JPH0812196A - フィルムの巻き取り方法 - Google Patents

フィルムの巻き取り方法

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JPH0812196A JP15093494A JP15093494A JPH0812196A JP H0812196 A JPH0812196 A JP H0812196A JP 15093494 A JP15093494 A JP 15093494A JP 15093494 A JP15093494 A JP 15093494A JP H0812196 A JPH0812196 A JP H0812196A
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庄治 山村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】安価な円筒状紙管を巻芯に用い、かつ従来の円
筒状紙管を用いたフィルムの巻き取り方法に見られるよ
うなフィルムロール表層ならびに巻芯部分の「しわ」、
ツブ状隆起欠点の発生を防止し、かつビデオテープ用ポ
リエステルフィルムのようにより平滑なフィルムの巻き
取りも良好なフィルムの巻き取り方法を提供することを
目的とする。 【構成】偏平圧縮強度M(kg/100mm幅)と紙管
厚みA(mm)との比M/Aが14以上で、かつ単位重
量(g)当たりの偏平圧縮強度率Nが0.4以上の円筒
状紙管を用いフィルムを巻き取ることを特徴とするフィ
ルムの巻き取り方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表面が平滑なフィルムを
円筒状紙管に巻き取る方法に関するものであり、特に
は、オーディオテープ用、ビデオテープ用に好適な磁気
記録媒体用ポリエステルフィルムを巻き取る方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりフィルムを巻き取る際には巻芯
として円筒状紙管、硬質塩化ビニル製円筒管が用いられ
ているが、フィルム製造工程における高速化ならびにフ
ィルムロールの広幅化、長尺化に伴い巻芯の変形が問題
となったり、フィルムロールの輸送時における段ズレ等
を防止するためにフィルムの巻取張力を高くし硬巻き化
することに伴い巻芯表面に付着した異物に起因するフィ
ルムロール外側面あるいは巻芯部分におけるツブ状の隆
起欠点の発生や「しわ」等が問題となっている。
【0003】これらの問題点を解決するために特開昭6
1−162448号公報では表面粗さを特定の範囲とし
たプラスチック製巻芯を用いフィルムを巻き取る方法が
考案されているが、プラスチック製巻芯による重量増加
に伴う輸送費の増加や高価なプラスチック製巻芯の使用
に伴うフィルムロールのコスト増加、さらには不良のプ
ラスチック製巻芯の廃棄に伴う問題等がクローズアップ
されており、すべてを満足させることは難しいというの
が実情である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題点
を解決し、より安価な円筒状紙管を巻芯に用い、かつ従
来の円筒状紙管を用いたフィルムの巻き取り方法に見ら
れるようなフィルムロール表層ならび巻芯部分の「し
わ」やツブ状隆起欠点の発生を防止し、かつビデオテー
プ用ポリエステルフィルムのようにより平滑なフィルム
の巻き取りも良好なフィルムの巻き取り方法を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記本発明の目的は、偏
平圧縮強度M(kg/100mm幅)と紙管厚みA(m
m)との比M/Aが14以上で、かつ単位重量(g)当
たりの偏平圧縮強度率Nが0.4以上の円筒状紙管を用
いフィルムを巻き取ることによって達成される。
【0006】ここで、円筒状紙管とは硬質紙管原紙(A
級)を巻回し円筒状に加工した後所望の長さに切断した
もので表面を研磨仕上げあるいはウレタン樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂等で吹付け塗装後研
磨仕上げしたものが用いられるが本発明の目的のために
は表面の研磨仕上後、さらにバフ仕上げされたものが好
ましい。
【0007】また、紙管原紙の巻回・成形方法は特に限
定されないが、該原紙を所望の大きさに切断後、樹脂等
を含侵させ数回平巻きにし、熱プレス等の方法により表
面を硬化させる方法や、断面を台形状、平行四辺形状に
加工した帯状の紙管原紙に樹脂等を含侵させた後、切断
加工面を重ね合わせながら螺旋状(スパイラル状)に巻
き上げ、熱プレス等の方法により表面を硬化させる方法
等が用いられるが、本発明の目的のためには、紙管原紙
を断面が、台形状または平行四辺形状となるように帯状
に加工したものにシームレス加工を施し、これを螺旋状
に巻き上げ円筒管としたものに、さらに樹脂を含侵させ
た紙管原紙を平巻きしたものを焼きつけ加工し表面研磨
仕上げの後、高圧プレス加工を施した後所望の長さに切
断する方法が好ましく用いられる。
【0008】本発明におけるフィルムとは、ポリエステ
ル、ポリプロピレン等の合成樹脂をシート状に加工した
ものや該シートをさらに一軸あるいは二軸に延伸したも
のが用いられるが、本発明の目的のためには、二軸延伸
ポリエステルフィルムが好ましい。
【0009】ここで上記において適用されるポリエステ
ルは芳香族ジカルボン酸あるいはそのアルキルエステル
等の2官能性成分とグリコール成分との重縮合反応によ
って製造されるものであり、特にポリエチレンテレフタ
レートを主成分とするものが好ましい。
【0010】かかるポリエステルは、前記ポリエステル
フィルムの基本特性を阻害しない程度であれば少量の第
3成分を共重合させたものでもよく、また、これらのポ
リエステルを混合したものであってもよい。該共重合成
分の例としては2,6−ナフタレンジカルボン酸、イソ
フタル酸等のジカルボン酸成分、p−オキシエトキシ安
息香酸等のオキシカルボン酸成分、およびテトラメチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグ
リコール、ポリオキシアルキレングリコール、p−キシ
リレングリコール、1、4−シクロヘキサンジメタノー
ル、ポリエチレングリコール、5−ナトリウムスルホレ
ゾルジン等のジオール成分が挙げられる。特にこのなか
でポリエチレングリコール等のジオール成分を共重合し
たコポリエステルがフィルムの磁気バインダーとの接着
性を向上させたり、静電気等による帯電性を低く保つた
めに好ましい。また、フィルムに滑り性を付与するため
にポリエステル中に不活性粒子を含有させてもよい。か
かる不活性粒子としては炭酸カルシウム粒子、シリカ粒
子、酸化チタン粒子、カオリン粒子、タルク粒子などが
挙げられる。
【0011】また、前記ポリエステルフィルムの二軸延
伸方法は常法が用いられるが本発明の目的のためには逐
次二軸延伸されたものが好ましい。
【0012】本発明における円筒状紙管の偏平圧縮強度
M(kg/100mm幅)と紙管厚みA(mm)との比
M/Aが14以上、好ましくは20以上で、かつ単位重
量(g)当たりの偏平圧縮強度率Nが0.4以上、好ま
しくは0.5以上、さらに好ましくは0.6以上である
ことが必要である。該偏平圧縮強度M(kg/100m
m幅)と紙管厚みA(mm)との比M/Aまたは単位重
量(g)当たりの偏平圧縮強度率Nが上記範囲未満であ
ると巻き上げ後のフィルムロール、特には、ビデオテー
プ用二軸延伸ポリエステルフィルムの巻き上げ後のフィ
ルムロールの表層に「しわ」が入ったり、フィルムロー
ルの巻芯部分においてツブ状の隆起欠点が極めて発生し
易くなる。
【0013】ここで、偏平圧縮強度Mとは、該円筒状紙
管の中央部で100mm幅に切断したものをオートグラ
フにて該円筒状紙管の円周上側から負荷速度30mm/
分で圧縮した際の負荷強度と変形量の関係をグラフ化し
た時に得られる直線あるいは曲線の一次変曲点における
負荷荷重(kg)で表わされるものである。
【0014】また、偏平圧縮強度率Nは、上記偏平圧縮
強度Mを1000で割った値を100mm幅に切断した
円筒状紙管の重量(g)で割ったものである。
【0015】本発明においては、上記円筒状紙管の含水
率が8%以下、さらには7%以下であることが好まし
い。該含水率が上記範囲内であると本発明で得られたフ
ィルムロールを長時間放置あるいは使用前にエージング
処理を施してもフィルムロールの巻芯部分での「しわ」
が発生し難い。
【0016】ここで、該紙管の含水率はKett紙水分
径計にて該紙管の内側3箇所を測定した時の平均値で表
わされるものである。
【0017】本発明において、フィルム巻取機の形状、
方式はとくに限定されないが本発明の効果をより明確と
するためには、巻き取り中のフィルムロールにゴムロー
ル等のタッチロールで押圧力を付与しながら巻取ドラム
を駆動させるサーフェス・センターワイド方式が好まし
い。
【0018】
【実施例】本発明を実施例に基づいてさらに説明する。 実施例1 添加剤として平均粒径0.9μmの炭酸カルシウム粒子
を0.25重量%含有するポリエチレンテレフタレート
原料を準備し、180℃で3時間減圧(3Torr)乾燥し
た。次いで、該原料を溶融押出し後、静電印加キャスト
法にてキャスティング・ドラムに巻き付け冷却固化し未
延伸シートを作製した。この未延伸シートを常法により
二軸延伸することにより幅3m、厚さ14μmの二軸延
伸ポリエステルフィルム原反を得た。このフィルム原反
をサーフェス・センターワイド方式のスリッターによ
り、巻取速度300m/分で巻き上げ、幅800mm、
全長8000mのフイルムロールを得た。
【0019】この際、フィルムの巻取張力12.0kg
/m、タッチロールの押圧力を35kg/mとした。ま
た、巻芯としては、偏平圧縮強度M(kg/100mm
幅)330kg/100mm幅、紙管厚みAが12.2
5mm、M/Aが26.9、100mm幅当たりの重量
が520g、紙管1g当たりの偏平圧縮強度率Nが0.
64、含水率6.0%、外径175mm、幅820mm
の円筒状紙管を用いた。
【0020】このフィルムロールを温度40℃、湿度7
0%RHの雰囲気下で5日間放置したがフィルムロール
表面ならびにフィルムを切開した時のフィルムロール内
層側ともに「しわ」、ツブ状隆起欠点の発生は見られな
かった。
【0021】実施例2 巻芯として、偏平圧縮強度M(kg/100mm幅)1
95kg/100mm幅、紙管厚みAが8.0mm、M
/Aが24.4、100mm幅当たりの重量が320
g、紙管1g当たりの偏平圧縮強度率Nが0.61、含
水率6.0%、外径175mm、幅820mmの円筒状
紙管を用い、フィルムの巻取張力を13.5kg/m、
フィルム長さ12000mとする以外は実施例1と同様
の方法にてフィルムロールを得た。
【0022】このフィルムロールを実施例1と同様に温
度40℃、湿度70%RHの雰囲気下で5日間放置した
がフィルムロール表面に「しわ」の発生は見られなかっ
た。また、フィルムを切開した時のフィルムロール内層
の円筒状紙管の極表層部分に僅かにツブ状隆起欠点の発
生が見られたが実用上問題なく良好なレベルであった。
【0023】比較例1 巻芯として、偏平圧縮強度M(kg/100mm幅)1
65kg/100mm幅、紙管厚みAが12.25m
m、M/Aが13.5、100mm幅当たりの重量が4
50g、紙管1g当たりの偏平圧縮強度率Nが0.3
7、含水率6.5%、外径175mm、幅820mmの
円筒状紙管を用いる以外は実施例1と同様の方法にてフ
ィルムロールを得た。
【0024】このフィルムロールを実施例1と同様に温
度40℃、湿度70%RHの雰囲気下で5日間放置した
ところフィルムロール表面に「しわ」の発生が見られ、
また、フィルムを切開した時、フィルムロールの巻芯部
分近傍の表面に多数のツブ状隆起欠点が発生していた。
【0025】比較例2 巻芯として、偏平圧縮強度M(kg/100mm幅)1
05kg/100mm幅、紙管厚みAが7.9mm、M
/Aが13.3、100mm幅当たりの重量が255
g、紙管1g当たりの偏平圧縮強度率Nが0.41、含
水率8.7%、外径175mm、幅820mmの円筒状
紙管を用いる以外は実施例2と同様の方法にてフィルム
ロールを得た。
【0026】このフィルムロールを常温、湿度65%R
Hの雰囲気下で4時間放置したところフィルムロール表
面に多数の「しわ」の発生が見られ、また、実施例1と
同様に温度40℃、湿度70%RHの雰囲気下で5日間
放置後フィルムを切開したところ、フィルムロールの表
面層から円筒状紙管表層近傍の内層部分すべて渡って
「しわ」が発生し、かつ該フィルムロール切開したとこ
ろ巻芯部分に「しわ」ならびに多数のツブ状欠点の発生
が見られた。
【0027】比較例3 巻芯として、偏平圧縮強度M(kg/100mm幅)1
75kg/100mm幅、紙管厚みAが12.25m
m、M/Aが14.3、100mm幅当たりの重量が4
60g、紙管1g当たりの偏平圧縮強度率Nが0.3
8、含水率9.7%、外径175mm、幅820mmの
円筒状紙管を用いる以外は実施例1と同様の方法にてフ
ィルムロールを得た。
【0028】このフィルムロールを常温、湿度65%R
Hの雰囲気下で4時間放置したところフィルムロール表
面に僅かに「しわ」の発生が見られた。また該フィルム
ロールを切開したところ、巻芯部分に多数の「しわ」の
発生が見られた。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のフィルム
巻き取り方法は、安価な円筒状紙管を巻芯に用いること
でフィルムロールのトータルコストを安価にて供給する
ことができ、加えてオーディオ用、ビデオテープ用ポリ
エステルフィルムのようにより平滑なフィルムの巻き取
りに対しても「しわ」等の欠点の発生のない良好なフィ
ルムロールを提供することが可能である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏平圧縮強度M(kg/100mm幅)
    と紙管厚みA(mm)との比M/Aが14以上で、かつ
    単位重量(g)当たりの偏平圧縮強度率Nが0.4以上
    の円筒状紙管を用いフィルムを巻き取ることを特徴とす
    るフィルムの巻き取り方法。
  2. 【請求項2】 円筒状紙管の含水率が8.0%以下であ
    ることを特徴する請求項1記載のフィルムの巻き取り方
    法。
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