JPH08103662A - セラミック触媒コンバータ - Google Patents
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Abstract
も、十分にセラミックハニカム担体を保持することがで
きるセラミック触媒コンバータを提供することを目的と
する。 【構成】 エンジンの排気経路中に配置されたセラミッ
ク製ハニカム担体2と、セラミック製ハニカム担体2を
収納する外筒4と、セラミック製ハニカム担体2と外筒
4との間に介在され、線膨張係数の異なる金属が組み合
わせられた保持部材5とからなる。このような構成によ
り、排気ガスにより、温度が上昇することによって、セ
ラミック製ハニカム担体2と外筒4とのクリアランスを
保持部材5が吸収することとなる。
Description
ータに用いられ、セラミック製ハニカム担体の保持構造
に関するものである。
り、自動車用の触媒コンバータに用いられるセラミック
製ハニカム担体の材料には、低熱膨張係数のコージェラ
イト系セラミック(2MgO・2Al2O3・5SiO
2)が使用されており、十数年の市場実績がある。 一
般に、このセラミック製ハニカム担体は、じん性が低く
脆いので、特開昭58−84038号公報に示される如
く緩衝材であるワイヤネットでくるんで、金属製の外筒
に収められて用いられる。
は、自動車エンジンの排ガス中に含まれるCO、HCお
よびNOx等の有害成分を無害な気体あるいは水に変換
するためのPtやRh、Pd等の貴金属が担持される。
しかしながら、これらの貴金属は300℃から350℃
の触媒活性温度に加熱されないとその能力が発揮されな
い。このため、エンジン始動直後の触媒温度が300℃
から350℃以上に加熱されるまでの間は、未浄化の排
ガスが排出されてしまう。この対策として、触媒コンバ
ータをエンジンの近くに配置することが要求されている
が、上述の緩衝材であるワイヤネットの耐熱性は800
℃から850℃しかなく、このワイヤネットの耐酸化性
を越える温度では使用できないのが現状である。したが
って、排気ガス温度の最高値が950℃を越えるような
エンジンのエキゾーストマニホールド直下に触媒を配置
することは、事実上不可能であった。
されるようなセラミック製ハニカム担体を耐熱性のセラ
ミックマットでくるんで保持する方法が提案されてい
る。しかしながら、この例では保持材料自身の耐熱性を
向上させる点において優れるものの、実際には950℃
を越える使用環境下では、セラミック製ハニカム担体の
線膨張係数(1.2×10-6/℃)と金属製外筒の線膨
張係数(SUS430で1.1×10-5/℃)の相違に
より、双方の間にクリアランスが発生し、保持力が低下
するため、十分な耐久性を得ることはできない。例え
ば、φ80のセラミック製ハニカム担体を例にとると、
上述の熱膨張差によるクリアランスは実に1mmを越え
てしまう。
く、セラミックマットをセラミック短繊維とバーミュキ
ライト、マイカ等の熱膨張物質とを混入した熱膨張材と
することで、この問題を解決しようとするものもあり一
部で実用化されている。しかしながら、現状の熱膨張物
質では900℃を越える排ガスに晒されると、バーミュ
キライト、マイカ等の熱膨張物質等の劣化が激しく進行
するため、十分な信頼性を保証できるまでには至ってい
ない。
間使用できるセラミック製ハニカム担体を用いた触媒コ
ンバータは未だ提供されるに至っていない。そこで、本
発明においては、長時間高温の下においても、十分にセ
ラミックハニカム担体を保持することができるセラミッ
ク触媒コンバータを提供することを目的とする。
ジンの排気経路中に配置され、前記エンジンの排気ガス
の有害成分を浄化させる触媒が担持されたセラミック製
ハニカム担体と、前記セラミック製ハニカム担体を収納
する外筒と、前記セラミック製ハニカム担体と前記外筒
との間に介在され、線膨張係数の異なる金属が組み合わ
せられるとともに、前記排気ガスにより、温度が上昇す
ることによって、前記セラミック製ハニカム担体と前記
外筒とのクリアランスを吸収する保持部材とからなるセ
ラミック触媒コンバータを提供するものである。
線膨張係数の異なる2種以上の金属、例えばSUS31
0(1.7×10-5/℃)とSUS430(1.1×1
0-5/℃)からなる金属板を接合した保持部材を、セラ
ミック製ハニカム担体の円周方向および/または半径方
向および/または軸方向に、外筒もしくは帯状あるいは
円環状の変形規制部材と、セラミック製ハニカム担体と
の間に配設する構成としてもよい。
例えばSUS430(1.1×10 -5/℃)等の外筒に
対して線膨張係数の大きい金属、例えばSUS310
(1.7×10-5/℃)等からなる帯状あるいは円環状
あるいはリング状あるいは円筒状の金属板からなる保持
部材を、セラミック製ハニカム担体の円周方向および/
または半径方向および/または軸方向に、外筒もしくは
帯状あるいは円環状の変形規制部材と、セラミック製ハ
ニカム担体との間に配設する構成のものについても提案
する。
ク製ハニカム担体の温度上昇に伴って、外筒あるいは変
形規制部材と、セラミック製ハニカム担体の間に配設さ
れた保持部材は、セラミック製ハニカム担体と外筒のク
リアランスを吸収するよに変形する。その変形量は、セ
ラミック製ハニカム担体と外筒のクリアランスの増減に
比例(温度変化に比例)した値を得ることができる。し
たがって、セラミック製ハニカム担体を必要以上に圧迫
することはなく破損を招くことはない。
持力が得られ、例えば、排ガス経路中に配設された本願
発明の触媒コンバータは、950℃以上の高温下におい
ても、ハニカム担体と外筒の間にはクリアランスが発生
しない。また、保持部材が2種の線膨張係数の異なる金
属同士を接合するバイメタル構造とした場合、その変形
量は極めて大きく取れるため、例えば、950℃以上の
高温下でも十分な保持力が容易に得られる。
の変形を規制するための変形規制部材が設けられている
ため、戻りすぎることもなく、排気ガス温度のアップダ
ウンサイクルにも問題無く保持力が得られるよう作用す
る。
る温度環境下で確実にセラミック製ハニカム担体を保持
することが可能となる。また、保持部材として一般的な
無機弾性体にみられる熱劣化による保持力の減退が少な
いため、例えば、950℃以上の高温条件下で使用で
き、保持性能を長期間維持することが可能となる。その
結果、メタル触媒コンバータよりも安価で、従来のセラ
ミック触媒コンバータと比べ、耐振性と耐熱負荷性の点
で大幅に優れた触媒コンバータを提供することが可能と
なる。
比較して、エンジンの上流側に取り付けることが可能と
なるため、エンジンの上流側に取り付けた場合には、始
動直後の昇温性が高まり、現状のエンジン始動直後の未
浄化の有毒な排気ガスを浄化することが可能となる。
を用いて説明する。 図1は、本発明の第1実施例を示
すセラミック触媒コンバータ1の模式図である。図2、
図3は、内燃機関であるエンジン25の排気経路のエキ
ゾーストマニホールド26a、26bに本発明の第1の
実施例のセラミック触媒コンバータ1を装着した場合の
一部断面を示した図である。図4は、第1の実施例のセ
ラミック触媒コンバータ1の排気管途中への保持構造を
示した図である。 第1の実施例のセラミック触媒コン
バータ1は、セラミック製ハニカム担体2と、セラミッ
ク製ハニカム担体2の外周側面を覆う耐熱ステンレス製
の波板3と、セラミック製ハニカム担体2および波板3
を収納する外筒4と、外筒4に固定され、高温時に発生
する外筒4と波板3およびセラミック製ハニカム担体2
とのクリアランスを吸収する保持部材5と、低温時に保
持部材5の変形を規制する変形規制部材6、およびセラ
ミック製ハニカム担体2、波板3、外筒4、保持部材
5、変形規制部材6を排気経路中に固定するフランジ7
により構成されている。 セラミック製ハニカム担体2
は、直径71mm、長さ60mm、壁厚0.08〜0.
13mmの薄壁セラミックモノリスであり、材料には低
熱膨張係数のコージェライト系セラミック(2MgO・
2Al2O3・5SiO2)が使用されている。
が4.5〜5.5wt%、希土類元素(REM)が0.
1〜0.2wt%、残部FeのFe−Cr−Al組成よ
りなり、幅70mm、板厚が0.03〜0.20mmの
帯状の耐熱ステンレス箔である。外筒4はフェライト系
耐熱ステンレス鋼SUS430から成り、内径77m
m、幅70mm、板厚が1.5mmの円筒で、図5に示
す形状にプレス加工によって略四角形状の4つの貫通穴
を有し、必要寸法の外径形状となるように抜いた後、曲
げ加工にて円筒状に製作され、両端の辺4a部を接合し
て製作されている。
張率の小さい内側保持部材11と、線膨張率の大きい外
側保持部材12を接合して成り、セラミック製ハニカム
担体2の外周側面側に保持部材11が位置するよう組付
られている。この内側保持部材11は、半径37mm、
中心角120゜、 幅20mm、板厚1.5mmのフェラ
イト系耐熱ステンレス鋼SUS430であり、 外側保持
部材12は、半径38.5mm、中心角120゜、 幅2
0mm、板厚1.5mmのオーステナイト系耐熱ステン
レス鋼SUS310である。また、保持部材5の内側保
持部材11と外側保持部材12の接合は、図6(a)に
示す如く、組付時の周方向となる方向にレーザビームを
途切れることなく連続的に走らせることにより、溶接接
合されている。さらに、図6の例ではこの接合方法を3
列平行に接合してある。この接合域は、図6の例に限ら
ず、図7(a)に示す如く、保持部材の周方向に並ぶ円
群、あるいは(b)に示す如く、保持部材の接触面全
域、あるいは(c)に示す如く、保持部材の各辺の端部
近傍を1周、あるいは(d)に示す如く、保持部材の接
触部の外周全域であってもよい。
(c)例の如く、保持部材間の接合は、周方向と直角方
向に取った任意の断面において、必ず溶接されている部
分が存在するように行うことが望ましい。これは後述の
如く、保持部材が周方向にバイメタルとして変形させる
ことでセラミック製ハニカム担体を保持する構成として
いるためであり、変形方向である保持部材の周方向を確
実に接合すれば、より大きな変形量を得ることができる
からである。
ンレス鋼SUS430製で、内径80mm、幅54m
m、板厚が1.5mmであり、フランジ7は、フェライ
ト系耐熱ステンレス鋼SUS430から成り、内径83
mm、外径98mm、板厚が3mmのもので構成されて
いる。次に、これまで説明したセラミック触媒コンバー
タ1の各部品の組付方法を図8を用いて説明する。
カム担体2に波板3を2周巻回する。この波板3の波高
さは、セラミック製ハニカム担体の外径と外筒内径の差
の1/2より0.1〜0.4mm程度高くなるよう加工
されたものであり、波ピッチは略2.5mmのものを使
用している。次に、図9に示す如く、外筒4に加工され
た略四角形状の貫通穴部の4つの側面の内、短い辺の長
さを有する2つの側面のいずれか一方の面に、保持部材
5の一端5aを溶接接合する。この作業を4回繰り返す
ことで、4つの保持部材を外筒に接合する。この際、保
持部材は、セラミック製ハニカム担体の中心からみて放
射状、かつ外筒の同一円周上に位置するよう複数個設け
られ、ハニカム軸方向に位置をずらして複数箇所に取付
られていることが望ましい。これは、保持部材が変形
し、均等にセラミック製ハニカム担体に保持力を与える
ことができるようにするためである。
ミック製ハニカム担体2を圧入する。圧入深さは、セラ
ミック製ハニカム担体2の位置が、波板3および外筒4
の略中央付近となる位置までとし、その後、外筒と波板
を後端部にてレーザビーム接合する。この際、波板3は
2枚を重ねた状態で構成されているため、レーザビーム
接合時における波板3と外筒4との熱容量差を吸収で
き、箔材の溶接割れを防止できる。
面を連続的にレーザビームを走らせると、溶接時の外筒
の熱変形により、外筒と波板との間に溶接途中でクリア
ランスが発生してしまい、溶接不良が発生する恐れがあ
る。しかし、不連続にレーザービームを走らせ、非接合
部を設けることにより、レーザビームの熱を逃し、ま
た、外筒が熱変形した場合においても、その変形量を非
接合部で吸収することができる。第1実施例では、外筒
を回転させ、外筒が90゜回転する間に、レーザビーム
の照射を15゜回転する間止め、非接合部を設けてい
る。すなわち、外筒1周に4箇所の接合部と非接合部が
存在する。第1実施例ではさらに、この方法にて軸方向
に2mm位置をずらして周方向に全2周溶接している。
図9に示す外筒の円周方向に伸びる2本の線8は、レー
ザビーム痕を示している。第1実施例では、接合方法と
して、レーザビーム接合の場合を示したが、ろう付接合
で行ってもよいことは言うまでもない。この状態で、外
筒の前端部にフランジ7を溶接し、さらに外筒の外径と
略同一の内径に加工された外筒と同一材質(フェライト
系耐熱ステンレス鋼SUS430製)の変形規制部材6
を組付け、外筒4に溶接する。この場合、フランジ表面
の少なくとも一方側が全周接合されていれば、フランジ
と外筒間との排ガス洩れを防ぐことができることは言う
までもない。
材6は、ともにフェライト系耐熱ステンレス鋼SUS4
30製であり、溶接性がよくなるように同材質に選択さ
れている。また、第1実施例では変形規制部材6を外筒
4の周りに設けた場合の例を示したが、排気管の中に取
付けられる際、排気管内径の寸法を上述の如く外筒の外
径と略同一径とすることができる場合においては、排気
管で代用しても差し支えない。
規制部材6の溶接は、高い溶接性を確保するために、溶
接面に酸化皮膜が形成される後述のγ−Al2 O3 コー
トおよび、触媒担持工程前に実施されることが望まし
い。上記実施例では、外筒4および保持部材5は個別に
製作し接合した例を示したが、図10に示す如く、外筒
4と内側保持部材11を一体にプレスで抜いた後、辺4
b部を接合し、外側保持部材12を接合してもよい。
り、最後に触媒貴金属を担持する。以下に触媒担持方法
について詳しく述べる。まず、セラミック製ハニカム担
体2をγ−Al2 O3 を含有したスラリー中に含浸さ
せ、仮焼成する。そして、触媒金属であるPtまたはR
h等を溶解した水溶液中に含浸させ、再度焼成する。以
上の工程によって、自動車の排気経路に取付けることが
できる触媒コンバータとしてセラミック製ハニカム担体
を用いることができるようになる。 図2から図4に示
されるように、このセラミック触媒コンバータ1は、エ
キゾーストマニホールド取付フランジ14aおよびスタ
ートキャタリスト取付フランジ14bの間に、ガスケッ
ト15を介して、フランジ12が図4には図示しないボ
ルト16によって、連結固定されることとなる。
0ccであり、このエンジンより導出される8本のエキ
ゾーストマニホールドは、4本ずつ集合し、2本のエキ
ゾーストマニホールドとなる。そして、各エキゾースト
マニホールドの途中に、セラミック触媒コンバータ1お
よびその下流に1300ccの容量を有するセラミック
からなるモノリス触媒であるスタートキャタリスト7が
配置されている。 このモノリス触媒担体であるスター
トキャタリスト7は、スタートキャタリスト用の外筒2
0内にワイヤネットあるいは、セラミック繊維マット1
8を介して保持、固定されている。
の下流側フランジ19と排気管フランジ20が、互いに
ボルト21によって、連結され一体となっており、排気
管22は、その下流側で、1本に集合されたあと図示し
ない1個1000ccのメインキャタリストに接続され
ている。次に、第1の実施例の作用について説明する。
ラミック触媒コンバータ1は、約10〜15sec(エ
ンジンはアイドリング状態)後には400℃〜500℃
に昇温し、触媒物質を活性化することにより、エンジン
より排出される排気ガスの浄化を行う。第1実施例のセ
ラミック触媒コンバータ1は、図2、図3に示す如く、
エンジンのエキゾーストマニホールド直下に配設されて
いるため、従来の床下に配置される触媒コンバータと比
較し、排気ガスの持つ熱エネルギーを多く受け取ること
ができる。さらに、第1実施例では、ハニカム担体に壁
厚0.08〜0.13mmの薄壁セラミックモノリスを
採用しているため、従来の壁厚0.15〜0.25mm
のものに比較し、熱容量が小さい。以上の理由によっ
て、排気ガス温度の低いエンジン始動直後においても、
短時間で昇温し、触媒物質が活性化状態となる。
ルハニカム担体と比較し、材料の熱伝導率が極めて小さ
い。例えば、第1実施例に用いたコージェライト系セラ
ミック(2MgO・2Al2O3・5SiO2)では、
約1/10以下である。このため、昇温開始後、排気ガ
スの熱エネルギーの熱伝達によって、まず最初にセラミ
ック製ハニカム担体の最前面部の触媒物質が局所的に昇
温する。その後、排ガス熱と触媒反応熱を熱源として、
順次排ガス流れの下流側方向に活性化領域が広がってい
く。この時、触媒反応熱の熱エネルギーは極めて大きい
ため、結果的に短時間で全域が活性化し、メタルハニカ
ム担体と比較して熱容量が大きいにも関わらず、同等の
浄化性能が得られる。
カム担体の温度上昇に伴って、外筒4と、セラミック製
ハニカム担体2との間に配設された保持部材5は、セラ
ミック製ハニカム担体と外筒のクリアランスを吸収する
よう、図11の如く、セラミック製ハニカム担体側に変
形する。その変形量は、セラミック製ハニカム担体と外
筒のクリアランスの増減に比例(温度変化に比例)した
値を得ることができる。したがって、セラミック製ハニ
カム担体を必要以上に圧迫せず、破損を招くことはなく
一定の保持力を与えるよう作用する。
る金属同士を接合するバイメタル構造を有するため、そ
の変形量は極めて大きく、950℃以上の高温下でも十
分な保持力が容易に得られる構成となっている。すなわ
ち、あらゆる温度条件下で適切な保持力が得られ、排ガ
ス経路中に配設された本願発明の触媒コンバータは、9
50℃以上の高温下においても、セラミック製ハニカム
担体と外筒の間にはクリアランスが発生しない。 さら
に、常温状態に戻った場合、保持部材の変形を規制する
ための変形規制部材6が設けられているため、戻りすぎ
ることもなく、排気ガス温度のアップダウンサイクルに
も問題無く保持力が得られるよう作用する。 また、図
5で示した本発明のセラミック触媒コンバータは、排気
ガス温を受けて早期昇温できるよう排気マニホルドに極
めて近接して取り付けた例を示したが、このような場所
は自動車走行中の高温の排気ガスやエンジン振動にさら
される非常に厳しい環境下でもある。
担体2は、波板3を介して保持部材5の変形による力を
受けているため、つまり広い接触面で保持力を受けてい
るため、局所的に応力集中を招くことがなくセラミック
製ハニカム担体を確実に、しかも均一に保持することが
できる。(以下セラミック製ハニカム担体と保持部材の
間に設ける応力分散用の部材をクッション材と呼ぶ)以
上の波板の効果によって、熱負荷やエンジン振動に対し
て極めて高い保持構造を有し、耐久性に問題を生じるこ
とはない。
図1、図11の如く、波板材3で構成されるクッション
部材により、保持部材5とセラミック製ハニカム担体2
間の応力を緩和しているが、図12の如く、耐熱製セラ
ミックファイバーマット9で構成されるクッション部材
により、保持部材5とセラミック製ハニカム担体2間の
応力を緩和してもよい。熱負荷やエンジン振動に対する
耐久性は、この場合も同様に極めて高く、問題を生じる
ことはない。
3から図14を用いて説明する。図13は、本発明の第
2実施例であるセラミック触媒コンバータ200を構成
する部品の組付状態を示す展開図であり、図14は、第
2実施例のセラミック触媒コンバータ200の側面図で
ある。
ガス流れ方向に1インチ当り400個の導通路を有する
直径71mm、長さ60mmのコージェライト製のセラ
ミックハニカム担体201、オーステナイト系耐熱ステ
ンレス鋼SUS310板で成形された2種類の保持部材
202、203およびフェライト系耐熱ステンレス鋼S
US430から成る内径77mm、幅70mm、板厚
1.5mmの円筒形状を有する外筒204から構成され
ている。
204の内部に配設されており、セラミック製ハニカム
担体201と外筒204間の空隙部分には、圧入しろ
0.2〜0.8mmの寸法になるよう加工された2つの
保持部材202、203が圧入されている。これら保持
部材202、203は、外筒204の軸方向長さと略同
一寸法に加工された幅70mm、厚さ1.2mmの上記
耐熱ステンレス板で成形されている。また保持部材20
2、203は、第1の保持部材202が外筒204の側
面に沿うように配設されると共に、第2の保持部材20
3はセラミック製ハニカム担体201の外周側面に沿う
ようになっている。さらに、第1と第2の保持部材は、
お互いの一部が重なり合うよう配設され、第1と第2の
保持部材の重なり部分の先端形状はくさび状をなしてい
る。
る。室温状態で、セラミック製ハニカム担体201は、
第1の保持部材202および第2の保持部材203を介
して、外筒204によって保持されている。排ガス温度
が上昇して高温状態となると、外筒204はセラミック
製ハニカム担体201に対して約10倍の線膨張係数を
有するため、外径204の方がセラミック製ハニカム担
体201より膨張し、両者の間には隙間が形成される。
しかしながら、保持部材202、203がこの膨張差を
吸収するよう作動するため、本発明のセラミック触媒コ
ンバータ200には隙間は生じない。これは、第1の保
持部材202が外筒204の内周面に、また第2の保持
部材203がセラミック製ハニカム担体201の外周面
に接触していることに加えて、お互いの一端が重なり合
うよう挿入されており、2つの保持部材202と203
のくさび効果によって、外筒204とセラミック製ハニ
カム担体201を支点として作動するためである。2つ
の保持部材202と203は、お互いにその間を押し広
げるように変形し、高温下においてもセラミック製ハニ
カム担体201を確実に保持できるのである。保持部材
202は、外筒204を押しつけると共に、保持部材2
03は、セラミック製ハニカム担体201に押しつけら
れることで、セラミック製ハニカム担体201が外筒2
04から抜け出ることはない。 温度に応じて、外筒2
04とセラミック製ハニカム担体201の隙間は、比例
的に変化するため、常に自動的に調整することが可能と
なっている。この場合、保持部材202および203の
少なくとも一方の一部分が外筒に接続固定されていれ
ば、熱膨張、熱収縮に伴う位置ずれが発生しないため、
より高い耐久性を得ることが可能となる。 また、保持
部材202、203は、外筒に対して線膨張係数が大き
くなる材料が選択されているため、より大きな保持力が
発生することは言うまでもない。 本実施例では、保持
部材202、203は、直接セラミック製ハニカム担体
の外周側面に設ける構成としたが、これに限られるもの
ではなく、例えば、Fe−Cr−Al組成よりなる耐熱
ステンレス製の板厚0.03〜0.20mmの帯状の平
板、同材料から加工された波ピッチ2.5mm、波高さ
2mm程度の波板、あるいは、耐熱製のセラミックマッ
ト等をセラミック製ハニカム担体の外周側面に巻き付け
た後、設けられる構成としてもよい。これは、保持部材
202、203がをセラミック製ハニカム担体の外周側
面を保持する際に発生する応力を分散させるために設け
られるものであり、この構成を採用すれば、セラミック
製ハニカム担体の割れに対する耐久性をさらに向上する
ことができる。
5から図18を用いて説明する。図15は、本発明の第
3実施例であるセラミック触媒コンバータ310の正面
の断面図であり、図16は同側面図である。図17は、
構成部品である保持部材340の模式図である。
ミック触媒コンバータ310を高温の排気ガス中に配設
した場合の側面図を示した図である。本発明の第3実施
例であるセラミック触媒コンバータ310は、排気ガス
流れ方向に1インチ当り400個の導通路を有する直径
71mm、長さ60mmのコージェライト製のハニカム
担体320が、円筒形状の耐熱ステンレス製からなる外
筒330にクッション部材350を介して圧入固定され
ている。このクッション部材350は、Fe−Cr−A
l組成よりなる耐熱ステンレス製であって、板厚0.0
3〜0.20mm、波ピッチ2.5mm、波高さ2mm
を有している。
外径は、外筒330の内径より小さく、クッション部材
350は、セラミック製ハニカム担体が損傷しない程度
の0.2から0.8mmの圧入代で固定されている。保
持部材340は、熱膨張係数の大きなステンレス鋼34
1(SUS304またはSUS310等)と小さなステ
ンレス鋼342(SUS430またはSUS410また
はFe−20Cr−5Al)の2種類の金属板により構
成されている。
属342と熱膨張係数の大きな金属341の、両者を重
ね合わせた後、溶接、ろう付け等の機械的接合により、
長手方向の一端を接合した後、熱膨張係数が小さな金属
板342がセラミック製ハニカム担体の外周側面に沿っ
て一周以上覆うことができる螺旋形状に加工されてい
る。さらには、保持部材340は、セラミック製ハニカ
ム担体の周りに組み付けられた後、少なくとも最初に接
合した長手方向の一端と反対側に位置する螺旋形状の一
端、および両者の中央部を接合して構成されている(図
17)。 この際、まず、熱膨張係数の異なる2種類の
金属341、342を螺旋形状に加工した後、熱膨張係
数が小さな金属板342が内側に位置するように上記位
置を接合しても良い。
面をクッション部材である波板350で2周覆った後、
上述の螺旋形状に加工された少なくとも一つ以上の保持
部材340内に挿入され、さらに外筒330に内挿した
後、保持部材340と外筒330の一部が溶接接合さ
れ、セラミック触媒コンバータ310が形成されてい
る。この際、保持部材340と外筒330を接合した
後、セラミック製ハニカム担体320およびクッション
部材350を圧入しても良い。
例のセラミック触媒コンバータは、排気経路に取り付け
られて触媒として機能する。車両の高負荷運転時では、
セラミック触媒コンバータは高温に曝される。この時、
セラミック触媒コンバータは熱膨張係数の大きなステン
レス製の外筒と、熱膨張係数が外筒に対して約1/10
のコージェライト製ハニカム担体から構成されるため、
外筒とセラミック製ハニカム担体間の径方向にクリアラ
ンスを生じてしまう。しかしながら、本実施例のセラミ
ック触媒コンバータ310では、セラミック製ハニカム
担体を外筒に保持するための保持部材が、そのクリアラ
ンスを吸収するよう作動する。
類の金属で構成されているため、高温時には、熱膨張係
数の差により、保持部材が螺旋の内径を小さくするよう
に変形し、上記クリアランスを吸収することができる。
すなわち、保持部材は、温度上昇に伴い、セラミック製
ハニカム担体の外周側面を締め付けるように変形する。
一方、保持部材の一部が外筒に対して機械的に接合され
ているため、外筒は保持部材を介してセラミック製ハニ
カム担体を保持することができる。この状態を示した図
が図18である。
触媒コンバータ310は、高温下でもセラミック製ハニ
カム担体に保持力を与えることができる。 また、セラ
ミック触媒コンバータを高温下に長時間放置された場
合、すなわち保持部材が縮径した状態で長時間放置され
た場合には、保持部材がクリープし、温度が低下し常温
状態に戻った時、保持部材が元の径以上に広がってしま
う恐れがある。しかしながら、保持部材の変形は、外筒
により制限される構成であるため、外筒の内径以上には
大きくならない。再び温度が上昇した際にも必ずハニカ
ム担体を保持できるだけの保持力が得られるよう変形す
る。この場合、外筒とハニカム担体の隙間は、セラミッ
ク触媒コンバータの使用最高温度における保持部材の変
形量以下に構成しておく必要があることは言うまでもな
い。 また、本発明のセラミック触媒コンバータの保持
部材は、螺旋の巻数を多くすれば、保持面積も大きくす
ることができる。これは、保持部材の螺旋の巻き数を調
整することで、高温時に生じるハニカム担体の保持力を
適性値に設定でき、確実にハニカム担体を保持できるこ
とを意味している。
タの保持部材は、上述のように外径を任意の径に調整す
ることが可能であるため、ハニカム担体、または外筒へ
の取付が容易な構成である。これは、ハニカム担体に保
持部材を挿入する際、螺旋の巻き方向と反対方向にねじ
り、螺旋の巻き方向にねじり力を与えることで、容易に
径が縮径できるためである。さらには、上記特性を有す
ることから、保持部材の螺旋形状を加工する際の寸法公
差も、大きく取ることが可能である。 なお、クッショ
ン部材350は、保持部材340が縮径し、セラミック
製ハニカム担体の外周側面を保持した場合に発生する応
力を分散させるために設けられたものであり、例えばセ
ラミックファイバーマット等の耐熱性の繊維であっても
よい。
9から図26を用いて説明する。図19は、本発明の第
4実施例のセラミック触媒コンバータ400の模式図で
ある。セラミック製ハニカム担体401は、円筒状の外
筒402内に介挿され、外筒402の両開口端面には、
複数個の保持部材403が周方向に等間隔になるようセ
ラミック製ハニカム担体中心からみて放射状に外筒40
2に接合固定されている。
66mm、全長60mm、セルサイズ400cpi、セ
ル壁厚0.1〜0.2mmでコージェライト製である。
外筒402は、厚さ1.5〜2mmの線膨張係数の小さ
い耐熱ステンレス鋼板もしくは鋼管から成る。当実施例
ではSUS430製としたが、これに限定されるもので
はない。図20は図19のセラミック触媒コンバータ4
00の軸方向の断面図である。セラミック製ハニカム担
体401の端面と保持部材403は互いに少なくとも一
部で接触し、両者の間に隙間が生じないように構成され
ている。
には、Fe−Cr−Al組成の耐熱ステンレス箔から成
る波板のクッション部材408が圧入されている。圧入
代は0.1〜0.4mmである。図20では上流側、下
流側いずれの開口端にも保持部材403が配設された例
を示したが、上流側、下流側の少なくとも一方には配設
されている必要がある。 保持部材403は、2種類の
線膨張係数の異なる金属板同士を重ね合わせて接合した
もので、セラミック製ハニカム担体の端面側には、線膨
張係数の小さな材料404が、他方には線膨張係数の大
きな金属405が位置するように構成されている。当実
施例では線膨張係数の小さな材料404としてSUS4
30を、線膨張係数の大きな金属405としてSUS3
10を使用し、いずれの板厚も1.0〜1.5mmとし
た場合について示したが、これによって使用する材料や
板厚が何ら限定されるものではない。これらの条件は、
後述する作用効果が得られるのに十分な組合せであれば
よい。
外に図21に示した形状も可能である。図21におい
て、保持部材403は、切込み406が設けられた線膨
張係数の小さな材料404の一部に線膨張係数の大きな
金属405が重ね合わされて接合されている。図19に
示した構成と同様に、セラミック製ハニカム担体の端面
側には線膨張係数の小さな材料404が位置するように
外筒402に取り付けられている。
持部材403の変形を防止する変形規制部材407を設
けた例を示す。変形規制部材407は、保持部材403
の変形による応力に対する十分な強度を有する略円環状
部材で、変形外筒402もしくは保持部材403に固定
されている。いずれの場合も、常温では保持部材403
に接触し、かつ保持部材403のハニカム側への動作を
妨げないように取付けられるが、特に保持部材403に
固定される場合は、可動部以外の範囲に接合される。変
形規制部材407は図21の構成にも適用可能であるこ
とは言うまでもない。
排ガス経路中に配設されたセラミック触媒コンバータ
は、排ガスの熱と浄化の際の触媒反応熱によって950
℃以上の高温に達する。この際、セラミック製ハニカム
担体401は線膨張係数が小さい(1.2×10-6)コ
ージェライトで構成されているのに対して、外筒402
はSUS430などの耐熱ステンレス鋼で構成され、線
膨張係数は極めて大きいため(1.1×10-5)、二者
間には大きなクリアランスが生じる。
3aに示したように線膨張係数の異なる2種類の材料を
重ね合わせて接合したものであり、高温に曝されると図
23bのように線膨張係数の小さい材料404が配置さ
れた側へ湾曲した形状に変形する。温度が下がれば元の
形状に復帰し、可逆的に繰返して使用可能である。図2
4に、図19に示した実施例、図25に、図21に示し
た実施例における保持部材403の変形の様子をそれぞ
れ示す。いずれの場合も高温時は保持部材403がセラ
ミック製ハニカム担体401側へ向かって湾曲し、担体
401と外筒402との熱膨張量の差によって生じるク
リアランスをなくし、担体401を確実に保持するよう
に作用する。温度が下がると変形は回復する。
作用について説明する。高温下で保持部材403が変形
し、担体401を軸方向に保持した状態が長時間続いた
場合、保持部材403にクリープが発生し、その結果降
温した際に変形前の位置よりも担体から離れる方向に余
分に戻り、再度温度が上昇した際に担体401との間に
隙間が発生し、保持力が失われる場合がある。ここで、
変形規制部材407が設置されていれば、保持部材40
3が必要以上に戻ることが防止できるため、保持部材4
03と担体401の間に空隙が発生することがなく、い
かなる温度下でも常に確実な保持力を確保することが可
能になる。
配置して用いた例を示したが、これに限定されることな
く、図26の如く、線膨張係数の異なる2枚の円環状の
平板または波板を接合した1個の保持部材を用いてもよ
い。本実施例は異種材料間の熱膨張差を利用した保持部
材を用いることで、あらゆる温度環境下で確実にセラミ
ックハニカム担体を保持できる。保持部材として一般的
な無機弾性体にみられる熱劣化による保持力の減退が少
ないため、950℃以上の高温条件下で使用でき、保持
性能を長期間維持することが可能である。その結果、メ
タルハニカムコンバータよりも安価で、従来のセラミッ
クコンバータに比べて耐振性と耐熱負荷性の点で大幅に
優れたセラミック触媒コンバータを提供することができ
る。
7と図28を用いて説明する。図27は、本発明の第5
実施例のセラミック触媒コンバータ500を構成する各
部品の組み付け状態を示す展開図であり、図28は、軸
方向の断面図である。セラミック製触媒コンバータ50
1は、円筒状の外筒502内に介挿され、セラミック製
触媒コンバータ501の少なくとも一方の端面には、セ
ラミック製触媒コンバータ501とほぼ等しい外径を持
つ保持部材503が組み込まれている。保持部材503
の外側には略円環状の変形規制部材504が外筒502
の両端面に接合固定され、セラミック製触媒コンバータ
501と保持部材503が外筒502から突出するのを
防止している。
66mm、全長60〜80mm、セルサイズ400cp
i、セル壁厚0.1〜0.2mmでコージェライト製で
ある。ハニカムの製造方法や担持工程は通常のセラミッ
クモノリス担体と同様である。外筒502は、厚さ1.
5〜2mmの線膨張係数の小さい耐熱ステンレス鋼板、
もしくは鋼管から成る。当実施例ではSUS430製と
したが、これに限定されるものではない。
と保持部材503は互いに少なくとも一部では接触し、
両者の間に隙間が生じないように構成されている。同様
に保持部材503と変形規制部材504も互いに少なく
とも一部では接触し、両者の間に隙間が生じないように
構成されている。保持部材503が0.3〜1mm軸方
向に弾性変形する程度に圧縮された組付け状態とする。
図1、図2では上流側、下流側いずれの開口端にも保持
部材503が配設された例を示したが、上流側、下流側
のいずれか一方にしか配設されていない構成も可能であ
る。 本実施例では、保持部材503は外筒502に比
べて線膨張係数の大きな材質であって、厚さ0.05〜
1mmの板材から成り、周方向に沿って波型のプロファ
イルを持つ略円環状を成している。このプロファイルの
波高さは3〜5mmである。ここではSUS310を想
定しているが、セラミック触媒コンバータの使用環境に
耐え、外筒502を構成する材料に比べて線膨張係数の
大きな材料であれば、同様に使用できる。形状もこれに
限定されるものではないが、熱容量が少なく、触媒の昇
温を妨げない寸法、構造であることが望ましい。 変形
規制部材504は、高温下でのセラミック製触媒コンバ
ータ501、外筒502、保持部材503の膨張変形に
よる応力に対して十分な強度を有する略円環状部材で、
外筒502に固定されている。材質は、ここでは外筒5
02と同一であるが、接合性、耐熱性などに問題がなけ
れば、他の材質も利用可能である。変形規制部材504
と保持部材503は、位置ずれを防止できる程度に互い
に接合されていることが望ましい。
経路中に配設されたセラミック触媒コンバータは、排ガ
スの熱と浄化の際の触媒反応熱によって950℃以上の
高温に達する。この際、セラミック製触媒コンバータ5
01は線膨張係数が小さい(1.2×10-6)コージェ
ライトで構成されているのに対して、外筒502はSU
S430などの耐熱ステンレス鋼で構成され、線膨張係
数が極めて大きいため(1.1×10-5)、二者間には
大きなクリアランスが生じる。
述のように外筒502を構成する材料に比べて線膨張係
数の大きな材料から成るため、高温に曝されると外筒5
02よりも大きく軸方向に熱膨張変形する。したがっ
て、変形規制部材504があるために外側には変位でき
ず、この熱膨張変形分は担体501と外筒502とのク
リアランスを埋めるように作用し、軸方向のクリアラン
スの発生を防止する。温度が下がれば、各構成要素は収
縮し、元の形状・寸法に復帰するが、その過程において
も軸方向の空隙は発生せず、担体501は常に確実に保
持される。
た保持部材を用いることで、あらゆる温度環境下で確実
にセラミック製セラミック製触媒コンバータを保持でき
る。保持部材として一般的な無機弾性体にみられる熱劣
化による保持力の減退が少ないため、950℃を越える
高温条件下で使用でき、保持性能を長期間維持すること
が可能である。その結果、メタルハニカムコンバータよ
りも安価で、従来のセラミックコンバータに比べて耐振
性と耐熱負荷性の点で大幅に優れたセラミック触媒コン
バータを提供することができる。
9から図31を用いて説明する。図29は、本発明の第
6実施例のセラミック触媒コンバータ600の正面図で
あり、図30(a),(b),(c)は、第6実施例の
セラミック触媒コンバータ600に採用される保持部材
603の模式図と、同保持部材603の常温状態と高温
状態を示す模式図である。
0を高温の排気ガス中に配設した場合の図29と同一の
断面を示した図である。セラミック製ハニカム担体60
1とその外周部を覆うクッション部材607は、円筒状
の外筒602内に圧入介挿され、セラミック製ハニカム
担体601の少なくとも一方の端面には、外筒602の
内径とほぼ等しいか、やや小さい外径を有する保持部材
603が組み込まれている。この保持部材603の外側
面には、外筒602の内周面に接合固定された略円環状
の変形規制部材604が配設され、セラミック製ハニカ
ム担体601が外筒602から突出するのを防止してい
る。セラミック製ハニカム担体601は、直径66m
m、全長60〜80mm、セルサイズ400cpi、セ
ル壁厚0.1〜0.2mmの寸法を有するコージェライ
ト製担体である。外筒602は、厚さ1.5〜2mmの
線膨張係数の小さい耐熱ステンレス鋼板、もしくは鋼管
から成り、本実施例ではSUS430製としたが、これ
に限定されるものではない。
保持部材603は、両者の間に隙間が生じないように構
成されている。同様に、保持部材603と変形規制部材
604も、両者の間に隙間が生じないように構成されて
いる。すなわち、保持部材603は、セラミック製ハニ
カム担体の軸方向に0.3〜1.0mm、弾性変形する
程度に圧縮された状態で組付けて、接合されている。図
29では上流側と下流側のいずれの開口端にも保持部材
603が配設された例を示したが、上流側、下流側のい
ずれか一方にしか配設されていない構成も可能である。
外周側面に巻き付けられたクッション部材607は、例
えばセラミックファイバーマットや、Fe−Cr−Al
組成よりなる耐熱ステンレス箔であって、板厚0.03
〜0.20mm、波ピッチ2.5mm、波高さ2mm程
度の波板で構成され、0.1〜0.4mm程度、外筒6
02に圧入されている。
く説明する。保持部材603は、図30(a),
(b),(c)に示す如く円環状を成している。保持部
材603は、厚さ0.5〜1.5mmの線膨張係数の大
きな材質(当実施例ではSUS310)から成る円環状
の基板606に、厚さ0.5〜2mmで基板606に比
べ線膨張係数の小さい材質(当実施例ではSUS43
0)から成る円環状の基板605を、基板606の外周
近傍のみに位置するように重ね合わせ、両者の外周部で
接合した構造を持つ。すなわち、線膨張係数の小さい基
板605の内径は、線膨張係数の大きな基板606の内
径より大きく、両者は最外周近傍のみで接合されてい
る。さらに後述の保持部材の変形に対してその作動を容
易にするため、線膨張係数の大きな基板606の板厚を
薄くしておくことが望ましい。これら、保持部材603
の材料は、上記以外にもセラミック触媒コンバータの使
用環境に耐え、互いに接合性に優れ、線膨張係数の差が
大きな材料同志の組合せであれば、同様に使用できる。
に固定されている。材質は、高温下でのセラミック製ハ
ニカム担体601、外筒602、保持部材603の膨張
変形による応力に対して十分な強度を有する略円環状部
材を有する部材であればよく、ここでは外筒602と同
一としたが、接合性、耐熱性などに問題がなければ他の
材質も利用可能である。
経路中に配設されたセラミック触媒コンバータは、排ガ
スの熱と浄化の際の触媒反応熱によって950℃以上の
高温に達する。この際、セラミック製触媒コンバータ6
01が、線膨張係数が小さい(1.2×10-6)コージ
ェライトで構成されているのに対し、SUS430など
の耐熱ステンレス鋼から成る外筒602および変形規制
部材604の線膨張係数は極めて大きいため(1.1×
10-5)、二者間に大きなクリアランスが発生する。
く、線膨張係数に差のある2種類の材料を接合し構成さ
れており、その熱変形によりクリアランスを吸収するよ
う作動し、セラミック製ハニカム担体は保持される。以
下に保持部材603がクリアランスを吸収する作動を詳
しく説明する。 高温に曝された状態となると、線膨張
係数の大きな基板606の径方向の変形量は、線膨張係
数の小さい基板605に対して相対的に大きい。ここ
で、基板606は、変形規制部605と機械的に接合さ
れているため、基板606の径方向の変形量は拘束され
た状態となるため、熱膨張による応力は、セラミック製
ハニカム担体の軸方向への変形によって開放される。す
なわち、基板606は、セラミック製ハニカム担体の両
軸方向の内、機械的剛性の低い側である基板605が接
合されていないセラミック製ハニカム担体側に大きく変
形する。その結果、図31に示す如く、保持部材603
がセラミック製ハニカム担体601と変形規制部材60
4とのクリアランスを埋めるように作動する。
の形状・寸法に復帰するが、基板606の変形温度は3
00℃程度であるため、その間は軸方向にほぼ一定の変
形量を維持でき、軸方向のクリアランスは発生しない。
さらに温度が低下し、300℃から常温状態までの温度
範囲では、セラミック製ハニカム担体は、外筒602と
クッション部材607とで外周側面を保持される。すな
わち、セラミック製ハニカム担体は、あらゆる温度で確
実に保持される。
た保持部材を用いることで、あらゆる温度環境下で確実
にセラミック製セラミック製ハニカム担体を保持でき
る。保持部材として一般的な無機弾性体にみられる熱劣
化による保持力の減退が少なく、金属製のバネのように
高温下でクリープし、繰返し使用に耐えられないといっ
た問題もない。従って、従来より高温条件下での使用が
可能で、保持性能を長期間維持することができる。その
結果、メタルハニカムコンバータよりも安価で、従来の
セラミックコンバータに比べ、耐振性と耐熱負荷性の点
で非常に優れたセラミック触媒コンバータを提供するこ
とができる。
2から図34を用いて説明する。図32は、第7実施例
の側面図であり、この図を用いて構成を説明する。第7
実施例は、中空円筒形状を有し中心軸を含む任意の面で
2分割されたセラミック製ハニカム担体701a、b
と、中空円筒部分に介挿され円柱形状を有するセラミッ
ク製ハニカム担体702と、これらの間に介挿された保
持部材703a、b、およびセラミック製ハニカム担体
701a、b、702と保持部材703a、b、並びに
セラミック製ハニカム担体701a、bと外筒700と
の間に挿入された耐熱性セラミックマットからなる緩衝
材704、705a、b、706より構成される。セラ
ミック製ハニカム担体701a、bは、外径は71m
m、セラミック製ハニカム担体702の外径は、50m
m、長さはそれぞれ70mmで、共にセルサイズ400
cpi、セル壁厚0.1〜0.2mmの寸法を有するコ
ージェライト製担体である。
1と外側金属板703a2とで構成され,両者は接合部
707aにおいて接合されている。同様に保持部材70
3bは、内側金属板703b1と外側金属板この外側金
属板703b2とで構成され、両者は接合部707bに
おいて接合されている。保持部材703a、bの板厚は
ともに1.5mmである。
b、702、保持部材703a、b、および外筒700
は、緩衝材704、705a、b、706を介して、第
32図に示す様に隙間無く強固に固定されている。保持
部材703aと703bは、接合面708でレーザビー
ム接合またはろう付け等で接合されていてもよく、端部
709で外筒700とレーザビーム接合またはろう付け
等で接合されていてもよい。
a2、b2は内側金属板703a1、b1および外筒7
00に比べて線膨張係数αの大きい材料を使用する。本
実施例では,内側金属板703a1、b1および外筒7
00の材料をSUS430、外側金属板703a2、b
2の材料をSUS310とする。各々の材料の常温(2
5℃)〜約950℃に於ける線膨張係数αの平均値は、
およそ次に示す値である。
33は内燃機関の低速、低負荷運転時に於ける排ガス温
度が比較的低い約300℃以下の時の状態での側面図を
示したものであり、図35は高速、高負荷運転時に於け
る排ガス温度が高い約800℃以上の時の状態での図3
3と同一の側面図を示したものである。
半分(添字a)のみを示した図であり、以下に説明する
作用は下半分(添字b)も全く同様である。低温時にお
いて、図33に示す如く、保持部材803a1および7
03a2は、ほぼ完全に密着している。すなわち、セラ
ミック製ハニカム担体701aおよび702は保持部材
703a、緩衝材704、705a、706を介して径
方向に任意の方向からの面圧により外筒700に強固に
固定されている。 高温時においては、図34に示す如
く、外筒700が熱膨張により径が大きくなる方向に変
形する。
うに内側金属板703a1および外筒700の線膨張係
数と比較して、外側金属板703a2の線膨張係数が大
きく、しかも内側金属板703a1の内周側は、セラミ
ック製ハニカム担体702の外周によって拘束されてい
るため、外側金属板703a2が径方向外側に大きく変
形する。この外側金属板703a2の径方向への変形量
Δrは、図34の如く両端の接合部707aの中央付
近、すなわち図34のz軸上の方向で最大となる。そし
て、この最大変形量は、外筒700の径方向への変形量
Δr0以上になるよう保持部材703aの曲率半径を決
めることにより、高温時においても外筒700とセラミ
ック製ハニカム担体701a、セラミック製ハニカム担
体701aと保持部材703aの外側金属板703a
2、および保持部材703aの内側金属板703a1と
セラミック製ハニカム担体702とが適切な面圧により
固定される。
ることにより、排ガス温度および触媒内部温度の変化に
追従して、セラミック製ハニカム担体と外筒の間に、常
に適正な径方向の面圧を発生することが可能となり、確
実に保持、固定できる。すなわち、従来技術の問題点で
ある高温時の外筒の熱膨張に起因するセラミック製ハニ
カム担体の振動、衝撃等によるセラミック製ハニカム担
体の損傷を回避し、高い排ガス浄化能力を確保すること
が可能となる。
5から図38を用いて説明する。図35は、本発明の第
8実施例であるセラミック触媒コンバータ800の正面
の断面図であり、図36は同セラミック触媒コンバータ
800の側面図である。図37は、構成部品である保持
部材840の拡大模式図である。
の他の実施例を示す保持部材860で構成された場合の
図36と同一の側面図である。図35で本発明の第8実
施例を示す触媒コンバータ800の構成を説明する。排
気ガス流れ方向に1インチ当り400個の導通路を有す
る直径71mm、長さ60mmのコージェライト製のセ
ラミック製ハニカム担体820は、円柱形状を有し、板
厚1.5mmの耐熱ステンレス製の外筒830に、セラ
ミック製ハニカム担体のクッション部材850を介して
圧入固定されている。このクッション部材850は、F
e−Cr−Al組成よりなる耐熱ステンレス製であっ
て、板厚0.03〜0.20mm、波ピッチ2.5m
m、波高さ3mmを有している。セラミック製ハニカム
担体820の外径は、外筒830の内径より小さく、ま
たクッション部材850は、セラミック製ハニカム担体
が損傷しない程度の0.3から0.8mmの圧入代を有
している。
カム担体820の排ガス流れ方向への飛び出しを規制す
るための変形規制部材831がセラミック製ハニカム担
体820の少なくとも一端面側に構成されている。この
変形規制部材831は、円盤形状、もしくはセラミック
製ハニカム担体820の中心からみて放射状に複数個配
設された帯状の耐熱製ステンレス板で構成されている。
さらに、セラミック製ハニカム担体820内部には、排
気ガス流れ方向に伸び、セラミック製ハニカム担体82
0の内部を貫く少なくとも一本の保持部材840が変形
規制部材831に溶接、圧入、ろう付け等の機械的接合
により固定されている。セラミック製ハニカム担体82
0の上述した保持部材840の挿入部位には、保持部材
840と略同一形状を有する空間が形成されている。
20の内部を貫く保持部材は、排気ガス流れ方向に伸び
る構成としたが、これに限られるものでなく、例えば、
排気ガス流れ方向の中心近傍、上流側近傍、あるいは下
流側近傍に外筒830の内周面からセラミック製ハニカ
ム担体の中心方向に向かって伸びる構成としてもよい。
規制部材831に溶接、圧入、ろう付け等の機械的接合
により固定されている構成としたが、これに限られるも
のでなく、外筒830、あるいは、外筒830と変形規
制部材831の両者に溶接、ろう付け等の機械的接合に
より固定されている構成としても差し支えない。保持部
材840は、図37の如く、線膨張係数の大きなステン
レス鋼841(SUS304またはSUS310等)と
小さなステンレス鋼842(SUS430またはSUS
410またはFe−20Cr−5Al)の2種類の金属
板により構成されている。また、本実施例における保持
部材840は、板厚1.5mm、長さ40mmとした
が、これによって使用する材料や板厚が何ら限定される
ものではない。これらの条件は、後述する作用効果が得
られるのに十分な組合せであればよい。
状の平板同士を接合した後、図38に示す如く、セラミ
ックハニカム担体の中心方向の一端に曲げ加工を施した
ものでもよく、セラミックハニカム担体内に設けた空間
部との密着性を増す形状860のような形状であれば、
より好ましいことは言うまでもない。 同様に変形規制
部材831は、高温下でのセラミック製触媒コンバータ
820、外筒830、保持部材840の膨張変形による
応力に対して十分な強度を有していればよく、材質や板
厚は、接合性、耐熱性などに問題がなければ、他の材質
も利用可能である。
高負荷運転時では触媒コンバータは高温に曝される。高
温下で使用する場合、触媒コンバータは熱膨張係数の大
きな外筒と小さなコージェライト製のハニカム担体から
構成されるため、外筒とセラミック製ハニカム担体の間
にクリアランスが発生する。しかしながら、本実施例の
触媒コンバータでは、保持部材は熱膨張係数の異なる2
種類の金属で構成されているため、高温時、熱膨張率差
によって曲線形状に変形する。この時、変形した保持部
材は、セラミック製ハニカム担体の内部に設けた空間部
分の側面に密着し、両者の間に保持部材の変形量に応じ
た面圧が作用し、セラミック製ハニカム担体が保持され
る。また、配設する保持部材の個数を変化させることで
任意の面圧を得ることができる。
の形状・寸法に復帰するが、その過程においても径方向
の空隙は発生せず、担体800は常に確実に保持され
る。本実施例は異種材料間の熱膨張差を利用した保持部
材を用いることで、あらゆる温度環境下で確実にセラミ
ック製セラミック製触媒コンバータを保持できる。保持
部材として一般的な無機弾性体にみられる熱劣化による
保持力の減退が少ないため、950℃を越える高温条件
下で使用でき、保持性能を長期間維持することが可能で
ある。その結果、メタルハニカムコンバータよりも安価
で、従来のセラミックコンバータに比べて耐振性と耐熱
負荷性の点で大幅に優れたセラミック触媒コンバータを
提供することができる。
9から図43を用いて説明する。図39は、本発明の触
媒コンバータ900の斜視図である。このセラミック触
媒コンバータ900は、セラミック製ハニカム担体90
1の外周側面に沿うように保持部材903を配設した
後、金属製の外筒902に圧入することにより構成され
ている。前述の外筒902は、厚さ1.5〜2mmの線
膨張係数の小さい耐熱ステンレス鋼板もしくは、鋼管か
ら成り、内径75mm、長さ65mmである。
これに限定されるものではない。また、セラミック製ハ
ニカム担体901は、直径71mm、全長60mm、セ
ルサイズ400cpi、セル壁厚0.1〜0.2mmで
コージェライト製である。 図40は、図39のセラミ
ック触媒コンバータの断面図である。前述の保持部材9
03は、高線膨張係数を有する耐熱ステンレス製の平板
からなり、当実施例では、SUS310製としたが、こ
れに限定されるものでない。
ようなテーパ形状904が加工されており、常温時にセ
ラミック製ハニカム担体901を一周覆った後、両端が
互いに重なり合うよう配設する。保持部材903は、図
39に示した形状以外に図42に示す如く、平板の両端
に、徐々に厚みが減少するようなテーパ形状が加工され
ている構成であってもよく、図40と同様に常温時にテ
ーパ先端部同志が重なり合う配設をされている。
45゜である。しかしながら、これに限られるものでは
なく、後述の如く、高温時にセラミック製ハニカム担体
を保持可能な変位量が得られる板厚およびテーパの傾斜
角であれば差し支えない。本実施例の作用について説明
する。排ガス経路中に配設されたセラミック触媒コンバ
ータは、排ガス熱と排ガス浄化に伴う触媒反応熱によっ
て950℃以上の高温に達する。この際、セラミック製
ハニカム担体901は線膨張係数が小さい(1.2×1
0-6)コージェライトで構成されているのに対して、外
筒902は、SUS430などの耐熱ステンレス鋼から
成り、セラミック製ハニカム担体に対して線膨張係数が
大きいため(1.1×10-5)、二者間には大きな熱膨
張量の差が生じクリアランスが発生する。
部材903は、外筒902に使用されるステンレス鋼よ
り線膨張率の大きな材料、例えばSUS310で成形さ
れたものであり、高温状態では、図41に示す如く、外
筒902の周方向伸び量より大きい伸び量を生じる。こ
の余剰伸び量は、保持部材903が重なり合うテーパ形
状に沿ってセラミック製ハニカム担体901側に変形す
る。
側に押しつけ力を加える方向に変位し、他端はセラミッ
ク製ハニカム担体901に押しつけ力を加える方向に変
位する。以上の保持部材903の熱膨張により、外筒9
02とセラミック製ハニカム担体901との熱膨張量の
差によって生じるクリアランスを吸収し、セラミック製
ハニカム担体901を確実に保持するように作用する。
形状に戻るため、可逆的に使用可能である。図42に示
される実施例の保持部材903は、両端に徐々に厚みが
減少するようにテーパ加工されているため、図43の如
く滑らかな変形が可能となる。本実施例において、保持
部材903はセラミック製ハニカム担体901の外周に
1周巻回したが、これに限定されるものでなく、保持部
材903をセラミック製ハニカム担体901の外周に2
周以上巻回してもよい。この場合、保持部材の巻き終わ
りの一端は、外筒903と溶接あるいは、ろう付け等の
機械的な接合手段で接合し、熱膨張によってセラミック
製ハニカム担体の周方向に変形する際の固定端を設けて
おくことが好ましい。
た保持部材を用いることで、あらゆる温度環境下で確実
にセラミック製ハニカム担体を保持できる。保持部材と
して一般的な無機弾性体にみられる熱劣化による保持力
の減退が少ないため、950℃以上の高温条件下で使用
でき、保持性能を長期間維持することが可能である。そ
の結果、メタルハニカムコンバータよりも安価で、従来
のセラミックコンバータに比べて耐振性と耐熱負荷性の
点で大幅に優れた触媒コンバータを提供することができ
る。
コンバータ1000の斜視図を示す。セラミック製ハニ
カム担体1001は、波板形状の保持部材1003を介
して円筒状の外筒1002内に介挿されている。セラミ
ック製ハニカム担体1001は直径66mm、全長60
mm、セルサイズ400cpi、セル壁厚0.1〜0.
2mmでコージェライト製である。外筒1002は厚さ
1.5〜2mmの線膨張係数の小さい耐熱ステンレス鋼
板もしくは鋼管から成る。当実施例ではSUS430製
としたが、これに限定されるものではない。保持部材1
003は、線膨張係数の大きな耐熱ステンレス箔、鋼板
または鋼管の少なくとも一種より成る。当実施例ではS
US310を使用し板厚は0.1〜1.5mm、波高さ
3mm、波ピッチ2.5mmとした場合について示した
が、これによって使用する材料や板厚、波形状が何ら限
定されるものではない。これらの条件は、後述する作用
効果が得られるのに十分な組合せであればよい。
と隙間が生じないように構成されている。レーザビーム
接合またはろう付などによる機械的接合が効果的であ
る。本実施例では、レーザビーム接合を用いた。図44
における線1004はレーザビーム痕である。またセラ
ミック製ハニカム担体1001は、保持部材1003内
に圧入されている。当実施例では圧入代は0.8mmと
したがこれに限定されるものではない。
経路中に配設されたセラミック製触媒コンバータ100
0は、排ガスの熱と浄化の際の触媒反応熱によって95
0℃以上の高温に達する。この際、セラミック製ハニカ
ム担体1001は線膨張係数が小さい(1.2×1
0-6)コージェライトで構成されているのに対して、外
筒1002はSUS430などの耐熱ステンレス鋼から
成り、セラミック製ハニカム担体に対して線膨張係数が
大きいため(1.1×10-5)、二者間には大きな熱膨
張量の差が生じる。
US310などの線膨張係数の大きい(1.7×1
0-5)耐熱ステンレス鋼から成り、高温時は保持部材1
003がセラミック製ハニカム担体1001側へ向かっ
て膨張し、この膨張量と圧入代の和は、担体1001と
外筒1002との熱膨張量の差によって生じる保持量の
低下を補い、担体1001を確実に保持するように作用
する。温度が下がると変形は回復するため、担体100
1が必要以上に圧迫されることによって破損する恐れは
ない。
保持部材を用いることで、あらゆる温度環境下で確実に
セラミック製ハニカム担体を保持できる。保持部材とし
て一般的な無機弾性体にみられる熱劣化による保持力の
減退が少ないため、950℃を以上の高温条件下で使用
でき、保持性能を長期間維持することが可能である。そ
の結果、メタル触媒コンバータよりも安価で、従来のセ
ラミック触媒コンバータに比べて耐振性と耐熱負荷性の
点で大幅に優れた触媒コンバータを提供することができ
る。
図45から図48を用いて説明する。図45は、本発明
の第11実施例のセラミック触媒コンバータ1100の
正面断面図であり、図46は、図45の高温の排気ガス
中に配設した状態を示した図である。
持部材1140の模式図である。図48は、本発明の第
11実施例のセラミック触媒コンバータ1100の他の
実施例を示す正面の断面図である。本発明の第11実施
例であるセラミック触媒コンバータ1100は、排気ガ
ス流れ方向に1インチ当り400個の導通路を有する直
径71mm、長さ60mmのコージェライト製ハニカム
担体1120が、板厚1.5mmの円筒形状の耐熱ステ
ンレス製外筒1130にセラミック製ハニカム担体のク
ッション部材1150を介して圧入固定されている。こ
のクッション部材1150は、例えばセラミックファイ
バーマットや、Fe−Cr−Al組成の耐熱ステンレス
箔からなる板厚0.03〜0.20mm、波ピッチ2.
5mm、波高さ2mm程度の波板で構成されている。セ
ラミック製ハニカム担体1120の外径は、外筒113
0の内径より小さく、保護部材1150は、セラミック
製ハニカム担体が損傷しない程度の0.3から0.8m
mの圧入代を有している。さらに、外筒1130には、
セラミック製ハニカム担体1120の排ガス流れ方向へ
の飛び出しを規制する変形規制部材1131が外筒11
30の両端部に接合してある。この変形規制部材113
1は円環形状、または複数の短冊形状により構成されて
いる。二つの変形規制部材1131の少なくとも一方側
の変形規制部材とセラミック製ハニカム担体1120と
の間には、保持部材1140が一枚以上取付られてい
る。
を取付けた場合の例を示した。この保持部材1140の
外径は、外筒1130の内径と略同一になるよう構成さ
れている。保持部材1140は、外筒1120より熱膨
張係数の大きなステンレス鋼(SUS304またはSU
S310等)で形成されている。本実施例では、外筒1
130は、SUS430製のステンレス鋼を想定した
が、これに限られるものではなく、例えばSUS41
0、Fe−20Cr−5Al等が考えられる。また、保
持部材1140は、図47に示す如く、螺旋形状、ある
いはC型の円環形状に加工されている。
の少なくとも一端側は、厚みが徐々に小さくなる傾斜部
分1145が加工されており、傾斜部1145は、他端
と重なり合うようよう構成されている。本実施例におい
て、傾斜部1145の角度は30〜45゜とした。しか
しながら、これに限られるものではなく、後述の如く、
高温時にセラミック製ハニカム担体を保持可能な変位量
が得られる板厚およびテーパの傾斜角であれば差し支え
ない。
例のセラミック触媒コンバータは、排気経路に取り付け
られて触媒として機能する。車両の高負荷運転時では、
セラミック触媒コンバータは高温に曝される。高温下で
使用する場合、セラミック触媒コンバータは、熱膨張係
数の大きな外筒と熱膨張係数の小さなコージェライト製
のハニカム担体から構成されているため、外筒とセラミ
ック製ハニカム担体の間には大きなクリアランスが発生
し、セラミック製ハニカム担体が損傷すると言った問題
があった。 本実施例のセラミック触媒コンバータは、
高温環境下において、保持部材の排ガス流れ方向の変形
により得られる押付け力でセラミック製ハニカム担体を
固定する構造を特徴としている。
になるよう構成されていることに加えて、外筒より熱膨
張係数が大きいため、セラミック製ハニカム担体の径方
向への変形量が外筒に制限される。したがって、保持部
材は、螺旋またはCリング形状の保持部材の円周方向の
端部の重なり量が大きくなるように変形する。この保持
部材の変形によって、セラミック製ハニカム担体は、図
46の如く排ガス流れ方向に固定される。
の如く2枚の保持部材を用い、お互いの重なり部分を1
80度ずらし使用することが考えられる。また、セラミ
ック製ハニカム担体の両端にお互いの重なり部分を18
0度ずらして配設した場合においても同様の効果を得る
ことができる。さらに、セラミック製ハニカム担体の保
持力は保持部材の傾斜部の角度と板厚を変化させれば、
任意の強さに調整できる。
図49から図53を用いて説明する。図49に第12実
施例のセラミック触媒コンバータ1200の斜視図を示
す。セラミック製ハニカム担体1201は、側面を波板
1202で覆われ、外筒1203に圧入されており、保
持部材1204が少なくとも外筒1203の上流側ある
いは下流側の開口端に1個以上、好ましくは放射状に複
数個設置される。
0の軸方向の断面図を示す。保持部材1204は、線膨
張係数の異なる2種類の帯状の金属板同士が重ね合わさ
れて接合されており、セラミック製ハニカム担体120
1側に線膨張係数の小さい材料1205、他方に線膨張
係数の大きい材料1206から成り、セラミック製ハニ
カム担体1201の端面の縁と波板1202を介して隙
間無く接するように配置される。
外筒1203の開口端の一部を帯状になるよう切り込み
1209を入れ、セラミック製ハニカム担体1201側
を線膨張係数の小さい材料1205とし、これに線膨張
係数の大きい材料1206を接合して保持部材1204
とした。図51にセラミック製ハニカム担体1201側
の線膨張係数の小さい材料1215の先端をカギ状にし
たものを保持部材1214とした例を示すが、セラミッ
ク製ハニカム担体1201の端面の縁を支持する構造で
あれば、この限りではない。
1201は、直径66mm、全長60mm、セルサイズ
400cpi、セル壁厚0.1〜0.2mmでコージェ
ライト製とし、波板1202は、Fe−Cr−Al組成
よりなる耐熱ステンレス箔であって、板厚0.03〜
0.20mm、波ピッチ2.5mm、波高さ2mm程度
に成形されており、外筒1203は、線膨張係数の小さ
い耐熱ステンレス鋼板もしくは鋼管の厚さ1.5mmを
有するSUS430とし、保持部材1204は、線膨張
係数の小さい材料に耐熱ステンレス鋼板SUS430、
線膨張係数の大きい材料1206に耐熱ステンレス鋼板
SUS310を用い、双方共に厚さ1.5mm、長さ4
0mm、幅10mmとしたが、材質および厚さはこれに
限定されるものではない。
ク触媒コンバータは、エンジンからの排ガス熱および触
媒反応熱により950℃以上の高温に昇温する。この
際、セラミック製ハニカム担体1201を構成するコー
ジェライトの線膨張係数が1.2×10-6であるのに対
し、外筒1203を構成する金属、例えばSUS430
の線膨張係数は1.1×10-5であり、両者の線膨張係
数の差によりセラミック製ハニカム担体1201と外筒
1203との間にはクリアランスが生じる。保持部材1
204および1214は、高温下では構成する材料の線
膨張係数の違い(本実施例では、セラミック製ハニカム
担体1201側の線膨張係数の小さい材料1205の線
膨張係数は1.1×10-5、他方の線膨張係数の大きい
材料1206の線膨張係数は1.7×10-5)によっ
て、図52及び図53の如く、線膨張係数の小さい材料
1205または1215の側へ湾曲し、セラミック製ハ
ニカム担体1201の端面の縁を軸方向、及び径方向に
同時に支持し、外筒1203からのセラミック製ハニカ
ム担体1201のズレ、及び脱落を防止する。 本実施
例の如く、保持部材1204および1214は高耐熱性
の金属で構成することにより、950℃以上の高温下に
おいても欠落することなく、確実にセラミック製ハニカ
ム担体1201を外筒1203に保持でき、耐熱性、耐
振性に優れたセラミック触媒コンバータの提供が可能と
なる。
14は、セラミック製ハニカム担体1201の端面の縁
を斜め方向から中心に向かって支持することにより、軸
方向、及び径方向へのズレを同時に防止できる。 (第13実施例)本発明の第13実施例を図54から図
59を用いて説明する。
ラミック触媒コンバータ1300の斜視図である。セラ
ミック製ハニカム担体1311は、保持部材1313を
介して円筒状の外筒1312内に介挿されている。セラ
ミック製ハニカム担体1311は直径66mm、全長6
0mm、セルサイズ400cpi、セル壁厚0.1〜
0.2mmでコージェライト製である。外筒1312は
厚さ1.5〜2mmの線膨張係数の小さい耐熱ステンレ
ス鋼板もしくは鋼管から成る。当実施例ではSUS43
0製としたが、これに限定されるものではない。
タ1310の断面図である。保持部材1313は、セラ
ミック製ハニカム担体1311の外周面と外筒1312
の内周面に互いに接触し、両者の間に隙間が生じないよ
う内挿され、外筒と接触する部にて少なくとも一カ所が
接合され。外筒に固定されている。 保持部材1313
は、2種類の線膨張係数の異なる金属板同志を重ね合わ
せて両端で接合したもので、セラミック製ハニカム担体
に面した側に線膨張係数の小さな材料1314が、他方
には線膨張係数の大きな金属1315が位置するように
構成されている。
14としてSUS430を、線膨張係数の大きな金属1
315としてSUS310を使用し、また、円弧状の保
持部材1313の中心角は90〜120゜としたが、こ
れに限定されるものではない。これらの条件は、後述す
る作用効果が得られるのに十分な組合せであればよい。
54に示した構造以外に図57の如く保持部材を複数個
配設する構造も可能である。図58は、図57の断面図
である。図58ではセラミック触媒コンバータ1310
を構成する保持部材1313を2箇所に配設された例を
示したが、配設する個数はこれに限定されるものでな
い。保持部材を複数個配設する場合には、図58に示す
ように、周方向に等間隔に配設することが好ましい。
ンバータ1300の作用について説明する。排ガス経路
中に配設されたセラミック触媒コンバータは、排ガス熱
と排ガス浄化に伴う触媒反応熱によって950℃以上の
高温に達する。この際、セラミック製ハニカム担体13
11は線膨張係数が小さい(1.2×10-6)コージェ
ライトで構成されているのに対して、外筒1312はS
US430などの耐熱ステンレス鋼から成り、セラミッ
ク製ハニカム担体に対して線膨張係数が大きいため
(1.1×10-5)、二者間には大きな熱膨張差により
大きなクリアランスが発生する。
1313は図55及び図58に示したように線膨張係数
の異なる2種類の材料を重ね合わせて両端を接合したも
のであり、高温に曝されると図56及び図59に示すよ
うに、線膨張係数の大きい材料で構成される1315は
外筒側に湾曲し、線膨張係数の小さな材料で構成される
1314は、セラミック製ハニカム担体外周に沿って変
形し、その結果保持部材1313は三日月状に変形し、
担体1311と外筒1312との熱膨張差によって生じ
るクリアランスが吸収され、担体1311を確実に保持
するように作用する。またこの変形は温度が低下すれば
元の形状に戻るため、可逆的に使用可能である。
た保持部材を用いることで、あらゆる温度環境下で確実
にセラミック製ハニカム担体を保持できる。保持部材と
して一般的な無機弾性体にみられる熱劣化による保持力
の減退が少ないため、950℃以上の高温条件下での使
用でき、保持性能を長期間維持することが可能である。
その結果、メタルハニカムコンバータよりも安価で、従
来のセラミックコンバータに比べて耐振性と耐熱負荷性
の点で大幅に優れたセラミック触媒コンバータを提供す
ることができる。
図60から図63を用いて説明する。図60は、本発明
の第14実施例のセラミック触媒コンバータ1400の
正面断面図であり、図61は、図60が高温の排気ガス
中に配設した状態を示したものである。
持部材1440の模式図である。図63は、本発明の第
14実施例のセラミック触媒コンバータ1400の他の
実施例を示す正面の断面図である。本発明の第14実施
例であるセラミック触媒コンバータ1400は、排気ガ
ス流れ方向に1インチ当り400個の導通路を有する直
径71mm、長さ60mmのコージェライト製ハニカム
担体420が、板厚1.5mmの円筒形状の耐熱ステン
レス製外筒1430にセラミック製ハニカム担体のクッ
ション部材1450を介して圧入固定されている。この
クッション部材1450は、例えばセラミックファイバ
ーマットや、Fe−Cr−Al組成の耐熱ステンレス箔
からなる、板厚0.03〜0.20mm、波ピッチ2.
5mm、波高さ3mm程度の波板で構成されている。
は、外筒1430の内径より小さく、保護部材1450
は、セラミック製ハニカム担体が損傷しない程度の0.
3から0.8mmの圧入代を有している。さらに、外筒
1430には、セラミック製ハニカム担体1420の排
ガス流れ方向への飛び出しを規制する変形規制部材14
31を外筒1430の両端部に接合してある。この変形
規制部材1431は円環形状、または複数の短冊形状に
より構成されている。二つの変形規制部材1431の少
なくとも一方側の変形規制部材とセラミック製ハニカム
担体1420との間には、保持部材1440が一枚以上
取付られている。図60と図61には一枚、図63には
二枚取付けた場合を示した。この保持部材1440は、
図62に示す如く、線膨張係数の大きなステンレス鋼1
441(SUS340またはSUS310等)と小さな
ステンレス鋼1442(SUS430またはSUS41
0またはFe−20Cr−5Al)の2種類の金属板に
より構成されている。保持部材1440は、線膨張係数
の小さな金属1442を内周側に、線膨張係数の大きな
金属1441を外周側に位置するよう螺旋形状またはC
リング形状に加工された後、レーザビーム接合、ろう付
け等の機械的接合により少なくとも両端部を接合されて
いる。
部は、厚みが徐々に小さくなる傾斜部1445が加工さ
れており、傾斜部1445は、他端と重なり合うようよ
う構成されている。本実施例において、傾斜部1445
の角度は30〜45゜とした。しかしながら、これに限
られるものではなく、後述の如く、高温時にセラミック
製ハニカム担体を保持可能な変位量が得られる板厚およ
びテーパの傾斜角であれば差し支えない。
のセラミック触媒コンバータは、排気経路に取り付けら
れて触媒として機能する。車両の高負荷運転時では、セ
ラミック触媒コンバータは高温に曝される。高温下で使
用する場合、セラミック触媒コンバータは、熱膨張係数
の大きな外筒と熱膨張係数の小さなコージェライト製の
ハニカム担体から構成されているため、外筒とセラミッ
ク製ハニカム担体の間には大きなクリアランスが発生
し、セラミック製ハニカム担体が損傷すると言った問題
があった。
高温環境下において、保持部材の排ガス流れ方向の変形
により得られる押付け力でセラミック製ハニカム担体を
固定する構造を特徴としている。この保持部材は、熱膨
張係数の異なる2種類の金属で構成されており、線膨張
係数の小さな金属を内周側に、線膨張係数の大きな金属
を外周側に位置するよう構成されているため、両者の熱
膨張率差で保持部材は螺旋またはCリング形状の内径を
小さくするように変形する。したがって、保持部材は、
円周方向の端部の重なり量が大きくなる方向に変形す
る。その結果、保持部材は、変形規制部材とセラミック
製ハニカム担体の端面に生じたクリアランスを吸収し、
図61の如く確実に保持することができる。
の如く2枚の保持部材を用い、お互いの重なり部分を1
80度ずらし使用することが考えられる。また、セラミ
ック製ハニカム担体の両端にお互いの重なり部分を18
0度ずらして配設した場合においても同様の効果を得る
ことができる。さらに、セラミック製ハニカム担体の保
持力は保持部材の傾斜部の角度と板厚を変化させれば、
任意の強さに調整できる。
性の金属で構成することにより、950℃以上の高温下
においても欠落することなく、確実にセラミック製ハニ
カム担体1420を外筒1430に保持でき、耐熱性、
耐振性に優れたセラミック触媒コンバータの提供が可能
となる。 (第15実施例)本発明の第15実施例を図64から図
67を用いて説明する。
ック触媒コンバータ1500を構成する各部品の組み付
け状態を示す展開図であり、図65は軸方向の断面図で
ある。セラミック製ハニカム担体1501は、円筒状の
外筒1502内に介挿され、セラミック製ハニカム担体
1501の少なくとも一方の端面には、セラミック製ハ
ニカム担体1501とほぼ等しい外径を持つ保持部材1
503が組み込まれている。保持部材1503の外側に
は略円環状の変形規制部材1504が外筒1502の両
端面に接合固定され、セラミック製ハニカム担体150
1と保持部材1503が外筒1502から突出するのを
防止している。セラミック製ハニカム担体1501は直
径66mm、全長60〜100mm、セルサイズ400
cpi、セル壁厚0.1〜0.2mmでコージェライト
製である。
張係数の小さい耐熱ステンレス鋼板もしくは鋼管から成
る。当実施例ではSUS430製としたが、これに限定
されるものではない。セラミック製ハニカム担体150
1の端面と保持部材1503は、互いに少なくとも一部
では接触し、両者の間に隙間が生じないように構成され
ている。同様に保持部材1503と変形規制部材150
4も互いに少なくとも一部では接触し、両者の間に隙間
が生じないように構成されている。保持部材1503は
0.2〜0.8mm軸方向に弾性変形する程度に圧縮さ
れた状態で組付けられている。図64、図65では上流
側、下流側いずれの開口端にも保持部材1503が配設
された例を示したが、上流側、下流側のいずれか一方に
しか配設されていない構成も可能である。
る。保持部材1503は周方向に沿って波型のプロファ
イルを持つ略円環状を成している。図66に保持部材1
503の拡大図を示す。保持部材1503は、厚さ0.
05〜1mmの比較的線膨張係数の小さな材質(当実施
例ではSUS430)から成る基板1505に、やはり
厚さ0.05〜1mmで基板1505に比べて線膨張係
数の大きな材質(当実施例ではSUS310)から成る
薄板1506を接合した構造を持つ。薄板1506は基
板1505の全屈曲部の内側にそれぞれ設置されてい
る。ここに記載した材料以外にも、セラミック触媒コン
バータの使用環境に耐え、互いに接合性に優れ、線膨張
係数の差が大きな材料同志の組合せであれば、同様に使
用できる。
ミック製ハニカム担体1501、外筒1502、保持部
材1503の膨張変形による応力に対して十分な強度を
有する略円環状部材で、外筒1502に固定されてい
る。材質はここでは外筒1502と同一であるが、接合
性、耐熱性などに問題がなければ他の材質も利用可能で
ある。変形規制部材1504と保持部材1503は、図
66に示すように、薄板1506が接合されていない範
囲で互いに接合されている。
経路中に配設されたセラミック触媒コンバータは、排ガ
スの熱と浄化の際の触媒反応熱によって950℃以上の
高温に達する。この際、セラミック製ハニカム担体15
01は線膨張係数が小さい(1.2×10-6)コージェ
ライトで構成されているのに対して、外筒1502はS
US430などの耐熱ステンレス鋼から成り、セラミッ
ク製ハニカム担体に対して線膨張係数が大きいため
(1.1×10-5)、二者間には大きな熱膨張差が生じ
る。
述のように線膨張係数に差のある2種類の材料を接合
し、構成されている。高温に曝されると、薄板1506
は基板1505よりも膨張量が大きいため、基板150
5の各屈曲部は広げられる。変形規制部材1504と固
定されている部分は変位できないため、結果として図6
7に示すように保持部材1503の軸方向長が増すこと
になり、これが担体1501と外筒1502との熱膨張
量の差を埋めるように作動し、軸方向の空隙の発生を防
止する。温度が下がれば、各構成要素は収縮し、元の形
状・寸法に復帰するが、その過程においても軸方向の空
隙は発生せず、担体1501は常に確実に保持される。
た保持部材を用いることで、あらゆる温度環境下で確実
にセラミック製ハニカム担体を保持できる。保持部材と
して一般的な無機弾性体にみられる熱劣化による保持力
の減退が少なく、金属製のバネのように高温下でクリー
プし、繰返し使用に耐えられないといった問題もない。
従って、950℃以上の高温条件下で使用が可能で、保
持性能を長期間維持することができる。その結果、メタ
ルハニカムコンバータよりも安価で、従来のセラミック
コンバータに比べて耐振性と耐熱負荷性の点で非常に優
れたセラミック触媒コンバータを提供することができ
る。
である。
図である。
図である。
構造を示す断面図である。
である。
を示す模式図である。
部材の他の溶接パターンを示す説明図である。
説明する説明図である。
溶接部を示す模式図である。
を示す模式図である。
持部の拡大図である。
のクッション部材を示す模式図である。
付状態を示す展開図である。
面図である。
面図である。
面図である。
ある。
用を説明する説明図である。
式図である。
面図である。
ンバータの模式図である。
ンバータの断面図である。
部材の変形を説明する説明図である。
コンバータの作用を説明する説明図である。
コンバータの作用を説明する説明図である。
保持部材の形状を示す模式図である。
付状態を示す展開図である。
面図である。
面図である。
例の保持部材の模式図である。
用を説明する説明図である。
面図である。
用を説明する説明図である。
用を説明する説明図である。
面断面図である。
面図である。
ある。
媒コンバータの側面図である。
付状態を示す斜視図である。
部断面図である。
部断面図である。
例を示す一部断面図である。
例を示す一部断面図である。
示す斜視図である。
断面図である。
作用を説明する説明図である。
式図である。
としての触媒コンバータを示す模式図である。
示す斜視図である。
示す断面図である。
としての触媒コンバータの概略図である。
作用を説明する説明図である。
としての触媒コンバータの作用を説明する説明図であ
る。
組付状態を示す斜視図である。
断面図である。
明図である。
としての触媒コンバータの斜視図である。
面図である。
を説明する説明図である。
正面断面図である。
作動を説明する説明図である。
である。
の触媒コンバータの正面断面図である。
組付状態を示す展開図である。
断面図である。
保持部材の拡大図である。
説明する説明図である。
Claims (37)
- 【請求項1】 エンジンの排気経路中に配置され、前記
エンジンの排気ガスの有害成分を浄化させる触媒が担持
されたセラミック製ハニカム担体と、 前記セラミック製ハニカム担体を収納する外筒と、 前記セラミック製ハニカム担体と前記外筒との間に介在
され、線膨張係数の異なる金属が組み合わせられるとと
もに、前記排気ガスにより、温度が上昇することによっ
て、前記セラミック製ハニカム担体と前記外筒とのクリ
アランスを吸収する保持部材と、 からなることを特徴とするセラミック触媒コンバータ。 - 【請求項2】 エンジンの排気経路中に配置されるセラ
ミック触媒コンバータにおいて、セラミック製ハニカム
担体と、前記セラミック製ハニカム担体を保持する保持
部材と、前記セラミック製ハニカム担体を収納する外筒
により構成され、前記保持部材は、前記外筒より線膨張
係数の大きい金属板で構成されたものあって、前記保持
部材が高温時に発生する前記セラミック製ハニカム担体
と前記外筒とのクリアランスを吸収することを特徴とす
るセラミック触媒コンバータ。 - 【請求項3】 前記保持部材は、SUS304、SUS
310、SUS430等の耐熱性ステンレスで構成さ
れ、線膨張係数の小さい前記保持部材の材料がフェライ
ト系ステンレス綱よりなり、線膨張係数の大きい保持部
材の材料がオーステナイト系ステンレス綱で構成される
ことを特徴とする請求項1乃至2少なくとも1記載のセ
ラミック触媒コンバータ。 - 【請求項4】 前記保持部材は、セラミック製ハニカム
担体の外周側面近傍または/および端面近傍または/お
よび内部に配設されることを特徴とする請求項1乃至3
いずれか1記載のセラミック触媒コンバータ。 - 【請求項5】 前記保持部材が熱膨張により、セラミッ
ク製ハニカム担体の略径方向または/および略円周方向
または/および略軸方向の変形によって、前記セラミッ
ク製ハニカム担体を保持することを特徴とする請求項1
記載のセラミック触媒コンバータ。 - 【請求項6】 前記保持部材がセラミック製ハニカム担
体の外周側面を保持することを特徴とする請求項5記載
のセラミック触媒コンバータ。 - 【請求項7】 前記保持部材が帯状の金属板同士を接合
することにより構成され、前記保持部材の長手方向の長
さがセラミック製ハニカム担体の外周側面の円周長さ以
下であって、好ましくは、同一円周上に2カ所以上配設
されることを特徴とする請求項6記載のセラミック触媒
コンバータ。 - 【請求項8】 前記保持部材が帯状の金属板同士を接合
することにより構成され、前記保持部材の長手方向の長
さがセラミック製ハニカム担体の外周側面の円周長さ以
上であって、ら線状に前記セラミック製ハニカム担体の
外周側面に配設されることを特徴とする請求項6記載の
セラミック触媒コンバータ。 - 【請求項9】 前記保持部材のセラミック製ハニカム担
体側を線膨張係数の小さい金属板で構成し、外筒側を線
膨張係数の大きい金属板で構成し、お互いの金属板を接
合して構成されることを特徴とする請求項6乃至8いず
れか1記載のセラミック触媒コンバータ。 - 【請求項10】 前記セラミック触媒コンバータにおい
て、保持部材が、外筒、あるいは前記外筒に挿入される
円環あるいは帯状の変形規制部材と、セラミック製ハニ
カム担体との間に配設され、前記外筒あるいは前記変形
規制部材と、前記セラミック製ハニカム担体のクリアラ
ンスが、保持部材の熱膨張によって変形できる長さ以下
になるよう構成されることを特徴とする請求項6乃至9
いずれか1記載のセラミック触媒コンバータ。 - 【請求項11】 前記保持部材の少なくとも1カ所が外
筒に固定されていることを特徴とする請求項6乃至10
いずれか1記載のセラミック触媒コンバータ。 - 【請求項12】 前記保持部材がセラミック製ハニカム
担体の端面または/および前記セラミック製ハニカム担
体外周側面と前記端面とが交わる角部を保持することを
特徴とする請求項5記載のセラミック触媒コンバータ。 - 【請求項13】 前記保持部材が帯状の金属板同士を接
合して構成され、好ましくは、セラミック製ハニカム担
体の端面に放射状に複数個配置されることを特徴とする
請求項12記載のセラミック触媒コンバータ。 - 【請求項14】 前記保持部材が円環あるいはリング状
の金属板を接合して構成されることを特徴とする請求項
12記載のセラミック触媒コンバータ。 - 【請求項15】 前記保持部材のセラミック製ハニカム
担体側を線膨張係数の小さい金属板で構成し、反対側を
線膨張係数の大きい金属板で構成し、お互いの金属板を
接合して構成されることを特徴とする請求項12乃至1
4いずれか1記載のセラミック触媒コンバータ。 - 【請求項16】 前記保持部材が線膨張係数の大きい円
環の外周端面近傍にのみ線膨張係数の小さい円環を接合
して構成されることを特徴とする請求項12記載のセラ
ミック触媒コンバータ。 - 【請求項17】 前記保持部材は外筒の一部、あるいは
前記外筒に接続された円環状あるいは帯状の変形規制部
材と、セラミック製ハニカム担体端面との間に挿入さ
れ、前記外筒の一部あるいは前記変形規制部材と前記セ
ラミック製ハニカム担体端面のクリアランスが、前記保
持部材の熱膨張によって変形できる長さ以下になるよう
構成されることを特徴とする請求項12乃至16いずれ
か1記載のセラミック触媒コンバータ。 - 【請求項18】 前記保持部材の少なくとも1カ所が外
筒に固定されていることを特徴とする請求項12乃至1
7いずれか1記載のセラミック触媒コンバータ。 - 【請求項19】 前記保持部材がセラミック製ハニカム
担体の内部を任意の方向に貫くように配設されることを
特徴とする請求項5記載のセラミック触媒コンバータ。 - 【請求項20】 前記セラミック製ハニカム担体が任意
の1つ以上の平面あるいは曲面で分割され、保持部材が
前記セラミック製ハニカム担体の分割面に沿って配設さ
れることを特徴とする請求項19記載のセラミック触媒
コンバータ。 - 【請求項21】 前記保持部材が帯状の金属板同士を接
合して構成され、好ましくは、前記保持部材がセラミッ
ク製ハニカム担体の内部に複数個が配置するよう構成さ
れることを特徴とする請求項19乃至20記載いずれか
1記載のセラミック触媒コンバータ。 - 【請求項22】 前記保持部材の少なくとも1カ所が外
筒に固定されていることを特徴とする請求項19乃至2
1いずれか1記載ののセラミック触媒コンバータ。 - 【請求項23】 前記保持部材の長手方向と直角方向に
取った任意の断面において、必ず接合部が存在すること
を特徴とする請求項1記載のセラミック触媒コンバー
タ。 - 【請求項24】 前記保持部材が熱膨張により、セラミ
ック製ハニカム担体の略径方向または/および略円周方
向または/および略軸方向の変形によって、前記セラミ
ック製ハニカム担体を保持することを特徴とする請求項
2記載のセラミック触媒コンバータ。 - 【請求項25】 前記保持部材がセラミック製ハニカム
担体の外周側面を覆う耐熱ステンレス箔で成形された波
板で構成されることを特徴とする請求項24記載のセラ
ミック触媒コンバータ。 - 【請求項26】 前記保持部材である耐熱ステンレス箔
で成形された波板が、外筒との当接部分の一部をレーザ
ビーム溶接、あるいはろう付等の機械的接合手段によっ
て接合されることを特徴とする請求項25記載のセラミ
ック触媒コンバータ。 - 【請求項27】 前記保持部材がセラミック製ハニカム
担体の外周側面を覆う耐熱ステンレス箔または鋼板で成
形された平板で構成され、前記平板は、少なくとも前記
セラミック製ハニカム担体の外周側面を1周以上覆い、
好ましくは少なくとも一端側が徐々に厚みが減少するよ
うに構成されていることを特徴とする請求項24記載の
セラミック触媒コンバータ。 - 【請求項28】 前記保持部材がセラミック製ハニカム
担体の外周側面を覆う耐熱ステンレス箔または鋼板で成
形された平板で構成され、前記平板は、前記セラミック
製ハニカム担体の外周側面を1周以上覆った後、両端が
互いに重なりあうように配設され、好ましくは少なくと
も一端側が徐々に厚みが減少するように構成されている
ことを特徴とする請求項24記載のセラミック触媒コン
バータ。 - 【請求項29】 前記保持部材は、2つ以上の部材で構
成され、第1の保持部材は外筒内側側面に沿い、第2の
保持部材はセラミック製ハニカム担体の外周側面に沿
い、前記第1と第2の保持部材はお互いの一部が重なり
合うように配設され、好ましくは前記第1と第2の保持
部材の重なり部分の先端形状がくさび状をなすことを特
徴とする請求項24記載のセラミック触媒コンバータ。 - 【請求項30】 前記保持部材は、C型のリング形状を
有し、前記C型部の切断部分の少なくとも一端側が徐々
に厚みが減少するように構成され、好ましくは前記C型
部の切断部分が互いに重なり合うよう配設されているこ
とを特徴とする請求項24記載のセラミック触媒コンバ
ータ。 - 【請求項31】 前記保持部材は外筒の一部、あるいは
前記外筒に接続された円環状あるいは帯状の変形規制部
材と、セラミック製ハニカム担体端面との間に挿入さ
れ、前記外筒の一部あるいは前記変形規制部材と、前記
セラミック製ハニカム担体端面とのクリアランスが、前
記保持部材の熱膨張によって変形できる長さ以下になる
よう構成されることを特徴とする請求項25乃至30記
載のセラミック触媒コンバータ。 - 【請求項32】 前記保持部材は2つ以上の部材で構成
され、第1の保持部材は、外筒の一部、あるいは外筒に
接続された円環もしくは帯状の変形規制部材に沿い、第
2の保持部材はセラミック製ハニカム担体の端面に沿
い、前記第1と第2の保持部材はお互いの一部が重なり
合うように配設され、好ましくは前記第1と第2の保持
部材の重なり部分の先端形状がくさび状をなすことを特
徴とする請求項24記載のセラミック触媒コンバータ。 - 【請求項33】 前記保持部材の1部が外筒に固定され
ていることを特徴とする請求項27乃至32のいずれか
1記載のセラミック触媒コンバータ。 - 【請求項34】 前記保持部材が2つ以上組み合わされ
て構成されることを特徴とする請求項5または24記載
のセラミック触媒コンバータ。 - 【請求項35】 前記保持部材の接合部が、レーザビー
ム接合またはろう付けにより設けられることを特徴とす
る請求項1乃至34いずれか1記載のセラミック触媒コ
ンバータ。 - 【請求項36】 前記保持部材とセラミック製ハニカム
担体との間、もしくは外筒とセラミック製ハニカム担体
との間に、耐熱金属箔あるいは、耐熱製セラミックファ
イバーマットで構成されるクッション部材が設けられる
ことを特徴とする請求項1乃至35のいずれか1記載の
セラミック触媒コンバータ。 - 【請求項37】 前記保持部材が2種以上の耐熱性ステ
ンレスで構成される場合には、オーステナイト系ステン
レス側もしくは線膨張係数の大きい側の前記保持部材の
表面にアルミ蒸着処理を施したことを特徴とし、また、
保持部材が1種以上の耐熱性ステンレスで構成される場
合には、前記1種の保持部材の表面にアルミ蒸着処理を
施したことを特徴とする請求項1乃至36いずれか1記
載のセラミック触媒コンバータ。
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| JP23924694A JP3845873B2 (ja) | 1994-10-03 | 1994-10-03 | セラミック触媒コンバータ |
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