JPH08114813A - 空間光変調素子の光書き込み方法と空間光変調素子の駆動方法 - Google Patents

空間光変調素子の光書き込み方法と空間光変調素子の駆動方法

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JPH08114813A
JPH08114813A JP6249664A JP24966494A JPH08114813A JP H08114813 A JPH08114813 A JP H08114813A JP 6249664 A JP6249664 A JP 6249664A JP 24966494 A JP24966494 A JP 24966494A JP H08114813 A JPH08114813 A JP H08114813A
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spatial light
light modulator
image
intensity
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JP6249664A
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English (en)
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Akifumi Ogiwara
昭文 荻原
Koji Akiyama
浩二 秋山
Akio Takimoto
昭雄 滝本
Hiroshi Tsutsui
博司 筒井
Yasunori Kuratomi
靖規 藏富
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空間光変調素子を用いた投写型ディスプレイ
において、光書き込み方法及び駆動方法を最適化し、よ
り高輝度で高解像度な投写画像を実現する。 【構成】 発光強度プロファイル及び発光輝度が最適化
されたCRT101による画像を結像レンズ102を通
して空間光変調素子103に結像し、空間光変調素子に
常に高精細な画像を書き込む。一方、空間光変調素子1
03には三角波形状からなる駆動パルスを印加して、空
間光変調素子の入出力曲線を自由に制御できるようにす
る。これを高輝度の光源104と投写レンズ106によ
ってスクリーン107上に大画面の画像として投写を行
う。このように光書き込み方法と空間光変調素子の駆動
方法を最適化して投写型ディスプレイを構成すること
で、高輝度と高解像度が両立された高品質の画像を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光演算装置、投写型デ
ィスプレイ等に用いられる空間光変調素子の光書き込み
方法および駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶層を用いた光アドレス型の空間光変
調素子(以下、空間光変調素子といえば、特に断らない
限りこの光アドレス型のものをさす)の基本的な構造
は、光導電層と電界の印加により光の透過率が変化する
液晶層を対向する2つの透明導電性電極で挟み込んだも
のである。この素子の駆動は、両透明導電性電極間に外
部から電圧を印加することによってなされる。そして、
この状態で光導電層に書き込み光を照射すると、光導電
層の電気抵抗が変化して液晶層に印加される電圧が変化
し、この電圧の大きさに応じて液晶層を通過する読みだ
し光が変調される。この動作を使って、光のしきい値処
理、波長変換、インコヒーレント/コヒーレント変換、
画像メモリ等の機能を実現することができる。このた
め、空間光変調素子は光情報処理のキー・デバイスとし
て位置づけられている。また、光強度の大きい読み出し
光を書き込み光とは反対の方向から入射し、書き込んだ
内容を反射型で読み出せば、光増幅機能をも実現するこ
とができる。そのため、投写型ディスプレイとしても応
用することができ、汎用性に優れた素子として期待され
ている。
【0003】現在、実用化されている投写型のディスプ
レイ方式としては、この光アドレス型空間光変調素子を
用いたものの他に、CRT3管による投写方式及びアク
ティブマトリックス液晶ライトバルブを高輝度光源で投
写するものがある。CRTによる方式は対角5〜7イン
チのR、G、B3本の高輝度CRTに画像を表示し、そ
の画像を3本の投写レンズでスクリーン上に投写して合
成し、カラー画像を得る。このため、低消費電力化、軽
量化が困難といった問題もある。また、CRT画面の発
光強度を大きくすると、各画素の発光強度プロファイル
の幅が大きくなり、隣合う画素どうしでクロストークが
生じ解像度が劣化する。これは一般にブルーミング現象
と呼ばれ、CRTを用いた場合に避けられない問題であ
る。
【0004】また、アクティブマトリクス液晶ライトバ
ルブの方法は、R、G、B3枚の液晶パネルまたはR、
G、Bカラーフィルタを一体化した1枚の液晶パネルに
画像を表示し、メタルハライドランプやハロゲンランプ
等の高輝度のバックライト光源で読み出し、スクリーン
上に投影するものである。これはCRTによる方法に対
し、小型軽量にできる利点がある。しかし、画素サイズ
を小さくし高解像度化を図ると画素の大きさに対する遮
光領域(アクティブマトリクス駆動のためのトランジス
タ部分)の割合が大きくなり画素の開口率が低下して画
像が暗くなる。更に遮光領域での光ー熱変換による発熱
が生じるため液晶のコントラストが低下し、この結果解
像度の劣化を来す。
【0005】以上のように、解像度と輝度は反比例の関
係にありCRT及びアクティブマトリクス液晶ライトバ
ルブを用いたプロジェクションディスプレイではこれら
を両立することはできなかった。一方、光アドレス型の
空間光変調素子を用いた場合は、光導電層にCRTの高
解像度な画像を入力しその画像を液晶層側から高輝度光
源によって反射型で読み出し、投写レンズによってスク
リーン上に投影する方式である。この方式は、小型軽量
で且つ高解像度で明るい画面を提供でき、従来のディス
プレイが持つ解像度と輝度の問題を解決できる画期的な
方法である。
【0006】現在、空間光変調素子として最も高感度、
高速応答で且つ動作電圧が小さく使い易いのは、光導電
層として水素化非晶質シリコン(以下、a−Si:Hと
略記する)薄膜を用い、液晶層として強誘電性液晶(以
下、FLCと略記する)を用いたものである。この空間
光変調素子の構成として、光導電層と液晶層の間に絶縁
性の誘電体反射膜を用いたもの、また、電気的に分離さ
れた複数の微小な島状の画素からなる導電性の金属反射
膜を設けたものがある。誘電体反射膜を用いた空間光変
調素子の解像度は、光導電層の膜厚と感度により定めら
れる横方向の電荷の拡散量によって制限されることが知
られている(オプティカルエンジニアリング第33巻
(1994)第1322頁〜第1329頁)[Opt.
Eng.33(1994)p.1322−1329]。
【0007】このため、光導電層に入射される画像の強
度が大きくなると横方向への電荷の拡散量が増加し、液
晶層から出力される画像の解像度が劣化するといったC
RTにおけるブルーミングと同様の現象が生じる。ま
た、光導電層をpinのダイオード構造とすると解像度
は著しく劣化することになる。つまり誘電体反射膜に接
するn層は、i層に比べ電気伝導度が一般に2ケタ以上
高いため、入射光による横方向の電荷拡散量が大きくな
る。このため、誘電体反射膜を用いた空間光変調素子で
は、光導電層は通常i層のみで構成される。従って、光
導電層に整流性を持たせることができないため、この駆
動にあたって電圧波形と同期したリセットパルス光が必
要となり構成が複雑になる。一方、複数の島状画素から
なる金属反射膜を用いた空間光変調素子は、解像度は幾
何学的に定まる反射電極間距離によって制限される反
面、各画素は完全に電気的に絶縁されているためデバイ
ス自身でのブルーミング現象は生じない。
【0008】このような空間光変調素子を駆動する波形
としては、図25(a)に示すような両極性パルスから
なるものや、図25(b)の単極性パルスからなるもの
がある。図25(a)の駆動電圧波形は(特開平4ー1
23019号公報)において提案されており、空間光変
調素子に書き込まれた画像に対して二値化処理のような
光演算を行うことができる。一方、図25(b)の駆動
電圧波形は高電圧で短い消去パルスと低電圧で長い書き
込み電圧期間からなっており(米国特許第5,178,
445号)において提案され、ジャパニーズジャーナル
オブアプライドフィジックス第33巻(1994)第3
469頁〜第3477頁[Jpn.J.Appl.Ph
ys.Vol.33(1994)p.3469−347
7]において消去パルスおよび書き込み電圧値の最適化
の解析が行われている。
【0009】この駆動波形においては、書き込み電圧期
間の電圧を低くしているために電界によるスィッチング
を抑制することができ、また、書き込み電圧期間が長い
ために読み出し光のデューティ比を約1にすることがで
きるので、投写型ディスプレイ等への応用には適した方
式である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】空間光変調素子を用い
て投写型ディスプレイを構成し、CRTによる画像書き
込みを行うとする場合、書き込まれた画像のコントラス
ト特性は、空間光変調素子の入出力光強度特性に基づき
変調されて、スクリーン上に投写されることになる。空
間光変調素子に書き込まれた画像はCRTの表示特性に
よって決まる有限な書き込み強度及びコントラスト値を
持っている。従って空間光変調素子の入出力光強度特性
と書き込まれた画像の強度特性の関係により、スクリー
ン上に投写された画像の輝度と解像度の関係が決定され
ることになる。例えば、空間光変調素子への画像入力に
用いるCRTの1つの画素に相当する発光強度形状が適
切でなくコントラスト値が低い場合、裾部分に相当する
強度により空間光変調素子から出力された画像の黒が浮
き上がり解像度を劣化するという問題が生じてくる。つ
まり、空間光変調素子に入力されるCRTの画像は、あ
る一定以上のコントラスト値を有している必要がある。
【0011】また、一般にCRTの表示画像のコントラ
ストと輝度との関係は、CRT画面の発光強度が大きく
なると表示された画像のコントラストが急激に減少する
非線形な関係を示す。このため、空間光変調素子に書き
込むCRTの画像の発光輝度を適正に保たないと、表示
された画像のコントラスト特性が低下し、この結果空間
光変調素子から出力された画像の解像度が低下するとい
う上述したことと同様の問題が生じる。
【0012】更に、CRTの発光による残光特性が長く
1フレーム終了時においてほぼ0とならない時、次のフ
レームにおいてもまだ前フレームの強度がバイアス光と
して残る。このため、本来表示される画像の黒レベルが
浮き上がりコントラスト特性を低下させる原因となる。
【0013】次に、空間光変調素子の入出力強度曲線に
おいてその立ち上がりしきい値が低いと、入力された画
像の黒の部分が浮き上がり投写された画像の解像度に制
限を受けることになる。空間光変調素子の駆動方法を変
化して入出力曲線の立ち上がりしきい値を高く設定すれ
ば、画像の黒の浮き上がりは抑えられ解像度は向上す
る。しかし、従来行われている駆動方法では飽和する出
力強度もまた減少するため、明るい白の部分の強度が低
下し輝度に制限を受ける課題がある。
【0014】本発明は前記従来技術の課題を解決するた
め、CRTの表示特性を空間光変調素子に対して最適化
し、より高輝度、高解像度な高品質の画像を得ることの
できる光書き込み方法を実現すること及び入出力曲線の
形を自由に選択できる制御性のよい空間光変調素子の駆
動方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る空間光変調素子の光書き込み方法は、
対向する2枚の透明導電性電極を具備した透明絶縁性基
板で挟まれた領域に強誘電性液晶層と、整流性を有する
光導電層とこれらの層の間に同一平面内に設けられた複
数個の島状反射鏡とを少なくとも備えた空間光変調素子
と、前記導電性電極に接続された前記空間光変調素子を
駆動するための交流電源と、陰極線からなる画像入力手
段であるCRTと、前記画像入力手段から出力された画
像を前記光導電層に結像する画像結像手段と前記空間光
変調素子が出力する画像を読み出す光源及び投写レンズ
を少なくとも構成要素とし、前記空間光変調素子が入力
光強度に対し非線形なしきい値特性を有し、且つ前記C
RTにおいては陰極線による発光強度プロファイルの最
大値に対してその強度が概ね10%となる時の値が前記
空間光変調素子の立ち上がりしきい値以下であることを
特徴とする。
【0016】また上記構成において画像入力手段として
用いるCRTにおいては、陰極線による発光強度プロフ
ァイルの最大値に対してその強度が概ね50%となる時
の横幅をD50とし、発光強度が概ね10%となる時の横
幅をD10とする時、D50/D 10の値が0.55〜1の範
囲にある表示特性を有していることが好ましい。
【0017】本発明に係る空間光変調素子の光書き込み
方法は、対向する2枚の透明導電性電極を具備した透明
絶縁性基板で挟まれた領域に強誘電性液晶層と、整流性
を有する光導電層とこれらの層の間に同一平面内に設け
られた複数個の島状反射鏡とを少なくとも備えた空間光
変調素子と、前記導電性電極に接続された前記空間光変
調素子を駆動するための交流電源と、CRTと、前記C
RTから出力された画像を前記光導電層に結像する画像
結像手段と前記空間光変調素子が出力する画像を読み出
す光源及び投写レンズを少なくとも構成要素とし、前記
空間光変調素子の限界空間周波数以下の範囲において前
記CRT及び画像結像手段により画像の書き込みが行わ
れ、前記空間光変調素子を通し変換されて出力した画像
のMTFの値が0.15以上であることを特徴とする。
【0018】また上記構成において画像入力手段として
用いるCRTにおいては、限界空間周波数以下の範囲で
画像表示を行う時、前記CRTのMTFの値が0.25
以上を有していることが好ましい。
【0019】本発明に係る空間光変調素子の光書き込み
方法は、対向する2枚の透明導電性電極を具備した透明
絶縁性基板で挟まれた領域に強誘電性液晶層と、整流性
を有する光導電層とこれらの層の間に同一平面内に設け
られた複数個の島状反射鏡とを少なくとも備えた空間光
変調素子と、前記導電性電極に接続された前記空間光変
調素子を駆動するための交流電源と、CRTと、前記C
RTから出力された画像を前記光導電層に結像する画像
結像手段と前記空間光変調素子が出力する画像を読み出
す光源及び投写レンズを少なくとも構成要素とし、前記
CRTにおいて限界空間周波数以下の範囲で画像表示を
行う時、前記空間光変調素子から出力された画像のMT
Fが0.15以上となるCRTの発光輝度で書き込みを
行うことを特徴とする。
【0020】本発明に係る空間光変調素子の光書き込み
方法は、対向する2枚の透明導電性電極を具備した透明
絶縁性基板で挟まれた領域に強誘電性液晶層と、整流性
を有する光導電層とこれらの層の間に同一平面内に設け
られた複数個の島状反射鏡とを少なくとも備えた空間光
変調素子と、前記導電性電極に接続された前記空間光変
調素子を駆動するための交流電源と、CRTと、前記C
RTから出力された画像を前記光導電層に結像する画像
結像手段と前記空間光変調素子が出力する画像を読み出
す光源及び投写レンズを少なくとも構成要素とし、前記
CRTにおいては陰極線による発光強度の最大値に対し
てその強度が概ね10%となるまでの時間が前記空間光
変調素子の応答速度の100倍以下である表示特性を有
していることを特徴とする。
【0021】また上記構成において画像入力手段として
用いるCRTにおいては、陰極線による発光強度の最大
値に対してその強度が概ね10%となるまでの時間が1
0ms以下である表示特性を有していることが好まし
い。
【0022】本発明に係る空間光変調素子の駆動方法
は、対向する2枚の透明導電性電極を具備した透明絶縁
性基板で挟まれた領域に強誘電性液晶層と、整流性を有
する光導電体層とこれらの層の間に同一平面内に設けら
れた複数個の島状反射鏡とを少なくとも備えた空間光変
調素子と、前記導電性電極に接続された前記空間光変調
素子を駆動するための交流電源と、CRTと、前記CR
Tから出力された画像を前記光導電層に結像する画像結
像手段と前記空間光変調素子が出力する画像を読み出す
光源及び投写レンズを少なくとも構成要素とし、前記空
間光変調素子においては2枚の透明導電性電極間に印加
される駆動電圧波形の1周期が、前記光導電層を順方向
バイアス状態にして前記強誘電性液晶層の配向方向を分
極反転させる消去電圧期間と、前記光導電層に空乏領域
を形成し光電流を発生させる書き込み電圧期間とからな
り、前記書き込み電圧期間における電圧値が時間の経過
と共に減少および増加する三角波形形状から構成されて
いることを特徴とする。
【0023】
【作用】前記本発明の空間光変調素子の光書き込み方法
は、画像入力に用いるCRTにおいて発光強度プロファ
イルの最大値に対してその強度が概ね10%となる時の
値が非線形なしきい値特性を有する空間光変調素子の立
ち上がりしきい値以下となるように設定されている。更
に、CRTにおける発光強度プロファイルの最大値に対
してその強度が50%となる時の横幅をD50とし、発光
強度が概ね10%となる時の横幅をD10とする時、D50
/D10の値が0.55〜1の範囲の表示特性を有してい
る。このため、CRTの1つの画素に相当する発光強度
形状が最適化されており、表示された画像のコントラス
ト値を常に高く保つことができる。従って、空間光変調
素子から出力された画像においては、CRTの発光強度
プロファイルの裾部分の強度からの黒の浮き上がりによ
る解像度の低下の影響は受けず、高精細な画像を得るこ
とができる。また、空間光変調素子から出力された画像
のMTFが0.15以上となるCRTの発光輝度で書き
込みが行われる。このため、CRTの表示画像はコント
ラストと輝度との非線形な関係によってそのコントラス
トの値が急激に減少することはない。この結果、空間光
変調素子から出力された画像は高解像度を維持すること
ができる。更に、CRTの発光強度がその最大値に対し
て概ね10%となるまでに要する時間が10ms以下で
ある表示特性を有しているため、前フレームの発光強度
によるバイアス光量により表示画像が劣化することもな
い。
【0024】また本発明の空間光変調素子の駆動方法に
よれば、書き込み電圧期間における電圧値が三角波形状
であるため、その入出力光強度特性の立ち上がりしきい
値、出力飽和強度または曲線の傾き等を自由に操作でき
る制御性に優れている。このため投写された画像の黒の
部分の強度を低く抑えることができ、明るい白の部分の
強度は高く保つことができる。このように投写された画
像の高輝度化と高解像度化の両立が可能になる。
【0025】このように本発明における発光強度プロフ
ァイルおよび残光等の表示特性が最適化されたCRTを
用いた空間光変調素子の光書き込み方法と書き込み電圧
期間の電圧値が三角波形状である駆動方法とを用いて投
写型ディスプレイを構成すれば、従来にないより高輝
度、高解像度な高品質の画像を実現することができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。空間光変調素子を用いた大画面投写
型ディスプレイのシステム構成を図1に示す。
【0027】図1において、CRT101による画像パ
ターンを結像レンズ102を通して空間光変調素子10
3の光導電層に結像する。すると、光導電層内では、微
弱な2次元書き込み光パターンに対応した光キャリヤが
発生し、これが読み出し光側の反射電極に集められる。
この作用によって入力画像パターンが強誘電性液晶層へ
と転送されることになる。これを高輝度の光源104を
用いて偏向変調された画像パターンとして読みとり、偏
光ビームスプリッタ105を通して入力画像に対応した
2次元の画像強度パターンとする。これを投写レンズ1
06によってスクリーン107上に大画面の画像として
投写を行う。
【0028】CRT101の1つの画素に相当するビー
ムの発光強度プロファイルの一例を図2に示す。発光強
度のピーク値に対してその強度が50%になるところの
ビーム幅をD50、強度が10%になるところの幅をD10
とする。この時、2つのビーム幅の比D50/D10によっ
てCRTの発光強度プロファイルを定義することがで
き、この値によってCRTのコントラスト、分解能等の
表示特性を変化することができる。D50/D10の値が概
ね0.55の時、CRTはガウシアン型の発光プロファ
イルとなる。この値が大きくなると裾部分の広がりが抑
えられ、発光ビームがより狭窄化されることになる。こ
の結果、隣合う画素同士でのクロストークによる解像度
の低下の影響は少なくなる。また、この値は1より大き
くすることはできない。
【0029】図1の投写型ディスプレイに中で用いられ
た空間光変調素子の構成の一実施例を図3に示す。これ
は、透明な基板301(例えばガラス)上に透明電極3
02(例えばITO、ZnO、SnO2 など)を形成
し、整流性を持つ光導電層(あるいは受光層)306を
構成し、その上に微小形状に分離された金属反射膜30
9〜310(例えばAl、Ti、Cr、Agなどの金
属、あるいは2種以上の金属を積層したもの)を形成
し、液晶を配向させるための配向膜311(例えばポリ
イミド等の高分子薄膜)をその上から形成したものであ
る。そして、もう一方の基板315(例えばガラス)上
にも透明電極314(例えばITO、ZnO、SnO2
など)を形成し、その上から配向膜313(例えばポリ
イミド等の高分子薄膜)を塗布し、最後にこれらをある
間隙をもたせて張り合わせて、間隙部分に強誘電性液晶
312を注入したものである。
【0030】光導電層306に使用する材料は例えば、
CdS,CdTe,CdSe,ZnS,ZnSe,Ga
As,GaN,GaP,GaAlAs,InP等の化合
物半導体、Se,SeTe,AsSe等の非晶質半導
体、Si,Ge,Si1-xx,Si1-xGex,Ge1-x
x(0<x<1)の多結晶または非晶質半導体、ま
た、(1)フタロシアニン顔料(Pcと略す)例えば無
金属Pc,XPc(X=Cu,Ni,Co,TiO,M
g,Si(OH)2 など),AlClPcCl,TiO
ClPcCl,InClPcCl,InClPc,In
BrPcBrなど、(2)モノアゾ色素,ジスアゾ色素
などのアゾ系色素、(3)ペニレン酸無水化物およびペ
ニレン酸イミドなどのペニレン系顔料、(4)インジゴ
イド染料、(5)キナクリドン顔料、(6)アントラキ
ノン類、ピレンキノン類などの多環キノン類、(7)シ
アニン色素、(8)キサンテン染料、(9)PVK/T
NFなどの電荷移動錯体、(10)ビリリウム塩染料と
ポリカーボネイト樹脂から形成される共晶錯体、(1
1)アズレニウム塩化合物など有機半導体がある。
【0031】また、非晶質のSi,Ge,Si1-xx
Si1-xGex,Ge1-xx(以下、a−Si,a−G
e,a−Si1-xx,a−Si1-xGex,a−Ge1-x
xのように略す)を光導電層306に使用する場合、
水素またはハロゲン元素を含めてもよく、誘電率を小さ
くするおよび抵抗率の増加のため酸素または窒素を含め
てもよい。抵抗率の制御にはp型不純物であるB,A
l,Gaなどの元素を、またはn型不純物であるP,A
s,Sbなどの元素を添加してもよい。このように不純
物を添加した非晶質材料を積層してp/n,p/i,i
/n、p/i/nなどの接合を形成し、光導電層306
内に空乏層を形成するようにして誘電率および暗抵抗あ
るいは動作電圧極性を制御してもよい。このような非晶
質材料だけでなく、上記の材料を2種類以上積層してヘ
テロ接合を形成して光導電層306内に空乏層を形成し
てもよい。また、光導電層306の膜厚は0.1〜10
μmが望ましい。
【0032】なお、光導電層306の受光感度を上げる
ために、例えばp/i/nのフォトダイオード構造にお
いて、i層を以上の各材料のうちの2つ以上を交互に積
層した超格子構造にして量子効率が1を越える光電流を
発生させるようにすることが望ましい。
【0033】次に、この素子の具体的な作成方法の一例
について述べる。まず、ガラスの基板301(40mm
×40mm×0.3mm)上に蒸着法により透明電極3
02としてのITO薄膜を堆積する。ITO膜の厚さは
1000Åとした。光導電層306はプラズマCVD法
により形成されており、p層0.03μm、i層1.9
μm、n層0.3μmである。p層303にはC22
びB(ボロン)をドープすることにより、p型a−Si
1-xx:H層を形成した。n層305はP(リン)をド
ープすることによりn型のa−Si:H層を形成した。
i層304はアンドープである。次にこの膜上にCrの
反射電極309を0.5μmの厚さに形成する。電極パ
ターンは反射電極の1つの大きさが26μm、溝幅が2
μm、ピッチを28μmとした。
【0034】尚、このパターンはフォトリソグラフィに
より形成した。この後リアクティブイオンエッチングに
より画素をエッチングマスクにして、画素間のa−S
i:Hのi層304の途中までの堀込みを行う。続いて
Alを全面に0.05μm蒸着することによって、Al
の反射電極310及び読み出し遮光膜307を同時に形
成する。この後、溝の間隙部分にブラックマトリックス
308を充填し、隣合う画素間の電気的クロストークを
避ける構造としている。更にこの上からポリアミック酸
を塗布し熱処理することによりポリイミド配向膜311
とした。配向膜の厚さは0.02μmである。もう一方
の読みだし光側の基板も同様にITO314と配向膜3
13を形成した。配向膜上に直径1μmのビーズ316
を分散させて書き込み側のガラス基板315と張り合わ
せセルを形成した。その後、セル内に強誘電性液晶31
2(CS−1029 チッソ社)を注入して空間光変調
素子103が完成した。反射電極は2次元的に2048
×2048個配列している。このピッチは28μmで最
大解像度は18(lp/mm)であり、1000TV本
以上の高解像度の光書き込みが可能である。
【0035】次にこの空間光変調素子の解像度について
の詳しい説明を行う。解像度を定量的に評価する方法の
1つに変調伝達関数(MTF;Modulation Transfer Fu
nction)がある。図4に示す調和関数的な強度分布を持
つ入力像が、ある光学システムを通り結像された場合を
考える。一般に像が光学システムを通ると、その出力像
の画質は入力像のそれより悪くなる。この画質の変化を
定量的に表すため下記(数1)で示すコントラストmI
を用いる。
【0036】
【数1】
【0037】ここでI’maxは出力像の最大値、I’min
はその最小値である。(数1)で示したコントラストの
変化量は光学系の特性と密接に関係しているため、入力
像と出力像のコントラスト比を変調伝達関数(MTF)
として下記(数2)のように定義する。
【0038】
【数2】
【0039】このMTFは光学系の特性を示すのに通常
用いられる。(数2)で示されたMTFの値は光学系の
空間周波数特性と関係するため、一般に空間周波数の値
に対する変化量として示される。
【0040】以下にMTFを空間光変調素子の解像度の
評価に適用した場合について具体的に説明する。空間光
変調素子上に記録される入力パターンとして、後のレー
ザ干渉計を用いた実験との対応のため下記(数3)で示
すような調和関数的な振幅分布を考える。尚、簡単化の
ため一次元モデルとして取り扱う。
【0041】
【数3】
【0042】(数3)においてA(x)は入力パターン
の振幅、xは空間座標を示し、νは空間周波数である。
レーザ光のようなコヒーレント照明を考えた場合、強度
IとはI=|A(x)|2によって結びつけられる。
【0043】従って、(数1)で示した強度Iによるコ
ントラストmIは、(数3)の振幅による変調を表すma
によって以下のように書き直すことができる。
【0044】
【数4】
【0045】ここで(数1)で示すようなコントラスト
Iは結像面での出力像から直接求められるものであ
る。一方、コヒーレント光学系においては、この出力像
のフーリエ変換した値からコントラストmIを求めるこ
とがしばしば行われる。これは出力像の後方にレンズを
配置し、このレンズの焦点面でのスペクトルパターンを
求めることに対応する。(数3)は下記(数5)
【0046】
【数5】
【0047】と書き換えることができる。従って(数
5)のフーリエ変換は
【0048】
【数6】
【0049】となる。上式においてAoはフーリエ変換
に伴う比例定数、δ(x)はフェルミディラックのデル
タ関数である。δ(x)は、
【0050】
【数7】
【0051】のように積分形で定義される。(数6)か
らわかるようにフーリエ面においては、周波数0、ν、
ーνの位置にそれぞれ高さ1、1/2、1/2に比例し
た振幅(強度では、1、1/4、1/4)のスペクトル
を生じ、これらは0次、±1次の回折項として観測され
る。従って、フーリエ面で観測される回折項と、(数
3)で示される変調を表すmaとの対応は以下のように
なる。
【0052】
【数8】
【0053】(数8)は、
【0054】
【数9】
【0055】として書き直すことができるため、(数
9)を(数4)に代入することにより最終的に
【0056】
【数10】
【0057】が求められる。(数10)からわかるよう
に、フーリエ面に生じる0次と1次の回折項を観測する
ことにより、コントラストmIを求めることができる。
(数6)式から空間周波数νが大きくなるほど0次項と
1次項の間隔は大きくなることがわかる。このことは、
入力パターンの周期が細かくなるほど0次項と1次項の
分離度が大きくなることを意味する。従って、フーリエ
面における観測によって空間周波数の大きな値までs/
n比の良い測定を行うことができることになる。
【0058】(数2)で示したMTFの定義は入力像と
出力像のコントラストの比として与えられている。この
MTFを求めるには、(数1)または(数10)式の出
力像のコントラストをさらに入力像のコントラストで規
格化することになる。しかしながら、後に述べるレーザ
干渉計によるコヒーレント系での実験において、空間周
波数(20lp/mm)程度までは入力側のコントラストは
一定と見なせる。そのためMTFは(数10)に対して
定数項が付加しただけとなる。よって以下の実験の取扱
いでは、(数10)式で得られた値をMTFとして使用
する。
【0059】次にレーザ干渉計を用いた実験装置及び空
間光変調素子のMTF評価の方法についての具体的な説
明を行う。空間光変調素子のMTF評価システムを図5
に示す。He−Neレーザ501(波長λ:633n
m、出力5mw)からの出射光はNDフィルタ503に
よって強度を調節し、ビームエクスパンダ504によっ
て直径1cm程度に広げてコリメートされた後、ビーム
スプリッタ508によって2つの光束に分割される。こ
れらの光束はミラー506とミラー507によって反射
され、空間光変調素子の入力面において2つの光束の入
射角度に対応した干渉縞を生じる。また、読みだし光と
してHe−Neレーザ502(波長λ:633nm、出
力5mw)を用い、ビームエクスパンダ505によって
直径3cm程度にコリメートし、偏光子を通して直線偏
光とした後、ビームスプリッタ509によって空間光変
調素子の読みだし側に入射する。空間光変調素子103
の液晶層で偏光変調されて反射された光は、偏光子51
0に対してクロスニコルに置かれた検光子511によっ
て入力画像に対応した強度パターンとして出射する。こ
の強度パターンはその後に置かれたレンズ512(焦点
距離f=400mm)によってフーリエ変換され、空間
光変調素子103に書き込まれた干渉縞に対応したスペ
クトルパターンを焦点面に生ずる。このスペクトルパタ
ーンの0次及び±1次項がX−Yステージ上に置かれた
光パワーメータ513(YOKOGAWA:3292)
によって検出され、これらの測定値を(数10)に代入
することによってMTFが求められる。
【0060】ミラー506及びミラー507によって反
射された光強度をIA、IBとし、これらが空間光変調素
子の入力面においてθの角度をなして入射しているとす
る。このときの入力面に置ける強度分布は
【0061】
【数11】
【0062】となる。ここで
【0063】
【数12】
【0064】である。(数11)を(数1)に代入する
ことによって干渉縞のコントラストは
【0065】
【数13】
【0066】と表すことができる。(数13)は光ビー
ム強度比を変えることによって干渉縞のコントラストを
変化することができることを示している。また、Iavg
=IA+IBを調節することによって干渉縞のバイアス値
を、光学システムのミラー506の角度を変化させるこ
とで干渉縞の空間周波数νをそれぞれ所望する値に調節
することができる。このときレンズの焦点位置に生ずる
スペクトルパターンの0次項と1次項との間隔dは、
【0067】
【数14】
【0068】によって与えられる。ここで、fはレンズ
の焦点距離、λはレーザ502の波長である。(数1
1)と(数13)から2つの光ビーム強度比が等しいI
=IA =IB の時は干渉縞のコントラストは1となり、
干渉縞の強度の最大値は4Iとなる。図5に示すシステ
ムを用いて、干渉縞の空間周波数を変化させながらレン
ズの焦点面に得られる0次項I0と1次項I1を観測し、
(数10)に代入することによって空間周波数νに対す
るMTFの値を求めることができる。レーザ干渉計を用
いることの利点として干渉縞の焦点深度が無限大となる
ことがある。分解能の測定にUSFのテストチャートを
用いた場合とは異なり、空間光変調素子の入力面におけ
る焦点位置合わせによる測定誤差を無くすことができ
る。
【0069】また、読み出し光により出力された干渉縞
の断面強度プロファイルを一次元のイメージセンサやC
CDカメラによって測定評価することに比べて、点の検
出器による評価が可能となり、測定装置が簡略化でき
る。また、一般に光パワーメータのような点検出器はC
CDカメラに比べてダイナミックレンジが大きく、精度
の良い測定も期待できる。更に0次項と1次項との間隔
は(数14)で示すように干渉縞の空間周波数に比例す
る。従って、空間周波数の大きな値においてI0とI1
分離度が良くなり、s/n比のよい測定が可能となる。
【0070】次に図5に示すシステムによって空間光変
調素子の解像度を評価した結果について以下に詳述す
る。ここで評価を行った空間光変調素子の入出力光強度
特性を測定した一実施例を図6に示す。この測定は図5
に示す光学系においてミラー506の前に衝立を置き、
この部分の光を遮断し、空間光変調素子103にはミラ
ー507によって出射した光のみが入射するように調整
して行った。この状態で読み出し側にある検光子511
の後方に光パワーメータ513を配置し、NDフィルタ
503を回転させながら入射光強度を変化させ、空間光
変調素子103の入出力光強度特性を測定した。
【0071】空間光変調素子103の駆動は、消去パル
ス電圧15V、書き込み電圧ー1V、デューティ比1
1:1からなる単極性パルスによって行った。60H
z、333Hz、833Hzの3つの駆動条件での入出
力特性を図6に示している。これらの周波数はCRT書
き込みにおいて画面上で観察されるビートが少ない周波
数であり、特に高輝度が得られる60Hzの周波数を中
心として評価を行った。周波数が高くなるにつれ入出力
曲線の立ち上がりのしきい値が入力光の高強度側にシフ
トしている。また、出力光が飽和する入力光強度の値も
同様に高くなっているのがわかる。このシフト量は入射
光強度と強誘電性液晶の立ち上がり時間との関係によっ
て決まるものである。入射光強度が低い場合は、液晶の
立ち上がり速度も遅くなる。従って、高い周波数では液
晶の立ち上がりによる光強度変化が顕著となる前に消去
パルスが動作するため、出力光強度の変化はほとんど認
められなくなる。しかし低周波駆動においては、比較的
弱い入射光による液晶のゆっくりとした立ち上がりで
も、書き込み時間が長いため、出力の光強度の変化に寄
与する。それによって出力光強度の増加が認められるこ
とになる。
【0072】図7は、空間光変調素子103に書き込ま
れた干渉縞の入力パターン(a)及び空間光変調素子か
ら出力された干渉縞パターン(b)の一例である。これ
らのパターンは空間光変調素子103の位置に直径50
μmのピンホールを付けた光パワーメータ513を置き
観測したものである。図7の横軸は1分/Divであ
り、図7(a)の縦軸は10nW/Div、図7(b)
の縦軸は1nW/Divである。これらのパターン変化
はレーザ501のレーザ管の熱的な膨張によりレーザ5
01の周波数がゆっくりと変化するためのものであり、
これに応じて入力面での干渉縞がゆっくりとシフトす
る。この入力面に点検出器を固定して配置することによ
り干渉縞の断面強度プロファイルを正確に測定すること
ができる。測定はレーザ501及びレーザ502を点灯
した後、1時間半以上放置した後に行っている。レーザ
本体の周波数変化は非常にゆっくりであり、計測による
強度変化等にはほとんど影響を与えない。図7のパター
ンにおいてノイズのような強度変化が見られるが、これ
は数Hzのオーダーであり、縞の山と谷の部分は安定し
ている。従って、実際の空間光変調素子へは(数11)
で示したようなコサイン波の強度分布が静止して入力さ
れているものとして取り扱って良い。
【0073】空間光変調素子103に干渉縞を書き込ん
だ場合に得られた空間周波数に対するMTFの変化を、
図8に示す。入射光強度を3段階に変化させ、60H
z、333Hz,833Hzの各駆動周波数に対してM
TFを求めたものである。強度パラメータは入力パター
ンの干渉縞のピーク値に対応している。入射光強度のパ
ラメータの値によってMTFの曲線が変化しているのが
わかる。
【0074】空間周波数を10.0(lp/mm)に固
定し、入力光強度を変化させながら各周波数におけるM
TFの変化をプロットしたものを図9に示す。10.0
(lp/mm)という値は空間光変調素子の最大空間周
波数のほぼ半分であり、MTF曲線を評価する上で重要
な値となる。また、ハイビジョン映像を書き込む時の解
像度とほぼ一致する。MTF曲線は入力光強度に対して
それぞれピークを有しており、これらの値は周波数が大
きくなるにつれて入力光強度の高い方へとシフトしてい
るのがわかる。
【0075】MTF曲線が入力パターンの光強度によっ
て変化する原因は、空間光変調素子が図6で示したよう
な入出力特性を持つためと考えられる。図7(a)で示
したような有限なコントラスト値を持った入力パターン
である干渉縞のピーク光強度が増加していくと、その出
力光強度はある所でほぼ飽和値に達する。更に光強度を
増加するとピーク値は飽和しているので、干渉縞の谷の
部分のみの光強度が上昇する。すると谷部分の光強度は
入出力曲線の立ち上がりのしきい値に到達し、空間光変
調素子から読み出された干渉縞のコントラストが劣化す
る。この結果MTFの値を低下させると考えられる。
【0076】図9に示すように周波数が高くなるとMT
Fのピークとなる入力光強度が高くなる。これも書き込
み時間が短くなるにつれて入出力曲線が高光強度側にシ
フトし、その結果干渉縞の谷の部分の強度を上昇するの
に必要とする入力光強度がより大きくなることによると
考えられる。
【0077】上述したようなMTF曲線が入力パターン
の光強度によって変化する原因を明確にするため、次の
ような実験を行った。図10に示すようなパターンを図
3の空間光変調素子のITO302上に形成し、入力遮
光膜として用いた。図10のパターンはITO上にCr
/Alをそれぞれ0.05μm形成し、フォトリソグラ
フィによってパターンを形成し、この後エッチングを行
うことによって作製した。図において、黒の部分がCr
/Alによって遮光されている部分である。
【0078】また、この部分の光の透過率は分光測定に
より400nm〜800nmの範囲で1.0×10-5
下であったため、入力パターンのコントラスト特性は無
限大として取り扱うことができる。また、このパターン
はITOと光導電層との間に形成されているため、入力
面のガラス基板部分での入力光の多重反射による影響も
受けず、入力系と切り離して純粋にデバイス本体の評価
を精度良く行うことができる。
【0079】ここで作製した空間光変調素子に対し、図
5におけるシステムにおいて干渉縞の形成は行わずに平
行光を照射して実験した。入力光強度を変化しながら、
空間光変調素子103からの出力パターンの光強度を光
パワーメータ513によって検出しMTFの値を求め
た。この結果、入力光強度を増加しても図9で示したよ
うなMTFの値の減少は観測されず、常にMTFの値は
ほぼ1であった。空間光変調素子103の反射電極31
0と強誘電性液晶312の界面での横方向の電荷拡散等
による解像度を劣化させるような要因は存在しないこと
が明かとなった。従って、完全に入力パターンのON/
OFF特性が保たれればONに相当する入力光強度が増
大したとしても、解像度を劣化することはない。
【0080】次に空間光変調素子を投写型プロジェクタ
に応用する場合に重要となる輝度と解像度との関係につ
いて説明する。図11、図12は、出力光強度とMTF
との関係をプロットしたものである。図では図9の結果
を基にして、読みだし光によってレンズの焦点面に生じ
た0次と±1次項の和を出力光強度とした。尚、出力光
強度はその最大値によって規格化を行って示してある。
出力光強度は投写されたスクリーン上の照度に対応する
ため、これらの図は輝度(横軸)と解像度(縦軸)の関
係を表すことになる。従って出力光強度が高い時、曲線
の位置が上側にあれば、より高輝度で高解像度であると
いうことを示している。
【0081】図11において周波数が333Hz、83
3Hzと60Hzに対して高い場合の駆動条件の方が同
じ出力光強度において解像度が良いことを示している。
図6の入出力光強度曲線を見ると、周波数が高い場合は
曲線の立ち上がりのしきい値が高くなっている。しきい
値が高くなることは干渉縞の谷部分の上昇分を抑える効
果がある。従って解像度には谷部分(OFF強度)の値
が顕著に影響し、周波数の高い駆動における程MTFの
曲線が上側に来ると考えられる。また、60Hz駆動の
場合は特に立ち上がりのしきい値が低く、弱い光強度で
影響を受けやすいことから解像度が減少していると考え
られる。反対に出力光強度の最大値は周波数の高い駆動
において低くなっている。出力光強度が書き込み時間の
長さに比例するためである。従って、輝度を優先する場
合においては、周波数の高い駆動方式は適さないことに
なる。
【0082】図12は駆動周波数を60Hzに固定して
書き込みパルスと消去パルスのデューティ比を変化した
場合のMTF変化を示したものである。出力光強度が
0.3以上の値においては、どのMTF曲線もほぼ一致
している。ここで用いた範囲内のデューティ比では、輝
度と解像度の関係にはあまり影響しないことがわかる。
【0083】次に、入力パターンのコントラストを図1
3の(a)〜(c)で示すように3段階変化させ、入力
パターンのコントラストと輝度及び解像度との関係につ
いて評価した。(a)は図5で示すレーザ干渉計で得ら
れた最も高いコントラストの場合である。このように光
学システムにおいてコントラストが制限される要因とし
ては、ビームスプリッタ1による強度の分割比の違い、
NDフィルタによる光散乱によるコヒーレンスの低下等
が考えられる。(b)及び(c)は、ミラー1とビーム
スプリッタ1との間にNDフィルタを挿入して干渉縞を
形成するビーム強度比を変化させた場合である。(b)
は透過率10%のNDフィルタ、(c)は1.4%のも
のを使用した。強度比(IA/IB)を用いて式(13)
によって計算された干渉縞のコントラストはそれぞれ
0.57、0.23であり、図3ー13に示されている
入力パターンの実測値とほぼ一致した。
【0084】入力パターンのコントラストを変化させた
場合のMTFと出力光強度の関係を図14に示す。入力
パターンのコントラストの違いによって曲線がはっきり
と分かれており、入力パターンのコントラストが輝度と
解像度の関係に大きく影響することがわかる。図15
は、図14の横軸の出力光強度をパネル効率として示し
たものである。パネル効率はλ/4(Al)反射板に対
して求めた。ところで空間光変調素子のパネル効率は出
力光強度がほぼ飽和値に達する強さの入射光を照射した
時得られた読み出し光量と、λ/4(Al)反射板を用
いた場合の読みだし光量とを比較することにより求めら
れる。出力光強度をλ/4(Al)反射板によって規格
化して示すことは、投写型ディスプレイのシステムを構
成する際に重要になる。つまり、λ/4(Al)反射板
を用いてスクリーン上の明るさを求めておけば、パネル
効率を乗算することによって空間光変調素子を使用した
場合のスクリーン上の輝度を容易に推定できることにな
る。
【0085】横軸の効率と縦軸のMTFとの関係から、
投写された画像のスクリーン照度とそのときの解像度と
の関係が求められる。今、入力パターンのコントラスト
0.96(50:1)においてMTFの値が0.5以上
必要であるとすれば、グラフより空間光変調素子に照射
する書き込み光を制限する必要がある。空間光変調素子
の効率は27%以下と設定しなければならないことにな
る。ここで使用した空間光変調素子の効率は50%であ
ったので最大輝度の(27/50)54%しか出力され
ないことになる。
【0086】以上のように、より高輝度と高解像度を満
足するためには、入力パターンのコントラストを向上さ
せることが必要である。図1に示したシステムにおい
て、ハイビジョン映像を投写する場合のシステム全体の
MTFは概ね以下のように表すことができる。
【0087】
【表1】
【0088】空間光変調素子周辺の光学系のMTFの値
は上記したようにほぼ決まっている。システム全体とし
てのMTFの値が1000TV本において0.1以上で
あることが望ましい。このMTFの0.1という値は肉
眼によって明暗を見分けることができる最小解像度に相
当する。上表において、仮に各システムのMTFの値が
単純にそれぞれ独立に取り扱えるとすれば、空間光変調
素子のMTFは中心において最低でも0.5以上必要と
なる。
【0089】高輝度と高解像度を満足するには入力画像
のコントラストの値が重要であることを先に述べた。そ
こで空間光変調素子への画像入力に用いられるCRTの
表示画像のコントラスト特性についての測定を行った。
【0090】実験は、図1に示すシステム構成でCRT
101に明暗の縞模様を表示し、書き込みレンズ102
の焦点位置を空間光変調素子103の入力面に設定し
て、ここに直径50μmのピンホールの付いた図5で使
用した光パワーメータ513を置いた。これをマイクロ
メータ付きのステージで移動させながら、CRT103
による出力画面の断面強度プロファイルを測定した。パ
ラメータとしてCRT画面の輝度(Brightness)の設定
値を変化させた。
【0091】図16に異なる輝度値において測定したC
RT画面の発光強度プロファイルを示す。輝度が50と
小さいときのコントラストは200:1以上有している
のに対し、輝度が150、250と大きくなるにつれコ
ントラストは低下し、輝度250においては10:1程
度に減少している。この測定結果から、CRTのコント
ラストと輝度との関係は比例関係ではなく、発光強度が
大きくなるとコントラストが急激に減少する非線形な関
係を持つことがわかる。従ってCRTに表示された画像
のコントラストを高く保つためには、発光強度を制限す
ることが必要である。また、CRTの発光強度の残光特
性が大きいと1フレームの時間内に強度が完全に0に落
ちないため、次のフレームの画像に対して余分なバイア
ス光量として働く。このため、このバイアス光により空
間光変調素子から出力された画像は黒レベルが浮き上が
り解像度の劣化が生じる。CRTの発光強度の残光特性
を適切に与えることが必要である。
【0092】空間光変調素子は図6において説明したよ
うに図17の実線で示したような入出力特性を持つ。従
って調和関数的なパターンが入力された場合、出力はこ
の入出力特性に対応したパターンとして生じることにな
る。このとき、入力パターンの谷の部分の強度が立ち上
がりのしきい値以上になると、出力パターンのコントラ
ストは急激に劣化することになる。もし、点線で示した
ように入出力特性の立ち上がりのしきい値を高強度側に
シフトし、且つ曲線の傾きを大きくできれば、出力され
たパターンは高コントラストを維持できることになる。
一方出力画像の中間調表示との関係を考慮しなければな
らない。空間光変調素子の駆動方法において、消去パル
スから書き込みモードに移行した瞬間のFLCにかかる
電圧値が入出力光強度曲線の立ち上がりのしきい値を規
定し、書き込み電圧の振幅の大きさが飽和する出力光強
度の大きさを決める。従来の駆動方法では、書き込み電
圧値を書き込み期間全体において一定にしていた。これ
を書き込みモードの初期において低く設定し、書き込み
時間の経過と共にこの電圧値を大きくするといったメモ
リ駆動とを組み合わせた三角波的な書き込み電圧駆動を
行うと、図17の点線で示したような入出力特性を得る
ことができる。
【0093】特にCRTの高コントラスト特性を有する
光書き込み方法と空間光変調素子の駆動方法による入出
力特性の制御性の良さを組み合わせれば、階調表示また
はコントラスト強調といった入力画像に適した画像表示
を選択でき、より高品質の投写画像の提供が可能となる
ためその効果は大である。以下に具体的な実施例につい
て説明する。
【0094】(実施例1)図2におけるCRTの発光強
度のプロファイルにおいてD50/D10の値が0.1とな
るCRTを用いた。このCRTを図5のシステムの空間
光変調素子への書き込み側に配置した。CRTには空間
周波数10(lp/mm)の明暗の縞模様を表示し、こ
れを図1の結像レンズ102を用いて空間光変調素子の
光導電層に書き込みを行った。この時得られた出力光強
度とMTFとの関係を図18に示す。これは図15に相
当するものである。空間光変調素子のMTFの値は0.
1以下であり、出力光強度が大きい所でのMTFの低下
が著しいことがわかる。
【0095】(実施例2)CRTの発光強度プロファイ
ルにおいてD50/D10の値が0.55のものを使用して
実施例1と同様に実験を行った。このCRTのMTFは
Brightnessの設定が150のときにおいて0.6であっ
た。この時得られた出力光強度とMTFとの関係を図1
9に示す。空間光変調素子から出力されたMTFの値は
0.5以上を示しており図18に比べて曲線は全体に上
側にきていることがわかる。また、出力光強度が大きい
所でのMTFの値も改善されている。以下にCRTの発
光強度プロファイルとCRTのコントラストと空間光変
調素子から出力されたMTFとの関係をまとめて示す。
【0096】
【表2】
【0097】
【表3】
【0098】以上の結果からCRTの発光強度プロファ
イルの設定およびCRTの高コントラスト特性を維持す
る光書き込み方法が空間光変調素子から高精細な画像を
得るために必要であることが判明した。
【0099】(実施例3)図20に空間光変調素子の駆
動に用いた書き込み電圧期間が三角波形状からなるパル
ス波形を示す。このパルスの書き込み開始及び終了時の
電圧は1Vとし、書き込みの半分の時間での電圧値をー
2.5Vとした。このとき空間光変調素子の入出力特性
を図21に示す。これは図6に相当するものである。図
21における各曲線の立ち上がりしきい値及び曲線の傾
きは、図6に比べて大きくなっていることがわかる。
【0100】(実施例4)実施例2と同様のCRTによ
る書き込み方法を用いて実験を行った。今回は空間光変
調素子を図20で示すパルスによって駆動した。このと
き得られた出力光強度とMTFとの関係を図22に示
す。曲線が全体に図19に比べて上側にきており、輝度
と解像度がより向上していることがわかる。この結果か
らCRTにおいて高コントラストが得られる光書き込み
方法と空間光変調素子の入出力曲線を急峻にする駆動方
法によって投写型ディスプレイを構成すればより高輝度
で高解像度な画像が得られることが判明した。
【0101】(実施例5)CRTの発光強度の最大値に
対してその強度が10%に減衰するまでの時間が概ね1
00msである残光特性の大きいものを使用して実験を
行った。CRTの表示条件及び空間光変調素子の駆動条
件は実施例2と同様である。このときの出力光強度とM
TFとの関係を図23に示す。曲線は図19に比べて全
体に下側にきていることがわかる。
【0102】(実施例6)実施例5と同様の条件におい
て、今回はCRTの発光強度の最大値に対してその強度
が10%に減衰するまでの時間が概ね10msである残
光特性の小さいものを使用して実験を行った。このとき
の出力光強度とMTFとの関係を図24に示す。曲線は
図23に比べて全体に上側にきており輝度と解像度が実
施例5に比べ改善されていることがわかる。実施例5お
よび実施例6の結果から、CRTの残光特性が大きいと
輝度と解像度の関係が劣化することがわかる。これは1
フレームの時間内に発光強度が完全に0にならず次のフ
レームにバイアス光として寄与することが原因となる。
つまりバイアス光量によって空間光変調素子からの出力
画像の黒レベルを全体に浮き上がらせ、この結果、輝度
及び解像度の関係が劣化するからである。空間光変調素
子から高精細な画像を得るためにはCRTの残光特性が
適切であることが必要であることが判明した。
【0103】
【発明の効果】以上のように本発明の光書き込み方法
は、画像入力に用いるCRTにおいて発光強度プロファ
イルの最大値に対してその強度が概ね10%となる値が
非線形なしきい値特性を持った空間光変調素子の立ち上
がりしきい値以下となるように設定されている。更に、
CRTにおける発光強度プロファイルの最大値に対して
その強度が概ね50%となる時の横幅をD50とし、発光
強度が概ね10%となる時の横幅をD10とする時、D50
/D10の値が0.55〜1の範囲の表示特性を有してい
る。このため、CRTの1つの画素に相当する発光強度
形状が最適化されており、表示された画像のコントラス
ト値を常に高く保つことができる。従って、空間光変調
素子から出力された画像においては、CRTの発光強度
プロファイルの裾部分の強度からの黒の浮き上がりによ
る解像度の低下の影響は受けず、高精細な画像を得る効
果がある。
【0104】また、空間光変調素子から出力された画像
のMTFが0.15以上となるCRTの発光輝度で書き
込みが行われる。このため、CRTの表示画像はコント
ラストと輝度との非線形な関係によってそのコントラス
トの値が急激に減少することはない。この結果、空間光
変調素子から出力された画像は高解像度を維持すること
ができる効果もある。更に、CRTの発光強度がその最
大値に対して概ね10%となるまでに要する時間が10
ms以下である表示特性を有しているため、前フレーム
の発光強度によるバイアス光量により表示画像が劣化す
ることもない。
【0105】また本発明の空間光変調素子の駆動方法に
よれば、書き込み電圧期間における電圧値が三角波形状
であるため、その入出力光強度特性の立ち上がりしきい
値、出力飽和強度または曲線の傾き等を自由に操作でき
る制御性に優れている。このため投写された画像の黒の
部分の強度を低く抑えることができ、明るい白の部分の
強度は高く保つことができる効果がある。このように投
写された画像の高輝度化と高解像度化の両立が可能にな
る。
【0106】以上のように本発明における発光強度プロ
ファイル及び残光等の表示特性が最適化されたCRTを
用いた空間光変調素子の光書き込み方法と書き込み電圧
期間の電圧値が三角波形状である駆動方法とを用いて投
写型ディスプレイを構成すれば、従来にないより高輝
度、高解像度な高品質の画像を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる空間光変調素子を用いた大画面
投写型ディスプレイの構成図
【図2】CRTの発光強度プロファイルの一実施例を示
す図
【図3】微小形状に分割された金属反射膜を有する空間
光変調素子の一実施例を示す断面図
【図4】画像の入出力特性の説明のために用いた光学シ
ステム図
【図5】レーザ干渉計による解像度評価のために構成し
た光学システム図
【図6】空間光変調素子の入出力光強度特性図
【図7】(a),(b)はレーザ干渉計からなる光学システム
によって得られた空間光変調素子の入出力強度パターン
の一例を示す図
【図8】空間光変調素子のMTF曲線の一実施例を示す
【図9】空間光変調素子の入力光強度とMTFの関係を
示す図
【図10】空間光変調素子の入力遮光膜として用いたパ
ターンの一例を示す図
【図11】空間光変調素子の駆動パルスの周波数を変化
したときの出力光強度とMTFの関係図
【図12】空間光変調素子の駆動パルスのデューティ比
を変化したときの出力光強度とMTFの関係図
【図13】(a),(b),(c)はレーザ干渉計によりコントラ
ストを変化して得られた干渉縞パターンの一実施例を示
す図
【図14】空間光変調素子への入力パターンのコントラ
ストを変化したときの出力光強度とMTFの関係図
【図15】空間光変調素子の出力光強度を効率として規
格化したときのMTFとの関係図
【図16】CRTの発光輝度とコントラスト特性の一実
施例を示す図
【図17】空間光変調素子の入出力曲線と解像度の関係
【図18】CRTにより空間光変調素子に書き込みを行
ったときの出力光強度とMTFとの関係の一実施例を示
す図
【図19】CRTにより空間光変調素子に書き込みを行
ったときの出力光強度とMTFとの関係の一実施例を示
す図
【図20】空間光変調素子の駆動パルスの一実施例を示
す図
【図21】空間光変調素子の入力光強度とMTFの関係
の一実施例を示す図
【図22】CRTにより空間光変調素子に書き込みを行
ったときの出力光強度とMTFとの関係の一実施例を示
す図
【図23】CRTにより空間光変調素子に書き込みを行
ったときの出力光強度とMTFとの関係の一実施例を示
す図
【図24】CRTにより空間光変調素子に書き込みを行
ったときの出力光強度とMTFとの関係の一実施例を示
す図
【図25】(a),(b)は空間光変調素子の駆動方法の従来
例で使用した駆動パルス波形図
【符号の説明】
101 CRT 102 結像レンズ 103 空間光変調素子 104 光源 105 偏光ビームスプリッタ 106 投写レンズ 107 スクリーン 301、315 ガラス基板 302、314 透明導電性電極 303 p層 304 i層 305 n層 306 光導電層 307 読み出し遮光膜 308 ブラックマトリックス 309、310 反射電極 311、313 配向膜 312 強誘電性液晶 316 ビーズ 501、502 レーザ 503 NDフィルタ 504、505 ビームエクスパンダ 506、507 ミラー 508、509 ビームスプリッタ 510 偏光子 511 検光子 512 レンズ 513 光パワーメータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 筒井 博司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 藏富 靖規 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向する2枚の透明導電性電極を具備した
    透明絶縁性基板で挟まれた領域に強誘電性液晶層と、整
    流性を有する光導電層とこれらの層の間に同一平面内に
    設けられた複数個の島状反射鏡とを少なくとも備えた空
    間光変調素子と、前記導電性電極に接続された前記空間
    光変調素子を駆動するための交流電源と、陰極線からな
    る画像入力手段と、前記画像入力手段から出力された画
    像を前記光導電層に結像する画像結像手段と前記空間光
    変調素子が出力する画像を読み出す光源及び投写レンズ
    を少なくとも構成要素とし、前記空間光変調素子が入力
    光強度に対し非線形なしきい値特性を有し、且つ前記画
    像入力手段においては陰極線による発光強度プロファイ
    ルの最大値に対してその発光強度が概ね10%となる時
    の値が前記空間光変調素子の立ち上がりしきい値以下で
    あることを特徴とする空間光変調素子の光書き込み方
    法。
  2. 【請求項2】画像入力手段として用いるCRTにおいて
    は、陰極線による発光強度プロファイルの最大値に対し
    てその強度が概ね50%となる時の横幅をD50とし、発
    光強度が概ね10%となる時の横幅をD10とする時、D
    50/D10の値が0.55〜1の範囲にある表示特性を有
    していることを特徴とする請求項1記載の空間光変調素
    子の光書き込み方法。
  3. 【請求項3】対向する2枚の透明導電性電極を具備した
    透明絶縁性基板で挟まれた領域に強誘電性液晶層と、整
    流性を有する光導電層とこれらの層の間に同一平面内に
    設けられた複数個の島状反射鏡とを少なくとも備えた空
    間光変調素子と、前記導電性電極に接続された前記空間
    光変調素子を駆動するための交流電源と、画像入力手段
    と、前記画像入力手段から出力された画像を前記光導電
    層に結像する画像結像手段と前記空間光変調素子が出力
    する画像を読み出す光源及び投写レンズを少なくとも構
    成要素とし、前記空間光変調素子の限界空間周波数以下
    の範囲において前記画像入力手段及び画像結像手段によ
    り画像の書き込みが行われ、前記空間光変調素子を通し
    変換されて出力した画像の変調伝達関数(MTFと略記
    する)の値が0.15以上であることを特徴とする空間
    光変調素子の光書き込み方法。
  4. 【請求項4】画像入力手段として用いるCRTにおい
    て、限界空間周波数以下の範囲で画像表示を行う時、前
    記CRTのMTFの値が0.25以上を有していること
    を特徴とする請求項3記載の空間光変調素子の光書き込
    み方法。
  5. 【請求項5】対向する2枚の透明導電性電極を具備した
    透明絶縁性基板で挟まれた領域に強誘電性液晶層と、整
    流性を有する光導電層とこれらの層の間に同一平面内に
    設けられた複数個の島状反射鏡とを少なくとも備えた空
    間光変調素子と、前記導電性電極に接続された前記空間
    光変調素子を駆動するための交流電源と、画像入力手段
    と、前記画像入力手段から出力された画像を前記光導電
    層に結像する画像結像手段と前記空間光変調素子が出力
    する画像を読み出す光源及び投写レンズを少なくとも構
    成要素とし、前記画像入力手段において限界空間周波数
    以下の範囲で画像表示を行う時、前記空間光変調素子か
    ら出力された画像のMTFが0.15以上となる画像入
    力手段の発光輝度で書き込みを行うことを特徴とする空
    間光変調素子の光書き込み方法。
  6. 【請求項6】対向する2枚の透明導電性電極を具備した
    透明絶縁性基板で挟まれた領域に強誘電性液晶層と、整
    流性を有する光導電層とこれらの層の間に同一平面内に
    設けられた複数個の島状反射鏡とを少なくとも備えた空
    間光変調素子と、前記導電性電極に接続された前記空間
    光変調素子を駆動するための交流電源と、画像入力手段
    と、前記画像入力手段から出力された画像を前記光導電
    層に結像する画像結像手段と前記空間光変調素子が出力
    する画像を読み出す光源及び投写レンズを少なくとも構
    成要素とし、前記画像入力手段においては陰極線による
    発光強度の最大値に対してその強度が概ね10%となる
    までの時間が前記空間光変調素子の応答速度の100倍
    以下である表示特性を有していることを特徴とする空間
    光変調素子の光書き込み方法。
  7. 【請求項7】画像入力手段として用いるCRTにおいて
    は、陰極線による発光強度の最大値に対してその強度が
    概ね10%となるまでの時間が10ms以下である表示
    特性を有していることを特徴とする請求項6記載の空間
    光変調素子の光書き込み方法。
  8. 【請求項8】対向する2枚の透明導電性電極を有する透
    明絶縁性基板で挟まれた領域に強誘電性液晶層と、整流
    性を有する光導電体層と、これらの層の間に同一平面内
    に設けられた複数個の島状反射鏡とを少なくとも備えた
    空間光変調素子と、前記導電性電極に接続された前記空
    間光変調素子を駆動するための交流電源と、画像入力手
    段と、前記画像入力手段から出力された画像を前記光導
    電層に結像する画像結像手段と、前記空間光変調素子が
    出力する画像を読み出す光源及び投写レンズを少なくと
    も構成要素とし、前記空間光変調素子においては2枚の
    透明導電性電極間に印加される駆動電圧波形の1周期
    が、前記光導電層を順方向バイアス状態にして前記強誘
    電性液晶層の配向方向を分極反転させる消去電圧期間
    と、前記光導電層に空乏領域を形成し光電流を発生させ
    る書き込み電圧期間とからなり、前記書き込み電圧期間
    における電圧値が時間の経過と共に減少および増加する
    三角波形形状から構成されていることを特徴とする空間
    光変調素子の駆動方法。
JP6249664A 1994-10-14 1994-10-14 空間光変調素子の光書き込み方法と空間光変調素子の駆動方法 Pending JPH08114813A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100356230C (zh) * 2003-09-25 2007-12-19 松下电器产业株式会社 投影装置以及投影方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100356230C (zh) * 2003-09-25 2007-12-19 松下电器产业株式会社 投影装置以及投影方法

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