JPH0812471B2 - トナー用樹脂およびその製造方法 - Google Patents

トナー用樹脂およびその製造方法

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JPH0812471B2 JP62171811A JP17181187A JPH0812471B2 JP H0812471 B2 JPH0812471 B2 JP H0812471B2 JP 62171811 A JP62171811 A JP 62171811A JP 17181187 A JP17181187 A JP 17181187A JP H0812471 B2 JPH0812471 B2 JP H0812471B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は低温定着性,非オフセツト性及び耐ブロツキ
ング性に優れるトナー用樹脂およびその製造方法に関す
る。
〈従来の技術〉 トナー用のバインダーとして用いられる樹脂として
は、架橋型樹脂あるいは超高分子量ポリマー及び超低分
子量ポリマーから成る非架橋型樹脂が挙られる。この2
者を比較するとトナーの物性として重要な非オフセツト
性,低温定着性及び耐ブロツキング性が独立に制御でき
る点で後者が優れており、従来より用いられているスチ
レン−アクリル系トナーの場合、その多くは後者の型に
属するバインダーを使用している。
一方、近年コピーマシンの高速化やトナーの耐塩ビ可
塑剤性の要求が高まるにつれ、ポリエステル系バインダ
ーが注目されており、各種構造を有するポリエステル系
バインダーが開発されている。しかしながら従来のもの
は、多官能モノマーを使用した架橋系ポリエステル樹脂
であり、このためトナー性能として非オフセツト性,低
温定着性及び耐ブロツキング性を全て満足させることが
難しく、例えば低温定着性を改良しようとすると非オフ
セツト性が低下したり、耐ブロツキング性が低下し、そ
の結果コピーの高速化を達成できないといつた問題を有
している。
一方、上記トナー性能を満足させることが容易なポリ
エステルとしては、上述したように、超高分子量ポリエ
ステル樹脂及び超低分子量ポリエステル樹脂からなる非
架橋型ポリエステル樹脂を得る方法が考えられるが、通
常のポリエステルの重合方法として用いられている塊状
縮合重合法では、直鎖状超高分子量ポリエステルを得よ
うとすると重合系の溶融粘度が極めて高いものとなるた
め、重合系での混合攪拌や得られる樹脂の取出しが非常
に難しく、工業的生産ができないのが現状である。
〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明の目的とするところは、低温定着性に優れ、か
つ非オフセツト性及び耐ブロツキング性に優れたトナー
を得ることが可能なポリエステル樹脂の製造法を提供す
ることにある。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明の要旨とするところは、ガラス転移温度が50℃
以上で軟化温度が200℃以下である架橋ポリエステル樹
脂(a)100重量部、及び軟化温度が150℃以下で重量平
均分子量が3,000〜50,000である直鎖状ポリエステル樹
脂(b)0.5〜80重量部からなるトナー用樹脂、および
ガラス転移温度が50℃以上で、軟化温度が200℃以上で
ある架橋ポリエステル樹脂(a)100重量部、及び軟化
温度が150℃以下で重量平均分子量が3,000〜50,000であ
る直鎖状ポリエステル樹脂(b)0.5〜80重量部を直鎖
状ポリエステル樹脂(b)の軟化温度以上230℃以下の
温度範囲下で混合することを特徴とするトナー用樹脂の
製造方法にある。
本発明者らは鋭意研究の結果、超高分子量ポリエステ
ル樹脂を製造するには前述の通り直鎖状高分子ポリエス
テルを得るのは非常に難しいが架橋高分子ポリエステル
を得るのは比較的容易である事、超低分子量ポリエステ
ル従来技術で製造可能である事、ポリエステル結合は、
一般に高温下では容易に分解,再結合反応を行うが、23
0℃以下の温度範囲では安定である事、トナー用樹脂の
主たる成分である超高分子量ポリマーのガラス転移温度
が50℃以上であればトナーは常温下でブロツキングを生
じない事、超低分子量ポリマーは流動性をトナーに付与
するものであり重量平均分子量は3,000〜50,000以下の
範囲が適している事、及び超高分子量ポリマーである架
橋ポリエステル100重量部に対し低分子量ポリマーは0.5
重量部以上80重量部以下が適している事が判明した。こ
れに基いて本発明が構成されるわけであるが、本発明が
効果を発揮するためには超高分子量ポリエステルは
(1)架橋ポリエステルであつて、(2)耐ブロツキン
グ性の観点からガラス転移温度は50℃以上、好ましくは
60℃以上であり、(3)エステル結合の安定な領域で低
分子量ポリマーと溶融混合する上で軟化点が200℃以
下、好ましくは180℃以下でなければならない。また超
低分子量ポリマーは、(4)流動性付与の観点から重量
平均分子量は3,000〜50,000、好ましくは5,000〜20,000
であり、(5)低温定着の観点から軟化温度は150℃以
下、好ましくは130℃以下でなければならない。さらに
非オフセツト性については超高分子量ポリエステルであ
る架橋ポリエステルの性質を利用し、低温定着性につい
ては低分子量ポリエステルの性質を利用し、さらに耐ブ
ロツキング性に優れたトナー用樹脂として利用するに
は、(6)架橋ポリエステル樹脂(a)100重量部に対
し直鎖状ポリエステル樹脂(b)を0.5〜80重量部、好
ましくは3〜30重量部の範囲で配合しなければならな
い。さらに配合するときの温度はより高い方が好ましい
がモノマー成分の組替えが生ずる230℃以上の温度であ
つてはならない。
本発明で使用可能な架橋ポリエステル樹脂を製造する
には少なくとも1種の3価以上のカルボン酸成分及び/
または3価以上のアルコール成分及び2官能カルボン酸
成分及びジオール成分を常法に基づいて重縮合させれば
良い。ここで3価以上のカルボン酸成分としては、3価
以上のカルボン酸またはその酸無水物若しくはその低級
アルキルエステルであり、1分子中に3ケ以上の−COOH
基を有する物質または1分子中に存在する3ケ以上の−
COOH基のうち1対以上が酸無水物となつた物質または1
分子中に存在する3ケ以上の−COOH基のうち1ケ以上が
低級アルコールのエステルとなつた物質である。これを
例示すれば、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,2,4−
シクロヘキサントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレント
リカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,
2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカル
ボン酸、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸またはこ
れらの酸無水物若しくはこれらのメチルエステル、エチ
ルエステル、プロピルエステル、イソプロピルエステル
等の沸点200℃以下の低級アルコールのエステルが掲げ
られる。
また、2官能カルボン酸成分とは2価のカルボン酸ま
たはその酸無水物若しくはその低級アルキルエステルで
あり、1分子中に2ケの−COOH基を有する物質または該
物質の酸無水物または1分子中に存在する2ケの−COOH
基のうち1ケ以上が低級アルコールのエステルとなつた
物質である。これを例示すれば、マレイン酸、フマール
酸、メサコニン酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタ
コン酸、フタール酸、イソフタール酸、テレフタール
酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン
酸、セバシン酸、マロン酸、リノレイン酸またはその酸
無水物若しくはそのモノメチルエステル、ジメチルエス
テル、モノエチルエステル、ジエチルエステル、メチル
エチルエステル、モノプロピルエステル、ジプロピルエ
ステル、メチルプロピルエステル、エチルプロピルエス
テル等の沸点200℃以下の低級アルコールのモノエステ
ルまたはジエステルが掲げられるが、本発明は何らこれ
らに制約されるものではない。
また、3価以上のアルコール成分は1分子中に3個以
上の水酸基を有する化合物であり、例えば、1,1,1−ト
リメチロールエタン、ペンタエリスリトール、グリセリ
ン、1,1,1−トリメチロールプロパン、1,1,4,4−テトラ
メチロールブタン、1,2,4−トリヒドロキシブタン等が
あげられるが、中でも、ペンタエリスリトールとグリセ
リンは有用である。
本発明において、ジオール成分とは1分子中に−OH基
を2個有する物質であり、例えば、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、シクロヘキサンジメタノー
ル、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール等
のアルキレングリコール、ビスフエノールA、水添ビス
フエノールA、ポリオキシプロピレン−2,2−ビス(4
−ヒドロキシフエニル)プロパン、ポリオキシエチレン
−2,2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)プロパン、2,
2′−(1,4−フエニレンビスオキシ)ビスエタノール、
1,1′−ジメチル−2,2′−(1,4−フエニレンビスオキ
シ)ビスエタノール、1,1,1′,1′−テトラメチル−2,
2′−(1,4−フエニレンビスオキシ)ビスエタノール等
の芳香族ジオールが掲げられるが、本発明はこれらに何
ら制約されるものではない。
以上のように架橋ポリエステル(a)は目的に応じて
任意の酸成分とアルコール成分とを組み合せて得ること
ができるが、架橋度の制御が容易でかつ軟化温度の低い
下記ポリエステルが特に好ましい。
(1)トリメリット酸2〜30モル%、テレフタル酸10〜
70モル%、イソフタル酸0〜88モル%からなる酸成分
と、エチレングリコール及び芳香族ジオールから選ばれ
る少なくとも一種からなるアルコール成分から得られる
ポリエステル。
(2)テレフタル酸20〜80モル%、イソフタル酸20〜80
モル%からなる酸成分と、ペンタエリスリトール1〜50
モル%及びエチレングリコール70〜99モル%、あるいは
グリセリン2〜50モル%及びエチレングリコール50〜98
モル%からなるアルコール成分から得られるポリエステ
ル。
また、エステル化及び縮合反応の触媒としては、従来
より用いられている3酸化アンチモン、ジブチルスズオ
キサイド、テトラブトキシチタネート、酢酸亜鉛、酢酸
マンガン、酢酸カルシウム、酢酸マグネシウム、2酸化
ゲルマニウム等が掲げられるが、これらに限定されるも
のではない。
さらに、直鎖状ポリエステル(b)は2官能カルボン
酸成分及びジオールを常法により重縮合させて製造する
ことができる。該ポリエステルを構成する2官能カルボ
ン酸成分及びジオール成分は前述したものと同様のもの
を用いることができるが、この中で特にテレフタル酸20
〜80モル%及びイソフタル酸20〜80モル%から成る酸成
分及びエチレングリコールを縮合せしめたポリエステル
はガラス転移温度を低下せずに軟化温度を低下させるこ
とができ、特に有用である。
なお、本発明におけるトナー用樹脂の軟化点はCFT−5
00型フローテスター(島津製作所(製))を使用し、昇
温速度3℃/min、荷重30kgf、ノズル1mmφ×10mmの条件
下で樹脂が1/2流出した時の温度とした。(シリンダー
ヘのサンプル装填量は1.5mlである。) 又、ガラス転移温度は示差走査熱量計(DSC)、及び
重量平均分子量はゲルパーミエイシヨンクロマトグラフ
イー(GPC)により測定した。またトナー用バインダー
としての本発明による樹脂は性能を損なわない範囲内で
他のバインダーやアンチブロツキング剤、電荷調節剤等
の添加剤と混合使用する事も可能である。混合可能な樹
脂としては、例えば他のポリエステル樹脂、スチレン−
アクリル樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
次に代表的実施例を掲げ、本発明をさらに詳細に述べ
るが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
尚、実施例及び比較例中にある部は特に指定がない場合
重量部を示す。
実施例1 (架橋ポリエステルの合成) 第1表の割合に従つてタコメータ,トルクメータ及び
蒸留塔を有するオートクレーブに原料及び触媒を仕込
み、徐々に昇温して生成した水を蒸留塔より留出させな
がらエステル化反応させた。
蒸留塔より水が留出しなくなつた時点でオートクレー
ブより蒸留塔を撤去し、次いで真空ポンプによりオート
クレーブ内を1トールに減圧し、縮合反応で生成した遊
離アルコールを系外へ留去せしめた。このときの反応液
の温度は、250℃、攪拌羽根の回転数は100rpm、縮合開
始時の攪拌トルクは0.4kg−cmであつた。128分後、トル
クが0.8kg−cmに上昇したのでオートクレーブ内の真空
度を50トールに調整し、そのまま27分間保持したとこ
ろ、トルクが12kg−cmとなつたので、オートクレーブ内
の圧力を常圧にもどし、反応を停止させた。そこで、オ
ートクレーブのフタを開けて内容物を水冷し、さらに乾
燥,粉砕して架橋ポリエステル粉末を得た。得られたポ
リマーをクロロホルム(25℃)に混合したが溶解せず、
また該ポリマーを分解後液クロ及びガスクロで組成分析
を行つたところ第2表の結果を得た。
また該ポリマーの軟化温度は148℃,DSCによるガラス
転移温度は71℃であつた。
(直鎖状ポリエステルの成分) 第3表の割合に従つて(架橋ポリエステルの合成)で
使用したオートクレーブに原料及び触媒を仕込み、徐々
に昇温して生成した水を蒸留塔より留出させてエステル
化反応させた。
蒸留塔より水が留出しなくなつた時点でオートクレー
ブより蒸留塔を撤去し、次いで真空ポンプによりオート
クレーブ内を1トールに減圧し、さらに縮合反応で生じ
た遊離アルコールを系外へ留去させた。このときの反応
温度は280℃、攪拌羽根の回転数は100rpm、縮合開始時
の攪拌トルクは0.4kg−cmであつた。縮合開始より67分
経過したときに攪拌トルクが2.0kg−cmとなつたので、
オートクレーブ内の圧力を常圧にもどし内容物を取り出
し、水冷,乾燥後粉砕して直鎖状ポリエステル粉末を得
た。該ポリマーの軟化温度は118℃、GPCによる重量平均
分子量は28500、DSCによるガラス転移温度は53℃であ
り、組成分析の結果、該ポリマーの構成成分は第4表の
通りであつた。
(トナー用樹脂の製造) 先に合成した架橋ポリエステル樹脂粉末100部に対し
直鎖状ポリエステル樹脂粉末20部を、180℃に加熱した
スクリュー押出機で混練し、吐出した樹脂混合物を水
冷,乾燥後粉砕してトナー用樹脂を得た。
(トナー用樹脂の評価) 前記トナー用樹脂95部とカーボンブラツク5部を2軸
押出機により溶融混練し、冷却した後、ジエツトミルで
微粉砕し、ジグザグ分級機で分級し、平均粒径10.2ミク
ロンのトナーを得た。このトナー5部に対し、鉄粉キヤ
リヤ95部を加え、ポリエステルトナー用電子写真複写機
(定着温度の変更を可能としたもの)を用いて静電荷像
を現像した。毎分50枚の速度で、5000枚の連続コピーを
行つたところ、カブリのない良好な画像が得られた。そ
の他の特性を第18表に示す。
実施例2 (架橋ポリエステルの合成) 第5表に基づいて原料及び触媒を仕込んだ以外は実施
例1の(架橋ポリエステルの合成)と同一の操作を行
い、架橋ポリエステル樹脂粉末を得た。
得られた樹脂粉末はクロロホルムに溶解せず、架橋ポ
リマーである事が確認された。また該ポリマーの軟化温
度は139℃、DSCによるガラス転移温度は68℃であり、組
成分析の結果、第6表の成分で構成されていた。
(トナー用樹脂の製造) 得られた架橋ポリエステル100部に対し、実施例1で
合成した直鎖状ポリエステル10部を実施例1と同一の方
法で処理し、トナー用樹脂を得た。
(トナー用樹脂の評価) 実施例1と同一の方法で平均粒径11.5ミクロンのトナ
ーを得た。これを実施例1で使用した複写機に装填し、
毎分50枚の速度で5000枚連続コピーを行つたところ、カ
ブリのない鮮明な画像が得られた。その他の特性を第18
表に示す。
実施例3 (架橋ポリエステルの合成) 第7表に基づいて原料及び触媒を仕込んだ以外は実施
例1の(架橋ポリエステルの合成)と同一の操作を行
い、架橋ポリエステル樹脂粉末を得た。
得られた樹脂粉末はクロロホルムに溶解せず、架橋ポ
リマーである事が確認された。また該ポリマーの軟化温
度は131℃、DSCによるガラス転移温度は69℃であり、組
成分析の結果第8表の成分で構成されていた。
(直鎖状ポリエステルの合成) 縮合反応開始後、攪拌トルクが1.2kg−cmとなつたとこ
ろでオートクレーブ内の圧力を常圧にもどした以外は実
施例1(直鎖状ポリエステルの合成)と同一の操作を行
い、線状ポリエステル粉末を得た。該ポリマーの軟化温
度は106℃、GPCによる重量平均分子量は11800、DSCによ
るガラス転移温度は52℃であり、組成分析の結果は実施
例1と同様であつた。
(トナー用樹脂の製造) 得られた架橋ポリエステル100部に対し、直鎖状ポリ
エステル3部を実施例1と同一の方法で処理し、トナー
用樹脂を得た。
(トナー用樹脂の評価) 前記トナー用樹脂95部とカーボンブラツク5部を、2
軸押出機により溶融混練し、冷却した後、ジエツトミル
で微粉砕し、ジグザグ分級機で分級し平均粒径11.3ミク
ロンのトナーを得た。このトナー5部に対し鉄粉キヤリ
ヤ95部を加え、ポリエステルトナー用電子写真複写機
(定着温度の変更を可能としたもの)を用いて静電荷像
を現像した。毎分50枚の速度で、5000枚の連続コピーを
行つたところ、カブリのない良好な画像が得られた。そ
の他の特性を第18表に示す。
実施例4 (架橋ポリエステルの合成) 第9表に基づいて、原料及び触媒を仕込み、攪拌トル
クが16kg−cmになつたところで反応系を常圧にもどした
以外は実施例1(架橋ポリエステルの合成)と同一の操
作を行い架橋ポリエステル樹脂を得た。
得られた樹脂粉末はクロロホルムに溶解せず、架橋ポ
リマーである事が確認された。また該ポリマーの軟化温
度は168℃、DSCによるガラス転移温度は75℃であつた。
(直鎖状ポリエステルの合成) 第10表に基づいて原料及び触媒を仕込み、攪拌トルク
が3kg−cmになつたところで反応系を常圧にもどした以
外は実施例1(直鎖状ポリエステルの合成)と同一の操
作を行い直鎖状ポリエステルを得た。該ポリマーの軟化
温度は、103℃、GPCによる重量平均分子量は24500、DSC
によるガラス転移温度は46℃であつた。
(トナー用樹脂の製造) 得られた架橋ポリエステル100部に対し、直鎖状ポリ
エステル50部を実施例1と同一の方法で処理し、トナー
用樹脂を得た。
(トナー用樹脂の評価) 前記トナー用樹脂95部とカーボンブラツクを5部を2
軸押出機により溶融混練し、冷却した後ジエツトミルで
微粉砕し、ジグザグ分級機で分級し平均粒径9.1ミクロ
ンのトナーを得た。このトナー5部に対し鉄粉キヤリヤ
95部を加え、ポリエステルトナー用電子写真複写機(定
着温度の変更を可能としたもの)を用いて静電荷像を現
像した。毎分50枚の速度で5000枚の連続コピーを行つた
ところ、カブリのない良好な画像が得られた。その他の
特性を第18表に示す。
比較例1 (トナー用樹脂の製造) 架橋ポリエステルを単独で使用した以外は、実施例3
と同一の方法でトナー用樹脂を得た。
(トナー用樹脂の評価) その結果、毎分50枚の速度ではトナーの定着性が悪く
コピー不能であつた。そこで毎分25枚の速度で1000枚の
連続コピーを行つたところ、カブリのない画像は得られ
たが、定着強度が小さく、実用にならないものであるこ
とが判明した。
比較例2〜3 第11表に従つて架橋ポリエステル樹脂の原料を仕込ん
だ以外は実施例1と同一の実験を行つた。
得られた架橋ポリマーの組成分析及び熱的分析を行つ
たところ、第12表の通りであつた。
該架橋ポリマー及び実施例1で用いた直鎖状ポリマー
を使用し、実施例1と同一の方法でトナーを製造し、そ
の特性を調べた結果を第18表に示す。
比較例4〜5 第13表に示される直鎖状ポリエステルを用いた以外
は、実施例2と同一の実験を行つた。その結果を第18表
に示す。
比較例6〜7 第14表に従つて架橋ポリエステルの原料を仕込んだ以
外は、実施例2と同一の実験を行つた。
得られた架橋ポリマーの組成分析及び熱的分析を行つ
たところ、第15表の結果を得た。
該ポリマーを用いて実施例2と同一の方法でトナーを
製造し、その特性を調べた。結果を第18表に示す。
比較例8 第16表に従つて架橋ポリエステルの原料を仕込んだ以
外は実施例3と同一の実験を行つた。
得られた架橋ポリマーの組成分析及び熱的分析を行つ
たところ、第17表の結果を得た。
該ポリマーを用いて実施例3と同一の方法でトナーを
製造し、その特性を調べた。結果を第18表に示した。
〈発明の効果〉 バインダーに架橋型ポリエステル樹脂を単独で使用し
た従来のポリエステル系電子写真用トナーではコピーの
高速化に限界があつたが、本発明によるトナー用樹脂を
用いたトナーは実施例で示す如く大巾なコピー速度の増
加を可能とした。これは静電複写業務の効率化をもたら
すものであり、その効果は極めて大であると言える。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス転移温度が50℃以上で軟化温度が20
    0℃以下である架橋ポリエステル樹脂(a)100重量部、
    及び軟化温度が150℃以下で重量平均分子量が3,000〜5
    0,000である直鎖状ポリエステル樹脂(b)0.5〜80重量
    部を直鎖状ポリエステル樹脂(b)の軟化温度以上230
    ℃以下の温度範囲下で混合することを特徴とするトナー
    用樹脂の製造方法。
  2. 【請求項2】直鎖状ポリエステル樹脂(b)の酸成分が
    テレフタル酸20〜80モル%、イソフタル酸20〜80モル%
    からなり、ジオール成分がエチレングリコールであるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のトナー用樹
    脂の製造方法。
  3. 【請求項3】架橋ポリエステル樹脂(a)の酸成分が全
    酸成分に対しトリメリット酸2〜30モル%、テレフタル
    酸10〜70モル%及びイソフタル酸0〜88モル%であり、
    アルコール成分がエチレングリコール及び芳香族ジオー
    ルから選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載のトナー用樹脂の製造方法。
  4. 【請求項4】架橋ポリエステル樹脂(a)の酸成分がテ
    レフタル酸20〜80モル%、イソフタル酸20〜80モル%か
    らなり、アルコール成分がペンタエリスリトール1〜50
    モル%、エチレングリコール70〜99モル%からなること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載のトナー用樹脂
    の製造方法。
  5. 【請求項5】架橋ポリエステル樹脂(a)の酸成分がテ
    レフタル酸20〜80モル%、イソフタル酸20〜80モル%か
    らなり、アルコール成分がグリセリン2〜50モル%、エ
    チレングリコール70〜98モル%からなることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載のトナー用樹脂の製造方
    法。
  6. 【請求項6】ガラス転移温度が50℃以上で軟化温度が20
    0℃以下である架橋ポリエステル樹脂(a)100重量部、
    及び軟化温度が150℃以下で重量平均分子量が3,000〜5
    0,000である直鎖状ポリエステル樹脂(b)0.5〜80重量
    部からなるトナー用樹脂。
  7. 【請求項7】直鎖状ポリエステル樹脂(b)の酸成分が
    テレフタル酸20〜80モル%、イソフタル酸20〜80モル%
    からなり、ジオール成分がエチレングリコールであるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第6項記載のトナー用樹
    脂。
  8. 【請求項8】架橋ポリエステル樹脂(a)の酸成分が全
    酸成分に対しトリメリット酸2〜30モル%、テレフタル
    酸10〜70モル%及びイソフタル酸0〜88モル%であり、
    アルコール成分がエチレングリコール及び芳香族ジオー
    ルから選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする
    特許請求の範囲第6項記載のトナー用樹脂。
  9. 【請求項9】架橋ポリエステル樹脂(a)の酸成分がテ
    レフタル酸20〜80モル%、イソフタル酸20〜80モル%か
    らなり、アルコール成分がペンタエリスリトール1〜50
    モル%、エチレングリコール70〜99モル%からなること
    を特徴とする特許請求の範囲第6項記載のトナー用樹
    脂。
  10. 【請求項10】架橋ポリエステル樹脂(a)の酸成分が
    テレフタル酸20〜80モル%、イソフタル酸20〜80モル%
    からなり、アルコール成分がグリセリン2〜50モル%、
    エチレングリコール70〜98モル%からなることを特徴と
    する特許請求の範囲第6項記載のトナー用樹脂。
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