JPH10253394A - 差動入力回路 - Google Patents

差動入力回路

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JPH10253394A
JPH10253394A JP9053516A JP5351697A JPH10253394A JP H10253394 A JPH10253394 A JP H10253394A JP 9053516 A JP9053516 A JP 9053516A JP 5351697 A JP5351697 A JP 5351697A JP H10253394 A JPH10253394 A JP H10253394A
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JP
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current
resistor
terminal
transistor
flowing
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JP9053516A
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Inventor
Masayuki Iwatsuki
雅幸 岩月
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はセンサの両端に現れる出力を逆相信
号として取り入れて処理する差動入力回路に関し、バイ
アス点を確定する機能を実現しつつ、無限大の入力イン
ピーダンスを発生させることを目的とする。 【解決手段】 センサ10の端子18,20を信号線2
8,55に接続する。信号線28に抵抗器30および第
1電流源34を接続する。抵抗器30を基準電圧ライン
32に接続する。信号線55に抵抗器56および第2電
流源58を接続する。抵抗器56をグランドラインに接
地する。抵抗器30の抵抗値R3と抵抗器56の抵抗値
R4を共に所定値Rとする。第1電流源34に、抵抗器
56を流れる電流I4と等しい電流I1を流通させる。
第2電流源58に、抵抗器30を流れる電流I3と等し
い電流I2を流通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、差動入力回路に係
り、特に、センサ等のデバイスの両端に現れる出力を逆
相信号として取り入れて処理する差動入力回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、特開平8−2651
17号に開示される如く、センサの両端に現れる出力を
逆相信号として取り入れて処理する差動入力回路が知ら
れている。図8は、従来の差動入力回路の要部の回路図
を示す。図8に示す差動入力回路には、センサ10が接
続されている。センサ10は、出力発生部12と、内部
抵抗発生部14,16とを備えている。
【0003】出力発生部12は、被検出物の状態に応じ
て、その両端に電位差Viを発生する。内部抵抗発生部
14,16は、出力発生部12の両側で、それぞれセン
サ10の内部抵抗RSの半分に相当する“RS/2”の
抵抗を発生する。内部抵抗発生部14,16は、それぞ
れセンサ10の出力端子18,20に接続されている。
尚、以下の記載において、内部抵抗発生部14および1
6が発生する抵抗値を区別する必要がある場合は、内部
抵抗発生部14の抵抗値をR1、内部抵抗発生部16の
抵抗値をR2と称す。
【0004】センサ10の出力端子18,20から出力
される信号を差動入力回路で受ける場合は、センサ10
のバイアス点を確定する必要がある。このため、従来の
差動入力回路は、抵抗器22および24、および、基準
電源26からなるバイアス回路を備えている。抵抗器2
2の一端、および、抵抗器24の一端は、それぞれセン
サ10の出力端子18,20に接続されている。また、
抵抗器22の他端と抵抗器24の他端とは、共に基準電
源26に接続されている。
【0005】抵抗器22および24は、共に所定値Rの
抵抗を発生する。また、基準電源26は、所定値Vre
fの基準電圧を発生する。尚、以下の記載において、抵
抗器22および24が発生する抵抗値を区別する必要が
ある場合は、抵抗器22の抵抗値をR3、抵抗器24の
抵抗値をR4と称す。図8に示すように、出力発生部1
2の一端に発生する電圧を発生電圧VS1、その他端に
発生する電圧を発生電圧VS2とすると、出力発生部1
2が発生する電位差Vi、基準電圧Vref、発生電圧
VS1およびVS2の間には、次式の関係が成立する。
【0006】 Vi=VS1−VS2 ・・・(1) VS1−Vref=Vref−VS2 ・・・(2) これらを整理すると、発生電圧VS1およびVS2は、
それぞれ次式のように表すことができる。 VS1=Vref+Vi/2 ・・・(3) VS2=Vref−Vi/2 ・・・(4) 上記(3)式および(4)式は、発生電圧VS1および
VS2が、共に基準電圧Vrefを中心値として、電位
差Viの半分(Vi/2)の振幅で、互いに逆の位相で
振幅することを表している。このように、図8に示す回
路によれば、出力発生部12の両端に発生する発生電圧
VS1およびVS2を、基準電圧Vrefを中心として
逆の位相で振幅させることができる。この場合、発生電
圧VS1およびVS2の差を検出することで、被検出物
の状態を精度良く検知することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、センサ10に
は上記の如く内部抵抗が存在する。このため、図8に示
す回路では、出力発生部12の両端に発生する発生電圧
VS1およびVS2を、センサ10の出力電圧としてそ
のまま取り出すことはできない。以下、センサ10の出
力端子18,20に現れる出力電圧を、図8に示す如
く、それぞれ出力電圧VIN1およびVIN2と称す。
【0008】図8に示す回路において、センサ10の一
方の端子18に現れる出力電圧VIN1は、具体的に
は、発生電圧VS1と基準電圧Vrefとの差圧をR3
とR1とで分圧した値を、基準電圧Vrefに加算した
値、すなわち、次式(5)で表される値となる。また、
センサ10の他方の端子20に現れる出力電圧VIN2
は、発生電圧VS2と基準電圧Vrefとの差圧をR4
とR2とで分圧した値を、基準電圧Vrefから減算し
た値、すなわち、次式(6)で表される値となる。
【0009】 VIN1=Vref+(Vi/2)・{R3/(R3+R1)} ・・・(5) VIN2=Vref−(Vi/2)・{R4/(R4+R2)} ・・・(6) 図9は、出力発生部12の両端に発生する電位差Viが
振幅V0 で変化した場合に、発生電圧VS1およびVS
2に生ずる変化(図9中にそれぞれ破線または二点鎖線
で示す曲線)、および、出力電圧VIN1およびVIN
2に生ずる変化(図9中にそれぞれ実線または一点鎖線
で示す曲線)を示す。
【0010】上記(3)式乃至(6)式、および、上記
図9に示す如く、センサ10の出力電圧VIN1および
VIN2の振幅は、出力発生部12から発せられる発生
電圧VS1およびVS2の振幅に比べて減衰されてい
る。このように、上記図8に示す従来の回路によって
は、出力発生部12の両端に生ずる発生電圧VS1およ
びVS2を、センサ10の出力電圧VIN1およびVI
N2として、そのまま取り出すことができなかった。
【0011】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、実質的に無限大の入力インピーダンスを有し、
センサの発生電圧をそのまま出力電圧として取り出すこ
とのできる差動入力回路を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、第1入力端子と第2入力端子とで信号
を受ける差動入力回路において、第1の基準電圧を発生
する第1基準電圧発生手段と、前記第1の基準電圧に比
して低圧の第2の基準電圧を発生する第2基準電圧発生
手段と、所定の抵抗値を有し、前記第1入力端子と前記
第1基準電圧発生手段との間に介在する第1抵抗器と、
所定の抵抗値を有し、前記第2入力端子と前記第2基準
電圧発生手段との間に介在する第2抵抗器と、前記第1
入力端子に接続され、前記第2抵抗器を流れる電流と等
しい電流を前記第1入力端子側から流出させる第1電流
源と、前記第2入力端子に接続され、前記第1抵抗器を
流れる電流と等しい電流を前記第2入力端子側に流入さ
せる第2電流源と、を備える差動入力回路により達成さ
れる。
【0013】本発明において、第1入力端子および第2
入力端子には、両端に電位差Viを発生するデバイスが
接続される。第1入力端子には第1抵抗器を通って第1
基準発生手段から所定電流IAが流入する。また、第1
入力端子からは第1電流源を通って所定電流IBが流出
する。第2入力端子には、第2電流源を通って、第1抵
抗器を流れる電流と等しい電流IAが流入する。また、
第2入力端子からは、第2基準電圧発生手段に向けて、
第1電流源を流れる電流と等しい電流IBが流出する。
【0014】第1入力端子および第2入力端子にデバイ
スが接続された状態で、電流IAが電流IBに比して多
量になると、第1入力端子および第2入力端子の双方に
おいて、流入する電流IAが流出する電流IBに比して
多量となる。このような状態を実現するためには、第1
入力端子および第2入力端子の双方から、IS=IA−
IBで表される電流をデバイス側へ流出させることが必
要である。
【0015】また、第1入力端子および第2入力端子に
デバイスが接続された状態で、電流IAが電流IBに比
して少量になると、第1入力端子および第2入力端子の
双方において、流入する電流IAが流出する電流IBに
比して少量となる。このような状態を実現するために
は、デバイス側から第1入力端子および第2入力端子の
双方へ、IS=IB−IAで表される電流を流入させる
ことが必要である。
【0016】第1入力端子および第2入力端子に接続さ
れるデバイスが、電流の収支の均衡を要求するものであ
る場合は、第1入力端子および第2入力端子の双方から
デバイス側へ電流を供給すること、および、デバイス側
から第1入力端子および第2入力端子の双方に電流を供
給することができない。従って、このようなデバイスが
接続されている場合は、電流IAと電流IBとが等しい
値に制御される。
【0017】電流IAと電流IBとが等しい値に制御さ
れている場合、第1入力端子とデバイスとの間、およ
び、第2入力端子とデバイスとの間で電流が授受されな
い。従って、この場合、差動入力回路において、見かけ
上無限大の入力インピーダンスが実現される。差動入力
回路の入力インピーダンスが無限大であると、デバイス
の内部抵抗等の影響を受けることなく、デバイスの両端
に発生する電圧を正確に検出することが可能となる。
【0018】本発明において、第1入力端子に現れる電
圧VIN1は、第1抵抗器の抵抗値R、第1の基準電圧
B 、および、第1抵抗器を流れる電流IAを用いて次
式の如く表すことができる。 VIN1=VB −IA・R 一方、同様の状況下で、第2入力端子に現れる電圧VI
N2は、第2抵抗器の抵抗値R、第2の基準電圧VG
および、第2抵抗器を流れる電流IBを用いて次式の如
く表すことができる。
【0019】VIN2=VG +IB・R 第1入力端子および第2入力端子に、電流の収支の均衡
を要求するデバイスが接続されている場合は、上記の如
く電流IAと電流IBとが等しい値に制御される。その
値をIとすると、VIN1およびVIN2は、次式の如
く表すことができる。
【0020】VIN1=VB −I・R VIN2=VG +I・R 電流Iは、デバイスの両端に現れる電位差が変化するこ
とにより変化する。上記の式に示す如く、第1入力端子
に現れる電圧VIN1、および、第2入力端子に現れる
電圧VIN2は、電流Iが変化した場合に、同じ振幅で
互いに逆相に、すなわち、ある基準電圧を中心として互
いに逆相に変化する。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
差動入力回路の回路図を示す。本実施例の差動入力回路
には、センサ10が接続されている。センサ10は、被
検出物の状態に応じた電位差Viを発生する出力発生部
12と、所定の抵抗値RS/2を有する内部抵抗発生部
14,16とを備えている。内部抵抗発生部14,16
は、それぞれセンサ10の出力端子18または20に接
続されている。以下、内部抵抗発生部14,16の抵抗
値を、他の抵抗器の抵抗値と区別する必要がある場合
は、それらの抵抗値をそれぞれR1またはR2と称す。
【0022】センサ10の端子18は、信号線28に接
続されている。信号線28には、所定の抵抗値Rを有す
る抵抗器30が接続されている。抵抗器30には、基準
電圧ライン32が接続されている。基準電圧ライン32
には、所定の基準電圧2Vrefの電位が与えられてい
る。以下、差動入力回路の作動中に、抵抗器30を通っ
て流れる電流を電流I3と称す。また、抵抗器30の抵
抗値を他の抵抗器の抵抗値と区別する必要がある場合
は、その抵抗値をR3と称す。
【0023】信号線28には、また、第1電流源34が
接続されている。第1電流源34の他端はグランドライ
ンに接地されている。以下、差動入力回路の作動中に、
第1電流源34を通ってグランドラインに流れ込む電流
を電流I1と称す。信号線28には、更に、オペアンプ
36の非反転端子38が接続されている。また、オペア
ンプ36の出力端子40および反転端子42は、それぞ
れ第1トランジスタ44のベース端子46またはエミッ
タ端子48に接続されている。第1トランジスタ44の
コレクタ端子50は、図1中にを付して表す端子(以
下、端子と称す)を介して、後述の如くグランドライ
ンに接地されている。
【0024】第1トランジスタ44は、PNP型のトラ
ンジスタである。第1トランジスタ44のエミッタ端子
48、および、オペアンプ36の反転端子42は、抵抗
器54を介して基準電圧ライン32に接続されている。
抵抗器54は、所定の抵抗値Rを有している。以下、抵
抗器54の抵抗値を他の抵抗器の抵抗値と区別する必要
がある場合は、抵抗器54の抵抗値をR5と称す。ま
た、差動入力回路の作動中に第1トランジスタ44を通
って端子に流れ込む電流を電流I5と称す。
【0025】センサ10の他方の端子20は、信号線5
5に接続されている。信号線55には、所定の抵抗値R
を有する抵抗器56が接続されている。抵抗器56は、
グランドラインに接地されている。以下、差動入力回路
の作動中に、抵抗器56を通ってグランドラインに流れ
込む電流を電流I4と称す。また、抵抗器30の抵抗値
を他の抵抗器の抵抗値と区別する必要がある場合は、そ
の抵抗値をR4と称す。
【0026】信号線55には、また、第2電流源58が
接続されている。第2電流源58には、基準電圧ライン
32が接続されている。以下、差動入力回路の作動中
に、第2電流源58を通って流れる電流を電流I2と称
す。信号線55には、更に、オペアンプ60の非反転端
子62が接続されている。また、オペアンプ60の出力
端子64および反転端子66は、それぞれ第2トランジ
スタ68のベース端子70またはエミッタ端子72に接
続されている。第2トランジスタ68のコレクタ端子7
4は、図1中にを付して表す端子(以下、端子と称
す)を介して、後述の如く基準電圧ライン32に接続さ
れている。
【0027】第2トランジスタ68は、NPN型のトラ
ンジスタである。第2トランジスタ68のエミッタ端子
72、および、オペアンプ60の反転端子66は、抵抗
器78を介してグランドラインに接地されている。抵抗
器78は、所定の抵抗値Rを有している。以下、抵抗器
78の抵抗値を他の抵抗器の抵抗値と区別する必要があ
る場合は、抵抗器78の抵抗値をR6と称す。また、差
動入力回路の作動中に、端子から第2トランジスタ6
8に流れ込む電流を電流I6と称す。
【0028】本実施例において、第1電流源34は、差
動入力回路の作動中にその内部を流通する電流I1が、
第2トランジスタ70に流れ込む電流I6と同じ値にな
るように構成されている。図2中に破線で囲まれる部分
は、上記の機能を実現する第1電流源34の回路図を示
す。すなわち、上記の機能は、図1に示す端子を図2
に示す端子に接続すると共に、図1に示す端子およ
び端子を、図2に示す端子および端子につなぎ変
えることにより実現される。
【0029】図2に示す第1電流源34は、1組のPN
P型トランジスタ80,82を備えている。トランジス
タ80のエミッタ端子およびトランジスタ82のエミッ
タ端子は、共に基準電圧ライン32に接続されている。
トランジスタ80のベース端子とトランジスタ82のベ
ース端子とは互いに接続されている。また、トランジス
タ80のベース端子は、そのコレクタ端子と共に端子
に接続されている。
【0030】上記の構成によれば、1組のトランジスタ
80および82は、互いに等しい電流を流通させるカレ
ントミラーを構成する。このため、トランジスタ82を
流通する電流は、トランジスタ80を流通する電流と等
しい値に制御される。図2に示す回路において、トラン
ジスタ80を流れる電流は、端子から第2トランジス
タ68へ流れ込む電流と同量である。また、上述の如
く、差動入力回路の作動中に端子から第2トランジス
タ68へ流れ込む電流はI6である。従って、図2に示
す回路によれば、差動入力回路の作動中にトランジスタ
82を流通する電流がI6に制御される。
【0031】図2に示す第1電流源34は、1組のNP
N型トランジスタ84,86を備えている。トランジス
タ84のエミッタ端子およびトランジスタ86のエミッ
タ端子は、共に端子を介してグランドラインに接地さ
れている。トランジスタ84のベース端子とトランジス
タ86のベース端子とは互いに接続されている。また、
トランジスタ84のベース端子は、そのコレクタ端子と
共に上述したPNP型トランジスタ82のコレクタ端子
に接続されている。
【0032】上記の構成によれば、1組のトランジスタ
84および86は、互いに等しい電流を流通させるカレ
ントミラーを構成する。このため、トランジスタ86を
流通して、端子から端子へ流れる電流は、トランジ
スタ84を流通する電流と等しい値に制御される。図2
に示す回路において、トランジスタ84を流れる電流
は、トランジスタ82を流れる電流、すなわち、電流I
6と同量である。従って、図2に示す第1電流源34に
よれば、差動入力回路の作動中に端子からグランドラ
インへ向けて流れ込む電流、すなわち、電流I1を、電
流I6と同じ値に制御することができる。
【0033】本実施例において、第2電流源58は、差
動入力回路の作動中にその内部を流通する電流I2が、
第1トランジスタ44を流通する電流I5と同じ値にな
るように構成されている。図3中に破線で囲まれる部分
は、上記の機能を実現する第2電流源58の回路図を示
す。すなわち、上記の機能は、図1に示す端子を図3
に示す端子に接続すると共に、図1に示す端子およ
び端子を、図3に示す端子および端子につなぎ変
えることにより実現される。
【0034】図3に示す第2電流源58は、1組のNP
N型トランジスタ88,90を備えている。トランジス
タ88のエミッタ端子およびトランジスタ90のエミッ
タ端子は、共にグランドラインに接地されている。トラ
ンジスタ88のベース端子とトランジスタ90のベース
端子とは互いに接続されている。また、トランジスタ8
8のベース端子は、そのコレクタ端子と共に端子に接
続されている。
【0035】上記の構成によれば、1組のトランジスタ
88および90は、互いに等しい電流を流通させるカレ
ントミラーを構成する。このため、トランジスタ90を
流通する電流は、端子からトランジスタ88に流れ込
む電流と等しい値に制御される。図3に示す回路におい
て、端子からトランジスタ88に流れ込む電流は、第
1トランジスタ44を流通する電流と同量である。ま
た、上述の如く、差動入力回路の作動中に第1トランジ
スタ44を流通する電流はI5である。従って、図3に
示す回路によれば、差動入力回路の作動中にトランジス
タ90を流通する電流がI5に制御される。
【0036】図3に示す第2電流源58は、1組のPN
P型トランジスタ92,94を備えている。トランジス
タ92のエミッタ端子およびトランジスタ94のエミッ
タ端子は、共に端子を介して基準電圧ライン32に接
続されている。トランジスタ92のベース端子とトラン
ジスタ94のベース端子とは互いに接続されている。ま
た、トランジスタ92のベース端子は、そのコレクタ端
子と共に上述したNPN型トランジスタ90のコレクタ
端子に接続されている。
【0037】上記の構成によれば、1組のトランジスタ
92および94は、互いに等しい電流を流通させるカレ
ントミラーを構成する。このため、トランジスタ94を
流通して、端子から端子へ流れる電流は、トランジ
スタ92を流通する電流と等しい値に制御される。図3
に示す回路において、トランジスタ92を流れる電流
は、トランジスタ90を流れる電流、すなわち、電流I
5と同量である。従って、図3に示す第2電流源58に
よれば、差動入力回路の作動中に端子および端子を
流通する電流、すなわち、電流I2を電流I5と同じ値
に制御することができる。
【0038】次に、本実施例の差動入力回路の動作につ
いて説明する。尚、以下の記載においては、センサ10
の出力発生部12の両端に現れる電圧を発生電圧VS1
およびVS2と、センサ10の端子18および20に現
れる電圧を出力電圧VIN1およびVIN2と、また、
端子20からセンサ10に流入して端子18から流出す
る電流を電流ISと称す。
【0039】本実施例の差動入力回路において、オペア
ンプ36、第1トランジスタ44、および、抵抗器54
は、第1トランジスタ44を流通する電流I5を、セン
サ10の出力電圧VIN1に応じた値に制御する電圧−
電流変換回路として機能する。すなわち、本実施例の回
路において、オペアンプ36および第1トランジスタ4
4は、オペアンプ36の非反転端子38と反転端子42
とが等電位となるように作動する。このため、第1トラ
ンジスタ44のエミッタ端子には、オペアンプ36の非
反転端子38と同様に、出力電圧VIN1が現れる。
【0040】第1トランジスタ44のエミッタ端子48
に出力電圧VIN1が現れると、抵抗器54の両端に
は、2Vref−VIN1で表される電位差が発生す
る。この場合、抵抗器54を流れる電流、すなわち、抵
抗器54を通って第1トランジスタ44を流れる電流I
5は、次式で表される値に制御される。 I5=(2Vref−VIN1)/R5 ・・・(7) 同様に、本実施例の差動入力回路において、オペアンプ
60、第2トランジスタ68、および、抵抗器78は、
第2トランジスタ68を流通する電流I6を、センサ1
0の出力電圧VIN2に応じた値に制御する電圧−電流
変換回路として機能する。すなわち、本実施例の回路に
おいて、オペアンプ60および第2トランジスタ68
は、オペアンプ60の非反転端子62と反転端子66と
が等電位となるように作動する。このため、第2トラン
ジスタ68のエミッタ端子には、オペアンプ60の非反
転端子62と同様に、出力電圧VIN2が現れる。
【0041】第2トランジスタ68のエミッタ端子72
に出力電圧VIN2が現れると、抵抗器78の両端に
は、VIN2の電位差が発生する。この場合、抵抗器7
8を流れる電流、すなわち、第2トランジスタ68を流
れる電流I6は、次式で表される値に制御される。 I6=VIN2/R6 ・・・(8) オペアンプ36の入力インピーダンスは、実質的に無限
大とみなすことができる。従って、抵抗器30を流れる
電流I3と、第1電流源34を流れる電流I1と、セン
サ10を流れる電流ISとの間には、次式の関係が成立
する。
【0042】 IS=I1−I3 ・・・(9) センサ10の端子18に出力電圧VIN1が現れている
場合、抵抗器30の両端には、2Vref−VIN1で
表される電位差が発生する。この場合、抵抗器30を流
れる電流I3は、次式の如く表すことができる。 I3=(2Vref−VIN1)/R3 ・・・(10) また、上述の如く、第1電流源34を流れる電流I1
は、電流I6と等しい値に制御され。更に、本実施例の
差動入力回路において、抵抗器78の抵抗値R6および
抵抗器30の抵抗値R3は、上述の如く共にRである。
従って、上記(9)式の関係は、上記(8)式および
(10)式の関係を用いて、次式の如く書き換えること
ができる。
【0043】 IS=VIN2/R−(2Vref−VIN1)/R ・・・(11) 同様に、オペアンプ60の入力インピーダンスは、実質
的に無限大とみなすことができる。従って、抵抗器54
を流れる電流I4と、第2電流源58を流れる電流I2
と、センサ10に流れ込む電流ISとの間には、次式の
関係が成立する。
【0044】 IS=I2−I4 ・・・(12) センサ10の端子20に出力電圧VIN2が現れている
場合、抵抗器56の両端には、VIN2の電位差が発生
する。この場合、抵抗器56を流れる電流I4は、次式
の如く表すことができる。 I4=VIN2/R4 ・・・(13) また、上述の如く、第2電流源58を流れる電流I2
は、電流I5と等しい値に制御される。更に、本実施例
の差動入力回路において、抵抗器54の抵抗値R5およ
び抵抗器56の抵抗値R4は、上述の如く共にRであ
る。従って、上記(12)式の関係は、上記(7)式お
よび(13)式の関係を用いて、次式の如く書き換える
ことができる。
【0045】 IS=(2Vref−VIN1)/R−VIN2/R ・・・(14) 上記(11)式の関係、および、上記(14)式の関係
は、IS=0が成立する場合に限り両立する。従って、
本実施例の作動入力装置によれば、センサ1010を流
れる電流ISを常に“0”とすることができる。電流I
Sが“0”であれば、センサ10の内部抵抗R1,R2
による電圧降下は生じない。このため、本実施例の作動
入力装置においては、出力発生部12の両端に生ずる電
位差Viと、センサ10の出力電圧VIN1およびVI
N2との間に次式(15)および(16)の関係が成立
する。
【0046】 Vi=VIN1−VIN2 ・・・(15) VIN1=2Vref−I3・R3 =2Vref−I1・R3 ・・・(16) 上記の如く、差動入力回路においては、R3=R、I1
=I6が成立している。このため、上記(16)式の関
係は、上記(8)式の関係(I6=VIN2/R)を用
いて、次式の如く書き換えることができる。
【0047】 VIN1=2Vref−VIN2 ・・・(17) 上記(15)式および(17)式の関係より、出力電圧
VIN1,VIN2は、それぞれ次式の如く表すことが
できる。 VIN1=Vref+Vi/2 ・・・(18) VIN2=Vref−Vi/2 ・・・(19) 上記(18)式および(19)式に示すように、センサ
10の出力電圧VIN1およびVIN2は、基準電圧V
refを中心として、出力発生部12の両端に発生する
電位差Viの半分の振幅で、互いに逆の位相で変化す
る。このように、本実施例の差動入力回路によれば、出
力発生部12の両端に発生する電位差Viを、基準電圧
Vrefをバイアス電圧として、センサ10の端子1
8,20間にそのまま発生させることができる。
【0048】作動入力装置が有する上記の機能は、セン
サ10の一方の端子18に接続される第1電流源34
が、抵抗器56を流れる電流I4(=I6)と同じ量の
電流I1(=I6)を流通させると共に、センサ10の
他方の端子20に接続される第2電流源58が、抵抗器
30を流れる電流I3(=I5)と同じ量の電流I2
(=I5)を流通させることのより実現されている。
【0049】すなわち、図1に示す回路において、例え
ばセンサ10の出力電圧VIN1がΔVだけ増加する
と、抵抗器30を流れる電流I3はΔV/Rだけ減少す
る。この場合、電流I3(=I5)の減少に伴って、第
2電流源58を流れる電流I2もΔV/Rだけ減少す
る。電流I3が上記の如くΔV/Rだけ減少した場合
に、第1電流源34を流通する電流I1が変化しないと
すれば、電流I3の減少分を補うべく、センサ10の端
子18から第1電流源34へ流入する向きに、ΔV/R
の大きさを有する電流IS(以下、IS(+) と称す)が
流れるはずである。
【0050】一方、第1電流源34を流れる電流I1
(=I6)に変化が生じていないとすれば、電流I1と
等しい電流I4(=I6)にも変化が生じていないはず
である。第2電流源58を流れる電流I2が上記の如く
ΔV/Rだけ減少した場合に、抵抗器56を流れる電流
I4が変化しないとすれば、電流I2の減少分を補うべ
く、センサ10の端子20から抵抗器56へ流入する向
きに、ΔV/Rの大きさを有する電流IS(以下、IS
(-) と称す)が流れるはずである。
【0051】このように、出力電圧VIN1がΔVだけ
増加することにより、電流I3およびI2がΔV/Rだ
け減少した場合に、電流I1およびI4に変化が生じな
いとすれば、センサ10に、互いに逆向きの電流IS
(-) およびIS(+) が同時に流通するという矛盾が生ず
る。差動入力回路は、このような矛盾が生じないよう
に、電流I3およびI2がΔV/Rだけ減少した場合
は、電流I1およびI4が同様にΔV/Rだけ減少する
ように作動する。この場合、センサ10を流れる電流I
Sが“0”となり、上記の矛盾が解消される。また、電
流I4がΔV/Rだけ減少すると、センサ10の出力電
圧VIN2は、出力電圧VIN1と逆の位相で変化し
て、ΔVだけ減少する。
【0052】このように、第1電流源34を流れる電流
I1を電流I4と同じ値に、また、第2電流源58を流
れる電流I2を電流I3と同じ値に制御すれば、センサ
10を流れる電流ISを“0”として、すなわち、差動
入力回路の入力インピーダンスを見かけ上無限大とし
て、出力発生部12に生ずる電位差Viをそのまま出力
電圧VIN1,VIN2として取り出すことができると
共に、出力電圧VIN1,VIN2を、等しい振幅で、
かつ、互いに逆の位相で、すなわち、所定の基準電圧V
refを中心として対称に変化させることができる。
【0053】次に、図4を参照して、本実施例の差動入
力回路の耐ノイズ性を高める手法について説明する。上
記図1に示す如く、センサ10の出力電圧VIN1,V
IN2を差動入力回路で受ける構成によれば、例えば容
量性のノイズのように、センサ10の一方の端子18と
差動入力回路とを結ぶ信号線、および、センサ10の他
方の端子20と差動入力回路とを結ぶ信号線の双方に等
しく重畳するノイズを相殺することができる。この点、
差動入力回路は、高い耐ノイズ性を有している。
【0054】しかしながら、差動入力回路を構成する素
子のバラツキ等に起因して、端子18に接続される回路
と端子20に接続される回路とが不均等である場合は、
信号線に重畳したノイズによって誘発される電圧に差が
生じ、ノイズ成分が除去できないことがある。このよう
なノイズ成分を抑制するためには、信号線に重畳するノ
イズによって誘発される電圧が低いことが望ましい。ま
た、ノイズによって誘発される電圧を低圧とするために
は、差動入力回路が、2本の信号線に対して同相で入力
される信号に対して小さな入力インピーダンスを示すこ
とが望ましい。
【0055】図4は、上記図1に示す回路において、内
部抵抗発生部14,16に、出力発生部12に代えてノ
イズ電源96を接続した回路図を示す。図4に示す回路
構成によれば、本実施例の差動入力回路に対して同相の
信号を供給することができる。以下、ノイズ電源96が
発生する電圧を発生電圧VN 、端子18から流出する電
流を電流IS1、端子20から流出する電流を電流IS
2と称す。また、端子18,20に発生する電圧を、上
記図1の場合と同様に、出力電圧VIN1,VIN2と
称す。
【0056】上述の如く、オペアンプ36,60は大き
な入力インピーダンスを有している。このため、電流I
S1と電流I1と電流I3との間、および、電流IS2
と電流I2と電流I4との間には、それぞれ次式(2
0)および(21)の関係が成立する。 IS1=I1−I3 ・・・(20) IS2=I4−I2 ・・・(21) 電流I1は、I1=I6=VIN2/Rで表すことがで
きる(上記(8)式参照)。電流I3は、I3=(2V
ref−VIN1)/Rで表すことができる(上記(1
0)式参照)。従って、上記(20)式は、次式の如く
表すことができる。
【0057】 IS1=(VIN2/R)−(2Vref−VIN1)/R・・・(22) 電流I4は、I4=VIN2/Rで表すことができる
(上記(13)式参照)。電流I2は、I2=I5=
(2Vref−VIN1)/Rで表すことができる(上
記(7)式参照)。従って、上記(21)式は、次式の
如く表すことができる。
【0058】 IS2=(VIN2/R)−(2Vref−VIN1)/R・・・(23) 上記(22)式および(23)式に示すように、図4に
示す回路においては、IS1=IS2の関係が成立す
る。内部抵抗発生部14,16の抵抗値R1,R2は、
共にRS/2である。従って、出力電圧VIN1,VI
N2の間には、VIN1=VIN2の関係が成立する。
【0059】出力電圧VIN2=I4・Rは、上記(2
1)式、および、(7)式の関係を用いて、次式の如く
表すことができる。 VIN2=(I2+IS2)・R =2Vref−VIN1+IS2・R ・・・(24) 従って、VIN1およびVIN2は、次式の如く表すこ
とができる。
【0060】 VIN1=VIN2=Vref+IS2・(R/2) ・・・(25) このように、差動入力回路は、同相の信号に対しては、
端子18に接続される側、および、端子20に接続され
る側の双方において、等しくR/2の入力インピーダン
スを示す。本実施例において、差動入力回路が備える抵
抗器30,56,54,78の抵抗値Rは、十分に小さ
な値に設定されている。このため、本実施例の差動入力
回路は、逆相の信号に対して見かけ上無限大の入力イン
ピーダンスを示す一方、同相の信号に対しては十分に小
さな入力インピーダンスを示す。このため、本実施例の
差動入力回路によれば、センサ10の出力発生部12に
発生する発生電圧VS1,VS2をそのままセンサ10
の出力電圧VIN1,VIN2として取り出すことがで
きると共に、重畳性のノイズに対する高い耐ノイズ性を
確保することができる。
【0061】次に、本実施例の差動入力回路を用いて、
磁気抵抗素子のように、被検出物の状態に応じて抵抗値
を変化させる抵抗変化型センサの出力信号を検出する手
法について説明する。図5は、従来の差動入力回路に磁
気抵抗素子98を接続した回路図を示す。磁気抵抗素子
98の抵抗値RMを検出する手法としては、従来より、
図5に示す如く、磁気抵抗素子98にプルアップ抵抗1
00およびプルダウン抵抗102を接続し、かつ、抵抗
器22、24および基準電源26によりバイアス点を確
定して、磁気抵抗素子98の両端に抵抗値RMに応じた
出力電圧VIN1,VIN2を発生させる手法が知られ
ている。
【0062】しかしながら、図5に示す回路構成によれ
ば、磁気抵抗素子98と並列に抵抗器22,24が接続
されるため、出力電圧VIN1,VIN2の特性が抵抗
値RMに対して比例しない。このため、図5に示す回路
構成によっては、磁気抵抗素子98等の抵抗変化型セン
サの状態を、正確に検出することが困難である。図6
は、本実施例の差動入力回路を用いて磁気抵抗素子98
の抵抗値RMを検出すべく構成された回路の回路図を示
す。図6に示す回路において、磁気抵抗素子98の両端
は、差動入力回路に通じる信号線28,55が接続され
ている。信号線28には、定電流源104が接続されて
いる。定電流源104は基準電圧ライン32に接続され
ている。定電流源104は、その内部に所定の電流Iが
流通するように作動する。同様に、信号線55には定電
流源106が接続されている。定電流源106はグラン
ドラインに接地されている。定電流源106は、その内
部に電流Iが流通するように作動する。
【0063】上述の如く、本実施例の差動入力回路は、
逆相の信号に対して見かけ上無限大の入力インピーダン
スを示す。このため、図6に示す回路において、磁気抵
抗素子98には、定電流源104,106を流れる電流
Iがそのまま流通する。この場合、磁気抵抗素子98の
両端には、基準電圧Vrefを中心として互いに逆相に
変化し、かつ、I・RMで表される電位差を伴う出力電
圧VIN1,VIN2が発生する。従って、本実施例の
差動入力回路によれば、抵抗変化型センサの抵抗値変化
を容易かつ正確に検出することができる。
【0064】尚、上記の実施例においては、信号線28
が前記請求項1記載の「第1入力端子」に、信号線55
が前記請求項2記載の「第2入力端子」に、基準電圧ラ
イン32が前記請求項1記載の「第1基準電圧発生手
段」に、グランドラインが前記請求項1記載の「第2基
準電圧発生手段」に、抵抗器30が前記請求項1記載の
「第1抵抗器」に、抵抗器56が前記請求項1記載の
「第2抵抗器」に、オペアンプ36、第1トランジスタ
44、抵抗器54、および、第1電流源34が前記請求
項1記載の「第1電流源」に、オペアンプ60、第2ト
ランジスタ68、抵抗器78、および、第2電流源58
が前記請求項1記載の「第2電流源」に、それぞれ相当
している。
【0065】ところで、上記の実施例においては、第1
電流源34および定電流源106を接地し、第2電流源
58および定電流源104を基準電圧ライン32に接続
することとしているが、これらの電流源は、他の電圧源
に接続して駆動してもよい。また、上記の実施例におい
ては、抵抗器56および抵抗器78をグランドラインに
接地することとしているが、本発明はこれに限定される
ものではなく、それらを、2Vrefに比して低圧な他
の基準電圧に接続することとしてもよい。
【0066】次に、図7を参照して、本発明の第2実施
例について説明する。図7は、本実施例の差動入力回路
の回路図を示す。尚、図7において、上記図1に示す構
成部分と同一の部分については、同一の符号を付してそ
の説明を省略する。本実施例の差動入力回路は、上記図
1に示す差動入力回路において、第1トランジスタ44
に代えて第1トランジスタ108を用いると共に、第1
トランジスタ68に代えて第2トランジスタ110を用
いることにより実現される。第1トランジスタ108
は、PチャネルMOS型トランジスタである。また、第
2トランジスタ110は、NチャネルMOS型トランジ
スタである。
【0067】上記図1に示す差動入力回路において、抵
抗器54を流れる電流は、抵抗器30を流れる電流I3
と等しく(2Vref−VIN1)/Rに制御される。
しかしながら、抵抗器54を流れる電流の一部は、第1
トランジスタ44のベース電流として消費される。この
ため、第1トランジスタ44のコレクタ端子50から流
出する電流I5は、厳密には電流I3に比して少量とな
る。
【0068】同様に、上記図1に示す差動入力回路にお
いて、抵抗器78を流れる電流は、抵抗器56を流れる
電流I4と等しくVIN2/Rに制御される。しかしな
がら、抵抗器78を流れる電流は、第2トランジスタ6
8のベース電流とコレクタ電流との和である。このた
め、第2トランジスタ68のコレクタ端子74に流入す
る電流I6は、厳密には電流I4に比して少量となる。
【0069】上述の如く、第1電流源34は電流I6と
等しい電流I1を流通させようとする。また、第2電流
源58は電流I5と等しい電流I2を流通させようとす
る。このため、差動入力回路の電流変換回路にバイポー
ラトランジスタが用いられていると、ベース電流の影響
で、電流I1および電流I2と、電流I3および電流I
4との間に、僅かながら誤差が発生する。
【0070】これに対して、本実施例の回路で用いられ
ている第1トランジスタ108および第2トランジスタ
110は、ゲート電流を流通させることなく作動する。
このため、本実施例の差動入力回路によれば、第1電流
源34を流通する電流I1と抵抗器56を流通する電流
I4とを、また、第2電流源58を流通する電流I2と
抵抗器30を流通する電流I3とを正確に一致させるこ
とができる。従って、本実施例の差動入力回路によれ
ば、上述した第1実施例の差動入力回路に比して更に正
確な作動が実現できる。
【0071】尚、上記の実施例においては、オペアンプ
36、第1トランジスタ108、抵抗器54、および、
第1電流源34が前記請求項1記載の「第1電流源」
に、オペアンプ60、第2トランジスタ110、抵抗器
78、および、第2電流源58が前記請求項1記載の
「第2電流源」に、それぞれ相当している。
【0072】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、見かけ上
無限大の入力インピーダンスを有し、かつ、第1入力端
子および第2入力端子に現れる電圧VIN1,VIN2
を、適当な基準電圧を中心として、互いに逆相に変化さ
せることのできる差動入力回路を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の差動入力回路の回路図であ
る。
【図2】図1に示す差動入力回路が備える第1電流源の
回路図である。
【図3】図1に示す差動入力回路が備える第2電流源の
回路図である。
【図4】本実施例の差動入力回路に同相の信号を供給す
るノイズ電源を接続した回路図である。
【図5】磁気抵抗素子の抵抗値RMを検出するための従
来の差動入力回路の要部を表す回路図である。
【図6】本実施例の差動入力回路を用いて磁気抵抗素子
の抵抗値RMを検出すべく構成された回路の回路図であ
る。
【図7】本発明の第2実施例の差動入力回路の回路図で
ある。
【図8】従来の差動入力回路の要部の回路図である。
【図9】センサの出力発生部に生ずる発生電圧VS1,
VS2と従来の差動入力回路に入力される出力電圧VI
N1,VIN2の波形である。
【符号の説明】
10 センサ 12 出力発生部 14,16 内部抵抗発生部 28,55 信号線 30,54,56,78 抵抗器 34 第1電流源 36,60 オペアンプ 44;108 第1トランジスタ 58 第2電流源 68;110 第2トランジスタ 98 磁気抵抗素子 VS1,VS2 発生電圧 VIN1,VIN2 出力電圧

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1入力端子と第2入力端子とで信号を
    受ける差動入力回路において、 第1の基準電圧を発生する第1基準電圧発生手段と、 前記第1の基準電圧に比して低圧の第2の基準電圧を発
    生する第2基準電圧発生手段と、 所定の抵抗値を有し、前記第1入力端子と前記第1基準
    電圧発生手段との間に介在する第1抵抗器と、 所定の抵抗値を有し、前記第2入力端子と前記第2基準
    電圧発生手段との間に介在する第2抵抗器と、 前記第1入力端子に接続され、前記第2抵抗器を流れる
    電流と等しい電流を前記第1入力端子側から流出させる
    第1電流源と、 前記第2入力端子に接続され、前記第1抵抗器を流れる
    電流と等しい電流を前記第2入力端子側に流入させる第
    2電流源と、 を備えることを特徴とする差動入力回路。
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