JPH08120095A - 制動装置用摩擦材およびその製造法 - Google Patents
制動装置用摩擦材およびその製造法Info
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- JPH08120095A JPH08120095A JP27856594A JP27856594A JPH08120095A JP H08120095 A JPH08120095 A JP H08120095A JP 27856594 A JP27856594 A JP 27856594A JP 27856594 A JP27856594 A JP 27856594A JP H08120095 A JPH08120095 A JP H08120095A
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- Japan
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- friction material
- friction
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 機械的強度、制動特性等、摩擦材として必要
な基本特性に優れ、しかも制動中の鳴きが少ない摩擦
材、およびその製造法を提供する。 【構成】 微細化されたセラミック繊維および充填材が
結合剤を用いて成形されてなる平均粒径0.1〜5mm、
嵩密度0.2〜2.0g/cm3の多孔質粒状成形物を摩擦調
整材の一部として摩擦材に含有させる。該多孔質粒状成
形物はその多孔性を維持したまま摩擦材中に分散する。
な基本特性に優れ、しかも制動中の鳴きが少ない摩擦
材、およびその製造法を提供する。 【構成】 微細化されたセラミック繊維および充填材が
結合剤を用いて成形されてなる平均粒径0.1〜5mm、
嵩密度0.2〜2.0g/cm3の多孔質粒状成形物を摩擦調
整材の一部として摩擦材に含有させる。該多孔質粒状成
形物はその多孔性を維持したまま摩擦材中に分散する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種車両や産業用機械
の制動装置における摩擦材およびその製造法に関するも
のである。
の制動装置における摩擦材およびその製造法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】自動車その他の車両や産業用機械におい
て使用される制動装置を構成する摩擦材としては従来さ
まざまなものが使われているが、一般的なものは、石
綿、セラミック繊維等の無機繊維、耐熱性有機繊維、金
属繊維等の繊維質材料の1種または2種以上の混合物を
基材とし、これに摩擦調整材その他の添加剤を混合した
ものを、フェノール樹脂等の熱硬化性合成樹脂を結合剤
に用いて熱圧成形したものである。
て使用される制動装置を構成する摩擦材としては従来さ
まざまなものが使われているが、一般的なものは、石
綿、セラミック繊維等の無機繊維、耐熱性有機繊維、金
属繊維等の繊維質材料の1種または2種以上の混合物を
基材とし、これに摩擦調整材その他の添加剤を混合した
ものを、フェノール樹脂等の熱硬化性合成樹脂を結合剤
に用いて熱圧成形したものである。
【0003】摩擦材には、制動能力に直接関係がある摩
擦係数とその温度特性のほかに、耐摩耗性、機械的強
度、相手金属材料に対する攻撃性、制動中の“鳴き”
等、多くの特性が用途に応じて問題となるが、これらの
特性は上述の成形材料の組み合わせを工夫することによ
り調整される。
擦係数とその温度特性のほかに、耐摩耗性、機械的強
度、相手金属材料に対する攻撃性、制動中の“鳴き”
等、多くの特性が用途に応じて問題となるが、これらの
特性は上述の成形材料の組み合わせを工夫することによ
り調整される。
【0004】制動中の鳴きの防止に関しては、摩擦材中
に微細な気孔を導入するとよいことが知られており、そ
のために有効な手段として、結合剤の使用量を減らす方
法、基材の繊維質材料に長繊維を使用する方法、バーミ
キュライトのような多孔質材料を配合する方法、成形時
に材料の充填量を少なくする方法、等が提案されてい
る。
に微細な気孔を導入するとよいことが知られており、そ
のために有効な手段として、結合剤の使用量を減らす方
法、基材の繊維質材料に長繊維を使用する方法、バーミ
キュライトのような多孔質材料を配合する方法、成形時
に材料の充填量を少なくする方法、等が提案されてい
る。
【0005】しかしながら、鳴きを防止するためのこれ
ら従来の方法は、摩擦材の強度や耐摩耗性が顕著に低下
するという問題点がある。また、バーミキュライトのよ
うな多孔質材料は耐熱性が低いので、これを充填すると
高温における摩擦材の特性、特に耐摩耗性が悪くなると
いう問題点があった。
ら従来の方法は、摩擦材の強度や耐摩耗性が顕著に低下
するという問題点がある。また、バーミキュライトのよ
うな多孔質材料は耐熱性が低いので、これを充填すると
高温における摩擦材の特性、特に耐摩耗性が悪くなると
いう問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、機械
的強度、制動特性等、摩擦材として必要な基本特性に優
れ、しかも制動中の鳴きが少ない、改良された摩擦材お
よびその製造法を提供することにある。
的強度、制動特性等、摩擦材として必要な基本特性に優
れ、しかも制動中の鳴きが少ない、改良された摩擦材お
よびその製造法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明により提供された
制動装置用摩擦材は、繊維質材料および摩擦調整材の混
合物が熱硬化性合成樹脂を結合剤として成形されてなる
制動装置用摩擦材において、摩擦調整材の一部として、
繊維長5〜700μm、平均繊維長50〜150μmの微
細化されたセラミック繊維および充填材が結合剤を用い
て成形されてなる平均粒径0.1〜5mm、嵩密度0.2〜
2.0g/cm3の多孔質粒状成形物がその多孔性を維持した
まま摩擦材中に分散していることを特徴とするものであ
る。
制動装置用摩擦材は、繊維質材料および摩擦調整材の混
合物が熱硬化性合成樹脂を結合剤として成形されてなる
制動装置用摩擦材において、摩擦調整材の一部として、
繊維長5〜700μm、平均繊維長50〜150μmの微
細化されたセラミック繊維および充填材が結合剤を用い
て成形されてなる平均粒径0.1〜5mm、嵩密度0.2〜
2.0g/cm3の多孔質粒状成形物がその多孔性を維持した
まま摩擦材中に分散していることを特徴とするものであ
る。
【0008】本発明はまた、上記摩擦材の製造法、すな
わち繊維長が5〜700μm、平均繊維長が50〜15
0μmの微細化されたセラミック繊維および充填材が結
合剤を用いて成形されてなる平均粒径0.1〜5mm、嵩
密度0.2〜2.0g/cm3の多孔質粒状成形物を摩擦調整
材の一部として配合した摩擦材製造原料を混合し、熱圧
成形することを特徴とする制動装置用摩擦材の製造法を
提供するものである。
わち繊維長が5〜700μm、平均繊維長が50〜15
0μmの微細化されたセラミック繊維および充填材が結
合剤を用いて成形されてなる平均粒径0.1〜5mm、嵩
密度0.2〜2.0g/cm3の多孔質粒状成形物を摩擦調整
材の一部として配合した摩擦材製造原料を混合し、熱圧
成形することを特徴とする制動装置用摩擦材の製造法を
提供するものである。
【0009】本発明による摩擦材においては、多孔性を
維持したまま摩擦材中に分散している上記多孔質粒状成
形物のそれぞれによって、直径約0.1〜5mmの範囲に
高い密度で偏在する微細気孔群が導入されている。それ
により摩擦材中に多数点在する微細気孔群は摩擦材の鳴
きを防止するが、微細なセラミック繊維によって支持さ
れているので、摩擦材の強度、制動特性等には悪影響を
及ぼさない。
維持したまま摩擦材中に分散している上記多孔質粒状成
形物のそれぞれによって、直径約0.1〜5mmの範囲に
高い密度で偏在する微細気孔群が導入されている。それ
により摩擦材中に多数点在する微細気孔群は摩擦材の鳴
きを防止するが、微細なセラミック繊維によって支持さ
れているので、摩擦材の強度、制動特性等には悪影響を
及ぼさない。
【0010】以下、本発明による摩擦材の製造法につい
て詳述する。本発明の摩擦材を製造するには、一種の摩
擦調整材として、微細化セラミック繊維と充填材から作
られた多孔質粒状成形物を用いるので、この材料の製法
をまず説明する。
て詳述する。本発明の摩擦材を製造するには、一種の摩
擦調整材として、微細化セラミック繊維と充填材から作
られた多孔質粒状成形物を用いるので、この材料の製法
をまず説明する。
【0011】原料のセラミック繊維は特に限定されるも
のではないが、アルミノシリケート繊維が、安価に且つ
容易に入手でき、物性の点でも好ましく、造粒も容易な
ので最も好ましい。他に適当なセラミック繊維として
は、ロックウール、アルミナ繊維、炭素繊維等がある。
なお、通常入手容易なセラミック繊維は長さが数ミリメ
ートル以上のものであるが、これを上記粒状成形物の製
造に適当な長さのものに微細化するには、湿式または乾
式の粉砕機で処理すればよい。
のではないが、アルミノシリケート繊維が、安価に且つ
容易に入手でき、物性の点でも好ましく、造粒も容易な
ので最も好ましい。他に適当なセラミック繊維として
は、ロックウール、アルミナ繊維、炭素繊維等がある。
なお、通常入手容易なセラミック繊維は長さが数ミリメ
ートル以上のものであるが、これを上記粒状成形物の製
造に適当な長さのものに微細化するには、湿式または乾
式の粉砕機で処理すればよい。
【0012】充填材としては、硫酸バリウム、ワラスト
ナイト、カシューダスト、カーボン粉等を用いることが
でき、これら充填材の種類および配合率を選ぶことによ
り、摩擦材の摩擦特性を調整することができる。
ナイト、カシューダスト、カーボン粉等を用いることが
でき、これら充填材の種類および配合率を選ぶことによ
り、摩擦材の摩擦特性を調整することができる。
【0013】セラミック繊維と充填材のほかに結合剤を
用いるが、その好ましい具体例としては、コロイダルシ
リカ、コロイダルアルミナ等のゾル結合剤;エチルシリ
ケート;ポリビニルアルコール、CMC等の有機結合剤
等がある。これらは2種以上を併用してもよい。
用いるが、その好ましい具体例としては、コロイダルシ
リカ、コロイダルアルミナ等のゾル結合剤;エチルシリ
ケート;ポリビニルアルコール、CMC等の有機結合剤
等がある。これらは2種以上を併用してもよい。
【0014】上述の原料を、望ましくはセラミック繊維
100重量部に対して充填材1〜300重量部(特に好
ましくは50〜200重量部)、無機質結合剤1〜40
重量部(固形分として)、有機結合剤5重量部以下の割
合で混合し、粉体の造粒に使われている周知の撹拌式造
粒機に入れて撹拌する。
100重量部に対して充填材1〜300重量部(特に好
ましくは50〜200重量部)、無機質結合剤1〜40
重量部(固形分として)、有機結合剤5重量部以下の割
合で混合し、粉体の造粒に使われている周知の撹拌式造
粒機に入れて撹拌する。
【0015】通常、原料繊維は梱包中で圧縮されて大小
さまざまな塊を形成している。これを造粒機中で撹拌す
ると、塊の解砕と単繊維の再集合が進み、粒径の揃った
集合体が形成されてくる。この過程で、充填材は結合剤
により繊維表面に付着する。集合したセラミック繊維同
士は最初はルーズな係合状態にあるが、撹拌にともなう
圧縮応力を受けることにより徐々に充填密度が高くな
る。そして、さらに撹拌を続けると、嵩密度の形で測定
される充填密度はあまり変わらないが一層安定な集合状
態になるので、撹拌造粒を打ち切り、加熱乾燥して結合
剤を硬化させる。原料配合や撹拌条件を選ぶことによ
り、摩擦調製材として適当な、平均粒径0.1〜5mm、
嵩密度0.2〜2.0g/cm3の多孔質粒状成形物を得るこ
とができる。嵩密度が2.0g/cm3を超える高密度のもの
は、十分な気孔を摩擦材中に導入することができない。
さまざまな塊を形成している。これを造粒機中で撹拌す
ると、塊の解砕と単繊維の再集合が進み、粒径の揃った
集合体が形成されてくる。この過程で、充填材は結合剤
により繊維表面に付着する。集合したセラミック繊維同
士は最初はルーズな係合状態にあるが、撹拌にともなう
圧縮応力を受けることにより徐々に充填密度が高くな
る。そして、さらに撹拌を続けると、嵩密度の形で測定
される充填密度はあまり変わらないが一層安定な集合状
態になるので、撹拌造粒を打ち切り、加熱乾燥して結合
剤を硬化させる。原料配合や撹拌条件を選ぶことによ
り、摩擦調製材として適当な、平均粒径0.1〜5mm、
嵩密度0.2〜2.0g/cm3の多孔質粒状成形物を得るこ
とができる。嵩密度が2.0g/cm3を超える高密度のもの
は、十分な気孔を摩擦材中に導入することができない。
【0016】なお、“嵩密度”は下記の方法で測定され
る値である。嵩密度測定法:垂直に立てた内径150mm
の金属製円筒に試料100gを入れて円筒開口面1cm2
当たり50gの荷重をおもりにより加える。5分後に試
料の高さを測定して体積V(cm3)を求める。 嵩密度(g/cm3)=100/V
る値である。嵩密度測定法:垂直に立てた内径150mm
の金属製円筒に試料100gを入れて円筒開口面1cm2
当たり50gの荷重をおもりにより加える。5分後に試
料の高さを測定して体積V(cm3)を求める。 嵩密度(g/cm3)=100/V
【0017】多孔質粒状成形物はきわめて安定であっ
て、通常の取り扱いや成形材料としての利用過程で単繊
維に分散することはほとんどない。この多孔質粒状成形
物を、摩擦材製造原料混合工程において、望ましくは原
料全体の5〜20重量%程度配合する。5重量%未満で
は配合効果が十分でなく、一方、配合率が20重量%を
超えると摩擦材の強度低下が顕著になる。
て、通常の取り扱いや成形材料としての利用過程で単繊
維に分散することはほとんどない。この多孔質粒状成形
物を、摩擦材製造原料混合工程において、望ましくは原
料全体の5〜20重量%程度配合する。5重量%未満で
は配合効果が十分でなく、一方、配合率が20重量%を
超えると摩擦材の強度低下が顕著になる。
【0018】多孔質粒状成形物は、前述のように摩擦調
整材の一種として使用するものである。したがって、本
発明による摩擦材の製造においては、これ以外に、一般
的な摩擦材製造において通常使用される原材料を適宜使
用する。すなわち、石綿、アルミノシリケート質繊維、
アルミナ繊維等のセラミック繊維;ガラス繊維;ポリイ
ミド繊維、芳香族ポリアミド繊維等の耐熱性有機繊維;
銅、黄銅、鋼等からなる金属繊維等の繊維質基材のほ
か、シリカ、黒鉛、硫化モリブデン、窒化ケイ素、窒化
ホウ素、金属粉、硫酸バリウム、ウォラストナイト、カ
シューダスト、熱硬化性合成樹脂硬化物粉砕物等の1種
または2種以上を、摩擦特性調整その他の目的で併用す
ることができる。
整材の一種として使用するものである。したがって、本
発明による摩擦材の製造においては、これ以外に、一般
的な摩擦材製造において通常使用される原材料を適宜使
用する。すなわち、石綿、アルミノシリケート質繊維、
アルミナ繊維等のセラミック繊維;ガラス繊維;ポリイ
ミド繊維、芳香族ポリアミド繊維等の耐熱性有機繊維;
銅、黄銅、鋼等からなる金属繊維等の繊維質基材のほ
か、シリカ、黒鉛、硫化モリブデン、窒化ケイ素、窒化
ホウ素、金属粉、硫酸バリウム、ウォラストナイト、カ
シューダスト、熱硬化性合成樹脂硬化物粉砕物等の1種
または2種以上を、摩擦特性調整その他の目的で併用す
ることができる。
【0019】結合剤として用いる熱硬化性合成樹脂も限
定されるものではなく、ノボラック型もしくはレゾール
型のフェノール樹脂、変性フェノール樹脂等、通常使用
されるものを用いることができる。
定されるものではなく、ノボラック型もしくはレゾール
型のフェノール樹脂、変性フェノール樹脂等、通常使用
されるものを用いることができる。
【0020】使用する全原料を均一に混合し、得られた
原料混合物を常法により所定の形状に熱圧成形すれば、
本発明の摩擦材が得られる。多孔質粒状成形物は通常の
熱圧成形によっては扁平化したり砕けたりせずに原形を
維持する。また、その気孔中に結合剤等が入りこんで多
孔質構造が失われることもない。したがって、製品は多
孔質粒状成形物がその多孔性を失うことなく均一に導入
されたものとなる。
原料混合物を常法により所定の形状に熱圧成形すれば、
本発明の摩擦材が得られる。多孔質粒状成形物は通常の
熱圧成形によっては扁平化したり砕けたりせずに原形を
維持する。また、その気孔中に結合剤等が入りこんで多
孔質構造が失われることもない。したがって、製品は多
孔質粒状成形物がその多孔性を失うことなく均一に導入
されたものとなる。
【0021】
【実施例】アルミノシリケート質繊維(市販品,Al2O
350%,SiO250%)を乾式粉砕機で処理して、9
5重量%以上が繊維長5〜500μmの範囲にあり平均
繊維長が50μmの微細化繊維を得た。これを等量の硫
酸バリウムと共に撹拌式造粒機に入れて1分間撹拌した
のち、固形分として対アルミノシリケート質繊維30重
量%のコロイダルシリカおよび2重量%のCMCを加
え、更に4分間撹拌を続けた。原料繊維は最初は大きさ
が不揃いの塊をなしていたが、撹拌を続けるうちに塊は
解砕され、一方で硫酸バリウムと共に小さな粒状物に成
形されて、次第に直径0.1〜5mm程度の粒状物だけが
認められるようになった。
350%,SiO250%)を乾式粉砕機で処理して、9
5重量%以上が繊維長5〜500μmの範囲にあり平均
繊維長が50μmの微細化繊維を得た。これを等量の硫
酸バリウムと共に撹拌式造粒機に入れて1分間撹拌した
のち、固形分として対アルミノシリケート質繊維30重
量%のコロイダルシリカおよび2重量%のCMCを加
え、更に4分間撹拌を続けた。原料繊維は最初は大きさ
が不揃いの塊をなしていたが、撹拌を続けるうちに塊は
解砕され、一方で硫酸バリウムと共に小さな粒状物に成
形されて、次第に直径0.1〜5mm程度の粒状物だけが
認められるようになった。
【0022】得られた粒状成形物は、嵩密度0.80g/c
m3、気孔率75.0%、平均粒径0.4mmで、95重量%
以上が粒径1mm以下のものであった。図1はこの多孔質
粒状成形物の走査電子顕微鏡写真である。
m3、気孔率75.0%、平均粒径0.4mmで、95重量%
以上が粒径1mm以下のものであった。図1はこの多孔質
粒状成形物の走査電子顕微鏡写真である。
【0023】次に、表1に示したように上記の多孔質粒
状成形物を用いまたは用いずに、アラミド繊維8重量
部、フェノール樹脂20重量部、カシューダスト5重量
部および硫酸バリウムの混合物を熱圧成形して、摩擦材
No.1〜7を製造した。なお、多孔質粒状成形物を用い
ない対照例 No.2〜4で用いたセラミック繊維は粒状成
形物の製造に用いた微細化セラミック繊維である。表中
の数値は重量部である。
状成形物を用いまたは用いずに、アラミド繊維8重量
部、フェノール樹脂20重量部、カシューダスト5重量
部および硫酸バリウムの混合物を熱圧成形して、摩擦材
No.1〜7を製造した。なお、多孔質粒状成形物を用い
ない対照例 No.2〜4で用いたセラミック繊維は粒状成
形物の製造に用いた微細化セラミック繊維である。表中
の数値は重量部である。
【0024】
【表1】 No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 No.6 No.7 多孔質粒状成形物 − − − − 5 10 20 セラミック繊維 − 5 10 20 − − − 硫酸バリウム 67 62 57 47 62 57 47
【0025】得られた各摩擦材について気孔率と曲げ強
度を測定し、セラミック繊維含有率との関係を示す表に
まとめたのが表2および表3である。これらの表を見る
と、セラミック繊維質の多孔質粒状成形物を配合した摩
擦材 No.5〜7においてはその曲げ強度をあまり低下さ
せずに気孔率を高くできたことがわかる。なお、図2に
示したように、配合した多孔質粒状成形物1は粒状成形
物のまま摩擦材2中に均一に分布しており、また、摩擦
材中の各多孔質粒状成形物1は図3,4の電子顕微鏡写
真(摩擦材の研磨面の写真)が示すように多孔性を維持
していた。
度を測定し、セラミック繊維含有率との関係を示す表に
まとめたのが表2および表3である。これらの表を見る
と、セラミック繊維質の多孔質粒状成形物を配合した摩
擦材 No.5〜7においてはその曲げ強度をあまり低下さ
せずに気孔率を高くできたことがわかる。なお、図2に
示したように、配合した多孔質粒状成形物1は粒状成形
物のまま摩擦材2中に均一に分布しており、また、摩擦
材中の各多孔質粒状成形物1は図3,4の電子顕微鏡写
真(摩擦材の研磨面の写真)が示すように多孔性を維持
していた。
【0026】
【表2】 気孔率(%)の変化 セラミック繊維含有率 0% 5% 10% 20% 粒状成形物配合品 3.5 4.4 4.5 5.1 未造粒繊維使用品 3.5 2.7 2.7 3.9
【0027】
【表3】 曲げ強度(kgf/cm2)の変化 粒状成形物またはセラミック繊維の含有率 0% 5% 10% 20% 粒状成形物配合品 6.7 6.3 6.2 5.7 未造粒繊維使用品 6.7 7.2 6.9 6.9
【0028】次に、摩擦材No.6(本発明品)および N
o.3(対照例)について摩耗試験機による摩耗試験を、
JIS D4411「自動車用ブレーキライニング」に
準じて行なった。また、鳴きの発生についても試験し
た。その結果を表4に示す。
o.3(対照例)について摩耗試験機による摩耗試験を、
JIS D4411「自動車用ブレーキライニング」に
準じて行なった。また、鳴きの発生についても試験し
た。その結果を表4に示す。
【0029】
【表4】 No.6(本発明品) No.3(対照例) 摩耗率(×10-7cm3/kg・m) 100℃ 1.6 1.5 150℃ 0.9 1.0 200℃ 1.0 1.2 250℃ 1.3 1.5 鳴きの発生 無し 有り
【0030】
【発明の効果】上述のように、セラミック繊維と充填材
からなる多孔質粒状成形物を配合する本発明によれば強
度や耐摩耗性を低下させることなしに微細な気孔を摩擦
材に導入し、摩擦材による制動中の鳴きを防止すること
ができる。
からなる多孔質粒状成形物を配合する本発明によれば強
度や耐摩耗性を低下させることなしに微細な気孔を摩擦
材に導入し、摩擦材による制動中の鳴きを防止すること
ができる。
【図1】 本発明において用いる多孔質粒状成形物の一
例の走査電子顕微鏡写真(倍率40倍)である。
例の走査電子顕微鏡写真(倍率40倍)である。
【図2】 本発明による摩擦材における多孔質粒状成形
物の分布を示す表面図である。
物の分布を示す表面図である。
【図3】 本発明による摩擦材における多孔質粒状成形
物の存在状態を示す摩擦材研磨面の走査電子顕微鏡写真
(倍率100倍)である。
物の存在状態を示す摩擦材研磨面の走査電子顕微鏡写真
(倍率100倍)である。
【図4】 本発明による摩擦材における多孔質粒状成形
物の存在状態を示す摩擦材研磨面の走査電子顕微鏡写真
(倍率400倍)である。
物の存在状態を示す摩擦材研磨面の走査電子顕微鏡写真
(倍率400倍)である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】
【表3】 曲げ強度(kgf/mm2 )の変化 粒状成形物またはセラミック繊維の含有率 0% 5% 10% 20% 粒状成形物配合品 6.7 6.3 6.2 5.7 未造粒繊維使用品 6.7 7.2 6.9 6.9
Claims (3)
- 【請求項1】 繊維質材料および摩擦調整材の混合物が
熱硬化性合成樹脂を結合剤として成形されてなる制動装
置用摩擦材において、摩擦調整材の一部として、繊維長
5〜700μm、平均繊維長50〜150μmの微細化さ
れたセラミック繊維および充填材が結合剤を用いて成形
されてなる平均粒径0.1〜5mm、嵩密度0.2〜2.0g
/cm3の多孔質粒状成形物がその多孔性を維持したまま摩
擦材中に分散していることを特徴とする制動装置用摩擦
材。 - 【請求項2】 繊維長が5〜700μm、平均繊維長が
50〜150μmの微細化されたセラミック繊維および
充填材が結合剤を用いて成形されてなる平均粒径0.1
〜5mm、嵩密度0.2〜2.0g/cm3の多孔質粒状成形物
を摩擦調整材の一部として配合した摩擦材製造原料を混
合し、熱圧成形することを特徴とする制動装置用摩擦材
の製造法。 - 【請求項3】 繊維長が5〜700μm、平均繊維長が
50〜150μmの微細化されたセラミック繊維ならび
に硫酸バリウム、ワラストナイト、カシューダストおよ
びカーボン粉からなる群から選ばれた充填材が結合剤を
用いて成形されてなる平均粒径0.1〜5mm、嵩密度0.
2〜2.0g/cm3の多孔質粒状成形物を摩擦調整材の一部
として配合した摩擦材製造原料を混合し、熱圧成形する
ことを特徴とする制動装置用摩擦材の製造法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27856594A JPH08120095A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 制動装置用摩擦材およびその製造法 |
| US08/542,595 US5830566A (en) | 1994-10-14 | 1995-10-13 | Friction material for dampers and process for producing the same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27856594A JPH08120095A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 制動装置用摩擦材およびその製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08120095A true JPH08120095A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=17599042
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27856594A Pending JPH08120095A (ja) | 1994-10-14 | 1994-10-19 | 制動装置用摩擦材およびその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08120095A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6051913A (en) * | 1998-10-28 | 2000-04-18 | Hewlett-Packard Company | Electroacoustic transducer and acoustic isolator for use therein |
| JP2008138157A (ja) * | 2006-03-23 | 2008-06-19 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 粒状物およびそれを用いてなる熱伝導性樹脂組成物 |
| CN112413020A (zh) * | 2020-10-19 | 2021-02-26 | 浙江万赛汽车零部件股份有限公司 | 一种水合硅酸镁陶瓷摩擦材料的制备方法 |
-
1994
- 1994-10-19 JP JP27856594A patent/JPH08120095A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6051913A (en) * | 1998-10-28 | 2000-04-18 | Hewlett-Packard Company | Electroacoustic transducer and acoustic isolator for use therein |
| JP2008138157A (ja) * | 2006-03-23 | 2008-06-19 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 粒状物およびそれを用いてなる熱伝導性樹脂組成物 |
| CN112413020A (zh) * | 2020-10-19 | 2021-02-26 | 浙江万赛汽车零部件股份有限公司 | 一种水合硅酸镁陶瓷摩擦材料的制备方法 |
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