JPH0812425A - ジルコニア系複合セラミック焼結体及びその製法 - Google Patents

ジルコニア系複合セラミック焼結体及びその製法

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JPH0812425A
JPH0812425A JP6147685A JP14768594A JPH0812425A JP H0812425 A JPH0812425 A JP H0812425A JP 6147685 A JP6147685 A JP 6147685A JP 14768594 A JP14768594 A JP 14768594A JP H0812425 A JPH0812425 A JP H0812425A
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JP
Japan
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zirconia
phase
nickel
sintered body
composite ceramic
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Application number
JP6147685A
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English (en)
Inventor
Keiichi Yamazaki
圭一 山崎
Masahiro Nawa
正弘 名和
Koichi Niihara
晧一 新原
Atsushi Nakahira
敦 中平
Toru Sekino
徹 関野
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高強度、及び、高靱性を有するジルコニア系
複合セラミック焼結体及びその製法を提供する。 【構成】 ジルコニア系複合セラミック焼結体は、Y2
3 を1.5〜4.5モル%含む部分安定化ジルコニア
の結晶粒子を第1相とし、この第1相の粒界に、第2相
としてニッケル粒子を含有し、このニッケル粒子の一部
が上記部分安定化ジルコニアの結晶粒子内に存在する。
その製法は、Y2 3 を1.5〜4.5モル%含む部分
安定化ジルコニアを生成する第1成分と、ニッケル相を
生成する第2成分との混合物を、真空中、若しくは非酸
化性雰囲気中で焼結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば構造用材料な
どに好適なジルコニア系複合セラミック焼結体及びその
製法に関する。
【0002】
【従来の技術】セラミックは、その優れた耐熱性、耐磨
耗性及び耐食性を有する点で、自動車エンジン用ターボ
チャージャーロータ、種々の刃物類、軸受け及びメカニ
カルシール等の機械部品、切削バイト、ドリル工具、粉
砕メディア、光コネクターフェルール、ダイス、鋸等の
幅広い用途で使用されつつある。しかし、セラミックは
本来共有結合性やイオン結合性が強く、金属材料のよう
に転位または塑性変形等を示さないため、クラックの先
端の応力集中を緩和できず、材料中の微細な欠陥や表面
傷を起点として容易に破断してしまう。このようにセラ
ミックは靱性が低く非常に脆いため、大型の部品や複雑
な形状を有する部品の構成材料としては適切でなく、自
ずと成形品の形状や寸法などに制限が加わるのが実情で
ある。
【0003】そこで、このセラミックの脆さを改善する
ために、セラミック焼結体のマトリツクスに第2相とし
て粒子、ウィスカーあるいは長繊維等を分散させて複合
化し、靱性の向上をはかる試みがなされている。これら
の試みはマトリックスに第2相として各種の形状の分散
相をミクロンレベルで分散させたミクロ複合材の範疇に
属するものであり、例えば粒子、ウィスカー等で複合化
した系では、6〜8MPam1/2 程度の靱性値を、ま
た、SiC等の長繊維で複合化した系では、20〜30
MPam1/2 にも及ぶ高い靱性値を達成している。しか
し、強度については、ミクロンレベルの第2相の添加
が、マトリツクスの破壊源の増大をもたらす場合が多
く、セラミックマトリツクス単体の5〜6割程度の向上
に留まっており、さらなる強度の向上が望まれている。
【0004】セラミックの粒界を複合化した、上記のミ
クロ複合材料に対し、セラミック粒子内に第2相として
ナノメータサイズの粒子を分散させたナノ複合材が作製
され、強度、高温強度、並びにクリープ特性などの機械
的特性が、通常のミクロ複合材に比べ、大幅に改善され
ることが報告されている。しかし、この場合の靱性の向
上は、ミクロ複合材に比較して小さく、セラミックマト
リツクス単体の3〜4割程度の向上に留まっており、さ
らなる靱性の向上が望まれている。
【0005】このように、セラミック/セラミック系複
合材においては、強度及び靱性を共に改善したものは得
られておらず、強度及び靱性を共に改善したものの開発
が期待されている。
【0006】一方、安定化剤としてY2 3 を添加した
部分安定化ジルコニア焼結体は、クラック先端の応力場
において、4%程度の体積膨張を伴いながら正方晶から
単斜晶への応力誘起変態を生ずる。これにより、クラッ
ク先端が遮蔽されるため、他のアルミナ、窒化珪素、炭
化珪素などのセラミックに比べ、高強度及び高靱性であ
るという性質を有している。しかし、実用面において
は、100〜300℃付近で長時間保持した場合に、正
方晶から単斜晶への相転移にもとづく強度低下を示すな
どの問題点がある。そこで、ジルコニアマトリックスに
アルミナ粒子を分散させて複合化することにより、ジル
コニア単体に比べると、前記の100〜300℃付近で
長時間保持した場合の強度低下の抑制及び大幅な強度の
改善がされたものが得られているが、靱性の改善は未だ
充分でなく、靱性の改善された複合材の出現が求められ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は特願平5
−71123に、Y2 3 を添加した部分安定化ジルコ
ニアの粒内及び粒界に、Ti、V、Nb、Ta、Cr、
Mo、W等の高融点金属を複合化することにより、強度
及び靱性が改善されたセラミック焼結体、及びその製法
を提案している。しかし、高強度、高靱性の特性を得る
ために、金属粒子を大量に添加しなければならない。
【0008】本発明は、これら事実を鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、高強度、及び、高靱性
を有するジルコニア系複合セラミック焼結体及びその製
法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
ジルコニア系複合セラミック焼結体は、Y2 3 を1.
5〜4.5モル%含む部分安定化ジルコニアの結晶粒子
を第1相とし、この第1相の粒界に、第2相としてニッ
ケル粒子を含有し、このニッケル粒子の一部が上記部分
安定化ジルコニアの結晶粒子内に存在することを特徴と
する。
【0010】本発明の請求項2に係るジルコニア系複合
セラミック焼結体は、請求項1記載のジルコニア系複合
セラミック焼結体において、上記部分安定化ジルコニア
の粒界に、ニッケルの多結晶体からなる連続相を有する
ことを特徴とする。
【0011】本発明の請求項3に係るジルコニア系複合
セラミック焼結体は、請求項1又は請求項2記載のジル
コニア系複合セラミック焼結体において、上記複合セラ
ミック焼結体中のジルコニアの結晶粒子径が、1.5μ
m以下であることを特徴とする。
【0012】本発明の請求項4に係るジルコニア系複合
セラミック焼結体は、請求項1乃至請求項3いずれか記
載のジルコニア系複合セラミック焼結体において、上記
複合セラミック焼結体中のニッケル相の含有量が0.5
〜50容量%であることを特徴とする。
【0013】本発明の請求項5に係るジルコニア系複合
セラミック焼結体は、請求項1乃至請求項4いずれか記
載のジルコニア系複合セラミック焼結体において、第3
相として、前記ジルコニアより高い硬度を有し、且つA
2 3 、SiC、Si3 4 、若しくはB4 C、又は
周期律表のIVa、Va、VIa族に属する元素の炭化物、
窒化物、若しくはほう化物の中から選ばれた少なくとも
一種以上の粒子のセラミック相を有することを特徴とす
る。
【0014】本発明の請求項6に係るジルコニア系複合
セラミック焼結体は、請求項5記載のジルコニア系複合
セラミック焼結体において、上記第3相のセラミック相
の粒子の一部が、部分安定化ジルコニアの結晶粒子内に
存在することを特徴とするすることを特徴とする。
【0015】本発明の請求項7に係るジルコニア系複合
セラミック焼結体は、請求項5又は請求項6記載のジル
コニア系複合セラミック焼結体において、上記第3相の
セラミック相の粒子の一部が、ニッケル相の結晶粒子内
に存在することを特徴とする。
【0016】本発明の請求項8に係るジルコニア系複合
セラミック焼結体は、請求項5乃至請求項7いずれか記
載のジルコニア系複合セラミック焼結体において、上記
複合セラミック焼結体中のセラミック相の平均粒子径
が、2μm以下であることを特徴とする。
【0017】本発明の請求項9に係るジルコニア系複合
セラミック焼結体は、請求項5乃至請求項8いずれか記
載のジルコニア系複合セラミック焼結体において、請求
項5記載の複合セラミック焼結体中のニッケル相の含有
量が0.5〜50容量%、上記ニッケル相とセラミック
相の含有量の総和が60容量%以下、及び、上記ニッケ
ル相、セラミック相の各々の含有量が部分安定化ジルコ
ニアの含有量より少量であることを特徴とする。
【0018】本発明の請求項10に係るジルコニア系複
合セラミック焼結体の製法は、Y23 を1.5〜4.
5モル%含む部分安定化ジルコニアを生成する第1成分
と、ニッケル相を生成する第2成分との混合物を、真空
中、若しくは非酸化性雰囲気中で焼結することを特徴と
する。
【0019】本発明の請求項11に係るジルコニア系複
合セラミック焼結体の製法は、請求項10記載のジルコ
ニア系複合セラミック焼結体の製法において、請求項1
0記載の混合物が、上記第1成分と第2成分と共に、平
均粒子径が1μm以下でジルコニアより高い硬度を有
し、且つAl2 3 、SiC、Si3 4 、若しくはB
4 C、又は周期律表のIVa、Va、VIa族に属する元素
の炭化物、窒化物、若しくはほう化物の中から選ばれた
少なくとも一のセラミック相を生成する第3成分を含有
することを特徴とする。
【0020】本発明の請求項12に係るジルコニア系複
合セラミック焼結体の製法は、請求項10記載のジルコ
ニア系複合セラミック焼結体の製法において、前記混合
物中のニッケル相を生成する成分の含有量が、得られる
複合セラミック焼結体に対し0.5〜50容量%である
ことを特徴とする。
【0021】本発明の請求項13に係るジルコニア系複
合セラミック焼結体の製法は、請求項11記載のジルコ
ニア系複合セラミック焼結体の製法において、前記混合
物中のニッケル相を生成する成分の含有量が、得られる
複合セラミック焼結体に対し0.5〜50容量%、ニッ
ケル相とセラミック相を生成する成分の含有量の総和が
60容量%以下、及び、上記ニッケル相、セラミック相
の各々を生成する成分の含有量が部分安定化ジルコニア
を生成する成分の含有量より少ないことを特徴とする。
【0022】本発明の請求項14に係るジルコニア系複
合セラミック焼結体の製法は、請求項10乃至請求項1
3いずれか記載のジルコニア系複合セラミック焼結体の
製法において、混合物中のニッケル相を生成する成分が
ニッケル酸化物であり、上記混合物を還元雰囲気中で焼
結することを特徴とする。
【0023】本発明の請求項15に係るジルコニア系複
合セラミック焼結体の製法は、請求項10乃至請求項1
3いずれか記載のジルコニア系複合セラミック焼結体の
製法において、混合物中のニッケル相を生成する成分が
ニッケル塩であり、上記混合物を大気中で加熱した後
に、還元雰囲気中で焼結することを特徴とする。
【0024】以下、この発明を詳細に説明する。本発明
のジルコニア系複合セラミック焼結体は、部分安定化ジ
ルコニア相とニッケル相を有する。
【0025】上記部分安定化ジルコニアは、Y2 3
1.5〜4.5モル%含んでいることが重要である。こ
の範囲であれば、ジルコニアは主として正方晶、又は正
方晶と単斜晶あるいは立方晶との混合相からなり、高い
強度が得られる。さらには、正方晶の安定化並びに単斜
晶及び立方晶の抑制の観点から、Y2 3 を1.6〜
3.2モル%含むようにすることがより好ましい。Y2
3 が1.5モル%より少ないと、準安定相である正方
晶化が不十分となり、また、4.5モル%を超えると、
立方晶の量が増加し、その結果充分な強度が得られなく
なるので好ましくない。また、その他の安定化剤(例え
ばMgO、CaO、CeO2 など)をY23 と併用し
てもかまわない。
【0026】Y2 3 を安定化剤とした部分安定化ジル
コニアの粉末を得る方法としては、安定化剤であるY2
3 粉末とジルコニアの粉末とを混合し、仮焼する方
法、あるいは、例えばYCl3 ・6H2 OとZrOCl
2 ・8H2 Oとを含む水溶液を用いて湿式合成法により
粉末を得る方法等がある。この発明の部分安定化ジルコ
ニアの粉末は常圧焼結、加圧焼結等により緻密化される
ものであるが、部分安定化ジルコニアの原料の粉末の平
均粒子径としては0.5μm以下が好ましい。この部分
安定化ジルコニアの原料の粉末の平均粒子径が0.5μ
mを越えると、焼結温度が高くなり、焼結体の結晶粒子
径が粗大なものとなり易く、焼結後のジルコニアの正方
晶の安定性を低下させるため好ましくない。焼結体中の
ジルコニアの平均結晶粒子径が粗大化すると正方晶の安
定性を低下させるので、この平均結晶粒子径は1.5μ
m以下であることが好ましい。
【0027】本発明のジルコニア系複合セラミック焼結
体においては、上記ニッケル粒子の一部が上記部分安定
化ジルコニアの結晶粒子内に存在する。上記ニッケル粒
子の一部が存在すると、高強度が付与され、靱性も向上
する。さらに、より高靱性が付与させるために、ニッケ
ルの連続相が上記部分安定化ジルコニアの粒界を被覆す
るように存在することが望ましい。このニッケルの連続
相は、ニッケルの融点(約1450℃)以上の温度で焼
結を行うことにより形成される。上記融点以上の温度で
は、焼結過程においてニッケルが溶解し、ジルコニア粒
界を濡らすことにより、ジルコニア粒界の少なくとも一
部をニッケル相が被覆した複合焼結体が得られる。従っ
て、上記部分安定化ジルコニアの結晶粒子内に、ナノメ
ーターサイズの微細なニッケルの粒子とニッケルの連続
相が共存していると、強度、及び、靱性がより向上し望
ましい。上記ニッケル相の出発原料としては、ニッケル
の単体、酸化物、塩、又はアルコキシド等が用いられ
る。上記ニッケル相の出発原料の粒子径については、限
定しないが、焼結過程でニッケル相の一部が部分安定化
ジルコニアの結晶粒子内に取り込まれるためには、1μ
m以下が好ましい。
【0028】本発明のジルコニア系複合セラミック焼結
体は、ジルコニア及びニッケルと共に、セラミック相を
第3相として有することが好ましい。ジルコニア系複合
セラミック焼結体中に存在する上記セラミック相の平均
粒子径は2μm以下が好ましい。このセラミック相は前
記ジルコニアより高い硬度を有し、且つAl2 3 、S
iC、Si3 4 、若しくはB4 C、又は周期律表のIV
a、Va、VIa族に属する元素の炭化物、窒化物、若し
くはほう化物の中から選ばれた少なくとも一種以上の粒
子が用いられる。なお、Al2 3 は出発原料として、
Al2 3 の粉末のほかにアルミニウムの塩やアルコキ
シドを用いてもよい。このセラミック相となる出発原料
の粒子径については、セラミック粒子の一部が、部分安
定化ジルコニア及びニッケル相の結晶粒子内に取り込ま
れるために微細であることが好ましく、平均粒子径とし
て1μm以下が好ましく、より好ましくは0.2μm以
下である。なお、セラミック相のセラミック粒子は部分
安定化ジルコニアの強度、及び硬度の向上に寄与する反
面、セラミック粒子のみでは靱性を下げるので、ニッケ
ル粒子と併用することにより、靱性を保持できる。
【0029】本発明のジルコニア系複合セラミック焼結
体を構成するニッケル相の含有量は0.5〜50容量%
であることが好ましく、さらに好ましくは10〜30容
量%である。すなわち、ニッケル相が0.5容量%以下
では強度及び靱性向上の効果が少ない。一方、ニッケル
相が10容量%付近で、一部の微細なニッケル粒子がジ
ルコニア粒内に取り込まれるために、強度が大幅に増加
する。さらに、ニッケル相の含有量が10容量%以上に
なると、例えば、ニッケルの融点以上で焼結した場合、
溶解したニッケルがジルコニアの粒界を濡らすので、ニ
ッケルがジルコニア粒界の少なくとも一部を薄く被覆し
た組織となる。このニッケルが被覆されると、靱性が大
幅に改善する。上記ニッケルが粒子として点在するので
なく、連続相で存在する組織であると、クラックの先端
がニッケル相を貫通する確率が増し、金属の塑性変形能
による応力緩和機構がより効果的に作用するため、靱性
が大幅に向上する。なお、このニッケルが連続相して存
在することは、ジルコニアの破壊源寸法の増大をもたら
し強度の低下が懸念されるが、蒸発−凝縮あるいは溶解
−析出等のメカニズムにより、多数のニッケルの粒子が
ジルコニア粒内に取り込まれた組織を共存することによ
り、複合セラミック焼結体は高強度で維持される。しか
し、ニッケル相の含有量が50容量%を超えると強度の
低下と共に、大幅に硬度が低下し、セラミックの特徴で
ある耐磨耗性及び耐食性が損なわれる。
【0030】上記ニッケルの連続相とは、ニッケルの多
結晶体からなるものであり、例えば、ニッケルの粒子が
溶解し、ジルコニアの粒成長過程でジルコニアの粒界を
薄く被覆したものが挙げられる。
【0031】なお、ジルコニア系複合セラミック焼結体
に、第3相としてセラミック相を有する場合、ニッケル
相の含有量は0.5〜50容量%であり、ニッケル相と
セラミック相の含有量の総和が、60容量%以下であ
り、且つ、ニッケル相、セラミック相の各々の含有量が
部分安定化ジルコニアの含有量以下であることが好まし
い。
【0032】次にこの発明に係るジルコニア系複合セラ
ミック焼結体の強靱化の改善効果のメカニズムについて
考察を加える。
【0033】マトリックスを構成するY2 3 系部分安
定化ジルコニアセラミックの粒界、一部粒内に分散され
たニッケルの連続相及びニッケル粒子、並びに、セラミ
ック相のセラミック粒子は、焼結の過程でジルコニアセ
ラミックの粒成長を抑制する作用を有し、その結果、マ
トリックスは微細な組織で構成され、破壊源寸法の減
少、及び焼結後のジルコニアの正方晶の安定化をもたら
し、強度及び硬度が大幅に上昇する。加えて、ジルコニ
アの結晶粒子内に微細なニッケル粒子あるいはセラミッ
ク粒子が分散することにより、ジルコニア粒子内にはジ
ルコニアとニッケル相あるいはセラミック相との熱膨張
係数のミスマッチに由来する残留応力場が形成され、こ
れによりジルコニア粒子自身が大幅に強化される。すな
わち、ジルコニアマトリックスと上記分散したニッケル
あるいはセラミック粒子との熱膨張のミスマッチによ
り、焼結後の冷却過程において、ジルコニア粒子内、及
び分散したニッケルあるいはセラミック粒子の周辺には
残留応力場が形成され、この残留応力場の相互作用によ
り、ジルコニア内には転位が発生しやすくなるからであ
る。ジルコニア結晶粒内には、これらの転位がパイルア
ップしたサブグレインバウンダリーが形成され、ジルコ
ニア粒子は、実際の結晶粒子径よりも転位により分割さ
れた小さな粒子として作用し、組織が細分化される。こ
のサブグレインバウンダリーの形成は、結晶粒内組織の
微細化に加え、ジルコニアの正方晶から単斜晶への応力
誘起変態を開始する臨界応力を著しく上昇させる効果を
有し、その結果、一層の強度改善が達成される。また、
第3相としてセラミック粒子が存在する場合は、このセ
ラミック粒子がニッケルの連続相内に分散することによ
り、ニッケル相自体も強化され、強度が向上する。さら
に、ジルコニア粒界のみにニッケル粒子、あるいはセラ
ミック粒子が存在する焼結体では、硬度は線型複合則に
従うのに対し、ジルコニア粒内にニッケル粒子、あるい
はセラミック粒子が存在した焼結体では、ジルコニア粒
内の転位の移動が、粒内に存在するニッケル粒子、ある
いはセラミック粒子によりピン止めされるために、線型
複合則から導かれる以上の硬度が得られる。
【0034】次に焼結体にニッケル相を含む金属相が存
在した際の塑性変形能による、靱性向上のメカニズムに
ついて考察を加える。この靱性の向上はクラックの進展
過程において、クラック先端が、金属相を貫通して伝播
することにより、その先端が鈍化、あるいはピンニング
され、クラック先端の応力集中が緩和されることにより
達成される。有効破壊エネルギーの面から、金属相の塑
性変形能による靱性向上の内訳を考察すると、通常のセ
ラミック系複合材において観察されるクラックの先端の
湾曲(ボーイング)、あるいは偏曲(ディフレクショ
ン)によるクラック進展制御において費やされる表面エ
ネルギーの増大量は0.5〜6J/m2 程度であるのに
対し、金属相の塑性変形に費やされるエネルギーは、概
略2000〜3000J/m2 にも及ぶものと推定され
る。このように、金属相の塑性変形能によるクラック先
端の応力緩和機構による有効破壊エネルギーの増大効果
は莫大なものであり、従来にない飛躍的な靱性向上が達
成できる。さらに、ニッケルの融点以上で焼結を行うこ
とにより、ニッケルが溶解し、ジルコニア粒界を濡らし
て薄い連続相が形成されるため、比較的少量のニッケル
添加により効率的に高靱性が達成される。従って、金属
の添加による硬度の減少が、最小限に抑えられる。
【0035】次に、製法の発明について説明する。本発
明のジルコニア系複合セラミック焼結体の製造方法は、
2 3 を1.5〜4.5モル%含む部分安定化ジルコ
ニアを生成する少なくとも一つの第1成分と、ニッケル
相を生成する少なくとも一つの第2成分との混合物を、
真空中、若しくは非酸化性雰囲気中で焼結する。さら
に、上記混合物中には、前記ジルコニアより高い硬度を
持ち、且つAl2 3 、SiC、Si3 4 、若しくは
4 C、又は周期律表のIVa、Va、VIa族に属する元
素の炭化物、窒化物、若しくはほう化物の中から選ばれ
た少なくとも一のセラミック相を生成する第3成分が含
まれてもよい。上記焼結温度については、限定しない
が、ニッケルの連続相を焼結過程で容易に形成させるた
めに、ニッケルの融点以上である1450℃程度以上の
温度、具体的には1450℃〜1600℃が適当であ
る。
【0036】このジルコニア系複合セラミック焼結体の
製造方法をさらに具体的に説明する。上記ジルコニア系
複合セラミック焼結体を得るための第1の製法は、Y2
3を1.5〜4.5モル%含む部分安定化ジルコニア
粉末と、得られる複合セラミック焼結体に対して0.5
〜50容量%のニッケル粒子を含む混合粉末、並びに、
上記部分安定化ジルコニア粉末と、得られる複合セラミ
ック焼結体に対して0.5〜50容量%のニッケル粒子
を含む混合粉末を、真空中、若しくは非酸化性雰囲気中
で焼結する。また、第3成分を含む場合は、上記部分安
定化ジルコニア粉末と、ニッケル粒子と共に、Al2
3 、SiC、Si3 4 、若しくはB4C、又は周期律
表のIVa、Va、VIa族に属する元素の炭化物、窒化
物、若しくはほう化物の中から選ばれた少なくとも一の
セラミック粒子を、ニッケル粒子との含有量の総和が6
0容量%以下で、且つ、ニッケル粒子、セラミック粒子
の各々の含有量が部分安定化ジルコニアの含有量以下で
含まれる混合粉末を、真空中、若しくは非酸化性雰囲気
中で焼結する。
【0037】ここで上記の三成分を混合粉末とする方法
の具体的な例としては、原料の部分安定化ジルコニア粉
末と、ニッケル粒子、及び第3相のセラミック粒子とを
所定量配合したものを、エタノール、アセトン、トルエ
ン等を溶媒として湿式ボールミル混合により粉砕し、次
いで乾燥して混合粉末とする方法、あるいはアルゴンガ
ス、窒素ガスの如き不活性ガス雰囲気中で、ボールミ
ル、遊星ボールミル、アトライター等による乾式混合に
より微粉砕し混合粉末とする方法等が例示できる。な
お、前記乾式混合の際は、重量比でボール100重量部
に対して原料の粉末は1〜5重量部の範囲がメカノケミ
カル的な粉砕を行うのに望ましい。
【0038】このようにして得られた混合粉末を常用の
成形法である乾式プレスあるいは射出成形法等により所
望の形状に成形し、さらに、常圧焼結、真空焼結、ガス
圧焼結、ホットプレス焼結、又は熱間静水圧加圧焼結
(HIP)等により焼結して、緻密化された焼結体を得
る。なお、成形と焼結は、別々に行ってもよく、同時で
もよく、制限はない。
【0039】また、焼結の雰囲気は、ニッケル粒子及
び、非酸化物のセラミック粒子の酸化を防ぐため、真
空、窒素ガス、アルゴンガスの如き不活性ガス雰囲気、
または水素の如き還元ガス雰囲気が適当である。また、
熱間静水圧加圧焼結では、予め常圧焼結、ホットプレス
等で開気孔の少ない予備焼結体を作製し、これを熱間静
水圧加圧処理する方法、あるいは成形体に金属やガラス
で気密シールを施してカプセル化し、これを熱間静水圧
加圧処理する方法のいずれも適用できる。
【0040】ジルコニア系複合セラミック焼結体を得る
ための第2の製法は、Y2 3 を1.5〜4.5モル%
含む部分安定化ジルコニア粉末と、得られる複合セラミ
ック焼結体に対してニッケル相が0.5〜50容量%と
なるニッケル酸化物を含む混合粉末を還元雰囲気中で焼
結する点に特徴を有する。この第2の製法によるジルコ
ニア系複合セラミック焼結体は、還元時に上記ニッケル
酸化物がニッケルとして非常に微細に析出することによ
り、ジルコニアとニッケルの界面が非常に活性化され、
相互に強い界面結合力を有するようになる。また、ニッ
ケルの融点以上の温度で焼結を行った場合、ニッケル粒
子が微細であるため、溶解したニッケルとジルコニアの
濡れ性が向上し、ジルコニアの粒界はニッケルの連続相
でより被覆されやすくなる。従って、強度、靱性共に優
れたジルコニア系複合セラミック焼結体となる。
【0041】この第2の製法における混合粉末は、例え
ば、原料として、Y2 3 を1.5〜4.5モル%含む
含む部分安定化ジルコニア粉末と、ニッケル酸化物とを
所定量配合したものを、エタノール、アセトン、トルエ
ン等を溶媒として湿式ボールミル混合により粉砕し、次
いで乾燥して混合粉末とする方法等で得られる。さら
に、ジルコニア粉末と、ニッケル酸化物とを所定量配合
したものを、前述の第1の製法で示した如く、アルゴン
ガス、窒素ガスの如き不活性ガス雰囲気中で、ボールミ
ル、遊星ボールミル、アトライター等によりメカノケミ
カル的に微粉砕するとニッケル酸化物が還元焼結の過程
で極めて微細なニッケル粒子を析出するので、ナノメー
ターオーダーでニッケル粒子が分散したジルコニア系複
合セラミック焼結体を得ることができる。また、同時に
ニッケルの融点以上まで焼結温度を上げた場合、ナノメ
ーターオーダーの微細なニッケル粒子は容易に溶解する
ため、ジルコニアとの濡れ性が向上する。従って、ジル
コニア粒界にニッケル連続相が形成されやすくなり、特
に靱性の優れたジルコニア系複合セラミック焼結体を得
ることができる。上記混合粉末には、第3相として、前
述の第1の製法で明示したと同様の含有量であり、平均
粒子径が1μm以下である、ジルコニアより高い硬度を
有し、且つAl2 3 、SiC、Si3 4 、若しくは
4 C、又は周期律表のIVa、Va、VIa族に属する元
素の炭化物、窒化物、若しくはほう化物の中から選ばれ
た少なくとも一つのセラミック粒子を含んでいてもよ
い。
【0042】このようにして得られた混合粉末を常用の
成形法である乾式プレスあるいは射出成形法等により所
望の形状に成形し、さらに、常圧焼結、真空焼結、ガス
圧焼結、ホットプレス焼結、又は熱間静水圧加圧焼結
(HIP)等により焼結して、緻密化された焼結体を得
る。なお、成形と焼結は、別々に行ってもよく、同時で
もよく、制限はない。
【0043】また、焼結の雰囲気は、ニッケル酸化物が
焼結過程でニッケルに還元されるまでは、水素の如き還
元ガス雰囲気でなければならない。一旦、ニッケルに還
元されれば、その後の焼結の雰囲気としては、ニッケル
粒子及び、非酸化物のセラミック粒子の酸化を防ぐた
め、真空、窒素ガス、アルゴンガスの如き不活性ガス雰
囲気、または水素の如き還元ガス雰囲気が適当である。
また、熱間静水圧加圧焼結では、予め常圧焼結、ホット
プレス等で開気孔の少ない予備焼結体を作製し、これを
熱間静水圧加圧処理する方法、あるいは成形体に金属や
ガラスで気密シールを施してカプセル化し、これを熱間
静水圧加圧処理する方法のいずれも適用できる。
【0044】ジルコニア系複合セラミック焼結体を得る
ための第3の製法は、Y2 3 を1.5〜4.5モル%
含む部分安定化ジルコニア粉末と、得られる複合セラミ
ック焼結体に対してニッケル相が0.5〜50容量%と
なるニッケル塩を含む混合粉末を、大気中で加熱処理し
た後に、還元雰囲気中で焼結する点に特徴を有する。こ
の第3の製法では、ニッケル塩を溶媒に溶かしてジルコ
ニア粉末と混合するため、ニッケル塩が均一に分散した
混合粉末を調製することができる。上記混合粉末の加熱
処理により、微細なニッケル酸化物が形成され、この微
細なニッケル酸化物は還元時にニッケルとして非常に微
細に析出するので、ナノメーターオーダーでニッケル粒
子が分散したジルコニア系複合セラミック焼結体を得る
ことができる。従って、第3の製法によるジルコニア系
複合セラミック焼結体は、ジルコニアとニッケルの界面
が非常に活性化され、相互に強い界面結合力を有するよ
うになる。また、ニッケルの融点以上の温度で焼結を行
った場合、ニッケル粒子が微細であるため、溶解したニ
ッケルとジルコニアの濡れ性が向上し、ジルコニアの粒
界はニッケルの連続相でより被覆されやすくなる。従っ
て、強度、靱性共に優れたジルコニア系複合セラミック
焼結体となる。
【0045】この第3の製法における混合粉末は、例え
ば、原料として、Y2 3 を1.5〜4.5モル%含む
部分安定化ジルコニア粉末と、ニッケル塩の溶液とを所
定量配合し、湿式ボールミル混合により均一に混合し、
次いで乾燥して混合粉末とする方法等によって得られ
る。この部分安定化ジルコニア粉末と、ニッケル塩の混
合粉末を、大気中で加熱処理を行うことにより部分安定
化ジルコニア粉末と、ニッケル酸化物の混合粉末が得ら
れる。さらに、この混合粉末を、前述の第1の製法で示
した如く、アルゴンガス、窒素ガスの如き不活性ガス雰
囲気中で、ボールミル、遊星ボールミル、アトライター
等によりメカノケミカル的に微粉砕するとニッケル酸化
物が還元焼結の過程で極めて微細なニッケル粒子を析出
するので、ナノメーターオーダーでニッケル粒子が分散
したジルコニア系複合セラミック焼結体を得ることがで
きる。また、同時にニッケルの融点以上まで焼結温度を
上げた場合、ナノメーターオーダーの微細なニッケル粒
子は容易に溶解するため、ジルコニアとの濡れ性が向上
する。従って、ジルコニア粒界にニッケル連続相が形成
されやすくなり、特に靱性の優れたジルコニア系複合セ
ラミック焼結体を得ることができる。上記混合粉末に
は、第3相として、前述の第1の製法で明示したと同様
の含有量であり、平均粒子径が1μm以下である、ジル
コニアより高い硬度を有し、且つAl2 3 、SiC、
Si3 4 、若しくはB4 C、又は周期律表のIVa、V
a、VIa族に属する元素の炭化物、窒化物、若しくはほ
う化物の中から選ばれた少なくとも一つのセラミック粒
子を含んでいてもよい。
【0046】上記第3の製法における加熱処理は、ニッ
ケル塩からニッケル酸化物を得るためである。この加熱
処理の温度や時間は、ニッケル塩が分解されニッケル酸
化物となる条件を適宜選択するもので、限定はしない
が、大気中、300〜600℃の範囲で数時間処理され
る。
【0047】このようにして得られた混合粉末を常用の
成形法である乾式プレスあるいは射出成形法等により所
望の形状に成形し、さらに、常圧焼結、真空焼結、ガス
圧焼結、ホットプレス焼結、又は熱間静水圧加圧焼結
(HIP)等により焼結して、緻密化された焼結体を得
る。なお、成形と焼結は、別々に行ってもよく、同時で
もよく、制限はない。
【0048】また、焼結の雰囲気は、ニッケル酸化物が
焼結過程でニッケルに還元されるまでは、水素の如き還
元ガス雰囲気でなければならない。一旦、ニッケルに還
元されれば、その後の焼結の雰囲気としては、ニッケル
粒子及び、非酸化物のセラミック粒子の酸化を防ぐた
め、真空、窒素ガス、アルゴンガスの如き不活性ガス雰
囲気、または水素の如き還元ガス雰囲気が適当である。
また、熱間静水圧加圧焼結では、予め常圧焼結、ホット
プレス等で開気孔の少ない予備焼結体を作製し、これを
熱間静水圧加圧処理する方法、あるいは成形体に金属や
ガラスで気密シールを施してカプセル化し、これを熱間
静水圧加圧処理する方法のいずれも適用できる。
【0049】
【実施例】
(実施例1〜4及び比較例1〜2)Y2 3 を表1に示
すごとく0.5〜6モル%含む部分安定化ジルコニア粉
末に、平均粒径0.8μm、純度99.5%以上のニッ
ケル粒子(粉末)を、得られる複合焼結体に対し、20
容量%添加したものを、部分安定化ジルコニアボールと
ポリエチレン容器を用い、アセトンを溶媒として24時
間湿式ボールミル混合した。その後乾燥して得られた混
合粉末を、黒鉛製モールドを用いて、1000℃までは
水素濃度20体積%のアルゴン混合ガス中で、その後、
10-4torr以上の真空度で、焼結温度1600℃、
保持時間1時間、プレス圧力30MPaの条件下で焼結
し、φ50mm、厚さ4mmの円盤状焼結体を得た。
【0050】これらの焼結体は、いずれも相対密度9
9.5%以上の緻密なものであった。そして、その微細
組織は、走査型電子顕微鏡、及び透過型電子顕微鏡によ
る観察により、数十ナノメーターサイズの超微細なニッ
ケル粒子が、ジルコニア粒内に存在し、かつジルコニア
粒界には数ミクロンの比較的大きなニッケル粒子、及び
ジルコニア粒界の一部を薄く被覆したニッケルの連続相
が確認された。
【0051】ついで、得られた円盤状焼結体から切断、
研削加工して、4×3×35mmの試料を作製し、この
試料につき、JISのR1601による、室温における
3点曲げ強度、及びJISのR1607によるSEPB
法により、破壊靱性値を測定した。以上の測定結果を表
1に示す。
【0052】上記試料についてX線回折により、結晶相
の同定を行い、次いで各相の割合を定量した。その結果
を表1にジルコニアの結晶相として示す。ここに、ジル
コニアの結晶相の記号については、Tは正方晶、Cは立
方晶、Mは単斜晶をそれぞれ表している。実施例に示し
た試料は、いずれも主として正方晶からなり、単斜晶、
あるいは立方晶が混在する場合も、その割合はいずれも
10容量%以下であった。
【0053】
【表1】
【0054】(実施例5〜10及び比較例3)Y2 3
を3モル%含む平均粒径0.3μmの部分安定化ジルコ
ニア粉末に、平均粒径0.8μm、純度99.5%以上
のニッケル粒子(粉末)を表2に示す如く、0〜50容
量%添加したものを、部分安定化ジルコニアボールとポ
リエチレン容器を用い、アセトンを溶媒として24時間
湿式ボールミル混合した。その後乾燥して得られた混合
粉末を、黒鉛製モールドを用いて、1000℃までは水
素濃度20体積%のアルゴン混合ガス中で、その後、1
-4torr以上の真空度で、焼結温度1600℃、保
持時間1時間、プレス圧力30MPaの条件下で焼結
し、φ50mm、厚さ4mmの円盤状焼結体を得た。こ
れらの焼結体は、いずれも相対密度99.5%以上の緻
密なものであった。図1にニッケル含有量が30容量%
の実施例8に係る複合焼結体の組織の要部を拡大した模
式図を示す。走査型電子顕微鏡、及び透過型電子顕微鏡
による観察から、数十ナノメーターサイズの微細なニッ
ケル粒子3の一部が部分安定化ジルコニア1の粒界に取
り込まれた組織が観察された。上記部分安定化ジルコニ
ア1の粒界の一部を被覆したニッケルの連続相2が確認
された。このニッケルはニッケルの含有量が20容量%
以下の実施例5〜7では、数μm〜10μmの大きさの
ニッケル粒子の存在は認められたが、ニッケルの連続相
は認められなかった。一方、ニッケル含有量が20容量
%を超えた実施例8〜10で、ニッケルの連続相2が確
認された。
【0055】さらに、化学分析、X線回折による分析の
結果、焼結体の組成は配合した当初の組成に一致した。
また、これら焼結体のジルコニアの結晶相のうち、単斜
晶の量は10容量%以下であった。
【0056】次に、前記の円盤状焼結体から切断、研削
加工して、4×3×35mmの試料を作製し、これらの
試料につき、JISのR1601による室温における3
点曲げ強度、JISR1607による(SEPB法)破
壊靱性値及びビッカース硬度をそれぞれ測定した。以上
の測定結果を表2に示す。なお、表中の破壊靱性値の空
欄はSEPB法で予亀裂が発生せず、測定が不可能であ
ったことを示す。
【0057】
【表2】
【0058】(実施例11〜15)Y2 3 を3モル%
含む平均粒径0.3μmの部分安定化ジルコニア粉末
に、平均粒径0.8μm、純度99.5%以上のニッケ
ル粒子(粉末)を30容量%、及び表3に示す平均粒径
1μm以下の各種セラミック粒子(粉末)を10容量%
添加したものを、部分安定化ジルコニアボールとポリエ
チレン容器を用い、アセトンを溶媒として24時間湿式
ボールミル混合した。その後乾燥して得られた混合粉末
を、黒鉛製モールドを用いて、1000℃までは水素濃
度20体積%のアルゴン混合ガス中で、その後、10-4
torr以上の真空度で、焼結温度1600℃、保持時
間1時間、プレス圧力30MPaの条件下で焼結し、φ
50mm、厚さ4mmの円盤状焼結体を得た。
【0059】これらの焼結体は、いずれも相対密度9
9.5%以上の緻密なものであった。そして、その微細
組織は、走査型電子顕微鏡、及び透過型電子顕微鏡によ
る観察から、ジルコニア粒内には、数十ナノメーターサ
イズの超微細なニッケル粒子及びセラミック粒子が一部
取り込まれた組織が観察された。また、ジルコニア粒界
には、この粒界の一部を薄く被覆したニッケルの連続
相、及び1μm弱の比較的大きなニッケル粒子が確認さ
れた。さらに、ニッケルの連続相内に、数十ナノメータ
ーサイズの微細なセラミック粒子が、ジルコニア粒内よ
りも遙に多く認められた。
【0060】一方、化学分析、及びX線回折による分析
の結果、焼結体の組成は配合した当初の組成に一致し
た。また、これら焼結体のジルコニアの結晶相のうち、
単斜晶の量は10容量%以下であった。
【0061】次に、得られた円盤状焼結体から切断、研
削加工して、4×3×35mmの試料を作製し、この試
料につき、JISのR1601による、室温における3
点曲げ強度、及びJISのR1607によるSEPB法
により、破壊靱性値及びビッカース硬度を測定した。以
上の測定結果を表3に示す。
【0062】
【表3】
【0063】(実施例16〜21)Y2 3 を3モル%
含む平均粒径0.3μmの部分安定化ジルコニア粉末
に、平均粒径50μm、純度99.5%以上の酸化ニッ
ケル粒子(粉末)を表4に示す如く、最終的に得られる
複合焼結体に対して5〜50容量%添加したものを、部
分安定化ジルコニアボールと部分安定化ジルコニア製ポ
ットを用い、遊星ボールミルにより48時間乾式混合し
た。なお、混合粉末は部分安定化ジルコニアボール10
0重量部に対して1〜5重量部の範囲とした。得られた
混合粉末を、黒鉛製モールドを用いて、1000℃まで
は水素還元雰囲気中で、その後、10-4torr以上の
真空度で、焼結温度1600℃、保持時間1時間、プレ
ス圧力30MPaの条件下でホットプレス焼結し、φ5
0mm、厚さ4mmの円盤状焼結体を得た。
【0064】これらの焼結体は、いずれも相対密度99
%以上の緻密なものであった。そして、その微細組織
は、走査型電子顕微鏡、及び透過型電子顕微鏡による観
察から、ジルコニア粒内には、数十ナノメーターサイズ
の超微細なニッケル粒子が一部取り込まれた組織が観察
された。また、ニッケルの含有量が20容量%以下の実
施例16〜20では、ジルコニア粒界に、数μm〜10
μmの大きさのニッケル粒子の存在は認められたが、ニ
ッケルの連続相はほとんど認められなかった。一方、ニ
ッケル含有量が20容量%を超えた実施例19〜21
で、ジルコニア粒界の一部を被覆した数十ミクロンのニ
ッケルの連続相が確認された。
【0065】さらに、化学分析、及びX線回折による分
析の結果、酸化ニッケル(NiO)は完全にニッケル
(Ni)に還元されていることが認められた。また、こ
れら焼結体のジルコニアの結晶相のうち、単斜晶の量は
10容量%以下であった。
【0066】次に、得られた円盤状焼結体から切断、研
削加工して、4×3×35mmの試料を作製し、この試
料につき、JISのR1601による、室温における3
点曲げ強度、及びJISのR1607によるSEPB法
により、破壊靱性値及びビッカース硬度を測定した。以
上の測定結果を表4に示す。なお、表中の破壊靱性値の
空欄はSEPB法で予亀裂が発生せず、測定が不可能で
あったことを示す。
【0067】
【表4】
【0068】(実施例22)Y2 3 を3モル%含む平
均粒径0.3μmの部分安定化ジルコニア粉末に、平均
粒径50μm、純度99.5%以上の酸化ニッケル粒子
(粉末)を最終的に得られる複合焼結体に対して30容
量%、及び、平均粒径0.2μmのSiC粒子(粉末)
を最終的に得られる複合焼結体に対して20容量%添加
したものを、部分安定化ジルコニアボールと部分安定化
ジルコニア製ポットを用い、アルゴンガス封入後、遊星
ボールミルにより48時間乾式混合した。なお、混合粉
末は部分安定化ジルコニアボール100重量部に対して
1〜5重量部の範囲となるようにした。得られた混合粉
末を、黒鉛製モールドを用いて、1000℃までは水素
還元雰囲気中で、その後、10-4torr以上の真空度
で、焼結温度1600℃、保持時間1時間、プレス圧力
30MPaの条件下でホットプレス焼結し、φ50m
m、厚さ4mmの円盤状焼結体を得た。
【0069】得られた焼結体は、相対密度99.5%以
上の緻密なものであった。そして、その微細組織は、走
査型電子顕微鏡、及び透過型電子顕微鏡による観察か
ら、ジルコニア粒内には、数十ナノメーターサイズの超
微細なニッケル粒子、及びSiC粒子が一部取り込まれ
た組織が観察された。また、ジルコニア粒界には、ジル
コニア粒界の一部を被覆した数十ミクロンのニッケルの
連続相、及び、1μm弱の比較的大きなSiC粒子が確
認された。さらに、ニッケルの連続相内には、数十ナノ
メーターサイズの微細なSiC粒子が、ジルコニア粒内
よりも遙に多く認められた。
【0070】さらに、化学分析、及びX線回折による分
析の結果、酸化ニッケル(NiO)は完全にニッケル
(Ni)に還元されていることが認められた。また、こ
れら焼結体のジルコニアの結晶相のうち、単斜晶の量は
10容量%以下であった。
【0071】次に、得られた円盤状焼結体から切断、研
削加工して、4×3×35mmの試料を作製し、この試
料につき、JISのR1601による、室温における3
点曲げ強度、及びJISのR1607によるSEPB法
により、破壊靱性値及びビッカース硬度を測定した。以
上の測定結果を表5に示す。
【0072】
【表5】
【0073】(実施例23〜28)Y2 3 を3モル%
含む平均粒径0.3μmの部分安定化ジルコニア粉末
と、Ni(NO3 2 ・6H2 Oのイソプロパノール溶
液を表6に示す如く、最終的に得られる複合焼結体に対
してニッケルの含有量が5〜50容量%となるよう配合
したものを、部分安定化ジルコニアボールとポリエチレ
ン容器を用い、24時間湿式ボールミル混合した。この
混合物を乾燥した後に、大気中、400℃で加熱処理を
し、部分安定化ジルコニアと酸化ニッケル(NiO)の
混合粉末を得た。これら混合粉末を、黒鉛製モールドを
用いて、1000℃までは水素還元雰囲気中で、その
後、10-4torr以上の真空度で、焼結温度1600
℃、保持時間1時間、プレス圧力30MPaの条件下で
ホットプレス焼結し、φ50mm、厚さ4mmの円盤状
焼結体を得た。
【0074】これらの焼結体は、いずれも相対密度9
9.5%以上の緻密なものであった。そして、その微細
組織は、走査型電子顕微鏡、及び透過型電子顕微鏡によ
る観察から、ジルコニア粒内には、数ナノメーターから
数十ナノメーターサイズの微細なニッケル粒子が一部取
り込まれた組織が観察された。また、ニッケルの含有量
が20容量%以下の実施例23〜25では、ジルコニア
粒界に、数μm〜10μmの大きさのニッケル粒子の存
在は認められたが、ニッケルの連続相はほとんど認めら
れなかった。一方、ニッケル含有量が20容量%を超え
た実施例26〜28で、ジルコニア粒界の一部を被覆し
た数十ミクロンのニッケルの連続相が確認された。
【0075】さらに、化学分析、及びX線回折による分
析の結果、酸化ニッケル(NiO)は完全にニッケル
(Ni)に還元されていることが認められた。また、こ
れら焼結体のジルコニアの結晶相のうち、単斜晶の量は
10容量%以下であった。
【0076】次に、得られた円盤状焼結体から切断、研
削加工して、4×3×35mmの試料を作製し、この試
料につき、JISのR1601による、室温における3
点曲げ強度、及びJISのR1607によるSEPB法
により、破壊靱性値及びビッカース硬度を測定した。以
上の測定結果を表6に示す。なお、表中の破壊靱性値の
空欄はSEPB法で予亀裂が発生せず、測定が不可能で
あったことを示す。
【0077】
【表6】
【0078】(実施例29)Y2 3 を3モル%含む平
均粒径0.3μmの部分安定化ジルコニア粉末と、最終
的に得られる複合焼結体に対してニッケルの含有量が3
0容量%となるNi(NO3 2 ・6H2 Oのイソプロ
パノール溶液、及び、平均粒径0.5μmのWC粒子
(粉末)を最終的に得られる複合焼結体に対して20容
量%となるように配合したものを、部分安定化ジルコニ
アボールとポリエチレン容器を用い、24時間湿式ボー
ルミル混合した。この混合物を乾燥した後に、大気中、
400℃で加熱処理をし、部分安定化ジルコニア、酸化
ニッケル(NiO)、及び炭化タングステン(WC)の
混合粉末を得た。この混合粉末を、黒鉛製モールドを用
いて、1000℃までは水素還元雰囲気中で、その後、
10-4torr以上の真空度で、焼結温度1600℃、
保持時間1時間、プレス圧力30MPaの条件下でホッ
トプレス焼結し、φ50mm、厚さ4mmの円盤状焼結
体を得た。
【0079】得られた焼結体は、相対密度99.5%以
上の緻密なものであった。そして、その微細組織は、走
査型電子顕微鏡、及び透過型電子顕微鏡による観察か
ら、ジルコニア粒内には、数ナノメーターから数十ナノ
メーターサイズの微細なニッケル粒子、及びWC粒子が
一部取り込まれた組織が観察された。また、ジルコニア
粒界には、ジルコニア粒界の一部を被覆した数十ミクロ
ンのニッケルの連続相、及び、1μm弱の比較的大きな
WC粒子が確認された。さらに、ニッケルの連続相内に
は、数ナノメーターから数十ナノメーターサイズの微細
なWC粒子が、ジルコニア粒内よりも遙に多く認められ
た。
【0080】さらに、化学分析、及びX線回折による分
析の結果、酸化ニッケル(NiO)は完全にニッケル
(Ni)に還元されていることが認められた。また、こ
れら焼結体のジルコニアの結晶相のうち、単斜晶の量は
10容量%以下であった。
【0081】次に、得られた円盤状焼結体から切断、研
削加工して、4×3×35mmの試料を作製し、この試
料につき、JISのR1601による、室温における3
点曲げ強度、及びJISのR1607によるSEPB法
により、破壊靱性値及びビッカース硬度を測定した。以
上の測定結果を表7に示す。
【0082】
【表7】
【0083】
【発明の効果】本発明の請求項1乃至請求項9に係るジ
ルコニア系複合セラミック焼結体は、前述のとおり、Y
2 3 を1.5〜4.5モル%含む部分安定化ジルコニ
アの結晶粒子を第1相とし、この第1相の粒界に、第2
相としてニッケル粒子を含有し、このニッケル粒子の一
部が上記部分安定化ジルコニアの結晶粒子内に存在する
ので、強度、靱性が向上する。
【0084】また、本発明の請求項2に係るジルコニア
系複合セラミック焼結体は、特に、ニッケルの多結晶体
からなる連続相を有するので、より高靱性が付与され
る。
【0085】また、本発明の請求項5に係るジルコニア
系複合セラミック焼結体は、特に、第3相としてセラミ
ック粒子が存在しているので、部分安定化ジルコニアマ
トリックス、ニッケル粒子、及びニッケルの連続相の結
晶粒子内にも分散されているため、硬度が向上し、かつ
高強度、高靱性が維持される。
【0086】本発明の請求項10乃至請求項15に係る
ジルコニア系複合セラミック焼結体の製法によって、強
度及び靱性の優れたジルコニア系複合セラミック焼結体
を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例8で得られたジルコニア系複合
セラミック焼結体の要部を拡大した模式図である。
【符号の説明】
1 部分安定化ジルコニア 2 ニッケルの連続相 3 ニッケル粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新原 晧一 大阪府吹田市山田東3丁目18番1−608 (72)発明者 中平 敦 大阪府吹田市青山台1丁目2番地C33− 307号 (72)発明者 関野 徹 大阪府豊中市西緑丘2丁目2番3−341号

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Y2 3 を1.5〜4.5モル%含む部
    分安定化ジルコニアの結晶粒子を第1相とし、この第1
    相の粒界に、第2相としてニッケル粒子を含有し、この
    ニッケル粒子の一部が上記部分安定化ジルコニアの結晶
    粒子内に存在することを特徴とするジルコニア系複合セ
    ラミック焼結体。
  2. 【請求項2】 上記部分安定化ジルコニアの粒界に、ニ
    ッケルの多結晶体からなる連続相を有することを特徴と
    する請求項1記載のジルコニア系複合セラミック焼結
    体。
  3. 【請求項3】 上記複合セラミック焼結体中のジルコニ
    アの結晶粒子径が、1.5μm以下であることを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載のジルコニア系複合セラ
    ミック焼結体。
  4. 【請求項4】 上記複合セラミック焼結体中のニッケル
    相の含有量が0.5〜50容量%であることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3いずれか記載のジルコニア系複
    合セラミック焼結体。
  5. 【請求項5】 第3相として、前記ジルコニアより高い
    硬度を有し、且つAl2 3 、SiC、Si3 4 、若
    しくはB4 C、又は周期律表のIVa、Va、VIa族に属
    する元素の炭化物、窒化物、若しくはほう化物の中から
    選ばれた少なくとも一種以上の粒子のセラミック相を有
    することを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれか記
    載のジルコニア系複合セラミック焼結体。
  6. 【請求項6】 上記第3相のセラミック相の粒子の一部
    が、部分安定化ジルコニアの結晶粒子内に存在すること
    を特徴とする請求項5記載のジルコニア系複合セラミッ
    ク焼結体。
  7. 【請求項7】 上記第3相のセラミック相の粒子の一部
    が、ニッケル相の結晶粒子内に存在することを特徴とす
    る請求項5又は請求項6記載のジルコニア系複合セラミ
    ック焼結体。
  8. 【請求項8】 上記複合セラミック焼結体中のセラミッ
    ク相の平均粒子径が、2μm以下であることを特徴とす
    る請求項5乃至請求項7いずれか記載のジルコニア系複
    合セラミック焼結体。
  9. 【請求項9】 請求項5記載の複合セラミック焼結体中
    のニッケル相の含有量が0.5〜50容量%、上記ニッ
    ケル相とセラミック相の含有量の総和が60容量%以
    下、及び、上記ニッケル相、セラミック相の各々の含有
    量が部分安定化ジルコニアの含有量より少量であること
    を特徴とする請求項5乃至請求項8いずれか記載のジル
    コニア系複合セラミック焼結体。
  10. 【請求項10】 Y2 3 を1.5〜4.5モル%含む
    部分安定化ジルコニアを生成する第1成分と、ニッケル
    相を生成する第2成分との混合物を、真空中、若しくは
    非酸化性雰囲気中で焼結することを特徴とするジルコニ
    ア系複合セラミック焼結体の製法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の混合物が、上記第1
    成分と第2成分と共に、平均粒子径が1μm以下でジル
    コニアより高い硬度を有し、且つAl2 3、SiC、
    Si3 4 、若しくはB4 C、又は周期律表のIVa、V
    a、VIa族に属する元素の炭化物、窒化物、若しくはほ
    う化物の中から選ばれた少なくとも一のセラミック相を
    生成する第3成分を含有することを特徴とする請求項1
    0記載のジルコニア系複合セラミック焼結体の製法。
  12. 【請求項12】 前記混合物中のニッケル相を生成する
    成分の含有量が、得られる複合セラミック焼結体に対し
    0.5〜50容量%であることを特徴とする請求項10
    記載のジルコニア系複合セラミック焼結体の製法。
  13. 【請求項13】 前記混合物中のニッケル相を生成する
    成分の含有量が、得られる複合セラミック焼結体に対し
    0.5〜50容量%、ニッケル相とセラミック相を生成
    する成分の含有量の総和が60容量%以下、及び、上記
    ニッケル相、セラミック相の各々を生成する成分の含有
    量が部分安定化ジルコニアを生成する成分の含有量より
    少ないことを特徴とする請求項11記載のジルコニア系
    複合セラミック焼結体の製法。
  14. 【請求項14】 前記混合物中のニッケル相を生成する
    成分がニッケル酸化物であり、上記混合物を還元雰囲気
    中で焼結することを特徴とする請求項10乃至請求項1
    3いずれか記載のジルコニア系複合セラミック焼結体の
    製法。
  15. 【請求項15】 前記混合物中のニッケル相を生成する
    成分がニッケル塩であり、上記混合物を大気中で加熱し
    た後に、還元雰囲気中で焼結することを特徴とする請求
    項10乃至請求項13いずれか記載のジルコニア系複合
    セラミック焼結体の製法。
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WO2021193956A1 (ja) * 2020-03-26 2021-09-30 株式会社村田製作所 複合繊維
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