JPH08104829A - 常温硬化性一液水性塗料組成物 - Google Patents

常温硬化性一液水性塗料組成物

Info

Publication number
JPH08104829A
JPH08104829A JP20991895A JP20991895A JPH08104829A JP H08104829 A JPH08104829 A JP H08104829A JP 20991895 A JP20991895 A JP 20991895A JP 20991895 A JP20991895 A JP 20991895A JP H08104829 A JPH08104829 A JP H08104829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating composition
component
parts
composition according
ethylenically unsaturated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP20991895A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3997493B2 (ja
Inventor
Katsuhiko Sho
克彦 庄
Masahiro Nishio
正浩 西尾
Koichi Saito
宏一 斉藤
Hiroshi Aoki
啓 青木
Toru Yagi
徹 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paint Co Ltd filed Critical Nippon Paint Co Ltd
Priority to JP20991895A priority Critical patent/JP3997493B2/ja
Publication of JPH08104829A publication Critical patent/JPH08104829A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3997493B2 publication Critical patent/JP3997493B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 常温硬化性と貯蔵安定性が両立する一液型水
性塗料組成物を提供する。 【構成】 (a)分子内に複数の活性メチレン基を有す
るアクリル共重合体の水性エマルション、(b)分子内
に複数のエチレン性不飽和結合を有する化合物の水溶液
または水分散液、および(c)前記(a)成分および
(b)成分間のマイケル反応を促進する触媒を含んでい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明の背景 本発明は、常温硬化性一液水性塗料組成物に関する。
【0002】省資源および環境保全の見地から有機溶剤
を含まない水性塗料に関心が向けられている。広く使用
されているエマルジョン塗料は、塗装後水分の蒸発によ
るエマルジョン粒子の物理的融合を造膜機構とし、その
ため耐水性、耐溶剤性、耐薬品性などの塗膜性能におい
て焼付硬化型の塗料に及ばない。架橋剤による常温での
架橋反応を利用する系、特に高い架橋密度に設計した系
は一般に二液性としなければならない。このような系は
一液性とすると長期間安定に貯蔵することができないか
らである。
【0003】α,β−不飽和カルボニル基のような分極
した二重結合へ活性メチレン基が付加するマイケル付加
反応を硬化メカニズムとして利用する系は、反応副生成
物を発生せず、新たに形成された結合が化学的に安定な
炭素−炭素間結合であるなどのすぐれた特徴を持ってい
る。この系においても一液性とすると長期貯蔵安定性が
なく、一液性で安定な場合は100℃以上に加熱しなけ
れば架橋反応が実質上進行しない。
【0004】例えば、米国特許第4,408,018号
に開示されている、複数のアセトアセテートペンダント
基をポリマー骨格へ導入したアクリルポリマーを塩基性
触媒を使用してトリメチロールプロパントリアクリレー
ト等の架橋モノマーで架橋する系は、常温で架橋反応が
進行する代わりに一液性とした場合長期貯蔵安定性に欠
ける。
【0005】特開平5−247372号に開示されてい
る、マイケル付加可能なα,β−不飽和カルボニル基を
有する樹脂を活性メチン化合物で架橋する触媒を含まな
い系は、貯蔵安定性は問題ないが100℃以上に加熱し
ないと架橋反応が進行しない。
【0006】特開平6−234954号は硬化機構とし
てマイケル反応を利用する水系塗料組成物を開示する。
この組成物は低温、例えば60℃においても硬化し得る
と記載されているが、マイケル反応成分および触媒の少
なくとも一つを使用直前まで他の成分から分離して貯蔵
しなければならない。
【0007】カルボニル基とヒドラジド基との反応を利
用した硬化系も知られている。例えば、特開平2−15
5956号は、カルボニル基含有共重合体のエマルジョ
ンに、ポリヒドラジド化合物を添加した常温架橋一液性
水性塗料組成物を開示する。この系においても、やはり
高い架橋密度が得られるように設計すると、貯蔵安定性
が得られない。さらにこの系は、架橋により新たに形成
される結合はシッフ塩基型結合であるため、マイケル付
加反応によって形成される炭素−炭素間結合に比べ化学
的に分解され易く、塗膜性能、特に耐酸性が十分でな
い。
【0008】そこで本発明は、貯蔵安定性と常温架橋性
とが両立可能であり、かつすぐれた塗膜性能を与える、
マイケル付加反応を利用する常温硬化性一液水性塗料組
成物を提供する。
【0009】本発明の開示 本発明は、(a)分子内に複数の活性メチレン基を有す
るアクリル共重合体の水性エマルション、(b)分子内
に複数のエチレン性不飽和結合を有する化合物の水溶液
または水分散液、および(c)前記(a)成分および
(b)成分間のマイケル反応を促進する触媒を含むこと
を特徴とする常温硬化性一液水性塗料組成物を提供す
る。
【0010】好ましい実施態様 (a)成分 複数の活性メチレン基を有するアクリル共重合体は、活
性メチレン基を有するアクリルモノマー、例えば2−ア
セトアセトキシエチル(メタ)アクリレート、2−シア
ノアセトキシエチル(メタ)アクリレート、N−(2−
シアノアセトキシエチル)アクリルアミド、N−(2−
プロピオニルアセトキシブチル)アクリルアミド、N−
(4−アセトアセトキシメチルベンジル)アクリルアミ
ド、N−(2−アセトアセチルアミノエチル)アクリル
アミド、2−(N−アセトアセチルアミノエチル)(メ
タ)アクリレートなどと、他のアクリル系および/また
は非アクリル系モノマーを共重合することによって製造
することができる。
【0011】共重合に使用し得るアクリル系モノマーと
しては、アクリル酸またはメタクリル酸のメチル、エチ
ル、プロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、
2−エチルヘキシル、ラウリル、フェニル、ベンジル、
2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピルエステ
ル、プラクセルFM−1(アクリル酸2−ヒドロキシエ
チルとポリカプロラクトンとの付加物、ダイセル化学工
業(株)製)、アクリルアミド、およびN−メチロール
アクリルアミドのようなその誘導体、アクリロニトリル
などがあり、非アクリル系モノマーとしては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、イタコン酸、マレイン酸、酢
酸ビニルなどがある。さらに少割合の多官能モノマー、
例えばジビニルベンゼン、多価アルコールポリ(メタ)
アクリレート等を含んでもよい。多官能モノマーの添加
は、塗膜の架橋密度を高め、または所望の架橋密度レベ
ルを得るために活性メチレン基含有モノマーの比率を対
応して低くすることを許容する。
【0012】水性塗料組成物に使用するため、モノマー
混合物は慣用の乳化剤および重合開始剤を使用して水性
媒体中で乳化重合法によって共重合される。乳化剤は慣
用のアニオン性、カチオン性、非イオン性または両性界
面活性剤が使用し得る。開始剤としては過硫酸カリウ
ム、過硫酸アンモニウム、4,4’−アゾビス(4−シ
アノ吉草酸、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオ
ンアミジン)ジ塩酸塩(V−50)、2,2’−アゾビ
ス(N,N’−ジメチレンイソブチロアミジン)(VA
−061)などの水溶性開始剤が使用される。乳化剤と
して、市販されている反応性乳化剤、例えばAntox
MS−60(日本乳化剤)、アクアロンHS−10
(第一工業製薬)、アデカリアソープSE−10N(旭
電化工業)などを使用してもよい。
【0013】(a)成分中の活性メチレン濃度は一般に
固形分中0.1〜20mmol/gであるが、高い架橋
密度を望むときは少なくとも1mmol/gであること
が好ましい。
【0014】(b)成分 分子内に2つ以上のラジカル重合可能なエチレン性不飽
和基を持つ化合物を用いることができる。その例として
多価アルコールの重合性不飽和モノカルボン酸エステル
化合物(例えば、エチレングリコールジアクリレート、
エチレングリコールジメタアクリレート、トリエチレン
グリコールジメタアクリレート、テトラエチレングリコ
ールジメタアクリレート、1,3−ブチレングリコール
ジメタアクリレート、トリメチロールプロパントリアク
リレート、トリメチロールプロパントリメタアクリレー
ト、1,4−ブタンジオールジアクリレート、ネオペン
チルグリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコー
ルジメタアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジア
クリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタアクリレ
ート、ペンタエリスリトールジアクリレート、ペンタエ
リスリトールジメタアクリレート、ペンタエリスリトー
ルトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリメタア
クリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラメタアクリレート、グ
リセロールジアクリレート、グリセロールジメタアクリ
レート、グリセロールアクロキシジメタアクリレート、
1,1,1−トリスヒドロキシメチルエタンジアクリレ
ート、1,1,1−トリスヒドロキシメチルエタンジメ
タアクリレート、1,1,1−トリスヒドロキシメチル
エタントリアクリレート、1,1,1−トリスヒドロキ
シメチルエタントリメタアクリレート、1,1,1−ト
リスヒドロキシメチルプロパンジアクリレート、1,
1,1−トリスヒドロキシメチルプロパンジメタアクリ
レートなど)、多塩基酸の重合性不飽和アルコールエス
テル化合物(例えば、ジアリルテレフタレート、ジアリ
ルフタレート、トリアリルトリメリテートなど)、2個
以上のビニル基で置換された芳香族化合物(例えば、ジ
ビニルベンゼンなど)、エポキシ基含有エチレン性不飽
和単量体とカルボキシル基含有エチレン性不飽和基単量
体との付加物(例えば、グリシジルアクリレートやグリ
シジルメタアクリレートとアクリル酸、メタクリル酸、
クロトン酸、マレイン酸との反応物など)が挙げられ
る。
【0015】これらのエチレン性不飽和化合物は単独
で、あるいは2種以上を混合して用いることができる。
【0016】多価アルコール/エチレンオキシド付加物
の(メタ)アクリレート、例えばトリメチロールプロパ
ン−エチレンオキシド付加物トリアクリレート(新中村
化学工業社製TMPTA−30Eなど)は水溶性(b)
成分の例である。
【0017】水性塗料組成物に使用するため(b)成分
を水分散液とする方法としては、慣用の乳化剤または分
散安定剤を使用して水性媒体中に機械的に乳化もしくは
分散すればよい。
【0018】(c)成分 マイケル付加反応を促進する触媒は数多く知られてい
る。それらは水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどの
アルカリ金属水酸化物、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム
などのアルカリ金属炭酸塩、4級アンモニウム塩基およ
びその炭酸塩、有機酸塩、ハライドである。
【0019】種々のカチオン部分を有する4級アンモニ
ウム化合物が使用し得るが、少なくとも一部のアルキル
基が水酸基で置換されていてもよいテトラアルキルアン
モニウム塩、トリアルキルアラルキルアンモニウム塩が
入手し易い。ピリジン、ピペリジン、ピペラジン、モル
ホリンなどの含窒素複素環化合物の4級アンモニウム塩
を用いてもよい。具体的にはテトラブチルアンモニウ
ム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニ
ウム、トリメチルベンジルアンモニウム、テトラプロピ
ルアンモニウム、テトラヘキシルアンモニウム、テトラ
オクチルアンモニウム、テトラデシルアンモニウム、テ
トラヘキサデシルアンモニウム、トリエチルヘキシルア
ンモニウム、2−ヒドロキシエチルトリメチルアンモニ
ウム(コリン)、メチルトリオクチルアンモニウム、セ
チルトリメチルアンモニウム、2−クロエチルトリメチ
ルアンモニウム、メチルピリジニウムなどがある。
【0020】カウンターアニオンは、ハイドロオキサイ
ド、ハライド、カルボキシレート、スルホネート、サル
フェートなどである。具体的にはアセテート、ラウレー
ト、グリコレート、ベンゾエート、サリチレート、クロ
ライド、ブロマイド、アイオダイド、メタンスルホネー
ト、p−トルエンスルホネート、ドデシルベンゼンスル
ホネート、トリフレート、ナイトレート、サルフェー
ト、メトサルフェートなどがある。
【0021】4級アンモニウム塩を使用する場合、本出
願人の特願平5−292736号に開示されているよう
に、エポキシ化合物を併用することができる。
【0022】アミジン類およびグアニジン類も触媒とし
て使用することができる。(a)成分を先に述べたよう
に乳化重合によって製造する場合、開始剤としてV−5
0またはVA−061のような末端にアミジン構造を有
する開始剤を使用することにより、残っているアミジン
骨格が触媒としての機能を十分に発揮する。
【0023】塗料組成物 (a)成分,(b)成分および(c)成分は一液として
ブレンドすることができ、別々に分離して貯蔵する必要
はない。本発明の重要な利点の一つは、組成物が長期間
貯蔵に安定であるが、なお室温において硬化性を保有し
ていることである。勿論加熱条件下での硬化も可能であ
る。
【0024】(a)成分/(b)成分の割合は、化学量
論的割合が好ましいことは勿論であるが、官能基のモル
比が3/1ないし1/3の範囲の変動は許容される。
(c)成分の添加量は、(a)成分および(b)成分の
合計固形分重量に対して0.1〜10%である。
【0025】本発明の塗料組成物は、慣用の体質顔料、
着色顔料、造膜性調整のための有機溶剤、表面調整剤、
消泡剤、粘性調製剤などの慣用の添加剤を含むことがで
きる。
【0026】以下に製造例、実施例および比較例を示す
が、これらにおいて「部」および「%」は重量基準によ
る。
【0027】製造例1 攪拌機、冷却管および滴下ロートを備えたフラスコに、
脱イオン水200部と、Antox MS−60(日本
乳化剤(株)製反応性乳化剤)1.2部を仕込み、80
℃に昇温した。次いで脱イオン水120部と過硫酸カリ
ウム1.2部よりなる開始剤と、脱イオン水280部、
Antox MS−60 3.2部、アセトアセトキシ
エチルメタクリレート214部、スチレン40部、メチ
ルメタクリレート76.4部、2−エチルヘキシルアク
リレート69.6部よりあらかじめ調製したモノマープ
レ乳化液を2時間かけて滴下した。その後内容物を80
℃に1時間保持し、エマルジョンを得た。さらに2.5
%テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液
60部を加え、pH7.5に調整した。固形分38%,
粒子径130nm(レーザー光散乱法による。以下同
じ。)
【0028】製造例2 製造例1において、pH調整を水酸化ナトリウム水溶液
で行ったことを除いて全く同様にしてエマルジョンを得
た。固形分38%,粒子径130nm
【0029】製造例3 製造例1において、pH調整をジメチルアミノエタノー
ル水溶液で行ったことを除いて全く同様にしてエマルジ
ョンを得た。固形分38%,粒子径130nm
【0030】製造例4 製造例1において、開始剤水溶液を脱イオン水120
部、アゾビスシアノ吉草酸1.2部、テトラメチルアン
モニウムヒドロオキサイド0.78部よりなる溶液に変
更したことを除いて全く同様にしてエマルジョンを得
た。固形分38%,粒子径180nm
【0031】製造例5 まず、N,N’−ジメチルアミノエチルメタクリレート
とラウリルブロマイドからカチオン性反応性乳化剤を製
造した(固形分100%)。次に、製造例1で使用した
フラスコに、脱イオン水150部、上記カチオン性乳化
剤3部を仕込み、80℃に昇温した。次いで脱イオン水
90部、V−50(和光純薬製2,2’−アゾビス(2
−メチルプロピオンアミジン)ジ塩酸塩)1.5部より
なる開始剤水溶液と、脱イオン水210部、上記カチオ
ン性乳化剤12部、アセトアセトキシエチルメタクリレ
ート160.5部、スチレン30部、メチルメタクリレ
ート57.3部、2−エチルヘキシルメタクリレート5
2.2部よりあらかじめ調製したモノマープレ乳化液を
2時間かけて滴下し、その後80℃に1時間保持し、エ
マルジョンを得た。固形分37%,粒子径220nm
【0032】製造例6〜8 製造例1においてアセトアセトキシエチルメタクリレー
ト(AAEM),スチレン(ST),メチルメタクリレ
ート(MMA),2−エチルヘキシルアクリレート(2
−EHA)およびエチレングリコールジメタクリレート
(EGDM)よりなる下記のモノマー混合物を用いたこ
とを除き、製造例1と同様にしてエマルジョンを得た。
【0033】モノマー(部) 製造例6 製造例7 製造例8 AAEM 42 8 8 ST 40 40 40 MMA 148.4 182.4 162.4 2−HEA 169.6 169.6 149.6 EGDM ─── ─── 40
【0034】製造例9 モノマー混合物として、アセトアセトキシエチルメタク
リレート104部、スチレン64部、メチルメタクリレ
ート120部および2−エチルヘキシルアクリレート1
12部を用いたほかは製造例1と同様にして、固形分3
8%,粒子径140nmのエマルションを得た。
【0035】製造例10 モノマー混合物として、アセトアセトキシエチルメタク
リレート104部、スチレン64部、メチルメタクリレ
ート120部および2−エチルヘキシルアクリレート1
12部を使用し、中和に7.1%テトラブチルアンモニ
ウムハイドロオキサイド水溶液60部を使用したことを
除き、実施例1と同様にして固形分39%,粒子径14
0nmのエマルションを得た。
【0036】製造例11(比較例用溶剤型樹脂ワニス) 製造例1で使用したフラスコに、メトキシプロパノール
240部を仕込み、110℃へ昇温した。次いでアセト
アセチルエチルメタクリレート152.6部、メチルメ
タクリレート154.6部、2−エチルヘキシルアクリ
レート92.9部、カヤエステルO(化薬アクゾ社製t
−ブチルパーオクトエート)2部よりなる混合物を3時
間かけて滴下し、その後110℃に1時間保持した。次
にカヤエステルO 2部、メトキシプロパノール18部
の混合物を30分かけて滴下し、さらに90分間110
℃に保持し、樹脂ワニスを得た。固形分62%,数平均
分子量5000(GPC法による。)
【0037】製造例12(比較例用エマルジョン) 製造例1で使用したフラスコに、脱イオン水68部、コ
ータミン86Pコンク(花王製カチオン性乳化剤)1.
6部を仕込み、80℃へ昇温した。次いで脱イオン水9
0部、V−50 0.5部よりなる開始剤水溶液と、脱
イオン水100部、コータミン86Pコンク3部、ジア
セトンアクリルアミド40部、スチレン16部、2−エ
チルヘキシルアクリレート44部からあらかじめつくっ
たモノマープレ乳化液を2時間かけて滴下し、その後1
時間80℃に保持してエマルジョンを得た。固形分28
%,粒子径230nm
【0038】製造例13 10%ポリビニルアルコール水溶液10部、トリメチロ
ールプロパントリアクリレート(TMPTA)60部、
脱イオン水30部からTMPTA分散液を製造した。T
MPTA含量60%
【0039】製造例14 エトキシプロパノール816部、アクリル酸61.2
部、メチルメタクリレート438部、2−エチルヘキシ
ルアクリレート460.8部、スチレン240部、カヤ
エステルO 21.6部から溶液重合法により酸価4
0,固形分60%の高分子分散剤を製造した。次に上記
分散剤75部、25%テトラメチルアンモニウムハイド
ロオキサイド水溶液11.4部、TMPTA105部を
混合し、さらに脱イオン水258部を加え、TMPTA
分散液を製造した。TMPTA含量23%
【0040】製造例15(比較例用ヒドラジド硬化剤) アジピン酸ジメチル174.2部、ヒドラジンヒドラー
ト100.1部、脱イオン水224部から80℃で10
時間かけてアジピン酸ジヒドラジドを製造した。
【0041】製造例16(顔料分散体) SMA−1440(酸価180の顔料分散用樹脂,AT
OCHEM社製)を当量のテトラメチルアンモニウムハ
イドロオキサイドで中和して得られる25%水溶液10
部、二酸化チタン100部、脱イオン水33部から顔料
分散体を得た。二酸化チタン含量70%
【0042】製造例17(顔料分散体) 中和剤としてテトラブチルアンモニウムハイドロオキサ
イドを使用したことを除き、製造例16と同様にして二
酸化チタン含量70%の顔料分散体を得た。
【0043】実施例1 製造例1のエマルジョン26.4部、製造例13のTM
PTA分散液4.2部を混合し、クリヤー塗料とした。
この塗料を8ミルドクターブレードにてガラス板上に塗
布し、室温で一週間乾燥させた。この塗膜についてメチ
ルエチルケトンラビングテスト(20回および50回)
を行った。また、40℃にて貯蔵安定性を試験した。1
ケ月後も塗料の状態に変化はなかった。貯蔵後の塗料か
ら上記と同様に作成した塗膜のラビングテスト(20
回)も行った。結果を表1に示す。
【0044】実施例2〜10 (a)成分エマルジョンおよび(b)成分分散体を混合
し、表1に示すクリヤー塗料を得た。この塗料を用いて
実施例1と同様にしてラビングテストおよび貯蔵安定性
試験を行った。結果を表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】実施例11 フタル酸ジグリシジルエステル60部、10%ポリビニ
ルアルコール水溶液10部、脱イオン水30部とからエ
ポキシ化合物含量60%の分散体を製造した。次に製造
例3のエマルジョン26.4部、製造例13のTMPT
A分散体4.2部、5%テトラブチルアンモニウムブロ
マイド水溶液1.6部、上のエポキシ化合物分散体1.
4部を混合し、クリヤー塗料とした。この塗料を用いて
実施例1と同様にラビングテストおよび貯蔵安定性試験
を行ったところ、いずれも良好であった。
【0047】実施例12 製造例1のエマルジョン26.4部、製造例13のTM
PTA分散体4.2部、製造例16の顔料分散体15部
を混合し、エナメル塗料とした。この塗料を用いて実施
例1と同様にラビングテストおよび貯蔵安定性試験を行
ったところ、いずれも良好であった。
【0048】実施例13 製造例9のエマルション26.4部、製造例13のTM
PTA分散体4.2部、製造例16の顔料分散体15部
を混合し、エナメル塗料とした。この塗料を用いて実施
例1と同様にラビングテストおよび貯蔵安定性試験を行
ったところ、いずれも良好であった。
【0049】実施例14 製造例10のエマルション26.4部、製造例13のT
MPTA分散体4.2部、製造例17の顔料分散体15
部を混合し、エナメル塗料とした。この塗料を用いて実
施例1と同様にラビングテストおよび貯蔵安定性試験を
行ったところ、いずれも良好であった。
【0050】比較例1 サイビノールNP−617(サイデン化学(株)製非架
橋型常乾アクリルエマルジョン塗料)を用いて実施例1
と同様にラビングテストおよび貯蔵安定性試験を行っ
た。メチルエチルケトンラビングで塗膜は溶解し、ガラ
ス板の素地が露出した。40℃1ケ月の貯蔵安定性試験
では異常が認められなかった。
【0051】比較例2 製造例11のワニス16.6部、TMPTA2.5部、
3%テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド水溶
液1部を均一に混合し、クリヤー塗料を得た。この塗料
を8ミルドクターブレードでガラス板上に塗布し、1週
間乾燥させた。メチルエチルケトンラビングテストでは
異常がなかった。この塗料は室温で放置したところ1時
間でゲル化した。
【0052】比較例3 テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液を
添加しなかった製造例1のエマルジョン26.4部と、
製造例13のTMPTA分散体4.2部を混合して得ら
れたクリヤー塗料を用い、実施例1と同様に試験した。
ラビングテストにおいて塗膜は溶解し、ガラス板素地が
露出した。貯蔵安定性試験では異常が認められなかっ
た。
【0053】比較例4 製造例12のエマルジョンと、製造例15のヒドラジド
硬化剤とを、カルボニル基とヒドラジド基が当量になる
ように混合し、クリヤー塗料を得た。この塗料を用いて
実施例1と同様に試験したところ、ラビングテストにお
いては僅かにこすり跡が認められた。貯蔵安定性試験で
は、40℃2日間でゲル化した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 啓 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内 (72)発明者 八木 徹 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)分子内に複数の活性メチレン基を有
    するアクリル共重合体の水性エマルション、 (b)分子内に複数のエチレン性不飽和結合を有する化
    合物の水溶液または水分散液、および (c)前記(a)成分および(b)成分間のマイケル反
    応を促進する触媒 を含むことを特徴とする常温硬化性一液水性塗料組成
    物。
  2. 【請求項2】前記(a)成分は活性メチレン基を有する
    アクリルモノマーと、該モノマーと共重合し得るエチレ
    ン性不飽和モノマーとの乳化重合によって製造される請
    求項1の塗料組成物。
  3. 【請求項3】前記アクリルモノマーは、2−アセトアセ
    トキシエチル(メタ)アクリレート、2−シアノアセト
    キシエチル(メタ)アクリレート、N−(2−プロピオ
    ニルアセトキシブチル)アクリルアミド、N−(4−ア
    セトアセトキシメチルベンジル)アクリルアミド、N−
    (2−アセトアセチルアミノエチル)アクリルアミド、
    または2−(N−シアノアセチルアミノ)エチル(メ
    タ)アクリレートから選ばれる請求項2の塗料組成物。
  4. 【請求項4】前記(a)成分はその固形分中少なくとも
    0.1mmol/gの活性メチレン基濃度を有する請求
    項1ないし3のいずれかの塗料組成物。
  5. 【請求項5】前記分子内に複数のエチレン性不飽和結合
    を有する化合物は多価アルコールのアクリル酸もしくは
    メタクリル酸エステルである請求項1の塗料組成物。
  6. 【請求項6】前記(a)成分と(b)成分の割合は、活
    性メチレン:エチレン性不飽和結合のモル比が3:1な
    いし1:3であるような割合である請求項1ないし5の
    いずれかの塗料組成物。
  7. 【請求項7】前記(c)成分は第4級アンモニウム塩基
    またはその塩である請求項1の塗料組成物。
  8. 【請求項8】前記(c)成分は第4級アンモニウム塩と
    エポキシ化合物の組合せである請求項1の塗料組成物。
  9. 【請求項9】前記(c)成分は有機もしくは無機強塩基
    である請求項1の塗料組成物。
  10. 【請求項10】前記(c)成分の量は、前記(a)成分
    および(b)成分の合計固形分重量の0.1ないし10
    %である請求項1ないし10のいずれかの塗料組成物。
JP20991895A 1994-08-09 1995-07-25 常温硬化性一液水性塗料組成物 Expired - Lifetime JP3997493B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20991895A JP3997493B2 (ja) 1994-08-09 1995-07-25 常温硬化性一液水性塗料組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20920894 1994-08-09
JP6-209208 1994-08-09
JP20991895A JP3997493B2 (ja) 1994-08-09 1995-07-25 常温硬化性一液水性塗料組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08104829A true JPH08104829A (ja) 1996-04-23
JP3997493B2 JP3997493B2 (ja) 2007-10-24

Family

ID=26517286

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20991895A Expired - Lifetime JP3997493B2 (ja) 1994-08-09 1995-07-25 常温硬化性一液水性塗料組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3997493B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0818497A3 (en) * 1996-07-09 1998-05-13 Dow Corning Corporation Aqueous emulsions crosslinkable by Michael addition reactions to form silicon modified organic compositions
JP2006346599A (ja) * 2005-06-16 2006-12-28 Nippon Kasei Chem Co Ltd 水性樹脂硬化塗膜の形成方法
JP2009007572A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Rohm & Haas Co ポリマー溶液
JP2018066003A (ja) * 2017-10-25 2018-04-26 ナトコ株式会社 塗料組成物、その硬化膜及びその硬化膜を備える塗装物品

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0818497A3 (en) * 1996-07-09 1998-05-13 Dow Corning Corporation Aqueous emulsions crosslinkable by Michael addition reactions to form silicon modified organic compositions
JP2006346599A (ja) * 2005-06-16 2006-12-28 Nippon Kasei Chem Co Ltd 水性樹脂硬化塗膜の形成方法
JP2009007572A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Rohm & Haas Co ポリマー溶液
JP2018066003A (ja) * 2017-10-25 2018-04-26 ナトコ株式会社 塗料組成物、その硬化膜及びその硬化膜を備える塗装物品

Also Published As

Publication number Publication date
JP3997493B2 (ja) 2007-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5643977A (en) Room-temperature curable waterbased coating compositions
CN108291109B (zh) 涂料组合物
JP3997493B2 (ja) 常温硬化性一液水性塗料組成物
JP3895827B2 (ja) 共重合体水分散液及びこれを含む水性塗料用樹脂組成物
JPH09310042A (ja) 硬化性水性塗料組成物
JPS62119271A (ja) 塩基性複合樹脂粒子、その製法ならびに塗料用樹脂組成物
JP2882732B2 (ja) 水性被覆用組成物
JPH07247460A (ja) 水性被覆材組成物
JPS6240386B2 (ja)
JP2002356643A (ja) 水性塗料用樹脂組成物
JPH09296122A (ja) 樹脂組成物水分散体の製造方法
JPS59147058A (ja) 彩石プラスタ−用の濃化結合剤
JP2000319301A (ja) 水性エマルションの製造方法
US6300411B1 (en) Aqueous resin composition
JPH0798849B2 (ja) 硬化性水性樹脂分散液
JP2001335670A (ja) 水性樹脂組成物及び架橋剤
JPH0143780B2 (ja)
JPS5915438A (ja) 水性樹脂組成物
JP2000104010A (ja) 水性塗料組成物
JP4463971B2 (ja) 硬化型水性樹脂組成物
JP2020056047A (ja) 塗料用水性樹脂組成物
JP2004292749A (ja) 水性アクリル系エマルジョン
JPH11343377A (ja) 水性樹脂組成物
JP6105354B2 (ja) 積層塗膜
JPH05222296A (ja) 水性架橋性樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040907

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070626

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070726

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100817

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110817

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110817

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120817

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120817

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130817

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term