JPH08122191A - 内燃機関の大気圧推定装置 - Google Patents

内燃機関の大気圧推定装置

Info

Publication number
JPH08122191A
JPH08122191A JP26028894A JP26028894A JPH08122191A JP H08122191 A JPH08122191 A JP H08122191A JP 26028894 A JP26028894 A JP 26028894A JP 26028894 A JP26028894 A JP 26028894A JP H08122191 A JPH08122191 A JP H08122191A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
atmospheric pressure
throttle valve
valve opening
engine
intake air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26028894A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Noda
一幸 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP26028894A priority Critical patent/JPH08122191A/ja
Publication of JPH08122191A publication Critical patent/JPH08122191A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 機関運転中の大気圧推定精度を向上させると
ともに、推定精度の高い大気圧の値が制御に使用される
頻度を増大させる。 【構成】 機関1の吸入空気量を検出する質量式のエア
フローメータ3と、スロットル弁16開度を検出するス
ロットル弁開度センサ17、機関回転数を検出する回転
数センサ5、6を設ける。制御回路10は、エアフロー
メータで検出した吸入空気重量流量と、この重量流量を
検出した時と同一のスロットル弁開度、回転数での標準
気圧状態における機関の吸入空気重量流量とに基づいて
大気圧を算出する。また、大気圧の算出はスロットル弁
開度が前回大気圧を算出したときのスロットル弁開度以
上になったときに実行する。これにより、算出毎に大気
圧推定精度が向上するとともに、推定精度の高いスロッ
トル弁開度で算出された大気圧の値が制御に使用される
頻度が増大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の運転中に実
際の大気圧を推定する大気圧推定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用内燃機関では走行する場
所の高度により大気圧が変化することから、常に良好な
機関性能を得るためには走行時の実際の大気圧を検出
し、大気圧に応じて機関制御を補正することが必要とな
る。大気圧の検出は、機関の大気圧が直接作用する部位
に絶対圧力を検出する大気圧センサを設ければ直接検出
することが可能であるが、このためには大気圧検出のた
めに専用のセンサが必要となり、コストアップが生じる
問題がある。
【0003】そこで、一般には専用のセンサを設けるこ
となく機関運転中の他のパラメータから間接的に大気圧
を推定し、専用センサの設置によるコストアップを防止
する方法が用いられる。例えば、特開平6−26378
号公報には、機関の吸入空気量を検出する質量式の吸入
空気量検出手段と、標準大気状態(0℃、1atm )にお
ける機関の吸気充填効率をスロットル弁開度と機関回転
数とのマップとして記憶するマップ記憶手段とを備え、
機関運転中に検出した吸入空気量から実際の充填効率を
算出し、この実際の充填効率と、運転中のスロットル弁
開度と機関回転数とを用いてマップから読みだした標準
大気状態における充填効率とに基づいて現在の大気圧を
算出するようにした制御装置が記載されている。
【0004】また、同公報の装置では、質量式の吸入空
気量検出手段(熱線式エアフローメータ)の吸入空気量
検出精度が低下する機関運転領域をスロットル弁開度と
機関回転数とで規定し、機関がこの領域で運転されてい
るときには大気圧の算出を禁止し、大気圧の推定精度が
低下することを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
6−26378号公報の装置のように運転中のスロット
ル弁開度と機関回転数とに基づいて算出した標準大気状
態における充填効率と、実際の充填効率とに基づいて現
在の大気圧を算出するようにした場合には、スロットル
弁開度の検出精度が大気圧の推定精度に大きく影響する
問題がある。
【0006】すなわち、運転中のスロットル弁開度はス
ロットル弁開度センサにより検出するが、スロットル弁
開度センサ出力は一定の公差内の検出誤差を含んでい
る。このため、スロットル弁開度が小さい領域ではスロ
ットル弁開度と機関回転数とから標準大気状態における
充填効率を算出すると、算出した充填効率に大きな誤差
を生じ大気圧の推定精度が低下してしまう問題が生じる
のである。
【0007】一般に、スロットル弁は弁軸を中心に回動
する板状の弁体を有するバタフライ弁形式のものが使用
され、スロットル弁開度センサは、この弁軸の回転角度
に応じた電圧信号を発生するものが使用される。ところ
が、スロットル弁の弁軸の回転角(スロットル弁開度)
とスロットル弁における実際の空気流路の面積は比例せ
ず、スロットル弁開度が小さくなる程スロットル弁開度
の変化に対する流路面積の変化が大きくなる。すなわ
ち、スロットル弁開度が小さい領域ではスロットル弁開
度が少し変化してもスロットル弁における流路面積は大
きく変化するため、機関吸入空気量(すなわち機関の吸
気充填効率)も大きく変化することになる。このため、
前述の公報のように機関回転数とスロットル弁開度とか
ら標準大気状態の吸気充填効率を算出する場合には、ス
ロットル弁開度で検出したスロットル弁開度に基づいて
マップから充填効率を読みだす際に、スロットル弁開度
が小さい領域では検出したスロットル弁開度が実際のス
ロットル弁開度から僅かにずれているような場合でも、
検出値に基づいてマップから読みだした充填効率の値は
実際の値から大きくずれてしまうことになる。
【0008】この問題を図2を用いて説明する。図2
は、機関回転数を一定に保った場合のスロットル弁開度
TAと標準大気状態における機関吸入空気量GNとの関
係の例を示す図である。図2に示すように、機関回転数
一定の条件下では、スロットル弁開度が小さい領域では
スロットル弁開度TAの増加に対する機関吸入空気量G
Nの増加割合が大きく、スロットル弁開度TAが大きく
なるにつれてTAに対するGNの増加割合は小さくなる
傾向を示す。機関回転数一定の条件下では機関の吸気充
填効率は略機関吸入空気量に比例するため、スロットル
弁開度TAと充填効率との関係も略図2に示したように
なる。上記特開平6−26378号公報の装置では、図
2の関係を各機関回転数毎にマップとして記憶し、スロ
ットル弁開度センサで検出したスロットル弁開度と機関
回転数とを用いて、このマップから標準大気状態の機関
吸気充填効率を読み出している。
【0009】いま、機関が比較的大きいスロットル弁開
度TA1 で運転されており、このときの機関吸入空気量
がGN1 であったとする。この場合、スロットル弁開度
センサで検出されたスロットル弁開度TAI1 が実際の
スロットル弁開度TA1 に対してΔTAの誤差を含んで
いると、図2から読みだした標準大気状態の吸入空気量
GNI1 は、図2に示すようにΔGN1 の誤差を含むよ
うになる。
【0010】一方、機関が比較的小さいスロットル弁開
度TA2 で運転されている場合には、実際にスロットル
弁開度センサで検出したスロットル弁開度TAI2 が上
記と同じだけの誤差ΔTAを含んでいると、TAI2
用いて読み出した吸入空気量GNI2 は実際の吸入空気
量GN2 に対して誤差ΔGN2 (ΔGN2 >ΔGN1
を含むようになり、スロットル弁開度が大きい場合に較
べて、読みだした吸入空気量が含む誤差が大きくなって
しまう。つまり、スロットル弁開度センサで検出したス
ロットル弁開度に基づいて標準大気状態の充填効率を算
出するようにした場合、スロットル弁開度が小さい程ス
ロットル弁開度センサの誤差が標準大気状態の充填効率
算出に与える影響が大きくなるため、大気圧推定の精度
が低下することになる。従って、スロットル弁開度セン
サで検出したスロットル弁開度に基づいて算出した標準
大気状態の機関吸気充填効率をを用いて精度良く大気圧
を算出するためには、できるだけスロットル弁開度が大
きい状態で大気圧の算出を行うことが望ましい。
【0011】ところが、上記特開平6−26378号公
報の装置のようにエアフローメータの検出精度が低下す
る領域以外では一律に大気圧の算出を許可していると、
大気圧推定精度が低いスロットル弁開度条件で大気圧が
算出されてしまう場合が生じる。また、一旦推定精度が
高いスロットル弁開度条件で大気圧が算出されても、次
に推定精度が低いスロットル弁開度条件で大気圧が算出
されると前回算出された大気圧は推定精度の低い大気圧
に置き換えられてしまうことになるため、推定精度の高
い大気圧が機関制御に使用される頻度が少なくなり正確
な機関制御が行えなくなる問題が生じる。
【0012】この問題を防止するためには、スロットル
弁開度がある程度大きい場合にのみ大気圧の算出を許可
するようにすれば良いが、スロットル弁開度が大きい場
合にのみ大気圧の算出を実行したのでは、大気圧の算出
の頻度が低下してしまい、車両走行高度による大気圧の
変化を十分に機関制御に反映できなくなるおそれがあ
る。
【0013】本発明は上記問題に鑑み、大気圧の推定精
度を向上させるとともに、推定精度の高い大気圧が機関
制御に使用される頻度を増大させることが可能な内燃機
関の大気圧推定装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、機関吸
入空気質量流量を表す吸入空気量パラメータを検出する
吸入空気量検出手段と、機関スロットル弁開度を検出す
る手段と、機関回転数を検出する手段と、検出されたス
ロットル弁開度と回転数とから、機関の標準大気状態で
の運転における前記吸入空気量パラメータの値を算出す
る標準値算出手段と、前記吸入空気量検出手段により検
出された実際の吸入空気量パラメータの値と、前記標準
値算出手段により算出された標準大気状態での運転にお
ける吸入空気量パラメータの値とに基づいて大気圧を算
出する大気圧算出手段と、前記大気圧算出手段による前
回の大気圧算出実行時のスロットル弁開度を記憶するス
ロットル弁開度記憶手段と、現在のスロットル弁開度が
前記スロットル弁開度記憶手段により記憶されたスロッ
トル弁開度より小さいときに、前記大気圧算出手段によ
る大気圧算出を禁止する禁止手段と、を備えた内燃機関
の大気圧推定装置が提供される。
【0015】
【作用】本発明では、吸入空気量検出手段は質量流量、
吸気管圧力等の吸入空気量パラメータを検出し、標準値
算出手段は、スロットル弁開度センサなどにより検出し
たスロットル弁開度と、機関回転数とに基づいて標準大
気状態における吸入空気量パラメータの値を算出する。
また、大気圧算出手段は実際に検出した吸入空気量パラ
メータと、この実際の吸入空気量パラメータ検出時と同
一のスロットル弁開度と機関回転数とから算出される標
準大気状態における吸入空気量パラメータとに基づいて
大気圧を算出する。さらに、禁止手段は、前回大気圧算
出を実施したスロットル弁開度より小さいスロットル弁
開度での大気圧算出を禁止する。従って、前回算出した
大気圧、すなわち現在制御に使用されている大気圧より
大気圧の推定精度が高いスロットル弁開度条件になった
ときに大気圧の算出が実行される。
【0016】
【実施例】以下、添付図面を用いて本発明の実施例を説
明する。図1は本発明を自動車用内燃機関に適用した場
合の全体構成を示す概略図である。図1において、1は
内燃機関本体、2は機関1の吸気管、11は各気筒の排
気ポートを集合排気管14に接続する排気マニホルドで
ある。
【0017】また、図1に7で示すのは機関1の各吸気
ポートに加圧燃料を噴射する燃料噴射弁、8で示すのは
吸気の脈動を防止するために吸気管2に設けられたサー
ジタンクである。吸気管2のサージタンク8上流側に
は、運転車のアクセルペダル21操作量に応じた開度を
とるスロットル弁16が設けられている。図1に17で
示すのは、スロットル弁16の開度を検出するスロット
ル弁開度センサである。本実施例ではスロットル弁開度
センサ17は、スロットル弁17弁体の弁軸まわりの回
転角に比例したアナログ電圧を出力するポテンショメー
タ式のものが使用され、スロットル弁開度センサ17の
出力は後述する制御回路10のマルチプレクサ内蔵AD
変換器101に入力されている。
【0018】本実施例では、吸気管2のスロットル弁1
6上流側には熱線式エアフローメータ3が設けられてい
る。熱線式エアフローメータ3は、吸気管2内の吸気流
内に配置した白金等の熱線を有し、この熱線に通電して
加熱するとともに熱線温度が一定になるように通電電流
を制御することにより、吸気管2内の吸気流量を検出す
るものである。空気流内に配置された熱線からは空気流
量(質量流量)に応じた放熱が生じる。このため、熱線
温度を一定値に維持するのに必要とされる通電電流は吸
気管2内の空気流量(質量流量)と一対一の相関を有し
ている。本実施例のエアフローメータ3は、上記熱線温
度を一定に維持したときの熱線の通電電流を電圧信号に
変換し、吸入空気量信号として出力するものである。
【0019】更に、吸気管2のサージタンク8には吸入
空気温度に対応したアナログ電圧を出力する吸気温度セ
ンサ9が設けられている。本実施例では、吸気温度セン
サ9は、吸入空気温度(大気温度)を検出するために使
用される。エアフローメータ3と、吸気温度センサ9と
の出力信号も制御回路10のAD変換器101に入力さ
れている。
【0020】また、図1に12で示したのは、機関の変
速機出力軸(図示せず)に設けられた車両速度センサで
ある。速度センサ12は、変速機出力軸回転数(駆動輪
回転数)に応じた間隔のパルス信号を発生する。速度セ
ンサ12のパルス信号は制御回路10の入出力インター
フェイス102に供給されている。図1に5、6で示す
のは、機関1のディストリビュータ(図示せず)に配置
されたクランク角センサである。クランク角センサ5は
ディストリビュータの軸が例えばクランク角に換算して
720°毎に基準位置検出用パルス信号を発生し、クラ
ンク角センサ6は、同じくクランク角に換算して30°
毎にクランク角検出用パルス信号を発生する。これらク
ランク角センサ5、6のパルス信号は制御回路10の入
出力インターフェイス102に供給され、このうちクラ
ンク角センサ6の出力はCPU103の割込み端子に供
給される。
【0021】制御回路10は、たとえばマイクロコンピ
ュータとして構成され、A/D変換器101、入出力イ
ンターフェイス102、CPU103の他に、ROM1
04、RAM105、バックアップRAM106、クロ
ック発生回路107等が設けられている。本実施例で
は、制御回路10は、機関1の燃料噴射量制御、点火時
期制御等の機関の基本制御を行う他、後述するように所
定の条件が成立した場合に大気圧を算出する操作を行
う。
【0022】本実施例では、機関1の燃料噴射量(燃料
噴射弁の開弁時間)TAUは、 TAU=GN×KINJ×α+β として計算される。ここでGNは機関1回転当たりの吸
入空気重量であり、エアフローメータ3で検出された吸
入空気量と機関回転数とから決定される。また、KIN
Jは吸入空気量GNの燃料噴射量への換算係数であり、
GN×KINJは機関空燃比を理論空燃比にする燃料噴
射量となるように設定される。また、α、βは機関の暖
機状態や加速、減速等の運転状態により決定される係数
である。
【0023】制御回路10の入出力インターフェイス1
02は駆動回路108を介して燃料噴射弁7に接続され
ており、上記により燃料噴射量TAUが一定クランク回
転角毎(例えば360°毎)に計算されると、駆動回路
108は所定のタイミングで、それぞれTAUに相当す
る時間だけ各気筒の燃料噴射弁7を開弁駆動し、各気筒
の吸気ポートに燃料を噴射する。
【0024】車両走行速度と機関回転数(回転速度)と
は、所定のクランク回転角毎(例えば30°毎)に実行
される図示しない割り込みルーチンにより、それぞれ走
行速度センサ12の出力パルス間隔とクランク角センサ
6の出力パルス間隔から演算され、RAM105の所定
領域に格納される。また、スロットル弁開度センサ17
の出力信号は、図示しないAD変換ルーチンにより一定
時間毎(例えば8ms毎)に取り込まれ、AD変換された
値がRAM105の所定の領域に格納される。
【0025】更に、エアフローメータ3の出力信号と、
吸気温度センサ9の出力信号は同様に一定時間毎(例え
ば8ms毎)に取り込まれ、AD変換された値がRAM1
05の所定領域に格納される。つまり、RAM105に
は一定時間毎に更新された最新の機関回転数NE、車両
走行速度SPD、スロットル弁開度TA、機関吸入空気
量GA、吸気温度(大気温度)TA 等のデータが格納さ
れている。
【0026】本実施例では、大気圧は上記吸入空気量の
上限値補正、EGR(排気ガス再循環)量補正等の各種
制御に使用される。例えば、本実施例ではエアフローメ
ータ3で検出した吸入空気量に運転状態により定まる上
限値を設け、検出した吸入空気量がこの上限値を越える
場合には吸入空気量を上限値に設定して上記の燃料噴射
量の計算を行うが、大気圧が低いときにはそれに応じて
実際の吸入空気量が減少するため、上記上限値は大気圧
に応じて補正するようにされている。
【0027】また、本実施例では、機関排気管と吸気管
とを接続するEGR通路(図示せず)を設け、このEG
R通路に配置したEGR制御弁開度を調節することによ
り、吸気系への排気還流量を制御しているが、大気圧に
応じて排気系の背圧が変化し、排気圧力も変化するため
同一のEGR制御弁開度でも排気還流量が変化してしま
う。このため、本実施例では大気圧に応じてEGR制御
弁開度を補正し、大気圧にかかわらず適正な排気ガス還
流量が得られるようにしている。
【0028】次に、本実施例の大気圧算出方法について
説明する。本実施例では、機関運転中にエアフローメー
タ3で検出した実際の機関1回転当たりの吸入空気量重
量GNと、機関を標準大気状態(例えば0℃、1atm )
で同一のスロットル弁開度と機関回転数とで運転した時
の機関1回転当たりの吸入空気重量GN0 とに基づいて
現在の大気圧PAを算出する。すなわち、スロットル弁
開度TAと機関回転数とが同一の条件であれば、大気圧
が変わっても機関の吸気体積効率ηV (機関1サイクル
当たりに実際に機関に吸入された機関入口状態での吸入
空気容積VA と機関1サイクル当たりの行程容積VS
の比、すなわち、ηV =VA /VS )は一定である。
いま、実際の運転における機関1回転当たりの吸入空気
重量GNは、 GN=VA ×K×(PA/TA )=VS ×ηV ×K×
(PA/TA ) で表される。ここで、Kは定数、PAは大気圧、TA
気温である。
【0029】また、標準大気状態における機関1回転当
たりの吸入空気量GN0 は、 GN0 =VA0×K×(P0 /T0 )=VS ×ηV ×K×
(P0 /T0 ) として表される。ここでKは上記と同じ係数、VA0は標
準大気状態における機関1回転当たりに実際に機関に吸
入された吸入空気容積、P0 、T0 はそれぞれ標準大気
状態における大気圧と気温である。
【0030】このため、GNとGN0 とを用いて大気圧
PAを、 PA=P0 ×(GN/GN0 )×(TA /T0 ) =GN×TA ×S として表すことができる。(但し、S=P0 /(T0
GN0 )) 本実施例では、予め実際の機関を標準大気状態(T0
0 )下で運転し、各スロットル弁開度TAと機関回転
数NEとの条件での機関1サイクル当たりの吸入空気重
量GN0 を測定して、それぞれの条件におけるS(=P
0 /(T0 ・GN0 ))の値を図3に示すような形式の
数値テーブル(マップ)として制御回路10のROM1
04に格納してある。そして、実際の運転時のスロット
ル弁開度TAと機関回転数NEとを用いてこの数値テー
ブルから上記Sの値を読み出して、エアフローメータ3
で計測した吸入空気の重量流量と吸気温度とを用いて上
記の式から大気圧PAを算出する。
【0031】ところが、吸入空気量GN0 はスロットル
弁開度TAに対して図2に示したような変化を示すた
め、スロットル弁開度センサ17で検出した運転中のス
ロットル弁開度TAを用いて数値テーブルからSの値を
読み出していると、前述のようにスロットル弁開度TA
が小さくなるほど読みだしたS(=P0 /(T0 ・GN
0 ))の値の誤差が大きくなり、算出した大気圧PAの
値が不正確になる問題が生じる。特に、運転中一定時間
毎に大気圧を算出するような場合には、運転中にスロッ
トル弁開度が変化すると、一旦スロットル弁開度が大き
い(推定精度の高い)状態で大気圧が算出されても、次
に大気圧を算出する時期にスロットル弁開度が小さい状
態になっていると、この状態で算出された推定精度の低
い大気圧の値に置き換えられてしまい。推定精度の高い
大気圧の値が機関制御に反映される頻度が少なくなって
しまう。
【0032】本実施例では、上記問題を防止するため
に、前回大気圧を算出したときのスロットル弁開度を記
憶しておき、一定時間毎に現在のスロットル弁開度が前
回大気圧算出時のスロットル弁開度以上になっているか
否かを判定し、前回大気圧算出時のスロットル弁開度以
上になっている場合にのみ大気圧を算出し、制御に用い
る大気圧の値を更新するようにしている。
【0033】このように、現在のスロットル弁開度が前
回大気圧を算出したスロットル弁開度以上になった場合
に大気圧の値の更新を行うようにしたことにより、大気
圧の推定精度は大気圧の更新が行われる毎に向上するよ
うになる。また、推定精度の高い(スロットル弁開度が
大きい)状態で算出された大気圧の値は、これより推定
精度の低い(スロットル弁開度の小さい)状態では更新
されないため、推定精度の高い大気圧の値が保持される
時間が長くなり、推定精度の高い大気圧の値が制御に用
いられる頻度が増大する。
【0034】一方、上記のように現在のスロットル弁開
度が前回大気圧算出時の開度以上になった場合にのみ大
気圧の値の更新を行うようにしていると、一旦スロット
ル弁開度が全開になった状態で大気圧の値が更新される
と、それ以後は大気圧の値が更新されなくなってしま
い、実際の大気圧の変化が制御に反映されなくなる問題
が生じるおそれがある。そこで、本実施例では、更に一
定の時間大気圧の算出操作が行われなかった場合には、
前回大気圧算出時のスロットル弁開度より小さいスロッ
トル弁開度であっても大気圧の値の更新を行うようにし
てこの問題を防止している。
【0035】図4は、上記大気圧の算出動作を示すフロ
ーチャートである。本ルーチンは、制御回路10により
一定時間毎(例えば65ms)毎に実行される。図4にお
いてルーチンがスタートすると、ステップ401では、
制御回路10のRAM105の所定領域に格納された吸
入空気重量流量(グラム/分)GA、スロットル弁開度
TA、機関回転数NE、吸気温度TA の最新データが読
みだされ、ステップ403では大気圧更新後経過時間を
表すカウンタCtの値が限界値Ct0 以上か否か、すな
わち前回大気圧の値を更新してからの経過時間が限界時
間以上になっているか否かを判定する。
【0036】ステップ403で前回大気圧の値を更新し
てから限界時間Ct0 が経過していない場合には、ステ
ップ405に進み、現在のスロットル弁開度TAが前回
大気圧を更新したときのスロットル弁開度TA0 以上で
あるか否かを判定し、前回のスロットル弁開度TA0
り現在のスロットル弁開度TAが小さい場合には、ステ
ップ407以下の大気圧更新操作を行わずにそのままル
ーチンを終了する。つまり、TA≧TA0 の場合のみス
テップ407に進み、大気圧の更新操作を実行する。
【0037】これにより、大気圧の更新操作は前回更新
したときよりもスロットル弁開度が大きい状態でのみ行
われるようになり、更新毎に大気圧の推定精度が向上す
るとともに、現在の大気圧が、より推定精度の低い大気
圧の値に置き換えられることが防止される。一方、ステ
ップ403で限界時間Ct0 が経過していた場合には、
前回大気圧の値を更新してから比較的長い時間が経過し
ており、実際の大気圧が変化している可能性があり、現
在保持している大気圧の値を実際の大気圧に近い値に更
新する必要があることから、スロットル弁開度を判定す
ることなく直ちにステップ407以下の大気圧更新操作
を行う。
【0038】これにより、前回の大気圧更新時のスロッ
トル弁開度が全開であったような場合でも所定の限界時
間が経過すれば大気圧の更新が行われるようになる。図
5はステップ403の経過時間カウンタCtのカウント
アップルーチンを示すフローチャートである。本ルーチ
ンは制御回路10により、一定時間毎に実行される。
【0039】図5に示すように、経過時間カウンタCt
は、車両走行速度SPDが所定値SPD0 以上の場合に
のみ(ステップ501)、ルーチン実行毎にΔtづつ加
算される(ステップ503)。ここで、SPD0 は車両
が停止していると判断できる速度(例えばSPD0 =5
km/h程度) とされる。また、加算値Δtは本ルーチンの
実行間隔(秒)に等しい数値である。
【0040】車両停止中には経過時間カウンタCtをカ
ウントアップしないのは、車両が停止している場合には
走行による大気圧の変化は生じないことから、長時間大
気圧の更新を行わなくとも支障が生じないためである。
また、経過時間カウンタCtは、図4のルーチンで大気
圧更新を実行する毎にクリアされる(図4ステップ41
7)。
【0041】図5のルーチンにより、経過時間カウンタ
Ctの値は、前回大気圧を更新してからの車両走行時間
に等しい値となる。なお、本実施例では、大気圧更新間
隔の限界時間Ct0 は数分程度の時間に設定されるが、
例えば車両の登坂能力(走行高度の変化がどの程度短期
間に生じる可能性があるか)に応じて設定することが好
ましい。
【0042】次に、図4ステップ407以下の大気圧更
新操作について説明する。ステップ407では、大気圧
更新操作実行時のスロットル弁開度TA0 の値を現在の
スロットル弁開度TAに設定する操作を行う。これによ
り、次回からは今回のスロットル弁開度より大きなスロ
ットル弁開度で大気圧の更新操作が実行されるようにな
る(ステップ405)。また、ステップ409では、吸
入空気重量流量GA(グラム/分)と、機関回転数NE
(rpm)とから、機関1回転当たりの吸入空気重量G
N(グラム/回転)が計算される。
【0043】また、ステップ411では、現在のスロッ
トル弁開度TAと機関回転数NEとを用いて、図3の数
値テーブルからS(=P0 /(T0 ・GN0 ))の値を
読み出し、ステップ413では上記GNとSの値、及び
ステップ401で読み込んだ吸気温度TA の値を用いて
大気圧PAをPA=GN×TA ×Sとして算出するとと
もに、ステップ415で算出した大気圧をRAM105
の所定領域に格納する操作が行われる。すなわち、制御
に使用する大気圧の値が更新される。
【0044】また、上記操作終了後ステップ417で
は、経過時間カウンタCtをクリアして本ルーチンを終
了する。これにより、経過時間カウンタCtは大気圧更
新操作実行後の時間を表すようになる。なお、上記の実
施例では、機関の吸入空気重量流量を表す吸入空気量パ
ラメータとして、質量式のエアフローメータ3で検出し
た実際の重量流量を使用しているが、本発明の吸入空気
量パラメータとしては、実際の吸入空気重量流量以外に
も他の吸入空気量パラメータを使用することが可能であ
る。
【0045】例えば、エアフローメータ3の代わりに、
図1の吸気管2のサージタンク8に吸気管圧力(絶対圧
力)を検出する吸気圧センサを設け、吸気管圧力PMと
スロットル弁開度TA、機関回転数NEとに基づいて燃
料噴射量の制御(吸気管圧力制御)を行う機関では、吸
気管圧力PMを吸入空気量パラメータとして用いること
ができる。
【0046】吸気管圧力制御を行う機関では、機関1回
転当たりの吸入空気重量GNは、GN=PM×KTPと
して算出される。また、燃料噴射量TAUは、上記実施
例と同様、TAU=GN×KINJ×α+β、として算
出される。ここで、KTPは機関の吸気充填効率(機関
1サイクル当たりに実際に機関に吸入された空気重量
と、標準大気状態での機関1サイクル当たりの行程容積
に等しい容積の空気の重量との比)であり、スロットル
弁開度TAと機関回転数NEとのみによって定まる値で
ある。
【0047】すなわち、あるスロットル弁開度TAと機
関回転数NEでの運転条件での吸気管圧力をPMA 、機
関1回転当たりの吸入空気重量をGN、この状態での充
填効率をKTPとすると、GN=PMA ×KTPとな
る。また、標準大気状態(例えば0℃、1atm )で、同
一のスロットル弁開度TAと機関回転数NEで運転した
場合の吸気管圧力をPM0 とすると、KTPの値はスロ
ットル弁開度TAと機関回転数NEとが同じであれば同
一になるため、この状態での機関1回転当たりの吸入空
気重量GN0 は、GN0 =PM0 ×KTPとなる。
【0048】一方、前述の実施例で説明したように、機
関運転時の大気圧PAは、 PA=P0 ×(GN/GN0 )×(TA /T0 ) で算出されることから、この式のGN、GN0 をP
A 、PM0 を用いて書き直すと、大気圧PAは、 PA=P0 ×((PMA ×KTP)/(PM0 ×KT
P))×(TA /T0 ) =P0 ×(PMA /PM0 )×(TA /T0 ) となり、運転中の吸気管圧力PMA と吸気温度TA 、同
一のスロットル弁開度と機関回転数での標準大気状態下
の運転における吸気管圧力PM0 が判れば現在の大気圧
が算出できる。
【0049】従って、予め実際の機関を標準大気状態下
で運転し、各スロットル弁開度TAと機関回転数NEと
の条件での吸気管圧力PM0 を測定して、それぞれの条
件におけるPM0 の値を図3に示したのと同じ形式の数
値テーブルとして制御回路10のROM104に格納し
ておけば、実際の運転時のスロットル弁開度TAと機関
回転数NEとを用いてこの数値テーブルから上記PM0
の値を読み出して、上記の式から大気圧PAを算出する
ことができる。
【0050】この場合の大気圧算出は、図4と同様に行
われる。すなわち、ステップ401では、吸入空気重量
流量GAの代わりにサージタンク8に設けた吸気圧セン
サで検出された吸気管圧力PMA を読み込み、ステップ
409は削除してステップ407の次に直接ステップ4
11に進む。また、ステップ411ではTAとNEの値
から、上記数値テーブルを用いて、標準大気状態での吸
気管圧力PM0 を読み出し、ステップ413では大気圧
PAを、PA=P0 ×(PMA /PM0 )×(TA /T
0 )として算出するようにすれば良い。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、運転中の吸入空気重量
流量を表す吸入空気量パラメータの値と、同一のスロッ
トル弁開度、機関回転数での標準大気状態下の運転にお
ける吸入空気量パラメータの値とに基づいて実際の大気
圧を算出する際に、前回大気圧算出時より小さいスロッ
トル弁開度での大気圧算出を禁止するようにしたことに
より、大気圧の推定精度を向上させるとともに、推定精
度の高い条件で算出された大気圧が実際の制御に使用さ
れる頻度を増大させることができるため、より正確な機
関制御が可能となる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を自動車用内燃機関に適用した場合の全
体構成を示す概略図である。
【図2】スロットル弁開度に対する機関の吸入空気重量
流量の変化を示す図である。
【図3】図4のルーチンに使用する数値テーブルの形式
を示す図である。
【図4】大気圧算出ルーチンを説明するフローチャート
である。
【図5】図4のルーチンに使用するカウンタのカウント
アップルーチンを説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1…内燃機関 2…吸気管 3…エアフローメータ 5、6、…クランク角センサ 10…制御回路 16…スロットル弁 17…スロットル弁開度センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関吸入空気質量流量を表す吸入空気量
    パラメータを検出する吸入空気量検出手段と、 機関スロットル弁開度を検出する手段と、 機関回転数を検出する手段と、 検出されたスロットル弁開度と回転数とから、機関の標
    準大気状態での運転における前記吸入空気量パラメータ
    の値を算出する標準値算出手段と、 前記吸入空気量検出手段により検出された実際の吸入空
    気量パラメータの値と、前記標準値算出手段により算出
    された標準大気状態での運転における吸入空気量パラメ
    ータの値とに基づいて大気圧を算出する大気圧算出手段
    と、 前記大気圧算出手段による前回の大気圧算出実行時のス
    ロットル弁開度を記憶するスロットル弁開度記憶手段
    と、 現在のスロットル弁開度が前記スロットル弁開度記憶手
    段により記憶されたスロットル弁開度より小さいとき
    に、前記大気圧算出手段による大気圧算出を禁止する禁
    止手段と、 を備えた内燃機関の大気圧推定装置。
JP26028894A 1994-10-25 1994-10-25 内燃機関の大気圧推定装置 Pending JPH08122191A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26028894A JPH08122191A (ja) 1994-10-25 1994-10-25 内燃機関の大気圧推定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26028894A JPH08122191A (ja) 1994-10-25 1994-10-25 内燃機関の大気圧推定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08122191A true JPH08122191A (ja) 1996-05-17

Family

ID=17345968

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26028894A Pending JPH08122191A (ja) 1994-10-25 1994-10-25 内燃機関の大気圧推定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08122191A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7677091B2 (en) Air-fuel ratio controller for an internal combustion engine and diagnosis apparatus for intake sensors
US5215062A (en) Fuel control device and method for internal combustion engine
JPH0253615B2 (ja)
JP3544197B2 (ja) 内燃機関の電子制御装置
US5003955A (en) Method of controlling air-fuel ratio
JPS6088831A (ja) 内燃エンジンの作動制御手段の動作特性量制御方法
JPS6231179B2 (ja)
JPH08122191A (ja) 内燃機関の大気圧推定装置
JP3295150B2 (ja) 基本燃料噴射方法
JP2002221068A (ja) 内燃機関のトルク制御装置
JP3209056B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JPH0684743B2 (ja) 熱線式エアフローメータの劣化検出装置
JP3407325B2 (ja) 内燃機関のスロットル制御装置
JP3052756B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JPH0727010A (ja) 燃料性状検出装置
JP2677426B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射量制御方法
JPS6344938B2 (ja)
JPH0559994A (ja) エンジンの制御装置
JPH0319896B2 (ja)
JP2677421B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射量制御方法
JPH07269401A (ja) エンジンの空燃比制御装置
JPS63289237A (ja) 内燃機関の燃料噴射量制御方法
JPH0463933A (ja) 燃料噴射制御装置
JPH11294233A (ja) 内燃機関のアイドル回転数制御装置
JP2540185Y2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置