JPH08110537A - 非線形光学材料 - Google Patents
非線形光学材料Info
- Publication number
- JPH08110537A JPH08110537A JP27031494A JP27031494A JPH08110537A JP H08110537 A JPH08110537 A JP H08110537A JP 27031494 A JP27031494 A JP 27031494A JP 27031494 A JP27031494 A JP 27031494A JP H08110537 A JPH08110537 A JP H08110537A
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- JP
- Japan
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- matrix
- amorphous
- snox
- optical material
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 良好な量子サイズ効果を示す非線形光学材料
を提供する。 【構成】 粒径200Å以下のSnO2超微粒子をアモ
ルファスSnOxのマトリックス中に分散させた薄膜か
らなる。
を提供する。 【構成】 粒径200Å以下のSnO2超微粒子をアモ
ルファスSnOxのマトリックス中に分散させた薄膜か
らなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非線形光学材料に関
し、詳しくは、三次元の閉じ込め効果によって電子や励
起子が、0次元的振舞いを示すいわゆる量子サイズ効果
を示す超微粒子分散薄膜からなる非線形光学材料であっ
て、光双安定素子、光ゲート光スイッチ、波長変換素子
などに用いられるものである。
し、詳しくは、三次元の閉じ込め効果によって電子や励
起子が、0次元的振舞いを示すいわゆる量子サイズ効果
を示す超微粒子分散薄膜からなる非線形光学材料であっ
て、光双安定素子、光ゲート光スイッチ、波長変換素子
などに用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】微粒子分散体の量子サイズ効果は最近に
なって見出され、注目されている現象である。この効果
は、一般的には絶縁物、例えばガラス中に数百Å以下の
半導体超微粒子を分散させることにより得られる。薄膜
として作製され、研究され始めたのは数年前からであ
る。このような量子サイズ効果については、例えば「半
導体微粒子分散ガラスの量子サイズ効果と光学非線形
性」中村新男、光学第19巻第1号(1990年1月)
p.p.10〜16、「半導体、金属超微粒子の光学非
線形性」中村勝男、応用物理第59巻第6号(199
0)p.p.738〜745、「最新特許にみる非線形
光エレクトロニクス」伏見隆夫、工業調査会、「Qua
ntum Size Effect of Semic
onductorMicrocrystallites
Doped in SiO2−Glass Thin
Films Prepared by Rf−Spu
ttering」Keiji Tsumemotoら、
「Japanese Journal of Appl
ied Physics, 28巻、10号(1928
−1933頁)」および「光学、第19巻、第1号(1
990年1月)10〜16頁」等に具体的に説明されて
いる。
なって見出され、注目されている現象である。この効果
は、一般的には絶縁物、例えばガラス中に数百Å以下の
半導体超微粒子を分散させることにより得られる。薄膜
として作製され、研究され始めたのは数年前からであ
る。このような量子サイズ効果については、例えば「半
導体微粒子分散ガラスの量子サイズ効果と光学非線形
性」中村新男、光学第19巻第1号(1990年1月)
p.p.10〜16、「半導体、金属超微粒子の光学非
線形性」中村勝男、応用物理第59巻第6号(199
0)p.p.738〜745、「最新特許にみる非線形
光エレクトロニクス」伏見隆夫、工業調査会、「Qua
ntum Size Effect of Semic
onductorMicrocrystallites
Doped in SiO2−Glass Thin
Films Prepared by Rf−Spu
ttering」Keiji Tsumemotoら、
「Japanese Journal of Appl
ied Physics, 28巻、10号(1928
−1933頁)」および「光学、第19巻、第1号(1
990年1月)10〜16頁」等に具体的に説明されて
いる。
【0003】特に最近の傾向としては半導体超微粒子分
散系材料だけでなく、金属や金属酸化物超微粒子も強い
非線形性を示すことがわかってきている。金属酸化物超
微粒子を分散させた非線形光学材料としては特開平3−
44031号がある。ここで簡単に量子サイズの効果と
非線形光学効果について説明する。非線形光学効果と
は、物質に光を照射すると、その物質の吸収係数や屈折
率など、光学特性が光の強度に応じて変化する現象であ
り、これを利用することによって光による光の制御が可
能になり、入力に光のみを使う全光型の論理素子を実現
できる。また、量子サイズ効果とは、可視光領域で透明
なガラス中に埋め込まれた半導体超微粒子の電子と正孔
はガラスのつくる深いポテンシャルによって三次元的に
閉じ込められるが、電子を波動のように考えるならば、
小さい箱の中では波動様式は特定のものに制限されてし
まうので、電子状態は離散的になり振電子強度や非線形
感受率が増大する現象を指す。
散系材料だけでなく、金属や金属酸化物超微粒子も強い
非線形性を示すことがわかってきている。金属酸化物超
微粒子を分散させた非線形光学材料としては特開平3−
44031号がある。ここで簡単に量子サイズの効果と
非線形光学効果について説明する。非線形光学効果と
は、物質に光を照射すると、その物質の吸収係数や屈折
率など、光学特性が光の強度に応じて変化する現象であ
り、これを利用することによって光による光の制御が可
能になり、入力に光のみを使う全光型の論理素子を実現
できる。また、量子サイズ効果とは、可視光領域で透明
なガラス中に埋め込まれた半導体超微粒子の電子と正孔
はガラスのつくる深いポテンシャルによって三次元的に
閉じ込められるが、電子を波動のように考えるならば、
小さい箱の中では波動様式は特定のものに制限されてし
まうので、電子状態は離散的になり振電子強度や非線形
感受率が増大する現象を指す。
【0004】従って、非線形光学材料としては、アモル
ファスAl2O3やアモルファスSiO2などの透明な絶
縁物中に半導体超微粒子を分散したものが一般に用いら
れている。しかしながら、従来のこの種の非線形光学材
料においては、3次の非線形感受率X(3)はいまだ充分
な大きさの値が得られているとはいえず、例えばX(3)
が更に大きな材料が得られればさらに弱い光によりスイ
ッチング動作を行なうことができるというメリットはあ
るが、現状ではいまだ満足しえないのが実情である。
ファスAl2O3やアモルファスSiO2などの透明な絶
縁物中に半導体超微粒子を分散したものが一般に用いら
れている。しかしながら、従来のこの種の非線形光学材
料においては、3次の非線形感受率X(3)はいまだ充分
な大きさの値が得られているとはいえず、例えばX(3)
が更に大きな材料が得られればさらに弱い光によりスイ
ッチング動作を行なうことができるというメリットはあ
るが、現状ではいまだ満足しえないのが実情である。
【0005】もっとも、本発明者も半導体や金属超微粒
子を薄膜状マトリックス中に分散させた量子サイズ効果
を示す非線形光学材料やその製法について数多くの提案
を行なっている(例えば特願平3−348916号、特
願平3−348917号、特願平3−69064号、特
願平4−61131号、特願平4−84481号明細書
等)。だが、これらにおいても改善の余地は残されてい
るように思われる。
子を薄膜状マトリックス中に分散させた量子サイズ効果
を示す非線形光学材料やその製法について数多くの提案
を行なっている(例えば特願平3−348916号、特
願平3−348917号、特願平3−69064号、特
願平4−61131号、特願平4−84481号明細書
等)。だが、これらにおいても改善の余地は残されてい
るように思われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はX(3)
に大きな値がとれ、光技術で用いられる各種素子に応用
しうる非線形光学材料を提供するものである。
に大きな値がとれ、光技術で用いられる各種素子に応用
しうる非線形光学材料を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の非線形光学材料
は、粒径200Å以下のSnO2超微粒子をアモルファ
スSnOxのマトリックス中に分散させてなることを特
徴としている。
は、粒径200Å以下のSnO2超微粒子をアモルファ
スSnOxのマトリックス中に分散させてなることを特
徴としている。
【0008】以下に本発明をさらに詳細に説明する。結
晶性SnO2薄膜(SnO2の多結晶膜)はX(3)が10
-11(esu)オーダーを示す。一方、アモルファスS
nOx薄膜のX(3)は結晶性SnO2薄膜のX(3)の数
倍であるといわれている。そうしたことを踏まえて、本
発明者はSnO2微粒子をアモルファスSnOxマトリ
ックス中に分散させることによりX(3)がより向上する
と考え、それを実験により確認した。
晶性SnO2薄膜(SnO2の多結晶膜)はX(3)が10
-11(esu)オーダーを示す。一方、アモルファスS
nOx薄膜のX(3)は結晶性SnO2薄膜のX(3)の数
倍であるといわれている。そうしたことを踏まえて、本
発明者はSnO2微粒子をアモルファスSnOxマトリ
ックス中に分散させることによりX(3)がより向上する
と考え、それを実験により確認した。
【0009】本発明で用いられるSnO2超微粒子の粒
子径は200Å以下、好ましくは100Å以下である。
粒子径が200Åより大きいと量子サイズ効果が現われ
ず好ましくない。このSnO2超微粒子のアモルファス
SnOxマトリックス中に占める割合は20〜50容量
%のときに特に良好な結果を示すが、その理由はいまだ
明らかにされていない。
子径は200Å以下、好ましくは100Å以下である。
粒子径が200Åより大きいと量子サイズ効果が現われ
ず好ましくない。このSnO2超微粒子のアモルファス
SnOxマトリックス中に占める割合は20〜50容量
%のときに特に良好な結果を示すが、その理由はいまだ
明らかにされていない。
【0010】実際に、本発明の非線形光学材料を製造す
るには、例えば石英基板表面にアモルファスSnOxマ
トリックスを500〜5000Å厚くらいの薄膜に形成
し、このアモルファスSnOxマトリックス中に粒径2
00Å以下のSn超微粒子を分散させた後、このSn超
微粒子に酸化処理を施せばよい。
るには、例えば石英基板表面にアモルファスSnOxマ
トリックスを500〜5000Å厚くらいの薄膜に形成
し、このアモルファスSnOxマトリックス中に粒径2
00Å以下のSn超微粒子を分散させた後、このSn超
微粒子に酸化処理を施せばよい。
【0011】SnO2超微粒子をアモルファスSnOx
マトリックス中に分散するのには、イオンプレーティン
グ法によるのが望ましい。特に成膜速度は重要なファク
ターであり、これが速すぎると金属状態のSnが膜中で
多くなり、逆に、これが遅すぎると多結晶で粒子径が2
00Å以上のSnO2膜を形成してしまう。従って、本
発明においては、成膜速度を5〜30Å/sec程度と
してアモルファスSnOxマトリックス中にSn超微粒
子を分散させ成膜した後、酸素中で300〜600℃で
加熱処理すれば、200Å以下のSnO2超微粒子がア
モルファスSnOxマトリックスからなる膜中に分散し
たものが得られる。
マトリックス中に分散するのには、イオンプレーティン
グ法によるのが望ましい。特に成膜速度は重要なファク
ターであり、これが速すぎると金属状態のSnが膜中で
多くなり、逆に、これが遅すぎると多結晶で粒子径が2
00Å以上のSnO2膜を形成してしまう。従って、本
発明においては、成膜速度を5〜30Å/sec程度と
してアモルファスSnOxマトリックス中にSn超微粒
子を分散させ成膜した後、酸素中で300〜600℃で
加熱処理すれば、200Å以下のSnO2超微粒子がア
モルファスSnOxマトリックスからなる膜中に分散し
たものが得られる。
【0012】実施例1 石英基板上にイオンプレーティング法を用いて、次の条
件で膜厚約3000ÅのSnOx膜を作製した(計6
枚)。 蒸発材料 Sn(99.99%) 支持体温度 常温又は450℃ 真空槽内背圧 1×10-6Torr 酸素ガス圧力 6×10-4Torr 高周波電力 80W 熱発源一基板間距離 25cm 成膜速度 5、10又は20Å/sec X線回折法で6枚の膜を調べたところ、基板温度を常温
としたものはいずれもアモルファスで回折ピークは観察
されなかった。一方、基板温度を450℃としたもの
は、いずれもSnO2の回折ピークが見られ、TEM法
で観察すると200Å以上の結晶SnO2が見られた。
成膜速度が10Å/sec以上の場合には金属Snが含
まれていた。また、膜の色が基板温度によらず黒ずんで
おり透明度が劣っていた。常温で作製した3枚について
500℃(空気中)で1時間加熱処理した。5Å/se
c膜には200Å以上の結晶SnO2が多く見られた。
10Å/sec以上では200Å以下の微結晶SnO2
が観察された。また10Å/sec以下で作製した膜は
透明で可視光に対し80%以上の透過率であった。マト
リックス部分はいずれもアモルファスでEDX(エネル
ギー分散型X線検出器)での組成分析ではSnとOであ
った。9枚の膜のX(3)をTHG(三次高調波発生法)
により波長1.9μmに対して評価したところ表1の通
りであった。
件で膜厚約3000ÅのSnOx膜を作製した(計6
枚)。 蒸発材料 Sn(99.99%) 支持体温度 常温又は450℃ 真空槽内背圧 1×10-6Torr 酸素ガス圧力 6×10-4Torr 高周波電力 80W 熱発源一基板間距離 25cm 成膜速度 5、10又は20Å/sec X線回折法で6枚の膜を調べたところ、基板温度を常温
としたものはいずれもアモルファスで回折ピークは観察
されなかった。一方、基板温度を450℃としたもの
は、いずれもSnO2の回折ピークが見られ、TEM法
で観察すると200Å以上の結晶SnO2が見られた。
成膜速度が10Å/sec以上の場合には金属Snが含
まれていた。また、膜の色が基板温度によらず黒ずんで
おり透明度が劣っていた。常温で作製した3枚について
500℃(空気中)で1時間加熱処理した。5Å/se
c膜には200Å以上の結晶SnO2が多く見られた。
10Å/sec以上では200Å以下の微結晶SnO2
が観察された。また10Å/sec以下で作製した膜は
透明で可視光に対し80%以上の透過率であった。マト
リックス部分はいずれもアモルファスでEDX(エネル
ギー分散型X線検出器)での組成分析ではSnとOであ
った。9枚の膜のX(3)をTHG(三次高調波発生法)
により波長1.9μmに対して評価したところ表1の通
りであった。
【0013】
【表1】
【0014】
【発明の効果】本発明の非線形光学材料は粒径200Å
以下のSnO2超微粒子がアモルファスSnOxのマト
リックス中に分散された膜を形成しているので透明性が
良好で、かつ、3次の非線形光学効果を結晶性SnO2
や非晶質SnO2膜に比べて大きくすることができる。
以下のSnO2超微粒子がアモルファスSnOxのマト
リックス中に分散された膜を形成しているので透明性が
良好で、かつ、3次の非線形光学効果を結晶性SnO2
や非晶質SnO2膜に比べて大きくすることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 粒径200Å以下のSnO2超微粒子を
アモルファスSnOxのマトリックス中に分散させてな
ることを特徴とする非線形光学材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27031494A JPH08110537A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 非線形光学材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27031494A JPH08110537A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 非線形光学材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08110537A true JPH08110537A (ja) | 1996-04-30 |
Family
ID=17484550
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27031494A Pending JPH08110537A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 非線形光学材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08110537A (ja) |
-
1994
- 1994-10-07 JP JP27031494A patent/JPH08110537A/ja active Pending
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