JPH08122492A - 放射線遮蔽材及びその製造方法 - Google Patents
放射線遮蔽材及びその製造方法Info
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- JPH08122492A JPH08122492A JP27997494A JP27997494A JPH08122492A JP H08122492 A JPH08122492 A JP H08122492A JP 27997494 A JP27997494 A JP 27997494A JP 27997494 A JP27997494 A JP 27997494A JP H08122492 A JPH08122492 A JP H08122492A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 衛生的で、高い放射線遮蔽能力を有し、成形
及び加工が安価且つ簡易であり、取り扱いが容易なう
え、可動部位にも使用可能な放射線遮蔽材、及びその製
造方法を提供する。 【構成】 放射線吸収率の高い材料の粉末と、樹脂剤
と、樹脂剤に可塑性を持たせるための可塑剤との混合物
からなり、前記粉末粒子が可塑性を持った前記樹脂剤に
包囲され、材料全体が可塑性を有する放射線遮蔽材。こ
の放射線遮蔽材は、放射線吸収率の高い材料の粉末、樹
脂剤、可塑剤、及び溶剤を混合し、スラリー状にした
後、所定形状に成形し、溶剤を乾燥除去する方法により
製造される。
及び加工が安価且つ簡易であり、取り扱いが容易なう
え、可動部位にも使用可能な放射線遮蔽材、及びその製
造方法を提供する。 【構成】 放射線吸収率の高い材料の粉末と、樹脂剤
と、樹脂剤に可塑性を持たせるための可塑剤との混合物
からなり、前記粉末粒子が可塑性を持った前記樹脂剤に
包囲され、材料全体が可塑性を有する放射線遮蔽材。こ
の放射線遮蔽材は、放射線吸収率の高い材料の粉末、樹
脂剤、可塑剤、及び溶剤を混合し、スラリー状にした
後、所定形状に成形し、溶剤を乾燥除去する方法により
製造される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放射線遮蔽を目的とす
る材料及びその製造方法に関し、放射線治療用遮蔽材の
みならず、原子力関係の放射線遮蔽や工業・医療用CT
スキャン等の放射線遮蔽の分野において用いられる放射
線遮蔽材に関する。
る材料及びその製造方法に関し、放射線治療用遮蔽材の
みならず、原子力関係の放射線遮蔽や工業・医療用CT
スキャン等の放射線遮蔽の分野において用いられる放射
線遮蔽材に関する。
【0002】
【従来の技術】医療分野において放射線を用いる場合、
放射線治療及び測定において目的とする部位のみに必要
量の放射線を照射し、放射線照射の必要の無い部位には
照射を行わないようにして、正常細胞の破壊や、必要以
上の被曝を防ぐことが必要である。しかし、放射線照射
対象となる部位にのみに照射するのは困難であるため、
必要部位以外では放射線を遮蔽するための遮蔽材が用い
られている。
放射線治療及び測定において目的とする部位のみに必要
量の放射線を照射し、放射線照射の必要の無い部位には
照射を行わないようにして、正常細胞の破壊や、必要以
上の被曝を防ぐことが必要である。しかし、放射線照射
対象となる部位にのみに照射するのは困難であるため、
必要部位以外では放射線を遮蔽するための遮蔽材が用い
られている。
【0003】従来、かかる放射線遮蔽材として、鉛また
は鉛合金が一般に使用され、また比較的弱い放射線の場
合はアクリル板等が用いられてきた。更に一部には、タ
ングステン板が用いられている。
は鉛合金が一般に使用され、また比較的弱い放射線の場
合はアクリル板等が用いられてきた。更に一部には、タ
ングステン板が用いられている。
【0004】遮蔽材として鉛または鉛合金を用いる場
合、所定の形状にするために鋳型を作成し、この鋳型に
鉛または鉛合金を溶解して鋳込み成形を行う方法や、直
径数mm程度の鉛または鉛合金球を作成し、所定の形状
に造られた型枠に流し込んで使用する方法がある。更
に、遮蔽材としてアクリル板等を用いる場合には、所定
の形状に切断加工して使用する。又、遮蔽材としてタン
グステン板を用いる場合、所定の形状に圧延およびまた
は切断加工して使用する方法が通常である。
合、所定の形状にするために鋳型を作成し、この鋳型に
鉛または鉛合金を溶解して鋳込み成形を行う方法や、直
径数mm程度の鉛または鉛合金球を作成し、所定の形状
に造られた型枠に流し込んで使用する方法がある。更
に、遮蔽材としてアクリル板等を用いる場合には、所定
の形状に切断加工して使用する。又、遮蔽材としてタン
グステン板を用いる場合、所定の形状に圧延およびまた
は切断加工して使用する方法が通常である。
【0005】しかしながら、上記の方法において遮蔽材
を使用するには種々の問題があった。まず、遮蔽材とし
て鉛または鉛合金を用いる場合には、所定の形を得るた
めに鉛の溶解や鋳型の作成等のため、非常にコスト高と
なる上、溶解においては作業環境の悪化や環境及人体へ
の悪影響などが問題となっていた。又、所定の形状を得
た後においても、遮蔽材表面に腐食が発生し、取り扱い
において腐食成分が脱離するなど衛生上の問題があっ
た。
を使用するには種々の問題があった。まず、遮蔽材とし
て鉛または鉛合金を用いる場合には、所定の形を得るた
めに鉛の溶解や鋳型の作成等のため、非常にコスト高と
なる上、溶解においては作業環境の悪化や環境及人体へ
の悪影響などが問題となっていた。又、所定の形状を得
た後においても、遮蔽材表面に腐食が発生し、取り扱い
において腐食成分が脱離するなど衛生上の問題があっ
た。
【0006】次に、遮蔽材としてアクリル板等を用いる
場合には、放射線遮蔽能力が低いため遮蔽材の厚みを厚
くする必要がある。このため切断加工が困難で、専用の
設備を必要とし、コスト高となるなどの問題があった。
更に、遮蔽材としてタングステン板を用いる場合には、
材料が高比重で、硬脆性材料であるため、取り扱いによ
っては自重や衝撃によって破損し、使用できなくなる等
の問題がある上、切断および加工が非常に困難であるた
め高価になるという問題があった。
場合には、放射線遮蔽能力が低いため遮蔽材の厚みを厚
くする必要がある。このため切断加工が困難で、専用の
設備を必要とし、コスト高となるなどの問題があった。
更に、遮蔽材としてタングステン板を用いる場合には、
材料が高比重で、硬脆性材料であるため、取り扱いによ
っては自重や衝撃によって破損し、使用できなくなる等
の問題がある上、切断および加工が非常に困難であるた
め高価になるという問題があった。
【0007】最後に、前述した全ての材料において、可
動部分等の遮蔽材に応力がかかる部位に使用した場合、
応力又は疲労による破壊等が発生し、事実上使用するこ
とが不可能であった。
動部分等の遮蔽材に応力がかかる部位に使用した場合、
応力又は疲労による破壊等が発生し、事実上使用するこ
とが不可能であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記のごとく、従来の
放射線遮蔽材においては、鉛又は鉛合金、タングステン
板又はアクリル板等が使用されていたが、これらの材料
では所定の形状を得るための成形及び加工作業がコスト
高であったり、衛生上の問題が発生したり、あるいは可
動部位に使用できない等の問題があった。更に、タング
ステン板を用いた場合、その取り扱いが非常に困難であ
るという問題があった。
放射線遮蔽材においては、鉛又は鉛合金、タングステン
板又はアクリル板等が使用されていたが、これらの材料
では所定の形状を得るための成形及び加工作業がコスト
高であったり、衛生上の問題が発生したり、あるいは可
動部位に使用できない等の問題があった。更に、タング
ステン板を用いた場合、その取り扱いが非常に困難であ
るという問題があった。
【0009】本発明は、かかる従来の事情に鑑み、前記
の材料に代わる衛生的で、高い放射線遮蔽能力を有し、
成形及び加工が安価且つ簡易であり、取り扱いが容易な
うえ、可動部位にも使用可能な放射線遮蔽材、及びその
製造方法を提供することを目的とする。
の材料に代わる衛生的で、高い放射線遮蔽能力を有し、
成形及び加工が安価且つ簡易であり、取り扱いが容易な
うえ、可動部位にも使用可能な放射線遮蔽材、及びその
製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明が提供する放射線遮蔽材は、放射線吸収率の
高い材料の粉末と、樹脂剤と、当該樹脂剤に可塑性を持
たせるための可塑剤との混合物からなり、前記粉末粒子
が可塑性を持った前記樹脂剤に包囲され、材料全体が可
塑性を有することを特徴とする。
め、本発明が提供する放射線遮蔽材は、放射線吸収率の
高い材料の粉末と、樹脂剤と、当該樹脂剤に可塑性を持
たせるための可塑剤との混合物からなり、前記粉末粒子
が可塑性を持った前記樹脂剤に包囲され、材料全体が可
塑性を有することを特徴とする。
【0011】又、本発明が提供する放射線遮蔽材の製造
方法は、放射線吸収率の高い材料の粉末、樹脂剤、当該
樹脂剤に可塑性を持たせるための可塑剤、及び前記樹脂
剤及び/又は可塑剤を溶解するための溶剤を混合し、ス
ラリー状にした後、所定形状に成形し、溶剤を乾燥除去
することを特徴とする。
方法は、放射線吸収率の高い材料の粉末、樹脂剤、当該
樹脂剤に可塑性を持たせるための可塑剤、及び前記樹脂
剤及び/又は可塑剤を溶解するための溶剤を混合し、ス
ラリー状にした後、所定形状に成形し、溶剤を乾燥除去
することを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明の放射線遮材においては、放射線吸収率
の高い材料を粉末とし、この粉末を樹脂剤及び樹脂剤に
可塑性を持たせるための可塑剤との混合物とすることに
より、前記粉末の各粒子が可塑性を持った樹脂剤に包囲
された状態となるので、材料全体が可塑性を有してい
る。
の高い材料を粉末とし、この粉末を樹脂剤及び樹脂剤に
可塑性を持たせるための可塑剤との混合物とすることに
より、前記粉末の各粒子が可塑性を持った樹脂剤に包囲
された状態となるので、材料全体が可塑性を有してい
る。
【0013】このため、本発明の放射線遮蔽材は取り扱
いが容易であり、加工が極めて簡単で加工コストも大幅
に低減できるうえ、高い放射線遮蔽能力を得るために放
射線吸収率の高い材料粉末の含有量を多くして、材料全
体を高比重にした場合でも、自重や衝撃による破損等が
ない。
いが容易であり、加工が極めて簡単で加工コストも大幅
に低減できるうえ、高い放射線遮蔽能力を得るために放
射線吸収率の高い材料粉末の含有量を多くして、材料全
体を高比重にした場合でも、自重や衝撃による破損等が
ない。
【0014】又、材料全体に可塑性があるため、従来の
材料では使用不可能であった可動部位等の遮蔽に関して
も使用可能であるばかりか、曲面形状の遮蔽に関しても
シート状等にすることにより可塑性を利用して容易に密
着させることが可能である。
材料では使用不可能であった可動部位等の遮蔽に関して
も使用可能であるばかりか、曲面形状の遮蔽に関しても
シート状等にすることにより可塑性を利用して容易に密
着させることが可能である。
【0015】更に、この放射線遮蔽材では、放射線吸収
率の高い材料の粉末が樹脂剤に包囲されているため、取
り扱う上で粉末の脱離による汚れの発生や、粉末材料の
腐食等、衛生上の不具合も生じることがない。
率の高い材料の粉末が樹脂剤に包囲されているため、取
り扱う上で粉末の脱離による汚れの発生や、粉末材料の
腐食等、衛生上の不具合も生じることがない。
【0016】放射線吸収率の高い材料として、タングス
テン、タングステン化合物、又はタングステン基合金を
使用すれば、高い放射線遮蔽能力を得ることができるう
え、鉛や鉛合金を使用した場合に比較して、環境及び人
体への悪影響が殆ど無く、衛生的に安全な製品を提供す
ることができる。
テン、タングステン化合物、又はタングステン基合金を
使用すれば、高い放射線遮蔽能力を得ることができるう
え、鉛や鉛合金を使用した場合に比較して、環境及び人
体への悪影響が殆ど無く、衛生的に安全な製品を提供す
ることができる。
【0017】放射線吸収率の高い材料は粉末として用い
るが、この粉末の含有率は全体の90〜99重量%とす
ることが好ましい。粉末含有率を90重量%とすること
によって、従来の鉛や鉛合金からなる放射線遮蔽材と同
等以上の放射線遮蔽能力を得ることができ、又従来のア
クリル板等の場合と比較して10倍程度の放射線遮蔽能
力を得ることができるからである。又、99重量%を越
える場合には、粉末粒子が樹脂剤に包囲され難くなり、
材料全体の可塑性が保持できなくなる。
るが、この粉末の含有率は全体の90〜99重量%とす
ることが好ましい。粉末含有率を90重量%とすること
によって、従来の鉛や鉛合金からなる放射線遮蔽材と同
等以上の放射線遮蔽能力を得ることができ、又従来のア
クリル板等の場合と比較して10倍程度の放射線遮蔽能
力を得ることができるからである。又、99重量%を越
える場合には、粉末粒子が樹脂剤に包囲され難くなり、
材料全体の可塑性が保持できなくなる。
【0018】放射線吸収率の高い材料の粉末は、その粒
径を50μm以下とすることが好ましい。かかる粒径と
することによって、粉末粒子が樹脂剤に包囲され易くな
り、材料全体の可塑性を保持することが容易となり、取
り扱い上における亀裂発生等の問題も無くなり、信頼性
が一層向上するからである。
径を50μm以下とすることが好ましい。かかる粒径と
することによって、粉末粒子が樹脂剤に包囲され易くな
り、材料全体の可塑性を保持することが容易となり、取
り扱い上における亀裂発生等の問題も無くなり、信頼性
が一層向上するからである。
【0019】一方、本発明の放射線遮蔽材の製造は、放
射線吸収率の高い材料の粉末、樹脂剤、当該樹脂剤に可
塑性を持たせるための可塑剤、及び前記樹脂剤及び/又
は可塑剤を溶解するための溶剤を混合し、スラリー状に
した後、所定形状に成形し、溶剤を乾燥除去する方法に
より行うことができる。
射線吸収率の高い材料の粉末、樹脂剤、当該樹脂剤に可
塑性を持たせるための可塑剤、及び前記樹脂剤及び/又
は可塑剤を溶解するための溶剤を混合し、スラリー状に
した後、所定形状に成形し、溶剤を乾燥除去する方法に
より行うことができる。
【0020】この方法は工程が簡単であり、適切な樹脂
剤と可塑剤、及び溶剤を選択することにより、加熱等の
必要がなく室温で放射線遮蔽材の製造ができるから、比
較的簡易な設備で良く、生産コストを低減することがで
きる。
剤と可塑剤、及び溶剤を選択することにより、加熱等の
必要がなく室温で放射線遮蔽材の製造ができるから、比
較的簡易な設備で良く、生産コストを低減することがで
きる。
【0021】又、成形において、スラリー状にするた
め、所定の形状に成形する際に流し込みやスリップキャ
スティング法等を用いることが可能となり、従ってあら
ゆる形状に成形でき、後加工が少なくなることから、コ
ストを更に一層低減することができる。
め、所定の形状に成形する際に流し込みやスリップキャ
スティング法等を用いることが可能となり、従ってあら
ゆる形状に成形でき、後加工が少なくなることから、コ
ストを更に一層低減することができる。
【0022】又、従来一般に使用されていた鉛や鉛合
金、アクリル板又はタングステン板においては、繰り返
し使用については不可能であるか又は再溶解等が必要な
ためコスト高となるのに対し、本発明方法によれば溶剤
を再混入するか、又は樹脂剤若しくは可塑剤成分を一部
除去することにより、容易に再度スラリー状にすること
が可能であるから、繰り返し成形が可能であって、原料
及び再成形コストの大幅な低減が可能となる。
金、アクリル板又はタングステン板においては、繰り返
し使用については不可能であるか又は再溶解等が必要な
ためコスト高となるのに対し、本発明方法によれば溶剤
を再混入するか、又は樹脂剤若しくは可塑剤成分を一部
除去することにより、容易に再度スラリー状にすること
が可能であるから、繰り返し成形が可能であって、原料
及び再成形コストの大幅な低減が可能となる。
【0023】更に、放射線吸収率の高い材料として、タ
ングステン、タングステン化合物、又はタングステン基
合金を使用することによって、製造工程においてこれら
の粉末に分解若しくは化学反応が起こり難く、繰り返し
利用が可能で、従来の鉛や鉛合金の遮蔽材と比較して、
作業環境の悪化や環境及び人体への悪影響等も少ないと
いう利点がある。
ングステン、タングステン化合物、又はタングステン基
合金を使用することによって、製造工程においてこれら
の粉末に分解若しくは化学反応が起こり難く、繰り返し
利用が可能で、従来の鉛や鉛合金の遮蔽材と比較して、
作業環境の悪化や環境及び人体への悪影響等も少ないと
いう利点がある。
【0024】
【実施例】平均粒径3μmのW粉末95重量%と、樹脂
剤としてポリビニルブチラール3重量%、及び可塑剤と
してフタル酸ジ−n−ブチル2重量%を秤量し、これら
の総重量に対して30重量%のトリクロロエチレンを溶
剤として添加し、1時間混合した。得られたスラリー
を、スリップキャスティング法により、厚さ0.3mm
のシート状に形成した後、室温にて溶剤を乾燥させ、成
形体を得た。
剤としてポリビニルブチラール3重量%、及び可塑剤と
してフタル酸ジ−n−ブチル2重量%を秤量し、これら
の総重量に対して30重量%のトリクロロエチレンを溶
剤として添加し、1時間混合した。得られたスラリー
を、スリップキャスティング法により、厚さ0.3mm
のシート状に形成した後、室温にて溶剤を乾燥させ、成
形体を得た。
【0025】得られた成形体を観察したところ、W粉末
の各粒子は樹脂剤に包囲されており、材料全体が可塑性
を有していた。この成形体の密度は10g/cm3であ
り、放射線遮蔽能力は同一厚さの鉛板とほぼ同等であっ
た。
の各粒子は樹脂剤に包囲されており、材料全体が可塑性
を有していた。この成形体の密度は10g/cm3であ
り、放射線遮蔽能力は同一厚さの鉛板とほぼ同等であっ
た。
【0026】又、この成形体は、取り扱いにおいてW粉
末粒子の脱離は認められなかった。更に、この成形体の
切断を試みたところ、一般のハサミやカッターナイフ等
で容易に切断可能であり、極めて簡単且つ安価に加工で
きることが判明した。
末粒子の脱離は認められなかった。更に、この成形体の
切断を試みたところ、一般のハサミやカッターナイフ等
で容易に切断可能であり、極めて簡単且つ安価に加工で
きることが判明した。
【0027】次に、この成形体を、長さ100mm及び
幅50mmに切断し、2mの高さから厚さ5cmの鉄板
上に自然落下させたところ、亀裂又は破損等は発生しな
かった。同様の落下試験を同一寸法のW板で行ったとこ
ろ、破損が認められた。
幅50mmに切断し、2mの高さから厚さ5cmの鉄板
上に自然落下させたところ、亀裂又は破損等は発生しな
かった。同様の落下試験を同一寸法のW板で行ったとこ
ろ、破損が認められた。
【0028】更に、同一形状の前記成形体と鉛合金を、
温度60℃で湿度90%の環境下に100時間保持した
ところ、鉛合金には腐食の発生が観察されたが、前記成
形体には腐食の発生がは認められなかった。
温度60℃で湿度90%の環境下に100時間保持した
ところ、鉛合金には腐食の発生が観察されたが、前記成
形体には腐食の発生がは認められなかった。
【0029】前記と同じ配合比で混合して得られたスラ
リーを、長さ100mm、幅50mm、厚さ5mmの型
に流し込み、前記と同様に室温で乾燥させ、型より取り
出して得られた成形体の特性及び物性は、前記スリップ
キャスティング法で得られた成形体と同一であり、この
成形体も必要な形状に容易に成形可能であることが解っ
た。
リーを、長さ100mm、幅50mm、厚さ5mmの型
に流し込み、前記と同様に室温で乾燥させ、型より取り
出して得られた成形体の特性及び物性は、前記スリップ
キャスティング法で得られた成形体と同一であり、この
成形体も必要な形状に容易に成形可能であることが解っ
た。
【0030】更に、これらの成形体に、その総重量の3
0重量%に当たるトリクロロエチレンを加え、1時間混
合したところ、再びスラリー状となり、容易に繰り返し
成形が可能であることが判明した。
0重量%に当たるトリクロロエチレンを加え、1時間混
合したところ、再びスラリー状となり、容易に繰り返し
成形が可能であることが判明した。
【0031】尚、放射線吸収率の高い材料として、Wの
外にMoやこれらの化合物又は合金等を使用することも
可能であり、又樹脂剤、可塑剤及び溶剤の種類並びに混
合比率はW等の粉末の種類、必要とする放射線遮蔽能力
若しくは必要とする可塑性等により、適宜選択すること
ができる。又、粉末の分散性を良くする目的で、混合時
に分散剤等を添加することも可能である。
外にMoやこれらの化合物又は合金等を使用することも
可能であり、又樹脂剤、可塑剤及び溶剤の種類並びに混
合比率はW等の粉末の種類、必要とする放射線遮蔽能力
若しくは必要とする可塑性等により、適宜選択すること
ができる。又、粉末の分散性を良くする目的で、混合時
に分散剤等を添加することも可能である。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、衛生的で、高い放射線
遮蔽能力を有し、安価に製造することができ、成形及び
加工が安価且つ簡易であり、取り扱いが容易なうえ、可
動部位にも使用可能な放射線遮蔽材を提供することがで
きる。又、この放射線遮蔽材は、必要とする形状に容易
に形成でき、更に繰り返しの成形及び利用も可能であ
る。
遮蔽能力を有し、安価に製造することができ、成形及び
加工が安価且つ簡易であり、取り扱いが容易なうえ、可
動部位にも使用可能な放射線遮蔽材を提供することがで
きる。又、この放射線遮蔽材は、必要とする形状に容易
に形成でき、更に繰り返しの成形及び利用も可能であ
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 放射線吸収率の高い材料の粉末と、樹脂
剤と、当該樹脂剤に可塑性を持たせるための可塑剤との
混合物からなり、前記粉末粒子が可塑性を持った前記樹
脂剤に包囲され、材料全体が可塑性を有することを特徴
とする放射線蔽遮材。 - 【請求項2】 放射線吸収率の高い材料がタングステ
ン、タングステン化合物、又はタングステン基合金のい
ずれかであることを特徴とする、請求項1に記載の放射
線遮蔽材。 - 【請求項3】 放射線吸収率の高い材料の粉末が90〜
99重量%含まれることを特徴とする請求項1又は2に
記載の放射線遮材。 - 【請求項4】 放射線吸収率の高い材料の粉末の粒径が
50μm以下であることを特徴とする、請求項1ないし
3のいずれかに記載の放射線遮材。 - 【請求項5】 放射線吸収率の高い材料の粉末、樹脂
剤、当該樹脂剤に可塑性を持たせるための可塑剤、及び
前記樹脂剤及び/又は可塑剤を溶解するための溶剤を混
合し、スラリー状にした後、所定形状に成形し、溶剤を
乾燥除去することを特徴とする放射線遮材の製造方法。 - 【請求項6】 放射線吸収率の高い材料がタングステ
ン、タングステン化合物、タングステン基合金のいずれ
かであることを特徴とする、請求項5に記載の放射線遮
材の製造方法。 - 【請求項7】 放射線吸収率の高い材料の粉末を、全体
の90〜99重量%とすることを特徴とする請求項5又
は6に記載の放射線遮材の製造方法。 - 【請求項8】 放射線吸収率の高い材料の粉末粒径を5
0μm以下とすることを特徴とする、請求項5〜7のい
ずれかに記載の放射線遮蔽材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27997494A JPH08122492A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 放射線遮蔽材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27997494A JPH08122492A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 放射線遮蔽材及びその製造方法 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003130975A Division JP2003287590A (ja) | 2003-05-09 | 2003-05-09 | 放射線遮蔽材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08122492A true JPH08122492A (ja) | 1996-05-17 |
Family
ID=17618543
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27997494A Pending JPH08122492A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 放射線遮蔽材及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08122492A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5908884A (en) * | 1996-09-24 | 1999-06-01 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Radiation shielding material and producing method thereof |
| WO2003002656A1 (fr) | 2001-06-28 | 2003-01-09 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Composition epdm a gravite specifique elevee, amortisseur dynamique fabrique a partir de cette composition, raquette de tennis pourvue de cet amortisseur dynamique et materiau d'ecran de protection renfermant cette composition |
| EP1605470A4 (en) * | 2003-03-18 | 2006-05-10 | Nippon Tungsten | SHIELD MATERIAL |
| WO2007105288A1 (ja) | 2006-03-13 | 2007-09-20 | Hitachi Metals, Ltd. | 放射線検出装置とその製造方法 |
| JP2008073539A (ja) * | 2007-10-22 | 2008-04-03 | Nihon Medi Physics Co Ltd | 放射線遮蔽材を有するプランジャー |
| US9599728B2 (en) | 2011-11-29 | 2017-03-21 | Koninklijke Philips N.V. | Scintillator pack comprising an X-ray absorbing encapsulation and X-ray detector array comprising such scintillator pack |
-
1994
- 1994-10-19 JP JP27997494A patent/JPH08122492A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5908884A (en) * | 1996-09-24 | 1999-06-01 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Radiation shielding material and producing method thereof |
| WO2003002656A1 (fr) | 2001-06-28 | 2003-01-09 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Composition epdm a gravite specifique elevee, amortisseur dynamique fabrique a partir de cette composition, raquette de tennis pourvue de cet amortisseur dynamique et materiau d'ecran de protection renfermant cette composition |
| US7012111B2 (en) | 2001-06-28 | 2006-03-14 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | High-specific-gravity EPDM composition, dynamic damper made from the composition, tennis racket with the dynamic damper, and radiation-shielding material comprising the composition |
| EP1605470A4 (en) * | 2003-03-18 | 2006-05-10 | Nippon Tungsten | SHIELD MATERIAL |
| US7518137B2 (en) | 2003-03-18 | 2009-04-14 | Nippon Tungsten Co. Ltd | Shield material |
| WO2007105288A1 (ja) | 2006-03-13 | 2007-09-20 | Hitachi Metals, Ltd. | 放射線検出装置とその製造方法 |
| US7932499B2 (en) | 2006-03-13 | 2011-04-26 | Hitachi Metals, Ltd. | Radiation detector and method for producing the same |
| JP2008073539A (ja) * | 2007-10-22 | 2008-04-03 | Nihon Medi Physics Co Ltd | 放射線遮蔽材を有するプランジャー |
| US9599728B2 (en) | 2011-11-29 | 2017-03-21 | Koninklijke Philips N.V. | Scintillator pack comprising an X-ray absorbing encapsulation and X-ray detector array comprising such scintillator pack |
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