JPH08127323A - アンチロックブレーキ装置 - Google Patents

アンチロックブレーキ装置

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JPH08127323A
JPH08127323A JP26536494A JP26536494A JPH08127323A JP H08127323 A JPH08127323 A JP H08127323A JP 26536494 A JP26536494 A JP 26536494A JP 26536494 A JP26536494 A JP 26536494A JP H08127323 A JPH08127323 A JP H08127323A
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JP
Japan
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passage
piston
valve
hydraulic pressure
wheel
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JP26536494A
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Tomomi Okubo
智美 大久保
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】クロス配管の2チャンネルシステムにおいて、
対角の車輪を同時にセレクトロー制御する場合、スプリ
ット路であっても高μ路側を走行する前輪側の制動力を
有効に活用できるアンチロックブレーキ装置を提供す
る。 【構成】 アンチロック制御が開始されるとホールドバ
ルブ3が閉じ、ディケイバルブ4が開いて右後輪(R
R)および左前輪(FL)のホイールシリンダ内のブレ
ーキ液圧が減圧される。その後、再加圧のためにディケ
イバルブ4が閉じ、ホールドバルブが開いて緩加圧状態
になると、マスタシリンダ側からの液圧>ホイールシリ
ンダ液圧となるため、ピストン21が移動する。この状
態になると、右後輪側ホイールシリンダにはピストン2
に形成したオリフィスを有する第2通路35を介してブ
レーキ液が絞られて供給され、この結果、高μ側を走行
している左前輪には高いブレーキ液圧がそのまま供給さ
れ、一方ロック状態を発生している側の右後輪にはゆっ
くりとブレーキ液圧が供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アンチロックブレーキ
装置に関するものであり、特にクロス配管の2チャンネ
ルシステムで対角線上の車輪を同時制御する場合におい
て、左右車輪走行路の摩擦係数(μ)が異なるスプリッ
ト路での制動距離の短縮を図ることができるアンチロッ
クブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりアンチロックブレーキ装置とし
ては、4輪全てを独立で制御する4チャンネルシステム
や、対角線上の車輪を同時制御する2チャンネルシステ
ム等が知られており、これらを基本として多くの変形例
が知られている。
【0003】例えば、特開平6−56014号公報に開
示されているアンチロックブレーキ装置はいわゆるクロ
ス配管の2チャンネルシステムの代表例であり、次のよ
うな構成を有している。即ち、図5において、この2チ
ャンネルシステムはマスタシリンダから左前輪(F
L)、右後輪(RR)へ到る系統と、右前輪(FR)、
左後輪(RL)へ到る2系統で構成されており、各系統
中には夫々別々にリザーバ51a、51b、共通のモー
タMで駆動される液圧ポンプ52a、52b、ホールド
バルブ53a、53b、ディケイバルブ54a、54b
が図に示す如く設けられており、前記液圧ポンプやホー
ルドバルブ、ディケイバルブは、車輪がロック状態を発
生すると図示せぬ電子制御装置からの指令により公知の
タイミングで制御されるようになっている。
【0004】このクロス配管の2チャンネルシステムで
は、通常ブレーキ時には、マスタシリンダからの液圧は
各系統の配管、ホールドバルブを介してホイールシリン
ダに供給されブレーキがかかるようになっており、又、
アンチロック制御時には車両の安定性を考え、各系統毎
に車輪速度の低い車輪を基準にして、図示せぬ電子制御
装置からの指令により、ホールドバルブ、ディケイバル
ブを開閉制御し、これと略同時に液圧ポンプがリザーバ
からブレーキ液を吸引することにより、同一系統内の車
輪に伝達されるブレーキ液圧を減圧、保持、加圧し、車
輪のロック状態を回避するようにしている(対角セレク
トロー制御)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなクロス配管の2チャンネルシステムにおいては、
左右車輪が走行する路面の摩擦係数が異なるいわゆるス
プリット路で車輪のロック状態が発生すると(具体的に
は例えば右後輪が低μ路を走行し、左前輪が高μ路を走
行中に右後輪がロック状態になると)、右後輪の車輪速
度を基準(セレクトロー)にしてアンチロック制御が実
行され、高μ路側を走行している左前輪も右後輪と同時
に減圧され、つづいて再加圧されることになる。しかし
この再加圧状態は、低μ路側を走行している右後輪を基
準にして緩加圧するため、高μ路側を走行している左前
輪にも右後輪に供給される低圧のブレーキ液圧しか供給
されず、この結果、高μ路側を走行している左前輪の制
動力を十分有効に活用することが出来ず、制動距離が長
くなってしまうという問題点がある。
【0006】そこで本発明は、クロス配管の2チャンネ
ルシステムにおいて、対角の車輪を同時にセレクトロー
制御する場合、スプリット路であっても高μ路側を走行
する前輪側の制動力を有効に活用できるアンチロックブ
レーキ装置を提供し、上記諸問題を解決せんとするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明が採用
した第1の技術解決手段は、各車輪のブレーキ液圧を減
圧、保持、再加圧するためのホールドバルブおよびディ
ケイバルブとを有するクロス配管の2チャンネルシステ
ムからなるアンチロックブレーキ装置において、アンチ
ロック制御中のブレーキ再加圧時に、後輪へ供給するブ
レーキ液をオリフィスを介して供給すべく構成したこと
を特徴とするアンチロックブレーキ装置であり、さらに
具体的にはホールドバルブとディケイバルブとの間に前
輪ホイールシリンダ側からの液圧が常時作用する液室B
とマスタシリンダ側からの液圧が常時作用する液室Aと
を区画するピストンを設け、該ピストンには抵抗の無い
流路として形成した第1通路とオリフィスを有する第2
通路が形成され、前記第1通路は通常ブレーキ時にホー
ルドバルブからの液圧を後輪ホイールシリンダに供給で
きる通路として構成され、前記第2通路はアンチロック
制御中の再加圧時にマスタシリンダからの液圧によって
ピストンが移動した状態の時に後輪にブレーキ液圧を供
給すべく構成したことを特徴とするものであり、また、
第2の技術解決手段は、クロス配管の2チャンネルシス
テムからなるアンチロックブレーキ装置において、ホー
ルドバルブとディケイバルブとの間に前輪ホイールシリ
ンダ側からの液圧が常時作用する液室Bとマスタシリン
ダ側からの液圧が絞り40を介して常時作用する液室C
とを区画するピストンを設け、該ピストンには抵抗の無
い流路として形成した第1通路と、オリフィスを有する
第2通路が形成され、前記第1通路は通常ブレーキ時に
ホールドバルブからの液圧を後輪ホイールシリンダに供
給できる通路として構成され、前記第2通路はアンチロ
ック制御中の再加圧時にマスタシリンダからの液圧が絞
り40を介して作用する液室C内の液圧によってピスト
ンが移動した状態の時に後輪にブレーキ液圧を供給すべ
く構成したことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】走行中に右後輪(RR)がロック状態となりア
ンチロック制御が開始されるとホールドバルブ3が閉
じ、ディケイバルブ4が開いて右後輪(RR)および左
前輪(FL)のホイールシリンダ内のブレーキ液圧が減
圧される。これと略同時に作動する液圧ポンプ6によっ
てリザーバ内のブレーキ液はマスタシリンダ1に還流す
る。その後、再加圧のためにディケイバルブ4が閉じ、
ホールドバルブが開いて緩加圧状態になると、マスタシ
リンダ側からの液圧>ホイールシリンダ液圧となるた
め、マスタシリンダ側の液圧によって液圧制御装置2内
のピストン21は本体内に形成した第2ストッパ32に
当接するまで移動する。この状態になると、マスタシリ
ンダ側からの液圧は、左前輪(FL)側ホイールシリン
ダにはそのまま前記B室を介して供給されるが、右後輪
(RR)側ホイールシリンダにはピストン21に形成し
たオリフィスを有する第2通路35を介してブレーキ液
が絞られ、この結果、高μ側を走行している左前輪には
高いブレーキ液圧がそのまま供給され、一方ロック状態
を発生している側の右後輪にはゆっくりとブレーキ液圧
が供給される。したがって、本装置によれば低μ路側を
走行している右後輪の再ロックを防止しながら、高μ路
側を走行している左前輪のブレーキ力を有効に活用する
ことができる。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の第1実施例を
説明する。図1は本発明の第1実施例に係るアンチロッ
クブレーキ装置の構成図である。なお、図はクロス配管
の2チャンネルシステムの内、一方のブレーキ配管系を
示しており、他方の配管系も同様の構成となっているの
で、ここでは一方のブレーキ配管系について説明する。
また、バルブを制御する電子制御装置は従来のものと同
様であるのでここではそれらの説明は省略する。
【0010】図において、1はマスタシリンダ(M/
C)、2は後述する構成からなる液圧制御装置、3はホ
ールドバルブ、4はディケイバルブ、5はリザーバ、6
はモータMによって駆動される液圧ポンプである。前記
液圧制御装置2は本体内に摺動自在に配置されたピスト
ン21を備えており、このピストン21により、本体内
はA室、B室の2室に区画されている。前記A室は配管
22を介してマスタシリンダ1に接続されるとともに、
配管23を介してホールドバルブ3および液圧ポンプ6
の吐出側に連通しており、また前記B室は配管24を介
して常時前記ホールドバルブ3に、また配管25を介し
て常時左前輪(FL)側のホイールシリンダに接続され
ている。
【0011】前記ピストン21は本体内に形成した第1
ストッパ31と第2ストッパ32との間を液密状態で摺
動可能に配置されており、常時は図示の如く前記B室内
に設けたスプリング33により、第1ストッパ31に当
接されている。また、前記ピストン21には、第1通路
34およびオリフィスを有する第2通路35が形成され
ており、前記第1通路34は図示状態においてホールド
バルブ3と連通する通路26および右後輪(RR)側ホ
イールシリンダと連通する通路27とを接続すべく形成
してあり、また、前記第2通路35は、前記ピストンが
第2ストッパ32に当接した状態の時に、ホールドバル
ブ3と連通する通路26および右後輪(RR)側ホイー
ルシリンダに連通する通路27とを接続すべく形成され
ている。また、各車輪(FL、RR)は、ディケイバル
ブ4を介してリザーバ5および液圧ポンプ6の吸入口に
接続されている。なお、配管中のC1〜C6はチェック
弁である。
【0012】上記構成からなる1系統側のアンチロック
制御の作動を説明する。 〔通常ブレーキ状態の時〕図1において、液圧制御装置
2、ホールドバルブ3、ディケイバルブ4は図示状態を
維持している。このため、マスタシリンダ1からのブレ
ーキ液は左前輪(FL)側ホイールシリンダには、配管
22→A室→配管23→ホールドバルブ3→配管24→
B室→配管25を介して供給されるとともに、右後輪
(RR)側ホイールシリンダにはホールドバルブ3→配
管24→配管26→ピストン21に形成した第1通路3
4→配管27を介して供給され、車輪にブレーキをかけ
ることができる。また、ブレーキ開放時には、前記とは
逆の通路を介してブレーキ液はマスタシリンダ1に還流
する。
【0013】〔アンチロック制御時〕走行中に右後輪
(RR)がロック状態となりアンチロック制御が開始さ
れると電子制御装置からの指令によりホールドバルブ3
が閉じ、ディケイバルブ4が開いて右後輪(RR)およ
び左前輪(FL)のホイールシリンダ内のブレーキ液圧
が減圧される。これと略同時に作動する液圧ポンプ6に
よってリザーバ内のブレーキ液はマスタシリンダ1に還
流する。その後、再加圧のためにディケイバルブ4が閉
じ、ホールドバルブが開いて緩加圧状態になると、この
時、マスタシリンダ側からの液圧>ホイールシリンダ液
圧となるため、マスタシリンダ側の液圧によって液圧制
御装置2内のピストン21はスプリング33の付勢力に
抗して本体内に形成した第2ストッパ32に当接するま
で移動する。
【0014】この状態になると、マスタシリンダ側から
の液圧は、左前輪(FL)側ホイールシリンダにはその
まま前記B室を介して供給されるが、右後輪(RR)側
ホイールシリンダにはピストン21に形成した第2通路
35を介してブレーキ液が絞られながら供給される。即
ち、この時の右後輪(RR)側ホイールシリンダに供給
されるブレーキ液圧は、図2に示す如く左前輪(FL)
側ホイールシリンダへ供給されるブレーキ液圧よりも傾
斜が緩くなり、ゆっくりと加圧されることになる。この
結果、この液圧制御装置2を使用することにより高μ側
を走行している左前輪には高いブレーキ液圧がそのまま
供給され、一方ロック状態を発生している側の右後輪に
はゆっくりとブレーキ液圧が供給されることになり、低
μ路側を走行している右後輪の再ロックを防止しなが
ら、高μ路側を走行している左前輪のブレーキ力を有効
に活用することができる。
【0015】なお、上述した系統において左前輪(F
L)がロック状態となった時にも、高μ路側を走行して
いる右後輪(RR)側のブレーキ液圧は絞られて供給さ
れることになるが、この時には、他方の系統の液圧制御
装置が作動して、右前側のブレーキを有効に活用するこ
とができ、全体として制動距離の短縮を図ることができ
る。
【0016】上記制御態様を図3のグラフを参照して説
明する。図において、車輪速度が所定のしきい値を下回
るとブレーキ液圧は減圧され、車輪速度が回復しハイピ
ークになるとブレーキ液圧の再加圧が開始される。再加
圧に当たって、従来のアンチロックブレーキ制御では、
同一系統中2つの車輪は同時に図中点線のブレーキ液圧
によって制御される。これに対して、本発明では、ブレ
ーキ再加圧にあたって、上述の如く高μ路側を走行する
前輪には、低μ路側を走行する車輪よりも高いブレーキ
液圧が作用することになり、高μ路側を走行する車輪の
ブレーキ力を有効に活用することができる。また、低μ
路側を走行する車輪のロック状態の発生を遅らせること
ができこれによってもブレーキ力の有効活用を図ること
ができる。
【0017】次に図4を参照して本発明に係わる第2実
施例を説明する。第2実施例は、第1実施例のものをさ
らに改善したもので、特に非アンチロック制御時におい
て急ブレーキを掛けた場合のブレーキ応答性の向上を図
ろうとするものである。即ち、第1実施例では、非アン
チロック制御時において急ブレーキを掛けた場合、ホー
ルドバルブに設けられた絞りによりA室、B室に液圧差
が生じ、図1中のピストン21が図中左方に移動し、ブ
レーキペダルに無効ストロークが発生する。このため、
第2実施例では、第1実施例中のA室を2つに分割し、
新たににC室を設け、このC室とA室とを絞りのある通
路により連通して上述のような無効ストロークの発生を
防止している。図4は本発明の第2実施例に係るアンチ
ロックブレーキ装置の構成図であり、ここでは第2実施
例の特徴部分であるA室、C室の構成を中心に説明す
る。図中、同一符号は第1実施例と同じ構成品である。
【0018】本体内に摺動自在にピストン21が配置さ
れており、このピストン21により、本体内はC室、B
室の2室に区画されている。前述のC室は絞りを有する
通路40およびチェックバルブC7を介してA室に連通
している。前記A室は配管22介してマスタシリンダ1
に接続されるとともに、配管23を介してホールドバル
ブ3および液圧ポンプ6の吐出側に連通している。また
前記B室は配管24を介して常時前記ホールドバルブ3
に、また配管25を介して常時左前輪(FL)側のホイ
ールシリンダに接続されている。本例では上記以外の構
成は第1実施例と同様であるので説明は省略する。
【0019】上記構成からなる1系統側のアンチロック
制御の作動を説明する。 〔通常ブレーキ状態の時〕図4において、液圧制御装置
2、ホールドバルブ3、ディケイバルブ4は図示状態を
維持している。このため、運転者が緩やかにブレーキペ
ダルを踏んだときにはホールドバルブ3及びA室、C室
の間に有る絞り40の影響を受けることなくA室、B
室、C室の液圧は略同様に上昇してゆき車輪にブレーキ
をかけることができる。また、急ブレーキをかけるため
に運転者が強くブレーキペダルを踏んだときには第1実
施例のものではA室とB室の間に液圧差が発生し、これ
によってピストン21が移動しこの分だけブレーキペダ
ルの無効ストロークが発生するが、本第2実施例ではB
室にはホールドバルブ3を介して、またC室には絞り4
0を介して液圧が供給されるためピストン21の移動は
なくなり、急ブレーキ時のブレーキペダルの無効ストロ
ークを防止することができる。なお、絞り40はB室の
液圧上昇に対してC室の液圧上昇が遅れるように設定し
ておくと、ピストン21の移動を無くすことができる。
【0020】〔アンチロック制御時〕走行中に右後輪
(RR)がロック状態となりアンチロック制御が開始さ
れると電子制御装置からの指令によりホールドバルブ3
が閉じ、ディケイバルブ4が開いて右後輪(RR)およ
び左前輪(FL)のホイールシリンダ内のブレーキ液圧
が減圧される。これと略同時に作動する液圧ポンプ6に
よってリザーバ内のブレーキ液はマスタシリンダ1に還
流する。その後、再加圧のためにディケイバルブ4が閉
じ、ホールドバルブが開いて緩加圧状態になると、この
時、マスタシリンダ側からの液圧>ホイールシリンダ液
圧となるため、マスタシリンダ側の液圧が絞り40を介
してC室に作用し、液圧制御装置2内のピストン21を
スプリング33の付勢力に抗して第2ストッパ32に当
接するまで移動する。
【0021】この状態になると、マスタシリンダ側から
の液圧は、左前輪(FL)側ホイールシリンダにはその
まま前記B室を介して供給されるが、右後輪(RR)側
ホイールシリンダにはピストン21に形成した第2通路
35を介してブレーキ液が絞られながら供給される。こ
うして右後輪(RR)側ホイールシリンダに供給される
ブレーキ液圧は、左前輪(FL)側ホイールシリンダへ
供給されるブレーキ液圧よりも傾斜が緩くなり、ゆっく
りと加圧されることになる。したがってこの実施例の場
合でも高μ側を走行している左前輪には高いブレーキ液
圧がそのまま供給され、一方ロック状態を発生している
側の右後輪にはゆっくりとブレーキ液圧が供給されるこ
とになり、低μ路側を走行している右後輪の再ロックを
防止しながら、高μ路側を走行している左前輪のブレー
キ力を有効に活用することができる。
【0022】
【発明の効果】以上詳細に述べた如く本発明によれば、
クロス配管の2チャンネルシステムにおいて、対角の車
輪を同時にセレクトロー制御する場合、スプリット路で
あっても高μ路側を走行する前輪側の制動力を有効に活
用することができるので、制動距離の短縮を図ることが
できる。また、低μ路側を走行する車輪の再ロック状態
の発生を遅らせることができるため、これによっても制
動距離の短縮を図ることができる。さらに、急ブレーキ
時でもブレーキペダルの無効ストロークを無くすことが
できるため、ブレーキ性能の向上を図ることができる等
々の優れた効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るアンチロック制御装
置の構成図である。
【図2】前輪と後輪のブレーキ力の作用説明図である。
【図3】アンチロックブレーキ制御の弁開閉タイミング
とブレーキ液圧の説明図である。
【図4】本発明の第2実施例に係るアンチロック制御装
置の構成図である。
【図5】従来のアンチロック制御装置の構成図である。
【符号の説明】
1 マスタシリンダ 2 液圧制御装置 3 ホールドバルブ 4 ディケイバルブ 5 リザーバ 6 液圧ポンプ 21 ピストン 34 第1通路 35 第2通路 C1〜C6 チェックバルブ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各車輪のブレーキ液圧を減圧、保持、再
    加圧するためのホールドバルブおよびディケイバルブと
    を有するクロス配管の2チャンネルシステムからなるア
    ンチロックブレーキ装置において、アンチロック制御中
    のブレーキ再加圧時に、後輪へ供給するブレーキ液をオ
    リフィスを介して供給すべく構成したことを特徴とする
    アンチロックブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 クロス配管の2チャンネルシステムから
    なるアンチロックブレーキ装置において、ホールドバル
    ブとディケイバルブとの間に前輪ホイールシリンダ側か
    らの液圧が常時作用する液室Bとマスタシリンダ側から
    の液圧が常時作用する液室Aとを区画するピストンを設
    け、該ピストンには抵抗の無い流路として形成した第1
    通路とオリフィスを有する第2通路が形成され、前記第
    1通路は通常ブレーキ時にホールドバルブからの液圧を
    後輪ホイールシリンダに供給できる通路として構成さ
    れ、前記第2通路はアンチロック制御中の再加圧時にマ
    スタシリンダからの液圧によってピストンが移動した状
    態の時に後輪にブレーキ液圧を供給すべく構成したこと
    を特徴とするアンチロックブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記ピストンは、シリンダボディ内に形
    成した第1ストッパと第2ストッパとの間を移動可能に
    構成され、前記液室B内にはピストンを第1ストッパに
    当接すべく作用するスプリングが収納されており、ピス
    トンがマスタシリンダからの液圧によってスプリングに
    抗して第2ストッパに当接した状態の時に、前記第2通
    路によってホールドバルブと後輪側とを連通すべく構成
    されていることを特徴とする請求項2に記載のアンチロ
    ックブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 クロス配管の2チャンネルシステムから
    なるアンチロックブレーキ装置において、ホールドバル
    ブとディケイバルブとの間に前輪ホイールシリンダ側か
    らの液圧が常時作用する液室Bとマスタシリンダ側から
    の液圧が絞り40を介して常時作用する液室Cとを区画
    するピストンを設け、該ピストンには抵抗の無い流路と
    して形成した第1通路と、オリフィスを有する第2通路
    が形成され、前記第1通路は通常ブレーキ時にホールド
    バルブからの液圧を後輪ホイールシリンダに供給できる
    通路として構成され、前記第2通路はアンチロック制御
    中の再加圧時にマスタシリンダからの液圧が絞り40を
    介して作用する液室C内の液圧によってピストンが移動
    した状態の時に後輪にブレーキ液圧を供給すべく構成し
    たことを特徴とするアンチロックブレーキ装置。
  5. 【請求項5】 前記C室はマスタシリンダとホールドバ
    ルブとの間に設けられた液室Aと前記絞り40を介して
    連通されていることを特徴とする請求項4に記載のアン
    チロックブレーキ装置。
JP26536494A 1994-10-28 1994-10-28 アンチロックブレーキ装置 Withdrawn JPH08127323A (ja)

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