JPH0811692A - 車両用ブレーキ液圧制御アクチュエータ - Google Patents

車両用ブレーキ液圧制御アクチュエータ

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JPH0811692A
JPH0811692A JP14829794A JP14829794A JPH0811692A JP H0811692 A JPH0811692 A JP H0811692A JP 14829794 A JP14829794 A JP 14829794A JP 14829794 A JP14829794 A JP 14829794A JP H0811692 A JPH0811692 A JP H0811692A
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谷 武 司 丸
Yuji Muramatsu
松 祐 次 村
Tomohiko Funabashi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブレーキ液圧制御アクチュエータに組付けた
電子制御ユニットの放熱性を良くする。 【構成】 アクチュエータボデー102の一側に取付け
た電磁遮断弁の電磁駆動部を被覆するカバー106内に
電子制御ユニット110を配置し、この電子制御ユニッ
ト110の基板とアクチュエータボデー102とを熱的
に接触させる伝熱板11を設け、電子制御ユニット11
0の発熱をアクチュエータボデー102から雰囲気に放
熱させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願の発明は、車両用ブレー
キ液圧制御アクチュエータに関し、特に、車両のブレー
キマスタシリンダから車輪ブレーキに至る液圧経路に介
挿されているものであって、前記液圧経路の一部を形成
するアクチュエータボデーに、車輪ブレーキへのブレー
キ液の流出入を制御する電磁操作式の液圧制御弁と、こ
の液圧制御弁を電気的に操作する電子制御ユニットが組
付けられている車両用ブレーキ液圧制御アクチュエータ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アンチロック制御やトラクション制御の
ための車両用ブレーキ液圧制御アクチュエータは周知で
ある。この車両用ブレーキ液圧制御アクチュエータにお
いては、ブレーキマスタシリンダから車輪ブレーキに至
る液圧経路の一部を形成するアクチュエータボデーに、
車輪ブレーキへのブレーキ液の流出入を制御する電磁操
作式の液圧制御弁が組付けられている。その液圧制御弁
を構成している複数の電磁弁の電磁駆動部は、一般的
に、ハーネスにより本アクチュエータとは別個の電子制
御ユニットに電気的に接続するように構成されている。
例えば、トヨタ・クラウン・ハードトップ新型車解説書
(1993年8月17日トヨタ自動車株式会社サービス
部発行)の3−2頁〜3−9頁に記載されている車両用
ブレーキ液圧制御アクチュエータは、車輪ブレーキへの
ブレーキ液の流出入を制御する電磁操作式の液圧制御弁
と、この液圧制御弁により車輪ブレーキから流出させた
ブレーキ液を貯溜する低圧リザーバと、この低圧リザー
バ内のブレーキ液を前記液圧経路に戻す容積形ポンプ
と、この容積形ポンプを駆動する電動機とを1つのアク
チュエータボデーに組付けてなるものであり、液圧制御
弁を構成する8個の電磁弁の電磁駆動部と電動機は別個
のハーネスにより本アクチュエータとは別個の電子制御
ユニットおよびバッテリーと電気的に接続される。
【0003】近年、組立工数の低減、小型化、構成部品
点数の削減等を目的として、電子制御ユニットを、複数
の電磁駆動部を被覆して水や埃から保護しているカバー
の内部空間に配置することが提案されている(例えば、
特許出願公表平3−501109号参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電子制御ユニットをブ
レーキ液圧制御アクチュエータに取付けした場合に問題
となるのは、電子制御ユニットを構成する電子部品が発
生した熱を外部へ放出させて電子部品を熱害から保護す
ることである。前記の特許出願公表平3−501109
号の従来装置においては、前記カバーの頂部を熱伝導性
の良い材料(例えば、アルミニウム合金)で形成した放
熱板とし、この放熱板の内面に電子制御ユニットのセラ
ミック基板を熱的に接触させている。しかしながら、放
熱板を単純な板状とした場合には放熱面積が不十分であ
り、放熱板の必要な表面積を確保するために放熱板の表
面に放熱フィンを形成しなければならず、ブレーキ液圧
制御アクチュエータが大型化し、車両への搭載性が悪く
なるという問題がある。また、セラミック基板は熱伝導
が悪く、放熱性能を良くする上で好ましくない。
【0005】この出願の発明は、車両のブレーキマスタ
シリンダから車輪ブレーキに至る液圧経路の一部を形成
するアクチュエータボデーに、車輪ブレーキへのブレー
キ液の流出入を制御する電磁操作式の液圧制御弁と、こ
の液圧制御弁を電気的に操作する電子制御ユニットが組
付けられている車両用ブレーキ液圧制御アクチュエータ
であって、電子制御ユニットを構成する電子部品が発生
する熱を充分に放熱でき、且つ、従来装置に比べて小型
にできる車両用ブレーキ液圧制御アクチュエータを提供
することを第1の目的とする。
【0006】また、この出願の発明は、車両のブレーキ
マスタシリンダから車輪ブレーキに至る液圧経路の一部
を形成するアクチュエータボデーに、車輪ブレーキへの
ブレーキ液の流出入を制御する電磁操作式の液圧制御弁
と、この液圧制御弁により車輪ブレーキから流出させた
ブレーキ液を貯溜する低圧リザーバと、この低圧リザー
バ内のブレーキ液を前記液圧経路に戻す容積形ポンプ
と、この容積形ポンプを駆動する電動機と、この電動機
および前記液圧制御弁を操作する電子制御ユニットとを
組付けてなる車両用ブレーキ液圧制御アクチュエータで
あって、電子制御ユニットを構成する電子部品が発生す
る熱を充分に放熱でき、且つ、従来装置に比べて小型に
でき、電子制御ユニットと電動機および液圧制御弁の電
気的な接続が低コストで達成できる車両用ブレーキ液圧
制御アクチュエータを提供することを第2の目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的に従う
この出願の請求項1の車両用ブレーキ液圧制御アクチュ
エータは、車両のブレーキマスタシリンダから車輪ブレ
ーキに至る液圧経路に介挿されているものであって、前
記液圧経路の一部を形成するアクチュエータボデーに、
車輪ブレーキへのブレーキ液の流出入を制御する電磁操
作式の液圧制御弁と、この液圧制御弁を電気的に操作す
る電子制御ユニットが組付けられている車両用ブレーキ
液圧制御アクチュエータであって、金属により形成され
ている前記アクチュエータボデーの一側面に、前記液圧
制御弁を構成する複数の電磁弁の電磁駆動部が並設され
ているとともに、これら電磁駆動部を被覆するカバーが
水密的に取付けられており、このカバーの内部空間には
前記電磁駆動部を跨いで位置する金属製の伝熱板が前記
アクチュエータボデーに対して熱的に接触した状態に取
付けられており、この伝熱板に前記電子制御ユニットの
基板が熱的に接触されているものである。
【0008】また、上記の第2の目的に従うこの出願の
請求項2の車両用ブレーキ液圧制御アクチュエータは、
請求項1に記載の車両用ブレーキ液圧制御アクチュエー
タであって、前記アクチュエータボデーには、前記液圧
制御弁により前記車輪ブレーキから流出させたブレーキ
液を貯溜する低圧リザーバと、この低圧リザーバ内のブ
レーキ液を前記液圧経路に戻す容積形ポンプと、この容
積形ポンプを駆動する電動機とが組付けられており、前
記カバーは、バッテリー,車輪の回転センサー等の各種
センサーと電気的に接続するためのコネクタ端子と前記
電子制御ユニットおよび前記電動機の端子と電気的に接
続するための接続端子を設けられており且つ前記複数の
電磁駆動部を囲繞し前記アクチュエータボデーに水密的
に取付けられている枠体と、この枠体に水密的に取付け
られており且つ前記電子制御ユニットを被覆する蓋体と
で構成されており、前記アクチュエータボデーの前記一
側面と対抗する他側面に前記電動機が取付けられてお
り、この電動機の一対の端子は前記アクチュエータボデ
ーに形成された一対の貫通穴を貫通している一対の導電
体により前記接続端子中の対応する接続端子に接続され
ており、前記電子制御ユニットは、前記コネクタ端子中
の対応する端子と前記接続端子中の対応する端子に直接
に電気的に接続されており、前記伝熱板は、前記枠体を
貫通して前記アクチュエータボデーと熱的に接触する脚
部を有しているものである。
【0009】請求項1,2の車両用ブレーキ液圧制御ア
クチュエータにおいて、前記電子制御ユニットの基板
は、金属により成形されていてその片方の面で前記伝熱
板と熱的に接触している板と、この板のもう片方の面に
接着されたFPC(フレキシブル・プリント・サーキッ
ト・ボード)とで構成されているものとすることが好ま
しい。
【0010】
【作用】請求項1のブレーキ液圧制御アクチュエータに
おいては、電子制御ユニットの電子部品が発生した熱
は、基板から伝熱板を経て金属製のアクチュエータボデ
ーに伝導し、アクチュエータボデーから雰囲気中に放熱
される。アクチュエータボデーは、カバーの頂部に比べ
て遙かに大きい表面積を有しているので、電子制御ユニ
ットの電子部品が発生する熱を充分に雰囲気中に放熱で
きる。
【0011】請求項2のブレーキ液圧制御アクチュエー
タにおいては、上記に加えて、電動機の端子がアクチュ
エータボデーの内部に配置した導電体を介して電子制御
ユニットおよびコネクタ端子に電気的に接続されている
ものであり、この電子制御ユニットは蓋体により被覆さ
れているものであることから、ハーネスおよびレジスタ
は不必要であり、小型で低コストにでき、更に電磁駆動
部の端子や導電体と電子制御ユニットやコネクタ端子と
の電気的な接続にかかる電気的な接続の手間も少なくて
済むものである。
【0012】そして、電子制御ユニットの基板が伝熱板
に熱的に接触した金属製板とFPCとからなることによ
り、電子制御ユニットの電子部品が発生する熱が効果的
に伝熱板に伝達し、放熱性が極めて良いものとなる上、
基板と伝熱板の熱膨張の差が小さくなるので、電気的接
続部の負担が軽減し、耐久性が向上する。
【0013】
【実施例】この出願の発明の実施例について図面を参照
して説明する。
【0014】図1は、左前車輪ブレーキおよび右後車輪
ブレーキをマスタシリンダの2つの圧力室のうちの一方
圧力室に、また右前車輪ブレーキおよび左後車輪ブレー
キをマスタシリンダの2つの圧力室のうちの他方圧力室
にそれぞれ接続したFF車(フロントエンジン・フロン
トドライブ車)用液圧ブレーキ装置に適用されるブレー
キ液圧制御用アクチュエータの概略液圧経路を示すもの
である。図1において、ブレーキペダル10に加えられ
たブレーキ操作力は負圧式倍力装置11により倍加され
てタンデム型のマスタシリンダ12に加えられる。マス
タシリンダ12は、周知のように、2つの圧力室を有し
ている。前後左右の4つの車輪ブレーキ13,14,1
6,17のうち、左前車輪ブレーキ13および右後車輪
ブレーキ14はアクチュエータ15を介してマスタシリ
ンダの2つの圧力室のうちの一方圧力室に接続され、ま
た右前車輪ブレーキ16および左後車輪ブレーキ17は
アクチュエータ18を介してマスタシリンダの2つの圧
力室のうちの他方圧力室に接続される。
【0015】アクチュエータ15は、左前車輪ブレーキ
13をマスタシリンダ12の一方圧力室から遮断可能な
2ポート2位置の常開型の電磁遮断弁19と、右後車輪
ブレーキ14をマスタシリンダ12の一方圧力室から遮
断可能な2ポート2位置の常開型の電磁遮断弁20と、
電磁遮断弁19および20と並列に配設されていて車輪
ブレーキ側からマスタシリンダ側へのブレーキ液流れの
みを許容する逆止弁21および22と、左前車輪ブレー
キ13を単一の低圧リザーバ23に接続可能な2ポート
2位置の常閉型の電磁遮断弁24と、右後車輪ブレーキ
14を低圧リザーバ23に接続可能な2ポート2位置の
常閉型の電磁遮断弁25と、低圧リザーバ23内のブレ
ーキ液を一定容積のダンパ室26およびオリフィス27
を順次通して電磁遮断弁19,20とマスタシリンダ1
2との間の液圧経路に圧送する電動機駆動の容積形ポン
プとしてのプランジャ形ポンプ28とで構成されてい
る。
【0016】アクチュエータ18は、右前車輪ブレーキ
16をマスタシリンダ12の他方圧力室から遮断可能な
2ポート2位置の常開型の電磁遮断弁29と、左後車輪
ブレーキ17をマスタシリンダ12の他方圧力室から遮
断可能な2ポート2位置の常開型の電磁遮断弁30と、
電磁遮断弁29および30と並列に配設されていて車輪
ブレーキ側からマスタシリンダ側へのブレーキ液流れの
みを許容する逆止弁31および32と、右前車輪ブレー
キ16を単一の低圧リザーバ33に接続可能な2ポート
2位置の常閉型の電磁遮断弁34と、左後車輪ブレーキ
17を低圧リザーバ33に接続可能な2ポート2位置の
常閉型の電磁遮断弁35と、低圧リザーバ33内のブレ
ーキ液を一定容積のダンパ室36およびオリフィス37
を順次通して電磁遮断弁29,30とマスタシリンダ1
2との間の液圧経路に圧送する電動機駆動のプランジャ
形ポンプ38とで構成されている。
【0017】単一の電動機39は両プランジャ形ポンプ
28,38を駆動する。
【0018】電磁遮断弁19,20,24,25,2
9,30,34,35は液圧制御弁を構成する。
【0019】図1において、電磁遮断弁19,20,2
4,25,29,30,34,35と電動機39は図2
〜図4に示す電子制御ユニット110により車両制動中
の車輪の挙動に応じて車輪のロックを回避するように電
気的に操作されるものである。周知のように、電子制御
ユニット110は各車輪に装備された回転センサーから
の信号により各車輪の挙動を検出し各車輪ブレーキのブ
レーキ液圧の減圧,増圧の必要性を判定して電磁遮断弁
および電動機39を操作する。車両が走行している場合
においては、電磁遮断弁19,20,24,25,2
9,30,34,35は作動されておらず図1に示す位
置を占めており、電動機39も作動されていない。
【0020】走行している車両を制動するために運転者
がブレーキペダル10にブレーキ操作力を加えた場合、
マスタシリンダ12の一方圧力室から左前車輪ブレーキ
13および右後車輪ブレーキ14に、またマスタシリン
ダ12の他方圧力室から右前車輪ブレーキ16および左
後車輪ブレーキ17にそれぞれブレーキ液が圧送され、
それら車輪ブレーキ13,14,16および17のブレ
ーキ液圧がブレーキ操作力に対応した液圧に増圧し、車
輪ブレーキ13,14,16および17により左前車
輪,右後車輪,右前車輪および左後車輪にそれぞれブレ
ーキ操作力に対応した制動力が加えられる。
【0021】車両制動中に電子制御ユニット110が前
後左右の4つの車輪の何れか1つ、例えば右後車輪がロ
ック傾向になり、右後車輪ブレーキ14のブレーキ液圧
の減圧が必要と判定したときは、電子制御ユニット11
0により電磁遮断弁21,25および電動機39が作動
される。これにより、右後車輪ブレーキ14がマスタシ
リンダ12の一方圧力室から遮断され且つ低圧リザーバ
23に接続され、右後車輪ブレーキ14のブレーキ液が
低圧リサーバ23へ流出することにより同車輪ブレーキ
14のブレーキ液圧が急減圧される。低圧リザーバ23
に流入したブレーキ液は電動機39により駆動されるプ
ランジャ形ポンプ28によりダンパ室26とオリフィス
27を通してマスタシリンダ12側へ戻され、その際プ
ランジャ形ポンプの吐出脈動がダンパ室26とオリフィ
ス27とで減衰される。電子制御ユニット110が電磁
遮断弁20を作動させ続けると同時に電磁遮断弁25の
作動解除および作動を所定周期で繰り返すと、左後車輪
ブレーキ14のブレーキ液がパルス状に低圧リザーバ2
3へ流出して、同車輪ブレーキ14のブレーキ液圧が階
段状に緩減圧される。電子制御ユニット110が右後車
輪のロック傾向が解消したと判定して電磁遮断弁20,
25の作動を解除すると、右後車輪ブレーキ14から低
圧リザーバ23へのブレーキ液の流出が止まり、マスタ
シリンダ12側のブレーキ液が電磁遮断弁20を通して
右後車輪ブレーキ14へ圧送され、右後車輪ブレーキ1
4のブレーキ液圧が急増圧される。電子制御ユニット1
10が右後車輪がロック傾向となる前兆と判定して電磁
遮断弁20の作動および作動解除を所定周期で繰り返す
と、マスタシリンダ12側のブレーキ液がパルス状に右
後車輪ブレーキ14に流入し、同車輪ブレーキ14のブ
レーキ液圧が階段状に緩増圧される。
【0022】尚、電動機39は全車輪についてのアンチ
ロック制御の終了により初めて停止されるものである。
【0023】車両制動中に電子制御ユニット110が左
後車輪もロック傾向になり、左後車輪ブレーキ17のブ
レーキ液圧の減圧が必要と判定したときは、電子制御ユ
ニット110により電磁遮断弁30,35が作動され
る。これにより、左後車輪ブレーキ17がマスタシリン
ダ12の他方圧力室から遮断され且つ低圧リザーバ33
に接続され、左後車輪ブレーキ17のブレーキ液が低圧
リサーバ33へ流出することにより同車輪ブレーキ17
のブレーキ液圧が急減圧される。低圧リザーバ33に流
入したブレーキ液は電動機39により駆動されるプラン
ジャ形ポンプ38によりダンパ室36とオリフィス37
を通してマスタシリンダ12側へ戻され、その際プラン
ジャ形ポンプの吐出脈動がダンパ室36とオリフィス3
7とで減衰される。電子制御ユニット110が電磁遮断
弁30を作動させ続けると同時に電磁遮断弁35の作動
解除および作動を所定周期で繰り返すと、右後車輪ブレ
ーキ17のブレーキ液がパルス状に低圧リザーバ33へ
流出して、同車輪ブレーキ17のブレーキ液圧が階段状
に緩減圧される。電子制御ユニット110が左後車輪の
ロック傾向が解消したと判定して電磁遮断弁30,35
の作動を解除すると、左後車輪ブレーキ17から低圧リ
ザーバ33へのブレーキ液の流出が止まり、マスタシリ
ンダ12側のブレーキ液が電磁遮断弁30を通して左後
車輪ブレーキ17へ圧送され、右後車輪ブレーキ17の
ブレーキ液圧が急増圧される。電子制御ユニット110
が左後車輪がロック傾向となる前兆と判定して電磁遮断
弁30の作動および作動解除を所定周期で繰り返すと、
マスタシリンダ12側のブレーキ液がパルス状に左後車
輪ブレーキ17に流入し、同車輪ブレーキ17のブレー
キ液圧が階段状に緩増圧される。
【0024】左前車輪ブレーキ13および右前車輪ブレ
ーキ16のブレーキ液圧についても電子制御ユニット1
10により電磁遮断弁19,24,29,34が作動お
よび作動解除されて急減圧,緩減圧,急増圧,緩増圧さ
れるものである。
【0025】図1に示すアクチュエータ15,18と電
動機39および電子制御ユニット110の組立体(ブレ
ーキ液圧制御用アクチュエータ)が図2〜図4に示され
ている。図2は組立体の一部断面正面図、図3は図2中
のG−G線に沿う断面図、図4は図3中のH−H線に沿
う一部省略断面図である。
【0026】図2に示されるように、車両への取付用ゴ
ムマウント101を下方部の左右両側にそれぞれ有する
アクチュエータボデー(以下、単にボデーと称する)1
02は、アルミニウム合金で形成されており、マスタシ
リンダ12から車輪ブレーキ13,14,16および1
7に至る液圧経路、つまり図1の点Aで示す箇所から点
B,Cで示す箇所に至る液圧経路と、点Dで示す箇所か
ら点E,Fで示す箇所に至る液圧経路を形成する。この
ボデー102の上部には、図1の点A〜Fで示す箇所に
該当する6個のポートが配置されている。
【0027】ボデー102の右側面には電動機39が水
密に接合されており、ボデー102の内部にはプランジ
ャ形ポンプ28,38が組み込まれている。これらプラ
ンジャ形ポンプは、電動機39の出力軸と同軸配置の偏
心カム付駆動軸と、この駆動軸の偏心カムの放射方向に
対向配置されていて駆動軸の回転により往復運動する2
つのプランジャ(図2で紙面に対して垂直方向に往復運
動する)と、これらプランジャの往復運動により容積変
化するポンプ室と、各ポンプ室に付属する一対の吸入弁
および吐出弁とからなる。
【0028】図2においてボデー102の中央のプラグ
103はボデー102内にダンパ室26を形成するもの
であり、ボデー102の背面にはボデー102内にダン
パ室36を形成するプラグが現れているものである。
【0029】図3に示すように、ボデー102の下面に
は低圧リザーバ23,33を形成するピストンおよびこ
れらピストンを付勢するスプリングを嵌入した後ボデー
102に取付けられるプラグ104,105が現れてい
る。
【0030】ボデー102の左側面には、電磁遮断弁1
9,20,24,25,29,30,34および35の
電磁駆動部19a,20a,24a,25a,29a,
30a,34aおよび35aとそれらを被覆するカバー
106が取付けられている。
【0031】電磁遮断弁19,20,24,25,2
9,30,34および35の弁部(電磁駆動部により駆
動される)はボデー102の内部に配置されている。
【0032】カバー106は、電磁駆動部19a,20
a,24a,25a,29a,30a,34aおよび3
5aを囲繞する枠体106Aと蓋体106Bとで構成さ
れている。枠体106Aと蓋体106Bは何れも電気絶
縁性を有する合成樹脂により形成されており、枠体10
6Aはパッキン107を介在してボデー102にねじ1
09により接合され、蓋体106Bはパッキン108を
介在して枠体106Aに6個の係止部106Cにより接
合されている。
【0033】カバー106の内部には電子制御ユニット
110が配置されている。この電子制御ユニット110
は、アルミニウム合金よりなる板部材110Aの片方の
面(図2において左側面)にFPC(フレキシブル・プ
リント・サーキット・ボード)110Bを接着してなる
基板のFPC上に多数の電子部品110Cを組付けたも
のであり、基板の板110AはFPCを接着した面とは
反対側の面で伝熱板111に熱的に接触されている。伝
熱板111はアルミニウム合金よりなり、2つのねじ1
12により枠体106Aに若干変位可能(図4で上下方
向に若干変位可能)取付けられており、ねじ112との
間に介挿されたウエーブワッシャによりボデー102方
向へ付勢されており、枠体106Aの穴を貫通してボデ
ー102に熱的に接触される脚部111aを4つ有して
いる。
【0034】枠体106Aにはコネクタ部106Aa,
106Abが形成されており、このコネクタ部106A
aに形成された26個の端子挿通穴には車輪の回転セン
サー等と電気的に接続するための26個のコネクタ端子
113が圧入されている。これらコネクタ端子113は
電子制御ユニット110のFPCに直接に電気的に接続
される。
【0035】枠体106Aには、電子制御ユニット11
0と電動機39とバッテリー(図示省略)との間を電気
的に接続するための4個の導電体114A,114B,
114C,114Dがインサート形成されている。導電
体114A,114B,114Dの一端は枠体106A
のバッテリー用のコネクタ部106Abに位置するコネ
クタ端子として形成され、導電体114A,114Dの
他端は電子制御ユニット110のFPC110Bに直接
に電気的に接続される。導電体114Bの他端は電動機
39のマイナス側端子に電気的に接続していてボデー1
02の貫通穴120を通ってボデー左側へ導き出された
導電体118と電気的に接続され、導電体114Cの両
端は電動機39のプラス側端子に電気的に接続していて
ボデー102の貫通穴を通ってボデー左側へ導き出され
た導電体119と電子制御ユニット110のFPC11
0Bに電気的に接続される。
【0036】電磁遮断弁19,20,24,25,2
9,30,34,35の電磁駆動部19a,20a,2
4a,25a,29a,30a,34a,35aの端子
も電子制御ユニット110のFPC110Bに直接に電
気的に接続される。尚、電子制御ユニット110の板部
材110Aおよび伝熱板111の端子貫通部位は、短絡
防止のための逃げ穴があけてある。
【0037】また、図には示されていないが、電動機ノ
イズ防止用のキャパシタがFPCに電気的に接続されて
いる。
【0038】図2の符号121は、カバー106の内部
空間を呼吸可能とするためにボデー102に形成された
呼吸穴を示す。
【0039】図2〜図4に示された構成においては、電
子制御ユニット110の電子部品110Cが発生した熱
は、基板の板部材110Aから伝熱板111を経てアク
チュエータボデー102に伝導し、アクチュエータボデ
ー102から雰囲気中に放熱される。アクチュエータボ
デー102は、カバー106の頂部に比べて遙かに大き
い表面積を有しているので、電子制御ユニット110の
電子部品110Cが発生する熱を充分に雰囲気中に放熱
できる。
【0040】また、電動機39の端子がアクチュエータ
ボデー102の内部に配置した導電体118,119を
介して電子制御ユニット110およびコネクタ端子に電
気的に接続されているものであり、この電子制御ユニッ
ト110は蓋体により被覆されているものであることか
ら、ハーネスおよびレジスタは不必要であり、小型で低
コストにでき、更に電磁駆動部の端子や導電体114と
電子制御ユニット110やコネクタ端子との電気的な接
続にかかる電気的な接続の手間も少なくて済むものであ
る。
【0041】そして、電子制御ユニット110の基板が
伝熱板に熱的に接触した金属製板110AとFPC11
0Bとからなることにより、電子制御ユニット110の
電子部品110Cが発生する熱が効果的に伝熱板111
に伝達し、放熱性が極めて良いものとなる上、基板と伝
熱板111の熱膨張の差が小さくなるので、電気的接続
部の負担が軽減し、耐久性が向上する。
【0042】尚、車輪ブレーキへのブレーキ液の流出入
を制御する液圧制御弁の具体的構成は前述の実施例の構
成に限定されるものではなく、必要に応じて適宜変更で
きるものである。また、特開昭64−47644号公報
に記載されているものの如く、ブレーキ液圧の再増圧を
パワー液圧からの加圧ブレーキ液の供給により行う構成
のものにも適用できるものである。
【0043】
【発明の効果】この出願の発明に係る車両用ブレーキ液
圧制御アクチュエータは、以上に説明したように、車両
のブレーキマスタシリンダから車輪ブレーキに至る液圧
経路の一部を形成するアクチュエータボデーに、車輪ブ
レーキへのブレーキ液の流出入を制御する電磁操作式の
液圧制御弁と、この液圧制御弁を電気的に操作する電子
制御ユニットが組付けられている車両用ブレーキ液圧制
御アクチュエータであって、電子制御ユニットを構成す
る電子部品が発生する熱を充分に放熱でき、且つ、従来
装置に比べて小型にできるものである。
【0044】また、この出願の発明に係る車両用ブレー
キ液圧制御アクチュエータは、車両のブレーキマスタシ
リンダから車輪ブレーキに至る液圧経路の一部を形成す
るアクチュエータボデーに、車輪ブレーキへのブレーキ
液の流出入を制御する電磁操作式の液圧制御弁と、この
液圧制御弁により車輪ブレーキから流出させたブレーキ
液を貯溜する低圧リザーバと、この低圧リザーバ内のブ
レーキ液を前記液圧経路に戻す容積形ポンプと、この容
積形ポンプを駆動する電動機と、この電動機および前記
液圧制御弁を操作する電子制御ユニットとを組付けてな
る車両用ブレーキ液圧制御アクチュエータであって、電
子制御ユニットを構成する電子部品が発生する熱を充分
に放熱でき、且つ、従来装置に比べて小型にでき、電子
制御ユニットと電動機および液圧制御弁の電気的な接続
が低コストで達成できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の第1実施例の液圧経路の概略
を示す図である。
【図2】図1に示したブレーキ液圧制御アクチュエータ
の実施例の一部破断正面図である。
【図3】図2中のG−G線に沿う断面図である。
【図4】図3中のH−H線に沿う一部省略断面図であ
る。
【符号の説明】
12・・・マスタシリンダ 13・・・左前車輪ブレーキ 14・・・右後車輪ブレーキ 15・・・アクチュエータ 16・・・右前車輪ブレーキ 17・・・左後車輪ブレーキ 18・・・アクチュエータ 19,20,24,25,29,30,34,35・・
・液圧制御弁を構成する電磁遮断弁 19a,20a,24a,25a,29a,30a,3
4a,35a・・・電磁遮断弁の電磁駆動部 23,33・・・低圧リザーバ 28,38・・・プランジャ形ポンプ 39・・・電動機 102・・・アクチュエータボデー 106・・・カバー 106A・・・枠体 106Aa,106Ab・・・コネクタ部 106B・・・蓋体 110・・・電子制御ユニット 113・・・コネクタ端子 114A,114B,114C,114D・・・導電体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のブレーキマスタシリンダから車輪
    ブレーキに至る液圧経路に介挿されているものであっ
    て、前記液圧経路の一部を形成するアクチュエータボデ
    ーに、車輪ブレーキへのブレーキ液の流出入を制御する
    電磁操作式の液圧制御弁と、この液圧制御弁を電気的に
    操作する電子制御ユニットが組付けられている車両用ブ
    レーキ液圧制御アクチュエータにおいて、 金属により形成されている前記アクチュエータボデーの
    一側面に、前記液圧制御弁を構成する複数の電磁弁の電
    磁駆動部が並設されているとともに、これら電磁駆動部
    を被覆するカバーが水密的に取付けられており、このカ
    バーの内部空間には前記電磁駆動部を跨いで位置する金
    属製の伝熱板が前記アクチュエータボデーに対して熱的
    に接触した状態に取付けられており、この伝熱板に前記
    電子制御ユニットの基板が熱的に接触されている車両用
    ブレーキ液圧制御アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用ブレーキ液圧制
    御アクチュエータであって、 前記アクチュエータボデーには、前記液圧制御弁により
    前記車輪ブレーキから流出させたブレーキ液を貯溜する
    低圧リザーバと、この低圧リザーバ内のブレーキ液を前
    記液圧経路に戻す容積形ポンプと、この容積形ポンプを
    駆動する電動機とが組付けられており、 前記カバーは、バッテリー,車輪の回転センサー等の各
    種センサーと電気的に接続するためのコネクタ端子と前
    記電子制御ユニットおよび前記電動機の端子と電気的に
    接続するための接続端子を設けられており且つ前記複数
    の電磁駆動部を囲繞し前記アクチュエータボデーに水密
    的に取付けられている枠体と、この枠体に水密的に取付
    けられており且つ前記電子制御ユニットを被覆する蓋体
    とで構成されており、 前記アクチュエータボデーの前記一側面と対抗する他側
    面に前記電動機が取付けられており、この電動機の一対
    の端子は前記アクチュエータボデーに形成された一対の
    貫通穴を貫通している一対の導電体により前記接続端子
    中の対応する接続端子に接続されており、 前記電子制御ユニットは、前記コネクタ端子中の対応す
    る端子と前記接続端子中の対応する端子に直接に電気的
    に接続されており、 前記伝熱板は、前記枠体を貫通して前記アクチュエータ
    ボデーと熱的に接触する脚部を有している車両用ブレー
    キ液圧制御アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の車両用
    ブレーキ液圧制御アクチュエータであって、 前記電子制御ユニットの基板は、金属により成形されて
    いてその片方の面で前記伝熱板と熱的に接触している板
    と、この板のもう片方の面に接着されたFPCとで構成
    されているものである車両用ブレーキ液圧制御アクチュ
    エータ。
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JP2001080486A (ja) * 1999-09-09 2001-03-27 Nisshinbo Ind Inc 液圧制御装置
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