JPH08126814A - 湿式排煙脱硫装置と方法 - Google Patents
湿式排煙脱硫装置と方法Info
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- JPH08126814A JPH08126814A JP6267117A JP26711794A JPH08126814A JP H08126814 A JPH08126814 A JP H08126814A JP 6267117 A JP6267117 A JP 6267117A JP 26711794 A JP26711794 A JP 26711794A JP H08126814 A JPH08126814 A JP H08126814A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シックナの容量を小さくでき、しかも、排ガ
ス性状の変動、負荷変動があっても対応できる石膏回収
系を持つ湿式排煙脱硫技術の提供。 【構成】 吸収塔2での反応済み吸収液スラリ中の石膏
を、まず、脱水機13により分離した後に石膏分離液か
ら固形物を小容量のシックナ8で沈降分離させ、分離液
は再び脱水機13で処理する。高固形物濃度の吸収液ス
ラリは、抜出し吸収液スラリ量の多少には無関係に脱水
機13で容量の減少した脱水機ろ液を石膏シックナ8に
供給する。抜出し吸収液スラリ中の固形物濃度が低い場
合は、まず、石膏シックナ8に送り、固形物濃度の高い
濃縮液を脱水機13に供給する。低固形物濃度の場合に
は吸収液スラリ流量も少ない場合が多いので、このスラ
リを、脱水機13で処理する前に、小さい容量のシック
ナ8で濃縮することができる。
ス性状の変動、負荷変動があっても対応できる石膏回収
系を持つ湿式排煙脱硫技術の提供。 【構成】 吸収塔2での反応済み吸収液スラリ中の石膏
を、まず、脱水機13により分離した後に石膏分離液か
ら固形物を小容量のシックナ8で沈降分離させ、分離液
は再び脱水機13で処理する。高固形物濃度の吸収液ス
ラリは、抜出し吸収液スラリ量の多少には無関係に脱水
機13で容量の減少した脱水機ろ液を石膏シックナ8に
供給する。抜出し吸収液スラリ中の固形物濃度が低い場
合は、まず、石膏シックナ8に送り、固形物濃度の高い
濃縮液を脱水機13に供給する。低固形物濃度の場合に
は吸収液スラリ流量も少ない場合が多いので、このスラ
リを、脱水機13で処理する前に、小さい容量のシック
ナ8で濃縮することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は湿式排煙脱硫方式に係
り、特に負荷変動、排ガス性状の変動があってもコンパ
クトな石膏回収系で対応できる湿式排煙脱硫方式に関す
る。
り、特に負荷変動、排ガス性状の変動があってもコンパ
クトな石膏回収系で対応できる湿式排煙脱硫方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】世界的問題となっている大気汚染の中
で、特に酸性雨については、火力発電所において化石燃
料がボイラにて燃焼される際に排出される燃焼排ガス中
の硫黄酸化物(SOx)の除去方法として、湿式石灰石
−石膏脱硫方法が広く実用化されている。従来の火力発
電所ボイラからの排ガス処理設備を図2に示す。火力発
電所ボイラから発生する硫黄酸化物、ばい塵およびハロ
ゲン化合物(主に塩素化合物)を含む排ガスは入口煙道
1を通って吸収塔2に導入され、ここで循環ポンプ3を
介してスプレ2aから噴霧される吸収液スラリと気液接
触させることにより、飽和温度まで冷却されると同時
に、排ガス中のSOx、ダスト、HCl、HFなどが除
去され、出口煙道4から排出される。
で、特に酸性雨については、火力発電所において化石燃
料がボイラにて燃焼される際に排出される燃焼排ガス中
の硫黄酸化物(SOx)の除去方法として、湿式石灰石
−石膏脱硫方法が広く実用化されている。従来の火力発
電所ボイラからの排ガス処理設備を図2に示す。火力発
電所ボイラから発生する硫黄酸化物、ばい塵およびハロ
ゲン化合物(主に塩素化合物)を含む排ガスは入口煙道
1を通って吸収塔2に導入され、ここで循環ポンプ3を
介してスプレ2aから噴霧される吸収液スラリと気液接
触させることにより、飽和温度まで冷却されると同時
に、排ガス中のSOx、ダスト、HCl、HFなどが除
去され、出口煙道4から排出される。
【0003】吸収塔2には、吸収除去すべきSOx量に
見合う量の吸収剤スラリが吸収剤スラリタンク19から
吸収剤スラリポンプ20を経て供給される。一方、SO
xを吸収し、酸化されて生成した石膏を含有する吸収液
スラリが吸収塔抜出しポンプ5により、吸収剤スラリの
投入量に見合って抜き出され、中和タンク6に供給され
る。中和タンク6内では苛性ソーダなどのアルカリ剤溶
液が供給され、前記抜き出された吸収液スラリのpHを
4〜6から6以上に上昇させることにより、吸収塔2で
SOxと同時に除去され、吸収液スラリ中に溶解してい
るフッ素イオン(F-)およびダスト中の金属イオン
(M+)が、それぞれCaF2およびMOHとして析出す
る。このCaF2、MOHを含む石膏スラリは、石膏シ
ックナ8で自然沈降により石膏、CaF2、MOHの固
形物濃度を上げた濃縮スラリと、上澄液とに分離され
る。濃縮スラリはシックナアンダフローポンプ9により
脱水機供給タンク10に貯えられた後、脱水機供給ポン
プ11により脱水機13に供給され、粉末の石膏14と
して排出される。脱水ろ液は脱水機排水ピット15に貯
えられるが、脱水機13で石膏が脱水される際に供給し
たシックナアンダフローの一部が脱水機ろ液中にリーク
するため、固形物を含んでいる。そのため、脱水機ろ液
は脱水機排水ポンプ16により石膏シックナ8に戻さ
れ、再度濃縮される。一方、石膏シックナ8からのオー
バフロー液はシックナオーバフロータンク17に貯えら
れ、シックナオーバフローポンプ18により、一部は系
内の塩素濃度の濃縮を抑えるため図示していない排水処
理装置へ排出され、残りは吸収塔2内で再利用される。
見合う量の吸収剤スラリが吸収剤スラリタンク19から
吸収剤スラリポンプ20を経て供給される。一方、SO
xを吸収し、酸化されて生成した石膏を含有する吸収液
スラリが吸収塔抜出しポンプ5により、吸収剤スラリの
投入量に見合って抜き出され、中和タンク6に供給され
る。中和タンク6内では苛性ソーダなどのアルカリ剤溶
液が供給され、前記抜き出された吸収液スラリのpHを
4〜6から6以上に上昇させることにより、吸収塔2で
SOxと同時に除去され、吸収液スラリ中に溶解してい
るフッ素イオン(F-)およびダスト中の金属イオン
(M+)が、それぞれCaF2およびMOHとして析出す
る。このCaF2、MOHを含む石膏スラリは、石膏シ
ックナ8で自然沈降により石膏、CaF2、MOHの固
形物濃度を上げた濃縮スラリと、上澄液とに分離され
る。濃縮スラリはシックナアンダフローポンプ9により
脱水機供給タンク10に貯えられた後、脱水機供給ポン
プ11により脱水機13に供給され、粉末の石膏14と
して排出される。脱水ろ液は脱水機排水ピット15に貯
えられるが、脱水機13で石膏が脱水される際に供給し
たシックナアンダフローの一部が脱水機ろ液中にリーク
するため、固形物を含んでいる。そのため、脱水機ろ液
は脱水機排水ポンプ16により石膏シックナ8に戻さ
れ、再度濃縮される。一方、石膏シックナ8からのオー
バフロー液はシックナオーバフロータンク17に貯えら
れ、シックナオーバフローポンプ18により、一部は系
内の塩素濃度の濃縮を抑えるため図示していない排水処
理装置へ排出され、残りは吸収塔2内で再利用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の湿式排
煙脱硫方式において、吸収塔から抜き出された石膏とば
い塵を含む吸収塔抜出し吸収液スラリは、まず、石膏シ
ックナ8へ送られる。シックナ8では重力沈降作用によ
り、約15%の濃度からなる石膏とばい塵等の固形物を
底部に集めている。そのため、シックナ8は大容量のも
のが必要となり、例えば100万KWの発電用のボイラ
1基当たり直径約17m、高さ7m程度のものが使用さ
れており、広大な設置面積を必要としていた。そこで、
脱硫プロセスを簡素化して設備費を低減させる手段とし
て、シックナ8を省略し、吸収塔抜出し吸収液スラリを
直接脱水機13に供給して石膏を回収する方法が容易に
考えられるが、シックナ8を省略した場合、脱水機13
からの排出液をブローダウンさせなければならない。こ
のとき、脱水機13の排出液中には粒径の小さいCaF
2が多く含まれており、排水処理設備でCaF2を処理し
なければならない。また、シックナ8の容量を小さくす
ると、ボイラ負荷が小さい場合には、排ガス量も少な
く、したがって、石膏回収系に排出される吸収液スラリ
量も少ない場合が多いので対応できるが、ボイラ負荷が
増大した場合にはシックナ8の容量不足を来すことにな
る。
煙脱硫方式において、吸収塔から抜き出された石膏とば
い塵を含む吸収塔抜出し吸収液スラリは、まず、石膏シ
ックナ8へ送られる。シックナ8では重力沈降作用によ
り、約15%の濃度からなる石膏とばい塵等の固形物を
底部に集めている。そのため、シックナ8は大容量のも
のが必要となり、例えば100万KWの発電用のボイラ
1基当たり直径約17m、高さ7m程度のものが使用さ
れており、広大な設置面積を必要としていた。そこで、
脱硫プロセスを簡素化して設備費を低減させる手段とし
て、シックナ8を省略し、吸収塔抜出し吸収液スラリを
直接脱水機13に供給して石膏を回収する方法が容易に
考えられるが、シックナ8を省略した場合、脱水機13
からの排出液をブローダウンさせなければならない。こ
のとき、脱水機13の排出液中には粒径の小さいCaF
2が多く含まれており、排水処理設備でCaF2を処理し
なければならない。また、シックナ8の容量を小さくす
ると、ボイラ負荷が小さい場合には、排ガス量も少な
く、したがって、石膏回収系に排出される吸収液スラリ
量も少ない場合が多いので対応できるが、ボイラ負荷が
増大した場合にはシックナ8の容量不足を来すことにな
る。
【0005】また、上記従来技術の湿式排煙脱硫方式に
おいて、吸収塔2内の吸収液スラリ中の固形物濃度、あ
るいは吸収塔2から石膏回収系に排出する吸収液スラリ
中の固形物の濃度は、所定値(例えば約15%以上)以
上である必要がある。その理由の第一は吸収塔2内での
脱硫性能を維持するため、吸収液スラリ中の脱硫剤過剰
率が一定値以上であることが必要であり、そのために吸
収液スラリ中の固形物濃度を15〜30%程度の範囲内
にあるように調整する必要があることである。
おいて、吸収塔2内の吸収液スラリ中の固形物濃度、あ
るいは吸収塔2から石膏回収系に排出する吸収液スラリ
中の固形物の濃度は、所定値(例えば約15%以上)以
上である必要がある。その理由の第一は吸収塔2内での
脱硫性能を維持するため、吸収液スラリ中の脱硫剤過剰
率が一定値以上であることが必要であり、そのために吸
収液スラリ中の固形物濃度を15〜30%程度の範囲内
にあるように調整する必要があることである。
【0006】また、第二は次のような理由による。すな
わち、吸収塔2から抜き出された吸収液スラリは図3に
示すように脱水機13内の高速回転中の金網バスケット
22に向けて供給され、吸収液スラリ中の石膏14は脱
水されながら、金網バスケット22の底部から順次頂部
に向けて堆積して行き、所定時間の経過後に金網バスケ
ット22の全面にほぼ均等な厚みで付着する。そこで、
脱水機13への抜出し吸収液スラリの供給を一旦停止し
て、付着石膏14を掻き取る操作が行われる。しかし、
吸収液スラリ中の固形物濃度が低い場合には金網バスケ
ット22への石膏付着量が少ないため、石膏14が金網
バスケット22の全面に均等に付着されず、バランスを
崩して高速回転中の脱水機13が振動を始める。脱水機
13の振動を防ぐためには、吸収液スラリ中の固形物濃
度が低下した場合には、脱水機13への吸収液スラリの
給液時間を長くして金網バスケット12への石膏の付着
量を増す制御を行うことで前記脱水機13の振動防止が
できると考えられるが、脱水機13には吸収液スラリの
給液中のみモーターに過負荷がかかるような低コストの
モーターを使用しているので、給液時間を長くすること
はモーターを取り換えることを意味して、現実的ではな
い。
わち、吸収塔2から抜き出された吸収液スラリは図3に
示すように脱水機13内の高速回転中の金網バスケット
22に向けて供給され、吸収液スラリ中の石膏14は脱
水されながら、金網バスケット22の底部から順次頂部
に向けて堆積して行き、所定時間の経過後に金網バスケ
ット22の全面にほぼ均等な厚みで付着する。そこで、
脱水機13への抜出し吸収液スラリの供給を一旦停止し
て、付着石膏14を掻き取る操作が行われる。しかし、
吸収液スラリ中の固形物濃度が低い場合には金網バスケ
ット22への石膏付着量が少ないため、石膏14が金網
バスケット22の全面に均等に付着されず、バランスを
崩して高速回転中の脱水機13が振動を始める。脱水機
13の振動を防ぐためには、吸収液スラリ中の固形物濃
度が低下した場合には、脱水機13への吸収液スラリの
給液時間を長くして金網バスケット12への石膏の付着
量を増す制御を行うことで前記脱水機13の振動防止が
できると考えられるが、脱水機13には吸収液スラリの
給液中のみモーターに過負荷がかかるような低コストの
モーターを使用しているので、給液時間を長くすること
はモーターを取り換えることを意味して、現実的ではな
い。
【0007】しかし、ボイラ等の燃焼装置に使用する石
炭等の燃料種によっては、硫黄含有率が低いものがあ
り、この種の燃料は、その燃焼排ガス中の硫黄酸化物生
成量も少ないので、かかる燃料を用いる燃焼装置の排煙
脱硫処理時の吸収塔2内の吸収液スラリ中の固形物濃度
は小さくなる。なぜなら、排ガス中の硫黄分が少ないた
め、使用する吸収剤の使用量も少なくて済むが、燃焼装
置の負荷が下がらない限り、吸収塔2内に流入する排ガ
ス量が減少することはないので、吸収塔2出口部のミス
トエリミネータ(図示せず)の洗浄水量、吸収塔2入口
近傍の洗浄水量は排ガス量に対応した量が必要であるの
で、吸収液スラリ中の固形物(吸収剤(石灰石)、吸収
反応生成物(石膏)等)の濃度が減少するからである。
そこで、本発明の目的は、シックナの容量を小さくで
き、しかも、排ガス性状の変動、負荷変動があっても対
応できる石膏回収系を備えた湿式排煙脱硫装置と方法を
提供することである。
炭等の燃料種によっては、硫黄含有率が低いものがあ
り、この種の燃料は、その燃焼排ガス中の硫黄酸化物生
成量も少ないので、かかる燃料を用いる燃焼装置の排煙
脱硫処理時の吸収塔2内の吸収液スラリ中の固形物濃度
は小さくなる。なぜなら、排ガス中の硫黄分が少ないた
め、使用する吸収剤の使用量も少なくて済むが、燃焼装
置の負荷が下がらない限り、吸収塔2内に流入する排ガ
ス量が減少することはないので、吸収塔2出口部のミス
トエリミネータ(図示せず)の洗浄水量、吸収塔2入口
近傍の洗浄水量は排ガス量に対応した量が必要であるの
で、吸収液スラリ中の固形物(吸収剤(石灰石)、吸収
反応生成物(石膏)等)の濃度が減少するからである。
そこで、本発明の目的は、シックナの容量を小さくで
き、しかも、排ガス性状の変動、負荷変動があっても対
応できる石膏回収系を備えた湿式排煙脱硫装置と方法を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は次の
構成によって達成される。すなわち、吸収塔内において
吸収液スラリを排ガスと気液接触させて排ガス中の硫黄
酸化物と反応させた後、反応済み吸収液スラリ中に含ま
れる石膏を分離する湿式排煙脱硫装置において、吸収塔
抜出し吸収液スラリの流路には反応済み吸収液スラリ中
の石膏を分離するための脱水機と、該脱水機で分離した
石膏分離液から固形物を沈降分離するためのシックナを
接続し、さらに該シックナでの沈降分離固形物含有濃縮
物をシックナから脱水機の前流部にある吸収液スラリ流
路部分に合流させる流路を設けた湿式排煙脱硫装置であ
る。
構成によって達成される。すなわち、吸収塔内において
吸収液スラリを排ガスと気液接触させて排ガス中の硫黄
酸化物と反応させた後、反応済み吸収液スラリ中に含ま
れる石膏を分離する湿式排煙脱硫装置において、吸収塔
抜出し吸収液スラリの流路には反応済み吸収液スラリ中
の石膏を分離するための脱水機と、該脱水機で分離した
石膏分離液から固形物を沈降分離するためのシックナを
接続し、さらに該シックナでの沈降分離固形物含有濃縮
物をシックナから脱水機の前流部にある吸収液スラリ流
路部分に合流させる流路を設けた湿式排煙脱硫装置であ
る。
【0009】また、本発明の上記目的は次の構成によっ
て達成される。すなわち、吸収塔内において吸収液スラ
リを排ガスと気液接触させて排ガス中の硫黄酸化物と反
応させた後、反応済み吸収液スラリ中に含まれる石膏を
分離する湿式排煙脱硫装置において、吸収塔抜出し吸収
液スラリの流路には反応済み吸収液スラリ中の石膏を分
離するための脱水機と、該脱水機で分離した石膏分離液
から固形物を沈降分離するためのシックナを接続し、さ
らに吸収塔抜出し吸収液スラリ流路を吸収塔抜出し吸収
液スラリをシックナへ供給する流路と脱水機へ供給する
流路とに分岐し、各々流量調節手段を備えた二つの分岐
流路とし、さらにシックナ沈降分離固形物含有濃縮物を
シックナから脱水機への前記分岐流路に合流させる流路
と、前記分岐流路前流部の吸収液スラリ流路に設けられ
た吸収液スラリ中の固形物濃度検出器と該固形物濃度検
出器の検出値により前記両分岐流路の流量調節手段の流
量を制御する制御装置とを備えた湿式排煙脱硫装置であ
る。上記本発明の湿式排煙脱硫装置の両分岐流路の流量
調節手段の流量を制御をする制御装置は吸収液スラリ中
の固形物濃度検出器の検出値が所定値以上の場合には、
脱水機への分岐流路のみを開放し、固形物濃度検出器の
検出値が所定値未満の場合には、シックナへの分岐流路
のみを開放する制御を行うことができる。
て達成される。すなわち、吸収塔内において吸収液スラ
リを排ガスと気液接触させて排ガス中の硫黄酸化物と反
応させた後、反応済み吸収液スラリ中に含まれる石膏を
分離する湿式排煙脱硫装置において、吸収塔抜出し吸収
液スラリの流路には反応済み吸収液スラリ中の石膏を分
離するための脱水機と、該脱水機で分離した石膏分離液
から固形物を沈降分離するためのシックナを接続し、さ
らに吸収塔抜出し吸収液スラリ流路を吸収塔抜出し吸収
液スラリをシックナへ供給する流路と脱水機へ供給する
流路とに分岐し、各々流量調節手段を備えた二つの分岐
流路とし、さらにシックナ沈降分離固形物含有濃縮物を
シックナから脱水機への前記分岐流路に合流させる流路
と、前記分岐流路前流部の吸収液スラリ流路に設けられ
た吸収液スラリ中の固形物濃度検出器と該固形物濃度検
出器の検出値により前記両分岐流路の流量調節手段の流
量を制御する制御装置とを備えた湿式排煙脱硫装置であ
る。上記本発明の湿式排煙脱硫装置の両分岐流路の流量
調節手段の流量を制御をする制御装置は吸収液スラリ中
の固形物濃度検出器の検出値が所定値以上の場合には、
脱水機への分岐流路のみを開放し、固形物濃度検出器の
検出値が所定値未満の場合には、シックナへの分岐流路
のみを開放する制御を行うことができる。
【0010】また、上記本発明の湿式排煙脱硫装置に、
さらに脱水機で分離した石膏分離液をシックナに供給す
る流路と吸収塔に戻す流路とに分岐し、各々流量計と流
量調節手段を備えた各々の分岐流路を設けると共に、該
両分岐流路の流量比率を制御する制御装置とシックナの
上澄水を排水処理装置に供給する流路と、該排水処理装
置への流路に流量計を設けた構成とすることもできる。
このとき、両分岐流路の流量比率制御は、石膏分離液を
シックナに供給する流路の流量と排水処理装置への流路
の流量とに基づいて行うことが可能である。また、上記
本発明の湿式排煙脱硫装置において、脱水機直前の分岐
流路中にアルカリ剤を添加して吸収液スラリ中のフッ素
成分、金属成分を固定するための処理装置を設けた構成
を採用しても良い。
さらに脱水機で分離した石膏分離液をシックナに供給す
る流路と吸収塔に戻す流路とに分岐し、各々流量計と流
量調節手段を備えた各々の分岐流路を設けると共に、該
両分岐流路の流量比率を制御する制御装置とシックナの
上澄水を排水処理装置に供給する流路と、該排水処理装
置への流路に流量計を設けた構成とすることもできる。
このとき、両分岐流路の流量比率制御は、石膏分離液を
シックナに供給する流路の流量と排水処理装置への流路
の流量とに基づいて行うことが可能である。また、上記
本発明の湿式排煙脱硫装置において、脱水機直前の分岐
流路中にアルカリ剤を添加して吸収液スラリ中のフッ素
成分、金属成分を固定するための処理装置を設けた構成
を採用しても良い。
【0011】また、本発明の上記目的は次の構成によっ
て達成される。すなわち、吸収塔内において吸収液スラ
リを排ガスと気液接触させて排ガス中の硫黄酸化物と反
応させた後、反応済み吸収液スラリ中に含まれる石膏を
分離する湿式排煙脱硫方法において、吸収塔での反応済
み吸収液スラリを脱水処理し、石膏濃度の高くなった分
離液から固形物を沈降分離させ、得られた固形物含有濃
縮液を再び前記脱水処理工程に戻す湿式排煙脱硫方法、
または、吸収塔内において吸収液スラリを排ガスと気液
接触させて排ガス中の硫黄酸化物と反応させた後、反応
済み吸収液スラリ中に含まれる石膏を分離する湿式排煙
脱硫方法において、吸収塔での反応済み吸収液スラリ中
の固形物濃度が所定値以上の場合は、吸収液スラリを、
まず脱水処理して該吸収液スラリ中の石膏を分離して、
石膏濃度の高くなった分離液から固形物を沈降分離し、
得られた固形物含有濃縮液は再び前記脱水処理工程に戻
し、吸収塔での反応済み吸収液スラリ中の固形物濃度が
所定値未満の場合は、まず吸収液スラリ中の固形物を沈
降分離し、得られた固形物含有濃縮液を脱水処理をし
て、石膏を分離する湿式排煙脱硫方法である。
て達成される。すなわち、吸収塔内において吸収液スラ
リを排ガスと気液接触させて排ガス中の硫黄酸化物と反
応させた後、反応済み吸収液スラリ中に含まれる石膏を
分離する湿式排煙脱硫方法において、吸収塔での反応済
み吸収液スラリを脱水処理し、石膏濃度の高くなった分
離液から固形物を沈降分離させ、得られた固形物含有濃
縮液を再び前記脱水処理工程に戻す湿式排煙脱硫方法、
または、吸収塔内において吸収液スラリを排ガスと気液
接触させて排ガス中の硫黄酸化物と反応させた後、反応
済み吸収液スラリ中に含まれる石膏を分離する湿式排煙
脱硫方法において、吸収塔での反応済み吸収液スラリ中
の固形物濃度が所定値以上の場合は、吸収液スラリを、
まず脱水処理して該吸収液スラリ中の石膏を分離して、
石膏濃度の高くなった分離液から固形物を沈降分離し、
得られた固形物含有濃縮液は再び前記脱水処理工程に戻
し、吸収塔での反応済み吸収液スラリ中の固形物濃度が
所定値未満の場合は、まず吸収液スラリ中の固形物を沈
降分離し、得られた固形物含有濃縮液を脱水処理をし
て、石膏を分離する湿式排煙脱硫方法である。
【0012】
【作用】本発明の湿式排煙脱硫方法においては、吸収塔
での反応済み吸収液スラリ中の石膏を、まず、脱水機に
より分離した後に石膏分離液から固形物をシックナで沈
降分離させ、固形物沈降分離液は再び前記脱水機で分離
処理をすることに特徴がある。そのため、通常の15%
程度の固形物濃度の吸収液スラリが吸収塔から抜き出さ
れる場合には、吸収塔からの抜出し吸収液スラリ量の多
少には無関係に脱水機で容量の減少した脱水機ろ液をシ
ックナに供給することができる。
での反応済み吸収液スラリ中の石膏を、まず、脱水機に
より分離した後に石膏分離液から固形物をシックナで沈
降分離させ、固形物沈降分離液は再び前記脱水機で分離
処理をすることに特徴がある。そのため、通常の15%
程度の固形物濃度の吸収液スラリが吸収塔から抜き出さ
れる場合には、吸収塔からの抜出し吸収液スラリ量の多
少には無関係に脱水機で容量の減少した脱水機ろ液をシ
ックナに供給することができる。
【0013】また、本発明は吸収塔からの抜出し吸収液
スラリ中の固形物濃度が低い場合に備えて、吸収塔抜出
し吸収液スラリを、まず、シックナに送り、ここで固形
物濃度を高めてから、自然沈降した濃縮液を脱水機に供
給することができる構成とすることが望ましい。吸収液
スラリ中の固形物濃度が低い場合には、抜出し吸収液ス
ラリ流量も少ない場合が多いので、このスラリを脱水機
で処理する前に、容量が小さいシックナで濃縮すること
ができる。こうして、本発明の場合には、シックナの容
量が従来技術のそれに比べて大幅に小さくすることがで
きる。
スラリ中の固形物濃度が低い場合に備えて、吸収塔抜出
し吸収液スラリを、まず、シックナに送り、ここで固形
物濃度を高めてから、自然沈降した濃縮液を脱水機に供
給することができる構成とすることが望ましい。吸収液
スラリ中の固形物濃度が低い場合には、抜出し吸収液ス
ラリ流量も少ない場合が多いので、このスラリを脱水機
で処理する前に、容量が小さいシックナで濃縮すること
ができる。こうして、本発明の場合には、シックナの容
量が従来技術のそれに比べて大幅に小さくすることがで
きる。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を図面とともに説明する。本
実施例を図1に示す。図1に示す本実施例の排煙脱硫装
置は図2で述べたと同様に、火力発電所ボイラから発生
する硫黄酸化物、ばい塵およびハロゲン化合物(主に塩
素化合物)を含む排ガスは入口煙道1を経て湿式排煙脱
硫装置の吸収塔2に導かれる。吸収塔2で加えられる吸
収剤(石灰石)スラリは吸収液スラリ循環タンク2bか
ら循環ポンプ3により吸収塔2内のスプレノズル2aに
送られ、噴霧され、排ガスと接触し、排ガス中のSOx
とばい塵およびハロゲン化合物(主に塩素化合物)等が
除去される。SOxを吸収した吸収液スラリ中では、生
成する亜硫酸カルシウムは吸収液スラリ循環タンク2b
に吹き込まれる酸化用空気により、直ちに酸化されて硫
酸カルシウム(石膏)となる。吸収塔2内で生成した硫
酸カルシウム(石膏)は吸収塔抜出しポンプ5により抜
き出され、石膏回収系により石膏14が回収される。
実施例を図1に示す。図1に示す本実施例の排煙脱硫装
置は図2で述べたと同様に、火力発電所ボイラから発生
する硫黄酸化物、ばい塵およびハロゲン化合物(主に塩
素化合物)を含む排ガスは入口煙道1を経て湿式排煙脱
硫装置の吸収塔2に導かれる。吸収塔2で加えられる吸
収剤(石灰石)スラリは吸収液スラリ循環タンク2bか
ら循環ポンプ3により吸収塔2内のスプレノズル2aに
送られ、噴霧され、排ガスと接触し、排ガス中のSOx
とばい塵およびハロゲン化合物(主に塩素化合物)等が
除去される。SOxを吸収した吸収液スラリ中では、生
成する亜硫酸カルシウムは吸収液スラリ循環タンク2b
に吹き込まれる酸化用空気により、直ちに酸化されて硫
酸カルシウム(石膏)となる。吸収塔2内で生成した硫
酸カルシウム(石膏)は吸収塔抜出しポンプ5により抜
き出され、石膏回収系により石膏14が回収される。
【0015】ここまでのプロセスは図2に示すものと同
一である。図1が図2で述べたものと異なる点は吸収塔
2より抜き出された吸収液スラリは吸収塔抜出しポンプ
5により脱水機供給タンク10に送られた後、脱水機供
給ポンプ11により脱水機13に供給され、石膏14が
脱水され、回収される。一方、脱水ろ液は脱水機排水ピ
ット15に回収され、脱水機排水ポンプ16により、石
膏シックナ8に一部が送られ、他部は吸収塔2に返送さ
れる。石膏シックナ8では脱水機排水中の固形物が沈降
して濃縮分離され、その上澄み水はシックナオーバーフ
ロータンク17に蓄えられシックナオーバーフローポン
プ18により、図示しない排水処理装置に排出される。
一である。図1が図2で述べたものと異なる点は吸収塔
2より抜き出された吸収液スラリは吸収塔抜出しポンプ
5により脱水機供給タンク10に送られた後、脱水機供
給ポンプ11により脱水機13に供給され、石膏14が
脱水され、回収される。一方、脱水ろ液は脱水機排水ピ
ット15に回収され、脱水機排水ポンプ16により、石
膏シックナ8に一部が送られ、他部は吸収塔2に返送さ
れる。石膏シックナ8では脱水機排水中の固形物が沈降
して濃縮分離され、その上澄み水はシックナオーバーフ
ロータンク17に蓄えられシックナオーバーフローポン
プ18により、図示しない排水処理装置に排出される。
【0016】吸収塔2と脱水機供給タンク10間の吸収
液スラリ抜出しライン24には比重計25、流量計2
6、流量調節弁27、流量調節器28が配置され、吸収
塔2から抜き出された吸収液スラリの比重と流量に基づ
き流量調節器28が流量調節弁27の開度を調整する。
なお、比重計25と流量計26との間の吸収液スラリ抜
出しライン24から吸収塔2に還流しているスラリライ
ン30は、吸収塔抜出し吸収液スラリが少量しかない場
合に吸収液スラリ抜出しライン24に吸収液スラリが沈
降するおそれがあるので、吸収液スラリの沈降を防ぐの
に十分な流量の吸収液スラリを流量調節弁27の前流部
の吸収液スラリ抜出しライン24に還流させるために設
けられている。
液スラリ抜出しライン24には比重計25、流量計2
6、流量調節弁27、流量調節器28が配置され、吸収
塔2から抜き出された吸収液スラリの比重と流量に基づ
き流量調節器28が流量調節弁27の開度を調整する。
なお、比重計25と流量計26との間の吸収液スラリ抜
出しライン24から吸収塔2に還流しているスラリライ
ン30は、吸収塔抜出し吸収液スラリが少量しかない場
合に吸収液スラリ抜出しライン24に吸収液スラリが沈
降するおそれがあるので、吸収液スラリの沈降を防ぐの
に十分な流量の吸収液スラリを流量調節弁27の前流部
の吸収液スラリ抜出しライン24に還流させるために設
けられている。
【0017】また、流量調節弁27の後流側の吸収液ス
ラリラインは脱水機供給タンク10に吸収液スラリを供
給するライン31と石膏シックナ8に吸収液スラリを供
給するライン32とに分岐され、これら二つの吸収液ス
ラリライン31、32にはそれぞれオンオフ弁34、3
5(これらの弁34、35は流量調節弁でも良い。)が
設けられていて、比重計25と流量計26の検出信号を
流量調節器28に出力して算出される吸収液スラリの固
形物の濃度に基づき、オンオフ弁34、35は開閉制御
され、吸収塔2から抜き出される吸収液スラリの性状に
応じて、抜出し吸収液スラリを脱水機供給タンク10ま
たは石膏シックナ8のいずれに供給するかを調整するこ
とができる。
ラリラインは脱水機供給タンク10に吸収液スラリを供
給するライン31と石膏シックナ8に吸収液スラリを供
給するライン32とに分岐され、これら二つの吸収液ス
ラリライン31、32にはそれぞれオンオフ弁34、3
5(これらの弁34、35は流量調節弁でも良い。)が
設けられていて、比重計25と流量計26の検出信号を
流量調節器28に出力して算出される吸収液スラリの固
形物の濃度に基づき、オンオフ弁34、35は開閉制御
され、吸収塔2から抜き出される吸収液スラリの性状に
応じて、抜出し吸収液スラリを脱水機供給タンク10ま
たは石膏シックナ8のいずれに供給するかを調整するこ
とができる。
【0018】次のような場合において、それぞれ分岐吸
収液スラリライン31、32のいずれを使用するかが予
め決められているので、流量調節器28により各オンオ
フ弁34、35の駆動が制御される。 (1)通常の15%程度の固形物濃度の吸収液スラリが
吸収塔2から抜き出される場合 この場合は脱水機13を使用しても、その金網バスケッ
ト22(図3参照)全面に石膏が均等に付着するため、
金網バスケット22がバランスよく回転でき、振動する
おそれがない。したがって、脱水機供給タンク10に吸
収液スラリを供給するためにライン31のオンオフ弁3
4が開放され、石膏シックナ8に吸収液スラリを供給す
るライン32のオンオフ弁35は閉塞される。そして、
石膏14等の固形物を分離した脱水機ろ液(オーバーフ
ロー液)は石膏シックナ8でさらに固形物が沈降分離さ
れ、濃縮スラリは脱水機供給タンク10に回収され、上
澄み水は排水処理装置(図示せず)に向け排出される。
ここで、脱水機排水ピット15から石膏シックナ8に供
給される量は調節弁39で排水処理装置へ排水するシッ
クナオーバーフロー水量を確保するのに必要な量だけに
制御され、残りは吸収塔2に戻されるため容量の小さい
石膏シックナ8を用いることができる。
収液スラリライン31、32のいずれを使用するかが予
め決められているので、流量調節器28により各オンオ
フ弁34、35の駆動が制御される。 (1)通常の15%程度の固形物濃度の吸収液スラリが
吸収塔2から抜き出される場合 この場合は脱水機13を使用しても、その金網バスケッ
ト22(図3参照)全面に石膏が均等に付着するため、
金網バスケット22がバランスよく回転でき、振動する
おそれがない。したがって、脱水機供給タンク10に吸
収液スラリを供給するためにライン31のオンオフ弁3
4が開放され、石膏シックナ8に吸収液スラリを供給す
るライン32のオンオフ弁35は閉塞される。そして、
石膏14等の固形物を分離した脱水機ろ液(オーバーフ
ロー液)は石膏シックナ8でさらに固形物が沈降分離さ
れ、濃縮スラリは脱水機供給タンク10に回収され、上
澄み水は排水処理装置(図示せず)に向け排出される。
ここで、脱水機排水ピット15から石膏シックナ8に供
給される量は調節弁39で排水処理装置へ排水するシッ
クナオーバーフロー水量を確保するのに必要な量だけに
制御され、残りは吸収塔2に戻されるため容量の小さい
石膏シックナ8を用いることができる。
【0019】(2)約15%以下の固形分濃度の吸収液
スラリが吸収塔2から抜き出される場合 スラリ濃度が15%以下になる場合は固形物量が少ない
ことによりスラリ量自体も減少していることから、シッ
クナ供給用のライン32のオンオフ弁35のみを開放し
て、抜出し吸収液スラリを石膏シックナ8のみに導く。
抜出し吸収液スラリ量が少量であることにより、容量の
小さい石膏シックナ8での固形物の沈降分離処理を行う
ことが可能である。そして、石膏シックナ8の固形物含
有濃縮液は固形物濃度が高いので、脱水機に供給して
も、その振動をおこすことがない。
スラリが吸収塔2から抜き出される場合 スラリ濃度が15%以下になる場合は固形物量が少ない
ことによりスラリ量自体も減少していることから、シッ
クナ供給用のライン32のオンオフ弁35のみを開放し
て、抜出し吸収液スラリを石膏シックナ8のみに導く。
抜出し吸収液スラリ量が少量であることにより、容量の
小さい石膏シックナ8での固形物の沈降分離処理を行う
ことが可能である。そして、石膏シックナ8の固形物含
有濃縮液は固形物濃度が高いので、脱水機に供給して
も、その振動をおこすことがない。
【0020】上記本実施例の排煙脱硫方式を1000M
Wの発電所用ボイラに適用した場合について、本実施例
と従来技術とを比較したマスバランスを表1に示す(単
位はm3とする)。
Wの発電所用ボイラに適用した場合について、本実施例
と従来技術とを比較したマスバランスを表1に示す(単
位はm3とする)。
【表1】
【0021】上記表1に示すように、従来技術ではシッ
クナ容量が直径17m、高さ6〜7mのものを用いる
が、本実施例の場合は直径4m、高さ6〜7mの容量の
シックナを使用することができ、設置スペースを大幅に
改善できた。上記実施例では分岐吸収液スラリライン3
1、32の各オンオフ弁34、35の駆動制御は吸収塔
2の抜出し吸収液スラリ中の固形物濃度と抜出し吸収液
スラリ量をパラメータとして行う例を示したが、本発明
はこの他、ボイラ負荷、排ガス中のSOx濃度、抜出し
吸収液スラリ中の吸収剤濃度等の抜出し吸収液スラリ中
の固形物濃度に相関関係のある物性値を基準に分岐吸収
液スラリライン31、32の各オンオフ弁34、35の
駆動制御を行うことができる。また、抜出し吸収液スラ
リ中に溶解しているフッ素イオンおよび排ガスダスト中
の金属イオン(M+)をそれぞれCaFまたはMOHと
して固定するために、NaOH等のアルカリ剤を脱水機
供給タンク10中の吸収液スラリに添加する。
クナ容量が直径17m、高さ6〜7mのものを用いる
が、本実施例の場合は直径4m、高さ6〜7mの容量の
シックナを使用することができ、設置スペースを大幅に
改善できた。上記実施例では分岐吸収液スラリライン3
1、32の各オンオフ弁34、35の駆動制御は吸収塔
2の抜出し吸収液スラリ中の固形物濃度と抜出し吸収液
スラリ量をパラメータとして行う例を示したが、本発明
はこの他、ボイラ負荷、排ガス中のSOx濃度、抜出し
吸収液スラリ中の吸収剤濃度等の抜出し吸収液スラリ中
の固形物濃度に相関関係のある物性値を基準に分岐吸収
液スラリライン31、32の各オンオフ弁34、35の
駆動制御を行うことができる。また、抜出し吸収液スラ
リ中に溶解しているフッ素イオンおよび排ガスダスト中
の金属イオン(M+)をそれぞれCaFまたはMOHと
して固定するために、NaOH等のアルカリ剤を脱水機
供給タンク10中の吸収液スラリに添加する。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば従来技術で使用していた
シックナの容量を減少したものを使用することができる
ので、湿式排煙脱硫装置の設備費の低減が図れる。ま
た、排ガス性状に応じて吸収塔排出吸収液スラリをシッ
クナに供給する手順を変えることで、容量の小さいシッ
クナを使用することができる。
シックナの容量を減少したものを使用することができる
ので、湿式排煙脱硫装置の設備費の低減が図れる。ま
た、排ガス性状に応じて吸収塔排出吸収液スラリをシッ
クナに供給する手順を変えることで、容量の小さいシッ
クナを使用することができる。
【図1】 本発明の一実施例の湿式排煙脱硫装置の概略
系統図である。
系統図である。
【図2】 従来の湿式排煙脱硫装置の概略系統図であ
る。
る。
【図3】 湿式排煙脱硫装置に用いられる遠心分離機の
詳細図である。
詳細図である。
1…入口煙道、2…吸収塔、3…循環ポンプ、4…出口
煙道、5…抜き出しポンプ、6…中和タンク、8…石膏
シックナ、10…脱水機供給タンク、13…脱水機、1
4…石膏、15…脱水機排水ピット、17…シックナオ
ーバーフロータンク、24…吸収液スラリ抜出しライ
ン、25…比重計、26、36、38…流量計、27、
39…流量調節弁、28、37…流量調節器、34、3
5…オンオフ弁
煙道、5…抜き出しポンプ、6…中和タンク、8…石膏
シックナ、10…脱水機供給タンク、13…脱水機、1
4…石膏、15…脱水機排水ピット、17…シックナオ
ーバーフロータンク、24…吸収液スラリ抜出しライ
ン、25…比重計、26、36、38…流量計、27、
39…流量調節弁、28、37…流量調節器、34、3
5…オンオフ弁
フロントページの続き (72)発明者 島津 浩通 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉工場内
Claims (9)
- 【請求項1】 吸収塔内において吸収液スラリを排ガス
と気液接触させて排ガス中の硫黄酸化物と反応させた
後、反応済み吸収液スラリ中に含まれる石膏を分離する
湿式排煙脱硫装置において、 吸収塔抜出し吸収液スラリの流路には反応済み吸収液ス
ラリ中の石膏を分離するための脱水機と、該脱水機で分
離した石膏分離液から固形物を沈降分離するためのシッ
クナを接続し、さらに該シックナでの沈降分離固形物含
有濃縮物をシックナから脱水機の前流部にある吸収液ス
ラリ流路部分に合流させる流路を設けたことを特徴とす
る湿式排煙脱硫装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の湿式排煙脱硫装置におい
て、脱水機直前の流路中にアルカリ剤を添加して吸収液
スラリ中のフッ素成分、金属成分を固定するための処理
装置を設けたことを特徴とする湿式排煙脱硫装置。 - 【請求項3】 吸収塔内において吸収液スラリを排ガス
と気液接触させて排ガス中の硫黄酸化物と反応させた
後、反応済み吸収液スラリ中に含まれる石膏を分離する
湿式排煙脱硫装置において、 吸収塔抜出し吸収液スラリの流路には反応済み吸収液ス
ラリ中の石膏を分離するための脱水機と、該脱水機で分
離した石膏分離液から固形物を沈降分離するためのシッ
クナを接続し、さらに吸収塔抜出し吸収液スラリ流路を
吸収塔抜出し吸収液スラリをシックナへ供給する流路と
脱水機へ供給する流路とに分岐し、各々流量調節手段を
備えた二つの分岐流路とし、さらにシックナ沈降分離固
形物含有濃縮物をシックナから脱水機への前記分岐流路
に合流させる流路と、前記分岐流路前流部の吸収液スラ
リ流路に設けられた吸収液スラリ中の固形物濃度検出器
と該固形物濃度検出器の検出値により前記両分岐流路の
流量調節手段の流量を制御する制御装置とを備えたこと
を特徴とする湿式排煙脱硫装置。 - 【請求項4】 両分岐流路の流量調節手段の流量を制御
をする制御装置は吸収液スラリ中の固形物濃度検出器の
検出値が所定値以上の場合には、脱水機への分岐流路の
みを開放し、固形物濃度検出器の検出値が所定値未満の
場合には、シックナへの分岐流路のみを開放する制御を
行うことを特徴とする請求項3記載の湿式排煙脱硫装
置。 - 【請求項5】 請求項3または4記載の湿式排煙脱硫装
置において、脱水機直前の分岐流路中にアルカリ剤を添
加して吸収液スラリ中のフッ素成分、金属成分を固定す
るための処理装置を設けたことを特徴とする湿式排煙脱
硫装置。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の湿
式排煙脱硫装置に、さらに脱水機で分離した石膏分離液
をシックナに供給する流路と吸収塔に戻す流路とに分岐
し、各々流量計と流量調節手段を備えた各々の分岐流路
を設けると共に該両分岐流路の流量比率を制御する制御
装置とシックナの上澄水を排水処理装置に供給する流路
と、該排水処理装置への流路に流量計を設けたことを特
徴とする湿式排煙脱硫装置。 - 【請求項7】 請求項6記載の両分岐流路の流量比率制
御は、石膏分離液をシックナに供給する流路の流量と排
水処理装置への流路の流量とに基づいて行うことを特徴
とする湿式排煙脱硫装置。 - 【請求項8】 吸収塔内において吸収液スラリを排ガス
と気液接触させて排ガス中の硫黄酸化物と反応させた
後、反応済み吸収液スラリ中に含まれる石膏を分離する
湿式排煙脱硫方法において、 吸収塔での反応済み吸収液スラリを脱水処理し、石膏濃
度の高くなった分離液から固形物を沈降分離させ、得ら
れた固形物含有濃縮液を再び前記脱水処理工程に戻すこ
とを特徴とする湿式排煙脱硫方法。 - 【請求項9】 吸収塔内において吸収液スラリを排ガス
と気液接触させて排ガス中の硫黄酸化物と反応させた
後、反応済み吸収液スラリ中に含まれる石膏を分離する
湿式排煙脱硫方法において、 吸収塔での反応済み吸収液スラリ中の固形物濃度が所定
値以上の場合は、吸収液スラリを、まず脱水処理して該
吸収液スラリ中の石膏を分離して、石膏濃度の高くなっ
た分離液から固形物を沈降分離し、得られた固形物含有
濃縮液は再び前記脱水処理工程に戻し、吸収塔での反応
済み吸収液スラリ中の固形物濃度が所定値未満の場合
は、まず吸収液スラリ中の固形物を沈降分離し、得られ
た固形物含有濃縮液を脱水処理をして、石膏を分離する
ことを特徴とする湿式排煙脱硫方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6267117A JPH08126814A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 湿式排煙脱硫装置と方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6267117A JPH08126814A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 湿式排煙脱硫装置と方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08126814A true JPH08126814A (ja) | 1996-05-21 |
Family
ID=17440309
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6267117A Pending JPH08126814A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 湿式排煙脱硫装置と方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08126814A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110078340A (zh) * | 2019-06-03 | 2019-08-02 | 广州珠江电力有限公司 | 一种脱硫废水污泥回收利用系统及方法 |
| CN115193232A (zh) * | 2022-07-14 | 2022-10-18 | 西安热工研究院有限公司 | 一种脱硫浆液中Ca2+浓度与pH在线控制浆液氧化状态的方法 |
| CN115738630A (zh) * | 2022-11-29 | 2023-03-07 | 重庆凯杰林环保工程有限公司 | 一种废气冷却脱硫系统和方法 |
| CN116592282A (zh) * | 2023-04-21 | 2023-08-15 | 国能龙源环保南京有限公司 | 用于湿法脱硫工艺的浆液输送管道的流量调节装置与流量调节方法 |
| CN117185398A (zh) * | 2023-09-13 | 2023-12-08 | 北京清新环境技术股份有限公司 | 一种脱硫浆液净化池及脱硫浆液净化系统 |
-
1994
- 1994-10-31 JP JP6267117A patent/JPH08126814A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110078340A (zh) * | 2019-06-03 | 2019-08-02 | 广州珠江电力有限公司 | 一种脱硫废水污泥回收利用系统及方法 |
| CN115193232A (zh) * | 2022-07-14 | 2022-10-18 | 西安热工研究院有限公司 | 一种脱硫浆液中Ca2+浓度与pH在线控制浆液氧化状态的方法 |
| CN115193232B (zh) * | 2022-07-14 | 2023-09-22 | 西安热工研究院有限公司 | 一种脱硫浆液中Ca2+浓度与pH在线控制浆液氧化状态的方法 |
| CN115738630A (zh) * | 2022-11-29 | 2023-03-07 | 重庆凯杰林环保工程有限公司 | 一种废气冷却脱硫系统和方法 |
| CN115738630B (zh) * | 2022-11-29 | 2024-05-10 | 重庆凯杰林环保工程有限公司 | 一种废气冷却脱硫系统和方法 |
| CN116592282A (zh) * | 2023-04-21 | 2023-08-15 | 国能龙源环保南京有限公司 | 用于湿法脱硫工艺的浆液输送管道的流量调节装置与流量调节方法 |
| CN116592282B (zh) * | 2023-04-21 | 2025-12-09 | 国能龙源环保南京有限公司 | 用于湿法脱硫工艺的浆液输送管道的流量调节装置与流量调节方法 |
| CN117185398A (zh) * | 2023-09-13 | 2023-12-08 | 北京清新环境技术股份有限公司 | 一种脱硫浆液净化池及脱硫浆液净化系统 |
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