶこと、
そして、安価な樹脂を選ぶこと等が挙げられる。 本発明において、樹脂/繊維の重量比率は、0.1〜0.7
以下が好ましく、比率が0.7付近の成形物は一例として
曲げ弾性率が150kg/mm2と非常に高く、硬質成形物とし
て十分に実用性がある。比率が0.7より小さくなるにつ
れて曲げ弾性率が低下して軟化し、同時に繊維成形物の
特徴である透水性や通気性が増加するので、この特徴を
生かした成形物用途に適用することができる。なお、樹
脂量を増加させ、比率を0.7以上にしても成形物の硬度
を高める効果はなく、逆に透水性等の特徴が消滅した
り、コスト高を招いたりして回収屑綿利用の利点を損な
うことになりかねないから好ましくない。逆に比率が0.
1未満の場合は樹脂量が少ないために樹脂による繊維相
互間の接着力が弱くなり引張強度や曲げ弾性率等の物性
値が低下する。もちろん、諸物性は樹脂/繊維の重量比
率のみに影響されるものではなく、繊維及び樹脂の種
類、繊維マットの厚さ、密度、加熱加圧着の成形条件等
の影響も受けるので、これらを総合的な見地から検討し
て、良好な物性値を得るようにする必要がある。 本発明において好適な加熱加圧着の成形条件について
述べると次の通りである。成形はプレス成形機を用いて
行なう。加熱温度はバインダー樹脂が溶融し、主体とな
る屑綿は溶融しない温度条件を採用することが必要であ
り、従って、使用する樹脂バインダーの融点と主体とな
る屑綿の融点とにより決定される。一般的には、樹脂融
点より10℃低い温度ないし樹脂融点より60℃高い温度を
採用することが望ましい。 加圧力については、大きい程強く圧着されて密度が高
く硬くなる。一般的には加圧力を0.1〜100kg/cm2の範囲
で採用するが、高硬度が要求される成形物の場合には20
〜70kg/cm2が好ましく、柔軟性が要求される場合には0.
1〜10kg/cm2が好ましい。 加熱加圧着の所要時間は少なくとも樹脂バインダーが
溶融するに要する時間が必要であり、一般的には10〜30
0秒間の範囲で適する時間を適宜選択して採用する。溶
融にかなりな時間を要する場合は予熱処理後に加熱加圧
着する方法も有利である。 成形は上記条件範囲の中から最適なものを採用して、
単に1回だけの成形工程で目的とする管状物を得ること
が可能であるが、排水管のように複雑な形状の管状成形
物の場合には、先ず、弱条件を採用して第1段目の予備
成形で形態の保持が可能な程度の柔軟な平板状シートを
造り、これをベルト状に裁断し、次いで通常の紙管製造
法と同様にそのベルトを凸金型の鉄芯に螺旋状に重ね巻
きした後、管状凹金型を用いて強条件で第2段目の管状
の本成形を行うことが好ましい。
従来の粘土を原料とした素焼き排水管は重量が大き
く、目詰り現象を起こし易いが、本排水管は軽量で目詰
り現象を起し難い。これは成形物中に残存する未開繊繊
維束等の毛細管作用のためと考えられる。 従来の正規の原料からなる不織布で造った樹脂含有繊
維成形物は、繊維製造工程、開繊・ウエッブ工程及びウ
エッブ絡合工程を必要とするが、その際に殆んど開繊さ
れて、繊維屑や糸屑のような繊維束を作り難いのであ
る。本発明品では、紡績工程、不織布製造工程、染色工
程、縫製工程等で発生する繊維屑を利用するために、上
記のように繊維製造工程は不要であり、開繊・ウエッブ
製造工程についても簡素化できるにもかかわらず良好な
透水性を与えるのである。したがって、繊維屑を開繊機
にかけて屑綿とする工程では、開繊された屑綿中に未開
繊繊維束又は糸屑が残存する程度の軽い開繊が良く、こ
の開繊綿から繊維マットを造る工程も屑綿を軽くほぐす
程度の簡単なマット製造機を用いるだけでよく、造られ
た繊維マットには未開繊繊維束又は糸屑がそのままの形
状で残存している状態が簡単に得られるのである。この
ように造られた繊維マットを加熱加圧着成形して得られ
た成形物には溶融樹脂バインダーによっては互いに融着
することなく、上記の未開繊繊維束又は糸屑がそのまま
の形状で存在し、これらが導水管及び補強材の役割を果
たして、透水性及び硬度を高める作用をする。逆に、繊
維屑の開繊及びマットの製造工程に手間をかけて、未開
繊繊維束又は糸屑の解消とマットの均質化を図ると、得
られた成形物の透水性や硬度等の物性値が低下するので
あるから、未開繊の繊維屑を用いて透水性の成形物であ
る透水性排水管とするとは、従来にない優れた技術であ
る。
く、目詰り現象を起こし易いが、本排水管は軽量で目詰
り現象を起し難い。これは成形物中に残存する未開繊繊
維束等の毛細管作用のためと考えられる。 従来の正規の原料からなる不織布で造った樹脂含有繊
維成形物は、繊維製造工程、開繊・ウエッブ工程及びウ
エッブ絡合工程を必要とするが、その際に殆んど開繊さ
れて、繊維屑や糸屑のような繊維束を作り難いのであ
る。本発明品では、紡績工程、不織布製造工程、染色工
程、縫製工程等で発生する繊維屑を利用するために、上
記のように繊維製造工程は不要であり、開繊・ウエッブ
製造工程についても簡素化できるにもかかわらず良好な
透水性を与えるのである。したがって、繊維屑を開繊機
にかけて屑綿とする工程では、開繊された屑綿中に未開
繊繊維束又は糸屑が残存する程度の軽い開繊が良く、こ
の開繊綿から繊維マットを造る工程も屑綿を軽くほぐす
程度の簡単なマット製造機を用いるだけでよく、造られ
た繊維マットには未開繊繊維束又は糸屑がそのままの形
状で残存している状態が簡単に得られるのである。この
ように造られた繊維マットを加熱加圧着成形して得られ
た成形物には溶融樹脂バインダーによっては互いに融着
することなく、上記の未開繊繊維束又は糸屑がそのまま
の形状で存在し、これらが導水管及び補強材の役割を果
たして、透水性及び硬度を高める作用をする。逆に、繊
維屑の開繊及びマットの製造工程に手間をかけて、未開
繊繊維束又は糸屑の解消とマットの均質化を図ると、得
られた成形物の透水性や硬度等の物性値が低下するので
あるから、未開繊の繊維屑を用いて透水性の成形物であ
る透水性排水管とするとは、従来にない優れた技術であ
る。
本発明の透水性排水管の実施例を図面により示せば次
のとおりである。 第1図〜第7図はそれぞれ透水性排水管に成形したも
のを示すいずれも斜視図である。 第1図に示す例は、ベルト状繊維シート(後述する製
造実施例の予備成形で得られた)をフランジ(11)付着
管(1)に成形したものである。第2図に示す例はテー
パー状管(2)であり、第3図の例は直円筒状管(3)
で、第4図はエルボ管(4)である。第5図及び第6図
はリブ付直管(7)で、第5図の例におけるリング状リ
ブ(5)は等間隔で、管の長手方向に対してほぼ直角に
複数あり、第6図の例は、スパイラル状リブ(6)であ
る。また、第7図はいわゆるチーズ管(8)である。 これらの例を示した上記の図中における符号(10)
は、未開繊繊維束又は糸屑を示し、このように未開繊繊
維束又は糸屑(10)が多数散在しているから、これらが
導水管や補強材の役目をし、透水性を有し、かつ、高強
度の透水性排水管になるのである。 以下本発明の製造実施例を更に詳細に説明する。 製造実施例 紡績工程と縫製工程で発生したポリエステル綿混の繊
維屑を回収し、下記の繊維成形物製造の原料に利用し
た。この繊維屑を開繊機にかけ開繊された綿状のものと
太さが50〜800デニールの未開繊繊維束が混在した調整
屑綿を製造した。未開繊繊維束の重量は屑全体の重量に
対して35%であった。得られた調整屑綿にフェノールホ
ルマリン樹脂粉末を樹脂/繊維の重量比率が0.3となる
量で混入させた後、簡単なカードにかけて繊維マットを
造った。この繊維マットには上記の未開繊繊維束がその
ままの形状で存在し、厚みは60mm、見掛け密度は0.026g
/cm3であった。 こうして上記繊維マットに第1段目の予備成形を行な
った。成形は予め180℃に昇温した油圧式平盤プレス機
の定盤の上に繊維マットを載せて加圧力1kg/cm2で30秒
間プレスし、直ちに別の冷却プレス機へ移して冷却し、
取出した。得られた平板状繊維シートは厚さが20mmで表
面繊維のバラケがなく、平板シートの形態を安定に保持
できる程度に樹脂バインダーで粗に接着され、密度も0.
078g/cm2と低い柔軟な綿塊状のシートであった。このよ
うに綿塊状のシートであるため、第2段目の本成形では
各種用途のあらゆる形状の成形物にすることができるも
のであった。 次に第2段目の本成形で円管状の透水性排水管を造っ
た。前述の平板シートを10cm幅に裁断してベルト状にし
たものを、外径約8cmの鉄芯凸金形へ螺旋状に重ね巻き
した後、予め230℃に加熱した凹金形のプレス成形機で
加圧力60kg/cm2、時間150秒間でプレスして内径約8cm、
厚み約2mm、密度0.78g/cm3の軽量管状成形物を得た。未
開繊繊維束の散在による高価でこの得られた成形物は曲
げ弾性率98.6kg/mm2と硬く、透水係数は0.5×10-3m/sec
と優れており、土中埋設の透水性排水管に最適なもので
あった。 製造比較例 前記製造実施例で使用したと同じ未開繊繊維束混入の
回収屑綿を用い、この屑綿を更に開繊機にかけて十分に
開繊し、未開繊繊維束の存在しない屑綿とした。この屑
綿に製造実施例と同じ樹脂を同じ量混入した後、ランダ
ムウエッブ製造機にかけて単繊維の並び方がランダム
で、しかも密度班の非常に少ない繊維マットを得た。得
られた繊維マットは製造実施例と全く同じ厚さ及び密度
であったが、未開繊繊維束の存在は見られなかった。こ
の繊維マットを製造実施例と同様に2段階の成形方法及
び条件で成形し、内径約8cm、厚み約2mm、密度0.79g/cm
3の管状成形物を得た。しかし、こうして得られた成形
物には未開繊繊維束が存在しないために、製造実施例の
成形物に比して曲げ弾性率は18.7kg/mm2と軟らかく、透
水係数も1×10-4m/secと低い成形物であり、透水性排
水管としては性能に劣り、製造コストも高いものとなっ
た。
のとおりである。 第1図〜第7図はそれぞれ透水性排水管に成形したも
のを示すいずれも斜視図である。 第1図に示す例は、ベルト状繊維シート(後述する製
造実施例の予備成形で得られた)をフランジ(11)付着
管(1)に成形したものである。第2図に示す例はテー
パー状管(2)であり、第3図の例は直円筒状管(3)
で、第4図はエルボ管(4)である。第5図及び第6図
はリブ付直管(7)で、第5図の例におけるリング状リ
ブ(5)は等間隔で、管の長手方向に対してほぼ直角に
複数あり、第6図の例は、スパイラル状リブ(6)であ
る。また、第7図はいわゆるチーズ管(8)である。 これらの例を示した上記の図中における符号(10)
は、未開繊繊維束又は糸屑を示し、このように未開繊繊
維束又は糸屑(10)が多数散在しているから、これらが
導水管や補強材の役目をし、透水性を有し、かつ、高強
度の透水性排水管になるのである。 以下本発明の製造実施例を更に詳細に説明する。 製造実施例 紡績工程と縫製工程で発生したポリエステル綿混の繊
維屑を回収し、下記の繊維成形物製造の原料に利用し
た。この繊維屑を開繊機にかけ開繊された綿状のものと
太さが50〜800デニールの未開繊繊維束が混在した調整
屑綿を製造した。未開繊繊維束の重量は屑全体の重量に
対して35%であった。得られた調整屑綿にフェノールホ
ルマリン樹脂粉末を樹脂/繊維の重量比率が0.3となる
量で混入させた後、簡単なカードにかけて繊維マットを
造った。この繊維マットには上記の未開繊繊維束がその
ままの形状で存在し、厚みは60mm、見掛け密度は0.026g
/cm3であった。 こうして上記繊維マットに第1段目の予備成形を行な
った。成形は予め180℃に昇温した油圧式平盤プレス機
の定盤の上に繊維マットを載せて加圧力1kg/cm2で30秒
間プレスし、直ちに別の冷却プレス機へ移して冷却し、
取出した。得られた平板状繊維シートは厚さが20mmで表
面繊維のバラケがなく、平板シートの形態を安定に保持
できる程度に樹脂バインダーで粗に接着され、密度も0.
078g/cm2と低い柔軟な綿塊状のシートであった。このよ
うに綿塊状のシートであるため、第2段目の本成形では
各種用途のあらゆる形状の成形物にすることができるも
のであった。 次に第2段目の本成形で円管状の透水性排水管を造っ
た。前述の平板シートを10cm幅に裁断してベルト状にし
たものを、外径約8cmの鉄芯凸金形へ螺旋状に重ね巻き
した後、予め230℃に加熱した凹金形のプレス成形機で
加圧力60kg/cm2、時間150秒間でプレスして内径約8cm、
厚み約2mm、密度0.78g/cm3の軽量管状成形物を得た。未
開繊繊維束の散在による高価でこの得られた成形物は曲
げ弾性率98.6kg/mm2と硬く、透水係数は0.5×10-3m/sec
と優れており、土中埋設の透水性排水管に最適なもので
あった。 製造比較例 前記製造実施例で使用したと同じ未開繊繊維束混入の
回収屑綿を用い、この屑綿を更に開繊機にかけて十分に
開繊し、未開繊繊維束の存在しない屑綿とした。この屑
綿に製造実施例と同じ樹脂を同じ量混入した後、ランダ
ムウエッブ製造機にかけて単繊維の並び方がランダム
で、しかも密度班の非常に少ない繊維マットを得た。得
られた繊維マットは製造実施例と全く同じ厚さ及び密度
であったが、未開繊繊維束の存在は見られなかった。こ
の繊維マットを製造実施例と同様に2段階の成形方法及
び条件で成形し、内径約8cm、厚み約2mm、密度0.79g/cm
3の管状成形物を得た。しかし、こうして得られた成形
物には未開繊繊維束が存在しないために、製造実施例の
成形物に比して曲げ弾性率は18.7kg/mm2と軟らかく、透
水係数も1×10-4m/secと低い成形物であり、透水性排
水管としては性能に劣り、製造コストも高いものとなっ
た。
以上詳述したように本発明の透水性排水管は、従来は
廃棄物であった屑綿等をあまり手をかけて加工すること
なく利用することにより、製造工程及び原料費の削減で
製造コストの低下を可能とし、密度、透水係数、曲げ弾
性率等の物性値が良好な高品質な製品を安価に供給する
優れたものである。
廃棄物であった屑綿等をあまり手をかけて加工すること
なく利用することにより、製造工程及び原料費の削減で
製造コストの低下を可能とし、密度、透水係数、曲げ弾
性率等の物性値が良好な高品質な製品を安価に供給する
優れたものである。
第1図〜第7図は本発明に係る透水性排水管の実施例を
示すいずれも斜視図である。 (1)……フランジ付直管、(2)……テーパー状管 (3)……直円筒状管、(4)……エルボ管 (5)……リング状リブ、(6)……スパイラル状リブ (10)……未開繊繊維束又は糸屑
示すいずれも斜視図である。 (1)……フランジ付直管、(2)……テーパー状管 (3)……直円筒状管、(4)……エルボ管 (5)……リング状リブ、(6)……スパイラル状リブ (10)……未開繊繊維束又は糸屑
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E02D 3/10 101 // B29K 103:00 105:06
Claims (3)
- 【請求項1】未開繊繊維束又は糸屑の混入した回収屑綿
よりなる不均質な繊維マットに樹脂バインダーを付与
し、該樹脂バインダーが溶融し、屑綿は溶融し難い条件
下で加熱加圧着成形してなり、前記未開繊繊維束又は糸
屑が成形物中に散在してなり、密度0.25〜0.95g/cm3、
透水係数3×10-3〜1×10-5m/sec、曲げ弾性率10〜200
kg/mm2を有することを特徴とする透水性排水管。 - 【請求項2】回収屑綿中の混入未開繊繊維束又は糸屑の
太さが20〜1500デニールの範囲に分布し、未開繊繊維束
又は糸屑の混入比率が3〜60重量%である不均質な繊維
マットからなる特許請求の範囲第1項記載の透水性排水
管。 - 【請求項3】樹脂バインダーが粉状、小塊状、繊維状、
ネット状又は液状で、樹脂/繊維重量比が0.1〜0.7であ
る特許請求の範囲第1項記載の透水性排水管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61215068A JPH081023B2 (ja) | 1986-09-11 | 1986-09-11 | 透水性排水管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61215068A JPH081023B2 (ja) | 1986-09-11 | 1986-09-11 | 透水性排水管 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6375159A JPS6375159A (ja) | 1988-04-05 |
| JPH081023B2 true JPH081023B2 (ja) | 1996-01-10 |
Family
ID=16666222
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61215068A Expired - Lifetime JPH081023B2 (ja) | 1986-09-11 | 1986-09-11 | 透水性排水管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH081023B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS517280A (ja) * | 1974-07-09 | 1976-01-21 | Kureha Seni Kk | Dorenshiitozai |
| JPS58184591U (ja) * | 1982-05-28 | 1983-12-08 | 東亜紡織株式会社 | 不織布 |
| JPS59100751A (ja) * | 1982-11-29 | 1984-06-11 | 田中 裕 | 硬質加工綿の製造法 |
-
1986
- 1986-09-11 JP JP61215068A patent/JPH081023B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6375159A (ja) | 1988-04-05 |
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