JPH08114659A - 半導体磁電変換装置 - Google Patents
半導体磁電変換装置Info
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- JPH08114659A JPH08114659A JP6250785A JP25078594A JPH08114659A JP H08114659 A JPH08114659 A JP H08114659A JP 6250785 A JP6250785 A JP 6250785A JP 25078594 A JP25078594 A JP 25078594A JP H08114659 A JPH08114659 A JP H08114659A
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- hall
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ホール素子が出力するホール電圧が温度によ
り変動する場合に、これを補償して磁束密度を正しく測
定することができるホールICを提供する。 【構成】 印加された磁界の強さに対応する差動電圧を
出力するホール素子1と、ホール素子1の出力電圧を増
幅する差動増幅器(2〜6)と、差動増幅器(2〜6)
の出力に基づき印加された磁界の強さに対応する電流を
出力する増幅器(7〜11)と、ホール素子1が形成さ
れた半導体基板上にホール素子1と近接して形成され、
増幅器(7〜11)の出力電流を受けて印加された磁界
の強さに対応する電圧を発生する抵抗体12とを備え
た。
り変動する場合に、これを補償して磁束密度を正しく測
定することができるホールICを提供する。 【構成】 印加された磁界の強さに対応する差動電圧を
出力するホール素子1と、ホール素子1の出力電圧を増
幅する差動増幅器(2〜6)と、差動増幅器(2〜6)
の出力に基づき印加された磁界の強さに対応する電流を
出力する増幅器(7〜11)と、ホール素子1が形成さ
れた半導体基板上にホール素子1と近接して形成され、
増幅器(7〜11)の出力電流を受けて印加された磁界
の強さに対応する電圧を発生する抵抗体12とを備え
た。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ホール素子により磁
界の強さを測定する半導体磁電変換装置に関するもので
あり、特にその出力特性の温度依存性の改善に係るもの
である。
界の強さを測定する半導体磁電変換装置に関するもので
あり、特にその出力特性の温度依存性の改善に係るもの
である。
【0002】
【従来の技術】ホール素子は、印加された磁界の強さに
比例する電圧を出力する素子であり、磁束密度−電圧変
換素子として用いられる。このホール素子と信号処理回
路とが同一の半導体基板上に形成され、1チップ化され
たホールICが、半導体磁電変換装置として利用されて
いる。この種のホールICは、一般に、ホール素子とこ
のホール素子の出力を増幅する増幅回路と、この増幅回
路から出力される信号を処理する出力回路とから構成さ
れる。
比例する電圧を出力する素子であり、磁束密度−電圧変
換素子として用いられる。このホール素子と信号処理回
路とが同一の半導体基板上に形成され、1チップ化され
たホールICが、半導体磁電変換装置として利用されて
いる。この種のホールICは、一般に、ホール素子とこ
のホール素子の出力を増幅する増幅回路と、この増幅回
路から出力される信号を処理する出力回路とから構成さ
れる。
【0003】図9に、この種のホールICのブロック図
を示す。同図において、1は印加された磁界の強さに比
例する電圧を出力するホール素子である。ホール素子1
は、外部からの電源の供給端子である入力端子1a、1
b、磁界の強さに比例する電圧信号を出力する出力端子
1c,1dを備える。21は出力端子1c,1dから出
力される出力を受けてこれを増幅する増幅回路、23は
増幅回路21の出力を処理する出力回路である。このホ
ールICの出力は出力端子24に出力される。ホール素
子1の入力端子1aにはICの内部電源(VCC)が接
続され、また、入力端子1bは接地されている。
を示す。同図において、1は印加された磁界の強さに比
例する電圧を出力するホール素子である。ホール素子1
は、外部からの電源の供給端子である入力端子1a、1
b、磁界の強さに比例する電圧信号を出力する出力端子
1c,1dを備える。21は出力端子1c,1dから出
力される出力を受けてこれを増幅する増幅回路、23は
増幅回路21の出力を処理する出力回路である。このホ
ールICの出力は出力端子24に出力される。ホール素
子1の入力端子1aにはICの内部電源(VCC)が接
続され、また、入力端子1bは接地されている。
【0004】次に動作について説明する。ホール素子1
の出力端子1c,1dの間に現れる出力電圧(以下、
「ホール電圧」と称する)は、よく知られているように
一般に次の式で表される。 VH = KH・(IH・B/d)・fH ここで、VH:ホール電圧、KH:ホール係数、IH:ホ
ール素子駆動電流、B:磁束密度、d:ホール素子の厚
み、fH:ホール素子の形状による係数である。
の出力端子1c,1dの間に現れる出力電圧(以下、
「ホール電圧」と称する)は、よく知られているように
一般に次の式で表される。 VH = KH・(IH・B/d)・fH ここで、VH:ホール電圧、KH:ホール係数、IH:ホ
ール素子駆動電流、B:磁束密度、d:ホール素子の厚
み、fH:ホール素子の形状による係数である。
【0005】増幅回路21は、このホール電圧を所定の
利得で増幅して出力回路23に対して出力する。この出
力電圧は印加された磁界の強さに比例する。出力回路2
3は、このホールICに要求される所定の出力が得られ
るように、増幅回路21の出力に対して所定の処理を行
う。この出力は出力端子24を介してICの外部に出力
される。
利得で増幅して出力回路23に対して出力する。この出
力電圧は印加された磁界の強さに比例する。出力回路2
3は、このホールICに要求される所定の出力が得られ
るように、増幅回路21の出力に対して所定の処理を行
う。この出力は出力端子24を介してICの外部に出力
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のホールICにお
いて、図9に示されるようにホール素子を定電圧(VC
C)で駆動する場合のホール電圧の式を求めてみる。こ
こで、IH=V/RIN、(Vは印加電圧、RINはホール
素子1の入力抵抗)であるから、 VH = KH・(V/RIN)・(B/d)・fH となる。ところで、ホール素子の入力抵抗RINは温度依
存性を有することが知られている。したがって、ホール
素子を一定の電圧で駆動する場合、上式のRINが大きく
変化するのでホール電圧VHも温度依存性をもつように
なる。つまり、磁束密度Bが一定の場合でもホール電圧
は温度によって大きく変化してしまう。
いて、図9に示されるようにホール素子を定電圧(VC
C)で駆動する場合のホール電圧の式を求めてみる。こ
こで、IH=V/RIN、(Vは印加電圧、RINはホール
素子1の入力抵抗)であるから、 VH = KH・(V/RIN)・(B/d)・fH となる。ところで、ホール素子の入力抵抗RINは温度依
存性を有することが知られている。したがって、ホール
素子を一定の電圧で駆動する場合、上式のRINが大きく
変化するのでホール電圧VHも温度依存性をもつように
なる。つまり、磁束密度Bが一定の場合でもホール電圧
は温度によって大きく変化してしまう。
【0007】また、ホール素子1の入力抵抗RINの絶対
値は、製造されるICごとに大きくばらつく傾向があ
る。このことによってもホール電圧の絶対値は大きくば
らついてしまう。これらの原因により磁束密度Bに対応
するホール電圧の大きさがばらつくので、正しい磁束密
度Bを測定することは困難である。
値は、製造されるICごとに大きくばらつく傾向があ
る。このことによってもホール電圧の絶対値は大きくば
らついてしまう。これらの原因により磁束密度Bに対応
するホール電圧の大きさがばらつくので、正しい磁束密
度Bを測定することは困難である。
【0008】この発明は、以上のような問題点を解決す
るためになされたもので、磁束密度Bに対するホール電
圧が、ICごとに、あるいは、温度により変化した場合
でも、磁束密度Bを正しく測定することができる半導体
磁電変換装置を提供することを目的とする。
るためになされたもので、磁束密度Bに対するホール電
圧が、ICごとに、あるいは、温度により変化した場合
でも、磁束密度Bを正しく測定することができる半導体
磁電変換装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る半導体磁
電変換装置は、印加された磁界の強さに対応する電圧を
出力するホール素子と、上記ホール素子の出力電圧を増
幅する差動増幅器と、上記差動増幅器の出力に基づき印
加された磁界の強さに対応する電流を出力する増幅器
と、上記ホール素子が形成された半導体基板上に上記ホ
ール素子と近接して形成され、上記増幅器の出力電流を
受けて印加された磁界の強さに対応する電圧を発生する
抵抗体とを備えたものである。
電変換装置は、印加された磁界の強さに対応する電圧を
出力するホール素子と、上記ホール素子の出力電圧を増
幅する差動増幅器と、上記差動増幅器の出力に基づき印
加された磁界の強さに対応する電流を出力する増幅器
と、上記ホール素子が形成された半導体基板上に上記ホ
ール素子と近接して形成され、上記増幅器の出力電流を
受けて印加された磁界の強さに対応する電圧を発生する
抵抗体とを備えたものである。
【0010】請求項2に係る半導体磁電変換装置は、上
記増幅器を、上記差動増幅器の第1の出力を入力とする
第1のコレクタ接地増幅回路と、上記差動増幅器の第2
の出力を入力とする第2のコレクタ接地増幅回路と、上
記第1のコレクタ接地増幅回路の出力及び上記第2のコ
レクタ接地増幅回路の出力を入力とする演算増幅器と、
上記演算増幅器の出力に基づき動作し、上記第1のコレ
クタ接地増幅回路から電流を分流して出力する第1のト
ランジスタと、上記演算増幅器の出力に基づき動作し、
上記第2のコレクタ接地増幅回路から電流を分流して出
力する第2のトランジスタとから構成し、上記増幅器の
出力を上記第1のトランジスタの出力と上記第2のトラ
ンジスタの出力の和としたものである。
記増幅器を、上記差動増幅器の第1の出力を入力とする
第1のコレクタ接地増幅回路と、上記差動増幅器の第2
の出力を入力とする第2のコレクタ接地増幅回路と、上
記第1のコレクタ接地増幅回路の出力及び上記第2のコ
レクタ接地増幅回路の出力を入力とする演算増幅器と、
上記演算増幅器の出力に基づき動作し、上記第1のコレ
クタ接地増幅回路から電流を分流して出力する第1のト
ランジスタと、上記演算増幅器の出力に基づき動作し、
上記第2のコレクタ接地増幅回路から電流を分流して出
力する第2のトランジスタとから構成し、上記増幅器の
出力を上記第1のトランジスタの出力と上記第2のトラ
ンジスタの出力の和としたものである。
【0011】請求項3に係る半導体磁電変換装置は、上
記増幅器を、上記差動増幅器の出力を入力とする演算増
幅器と、上記演算増幅器の出力に基づき動作し、上記差
動増幅器の出力端の一方から電流を分流して出力するト
ランジスタとから構成したものである。
記増幅器を、上記差動増幅器の出力を入力とする演算増
幅器と、上記演算増幅器の出力に基づき動作し、上記差
動増幅器の出力端の一方から電流を分流して出力するト
ランジスタとから構成したものである。
【0012】請求項4に係る半導体磁電変換装置は、上
記抵抗体を、上記ホール素子と特性が近似するように、
上記ホール素子の構成と類似の構成により形成したもの
である。
記抵抗体を、上記ホール素子と特性が近似するように、
上記ホール素子の構成と類似の構成により形成したもの
である。
【0013】
【作用】請求項1の発明においては、ホール素子が印加
された磁界の強さに対応する電圧を出力し、差動増幅器
が上記ホール素子の出力電圧を増幅し、増幅器が上記差
動増幅器の出力に基づき印加された磁界の強さに対応す
る電流を出力し、上記ホール素子が形成された半導体基
板上に上記ホール素子と近接して形成された抵抗体が、
上記増幅器の出力電流を受けて印加された磁界の強さに
対応する電圧を発生する。
された磁界の強さに対応する電圧を出力し、差動増幅器
が上記ホール素子の出力電圧を増幅し、増幅器が上記差
動増幅器の出力に基づき印加された磁界の強さに対応す
る電流を出力し、上記ホール素子が形成された半導体基
板上に上記ホール素子と近接して形成された抵抗体が、
上記増幅器の出力電流を受けて印加された磁界の強さに
対応する電圧を発生する。
【0014】請求項2の発明においては、第1のコレク
タ接地増幅回路及び第2のコレクタ接地増幅回路が上記
差動増幅器の出力を受けて所定の電圧を出力し、演算増
幅器が上記第1のコレクタ接地増幅回路及び上記第2の
コレクタ接地増幅回路の出力に基づき動作し、上記演算
増幅器の出力に基づき動作する第1のトランジスタ及び
第2のトランジスタが上記第1のコレクタ接地増幅回路
及び上記第2のコレクタ接地増幅回路から電流を分流
し、上記増幅器の出力とする。
タ接地増幅回路及び第2のコレクタ接地増幅回路が上記
差動増幅器の出力を受けて所定の電圧を出力し、演算増
幅器が上記第1のコレクタ接地増幅回路及び上記第2の
コレクタ接地増幅回路の出力に基づき動作し、上記演算
増幅器の出力に基づき動作する第1のトランジスタ及び
第2のトランジスタが上記第1のコレクタ接地増幅回路
及び上記第2のコレクタ接地増幅回路から電流を分流
し、上記増幅器の出力とする。
【0015】請求項3の発明においては、演算増幅器が
上記差動増幅器の出力に基づき動作し、上記演算増幅器
の出力に基づき動作するトランジスタが、上記差動増幅
器の出力端の一方から電流を分流し、上記増幅器の出力
とする。
上記差動増幅器の出力に基づき動作し、上記演算増幅器
の出力に基づき動作するトランジスタが、上記差動増幅
器の出力端の一方から電流を分流し、上記増幅器の出力
とする。
【0016】請求項4の発明においては、上記ホール素
子と特性が近似するように、上記ホール素子の構成と類
似の構成により形成された上記抵抗体が、上記ホール素
子の特性の変動を相殺する。
子と特性が近似するように、上記ホール素子の構成と類
似の構成により形成された上記抵抗体が、上記ホール素
子の特性の変動を相殺する。
【0017】
実施例1.以下、この発明に係るホールICの一実施例
を図について説明する。図1において、1は半導体基板
上にエピタキシャル層を用いて設けられたホール素子で
ある。ホール素子1は、外部からの電源(VCC)の供
給端子である入力端子1a、1b、磁界の強さに比例す
る電圧信号を出力する出力端子1c,1dとを備える。
2、3は一端が電源(VCC)に接続されたベース拡散
抵抗(R2,R3)、4、5はベースがホール素子1の
出力端子1c,1dに、コレクタが抵抗R2,R3にそ
れぞれ接続されたNPN型トランジスタ(Q4,Q
5)、6は一端がNPN型トランジスタ4、5のエミッ
タに接続され、他端が接地された定電流源である。これ
らR2,R3,Q4,Q5及び定電流源6は差動増幅回
路を構成する。この差動増幅回路は、ホール素子の出力
端子1c,1d間に発生するホール電圧VHを増幅す
る。
を図について説明する。図1において、1は半導体基板
上にエピタキシャル層を用いて設けられたホール素子で
ある。ホール素子1は、外部からの電源(VCC)の供
給端子である入力端子1a、1b、磁界の強さに比例す
る電圧信号を出力する出力端子1c,1dとを備える。
2、3は一端が電源(VCC)に接続されたベース拡散
抵抗(R2,R3)、4、5はベースがホール素子1の
出力端子1c,1dに、コレクタが抵抗R2,R3にそ
れぞれ接続されたNPN型トランジスタ(Q4,Q
5)、6は一端がNPN型トランジスタ4、5のエミッ
タに接続され、他端が接地された定電流源である。これ
らR2,R3,Q4,Q5及び定電流源6は差動増幅回
路を構成する。この差動増幅回路は、ホール素子の出力
端子1c,1d間に発生するホール電圧VHを増幅す
る。
【0018】7、8はNPN型トランジスタ4,5のコ
レクタに現れる出力信号をそれぞれ増幅するバッファ回
路、9はバッファ回路7の出力に設けられたベース拡散
抵抗(R9)、10は+入力がベース拡散抵抗9に接続
され、−入力がバッファ回路8の出力に接続された演算
増幅器(オペアンプ)、11はベースがオペアンプ10
の出力に接続され、コレクタがベース拡散抵抗9に接続
されたNPN型トランジスタ(Q11)、12は一端が
NPN型トランジスタ11のエミッタに接続され、他端
が接地された、ホール素子と同じエピタキシャル層を用
いて形成された抵抗(以下、「エピ抵抗」と称する)で
ある。エピ抵抗12は入力端子12a,12bを有す
る。13はこのホールICの増幅回路の出力端子であ
る。
レクタに現れる出力信号をそれぞれ増幅するバッファ回
路、9はバッファ回路7の出力に設けられたベース拡散
抵抗(R9)、10は+入力がベース拡散抵抗9に接続
され、−入力がバッファ回路8の出力に接続された演算
増幅器(オペアンプ)、11はベースがオペアンプ10
の出力に接続され、コレクタがベース拡散抵抗9に接続
されたNPN型トランジスタ(Q11)、12は一端が
NPN型トランジスタ11のエミッタに接続され、他端
が接地された、ホール素子と同じエピタキシャル層を用
いて形成された抵抗(以下、「エピ抵抗」と称する)で
ある。エピ抵抗12は入力端子12a,12bを有す
る。13はこのホールICの増幅回路の出力端子であ
る。
【0019】ここで、エピ抵抗12は、ホール素子1と
同一の大きさ及び同一の構造を有し、入力抵抗の絶対
値、その温度特性が互いに近似するように構成されてい
る。このようなホール素子1とエピ抵抗12の構成及び
配置の例を図2に示す。同図によれば、図示しない半導
体基板上に、分離膜21を介してホール素子1とエピ抵
抗12が分離して形成されている。ここで、ホール素子
1とエピ抵抗12との隙間は非常に狭い。また、ホール
素子1の入力端子1a,1bは互いに対向して設けられ
ている。エピ抵抗12の入力端子12a,12bも同様
である。また、入力端子1a、1bの対向する向きと、
入力端子12a、12bの対向する向きは同じである。
このような構成をとることにより、ホール素子1とエピ
抵抗12において流れる電流の方向は同じ方向となるか
ら、これらが半導体の結晶軸に対して流れる方向も互い
に同じ方向になる。よって、これらの物理的特性は非常
に近似したものとなる。したがって、これらの入力抵抗
の絶対値及びその温度特性は互いに似たものとなる。な
お、ホール素子1及びエピ抵抗12において流れる電流
の方向が異なる場合でも、これらの温度特性は互いに近
似する。
同一の大きさ及び同一の構造を有し、入力抵抗の絶対
値、その温度特性が互いに近似するように構成されてい
る。このようなホール素子1とエピ抵抗12の構成及び
配置の例を図2に示す。同図によれば、図示しない半導
体基板上に、分離膜21を介してホール素子1とエピ抵
抗12が分離して形成されている。ここで、ホール素子
1とエピ抵抗12との隙間は非常に狭い。また、ホール
素子1の入力端子1a,1bは互いに対向して設けられ
ている。エピ抵抗12の入力端子12a,12bも同様
である。また、入力端子1a、1bの対向する向きと、
入力端子12a、12bの対向する向きは同じである。
このような構成をとることにより、ホール素子1とエピ
抵抗12において流れる電流の方向は同じ方向となるか
ら、これらが半導体の結晶軸に対して流れる方向も互い
に同じ方向になる。よって、これらの物理的特性は非常
に近似したものとなる。したがって、これらの入力抵抗
の絶対値及びその温度特性は互いに似たものとなる。な
お、ホール素子1及びエピ抵抗12において流れる電流
の方向が異なる場合でも、これらの温度特性は互いに近
似する。
【0020】次に動作について説明する。図1のような
回路構成において、ホール素子1に磁界を印加すると、
ホール素子1の出力端子1c,1d間に磁界に比例する
ホール電圧VHが発生する。 VH = KH・(IH・B/d)・fH = KH・(V/RIN)・(B/d)・fH ここで、VH:ホール電圧、KH:ホール係数、IH:ホ
ール素子駆動電流、B:磁束密度、d:ホール素子の厚
み、fH:ホール素子の形状による係数、V:印加電
圧、RIN:ホール素子1の入力抵抗である。
回路構成において、ホール素子1に磁界を印加すると、
ホール素子1の出力端子1c,1d間に磁界に比例する
ホール電圧VHが発生する。 VH = KH・(IH・B/d)・fH = KH・(V/RIN)・(B/d)・fH ここで、VH:ホール電圧、KH:ホール係数、IH:ホ
ール素子駆動電流、B:磁束密度、d:ホール素子の厚
み、fH:ホール素子の形状による係数、V:印加電
圧、RIN:ホール素子1の入力抵抗である。
【0021】このホール電圧VHに基づき、NPNトラ
ンジスタ2、3を流れるコレクタ電流I2,I3に差が生
じる。すなわち、ホール素子1の出力端子1c,1dの
うち、出力端子1cの電位が高くなるように磁界が印加
されると、コレクタ電流I2はコレクタ電流I3より大き
くなる。従って、抵抗2における電圧降下は抵抗3にお
ける電圧降下よりも大きくなるから、バッファ回路7の
入力電圧はバッファ回路8の入力電圧よりも高くなる。
従って、バッファ回路8の出力電圧はバッファ回路7の
出力電圧より低くなる。しかし、オペアンプ10の2つ
の入力端子の電位は同電位と見なせるから、バッファ回
路7とオペアンプ10の+側の入力端子との間にあるベ
ース拡散抵抗9には、バッファ回路7、8の出力電圧の
差に対応する電流I0が、NPNトランジスタ11のコ
レクタに流入する方向に流れる。
ンジスタ2、3を流れるコレクタ電流I2,I3に差が生
じる。すなわち、ホール素子1の出力端子1c,1dの
うち、出力端子1cの電位が高くなるように磁界が印加
されると、コレクタ電流I2はコレクタ電流I3より大き
くなる。従って、抵抗2における電圧降下は抵抗3にお
ける電圧降下よりも大きくなるから、バッファ回路7の
入力電圧はバッファ回路8の入力電圧よりも高くなる。
従って、バッファ回路8の出力電圧はバッファ回路7の
出力電圧より低くなる。しかし、オペアンプ10の2つ
の入力端子の電位は同電位と見なせるから、バッファ回
路7とオペアンプ10の+側の入力端子との間にあるベ
ース拡散抵抗9には、バッファ回路7、8の出力電圧の
差に対応する電流I0が、NPNトランジスタ11のコ
レクタに流入する方向に流れる。
【0022】また、オペアンプ10の+入力端の入力電
圧は−入力端の入力電圧よりも大きいから、オペアンプ
10の出力は+電位となる。したがって、NPN型トラ
ンジスタ11はオンし、NPN型トランジスタ11を介
してエピ抵抗12に電流I0が流れ込む。このように電
流I0がエピ抵抗12に流入することにより発生する電
圧が、このホールICの増幅回路の出力電圧となる。
圧は−入力端の入力電圧よりも大きいから、オペアンプ
10の出力は+電位となる。したがって、NPN型トラ
ンジスタ11はオンし、NPN型トランジスタ11を介
してエピ抵抗12に電流I0が流れ込む。このように電
流I0がエピ抵抗12に流入することにより発生する電
圧が、このホールICの増幅回路の出力電圧となる。
【0023】ここで、電流I0はホール電圧VHに比例す
る。この比例係数をαとすると I0 = αVH = α・KH・(V/RIN)・(B/d)・fH となる。また、出力端子13に現れる出力電圧をV0と
すると V0 = I0RE = α・KH・(RE/RIN)・V・(B/d)・fH ここで、RE:エピ抵抗である。
る。この比例係数をαとすると I0 = αVH = α・KH・(V/RIN)・(B/d)・fH となる。また、出力端子13に現れる出力電圧をV0と
すると V0 = I0RE = α・KH・(RE/RIN)・V・(B/d)・fH ここで、RE:エピ抵抗である。
【0024】ところで、これらホールICのホール素子
1とエピ抵抗12は、図2のように配置されているか
ら、ホール素子1の入力抵抗RINとエピ抵抗12の入力
抵抗REとは同じ絶対値をもち、かつ、その温度係数は
同じである。したがって、上式における(RE/RIN)
はホールIC及び動作温度によらず、一定となる。この
ことからわかるように、ホール素子の入力抵抗値のばら
つき及び温度変化は、エピ抵抗の入力抵抗により相殺さ
れ、出力端子13に現れる電圧は温度による影響を受け
ない。同様に、ホールICごとに生じる、ホール素子の
入力抵抗の絶対値のばらつきも相殺される。
1とエピ抵抗12は、図2のように配置されているか
ら、ホール素子1の入力抵抗RINとエピ抵抗12の入力
抵抗REとは同じ絶対値をもち、かつ、その温度係数は
同じである。したがって、上式における(RE/RIN)
はホールIC及び動作温度によらず、一定となる。この
ことからわかるように、ホール素子の入力抵抗値のばら
つき及び温度変化は、エピ抵抗の入力抵抗により相殺さ
れ、出力端子13に現れる電圧は温度による影響を受け
ない。同様に、ホールICごとに生じる、ホール素子の
入力抵抗の絶対値のばらつきも相殺される。
【0025】以上のように、この実施例1によれば、ホ
ール素子の入力抵抗値のばらつき及び温度変化は、同様
の特性をもつエピ抵抗の入力抵抗により相殺されるの
で、ホールICの出力電圧において、ホール素子におけ
る入力抵抗のばらつきや、その抵抗値の温度変化により
生じる変動は極めて少なくなり、磁束密度を正確に測定
することができる。
ール素子の入力抵抗値のばらつき及び温度変化は、同様
の特性をもつエピ抵抗の入力抵抗により相殺されるの
で、ホールICの出力電圧において、ホール素子におけ
る入力抵抗のばらつきや、その抵抗値の温度変化により
生じる変動は極めて少なくなり、磁束密度を正確に測定
することができる。
【0026】なお、ホール素子とエピ抵抗との配置は、
図2に示される配置に限らず、図3〜図6に示される配
置でもよい。
図2に示される配置に限らず、図3〜図6に示される配
置でもよい。
【0027】図3は、2つのホール素子1と2つのエピ
抵抗12を互いに接近させた配置を示している。図3の
配置は、図2に示された配置のホール素子1とエピ抵抗
12を、2組備えたものである。ただし、1組のホール
素子1−1とエピ抵抗12−1の配置は図2の配置と全
く同じであるが、他の組のホール素子1−2とエピ抵抗
12−2の配置は、電流Iの流れる向きが図2の場合と
90°異なる点で相違する。これらホール素子1−1及
び1−2は互いに並列に接続されて図1の回路における
ホール素子1として使用される。エピ抵抗12−1及び
12−2は直列に接続されて図1の回路におけるエピ抵
抗として使用される。エピ抵抗12−1及び12−2
は、増幅回路の出力範囲によっては、どちらか一方のみ
の使用でもかまわない。このように2つのホール素子を
並列に接続することにより、ホール素子のオフセット電
圧が補償されて小さくなるという効果が、さらに付け加
えられる。
抵抗12を互いに接近させた配置を示している。図3の
配置は、図2に示された配置のホール素子1とエピ抵抗
12を、2組備えたものである。ただし、1組のホール
素子1−1とエピ抵抗12−1の配置は図2の配置と全
く同じであるが、他の組のホール素子1−2とエピ抵抗
12−2の配置は、電流Iの流れる向きが図2の場合と
90°異なる点で相違する。これらホール素子1−1及
び1−2は互いに並列に接続されて図1の回路における
ホール素子1として使用される。エピ抵抗12−1及び
12−2は直列に接続されて図1の回路におけるエピ抵
抗として使用される。エピ抵抗12−1及び12−2
は、増幅回路の出力範囲によっては、どちらか一方のみ
の使用でもかまわない。このように2つのホール素子を
並列に接続することにより、ホール素子のオフセット電
圧が補償されて小さくなるという効果が、さらに付け加
えられる。
【0028】図4は、図3の場合と同様に2組のホール
素子1とエピ抵抗12を備える場合の例である。1組の
ホール素子1−2とエピ抵抗12−2の位置が左右入れ
違っている点で図3の配置と異なる。
素子1とエピ抵抗12を備える場合の例である。1組の
ホール素子1−2とエピ抵抗12−2の位置が左右入れ
違っている点で図3の配置と異なる。
【0029】図5は、2組のホール素子1とエピ抵抗1
2が半導体基板上のある点を中心に放射状に配置された
場合の例である。同図からわかるように、ホール素子1
及びエピ抵抗12における電流は、半導体基板上の中心
点の方向に流れる。また、ホール素子1及びエピ抵抗1
2における電流は、上記の場合とは逆に半導体基板上の
中心点から放射状に流れる向きでもかまわない。
2が半導体基板上のある点を中心に放射状に配置された
場合の例である。同図からわかるように、ホール素子1
及びエピ抵抗12における電流は、半導体基板上の中心
点の方向に流れる。また、ホール素子1及びエピ抵抗1
2における電流は、上記の場合とは逆に半導体基板上の
中心点から放射状に流れる向きでもかまわない。
【0030】図6は、4つのホール素子1−1〜1−4
が1つのエピ抵抗12を囲むように配置された例であ
る。これら4つのホール素子1−1〜1−4は、図5の
2つのホール素子及び2つのエピ抵抗と同様に、半導体
基板上にある点を中心に放射状に配置されている。これ
らホール素子1−1〜1−4は互いに並列に接続されて
1つのホール素子として使用される。また、中心部には
エピ抵抗12が配置されている。エピ抵抗12が1つで
あっても温度補償の効果は得られる。なお、エピ抵抗1
2をホール素子1の周囲にさらに配置して、それらエピ
抵抗を直列に接続したものをエピ抵抗12として使用し
てもよい。
が1つのエピ抵抗12を囲むように配置された例であ
る。これら4つのホール素子1−1〜1−4は、図5の
2つのホール素子及び2つのエピ抵抗と同様に、半導体
基板上にある点を中心に放射状に配置されている。これ
らホール素子1−1〜1−4は互いに並列に接続されて
1つのホール素子として使用される。また、中心部には
エピ抵抗12が配置されている。エピ抵抗12が1つで
あっても温度補償の効果は得られる。なお、エピ抵抗1
2をホール素子1の周囲にさらに配置して、それらエピ
抵抗を直列に接続したものをエピ抵抗12として使用し
てもよい。
【0031】この実施例1のホールICにおいて、図2
〜図6に示された配置から任意の配置を採用することが
できる。このことは、以下に説明する実施例2及び3に
おいても同様である。
〜図6に示された配置から任意の配置を採用することが
できる。このことは、以下に説明する実施例2及び3に
おいても同様である。
【0032】実施例2.上記実施例1において、2つの
バッファ回路7、8を用いて電圧信号の伝達を行い、抵
抗9により電流に変換している。これらバッファ回路と
してトランジスタのコレクタ接地回路(エミッタフォロ
ワ)を用いることが考えられる。しかし、これを単に実
施例1の回路に適用すると、それぞれのバッファ回路の
トランジスタのコレクタ電流が異なるから、そのベース
−エミッタ間電圧(VBE)が異なる。このため、ホール
電圧の伝達に誤差が発生する。
バッファ回路7、8を用いて電圧信号の伝達を行い、抵
抗9により電流に変換している。これらバッファ回路と
してトランジスタのコレクタ接地回路(エミッタフォロ
ワ)を用いることが考えられる。しかし、これを単に実
施例1の回路に適用すると、それぞれのバッファ回路の
トランジスタのコレクタ電流が異なるから、そのベース
−エミッタ間電圧(VBE)が異なる。このため、ホール
電圧の伝達に誤差が発生する。
【0033】そこで、エミッタフォロワを用いる場合に
は、図2に示されるような回路構成とすればよい。同図
において、16はNPN型トランジスタ4の出力を入力
とするPNP型トランジスタ、17はNPN型トランジ
スタ5の出力を入力とするPNP型トランジスタであ
る。6b、6cはNPN型トランジスタ17、16のエ
ミッタにそれぞれ接続された電流源である。PNP型ト
ランジスタ17、18は、それぞれエミッタフォロワで
あり、その出力は抵抗を介してそれぞれオペアンプ10
の−入力端子、+入力端子に入力される。18はオペア
ンプ10の−入力端子に設けられたベース拡散抵抗(R
16)、19はPNPトランジスタ16の出力電流がコ
レクタに入力されるNPN型トランジスタである。
は、図2に示されるような回路構成とすればよい。同図
において、16はNPN型トランジスタ4の出力を入力
とするPNP型トランジスタ、17はNPN型トランジ
スタ5の出力を入力とするPNP型トランジスタであ
る。6b、6cはNPN型トランジスタ17、16のエ
ミッタにそれぞれ接続された電流源である。PNP型ト
ランジスタ17、18は、それぞれエミッタフォロワで
あり、その出力は抵抗を介してそれぞれオペアンプ10
の−入力端子、+入力端子に入力される。18はオペア
ンプ10の−入力端子に設けられたベース拡散抵抗(R
16)、19はPNPトランジスタ16の出力電流がコ
レクタに入力されるNPN型トランジスタである。
【0034】NPN型トランジスタ19はNPN型トラ
ンジスタ11とベース、エミッタが並列に接続されてい
る。これらトランジスタ11,19が出力する電流の和
がエピ抵抗12に供給されることにより、出力電圧V0
が得られる。その他のホール素子1等は、実施例1に示
されるものと同じものである。
ンジスタ11とベース、エミッタが並列に接続されてい
る。これらトランジスタ11,19が出力する電流の和
がエピ抵抗12に供給されることにより、出力電圧V0
が得られる。その他のホール素子1等は、実施例1に示
されるものと同じものである。
【0035】次に動作について説明する。ホール素子1
からトランジスタ4、5にかけての動作は実施例1の場
合と同じである。差動増幅器の出力を受けて、NPN型
トランジスタ16、17によるエミッタホロワはホール
電圧VHに対応する電圧を出力する。ここで、実施例1
の場合と同様に、ホール電圧VHに対応して、トランジ
スタ17のエミッタからトランジスタ11のコレクタに
電流I0aが流れる。
からトランジスタ4、5にかけての動作は実施例1の場
合と同じである。差動増幅器の出力を受けて、NPN型
トランジスタ16、17によるエミッタホロワはホール
電圧VHに対応する電圧を出力する。ここで、実施例1
の場合と同様に、ホール電圧VHに対応して、トランジ
スタ17のエミッタからトランジスタ11のコレクタに
電流I0aが流れる。
【0036】それとともに、NPN型トランジスタ11
に流れる電流に対応して、トランジスタ16のエミッタ
からトランジスタ19のコレクタに電流I0bが流れる。
この点が実施例1の場合と異なる。このように、トラン
ジスタ16からの電流を出力回路に流すと、トランジス
タ16のコレクタに流れる電流I5は小さくなり、トラ
ンジスタ17のコレクタに流れる電流I4と等しくな
る。これにより、トランジスタ16、17のベース−エ
ミッタ間の電圧VBEは等しくなるから誤差は生じない。
ここで、出力電圧V0は、実施例1の場合と同様に、電
流I0a,I0b及びエピ抵抗REとから求められる。
に流れる電流に対応して、トランジスタ16のエミッタ
からトランジスタ19のコレクタに電流I0bが流れる。
この点が実施例1の場合と異なる。このように、トラン
ジスタ16からの電流を出力回路に流すと、トランジス
タ16のコレクタに流れる電流I5は小さくなり、トラ
ンジスタ17のコレクタに流れる電流I4と等しくな
る。これにより、トランジスタ16、17のベース−エ
ミッタ間の電圧VBEは等しくなるから誤差は生じない。
ここで、出力電圧V0は、実施例1の場合と同様に、電
流I0a,I0b及びエピ抵抗REとから求められる。
【0037】以上のように、この実施例2によれば、エ
ミッタフォロワを構成する2つのトランジスタのコレク
タ電流が同じになるので、コレクタ電流の差による誤差
電圧の発生を抑えることができて、バッファ回路として
簡単なエミッタフォロワを使用することができる。
ミッタフォロワを構成する2つのトランジスタのコレク
タ電流が同じになるので、コレクタ電流の差による誤差
電圧の発生を抑えることができて、バッファ回路として
簡単なエミッタフォロワを使用することができる。
【0038】実施例3.上記実施例1及び2において、
差動増幅回路の出力を一度バッファ回路で受けてからオ
ペアンプに入力したが、バッファ回路を介さずに直接オ
ペアンプに入力するようにしてもよい。
差動増幅回路の出力を一度バッファ回路で受けてからオ
ペアンプに入力したが、バッファ回路を介さずに直接オ
ペアンプに入力するようにしてもよい。
【0039】図8に、この実施例3による回路構成を示
す。同図において、ベース拡散抵抗2、3、NPN型ト
ランジスタ4、5及び定電流源6により構成される初段
の差動増幅回路の出力は、バッファ回路を介さないで次
段の増幅器10に直接入力される。
す。同図において、ベース拡散抵抗2、3、NPN型ト
ランジスタ4、5及び定電流源6により構成される初段
の差動増幅回路の出力は、バッファ回路を介さないで次
段の増幅器10に直接入力される。
【0040】図8の回路において、NPN型トランジス
タ4、5のコレクタに流れる電流は、ホール電圧VHに
対応して異なる値をとる。しかし、オペアンプ10及び
NPN型トランジスタ11は、これら電流が同じ値にな
るように、これら電流の差電流I0をNPN型トランジ
スタ5のコレクタから分流し、そのままエピ抵抗12に
流入させる。このときの差電流I0はホール電圧VHに比
例するから、出力端子13に現れる電圧V0はホール電
圧VHに比例する。
タ4、5のコレクタに流れる電流は、ホール電圧VHに
対応して異なる値をとる。しかし、オペアンプ10及び
NPN型トランジスタ11は、これら電流が同じ値にな
るように、これら電流の差電流I0をNPN型トランジ
スタ5のコレクタから分流し、そのままエピ抵抗12に
流入させる。このときの差電流I0はホール電圧VHに比
例するから、出力端子13に現れる電圧V0はホール電
圧VHに比例する。
【0041】実施例1及び2の場合において、ホール素
子1により得られたホール電圧VHをトランジスタ4及
び5に流れる電流に変換し、この電流を電圧に変換した
後にバッファ回路7及び8に供給し、バッファ回路7及
び8の出力電圧の差を再び電流に変換し、そして、エピ
抵抗に電流を流すことにより再び電圧に変換する、とい
った複雑な信号変換がなされていた。これに対して、こ
の実施例3によれば、このような複雑な手順を踏んでい
ないので、生じる誤差を小さくすることができる。
子1により得られたホール電圧VHをトランジスタ4及
び5に流れる電流に変換し、この電流を電圧に変換した
後にバッファ回路7及び8に供給し、バッファ回路7及
び8の出力電圧の差を再び電流に変換し、そして、エピ
抵抗に電流を流すことにより再び電圧に変換する、とい
った複雑な信号変換がなされていた。これに対して、こ
の実施例3によれば、このような複雑な手順を踏んでい
ないので、生じる誤差を小さくすることができる。
【0042】また、この実施例3によれば、図8におけ
るA点の電位とB点の電位とが等しくなるため、ベース
拡散抵抗2、3の相対性、及びNPN型トランジスタ
4、5の相対性が極めて良くなり、この差動増幅回路の
精度が上がるという効果もある。
るA点の電位とB点の電位とが等しくなるため、ベース
拡散抵抗2、3の相対性、及びNPN型トランジスタ
4、5の相対性が極めて良くなり、この差動増幅回路の
精度が上がるという効果もある。
【0043】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、印加された磁界の強さに対応する電圧を出力するホ
ール素子と、上記ホール素子の出力電圧を増幅する差動
増幅器と、上記差動増幅器の出力に基づき印加された磁
界の強さに対応する電流を出力する増幅器と、上記ホー
ル素子が形成された半導体基板上に上記ホール素子と近
接して形成され、上記増幅器の出力電流を受けて印加さ
れた磁界の強さに対応する電圧を発生する抵抗体とを備
えたので、ホール素子と抵抗体とにより温度変化に起因
する電圧変動が相殺される。したがって、温度変化によ
りホール素子の特性が変化した場合でも、この変化によ
る出力変動を補償することができて、磁束密度を正しく
測定することができる。
ば、印加された磁界の強さに対応する電圧を出力するホ
ール素子と、上記ホール素子の出力電圧を増幅する差動
増幅器と、上記差動増幅器の出力に基づき印加された磁
界の強さに対応する電流を出力する増幅器と、上記ホー
ル素子が形成された半導体基板上に上記ホール素子と近
接して形成され、上記増幅器の出力電流を受けて印加さ
れた磁界の強さに対応する電圧を発生する抵抗体とを備
えたので、ホール素子と抵抗体とにより温度変化に起因
する電圧変動が相殺される。したがって、温度変化によ
りホール素子の特性が変化した場合でも、この変化によ
る出力変動を補償することができて、磁束密度を正しく
測定することができる。
【0044】また、請求項2の発明によれば、上記増幅
器を、上記差動増幅器の第1の出力を入力とする第1の
コレクタ接地増幅回路と、上記差動増幅器の第2の出力
を入力とする第2のコレクタ接地増幅回路と、上記第1
のコレクタ接地増幅回路の出力及び上記第2のコレクタ
接地増幅回路の出力を入力とする演算増幅器と、上記演
算増幅器の出力に基づき動作し、上記第1のコレクタ接
地増幅回路から電流を分流して出力する第1のトランジ
スタと、上記演算増幅器の出力に基づき動作し、上記第
2のコレクタ接地増幅回路から電流を分流して出力する
第2のトランジスタとから構成し、上記増幅器の出力を
上記第1のトランジスタの出力と上記第2のトランジス
タの出力の和としたので、さらに、増幅回路をコレクタ
接地増幅回路により簡単に構成できるとともに、コレク
タ接地増幅回路に流れる電流が同じになり、電流の差に
よる誤差電圧の発生を抑えることができる。
器を、上記差動増幅器の第1の出力を入力とする第1の
コレクタ接地増幅回路と、上記差動増幅器の第2の出力
を入力とする第2のコレクタ接地増幅回路と、上記第1
のコレクタ接地増幅回路の出力及び上記第2のコレクタ
接地増幅回路の出力を入力とする演算増幅器と、上記演
算増幅器の出力に基づき動作し、上記第1のコレクタ接
地増幅回路から電流を分流して出力する第1のトランジ
スタと、上記演算増幅器の出力に基づき動作し、上記第
2のコレクタ接地増幅回路から電流を分流して出力する
第2のトランジスタとから構成し、上記増幅器の出力を
上記第1のトランジスタの出力と上記第2のトランジス
タの出力の和としたので、さらに、増幅回路をコレクタ
接地増幅回路により簡単に構成できるとともに、コレク
タ接地増幅回路に流れる電流が同じになり、電流の差に
よる誤差電圧の発生を抑えることができる。
【0045】また、請求項3の発明によれば、上記増幅
器を、上記差動増幅器の出力を入力とする演算増幅器
と、上記演算増幅器の出力に基づき動作し、上記差動増
幅器の出力端の一方から電流を分流して出力するトラン
ジスタとから構成したので、さらに、増幅回路を簡単に
構成できるとともに、変換誤差を小さくすることができ
る。
器を、上記差動増幅器の出力を入力とする演算増幅器
と、上記演算増幅器の出力に基づき動作し、上記差動増
幅器の出力端の一方から電流を分流して出力するトラン
ジスタとから構成したので、さらに、増幅回路を簡単に
構成できるとともに、変換誤差を小さくすることができ
る。
【0046】また、請求項4の発明によれば、上記抵抗
体を、上記ホール素子と特性が近似するように、上記ホ
ール素子の構成と類似の構成により形成したので、さら
に、形成される半導体装置のホール素子ごとにその特性
がばらついた場合でも、これによる変動が相殺され、出
力電圧が安定する。
体を、上記ホール素子と特性が近似するように、上記ホ
ール素子の構成と類似の構成により形成したので、さら
に、形成される半導体装置のホール素子ごとにその特性
がばらついた場合でも、これによる変動が相殺され、出
力電圧が安定する。
【図1】 この発明の実施例1に係るホールICの回路
図である。
図である。
【図2】 この発明の実施例1〜3に係るホール素子及
びエピ抵抗の半導体基板上における配置の一例である。
びエピ抵抗の半導体基板上における配置の一例である。
【図3】 この発明の実施例1〜3に係るホール素子及
びエピ抵抗の半導体基板上における配置の他の例であ
る。
びエピ抵抗の半導体基板上における配置の他の例であ
る。
【図4】 この発明の実施例1〜3に係るホール素子及
びエピ抵抗の半導体基板上における配置の他の例であ
る。
びエピ抵抗の半導体基板上における配置の他の例であ
る。
【図5】 この発明の実施例1〜3に係るホール素子及
びエピ抵抗の半導体基板上における配置の他の例であ
る。
びエピ抵抗の半導体基板上における配置の他の例であ
る。
【図6】 この発明の実施例1〜3に係るホール素子及
びエピ抵抗の半導体基板上における配置の他の例であ
る。
びエピ抵抗の半導体基板上における配置の他の例であ
る。
【図7】 この発明の実施例2に係るホールICの回路
図である。
図である。
【図8】 この発明の実施例3に係るホールICの回路
図である。
図である。
【図9】 従来のホールICの機能ブロック図を示す。
1 ホール素子、2、3 抵抗、4、5 NPN型トラ
ンジスタ、6 定電流源、7、8 バッファ回路、9
抵抗、10 オペアンプ、11 NPN型トランジス
タ、12 エピ抵抗、16、17 PNP型トランジス
タ、18 抵抗、19 NPN型トランジスタ。
ンジスタ、6 定電流源、7、8 バッファ回路、9
抵抗、10 オペアンプ、11 NPN型トランジス
タ、12 エピ抵抗、16、17 PNP型トランジス
タ、18 抵抗、19 NPN型トランジスタ。
Claims (4)
- 【請求項1】 印加された磁界の強さに対応する電圧を
出力するホール素子と、上記ホール素子の出力電圧を増
幅する差動増幅器と、上記差動増幅器の出力に基づき印
加された磁界の強さに対応する電流を出力する増幅器
と、上記ホール素子が形成された半導体基板上に上記ホ
ール素子と近接して形成され、上記増幅器の出力電流を
受けて印加された磁界の強さに対応する電圧を発生する
抵抗体とを備えた半導体磁電変換装置。 - 【請求項2】 上記増幅器を、上記差動増幅器の第1の
出力を入力とする第1のコレクタ接地増幅回路と、上記
差動増幅器の第2の出力を入力とする第2のコレクタ接
地増幅回路と、上記第1のコレクタ接地増幅回路の出力
及び上記第2のコレクタ接地増幅回路の出力を入力とす
る演算増幅器と、上記演算増幅器の出力に基づき動作
し、上記第1のコレクタ接地増幅回路から電流を分流し
て出力する第1のトランジスタと、上記演算増幅器の出
力に基づき動作し、上記第2のコレクタ接地増幅回路か
ら電流を分流して出力する第2のトランジスタとから構
成し、上記増幅器の出力を上記第1のトランジスタの出
力と上記第2のトランジスタの出力の和としたことを特
徴とする請求項1記載の半導体磁電変換装置。 - 【請求項3】 上記増幅器を、上記差動増幅器の出力を
入力とする演算増幅器と、上記演算増幅器の出力に基づ
き動作し、上記差動増幅器の出力端の一方から電流を分
流して出力するトランジスタとから構成したことを特徴
とする請求項1記載の半導体磁電変換装置。 - 【請求項4】 上記抵抗体を、上記ホール素子と特性が
近似するように、上記ホール素子の構成と類似の構成に
より形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3い
ずれかに記載の半導体磁電変換装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6250785A JPH08114659A (ja) | 1994-10-17 | 1994-10-17 | 半導体磁電変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6250785A JPH08114659A (ja) | 1994-10-17 | 1994-10-17 | 半導体磁電変換装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08114659A true JPH08114659A (ja) | 1996-05-07 |
Family
ID=17213020
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6250785A Pending JPH08114659A (ja) | 1994-10-17 | 1994-10-17 | 半導体磁電変換装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08114659A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015099089A (ja) * | 2013-11-19 | 2015-05-28 | 旭化成エレクトロニクス株式会社 | 磁気センサ |
| JP2023032572A (ja) * | 2021-08-27 | 2023-03-09 | 富士電機株式会社 | 磁気センサ、エンコーダ及びサーボモータ |
-
1994
- 1994-10-17 JP JP6250785A patent/JPH08114659A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015099089A (ja) * | 2013-11-19 | 2015-05-28 | 旭化成エレクトロニクス株式会社 | 磁気センサ |
| JP2023032572A (ja) * | 2021-08-27 | 2023-03-09 | 富士電機株式会社 | 磁気センサ、エンコーダ及びサーボモータ |
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