JPH08127765A - 高耐候性シーリング材組成物 - Google Patents

高耐候性シーリング材組成物

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JPH08127765A
JPH08127765A JP28902494A JP28902494A JPH08127765A JP H08127765 A JPH08127765 A JP H08127765A JP 28902494 A JP28902494 A JP 28902494A JP 28902494 A JP28902494 A JP 28902494A JP H08127765 A JPH08127765 A JP H08127765A
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ester
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alkyl
vinyl
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JP28902494A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Inukai
宏 犬飼
Etsuzo Marumoto
悦造 丸本
Tatsuo Nishio
竜生 西尾
Akihito Iida
晃人 飯田
Hiroyuki Sawada
博之 澤田
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Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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  • Sealing Material Composition (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 常温硬化が可能な含フッ素共重合体からな
り、優れた耐候性、柔軟性、耐汚染性と十分な耐水性を
発揮する高耐候性シーリング材組成物を提供する。 【構成】 (a) フルオロオレフイン20〜70モル%、(b)
一般式CH2 =CXCOOR(R:炭素数1〜20のアル
キル基、シクロアルキル基またはハロゲン含有アルキル
基、X:水素またはメチル基)で示される(メタ)アク
リル酸アルキルエステル10〜60モル%、(c) 一般式CH
2 =CHCOOR2 (R2:炭素数2〜20のアルキル基、
シクロアルキル基または置換基を有しているか、有して
いないフエニル基)で示されるビニルエステル5〜40モ
ル%、(d) ヒドリキシル基またはアルコキシシリル基を
有する単量体2〜30モル%からなり、ガラス転移温度が
10℃以下の含フッ素共重合体を必須成分とする高耐候性
シーリング材組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に耐候性に優れ、か
つ常温硬化が可能な含フッ素共重合体を必須成分とする
高耐候性シーリング材組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】フッ素系樹脂は、従来から優れた耐熱
性、耐薬品性、耐候性、撥水性、潤滑性および電気的特
性を保有することが知られており、この特性を利用して
近年では高耐候性の塗料やオーバーレイフィルムなど建
築外装分野向に汎用されている。一方、シーリング材の
分野では、ポリサルファイド系、ポリウレタン系、シリ
コーン系、変成シリコーン系などの樹脂類が使用されて
いるが、ポリサルファイド系やポリウレタン系のシーリ
ング材は柔軟性や耐候性が不足し、シリコーン系は低分
子量体のブリードによる汚染が問題となり、また変成シ
リコーン系は耐候性が不十分となる欠点がある。
【0003】このような問題の解消を図り、伸縮性を有
しながら耐候性と耐汚染性の両面に優れた硬化物を与え
る室温硬化性組成物およびシーラントとして、(a) 繰り
返し単位が10〜50のポリエーテル鎖を有する単量体
およびフルオロオレフイン単量体からなり、硬化性部位
を有する数平均分子量1,000〜50,000の含フ
ッ素共重合体と (b)前記(a) の含フッ素共重合体と共架
橋し得る官能基およびポリフルオロアルキル基を有する
共重合体とを有効成分として含有する組成のものが提案
されている(特開平3−122152号公報)。
【0004】本発明者らは、前記の先行技術とは異なる
含フッ素系共重合体からなる高耐候性のシーリング材と
して、フルオロオレフィンと特定の(メタ)アクリル酸
アルキルエステルおよび反応性基を有する単量体を主成
分とする組成のものを既に開発し、提案した(特願平5
−123001号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特願平5−12300
1号として提案したシーリング材組成物は、常温硬化が
可能であり、かつ耐候性、柔軟性、耐汚染性等の面で優
れた実用的効果を発揮するが、雨水や露などによる水濡
れに対する接着力等の耐久性(以下「耐水性」という)
に不十分な難点があり、未解決な課題として残されてい
た。本発明者らは引き続きこの問題点を解決すべく研究
を重ねた結果、特願平5−123001号の組成に加え
て特定構造のビニルエステルを成分とし、反応性基をも
つ単量体としてヒドロキシル基またはアルコキシル基を
選択すると、耐候性、柔軟性および耐汚染性ばかりでな
く、耐水性の点でも優れた性能を発揮することを確認
し、本発明を完成するに至った。
【0006】したがって、本発明の目的は、常温硬化が
可能な含フッ素共重合体を必須成分とし、優れた耐候
性、柔軟性、耐汚染性ならびに耐水性を備える高耐候性
シーリング材組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による高耐候性シーリング材組成物は、(a)
フルオロオレフイン20〜70モル%、(b) 一般式:C
2 =CXCOOR(但し、Rは炭素数1〜20のアル
キル基、シクロアルキル基またはハロゲン含有アルキル
基、Xは水素またはメチル基を表す)で示される(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル10〜60モル%、
(c) 一般式:CH2 =CHCOOR2 (但し、R2 は炭
素数2〜20のアルキル基、シクロアルキル基または置
換基を有しているか、有していないフエニル基を表す)
で示されるビニルエステル5〜40モル%、(d) ヒドロ
キシル基またはアルコキシシリル基を有する単量体2〜
30モル%からなり、ガラス転移温度が10℃以下の含
フッ素共重合体を必須成分とすることを構成上の特徴と
する。
【0008】本発明の含フッ素共重合体を構成する (a)
フルオロオレフィンとしては、テトラフルオロエチレ
ン、クロロトリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロ
ピレン、ジクロロジフルオロエチレン、トリフルオロエ
チレン、フッ化ビニリデン、フッ化ビニル、パーフルオ
ロ(アルキルビニルエーテル)などが例示されるが、こ
れらのうち重合性の面からテトラフルオロエチレン、ク
ロロトリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン
が好ましく、特にテトラフルオロエチレンまたはクロロ
トリフルオロエチレンがより好ましい。
【0009】(b) 一般式:CH2 =CXCOOR(但
し、Rは炭素数1〜20のアルキル基、シクロアルキル
基またはハロゲン含有アルキル基、Xは水素またはメチ
ル基を表す)で示される(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルとしては、エステル鎖として炭素数1〜20のア
ルキル基、シクロアルキル基、ハロゲン含有アルキル基
を含むものであるが、物性を損なわない範囲でエステル
鎖に酸素、窒素、硫黄などの原子を含んでもよい。しか
し、前記原子の割合が多くなると耐候性、耐汚染性など
が低下するため、エステル鎖中に5個以下であることが
好ましい。
【0010】これらアクリル酸アルキルエステル系化合
物を具体的に例示すると、アクリル酸メチルエステル、
アクリル酸エチルエステル、アクリル酸プロピルエステ
ル、アクリル酸ブチルエステル、アクリル酸イソブチル
エステル、アクリル酸ターシャリブチルエステル、アク
リル酸ネオペンチルエステル、アクリル酸2−エチルヘ
キシルエステル、アクリル酸イソデシルエステル、アク
リル酸ラウリルエステル、アクリル酸トリデシルエステ
ル、アクリル酸ステアリルエステル、アクリル酸シクロ
ヘキシルエステル、アクリル酸イソボルニルエステル、
アクリル酸トリシクロデシニルエステル、アクリル酸テ
トラヒドロフルフリルエステル、アクリル酸メトキシエ
チルエステル、アクリル酸ジメチルアミノエチルエステ
ル、アクリル酸クロロエチルエステル、アクリル酸トリ
フルオロエチルエステルなどのアクリル酸アルキルエス
テル類、メタクリル酸メチルエステル、メタクリル酸エ
チルエステル、メタクリル酸プロピルエステル、メタク
リル酸ブチルエステル、メタクリル酸イソブチルエステ
ル、メタクリル酸ターシャリブチルエステル、メタクリ
ル酸ネオペンチルエステル、メタクリル酸2−エチルヘ
キシルエステル、メタクリル酸イソデシルエステル、メ
タクリル酸ラウリルエステル、メタクリル酸トリデシル
エステル、メタクリル酸ステアリルエステル、メタクリ
ル酸シクロヘキシルエステル、メタクリル酸イソボルニ
ルエステル、メタクリル酸トリシクロデシニルエステ
ル、メタクリル酸テトラヒドロフルフリルエステル、メ
タクリル酸メトキシエチルエステル、メタクリル酸ジメ
チルアミノエチルエステル、メタクリル酸クロロエチル
エステル、メタクリル酸トリフルオロエチルエステルな
どのメタクリル酸アルキルエステル類を挙げることがで
き、これらは単独または数種類混合して使用される。こ
れらのうち、フルオロオレフィンとの重合性、共重合体
の柔軟性などを考慮すると、アクリル酸アルキルエステ
ル類の適用が特に好ましい。さらに好ましくは、炭素数
4〜18のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエス
テルである。
【0011】(c) 一般式:CH2 =CHCOOR2 (但
し、R2 は炭素数2〜20のアルキル基、シクロアルキ
ル基または置換基を有しているか、有していないフエニ
ル基を表す)で示されるビニルエステルは、側鎖R2
アルキル鎖として炭素数2〜20のアルキル基、シクロ
アルキル基、ハロゲン含有アルキル基を含むものであ
り、物性を損なわない範囲でエステル鎖に酸素、窒素、
硫黄などの原子を含んでもよい。
【0012】これらビニルエステル系化合物を具体的に
例示すると、プロピオン酸ビニル、カプロン酸ビニル、
カプリル酸ビニル、カプリン酸ビニル、2−エチルヘキ
サン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ミリスチン酸ビニ
ル、パルミチン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、ピバリ
ン酸ビニル、バーサチック酸ビニル、シクロヘキサンカ
ルボン酸ビニル、クロロ酢酸ビニル、安息香酸ビニル、
パラターシャリブチル安息香酸ビニル等を挙げることが
できる。好ましい化合物形態は、R2 が炭素数3〜18
のアルキルまたはシクロアルキルを有するビニルエステ
ルである。
【0013】(d) ヒドロキシル基またはアルコキシシリ
ル基を有する単量体は、常温硬化性を付与する組成成分
として選択使用される。このうち、ヒドロキシル基含有
単量体としては、ヒドロキシエチルビニルエーテル、ヒ
ドロキシブチルビニルエーテル、ヒドロキシプロピルビ
ニルエーテルなどのヒドロキシアルキルビニルエーテル
類、ヒドロキシエチルアリルエーテル、ヒドロキシブチ
ルアリルエーテルのようなヒドロキシル基含有アリルエ
ーテル類、ヒドロキシエチルクロトネート、ヒドロキシ
プロピルクロトネートなどのヒドロキシアルキルクロト
ネート類、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシ
ブチルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレー
トといったヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類
が例示されるが、フルオロオレフィンや(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルとの共重合性や共重合体の柔軟性
の面からヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートおよ
びヒドロキシアルキルクロトネートの使用が好ましい。
一方、アルコキシシリル基含有単量体としては、トリメ
トキシビニルシラン、メチルトリエトキシビニルシラン
などのビニルシラン類、トリメトキシシリルプロピルメ
タクリレート、トリエトキシシリルプロピルメタクリレ
ート、ジメチルジメトキシシリルプロピルアタクリレー
トなどのシリル基含有(メタ)アクリレート類が挙げら
れ、中でも得られる含フッ素共重合体の保存安定性の面
からエトキシ基を有するビニルシランまたは(メタ)ア
クリレートが好ましく使用される。
【0014】また、別法としてヒドロキシル基含有単量
体を共重合した後、一般式:R3 3 -aSiZR4 NCO
(但し、R3 は炭素数1〜20のアルキル基、ハロゲン
含有アルキル基、Zはアルコキシ基、R4 は炭素数1〜
17のアルキレン基を表す)で示されるシリルイソシア
ネートを反応させてもよい。具体的なシリルイソシアネ
ートとしては、 (C2 5 O)3Si (CH2)3 NCO、
(CH3 O)3Si (CH2)3 NCO、 (CH3 O)3Si
NCO、 (C2 5 O)2Si (NCO)2などが例示され
る。
【0015】上記組成の含フッ素共重合体には、物性を
損なわない範囲でその他の単量体を共重合してもよい。
かかる共重合体としては、エチレン、プロピレン、イソ
ブチレンのようなαオレフィン類、塩化ビニル、塩化ビ
ニリデンなどのクロロエチレン類、エチルビニルエーテ
ル、ブチルビニルエーテルといったアルキルビニルエー
テル類が挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。
【0016】含フッ素共重合体における各成分の組成比
率は、全単量体を100モル%とした場合、(a) フルオ
ロオレフインが20〜70モル%、(b) (メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルが10〜60モル%、(c) ビニル
エステルが5〜40モル%、(d) ヒドロキシル基または
アルコキシシリル基を有する単量体が2〜30モル%の
範囲になるように設定する。フルオロオレフィンが20
モル%を下廻ると耐候性が低下し、70モル%を越える
と結晶性共重合体となって柔軟性が減退する。(メタ)
アクリル酸アルキルエステルが10モル%未満であると
柔軟性が低下し、60モル%を越えると樹脂の耐汚染性
が保持できなくなる。ビニルエステルが5モル%未満で
は耐水性が減退し、40モル%を上回ると耐候性が低下
するようになる。また、ヒドロキシル基またはアルコキ
シシリル基を有する単量体はイソシアネートとのウレタ
ン化反応または湿気によるシロキサン反応を介して架橋
するが、2モル%を下廻ると強度を損ね、30モル%を
越えて多くなると共重合体の架橋密度が高くなって柔軟
性の減退を招く。その他の単量体は、共重合体のコスト
を下げる効果があるが、30モル%を上回ると耐候性が
減退するようになる。より好ましい含フッ素共重合体の
組成範囲は、フルオロオレフィン30〜60モル%、
(メタ)アクリル酸アルキルエステル20〜50モル
%、ビニルエステル8〜30モル%、ヒドロキシル基ま
たはアルコキシシリル基を有する単量体5〜20%、そ
の他の共重合可能な単量体0〜30モル%である。
【0017】このような組成を有する本発明の含フッ素
共重合体は、ガラス転移温度が10℃以下でなければな
らず、好ましくはガラス転移温度が−10〜−90℃の
含フッ素共重合体である。ガラス転移点が10℃を越え
るとシーリング材としての機能性が失われる。
【0018】本発明に係る含フッ素共重合体は、ラジカ
ル発生型重合開始剤の存在下で共重合させる方法で製造
される。重合方法は、水性媒体中での懸濁重合や乳化重
合、有機溶剤中での溶液重合など通常の方法を採用する
ことができる。この場合の有機溶媒としては、有機炭化
水素系化合物またはフッ素系有機溶媒などが適当であ
り、例えばテトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エ
ーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素化合物、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル
類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン
等のケトン類、1,1,2−トリクロロ1,2,2−ト
リフルオロエチレン等のフロン類等の1種または2種以
上を用いることができる。
【0019】ラジカル発生型重合開始剤としては、ジイ
ソプロピルパーオキシジカーボネート、ターシャリーブ
チルパーオキシピバレート、ベンゾイルパーオキサイ
ド、ラウロイルパーオキサイド等の過酸化物、またはア
ゾビスイソブチロニトリル、アゾビスイソバレロニトリ
ル等のアゾ化合物、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウ
ム等の無機過酸化物が使用できる。乳化重合を行う場合
の乳化剤としては、パーフルオロオクタノイックアシド
カリウム塩やアンモニウム塩、パーフルオロオクタンス
ルホン酸アンモニウム塩、高級アルコール硫酸エステル
ナトリウム塩、ポリエチレングリコールエーテル等が例
示される。
【0020】重合は、耐圧オートクレーブを用い、重合
温度20〜100℃、圧力1〜200kg/cm2、反応時間
3〜40時間の条件で行うことができる。重合に際して
は、全単量体を初期段階でバッチ仕込みしてもよいし、
重合の進行と共に一部の単量体を逐次添加してもよい。
更に、必要に応じて炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、ハイドロタルサイト、陰イオン交換樹脂等のPH調
整剤を添加してもよい。
【0021】含フッ素共重合体における分子量は、ゲル
パーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による
数平均分子量(ポリスチレン換算)で2000〜200
万が好ましく、5000〜10万の範囲がより好まし
い。分子量が余りに高いと作業性が悪くなり、低すぎる
と機械的物性が低下する。
【0022】上記の含フッ素共重合体には、各種の硬化
剤、硬化促進剤および充填剤等を配合してシーリング材
組成物とする。硬化剤は、ヒドロキシル基を有する含フ
ッ素共重合体を架橋硬化させるために用いられ、例えば
多価イソシアネート化合物、多価ブロックイソシアネー
ト化合物、アミノプラスト樹脂等を挙げることができ
る。特に常温硬化が可能なイソシアヌレート系、ビウレ
ット系、トリメチロールプロパン変成系のイソシアネー
ト化合物を使用することが好ましく、イソシアネート化
合物のNCO/共重合体OHの比が0.5〜2当量の範
囲にあることが望ましい。また、上記硬化剤に硬化促進
剤を併用してもよく、硬化促進剤としては、ジブチル錫
ジラウレート、ジブチル錫ジアセテートのような錫系化
合物、p−トルエンスルホン酸のような有機酸系化合
物、DBU(ジアザビシクロウンデセン)のようなアミ
ン系化合物が挙げられるが、硬化速度の点から錫系化合
物を使用することが好ましい。硬化促進剤の配合量は、
共重合体当たり10ppm 〜0.1%の範囲で足りる。ア
ルコキシル基を有する含フッ素共重合体の場合には、通
常、硬化剤は使用されず、アルコキシル基の加水分解お
よび縮合反応を促進する錫系の硬化促進剤が好適に使用
されるが、その好ましい配合量は10ppm 〜5%の範囲
である。
【0023】充填剤としては、シリカ、珪酸類、ケイソ
ウ土、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カーボンブ
ラック、クレー、タルク、ベントナイト、酸化チタン、
酸化鉄、酸化亜鉛、亜鉛華、シラスバルーン、ガラス繊
維などが例示される。このうちシリカ、珪酸類、クレ
ー、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化
チタン、酸化亜鉛などはシーリング材の強度または伸び
を向上させる機能があるため好ましく用いられる。充填
剤の好ましい使用量は、共重合体100重量部当たり1
〜200重量部である。
【0024】本発明のシーリング材組成物には、上記の
成分以外にベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾー
ル系化合物、蓚酸アニリド系化合物などの紫外線吸収
剤、ヒンダードアミン系化合物などの光安定剤、可塑剤
または溶剤を配合してもよい。
【0025】
【作用】本発明のシーリング材組成物は、含フッ素共重
合体を構成する必須成分として特定比率で配合されたフ
ルオロオレフイン、一般式:CH2 =CXCOOR(但
し、Rは炭素数1〜20のアルキル基、シクロアルキル
基またはハロゲン含有アルキル基、Xは水素またはメチ
ル基を表す)で示される(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルおよびヒドロキシル基またはアルコキシシリル基
を有する単量体が、常温硬化性と優れた耐候性、柔軟性
ならびに耐汚染性を付与する作用を営み、同時に一般
式:CH2 =CHCOOR2 (但し、R2 は炭素数2〜
20のアルキル基、シクロアルキル基または置換基を有
しているか、有していないフエニル基を表す)で示され
るビニルエステルが耐水性を改善するために効果的に機
能する。これら各成分の機能が相俟って、長期に亘る優
れた耐候性、柔軟性ならびに耐汚染性を発揮すると共
に、従来の組成で不足していた耐水性を十分に向上させ
た高性能のシーリング材を得ることが可能となる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と対比して具
体的に説明する。なお、各例において使用した含フッ素
共重合体は、実施例1〜5では合成例1〜5、比較例1
では比較合成例1でそれぞれ得られたものとした。
【0027】〔合成例1〕撹拌機を備えた1リットルの
オートクレーブに、酢酸ブチル200g、アクリル酸ブ
チルエステル(以下「BA」という)6.5g、アクリ
ル酸2−エチルヘキシルエステル(以下「HA」とい
う)3.3g、ラウリン酸ビニル(以下「VL」とい
う)3.3g、ヒドロキシエチルアクリレート(以下
「HEA」という)2.0g,ホウ酸ソーダ10gを仕
込み、脱気と窒素置換を3回繰り返したのち脱気し、ク
ロロトリフルオロエチレン(以下「CTFE」という)
400gを仕込んだ。60℃まで昇温後、アゾビスイソ
ブチロニトリル(以下「AIBN」という)1.5gを
酢酸エチル50gに溶解して調製した重合開始剤溶液を
オートクレーブに圧入して重合を開始した。その後、
1.5時間間隔でBA6.5g、HA3.3g、VL
3.3g、HEA2.0g、酢酸ブチル10gからなる
混合液を5回圧入した。重合開始後、5時間経過した時
点で63℃まで昇温し、合計11時間に亘り重合を行っ
た。未反応のCTFEをパージし、オートクレーブを開
放して共重合体溶液を得た。得られた溶液を濾過してホ
ウ酸ソーダを除去し、メタノール中に投入して洗浄・乾
燥して120gの含フッ素共重合体を得た。
【0028】得られた含フッ素共重合体のGPCで測定
したポリスチレン換算の数平均分子量は11000であ
り、ガラス転移温度(以下「Tg」という)は−30℃
であった。また、該含フッ素共重合体のフッ素分析をお
こなったところ12.4重量%であり、水酸基価は49
(mg−KOH/g−レジン)であった。 1H−NM
R、13C−NMRによる共重合体の組成は、CTFE/
BA/HA/VL/HEA=30.6/35.3/1
2.5/9.6/12.0(モル%)であった。
【0029】〔合成例2〕合成例1の初期仕込みモノマ
ー組成を、CTFE300g、BA4.9g、カプロン
酸ビニル(以下「VCp」という)2.5g、VL2.
5g、ヒドロキシエチルクロトネート(以下「HE」と
いう)5.0gに代え、追加するモノマーはBA4.9
g、VCp2.5g、VL2.5g、HEA1.5gの
混合液を1.5時間の間隔で5回圧入した。そのほかは
合成例1と同一条件で重合を行い、乾燥後に190gの
含フッ素共重合体を得た。得られた共重合体の数平均分
子量は12000であり、Tgは−22℃であった。ま
た、該共重合体のフッ素分析値は14.6%、水酸基価
は47であった。合成例1と同様に分析したところCT
FE/BA/VCp/VL/HE/HEA=34.3/
31.1/14.3/9.0/2.6/8.7(モル
%)であることが認められた。
【0030】〔合成例3〕合成例1の初期仕込みモノマ
ー組成を、CTFE350g、VCp5.0g、HA
3.8g、VL1.2g、ヒドロキシブチルビニルエー
テル(以下「HBVE」という)2.0gに代え、追加
するモノマーはVCp5.0g、HA3.8g、VL
1.2g、HBVE2.0gの混合液を1.5時間の間
隔で5回圧入した。そのほかは合成例1と同一条件で重
合を行い、乾燥後に101gの含フッ素共重合体を得
た。得られた共重合体の数平均分子量は14000であ
り、Tgは−21℃であった。また、該共重合体のフッ
素分析値は26.2%、水酸基価は37であった。合成
例1と同様に分析したところCTFE/VCp/HA/
VL/HBVE=60.3/17.8/10.5/2.
7/8.7(モル%)であることが認められた。
【0031】〔合成例4〕合成例1で使用した重合溶媒
をトルエンとし、の初期仕込みモノマー組成をCTFE
300g、BA4.9g、2−エチルヘキサン酸ビニル
(以下「VH」という)2.5g、VL2.5g、HB
VE2.0gに代え、追加するモノマーはBA4.9
g、VH2.5g、VL2.5g、HBVE2.0gの
混合液を1.5時間の間隔で5回圧入した。そのほかは
合成例1と同一条件で重合を行い、乾燥後に75gの含
フッ素共重合体を得た。得られた共重合体の数平均分子
量は9000であり、Tgは−29℃であった。また、
該共重合体のフッ素分析値は15.4%、水酸基価は5
1であった。合成例1と同様に分析したところCTFE
/BA/VH/VL/HBVE=37.0/30.6/
11.7/8.3/12.4(モル%)であることが認
められた。
【0032】〔合成例5〕合成例1のモノマーをテトラ
フルオロエチレン(以下〔TFE」という)260g、
HA95.0g、VCp20.0g、トリエトキシビニ
ルシラン(以下「TRIEVS」という)25.0gの
初期一括仕込みに代え、溶媒を酢酸エチル/イソプロパ
ノールの350g/50gの混合溶媒とした。その他は
合成例1と同一条件で重合を行い、乾燥後に130gの
含フッ素共重合体を得た。得られた共重合体の数平均分
子量は8000であり、Tgは−62℃であった。ま
た、該共重合体のフッ素分析値は22.5%、ケイ素分
析値は1.4%であった。合成例1と同様に分析したと
ころTFE/HA/VCp/TRIEVS=36.2/
43.8/12.0/8.0(モル%)であることが認
められた。
【0033】〔比較合成例1〕合成例1のモノマーをC
TFE300g、HA130g、ヒドロキシブチルアク
リレート(以下「HBA」という)10gの初期一括仕
込みに代え、その他は合成例1と同一条件で重合を行っ
て、乾燥後に190gの含フッ素共重合体を得た。得ら
れた共重合体の数平均分子量は24000であり、Tg
は−48℃であった。該共重合体のフッ素分析値は1
1.9%、水酸基価は18であった。合成例1と同様に
分析したところCTFE/HA/HBA=33.3/6
1.6/5.1(モル%)であることが認められた。
【0034】実施例1〜5、比較例1 合成例1〜5および比較合成例1で得られた各含フッ素
共重合体100重量部に、硬化剤〔無黄変型多価イソシ
アネート、大日本インキ化学工業(株)製“バーノック
955”〕、硬化促進剤(ジブチル錫ジラウレート)、
炭酸カルシウム〔白石工業(株)製“CCR”〕、酸化
チタン〔石原産業(株)製“R820”〕を表1に示す
重量部割合で配合した。
【0035】
【表1】
【0036】ついで、硬化処理(常温で2週間)したの
ち、各種の評価試験をおこない、結果を表2に示した。
なお、各試験は下記の方法によった。 (1)タックフリー試験、引っ張り接着性試験(被着体は
アルミ)および耐久性試験は、JIS A5758(建
築用シーリング材)および区分記号9030に準じた。 (2)促進耐候性試験は、試料をJIS A5758に記
載のホルダーに取り付け蛍光紫外線ウェザーメータ(Q
パネル社、QUV試験機)で2000時間経過後の表面
状態と伸度保持率を観測した。表面状態の判定基準と伸
度保持率の算定は次によった。 表面状態判定基準 ○:変化なし △:変色 ×:クラ
ック発生 伸度保持率(%)=(促進耐候性試験後の伸度/初期の
伸度)×100 (3)屋外汚染性試験は、7cm×15cmのガラス板の上面
1/2に、試料をへらで泡が入らないように塗って厚み
1mmの試験板を作成した。名古屋市船見町で6ヶ月屋外
暴露し、汚れ具合を目視により次の判定基準で評価し
た。 ○:塵埃の付着が殆どない △:塵埃が少し付着する ×:塵埃がかなり付着する (4)耐水性試験は、10cm×20cmのガラス板4枚で目
地幅3cmとした十字目地に試料を充填し硬化し、ガラス
板の裏からアルミ板を当てて固定した状態で50℃の温
水に1ケ月浸漬した後、塗膜の接着度合(剥がれ易さ)
を次の判定基準で評価した。 ○:強固に接着している △:部分的に剥離が見られ
る ×:からり剥離している
【0037】比較例2 両末端メトキシシリル基を有するポリプロピレンオキサ
イド〔カネカ製“MSポリマー20A”〕を、樹脂10
0重量部に対しジブチル錫ジアセテート2重量部、トリ
メトキシアミノプロピルシラン3重量部、炭酸カルシウ
ム120重量部、酸化チタン20重量部の組成比率で配
合し、変成シリコーン系シーラントを作成した。硬化
後、実施例と同様の評価試験を行い、結果を表2に併載
した。
【0038】
【0039】表2の結果から、本発明の含フッ素共重合
体を使用した実施例1〜5によるシーリング材組成物
は、優れた耐候性、柔軟性、耐汚染性に加え、十分な耐
水性を具備しており、安定したシーリング性能を示すこ
とが認められた。これに対し、本発明で特定したビニル
エステルが配合されない組成の比較例1では耐水性が劣
り、また変成シリコーン系シーリング材の比較例2では
特に耐候性および耐水性に劣るという結果となった。
【0040】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば常温硬化
が可能な含フッ素共重合体を必須成分とし、優れた耐候
性、柔軟性、耐汚染性ならびに耐水性を発揮するシーリ
ング材組成物を提供することができる。したがって、高
品質な屋外用シーラントとして長期に亘り安定した耐久
性能が保証される。
フロントページの続き (72)発明者 飯田 晃人 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東 亞合成株式会社名古屋総合研究所内 (72)発明者 澤田 博之 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東 亞合成株式会社名古屋総合研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) フルオロオレフイン20〜70モル
    %、(b) 一般式:CH2 =CXCOOR(但し、Rは炭
    素数1〜20のアルキル基、シクロアルキル基またはハ
    ロゲン含有アルキル基、Xは水素またはメチル基を表
    す)で示される(メタ)アクリル酸アルキルエステル1
    0〜60モル%、(c) 一般式:CH2 =CHCOOR2
    (但し、R2 は炭素数2〜20のアルキル基、シクロア
    ルキル基または置換基を有しているか、有していないフ
    エニル基を表す)で示されるビニルエステル5〜40モ
    ル%、(d) ヒドロキシル基またはアルコキシシリル基を
    有する単量体2〜30モル%からなり、ガラス転移温度
    が10℃以下の含フッ素共重合体を必須成分とすること
    を特徴とする高耐候性シーリング材組成物。
JP28902494A 1994-10-28 1994-10-28 高耐候性シーリング材組成物 Pending JPH08127765A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7087694B2 (en) 2000-11-15 2006-08-08 E. I. Du Pont De Nemours And Company Fluorinated copolymers for hydrophobic and oleophobic treatment of building materials

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