JPH08123019A - 画像形成用マイクロカプセル - Google Patents

画像形成用マイクロカプセル

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JPH08123019A
JPH08123019A JP25390194A JP25390194A JPH08123019A JP H08123019 A JPH08123019 A JP H08123019A JP 25390194 A JP25390194 A JP 25390194A JP 25390194 A JP25390194 A JP 25390194A JP H08123019 A JPH08123019 A JP H08123019A
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JP
Japan
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image forming
light
substance
microcapsules
photosensitive
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JP25390194A
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Yasuhiro Hattori
康弘 服部
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来より少ない光量でも十分に硬化し、ひい
ては画像形成装置の小型化、並びに消費電力の低減、あ
るいは画像形成の高速化をも図り得る画像形成用マイク
ロカプセルを提供すること。 【構成】 画像形成用マイクロカプセル1は、樹脂から
なる壁材2に、光に反応して硬化する感光性物質3と、
感光性物質3に周囲を囲まれた画像形成粒子4とを封入
してなる。画像形成粒子4は、樹脂からなる壁材5の外
側に白色顔料からなる反射材6を設けると共に、壁材5
の内部に顔料及び染料を含んだ有色物質7を封入したサ
ブマイクロカプセルである。マイクロカプセル1に入射
した光は、感光性物質3又は画像形成粒子4のいずれか
に到達するが、画像形成粒子4は反射材6によって光を
反射するので、入射した光の大部分が感光性物質3に到
達し、従来より少ない光量でも感光性物質3が十分に硬
化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モノクロあるいはフル
カラーの画像を形成するために用いられる画像形成用マ
イクロカプセルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光に反応して重合する感光性物質
中に、顔料あるいは染料などの有色物質を分散させ、樹
脂などの壁材によって封入してマイクロカプセル化し、
この感光性マイクロカプセルを少なくとも3種類支持体
に混合塗工した感光感圧記録シートが、特開昭62−3
9844号公報に開示されている。この感光性マイクロ
カプセルの感光波長は紫外域であったので、画像データ
を青色、緑色、赤色のデータに分解し、それぞれのデー
タから3枚のマスクを作製し、さらに波長が異なる3種
の紫外光をそれぞれ照射してフルカラーの露光を行う必
要があり、画像形成方法が大変複雑であった。
【0003】そこで、本出願人らは、可視光に感光感度
を有する光硬化性組成物を研究し、その成果が、特開平
3−39747号公報および特開平4−363308号
公報に開示されている。また、これらの感光性組成物を
芯物質とする画像形成用マイクロカプセルと、それを用
いることにより一回の露光によってフルカラーの画像形
成が可能な画像形成方法が、特開平4−248553号
公報に開示されている。
【0004】この画像形成方法においては、カラー画像
情報に基づいた可視光(詳しくはカラー原稿からの反射
光あるいはCRT、LCDなどの表示装置からの光な
ど)によって前記画像形成用マイクロカプセルを像露光
すると、芯物質である感光性物質が硬化する部分と硬化
しない部分が生じることにより、マイクロカプセルに化
学潜像が形成される。この状態において、前記マイクロ
カプセルを加圧することによって、前記化学潜像が現像
される。すなわち、硬化していないマイクロカプセルか
ら前記芯物質が放出され、芯物質に含まれている有色染
料(色素)あるいは顔料からなる有色物質が受像紙に転
写され、受像紙に画像が形成されるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この画
像形成方法において使用していたマイクロカプセルに
は、まだ改良すべき点が残されていた。すなわち、有色
物質が入れられた感光性物質は、その感光性物質の硬化
に本来必要とされる光量よりも、かなり大きな光のエネ
ルギーを与えないと硬化しないという問題があった。
【0006】この原因の一つとしては、マイクロカプセ
ルが露光される時、感光性物質に光が入射すると同時
に、有色物質にも光が入射するため、一部の光が有色物
質に吸収され、その分、感光性物質に到達する光量が不
足するという、有色物質による光吸収作用が考えられ
る。この様な光吸収作用は、可視光で硬化する感光性物
質と染料あるいは顔料からなる有色物質が同時に用いら
れる場合には、特に大きくなる傾向がある。そのため、
感光性物質自体の感光感度が充分に高くても、この光吸
収作用があるために、感光性マイクロカプセルの実質的
な感光感度が低下してしまっていた。
【0007】この様な問題に対し、従来は、明るい大型
の光源を使ったり、長時間の露光を行ったりといった対
策をとらざるを得なかった。しかし、大型の光源を使う
と、光源自体や光源を冷却する機構等による消費電力が
増大するという欠点があり、また、光源等の大型化に伴
って画像形成装置全体が大型化するという問題もあっ
た。一方、長時間の露光を行う場合には、画像形成に時
間がかかるという問題があった。
【0008】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、従来より少ない光量でも十分に
硬化し、ひいては画像形成装置の小型化、並びに消費電
力の低減、あるいは画像形成の高速化をも図り得る画像
形成用マイクロカプセルを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段,及び作用】この目的を達
成するため、本発明のマイクロカプセルは、光に反応し
て硬化する感光性物質と、有色物質を含む画像形成粒子
とを、樹脂等の壁材に封入してなる画像形成用マイクロ
カプセルにおいて、前記感光性物質中に入れられた前記
画像形成粒子の表面に、前記光を反射する反射材が設け
られていること特徴とする。
【0010】ここで、画像形成粒子とは、カラー画像を
受像紙などに形成するために用いられるもので、顔料自
身であっても良いし、顔料あるいは有色の染料が含有さ
れている粒子であっても良い。後者の場合は、必要に応
じてバインダー、希釈剤、染料の溶剤、顔料分散剤など
が含まれる。
【0011】また、反射材は、可視光を透過せず反射し
易い、すなわち全反射率が高い材料が望ましい。全反射
率とは、物体に可視光を入射させた場合、物体からの正
反射光束と拡散反射光束の和を、入射光束でわり算した
値で、全反射率が大きい物質とは、正反射光束が多い
(すなわち正反射率が大きい)物質か、あるいは拡散反
射光束が多い(すなわち拡散反射率が大きい)物質であ
る。正反射率が大きい物質としては、いわゆる光沢を有
する金属、具体的には鉄、アルミニウム、銅、クロム、
チタン、金、銀などの金属膜があり、拡散反射率が大き
い物質としては、いわゆる白色顔料、具体的には酸化チ
タン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化ア
ルミニウム、酸化珪素などの無機顔料あるいはポリスチ
レン、ポリエチレンなどの有機顔料からなる膜がある。
【0012】つまり、本発明における表面に反射剤を設
けた画像形成粒子としては、顔料粒子自体、または顔
料、染料、適当な溶液、バインダ樹脂などの混合物から
なる粒子の表面に、スパッタリング法、蒸着法、気相成
長法などの薄膜形成方法によって前記金属膜が付着形成
されているものでも良いし、あるいは粉体製造に用いら
れている造粒装置、粉砕機、混合機、表面改質装置など
によって前記白色顔料の微粒子が表面に固定されていた
り、成膜されていたりするものでも良い。
【0013】上記構成を有する本発明の画像形成用マイ
クロカプセルによれば、マイクロカプセルが画像情報に
応じて露光された際に、マイクロカプセルの壁材を透過
した光は、直接に感光性物質に到達するか、あるいは画
像形成粒子に到達する。ここで、画像形成粒子に到達し
た光は、その表面の反射材によって正反射または拡散反
射され、最終的には感光性物質に到達する。したがっ
て、光のエネルギーとしては、画像形成粒子に含まれる
有色物質(顔料や染料等)によって吸収される分が少な
くなり、大部分のエネルギーが感光性物質に到達し、感
光性物質が持つ波長吸収特性に応じて感光性物質に吸収
される。この結果、本発明の感光性マイクロカプセルに
よれば、従来と同じ感光性物質であっても、実質的なマ
イクロカプセルの感光感度を向上させることが可能とな
る。
【0014】ところで、受像紙に画像を転写した時点で
は、画像形成粒子に含まれる有色物質が発色していなけ
ればならないので、画像形成粒子が反射材に囲まれた状
態のままであっては困る。それには、請求項2記載の通
り、前記画像形成粒子が破壊可能に形成され、該破壊に
よって前記有色物質を露出させる構成にしてあると良
い。
【0015】この様にすれば、画像形成粒子が破壊され
て内部の有色物質が露出し、所期の発色が行われること
になる。本発明のマイクロカプセルは、受像紙への転写
の際に加圧されるので、この圧力によって画像形成粒子
が破壊されるように、画像形成粒子の機械的強度を調整
しておくことが望ましい。
【0016】なお、請求項2記載の構成以外には、反射
材を溶解して有色物質を溶解しないような溶媒を現像液
として塗布することにより発色させる方法等、反射材自
体を除去することも考えられるが、処理の複雑さをも考
えれば、画像形成粒子を破壊するだけで発色させる方法
は簡便である。
【0017】さて、破壊可能な画像形成粒子としては、
例えば顔料の一次粒子を凝集させた凝集体や、染料にて
脆性のある担体を染着したもの等が考えられるが、いず
れにしても破壊によって有色物質が露出しやすいものほ
ど良い。その点、請求項3記載の通り、前記画像形成粒
子が、少なくとも前記有色物質を樹脂等の壁材に封入し
てなるサブマイクロカプセルであり、該サブマイクロカ
プセルの表面に、前記反射材が設けられているものは、
特に望ましい。
【0018】この請求項3記載の画像形成用マイクロカ
プセルによれば、画像形成粒子の形状自体は、サブマイ
クロカプセルの壁材によって維持されるので、有色物質
自体は拡散しやすい状態、例えば、微粉末の状態や適当
な分散媒に分散させた状態で、上記壁材に封入しておけ
る。したがって、サブマイクロカプセルが破壊されるこ
とによって、サブマイクロカプセル内部の有色物質が放
出されやすく、場合によっては、放出された有色物質が
サブマイクロカプセル表面の反射材を覆い隠す等、有色
物質を効果的に露出させることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例について説
明する。実施例における画像形成用マイクロカプセル1
は、図1に示すように、樹脂からなる壁材2と、壁材2
に封入されて、壁材2に接している感光性物質3と、感
光性物質3に周囲を囲まれた画像形成粒子4からなる。
この画像形成粒子4は、それ自体がマイクロカプセルで
あり(画像形成用マイクロカプセル1と区別するために
サブマイクロカプセルと呼ぶ)、ポリスチレン樹脂から
なる壁材5と、壁材5の外側に設けられた白色顔料であ
る酸化チタンからなる反射材6と、壁材5の内部に封入
された顔料および染料を含有する有色物質7によって構
成されている。なお、この画像形成用マイクロカプセル
1は、ほぼ球形で、レーザー回折式粒度分布計で測定し
た体積平均直径が約10μm(0.01mm)である。
また、図1においては、便宜上、2つの画像形成粒子4
を示してあるが、1個の画像形成用マイクロカプセル1
に含まれる画像形成粒子4は、1個であってもよいし多
数個であってもよい。
【0020】次に、上記構成について更に詳細に説明す
る。感光性物質3は、光に反応して重合し硬化する物質
であり、少なくとも重合性物質と光重合開始剤からな
り、必要に応じて光重合を促進させるための増感剤ある
いは感光波長を調整するための波長増感色素が含まれて
いても良い。
【0021】重合性物質としては、不飽和化合物、具体
的にはエチレン系不飽和基を有する化合物、エポキシ基
を有する化合物等が挙げられるが、エチレン系不飽和基
を有する化合物が望ましい。エチレン系不飽和基を有す
る化合物としては、アクリル酸及びその塩、アクリル酸
エステル類、アクリルアミド類、メタクリル酸及びその
塩、メタクリル酸エステル類、メタクリルアミド類、無
水マレイン酸、マレイン酸エステル類、イタコン酸エス
ル類、スチレン類、ビニルエーテル類、ビニルエステル
類、N−ビニル複素環類、アリルエーテル類、アリルエ
ステル類、及びこれらの誘導体等が挙げられる。特に望
ましくは、アクリル酸エステル類あるいはメタクリル酸
エステル類であり、モノマーでもオリゴマーでもコポリ
マーでもトリポリマーでも構わない。
【0022】アクリル酸エステル類の具体例としては、
ブチルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、エ
チルヘキシルアクリレート、ベンジルアクリレート、フ
ルフリルアクリレート、エトキシエチルアクリレート、
トリシクロデカニルオキシアクリレート、ノニフェニル
オキシエチルアクリレート、ヘキサンジオールアクリレ
ート、1,3−ジオキソランアクリレート、ヘキサンジ
オールジアクリレート、ブタンジオールジアクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ポリエチ
レングリコールジアクリレート、トリシクロデカンジメ
チロールジアクリレート、トリプロピレングリコールジ
アクリレート、ビスフェノールAジアクリレート、ペン
タエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリ
トールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールの
カプロラクトン付加物のヘキサアクリレート、トリメチ
ロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロ
パンのプロピレンオキサイド付加物のトリアクリレー
ト、オリゴエステルアクリレート、ポリオキシエチレン
化ビスフェノールAのジアクリレート、ポリエステルア
クリレート、ポリウレタンアクリレート等が挙げられ
る。
【0023】メタクリル酸エステル類の具体例として
は、ブチルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレ
ート、エチルヘキシルメタクリレート、ベンジルメタク
リレート、フルフリルメタクリレート、エトキシエチル
メタクリレート、トリシクロデカニルオキシメタクリレ
ート、ノニフェニルオキシエチルメタクリレート、ヘキ
サンジオールメタクリレート、1,3−ジオキソランメ
タクリレート、ヘキサンジオールジメタクリレート、ブ
タンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコー
ルジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタク
リレート、トリシクロデカンジメチロールジメタクリレ
ート、トリプロピレングリコールジメタクリレート、ビ
スフェノールAジメタクリレート、ペンタエリスリトー
ルトリメタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
メタクリレート、ジペンタエリスリトールのカプロラク
トン付加物のヘキサメタクリレート、トリメチロールプ
ロパントリメタクリレート、トリメチロールプロパンの
プロピレンオキサイド付加物のトリメタクリレート、オ
リゴエステルメタクリレート、ポリオキシエチレン化ビ
スフェノールAのジメタクリレート、ポリエステルメタ
クリレート、ポリウレタンメタクリレート等が挙げられ
る。また、これらの重合性物質は、単独でも、2種以上
を混合したものでもよい。
【0024】光重合開始剤は、光に感応し重合性物質の
重合を開始させるものであり、例えばベンゾフェノン、
ベンゾイルイソプロピルエーテル等のベンゾイルアルキ
ルエーテル類、ミヒラーズケトン、金属アレーン化合
物、2,4−ジエチルチオキサントン等を挙げることが
できる。
【0025】増感剤としては、アニリン及びトルイジン
の誘導体、例えば、メチルアニリン、ジメチルアニリ
ン、2,6−ジメチル−N,N−ジメチルアニリン、
2,4,6−トリメチル−N,N−ジメチルアニリン、
エチルオルソトルイジン、ジエチルオルソトルイジン、
メチルメタトルイジン、ジメチルメタトルイジン、エチ
ルメタトルイジン、ジエチルメタトルイジン、ジメチル
パラトルイジン等が挙げられる。
【0026】波長増感色素としては、キサンテン系、ク
マリン系、メロシアニン系、チアジン系、アジン系、メ
チン系、オキサジン系、フェニルメタン系、シアニン
系、アゾ系、アントラキノン系、ピラゾリン系、スチル
ベン系、キノリン系、フタロシアニン系など各種染料が
用いられる。
【0027】マイクロカプセル1の壁材2は、すでに当
業界において公知の技術となっている方法で作製するこ
とが可能である。例えば、米国特許第2800457
号、同第2800458号明細書等に示されるような水
溶液からの相分離法、特公昭38−1974号、同昭4
2−446号、同昭42−771号公報等に示されるよ
うな界面重合法、特公昭36−9168号、特開昭51
−9079号公報等に示されるモノマーの重合によるi
n−situ法、英国特許第952807号、同第96
5074号明細書に示される融解分散冷却法等がある
が、これに限定されるものではない。
【0028】壁材2の形成材料としては、ゼラチン、ア
ラビアゴム、デンプン、アルギン酸ソーダ、ポリビニル
アルコール、ポリエチレン、ポリアミド、ポリエステ
ル、ポリウレタン、ポリユリア、ポリウレタン、ポリス
チレン、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチル
セルロース、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、尿素−
ホルムアルデヒド樹脂等が用いられるが、光を十分に透
過させるような材質がより好ましい。
【0029】次に、上記画像形成用マイクロカプセルの
製造方法について説明する。先ず画像形成粒子の作製方
法について述べる。スチレンモノマーとジビニルベンゼ
ンモノマーの10:1混合物1gと、過酸化ベンゾイル
1gと、ジスアゾ系イエロー顔料20gと、クマリン系
染料10gをジクロロフェニル100gに溶解あるいは
分散させる。この溶液を、ホモジナイザーなどを用いて
アラビアガムの2%水溶液に乳化する。この乳化液を8
0℃に保ちながら約6時間攪拌すると、顔料および染料
がポリスチレンの壁材によって封入されたサブマイクロ
カプセルが形成される。このサブマイクロカプセルは、
レーザー回折式粒度分布計(堀場製作所製)で測定した
ところ、体積平均粒径が2.3μmであった。このサブ
マイクロカプセルの分散液を洗浄および濾過し、乾燥さ
せてサブマイクロカプセルを得た。
【0030】このサブマイクロカプセル100gに対
し、平均粒径15nmの酸化チタン粉末3gをミキサー
で混合し、サブマイクロカプセルの周囲に酸化チタンを
付着させた後、ハイブリダイザー(奈良機械製作所製)
を用いて高速気流衝撃法により、酸化チタンを膜状に固
定して反射材とし、所期の画像形成粒子を得た。
【0031】次に、感光性物質を以下の通り調製した。
重合性物質であるポリエチレングリコールジアクリレー
トとジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを3:
4に配合したものを50gに対し、光重合開始剤である
(η5 −2,4−シクロペンタジエン−1−イル)
[(1,2,3,4,5,6−η)−(1−メチルエチ
ル)ベンゼン]鉄(1+)ヘキサフルオロホスフェート
(1−)5gを混合し、所期の感光性物質を得た。
【0032】前記感光性物質と、先に説明した方法で作
製された画像形成粒子10gを均一に混合し、さらに5
%PVA水溶液50gを加えて、ホモジナイザーで70
00rpmで5分間攪拌したところ、数個の画像形成粒
子が内部に分散された感光性物質が油滴となって、この
油滴が連続相である水中に分散されている、いわゆるO
/Wエマルジョンが得られた。
【0033】別に、ホルムアルデヒド37%水溶液に市
販のメラミン粉末を加え、水酸化ナトリウム溶液によっ
てPH9.0に調整し、水温60度で30分間加熱して
メラミン・ホルムアルデヒドプレポリマーを得た。先に
作製したO/Wエマルジョンにメラミン・ホルムアルデ
ヒドプレポリマーを20g加え、アジホモミキサーなど
によって150回転で液を攪拌しつつ水温が80℃にな
るように加熱した状態で5時間保持し、その後PH7に
調整して常温まで冷却した。この結果、画像形成粒子4
が分散された感光性物質3の周囲にメラミンホルムアル
デヒド膜からなる壁材2が形成され、所期の画像形成用
マイクロカプセル1が作製された。
【0034】以上のように作製されたマイクロカプセル
1が含まれた分散液を、1日保管した後、上澄み液を除
去し、純水で3回洗浄して、マイクロカプセルが60%
(重量比)含まれたマイクロカプセルスラリーを得た。
このマイクロカプセルスラリーに、水溶性樹脂であるポ
リビニルアルコールを加え、塗工液とした。この塗工液
をバーコータによって、厚さ25μmのポリエステルフ
ィルムに、1平方メートル当たり20g塗工した。乾燥
後、分光感度計(ナルミ商会製)によって、硬化エネル
ギーを測定したところ、450nmにおいて3200m
J(ミリジュール)/平方メートルであった。 [比較例]比較例として、アクリレートモノマーに対し
てイエロー顔料を4重量%含む感光性マイクロカプセル
を、以下の方法で作製した。
【0035】上記実施例と同じアクリレートモノマー7
0gをホットプレート上で加熱しながら、その中にジス
アゾ系顔料30gを攪拌しつつ徐々に加え、その後、3
本ロールミル機によって約10パスの混練処理を行い、
顔料をモノマーに分散させた。このモノマーは顔料濃度
が高いため、更にモノマーを加えて希釈した。この結
果、顔料を4重量%含む顔料分散モノマーが得られた。
この顔料分散モノマーを50g秤量し、実施例と同じ開
始剤を5g加えて加熱して溶解させ、更に、5%PVA
水溶液50gを加えて、ホモジナイザーにより7000
rpmで5分間攪拌し、水中に芯物質の油滴が分散され
たO/Wエマルジョンを得た。その後、実施例と同様な
方法によって、メラミン・ホルムアルデヒド樹脂からな
る壁材を形成した結果、比較例とする画像形成用マイク
ロカプセルが得られた。
【0036】実施例と同様な方法によって、比較例のマ
イクロカプセルにおける硬化エネルギーを測定したとこ
ろ、450nmにおいて、6000mJ/平方メートル
であった。以上のことから、上記実施例のマイクロカプ
セルは、比較例に比べ、光のエネルギーが約1/2で硬
化することが分かった。したがって、光重合性モノマー
は同じであるにもかかわらず、マイクロカプセルの実質
的な感光感度が向上していると考えられる。
【0037】以上、本発明の一実施例を説明したが、本
発明はこれに限定されること無く、以下のように実施す
ることも可能である。例えば、マイクロカプセルの製法
においては、メラミン・ホルムアルヒドプレポリマーの
代わりに、尿素・ホルマリンプレポリマーを用いること
により、尿素・ホルマリン樹脂の外壁からなるマイクロ
カプセルを作製できる。
【0038】また、反射材に用いられる材料としては、
実施例で示した酸化チタンに限らず、酸化亜鉛、硫化亜
鉛、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化珪素な
どの無機顔料、あるいはポリスチレン、ポリエチレンな
どの有機顔料等を、実施例と同様の方法で用いることが
可能である。
【0039】更に、画像形成粒子は、サブマイクロカプ
セルに限定されず、顔料粉末自体であっても良く、その
際には顔料の表面にスパッタリング等の薄膜形成法によ
って金属膜を設けることにより反射材としても良い。
【0040】
【発明の効果】以上説明したことから明きらかなよう
に、本発明の画像形成用マイクロカプセルによれば、画
像形成粒子の表面に反射材を設けたので、マイクロカプ
セルに入射した光の大部分が感光性物質に到達する。こ
の結果、感光性物質に入射する光エネルギーが増加する
ので、感光性物質が従来より少ない光量でも十分に硬化
する。したがって、従来より小型の光源を使用しても感
光感度が劣らないので、画像形成装置の小型化、並びに
消費電力の低減を図ることができる。あるいは、短時間
の露光でも十分にマイクロカプセルが硬化するので、画
像形成の高速化を図ることもできる。
【0041】特に、請求項2記載の画像形成用マイクロ
カプセルによれば、画像形成粒子が破壊されて内部の有
色物質が露出するので、わざわざ反射材を除去しなくて
も、加圧によって簡単に発色する。更に、請求項3記載
の画像形成用マイクロカプセルによれば、画像形成粒子
をきわめて破壊しやすく、有色物質もきわめて放出され
やすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例としての画像形成用マイクロカプセル
の断面を示す模式図である。
【符号の説明】
1・・・画像形成用マイクロカプセル、2・・・壁材、
3・・・感光性物質、4・・・画像形成粒子(サブマイ
クロカプセル)、5・・・壁材、6・・・反射材、7・
・・有色物質。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光に反応して硬化する感光性物質と、有
    色物質を含む画像形成粒子とを、樹脂等の壁材に封入し
    てなる画像形成用マイクロカプセルにおいて、 前記感光性物質中に入れられた前記画像形成粒子の表面
    に、前記光を反射する反射材が設けられていること特徴
    とする画像形成用マイクロカプセル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成用マイクロカプ
    セルにおいて、 前記画像形成粒子が破壊可能に形成され、該破壊によっ
    て前記有色物質を露出させることを特徴とする画像形成
    用マイクロカプセル。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像形成用マイクロカプ
    セルにおいて、 前記画像形成粒子が、少なくとも前記有色物質を樹脂等
    の壁材に封入してなるサブマイクロカプセルであり、 該サブマイクロカプセルの表面に、前記反射材が設けら
    れていることを特徴とする画像形成用マイクロカプセ
    ル。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102977857A (zh) * 2011-09-06 2013-03-20 比亚迪股份有限公司 一种相变储能微胶囊及其制备方法

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