JPH08105391A - チップシール及びスクロールコンプレッサ - Google Patents
チップシール及びスクロールコンプレッサInfo
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- JPH08105391A JPH08105391A JP27023994A JP27023994A JPH08105391A JP H08105391 A JPH08105391 A JP H08105391A JP 27023994 A JP27023994 A JP 27023994A JP 27023994 A JP27023994 A JP 27023994A JP H08105391 A JPH08105391 A JP H08105391A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C27/00—Sealing arrangements in rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C27/005—Axial sealings for working fluid
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
- F05C2225/00—Synthetic polymers, e.g. plastics; Rubber
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐摩耗性に優れたスクロールコンプレッサ用
チップシール,及びスクロールコンプレッサを提供する
こと。 【構成】 リニア型ポリフェニレンサルファイド樹脂2
0〜90%(重量%,以下同じ)と,カーボンファイバ
ー5〜40%と,ポリテトラフルオロエチレン5〜40
%とを混合し,成形してなるチップシール21,23。
また,スクロールコンプレッサ1は,渦巻状羽根22,
32等を有する固定スクロール部材3及び可動スクロー
ル部材2,複数の作動室40,吐出圧室42及び吸入圧
室41とよりなり,上記各渦巻状羽根22,32の先端
には上記組成のチップシール21,31を配設してな
る。
チップシール,及びスクロールコンプレッサを提供する
こと。 【構成】 リニア型ポリフェニレンサルファイド樹脂2
0〜90%(重量%,以下同じ)と,カーボンファイバ
ー5〜40%と,ポリテトラフルオロエチレン5〜40
%とを混合し,成形してなるチップシール21,23。
また,スクロールコンプレッサ1は,渦巻状羽根22,
32等を有する固定スクロール部材3及び可動スクロー
ル部材2,複数の作動室40,吐出圧室42及び吸入圧
室41とよりなり,上記各渦巻状羽根22,32の先端
には上記組成のチップシール21,31を配設してな
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,エアコン等の空調装置
に使用されるスクロールコンプレッサ用チップシール及
びスクロールコンプレッサに関する。
に使用されるスクロールコンプレッサ用チップシール及
びスクロールコンプレッサに関する。
【0002】
【従来技術】スクロールコンプレッサは,端版と渦巻状
羽根とを有してなる2つのスクロール部材等からなり,
両スクロール部材は,それぞれ互いの渦巻状羽根を噛み
合せた状態にある。そして,上記スクロールコンプレッ
サは,両スクロール部材の噛み合わせを保持したまま,
一方が,他方を中心に公転することにより,両者の渦巻
状羽根の形成する空間を作動室として,気体の吸入,圧
縮,吐出を行う(後述の図1参照)。
羽根とを有してなる2つのスクロール部材等からなり,
両スクロール部材は,それぞれ互いの渦巻状羽根を噛み
合せた状態にある。そして,上記スクロールコンプレッ
サは,両スクロール部材の噛み合わせを保持したまま,
一方が,他方を中心に公転することにより,両者の渦巻
状羽根の形成する空間を作動室として,気体の吸入,圧
縮,吐出を行う(後述の図1参照)。
【0003】そして,上記スクロールコンプレッサは,
渦巻状羽根の先端に,上記作動室のシール性を保持する
ためのシール部材を設けている。上記シール部材の材料
としては,従来,エンジニアリングプラスチック等が使
用されている。上記エンジニアリングプラスチックの例
としては,PEEK(ポリエーテルエーテルケトン),
PPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)にCF(カ
ーボンファイバー),PTFE(ポリテトラフルオロエ
チレン)等を添加した樹脂が挙げられる。
渦巻状羽根の先端に,上記作動室のシール性を保持する
ためのシール部材を設けている。上記シール部材の材料
としては,従来,エンジニアリングプラスチック等が使
用されている。上記エンジニアリングプラスチックの例
としては,PEEK(ポリエーテルエーテルケトン),
PPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)にCF(カ
ーボンファイバー),PTFE(ポリテトラフルオロエ
チレン)等を添加した樹脂が挙げられる。
【0004】また,上記樹脂以外にも,特開昭62−2
23488号においては,芳香族ポリエーテルケトン樹
脂等に四フッ化エチレン樹脂等を添加した樹脂が,特開
平3−273083号においては,ポリフェニレンサル
ファイド樹脂にフルオロカーボン等を混合した樹脂が,
それぞれ上記シール材の材料として提案されている。
23488号においては,芳香族ポリエーテルケトン樹
脂等に四フッ化エチレン樹脂等を添加した樹脂が,特開
平3−273083号においては,ポリフェニレンサル
ファイド樹脂にフルオロカーボン等を混合した樹脂が,
それぞれ上記シール材の材料として提案されている。
【0005】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来材料
からなるシール材は,例えば車載エアコンに使用され
る,高荷重かつ高回転であるスクロールコンプレッサで
の使用には適さないおそれがある。即ち,上記スクロー
ルコンプレッサにおいては,シール材への負荷が大き
く,上述の樹脂からなるシール材は短時間で摩耗するお
それがある。上記シール材の摩耗に伴い,シール材と各
スクロール部材等との接触面でのシール性が低下し,作
動室のシール性が低下する。この結果,スクロールコン
プレッサの気体圧縮効率が短時間で低下するおそれがあ
る。
からなるシール材は,例えば車載エアコンに使用され
る,高荷重かつ高回転であるスクロールコンプレッサで
の使用には適さないおそれがある。即ち,上記スクロー
ルコンプレッサにおいては,シール材への負荷が大き
く,上述の樹脂からなるシール材は短時間で摩耗するお
それがある。上記シール材の摩耗に伴い,シール材と各
スクロール部材等との接触面でのシール性が低下し,作
動室のシール性が低下する。この結果,スクロールコン
プレッサの気体圧縮効率が短時間で低下するおそれがあ
る。
【0006】本発明は,かかる問題点に鑑み,耐摩耗性
に優れたスクロールコンプレッサ用チップシール及びス
クロールコンプレッサを提供しようとするものである。
に優れたスクロールコンプレッサ用チップシール及びス
クロールコンプレッサを提供しようとするものである。
【0007】
【課題の解決手段】本発明は,リニア型ポリフェニレン
サルファイド樹脂(リニア型PPS,以下同じ)20〜
90%と,カーボンファイバー(CF,以下同じ)5〜
40%と,ポリテトラフルオロエチレン(PTFE,以
下同じ)5〜40%とを混合し,成形してなることを特
徴とするスクロールコンプレッサ用チップシールにあ
る。
サルファイド樹脂(リニア型PPS,以下同じ)20〜
90%と,カーボンファイバー(CF,以下同じ)5〜
40%と,ポリテトラフルオロエチレン(PTFE,以
下同じ)5〜40%とを混合し,成形してなることを特
徴とするスクロールコンプレッサ用チップシールにあ
る。
【0008】上記リニア型PPSとは,直鎖型の分子構
造を有するポリフェニレンサルファイド樹脂である。そ
して,上記チップシールは,上記リニア型PPSを20
〜90%含有していることが好ましい。上記含有量が2
0%未満である場合には,溶融した樹脂の流れ性が悪化
するおそれがある。一方,90%より多い場合には,C
F,PTFEの添加量が少なくなり,耐摩耗性の効果が
十分に得られなくなるおそれがある。なお,上記含有量
の範囲は,下限が50%であることが一層好ましい。
造を有するポリフェニレンサルファイド樹脂である。そ
して,上記チップシールは,上記リニア型PPSを20
〜90%含有していることが好ましい。上記含有量が2
0%未満である場合には,溶融した樹脂の流れ性が悪化
するおそれがある。一方,90%より多い場合には,C
F,PTFEの添加量が少なくなり,耐摩耗性の効果が
十分に得られなくなるおそれがある。なお,上記含有量
の範囲は,下限が50%であることが一層好ましい。
【0009】上記チップシールは,CFを5〜40%含
有していることが好ましい。上記含有量が5%未満であ
る場合には,チップシールの耐摩耗性の向上が見込めな
いおそれがある。一方,含有量が40%よりも多い場合
には,溶融した樹脂の流れ性が悪化する。このため,チ
ップシールの成形に当たって,著しく脆い成形品しか得
られなくなるおそれがある。なお,上記含有量の範囲
は,下限が5%,上限が25%であることが一層好まし
い。
有していることが好ましい。上記含有量が5%未満であ
る場合には,チップシールの耐摩耗性の向上が見込めな
いおそれがある。一方,含有量が40%よりも多い場合
には,溶融した樹脂の流れ性が悪化する。このため,チ
ップシールの成形に当たって,著しく脆い成形品しか得
られなくなるおそれがある。なお,上記含有量の範囲
は,下限が5%,上限が25%であることが一層好まし
い。
【0010】また,上記CFは,PAN系CF,炭素質
CF等の各種CFの中でも,ピッチ系黒鉛質CFを使用
することが特に望ましい。上記ピッチ系黒鉛質CFと
は,石油または石炭ピッチから製造された炭素繊維を,
2100℃前後という高温で熱処理することにより得る
ことができる。また,上記ピッチ系黒鉛質CFは,炭素
原子間の結合が共有結合よりなる,ダイアモンド型構造
に類似した結晶構造を有している。
CF等の各種CFの中でも,ピッチ系黒鉛質CFを使用
することが特に望ましい。上記ピッチ系黒鉛質CFと
は,石油または石炭ピッチから製造された炭素繊維を,
2100℃前後という高温で熱処理することにより得る
ことができる。また,上記ピッチ系黒鉛質CFは,炭素
原子間の結合が共有結合よりなる,ダイアモンド型構造
に類似した結晶構造を有している。
【0011】上記ピッチ系黒鉛質CFは,その他のCF
である,炭素質CFよりも,チップシールの耐摩耗性を
一層向上させる(後述の図5参照)。また,上記ピッチ
系黒鉛質CFは,PAN系CFよりも価格が安価である
という利点もある。
である,炭素質CFよりも,チップシールの耐摩耗性を
一層向上させる(後述の図5参照)。また,上記ピッチ
系黒鉛質CFは,PAN系CFよりも価格が安価である
という利点もある。
【0012】上記チップシールは,PTFEを5〜40
%含有していることが好ましい。上記含有量が5%未満
である場合には,耐摩耗性の向上が見込めないおそれが
ある。一方,含有量が40%よりも多い場合には,樹脂
の流れ性が悪化する。このため,チップシールの成形に
当たって,著しく脆い成形品しか選られなくなるという
おそれがある。なお,上記含有量の範囲は,下限が5
%,上限が25%であることが一層好ましい。
%含有していることが好ましい。上記含有量が5%未満
である場合には,耐摩耗性の向上が見込めないおそれが
ある。一方,含有量が40%よりも多い場合には,樹脂
の流れ性が悪化する。このため,チップシールの成形に
当たって,著しく脆い成形品しか選られなくなるという
おそれがある。なお,上記含有量の範囲は,下限が5
%,上限が25%であることが一層好ましい。
【0013】また,上記ピッチ系黒鉛質CFを用いる場
合には,上述のリニア型PPSに限らず他の種類のPP
Sを使用することができる。なお,他の種類のPPSと
しては,後述の架橋型PPS,半架橋型PPS等を用い
ることができる。上記ピッチ系黒鉛質CFは,他の種類
のCFよりも,後述の実施例に示すごとく,大きくチッ
プシールの耐摩耗性を向上することができる。よって,
リニア型以外のPPSからなるチップシールに対して,
充分な耐摩耗性を付与することができる。
合には,上述のリニア型PPSに限らず他の種類のPP
Sを使用することができる。なお,他の種類のPPSと
しては,後述の架橋型PPS,半架橋型PPS等を用い
ることができる。上記ピッチ系黒鉛質CFは,他の種類
のCFよりも,後述の実施例に示すごとく,大きくチッ
プシールの耐摩耗性を向上することができる。よって,
リニア型以外のPPSからなるチップシールに対して,
充分な耐摩耗性を付与することができる。
【0014】次に,本発明のスクロールコンプレッサに
ついて説明する。即ち,本発明は,渦巻状羽根及び該渦
巻状羽根を支持する端板を有する固定スクロール部材
と,渦巻状羽根及び該渦巻状羽根を支持する端板を有
し,上記固定スクロール部材と向かい合って配設され,
かつ自転を防止しつつ,公転運動を行うように構成され
た可動スクロール部材と,上記固定スクロール部材と可
動スクロール部材との間に形成され,上記可動スクロー
ル部材の公転運動によって,上記渦巻状羽根の外周側か
ら中心軸に向かって次第に容積が縮小するように構成さ
れた複数の作動室と,上記複数の作動室の中心側から吐
出された高圧流体が流入する吐出圧室と,上記複数の作
動室の外周側に低圧流体を導入する吸入圧室とよりな
り,上記各渦巻状羽根の先端にそれぞれチップシールを
配設してなるスクロールコンプレッサにおいて,上記チ
ップシールは,リニア型ポリフェニレンサルファイド樹
脂20〜90%と,カーボンファイバー5〜40%と,
ポリテトラフルオロエチレン5〜40%とよりなること
を特徴とするスクロールコンプレッサにある。
ついて説明する。即ち,本発明は,渦巻状羽根及び該渦
巻状羽根を支持する端板を有する固定スクロール部材
と,渦巻状羽根及び該渦巻状羽根を支持する端板を有
し,上記固定スクロール部材と向かい合って配設され,
かつ自転を防止しつつ,公転運動を行うように構成され
た可動スクロール部材と,上記固定スクロール部材と可
動スクロール部材との間に形成され,上記可動スクロー
ル部材の公転運動によって,上記渦巻状羽根の外周側か
ら中心軸に向かって次第に容積が縮小するように構成さ
れた複数の作動室と,上記複数の作動室の中心側から吐
出された高圧流体が流入する吐出圧室と,上記複数の作
動室の外周側に低圧流体を導入する吸入圧室とよりな
り,上記各渦巻状羽根の先端にそれぞれチップシールを
配設してなるスクロールコンプレッサにおいて,上記チ
ップシールは,リニア型ポリフェニレンサルファイド樹
脂20〜90%と,カーボンファイバー5〜40%と,
ポリテトラフルオロエチレン5〜40%とよりなること
を特徴とするスクロールコンプレッサにある。
【0015】上記渦巻状羽根の先端にはシール溝が設け
られてなり,該シール溝に予め成形されたチップシール
が配設されている。なお,上記チップシールの形状は渦
巻形状で,その成形は射出成形により行われる。
られてなり,該シール溝に予め成形されたチップシール
が配設されている。なお,上記チップシールの形状は渦
巻形状で,その成形は射出成形により行われる。
【0016】また,上記チップシールは,固定スクロー
ル部材と可動スクロール部材が噛み合った場合におい
て,可動スクロール部材に設けられたチップシールは固
定スクロール部材に,一方,固定スクロール部材に設け
られたチップシールは可動スクロール部材に対して当接
する。そして,上記作動室は,可動スクロール部材及び
固定スクロール部材における渦巻状羽根とチップシール
とによって形成された空間である。そして,上記チップ
シールが作動室のシール性を保持している。また,上記
チップシールは,前述のごとく,優れた耐摩耗性を有し
ているため,上記スクロールコンプレッサの作動室のシ
ール性も優れている。
ル部材と可動スクロール部材が噛み合った場合におい
て,可動スクロール部材に設けられたチップシールは固
定スクロール部材に,一方,固定スクロール部材に設け
られたチップシールは可動スクロール部材に対して当接
する。そして,上記作動室は,可動スクロール部材及び
固定スクロール部材における渦巻状羽根とチップシール
とによって形成された空間である。そして,上記チップ
シールが作動室のシール性を保持している。また,上記
チップシールは,前述のごとく,優れた耐摩耗性を有し
ているため,上記スクロールコンプレッサの作動室のシ
ール性も優れている。
【0017】また,上述のスクロールコンプレッサにお
いて,前述したチップシールを用いることができる。即
ち,所定量のリニア型PPSとピッチ系黒鉛質CFとP
TFEとを混合してなるチップシール,また,PPSと
ピッチ系黒鉛質CFとPTFEとを混合してなるチップ
シールを使用することにより,スクロールコンプレッサ
の作動室のシール性を優れたものとすることができる。
いて,前述したチップシールを用いることができる。即
ち,所定量のリニア型PPSとピッチ系黒鉛質CFとP
TFEとを混合してなるチップシール,また,PPSと
ピッチ系黒鉛質CFとPTFEとを混合してなるチップ
シールを使用することにより,スクロールコンプレッサ
の作動室のシール性を優れたものとすることができる。
【0018】
【作用及び効果】本発明のチップシールにおいては,リ
ニア型PPSと,CFと,PTFEとをそれぞれ特定量
混合し,成形してなる。ここに,PPSは,分子の架橋
状態により3種類に分類できる。即ち,架橋PPS,半
架橋PPS,リニア型PPSである。なお,リニア型P
PSを含有したチップシールは,他のPPS使用の場合
に比べて,非常に摩耗量が少ない。また,上記CF及び
PTFEを上記の特定量添加することにより,チップシ
ールに更に優れた耐摩耗性を付与することができる。
ニア型PPSと,CFと,PTFEとをそれぞれ特定量
混合し,成形してなる。ここに,PPSは,分子の架橋
状態により3種類に分類できる。即ち,架橋PPS,半
架橋PPS,リニア型PPSである。なお,リニア型P
PSを含有したチップシールは,他のPPS使用の場合
に比べて,非常に摩耗量が少ない。また,上記CF及び
PTFEを上記の特定量添加することにより,チップシ
ールに更に優れた耐摩耗性を付与することができる。
【0019】また,本発明のスクロールコンプレッサ
は,上述のごとき耐摩耗性に優れるチップシールを用い
ている。上記スクロールコンプレッサは可動スクロール
部材が固定スクロール部材に対して公転することによ
り,両者の間に形成された作動室が空気等を吸入,圧
縮,吐出させる。従って,上記チップシールは,スクロ
ールコンプレッサの動作に伴い,摩擦力を受ける。
は,上述のごとき耐摩耗性に優れるチップシールを用い
ている。上記スクロールコンプレッサは可動スクロール
部材が固定スクロール部材に対して公転することによ
り,両者の間に形成された作動室が空気等を吸入,圧
縮,吐出させる。従って,上記チップシールは,スクロ
ールコンプレッサの動作に伴い,摩擦力を受ける。
【0020】そして,上記作動室は,可動スクロール部
材と固定スクロール部材との間に形成され,かつチップ
シールが,作動室に必要なシール性を確保している。上
記作動室はスクロールコンプレッサにおいて,空気等を
吸入,圧縮,吐出する部分であるため,作動室のシール
性はスクロールコンプレッサの性能の良否に大きく影響
する。
材と固定スクロール部材との間に形成され,かつチップ
シールが,作動室に必要なシール性を確保している。上
記作動室はスクロールコンプレッサにおいて,空気等を
吸入,圧縮,吐出する部分であるため,作動室のシール
性はスクロールコンプレッサの性能の良否に大きく影響
する。
【0021】本発明のスクロールコンプレッサにおいて
は,チップシールが高い耐摩耗性を有するため,作動室
のシール性の低下も殆ど生じない。よって,スクロール
コンプレッサの気体圧縮効率を長期間にわたり高く維持
することができる。
は,チップシールが高い耐摩耗性を有するため,作動室
のシール性の低下も殆ど生じない。よって,スクロール
コンプレッサの気体圧縮効率を長期間にわたり高く維持
することができる。
【0022】上記のごとく,本発明によれば,耐摩耗性
に優れたスクロールコンプレッサ用チップシール,及び
スクロールコンプレッサを提供することができる。
に優れたスクロールコンプレッサ用チップシール,及び
スクロールコンプレッサを提供することができる。
【0023】
実施例1 本発明の実施例にかかるチップシール及びスクロールコ
ンプレッサにつき,図1〜図4を用いて説明する。本例
は,リニア型PPS80%と,CF15%と,PTFE
5%とを混合し,成形してなるチップシールを示す。な
お,上記CFとしては,ピッチ系黒鉛質CFを使用す
る。
ンプレッサにつき,図1〜図4を用いて説明する。本例
は,リニア型PPS80%と,CF15%と,PTFE
5%とを混合し,成形してなるチップシールを示す。な
お,上記CFとしては,ピッチ系黒鉛質CFを使用す
る。
【0024】そして上記成形に当っては,まず,上記所
定量のリニア型PPSを溶融する。次に,上記溶融した
リニア型PPSにCFを混合する。その後,PTFEを
加え,混練し,混合材料とする。上記混合材料をペレッ
ト化した後,上記ペレットを射出成形機に投入し,射出
成形によって所望の形状のチップシールを得る。なお,
上記チップシールの形状は渦巻形状である(図2参
照)。
定量のリニア型PPSを溶融する。次に,上記溶融した
リニア型PPSにCFを混合する。その後,PTFEを
加え,混練し,混合材料とする。上記混合材料をペレッ
ト化した後,上記ペレットを射出成形機に投入し,射出
成形によって所望の形状のチップシールを得る。なお,
上記チップシールの形状は渦巻形状である(図2参
照)。
【0025】次に,上記チップシールを用いたスクロー
ルコンプレッサについて説明する。なお,本例のスクロ
ールコンプレッサは自動車用エアコンに適用されるもの
である。図1〜図3に示すごとく,本例のスクロールコ
ンプレッサ1は,渦巻状羽根22及び該渦巻状羽根22
を支持する端板20を有する固定スクロール部材2を有
する。また,渦巻状羽根32及び該渦巻状羽根32を支
持する端板30を有し,上記固定スクロール部材2と向
かい合って配設され,かつ自転を防止しつつ,公転運動
を行うように構成された可動スクロール部材3を有す
る。
ルコンプレッサについて説明する。なお,本例のスクロ
ールコンプレッサは自動車用エアコンに適用されるもの
である。図1〜図3に示すごとく,本例のスクロールコ
ンプレッサ1は,渦巻状羽根22及び該渦巻状羽根22
を支持する端板20を有する固定スクロール部材2を有
する。また,渦巻状羽根32及び該渦巻状羽根32を支
持する端板30を有し,上記固定スクロール部材2と向
かい合って配設され,かつ自転を防止しつつ,公転運動
を行うように構成された可動スクロール部材3を有す
る。
【0026】更に,上記固定スクロール部材2と可動ス
クロール部材3との間に形成され,上記可動スクロール
部材3の公転運動によって,上記渦巻状羽根32の外周
側から中心軸に向かって次第に容積が縮小するように構
成された複数の作動室40を有する。また,上記複数の
作動室40の中心側から吐出された高圧流体が流入する
吐出圧室42と,上記複数の作動室40の外周側に低圧
流体を導入する吸入圧室41とを有する。そして,上記
各渦巻状羽根22,32の先端にそれぞれチップシール
21,31を配設してなる(図2〜図4)。
クロール部材3との間に形成され,上記可動スクロール
部材3の公転運動によって,上記渦巻状羽根32の外周
側から中心軸に向かって次第に容積が縮小するように構
成された複数の作動室40を有する。また,上記複数の
作動室40の中心側から吐出された高圧流体が流入する
吐出圧室42と,上記複数の作動室40の外周側に低圧
流体を導入する吸入圧室41とを有する。そして,上記
各渦巻状羽根22,32の先端にそれぞれチップシール
21,31を配設してなる(図2〜図4)。
【0027】更に,上記について詳細に説明する。図1
において,符号10は回転シャフトである。そして,上
記回転シャフト10は,同図の左端部において,図示し
ない電磁クラッチを介し,自動車用エンジンの回転系に
連結され,自動車エンジンの駆動力を受けて回転するよ
うになっている。
において,符号10は回転シャフトである。そして,上
記回転シャフト10は,同図の左端部において,図示し
ない電磁クラッチを介し,自動車用エンジンの回転系に
連結され,自動車エンジンの駆動力を受けて回転するよ
うになっている。
【0028】符号11はクランク部である。上記クラン
ク部11は,上記回転シャフト10の軸受支持部101
に一体的に設けられてなり,かつ上記回転シャフト10
の軸心と所定量偏心して設けられている。また,その形
状はピン形状である。
ク部11は,上記回転シャフト10の軸受支持部101
に一体的に設けられてなり,かつ上記回転シャフト10
の軸心と所定量偏心して設けられている。また,その形
状はピン形状である。
【0029】図1において,符号12はフロントハウジ
ングで,ベアリング13,14を介して回転シャフト1
0を回転自在に支持している。符号16は上記クランク
部11に回転自在に嵌合しているカウンターウェートで
ある。
ングで,ベアリング13,14を介して回転シャフト1
0を回転自在に支持している。符号16は上記クランク
部11に回転自在に嵌合しているカウンターウェートで
ある。
【0030】上記可動スクロール部材3は,実質的にほ
ぼ2.4巻きの,インボリュート状に形成された渦巻状
羽根32と端板30とからなる。上記端板30の軸部3
9は,上記回転シャフト10の軸心に対して,所定量偏
心して配置されている。また,上記軸部39は,上記カ
ウンターウェート16の,ニードルベアリング162に
よって回転自在に支持されている。なお,上記ニードル
ベアリング162は,カウンターウェート16の円形穴
161の内周面に圧入固定されている。
ぼ2.4巻きの,インボリュート状に形成された渦巻状
羽根32と端板30とからなる。上記端板30の軸部3
9は,上記回転シャフト10の軸心に対して,所定量偏
心して配置されている。また,上記軸部39は,上記カ
ウンターウェート16の,ニードルベアリング162に
よって回転自在に支持されている。なお,上記ニードル
ベアリング162は,カウンターウェート16の円形穴
161の内周面に圧入固定されている。
【0031】更に,上記可動スクロール部材3の端板3
0と,フロントハウジング12の開口部端面121との
間には,複数個の球体17と円形溝の組み合わせからな
る自転防止機構が配設され,この機構によって可動スク
ロール部材3の自転が防止されるようになっている。
0と,フロントハウジング12の開口部端面121との
間には,複数個の球体17と円形溝の組み合わせからな
る自転防止機構が配設され,この機構によって可動スク
ロール部材3の自転が防止されるようになっている。
【0032】上記固定スクロール部材2は,実質的にほ
ぼ2.4巻きのインボリュート状に形成された渦巻状羽
根22と端版20とが一体的に形成されている。その他
にも,上記固定スクロール部材2は,吸入ポート28及
び吐出ポート29を持つケーシング部27を一体に有し
ている。そして,上記吸入ポート28に常時連通してい
る吸入圧室41がケーシング部27の内周側に形成され
ている。図1において,符号19はリヤハウジングで,
上記フロントハウジング12と固定スクロール部材2と
共に,図示しないボルトにより一体的に締付固定されて
いる。
ぼ2.4巻きのインボリュート状に形成された渦巻状羽
根22と端版20とが一体的に形成されている。その他
にも,上記固定スクロール部材2は,吸入ポート28及
び吐出ポート29を持つケーシング部27を一体に有し
ている。そして,上記吸入ポート28に常時連通してい
る吸入圧室41がケーシング部27の内周側に形成され
ている。図1において,符号19はリヤハウジングで,
上記フロントハウジング12と固定スクロール部材2と
共に,図示しないボルトにより一体的に締付固定されて
いる。
【0033】図2,図3に示すごとく,上記可動スクロ
ール部材3において,渦巻状羽根32の先端にはシール
溝320が設けられてなり,該シール溝320に対し
て,可動スクロール部材3の形状に合せて成形されたチ
ップシール31が配設されている。なお,図示は省略す
るが,固定スクロール部材2についても,上述の可動ス
クロール部材3と同様にチップシール21が固定されて
いる。
ール部材3において,渦巻状羽根32の先端にはシール
溝320が設けられてなり,該シール溝320に対し
て,可動スクロール部材3の形状に合せて成形されたチ
ップシール31が配設されている。なお,図示は省略す
るが,固定スクロール部材2についても,上述の可動ス
クロール部材3と同様にチップシール21が固定されて
いる。
【0034】図1,図4に示すごとく,上記固定スクロ
ール部材2及び可動スクロール部材3は互いの渦巻状羽
根22,32を噛み合わせる状態に,組付けられる。そ
して,両者のチップシール21,31はそれぞれ相手側
の表面に接触している。上記スクロールコンプレッサ1
は,可動スクロール部材3が固定スクロール部材2に対
して公転することにより,空気を吸入,圧縮,吐出する
が,これらの一連の動作にあたって,上記チップシール
21,31が作動室40等のシール性を保持する役割を
有している。なお,上記固定スクロール部材2はアルミ
ニウム,可動スクロール部材3はニッケルリンメッキを
施したアルミニウムにより構成されている。
ール部材2及び可動スクロール部材3は互いの渦巻状羽
根22,32を噛み合わせる状態に,組付けられる。そ
して,両者のチップシール21,31はそれぞれ相手側
の表面に接触している。上記スクロールコンプレッサ1
は,可動スクロール部材3が固定スクロール部材2に対
して公転することにより,空気を吸入,圧縮,吐出する
が,これらの一連の動作にあたって,上記チップシール
21,31が作動室40等のシール性を保持する役割を
有している。なお,上記固定スクロール部材2はアルミ
ニウム,可動スクロール部材3はニッケルリンメッキを
施したアルミニウムにより構成されている。
【0035】本例のチップシール21,31及びスクロ
ールコンプレッサ1の作用効果につき以下に説明する。
本例のチップシール21,31は,リニア型PPS,ピ
ッチ系黒鉛質CF,PTFEを所定量含有している。こ
のため,後述の実施例に示すごとく耐摩耗性に優れてい
る。そして,本例のスクロールコンプレッサ1は,上述
のごとき耐摩耗性に優れるチップシール21,31を用
いている。
ールコンプレッサ1の作用効果につき以下に説明する。
本例のチップシール21,31は,リニア型PPS,ピ
ッチ系黒鉛質CF,PTFEを所定量含有している。こ
のため,後述の実施例に示すごとく耐摩耗性に優れてい
る。そして,本例のスクロールコンプレッサ1は,上述
のごとき耐摩耗性に優れるチップシール21,31を用
いている。
【0036】よって,本例のスクロールコンプレッサ1
は,チップシール21,31が摩耗し難いため,使用中
に作動室40のシール性の低下が殆ど生じない。よっ
て,スクロールコンプレッサ1の気体圧縮の効率を,長
期間にわたり高く維持することができる。
は,チップシール21,31が摩耗し難いため,使用中
に作動室40のシール性の低下が殆ど生じない。よっ
て,スクロールコンプレッサ1の気体圧縮の効率を,長
期間にわたり高く維持することができる。
【0037】従って,本例によれば,耐摩耗性に優れた
スクロールコンプレッサ用チップシール,及び作動室の
シール性に優れたスクロールコンプレッサを提供するこ
とができる。
スクロールコンプレッサ用チップシール,及び作動室の
シール性に優れたスクロールコンプレッサを提供するこ
とができる。
【0038】実施例2 本例は,本発明のチップシールにかかる試料1〜6の耐
摩耗性について,比較例C1,C2と共に説明する。ま
ず,本発明にかかる試料1〜6,C1,C2の成分につ
いて説明する。表1に示すごとく,試料1〜6,C1,
C2は,それぞれ所定量のリニア型PPS,半架橋PP
S,架橋PPS,ピッチ系黒鉛質CF,ピッチ系炭素質
CF,粉末状のPTFEを含有している。例えば,試料
1〜3は,表1に示すごとく,所定量のリニア型PPS
とピッチ系黒鉛質CFとPTFEを含有している。
摩耗性について,比較例C1,C2と共に説明する。ま
ず,本発明にかかる試料1〜6,C1,C2の成分につ
いて説明する。表1に示すごとく,試料1〜6,C1,
C2は,それぞれ所定量のリニア型PPS,半架橋PP
S,架橋PPS,ピッチ系黒鉛質CF,ピッチ系炭素質
CF,粉末状のPTFEを含有している。例えば,試料
1〜3は,表1に示すごとく,所定量のリニア型PPS
とピッチ系黒鉛質CFとPTFEを含有している。
【0039】次に,表1に示された,各成分について説
明する。まず,半架橋及び架橋PPSとは,架橋構造を
有するPPS樹脂を表している。なお,半架橋PPS
は,全分子構造の50%程度が架橋構造を有し,他は直
鎖構造となっている。
明する。まず,半架橋及び架橋PPSとは,架橋構造を
有するPPS樹脂を表している。なお,半架橋PPS
は,全分子構造の50%程度が架橋構造を有し,他は直
鎖構造となっている。
【0040】また,ピッチ系炭素質CFとは,炭素原子
間の結合が分子間力よりなる,グラファイトに類似した
結晶構造よりなり,かつ石油及び石炭ピッチより製造さ
れたCFである。なお,これらの材料よりなる試料1〜
6,C1,C2を成形するに当たっては,実施例1と同
様の成形方法を利用する。
間の結合が分子間力よりなる,グラファイトに類似した
結晶構造よりなり,かつ石油及び石炭ピッチより製造さ
れたCFである。なお,これらの材料よりなる試料1〜
6,C1,C2を成形するに当たっては,実施例1と同
様の成形方法を利用する。
【0041】次に,上記試料1〜6,C1,C2の耐摩
耗性を測定する方法について説明する。上記測定は,ま
ず,試験前のテストピースの高さ寸法をマイクロメータ
にて,0.001mmの精度で測定する。その後,鈴木
式摩擦試験機を用いて摩擦試験を行う。試験終了後,再
度,テストピースの高さ寸法を同じく測定し,該高さ寸
法の差を摩耗量とする。
耗性を測定する方法について説明する。上記測定は,ま
ず,試験前のテストピースの高さ寸法をマイクロメータ
にて,0.001mmの精度で測定する。その後,鈴木
式摩擦試験機を用いて摩擦試験を行う。試験終了後,再
度,テストピースの高さ寸法を同じく測定し,該高さ寸
法の差を摩耗量とする。
【0042】また,上記測定に当っては,面圧を30k
gf/cm2 ,速度を2m/s,相手材をアルミニウム
(AC8C−T6)とし,各試料1〜6,C1,C2及
びその相手材をオイル中に2時間放置する。しかる後,
各試料1〜6,C1,C2の摩耗量を,2度測定する。
なお,上記測定に当たってオイル中へ放置するのは,実
際にチップシールとして使用されている環境に近い状態
で試験を行うためである。
gf/cm2 ,速度を2m/s,相手材をアルミニウム
(AC8C−T6)とし,各試料1〜6,C1,C2及
びその相手材をオイル中に2時間放置する。しかる後,
各試料1〜6,C1,C2の摩耗量を,2度測定する。
なお,上記測定に当たってオイル中へ放置するのは,実
際にチップシールとして使用されている環境に近い状態
で試験を行うためである。
【0043】表1に示すごとく,上記測定結果によれ
ば,本発明にかかる試料1〜6は,いずれも比較例C
1,C2よりも摩耗量が少なく,耐摩耗性に優れている
ことが分かる。また,試料3,4,5はすべてピッチ系
黒鉛質CFを含有しているが,PPSの種類が異なる。
これらの試料の間では,リニア型PPSを含有した試料
3が最も摩耗量が少ないため,リニア型PPSを含有し
たチップシールは耐摩耗性に優れていることが分かる。
ば,本発明にかかる試料1〜6は,いずれも比較例C
1,C2よりも摩耗量が少なく,耐摩耗性に優れている
ことが分かる。また,試料3,4,5はすべてピッチ系
黒鉛質CFを含有しているが,PPSの種類が異なる。
これらの試料の間では,リニア型PPSを含有した試料
3が最も摩耗量が少ないため,リニア型PPSを含有し
たチップシールは耐摩耗性に優れていることが分かる。
【0044】また,試料3,6はすべてリニア型PPS
を含有している。また,試料4及びC1は半架橋PP
S,試料5,C2は架橋PPSをそれぞれ含有してい
る。これらの試料間の比較から,ピッチ系黒鉛質CFを
含有したチップシールは耐摩耗性に優れていることが分
かる。
を含有している。また,試料4及びC1は半架橋PP
S,試料5,C2は架橋PPSをそれぞれ含有してい
る。これらの試料間の比較から,ピッチ系黒鉛質CFを
含有したチップシールは耐摩耗性に優れていることが分
かる。
【0045】
【表1】
【0046】実施例3 本例は,実施例2の試料3〜5,C1,C2について,
含有するPPS及びCFの種類と摩耗量との間の関係
を,図5を用いて説明する。図5の横軸はPPSの種類
を表している。「架橋」とは架橋PPSを80%含有し
ている試料の測定結果である。同様に「半架橋」とは半
架橋PPSを80%,「リニア型」とはリニア型PPS
を80%含有している試料の測定結果である。縦軸は上
述の測定による摩耗量である。
含有するPPS及びCFの種類と摩耗量との間の関係
を,図5を用いて説明する。図5の横軸はPPSの種類
を表している。「架橋」とは架橋PPSを80%含有し
ている試料の測定結果である。同様に「半架橋」とは半
架橋PPSを80%,「リニア型」とはリニア型PPS
を80%含有している試料の測定結果である。縦軸は上
述の測定による摩耗量である。
【0047】実線はピッチ系黒鉛質CFを15%含有し
た試料,点線はピッチ系炭素質CFを15%含有した試
料の摩耗量を示す。図5の曲線は,2度の測定結果の平
均値を結んだ線分である。
た試料,点線はピッチ系炭素質CFを15%含有した試
料の摩耗量を示す。図5の曲線は,2度の測定結果の平
均値を結んだ線分である。
【0048】同図より知られるごとく,ピッチ系黒鉛質
を含有する試料は耐摩耗性に優れていることが分かる。
また,ピッチ系黒鉛質CF,ピッチ系炭素質CFのいず
れを用いた場合も,架橋PPS,半架橋PPS,リニア
型PPSの順に摩耗量が減少している。よって,リニア
型PPSを含有する試料は最も耐摩耗性に優れているこ
とが分かる。従って,リニア型PPS及びピッチ系黒鉛
質CFを共に含有する試料は耐摩耗性に優れていること
が分かる。
を含有する試料は耐摩耗性に優れていることが分かる。
また,ピッチ系黒鉛質CF,ピッチ系炭素質CFのいず
れを用いた場合も,架橋PPS,半架橋PPS,リニア
型PPSの順に摩耗量が減少している。よって,リニア
型PPSを含有する試料は最も耐摩耗性に優れているこ
とが分かる。従って,リニア型PPS及びピッチ系黒鉛
質CFを共に含有する試料は耐摩耗性に優れていること
が分かる。
【図1】実施例1における,スクロールコンプレッサの
断面図。
断面図。
【図2】実施例1における,可動スクロール部材の斜視
図。
図。
【図3】実施例1における,可動スクロール部材の要部
断面図。
断面図。
【図4】実施例1における,可動スクロール部材及び固
定スクロール部材の断面図。
定スクロール部材の断面図。
【図5】実施例3における,PPSの種類及びCFの種
類と摩耗量との関係について示した線図。
類と摩耗量との関係について示した線図。
1...スクロールコンプレッサ, 2...固定スクロール部材, 20,30...端版, 21,31...チップシール, 22,32...渦巻状羽根, 3...可動スクロール部材, 40...作動室, 41...吸入圧室, 42...吐出圧室,
Claims (6)
- 【請求項1】 リニア型ポリフェニレンサルファイド樹
脂20〜90%(重量%,以下同じ)と,カーボンファ
イバー5〜40%と,ポリテトラフルオロエチレン5〜
40%とを混合し,成形してなることを特徴とするスク
ロールコンプレッサ用のチップシール。 - 【請求項2】 請求項1において,上記カーボンファイ
バーがピッチ系黒鉛質カーボンファイバーであることを
特徴とするスクロールコンプレッサ用のチップシール。 - 【請求項3】 ポリフェニレンサルファイド樹脂20〜
90%と,ピッチ系黒鉛質カーボンファイバー5〜40
%と,ポリテトラフルオロエチレン5〜40%とを混合
し,成形してなることを特徴とするスクロールコンプレ
ッサ用のチップシール。 - 【請求項4】 渦巻状羽根及び該渦巻状羽根を支持する
端板を有する固定スクロール部材と,渦巻状羽根及び該
渦巻状羽根を支持する端板を有し,上記固定スクロール
部材と向かい合って配設され,かつ自転を防止しつつ,
公転運動を行うように構成された可動スクロール部材
と,上記固定スクロール部材と可動スクロール部材との
間に形成され,上記可動スクロール部材の公転運動によ
って,上記渦巻状羽根の外周側から中心軸に向かって次
第に容積が縮小するように構成された複数の作動室と,
上記複数の作動室の中心側から吐出された高圧流体が流
入する吐出圧室と,上記複数の作動室の外周側に低圧流
体を導入する吸入圧室とよりなり,上記各渦巻状羽根の
先端にそれぞれチップシールを配設してなるスクロール
コンプレッサにおいて,上記チップシールは,リニア型
ポリフェニレンサルファイド樹脂20〜90%と,カー
ボンファイバー5〜40%と,ポリテトラフルオロエチ
レン5〜40%とよりなることを特徴とするスクロール
コンプレッサ。 - 【請求項5】 請求項4において,上記カーボンファイ
バーがピッチ系黒鉛質カーボンファイバーであることを
特徴とするスクロールコンプレッサ。 - 【請求項6】 渦巻状羽根及び該渦巻状羽根を支持する
端板を有する固定スクロール部材と,渦巻状羽根及び該
渦巻状羽根を支持する端板を有し,上記固定スクロール
部材と向かい合って配設され,かつ自転を防止しつつ,
公転運動を行うように構成された可動スクロール部材
と,上記固定スクロール部材と可動スクロール部材との
間に形成され,上記可動スクロール部材の公転運動によ
って,上記渦巻状羽根の外周側から中心軸に向かって次
第に容積が縮小するように構成された複数の作動室と,
上記複数の作動室の中心側から吐出された高圧流体が流
入する吐出圧室と,上記複数の作動室の外周側に低圧流
体を導入する吸入圧室とよりなり,上記各渦巻状羽根の
先端にそれぞれチップシールを配設してなるスクロール
コンプレッサにおいて,上記チップシールは,ポリフェ
ニレンサルファイド樹脂20〜90%と,ピッチ系黒鉛
質カーボンファイバー5〜40%と,ポリテトラフルオ
ロエチレン5〜40%とよりなることを特徴とするスク
ロールコンプレッサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27023994A JPH08105391A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | チップシール及びスクロールコンプレッサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27023994A JPH08105391A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | チップシール及びスクロールコンプレッサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08105391A true JPH08105391A (ja) | 1996-04-23 |
Family
ID=17483498
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27023994A Pending JPH08105391A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | チップシール及びスクロールコンプレッサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08105391A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| FR2817922A1 (fr) * | 2000-12-08 | 2002-06-14 | Sanden Corp | Compresseurs de type a volutes |
| EP1281869A3 (en) * | 2001-08-01 | 2003-07-02 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Scroll type compressor |
| CN1316163C (zh) * | 2003-05-26 | 2007-05-16 | 株式会社日立产机系统 | 滑动材料以及免加油涡旋压缩机 |
| JP2007211758A (ja) * | 2006-02-13 | 2007-08-23 | Sanden Corp | スクロール型圧縮機 |
| US7640841B2 (en) | 2006-01-05 | 2010-01-05 | Saint-Gobain Performance Plastics Corporation | Annular seal and pump including same |
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