JPH08120594A - 酸化チタン担持紙 - Google Patents
酸化チタン担持紙Info
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- JPH08120594A JPH08120594A JP6254032A JP25403294A JPH08120594A JP H08120594 A JPH08120594 A JP H08120594A JP 6254032 A JP6254032 A JP 6254032A JP 25403294 A JP25403294 A JP 25403294A JP H08120594 A JPH08120594 A JP H08120594A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 酸化チタンの光触媒的分解作用を利用した悪
臭等の有害物質の除去性等を付加し、加工性や取扱いに
優れるばかりでなく、安価な光反応性有害物除去材とし
ての酸化チタン担持紙を提供することにある。更に詳し
くは、受光面と有害物接触面が異なる様な使用条件に於
ても有用な有害物除去能を有する酸化チタン担持紙を提
供することにある。 【構成】 天然繊維からなる支持体の少なくとも一方の
面に酸化チタン層を設けてなる酸化チタン担持紙に於
て、該支持体のJIS P-8138で規定される不透明
度が50%以下であることを特徴とする酸化チタン担持
紙。
臭等の有害物質の除去性等を付加し、加工性や取扱いに
優れるばかりでなく、安価な光反応性有害物除去材とし
ての酸化チタン担持紙を提供することにある。更に詳し
くは、受光面と有害物接触面が異なる様な使用条件に於
ても有用な有害物除去能を有する酸化チタン担持紙を提
供することにある。 【構成】 天然繊維からなる支持体の少なくとも一方の
面に酸化チタン層を設けてなる酸化チタン担持紙に於
て、該支持体のJIS P-8138で規定される不透明
度が50%以下であることを特徴とする酸化チタン担持
紙。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸化チタンを含有する
酸化チタン担持紙に関し、詳しくは脱臭能及び抗菌性等
優れた有害物分解能を有する酸化チタン担持紙に関す
る。
酸化チタン担持紙に関し、詳しくは脱臭能及び抗菌性等
優れた有害物分解能を有する酸化チタン担持紙に関す
る。
【0002】
【従来の技術】世界規模での地球環境の見直し及び改善
努力がなされるなか、民度の向上や生活環境に対する関
心の高揚に伴い、環境破壊物質の社会的排出抑止だけで
なく自助努力による生活改善の気運が高まっている。日
常生活に於て、例えば悪臭の消散は、芳香剤のび漫によ
る消極的消臭だけではなく、活性炭等のガス吸着物質に
よる脱臭、更には吸着ガスの分解に到る積極的消臭等へ
要求が移行しつつある。また、殺菌或は抗菌に関しても
水処理等の工業規模から、MRSA院内感染や老人介護
等身近な問題として要求が増加している。
努力がなされるなか、民度の向上や生活環境に対する関
心の高揚に伴い、環境破壊物質の社会的排出抑止だけで
なく自助努力による生活改善の気運が高まっている。日
常生活に於て、例えば悪臭の消散は、芳香剤のび漫によ
る消極的消臭だけではなく、活性炭等のガス吸着物質に
よる脱臭、更には吸着ガスの分解に到る積極的消臭等へ
要求が移行しつつある。また、殺菌或は抗菌に関しても
水処理等の工業規模から、MRSA院内感染や老人介護
等身近な問題として要求が増加している。
【0003】この様な脱臭及び殺菌等の要求に対し、近
年酸化チタンが注目を集めている。酸化チタンは従来か
ら、適度な硬度と無毒性から歯磨剤等に、また卓越した
着色力及び隠蔽力を有する白色顔料として古くから塗料
等に利用されている他、紫外線吸収剤として化粧品等に
使用されているが、酸化チタンの光触媒能力の研究も古
くから行なわれており、J.Oil.Chem.Assoc.,61,351(197
8)には、水アルコール混合溶液中で懸濁した酸化チタン
微粉末によるアルコールの光分解が記載されている。更
に、特開昭61−135669号公報では硫化物の分
解、特公平2−62297号公報では窒素酸化物の光分
解、また特開平3−69695号公報には脱臭の他に抗
(殺)菌作用を有することが開示されている。
年酸化チタンが注目を集めている。酸化チタンは従来か
ら、適度な硬度と無毒性から歯磨剤等に、また卓越した
着色力及び隠蔽力を有する白色顔料として古くから塗料
等に利用されている他、紫外線吸収剤として化粧品等に
使用されているが、酸化チタンの光触媒能力の研究も古
くから行なわれており、J.Oil.Chem.Assoc.,61,351(197
8)には、水アルコール混合溶液中で懸濁した酸化チタン
微粉末によるアルコールの光分解が記載されている。更
に、特開昭61−135669号公報では硫化物の分
解、特公平2−62297号公報では窒素酸化物の光分
解、また特開平3−69695号公報には脱臭の他に抗
(殺)菌作用を有することが開示されている。
【0004】日常生活に於ける卑近な脱臭剤としては活
性炭に代表されるガス吸着剤等が挙げられ、また殺菌剤
には強酸や強塩基の他に所謂殺菌剤等が挙げられる。脱
臭剤としてのガス吸着剤は、異臭物質を吸着するだけで
やがては飽和して吸着能力(即ち脱臭能力)が失活して
しまう。また、強酸や強塩基或は殺菌剤は程度の差こそ
あれ劇毒性を有しており、人体に対しても多少の悪影響
を及ぼす。これらの欠点に対し、酸化チタンは効果の即
時性に劣るものの、本質的に異臭物質や菌等の光触媒的
分解作用を有するため、効果は失活することなく永続性
に富み、更に先に記した様に無毒性である利点を有す
る。
性炭に代表されるガス吸着剤等が挙げられ、また殺菌剤
には強酸や強塩基の他に所謂殺菌剤等が挙げられる。脱
臭剤としてのガス吸着剤は、異臭物質を吸着するだけで
やがては飽和して吸着能力(即ち脱臭能力)が失活して
しまう。また、強酸や強塩基或は殺菌剤は程度の差こそ
あれ劇毒性を有しており、人体に対しても多少の悪影響
を及ぼす。これらの欠点に対し、酸化チタンは効果の即
時性に劣るものの、本質的に異臭物質や菌等の光触媒的
分解作用を有するため、効果は失活することなく永続性
に富み、更に先に記した様に無毒性である利点を有す
る。
【0005】以上の理由で、実質的に酸化チタンの光触
媒分解作用を利用した有害物質分解材の開発が盛んにな
っている。含酸化チタン有害物質分解材の形態として
は、酸化チタン単独では実用構造強度を有する皮膜を形
成しないため、酸化チタンを紙料、紡糸原料、及び発泡
原料等の支持体形成材と混合して成型するか、予め形成
された紙、不織布、織布、及びスポンジ等の支持体に含
浸または塗設させたシート状のもの及びその加工品が殆
どである。
媒分解作用を利用した有害物質分解材の開発が盛んにな
っている。含酸化チタン有害物質分解材の形態として
は、酸化チタン単独では実用構造強度を有する皮膜を形
成しないため、酸化チタンを紙料、紡糸原料、及び発泡
原料等の支持体形成材と混合して成型するか、予め形成
された紙、不織布、織布、及びスポンジ等の支持体に含
浸または塗設させたシート状のもの及びその加工品が殆
どである。
【0006】酸化チタンの有害物質分解効果は、少なく
とも有害物質が酸化チタンとの接触によって分解が誘引
されるから、酸化チタンは支持体の表層にあって酸化チ
タンの支持体への保持剤(結着樹脂)から露出している
程向上する。そこで、酸化チタンを活性炭等のガス吸着
物質と併用したり、特開平1−111100号及び同1
−156576号公報には、酸化チタンを包含する脱臭
剤を支持体或は支持体形成材からエッチングによって露
出させることが記載されている。
とも有害物質が酸化チタンとの接触によって分解が誘引
されるから、酸化チタンは支持体の表層にあって酸化チ
タンの支持体への保持剤(結着樹脂)から露出している
程向上する。そこで、酸化チタンを活性炭等のガス吸着
物質と併用したり、特開平1−111100号及び同1
−156576号公報には、酸化チタンを包含する脱臭
剤を支持体或は支持体形成材からエッチングによって露
出させることが記載されている。
【0007】これらの技術はある一面で確かに有害物質
分解能を向上させるが、酸化チタンの分解作用は被分解
物質との接触もさることながら、酸化チタンが活性線を
吸収することで初めて開始するため、酸化チタンの露出
率のみを向上させても最良の効果を誘引することはでき
ない。即ち、酸化チタンを支持体の片面だけに遍在さ
せ、その面に活性線が照射されるならまだしも、支持体
両面に酸化チタン層が設けられてあっても、支持体が光
不透過性であってかつ片面だけに偏照される場合は、実
質的に片面の有害物質分解能しか示さず、非効率的であ
る。
分解能を向上させるが、酸化チタンの分解作用は被分解
物質との接触もさることながら、酸化チタンが活性線を
吸収することで初めて開始するため、酸化チタンの露出
率のみを向上させても最良の効果を誘引することはでき
ない。即ち、酸化チタンを支持体の片面だけに遍在さ
せ、その面に活性線が照射されるならまだしも、支持体
両面に酸化チタン層が設けられてあっても、支持体が光
不透過性であってかつ片面だけに偏照される場合は、実
質的に片面の有害物質分解能しか示さず、非効率的であ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、少な
くとも一方の面に酸化チタン層を設けてなる天然繊維支
持体の酸化チタン担持紙であって、酸化チタンの光触媒
的分解作用を利用し、安価で優れた光反応性有害物分解
能を有する酸化チタン担持紙を提供することにある。更
に詳しくは、少なくとも天然繊維支持体の不透明度も低
下させることで担持紙全体の光透過性を向上させ、担持
紙の光照射面と反対面にもより多くの活性線が到達する
酸化チタン担持紙を提供することにある。
くとも一方の面に酸化チタン層を設けてなる天然繊維支
持体の酸化チタン担持紙であって、酸化チタンの光触媒
的分解作用を利用し、安価で優れた光反応性有害物分解
能を有する酸化チタン担持紙を提供することにある。更
に詳しくは、少なくとも天然繊維支持体の不透明度も低
下させることで担持紙全体の光透過性を向上させ、担持
紙の光照射面と反対面にもより多くの活性線が到達する
酸化チタン担持紙を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するため検討した結果、天然繊維からなる支持体の
少なくとも一方の面に酸化チタン層を設けてなる酸化チ
タン担持紙に於て、天然繊維支持体のJIS P-813
8で規定される不透明度を50%以下にすることによ
り、光透過性に優れる酸化チタン担持紙が得られること
を見出し、上記課題を解決した。更に、比表面積の大き
な酸化チタンを用いることにより、有害物質分解能が向
上するばかりでなく、酸化チタン層自体の透明度が向上
し、もって担持紙全体としての光透過性を確保すること
ができる。
解決するため検討した結果、天然繊維からなる支持体の
少なくとも一方の面に酸化チタン層を設けてなる酸化チ
タン担持紙に於て、天然繊維支持体のJIS P-813
8で規定される不透明度を50%以下にすることによ
り、光透過性に優れる酸化チタン担持紙が得られること
を見出し、上記課題を解決した。更に、比表面積の大き
な酸化チタンを用いることにより、有害物質分解能が向
上するばかりでなく、酸化チタン層自体の透明度が向上
し、もって担持紙全体としての光透過性を確保すること
ができる。
【0010】以下に本発明の酸化チタン担持紙の構成要
素及びその製造方法を詳細に説明する。本発明の酸化チ
タン担持紙は、少なくとも酸化チタンと天然繊維とで構
成されている。本発明に係わる天然繊維とは、赤松、
栂、椴等の針葉樹、及び樗、白樺、楓、ユーカリ等の広
葉樹を公知の化学的及び機械的に処理したパルプ等の木
材パルプや、亜麻、楮、ミツマタ、麻、藁、竹、ケナ
フ、パインアップル、リンター、バガス、及びエスパル
ト等の非木材パルプ等が挙げられる。本発明に係わる天
然繊維は単独でも、または2種以上を組合わせて用いて
も良く、またこれらに熱可塑性の繊維等を混合して用い
ても良い。
素及びその製造方法を詳細に説明する。本発明の酸化チ
タン担持紙は、少なくとも酸化チタンと天然繊維とで構
成されている。本発明に係わる天然繊維とは、赤松、
栂、椴等の針葉樹、及び樗、白樺、楓、ユーカリ等の広
葉樹を公知の化学的及び機械的に処理したパルプ等の木
材パルプや、亜麻、楮、ミツマタ、麻、藁、竹、ケナ
フ、パインアップル、リンター、バガス、及びエスパル
ト等の非木材パルプ等が挙げられる。本発明に係わる天
然繊維は単独でも、または2種以上を組合わせて用いて
も良く、またこれらに熱可塑性の繊維等を混合して用い
ても良い。
【0011】上記天然繊維を本発明に係わる支持体に加
工するに当たっては、所望により天然繊維スラリー中に
ロジン及びその変性物、植物蝋または合成樹脂のエマル
ション、アルキルケテンダイマー、及びアルケニル無水
コハク酸等の内添及び表面サイズ剤、澱粉及びその変性
物、グァーガム及びその変性物、デキストリン、カルボ
キシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリエ
チレンオキサイド、ポリエチレンイミン、ポリアクリル
アミド、ラテックス、尿素ホルマリン樹脂、及びメラミ
ンホルマリン樹脂等の紙力増強剤及び結着剤の他、部留
まり向上剤、消泡剤、染料、蛍光増白剤、酸化防止剤、
及びスライムコントロール剤等の各種添加剤を添加して
も抄造しても良い。
工するに当たっては、所望により天然繊維スラリー中に
ロジン及びその変性物、植物蝋または合成樹脂のエマル
ション、アルキルケテンダイマー、及びアルケニル無水
コハク酸等の内添及び表面サイズ剤、澱粉及びその変性
物、グァーガム及びその変性物、デキストリン、カルボ
キシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリエ
チレンオキサイド、ポリエチレンイミン、ポリアクリル
アミド、ラテックス、尿素ホルマリン樹脂、及びメラミ
ンホルマリン樹脂等の紙力増強剤及び結着剤の他、部留
まり向上剤、消泡剤、染料、蛍光増白剤、酸化防止剤、
及びスライムコントロール剤等の各種添加剤を添加して
も抄造しても良い。
【0012】本発明に係わる天然繊維により形成させる
支持体は、JIS P-8138で規定される不透明度が
60%以下のものである。天然繊維よりなる一般の上質
紙または被塗工用原紙の上記規定による不透明度は一般
に80%以上であって、そのままでは本発明に係わる支
持体として適用し得ない。これらの紙は、通常填量等を
混在させるなどして意識的に不透明性を向上させている
ことにもあるが、紙料を天然繊維だけで構成しても、通
常の叩解度では抄造後に透明化処理しない限り少なくと
も本発明の不透明度に到達し得ない。
支持体は、JIS P-8138で規定される不透明度が
60%以下のものである。天然繊維よりなる一般の上質
紙または被塗工用原紙の上記規定による不透明度は一般
に80%以上であって、そのままでは本発明に係わる支
持体として適用し得ない。これらの紙は、通常填量等を
混在させるなどして意識的に不透明性を向上させている
ことにもあるが、紙料を天然繊維だけで構成しても、通
常の叩解度では抄造後に透明化処理しない限り少なくと
も本発明の不透明度に到達し得ない。
【0013】そこで、本発明に係わる支持体を製造する
には、トレーシング紙等の透明紙の製造方法を流用す
る。従来透明紙を製造する方法としては、著しく高い叩
解度を有する紙料を抄造する方法、特開昭50−354
09号、特公昭51−46851号、同59−7839
号公報等に記載のパルプと熱皮膜性合成繊維とを混抄し
た後にこの合成繊維溶融温度より高温で熱カレンダー処
理する方法、特公昭40−12245号、同43−16
890号、及び同49−26084号公報等に記載の透
明化剤を含浸または塗布する方法、特公昭46−433
1号公報に記載の透明化剤を内包したマイクロカプセル
を内添抄紙する方法等がある。
には、トレーシング紙等の透明紙の製造方法を流用す
る。従来透明紙を製造する方法としては、著しく高い叩
解度を有する紙料を抄造する方法、特開昭50−354
09号、特公昭51−46851号、同59−7839
号公報等に記載のパルプと熱皮膜性合成繊維とを混抄し
た後にこの合成繊維溶融温度より高温で熱カレンダー処
理する方法、特公昭40−12245号、同43−16
890号、及び同49−26084号公報等に記載の透
明化剤を含浸または塗布する方法、特公昭46−433
1号公報に記載の透明化剤を内包したマイクロカプセル
を内添抄紙する方法等がある。
【0014】本発明に係わる支持体には、上記製造方法
及びこれらの複合を含め、所望の不透明度が得られる方
法であれば如何なる方法で製造しても良いが、特に本発
明に係わる天然繊維に酸化チタンを吸着させてから混抄
する場合は、酸化チタンの露出率低下の原因となる熱皮
膜形成材を併用せず、天然繊維の叩解を進めて透明化す
るのが好ましい。何れにせよ、本発明に係わる透明化剤
或はその前駆体非共存下での支持体抄造に於ける天然繊
維の好ましい叩解度は、ショッパーリーグラー(SR
´)で75゜SR以上であり、更には90゜SR以上で
ある。また、ろ水度(カナダ標準型)としては、50m
l以下が好ましい。
及びこれらの複合を含め、所望の不透明度が得られる方
法であれば如何なる方法で製造しても良いが、特に本発
明に係わる天然繊維に酸化チタンを吸着させてから混抄
する場合は、酸化チタンの露出率低下の原因となる熱皮
膜形成材を併用せず、天然繊維の叩解を進めて透明化す
るのが好ましい。何れにせよ、本発明に係わる透明化剤
或はその前駆体非共存下での支持体抄造に於ける天然繊
維の好ましい叩解度は、ショッパーリーグラー(SR
´)で75゜SR以上であり、更には90゜SR以上で
ある。また、ろ水度(カナダ標準型)としては、50m
l以下が好ましい。
【0015】本発明の酸化チタン担持紙のもう一方の構
成要素は酸化チタンである。本発明に係わる酸化チタン
としては、従来汎用の酸化チタンの他、含水酸化チタ
ン、水和酸化チタン、メタチタン酸、オルトチタン酸、
及び水酸化チタンと呼称されているチタン(水)酸化物
を全て包含する。これら酸化チタンは種々の方法で製造
される。即ち、硫酸チタニル、塩化チタン、及び有機チ
タン化合物等を必要に応じて核形成用種子の共存下に加
水分解する方法(加水分解法)、必要に応じて核形成用
種子を共存させながら、硫酸チタニル、塩化チタン、及
び有機チタン化合物等にアルカリ剤を添加して中和する
方法(中和法)、塩化チタン及び有機チタン化合物等を
気相酸化する方法(気相酸化法)、更に加水分解法及び
中和法で得られた酸化チタンを焼成する方法(焼成法)
等が挙げられる。本発明に係わる酸化チタンは、その表
面に水酸基を多く有するものが特に好ましい。
成要素は酸化チタンである。本発明に係わる酸化チタン
としては、従来汎用の酸化チタンの他、含水酸化チタ
ン、水和酸化チタン、メタチタン酸、オルトチタン酸、
及び水酸化チタンと呼称されているチタン(水)酸化物
を全て包含する。これら酸化チタンは種々の方法で製造
される。即ち、硫酸チタニル、塩化チタン、及び有機チ
タン化合物等を必要に応じて核形成用種子の共存下に加
水分解する方法(加水分解法)、必要に応じて核形成用
種子を共存させながら、硫酸チタニル、塩化チタン、及
び有機チタン化合物等にアルカリ剤を添加して中和する
方法(中和法)、塩化チタン及び有機チタン化合物等を
気相酸化する方法(気相酸化法)、更に加水分解法及び
中和法で得られた酸化チタンを焼成する方法(焼成法)
等が挙げられる。本発明に係わる酸化チタンは、その表
面に水酸基を多く有するものが特に好ましい。
【0016】本発明の目的である有害物質分解能を決定
する重要な因子の一つは酸化チタンにあり、その分解能
は酸化チタンが被分解物とより多く接触することで向上
し、従って酸化チタンの比表面積は大きい程良い。本発
明に係わる酸化チタンの比表面積は、BET表面積測定
器にて容易に測定できるが、実用的分解能に勘案すれ
ば、本発明に係わる酸化チタンの好ましい比表面積は4
0m2/g以上であり、更に好ましくは100m2/g以上
である。また、殆どの酸化チタンは多孔質性を有さず、
単純に小粒径をもって充てることができる。本発明に係
わる酸化チタンの好ましい粒径は60nm以下で、更に
好ましくは30nm以下である。
する重要な因子の一つは酸化チタンにあり、その分解能
は酸化チタンが被分解物とより多く接触することで向上
し、従って酸化チタンの比表面積は大きい程良い。本発
明に係わる酸化チタンの比表面積は、BET表面積測定
器にて容易に測定できるが、実用的分解能に勘案すれ
ば、本発明に係わる酸化チタンの好ましい比表面積は4
0m2/g以上であり、更に好ましくは100m2/g以上
である。また、殆どの酸化チタンは多孔質性を有さず、
単純に小粒径をもって充てることができる。本発明に係
わる酸化チタンの好ましい粒径は60nm以下で、更に
好ましくは30nm以下である。
【0017】本発明には、硫酸法酸化チタンの製造工程
に於て、硫酸チタニル溶液を熱加水分解して得られる含
水酸化チタンをアルカリ洗浄して硫酸分を除去した後、
塩酸や硝酸等の強酸で解膠した酸化チタンが最適であ
る。この含水酸化チタンは、一次粒子が数nm程度の大
きさのアナターゼ型の微結晶(ゾル)であり、これを中
和した後通常の焼成温度(900℃以上)より低温(4
00℃以下)で乾燥させると、200m2/g以上の比表
面積を有する酸化チタンが得られる。この含水酸化チタ
ンは、中和時に添加するのアルカリ種、pH上昇速度
(アルカリ種添加速度)、及び液温等によってもある程
度比表面積の制御は可能である。
に於て、硫酸チタニル溶液を熱加水分解して得られる含
水酸化チタンをアルカリ洗浄して硫酸分を除去した後、
塩酸や硝酸等の強酸で解膠した酸化チタンが最適であ
る。この含水酸化チタンは、一次粒子が数nm程度の大
きさのアナターゼ型の微結晶(ゾル)であり、これを中
和した後通常の焼成温度(900℃以上)より低温(4
00℃以下)で乾燥させると、200m2/g以上の比表
面積を有する酸化チタンが得られる。この含水酸化チタ
ンは、中和時に添加するのアルカリ種、pH上昇速度
(アルカリ種添加速度)、及び液温等によってもある程
度比表面積の制御は可能である。
【0018】その他の方法で製造される酸化チタンに関
しても、本発明の酸化チタン担持紙に適用するために
は、析出させる酸化チタンの比表面積を制御する必要が
あり、比表面積制御法としては加水分解、中和、酸化、
及び焼成等の粒子形成工程に於て本発明に用いるに好ま
しい様に調整する。また、上記中和前のゾルを本発明に
係わる天然繊維からなる支持体に含浸させた後、表面p
Hを上昇させると酸化チタンが天然繊維上で凝集する
が、この付着物を100℃前後で乾燥させると、粒径が
微細で200m2/g以上の比表面積を有する酸化チタン
が天然繊維に強く吸着して得られるため、特に好適であ
る。
しても、本発明の酸化チタン担持紙に適用するために
は、析出させる酸化チタンの比表面積を制御する必要が
あり、比表面積制御法としては加水分解、中和、酸化、
及び焼成等の粒子形成工程に於て本発明に用いるに好ま
しい様に調整する。また、上記中和前のゾルを本発明に
係わる天然繊維からなる支持体に含浸させた後、表面p
Hを上昇させると酸化チタンが天然繊維上で凝集する
が、この付着物を100℃前後で乾燥させると、粒径が
微細で200m2/g以上の比表面積を有する酸化チタン
が天然繊維に強く吸着して得られるため、特に好適であ
る。
【0019】上記で作製された酸化チタンの粒子成形工
程またはそれに続く工程に於て、所望により無機塩また
は少なくとも本発明に係わる酸化チタンより小粒径の無
機顔料(ゾル)により酸化チタンを表面処理しても良
い。本発明に用いられる表面処理剤としては、Al
2O3、ZrO2、Al2O3-TiO2、Al2O3-Si
O2、Al2O3-SiO2-TiO2、及びAl2O3-SiO
2-ZnO-TiO2等が挙げられる。これらの表面処理剤
及び表面処理時の液pHにより、酸化チタンの表面電荷
を正負広範囲に調整でき、本発明に係わる天然繊維への
吸着性等を向上させることができる。しかしながら、表
面処理により本発明に係わる酸化チタンの有害物分解能
が低下することがあるので、表面処理は過度に行なわな
い方が良い。
程またはそれに続く工程に於て、所望により無機塩また
は少なくとも本発明に係わる酸化チタンより小粒径の無
機顔料(ゾル)により酸化チタンを表面処理しても良
い。本発明に用いられる表面処理剤としては、Al
2O3、ZrO2、Al2O3-TiO2、Al2O3-Si
O2、Al2O3-SiO2-TiO2、及びAl2O3-SiO
2-ZnO-TiO2等が挙げられる。これらの表面処理剤
及び表面処理時の液pHにより、酸化チタンの表面電荷
を正負広範囲に調整でき、本発明に係わる天然繊維への
吸着性等を向上させることができる。しかしながら、表
面処理により本発明に係わる酸化チタンの有害物分解能
が低下することがあるので、表面処理は過度に行なわな
い方が良い。
【0020】本発明の酸化チタン担持紙に於ける天然繊
維支持体上へ酸化チタン層を設ける方法としては、マシ
ンカレンダー処理前に結着剤等共存または非共存下に酸
化チタンを含浸する方法、マシンカレンダー処理後一般
の塗抹紙製造工程と同様の方法で所望により少量の結着
剤と共に塗設する方法、抄造した天然繊維に結着剤を塗
設後乾燥させずに酸化チタンを粉体のまま吹付けるか分
散液として塗設する方法、及びシート化した天然繊維に
湿潤再粘着性を有する結着剤を塗設乾燥後、塗設した結
着剤表面だけ湿潤させ酸化チタンを供給するか、酸化チ
タン分散液を乾燥結着剤面に塗設する方法等が挙げられ
る。また、叩解後の天然繊維スラリー中に内添剤と酸化
チタンとを同時或は別々に添加して抄造しても良い。
維支持体上へ酸化チタン層を設ける方法としては、マシ
ンカレンダー処理前に結着剤等共存または非共存下に酸
化チタンを含浸する方法、マシンカレンダー処理後一般
の塗抹紙製造工程と同様の方法で所望により少量の結着
剤と共に塗設する方法、抄造した天然繊維に結着剤を塗
設後乾燥させずに酸化チタンを粉体のまま吹付けるか分
散液として塗設する方法、及びシート化した天然繊維に
湿潤再粘着性を有する結着剤を塗設乾燥後、塗設した結
着剤表面だけ湿潤させ酸化チタンを供給するか、酸化チ
タン分散液を乾燥結着剤面に塗設する方法等が挙げられ
る。また、叩解後の天然繊維スラリー中に内添剤と酸化
チタンとを同時或は別々に添加して抄造しても良い。
【0021】本発明に係わる酸化チタン担持紙は上記の
何れか1種の方法により作製されれば良いが、2種以上
を組合わせて作製しても良い。本発明に係わる酸化チタ
ン担持紙の作用機構を考慮し、天然繊維抄造後に酸化チ
タン含有組成物を塗設する方法が有利である。酸化チタ
ン層を塗設するに当たっては、酸化チタン接着性の透明
下引き層を設けてから塗設することが好ましい。また、
特に透明化剤等により透明化された支持体上に酸化チタ
ン層を設けるのであれば、透明化剤が一般に撥水性であ
ることからコロナ処理等により支持体表面を親水化した
後、酸化チタン接着に最小限の結着剤を併用して含浸ま
たは塗設することが好ましい。
何れか1種の方法により作製されれば良いが、2種以上
を組合わせて作製しても良い。本発明に係わる酸化チタ
ン担持紙の作用機構を考慮し、天然繊維抄造後に酸化チ
タン含有組成物を塗設する方法が有利である。酸化チタ
ン層を塗設するに当たっては、酸化チタン接着性の透明
下引き層を設けてから塗設することが好ましい。また、
特に透明化剤等により透明化された支持体上に酸化チタ
ン層を設けるのであれば、透明化剤が一般に撥水性であ
ることからコロナ処理等により支持体表面を親水化した
後、酸化チタン接着に最小限の結着剤を併用して含浸ま
たは塗設することが好ましい。
【0022】また、本発明に係わる酸化チタン担持紙の
一方の面を更に支持体または目的装置等に接合させた
り、一方の面だけに目的分解物を含む気体を供給したり
する使用形態に於ては、天然繊維抄造後酸化チタン塗設
法等により、天然繊維基体の何れか一方の面に酸化チタ
ンを遍在させても良い。また、天然繊維基体に酸化チタ
ンを塗設した酸化チタン担持紙は、コロナ処理、グロー
放電処理、火焔処理、プラズマ処理、電子線照射処理、
紫外線照射処理、及びオゾン処理等の表面処理により、
光触媒酸化チタン上の結着剤等をエッチングして光触媒
酸化チタンが直接気体と接触する表面露出率を向上させ
ても良い。
一方の面を更に支持体または目的装置等に接合させた
り、一方の面だけに目的分解物を含む気体を供給したり
する使用形態に於ては、天然繊維抄造後酸化チタン塗設
法等により、天然繊維基体の何れか一方の面に酸化チタ
ンを遍在させても良い。また、天然繊維基体に酸化チタ
ンを塗設した酸化チタン担持紙は、コロナ処理、グロー
放電処理、火焔処理、プラズマ処理、電子線照射処理、
紫外線照射処理、及びオゾン処理等の表面処理により、
光触媒酸化チタン上の結着剤等をエッチングして光触媒
酸化チタンが直接気体と接触する表面露出率を向上させ
ても良い。
【0023】
【実施例】以下、実施例により更に本発明を詳細に説明
するが、本発明はその主旨を越えない限り、これらに限
定されるものではない。
するが、本発明はその主旨を越えない限り、これらに限
定されるものではない。
【0024】実施例1 LBKP(ショッパーリーグラー30゜SR)及びNB
KP(ショッパーリーグラー25゜SR)を別叩解した
後に固形分換算で6:4に混合した1重量%パルプスラ
リー100重量部に、カチオン性アクリルエマルション
(ライオン(株)製;LCN-650、固形分40重量
%)0.6重量部添加し、坪量70g/m2で抄造した。
次いで、加湿装置によって紙中の水分を25%に調湿
後、スーパーカレンダーのチルドロールの表面温度を8
5℃に保持しながら、線圧150kg/cmにて通紙し
て天然繊維支持体Aを得た。この支持体AのJIS P-
8138に規定される不透明度をハンターリフレクトメ
ーターを用いて測定したところ、44%であった。
KP(ショッパーリーグラー25゜SR)を別叩解した
後に固形分換算で6:4に混合した1重量%パルプスラ
リー100重量部に、カチオン性アクリルエマルション
(ライオン(株)製;LCN-650、固形分40重量
%)0.6重量部添加し、坪量70g/m2で抄造した。
次いで、加湿装置によって紙中の水分を25%に調湿
後、スーパーカレンダーのチルドロールの表面温度を8
5℃に保持しながら、線圧150kg/cmにて通紙し
て天然繊維支持体Aを得た。この支持体AのJIS P-
8138に規定される不透明度をハンターリフレクトメ
ーターを用いて測定したところ、44%であった。
【0025】この天然繊維支持体Aの両面にコロナ放電
(負)処理を施した後に、浸漬型含浸処理装置を用いて
含水酸化チタン(テイカ製;チタニアゾル、酸化チタン
分30重量%)分散液を40g/m2含浸させ、含浸後直
ちに炭酸ナトリウム水溶液に浸漬して含水酸化チタン含
浸紙Aの表面を中和する様にして処理した後、フェロタ
イプを用いて乾燥させ、更に減圧乾燥器を用いて減圧下
60℃で1時間乾燥させて酸化チタン担持紙Aを得た。
(負)処理を施した後に、浸漬型含浸処理装置を用いて
含水酸化チタン(テイカ製;チタニアゾル、酸化チタン
分30重量%)分散液を40g/m2含浸させ、含浸後直
ちに炭酸ナトリウム水溶液に浸漬して含水酸化チタン含
浸紙Aの表面を中和する様にして処理した後、フェロタ
イプを用いて乾燥させ、更に減圧乾燥器を用いて減圧下
60℃で1時間乾燥させて酸化チタン担持紙Aを得た。
【0026】比較例1 実施例1で調製した紙料中、パルプスラリーに対するカ
チオン性アクリルエマルションの混合量を半量にした他
は、実施例1と同様に坪量70g/m2で抄造した。加湿
装置によって紙中の水分を18%に調湿後、実施例1と
同様にスーパーカレンダー掛けして天然繊維支持体Bを
得た。この支持体Bの不透明度を実施例1と同様に測定
したところ、67%であった。
チオン性アクリルエマルションの混合量を半量にした他
は、実施例1と同様に坪量70g/m2で抄造した。加湿
装置によって紙中の水分を18%に調湿後、実施例1と
同様にスーパーカレンダー掛けして天然繊維支持体Bを
得た。この支持体Bの不透明度を実施例1と同様に測定
したところ、67%であった。
【0027】実施例1と同様にこの支持体Bの両面にコ
ロナ放電処理を施した後に、実施例1で用いた浸漬型含
浸処理装置により、実施例1で用いた含水酸化チタン分
散液でこの支持体Bを処理し、更に実施例1と同様に中
和、フェロタイプ乾燥、及び減圧乾燥処理して酸化チタ
ン担持紙Bを得た。
ロナ放電処理を施した後に、実施例1で用いた浸漬型含
浸処理装置により、実施例1で用いた含水酸化チタン分
散液でこの支持体Bを処理し、更に実施例1と同様に中
和、フェロタイプ乾燥、及び減圧乾燥処理して酸化チタ
ン担持紙Bを得た。
【0028】比較例2 下記表1記載の配合に従って完全紙料を調製し、常法に
より坪量70g/m2の天然繊維支持体Cを抄造した。こ
の支持体Cの不透明度を実施例1と同様に測定したとこ
ろ、87%であった。実施例1と同様の処理工程に従っ
て、この支持体Cに実施例1で用いた含水酸化チタン分
散液を液分で40g/m2含浸させ、更に実施例1と同様
に中和、フェロタイプ乾燥、及び減圧乾燥処理して酸化
チタン担持紙Cを得た。
より坪量70g/m2の天然繊維支持体Cを抄造した。こ
の支持体Cの不透明度を実施例1と同様に測定したとこ
ろ、87%であった。実施例1と同様の処理工程に従っ
て、この支持体Cに実施例1で用いた含水酸化チタン分
散液を液分で40g/m2含浸させ、更に実施例1と同様
に中和、フェロタイプ乾燥、及び減圧乾燥処理して酸化
チタン担持紙Cを得た。
【0029】
【表1】
【0030】実施例2 JIS P-8121で規定されるショッパーリーグラー
(SR´)で95゜SR(20℃)まで粘状叩解したN
BKPスラリーに、甘藷澱粉を糊化させないまま紙匹に
対し20重量%含有させて坪量70g/m2で抄造し、湿
紙匹の状態で20重量%の塩酸グアニジン水溶液を紙匹
に対し固形分で5重量%含有させて乾燥し、天然繊維支
持体Dを得た。この支持体Dの不透明度を実施例1と同
様に測定したところ、36%であった。
(SR´)で95゜SR(20℃)まで粘状叩解したN
BKPスラリーに、甘藷澱粉を糊化させないまま紙匹に
対し20重量%含有させて坪量70g/m2で抄造し、湿
紙匹の状態で20重量%の塩酸グアニジン水溶液を紙匹
に対し固形分で5重量%含有させて乾燥し、天然繊維支
持体Dを得た。この支持体Dの不透明度を実施例1と同
様に測定したところ、36%であった。
【0031】実施例1と同様にこの支持体Dの両面にコ
ロナ放電処理を施した後に、実施例1で用いた浸漬型含
浸処理装置により、実施例1で用いた含水酸化チタン分
散液でこの支持体Dを処理し、更に実施例1と同様に中
和、フェロタイプ乾燥、及び減圧乾燥処理して酸化チタ
ン担持紙Dを得た。
ロナ放電処理を施した後に、実施例1で用いた浸漬型含
浸処理装置により、実施例1で用いた含水酸化チタン分
散液でこの支持体Dを処理し、更に実施例1と同様に中
和、フェロタイプ乾燥、及び減圧乾燥処理して酸化チタ
ン担持紙Dを得た。
【0032】実施例3 通常の硫酸法酸化チタンの製造工程に於て得られる硫酸
チタニルを熱加水分解し、含水酸化チタンを得た。この
含水酸化チタンを水酸化ナトリウム水溶液で洗浄した
後、塩酸で解膠して僅かに乳濁した透明分散液を得た。
この分散液の酸化チタン分を測定したところ、38重量
%であった。
チタニルを熱加水分解し、含水酸化チタンを得た。この
含水酸化チタンを水酸化ナトリウム水溶液で洗浄した
後、塩酸で解膠して僅かに乳濁した透明分散液を得た。
この分散液の酸化チタン分を測定したところ、38重量
%であった。
【0033】JIS P-8121で規定されるショッパ
ーリーグラー(SR´)で90゜SR(20℃)まで粘
状叩解したNBKPスラリーにこの分散液を酸化チタン
固形分で2重量%攪拌しながら添加し、添加後直ちに炭
酸水素ナトリウム飽和水溶液で酸化チタン分散液添加前
のパルプスラリーのpH付近まで中和して、酸化チタン
をパルプに定着させた。このパルプスラリーを用いて、
坪量60g/m2の酸化チタン含有支持体Eを抄造した。
この支持体Eの不透明度を実施例1と同様に測定したと
ころ、29%であった。
ーリーグラー(SR´)で90゜SR(20℃)まで粘
状叩解したNBKPスラリーにこの分散液を酸化チタン
固形分で2重量%攪拌しながら添加し、添加後直ちに炭
酸水素ナトリウム飽和水溶液で酸化チタン分散液添加前
のパルプスラリーのpH付近まで中和して、酸化チタン
をパルプに定着させた。このパルプスラリーを用いて、
坪量60g/m2の酸化チタン含有支持体Eを抄造した。
この支持体Eの不透明度を実施例1と同様に測定したと
ころ、29%であった。
【0034】次に、キトサン(共和油脂(株)製;フロー
ナック-C)を0.5重量%塩酸水溶液に2重量部添加
し、攪拌しながらキトサンがほぼ溶解した時点で液温を
40℃に上昇させ、1時間加温した後に325メッシュ
のステンレス網で濾した。濾液が室温程度になるのを待
って、上記分散液75重量部にこの濾液25重量部を攪
拌しながら添加し、酸化チタン層形成用塗液とした。
ナック-C)を0.5重量%塩酸水溶液に2重量部添加
し、攪拌しながらキトサンがほぼ溶解した時点で液温を
40℃に上昇させ、1時間加温した後に325メッシュ
のステンレス網で濾した。濾液が室温程度になるのを待
って、上記分散液75重量部にこの濾液25重量部を攪
拌しながら添加し、酸化チタン層形成用塗液とした。
【0035】酸化チタン含有支持体Eにこの酸化チタン
層形成用塗液を21g/m2塗設し、冷風で塗設面を軽く
乾燥させた後、浸漬型含浸処理装置を用いて炭酸水素ア
ンモニウム水溶液に浸漬して塗設側表面を中和する様に
して処理し、実施例1と同様にフェロタイプを用いて乾
燥させ、更に減圧乾燥器を用いて減圧下60℃で1時間
乾燥させて酸化チタン担持紙Eを得た。
層形成用塗液を21g/m2塗設し、冷風で塗設面を軽く
乾燥させた後、浸漬型含浸処理装置を用いて炭酸水素ア
ンモニウム水溶液に浸漬して塗設側表面を中和する様に
して処理し、実施例1と同様にフェロタイプを用いて乾
燥させ、更に減圧乾燥器を用いて減圧下60℃で1時間
乾燥させて酸化チタン担持紙Eを得た。
【0036】比較例3 比較例2で抄造した原紙配合に於て、クレーに換えて同
量の市販ルチル型酸化チタン(堺化学製;Titon
R-3L)を使用した他は、比較例2と同様にして坪量
60g/m2の酸化チタン含有支持体Fを抄造した。この
支持体Fの不透明度を実施例1と同様に測定したとこ
ろ、89%であった。この酸化チタン含有支持体Eに、
実施例2で調製した酸化チタン層形成用塗液を21g/
m2塗設し、更に実施例3と同様に中和、フェロタイプ
乾燥、及び減圧乾燥処理して酸化チタン担持紙Fを得
た。
量の市販ルチル型酸化チタン(堺化学製;Titon
R-3L)を使用した他は、比較例2と同様にして坪量
60g/m2の酸化チタン含有支持体Fを抄造した。この
支持体Fの不透明度を実施例1と同様に測定したとこ
ろ、89%であった。この酸化チタン含有支持体Eに、
実施例2で調製した酸化チタン層形成用塗液を21g/
m2塗設し、更に実施例3と同様に中和、フェロタイプ
乾燥、及び減圧乾燥処理して酸化チタン担持紙Fを得
た。
【0037】実施例4 実施例2で用いた含水酸化チタンに換えて下記表2記載
の酸化チタンを用いた他は、実施例2で抄造した天然繊
維支持体Dを用い、実施例2と全く同様にして酸化チタ
ン担持紙G〜Iを作製した。
の酸化チタンを用いた他は、実施例2で抄造した天然繊
維支持体Dを用い、実施例2と全く同様にして酸化チタ
ン担持紙G〜Iを作製した。
【0038】
【表2】
【0039】上記実施例1〜4及び比較例1〜3で作製
した酸化チタン担持紙A〜Iをそれぞれ11cm×11
cmに裁断した。これらを酸化チタン塗設面(酸化チタ
ン担持紙A〜Dは何れか一方の面)を上向きにして15
cm四方の大きさの石英ガラス板の中央部にそれぞれ載
置し、担持紙の端5mm四方を粘着テープで止め、更に
それぞれ内法が20cm×20cm×20cmの密閉可
能であって内部が艶消し黒に仕上げられた容器の中央部
にガラス面を上向きにして容器の床から10cmの位置
に釣下げた。この密閉容器に悪臭の代表的化合物である
エタナールをそれぞれ300ppm注入し、6Wのブラ
ックランプを用いてガラス面側から一定時間照射し、そ
れぞれの容器の残存エタナール濃度を測定した。残存エ
タナール濃度の結果と併せて上記結果を表3に示す。
した酸化チタン担持紙A〜Iをそれぞれ11cm×11
cmに裁断した。これらを酸化チタン塗設面(酸化チタ
ン担持紙A〜Dは何れか一方の面)を上向きにして15
cm四方の大きさの石英ガラス板の中央部にそれぞれ載
置し、担持紙の端5mm四方を粘着テープで止め、更に
それぞれ内法が20cm×20cm×20cmの密閉可
能であって内部が艶消し黒に仕上げられた容器の中央部
にガラス面を上向きにして容器の床から10cmの位置
に釣下げた。この密閉容器に悪臭の代表的化合物である
エタナールをそれぞれ300ppm注入し、6Wのブラ
ックランプを用いてガラス面側から一定時間照射し、そ
れぞれの容器の残存エタナール濃度を測定した。残存エ
タナール濃度の結果と併せて上記結果を表3に示す。
【0040】
【表3】
【0041】同様の実験を比較例2で作製した酸化チタ
ンを担持していない天然繊維支持体Cを用いて行なった
ところ、残存エタナール量は250ppmであった。こ
のこと及び表3から明かな様に、酸化チタンを担持した
支持体のJIS P-8138に規定される不透明度が少
なくとも80%以上(担持紙C及びF;本発明外)であ
ってもエタナールは減少するものの、酸化チタンを担持
していない天然繊維支持体に於ても同程度までエタナー
ルが減少しており、支持体が光不透過性であって結果と
して担持した酸化チタンに光が到達しなければ、当然の
ことながら殆どエタナール分解に効果なく、受光面と有
害物接触面が異なる様な使用条件では、好ましい有害物
除去材とは云い難い。
ンを担持していない天然繊維支持体Cを用いて行なった
ところ、残存エタナール量は250ppmであった。こ
のこと及び表3から明かな様に、酸化チタンを担持した
支持体のJIS P-8138に規定される不透明度が少
なくとも80%以上(担持紙C及びF;本発明外)であ
ってもエタナールは減少するものの、酸化チタンを担持
していない天然繊維支持体に於ても同程度までエタナー
ルが減少しており、支持体が光不透過性であって結果と
して担持した酸化チタンに光が到達しなければ、当然の
ことながら殆どエタナール分解に効果なく、受光面と有
害物接触面が異なる様な使用条件では、好ましい有害物
除去材とは云い難い。
【0042】また、傾向的には酸化チタン担持紙に於け
る支持体の不透明度が低下、即ち光透過性が向上するに
従って、エタナール分解能が向上している。従って、活
性線が酸化チタンに直接到達しなくても、照射効率は低
下するにせよ天然繊維からなる支持体を透過して酸化チ
タンに活性線が到達すれば、その量に応ずる様にエタナ
ールの分解が促進され、少なくとも支持体の不透明度が
低ければ、受光面と有害物接触面が異なる様な使用条件
に於ても有用な有害物除去材と云える。
る支持体の不透明度が低下、即ち光透過性が向上するに
従って、エタナール分解能が向上している。従って、活
性線が酸化チタンに直接到達しなくても、照射効率は低
下するにせよ天然繊維からなる支持体を透過して酸化チ
タンに活性線が到達すれば、その量に応ずる様にエタナ
ールの分解が促進され、少なくとも支持体の不透明度が
低ければ、受光面と有害物接触面が異なる様な使用条件
に於ても有用な有害物除去材と云える。
【0043】一方、酸化チタン担持紙D及びG〜Iに於
ける残存エタナール量から明らかな様に、用いた支持体
が同一(即ち、支持体の不透明度が同一)であっても、
担持した酸化チタンの比表面積が大きくなる程有害物除
去能が向上している。比表面積が大きくなるに連れて粒
子径も小さくなるから、酸化チタン含有層自体の光透過
性も向上することもあり、特に担持した酸化チタンの比
表面積が100m2/g以上であれば、含水酸化チタンか
ら調製した酸化チタンに迫る分解能を有する優れた結果
が得られた。
ける残存エタナール量から明らかな様に、用いた支持体
が同一(即ち、支持体の不透明度が同一)であっても、
担持した酸化チタンの比表面積が大きくなる程有害物除
去能が向上している。比表面積が大きくなるに連れて粒
子径も小さくなるから、酸化チタン含有層自体の光透過
性も向上することもあり、特に担持した酸化チタンの比
表面積が100m2/g以上であれば、含水酸化チタンか
ら調製した酸化チタンに迫る分解能を有する優れた結果
が得られた。
【0044】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の酸化チタン
担持紙に光を照射することによって、悪臭等の空気中の
有害物質を低濃度化することができる。この様な酸化チ
タン担持紙は、個人で適度な大きさに切断し、有害物質
を除去したい場所に置き、光を照射するだけで容易に有
害物質を除去することができるため、有害物質の量や設
置場所に応じて手軽に、特に低濃度の有害物質の除去に
効率よく使用できる。
担持紙に光を照射することによって、悪臭等の空気中の
有害物質を低濃度化することができる。この様な酸化チ
タン担持紙は、個人で適度な大きさに切断し、有害物質
を除去したい場所に置き、光を照射するだけで容易に有
害物質を除去することができるため、有害物質の量や設
置場所に応じて手軽に、特に低濃度の有害物質の除去に
効率よく使用できる。
【0045】殊に、本発明の酸化チタン担持紙は透明度
が高く、受光面と有害物接触面が異なる様な使用条件に
於ても優れた有害物除去性を示すため、例えば家庭に於
て電気スタンドの傘に用いたり窓ガラス付近に釣下げま
たは張付けて用いても、光源と反対側に漂う有害物質を
除去することができる。そのため、本発明の酸化チタン
担持紙は、一般家庭内は勿論、病院内や自動車、列車等
の車内のブラインド等に張付けて使用できる。
が高く、受光面と有害物接触面が異なる様な使用条件に
於ても優れた有害物除去性を示すため、例えば家庭に於
て電気スタンドの傘に用いたり窓ガラス付近に釣下げま
たは張付けて用いても、光源と反対側に漂う有害物質を
除去することができる。そのため、本発明の酸化チタン
担持紙は、一般家庭内は勿論、病院内や自動車、列車等
の車内のブラインド等に張付けて使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 21/22 21/36 D21H 5/22 C D (72)発明者 相澤 泰洋 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号三菱 製紙株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 天然繊維からなる支持体の少なくとも一
方の面に酸化チタン層を設けてなる酸化チタン担持紙に
於て、該支持体のJIS P-8138で規定される不透
明度が50%以下であることを特徴とする酸化チタン担
持紙。 - 【請求項2】 酸化チタンの比表面積が100m2/g以
上である請求項1記載の酸化チタン担持紙。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6254032A JPH08120594A (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 酸化チタン担持紙 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6254032A JPH08120594A (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 酸化チタン担持紙 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08120594A true JPH08120594A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=17259297
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6254032A Pending JPH08120594A (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 酸化チタン担持紙 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08120594A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09313887A (ja) * | 1996-05-28 | 1997-12-09 | Agency Of Ind Science & Technol | 光触媒シート |
-
1994
- 1994-10-20 JP JP6254032A patent/JPH08120594A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09313887A (ja) * | 1996-05-28 | 1997-12-09 | Agency Of Ind Science & Technol | 光触媒シート |
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