JPH08122663A - 光拡散デバイスを用いた光学系 - Google Patents

光拡散デバイスを用いた光学系

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JPH08122663A
JPH08122663A JP6262730A JP26273094A JPH08122663A JP H08122663 A JPH08122663 A JP H08122663A JP 6262730 A JP6262730 A JP 6262730A JP 26273094 A JP26273094 A JP 26273094A JP H08122663 A JPH08122663 A JP H08122663A
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JP
Japan
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light
optical system
lsd
illumination
optical element
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Withdrawn
Application number
JP6262730A
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English (en)
Inventor
Ken Kasai
研 河西
Susumu Takahashi
進 高橋
Shiyuuichirou Ogasawara
秋一郎 小笠原
Shinya Matsumoto
伸也 松本
Katsuya Ono
勝也 小野
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】色むらがなく、かつ、コストの安い内視鏡照明
光学系を提供する。 【構成】光源Lと、該光源から出射された光を伝送する
ライトガイドLGとを備えた照明光学系ISにおいて、
ライトガイドの入射端面LG1 又は出射端面LG2 の近
傍に少なくとも一つの光拡散デバイス1を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内視鏡や手術用顕微鏡光
学系に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、医療分野において、人体表面を切
開せず、胃、十二指腸等の上部消化器、小腸、大腸等の
下部消化器、循環器等、体腔内の病変部観察や、病変部
の治療を行うことができる細長の内視鏡が良く知られて
おり、特に死亡率の高い胃ガン等の内部病変の早期発
見、早期治療に重要な役割を果たしている。
【0003】また、工業用分野においても、原子力発電
所の冷却水パイプや航空機エンジン等の、分解が容易で
ないか、あるいは、分解が不可能な機器の内部の様子を
観察したり、損傷の有無を確認する目的で内視鏡が広く
用いられている。
【0004】以下、図24乃至図27を参照して内視鏡
システムを説明する。図24及び図25に示すように、
内視鏡システムは内視鏡Eと光源装置LSとからなり、
図26に示すように、内視鏡先端部E1 の内部には対物
光学系OSと照明光学系ISが併設されている。対物光
学系OSは、対物レンズOBとイメージガイドIGとか
らなり、照明光学系ISは照明レンズILとライトガイ
ドLGとからなっている。光源装置LSは、図27に示
すように、光源L、反射鏡M及び集光レンズCLからな
り、内視鏡使用時には内視鏡Eのライトガイド端E2
光源装置LSに接続され、光源ランプLからの光が集光
レンズCLによりライトガイドLGの端面LG1 に集光
され、もう一方の端面LG2 に伝送され、さらに、ここ
から出射される光が照明レンズILによって拡散され、
物体面に照射される。
【0005】従来、照明レンズILは凹レンズであるこ
とが多く、所望の配光特性を得るためには研磨加工が必
要であり、コストが高くなるという欠点を有していた。
【0006】これに対して、特開平4−102817号
公報にあるように、内視鏡照明レンズにホログラフィー
技術を利用し、レンズ表面に干渉縞パターンを転写した
ホログラムレンズを適用してコスト削減を試みたものが
知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ホログ
ラムは表面に記録された干渉縞を利用した光の回折の技
術であるため、色の再現性が悪いという欠点を有してお
り、従来技術の構成では、ホログラムレンズを介して得
られる照明光に色むらが発生し、実用上内視鏡への適用
は難しかった。本発明は上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、色むらがなく、かつ、コストの安い例えば内
視鏡用の照明光学系や観察光学系等を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明による照
明光学系は、光源と、該光源から出射された光を伝送す
るライトガイドとを備えた照明光学系において、ライト
ガイドの入射端面又は出射端面の近傍に少なくとも一つ
の光拡散デバイスを備えていることを特徴としている。
また本発明による観察光学系は、対物レンズで結像した
像を像伝送光学系で伝送し、最終結像を接眼レンズで虚
像拡大観察する観察光学系において、最終結像位置の近
傍に光拡散デバイスを配置したことを特徴としている。
【0009】光拡散デバイスとは、例えば、平行光束を
透過させた場合、形状は平行平板であっても、球面研磨
された凹レンズのように光束を発散させることができる
光学素子のことである。光拡散デバイスとしては、例え
ば、米国POC(Physical Optics C
orporation)社で製造、販売されているLS
D(LightShaping Diffuser)光
学素子がある。これは、ポリカーボネイトやアクリル素
材からなる平行平板などの表面に、光を特定範囲に拡散
するLSD面を加工したものである。
【0010】LSD面とは、小さな無数のマイクロレン
ズが2次元状に並んでいるのと同じ効果を有する面であ
り、ホログラムが光の回折を利用した技術であるのに対
し、光の屈折を応用したものである。LSD光学素子は
光束を透過させたときに得られる配光形状を任意に形成
でき、例えば、楕円等の配光形状を持たせることができ
る。また、透過率も良いという優れた性質を有する。
【0011】上記構成によれば、LSD光学素子は光の
屈折を利用しているため、色むらが発生せず、内視鏡照
明レンズに利用することができる。また、研磨を必要と
しないのでコストが安くなる。
【0012】
【実施例】以下、各実施例において、実用上同一の部材
及び部分には同一符号を付して説明する。図1は本発明
の第一実施例を示す。内視鏡先端部E1 の内部に設けら
れているライトガイドLGの出射端面LG2 に近接して
LSD光学素子1を、LSD面1aをライトガイド側L
Gの出射端面LG2 に対向させて配置している。本実施
例によれば、LSD光学素子1の作用により、ライトガ
イド出射端面LG2 から出射された光は発散し、色むら
のない良好な照明光を物体面に照射することができ、ラ
イトガイドLGの折れや、光源のむらによる配光むらも
LSD光学素子1の拡散効果により除去することができ
る。当然のことながら、研磨レンズよりもコストも安
い。
【0013】また、医療分野で使用される内視鏡は再使
用時に患者間における細菌感染を防ぐために、消毒液に
漬けたり、高圧水蒸気雰囲気下に置き、滅菌することが
ある。このため、内視鏡先端レンズはこれらにより表面
性能の劣化が起こり、光学性能が低下するようなもので
あってはならない。そこで、図2に示すように、LSD
面1aは内視鏡外部に面せず、内視鏡内部に対向して配
置すると耐薬性が向上する。これはライトガイド出射端
面LG2 のみでなく、LSD光学素子1をライトガイド
入射端面LG1 に配置する際も同様である。
【0014】さらに、研磨レンズでは不十分な広角配光
をめざす上では、研磨レンズとLSD光学素子を組み合
わせるか、あるいは、平凹研磨レンズの平面にLSD面
を施しても良い。
【0015】図3(a)、(b)は本発明の第二実施例
を示す。内視鏡の対物光学系は、小型化のためにレトロ
フォーカスタイプを適用する場合が多い。ところが、レ
トロフォーカスタイプ、特に、広角視野の光学系は負の
歪曲収差が像面上に発生するため、例えば、図3(b)
に示すような像面形状は、物体面では図3(a)に示す
ようになり、通常の研磨レンズを用いた照明では、周辺
の四隅には充分な照明が行き届かず、観察が行いにく
い。そこで、図3(a)に点線で示すような配光を有す
るLSD光学素子1を内視鏡先端即ち、ライトガイド出
射端面LG2 に配置することにより、通常暗くなりがち
な周辺を照明することができ、良好な観察像を得ること
ができる。
【0016】図4乃至図7は第三実施例を示す。アダプ
ター変換方式の挿入長が約30mの内視鏡にLSD光学
素子1を適用したものである。工業用分野では、一本で
様々な視野角を観察するために、視野角の異なる光学ア
ダプターAを内視鏡先端E1に適宜装着して使用する内
視鏡が広く用いられている。図5に内視鏡先端部E1
アダプターAを装着する様子を示す。
【0017】図6は内視鏡先端部E1 とアダプターAの
内部を示している。アダプターAにはアダプター対物光
学系AOSと照明光学系AISが、また内視鏡先端部E
1 には対物光学系OSと照明光学系ISがそれぞれ併設
されている。本実施例による構成は内視鏡先端部E1
内装されているライトガイドLGの出射端面LG2 に近
接してLSD光学素子1を配置してなる。
【0018】内視鏡EのライトガイドLGはその出射端
面LG2 の前に置かれる照明レンズの曲面加工が容易に
なるように、すなわち、曲率半径が大きくてすむよう
に、できるだけNA(開口数)が大きいものが望まし
く、多成分系のライトガイドが使われることが多い。と
ころが、多成分系のライトガイドは一般にその透過率が
低い。工業用分野の内視鏡では、パイプ内検査等を行う
ことから長いものでは挿入部長で全長30mほどにもな
るものがある。このような内視鏡に多成分系のライトガ
イドを用いると、照明光源から発せられた光はライトガ
イド伝送中に減衰し、出射光量がかなり低下する。
【0019】一方、多成分系のライトガイドに比べて光
の透過率が高い石英系のライトガイドがあるが、一般に
NAが小さい。そこで、ライトガイドに石英系ライトガ
イドを用い、その出射端面LG2 に近接してLSD光学
素子1を配置させる。表1に、長さ30mの場合の多成
分系ライトガイドと本実施例で用いた石英系ライトガイ
ド+LSD光学素子の光透過率を示す。同長でありなが
ら、石英系ライトガイド+LSD光学素子の方が光透過
率がはるかに優れている。
【0020】
【0021】また、LSD光学素子1は一様に光束を広
げることができる素子であるので、ライトガイド出射端
LG2 にLSD光学素子1を配置することにより、図7
(a)に示す石英系ライトガイドLGから出射される光
のNAを、図7(b)に示すように、高NAのライトガ
イドファイバを使用した場合と同様な出射NAに変換す
ることができる。従って、上記のような構成をとること
により、内視鏡の長尺化による照明光量のロスを防止す
ることができる。LSD光学素子1を用いたため、照明
光の色むらが発生しない。また、LSD光学素子1の配
光角を多成分系のライトガイドのNAと同じものに選べ
ば、アダプター照明系AISを通して得られる配光は、
内視鏡に多成分系ライトガイドを用いたときに得られる
ものと同じになり、有益である。
【0022】図8は第四実施例を示す。内視鏡先端部照
明レンズとして楕円の配光LDを有するLSD光学素子
1を配光形状の楕円の長手方向を視野形状FSの長手方
向FS1 と一致するように配置したものである。最近で
は、内視鏡のビデオ化が進み、その視野形状は略四角形
であることが多い。図8のテレビモニター画面は縦横比
が3:4のものであり、本実施例の構成ではLSD光学
素子1の配光が短径と長径の比が同様にほぼ3:4であ
る略楕円形状としている。このため、図8に示すよう
に、同面積の円形状の照明光Lよりも視野範囲に対する
照明光の利用効率が良く、単位面積当たりの像面照度が
上がり、観察に好適な照明光を得ることができる。ま
た、モニター画面縦横比が9:16のハイビジョンモニ
ターにも同様に展開できる。
【0023】図9及び図11は第五実施例を示す。ファ
イバースコープ先端部E1 において、二つの内視鏡照明
レンズが対物光学系OSを介して、対物レンズOBの中
心と二つの照明レンズIL1 ,IL2 の中心とが一直線
AB上に並ぶ構成としてある。照明レンズIL1 ,IL
2 として楕円の配光LD1 ,LD2 を有するLSD光学
素子を使用してあり、照明レンズ配光楕円の長手方向は
直線ABにほぼ垂直になるように、図10に示すよう
に、内視鏡先端部E1 に配置してある。この場合、ファ
イバースコープの視野形状FSは円形であり、本実施例
によれば、視野と照明光の関係は図9に示すようにな
り、照明レンズIL1 ,IL2 が円照明L1,L2 とし
た場合と比較して、視野に対する照明光の利用効率が高
く、同時に物体面照度が上がり、観察が行いやすくな
る。
【0024】図11は第六実施例を示す。本実施例にお
いては、ビデオスコープの先端部に二つの内視鏡照明レ
ンズIL1 ,IL2 を備えている。ビデオスコープの視
野形状FSは略正方形であり、対辺方向よりも対角方向
FS2 の視野角の方が大きい。図11に視野と配光の関
係を示す。照明レンズIL1 ,IL2 として、楕円の配
光LD1 ,LD2 を有するLSD光学素子を適用し、照
明レンズIL1 ,IL 2 は楕円配光形状の長手方向が略
四角形状視野の対角線の方向FS2 と一致するように内
視鏡先端部に各々取り付けられている。本実施例によれ
ば、円形照明CIでは通常暗くなりがちな視野角の大き
い四角形状視野の四隅を効率的に照明でき、内視鏡観察
が非常に行いやすくなる。
【0025】図12(a)、(b)は第七実施例を示
す。図12(a)にはビデオスコープのような略四角の
視野形状FSを有する内視鏡先端部に配置するLSD光
学素子1の組成が表されている。LSD光学素子1の組
成は円形状を8等分してあり、略四角形の視野に対応す
る上下方向と左右方向の部分1aは配光角の狭いLSD
光学素子、視野角の大きい四隅に対応する放射方向に当
たる4つの部分1bは配光角の広い光学素子が割り当ら
れている。図12(b)に、視野に対する配光形状を示
す。LSD光学素子1の部分1a,1bに対応する配光
範囲はLD1b、LD1bとして示されている。図からわか
るように、配光形状が視野形状FSに近い略四角形状と
なり、配光の過不足がなくなり、通常の円照明では照明
光が不足しがちな視野の四隅部分も良好に照明すること
ができる。また、視野に対する照明光の利用率も高くな
る。
【0026】本実施例で用いたLSD光学素子1は2種
の配光角の異なる円配光を有するLSD光学素子部分1
a,1bを組み合わせたものであるが、図13(a)に
示すように、2種の異なる楕円配光を有するLSD光学
素子部分1a,1bを楕円配光の長軸が円形状の光学素
子の放射方向と一致するように配置して照明光学系に使
用しても、図13(b)に示すように、略四角形状の配
光特性が得られ、略四角の視野形状FSを有する内視鏡
に組み合わせると先に述べた理由で観察に適する。ま
た、四角形以外の視野形状に対しても、LSD光学素子
を組み合わせて視野形状に合わせて配光を実現すること
ができるようにすることで同様の効果が得られる。さら
に、配光分布が不均一である一体成形されたLSD光学
素子を使用しても同様の効果を得ることができる。
【0027】図14(a)、(b)、(c)は第八実施
例を示す。図14(a)は本実施例における照明レンズ
ILの組成を表している。照明レンズILは、照明レン
ズの中心部分ILc では広角の配光角θ1 を有し、周辺
付近の輪帯状部分ILa では狭角の配光角θ2 、θ3
有するLSD光学素子から構成され、ライトガイドLG
の前方に配置されている。従って、本実施例によれば、
照明レンズ周辺部において、ライトガイドLGから出射
された光が照明レンズの側面ILs に反射吸収されるこ
とがないので、照明光量のロスを防止することができ
る。例えば、照明レンズILとして一様な配光角θを有
するLSD光学素子を配置すると、図14(c)に示す
ように光束LBは照明レンズの側面ILs に到達し、物
体面には照射されないことになる。本実施例において
も、第一実施例で述べたように、LSD面は内視鏡の内
側に面していた方が耐薬性が良い。また、照明レンズに
用いるLSD光学素子の組成は中心部から周辺部に向か
って段階的に配光が狭くなるものでも良い。
【0028】第四乃至第八実施例に共通する別の効果と
して、観察深度の拡大がある。照明光学系が充分な光量
を提供できる範囲が対物光学系の被写界深度よりも狭い
場合、観察深度は照明系の明るさによって決まる。特
に、深度遠点の場合、光量が充分に行き届かず、観察深
度の遠点側の光量を増やしたい場合は光源光量を増強す
るか、あるいは、ライトガイドファイバー束の本数を増
やすしかなかった。しかしながら、本実施例では、ライ
トガイドLGから出射された光を視野形状に対して有効
利用できるので、結果的に単位面積当たりの視野照度分
布が上がり、あたかも、光源光量が増大したような効果
が得られ、実用上観察可能な遠点側の深度をさらに延ば
すことができる。
【0029】図15(a)、(b)は第九実施例を示
す。この実施例では、照明系ライトガイド入射端LG1
と光源装置LSとを備えており、光源装置内部には、光
源Lと、光源Lから発せられた光をほぼ平行光に変換す
る凹面反射鏡Mと、平行光を集光する集光レンズCL
と、集光レンズCLとライトガイド入射端LG1 との間
に内視鏡の長手方向と平行な軸Sを中心として回転可能
に配設されていて図15(b)に示すように同心円上に
配光角の異なる4個のLSD光学素子1e、1f、1
g、1hを配光角の大きい順に等間隔に配置して成るタ
ーレットTとを備えている。ライトガイドLGの入射端
LG1 に入射した光は、図示しないライトガイドLGの
物体側出射端LG2 へ伝送され、図示しない照明レンズ
を介して物体面を照射する。
【0030】上記構成による内視鏡照明光学系では、例
えば、内視鏡観察中において視野中央部を重点的に観察
したい場合には、配光角の小さいLSD光学素子1hを
選択し、集光レンズCLで集光された光を発散させると
ライトガイドLGを通過し、照明レンズへの入射光束角
度が小さくなり、中心部を重点的に照明光で観察するこ
とができる。また、周辺を観察したい場合は配光角の大
きいLSD光学素子1eを選択することにより、照明範
囲が広くなり、周辺部の観察に適する。さらに、内視鏡
観察光学系に焦点距離可変な対物レンズを用いたとき、
本実施例の構成によれば、LSD光学素子を選択的に内
視鏡照明光学系と組み合わせることにより視野形状に見
合った照明範囲を選択することができる。また、LSD
光学素子を用いるので形状の小さいターレーットを形成
でき、ひいては、光源装置の小型化にもなる。色むらの
ない良好な照明光が得られることは言うまでもない。
【0031】しかしながら、ターレットT上に配置する
LSD光学素子はライトガイドLGの開口数NAをNA
(LG)、LSD光学素子の開口数NAをNA(LS
D)とした場合、以下の関係を満足しなければならな
い。 NA(R)≧NA(LSD) ライトガイド側のNAよりも大きい光線をLSD光学素
子を介して入射させても、光量がむだになり好ましくな
いからである。また、ターレット上に配置するLSD光
学素子はいくつでも良く、その個数によって、視野の異
なる様々な内視鏡と組み合わせて使用することができ
る。
【0032】図16(a)、(b)は第十実施例を示
す。この実施例では硬性内視鏡Eと光源装置LSとから
なる。硬性内視鏡Eは、図16(b)に示すように、硬
性の筒で覆われた挿入部Iの内部に対物光学系OSと、
対物光学系OSで結像された像を伝送するためのリレー
レンズ部RLと、照明光を伝送するライトガイドLG1
と、接眼光学系EPとから構成され、ライトガイドLG
2 と光源装置LSは接続され、物体面に光を照射するよ
うにしている。
【0033】図16(a)に示すように、本実施例は硬
性鏡先端部E1 に略三日月形状に成形したLSD光学素
子1を配置したものである。硬性内視鏡は手術時に患者
に与える苦痛を和らげるために挿入部Iはより細径であ
るものが望まれる。図16(a)は細径化を実現した例
であり、照明系ライトガイドLGの出射端を略三日月状
に成形したもので、図16(a)に示すように、同面積
を有する円状に成形した出射端E1 を用いたものよりも
挿入外形は細くなる。
【0034】上記構成によれば、LSD光学素子1は光
束を発散させる効果を有するので、ライトガイドLGを
伝送された光を発散し、物体面を均一に照射することが
できる。通常の研磨レンズでは略三日月状などの異形に
成形することは難しい。これに対して、平行平板のLS
D光学素子を素材に用いると、奇異な照明レンズ形状で
あっても容易に成形することができる。また、医療用で
用いられる硬性内視鏡も第一実施例で述べたように、薬
液や高圧水蒸気等による滅菌が必要となるため、LSD
光学素子のLSD面は内視鏡外部に面しない方が耐性上
有効である。
【0035】図17は第十一実施例としての手術用顕微
鏡光学系を示している。本手術用顕微鏡光学系は対物レ
ンズOBを介して観察光学系VSとライトガイドLGと
照明レンズILとからなる照明光学系を備えている。本
実施例はライトガイドLGの出射端面LG2 に若干の距
離をおいてLSD光学素子1が配置されている。ライト
ガイドLGの入射端面LG1 は、光源装置LSに接続さ
れており、光源から発せられた光をライトガイドLGを
介して照明レンズILを通し、物体面に照射させてい
る。
【0036】本実施例による手術用顕微鏡では、視野に
対する照明光の効率を向上させるために、ライトガイド
LGの出射端面LG2 を物体面に投影する、いわゆるク
リティカル照明が用いられる。クリティカル照明は、比
較的簡単な構成で光学系全長も短くできる利点がある。
しかしながら、ライトガイドLGの出射端面LG2 の編
み目模様が物体面に投影されてしまい、観察しにくいと
いう問題がある。上記構成によれば、LSD光学素子1
は指向性を有する拡散板でもあるから、ライトガイドL
Gの出射端面LG2 の編み目模様を除去し、良好な配光
を得ることができる。
【0037】図18乃至図20は第十二実施例を示す。
図18は硬性内視鏡を示しており、硬性内視鏡Eは接眼
部VPとライトガイドコネクタ部LCとを有し、挿入部
Iの内部には先端部に図示しない対物レンズと対物レン
ズにより結像された像を接眼部へ伝送する複数のリレー
レンズRLが内装されている。さらに、リレーレンズR
Lで結像された最終像を接眼部VPに内装されている接
眼レンズにより虚像拡大観察している。図19は硬性内
視鏡Eの接眼部VPの内部を示したもので、本実施例は
LSD光学素子1をリレーレンズRLによる最終結像位
置にLSD面1aが面するように配置してある。
【0038】図20を参照して、本実施例の作用を説明
する。像伝送リレーレンズRLから出射された光束LB
はLSD光学素子1がない場合、最終結像位置IPの
後、図20に点線で示すように、接眼レンズEPを介し
てSの位置に径D1 の射出瞳を生成する。これに対し
て、本実施例においては、入射光束を一様に拡散できる
LSD光学素子1を最終結像位置IPに置いているの
で、像伝送リレーレンズRLから出射された光束LBは
LSD光学素子1を介して実線で示すように拡散し、接
眼レンズEPを介してSの位置に径D2 の射出瞳を生成
する。
【0039】上記構成によれば、LSD光学素子1は光
束を一様に拡散することができるので、接眼レンズEP
の倍率(焦点距離)を変化させずに、LSD光学素子1
を使用しないときに得られる射出瞳径D1 に対して、よ
り大きい射出瞳径D2 に拡大することができる。また、
接眼倍率を上げていないので、射出瞳位置Sも変わらな
い。このため、非常に観察がしやすくなる。また、ファ
イバースコープにおいても、イメージガイド出射端近傍
にLSD光学素子1を配置することで同様の効果が得ら
れる。
【0040】図21(a)、(b)は第十三実施例を示
す。図21(a)に示すように、硬性内視鏡Eの接眼部
VPに穴部SLが設けられており、図21(b)に示す
LSD光学素子1を含む挿入部材DKを穴部SLに抜き
差しして使用する。
【0041】硬性内視鏡は複数の人数で観察したいとき
には接眼部VPにアダプターを取り付け、このアダプタ
ーを介してテレビカメラCCD上に結像した画像をテレ
ビモニターで観察することがある。この場合、アダプタ
ー光学系の入射瞳は、硬性内視鏡の射出瞳と一致するた
め、アダプター光学系の開口比は硬性内視鏡の射出瞳径
によって決まることになる。硬性内視鏡の射出瞳径、つ
まり、アダプターの入射瞳径が小さければ、アダプター
を介して得られる像は収差上都合が良く、良好な画像が
得られる。さらに、アダプター側の光学系を小さくする
ことができるので、アダプターの小型化も図れるという
実質的な効果も得られる。
【0042】従って、上記構成によれば、一本の硬性内
視鏡においてLSD光学素子1を含む挿入部材DKを抜
き差しすること、すなわち、目視観察のときは挿入部材
DKを挿入すれば、第十実施例で述べたように、見かけ
上射出瞳径が拡大し、目視観察が容易になり、一方、ア
ダプター及びテレビカメラを装着した場合には挿入部材
DKを取り外すことにより、テレビモニター観察におい
ても良好な内視鏡画像を得ることができるという実質上
有用な二つの利点を得ることができる。また、元来硬性
内視鏡側の射出瞳径が大きいものについては射出NAを
小さくするLSD光学素子1を穴部SLに挿入すること
によって、見かけの射出瞳径を小さくすることができ、
アダプター光学系をさらに小型化することができる。
【0043】図22及び図23は第十四実施例を示す。
この実施例は、本発明を手術用顕微鏡に適用したもので
ある。図22は手術用顕微鏡の光学系を示しており、S
Aは観察対象となる物体、AFは対物レンズOBの上方
に配置されたアフォーカル変倍光学系、IMは結像レン
ズである。アフォーカル変倍光学系AFから接眼レンズ
EPまでは、各々左右一対の光学系として構成されてい
る。物体SAからの光は対物レンズOBにより平行光束
となり、アフォーカル変倍光学系AFを平行光束として
出射し、結像レンズIMにより接眼部VP内の所定の像
位置に右像RI及び左像LIが形成される。これらの像
RI,LIを接眼レンズEPを介して右眼及び左眼で虚
像として立体的に観察する。図23は接眼部VPの斜視
図であって、LSD光学素子1のLSD面が左右の像L
I,RIの位置と一致するように、各光軸Oにほぼ垂直
に配置されている。
【0044】このような配置にすると、図20について
説明したのと同様の理由により接眼レンズEPの倍率
(焦点距離)を変化させることなく射出瞳径を拡大する
ことができるため、非常に観察がし易くなる。又、LS
D光学素子1の光拡散角度を適当に切り換えることによ
り、射出瞳径を変化させることができる。更に、光軸O
を回転軸としてLSD光学素子1を回転させることによ
り、LSD面のザラツキ感を目立たなくすることがで
き、観察像の解像力を向上させることができる。
【0045】以上説明した本発明に係る、光拡散デバイ
スを用いた光学系は、前述の特許請求の範囲に記載した
特徴の他にも、以下のような特徴を有している。 (1)前記光拡散デバイスは、併設する対物光学系の視
野形状に合わせた配光特性を有することを特徴とする請
求項1に記載の照明光学系。 (2)前記光拡散デバイスの配光形状が略楕円形状であ
ることを特徴とする照明光学系。 (3)略四角形状視野を有する対物光学系を併設し、視
野形状の長手方向と配光形状の長手方向がほぼ一致する
ように光拡散デバイスを配置したことを特徴とする照明
光学系。 (4)略四角形状視野を有する対物光学系を併設し、視
野形状の対角線方向と配光形状の長手方向が一致するよ
うに光拡散デバイスを配置したことを特徴とする照明光
学系。 (5)円形状の視野を有する対物光学系を併設し、少な
くとも二つの光拡散デバイスを配光形状の長手方向が平
行になるように配置したことを特徴とする照明光学系。
【0046】(6)前記照明光学系は光源側から順にラ
イトガイド、光拡散デバイス及び照明レンズを備え、照
明レンズ部と光拡散デバイスを含むライトガイド部が着
脱可能であることを特徴とする照明光学系。 (7)前記照明光学系は、光源側から順にライトガイ
ド、光拡散デバイス及び対物光学系を介して、物体面を
照射することを特徴とする請求項1に記載の照明光学
系。 (8)前記光拡散デバイスの外形形状はライトガイド出
射端面形状とほぼ同形状であることを特徴とする請求項
1に記載の照明光学系。 (9)前記光拡散デバイスは、少なくとも二つの異なる
配光特性を有する光拡散デバイスを組み合わせてなるこ
とを特徴とする請求項1に記載の照明光学系。 (10)前記光拡散デバイスは、中心付近から周辺に向
かって同心円上に配光特性が異なる光拡散デバイスから
構成されていることを特徴とする照明光学系。
【0047】(11)前記光拡散デバイスは中央部から
放射状に分割された範囲毎に配光特性が異なる光拡散デ
バイスからなることを特徴とする照明光学系。 (12)少なくとも2つの光拡散デバイスを順次切り換
え可能な機構を有することを特徴とする請求項1に記載
の照明光学系。 (13)焦点距離可変の結像光学系と組み合わせたと
き、結像系の焦点距離に比例して、配光角の小さい光拡
散デバイスを選択的に組み合わせてなることを特徴とす
る照明光学系。 (14)前記光拡散デバイスの拡散面は光学機器外部に
面していないことを特徴とする照明光学系。 (15)前記光学機器から前記光拡散デバイスを着脱交
換可能な機構を設けたことを特徴とする観察光学系。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明による照明光学系
は色むらが発生せず、コストが安く、本発明による観察
光学系は観察を容易にするという実質的な利点を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の概略断面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】(a)、(b)は本発明の第二実施例を説明す
るための説明図である。
【図4】本発明の第三実施例の平面図である。
【図5】本発明の第三実施例の部分斜視図である。
【図6】本発明の第三実施例の説明図である。
【図7】(a)、(b)は本発明の第三実施例の説明図
である。
【図8】本発明の第四実施例の説明図である。
【図9】本発明の第五実施例の説明図である。
【図10】本発明の第五実施例の説明図である。
【図11】本発明の第六実施例の説明図である。
【図12】(a)、(b)は本発明の第七実施例の説明
図である。
【図13】(a)、(b)は第七実施例の変形例の説明
図である。
【図14】(a),(b),(c)は本発明の第八実施
例の説明図である。
【図15】(a),(b)は本発明の第九実施例の説明
図である。
【図16】(a),(b)は本発明の第十実施例の説明
図である。
【図17】本発明の第十一実施例の説明図である。
【図18】本発明の第十二実施例の斜視図である。
【図19】本発明の第十二実施例の断面図である。
【図20】本発明の第十二実施例の説明図である。
【図21】(a),(b)は本発明の第十三実施例の説
明図である。
【図22】本発明の第十四実施例の説明図である。
【図23】図22における接眼部の斜視図である。
【図24】従来の内視鏡の平面図である。
【図25】従来の内視鏡システムにおける光源装置の外
観斜視図である。
【図26】従来の内視鏡の先端部の概略断面図である。
【図27】従来の内視鏡システムにおける光源装置の基
本構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 光拡散デバイス(LSD光学素子) L 光源 LG ライトガイド LG1 ライトガイドの入射端面 LG2 ライトガイドの出射端面 OS 対物光学系 RL リレーレンズ IS 照明光学系 IL、IL1 、IL2 照明レンズ OB 対物レンズ EP 接眼レンズ M 凹面反射鏡 CL 集光レンズ E 内視鏡 VP 接眼部
フロントページの続き (72)発明者 松本 伸也 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 小野 勝也 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、該光源から出射された光を伝送
    するライトガイドとを備えた照明光学系において、前記
    ライトガイドの入射端面又は出射端面の近傍に少なくと
    も一つの光拡散デバイスを設けたことを特徴とする照明
    光学系。
  2. 【請求項2】 対物レンズで結像した像を像伝送光学系
    で伝送し、最終結像を接眼レンズで虚像拡大観察する観
    察光学系において、前記最終結像位置の近傍に光拡散デ
    バイスを配置したことを特徴とする観察光学系。
JP6262730A 1994-10-26 1994-10-26 光拡散デバイスを用いた光学系 Withdrawn JPH08122663A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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