JPH08120348A - 面内異方性の小さい硬質缶用鋼板の製造方法 - Google Patents
面内異方性の小さい硬質缶用鋼板の製造方法Info
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- JPH08120348A JPH08120348A JP25704794A JP25704794A JPH08120348A JP H08120348 A JPH08120348 A JP H08120348A JP 25704794 A JP25704794 A JP 25704794A JP 25704794 A JP25704794 A JP 25704794A JP H08120348 A JPH08120348 A JP H08120348A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、面内異方性の小さい硬質缶用鋼板
の製造方法に関する。 【構成】 重量%で、C:0.15%以下、Si:0.04 %以下、
Mn:0.6%以下、P:0.03%以下、S:0.03%以下 、Al:0.1
5 %以下、N:0.01%以下を含有する連続鋳造鋼片につい
て、熱間圧延を行い、得られた熱延鋼板を酸洗した後、
第一回目の冷間圧延を行い、次いで再結晶連続焼鈍を行
った後、第二回目の冷間圧延を行って硬質缶用鋼板を製
造する方法において、第一回目及び第二回目の冷間圧延
の圧下率R1、R2を連続鋳造鋼片のC 含有量及びMn含
有量と製品鋼板の硬度レベルS及びランクフォード値の
面内異方性△rの目標値に応じて、下記(1)式及び
(2)式により定める。 R2=a+b・S── , R1=(e−d ・R2−△r)/0.093── a:調質度と鋼成分により決まる定数、b 、e、d : 鋼成
分により決まる定数。
の製造方法に関する。 【構成】 重量%で、C:0.15%以下、Si:0.04 %以下、
Mn:0.6%以下、P:0.03%以下、S:0.03%以下 、Al:0.1
5 %以下、N:0.01%以下を含有する連続鋳造鋼片につい
て、熱間圧延を行い、得られた熱延鋼板を酸洗した後、
第一回目の冷間圧延を行い、次いで再結晶連続焼鈍を行
った後、第二回目の冷間圧延を行って硬質缶用鋼板を製
造する方法において、第一回目及び第二回目の冷間圧延
の圧下率R1、R2を連続鋳造鋼片のC 含有量及びMn含
有量と製品鋼板の硬度レベルS及びランクフォード値の
面内異方性△rの目標値に応じて、下記(1)式及び
(2)式により定める。 R2=a+b・S── , R1=(e−d ・R2−△r)/0.093── a:調質度と鋼成分により決まる定数、b 、e、d : 鋼成
分により決まる定数。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、面内異方性の小さい硬
質缶用鋼板の製造方法に関する。
質缶用鋼板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】DRD缶( Draw and Redr
awn Can)等の2ピース缶等に使用するぶりき、
ティンフリー鋼板等の素材は経済性を考慮し、板厚を可
能な限り薄くする傾向にあり、その薄肉化に伴う強度不
足を材料強度で補っている。
awn Can)等の2ピース缶等に使用するぶりき、
ティンフリー鋼板等の素材は経済性を考慮し、板厚を可
能な限り薄くする傾向にあり、その薄肉化に伴う強度不
足を材料強度で補っている。
【0003】この強度を向上させる方法として、第一回
目の冷間圧延終了後、再結晶焼鈍を行い、再度第二回目
の冷間圧延を50%以下の高圧下率で行って仕上げる方
法が採用されている。
目の冷間圧延終了後、再結晶焼鈍を行い、再度第二回目
の冷間圧延を50%以下の高圧下率で行って仕上げる方
法が採用されている。
【0004】この方法による材料は通常DR(Doub
le Reduce)材と称されており、日本工業規格
(以降JISと云う)によるJISG3303、JIS
G3315で表示されており、表1に示すように調質度
とそれに対応するロックウェルT硬さHR30T及び耐
力(fkg/mm2) が規定されている。このようなDR材は硬
質缶用鋼板として採用される。
le Reduce)材と称されており、日本工業規格
(以降JISと云う)によるJISG3303、JIS
G3315で表示されており、表1に示すように調質度
とそれに対応するロックウェルT硬さHR30T及び耐
力(fkg/mm2) が規定されている。このようなDR材は硬
質缶用鋼板として採用される。
【0005】
【表1】
【0006】一般にDRD缶の如く絞り加工によって製
缶される素材として使用されるDR材は、加工後のトリ
ミング代を小さくして材料歩留を向上させるために、フ
ランジ部の耳発生の少ないいわゆるランクフォード値
(以降r値で示す)の面内異方性(△r)の小さい材料
特性が要求される。
缶される素材として使用されるDR材は、加工後のトリ
ミング代を小さくして材料歩留を向上させるために、フ
ランジ部の耳発生の少ないいわゆるランクフォード値
(以降r値で示す)の面内異方性(△r)の小さい材料
特性が要求される。
【0007】このr値は引張り試験における板厚方向の
歪に対する板巾方向の歪の比で表され、r値の面内異方
性(△r)のために、絞り加工後の缶のフランジ部に円
周方向の板厚分布と高さに異方性が現れる。
歪に対する板巾方向の歪の比で表され、r値の面内異方
性(△r)のために、絞り加工後の缶のフランジ部に円
周方向の板厚分布と高さに異方性が現れる。
【0008】即ち、r値の大きい方向に缶の耳が高くな
り山部を形成し、r値の小さい方向に耳が低くなり谷部
を形成する。
り山部を形成し、r値の小さい方向に耳が低くなり谷部
を形成する。
【0009】かかるr値及びr値の面内異方性(△r)
は結晶の集合組織と密接な関係があり、素材の製造方法
により異なるが、最近ではユーザーから要求される面内
異方性(△r)が益々厳しくなるとともに、より低コス
トで生産性の面で優れたDR材の製造方法が求められて
おり、従来の製造方法では満足すべき効果が得られなく
なった。
は結晶の集合組織と密接な関係があり、素材の製造方法
により異なるが、最近ではユーザーから要求される面内
異方性(△r)が益々厳しくなるとともに、より低コス
トで生産性の面で優れたDR材の製造方法が求められて
おり、従来の製造方法では満足すべき効果が得られなく
なった。
【0010】そのために、上記のようなDR材の製造方
法についての種々の対策が行われている。
法についての種々の対策が行われている。
【0011】特公昭60−45690号公報(以降先行
文献1と云う)には、重量%で、C:0.10%以下、Si:0.0
6 %以下、Mn:0.5%以下、P:0.03%以下、S:0.03%以下
、Al:0.15 %以下、N:0.008 %以下、残部Feおよび不
可避的不純物よりなる連続鋳造鋼片を熱間圧延するにあ
たり加熱炉抽出温度を1100〜1200℃に、熱間圧延仕上温
度をAr3 変態点以上に、巻取り温度を580 〜730 ℃に
して、熱延鋼板とし、次に酸洗い後、圧下率80〜95%で
第一回目の冷間圧延を行ない、再結晶焼鈍を行った後、
圧下率10〜30%で第2回目の冷間圧延を施す硬質かつ絞
り加工性の優れた「面内異方性の小さい缶用極薄鋼板の
製造方法」が開示されている。
文献1と云う)には、重量%で、C:0.10%以下、Si:0.0
6 %以下、Mn:0.5%以下、P:0.03%以下、S:0.03%以下
、Al:0.15 %以下、N:0.008 %以下、残部Feおよび不
可避的不純物よりなる連続鋳造鋼片を熱間圧延するにあ
たり加熱炉抽出温度を1100〜1200℃に、熱間圧延仕上温
度をAr3 変態点以上に、巻取り温度を580 〜730 ℃に
して、熱延鋼板とし、次に酸洗い後、圧下率80〜95%で
第一回目の冷間圧延を行ない、再結晶焼鈍を行った後、
圧下率10〜30%で第2回目の冷間圧延を施す硬質かつ絞
り加工性の優れた「面内異方性の小さい缶用極薄鋼板の
製造方法」が開示されている。
【0012】特公平3−41529号公報(以降先行文
献2と云う)には仕上温度830〜900℃、巻取温度
580〜730℃で熱間圧延をし、第一回目の冷間圧延
の圧下率R1を60〜79.9%とし、第二回目の冷間
圧延の圧下率R2を式(3)で示す範囲として、r値の
面内異方性(△r)を小さくする「超硬質極薄冷延板の
製造方法」が開示されている。
献2と云う)には仕上温度830〜900℃、巻取温度
580〜730℃で熱間圧延をし、第一回目の冷間圧延
の圧下率R1を60〜79.9%とし、第二回目の冷間
圧延の圧下率R2を式(3)で示す範囲として、r値の
面内異方性(△r)を小さくする「超硬質極薄冷延板の
製造方法」が開示されている。
【0013】
【数3】
【0014】特開平1−306527号公報(以降先行
文献3と云う)には仕上温度Ar3変態点以上、巻取温
度620℃以下で熱間圧延をし、第一回目の冷間圧延の
圧下率R1を75〜85%とし、第二回目の冷間圧延の
圧下率R2を5〜40%又は式(4)とする異方性の小
さい硬質薄鋼板の製造方法が開示されている。
文献3と云う)には仕上温度Ar3変態点以上、巻取温
度620℃以下で熱間圧延をし、第一回目の冷間圧延の
圧下率R1を75〜85%とし、第二回目の冷間圧延の
圧下率R2を5〜40%又は式(4)とする異方性の小
さい硬質薄鋼板の製造方法が開示されている。
【0015】
【数4】
【0016】ここにおいて、C: C成分(%)、M: Mn 成
分(%)、N: N 成分(%)
分(%)、N: N 成分(%)
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た開示技術は、DRD缶等の2ピース缶等に使用するぶ
りき等の素材についてのユーザーの厳しい要望下で、経
済性を考慮して面内異方性(△r値)の小さい硬質缶用
鋼板を製造するのに次のような問題がある。
た開示技術は、DRD缶等の2ピース缶等に使用するぶ
りき等の素材についてのユーザーの厳しい要望下で、経
済性を考慮して面内異方性(△r値)の小さい硬質缶用
鋼板を製造するのに次のような問題がある。
【0018】先行文献1では、面内異方性(△r)の改
善が図られているが、実施例に示されているように、面
内異方性(△r)の絶対値が0.2を超えており、近年
におけるユーザーの厳しい要望を満足させることが出来
ない。
善が図られているが、実施例に示されているように、面
内異方性(△r)の絶対値が0.2を超えており、近年
におけるユーザーの厳しい要望を満足させることが出来
ない。
【0019】また、先行文献2では、鋼板の耐力不足、
熱延鋼板の板厚の薄くなることによる酸洗、冷間圧延ラ
インでの生産性の低下及び第一回目の冷間圧延の圧下率
R1の値によっては面内異方性(△r)が悪化する場合
がある。
熱延鋼板の板厚の薄くなることによる酸洗、冷間圧延ラ
インでの生産性の低下及び第一回目の冷間圧延の圧下率
R1の値によっては面内異方性(△r)が悪化する場合
がある。
【0020】また、先行文献3では、先行文献2と同様
に熱延鋼板の板厚の薄くなることによる酸洗、冷間圧延
ラインでの生産性の低下及び第一回目の冷間圧延の圧下
率R1の値によっては面内異方性(△r)が悪化する場
合がある。
に熱延鋼板の板厚の薄くなることによる酸洗、冷間圧延
ラインでの生産性の低下及び第一回目の冷間圧延の圧下
率R1の値によっては面内異方性(△r)が悪化する場
合がある。
【0021】上記のように従来の製造方法では、r値の
面内異方性(△r)の改善が充分でなく、また鋼板の耐
力不足、生産性の低下を伴っていた。
面内異方性(△r)の改善が充分でなく、また鋼板の耐
力不足、生産性の低下を伴っていた。
【0022】本発明は上記のような問題点の解決を図っ
たものであり、製造しようとする目標硬度、目標耐力を
保持して、経済性、生産性に優れた、r値の面内異方性
(△r)の小さい硬質缶用鋼板の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
たものであり、製造しようとする目標硬度、目標耐力を
保持して、経済性、生産性に優れた、r値の面内異方性
(△r)の小さい硬質缶用鋼板の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明では上記
目的を以下のようにして達成する。
目的を以下のようにして達成する。
【0024】重量%で、C:0.15%以下、Si:0.04 %以
下、Mn:0.6%以下、P:0.03%以下、S:0.03%以下 、A
l:0.15 %以下、N:0.01%以下を含有する連続鋳造鋼片
について、熱間圧延を行い、得られた熱延鋼板を酸洗し
た後、第一回目の冷間圧延を行い、次いで再結晶連続焼
鈍を行った後、第二回目の冷間圧延を行って硬質缶用鋼
板を製造する方法において、第一回目及び第二回目の冷
間圧延の圧下率を連続鋳造鋼片のC 含有量及びMn含有量
と製品鋼板の硬度レベル及びランクフォード値の面内異
方性の目標値に応じて、下記(1)式及び(2)式によ
り定める面内異方性の小さい硬質缶用鋼板の製造方法で
ある。
下、Mn:0.6%以下、P:0.03%以下、S:0.03%以下 、A
l:0.15 %以下、N:0.01%以下を含有する連続鋳造鋼片
について、熱間圧延を行い、得られた熱延鋼板を酸洗し
た後、第一回目の冷間圧延を行い、次いで再結晶連続焼
鈍を行った後、第二回目の冷間圧延を行って硬質缶用鋼
板を製造する方法において、第一回目及び第二回目の冷
間圧延の圧下率を連続鋳造鋼片のC 含有量及びMn含有量
と製品鋼板の硬度レベル及びランクフォード値の面内異
方性の目標値に応じて、下記(1)式及び(2)式によ
り定める面内異方性の小さい硬質缶用鋼板の製造方法で
ある。
【0025】
【数5】
【0026】
【数6】
【0027】ここにおいて、R1:第一回目の冷間圧延
の圧下率、 R2:第二回目の冷間圧延の圧下率、 S:製品鋼板の硬度レベルの目標値、 △r:ランクフォード値の面内異方性の目標値、 a: 製品鋼板の調質度と連続鋳造鋳片のC 含有量に
より決まる定数、 b 、e :連続鋳造鋳片のC 含有量、Mn含有量により決ま
る定数、 d : 連続鋳造鋳片のC 含有量により決まる定数、
の圧下率、 R2:第二回目の冷間圧延の圧下率、 S:製品鋼板の硬度レベルの目標値、 △r:ランクフォード値の面内異方性の目標値、 a: 製品鋼板の調質度と連続鋳造鋳片のC 含有量に
より決まる定数、 b 、e :連続鋳造鋳片のC 含有量、Mn含有量により決ま
る定数、 d : 連続鋳造鋳片のC 含有量により決まる定数、
【0028】以下に本発明の構成要件とその限定理由を
述べる。 1)次の工程により、硬質缶用鋼板を製造すること。 連続鋳造鋼片の熱間圧延工程 連続鋳造鋼片は、品質面、生産面、製造コストともに従
来のインゴット鋳造鋼片よりも優れているため、現在缶
用鋼板のほぼ全量に採用されているのでこれに限定し
た。
述べる。 1)次の工程により、硬質缶用鋼板を製造すること。 連続鋳造鋼片の熱間圧延工程 連続鋳造鋼片は、品質面、生産面、製造コストともに従
来のインゴット鋳造鋼片よりも優れているため、現在缶
用鋼板のほぼ全量に採用されているのでこれに限定し
た。
【0029】本発明に用いる連続鋳造鋼片の化学成分重
量%(以降%で表示する。)は以下のようである。
量%(以降%で表示する。)は以下のようである。
【0030】C:C は再結晶焼鈍において再結晶粒の成長
を抑制し、高い調質度を与えるために重要な成分である
が、C 量が0.15%を超えると過度に硬度が高くなり、深
絞り性を阻害するので0.15%以下とする。
を抑制し、高い調質度を与えるために重要な成分である
が、C 量が0.15%を超えると過度に硬度が高くなり、深
絞り性を阻害するので0.15%以下とする。
【0031】Si: Siはぶりき、ティンフリー鋼板等の耐
食性及びめっき性を劣化させることから0.04%以下とす
る。
食性及びめっき性を劣化させることから0.04%以下とす
る。
【0032】Mn: Mnは耐力を確保するために0.1 %以上
必要であり、S による熱延中の耳割れを防止する効果が
あるが、過剰の添加は経済的に好ましくないだけでな
く、面内異方性(△r)を悪化させる成分であるので、
0.6%以下とする。
必要であり、S による熱延中の耳割れを防止する効果が
あるが、過剰の添加は経済的に好ましくないだけでな
く、面内異方性(△r)を悪化させる成分であるので、
0.6%以下とする。
【0033】P:P はぶりき、ティンフリー鋼板等の耐食
性を劣化させ、さらに素材を硬化させるので、0.03%以
下とする。
性を劣化させ、さらに素材を硬化させるので、0.03%以
下とする。
【0034】S:S は前述した様に,熱間圧延中の耳割れ
やMnS 介在物による製缶時割れ発生の原因となるので、
0.03%以下とする。
やMnS 介在物による製缶時割れ発生の原因となるので、
0.03%以下とする。
【0035】Al:Al は製鋼に際し、脱酸剤として作用す
るが、0.15%を超えるとAlN として析出し、再結晶粒成
長を抑制し、更にN による硬化作用が乏しくなるので、
0.15%以下とする。
るが、0.15%を超えるとAlN として析出し、再結晶粒成
長を抑制し、更にN による硬化作用が乏しくなるので、
0.15%以下とする。
【0036】N:N は高い調質度を与えるため有効な成分
であるが、過剰となれば材質を硬化し、深絞り性を阻害
するので0.01%以下とする。
であるが、過剰となれば材質を硬化し、深絞り性を阻害
するので0.01%以下とする。
【0037】連続鋳造鋼片は熱間圧延工程により熱延鋼
板に製造され、冷間圧延工程の素材とされる。
板に製造され、冷間圧延工程の素材とされる。
【0038】ここでは連続鋳造鋼片を圧延仕上温度Ar
3 変態点〜900 ℃で熱間圧延する。熱間圧延仕上温度を
Ar3 変態点未満とすると、耳発生率が高くなるので、
Ar 3 変態点以上にする必要があり、一方、900℃を
超えると鋼片加熱温度等エネルギー消費量が増大するの
で、Ar3 変態点〜900℃の温度範囲で行う。
3 変態点〜900 ℃で熱間圧延する。熱間圧延仕上温度を
Ar3 変態点未満とすると、耳発生率が高くなるので、
Ar 3 変態点以上にする必要があり、一方、900℃を
超えると鋼片加熱温度等エネルギー消費量が増大するの
で、Ar3 変態点〜900℃の温度範囲で行う。
【0039】 酸洗及び第一回目の冷間圧延工程 酸洗は、熱間圧延工程で生成した酸化スケールが第一回
目の冷間圧延工程でスケール疵となり製品鋼板の耐食性
を著しく低下させるため、第一回目の冷間圧延に先立
ち、酸化スケールを除去する工程である。本発明では表
面清浄性の優れた製品鋼板が要求されるので、本工程は
必須である。
目の冷間圧延工程でスケール疵となり製品鋼板の耐食性
を著しく低下させるため、第一回目の冷間圧延に先立
ち、酸化スケールを除去する工程である。本発明では表
面清浄性の優れた製品鋼板が要求されるので、本工程は
必須である。
【0040】第一回目の冷間圧延は、酸洗後の熱延鋼板
の厚みを薄くし、表面を美麗に仕上げるだけでなく、本
発明の方法において定められた圧下率で圧延することに
より製品鋼板の耳発生を抑制し、耐力を補償する重要な
工程である。
の厚みを薄くし、表面を美麗に仕上げるだけでなく、本
発明の方法において定められた圧下率で圧延することに
より製品鋼板の耳発生を抑制し、耐力を補償する重要な
工程である。
【0041】 再結晶連続焼鈍工程 焼鈍は第一回目の冷間圧延後の素材を再結晶温度以上A
1 変態点以下の温度に加熱し、素材の軟質化を図り、加
工性を付与する工程である。
1 変態点以下の温度に加熱し、素材の軟質化を図り、加
工性を付与する工程である。
【0042】この場合、連続焼鈍によれば、冷延鋼板の
加熱及び冷却速度を大きくすることができ、冷延鋼板の
高温度に曝されている時間が短い。そのために、結晶粒
の粗大化を防止し、固溶C 、N 量も多く保持することが
出来るから、焼鈍後の強度の低下防止を図ることが可能
となる。
加熱及び冷却速度を大きくすることができ、冷延鋼板の
高温度に曝されている時間が短い。そのために、結晶粒
の粗大化を防止し、固溶C 、N 量も多く保持することが
出来るから、焼鈍後の強度の低下防止を図ることが可能
となる。
【0043】 第二回目の冷間圧延工程 第二回目の冷間圧延は焼鈍で軟化した冷延鋼板の機械的
特性の向上、最終板厚調整、板形状制御、表面粗度付与
等を目的とした工程であるだけでなく、本発明の方法に
おいて定められた圧下率で圧延することにより製品鋼板
の耳発生を抑制し、耐力を補償する重要な工程である。
特性の向上、最終板厚調整、板形状制御、表面粗度付与
等を目的とした工程であるだけでなく、本発明の方法に
おいて定められた圧下率で圧延することにより製品鋼板
の耳発生を抑制し、耐力を補償する重要な工程である。
【0044】2)第一回目及び第二回目の冷間圧延の圧
下率を連続鋳造鋼片のC 含有量及びMn含有量と製品鋼板
の硬度レベル及びランクフォード値の面内異方性の目標
値に応じて、前記(1)式及び(2)式により定めるこ
と。
下率を連続鋳造鋼片のC 含有量及びMn含有量と製品鋼板
の硬度レベル及びランクフォード値の面内異方性の目標
値に応じて、前記(1)式及び(2)式により定めるこ
と。
【0045】これは、本発明の主要な要件であり、それ
らの限定は次に示すような実験結果によるものである。
らの限定は次に示すような実験結果によるものである。
【0046】本発明者等は上記1)の化学成分を満足す
る範囲内で、C及びMn含有量を変化させて、表2に示
すようなA,B,Cの3種の鋳造鋼片を連続鋳造法で製
造し、供試材とした。
る範囲内で、C及びMn含有量を変化させて、表2に示
すようなA,B,Cの3種の鋳造鋼片を連続鋳造法で製
造し、供試材とした。
【0047】
【表2】
【0048】それらの供試材をいずれもAr3 〜900
℃の仕上温度で熱間圧延を行い、580〜730℃の温
度範囲で巻取り、板厚1.8mm及び2.3mmの熱延
鋼板を製造した。
℃の仕上温度で熱間圧延を行い、580〜730℃の温
度範囲で巻取り、板厚1.8mm及び2.3mmの熱延
鋼板を製造した。
【0049】これらの熱延鋼板の供試材をそれぞれ脱ス
ケール後、圧下率R1(%)を85%と90%とに区分
して、第一回目の冷間圧延を行った。
ケール後、圧下率R1(%)を85%と90%とに区分
して、第一回目の冷間圧延を行った。
【0050】次に再結晶焼鈍を行い、その後、第二回目
の冷間圧延の圧下率R2(%)を種々変えて圧延を行
い、いずれも板厚0.12〜0.36mmの範囲内の冷
延鋼板とした。
の冷間圧延の圧下率R2(%)を種々変えて圧延を行
い、いずれも板厚0.12〜0.36mmの範囲内の冷
延鋼板とした。
【0051】それらの冷延鋼板について、硬度(HR3
0T)と耐力(fkg/mm2) を測定した。その結果を図1、
図2に示す。図1、図2及び、後述する図3、図4にお
いて●印はC 含有量が0.05%、Mn含有量が0.35%である
鋼種A、○印はC 含有量が0.02%、Mn含有量が0.20%で
ある鋼種B、□印はC 含有量が0.003 %、Mn含有量が0.
20%である鋼種Cを示す。
0T)と耐力(fkg/mm2) を測定した。その結果を図1、
図2に示す。図1、図2及び、後述する図3、図4にお
いて●印はC 含有量が0.05%、Mn含有量が0.35%である
鋼種A、○印はC 含有量が0.02%、Mn含有量が0.20%で
ある鋼種B、□印はC 含有量が0.003 %、Mn含有量が0.
20%である鋼種Cを示す。
【0052】図1、図2より、硬度(HR30T)と耐
力(fkg/mm2) とは第二回目の冷間圧延の圧下率R2
(%)の増加とともに増大することがわかる。
力(fkg/mm2) とは第二回目の冷間圧延の圧下率R2
(%)の増加とともに増大することがわかる。
【0053】また、これらの図より逆に、目標調質度と
鋼板のC 含有量を決めれば、最適な第二回目の冷間圧延
の圧下率R2(%)を求めることも可能である。
鋼板のC 含有量を決めれば、最適な第二回目の冷間圧延
の圧下率R2(%)を求めることも可能である。
【0054】ところで、ユーザーは硬質缶用鋼板につい
て、JISの同一の調質度であっても、その中で若干硬
いものあるいは若干軟らかいものを要望する場合があ
る。
て、JISの同一の調質度であっても、その中で若干硬
いものあるいは若干軟らかいものを要望する場合があ
る。
【0055】そこで本発明者らは各調質度毎に強度レベ
ル(S)を設け、軟らかい材質から硬い材質までを0〜
10の11段階に等区分し、このような要望に対応して
いる。この場合、S=0は最も軟質な材質であり、JI
Sの調質度に対応する[硬度−3]程度の値である。
ル(S)を設け、軟らかい材質から硬い材質までを0〜
10の11段階に等区分し、このような要望に対応して
いる。この場合、S=0は最も軟質な材質であり、JI
Sの調質度に対応する[硬度−3]程度の値である。
【0056】S=10は最も硬質な材質であり、JIS
の調質度に対応する[硬度+3]程度の値である。
の調質度に対応する[硬度+3]程度の値である。
【0057】図1、図2から、使用する熱延鋼板のC 含
有量と目標調質度に対応する第二回目の冷間圧延の最適
圧下率を求め、更に強度レベルによる補正を加えた式と
して、(1)式を得ることが出来る。
有量と目標調質度に対応する第二回目の冷間圧延の最適
圧下率を求め、更に強度レベルによる補正を加えた式と
して、(1)式を得ることが出来る。
【0058】
【数7】
【0059】ここにおいて、R2は第二回目冷間圧延の
圧下率(%)、a は調質度とC 含有量により決まる定
数、b はC 含有量とMn含有量によって決まる定数であ
り、この定数a、bは図1、図2に示す結果と、C 含有
量とMn含有量の異なる多数の供試材について、第2回目
の冷間圧延の圧下率を変えて強度レベルの異なる冷延鋼
板を製造した結果から表3、表4に示すような値が得ら
れた。
圧下率(%)、a は調質度とC 含有量により決まる定
数、b はC 含有量とMn含有量によって決まる定数であ
り、この定数a、bは図1、図2に示す結果と、C 含有
量とMn含有量の異なる多数の供試材について、第2回目
の冷間圧延の圧下率を変えて強度レベルの異なる冷延鋼
板を製造した結果から表3、表4に示すような値が得ら
れた。
【0060】
【表3】
【0061】
【表4】
【0062】更に、上記供試材についてr値の面内異方
性(△r)を測定した。この場合の第2回目の冷間圧延
の圧下率R2(%)と上記面内異方性(△r)の関係を
図3に示す。
性(△r)を測定した。この場合の第2回目の冷間圧延
の圧下率R2(%)と上記面内異方性(△r)の関係を
図3に示す。
【0063】図3から明らかな通り、製品鋼板の面内異
方性(△r)は第二回目の冷間圧延の圧下率R2(%)
の増加とともに直線的に減少している。
方性(△r)は第二回目の冷間圧延の圧下率R2(%)
の増加とともに直線的に減少している。
【0064】従って、製品鋼板の面内異方性(△r)は
R2=0%即ち、再結晶焼鈍後の鋼板の面内異方性(△
r0 )を用いて式(5)のように示すことが出来る。
R2=0%即ち、再結晶焼鈍後の鋼板の面内異方性(△
r0 )を用いて式(5)のように示すことが出来る。
【0065】即ち、△r:製品鋼板の面内異方性の値
、△r0 :R2=0%の焼鈍後の鋼板の△rの値、
d:鋼成分により決まる定数とするとき、
、△r0 :R2=0%の焼鈍後の鋼板の△rの値、
d:鋼成分により決まる定数とするとき、
【0066】
【数8】
【0067】定数dは図3の直線の傾きより表5のよう
に求められる。
に求められる。
【0068】
【表5】
【0069】次に第一回目の冷間圧延の圧下率R1
(%)と再結晶焼鈍後の鋼板の面内異方性(△r0 )の
関係を図4に示す。
(%)と再結晶焼鈍後の鋼板の面内異方性(△r0 )の
関係を図4に示す。
【0070】なお、ここでは熱間圧延巻取温度CTを5
80℃以上730℃以下の範囲で行った。その理由は、
580℃未満では自己焼鈍効果が少なく、また、730
℃を超す場合は酸洗時の脱スケールを困難ならしめるか
らである。
80℃以上730℃以下の範囲で行った。その理由は、
580℃未満では自己焼鈍効果が少なく、また、730
℃を超す場合は酸洗時の脱スケールを困難ならしめるか
らである。
【0071】ただし、鋼種Bと鋼種Cの場合、650℃
以上730℃以下の温度範囲では鋼板長手方向及び幅方
向材質のバラツキが大きく、また、一回目冷間圧延時の
生産性が著しく低下するため、これらの鋼種の巻取温度
は580℃以上650℃未満が望ましい。
以上730℃以下の温度範囲では鋼板長手方向及び幅方
向材質のバラツキが大きく、また、一回目冷間圧延時の
生産性が著しく低下するため、これらの鋼種の巻取温度
は580℃以上650℃未満が望ましい。
【0072】また、面内異方性(△r)は前記(5)式
にも示されているとおり、第二回目の冷間圧延により低
下することから、鋼種Aの熱間圧延巻取温度は、本試験
の範囲において△r0 が0乃至負の値になる650℃未
満ではなく、650℃以上730℃以下であることが望
ましい。
にも示されているとおり、第二回目の冷間圧延により低
下することから、鋼種Aの熱間圧延巻取温度は、本試験
の範囲において△r0 が0乃至負の値になる650℃未
満ではなく、650℃以上730℃以下であることが望
ましい。
【0073】図4より、再結晶焼鈍後の鋼帯の面内異方
性(△r0 )は圧下率R1の増加とともに直線的に減少
することがわかる。
性(△r0 )は圧下率R1の増加とともに直線的に減少
することがわかる。
【0074】そして、その面内異方性(△r)の減少率
は鋼種により一定の値を示すことから、△r0 を再結晶
焼鈍後の面内異方性(△r)の値、e、fを鋼成分によ
り決まる定数とするとき、△r0 と第一回目の冷間圧延
の圧下率R1との関係を式(6)で示すことが出来る。
は鋼種により一定の値を示すことから、△r0 を再結晶
焼鈍後の面内異方性(△r)の値、e、fを鋼成分によ
り決まる定数とするとき、△r0 と第一回目の冷間圧延
の圧下率R1との関係を式(6)で示すことが出来る。
【0075】
【数9】
【0076】定数eは図4に示す結果と、C 含有量とMn
含有量の異なる多数の供試材について、圧下率を変えた
第一回目の冷間圧延と連続焼鈍を行ない、△r0 を測定
した結果から表6のような値を得た。また、fは0.0
93で一定であることが判った。
含有量の異なる多数の供試材について、圧下率を変えた
第一回目の冷間圧延と連続焼鈍を行ない、△r0 を測定
した結果から表6のような値を得た。また、fは0.0
93で一定であることが判った。
【0077】
【表6】
【0078】また、式(5)と(6)を組合わせること
により次式(2)を得た。
により次式(2)を得た。
【0079】
【数10】
【0080】本発明では上記の式(1 )と(2)によ
り、目標とする調質度と使用する連続鋳造鋼片の鋼成分
によって第一回目と第二回目の冷間圧延の圧下率を特定
し、硬質缶用鋼板を製造することにより、ユーザーから
提示された目標硬度を満足させ、尚且つr値の面内異方
性(△r)の小さい硬質缶用鋼板素材を、経済的で生産
性の高い製造方法で製造することが可能である。
り、目標とする調質度と使用する連続鋳造鋼片の鋼成分
によって第一回目と第二回目の冷間圧延の圧下率を特定
し、硬質缶用鋼板を製造することにより、ユーザーから
提示された目標硬度を満足させ、尚且つr値の面内異方
性(△r)の小さい硬質缶用鋼板素材を、経済的で生産
性の高い製造方法で製造することが可能である。
【0081】本発明を実施するに際しては、予め供試材
について前記のような試験を行なって、(1)式、
(2)式の係数を定めておき、その後、実際に圧延され
る材料について(1)式、(2)式を適用すればよい。
なお、前記説明においては、強度レベルSについては、
軟らかい材質から硬い材質までを0〜10の11段階に
等区分しているが、この区分と指数化は任意に行なうこ
とができ、その場合、それぞれの指数についてあらかじ
め実験を行なって(1)式の定数a、bを求めればよ
い。
について前記のような試験を行なって、(1)式、
(2)式の係数を定めておき、その後、実際に圧延され
る材料について(1)式、(2)式を適用すればよい。
なお、前記説明においては、強度レベルSについては、
軟らかい材質から硬い材質までを0〜10の11段階に
等区分しているが、この区分と指数化は任意に行なうこ
とができ、その場合、それぞれの指数についてあらかじ
め実験を行なって(1)式の定数a、bを求めればよ
い。
【0082】
【実施例】以下に本発明の実施例を具体的に説明する。
【0083】まず、使用する連続鋳造鋼片のC 含有量及
びMn含有量と製品鋼板の調質度から(1)式及び(2)
式中のパラメータの値を定めた後、目標とする硬度レベ
ルと−0.2〜+0.2の範囲で選定したランクフォー
ド値の面内異方性の目標値より、(1)式及び(2)を
用いて第一回目と第二回目の冷間圧延の圧下率を計算す
る。
びMn含有量と製品鋼板の調質度から(1)式及び(2)
式中のパラメータの値を定めた後、目標とする硬度レベ
ルと−0.2〜+0.2の範囲で選定したランクフォー
ド値の面内異方性の目標値より、(1)式及び(2)を
用いて第一回目と第二回目の冷間圧延の圧下率を計算す
る。
【0084】次に、この二つの圧下率と製品鋼板の厚さ
より熱延鋼板の仕上板厚を決定する。
より熱延鋼板の仕上板厚を決定する。
【0085】このようにして求めた熱間圧延と第一回目
と第二回目の冷間圧延の操業条件と、この条件で製造し
た硬質缶用鋼板にTFSメッキを施した後、各種機械試
験を行い、その材質、更に経済性、生産性について評価
した結果を表7の試料No. 1〜No.7に示す。
と第二回目の冷間圧延の操業条件と、この条件で製造し
た硬質缶用鋼板にTFSメッキを施した後、各種機械試
験を行い、その材質、更に経済性、生産性について評価
した結果を表7の試料No. 1〜No.7に示す。
【0086】尚、比較例として、従来の方法により製造
した硬質缶用鋼板についての製造条件と、試料No. 1 〜
No.7と同様にして評価した結果を表7の試料No.8〜No.1
3 に示した。
した硬質缶用鋼板についての製造条件と、試料No. 1 〜
No.7と同様にして評価した結果を表7の試料No.8〜No.1
3 に示した。
【0087】ここで、No.8〜No.9は、△rの向上を狙っ
て第一回目の冷間圧延の圧下率あるいは第二回目の冷間
圧延の圧下率を低くした例である。
て第一回目の冷間圧延の圧下率あるいは第二回目の冷間
圧延の圧下率を低くした例である。
【0088】また、試料No.10 〜No.13 は、第一回目の
冷間圧延の圧下率を80〜95%の範囲から、第二回目
の冷間圧延の圧下率を10〜30%の範囲から選定し、
製造の過程で各条件を調整しながら目標硬度の硬質缶用
鋼板の製造した例である。
冷間圧延の圧下率を80〜95%の範囲から、第二回目
の冷間圧延の圧下率を10〜30%の範囲から選定し、
製造の過程で各条件を調整しながら目標硬度の硬質缶用
鋼板の製造した例である。
【0089】
【表7】
【0090】表7において、○印は低コスト、ライン能
率・作業性アップ、△r改善したもの、□印はコスト、
ライン能率・作業性、△rが現状状態のもの、×印はコ
スト、ライン能率・作業性、△rが悪化したものを示し
た。総合評価の○印は上記コスト、ライン能率・作業
性、△rが3つ○印のものであり、□印はコスト、ライ
ン能率・作業性、△rの内2つ○印のもの、1つ□印の
ものであり、×印はコスト、ライン能率・作業性、△r
の内一つでも×印のあるものを示した。
率・作業性アップ、△r改善したもの、□印はコスト、
ライン能率・作業性、△rが現状状態のもの、×印はコ
スト、ライン能率・作業性、△rが悪化したものを示し
た。総合評価の○印は上記コスト、ライン能率・作業
性、△rが3つ○印のものであり、□印はコスト、ライ
ン能率・作業性、△rの内2つ○印のもの、1つ□印の
ものであり、×印はコスト、ライン能率・作業性、△r
の内一つでも×印のあるものを示した。
【0091】本発明の実施例はいづれも目標の硬度、耐
力を有し、かつ△r値の絶対値が小さな値(±0.20
以下)になっており、 本発明により得られた鋼板を素
材としたDRD製缶は耳発生の小さい良好なものが得ら
れた。
力を有し、かつ△r値の絶対値が小さな値(±0.20
以下)になっており、 本発明により得られた鋼板を素
材としたDRD製缶は耳発生の小さい良好なものが得ら
れた。
【0092】一方、試料No.8及びNo.9の比較例は熱間圧
延の仕上板厚あるいは第一回目の冷間圧延後の鋼板の板
厚が薄く、生産性が悪い。
延の仕上板厚あるいは第一回目の冷間圧延後の鋼板の板
厚が薄く、生産性が悪い。
【0093】試料No.10 の比較例はC:0.003 %で第一回
目、第二回目の冷間圧延の圧下率が本発明による計算値
と異なるために、製品鋼板の硬度、△rは良好であった
が、耐力が低下し、結果として材質の評価が悪かった。
目、第二回目の冷間圧延の圧下率が本発明による計算値
と異なるために、製品鋼板の硬度、△rは良好であった
が、耐力が低下し、結果として材質の評価が悪かった。
【0094】また、試料No.11 〜No.13 の比較例はC:0.
022 %〜0.050 %で第一回目、第二回目の冷間圧延の圧
下率が本発明による計算値と異なるために、製品鋼板の
硬度、耐力は良好であったが、△rが低下し、結果とし
て材質の評価が悪かった。
022 %〜0.050 %で第一回目、第二回目の冷間圧延の圧
下率が本発明による計算値と異なるために、製品鋼板の
硬度、耐力は良好であったが、△rが低下し、結果とし
て材質の評価が悪かった。
【0095】
【発明の効果】以上に示すように、本発明によれば、目
標硬度、目標耐力を保持しながら、r値の面内異方性
(△r)の小さい硬質缶用鋼板を、経済性、生産性に優
れた方法で製造することが出来る。
標硬度、目標耐力を保持しながら、r値の面内異方性
(△r)の小さい硬質缶用鋼板を、経済性、生産性に優
れた方法で製造することが出来る。
【図1】本発明による第二回目の冷間圧延の圧下率
(%)と硬度(HR30T)の関係を示す図である。
(%)と硬度(HR30T)の関係を示す図である。
【図2】本発明による第二回目の冷間圧延の圧下率
(%)と耐力(kgf/mm2 ) の関係を示す図ある。
(%)と耐力(kgf/mm2 ) の関係を示す図ある。
【図3】本発明による第二回冷間圧延の圧下率(%)と
製品鋼板の面内異方性(△r)の関係を示す図である。
製品鋼板の面内異方性(△r)の関係を示す図である。
【図4】 本発明による第一回冷間圧延の圧下率
(%)と焼鈍後の鋼板の面内異方性(△r0 )の関係を
示す図である。
(%)と焼鈍後の鋼板の面内異方性(△r0 )の関係を
示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 重量%で、C:0.15%以下、Si:0.04 %以
下、Mn:0.6%以下、P:0.03%以下、S:0.03%以下、Al:
0.15 %以下、N:0.01%以下を含有する連続鋳造鋼片に
ついて、熱間圧延を行い、得られた熱延鋼板を酸洗した
後、第一回目の冷間圧延を行い、次いで再結晶連続焼鈍
を行った後、第二回目の冷間圧延を行って硬質缶用鋼板
を製造する方法において、第一回目及び第二回目の冷間
圧延の圧下率を連続鋳造鋼片のC 含有量及びMn含有量と
製品鋼板の硬度レベル及びランクフォード値の面内異方
性の目標値に応じて、下記(1)式及び(2)式により
定めることを特徴とする面内異方性の小さい硬質缶用鋼
板の製造方法。 【数1】 【数2】 ここにおいて、R1:第一回目の冷間圧延の圧下率、 R2:第二回目の冷間圧延の圧下率、 S:製品鋼板の硬度レベルの目標値、 △r:ランクフォード値の面内異方性の目標値、 a: 製品鋼板の調質度と連続鋳造鋳片のC 含有量に
より決まる定数、 b 、e :連続鋳造鋳片のC 含有量、Mn含有量により決ま
る定数、 d : 連続鋳造鋳片のC 含有量により決まる定数、
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25704794A JPH08120348A (ja) | 1994-10-21 | 1994-10-21 | 面内異方性の小さい硬質缶用鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25704794A JPH08120348A (ja) | 1994-10-21 | 1994-10-21 | 面内異方性の小さい硬質缶用鋼板の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08120348A true JPH08120348A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=17301004
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25704794A Pending JPH08120348A (ja) | 1994-10-21 | 1994-10-21 | 面内異方性の小さい硬質缶用鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08120348A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009221584A (ja) * | 2008-03-19 | 2009-10-01 | Jfe Steel Corp | 高強度缶用鋼板およびその製造方法 |
| WO2016084353A1 (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | Jfeスチール株式会社 | 王冠用鋼板およびその製造方法ならびに王冠 |
| CN106694637A (zh) * | 2016-12-06 | 2017-05-24 | 武汉钢铁股份有限公司 | 一种高屈服强度低合金钢的自动矫直方法 |
-
1994
- 1994-10-21 JP JP25704794A patent/JPH08120348A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009221584A (ja) * | 2008-03-19 | 2009-10-01 | Jfe Steel Corp | 高強度缶用鋼板およびその製造方法 |
| WO2016084353A1 (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | Jfeスチール株式会社 | 王冠用鋼板およびその製造方法ならびに王冠 |
| JP5988012B1 (ja) * | 2014-11-28 | 2016-09-07 | Jfeスチール株式会社 | 王冠用鋼板およびその製造方法ならびに王冠 |
| KR20170070184A (ko) * | 2014-11-28 | 2017-06-21 | 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 | 왕관용 강판 및 그 제조 방법 그리고 왕관 |
| CN107109559A (zh) * | 2014-11-28 | 2017-08-29 | 杰富意钢铁株式会社 | 瓶盖用钢板及其制造方法以及瓶盖 |
| TWI601830B (zh) * | 2014-11-28 | 2017-10-11 | Jfe Steel Corp | Crown cover plate and its manufacturing method and crown cover |
| AU2015351836B2 (en) * | 2014-11-28 | 2018-07-19 | Jfe Steel Corporation | Steel sheet for crown cap, manufacturing method therefor, and crown cap |
| CN106694637A (zh) * | 2016-12-06 | 2017-05-24 | 武汉钢铁股份有限公司 | 一种高屈服强度低合金钢的自动矫直方法 |
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