JPH08109046A - 高抵抗透明導電膜の安定化方法 - Google Patents

高抵抗透明導電膜の安定化方法

Info

Publication number
JPH08109046A
JPH08109046A JP26617894A JP26617894A JPH08109046A JP H08109046 A JPH08109046 A JP H08109046A JP 26617894 A JP26617894 A JP 26617894A JP 26617894 A JP26617894 A JP 26617894A JP H08109046 A JPH08109046 A JP H08109046A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
resistance
sheet resistance
test
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26617894A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Saito
一徳 斉藤
Yasuhiro Seta
康弘 瀬田
Kazumasa Takizawa
一誠 滝沢
Kiyoshi Kawamura
潔 河村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Soda Co Ltd filed Critical Nippon Soda Co Ltd
Priority to JP26617894A priority Critical patent/JPH08109046A/ja
Publication of JPH08109046A publication Critical patent/JPH08109046A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Manufacturing Of Electric Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】透明ガラス基板上に、屈折率1.7〜2.2、
膜厚10〜30nmの透明導電膜を成膜したガラスの加
熱によるシート抵抗値変化を抑制し、かつ通電耐湿試験
でのリニアリティ値が2%以上に増大しない安定化した
透明導電膜を作成する方法を提供する。 【構成】透明ガラス基板上の透明導電膜の上に、二酸化
珪素膜を2〜100nmオーバーコートすることを特徴
とする透明導電膜の安定化方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透明導電膜付ガラス、及
び透明導電膜の成膜方法に関するものであり、特にタッ
チパネルの透明電極として用いられる高抵抗で均一性に
優れた透明導電膜の成膜方法に関する。
【0002】
【従来の技術】スズをドープした酸化インジウム膜(I
TOと称す)やフッ素をドープした酸化スズ膜(FTO
と称す)、アンチモンをドープした酸化スズ膜(ATO
と称す)、アルミニウムをドープした酸化亜鉛膜、イン
ジウムをドープした酸化亜鉛膜はその優れた透明性と導
電性を利用して、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネ
ッセンスディスプレイ、面発熱体、タッチパネルの電
極、太陽電池の電極等に広く使用されている。この様に
広い分野で使用されると、使用目的によって抵抗値、透
明度は種々のものが要求される。すなわち、フラットパ
ネルディスプレイ用の透明導電膜では低抵抗、高透過率
のものが要求されるが、タッチパネル用の透明導電膜で
は逆に高抵抗、高透過率の膜が要求される。特に最近開
発されて市場の伸びが期待されるペン入力タッチパネル
用の導電膜は、位置の認識精度が高くなくてはならない
ことから、シート抵抗が200〜3000Ω/□といっ
た高抵抗でかつ抵抗値の均一性に優れた膜であることが
要求される。
【0003】抵抗値の均一性を評価する方法として、リ
ニアリティ試験がある。この方法は透明導電膜の向かい
合った2辺に銀ペースト等で低抵抗の電極を作成し、両
電極間に1〜10Vの直流電圧を印加する。この時、両
電極の間隔をD、印加電圧をVとする。透明導電膜の任
意の点について、マイナスの電極からの距離をd、マイ
ナスの電極とその点の電位差をvとすると(d/D−v
/V)×100をリニアリティ(%)と定義する。リニ
アリティ値は位置と、検出した電位差から計算した位置
とのずれを定義する量であり、文字や図形を認識する目
的で製作されるタッチパネルでは通常リニアリティ値で
±2%以内の抵抗値のバラツキであることが要求され
る。更に、液晶ディスプレイの上に置くことから高透過
率の膜であることが要求される。通常、高透過率を達成
する方法は膜厚を薄くすることであった。しかしなが
ら、膜厚を薄くしすぎると抵抗の安定性が悪くなり、種
々の条件で環境試験を行うとリニアリティ値が増大する
ために、高透過率と抵抗の安定性を両立することは困難
なことであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ITO、FTO、AT
O、酸化亜鉛膜等の透明導電膜材料はいずれも屈折率が
基板ガラスの屈折率(ソーダライムガラスでは1.5
2)より高く(1.7〜2.2)、透明導電膜の膜厚を
厚くすると基板との界面での反射が大きくなり、可視光
透過率が低下する。高透過率の膜を得ようとする場合は
膜厚を薄くする必要があるが、人間の目に感度良く感知
される550nm波長で85%の透過率を得ようとする
と膜厚は30nm以下の膜厚にする必要があり、89%
の透過率の場合には膜厚を20nm以下の膜厚にする必
要がある。膜厚を30nm以下まで薄くすると、温度変
化や湿度変化の影響を受けて抵抗値が変動しやすくな
り、面内の抵抗値の均一性が悪化する。従って、種々の
条件で環境試験を行うと抵抗値の均一性の悪化によりリ
ニアリティ値が増大してしまう。
【0005】一般に行われる環境試験は多く、150〜
250℃で30〜60分といった高温−短時間試験、8
0〜100℃で100〜300時間といった中温度−長
時間試験、50〜80℃、90〜100%RHで100
〜300時間といった中温度−高湿度−長時間試験、更
に5〜10V直流電圧を印加して30〜80℃、90〜
100%RHで100〜300時間といった通電下−中
温度−高湿度−長時間試験や−50〜−20℃で100
〜300時間といった低温度−長時間試験がある。これ
らの環境試験によって抵抗が変動しても、面内全ての抵
抗が均一に変動するならば、リニアリティ値は変動せず
増大しないが、高温試験では酸素の出入りによって導電
膜のキャリア密度が変化するために抵抗値の変動が大き
く、リニアリティ値は増大する傾向を示す。また、高湿
度試験では水分の吸着によって抵抗が変化することが度
々ありこの場合もリニアリティ値は増大する傾向を示
す。通電下−中温度−高湿度−長時間試験(通電耐湿試
験と称す)ではプラス電極とマイナス電極付近での抵抗
変動の仕方が異なるためにリニアリティ値は顕著に増大
する傾向を示す。すなわち、プラス電極付近では酸化反
応が起こり導電膜が高抵抗化するのに対し、マイナス電
極付近では還元反応が起こり、導電膜は低抵抗化する。
そのために、導電膜の面内抵抗は高抵抗の部分と低抵抗
の部分が生じ、その結果リニアリティ値は±2%以上に
増大してしまう。
【0006】本発明は、前述の実情からみてなされたも
ので、種々の環境試験においてリニアリティが変化をし
ない、タッチパネル用の10〜30nmの膜厚の安定化
された透明導電膜を作成する方法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは通電耐湿試
験等の環境試験でリニアリティ値が増大しない方法につ
いて鋭意検討した結果、透明導電膜上を二酸化珪素の薄
膜で覆う方法により、抵抗安定性の良好な透明導電膜が
得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は、(1)透明ガラス基板上
に形成した透明導電膜の表面を二酸化珪素の薄膜で覆う
ことを特徴とする透明導電膜の安定化方法、(2)上
記、二酸化珪素膜中にホウ素、フッ素、リンの3種の元
素のうち少なくとも1種の元素を含有することを特徴と
する方法、(3)透明導電膜のシート抵抗値が、200
〜3000Ω/□、リニアリティ値が±2%以内である
上記の透明導電膜の安定化方法およびそれらの方法によ
り作製された透明導電膜付ガラスを用いることを特徴と
するタッチパネルである。以下、本発明を詳細に説明す
る。
【0009】本発明の基板上に形成される透明導電膜と
しては、ITO、FTO、ATO、AlドープZnO、
InドープZnO等が用いられるが、本発明の範囲はこ
れに限定されるものではない。
【0010】通常一般的に用いられている安価なソーダ
ライムガラス(SLGと称す)を基板とした場合、シー
ト抵抗が200〜3000Ω/□の導電膜で実用的な膜
厚は10〜30nmであり、この膜厚での抵抗安定性は
良いとは言えず種々の環境試験を行うと、抵抗値が変動
する。抵抗値が変動する原因は高温下での膜表面の酸素
の授受であったり、高湿度下での水分の吸着であった
り、通電高湿度下での電解酸化、還元等であり、外部環
境との相互作用の結果抵抗値が変動すると考えられる。
すなわち、導電膜に外部環境の影響を及ぼさないように
すれば、抵抗変動は起きず、リニアリティも変化しない
であろう。この様な観点から導電膜上に酸化防止膜や、
水分防止膜をオーバーコートすることによって目的が逹
せられると考え、導電性膜の抵抗を変化させず、且つ透
過率も低下しないオーバーコート膜について探索、検討
した。その結果、透明導電膜上に二酸化珪素膜をオーバ
ーコートする方法により、種々の環境試験下でも抵抗安
定性の良好な透明導電膜が得られることを見出した。
【0011】二酸化珪素膜はそれ自身でも、或いはフッ
素、ホウ素、リンの元素のうち少なくとも1種類以上の
元素をドープした膜でも用いることが出来る。二酸化珪
素は電気的には絶縁性の材料として知られているが、5
0nm以下の膜厚であれば導電性を示し、更に有機珪素
化合物を原料として膜中に有機基が残存した二酸化珪素
膜や、或いはディップ法等で成膜した後の焼成過程でマ
イクロポアを生じるような二酸化珪素膜は100nm以
下の膜厚でも電気伝導性を示すことを見出した。すなわ
ち、この様な二酸化珪素膜をオーバーコートすることで
透明導電膜のシート抵抗値を変動させることなく、外部
環境の影響を排除することが出来るのである。
【0012】二酸化珪素膜はそれ自身、透明導電膜表面
に酸素や水分が接触するのを妨害する役目をしており効
果が認められるが、二酸化珪素膜にホウ素、フッ素、リ
ン等の元素をドープすると疏水性や撥水性が付与され、
耐湿度特性が大幅に改善される。これらの元素のドープ
量は0.1〜20wt%であり0.5〜10%が好適に
用いられる。二酸化珪素オーバーコート膜の膜厚は、厚
すぎると導電性を低下させ高抵抗化してしまい、また薄
すぎる場合は各種環境試験での安定性改善の効果がなく
なるので2〜100nm、望ましくは5〜50nmの膜
厚でオーバーコートする。
【0013】膜の成膜法は、スパッター法、CVD法、
プラズマCVD法、パイロゾル法、ディップ法、スピン
コート法、印刷法等の一般的な成膜方法を採用すること
が可能である。ホウ素、フッ素、リンの添加方法として
は、二酸化珪素膜の成膜時に添加すれば良い。例えば、
スパッター法ではターゲット中にホウ素、フッ素、リン
の化合物(B2O3,NH4BF4,NH4F,NH4PF6,P2O5等)を添加
し、CVD法では気化し易い有機ホウ素化合物、有機フ
ッ素化合物、有機リン化合物を原料に添加し、ディップ
法では原料溶液中にこれらの元素の化合物を添加してや
れば良い。ホウ素化合物としては、B(OCH3)3,B(OC
2H5)3,B(OC4H9)3,B(OC6H5)3,B(OC16H33)3,B(C4H9)3,B(O
H)3、フッ素化合物としては、NH4F,CF3CH2OH,CF3COOH,C
6H5CF3,CF3C6H4CH2OH,C4F9(CH2)2Si(OCH3)3,CF3(CH2)2S
i(OCH3)3,C4F9(CH2)2Si(OC2H5)3、リン化合物として
は、PO(OC2H5)3,PO(CH3)3,PO(C6H5)3,P(OCH3)3,P(OC
2H5)3,P(OC18H35)3,P(OC6H5)3を挙げることができる。
【0014】ディップ法、スピンコート法、印刷法で成
膜する場合は、成膜後200〜500℃で焼成するが、
焼成温度が高いほど膜は緻密化し絶縁性が高くなり、焼
成温度が低いほど膜中に有機物が残存しやすく、絶縁性
が低くなるので膜厚と焼成温度をマッチングする必要が
ある。膜厚が50〜100nmの場合は100〜200
℃、膜厚が30〜50nmの場合は200〜300℃、
膜厚が30nm以下の場合は300℃以上の焼成温度を
選択するのが良い。
【0015】透明導電膜を成膜する方法としては、一般
に知られている方法を採用できる。即ち、スパッター
法、電子ビーム蒸着法、イオンプレーティング法、化学
気相成膜法(CVD法)、パイロゾル法、スプレー法、
ディップ法等で所定の材料を所定の厚さで成膜すること
で達成される。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。ただし、本発明はこれらに何ら限定されるもの
ではない。
【0017】実施例1 厚さ1mmで10cm角のソーダライムガラスを超音波
霧化による常圧CVD法(パイロゾル成膜法)成膜装置
にセットし450℃に加熱した。InCl3 のCH3
H溶液(濃度は0.25mol/l)にSnCl4 をI
nに対して10原子%添加した溶液を超音波により2.
5ml/min霧化させ基板に導入し、2分間成膜し
た。その後成膜装置より取り出し、空気中で冷却した。
得られた膜は膜厚21nmのITO結晶膜であった。こ
の膜のシート抵抗を9点測定したところ、平均550Ω
/□、比抵抗1.1×10-3Ωcmであった。シート抵抗
の均一性は、平均±45Ω/□以内であった。透過率は
550nmで90.0%を示した。引き続きSi(C2
5 O)4 のC2 5 OH溶液(濃度は0.5mol/
l)を超音波により2.2ml/min霧化させ基板に
導入し2分間成膜した。SiO2 の膜厚は30nmであ
った。シート抵抗と透過率を測定したところ、平均シー
ト抵抗580Ω/□、シート抵抗の均一性は±50Ω/
□以内であった。550nmの透過率は89.7%を示
した。この試料について耐熱試験と通電耐湿試験を行っ
た。耐熱試験は、200℃で1時間加熱後の抵抗変化を
測定したところ、シート抵抗は、平均600Ω/□であ
り、シート抵抗の均一性は、平均±53Ω/□以内であ
った。通電耐湿試験については以下のように行った。ま
ず、この試料の向かい合う辺に導電性の銀ペーストを5
mm幅で塗布し電極を作成した。この2本の電極に直流
5Vを印加してリニアリティを5列(15mm間隔)、
10点/列(8mm間隔)で測定したところ−0.2〜
0.4%の値であった。この試料の7V,40℃,95
%RHの条件下で240時間放置した後のリニアリティ
を測定したところ−0.1〜0.5%の値であり、±1
%以内の変化であった。
【0018】実施例2 実施例1のSiO2 成膜において、Si(C2 5 O)
4 のC2 5 OH溶液(濃度は0.5mol/l)にB
(OCH3 3 をSiに対して5mol%添加した原料
を用いた以外は実施例1と全く同様の方法で行った。B
ドープSiO2の膜厚は35nmであった。シート抵抗
と透過率を測定したところ、シート抵抗は、平均560
Ω/□であり、シート抵抗の均一性は、平均±48Ω/
□以内であった。透過率は550nmで89.6%を示
した。実施例1と同様に耐熱試験と通電耐湿試験を行っ
たところ、耐熱試験後のシート抵抗は、平均570Ω/
□であり、シート抵抗の均一性は、平均±50Ω/□以
内であった。通電耐湿試験前のリニアリティは−0.4
〜0.1%の値であった。この試料を7V,40℃,9
5%RHの条件下で240時間放置した後、試験前と同
じ条件でリニアリティを測定したところ−0.3〜0.
2%の値であり、ほとんど変化していなかった。
【0019】実施例3 実施例1のSiO2 成膜において、Si(C2 5 O)
4 のC2 5 OH溶液(濃度は0.5mol/l)にC
4 9 (CH2 2 Si(OCH3 3 をF/Si=5
mol%添加した原料を用いた以外は実施例1と全く同
様の方法で行った。FドープSiO2 の膜厚は27nm
であった。シート抵抗と透過率を測定したところ、シー
ト抵抗は、平均530Ω/□であり、シート抵抗の均一
性は、平均±48Ω/□以内であった。透過率は550
nmで89.8%を示した。実施例1と同様に耐熱試験
と通電耐湿試験を行ったところ、耐熱試験後のシート抵
抗は、平均540Ω/□であり、シート抵抗の均一性
は、平均±50Ω/□以内であった。通電耐湿試験前の
リニアリティは−0.2〜0.1%の値であった。この
試料を7V,40℃,95%RHの条件下で240時間
放置した後、試験前と同じ条件でリニアリティを測定し
たところ−0.1〜0.3%の値であり、ほとんど変化
していなかった。
【0020】実施例4 実施例1のSiO2 成膜において、Si(C2 5 O)
4 のC2 5 OH溶液(濃度は0.5mol/l)にP
O(OCH3 3 をP/Si=5mol%添加した原料
を用いた以外は実施例1と全く同様の方法で行った。P
ドープSiO2の膜厚は33nmであった。シート抵抗
と透過率を測定したところ、シート抵抗は、平均560
Ω/□であり、シート抵抗の均一性は、平均±54Ω/
□以内であった。透過率は550nmで89.6%を示
した。実施例1と同様に耐熱試験と通電耐湿試験を行っ
たところ、耐熱試験後のシート抵抗は、平均580Ω/
□であり、シート抵抗の均一性は、平均±56Ω/□以
内であった。通電耐湿試験前のリニアリティは−0.2
〜0.4%の値であった。この試料を7V,40℃,9
5%RHの条件下で240時間放置した後、試験前と同
じ条件でリニアリティを測定したところ−0.1〜0.
6%の値であり、±1%以内の変化であった。
【0021】実施例5 実施例1においてITO膜のかわりに以下の方法でFT
O膜を成膜した。原料はSnCl4 のCH3 OH溶液
(濃度0.3mol/l)にNH4 FをF/Sn=5m
ol%添加した液を用いた。成膜温度は420℃、超音
波により2.0ml/min霧化し、2.5分間成膜し
た。得られた膜は膜厚24nmのFTO結晶膜であっ
た。この膜のシート抵抗を9点測定したところ、平均9
50Ω/□、比抵抗2.3×10-3Ωcmであった。シー
ト抵抗の均一性は、平均±88Ω/□以内であった。透
過率は550nmで88.7%を示した。その後、実施
例1と全く同様の方法でSiO2 成膜を行った。シート
抵抗と透過率を測定したところ、シート抵抗は、平均1
060Ω/□であり、シート抵抗の均一性は、平均±9
4Ω/□以内であった。透過率は550nmで88.4
%を示した。実施例1と同様に耐熱試験と通電耐湿試験
を行ったところ、耐熱試験後のシート抵抗は、平均10
80Ω/□であり、シート抵抗の均一性は、平均±98
Ω/□以内であった。通電耐湿試験前のリニアリティは
−0.4〜0.4%の値であった。この試料を7V,4
0℃,95%RHの条件下で240時間放置した後、試
験前と同じ条件でリニアリティを測定したところ−0.
3〜0.6%の値であり、±1%以内の変化であった。
【0022】比較例1 実施例1と同様の方法でITO成膜を行った。この膜に
オーバーコートをしないで実施例1と同様に耐熱試験と
通電耐湿試験を行ったところ、耐熱試験後のシート抵抗
は、平均740Ω/□であり、シート抵抗の均一性は、
平均±145Ω/□となった。通電耐湿試験前のリニア
リティは−0.3〜0.3%の値であった。この試料を
7V,40℃,95%RHの条件下で240時間放置し
た後、試験前と同じ条件でリニアリティ値を測定したと
ころ3.2〜4.4%に増大した。
【0023】比較例2 実施例5と同様の方法でFTO成膜を行った。この膜に
オーバーコートをしないで実施例5と同様に耐熱試験と
通電耐湿試験を行ったところ、耐熱試験後のシート抵抗
は、平均1240Ω/□であり、シート抵抗の均一性
は、平均±220Ω/□となった。通電耐湿試験前のリ
ニアリティは−0.4〜0.5%の値であった。この試
料を7V,40℃,95%RHの条件下で240時間放
置した後、試験前と同じ条件でリニアリティ値を測定し
たところ2.8〜4.2%に増大した。
【0024】ガラス基板にITO成膜しただけの膜(比
較例1)の耐熱性は悪く1.3倍程度にシート抵抗は増
加し、均一性も約±20%に悪化するのに対し、本発明
によるオーバーコートを行うと、オーバーコート後のシ
ート抵抗、均一性、透過率はそれほど変わらないのに、
耐熱試験後もシート抵抗は1.1倍以下に抑えられ、均
一性も±10%以内を維持する。更に、通電耐湿試験を
行った場合のリニアリティは、オーバーコートなしの膜
(比較例1)が2%以上の値に増大したのに、本発明の
オーバーコートにより、いずれも±1%以内のリニアリ
ティ値を示した。FTO膜についても同様の結果となり
効果が大きいことが示された。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法によ
り、加熱によるシート抵抗変化を抑制し、かつ通電耐湿
試験でリニアリティ値が増大しない安定性に優れた透明
導電膜付ガラスを作成することが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河村 潔 千葉県市原市五井南海岸12−8 日曹化成 株式会社生産技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明ガラス基板上に形成した透明導電膜の
    表面を二酸化珪素の薄膜で覆うことを特徴とする透明導
    電膜の安定化方法。
  2. 【請求項2】二酸化珪素膜中にホウ素、フッ素、リンの
    3種の元素のうち少なくとも1種の元素を含有すること
    を特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】透明導電膜のシート抵抗値が、200〜3
    000Ω/□、リニアリティ値が±2%以内である請求
    項1、2記載の透明導電膜の安定化方法。
  4. 【請求項4】請求項1、2および3に記載の方法により
    作製された透明導電膜付ガラスを用いることを特徴とす
    るタッチパネル。
JP26617894A 1994-10-05 1994-10-05 高抵抗透明導電膜の安定化方法 Pending JPH08109046A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26617894A JPH08109046A (ja) 1994-10-05 1994-10-05 高抵抗透明導電膜の安定化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26617894A JPH08109046A (ja) 1994-10-05 1994-10-05 高抵抗透明導電膜の安定化方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08109046A true JPH08109046A (ja) 1996-04-30

Family

ID=17427347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26617894A Pending JPH08109046A (ja) 1994-10-05 1994-10-05 高抵抗透明導電膜の安定化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08109046A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004327496A (ja) * 2003-04-21 2004-11-18 Asahi Glass Co Ltd 太陽電池およびその製造方法
JP2009140930A (ja) * 2001-10-19 2009-06-25 Asahi Glass Co Ltd 透明導電性酸化物膜付き基体および光電変換素子
WO2009119962A1 (en) * 2008-03-24 2009-10-01 Sungkyunkwan University Foundation For Corporate Collaboration Boron-doped zinc oxide based transparent conducting film and manufacturing method of thereof
CN111316398A (zh) * 2017-11-20 2020-06-19 国际商业机器公司 直接在非晶硅硬掩模上的构图

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009140930A (ja) * 2001-10-19 2009-06-25 Asahi Glass Co Ltd 透明導電性酸化物膜付き基体および光電変換素子
JP2004327496A (ja) * 2003-04-21 2004-11-18 Asahi Glass Co Ltd 太陽電池およびその製造方法
WO2009119962A1 (en) * 2008-03-24 2009-10-01 Sungkyunkwan University Foundation For Corporate Collaboration Boron-doped zinc oxide based transparent conducting film and manufacturing method of thereof
CN111316398A (zh) * 2017-11-20 2020-06-19 国际商业机器公司 直接在非晶硅硬掩模上的构图

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102324271A (zh) 一种结晶型ito透明导电薄膜及其制备方法
JPH08109043A (ja) 高抵抗透明導電膜付ガラス
US10167545B2 (en) Indium tin oxide thin films with both near-infrared transparency and excellent resistivity
JP2003109434A (ja) 透明導電フィルム及びタッチパネル
CN103102084A (zh) 一种宽波段高透过率ogs用玻璃及其制造方法
CN102723128A (zh) 柔性透明导电薄膜及其制造方法和触控面板
JPH08109046A (ja) 高抵抗透明導電膜の安定化方法
JPH09161542A (ja) 透明導電積層体およびこれを用いたタッチパネル
JP3545141B2 (ja) 透明導電積層体およびこれを用いたタッチパネル
JP2989886B2 (ja) アナログ式タツチパネル
JP4132191B2 (ja) 抵抗膜型透明タッチパネル用電極部材
JP3662958B2 (ja) タッチパネル
CN107315298A (zh) 一种褐色电致变色电荷存储电极及制备方法
JP2000113732A (ja) 透明導電膜とその製造方法、透明導電膜付き基板およびタッチパネル
JPH04230906A (ja) 透明導電積層体
JP2010020951A (ja) 透明導電膜の製造方法
JPH08109045A (ja) スズドープ酸化インジウム膜の安定化方法
JP3627273B2 (ja) 透明導電膜付き樹脂基板およびその製造方法
JPH07257945A (ja) 透明導電性積層体及びペン入力タッチパネル
KR102102548B1 (ko) 투명 전기 차폐층을 구비한 기판, 및 투명 전기 차폐층을 구비한 터치 스크린 디스플레이
JPH08109044A (ja) 透明導電性膜の安定化方法
JPH08119675A (ja) 安定化透明導電膜付ガラス
KR101174359B1 (ko) 금속층을 포함하는 다성분 금속산화물계 투명전극 및 그 제조방법
JPH07242442A (ja) 透明導電膜付ガラスおよび透明導電膜の成膜方法
JPH08132554A (ja) 透明導電性フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040331

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040621

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041018