JPH08103796A - ポリ(アミノ酸)を用いて水性系においてスルフェートスケールを抑制する方法 - Google Patents

ポリ(アミノ酸)を用いて水性系においてスルフェートスケールを抑制する方法

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JPH08103796A
JPH08103796A JP7259313A JP25931395A JPH08103796A JP H08103796 A JPH08103796 A JP H08103796A JP 7259313 A JP7259313 A JP 7259313A JP 25931395 A JP25931395 A JP 25931395A JP H08103796 A JPH08103796 A JP H08103796A
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イ・ヨン・パイク
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Graham Swift
グラハム・スウィフト
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水性系における金属スルフェートスケールの
形成を抑制する方法を提供する。 【解決手段】 金属スルフェートスケールの形成は、水
性系に、有効量の1以上のポリ(アミノ酸)及び1以上
の無機ホスフェートを加えることによって抑制される。
ポリ(アミノ酸)は、アミノ酸、アミド酸、モノエチレ
ン性不飽和ジカルボン酸のアンモニウム塩及びヒドロキ
シポリカルボン酸のアンモニウム塩から選択される少な
くとも一つの化合物から形成される反応生成物である。
本発明は、また、チロシン、トリプトファン、ヒスチジ
ン、アルギニン又はこれらの組合せを含む有効量のポリ
(アミノ酸)を加えることによって、金属スルフェート
スケールの形成を抑制する方法も提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(背景)本発明は、水性系における金属ス
ルフェートスケールの形成を抑制する方法に関する。よ
り詳しくは、本発明は、ある種のポリ(アミノ酸)を用
いて金属スルフェートのスケール形成を抑制する方法に
関する。ポリ(アミノ)酸は、好ましくは、少なくとも
一つの無機ホスフェートと共に水性系に加える。
【0002】金属スルフェートスケールの形成は、多く
の水性系における共通の問題である。スルフェートスケ
ールは、カチオン、例えばアルカリ土類金属イオンがス
ルフェートイオンと結合して水性系において形成され
る。金属スルフェートスケールとしては、例えば、マグ
ネシウムスルフェート、カルシウムスルフェート、バリ
ウムスルフェート、ストロンチウムスルフェート、ラジ
ウムスルフェート、鉄スルフェート及びマンガンスルフ
ェートが挙げられる。
【0003】金属スルフェートスケールが形成される可
能性のある水性系は、例えば、冷却水系、ボイラー、熱
交換装置、逆浸透装置、糖加工装置、地熱システム、油
及びガス製造設備、フラッシュ蒸発器、脱塩プラント、
製紙装置及び蒸気動力プラントにおけるものである。金
属スルフェートスケールは、製紙装置、脱塩プラント、
逆浸透、及び油及びガス製造設備において特に見られ
る。
【0004】金属スルフェートスケールは、水性系の表
面において形成され、例えば熱移動の減少、パイプの詰
まり及び腐食の促進といった問題を引き起こす。スルフ
ェートスケールは、一旦形成されると除去するのが困難
である。スケールを除去するために、スクラッピング、
サンドブラスト、チッピング又は特別に配合された清浄
剤による化学的除去が必要になる可能性がある。
【0005】金属スルフェートスケールの形成を防止す
るために、スケール抑制剤を水性系に加える。
【0006】例えば、製紙プロセスにおいては、スケー
ル抑制剤を加えて、装置、例えばヘッドボックス及び関
連する配管内並びに長網抄紙機の網上における過剰のス
ケールの堆積を防止している。金属スルフェートスケー
ルは、製紙プロセスにおいて用いられる成分中にみられ
るアルカリ土類金属とスルフェートイオンとの相互作用
によって形成される。例えば、バリウム及び他のアルカ
リ土類金属は、製紙プロセスにおける主要成分である木
パルプにおいてみられる。製紙プロセスにおけるスルフ
ェートイオン源は、例えば、水又は紙の製造中に他の添
加剤の保持力を増加させるために意図的に加えられるア
ルミニウムスルフェートからである。
【0007】スケール抑制剤は、脱塩プラントにおける
海水又は淡海水を精製するための装置において用いられ
ている。かかる装置としては、例えば、逆浸透装置及び
蒸留ユニットが挙げられる。海水又は淡海水は、スルフ
ェートイオンとアルカリ土類金属の両方を含んでいるの
で、水が精製されるにつれて、金属スルフェートが濃縮
して装置の表面上に蓄積してスケールを形成する。スケ
ール形成は、装置の運転効率を低め、洗浄のための装置
の休止及び操作コストの増加を招く重大な問題である可
能性がある。
【0008】製油設備においては、金属スルフェートス
ケールの形成は通常的で且つ重大な問題である。従っ
て、スケール抑制剤が通常用いられる。金属スルフェー
トスケール、最も通常的にはバリウムスルフェート及び
カルシウムスルフェートは、通常、地下水又は地層水
(connate water)からのアルカリ土類金属イオンが、
海水又は第1の帯水層とは予め結合していない他の帯水
層の地下水のようなスルフェートイオンを含む水と組合
わさった際に形成される。金属スルフェートは、配管、
バルブ及びポンプのような、地下構造物又は地上設備に
おいてスケールとして蓄積する。
【0009】スケール抑制剤は、製油設備においてスケ
ール形成を防止するために種々の方法で用いられてい
る。例えば、所謂「圧搾処理」においては、スケール抑
制剤を含む水溶液を、圧力下で、油井を通して地下構造
物中に強制導入する。スケール抑制剤は、構造物上に吸
着又は沈殿し、構造物から徐々に脱着又は再溶解して、
スケールが蓄積するのを抑制し、スケールによって構造
物が詰まるのを防止すると考えられる。次に、スケール
抑制剤の濃度がスケール抑制のための有効濃度以下に低
下した場合には、油井を周期的に再圧搾する。
【0010】スケール抑制剤を、パイプライン中に供給
して、油の移送を妨げるスケール形成を防止することも
できる。更に、スケール抑制剤は、加圧水を用いて更な
る油を回収する二次油回収設備において用いられる。
【0011】金属スルフェートスケール形成を抑制する
ために水性系において用いられているスケール抑制剤
は、例えばアクリル酸のホモポリマー及びコポリマーで
ある。より最近では、より大きな生物分解性を有するス
ケール抑制剤を開発する傾向にある。例えば、Kosk
anらの米国特許第5,116,513号においては、
カルシウムスルフェート及びバリウムスルフェートに関
するスケール抑制剤として、1000〜5000の分子
量を有するポリ(アミノ酸)、ポリ(アスパラギン酸)
を用いることが開示されている。ポリ(アスパラギン
酸)は、アスパラギン酸を熱縮合してポリスクシンイミ
ドを形成することによって製造される。次に、ポリスク
シンイミドを加水分解して、好ましくは50%を超える
割合がβ−形態で50%未満がα−形態であるポリ(ア
スパラギン酸)を形成する。ポリ(アスパラギン酸)は
生物分解性であると開示されている。
【0012】本発明が解決しようとする課題は、金属ス
ルフェートスケール形成を抑制するポリ(アミノ酸)の
特性を改良する添加剤を提供することである。本発明
は、また、より効率的に金属スルフェートスケール形成
を抑制するある種のポリ(アミノ酸)を提供することも
目的としている。
【0013】本発明者らは、1以上の無機ホスフェート
及び1以上のポリ(アミノ酸)を水性系に加えて金属ス
ルフェートスケールの形成を抑制することが、ホスフェ
ート又はポリ(アミノ酸)のいずれかを単独で水性系に
加えることによって期待されるものよりもより効果的で
あることを見出した。
【0014】(発明の概要)本発明者らは、有効量の、
1以上のポリ(アミノ酸)及び1以上の無機ホスフェー
トを水性系に加える工程を含むスケール形成を抑制する
方法であって、ポリ(アミノ酸)が、アミノ酸、アミド
酸、モノエチレン性不飽和ジカルボン酸のアンモニウム
塩及びヒドロキシポリカルボン酸のアンモニウム塩から
なる群から選択される少なくとも一つの化合物の反応生
成物を含み、スケールが金属スルフェートスケールであ
る方法を見出した。
【0015】本発明の他の態様においては、本発明者ら
は、有効量の1以上のポリ(アミノ酸)を水性系に加え
る工程を含むスケール形成を抑制する方法であって、ポ
リ(アミノ酸)が、ヒスチジン、アルギニン、チロシ
ン、トリプトファン及びこれらの組合せからなる群から
選択される少なくとも一つの第1の化合物の反応生成物
を含み、スケールが金属スルフェートスケールである方
法を見出した。
【0016】(詳細な説明)「金属スルフェートスケー
ルの形成を抑制する」という表現は、スケールが、水性
系の表面を汚染し、又は水性系の表面上に蓄積するのを
防止することを意味する。例えば、金属スルフェートが
表面を汚染し、又は表面上に蓄積すること防止すること
ができる二つの可能な機構は、(1)水からの金属スル
フェートの沈殿又は結晶化を抑制すること、及び(2)
金属スルフェートが水中で形成されたらそれを分散させ
て、表面に付着するのを防止すること、によるものであ
る。これらの機構は理論として示すものであり、本発明
を制限する意味はもたない。
【0017】本発明者らは、金属スルフェートの形成を
抑制するのに有用なスケール抑制剤は、1以上の無機ホ
スフェート及び1以上のポリ(アミノ酸)を含むことを
見出した。無機ホスフェートは、ポリ(アミノ酸)と一
緒に水性系に加えることができ、あるいは水性系に別々
に加えることができる。別々に加える場合には、無機ホ
スフェートは、ポリ(アミノ酸)を加える前又は後に加
えることができ、あるいはポリ(アミノ酸)と同時に加
えることができる。好ましくは、無機ホスフェートはポ
リ(アミノ酸)と一緒に加える。
【0018】ポリ(アミノ酸)と共に水性系に加える1
以上の無機ホスフェートの全濃度は、通常、金属スルフ
ェートスケール形成を抑制するのに必要な最小量であ
る。通常は、無機ホスフェートの濃度は、少なくとも
0.1mg/l、より好ましくは0.5〜100mg/
l、最も好ましくは1〜20mg/lである。
【0019】無機ホスフェートと共に処理すべき水性系
に加えるポリ(アミノ酸)の全濃度は、金属スルフェー
トスケール形成を抑制するのに有効な量である。通常
は、ポリ(アミノ酸)の全濃度は、0.1mg/lを超
え、好ましくは1〜1000mg/l、最も好ましくは
3〜600mg/lである。
【0020】水性系においてポリ(アミノ酸)と共に金
属スルフェートスケール形成を抑制することが分かった
無機ホスフェートとしては、水溶性で分子脱水されたホ
スフェートが挙げられる。「分子脱水されたホスフェー
ト(molecularly dehydratedphosphate)」という表現
は、単塩基性オルトホスフェート、二塩基性オルトホス
フェート又はオルトリン酸から誘導されるホスフェート
を意味するものである。無機ホスフェートは、例えば、
アルカリ金属又はアルカリ土類金属オルトホスフェー
ト、ピロホスフェート、メタホスフェート、例えばヘキ
サメタホスフェート、トリポリホスフェート、ポリホス
フェート及びこれらの組合せであってよい。無機ホスフ
ェートとしては、例えば、ナトリウムピロホスフェー
ト、ナトリウムヘキサメタホスフェート、ナトリウムポ
リホスフェート、カリウムピロホスフェート、カリウム
ヘキサメタホスフェート又はカリウムポリホスフェート
が挙げられる。好ましくは、無機ホスフェートは、アル
カリ金属又はアルカリ土類金属オルトホスフェート、ピ
ロホスフェート、ヘキサメタホスフェート又はこれらの
組合せであり、最も好ましくは、アルカリ金属又はアル
カリ土類金属のピロホスフェートである。
【0021】金属スルフェートスケール形成を抑制する
のに有用なポリ(アミノ酸)は、下式Iで示されるよう
なアミド結合又はペプチド結合を有する。
【0022】
【化1】
【0023】ペプチド結合は、通常、カルボン酸基を有
する化合物と、アミノ基又はアンモニウム基を有する化
合物の反応から形成される。例えば、ポリ(アミノ酸)
は、アミノ酸、アミド酸、モノエチレン性不飽和ジカル
ボン酸のアンモニウム塩、ヒドロキシポリカルボン酸の
アンモニウム塩及びこれらの組合せから選択される1以
上の化合物の反応から形成することができる。場合によ
っては、更なるモノマーを、ポリ(アミノ酸)を形成す
るのに用いる化合物と反応させることができる。
【0024】「ポリ(アミノ酸)」という用語は、加水
分解ポリ(アミノ酸)及び非加水分解ポリ(アミノ酸)
を包含する。「加水分解ポリ(アミノ酸)」は、少なく
とも一つの通常の塩基又は酸によって反応又は加水分解
されたアンヒドロポリアミノ酸(anhydropolyamino aci
ds)を意味する。
【0025】ここで定義される「ポリ(アミノ酸)」と
いう用語は、また、アミノ酸のホモポリマー及びアミノ
酸のコポリマーを包含する。
【0026】「アミノ酸のホモポリマー」という表現
は、ポリ(アミノ酸)が、少なくとも一つの化合物の反
応から誘導される一つのタイプの繰り返し単位のみを有
することを意味する。例えば、アスパラギン酸のホモポ
リマー:ポリ(アスパラギン酸)は、アスパラギン酸、
マレアミド酸、マレイン酸のアンモニウム塩又はリンゴ
酸のアンモニウム塩のいずれかの反応から形成すること
ができる。ポリ(アスパラギン酸)は、例えば、アスパ
ラギン酸とマレアミド酸との反応か、あるいはアスパラ
ギン酸とマレイン酸のアンモニウム塩との反応から形成
することもできる。
【0027】「アミノ酸のコポリマー」という表現は、
ポリ(アミノ酸)が、少なくとも二つの異なる化合物の
反応から誘導される少なくとも二つの異なるタイプの繰
り返し単位を含むことを意味する。この定義のコポリマ
ーとしては、二つのアミノ酸が反応するし、形成される
繰り返し単位が同一でない、二つのアミノ酸のコポリマ
ーが挙げられる。例えば、アスパラギン酸とヒスチジン
とのコポリマーは、アスパラギン酸とヒスチジンとの反
応から形成することができる。しかしながら、反応する
少なくとも二つの異なる化合物が同一の繰り返し単位を
生成する場合にはコポリマーは形成されない。例えば、
マレアミド酸とアスパラギン酸とを熱縮合させた場合に
は、形成されるポリ(アミノ酸)はアスパラギン酸のホ
モポリマーである。
【0028】ポリ(アミノ酸)は、ランダムポリマー、
シーケンシャルポリマー又はブロックポリマーであって
もよい。「シーケンシャルポリマー」という表現は、ポ
リマー内において繰り返し単位のパターンが交互になっ
ていることを意味する。「ブロックポリマー」という表
現は、同じタイプの繰り返し単位が、ポリマー内におい
てグループとして互いに隣接して結合していることを意
味する。
【0029】ポリ(アミノ酸)は、当該技術において周
知の技術によって合成される。例えば、これらは、天然
生化学プロセス又は合成化学プロセスによって合成する
ことができる。好適なプロセスは、例えば、”The
Peptide Bond”,The Peptide
s:Analysis, Synthesis, Bi
ology,E.Gross及びJ.Meienhof
er編,Academic Press,NY出版,v
ol.1,p.1−64(1979)において開示され
ている。ポリ(アミノ酸)を合成するための好ましい方
法は、米国特許第5,318,145号において開示さ
れている。米国特許第5,318,145号において
は、ポリ(アミノ酸)を調製するための縮合反応法が開
示されている。このプロセスにおいては、熱及び穏やか
な攪拌を用いて、アミノ酸、アミド酸、モノエチレン性
不飽和ジカルボン酸のアンモニウム塩及び任意の更なる
モノマーを縮合及び重合している。
【0030】縮合反応は、通常、これらの化合物の分子
内縮合並びに内部環化により形成された水を除去するこ
とによって、これらの化合物を重合してアンヒドロポリ
(アミノ酸)を形成することによって進行する。遊離さ
れた水を反応中に除去して、反応を完了に向かって進行
させる。
【0031】縮合反応は、また、例えばオルトリン酸及
びポリリン酸のような酸触媒の存在かで行うこともでき
る。酸触媒を用いる場合には、通常、酸触媒を化合物に
加えて反応混合物を形成し、この反応混合物を加熱及び
攪拌してアンヒドロポリ(アミノ酸)を形成する。
【0032】縮合から得られるアンヒドロポリ(アミノ
酸)を更に反応させて、加水分解ポリ(アミノ酸)を形
成させることができる。加水分解反応は、当業者に周知
の技術に従って、例えば少なくとも一つの通常の塩基又
は少なくとも一つの通常の酸を用いてポリ(アミノ酸)
の対応する酸または水溶性塩を形成することによって行
われる。好ましくは、加水分解を、任意の通常のアルカ
リ金属塩基、アルカリ土類金属塩基、水酸化アンモニウ
ム又は低級4級塩ヒドロキシド又はこれらの組合せを用
いて、完全に又は部分的に行って、対応する水溶性塩を
形成することができる。
【0033】ポリ(アミノ酸)の重量平均分子量(M
w)は、Mw=4500のポリ(アクリル酸)標準試料
を用いて水性ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)に
よって測定して、1000〜100,000、好ましく
は2000〜30,000、最も好ましくは3000〜
20,000であることができる。
【0034】反応させてポリ(アミノ酸)を形成させる
ことのできるアミノ酸としては、例えば、グリシン、ア
ラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルア
ラニン、チロシン、トリプトファン、セリン、トレオニ
ン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グ
ルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、メチオニ
ン、シスチン、システイン、プロリン、ヒドロキシプロ
リン、β−アラニン、ホスホセリン、ヒドロキシリシ
ン、オルニチン、シトルリン、ホモシステイン、シスタ
チオニン、4−アミノ酪酸又はこれらの組合せが挙げら
れる。好ましくは、ポリ(アミノ酸)は、グリシン、ア
ラニン、ロイシン、フェニルアラニン、チロシン、トリ
プトファン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リシン、
アルギニン、ヒスチジン、セリン、β−アラニン、4−
アミノ酪酸又はこれらの組合せから選択される少なくと
も一つのアミノ酸の反応から形成される。より好ましく
は、ポリ(アミノ酸)は、アスパラギン酸、リシン、ア
ルギニン、ヒスチジン、4−アミノ酪酸、フェニルアラ
ニン又はこれらの組合せから選択される少なくとも一つ
のアミノ酸の反応から形成される。
【0035】反応させてポリ(アミノ酸)を形成させる
ことのできるアミド酸は、モノエチレン性不飽和ジカル
ボン酸のモノアミドである。好適なアミド酸としては、
例えば、アンモニア又は第1級アミンから誘導されるモ
ノアミド、及び、モノエチレン性不飽和ジカルボン酸の
酸無水物、エステル又はアシルハライドが挙げられる。
好ましくは、アミド酸は、マレアミド酸(マレイン酸の
モノアミド)、メチレンスクシンアミド酸(イタコン酸
のモノアミド)、メチレングルタルアミド酸、又はメサ
コン酸、メチレンマロン酸、フマル酸、シトラコン酸、
アコニット酸、アルキルマレイン酸、及びアルケニルコ
ハク酸の、モノアミド、又はこれらの組合せである。最
も好ましいアミド酸は、マレアミド酸、メチレンスクシ
ンアミド酸又はこれらの組合せである。
【0036】反応させてポリ(アミノ酸)を形成させる
ことのできるモノエチレン性不飽和ジカルボン酸のアン
モニウム塩は、モノエチレン性不飽和ジカルボン酸の部
分的又は完全アンモニウム塩である。好適なモノエチレ
ン性不飽和ジカルボン酸のアンモニウム塩としては、マ
レイン酸、イタコン酸、メサコン酸、メチレンマロン
酸、フマル酸、シトラコン酸、アコニット酸、アルキル
マレイン酸、アルケニルコハク酸又はこれらの組合せの
部分又は完全アンモニウム塩が挙げられる。好ましいモ
ノエチレン性不飽和ジカルボン酸のアンモニウム塩は、
マレイン酸のアンモニウム塩である。
【0037】反応させてポリ(アミノ酸)を形成させる
ことのできるヒドロキシポリカルボン酸のアンモニウム
塩は、少なくとも一つのヒドロキシ基及び二つ以上のカ
ルボン酸基を有するヒドロキシポリカルボン酸の部分又
は完全アンモニウム塩である。好適なヒドロキシポリカ
ルボン酸のアンモニウム塩としては、例えば、クエン
酸、イソクエン酸、粘液酸、酒石酸又はリンゴ酸のアン
モニウム塩が挙げられる。
【0038】任意の追加のモノマーを、用いる化合物と
反応させてポリ(アミノ酸)を形成させることができ
る。任意の追加のモノマーとしては、例えば、カルボン
酸、ヒドロキシカルボン酸、アルコール、アルコキシル
化アルコール、アミン、アルコキシル化アミン、ラクト
ン又はラクタムあるいはこれらの組合せが挙げられる。
【0039】任意の追加のモノマーとして有用なカルボ
ン酸は、少なくとも一つのカルボン酸基を有し、飽和で
あるか又はエチレン性不飽和であってよい。好適なカル
ボン酸としては、例えば、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、
酪酸、吉草酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、ベヘン酸、オレイン酸、カプリル酸、リノール酸、
リノレン酸、ソルビン酸、ミリスチン酸、ウンデカン
酸、例えばC12〜C14又はC16〜C18脂肪酸混合物のよ
うな天然脂肪酸混合物、アクリル酸又はメタクリル酸あ
るいはこれらの組合せが挙げられる。更なる好適なカル
ボン酸は、1以上のカルボン酸基を有するカルボン酸、
例えば、シュウ酸、アジピン酸、フマル酸、マレイン
酸、イタコン酸、アコニット酸、コハク酸、マロン酸、
スベリン酸、アゼライン酸、フランジカルボン酸、フタ
ル酸、テレフタル酸、ジグリコール酸、グルタル酸、
1,2,3−プロパントリカルボン酸、1,1,3,3
−プロパンテトラカルボン酸、1,3,3,5−ペンタ
ンテトラカルボン酸、1,1,2,2−エタンテトラカ
ルボン酸又は1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸
又はこれらの組合せである。カルボン酸の無水物、例え
ば無水コハク酸、ブタンテトラカルボン酸の二無水物、
無水フタル酸、無水アセチルクエン酸、無水マレイン
酸、無水イタコン酸又は無水アコニット酸もまた用いる
ことができる。
【0040】ヒドロキシカルボン酸は、少なくとも一つ
のヒドロキシ基及び少なくとも一つのカルボン酸基を有
する。好適なヒドロキシカルボン酸としては、例えば、
クエン酸、イソクエン酸、粘液酸、酒石酸、ヒドロキシ
マロン酸、乳酸又はリンゴ酸が挙げられる。更なるヒド
ロキシカルボン酸としては、例えばグリセリン酸、ビス
(ヒドロキシメチル)プロピオン酸又はグルコン酸が挙
げられる。
【0041】任意の追加のモノマーとして有用なアルコ
ールは、一価アルコール又はポリオールである。一価ア
ルコールとしては、例えばメタノール、エタノール、n
−プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、ペン
タノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、オクタ
ノール、デカノール、パルミチルアルコール又はステア
リルアルコールが挙げられる。ポリオールとしては、例
えばエチレングリコール、グリセロール、オリゴグリセ
ロール、エリトリトール、ペンタエリトリトール、ソル
ビトール、トリエタノールアミン、多糖又はポリビニル
アルコールが挙げられる。
【0042】また、アルコールをC2 〜C4 アルキレン
オキシドに加えて、アルコキシル化一価アルコール又は
ポリオールを形成することもできる。例えば、ポリ(エ
チレングリコール)、ポリ(プロピレングリコール)又
はエトキシル化グリセロールのようなアルコキシル化ポ
リオールを、任意のモノマーとして用いることができ
る。
【0043】また、任意にアミンを反応させることもで
きる。アミンとしては、モノアミン又はポリアミンが挙
げられる。好適なモノアミンとしては、例えばC1 〜C
22アルキル又はアリールアミン、例えばメチルアミン、
エチルアミン、ブチルアミン、ジエチルアミン、シクロ
ヘキシルアミン、オクチルアミン、ステアリルアミン、
オレイルアミン及びパルミチルアミン、ヒドロキシルア
ミン、例えばN−(カルボキシメチル)−ヒドロキシル
アミン、N,N−ジ(カルボキシメチル)ヒドロキシル
アミン、トリカルボキシメチルヒドロキシルアミン、エ
タノールアミン又はジエタノールアミンが挙げられる。
ポリアミンとしては、例えばエチレンジアミン、ジエチ
レントリアミン、トリエチレンテトラアミン、ヘキサメ
チレンジアミン、ジアミノブタン、ヒスタミン又はポリ
ビニルアミンが挙げられる。また、アミンをC2 〜C4
アルキレンオキシドに加えてアルコキシル化アミンを形
成させることもできる。
【0044】上述したように、無機ホスフェートと共に
水性系に加えるポリ(アミノ酸)としては、アミノ酸の
コポリマー及びアミノ酸のホモポリマーが挙げられる。
好ましくは、水性系に加えるポリ(アミノ酸)はホモポ
リマーである。
【0045】本発明において有用な好ましいアミノ酸の
ホモポリマーは、アスパラギン酸、グルタミン酸、リシ
ン、アルギニン、ヒスチジン、アラニン、β−アラニ
ン、4−アミノ酪酸、マレアミド酸、マレイン酸のアン
モニウム塩又はリンゴ酸のアンモニウム塩から選択され
る少なくとも一つの化合物の反応生成物である。より好
ましくは、ホモポリマーは、アスパラギン酸、グルタミ
ン酸、リシン、マレアミド酸又はマレイン酸のアンモニ
ウム塩から選択される少なくとも一つの化合物の反応生
成物である。
【0046】本発明において有用なアミノ酸の好ましい
コポリマーは、少なくとも一つの第1のアミノ酸と少な
くとも一つの第2のアミノ酸との反応生成物である。ア
ミノ酸の好ましいコポリマーは、第1のアミノ酸対第2
のアミノ酸のモル比、1:99〜99:1、好ましくは
40:60〜95:5、より好ましくは70:30〜9
5:5を有する。
【0047】好ましいコポリマーの第1のアミノ酸は、
好ましくは、アスパラギン酸及びグルタミン酸から選択
される。より好ましくは、第1のアミノ酸はアスパラギ
ン酸である。
【0048】好ましいコポリマーの第2のアミノ酸は、
好ましくは、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、
イソロイシン、フェニルアラニン、チロシン、トリプト
ファン、セリン、トレオニン、アスパラギン、グルタミ
ン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、メチオニン、シ
スチン、システイン、プロリン、ヒドロキシプロリン、
β−アラニン、ホスホセリン、ヒドロキシリシン、オル
ニチン、シトルリン、ホモシステイン、シスタチオニン
及び4−アミノ酪酸又はこれらの組合せからなる群から
選択される。より好ましくは、第2のアミノ酸は、グリ
シン、アラニン、ロイシン、トレオニン、イソロイシ
ン、フェニルアラニン、リシン、アルギニン、ヒスチジ
ン、チロシン、セリン、又はこれらの組合せから選択さ
れ、最も好ましくはリシン、アルギニン、ヒスチジン又
はこれらの組合せから選択される。
【0049】本発明の他の態様においては、本発明者ら
は、ある種の好ましいポリ(アミノ酸)が、水性系中に
無機ホスフェートが存在する場合も存在しない場合も、
水性系において、金属スルフェートの形成を抑制するの
に驚異的に有効であることを見出した。
【0050】ある種の好ましいポリ(アミノ酸)は、少
なくとも、チロシン、トリプトファン、ヒスチジン又は
アルギニンから選択される第1の化合物を含む。好まし
くは、第1の化合物はヒスチジンである。
【0051】ある種の好ましいポリ(アミノ酸)は、ま
た、アミノ酸、アミド酸、モノエチレン性不飽和ジカル
ボン酸のアンモニウム塩、ヒドロキシポリカルボン酸の
アンモニウム塩又は場合によって用いる更なるモノマー
から選択される1以上の第2の化合物を含んでいてもよ
い。好ましくは、1以上の第2の化合物は、アスパラギ
ン酸、グルタミン酸、リシン、グリシン、アラニン、ロ
イシン、フェニルアラニン、セリン、β−アラニン、4
−アミノ酪酸、マレアミド酸、マレイン酸のアンモニウ
ム塩、リンゴ酸のアンモニウム塩又はこれらの組合せか
ら選択され、より好ましくはアスパラギン酸、グルタミ
ン酸又はリシンから選択され、最も好ましくはアスパラ
ギン酸である。
【0052】ある種の好ましいポリ(アミノ酸)は、1
〜100モル%、好ましくは1〜60モル%、最も好ま
しくは5〜25モル%の第1の化合物を含む。ある種の
好ましいポリ(アミノ酸)は、0〜99モル%、好まし
くは40〜99モル%、最も好ましくは75〜95モル
%の1以上の第2の化合物を含む。
【0053】これらのある種の好ましいポリ(アミノ
酸)は、ポリ(アミノ酸)に関して上述したようにして
合成することができる。
【0054】水性系に加えるある種の好ましいポリ(ア
ミノ酸)の全濃度は、金属スルフェートスケールの形成
を有効に抑制するのに必要な濃度である。必要な濃度
は、概して、pH、温度又は処理すべき水性系の組成の
ような変動値に依存する。しかしながら、通常は、濃度
は、0.1mg/lを超えてよく、好ましくは1〜5,
000、最も好ましくは3〜1000mg/lであって
よい。
【0055】本発明において有用なスケール抑制剤は、
金属スルフェート、例えば鉄スルフェート、マンガンス
ルフェート、及びアルカリ土類金属スルフェート、例え
ばマグネシウムスルフェート、カルシウムスルフェー
ト、バリウムスルフェート、ストロンチウムスルフェー
ト及びラジウムスルフェートのスケール形成を抑制する
のに有効である。本発明において有用なスケール抑制剤
は、カルシウムスルフェート及びバリウムスルフェート
の形成を抑制するのに特に有効である。
【0056】スルフェート抑制剤は、他のカチオン及び
アニオンの存在下で金属スルフェートスケールの形成を
抑制するのに有効である。水性系中に存在させることの
できるカチオンとしては、例えば、アルカリ及びアルカ
リ土類金属が挙げられる。水性系中に存在させることの
できるアニオンとしては、例えば、カーボネート、ホス
フェート、モリブデート、ホスホネート、オキサレート
及びハイドロオキサイドイオンが挙げられる。これらの
カチオン及びアニオンの組み合わせにより、例えば炭酸
カルシウム、酸化鉄、リン酸カルシウム、水酸化亜鉛、
モリブデン酸鉄及びホスホン酸カルシウムのような不溶
性塩を生成させることができる。
【0057】本発明において有用なスケール抑制剤は、
2〜14、好ましくは3〜9のpHを有する水性系にお
いて金属スルフェートスケールの形成を抑制するのによ
り有効である。金属スルフェートが通常はほとんど水に
溶けない7未満のpHにおけるスルフェートスケールの
形成を抑制するのに有効である、本発明のスケール抑制
剤が特に重要である。
【0058】スケール抑制剤は、温度が5〜250℃、
好ましくは15〜95℃である水性系においてより有効
である。
【0059】本発明において有用なスケール抑制剤に加
えて、他の添加剤を水性系に加えることができる。加え
る他の添加剤は、水性系のタイプに依存する。しかしな
がら、一般的な他の添加剤としては、例えば、1以上の
腐食抑制剤、金属失活剤、更なるスケール抑制剤、スレ
ッシュホールド剤(threshold agent)
及び沈殿剤が挙げられる。
【0060】水性系に加えることのできる腐食抑制剤と
しては、例えば水溶性亜鉛塩、ホスフェート、ポリホス
フェート、ホスホン酸、ニトレート、モリブデート、タ
ングステート、シリケート、エタノールアミン、脂肪酸
アミン(fatty amines)及びポリ(カルボン酸)が挙げ
られる。
【0061】水性系に加えることのできる金属失活剤と
しては、例えばベンゾトリアゾール又はビスベンゾトリ
アゾール、ベンゾトリアゾール又はトリルトリアゾール
の誘導体が挙げられる。
【0062】更なるスケール抑制剤としては、ポリ(ア
クリル酸)、ホスフィノポリ(カルボン酸)、加水分解
ポリ(アクリロニトリル)、ポリ(メタクリル酸)、ポ
リ(マレイン酸)、ポリ(アクリルアミド)、及びアク
リル酸、メタクリル酸、アクリルアミド、アクリルアミ
ドプロピオンスルホン酸、アクリルアミドメチルプロパ
ンスルホン酸、アルキルアクリルアミド、スチレン及び
マレイン酸のコポリマーが挙げられる。
【0063】水性系に加えることのできるスレッシュホ
ールド剤としては、例えば、2−ホスホノブタン−1,
2,4−トリカルボン酸、ヒドロキシエチルジホスホン
酸、加水分解ポリ(無水マレイン酸)及びヒドロキシホ
スホノ酢酸が挙げられる。加えることのできる沈殿剤と
してはアルカリ金属カーボネートが挙げられる。
【0064】水性系に加えることのできる他の添加剤と
しては、例えば、酸素スキャベンジャー、金属イオン封
鎖剤、消泡剤及び殺生物剤が挙げられる。
【0065】本発明において有用なスケール抑制剤に対
する更なる有利性は、それらが腐食抑制剤としても有効
である可能性があるということである。而して、本発明
において有用なスケール抑制剤によって処理された水性
系は、別の腐食抑制剤で処理する必要がない場合があ
る。
【0066】本発明において有用なスケール抑制剤は、
また、炭酸カルシウム、ホスホン酸カルシウム、酸化鉄
及びリン酸亜鉛、リン酸カルシウムのような他のスケー
ルの形成を抑制するのにも有効である可能性がある。
【0067】スケール抑制剤を加えることができる水性
系は、金属スルフェートのスケール形成が水性系の特性
に有害な効果を有する任意の水性系である。水性系とし
ては、例えば、冷却水系、ボイラー、熱交換装置、逆浸
透装置、地熱システム、油及びガス製造設備、糖製造設
備、フラッシュ蒸発器、脱塩プラント、製紙装置及び蒸
気動力プラントが挙げられる。好ましくは、水性系は、
例えば、逆浸透装置、油及びガス製造設備、脱塩プラン
ト及び製紙装置である。スケール抑制剤は、スルフェー
トのスケール形成が発生したら問題となる水性系の種々
の部分に加えることができる。
【0068】以下の実施例において本発明の幾つかの態
様を詳細に説明する。重量平均分子量(Mw)が報告さ
れているすべての実施例において、Mwは、標準試料と
してMw=4500のポリ(アクリル酸)を用いてゲル
透過クロマトグラフィーによって測定した。表2〜4に
おいて用いた略語は表5において定義している。
【0069】実施例1〜29において、本発明において
有用なスケール抑制剤を、バリウムスルフェートスケー
ルの形成を抑制する能力に関して試験した。実施例1〜
29においてバリウムスルフェートの抑制を測定するた
めに用いた試験方法は、以下の工程からなるものであっ
た:(1)スケール抑制剤を含む試験溶液の調製;
(2)試験溶液のインキュベーション;及び(3)試験
溶液中で沈殿しなかったバリウムの測定。したがって、
二つの試験溶液の比較すると、より高い割合でバリウム
スルフェートを抑制する試験溶液は、金属スルフェート
スケール形成を抑制するのにより有効なスケール抑制剤
を含むことになる。
【0070】バリウム含有溶液、スルフェート含有溶
液、バッファー溶液、及び抑制剤を含む抑制剤溶液から
試験溶液を調製した。バリウム含有溶液及びスルフェー
ト含有溶液の組成は、表1に示す以下の溶液と同様のも
のであった。
【0071】
【表1】 表1:実際に用いたものと同様のバリウム含有溶液及び スルフェート含有溶液の組成* 濃度(mg/l) 成分 バリウム溶液 スルフェート溶液 KCl 709 878 NaCl 74,202 23,953 CaCl2 7,778 1,186 MgCl2 1,974 5,358 BaCl2 382 0 SrCl2 1,038 14 Na2 SO4 0 4,378 NaHCO3 683 171脱イオン水 残余 残余 *表1に示すバリウム含有溶液及びスルフェート含有溶
液は、ここに示す試験方法に従ってバッファー溶液及び
抑制剤溶液と合わせて抑制剤試験溶液を形成すると、実
施例1〜29において用いたものと同じ抑制剤試験溶液
組成を与える。
【0072】バッファー及び抑制剤溶液の組成は以下の
通りであった。
【0073】バッファー溶液 成分 濃度 CH3 COONa・3H2 O 13.6g/100ml H3 CCOOH 0.535g/100ml 脱イオン水 残余
【0074】抑制剤溶液 成分 濃度 BaSO4 抑制に関して試験される 1g/l スケール抑制剤 脱イオン水 残余
【0075】バリウム含有溶液及びスルフェート含有溶
液を、0.45ミクロンのフィルターを通して濾過し、
希HClを用いてpHを6.0に調節した。希HCl又
は希NaOHを用いて抑制剤溶液をpH6に調節した。
【0076】バッファー溶液1ml、スルフェート含有
溶液50ml、所望量の抑制剤溶液、及びバリウム含有
溶液50mlを合わせることによって、以下において
「抑制剤試験溶液」と称する、スケール抑制剤を含む試
験溶液を調製した。試験溶液がスケール抑制剤として無
機ホスフェート及びポリマーの組合せを含む実施例にお
いては、二つの抑制剤溶液:(1)1リットルあたり、
PO4 として無機ホスフェート1gを含む溶液、及び
(2)1リットルあたり、酸形態のポリマーとしてポリ
(アミノ酸)1gを含む溶液、を調製した。次に、二つ
のスケール抑制剤溶液を試験溶液に加えて、所望の濃度
のスケール抑制剤を調製した。
【0077】対照試料として、抑制剤を含まない試験溶
液、スルフェート試験溶液及びバリウム試験溶液を調製
した。バッファー溶液1ml、スルフェート含有溶液5
0ml、バリウム含有溶液50ml、及び抑制剤試験溶
液に加える抑制剤溶液の量に等しい量の脱イオン水を合
わせることによって、抑制剤を含まない試験溶液を調製
した。例えば、2.4ml(全量)の抑制剤溶液を抑制
剤試験溶液に加えた場合には、2.4mlの脱イオン水
を、抑制剤を含まない試験溶液に加えた。バッファー溶
液1ml、スルフェート溶液100ml、及び抑制剤試
験溶液に加える抑制剤溶液の量に等しい量の脱イオン水
を合わせることによって、スルフェート試験溶液を調製
した。バッファー溶液1ml、バリウム含有溶液100
ml、及び抑制剤試験溶液に加える抑制剤溶液の量に等
しい量の脱イオン水を合わせることによって、バリウム
試験溶液を調製した。
【0078】抑制剤試験溶液、抑制剤を含まない試験溶
液、スルフェート試験溶液及びバリウム試験溶液を、8
5℃の水浴中に配置し、24時間穏やかに振とうした。
24時間のインキュベーション時間の後、試験溶液を水
浴から同時に取出し、それぞれの試験溶液からバリウム
含量を分析するための希釈試験溶液を調製した。以下に
示す成分を示されている順序で100mlのフラスコに
加えることによって、希釈試験溶液を調製した。 (1)EDTA溶液5ml (2)脱イオン水30ml (3)インキュベートされた試験溶液から採取した上澄
み液5〜10g (4)脱イオン水(100mlとするための残余の量)
【0079】EDTA溶液は、1リットルあたり100
gのK2 EDTA・2H2 O及び脱イオン水(残余量)
からなっていた。KOHペレットを用いてEDTA溶液
のpHを10.5に調節した。
【0080】Valencia,California
のApplied Research Laborat
ories Fisonsによって製造されたSpec
tra Span 7DCP分光計で直流プラズマを用
いて、希釈試験溶液をバリウムに関して測定した。希釈
されていない試験溶液中のバリウムの濃度は、バリウム
の測定値から算出した。式IIから、バリウムスルフェ
ート抑制の割合を求めた。
【0081】
【数1】 (式中、Ba抑制剤含有=抑制剤試験溶液中のバリウム
濃度;Ba抑制剤非含有=抑制剤を含まない試験溶液中
のバリウム濃度;Baバリウム=バリウム試験溶液中の
バリウム濃度;Baスルフェート=スルフェート試験溶
液中のバリウム濃度)
【0082】表2に示すスケール抑制剤を、バリウムス
ルフェート抑制に関して試験した。表2は、水性系中に
無機ホスフェートと共にアミノ酸のホモポリマーを加え
ると、アミノ酸のホモポリマー単独又は無機ホスフェー
ト単独の場合よりも金属スルフェートスケールの形成を
抑制するのに、より有効であることを示す。
【0083】表2は、アスパラギン酸のホモポリマー
(ポリアスパラギン酸)を、試験溶液中においてオルト
ホスフェート、ピロホスフェート又はヘキサメタホスフ
ェートと合わせると(実施例5〜7、10〜11、13
〜14及び16〜17)、ポリアスパラギン酸及び無機
ホスフェートが、与えられたMwにおいてポリアスパラ
ギン酸単独(比較実施例4、8、12及び15)又はホ
スフェート単独(比較実施例1〜3)の場合よりも、バ
リウムスルフェートの形成をより有効に抑制することを
示す。観察された改良は、ポリアスパラギン酸をピロホ
スフェートと共に試験溶液に加えた場合に特に顕著であ
る。
【0084】実施例4〜7におけるポリアスパラギン酸
は、無水マレイン酸とアンモニアとを反応させてポリス
クシンイミドを形成することによって調製した。30重
量%のアンモニア水溶液を反応において希釈剤として用
いた。用いたアンモニア対無水マレイン酸のモル比は、
アンモニア1.05:無水マレイン酸1モルであった。
無水マレイン酸1モルに対して水酸化アンモニウム0.
13モルのモル比で希釈剤を用いた。次に反応から形成
されたポリスクシンイミドを、10.8のpHで、90
℃において30分間、水酸化ナトリウムで加水分解し、
ポリ(アスパラギン酸)を形成させた。調製工程におい
て、無水マレイン酸とアンモニアとを反応させてマレイ
ン酸のアンモニウム塩を形成させ、これを次に縮合して
ポリスクシンイミドを形成させた。
【0085】アスパラギン酸と85重量%のオルトリン
酸との混合物を熱縮合反応させてポリ(スクシンイミ
ド)を形成させることによって、実施例8〜17におけ
るポリアスパラギン酸を調製した。アスパラギン酸とオ
ルトリン酸との混合物を変化させて、表2に示す種々の
Mwを得た。混合物は以下のものであった。 実施例8〜11:アスパラギン酸97.5重量%及びオ
ルトリン酸2.5重量%; 実施例12〜14:アスパラギン酸90重量%及びオル
トリン酸10重量%; 実施例15〜17:アスパラギン酸80重量%及びオル
トリン酸20重量%。
【0086】実施例8〜17において縮合反応が完了し
た後、水を用いてオルトリン酸をポリスクシンイミドか
ら洗いだして、完全に酸を除去した。次に、実施例8〜
17におけるポリスクシンイミドを、水酸化ナトリウム
を用いて、10.8のpHで90℃において30分間加
水分解してポリ(アスパラギン酸)を形成させた。
【0087】
【表2】 表2:アミノ酸のホモポリマー及びホスフェートを用いたスルフェートスケール 形成の抑制 実施例 スケール抑制剤 ポリマー ポリマー ホスフェ BaSO4 のMw1 濃度 ート濃度 抑制% (mg/l)2 (mg/l)3 1(比較) ORTHO - 0 4.8 1.1 1a(比較) ORTHO - 0 25 4.1 2(比較) PYRO - 0 4.8 0.0 2a(比較) PYRO - 0 25 7.1 3(比較) SHMP - 0 4.8 3.5 3a(比較) SHMP 0 25 136.7 4(比較) PASP 1930 24 0 3.8 5 PASP/ORTHO 1930 24 4.8 5.4 6 PASP/PYRO 1930 24 4.8 103.7 7 PASP/SHMP 1930 24 4.8 5.8 8(比較) PASP 5330 24 0 8.8 9 PASP/ORTHO 5330 24 4.8 5.3 10 PASP/PYRO 5330 24 4.8 106 11 PASP/SHMP 5330 24 4.8 75.7 12(比較) PASP 8000 24 0 13.0 4 13 PASP/ORTHO 8000 24 4.8 27.1 14 PASP/PYRO 8000 24 4.8 103.5 4 15(比較) PASP 16,400 24 0 13.7 4 16 PASP/ORTHO 16,400 24 4.8 49.917 PASP/PYRO 16,400 24 4.8 107.4 4 1 アミノ酸ホモポリマーのMw2 スケール抑制剤試験溶液中における、酸形態のポリマ
ーとしてのポリマーの濃度3 スケール抑制剤試験溶液中における、PO4 としての
ホスフェートの濃度4 2データポイントの平均
【0088】無機ホスフェートを用いたアミノ酸のコポ
リマー及び無機ホスフェートを用いないアミノ酸のコポ
リマーを、バリウムスルフェートスケール形成を抑制す
るそれらの能力に関して試験した。無機ホスフェートを
用いた場合及び用いない場合の、バリウムスルフェート
を抑制するアミノ酸のコポリマーの能力を表3に示す。
【0089】表3は、アミノ酸のコポリマーと無機ホス
フェートとの組合せが、コポリマー又は無機ホスフェー
トを単独で用いた場合よりも、バリウムスルフェートス
ケールの形成を抑制するのにより有効であることを示す
(実施例19、21、23、25)。
【0090】表3の実施例18及び20は、アスパラギ
ン酸とヒスチジン(塩基性アミノ酸)のコポリマー又は
アスパラギン酸とチロシン(芳香族アミノ酸)とのコポ
リマーが、ポリ(アスパラギン酸)(表2、実施例4、
8、12及び15)並びにアミノ酸の他のコポリマー
(比較実施例22、24、26、27、28)と比較し
た場合に、バリウムスルフェートスケールの形成を抑制
するのに特に有効であることを示している。表3におい
て、アスパラギン酸とヒスチジンとのコポリマーが、表
3に示される他のコポリマーと比較して、バリウムスル
フェートスケールの形成を抑制するのに最も有効であ
る。
【0091】アミノ酸の熱縮合によって表3のコポリマ
ーを調製した。表3のそれぞれのコポリマーに関して
(実施例18〜28)、アミノ酸を、表3の「スケール
抑制剤」の欄に示す第1のアミノ酸(即ちアスパラギン
酸)80モルに対して表3に示す第2のアミノ酸20モ
ルの割合で、熱縮合して、反応生成物を形成させた。実
施例27においては、縮合させるアミノ酸の割合は、ア
スパラギン酸80モルに対してセリン20モルであっ
た。しかしながら、表3に示す割合の、アスパラギン
酸、セリン及びd−アラニンの反応生成物を形成させ
た。実施例18〜28においては、酸触媒を用いて熱縮
合を行った。実施例18〜25及び27〜28において
はポリリン酸を用い、実施例26においてはオルトリン
酸を用いた。反応が完了した後、水で洗浄することによ
って酸触媒を反応生成物から完全に除去した。反応生成
物を透析によって精製し、次に、水酸化ナトリウムを用
いて10.8のpHにおいて、90℃で30分間加水分
解した。
【0092】
【表3】 表3:アミノ酸のコポリマーを用い、ホスフェートを用いるか又は用いないスル フェートスケール形成の抑制 実施例 スケール抑制剤 ポリマー ポリマー ホスフェ BaSO4 のMw 濃度 ート濃度 抑制% (mg/l)5 (mg/l)6 18 87.7ASP/12.3TYR 4360 28.8 0 33.0 19 87.7ASP/12.3TYR 4360 24.0 4.8 83.6 20 90.0ASP/10.0HISHCl 3420 28.8 0 79.4 21 90.0ASP/10.0HISHCl 3420 24.0 4.8 98.1 22(比較) 85.4ASP/14.6GLY 5350 28.8 0 7.6 23 85.4ASP/14.6GLY 5350 24.0 4.8 101 24(比較) 84.6ASP/15.4PHE 3190 28.8 0 7.8 25 84.6ASP/15.4PHE 3190 24.0 4.8 98.2 26(比較) 85.1ASP/14.9LYS 5700 28.8 0 15.3 27(比較) 95.9ASP/0.07SER/ 5660 28.8 0 19.8 4.02d-ALA28(比較) 87.1ASP/12.9LEU 2980 28.8 0 10.1 5 スケール抑制剤試験溶液中における酸形態のポリマー
としてのポリマーの濃度6 試験したホスフェートは、ナトリウムピロホスフェー
トであり、示されている濃度はPO4 としてのものであ
る。
【0093】分子量7970のポリ(アスパラギン酸)
(実施例12〜14と同様の手順で調製)とナトリウム
ピロホスフェートとの組合せを、種々の濃度において、
バリウムスルフェートスケール形成の抑制に関して試験
した。結果を表4に示す。比較実施例31及び実施例3
2は、0.5mg/lのピロホスフェート及び5mg/
lのポリ(アスパラギン酸)のスケール抑制剤が、5m
g/lのポリ(アスパラギン酸)単独のものよりも、バ
リウムスルフェートスケール形成を抑制するのにより有
効であることを示す。実施例31と32との間の改良の
割合は、実施例31を基準にして129%である。実施
例33は、1mg/lの濃度で投与したポリ(アスパラ
ギン酸)及び10mg/lの濃度で投与したピロホスフ
ェートのスケール抑制剤が、25ppmで投与したピロ
ホスフェート単独(実施例2a)及び5mg/lで投与
したポリ(アスパラギン酸)(比較実施例31)より
も、より有効であることを示す。
【0094】
【表4】 表4:スルフェートスケール抑制に対するポリマー及びホスフェート濃度の効果 実施例 ポリマー濃度7 ホスフェート濃度8 BaSO4 抑制 (mg/l) (PO4 として、 % mg/l) 12(比較) 24 0 13.0 30 9 24 4.76 103.5 31 9(比較) 5 0 −7.4 32 9 5 0.5 2.2 2a(比較) 0 25 7.133 9 1 10 102.4 7 実施例30〜33において試験したポリマーは、Mw
=7970を有するポリ(アスパラギン酸)であった。8 試験したホスフェートはナトリウムピロホスフェート
であった。9 実施例30、32及び33に関しては、試験溶液に加
えたバリウム溶液を希釈して、バリウム含有溶液中の成
分の濃度を半分に減少させた。
【0095】
【表5】 表5:表2〜4において用いている略語略語 定義 比較 比較例 ORTHO オルトリン酸 PYRO ナトリウムピロホスフェート SHMP ナトリウムヘキサメタホスフェート PASP ポリ(アスパラギン酸) ASP アスパラギン酸のモル% TYR チロシンのモル% HISHCl ヒスチジンヒドロクロリドのモル% GLY グリシンのモル% PHE フェニルアラニンのモル% LYS リシンのモル% SER セリンのモル% d−ALA d−アラニンのモル% LEU ロイシンのモル%
フロントページの続き (72)発明者 イ・ヨン・パイク アメリカ合衆国ニュージャージー州08540、 プリンストン、エクセター・コート 3 (72)発明者 スーザン・タブ・ロバートソン アメリカ合衆国ペンシルバニア州19002、 アンブラー、アールディー 1、マッケ ン・ロード 619 (72)発明者 グラハム・スウィフト アメリカ合衆国ペンシルバニア州19422、 ブルー・ベル、クロス・レーン 901

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効量の、1以上のポリ(アミノ酸)及
    び1以上の無機ホスフェートを水性系に加える工程を含
    むスケール形成を抑制する方法であって、ポリ(アミノ
    酸)が、アミノ酸、アミド酸、モノエチレン性不飽和ジ
    カルボン酸のアンモニウム塩及びヒドロキシポリカルボ
    ン酸のアンモニウム塩からなる群から選択される少なく
    とも一つの化合物の反応生成物を含み、スケールが金属
    スルフェートスケールである方法。
  2. 【請求項2】 アミノ酸が、グリシン、アラニン、バリ
    ン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、チロ
    シン、トリプトファン、セリン、トレオニン、アスパラ
    ギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、リ
    シン、アルギニン、ヒスチジン、メチオニン、シスチ
    ン、システイン、プロリン、ヒドロキシプロリン、β−
    アラニン、ホスホセリン、ヒドロキシリシン、オルニチ
    ン、シトルリン、ホモシステイン、シスタチオニン、4
    −アミノ酪酸及びこれらの組合せからなる群から選択さ
    れる請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 アミド酸が、マレアミド酸、メチレンス
    クシンアミド酸、メチレングルタルアミド酸、並びに、
    メサコン酸、メチレンマロン酸、フマル酸、シトラコン
    酸、アコニット酸、アルキルマレイン酸、及びアルケニ
    ルスクシン酸のモノアミド、並びにこれらの組合せから
    なる群から選択される請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 モノエチレン性不飽和ジカルボン酸のア
    ンモニウム塩が、マレイン酸、イタコン酸、メサコン
    酸、メチレンマロン酸、フマル酸、シトラコン酸、アコ
    ニット酸、アルキルマレイン酸、アルケニルスクシン酸
    又はこれらの組合せの部分又は完全なアンモニウム塩か
    らなる群から選択される請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 ヒドロキシポリカルボン酸のアンモニウ
    ム塩が、クエン酸、イソクエン酸、粘液酸、酒石酸又は
    リンゴ酸のアンモニウム塩からなる群から選択される請
    求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 反応生成物が、カルボン酸、ヒドロキシ
    カルボン酸、アルコール、アルコキシル化アルコール、
    アミン、アルコキシル化アミン、ラクトン、ラクタム及
    びこれらの組合せからなる群から選択される1以上の任
    意の追加のモノマーを更に含む請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 ポリ(アミノ酸)がアミノ酸のコポリマ
    ーである請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 アミノ酸のコポリマーが、アミノ酸、ア
    ミド酸、モノエチレン性不飽和ジカルボン酸のアンモニ
    ウム塩及びヒドロキシポリカルボン酸のアンモニウム塩
    からなる群からそれぞれ独立して選択される少なくとも
    二つの異なる化合物の反応生成物を含み、コポリマーが
    少なくとも二つの異なるタイプの繰り返し単位を含む請
    求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 ポリ(アミノ酸)がアミノ酸のホモポリ
    マーである請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 アミノ酸のホモポリマーが、アスパラ
    ギン酸、グルタミン酸、リシン、アルギニン、ヒスチジ
    ン、アラニン、β−アラニン、4−アミノ酪酸、マレア
    ミド酸、マレイン酸のアンモニウム塩及びリンゴ酸のア
    ンモニウム塩からなる群から選択される少なくとも一つ
    の化合物の反応生成物を含む請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 アミノ酸のホモポリマーがポリ(アス
    パラギン酸)である請求項9に記載の方法。
  12. 【請求項12】 無機ホスフェートが、オルトホスフェ
    ート、ピロホスフェート、メタホスフェート、トリポリ
    ホスフェート、ポリホスフェート及びこれらの組合せか
    らなる群から選択される請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 無機ホスフェートがピロホスフェート
    である請求項1に記載の方法。
  14. 【請求項14】 有効量の1以上のポリ(アミノ酸)を
    水性系に加える工程を含むスケール形成を抑制する方法
    であって、ポリ(アミノ酸)が、ヒスチジン、アルギニ
    ン、チロシン、トリプトファン及びこれらの組合せから
    なる群から選択される少なくとも一つの第1の化合物の
    反応生成物を含み、スケールが金属スルフェートスケー
    ルである方法。
  15. 【請求項15】 第1の化合物がヒスチジンである請求
    項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 反応生成物が、アミノ酸、アミド酸、
    モノエチレン性不飽和ジカルボン酸のアンモニウム塩、
    ヒドロキシポリカルボン酸のアンモニウム塩、任意の追
    加のモノマー及びこれらの組合せから選択される1以上
    の第2の化合物を更に含む請求項14に記載の方法。
  17. 【請求項17】 1以上の第2の化合物が、アスパラギ
    ン酸、グルタミン酸、リシン、グリシン、アラニン、ロ
    イシン、フェニルアラニン、セリン、β−アラニン、4
    −アミノ酪酸、マレアミド酸、マレイン酸のアンモニウ
    ム塩、リンゴ酸のアンモニウム塩及びこれらの組合せか
    らなる群から選択される請求項14に記載の方法。
  18. 【請求項18】 ポリ(アミノ酸)が、アスパラギン酸
    及びヒスチジンのコポリマーである請求項14に記載の
    方法。
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