JPH08118830A - 熱転写記録媒体 - Google Patents

熱転写記録媒体

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JPH08118830A
JPH08118830A JP6255843A JP25584394A JPH08118830A JP H08118830 A JPH08118830 A JP H08118830A JP 6255843 A JP6255843 A JP 6255843A JP 25584394 A JP25584394 A JP 25584394A JP H08118830 A JPH08118830 A JP H08118830A
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JP
Japan
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layer
wax
resin
vapor deposition
thermal transfer
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Application number
JP6255843A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Arimura
貴男 有村
Tomoaki Yamanaka
知明 山中
Hitomi Kawabata
仁美 川畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujicopian Co Ltd
Original Assignee
Fuji Kagakushi Kogyo Co Ltd
Fujicopian Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Kagakushi Kogyo Co Ltd, Fujicopian Co Ltd filed Critical Fuji Kagakushi Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面の平滑度が低い紙を被転写体として印字
するばあいにおいても、転写感度が良好であり(高鮮明
な印像を形成でき)、かつ高輝度の金属光沢を有する印
像を形成しうる熱転写記録媒体を提供すること。 【構成】 基材の一方の表面に、少なくとも熱溶融性イ
ンク層、金属蒸着層および接着層がこの順序で設けられ
ている熱転写記録媒体において、該接着層がワックスか
らなり、該ワックスの融点が75〜120℃の範囲内に
あり、かつ該接着層の厚さが1.0〜3.0μmの範囲
内にあることを特徴とする熱転写記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサーマルヘッドなどの印
字ヘッドを備えた熱転写記録プリンタやファクシミリな
どの熱転写記録装置に用いられる熱転写記録媒体に関
し、詳しくは金属光沢を呈する印像(文字、画像など)
を形成するための熱転写記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、金属光沢を呈する印像を形成
するための熱転写記録媒体が知られている。たとえば特
開昭63−30288号公報には、基材の一方の表面
に、熱溶融性の離型層、蒸着アンカー層、金属蒸着層お
よび熱溶融性の接着層がこの順序で設けられた熱転写記
録媒体が記載されている。
【0003】このような熱転写記録媒体の被転写体とし
て紙が用いられるばあい、転写感度を考慮し、低融点の
ワックス系の材料からなる接着層が設けられた熱転写記
録媒体を用いることが一般的であった。また、前記接着
層の層厚は、印字のキレを良くするために、0.5μm
程度と薄いものが一般的であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術における
熱転写記録媒体を用いて、たとえばベック平滑度が50
以上である表面の凹凸が小さい平滑な紙に印像を転写す
るばあいには、該印像が紙の表面の凹凸の影響を受けず
高輝度の金属光沢を呈するものとなりえた。しかし、た
とえばベック平滑度が50未満である表面の凹凸が大き
い紙に印像を転写するばあいには、図3に示すように、
転写される印像が表面が平滑でない紙8の表面の凹凸の
影響を受けるために、該印像中の金属蒸着層13の層の
形状が乱され表面が凹凸になるために、前記印像は高輝
度の金属光沢を有するものにはなりえなかった。ここ
で、図3において紙8の表面の凹凸の形状は規則正しく
示されているが、実際は不規則なものである(下記の図
2においても同じ)。
【0005】本発明は、表面の平滑度が低い紙を被転写
体として印字するばあいにおいても、転写感度が良好で
あり(高鮮明な印像を形成でき)、かつ高輝度の金属光
沢を有する印像を形成しうる熱転写記録媒体を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材の一方の
表面に、少なくとも熱溶融性インク層、金属蒸着層およ
び接着層がこの順序で設けられている熱転写記録媒体に
おいて、該接着層がワックスからなり、該ワックスの融
点が75〜120℃の範囲内にあり、かつ該接着層の厚
さが1.0〜3.0μmの範囲内にあることを特徴とす
る熱転写記録媒体(第1発明)に関する。
【0007】また、本発明は、前記接着層が、前記ワッ
クスを水性エマルジョンにして金属蒸着層の上に塗布し
乾燥して形成したものであることを特徴とする熱転写記
録媒体(第2発明)に関する。
【0008】
【作用および実施例】第1発明によれば、基材の一方の
表面に、少なくとも熱溶融性インク層、金属蒸着層およ
び接着層がこの順序で設けられている熱転写記録媒体に
おいて、該接着層がワックスからなり、該ワックスの融
点が75〜120℃の範囲内にあり、かつ該接着層の厚
さが1.0〜3.0μmの範囲内にあるために、該熱転
写記録媒体を用いて表面の平滑度が低い紙に印字するば
あいであっても、転写感度が良好であり(高鮮明な印像
を形成でき)、かつ高輝度の金属光沢を有する印像を形
成しうる。
【0009】第2発明によれば、前記接着層が、前記ワ
ックスを水性エマルジョンにして金属蒸着層の上に塗布
し乾燥して形成したものであるために、均一な膜厚の接
着層が金属蒸着層の上に設けられている熱転写記録媒体
をえることができるため、該熱転写記録媒体を用いて表
面の平滑度が低い紙に印字するばあいであっても、さら
に高輝度の金属光沢を有する印像を形成しうる。
【0010】本発明の熱転写記録媒体において、前記熱
溶融性インク層は離型層、着色層および蒸着アンカー層
のうち1種の層または2種以上が積層された層からなる
ものである。つまり、(1)離型層、着色層、蒸着アン
カー層から選ばれた1種の層、(2)離型層、着色層、
蒸着アンカー層から選ばれた2種が(この順序で基材の
一方の表面に)積層された層、(3)離型層、着色層お
よび蒸着アンカー層が(この順序で基材の一方の表面
に)積層された層などが前記熱溶融性インク層の例とし
てあげられる。また、印字後の堅牢性を保持させるた
め、離型層と着色層の間に保護層を設けてもよい。
【0011】前記層構成は熱転写記録媒体の目的に応じ
て選択されるものである。
【0012】前記熱溶融性インク層が離型層からなるこ
とによって、該離型層が熱転写時にサーマルヘッドなど
からの熱信号により溶融して加熱部の転写層(熱溶融性
インク層、金属蒸着層および接着層からなる)を基材か
ら容易に剥離させる機能を、熱転写記録媒体に付与でき
る。
【0013】前記熱溶融性インク層が着色層からなるこ
とによって、各色の金属光沢を有する印像を形成しう
る。また前記着色層は、高輝度の金属光沢を有する印像
の形成の点から、透明性があることが好ましい。
【0014】前記熱溶融性インク層が蒸着アンカー層か
らなることによって、該蒸着アンカー層が熱転写記録媒
体の製造過程では蒸着時の被蒸着面として機能し、転写
時においては金属蒸着層上に蒸着アンカー層が位置し金
属蒸着層の保護層として機能する。
【0015】勿論、離型層、着色層および蒸着アンカー
層を適宜積層することによって、前記の複合効果を熱転
写記録媒体に付与できる。
【0016】以下、本発明の熱転写記録媒体を詳細に説
明する。
【0017】図1は本発明の熱転写記録媒体の一実施例
の概略断面図を示す。
【0018】図1において、1は基材、2は熱溶融性イ
ンク層、3は金属蒸着層、4は接着層、5は離型層、6
は接着層、7は蒸着アンカー層を示す。本実施例におい
て、熱溶融性インク層2は離型層5、接着層6、蒸着ア
ンカー層7を積層して構成されている。
【0019】接着層4はワックスからなり、該ワックス
の融点が75〜120℃の範囲内、なかんずく80〜1
10℃の範囲内にあり、かつ該接着層の厚さが1.0〜
3.0μmの範囲内、なかんずく1.0〜2.0μmの
範囲内にある。
【0020】前記ワックスの融点および層の厚さが前記
の範囲内にあると、図2に示すように、表面の平滑度が
低い紙8を被転写体として印字するばあい、接着層14
が表面の平滑度が低い紙8の表面の凹凸の影響を受け若
干変形するが、接着層14が好適な橋かけ状態を形成す
るために、金属蒸着層13が接着層14の変形の影響を
受けることがなく、高輝度の金属光沢を有する印像を形
成することができる。
【0021】前記接着層の層厚が前記範囲より薄いと、
表面の平滑度が低い紙を被転写体とするばあい、橋かけ
状態は形成するものの金属蒸着層13が接着層14の変
形の影響を受けるために、高輝度の金属光沢を有する印
像を形成することができず、層厚が前記範囲より厚い
と、熱転写時の印字の切れがわるくなるために高鮮明な
印像を形成しえない。
【0022】また、前記ワックスの融点が前記範囲より
低いと、前記接着層が紙の表面の凹凸部に浸み込みやす
いために、該接着層が好適な橋かけ状態を形成できず、
高輝度の金属光沢を有する印像を形成することができ
ず、前記ワックスの融点が前記範囲より高いと、熱転写
時の印字の転写性がわるくなるために高鮮明な印像を形
成しえない。
【0023】本発明の接着層の主材料であるワックスと
しては、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワック
ス、マイクロクリスタリンワックス、モンタンワック
ス、サゾールワックス、エステルワックス、カルナバワ
ックスなど、好ましくは、ポリエチレンワックス、カル
ナバワックスがあげられ、これらのうち1種または2種
以上を混合して用いることができる。
【0024】また、本発明の接着層には、層の橋かけ状
態を安定にさせるため、さらに樹脂が含有されていても
よい。
【0025】前記樹脂としては、エチレン−酢酸ビニル
共重合体樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体
樹脂、炭化水素系樹脂、石油樹脂、ロジン系樹脂が好ま
しく、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−
エチルアクリレート共重合体樹脂がさらに好ましい。
【0026】前記接着層における前記ワックスに対する
前記樹脂の混合率は、20重量%以下、なかんずく5〜
10重量%の範囲内が好ましい。
【0027】前記接着層には、接着層のいわゆる切れを
向上し、あるいは耐ブロッキング性を付与するために、
シリカ、タルク、炭酸カルシウム、沈降性硫酸バリウ
ム、アルミナ、クレー、炭酸マグネシウム、カーボンブ
ラック、酸化錫、酸化チタンなどの添加剤(水系分散
体)を配合してもよい。
【0028】前記ワックスおよび前記樹脂(樹脂は用い
られないばあいもある)の水性エマルジョンにたとえば
アルコール類や水などの適宜の溶剤を加え撹拌し(必要
に応じて前記添加剤(水系分散体)を混合し)、これを
金属蒸着層上に塗布し、乾燥して接着層を形成する方法
を用いることができる。なお、水性エマルジョンはワッ
クスおよび樹脂を加熱溶解し、乳化剤および水を添加し
調製する方法などを用いることができる。
【0029】前記ワックスおよび前記樹脂(樹脂は用い
られないばあいもある)を適宜の溶剤に溶解し(必要に
より前記添加剤を共に溶解または分散し)これを金属蒸
着層上に塗布、乾燥して接着層を形成する方法を用いる
ことができるが、前記ワックスを水性ワックスエマルジ
ョンにしたのち、前記樹脂と共に適宜の溶媒に溶解また
は分散し(必要により前記添加剤を共に溶解または分散
し)これを金属蒸着層上に塗布、乾燥して接着層を形成
する方法を用いることがより好ましい。
【0030】また、接着層を構成する材料と蒸着アンカ
ー層の樹脂とは、非相溶性であることが好ましい。
【0031】基材1としては、熱転写時の熱に耐えうる
ものであればよく、熱転写記録媒体の支持体として一般
的に用いられているフィルムやシートがいずれでも使用
でき、たとえばポリエステルフィルム、ポリアミドフィ
ルム、ポリカーボネートフィルムなどのプラスチックフ
ィルムやコンデンサー紙などの薄い紙類があげられる。
【0032】前記基材の厚さは、好適な熱伝導性および
強度をうる点から、2〜12μm程度が適当である。
【0033】着色層2は各種色相の金属光沢をうるため
に設けるものであり、バインダー樹脂(ここでいう樹脂
はエラストマーを含む、以下同様)と顔料を主要成分と
するものである。
【0034】前記着色層は、通常、顔料5〜50重量
部、樹脂20〜95重量部、分散剤0.1〜10重量部
およびワックス0〜40重量部からなる。
【0035】前記バインダー樹脂としては、ポリエステ
ル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリスチレ
ン樹脂、炭化水素系樹脂、ケトン樹脂、ロジン系樹脂な
どの熱可塑性樹脂の1種または2種以上を使用すること
が好ましい。
【0036】ここで使用するバインダー樹脂は、その少
なくとも1種が蒸着アンカー層の樹脂成分を構成する樹
脂の少なくとも1種と同一種類の樹脂であることが好ま
しい。すなわち着色層中に、蒸着アンカー層に使用する
樹脂に対応させてポリエステル樹脂、アクリル樹脂より
なる群から選ばれる1種または2種以上を含有せしめ
る。これら蒸着アンカー層と同一種類の樹脂の全含有量
は、前記接着性の点から、着色層を構成する全成分に対
して、40〜90重量%の範囲内にすることが好まし
い。
【0037】ここで、ポリエステル樹脂としては、飽和
共重合ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、熱
可塑性ポリエステルエラストマーなどがあげられる。ア
クリル樹脂としては、アクリル酸樹脂、アクリル酸エス
テル樹脂、メタクリル酸樹脂、メタクリル酸エステル樹
脂、アクリロニトリル樹脂、アクリロニトリル−スチレ
ン共重合体樹脂、アクリロニトリル−スチレン−ブタジ
エン共重合体樹脂などがあげられる。
【0038】顔料としては有機顔料、無機顔料のいずれ
も使用できる。色相の調整のために染料を併用してもよ
い。顔料の着色層中での含有量は約5〜50重量%の範
囲内が適当である。
【0039】前記顔料としては、たとえばイエロー顔
料、マゼンタ顔料、シアン顔料およびそれらの1種また
は2種以上の混合顔料が適宜使用できる。これら着色顔
料は透明性のよいものが好ましい。
【0040】前記イエロー顔料としては、たとえばジス
アゾイエローHR、ナフトールイエローS、ハンザイエ
ロー5G、ハンザイエロー3G、ハンザイエローG、ハ
ンザイエローGR、ハンザイエローA、ハンザイエロー
RN、ハンザイエローR、ベンジジンイエロー、ベンジ
ジンイエローG、ベンジジンイエローGR、パーマネン
トイエローNCG、キノリンイエローレーキなどの1種
または2種以上が用いられる。
【0041】前記マゼンタ顔料としては、たとえばキナ
クリドンレッド、パーマネントカーミンF5B、パーマ
ネントレッド4R、ブリリアントファストスカーレッ
ト、ブリリアントカーミンBS、パーマネントカーミン
FB、リソールレッド、パーマネントレッドF5R、ブ
リリアントカーミン6B、ピグメントスカーレット3
B、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザ
リンレーキなどの1種または2種以上が用いられる。
【0042】前記シアン顔料としては、たとえばビクト
リアブルーレーキ、無金属フタロシニアニンブルー、フ
タロシニアニンブルー、フアストスカイブルーなどの1
種または2種以上が用いられる。
【0043】ワックスとしては、たとえば木ロウ、ミツ
ロウ、ラノリン、カルナバワックス、キャンデリラワッ
クス、モンタンワックス、セレシンワックスなどの天然
ワックス;パラフィンワックス、マイクロクリスタリン
ワックスなどの石油系ワックス;酸化ワックス、エステ
ルワックス、低分子量ポリエチレンワックス、フィッシ
ャートロプシュワックス、α−オレフィン−無水マレイ
ン酸共重合ワックスなどの合成ワックス;ラウリン酸、
ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸
などの高級脂肪酸;ステアリルアルコール、ドコサノー
ルなどの高級脂肪族アルコール;高級脂肪酸モノグリセ
リド、ショ糖の脂肪酸エステル、ソルビタンの脂肪酸エ
ステルなどの脂肪酸エステル類;オレイルアミドなどの
アミド類およびビスアミド類などの1種もしくは2種以
上が使用できる。
【0044】前記バインダー樹脂および必要に応じて使
用するワックスを適宜の溶剤に溶解し、これに顔料を分
散剤とともに混合し分散したのち、基材上に塗布、乾燥
して着色層を形成する。
【0045】前記着色層の塗布量(乾燥塗布量、以下同
じ)は、0.2〜1.0g/m2 の範囲内にするのが好
ましい。着色層の塗布量が0.2g/m2 未満である
と、着色層の色が薄くて所望の色相がえられない傾向が
あり、一方1.0g/m2 を超えると、転写性がわるく
なり、鮮明な金属光沢色を呈する印像をえられない傾向
がある。
【0046】金属蒸着層3の金属としては、アミルニウ
ム、亜鉛、錫、ニッケル、クロム、チタン、銅、銀、
金、白金などの単体、混合物、合金などが使用できる
が、通常アルミニウムが好ましく用いられる。金属蒸着
層は真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティ
ング法などの物理蒸着法や化学蒸着法により形成でき
る。
【0047】金属蒸着層の厚さは、高輝度の金属光沢を
うる点から、100〜800オングストロームの範囲内
にすることが好ましい。
【0048】蒸着アンカー層5は熱可塑性樹脂を主体と
する透明性の層であり、本発明において、好適に設けら
れる。
【0049】前記熱可塑性樹脂としては、ポリエステル
樹脂、アクリル樹脂、スチレン系樹脂、炭化水素系樹
脂、塩ビ−酢ビ共重合樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹
脂があげられ、これらのうち1種または2種以上を混合
して用いることができる。
【0050】蒸着アンカー層の樹脂成分を構成する樹脂
の少なくとも1種と着色層のバインダー樹脂の少なくと
も1種とが同一種類の樹脂であることが好ましい。蒸着
アンカー層中には、着色剤のバインダー樹脂と同一種類
の樹脂を40重量%以上含有することが好ましい。
【0051】また、前記蒸着アンカー層には、目的に応
じて添加剤が含有されていてもよく、該添加剤として
は、潤滑剤、静電防止剤、老化防止剤、ブロッキング防
止のための表面改質剤などがあげられる。
【0052】前記樹脂を適宜の溶剤に溶解し(必要によ
り前記添加剤を、共に溶解または分散し)、これを着色
層上に塗布、乾燥して蒸着アンカー層を形成する。
【0053】蒸着アンカー層の塗布量は、0.2〜1.
5g/m2 の範囲内にすることが好ましい。蒸着アンカ
ー層の塗布量が0.2g/m2 未満であると、着色層に
凹凸があるばあい、充分に着色層全体を被覆することが
できず、また、該蒸着アンカー層の表面の均一性および
平滑性が保持できないために、高輝度の金属蒸着層をえ
にくい傾向がある。一方、蒸着アンカー層の塗布量が
1.5g/m2 を超えると、蒸着アンカー層の転写性、
切れ性がわるくなり、鮮明な金属光沢色を呈する印像を
えにくくなる傾向がある。
【0054】また、蒸着アンカー層の樹脂と接着層を構
成する材料とは、非相溶性であることが好ましい。蒸着
アンカー層の樹脂と接着層を構成する材料とが相溶性で
あると、熱転写したときに蒸着アンカー層の樹脂と接着
層を構成する材料が軟化して互いに混じりあい、金属蒸
着層を変形させるため、鮮明な金属光沢色を呈する印像
をえることができないばあいがある。。
【0055】離型層6は、ワックスおよび/または熱可
塑性樹脂(エラストマーを含む、以下同様)を主成分と
するものであり、本発明において、好適に設けられる。
【0056】前記ワックスとしては、たとえば木ロウ、
ミツロウ、ラノリン、カルナバワックス、キャンデリラ
ワックス、モンタンワックス、セレシンワックスなどの
天然ワックス;パラフィンワックス、マイクロクリスタ
リンワックスなどの石油系ワックス;酸化ワックス、エ
ステルワックス、低分子量ポリエチレンワックス、フィ
ッシャートロプシュワックス、α−オレフィン−無水マ
レイン酸共重合ワックスなどの合成ワックス;ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘ
ン酸などの高級脂肪酸;ステアリルアルコール、ドコサ
ノールなどの高級脂肪族アルコール;高級脂肪酸モノグ
リセリド、ショ糖の脂肪酸エステル、ソルビタンの脂肪
酸エステルなどのエステル類;オレイルアミドなどのア
ミド類およびビスアミド類などの1種もしくは2種以上
が使用できる。
【0057】前記熱可塑性樹脂としては、たとえばポリ
エステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸三元共
重合体、ポリビニルブチラール、α−オレフィン−無水
マレイン酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エ
ステル共重合体、低分子量スチレン樹脂、エチレン−ス
チレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、石油
樹脂、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、ポリプロピレン
系樹脂、アイオノマー樹脂などの1種または2種以上が
使用できる。
【0058】離型層の塗布量は、0.2〜1.5g/m
2 、なかんずく0.4〜1.0の範囲内にすることが好
ましい。
【0059】本発明の熱転写記録媒体は、表面の凹凸が
大きい紙(たとえばベック平滑度が50未満の紙)に印
像を転写するばあいでも高輝度の金属光沢を呈すことが
できるが、勿論表面の凹凸が小さい平滑な紙にも高輝度
の金属光沢を呈すことができ、好適に使用できるもので
ある。
【0060】つぎに実施例をあげて本発明を説明する。
【0061】実施例1〜5および比較例1〜6 一方の面に耐熱性スティック層を設けた、厚さ4.5μ
mのポリエチレンテレフタレートフィルムを基材とし
て、スティック層と反対の表面に下記に示す処方の塗工
液を塗布、乾燥して塗布量0.5g/m2 の離型層を形
成した。
【0062】 成 分 重量% パラフィンワックス(融点73℃) 5 カルナバワックス(融点83℃) 3 ダイヤカルナ30 2 (三菱化成(株)製α−オレフィン−無水マレイン酸 共重合ワックス、融点73℃) イソプロピルアルコール 20 トルエン 70 次に、前記離型層上に下記処方の塗工液を塗布、乾燥し
て塗布量0.5g/m2 の着色層を形成した。
【0063】 成 分 重量% エリーテルUE3380 5 (ユニチカ(株)製ポリエステル樹脂、 重量平均分子量7,000、軟化点82℃) アルコンP−90 2 (荒川化学(株)製炭化水素樹脂) カラーテックスイエローK−255 2 (山陽色素(株)加工顔料) カラーテックスレッドK−453 1 (山陽色素(株)加工顔料) トルエン 20 メチルエチルケトン 70 さらに、前記着色層上に、下記に示す処方の塗工液を塗
布、乾燥して、塗布量0.5g/m2 の蒸着アンカー層
を形成した。
【0064】 成 分 重量% ダイヤナールBR−60 20 (三菱レイヨン(株)製アクリル樹脂、 重量平均分子量80,000、軟化点75℃) トルエン 80 さらに、前記蒸着アンカー層上に真空蒸着法により厚さ
500オングストロームのアルミニウム蒸着層を設け
た。
【0065】さらに、前記アルミニウム蒸着層上に、表
1に示す処方の塗工液を塗布、乾燥して塗布量が0.5
g/m2 の接着層を形成した。
【0066】えられた各熱転写記録媒体について、下記
の項目について評価を行なった。結果を表1に示す。
【0067】(1)転写性 バーコードプリンタ(東京電気(株)製B30)を用
い、下記の印字条件で受像体に印字し、目視にて転写性
を評価した。
【0068】<印字条件> 印字スピード: 2inch/sec. 受像体: アルミニウム蒸着ポリエチレンテレ
フタレートフィルム 印字エネルギー: −1V、±0V、+1V <評価基準>印字エネルギーが−1V、±0V、+1V
(使用したプリンタにおける印字エネルギーの設定値で
あり、この順に印字エネルギーが大きくなる)のばあい
に、充分に転写するかしないかを、下記の基準でそれぞ
れ評価した。 A: −1Vで1ドット印像が転写する。 B: ±0Vで1ドット印像が転写する。 C: +1Vで1ドット印像が転写する。 D: +1Vで1ドット印像が転写しない。
【0069】A、Bが実用域内である。
【0070】(2)金属光沢 前記(1)と同じ印字条件(ただし、印字エネルギーは
+1V)で印字し、目視にて金属光沢を評価した。
【0071】<評価基準> ○: 高輝度の金属光沢がある。 △: やや金属光沢がある。 ×: 全く金属光沢がない。
【0072】○が実用域内である。
【0073】
【表1】
【0074】
【発明の効果】第1発明によれば、基材の一方の表面
に、少なくとも熱溶融性インク層、金属蒸着層および接
着層がこの順序で設けられている熱転写記録媒体におい
て、該接着層がワックスからなり、該ワックスの融点が
75〜120℃の範囲内にあり、かつ該接着層の厚さが
1.0〜3.0μmの範囲内にあるために、該熱転写記
録媒体を用いて表面の平滑度が低い紙に印字するばあい
であっても、転写感度が良好であり(高鮮明な印像を形
成でき)、かつ高輝度の金属光沢を有する印像を形成し
うる。
【0075】第2発明によれば、前記接着層が、前記ワ
ックスを水性エマルジョンにして金属蒸着層の上に塗布
し乾燥して形成したものであるために、均一な膜厚の接
着層が金属蒸着層の上に設けられている熱転写記録媒体
をえることができるため、該熱転写記録媒体を用いて表
面の平滑度が低い紙に印字するばあいであっても、さら
に高輝度の金属光沢を有する印像を形成しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写記録媒体の一実施例の概略断面
図である。
【図2】本発明の一実施例における熱転写記録媒体を用
いて、表面が平滑でない(凹凸が大きい)紙に印字した
ときの印像の状態の説明図である。
【図3】従来技術における熱転写記録媒体を用いて、表
面が平滑でない(凹凸が大きい)紙に印字したときの印
像の状態の説明図である。
【符号の説明】
1 基材 2 熱溶融性インク層 3 金属蒸着層 4 接着層 5 離型層 6 着色層 7 蒸着アンカー層 8 表面が平滑でない紙 13 印像中の金属蒸着層 14 印像中の接着層 15 印像中の離型層 16 印像中の着色層 17 印像中の蒸着アンカー層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の一方の表面に、少なくとも熱溶融
    性インク層、金属蒸着層および接着層がこの順序で設け
    られている熱転写記録媒体において、該接着層がワック
    スからなり、該ワックスの融点が75〜120℃の範囲
    内にあり、かつ該接着層の厚さが1.0〜3.0μmの
    範囲内にあることを特徴とする熱転写記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記接着層が、前記ワックスを水性エマ
    ルジョンにして金属蒸着層の上に塗布し乾燥して形成し
    たものであることを特徴とする請求項1記載の熱転写記
    録媒体。
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