JPH08110024A - ゴム系廃棄物の熱処理方法 - Google Patents

ゴム系廃棄物の熱処理方法

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JPH08110024A
JPH08110024A JP6245490A JP24549094A JPH08110024A JP H08110024 A JPH08110024 A JP H08110024A JP 6245490 A JP6245490 A JP 6245490A JP 24549094 A JP24549094 A JP 24549094A JP H08110024 A JPH08110024 A JP H08110024A
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JP
Japan
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waste
combustion
gas
thermal decomposition
residue
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Application number
JP6245490A
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English (en)
Inventor
Hideki Tanaka
秀基 田仲
Yoshiki Unno
芳樹 海野
Tadashi Ito
正 伊藤
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/12Heat utilisation in combustion or incineration of waste
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 系内で自己完結するように廃タイヤ等のゴム
系廃棄物を処理することができるようにする。 【構成】 ゴム系廃棄物Wを破砕処理する破砕工程1
と、破砕物W1を熱分解処理する熱分解工程2と、熱分
解残渣W2を金属残渣W3とカーボン残渣W4とに選別
する選別工程3と、選別されたカーボン残渣W4を粉砕
するカーボン粉砕工程4と、熱分解工程2で発生した熱
分解ガスGを精製し、精製ガスG1を熱分解工程2の燃
料として送出するガス処理工程5と、カーボン粉砕工程
4で粉砕された粉砕カーボンW5を、ガス処理工程5で
得られた回収油Kを燃料として燃焼処理する燃焼処理工
程6と、この燃焼処理工程6および熱分解工程2で発生
した燃焼排ガスG3,G4から廃熱を回収する廃熱回収
工程7とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばタイヤや物品移
送用のゴムベルト等、金属が混在してなるゴム系の廃棄
物の熱処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用のタイヤやチューブ、高圧ゴムホ
ース、物品移送用のゴムベルト、さらにはゴム製の履物
等は、通常補強のために鋼線等の金属材料が埋設されて
いることが多い。このような金属が混在したゴム製品の
廃棄物(以下ゴム系廃棄物という)は、例えばそれがタ
イヤの場合は、原形利用で再生タイヤに再生加工された
り、そのまま海中に沈めて魚礁に利用されたり、あるい
は所定サイズに裁断し、金属を除去してからゴム粉に加
熱成形を施し、歩道に敷設する舗装用のブロックとして
利用されること等があるが、このような用途への適用量
は非常に少なく、大部分は焼却処理に付される。
【0003】そして、上記のようなゴム系廃棄物の加熱
処理装置として、従来、図7および図8に示すような各
種の廃棄物の焼却装置が適用されることが知られてい
る。図7の(イ)、(ロ)および(ハ)は、ゴム系廃棄
物を直接燃焼させるいわゆる直接燃焼方式の装置を示し
ており、図8の(イ)および(ロ)は、ゴム系廃棄物を
乾留に付す乾留方式の装置を示している。
【0004】図7の(イ)に示す焼却装置10aは、最
も一般的ないわゆる火格子式といわれるものであって、
本体101aの内部に火格子102aが設けられ、この
火格子102a上にゴム系廃棄物Wが供給されるように
なっている。燃焼空気は火格子102a下部から導入さ
れる。
【0005】燃焼空気が火格子102aの隙間および本
体101aの側壁からその上のゴム系廃棄物Wに供給さ
れるため、火格子102aに接しているゴム系廃棄物W
は良好に燃焼する。燃焼残渣は火格子102aの下部お
よび下樋103aに蓄積され、適宜取り出される。この
タイプの焼却装置としては、例えば特開昭56−113
919号公報、特開昭58−150708号公報等によ
って開示されたものが知られている。
【0006】図7の(ロ)に示す焼却装置10bは、本
体101bが軸心回りに回転可能に斜め横置きされたい
わゆるロータリーキルン方式といわれるものであり、本
体101b内に燃焼室102bが形成されている。燃焼
室102bの一方の側部に投入口103bが設けられ、
他方の側部にバーナ104bおよび燃焼空気供給口が設
けられている。ゴム系廃棄物Wは軸心回りに回転してい
る燃焼室102bの投入口103bから燃焼室102b
内に投入され、バーナ104bの火炎と向流接触して燃
焼するようになっている。
【0007】上記本体101bの軸心回りの回転によっ
て燃焼室102b内のゴム系廃棄物Wは撹拌されるた
め、それと火炎および燃焼空気との接触が良好に行わ
れ、ゴム系廃棄物Wは均一にかつ良好に燃焼する。燃焼
残渣は本体101bの他側部に設けられた排出口から系
外に排出される。通常セメント製造用のセメントキルン
が焼却装置10bとして利用され、セメントを製造しな
がらゴム系廃棄物Wの焼却処理が行われることがほとん
どである。
【0008】図7の(ハ)に示す焼却装置10cは、本
体101c内部に形成された燃焼室102cに砂が充填
され、この砂で流動層103cが形成されている。そし
て、この流動層103cの下部から燃焼室102c内に
燃焼空気が供給されるとともに、破砕されたゴム系廃棄
物Wが上部の投入口104cから燃焼室102c内に投
入されるようになっている。そして、燃焼室102c内
に投入されたゴム系廃棄物Wは、流動層103cを介し
て供給される燃焼空気を得て燃焼し、燃焼排ガスは排出
口105cから系外に排出されるようになっている。
【0009】このように燃焼床が、砂の流動層103c
によって形成されているため、たとえ燃焼によって流動
性を備えた粘性物が生成しても、粘性物が砂の中に拡散
するため、燃焼空気の流通は阻害されることがない。燃
焼残渣は流動層103cの砂の中に残留するため、適宜
砂の入れ替えが行われる。
【0010】図8の(イ)は、間接加熱式の乾留装置1
0dを示している。この乾留装置10dは、外熱式の本
体101dと、この本体を囲繞した燃焼室102dとか
ら構成されている。燃焼室102d内に設けられたバー
ナ103dによって燃料を燃焼させることによって本体
101d内に装填されたゴム系廃棄物Wが乾留処理され
る。本体101d内で発生した乾留ガスは回収装置10
4dに導入され、ここで再生油等が回収されるようにな
っている。本体101d内に残留した固形の乾留残渣
は、乾留装置10dの操業を一時停止させて系外に取り
出される。ゴム系廃棄物Wから有用な再生油等が回収さ
れる。また、回収残渣は酸化されていないため、カーボ
ンブラックや活性炭として利用することができるという
利点を備えている。
【0011】同図の(ロ)は、直接加熱式の乾留装置1
0eを示している。この乾留装置10eは、内部に装填
されたゴム系廃棄物Wを燃焼空気が不足した状態で燃焼
させ、その燃焼熱で乾留する本体101eと、この本体
101eから導出される乾留ガスを燃焼させる燃焼炉1
02eとから構成されている。上記燃焼炉102eの上
部には燃焼排ガスとの熱交換によって廃熱を回収するた
めの熱交換器103eが設けられており、廃熱の有効利
用を図ることが可能になっている。このタイプのゴム系
廃棄物処理用の乾留装置については、例えば、特開平5
−141638号公報、特開平5−141639号公
報、特開平5−296427号公報等によって開示され
たものが知られている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記図7の
(イ)に示す火格子式の焼却装置10aにおいては、燃
焼温度が600℃〜900℃と低いため、ゴム系廃棄物
Wを完全に燃焼させることは極めて困難である。例えば
ゴム系廃棄物Wが廃タイヤである場合は、タイヤ中には
総重量の約33%を占めるカーボンブラックや、同10
〜25%を占めるスチールワイヤが含まれており、それ
らの合計量はタイヤの略半量に相当し、それらが燃焼残
渣として焼却装置10a内に残留するという問題点を有
している。このように大量に燃焼残渣が発生すると、そ
の取り扱いで二次的な処理が必要になる。
【0013】また、上記図7の(ロ)に示すロータリー
キルン式の焼却装置10bにあっては、ゴム系廃棄物W
の大量処理に向いてはいるが、セメントキルンでセメン
ト製造とゴム系廃棄物Wの焼却処理とを同時に行う場合
には、ゴム系廃棄物Wの燃焼処理とセメント製造とを両
立させる必要があり、炉内温度や圧力制御等の燃焼管理
が困難になるとともに、ゴム系廃棄物Wの燃焼残渣がセ
メント内に混入することによりセメントの品質が低下す
るという問題点を有している。
【0014】また、上記図7の(ハ)に示す流動床式の
焼却装置10cにあっては、ゴム系廃棄物Wが破砕小片
や小形タイヤであるなら、燃焼体が流動層を形成してい
る砂の中に拡散するため、燃焼空気の流通が阻害される
ことはないが、トラックやバス等の大きなタイヤは、砂
に埋没してしまい流動が良好に行われず、その結果燃焼
空気の流通が阻害され、良好に燃焼しないという問題点
を有している。また、スチールワイヤ等は絡まり合って
大きな毛玉になり、炉内を閉塞させるという問題点を有
している。そして、この種の炉は、通常800〜900
℃の低温燃焼が行われるため、ゴム中のカーボンはほと
んど燃焼せず、大量のカーボン残渣が発生し、その処理
で操業コストが上昇するという問題点を有している。
【0015】また、上記図8の(イ)および(ロ)に示
す乾留装置10d,10eにあっては、ゴム系廃棄物W
の乾留ガスおよび油を有効利用することができる利点は
共通するが、乾留装置10dにおいては、ゴム系廃棄物
Wの乾留残渣が釜底に残留し、それの取り除き作業が困
難を極め、作業性が劣るという問題点を有しており、ま
た、乾留装置10eにおいては、酸化により品質の劣化
した多量のカーボン残渣が発生し、その処理に困るとい
う問題点を有している。
【0016】そして、上記図7および図8の(イ)〜
(ロ)に示すような従来のゴム系廃棄物Wの焼却装置に
あっては、いずれも、系内でエネルギーバランスや、物
質バランスが自己完結するようには構成されておらず、
例えば燃料は系外から導入しなければならなかったり、
燃焼残渣の二次処理が必要であったりし、その結果エネ
ルギーコストや作業コストが嵩むという問題点が存在す
る。
【0017】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、系内のエネルギーバランス
および物質バランスが有効に設定され、余剰エネルギー
の有効活用ができ、ひいては系内で自己完結するように
ゴム系廃棄物を処理することが可能であり、その結果処
理コストを軽減させ得るゴム系廃棄物の熱処理方法を提
供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
ゴム系廃棄物の熱処理方法は、金属が混在してなるゴム
系廃棄物の熱処理方法であって、ゴム系廃棄物を破砕処
理する破砕工程、この破砕工程で破砕された破砕物を熱
分解処理する熱分解工程、この熱分解工程で得られた熱
分解残渣を金属残渣とカーボン残渣とに選別する選別工
程、この選別工程で選別されたカーボン残渣を粉砕する
カーボン粉砕工程、上記熱分解工程で発生した熱分解ガ
スを精製して得られる精製ガスを熱分解工程の燃料とし
て送出するガス処理工程、上記カーボン粉砕工程で粉砕
された粉砕カーボンを、上記ガス処理工程で得られた回
収油を燃料として燃焼処理する燃焼処理工程、並びにこ
の燃焼処理工程および上記熱分解工程で発生した燃焼排
ガスから廃熱を回収する廃熱回収工程から構成されてい
ることを特徴とするものである。
【0019】本発明の請求項2記載のゴム系廃棄物の熱
処理方法は、請求項1記載のゴム系廃棄物の熱処理方法
において、上記熱分解工程には、円筒状の熱分解室がそ
の外周面を加熱手段に囲繞された状態で軸心回りに回転
するように構成された、外熱式ロータリーキルン方式の
熱分解炉が適用されていることを特徴とするものであ
る。
【0020】本発明の請求項3記載のゴム系廃棄物の熱
処理方法は、請求項1または2記載のゴム系廃棄物の熱
処理方法において、上記燃焼処理工程には炉内に旋回流
が生じるように構成されたシャフト炉方式の旋回流式溶
融炉が適用されていることを特徴とするものである。
【0021】本発明の請求項4記載のゴム系廃棄物の熱
処理方法は、請求項1乃至3のいずれかに記載のゴム系
廃棄物の熱処理方法において、上記廃熱回収工程から導
出された廃熱回収済みのガスが、除塵および脱流処理さ
れるように構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0022】
【作用】上記請求項1記載のゴム系廃棄物の熱処理方法
によれば、金属が混在してなるゴム系廃棄物は、まず破
砕工程において所定のサイズに破砕され、つぎの熱分解
工程において熱分解処理が施され、熱分解ガスが発生す
るとともに、カーボン残渣および金属残渣が生成する。
そして、上記熱分解ガスはガス処理工程において精製さ
れて精製ガスと回収油とに分離されるとともに、上記カ
ーボン残渣および金属残渣は選別工程において選別さ
れ、カーボン残渣のみがカーボン粉砕工程で粉砕された
後、燃焼処理工程に供給される。
【0023】そして、燃焼処理工程に供給された粉状の
カーボン残渣は、上記ガス処理工程で得られた回収油を
混合燃料として燃焼され、燃焼排ガスからは廃熱回収工
程において廃熱の回収が行われる。
【0024】このように、熱分解工程において一旦熱分
解処理の施されたゴム廃棄物のカーボン残渣は、選別工
程において不燃物である金属残渣と選別され、燃焼処理
工程において燃焼処理に付されるため、このような二段
処理により、従来の一段階の燃焼処理のみが施される場
合に比べてより完全な燃焼処理が可能になる。
【0025】以上のように、破砕工程から廃熱回収工程
に到る全系内でエネルギーバランスがとられた自己完結
の処理方法であり、二次的な処理を施す必要はなく、し
かも廃熱回収によって余剰のエネルギーの有効利用を図
ることが可能であり、運転コストが軽減される。
【0026】上記請求項2記載のゴム系廃棄物の熱処理
方法によれば、熱分解工程においては、供給されたゴム
系廃棄物は、外熱式ロータリーキルン方式の熱分解炉の
回転によって炉内で一様に撹拌され、熱の供給がむらな
く行われるため、ゴム系廃棄物は、均一、確実かつ効率
的に熱分解される。
【0027】上記請求項3記載のゴム系廃棄物の熱処理
方法によれば、燃焼処理工程においては、熱分解工程か
ら導入されたカーボン残渣は、シャフト炉方式の旋回流
式溶融炉内の旋回流によって炉内で旋回撹拌されるた
め、燃焼空気との接触が確実に行われカーボン分が完全
燃焼するとともに、カーボン残渣に同伴した金属残渣等
は遠心力でスラグとして確実に分離除去される。
【0028】上記請求項4記載のゴム系廃棄物の熱処理
方法によれば、廃熱回収工程から導出された廃熱回収済
みのガスが、除塵および脱流処理されるようになってい
るため、清浄化された排ガスが系外に排出される。
【0029】
【実施例】図1は、本発明に係るゴム系廃棄物の熱処理
方法の一例を示す工程図である。この図に示すように、
本発明のゴム系廃棄物の熱処理方法は、破砕工程1と、
熱分解工程2と、選別工程3と、カーボン粉砕工程4
と、ガス処理工程5と、燃焼処理工程6とから構成され
ている。図中これらの各工程を結ぶ矢印は、系内を移動
する物質の流れを示しており、太い実線矢印は固体の流
れを、白抜き矢印は気体の流れを、点線矢印は液体の流
れを、点描のある矢印は気液混合物の流れを、斜線入り
矢印は気体と固体との混合物の流れをそれぞれ示してい
る。
【0030】上記破砕工程1は、処理対象のゴム系廃棄
物を破砕処理する工程である。この破砕工程1に、原姿
を留めたゴム系廃棄物Wが供給され、これが破砕機によ
って所定寸法にまで破砕され、その結果得られた破砕物
W1が次工程の熱分解工程2に供給されるようになって
いる。ちなみに、本実施例においてはゴム系廃棄物Wを
約10〜20cmの大きさに破砕するようにしている。
【0031】ゴム系廃棄物Wとしては、車両用のタイヤ
やチューブ、ゴムホース、物品移送用のゴムベルト、さ
らにはゴム製の履物等を挙げることができるが、本実施
例においては車両用のタイヤが処理対象として選択され
ている。
【0032】上記熱分解工程2は、上流側の破砕工程で
破砕されて得られた破砕物W1を熱分解処理する工程で
あり、所定の外熱式の熱分解炉が用いられ、燃焼加熱状
態の熱分解炉内に上記破砕物W1を装填することによっ
てそれを熱分解するようにしている。熱分解用の燃料と
してガス処理工程5で精製された精製ガスG1が使用さ
れる。この精製ガスG1は略8500kcal/Nm3
の高発熱量を有しており、熱分解用の燃料として好適で
ある。また、この熱分解工程2には、ガス処理工程5で
発生したスラッジW7も破砕物W1と一緒にフィードバ
ック供給するようにしている。
【0033】この熱分解工程2においては、破砕物W1
から熱分解ガスGが発生するとともに、熱分解しなかっ
た熱分解残渣W2が生成する。上記熱分解ガスGは、液
状の分解油が含まれた気液混合状態になっている。熱分
解残渣W2は、そのほとんどがタイヤ中に埋設されたス
チールワイヤ、並びにゴム中に混入されたカーボンブラ
ックおよび各種添加剤に起因して生成する。従って、熱
分解残渣W2中には金属と炭素とが混在した状態になっ
ている。
【0034】上記選別工程3は、上記熱分解工程2で生
成した熱分解残渣W2を金属残渣W3とカーボン残渣W
4とに選別する工程である。この工程では、電磁石を利
用した磁選機等が使用され、ベルト移送中の熱分解残渣
W2から、鉄などの磁性体からなる金属残渣W3が取り
除かれるようになっている。取り除かれた金属残渣W3
は、金属残渣ヤード3aに貯蔵されるとともに、カーボ
ン残渣W4は次工程のカーボン粉砕工程4に送出され
る。
【0035】上記金属残渣W3は熱分解工程2において
略還元雰囲気で加熱されているため全く酸化しておら
ず、良質の金属スクラップになる。また、上記カーボン
残渣W4は、カーボンブラックまたはオイルコークスと
類似のものであり、揮発分が5〜10重量%と少なく、
略85重量%が炭素で構成されている。このようなカー
ボン残渣W4は極めて燃焼しにくい難燃性物質であり、
従来の通常の焼却設備では高温でかつ長い燃焼滞留時間
をかけなければ完全燃焼させることができないものであ
る。
【0036】上記カーボン粉砕工程4は、選別工程3で
選別されたカーボン残渣W4を粉砕するための工程であ
る。このカーボン粉砕工程4においては、カーボン残渣
W4は一旦粗炭サイロに貯留され、順次底部から粉砕機
に切り出され、略200メッシュに粉砕されるようにな
っている。この粉砕によってカーボン残渣W4はその合
計表面積が増大し、燃焼空気との接触面積が多くなって
燃焼しやすくなる。粉砕されて形成した粉砕カーボンW
5は、気流輸送で次工程の燃焼処理工程6に送出され
る。
【0037】上記ガス処理工程5は、熱分解工程2で発
生した熱分解ガスGを精製する工程である。このガス処
理工程5においては、まず、冷却塔で高温の熱分解ガス
Gを冷却油に接触させて冷却し、液状成分を凝縮させる
とともに、分離された精製ガスG1を熱分解工程2の燃
料として送り出すようにしている。また、上記凝縮した
液状成分は、分解油成分とスラッジ油とに分離され、分
解油成分は上記冷却油として使用されるとともに、スラ
ッジ油は所定の精製操作が施されたのち回収油Kにな
り、燃料として次工程の燃焼処理工程6に送出されるよ
うになっている。
【0038】上記燃焼処理工程6は、カーボン粉砕工程
4で粉砕された粉砕カーボンW5と、上記ガス処理工程
5で得られた回収油Kとを混合燃料として燃焼処理する
工程である。この工程では、高性能の旋回流溶融炉が用
いられ、上記カーボン粉砕工程4から気流輸送で送り込
まれた粉砕カーボンW5が、ガス処理工程5からの回収
油Kを補助燃料として燃焼し、その結果得られた燃焼残
渣であるスラグW6はスラグヤード6aに貯蔵されると
ともに、燃焼排ガスG3は次工程の廃熱回収工程7に送
出されるようになっている。
【0039】上記廃熱回収工程7は、燃焼処理工程6お
よび熱分解工程2で発生した燃焼排ガスG3,G4から
廃熱を回収する工程である。この廃熱回収工程7では、
廃熱回収設備として廃熱ボイラが用いられ、このボイラ
によって蒸気G5が発生する。この蒸気G5を発電設備
8に供給して廃熱発電を行うようにしている。
【0040】また、廃熱回収工程7から導出される排ガ
スG6は排気ガス処理工程9に供給され、ここで所定の
排気ガス清浄化処理が施され、清浄ガスG7として系外
に放出されるようになっている。排気ガス処理工程9に
は電気集塵機や湿式脱流装置が適用されている。
【0041】以下、上記各工程の詳細について、図2〜
図6を基に詳細に説明する。図2は、破砕工程1の一例
を示す説明図である。この図に示すように、破砕工程1
には、ゴム系廃棄物WであるタイヤW0を貯蔵するタイ
ヤヤード11と、その下流側に設けられたタイヤリフタ
12と、このタイヤリフタ12によって送り込まれたタ
イヤW0を破砕する破砕機13と、この破砕機13によ
って破砕された破砕物W1を熱分解工程2に導入する定
量供給装置14とが備えられている。
【0042】上記タイヤリフタ12は、本実施例の場
合、チエンベルトの表面に所定ピッチで滑り止めのフッ
クが突設された、いわゆるフックコンベヤが適用されて
いる。タイヤヤード11に貯蔵されたタイヤW0は、所
定の荷役機械によって上記タイヤリフタ12の基端側に
順次供給され、コンベヤの循環移動で上昇し、頂部から
破砕機13内に供給されるようになっている。
【0043】上記破砕機13は、本実施例の場合、二軸
剪断型のロータリーシュレッダーが適用されている。破
砕機13に供給されたタイヤW0は、人手によって、ま
たは上方から下降しながら、軸心回りに回転している円
形歯によって、約10〜20cm平方のサイズに破砕さ
れ、破砕物W1となって下方に放出されるようになって
いる。破砕機13の下部にはコンベヤベルト13aが設
けられており、上方から落下した破砕物W1は、このコ
ンベヤベルト13aに運ばれて定量供給装置14に供給
されるようになっている。
【0044】上記定量供給装置14は、その上部に貯留
部14aが設けられているとともに、貯留部14aの下
部にスクリュフィーダ14bと、破砕片の山の高さを一
定に揃えるレベラー14cとが設けられている。上記ス
クリュフィーダ14bから排出された破砕物W1は、下
流側に設けられたコンベヤベルト14dに運ばれて次工
程の熱分解工程2に導入されるようになっている。
【0045】図3は、熱分解工程2および選別工程3を
示す説明図である。この図においては、一点鎖線より左
側に熱分解工程2を示し、同右側に選別工程3を示して
いる。熱分解工程2には、外熱式ロータリーキルン方式
の熱分解炉21が備えられている。この熱分解炉21
は、図略の回転駆動手段によって軸心回りに回転する円
筒状の炉本体22と、この炉本体22の外周面を囲繞す
るように設けられた環状の外筒部23とから構成されて
いる。
【0046】この外筒部23は図略の支持部材に固定さ
れ、炉本体22が軸心回りに回転しても共回りしないよ
うになっている。そして炉本体22の内部には破砕物W
1を熱分解するための熱分解室22aが形成されている
とともに、炉本体22の外周面と加熱炉23の内周面と
の間には燃焼室23aが形成されている。
【0047】炉本体22の上流端(図面の左側)には、
同心状態で破砕物投入筒24が設けられ、この破砕物投
入筒24の内部には長手方向に延びるスクリューフィー
ダ24aが内装されている。そして、スクリューフィー
ダ24aは図略の駆動手段によって軸心回りに回転駆動
し、破砕物投入筒24内に供給された破砕物W1を熱分
解室22a内に導入するようになっている。この破砕物
投入筒24には破砕物W1の他にガス処理工程5で得ら
れるスラッジW7も供給される。
【0048】また、熱分解炉21の下流端には、熱分解
残渣W2を外部に排出する残渣排出筒25が設けられて
いる。この残渣排出筒25には図略の駆動手段の回転駆
動によって軸心回りに回転するスクリュフィーダ25a
が内装されており、このスクリュフィーダ25aの回転
によって熱分解室22a内の熱分解残渣W2が外部に導
出されるようになっている。
【0049】一方、上記加熱炉23には、外周壁面を貫
通した燃焼バーナ23bが設けられている。ガス処理工
程5で精製された精製ガスG1はこの燃焼バーナ23b
を介して燃焼室23a内に導入され、図略のファンから
導入される燃焼空気を得て燃焼し、この燃焼熱で熱分解
室22a内に充填された破砕物W1は熱分解するように
なっている。
【0050】また、炉本体22の上流側には熱分解ガス
排出部26が設けられ、この熱分解ガス排出部26を介
して熱分解室22a内で発生した熱分解ガスGはガス処
理工程5に向けて導出されるとともに、燃焼室23a内
で生成した燃焼排ガスG4は、加熱炉23に設けられた
燃焼排ガス導出管を通って廃熱回収工程7に向けて導出
されるようになっている。
【0051】上記選別工程3は、熱分解炉21から排出
された熱分解残渣W2を移送する移送ベルト31と、移
送途中の移送ベルト31上の熱分解残渣W2から金属残
渣W3を磁選する磁選機32とから構成されている。上
記磁選機32は、熱分解残渣W2中から鉄等の磁性体を
選別除去するようになっている。所定量の金属残渣W3
が除去された時点で磁選機32は金属残渣ヤード3aに
移動し、金属残渣W3を金属残渣ヤード3aに落下させ
る。
【0052】また、上記移送ベルト31の下部には、吸
引フード33が設けられている。この吸引フード33は
磁選後のカーボン残渣W4からの発塵を吸引し、それを
粉体気流G8として次工程のカーボン粉砕工程4に導入
するためのものである。
【0053】図4は、カーボン粉砕工程4の一例を示す
説明図である。この図に示すように、カーボン粉砕工程
4には、カーボン残渣W4を一時貯留する粗炭サイロ4
1と、この粗炭サイロ41の上部に設けられた第1バグ
フィルタ集塵機42と、上記粗炭サイロ41の底部に接
続された定量フィーダ43と、この定量フィーダ43の
下流側に接続された粉砕機44と、この粉砕機44の下
流側に設けられた第2バグフィルタ集塵機45とが備え
られている。
【0054】上記第1バグフィルタ集塵機42には、上
記選別工程3において吸引フード33によって吸引され
た粉体気流G8が導入されるようになっており、この粉
体気流G8中の気流のみがフィルタを通過し、吸引ブロ
ワ42aを通って外部に放出されるようになっている。
一方第1バグフィルタ集塵機42のフィルタに捕捉され
た微粉は粗炭サイロ41に一時貯留されるようになって
いる。
【0055】そして、粗炭サイロ41の底部からは順次
微粉の混ざったカーボン残渣W4が抜き出され、定量フ
ィーダ43に供給されるようになっている。定量フィー
ダ43にはテーブルフィーダ43aが内装されており、
このテーブルフィーダ43aの回転数制御によって、定
量のカーボン残渣W4が下流側の粉砕機44に供給され
るようになっている。上記粉砕機44は、本実施例の場
合、衝撃式のハンマークラッシャーが適用されている。
そして、粉砕機44で粉砕されて生成した粉砕カーボン
W5は、下流側の第2バグフィルタ集塵機45に気流輸
送で供給されるようになっている。
【0056】この第2バグフィルタ集塵機45でフィル
タを透過した空気は、吸引ブロワ45aを介して外部に
放出されるとともに、フィルタに捕捉された粉砕カーボ
ンW5は、第2バグフィルタ集塵機45の下部から導出
され、燃焼空気Aを送り込むために設けられた空気配管
46内に導入され、気流輸送で燃焼処理工程6に供給さ
れるようになっている。
【0057】図5は、ガス処理工程5の一例を示す説明
図である。この図に示すように、ガス処理工程5には、
熱分解ガスGを冷却する冷却塔51と、この冷却塔51
の底部に貯留した分解油K1を抜き出す抜出しポンプ5
2と、抜出しポンプ52によって抜き出された分解油K
1を循環油K2とスラッジ油K3とに分離するシックナ
53と、上記スラッジ油K3を遠心分離して回収油Kを
分離回収する遠心分離機56と、この遠心分離機56に
よって分離回収された回収油Kを貯留する油タンク57
とが備えられている。
【0058】上記冷却塔51は、いわゆる気液分離器で
あり、熱分解工程2から導入された熱ガス状態の熱分解
ガスGを、頂部から供給される冷却油と向流で直接熱交
換させて冷却し、油成分を取り除くものである。熱分解
ガスGから取り除かれた油成分は、冷却塔51の底部に
分解油K1となって貯留されるとともに、油成分の抜け
た熱分解ガスGは、精製ガスG1となって熱分解工程2
の熱分解炉21に燃料として供給されるようになってい
る。
【0059】上記シックナ53で分離された循環油K2
は、流路途中に設けられた循環油クーラ54によって冷
却水と間接熱交換で冷却され、上記冷却油として頂部か
ら冷却塔51内に供給されるようになっている。また、
シックナ53において分離されたスラッジ油K3も、オ
イルクーラ55において冷却水との間接熱交換で冷却さ
れるようになっている。そして、上記遠心分離機56に
おいては、遠心分離の結果分離されたスラッジW7は、
熱分解工程2に返送され、破砕物W1と一緒に熱分解炉
21内に装填されるようにしている。
【0060】上記遠心分離機56から導出された回収油
Kは、油タンク57に一時貯留され、下流側に設けられ
た圧送ポンプ58の駆動によって順次抜き出され、燃焼
処理工程6に燃料として供給されるようになっている。
【0061】図6は、燃焼処理工程6、廃熱回収工程7
および排気ガス処理工程9の一例を示す説明図である。
この図において、一点鎖線で区切った左側に燃焼処理工
程6、中央に廃熱回収工程7、そして右側に排気ガス処
理工程9を描いている。この図に示すように、燃焼処理
工程6には、旋回流溶融炉61が備えられている。この
旋回流溶融炉61は高炉と同様のシャフト炉であって、
内部に燃焼室61aが形成された炉本体62と、この炉
本体62の底部に設けられた炉底部63とから基本構成
されている。
【0062】上記炉本体62の頂部には、ガス処理工程
5からの回収油Kを受け入れる燃料供給口62aと、カ
ーボン粉砕工程4からの粉砕カーボンW5を燃焼空気A
の気流に乗せて燃焼室61a内に供給する空気カーボン
供給口62bとが設けられている。また、炉本体62の
胴部には燃焼排ガス排出口62cが設けられている。
【0063】そして、燃料供給口62aを介して燃焼室
61a内に供給された回収油Kは、カーボン気流供給口
62bを介して燃焼室61a内に供給された燃焼空気A
を得て旋回流となって燃焼し、燃焼空気Aに同伴して燃
焼室61a内に導入された粉砕カーボンW5を燃焼させ
るようになっている。
【0064】上記燃焼によって燃焼室61a内の温度は
1200〜1600℃にまで昇温されるとともに、燃焼
室61aの内壁面に沿う旋回流が形成された状態で燃焼
が行われるため、上記高温と旋回流とで通常燃焼が困難
な難燃性物質のカーボンブラックからなる粉砕カーボン
W5は数秒内に完全燃焼し、その結果生成した燃焼排ガ
スG3は燃焼排ガス排出口62cから廃熱回収工程7に
向けて導出されるとともに、燃焼残渣であるスラグW6
は炉底部63に落下するようになっている。そして、粉
砕カーボンW5内に含まれている最も含有量の多い酸化
亜鉛は、1900℃以上でないと溶融しないが、燃焼室
61aの温度を1200〜1500℃にすることによっ
て、他の溶融物に取り込まれた状態でスラグW6として
取り除かれる。
【0065】上記炉底部63の内部には、排出コンベヤ
64が設けられており、上記スラグW6はこの排出コン
ベヤ64の駆動によって炉底部63の側部に設けられた
排出口63aから外部に排出されるようになっている。
【0066】上記廃熱回収工程7には廃熱ボイラ71が
備えられている。この廃熱ボイラ71は内部に熱交換室
70を有する円筒体または箱状体で形成されている。こ
の熱交換室70内には熱交換用のパイプが多数並設され
た蒸気発生器72が設けられ、この蒸気発生器72に軟
質化されたイオン交換水K4が供給される。廃熱ボイラ
71の下部にはすり鉢状のホッパー部71aが形成され
ている。
【0067】そして、上記廃熱ボイラ71には、上流側
の旋回流溶融炉61から排出された燃焼排ガスG3と、
上記熱分解工程2の熱分解炉21から排出される燃焼排
ガスG4とが導入され、蒸気発生器72においてこれら
の燃焼排ガスG3,G4とイオン交換水K4とが熱交換
され、蒸気G5が発生する。この蒸気G5は発電用とし
て発電設備8に供給される。蒸気G5発生用に使用され
た燃焼排ガスG3は、イオン交換水K4との熱交換によ
って低温化し、排ガスG6となって次工程の排気ガス処
理工程9に導出される。
【0068】上記燃焼排ガスG3に同伴して熱交換室7
0内に導入されたダストW8は、大きな容積の熱交換室
70内をゆっくり移動している間に重力落下してホッパ
ー部71a内に貯留され、適宜外部に抜き出されるよう
になっている。
【0069】上記排気ガス処理工程9には、電気集塵機
91と、湿式脱流装置93とが備えられている。上記電
気集塵機91には廃熱ボイラ71から導出された排ガス
G6が供給され、この排ガスG6中に残留しているダス
トが除去されるようになっている。電気集塵機91の下
部側方には押込みブロワ92が設けられ、電気集塵機9
1および廃熱ボイラ71の下部に配設されたエア通路に
気流輸送用の通気A1を送り込むようにしている。そし
て、電気集塵機91から抜き出されたダストW9は、上
記通気A1に供給されるようにしている。
【0070】また、上記通気A1には、上記廃熱ボイラ
71のホッパー部71aから導出されたダストW8が供
給されるようになっている。そして、これら廃熱ボイラ
71および電気集塵機91で捕捉されたダストW8,W
9は、気流輸送で通気A1に同伴して上記燃焼処理工程
6の燃焼空気A内に混入され、旋回流溶融炉61に供給
されるようにしている。
【0071】上記湿式脱流装置93は、本実施例の場
合、液体と気体とを向流接触させて気体中に含まれる粉
塵を物理的に液体に移行させて除去する機能と、気体中
に含まれる有害物質を化学的に液体に移行させて除去す
る機能とを兼ね備えたものを採用している。そして、湿
式脱流装置93は吸収塔93aで形成し、水に苛性ソー
ダ等が溶解されたアルカリ液を洗浄液K5として使用
し、この洗浄液K5を吸収塔93a内の頂部から散液
し、この洗浄液K5と、吸収塔93a内の下部に導入さ
れた電気集塵機91からの排ガスG6′とを向流接触さ
せるようにしている。
【0072】この向流接触によって、排ガスG6′中に
残留しているダストは除去されるとともに、排ガスG
6′内に存在している硫黄酸化物はアルカリ洗浄液K5
によって中和されて除去される。洗浄液K5は循環使用
される。そして、上記湿式脱流装置93によって清浄化
された排ガスG6′は、清浄ガスG7となり、排出ブロ
ワ94によって吸収塔93aの頂部から排出され、スタ
ック95を通って外部に排出される。
【0073】本発明のゴム系廃棄物の熱処理方法は、以
上詳述したように、金属が混在してなるゴム系廃棄物W
を破砕処理する破砕工程1と、破砕物W1を熱分解処理
する熱分解工程2と、熱分解残渣W2を金属残渣W3と
カーボン残渣W4とに選別する選別工程3と、選別され
たカーボン残渣W4を粉砕するカーボン粉砕工程4と、
熱分解工程2で発生した熱分解ガスGを精製し、精製ガ
スG1を熱分解工程2の燃料として送出するガス処理工
程5と、カーボン粉砕工程4で粉砕された粉砕カーボン
W5を、ガス処理工程5で得られた回収油Kを燃料とし
て燃焼処理する燃焼処理工程6と、この燃焼処理工程6
および熱分解工程2で発生した燃焼排ガスG3,G4か
ら廃熱を回収する廃熱回収工程7と、廃熱回収後の排ガ
スG6を清浄化する排気ガス処理工程9とからなるもの
である。
【0074】従って、破砕工程1で破砕されたゴム系廃
棄物Wは、熱分解工程2において熱分解され、その結果
熱分解ガスGと熱分解残渣W2とが生成し、上記熱分解
ガスGはガス処理工程5において精製されて精製ガスG
1と回収油Kとになるとともに、上記熱分解残渣W2は
選別工程3で選別されて金属残渣W3が取り除かれたカ
ーボン残渣W4になり、このカーボン残渣W4はつぎの
カーボン粉砕工程4で粉砕されたのち燃焼処理工程6に
おいて燃焼処理され、その結果得られた燃焼排ガスG3
は廃熱回収工程7において熱回収され、その後排気ガス
処理工程9で清浄化され、清浄ガスG7として系外に排
出される。
【0075】そして、本発明においては、ガス処理工程
5で精製された精製ガスG1は、熱分解工程2の燃料と
して使用され、かつ、ガス処理工程5で分離された回収
油Kは燃焼処理工程6の燃料とされるとともに、熱分解
工程2および燃焼処理工程6で発生した燃焼排ガスG
3,G4は廃熱回収工程7で廃熱回収されるようになっ
ているため、外部からエネルギーを補給することなく系
内で自己完結的にエネルギーバランスがとられた状態に
なっており、ゴム系廃棄物Wの処理コストの低減を図る
ことができる。
【0076】また、上記熱分解工程2においては、高性
能の外熱ロータリーキルン方式の熱分解炉21が用いら
れているため、熱分解効率が向上するとともに、上記燃
焼処理工程6においては、炉内を1200℃〜1600
℃の高温にすることが可能なシャフト炉方式の旋回流溶
融炉61が適用されているため、従来通常の焼却設備で
は容易に完全燃焼させることができなかったカーボンブ
ラックからなる粉砕カーボンW5を瞬時に完全燃焼させ
ることができ、ゴム系廃棄物Wを完全処理する上で極め
て有効である。
【0077】さらに、旋回流溶融炉61においては炉内
温度が上記のように高いため、ゴム系廃棄物W中に約5
重量%含まれている亜鉛等の重金属類やその酸化物が溶
融し、スラグW6内に閉じ込められた状態で取り出され
る。従って、重金属類の飛散が有効に抑止され、環境保
全上好都合である。
【0078】ちなみに、廃タイヤからなるゴム系廃棄物
Wの材料構成を、ゴム成分55重量%、カーボンブラッ
ク成分30重量%、スチール成分15重量%としたと
き、従来の通常の焼却設備においては、カーボンブラッ
ク成分は燃焼されなかったため、燃焼による廃タイヤ1
kg当りの発熱量は、5500kcal/kg(ゴムの
発熱量10000kcal/kg×0.55)であった
のに対し、本発明においては、カーボンブラック成分も
燃焼されるため、7750kcal/kg(ゴムの発熱
量10000kcal/kg×0.55+カーボンブラ
ックの発熱量7500kcal/kg×0.30)にな
り、従来の1.4倍の燃焼熱が得られることになる。従
来の1.4倍の燃焼熱が熱回収されるとすると、熱回収
率も従来の1.4倍になり、本発明が熱回収の面で如何
に優れたものであるかが判る。
【0079】以上の実施例においては、燃焼処理工程6
において旋回流溶融炉61が採用され、この旋回流溶融
炉61においてガス処理工程5で得られた回収油Kを燃
料にして粉砕カーボンW5を燃焼させるようにしている
が、本発明は燃焼処理工程6に旋回流溶融炉61を適用
することに限定されるものではなく、直接粉砕カーボン
W5と回収油Kとを混合してスラッジ状の燃料にし、こ
のスラッジ状の燃料を専用のボイラに噴射供給して燃焼
させる、いわゆるCOM(Coal-Oil-Mixture)燃焼方式
と同様の燃焼設備を設け、これで燃焼処理することも可
能である。
【0080】ただし、このようなCOM燃焼方式と同様
の燃焼設備を用いる場合は、旋回流溶融炉61ほど高温
の燃焼温度が得られないため、不完全燃焼になる可能性
が高く、その分排ガス中に多くの未燃カーボンや粉塵等
の有害成分が残留するおそれがある。従って、COM燃
焼方式を採用する場合には、排気ガス処理工程9を充実
させる等の事後処理強化の必要がある。
【0081】
【発明の効果】上記請求項1記載のゴム系廃棄物の熱処
理方法によれば、金属が混在してなるゴム系廃棄物は、
まず破砕工程において所定のサイズに破砕され、つぎの
熱分解工程において熱分解処理が施され、熱分解ガスが
発生するとともに、カーボン残渣および金属残渣が生成
する。そして、上記熱分解ガスはガス処理工程において
精製されて精製ガスと回収油とに分離されるとともに、
上記カーボン残渣および金属残渣は選別工程において選
別され、カーボン残渣のみがカーボン粉砕工程で粉砕さ
れた後、燃焼処理工程に供給される。
【0082】そして、燃焼処理工程に供給された粉状の
カーボン残渣は、上記ガス処理工程で得られた回収油を
燃料として燃焼され、上記廃熱回収工程において燃焼排
ガスから廃熱の回収が行われる。
【0083】このように、熱分解工程において一旦熱分
解処理の施されたゴム廃棄物のカーボン残渣は、選別工
程において不燃物である金属残渣と選別され、燃焼処理
工程において燃焼処理に付されるため、このような二段
処理により、従来の一段階の燃焼処理のみが施される場
合に比べてより完全な燃焼処理が可能になる。
【0084】以上のように、請求項1記載の発明は、破
砕工程から廃熱回収工程に到る全系内でエネルギーバラ
ンスおよび物質の流れのバランスがとられた自己完結方
式の処理方法であり、熱処理ガスや燃焼残渣を対象とし
た二次的な処理を施す必要はなく、しかも廃熱回収によ
って余剰のエネルギーの有効利用を図ることができるも
のであり、ゴム系廃棄物の処理コストを軽減させる上で
極めて有効である。
【0085】上記請求項2記載のゴム系廃棄物の熱処理
方法によれば、熱分解工程においては、供給されたゴム
系廃棄物は、ロータリーキルン方式の熱分解炉の回転に
よって炉内で一様に撹拌され、熱の供給がむらなく行わ
れるため、均一、確実かつ効率的に熱分解され、より完
全な熱分解処理を行う上で好都合である。
【0086】上記請求項3記載のゴム系廃棄物の熱処理
方法によれば、燃焼処理工程においては、熱分解工程か
ら導入されたカーボン残渣は、シャフト炉方式の旋回流
式溶融炉内の旋回流によって炉内で旋回撹拌されるた
め、燃焼空気との接触が確実に行われカーボン分が完全
燃焼するとともに、カーボン残渣に同伴した金属残渣等
は遠心力でスラグとして確実に分離除去される。
【0087】上記請求項4記載のゴム系廃棄物の熱処理
方法によれば、廃熱回収工程から導出された廃熱回収済
みのガスが、除塵および脱流処理されるようになってい
るため、清浄化された排ガスが系外に排出され、環境保
全上好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゴム系廃棄物の熱処理方法の一例
を示す工程図である。
【図2】破砕工程の一例を示す説明図である。
【図3】熱分解工程および選別工程を示す説明図であ
る。
【図4】カーボン粉砕工程の一例を示す説明図である。
【図5】ガス処理工程の一例を示す説明図である。
【図6】燃焼処理工程、廃熱回収工程および排気ガス処
理工程それぞれの一例を示す説明図である。
【図7】従来の直接燃焼方式の廃棄物の焼却装置を示す
説明図であり、(イ)は格子式、(ロ)はロータリーキ
ルン式、(ハ)は流動層式のものをそれぞれ示してい
る。
【図8】従来の乾留方式の廃棄物の処理装置を示す説明
図であり、(イ)は外熱式、(ロ)は内熱式のものをそ
れぞれ示している。
【符号の説明】
1 破砕工程 11 タイヤヤード 12 タイヤリフタ 13 破砕機 14 定量供給装置 14a 貯留部 14b テーブルフィーダ 14c レベラー 14d コンベヤベルト 2 熱分解工程 21 熱分解炉 22 炉本体 22a 熱分解室 23 加熱炉 23a 燃焼室 23b 燃焼バーナ 23c 空気孔 24 破砕物投入筒 24a スクリュフィー
ダ 25 残渣排出筒 25a スクリュフィー
ダ 26 熱分解ガス排出部 3 選別工程 3a 金属残渣ヤード 31 移送ベルト 32 磁選機 33 吸引フード 4 カーボン粉砕工程 41 粗炭サイロ 42 第1バグフィルタ集塵機 43 定量フィーダ 44 粉砕機 45 第2バグフィルタ集塵機 46 空気配管 5 ガス処理工程 51 冷却塔 52 抜出しポンプ 53 シックナ 54 循環油クーラ 55 オイルクーラ 56 遠心分離機 57 油タンク 58 圧送ポンプ 6 燃焼処理工程 6a スラブヤード 61 旋回流溶融炉 61a 燃焼室 62 炉本体 62a 燃料供給口 62b カーボン気流供給口 62c 燃焼排ガス排出口 63 炉底部 63a 排出口 7 廃熱回収工程 70 熱交換室 71 廃熱ボイラ 71a ホッパー部 72 蒸気発生器 8 発電設備 9 排気ガス処理工程 91 電気集塵機 92 押込みブロワ 93 湿式脱流装置 93a 吸収塔 94 排出ブロワ 95 スタック W ゴム系廃棄物 W1 破砕物 W2 熱分解残渣 W3 金属残渣 W4 カーボン残渣 W5 粉砕カーボン W6 スラグ W7 スラッジ W8,W9 ダスト G 熱分解ガス G1 精製ガス G3 燃焼排ガス G4 燃焼排ガス G5 蒸気 G6 排ガス G7 清浄ガス K 回収油 K1 分解油 K2 循環油 K3 スラッジ油 K4 イオン交換水 K5 洗浄液
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F23G 5/46 ZAB A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属が混在してなるゴム系廃棄物の熱処
    理方法であって、ゴム系廃棄物を破砕処理する破砕工
    程、この破砕工程で破砕された破砕物を熱分解処理する
    熱分解工程、この熱分解工程で得られた熱分解残渣を金
    属残渣とカーボン残渣とに選別する選別工程、この選別
    工程で選別されたカーボン残渣を粉砕するカーボン粉砕
    工程、上記熱分解工程で発生した熱分解ガスを精製して
    得られる精製ガスを熱分解工程の燃料として送出するガ
    ス処理工程、上記カーボン粉砕工程で粉砕された粉砕カ
    ーボンを、上記ガス処理工程で得られた回収油を燃料と
    して燃焼処理する燃焼処理工程、並びにこの燃焼処理工
    程および上記熱分解工程で発生した燃焼排ガスから廃熱
    を回収する廃熱回収工程から構成されていることを特徴
    とするゴム系廃棄物の熱処理方法。
  2. 【請求項2】 上記熱分解工程には、円筒状の熱分解室
    がその外周面を加熱手段に囲繞された状態で軸心回りに
    回転するように構成された、外熱式ロータリーキルン方
    式の熱分解炉が適用されていることを特徴とする請求項
    1記載のゴム系廃棄物の熱処理方法。
  3. 【請求項3】 上記燃焼処理工程には炉内に旋回流が生
    じるように構成されたシャフト炉方式の旋回流式溶融炉
    が適用されていることを特徴とする請求項1または2記
    載のゴム系廃棄物の熱処理方法。
  4. 【請求項4】 上記廃熱回収工程から導出された廃熱回
    収済みのガスが、除塵および脱流処理されるように構成
    されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    に記載のゴム系廃棄物の熱処理方法。
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Cited By (7)

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