JPH08109366A - 徐溶化剤及びそれを用いた芳香洗浄剤 - Google Patents

徐溶化剤及びそれを用いた芳香洗浄剤

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JPH08109366A
JPH08109366A JP20239995A JP20239995A JPH08109366A JP H08109366 A JPH08109366 A JP H08109366A JP 20239995 A JP20239995 A JP 20239995A JP 20239995 A JP20239995 A JP 20239995A JP H08109366 A JPH08109366 A JP H08109366A
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JP20239995A
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Osamu Ushio
理 牛尾
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Earth Corp
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Earth Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶出速度の水温依存性を低減し、効力の持続
期間を大幅に拡大すると同時に、経済性を向上させるこ
と。 【解決手段】 洗浄剤、芳香剤、に賦形剤や徐溶化剤等
を添加した混合物を混練して所定形状に成形され、貯水
槽に投入されることによって、貯水中に前記洗浄剤およ
び芳香剤を徐々に溶出する芳香洗浄剤において、ポリエ
チレングリコールジステアレートにヒドロキシプロピル
メチルセルロースを配合したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば水洗トイレ
の貯水槽に投入されることによって、貯水中に溶出させ
る洗浄剤および芳香剤の速度を調整する徐溶化剤及びそ
れを用いた芳香洗浄剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまで、水洗トイレの貯水槽に投入さ
れることによって貯水中に洗浄剤および芳香剤を徐々に
溶出させる芳香洗浄剤として、固形の種々のものが開発
されている。このような芳香洗浄剤は、貯水槽に投入し
た際に貯水槽の内底に沈み、少なくとも貯水の給排水時
の水流によって流動しない程度に貯水槽の内底に密着
し、表面から徐々に洗浄剤および芳香剤を溶出させると
ともに、これらの組成の溶出に際して、浮遊物や沈殿物
が生じないことが必要で、このような性能を満たすよう
に、配合成分の選定や配合率(組成)に工夫がこらされ
ている。
【0003】具体的には、芳香洗浄剤は、配合成分とし
て、貯水に溶出することによって貯水に所定の洗浄機能
を持たせる洗浄剤、貯水に溶出することによって芳香を
もたらす芳香剤、前記洗浄剤や芳香剤の配合物の成形性
を調整して固形化を容易にするための賦形剤、前記洗浄
剤や芳香剤の溶出速度を調整するための徐溶化剤、必要
に応じ生成する固形物の比重を水よりも大きくするため
の比重調整剤、成分の溶出を視認可能にするための水溶
性色素、等が使用される。
【0004】上記各固形剤に使用される素材としては、
香料、界面活性剤、染料、殺菌剤、消臭剤、漂白剤など
を例示しうる。
【0005】更に製品中には、必要に応じて、例えば、
蛋白汚れを分解するためのプロテアーゼ等の蛋白分解酵
素、金属イオンを封鎖するためのグルコン酸ソーダ、E
DTA、NTA等のキレート剤成分、調合時泡がみをな
くすためのシリコーン等の消泡剤、次亜塩素酸カルシウ
ム、塩素化イソシアヌル酸等の塩素系洗浄剤成分を添加
配合することもでき、また公知のpH調整剤、緩衝剤、
消毒剤、殺菌剤、脱塩素剤、漂白剤、比重調整剤等の添
加剤を加えることもできる。
【0006】上記比重調整剤は、製品の比重を調整する
ものであり、該比重調整剤としては、水溶性の真比重
1.50以上の無機化合物、例えば硫酸ナトリウム、硫
酸カルシウム、チオ硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸水素ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、スルファミン
酸等を有利に利用できる。
【0007】その配合量は、目的とする比重に応じて適
宜決定できるが、通常5〜50%とするのが妥当であ
る。
【0008】香料としては、芳香剤として使用されてい
る各種のものを1種単独で又は2種以上調合して用いる
ことができる。その具体例としては例えば天然植物精油
であるラベンダー、レモン油、ローズ油、スペアミント
油、グリーン油等、動物性香料であるムスク、シペット
等、合成香料であるアルデヒド類、ケトン類、エステル
類、之等の混合物等を例示できる。
【0009】上記香料の固形剤中への配合は、香料の種
類や香りの強度、得られる製品の大きさ等に応じて若干
異なるが、通常該製品中に約0.1〜50wt%の範囲
で含有される量とするのが好ましい。上記香料の配合量
が少なすぎると、香りが弱く、香りの持続性がなくな
る。またあまりに多量に配合する場合は、組成物の常温
固化が難しくなってくると共に組成物自体の堅牢性が低
下し、流水によって容易に溶出してしまう。特に好まし
い香料の配合量は約1〜20wt%とするのが良い。
【0010】色素は、固形薬剤自体の有効性の目安とす
るものであり、該色素としては、水溶性の染料例えはメ
チレンブルー、シアニンブルー、青色1号、黄色4号、
黄色5号、黄色202号、赤色106号、緑色3号、青
色202号、青色203号等を有利に利用できる。その
配合割合は色素の種類(色調、濃度)に応じて適宜決定
できるが、通常約0.5〜20wt%とするのが妥当で
ある。これが上記範囲を下回ると溶出液の呈色がうすく
なるか、呈色しないおそれがあり、清涼感、衛生感等が
発現されず、上記範囲を越えると、呈色が濃すぎてむし
ろ不快感を与えるおそれがある。なお、上記色素は使用
場面に応じて使用しなくても良い。
【0011】界面活性剤もしくは石鹸は、洗浄剤に主と
して寄与し、他に色素及び香料の徐溶性や組成物の堅牢
性にも影響を与える。特に香料に対しては、流水によっ
てこれを同時に溶出させ、結果として該香料の揮散面積
の拡大を企り得る。上記界面活性剤としては、広く公知
の各種のものを使用できる。その代表例としては、例え
ば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシ
エチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイエ
ーテル、ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテ
ル、ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート、
ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリ
エチレングリコールモノステアレート、ポリオキシエチ
レンジステアレート、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンブロックポリマー、脂肪酸グリセライド、脂肪
酸アルカノールアミド等を例示でき、また、アルキルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホ
ン酸マグネシウム、アルキル硫酸ナトリウム等のアニオ
ン性界面活性剤等を例示できる。これらは1種単独で用
いても良く、2種以上併用することもできる。之等のう
ちでは特にポリオキシエチレンジステアレート、ポリオ
キシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンノ
ニルフェノールエーテル等が好ましい。
【0012】上記界面活性剤は、約50〜95wt%、
好ましくは約60〜90wt%の範囲で配合されて、所
望の効果を奏し得る。これが50wt%に満たない場合
は、起泡性が劣り、洗浄効果が期待できず、また色素の
徐溶化が困難となり、組成物の堅牢性低下を招くおそれ
がある。95wt%を越える場合には、必然的に他の成
分、殊に香料の含有率が低下することとなり、これによ
る芳香性の発現が低下することとなる。
【0013】そして、例えば、ポリエチレングリコール
ジステアレート、牛脂肪酸モノグリセライド、POE
(ポリオキシエチレン)ノニルフェニルエーテル、硫酸
ナトリウム硫酸カルシウム、青色1号、調合香料を使用
したものが知られている。次に示す表1は、前記の配合
成分による芳香洗浄剤の配合率を示したものである。
【0014】
【表1】
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
芳香洗浄剤の製造に際しては、他社の競合商品に対して
より商品価値の高いものとするため、洗浄性能や芳香性
等の基本的な性能を向上させることは勿論、効力の持続
期間の拡大や、経済性の向上(商品価格の低減)を図る
ことが、重要なポイントになる。
【0016】そして、前述した効力の持続期間の拡大や
経済性の向上を図るためには、より安価な材料で必要な
性能を発揮し得るように配合成分や配合率の最適化を図
ること、貯水中への成分の溶出が必要最小限で済むよう
に徐溶化材を始めとする各成分の配合を工夫すること等
が必要になる。
【0017】このような観点で、本願発明者が表1に示
した従来の芳香洗浄剤を分析した結果、表1の芳香洗浄
剤は、130gの製剤で効力の持続期間が約60日で、
比較的に長期であるが、それでも、洗浄剤として用いる
場合の界面活性剤のPOEノニルフェニルエーテルの溶
出速度が必要以上で、徐溶化材等の配合を工夫すること
で、効力の持続期間を改善すると同時に経済性を向上さ
せる余地が残っていることが推察された。
【0018】ここに、溶出速度を遅延させるには、単純
には、徐溶化材の配合率を増大させることが考えられる
が、表1のもので使用しているポリエチレングリコール
ジステアレートを増やすことにより、若干の持続期間の
延長は見られるが、何倍も延長させることはできない。
また、製剤成分のバランスがくずれて、特に、インタン
ク製剤そのものの性能が発揮できなくなるため、単純に
配合率を増大させることができない。
【0019】また、従来のものは、溶出速度が貯水の水
温に依存し、水温の高くなる夏季には冬季よりも効力の
持続期間が短縮されてしまうという問題があった。
【0020】そこで、本発明の目的は上記課題を解消す
ることにあり、徐溶化剤として別の成分を添加すること
により、溶出速度の水温依存性を低減して水温の変動に
よる効力の存続期間の増減を防止することができ、ま
た、上記徐溶化剤を用い、効力の持続期間を大幅に拡大
すると同時に、経済性を向上させた芳香洗浄剤を提供す
ることである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる徐溶化剤
は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース及びその類縁
体を有効成分として含有したものである。
【0022】または、水溶性かつ常温で固体のポリエチ
レングリコール系化合物とヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース及びその類縁体を含有したものである。
【0023】または、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース及びその類縁体並びにアルキルベンゼンスルホン酸
の塩を含有することを特徴とする徐溶化剤。
【0024】本発明に係わる徐溶化剤を用いた芳香洗浄
剤は、貯水に溶出することによって貯水の所定の洗浄機
能を持たせる洗浄剤、貯水に溶出することによって芳香
をもたらす芳香剤、前記洗浄剤や芳香剤の配合物の成形
性を調整するための賦形剤、前記洗浄剤や芳香剤の溶出
速度を調整するための徐溶化剤等を混練して所定形状に
成形され、貯水槽に投入されることによって、貯水中に
前記洗浄剤および芳香剤を徐々に溶出する芳香洗浄剤で
あって、ポリエチレングリコール系化合物にヒドロキシ
プロピルメチルセルロース及びその類縁体が配合された
ものである。
【0025】または、貯水に溶出することによって貯水
の所定の洗浄機能を持たせる洗浄剤、貯水に溶出するこ
とによって芳香をもたらす芳香剤、前記洗浄剤や芳香剤
の配合物の成形性を調整するための賦形剤、前記洗浄剤
や芳香剤の溶出速度を調整するための徐溶化剤等が混練
して所定形状に成形され、貯水槽に投入されることによ
って、貯水中に前記洗浄剤および芳香剤を徐々に溶出さ
せる芳香洗浄剤であって、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース及びその類縁体並びにアルキルベンゼンスルホ
ン酸の塩を含有することを特徴とする芳香洗浄剤。
【0026】さらに、前記ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース及びその類縁体が全重量の1〜50wt%配合
されたものである。
【0027】本発明の上記構成によれば、溶出速度の水
温依存性が低減し、季節の変化等による水温の変動によ
って効力の存続期間が増減してしまうといった不都合の
発生を防止することができる。
【0028】また、必要な洗浄力を確保しつつ、洗浄剤
の溶出速度を遅延させて効力の持続期間を拡大すること
ができ、新たに添加したヒドロキシプロピルメチルセル
ロースの配合率を1〜50wt%にした場合には、効力
の持続期間を100gの製剤で約90日へと大幅に拡大
することができる。
【0029】しかも、新たに添加したヒドロキシプロピ
ルメチルセルロースは、原料コストが従来より使用され
ている徐溶化剤(ポリエチレングリコールジステアレー
ト)と同等で、芳香洗浄剤としての製造価格は従来品と
同等に抑えることができ、効力の持続期間が拡大された
分だけ、消費者サイドから見た経済性を向上させること
ができる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る芳香洗浄剤
の実施の形態を示したものである。この芳香洗浄剤1
は、水洗トイレの貯水槽2内に投入されることによっ
て、貯水3中に洗浄剤および芳香剤を徐々に溶出させる
もので、配合成分及び配合率を表2に示す。
【0031】
【表2】
【0032】上記表2に記載の配合割合で混合したポリ
エチレングリコールジステアレート及び/又はヒドロキ
シプロピルメチルセルロース及び/又は牛脂肪酸モノグ
リセライド及び/又はPOE(ポリオキシエチレン)ノ
ニルフェニルエーテル及び/又は硫酸カルシウムの混合
物を55〜77℃に加温熔融した後、スラリー状にす
る。そして該スラリー状の混合物に、青色1号及び調合
香料を添加して均質に混練した後、直方体形状の成形型
に注入し、冷却固化後に、成形型から取り出し適当な大
きさにカットして芳香洗浄剤1を得る。
【0033】なお、表2では、比較のため、従来の芳香
洗浄剤の配合率も対応して示している。
【0034】また、上記成型方法の他に、アルキルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム20部、アルキルベンゼンス
ルホン酸マグネシウム20部及びアルキル硫酸ナトリウ
ム40部のアルキルベンゼンスルホン酸の塩並びにヒド
ロキシプロピルメチルセルロース10部、青色1号5
部、調合香料5部を均一に混合後、60〜80℃で直方
体形状の押し出し成形型に注入し、冷却固化後に成形型
から取り出し適当な大きさにカットして芳香洗浄剤1を
得るようにしても良い。
【0035】上記芳香洗浄剤の性能を図るため、従来品
と比較しながら、重量、効力の存続期間、比重、貯水槽
2の内底への密着性、溶出速度の水温依存性を測定し
た。次の表3は、その測定結果を示したものである。
【0036】
【表3】
【0037】表3に示した測定項目のうち、効力の存続
期間は、フラッシングデータにより測定したものであ
る。ここで、フラッシングデータとは、1時間インター
バルで容器内に3リットルの水を充填する自動給水シス
テムによるデータである。溶出速度の水温依存性は、水
温が5℃、25℃、40℃の貯水槽に試料を投入して、
溶出の進行を観測することで測定した。
【0038】密着性とは、ロータンク内に製剤を投入
し、密着後(3〜6分後)、製剤をバネばかりにつけた
針金で引っ張り、タンク底面に密着している製剤をタン
クから動かすに要する力の最大値を示している。密着性
には、タンク底面に密着した製剤をタンク底面と水平方
向に動かすのに要する力(水平密着性)と、タンク底面
に密着した製剤をタンク底面と直交する方向に動かすの
に要する力(垂直密着性)とがある。
【0039】表3に示した測定項目は、垂直密着性を示
したものであるが、製剤が投入されるタンク内の水循環
を考慮すると、製剤には垂直方向よりも水平方向により
大きな力が加わる。このため、製剤の密着性は、水平密
着性がより重要となる。
【0040】以下、図2を参照して、水平密着性の測定
方法について述べる。図2に示されるように、容器11
に水道水を充填し、防露層13が積層されたロータンク
材15を容器11底に固定する。そして、タコ糸17の
一端が結び付けられた針金を製剤19に取り付け、その
後、この製剤19を防露層13上に静かに置いた後、タ
コ糸17の他端をゲージ21に固定する。
【0041】水平密着性を測定する場合は、製剤19に
水平方向の力を加えるべく、タコ糸17の他端は滑車2
3を介してゲージ21に固定される。なお、垂直密着性
を測定する場合は、製剤19に垂直方向の力を加えるべ
く、タコ糸17の他端は滑車23を介さずにゲージ21
に固定される。密着表示時間が経過した後、ゲージ21
を一定速度で垂直に引き上げ、製剤19が垂直方向に動
き始めたときのゲージ読みを垂直密着力、また製剤19
が水平方向に動き始めたときのゲージ読みを水平密着力
とする。
【0042】なお、測定時の水温は26〜27度、製剤
投入から防露層に置くまでの時間は約3秒、また、ゲー
ジはイマダ(株)製プッシュプルゲージを使用した。
【0043】表4は、上記測定方法により本発明の徐溶
化剤を含有する製剤A〜D及び比較例として上記徐溶化
剤を含有しない製剤E〜Hの水平密着性の測定結果を示
している。なお、製剤A〜D及び製剤E〜Hは、それぞ
れ表2に示された実施例及び従来品の配合成分で調合さ
れたものであり、それぞれ重量130、90、65及び
45gのときの測定結果を示している。
【0044】
【表4】
【0045】表4に示されるように、本発明の徐溶化剤
を含有する製剤A〜Dは、何れも密着力の許容値である
平均値150(gf)を上回り、良好な密着性を示すこ
とが確認された。
【0046】以上から、本発明に係わる芳香洗浄剤1に
よれば、溶出速度の水温依存性が低減し、季節の変化等
による水温の変動によって効力の存続期間が増減してし
まうといった不都合の発生を防止することができる。
【0047】また、必要な洗浄力を確保しつつ、洗浄剤
の溶出速度を遅延させて効力の持続期間を拡大すること
ができ、効力の持続期間を約90日へと大幅に拡大する
ことができる。測定した存続期間のばらつきは、僅かに
残っている水温依存性や芳香洗浄剤1の均質度等に起因
していると考えられる。
【0048】しかも、新たに添加したヒドロキシプロピ
ルメチルセルロースは、原料コストが従来より使用され
ている徐溶化剤(ポリエチレングリコールジステアレー
ト)と同等で、芳香洗浄剤としてのランニングコストは
従来品の半分以下に抑えることができ、効力の持続期間
が拡大された分だけ、消費者サイドから見た経済性を向
上させることができる。
【0049】なお、本願発明者は、徐溶化剤として新た
に添加したヒドロキシプロピルメチルセルロースの配合
率を種々に変えて、表3に示した各測定項目について同
様の測定を行った。その結果、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロースの配合率が、1wt%未満では溶出速度に
対する遅延効果が乏しく、顕著な持続期間の改善が見ら
れなかった。また、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
スの配合率が、50wt%を超えると、溶出速度に対す
る遅延効果がきき過ぎて、溶出速度が必要量以下に低下
して、洗浄力等が低下する傾向が見られた。また、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロースの配合率が、10〜2
0wt%とした場合には、必要十分な洗浄力を確保しつ
つ、効力の持続期間が80〜90日に拡大された。した
がって、ヒドロキシプロピルメチルセルロースの配合率
は、1〜50wt%の範囲に設定するのが妥当である。
【0050】また、水溶性色素や芳香剤の配合率も種々
に変えて、性状の変化を測定した。その結果、水溶性色
素は、2wt%未満の場合には着色が薄過ぎ、また、8
wt%を超えると、着色が濃くなり過ぎるため、2〜8
wt%の範囲に設定するのが妥当である。
【0051】また、香料は、配合率が20wt%を超え
ると混練物の固化が困難になり、また、経時安定性の低
下による香料のしみだしや持続日数の短縮といった不都
合が起こるため、20wt%以下にする必要がある。
【0052】なお、本発明に係わるヒドロキシプロピル
メチルセルロース及びその類縁体の組成式を以下の式に
示す。
【0053】
【化1】
【0054】また、上記ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース及びその類縁体の性状を表5に示す。
【0055】
【表5】
【0056】
【発明の効果】本発明の芳香洗浄剤によれば、溶出速度
の水温依存性が低減し、季節の変化等による水温の変動
によって効力の存続期間が増減してしまうといった不都
合の発生を防止することができる。また、必要な洗浄力
を確保しつつ、洗浄剤の溶出速度を遅延させて効力の持
続期間を拡大することができ、新たに添加したヒドロキ
シプロピルメチルセルロースの配合率を1〜50wt%
にした場合には、効力の持続期間を70〜90日へと大
幅に拡大することができる。
【0057】さらに、製剤の投入時に要求されるタンク
底面での水平方向の密着性を向上させることができる。
しかも、新たに添加したヒドロキシプロピルメチルセル
ロースは、原料コストが従来より使用されている徐溶化
剤(ポリエチレングリコールジステアレート)と同等
で、芳香洗浄剤としてのランニングコストは従来品の半
分以下に抑えることができ、効力の持続期間が拡大され
た分だけ、消費者サイドから見た経済性を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の芳香洗浄剤の使用状況の説明図であ
る。
【図2】芳香洗浄剤の密着力を測定方法を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 芳香洗浄剤 2 貯水槽 3 貯水 11 容器 13 防露層 15 ロータンク材 17 タコ糸 19 製剤 21 ゲージ 23 滑車

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒドロキシプロピルメチルセルロース及
    びその類縁体を有効成分として含有することを特徴とす
    る徐溶化剤。
  2. 【請求項2】 水溶性かつ常温で固体のポリエチレング
    リコール系化合物とヒドロキシプロピルメチルセルロー
    ス及びその類縁体を含有することを特徴とする徐溶化
    剤。
  3. 【請求項3】 ヒドロキシプロピルメチルセルロース及
    びその類縁体並びにアルキルベンゼンスルホン酸の塩を
    含有することを特徴とする徐溶化剤。
  4. 【請求項4】 貯水に溶出することによって貯水の所定
    の洗浄機能を持たせる洗浄剤、貯水に溶出することによ
    って芳香をもたらす芳香剤、前記洗浄剤や芳香剤の配合
    物の成形性を調整するための賦形剤、前記洗浄剤や芳香
    剤の溶出速度を調整するための徐溶化剤等が混練して所
    定形状に成形され、貯水槽に投入されることによって、
    貯水中に前記洗浄剤および芳香剤を徐々に溶出させる芳
    香洗浄剤であって、 ポリエチレングリコール系化合物にヒドロキシプロピル
    メチルセルロース及びその類縁体が配合されたことを特
    徴とする芳香洗浄剤。
  5. 【請求項5】 貯水に溶出することによって貯水の所定
    の洗浄機能を持たせる洗浄剤、貯水に溶出することによ
    って芳香をもたらす芳香剤、前記洗浄剤や芳香剤の配合
    物の成形性を調整するための賦形剤、前記洗浄剤や芳香
    剤の溶出速度を調整するための徐溶化剤等が混練して所
    定形状に成形され、貯水槽に投入されることによって、
    貯水中に前記洗浄剤および芳香剤を徐々に溶出させる芳
    香洗浄剤であって、 ヒドロキシプロピルメチルセルロース及びその類縁体並
    びにアルキルベンゼンスルホン酸の塩を含有することを
    特徴とする芳香洗浄剤。
  6. 【請求項6】 前記ヒドロキシプロピルメチルセルロー
    ス及びその類縁体が全重量の1〜50wt%配合された
    ことを特徴とする請求項4若しくは5に記載の芳香洗浄
    剤。
JP20239995A 1994-08-16 1995-08-08 徐溶化剤及びそれを用いた芳香洗浄剤 Pending JPH08109366A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1650549A2 (en) 1996-04-30 2006-04-26 Fuji Photo Film Co., Ltd Surface plasmon sensor
JP2010260800A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Kao Corp 液体含浸多孔性固形物の製造方法

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