JPH08124731A - 多層磁性合金薄帯 - Google Patents

多層磁性合金薄帯

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JPH08124731A
JPH08124731A JP6258521A JP25852194A JPH08124731A JP H08124731 A JPH08124731 A JP H08124731A JP 6258521 A JP6258521 A JP 6258521A JP 25852194 A JP25852194 A JP 25852194A JP H08124731 A JPH08124731 A JP H08124731A
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JP6258521A
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Hiroaki Sakamoto
本 広 明 坂
Toshio Yamada
田 利 男 山
Masahiro Fujikura
倉 昌 浩 藤
Shun Sato
藤 駿 佐
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Nippon Steel Corp
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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82—NANOTECHNOLOGY
    • B82Y—SPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y25/00—Nanomagnetism, e.g. magnetoimpedance, anisotropic magnetoresistance, giant magnetoresistance or tunneling magnetoresistance
    • H—ELECTRICITY
    • H01—ELECTRIC ELEMENTS
    • H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F10/00—Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure
    • H01F10/32—Spin-exchange-coupled multilayers, e.g. nanostructured superlattices
    • H01F10/3204—Exchange coupling of amorphous multilayers

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Soft Magnetic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高周波トランス、チュークコイル、電力用ト
ランス等に用いる場合に、広い磁束密度範囲周波数範囲
において高透磁率、低損失の特性をもつ多層合金薄帯を
提供すること。 【構成】 少なくとも1層のアモルファス相と、平均結
晶粒径の大きさが50nm以下の超微細結晶粒組織をも
つ少なくとも1層の結晶相からなる多層磁性合金薄帯。
および、アモルファス相がFea Sib Bc Xd (at
%)、ただし、XはNb、Ta、Mo、W、Cr、Vの
少なくとも1種であり、70≦a≦85、5≦b≦2
0、9≦c≦20、0≦d≦10、かつ、a+b+c+
d=100であり、結晶相がFex Siy Bz Cuv Y
w (at%)、ただし、YはNb、Ta、Mo、Wの少
なくとも1種であり、70≦x≦85、5≦y≦20、
9≦z≦20、0.3≦v≦3、1≦w≦5、かつ、x
+y+z+v+w=100である多層磁性合金薄帯。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、広い磁束密度範囲、さ
らに、広い周波数範囲において高透磁率、低損失の特性
をもつ磁性材料で、高周波トランス、チョークコイル、
電力用トランスなどの鉄心に用いられる合金薄帯に関す
る。
【0002】
【従来の技術】非晶質合金は、磁気的に異方性が小さ
く、電気抵抗が大きいため、広い周波数帯域で高透磁率
および低損失を示す。このような理由から、近年、高周
波トランス、電力用トランスなどの鉄心材料として用い
られている。
【0003】非晶質合金薄帯は、通常、単ロール法によ
って製造され、薄帯自身は単一層から構成されている。
多層薄帯に関しては、特開昭56−163064号公報
に対ロールとベルトを用いて少なくとも1層が非晶質合
金である多層薄帯を製造する方法が開示されている。そ
して、この実施例として、Co−Si−B/Ni−Si
−B、Pd−Si/Fe−Si−B、およびパーマロイ
(結晶質)/Pd−Siの多層薄帯が開示されている。
【0004】また、特開平1−291408号公報に
は、少なくとも1層の磁気ひずみが正の強磁性合金層
と、少なくとも1層の磁気ひずみが負の強磁性合金層か
ら構成される多層合金薄帯が開示されている。特開平1
−295405号公報には、少なくとも1層の強磁性合
金層と、少なくとも1層の非磁性合金層から構成される
多層合金薄帯が開示されている。また、特開平2−32
13号公報には、結晶化温度が内層に比べて高い非晶質
合金を外層にもつ、鉄心用非晶質合金薄帯が開示されて
いる。
【0005】しかし、特開昭56−163064号公報
は、多層薄帯の磁気特性については何ら言及していな
い。特開平1−291408号公報および特開平1−2
95405号公報は、トロイダルコアに成形した後に通
常行うアニールを省略できる効果を狙ったものである。
また、特開平2−3213号公報は、全てアモルファス
相であり、アニール温度の最適範囲を広げ大物の熱処理
時に生じる温度のバラツキの影響を低減させる効果を狙
ったものである。
【0006】このように従来の多層合金薄帯には、広い
磁束密度範囲、さらに、広い周波数範囲において高透磁
率、低損失の特性をもつ多層薄帯は無かった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、多層合金薄
帯を高周波トランス、チョークコイル、電力用トラン
ス、等に用いる場合に、広い磁束密度範囲、さらに、広
い周波数範囲において高透磁率、低損失の特性をもつ従
来にない多層合金薄帯を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の事項を
その要旨としている。 (1) 少なくとも1層のアモルファス相と、平均結晶
粒径の大きさが50nm以下の超微細結晶粒組織をもつ
少なくとも1層の結晶相からなることを特徴とする多層
磁性合金薄帯。 (2) アモルファス相がFea Sib Bc Xd (at
%)、ただし、XはNb、Ta、Mo、W、Cr、Vの
うち少なくとも1種であり、70≦a≦85、5≦b≦
20、9≦c≦20、0≦d≦10、かつ、a+b+c
+d=100であり、結晶相がFex Siy Bz Cuv
Yw (at%)、ただし、YはNb、Ta、Mo、Wの
うち少なくとも1種であり、70≦x≦85、5≦y≦
20、9≦z≦20、0.3≦v≦3、1≦w≦5、か
つ、x+y+z+v+w=100であることを特徴とす
る前記(1)に記載の多層磁性合金薄帯。 (3) トロイダルの最内層が超微細結晶粒相から構成
されることを特徴とする前記(2)に記載の多層磁性合
金薄帯。
【0009】本発明の多層磁性合金薄帯は、2個以上の
スリットを有する多重スリットノズルをもつルツボで、
かつ、ルツボ内部が各スリットごとに仕切板で仕切られ
ており、各仕切り内で、互いに混ざらないようにそれぞ
れ所定の合金を溶融させ、それらを高速回転しているロ
ール上に噴出することによって製造することができる。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。本発明
は、少なくとも1層のアモルファス相と少なくとも1層
の超微細結晶粒の相から構成される多層磁性合金薄帯で
ある。薄帯を構成するアモルファス相は、薄帯を構成す
る超微細結晶粒相より飽和磁束密度が大きいため、単層
のアモルファス相では、比較的、高磁束密度範囲におい
て高透磁率、低損失の特性が得られる。また、単層の超
微細結晶粒相では、低磁束密度範囲において高透磁率、
低損失の特性が得られる。この両者の相を多層化して一
つの薄帯とすることにより、低磁束密度から高磁束密度
の全ての範囲において優れた特性を示す多層薄帯を得る
ことができる。
【0011】さらに、3層以上の構成とし、内層にアモ
ルファス相、最外層に超微細結晶粒の相を配置すること
によって、低磁束密度から高磁束密度の範囲において、
周波数特性が改善できる。すなわち、低い周波数範囲に
おいては、磁場は薄帯内部まで侵入するため、内層と外
層の両者が磁化を担う。しかし、高い周波数範囲におい
ては、表皮効果によって磁場が内部まで入り込めなくな
るため、最外層の超微細結晶粒相が磁化を担うようにな
る。
【0012】低磁束密度では、超微細結晶粒相はアモル
ファス相に比べて高周波磁気特性に優れているため、内
層にアモルファス相、最外層に超微細結晶粒の相を配置
することによって、広い周波数範囲で、高透磁率の特性
をもつ多層薄帯を得ることができる。一方、磁束密度が
高くなると、超微細結晶粒相は磁気飽和に近付くため
に、この単層では高透磁率は得られない。しかし、3層
以上の構造の場合、高磁束密度範囲になると、外層であ
る超微細結晶粒相の透磁率が低下するため、表皮効果が
減少し、磁場は内層まで侵入し、内層であるアモルファ
ス相の透磁率が得られる。また、超微細結晶粒相はアモ
ルファス相に比べて非常に脆いが、アモルファス相との
多層化によって、脆化が緩和される。
【0013】アモルファス薄帯をコア材、等に用いる場
合には、通常、トロイダル状に巻き、その後、ひずみ取
りアニールを行う。しかし、Fe系のアモルファス薄帯
のように、磁歪が大きい材料では、アニールを行っても
ひずみが残留し、磁気特性が十分回復しない場合が多く
見られる。薄帯をトロイダル状に巻く場合、板厚方向に
対して中立面より内側では圧縮応力が作用し、それより
外側では引張り応力が作用する。Fe系アモルファスの
ように磁歪が正の材料では、圧縮応力が磁気特性を劣化
させ、反対に、引張り応力は磁気特性を向上させる。
【0014】本発明の多層薄帯を構成する超微細結晶粒
相に磁歪の小さなものを選び、トロイダルに巻く時にこ
の相を内側にすることによって、外側のアモルファス相
全体に引張り応力が作用している状態にすることがで
き、かつアモルファス相の磁気特性を改善できる。超微
細結晶粒相には圧縮応力が作用するが、磁歪が小さいた
め磁気特性にはほとんど影響しない。以上説明したよう
に、本発明の多層薄帯を用いることによって、トロイダ
ルに巻いた場合の鉄損、等を改善することができる。
【0015】本発明多層磁性合金の超微細結晶粒相の結
晶粒の大きさは、50nm以下である。これは、50n
m以上に結晶粒が大きくなると、透磁率が低下し、鉄損
が増加するからである。この結晶粒径は、通常のアニー
ルによって容易に得ることができる。
【0016】次に、成分の限定理由について説明する。
アモルファス相の化学組成は、Fea Sib Bc X
d (at%)、ただし、XはNb、Ta、Mo、W、C
r、Vのうち少なくとも1種であり、70≦a≦85、
5≦b≦20、9≦c≦20、0≦d≦10、かつ、a
+b+c+d=100である。ここで、a<70%では
高い磁束密度が得られなく、a>85%ではアモルファ
ス形成能が低下してアモルファスが得られなくなる。し
たがって、70≦a≦85とした。b<5%、c<9%
では、アモルファス形成能が低下し、b>20%、c>
20%では磁束密度が低下するため、5≦b≦20、9
≦c≦20とした。
【0017】本発明の多層薄帯は、鋳放し状態では、ア
モルファス相であるが、その後のアニールによって少な
くとも1層に超微細結晶粒を形成させる。その際、Fe
基アモルファス相はアモルファス状態を維持しなければ
ならない。そのために、Fe基アモルファス合金の結晶
化温度は、超微細結晶粒を形成する元のアモルファスの
結晶化温度より少なくとも30℃高くなければならな
い。元素Xは、Fe基アモルファス合金の結晶化温度を
高める作用のあるものを主体としており、d>10%で
は磁束密度が低下するので、0≦d≦10とした。
【0018】超微細結晶粒の相の化学組成は、Fex S
iy Bz Cuv Yw (at%)、ただし、YはNb、T
a、Mo、Wのうち少なくとも1種であり、70≦x≦
85、5≦y≦20、9≦z≦20、0.3≦v≦3、
1≦w≦5、かつ、x+y+z+v+w=100であ
る。ここで、x<70%では高い磁束密度が得られな
く、x>85%ではアモルファス形成能が低下して鋳放
し状態でアモルファスにならないため、その後のアニー
ルによって均一な超微細結晶粒を形成させることができ
なくなる。したがって70≦x≦85とした。
【0019】原子%で、y<5%、z<9%では、アモ
ルファス形成能が低下し、同様に均一な超微細結晶粒が
得られなくなる。また、y>20%、z>20%では磁
束密度が低下するため、5≦y≦20、9≦z≦20と
した。v<0.3%では超微細結晶粒にすることができ
ず、v>3%では磁束密度が低下するとともに異相の析
出が起こるため、0.3≦v≦3とした。w<1%では
結晶粒径が不均一になり、粗大粒が発生し、w>5%で
は磁束密度が低下するとともに異相の析出が起こるため
1≦w≦5とした。
【0020】本発明の多層合金薄帯のアモルファス相お
よび超微細結晶粒相の各板厚は、それぞれ約3〜100
μmであり、これらは、特開平1−291408号公報
および特開平1−295405号公報に記載されている
方法と同様の方法を用いて製造することができる。この
方法は、図1および図2に示すように、2個以上のスリ
ットをもつ多重スリットノズルを有するルツボであり、
かつ、ルツボ内部が各スリットごとに仕切板により仕切
られており、各仕切り内でそれぞれ所定の合金を溶融さ
せ、それらを高速回転しているロール上に噴出すること
によって製造する方法である。多重スリットノズルのス
リットが矩形状の場合、スリットの間隔は、1〜6mm
の範囲が望ましい。最適な間隔は、上流側のスリット幅
によって決定され、上流側のスリット幅が広い程、スリ
ット間隔を広くすることが望ましい。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づきさらに説明す
る。実施例1 図1に示す装置を用いてアモルファス相と超微細結晶粒
相から構成される2層磁性合金薄帯を製造した。合金A
の組成は、Fe77Si12B10Mo1 (at%)であり、
アモルファスの結晶化温度は560℃である。合金Bの
組成は、Fe73 .5Si16.5B6 Nb3 (at%)であ
り、アモルファスの結晶化温度は507℃である。
【0022】製造に使用したノズルは0.4×15mm
2 スリット状開口部(3、4)を2つ持ち、スリット間
隔が2mmの2重スリットノズルである。ルツボ2はA
合金とB合金を分離させるために仕切板1で分けてあ
る。各合金を高周波溶解した後、回転しているCuロー
ル5に噴出して板厚が約40μmの薄帯6を得た。X線
回析の結果、鋳放し状態では、A、B両層ともアモルフ
ァスであった。
【0023】この2層薄帯を530℃で1時間磁場中で
アニールした。各層を透過電子顕微鏡で観察したとこ
ろ、A層はアモルファスのままであり、B層は平均結晶
粒径が15nmの超微細結晶粒になっていた。
【0024】比較例として、図1に示す仕切板が無いル
ツボを用いて、約40μmの合金Aのみからなる単一層
薄帯と約40μmの合金Bのみからなる単一層薄帯を得
た。さらに、磁場中でそれぞれの単一層薄帯を530℃
で1時間アニールした。合金Aはアモルファスであり、
合金Bは平均結晶粒径が15nmの超微細結晶粒になっ
た。
【0025】本発明の2層薄帯および2種類の単一層薄
帯(比較例)の鉄損をSSTによって測定した測定周波
数は50Hzである。その結果を、表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】表1の結果から、本発明の多層薄帯は、低
磁束密度から高磁束密度の広い磁束密度範囲で低鉄損を
示すことがわかる。
【0028】実施例2 実施例1の合金Aの組成を、Fe75Si9.5 B15Nb
0.5 (at%)の合金A′にかえて、実施例1と同様に
板厚約40μmの2層薄帯を作製した。合金Bの組成は
そのままである。合金A′のアモルファスの結晶化温度
は、565℃である。X線回析の結果、鋳放し状態で
は、A′、B層ともアモルファスであった。
【0029】この2層薄帯を530℃で1時間磁場中で
アニールした。各層を透過電子顕微鏡で観察したとこ
ろ、A′層はアモルファスのままであり、B層は平均結
晶粒径が15nmの超微細結晶粒になっていた。
【0030】比較例として、実施例1と同様な方法で約
40μmの合金A′のみからなる単一層薄帯を得た。磁
場中で合金A′の単一層薄帯を530℃で1時間アニー
ルした、合金A′はアモルファスであった。合金Bの単
一層薄帯の比較例は、実施例1と同じである。
【0031】本発明の2層薄帯および2種類の単一層薄
帯(比較例)の鉄損をSSTによって測定した。測定周
波数は50Hzである。その結果を、表2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】表2の結果からわかるように、本発明の多
層薄帯は、低磁束密度から高磁束密度の広い磁束密度範
囲で低鉄損を示すことがわかる。
【0034】実施例3 図2に示す装置を用いて、内層がアモルファス相であり
外層が超微細結晶粒から構成される3層磁性合金薄帯を
製造した。合金は実施例1で使用したものと同一であ
り、内層に合金Aを、外層に合金Bを用いた。
【0035】製造に使用したノズルは0.4×15mm
2 スリット状開口部(10、11、12)を3つ持ち、
隣接するスリット間隔が3mmの3重スリットノズルで
ある。ルツボ9はA合金とB合金を分離させるために仕
切板7、8で分けてある。各合金を高周波溶解した後、
3つのスリットから回転しているCuロール5に噴出し
て板厚が約60μmの薄帯13を得た。薄帯の断面をX
線回析で調べたところ、鋳放し状態では、内層および外
層ともにアモルファスであった。
【0036】この3層薄帯をトロイダル状に巻いてリン
グ形状とした後、580℃で1時間磁場中でアニールし
た結果、A合金の内層はアモルファスのままであり、B
合金の外層は平均結晶粒径が16nmの超微細結晶粒に
なった。磁場の方向はリングの周方向である。
【0037】比較例として、図2に示す仕切板が無いル
ツボを用いて、約60μmの合金Aのみからなる単一層
薄帯と、約60μmの合金Bのみからなる単一層薄帯を
得た。それぞれをトロイダル状に巻いてリング形状とし
た後、530℃で1時間アニールした。合金Aについて
はアニール時にリング周方向に磁場を印加した。アニー
ル後、合金Aはアモルファスであり、合金Bは平均結晶
粒径が16nmの超微細結晶粒になった。
【0038】本発明の3層薄帯および2種類の単一層薄
帯(比較例)の透磁率を周波数を変えて測定した。測定
磁束密度は、Bm=0.2および0.8Tで行った。結
果を、表3および表4に示す。
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】表3および表4の結果からわかるように、
低磁束密度範囲では合金B単層薄帯が高透磁率を示し、
高磁束密度範囲では合金A単層薄帯が高透磁率を示して
いるが、本発明の多層薄帯は、低磁束密度から高磁束密
度範囲において、高透磁率を示す。
【0042】
【発明の効果】本発明の多層薄帯は、広い磁束密度範
囲、かつ、広い周波数範囲で高透磁率、低損失の特性を
もつため、高周波トランス、チョークコイル、電力トラ
ンスなどに用いられ、幅広いニーズに対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層磁性合金薄帯を製造する液体急冷
装置である。
【図2】本発明の多層磁性合金薄帯を製造する液体急冷
装置の他の例である。
【符号の説明】
1 仕切板 2 ルツボ 3,4 スリット状開口部 5 冷却体 6 多層磁性合金薄帯(2層薄帯) 7,8 仕切板 9 ルツボ 10,11,12 スリット状開口部 13 多層磁性合金薄帯(3層薄帯)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐 藤 駿 神奈川県川崎市中原区井田1618番地 新日 本製鐵株式会社先端技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1層のアモルファス相と、平均
    結晶粒径の大きさが50nm以下の超微細結晶粒組織を
    もつ少なくとも1層の結晶相からなることを特徴とす
    る、多層磁性合金薄帯。
  2. 【請求項2】アモルファス相がFea Sib Bc X
    d (at%)、ただし、XはNb、Ta、Mo、W、C
    r、Vのうち少なくとも1種であり、70≦a≦85、
    5≦b≦20、9≦c≦20、0≦d≦10、かつ、a
    +b+c+d=100であり、 結晶相がFex Siy Bz Cuv Yw (at%)、ただ
    し、YはNb、Ta、Mo、Wのうち少なくとも1種で
    あり、70≦x≦85、5≦y≦20、9≦z≦20、
    0.3≦v≦3、1≦w≦5、かつ、x+y+z+v+
    w=100であることを特徴とする請求項1に記載の多
    層磁性合金薄帯。
  3. 【請求項3】トロイダルの最内層が超微細結晶粒相から
    構成されることを特徴とする請求項2に記載の多層磁性
    合金薄帯。
JP6258521A 1994-10-24 1994-10-24 多層磁性合金薄帯 Withdrawn JPH08124731A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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