JPH0810613A - 自動車排ガス浄化用吸着材 - Google Patents

自動車排ガス浄化用吸着材

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JPH0810613A
JPH0810613A JP6153649A JP15364994A JPH0810613A JP H0810613 A JPH0810613 A JP H0810613A JP 6153649 A JP6153649 A JP 6153649A JP 15364994 A JP15364994 A JP 15364994A JP H0810613 A JPH0810613 A JP H0810613A
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JP
Japan
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zeolite
adsorbent
exhaust gas
ion
automobile exhaust
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JP6153649A
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Takayuki Kawae
孝行 川江
Akira Takahashi
章 高橋
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NGK Insulators Ltd
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NGK Insulators Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01N2240/00Combination or association of two or more different exhaust treating devices, or of at least one such device with an auxiliary device, not covered by indexing codes F01N2230/00 or F01N2250/00, one of the devices being
    • F01N2240/18Combination or association of two or more different exhaust treating devices, or of at least one such device with an auxiliary device, not covered by indexing codes F01N2230/00 or F01N2250/00, one of the devices being an adsorber or absorber
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01N2570/00Exhaust treating apparatus eliminating, absorbing or adsorbing specific elements or compounds
    • F01N2570/12Hydrocarbons

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  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 元素の電気陰性度が1.40以上のイオンが
少なくとも1種含まれたゼオライトからなる自動車排ガ
ス浄化用吸着材。 【効果】 HC吸着性能に優れ、触媒コンバーター等に
組み合わせて用いることにより大気中へのHC排出量を
大幅に低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車排ガス浄化用の
ゼオライト吸着材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等の排ガスを浄化するために用い
られる触媒コンバーターは、触媒が触媒作用を発揮する
ために所定温度以上に昇温されることが必要である。し
たがって、未だ触媒が十分に昇温していない自動車の始
動時(以下コールドスタート時という)には、未浄化の
排ガス有害成分が大気中に放出されることとなる。排ガ
ス中に含まれる炭化水素(HC)、一酸化炭素(C
O)、窒素酸化物(NOx)等の有害成分のうち、特に
HCは規制が強化されつつある上に、コールドスタート
時において多量に発生するため、コールドスタート時の
HCの放出を抑制することが重要な技術課題となってい
る。
【0003】最近ではゼオライトのHC吸着作用を利用
して排ガスを浄化する試みがなされており、例えば特開
平2−75327号公報には、排気系に、浄化触媒を配
置し、その上流側に吸着材としてY型ゼオライト又はモ
ルデナイトを配置した自動車排気ガス浄化装置が示され
いる。また、特開平2−111438号公報には、アル
カリ金属陽イオン等の陽イオンを含むモルデナイト又は
Y型ゼオライトを担体にコート後、上記陽イオンを水素
イオンにイオン交換したHC吸着材が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ゼオラ
イトを吸着材としたコンバーターは、ゼオライトのH
C脱離温度と触媒作用温度との差が大きく、ゼオライト
吸着材の温度が触媒作用温度に達する前にHCの脱離が
開始してしまうこと、排ガス中で高温にさらされるた
め熱劣化が生ずること、排ガス中に含まれる水分が優
先的に吸着されてHCの吸着量が低下すること、コー
ルドスタート時には多種類のHCが発生するが、すべて
の種類のHCを吸着するのは困難であること等の問題を
かかえている。
【0005】例えば、上記特開平2−75327号公報
記載の装置では、浄化触媒の上流側で吸着材によってH
Cが吸着されても、浄化触媒が十分な作用温度に達する
前に、暖機とともに吸着材からHCが脱離し、その結果
相当量のHCが未浄化のまま浄化触媒を通過してしまう
という問題がある。また、上記特開平2−75327号
公報及び特開平2−111438号公報記載のものにお
いては、ゼオライトとしてモルデナイト又はY型ゼオラ
イトを用いているため熱的耐久性に乏しく、自動車排ガ
ス中では構造破壊が生じやすい。更に、これらのゼオラ
イトは親水性であるため水分が存在する自動車排ガス中
では優先的に水を吸着しHCの吸着量が低下するという
問題がある。
【0006】本発明は、これら従来のゼオライト吸着材
がかかえる問題点に鑑みてなされたものであり、HCの
吸着力、耐熱性等を向上させ、排ガス中のHCの浄化能
力を大きく改善させた自動車排ガス浄化用吸着材を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、元素の
電気陰性度が1.40以上のイオンが少なくとも1種含
まれたゼオライトからなることを特徴とする自動車排ガ
ス浄化用吸着材、が提供される。また、本発明によれ
ば、元素の電気陰性度が1.40以上の軟酸又は中間の
酸であるイオンが少なくとも1種含まれたゼオライトか
らなることを特徴とする自動車排ガス浄化用吸着材、が
提供される。また、本発明によれば、周期表のIB族元
素(Cu、Ag、Au)のイオンが少なくとも1種含ま
れたゼオライトからなることを特徴とする自動車排ガス
浄化用吸着材、が提供される。また、本発明によれば、
少なくともAgイオンが含まれたゼオライトからなるこ
とを特徴とする自動車排ガス浄化用吸着材、が提供され
る。また、本発明によれば、少なくともAgイオンとC
uイオンとが含まれたゼオライトからなることを特徴と
する自動車排ガス浄化用吸着材、が提供される。更に、
本発明によれば、上記吸着材のうちの少なくとも1種を
ハニカム構造体に被覆させてなる自動車排ガス浄化用吸
着材、が提供される。更にまた、本発明によれば、上記
吸着材のうちの少なくとも1種の粉末原料をハニカム状
に成形し、焼結させてなる自動車排ガス浄化用吸着材、
が提供される。
【0008】
【作用】本発明の自動車排ガス浄化用吸着材は、ゼオラ
イト中に、元素の電気陰性度が1.40以上、好ましく
は1.80以上のイオンが少なくとも1種含まれたもの
である。このように、元素の電気陰性度が大きいイオン
は電子を引きつけやすいため、これをゼオライト中に含
ませることにより、ゼオライトとHC分子との相互作用
が大きくなり、この結果、HCの吸着力が向上して、H
C吸着量が増大するとともにHC脱離温度も高くなる。
【0009】元素の電気陰性度が1.40以上のイオン
としては、Al、Ti、V、Mn、Fe、Co、Ni、
Cu、Zn、Pd、Ag、Pt、Au等のイオンが挙げ
られるが、これらのうち軟酸又は中間の酸であるイオン
が好ましい。ここで「軟酸又は中間の酸」とは、気体の
金属単体Mを水和してイオン化する反応(M→Mn++n
-)のエンタルピーΔH0を価数nで割った値ΔH0
nが1.8(eV)以上のイオンをいう。価数nが等し
い金属を比較すれば、イオン化エネルギーは軟らかい金
属ほどより正の大きい値をとる。また、水和エンタルピ
ーは、水のような極性の大きい溶媒中では、軟らかい金
属ほど負の大きい値となる。実際には、価数nの違いを
考慮に入れて、ΔH0/nが大きいほど軟らかく、小さ
いほど硬い金属イオンである。本発明において特に良好
な効果の認められたイオンはΔH0/nが1.8(e
V)以上のイオンであり、3.0(eV)以上であるこ
とがより好ましい。具体的には、Co2+、Ni2+、Zn
2+、Cu2+、Cu+、Ag+、Au+、Fe2+等が挙げら
れる。酸としての硬さが軟らかい程、原子半径は大き
く、分極率は高くなるので、これらのような軟酸又は中
間の酸であるイオンを少なくとも1種含ませることによ
りトルエンやプロピレン等のHCとのオーバーラップ部
分が大きくなり吸着力が強くなる。
【0010】また、上記イオンとして、周期表のIB族
元素(Cu、Ag、Au)のイオンを少なくとも1種含
ませることにより、水分の存在下でもHCに対する高い
吸着性を発揮し、更にこれらのイオンは150℃以上の
温度にて触媒作用も発現する。これらIB族元素のイオ
ンのうちでもCu、Agのイオンが好ましく、より高温
までより多くのHCを吸着するという意味ではAgイオ
ンが特に好ましい。更に、AgイオンはO2が存在しな
い条件下でも、O2が存在する場合と同様の吸着量を示
すため、自動車排ガス中のような燃料リッチの雰囲気に
さらされやすい条件下でも優れた吸着能力を示す。ま
た、ゼオライト中にAgイオンとCuイオンを同時に存
在させると、Agイオンによる吸着性能向上効果とCu
イオンによる吸着・触媒性能向上効果をともに生かすこ
とができ、低温から高温までの広い温度範囲において優
れた浄化性能を示す。更に、2種のイオンが存在するこ
とによって各々のイオンが凝集するのを防ぎ、耐熱性の
向上にもつながる。
【0011】次に、上記のようなイオンを含有させるゼ
オライトとしては、耐熱性の観点から、SiO2/Al2
3比がモル比で40以上、好ましくは80以上、より
好ましくは100以上である高シリカゼオライトが好適
に使用できる。上記イオンをイオン交換法によってゼオ
ライトに担持させる場合には、SiO2/Al23比が
小さい方がよいが、本発明の吸着材は高温の排ガス中で
使用されるので、耐熱性を優先して高シリカゼオライト
を用いることが、吸着材の熱劣化を防止するために好ま
しい。なお、バイパス方式もしくは床下等に設置して用
いる場合には、SiO2/Al23比が40以上であれ
ばよいことが確認されている。このような高シリカゼオ
ライトとしては、具体的にはZSM−5、USY、β−
ゼオライトが挙げられ、これらのいずれかに上記のイオ
ンを含ませて本発明の吸着材とすることが好ましい。
【0012】ゼオライト中の上記イオンの含有形態とし
ては、イオン交換法による担持や含浸法による担持など
が挙げられ、また、ゼオライトに担持されるイオンの存
在位置(配位形態)としてはゼオライト酸素に対して平
面四配位であることが、HCの吸着能力向上の観点から
好ましい。原因は不明であるが、このように平面に配位
した場合には上下に空隙があり、HCが近くまで接近し
やすいため、HCの吸着力が向上するものと考えられ
る。イオンの存在位置をゼオライト酸素に対して平面四
配位とするには、ゼオライトにイオンを担持させる際に
使用する金属塩のアニオンのサイズを立体的に大きくし
たり、イオンの解離度合の小さい塩を用いる等により、
陽イオンが立体的に障害のある五配位や六配位サイトに
接近しにくくなるようにして、平面四配位位置に存在す
るイオンを増やすといった方法を用いることができる。
この際に用いる金属塩としては、具体的には、酢酸塩等
の有機酸塩が好ましい。
【0013】また、ゼオライトのイオン含有率が小さい
とHCの脱離温度向上に対して効果が薄いので、ゼオラ
イトのイオン含有率はゼオライト中のAl原子に対して
20%以上であることが好ましく、40%以上であると
より好ましい。なお、イオン交換によりゼオライト中に
イオンを含有させる場合、そのイオン交換率は、イオン
交換時に用いる金属塩溶液の濃度を高くしたり、イオン
交換の時間を長くすることによって、大きくすることが
できる。また、一定濃度の金属塩溶液で一定時間イオン
交換し、ろ過後、再び新しい金属塩水溶液を用いて同様
にイオン交換するという作業を繰り返し行う場合には、
新液でのイオン交換回数を多くすることで、イオン交換
率を大きくすることが可能である。
【0014】また、本発明においては、ゼオライト中
に、更にMg、Ca、Sr、Ba、Y、La、Ti、C
e、Mn、Fe、Cr、Ni、Znの各種イオンから選
ばれる少なくとも1種のイオン、好ましくはMg、C
a、Fe、Crのイオンのうちの少なくとも1種のイオ
ンを含有させると、耐熱性が向上し望ましい。また、ゼ
オライト中に、更に少なくとも1種の貴金属を含有させ
ると、より高い触媒活性を示し、低温から高温まで広い
温度範囲において優れた浄化作用を示す。この場合の貴
金属としては、Pt、Rh、Pdが好適に使用できる。
また、貴金属は、熱的安定性の点でイオン交換法により
担持させるのが好ましい。
【0015】本発明の吸着材の形態としては特に限定さ
れず、ビーズ、ペレット、ハニカム、リング状等の任意
の形態で用いられるが、圧力損失や耐熱衝撃性等の点か
らハニカム状とするのが好ましい。具体的には上述した
イオンが含まれたゼオライトからなる吸着材のうちの少
なくとも1種を、コーディエライトやフェライト系ステ
ンレス等からなるハニカム構造体(単体)に被覆したも
のや、上記吸着材のうちの少なくとも1種の粉末原料を
ハニカム状に成形し、焼結させてなるものがよい。な
お、「ハニカム構造体」とは、隔壁によって仕切られ
た、ガス流れ方向に実質的に平行な多数の貫通孔を有す
る構造体をいう。
【0016】ZMS−5、USY、β−ゼオライトなど
のゼオライトは1種だけでなく複数種組み合わせて用い
ることもでき、ハニカム構造体に被覆する場合には、こ
れらを混合してあるいは層状に被覆することができる。
例えば、細孔径が約0.55nmと比較的小さな細孔をも
つZMS−5はトルエン分子径以下の小分子のHCの吸
着に有利であり、細孔径が約0.74nmと比較的大きな
細孔をもつUSYはm-キシレン以上の大分子のHCの
吸着に有利である。また、β−ゼオライトは細孔径が約
0.55nmと約0.70nmのバイモーダルな細孔を有し
ているので、小分子及び大分子双方とも比較的良好に吸
着できる。以上のように、細孔径の異なる複数種のゼオ
ライトを任意に組み合わせて用いることにより分子径の
異なる種々のHCのほとんどすべてを吸着させることが
できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0018】実施例1〜19、比較例1〜7 [吸着材の作製]下記表1に挙げた各種ゼオライト及び
金属塩を用い、イオン交換法又は含浸法にて、表2〜4
に示すような種々の吸着材(実施例1〜19、比較例1
〜7)を作製した。イオン交換法又は含浸法による作成
手順を以下に示す。
【0019】イオン交換法による作製手順:ゼオライト
粉末、金属塩及び脱イオン水をそれぞれ所定量秤量し
て、溶液濃度が0.05〜0.2mol/lとなるよう調合
し、80〜90℃の温度に保持して、攪拌しながら2時
間(1回当たり)のイオン交換処理を行う。ろ過後、再
び新液を用いて同様にイオン交換するという作業を3〜
5回繰り返す。次いで、脱イオン水を用い50℃で15
分間(1回当たり)洗浄後、ろ過するという作業を5〜
10回繰り返した後、空気中100℃で10時間乾燥す
る。更に、大気中550℃で1時間仮焼し、所望のイオ
ンでイオン交換されたイオン交換ゼオライト粉末を得
る。
【0020】得られたイオン交換ゼオライト粉末に、ア
ルミナ固形分2.5重量%のアルミナゾルと水を加え、
ボールミルにて20時間湿式解砕し、担持用スラリーを
得る。次いで、日本碍子(株)製のコーディエライト質ハ
ニカム単体(四角セル、セル密度400セル/in2(62
セル/cm2)、リブ厚4mil(102μm)、ハニカム容量2
6cc)を、得られた担持用スラリーに浸漬して、担持量
0.16g/ccとなるよう被覆し、その後乾燥を経て、大
気中550℃で1時間焼成して、吸着材を得る。
【0021】含浸法による作製手順:ゼオライト粉末、
金属塩及び脱イオン水をそれぞれ所定量秤量して、溶液
濃度が0.05〜0.2mol/lとなるよう調合し、80
〜90℃の温度に保持して、2時間の含浸処理を行う。
次いで、空気中100℃で10時間乾燥し、更に、大気
中550℃で1時間仮焼して、所望のイオンが含浸担持
されたイオン担持ゼオライト粉末を得る。得られたイオ
ン担持ゼオライト粉末を、上記イオン交換法による作製
手順で示したのと同様にしてハニカム単体に被覆し、焼
成して、吸着材を得る。
【0022】
【表1】
【0023】[吸着材の評価]上記のようにして得た実
施例1〜19及び比較例1〜7の吸着材について、各種
測定条件(排ガス雰囲気、吸着材の入口ガス温度)にお
ける排ガス中のHCの吸着割合を調べ、吸着性能を評価
した。評価には、図1に示すような試験装置を用い、評
価ガスとしてコールドスタート時の実機排ガスを模擬し
たHC:4500ppm(カーボン基準)、CO2:16
%、O2:0.77%、CO:2%、H2:0.33%、
2O:10%、NO:1500ppm、及び残余量のN2
からなる組成(ただし、H2OとNOは含まない場合有
り;表2〜4参照)のモデルガスを用いた。このモデル
ガスを、総ガス流量17l/minで吸着材に通し、吸着材
を通した後のガス中のHC排出量を150秒間にわたっ
て測定した。吸着割合は下記数1を用いて算出した。得
られた結果を表2〜4に示す。
【0024】
【数1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】
【表4】
【0028】上記表2〜表4に示す結果のとおり、元素
の電気陰性度が1.4以上のイオンが含まれたゼオライ
トからなる実施例1〜19の吸着材は、元素の電気陰性
度が1.4未満のイオンが含まれたゼオライトからなる
比較例1〜7の吸着材に比して高い吸着性能を示し、特
に高温側においてその差が顕著であった。また、実施例
の内でも、軟酸又は中間の酸であるイオン、とりわけI
B族元素のイオンを含むものや、更に貴金属等のイオン
を加えたものは、特に良好な吸着能を示した。
【0029】実施例20〜27 [吸着材の作製]ゼオライトの種類やSiO2/Al2
3比が吸着性能、特に耐久性に与える影響を調べるた
め、上記実施例1〜19、比較例1〜7に示した作製手
順に準じて、表5に示す実施例20〜27の吸着材を得
た。なお、イオン交換又は含浸に用いた金属塩は、Ag
+及びCu2+のいずれについても酢酸塩とした。
【0030】[吸着材の評価]上記のようにして得た実
施例20〜27の吸着材について、実施例1〜19、比
較例1〜7と同様にHC吸着性能を評価した。次いで、
吸着材の熱的耐久性を調べるため、排気量2000ccの
エンジンを用い、吸着材の入口ガス温度が750℃にな
るようにして100時間運転するという耐久試験を行
い、その後、再び実施例1〜19、比較例1〜7と同様
に評価を行った。得られた結果(耐久前及び耐久後)を
表5に示す。
【0031】
【表5】
【0032】上記表5に示す結果より、SiO2/Al2
3比の高いゼオライトを用いた場合には、耐久試験前
と比較した耐久試験後の200℃における吸着割合の低
下が小さく、耐久性に優れていた。
【0033】実施例28〜31 [吸着材の作製]ゼオライト中に含まれるイオンの配位
形態(配位全体に占める平面四配位(ゼオライト酸素に
対して)の割合)が吸着性能に与える影響を調べるた
め、上記実施例1〜19、比較例1〜7に示した作製手
順に準じて、表6に示す実施例28〜31の吸着材を得
た。ただし、実施例28、30及び31はCu2+塩とし
て酢酸銅を使用し、実施例29はCu2+塩として硝酸銅
を使用した。また、表中の配位形態は、“Cu2+-cation
location and reactivity in mordenite and ZSM-5 :e.
s.r study”A.V.Kucherov, ZEOLITES, Vol.5(1985)にあ
るESRを用いた方法により決定した。
【0034】[吸着材の評価]上記のようにして得た実
施例28〜31の吸着材について、実施例1〜19、比
較例1〜7と同様にHC吸着性能を評価した。得られた
結果を表6に示す。
【0035】
【表6】
【0036】上記表6に示す結果のとおり、平面四配位
の割合が低い実施例29よりも、平面四配位の割合が高
い実施例28、30、31の方が良好な吸着性能を示し
た。
【0037】実施例32〜45、比較例8〜11 [吸着材の作製]耐熱性向上を目的とした各種第二イオ
ン(表7中の“イオン種類とイオン存在量”の欄の右列
に示すイオン)の添加効果を調べるため、上記実施例1
〜19、比較例1〜7に示した作製手順に準じて、表7
に示す実施例32〜45及び比較例8〜11の吸着材を
得た(表7中の“ゼオライト種類”につき、上記表1参
照)。
【0038】[吸着材の評価]上記のようにして得た実
施例32〜45及び比較例8〜11の吸着材について、
実施例20〜27と同様にして、耐久前後のHC吸着性
能を評価した。得られた結果を表7に示す。
【0039】
【表7】
【0040】上記表7に示す結果のとおり、元素の電気
陰性度が1.4以上のイオンが含まれた実施例32〜4
5においては、耐久後の吸着性能の落ち込みが比較的少
なく、第二イオンの添加による耐熱性向上効果が認めら
れるが、元素の電気陰性度が1.4未満のイオンが含ま
れた比較例8〜11は、耐久後の吸着性能の落ち込みが
大きく、第二イオンの添加によっても十分な耐熱性が得
られなかった。
【0041】実施例46 [吸着材の作製]実施例1と同様にしてイオン交換ゼオ
ライト粉末を得た。次いで、得られたイオン交換ゼオラ
イト粉末70重量%に、多糖類系バインダー5重量%及
びベンナイト25重量%を加えて混合し、更に脱イオン
水40重量%を加えて混練したものを押出成形して、ハ
ニカム成形体を得た。これを大気中500℃で3時間焼
成して、イオン交換ゼオライト自身によってハニカム構
造体が構成された実施例46の吸着材を得た。
【0042】[吸着材の評価]上記のようにして得た実
施例46の吸着材について、実施例1〜19、比較例1
〜7と同様にHC吸着性能を評価した。なお、評価に用
いたモデルガスは、H2O:10%及びNO:1500p
pmをともに含むものである。得られた結果を表8に示
す。
【0043】
【表8】
【0044】上記表8に示す結果のとおり、担体を用い
ず、イオン交換ゼオライト自身によって構成した吸着材
も良好な吸着性能を発揮した。
【0045】実施例47、48 [吸着材の作製]排ガス中の酸素の有無によるゼオライ
トの吸着割合の変化について調べるため、上記実施例1
〜19、比較例1〜7に示した作製手順に準じて、表9
に示す実施例47、48の吸着材を得た(表9中の“ゼ
オライト種類”につき、上記表1参照)。
【0046】[吸着材の評価]上記のようにして得た実
施例47、48の吸着材について、実施例1〜19、比
較例1〜7と同様にHC吸着性能を評価した。なお、評
価に用いたモデルガスは実施例1〜19、比較例1〜7
と同じ組成であるが、ガス中の酸素の効果を明らかにす
るため、0.77%のO2を添加しない場合もあった。
得られた結果を表9に示す。
【0047】
【表9】
【0048】上記表9に示す結果のとおり、イオン交換
によってCu2+を含有させた実施例48の吸着材の場
合、O2無しの条件下では入口ガス温度300℃以上で
の吸着割合が低下するが、これに対し、イオン交換によ
ってAg+を含有させた実施例47の吸着材の場合は、
2無しの条件下でも吸着割合は低下しなかった。した
がって、Ag+を含むゼオライトは自動車排ガス中のよ
うな燃料リッチの雰囲気下でも良好な吸着性能を示すと
言える。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動車排
ガス浄化用吸着材は、HC吸着性能に優れ、触媒コンバ
ーター等に組み合わせて用いることにより大気中へのH
C排出量を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例において吸着材の評価に用いた試験装置
の構成を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C01B 39/02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 元素の電気陰性度が1.40以上のイオ
    ンが少なくとも1種含まれたゼオライトからなることを
    特徴とする自動車排ガス浄化用吸着材。
  2. 【請求項2】 元素の電気陰性度が1.40以上の軟酸
    又は中間の酸であるイオンが少なくとも1種含まれたゼ
    オライトからなることを特徴とする自動車排ガス浄化用
    吸着材。
  3. 【請求項3】 周期表のIB族元素(Cu、Ag、A
    u)のイオンが少なくとも1種含まれたゼオライトから
    なることを特徴とする自動車排ガス浄化用吸着材。
  4. 【請求項4】 少なくともAgイオンが含まれたゼオラ
    イトからなることを特徴とする自動車排ガス浄化用吸着
    材。
  5. 【請求項5】 少なくともAgイオンとCuイオンとが
    含まれたゼオライトからなることを特徴とする自動車排
    ガス浄化用吸着材。
  6. 【請求項6】 前記ゼオライトのSiO2/Al23
    がモル比で40以上である請求項1〜5のいずれかに記
    載の自動車排ガス浄化用吸着材。
  7. 【請求項7】 前記ゼオライトの種類がZSM−5、U
    SY、β−ゼオライトのいずれかである請求項1〜6の
    いずれかに記載の自動車排ガス浄化用吸着材。
  8. 【請求項8】 前記ゼオライトに含まれるイオンの存在
    位置がゼオライト酸素に対して平面四配位である請求項
    1〜7のいずれかに記載の自動車排ガス浄化用吸着材。
  9. 【請求項9】 前記ゼオライトのイオン含有率がゼオラ
    イト中のAl原子に対して20%以上である請求項1〜
    8のいずれかに記載の自動車排ガス浄化用吸着材。
  10. 【請求項10】 前記ゼオライト中に、更にMg、C
    a、Sr、Ba、Y、La、Ti、Ce、Mn、Fe、
    Cr、Ni、Znの各種イオンから選ばれる少なくとも
    1種のイオンが含まれた請求項1〜9のいずれかに記載
    の自動車排ガス浄化用吸着材。
  11. 【請求項11】 前記ゼオライト中に、更に少なくとも
    1種の貴金属が含まれた請求項1〜10のいずれかに記
    載の自動車排ガス浄化用吸着材。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11に記載の吸着材のうち
    の少なくとも1種をハニカム構造体に被覆させてなる自
    動車排ガス浄化用吸着材。
  13. 【請求項13】 請求項1〜11に記載の吸着材のうち
    の少なくとも1種の粉末原料をハニカム状に成形し、焼
    結させてなる自動車排ガス浄化用吸着材。
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