JPH0812814A - ゴム組成物およびこれを用いるゴム製品の製造方法 - Google Patents
ゴム組成物およびこれを用いるゴム製品の製造方法Info
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- JPH0812814A JPH0812814A JP15137294A JP15137294A JPH0812814A JP H0812814 A JPH0812814 A JP H0812814A JP 15137294 A JP15137294 A JP 15137294A JP 15137294 A JP15137294 A JP 15137294A JP H0812814 A JPH0812814 A JP H0812814A
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- rubber
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 実質的に蛋白質を含有しない脱蛋白天然ゴム
100重量部に、ケラチンおよび/またはカゼインを固
形分で0.5〜20重量部配合したゴム組成物であり、
実質的に蛋白質を含有しない脱蛋白天然ゴムラテックス
にケラチンおよび/またはカゼインの水溶液を、ゴム固
形分100重量部に対して固形分で0.5〜20重量部
の割合で加えた後、成形・乾燥してゴム製品を得る。 【効果】 高い強度を有しかつアレルギーをひき起こす
ことのない安全なゴム製品を簡単に得ることができ
る。。
100重量部に、ケラチンおよび/またはカゼインを固
形分で0.5〜20重量部配合したゴム組成物であり、
実質的に蛋白質を含有しない脱蛋白天然ゴムラテックス
にケラチンおよび/またはカゼインの水溶液を、ゴム固
形分100重量部に対して固形分で0.5〜20重量部
の割合で加えた後、成形・乾燥してゴム製品を得る。 【効果】 高い強度を有しかつアレルギーをひき起こす
ことのない安全なゴム製品を簡単に得ることができ
る。。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蛋白質を配合したゴム
組成物およびこれを用いるゴム製品の製造方法に関し、
より詳しくは脱蛋白天然ゴムに蛋白質を配合することに
より未加硫状態であっても実用上充分な強度を有し、し
かも即時型アレルギーおよび遅延型アレルギーを起こさ
ないゴム組成物およびこれを用いるゴム製品の製造方法
に関する。
組成物およびこれを用いるゴム製品の製造方法に関し、
より詳しくは脱蛋白天然ゴムに蛋白質を配合することに
より未加硫状態であっても実用上充分な強度を有し、し
かも即時型アレルギーおよび遅延型アレルギーを起こさ
ないゴム組成物およびこれを用いるゴム製品の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】生ゴ
ムは単独で使用するには 強度が低すぎるため実用的で
はない。そのため、従来より、生ゴムは加硫して用いる
のが常である。加硫には、硫黄加硫法、過酸化物加硫
法、放射線加硫法などが知られている。これらの加硫法
は、固形ゴムのほかラテックスゴムについても適用でき
る。
ムは単独で使用するには 強度が低すぎるため実用的で
はない。そのため、従来より、生ゴムは加硫して用いる
のが常である。加硫には、硫黄加硫法、過酸化物加硫
法、放射線加硫法などが知られている。これらの加硫法
は、固形ゴムのほかラテックスゴムについても適用でき
る。
【0003】しかしながら、上記した加硫方法によって
得られるゴム製品には、以下に述べるような問題があ
る。すなわち、硫黄加硫により得られるゴム製品におい
ては、これを酸性溶液中で使用した場合、製造時に添加
された亜鉛華から亜鉛イオンが溶出することがある。ま
た、添加した加硫促進剤の種類によっては、ゴム製品自
体が皮膚刺激性を有し、遅延型アレルギーを起こす場合
がある。
得られるゴム製品には、以下に述べるような問題があ
る。すなわち、硫黄加硫により得られるゴム製品におい
ては、これを酸性溶液中で使用した場合、製造時に添加
された亜鉛華から亜鉛イオンが溶出することがある。ま
た、添加した加硫促進剤の種類によっては、ゴム製品自
体が皮膚刺激性を有し、遅延型アレルギーを起こす場合
がある。
【0004】また、過酸化物加硫により得られるゴム製
品においては、過酸化物が強い皮膚刺激性を有するた
め、過酸化物を含有するゴム製品自体が皮膚刺激性を有
する場合がある。さらに、放射線加硫は設備が大掛かり
になり、また得られるゴム製品は、架橋剤として四塩化
炭素や有機多官能性モノマーを含有しているため、人体
にきわめて有毒である。
品においては、過酸化物が強い皮膚刺激性を有するた
め、過酸化物を含有するゴム製品自体が皮膚刺激性を有
する場合がある。さらに、放射線加硫は設備が大掛かり
になり、また得られるゴム製品は、架橋剤として四塩化
炭素や有機多官能性モノマーを含有しているため、人体
にきわめて有毒である。
【0005】一方、通常の天然ゴムは特有の蛋白質を含
有しているために、過敏な人には皮膚接触により即時型
アレルギーを起こさせ、ひどい場合には死亡にいたるこ
ともある。
有しているために、過敏な人には皮膚接触により即時型
アレルギーを起こさせ、ひどい場合には死亡にいたるこ
ともある。
【0006】本発明の主たる目的は、上述の技術的課題
を解決し、即時型アレルギーや遅延型アレルギーをひき
起こすおそれがなく、しかもゴム製品を簡単に製造でき
るゴム組成物およびこれを用いたゴム製品の製造方法を
提供することである。
を解決し、即時型アレルギーや遅延型アレルギーをひき
起こすおそれがなく、しかもゴム製品を簡単に製造でき
るゴム組成物およびこれを用いたゴム製品の製造方法を
提供することである。
【0007】本発明の他の目的は、充填剤を用いずに従
来の加硫ゴムよりも高いモジュラスを有するゴム製品を
得ることができるゴム組成物およびこれを用いるゴム製
品の製造方法を提供することである。
来の加硫ゴムよりも高いモジュラスを有するゴム製品を
得ることができるゴム組成物およびこれを用いるゴム製
品の製造方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】本発明者ら
は、上記課題を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、実質
的に蛋白質を含有しない脱蛋白天然ゴムにケラチンおよ
び/またはカゼインを配合したゴム組成物を使用すると
きは、たとえ加硫しなくても、実用上充分な強度を有
し、しかも加硫剤や加硫促進剤を含まず、また天然ゴム
に含有される蛋白質が除去されているため、即時型アレ
ルギーや遅延型アレルギーをひき起こすおそれもないゴ
ム製品が得られるという新たな事実を見出し、本発明を
完成するに到った。
は、上記課題を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、実質
的に蛋白質を含有しない脱蛋白天然ゴムにケラチンおよ
び/またはカゼインを配合したゴム組成物を使用すると
きは、たとえ加硫しなくても、実用上充分な強度を有
し、しかも加硫剤や加硫促進剤を含まず、また天然ゴム
に含有される蛋白質が除去されているため、即時型アレ
ルギーや遅延型アレルギーをひき起こすおそれもないゴ
ム製品が得られるという新たな事実を見出し、本発明を
完成するに到った。
【0009】すなわち、本発明のゴム組成物は、実質的
に蛋白質を含有しない脱蛋白天然ゴム100重量部に、
ケラチンおよび/またはカゼインを固形分で0.5〜2
0重量部配合したことを特徴とするものである。
に蛋白質を含有しない脱蛋白天然ゴム100重量部に、
ケラチンおよび/またはカゼインを固形分で0.5〜2
0重量部配合したことを特徴とするものである。
【0010】また、本発明のゴム製品の製造方法は、実
質的に蛋白質を含有しない脱蛋白天然ゴムラテックスに
ケラチンおよび/またはカゼインの水溶液を、ゴム固形
分100重量部に対して固形分で0.5〜20重量部の
割合で加えた後、成形・乾燥することを特徴とする。前
記ケラチンは爪、髪の毛、角、蹄、羊毛などに含まれる
硬蛋白質の一種であり、人体に無害である。また、カゼ
インは牛乳に含まれているリン蛋白質の一種であり、栄
養上重要な蛋白質であり、これも人体に安全である。
質的に蛋白質を含有しない脱蛋白天然ゴムラテックスに
ケラチンおよび/またはカゼインの水溶液を、ゴム固形
分100重量部に対して固形分で0.5〜20重量部の
割合で加えた後、成形・乾燥することを特徴とする。前
記ケラチンは爪、髪の毛、角、蹄、羊毛などに含まれる
硬蛋白質の一種であり、人体に無害である。また、カゼ
インは牛乳に含まれているリン蛋白質の一種であり、栄
養上重要な蛋白質であり、これも人体に安全である。
【0011】ケラチンはそのままの状態では水にほとん
ど溶解しない。これはシスチンの含量が多いため、ペプ
チド鎖同士が−S−S−結合で橋架けされているためと
考えられている。本発明において使用されるケラチン
は、天然ゴムラテックスにブレンドする場合、水溶性で
あることが必要である。このような水溶性ケラチンは日
本化学会第63会春季年会講演2 A2 47で公表さ
れている方法で調製することができる。すなわち、羊毛
を8モル尿素、還元剤2−メルカプトエタノール、界面
活性剤と共に50℃で12時間振盪し、ついでろ過した
後、セロファン・チューブで透析することによってケラ
チン水溶液が得られる。
ど溶解しない。これはシスチンの含量が多いため、ペプ
チド鎖同士が−S−S−結合で橋架けされているためと
考えられている。本発明において使用されるケラチン
は、天然ゴムラテックスにブレンドする場合、水溶性で
あることが必要である。このような水溶性ケラチンは日
本化学会第63会春季年会講演2 A2 47で公表さ
れている方法で調製することができる。すなわち、羊毛
を8モル尿素、還元剤2−メルカプトエタノール、界面
活性剤と共に50℃で12時間振盪し、ついでろ過した
後、セロファン・チューブで透析することによってケラ
チン水溶液が得られる。
【0012】また、カゼインは少なくとも3種の成分か
らなり、全体では窒素量が15〜16%、リン量0.9
%程度である。工業的には接着剤、水性塗料、乳化剤な
どに使用される。通常、カゼインは純水に不溶である
が、アンモニアなどでアルカリ性にすると、容易に溶解
させることができる。また、前記した水溶性ケラチンと
同様の調製法で中性のカゼイン水溶液を得ることもでき
る。
らなり、全体では窒素量が15〜16%、リン量0.9
%程度である。工業的には接着剤、水性塗料、乳化剤な
どに使用される。通常、カゼインは純水に不溶である
が、アンモニアなどでアルカリ性にすると、容易に溶解
させることができる。また、前記した水溶性ケラチンと
同様の調製法で中性のカゼイン水溶液を得ることもでき
る。
【0013】本発明においては、ケラチンとカゼインの
いずれを用いてもよく、また両者を混合して用いてもよ
いが、SH基が多いため架橋が期待できかつ粘度上昇が
ないのでラテックス状態のゴムに添加しやすいという特
質を有するケラチンを用いるのが望ましい。本発明にお
けるケラチンやカゼインの配合量は、ゴム(固形分)1
00重量部に対して固形分で0.5〜20重量部であ
る。ケラチンやカゼインの配合量が0.5重量部を下回
る場合はそれらを添加する効果がなく、強度の向上を図
ることができない。一方、ケラチンやカゼインの配合量
が20重量部を越える場合は、ケラチンやカゼインの水
溶液の量が多大となり、固形分が少なくなり加工性が悪
くなったり、長時間の乾燥工程が必要となるなど、無駄
が多くなってしまうためである。すなわち、ケラチンや
カゼインの水溶液は、前述した還元法で調製すると、蛋
白質成分が2〜3重量%のものしか得られず、限外ろ過
で濃縮しても10重量%程度が限界だからである。
いずれを用いてもよく、また両者を混合して用いてもよ
いが、SH基が多いため架橋が期待できかつ粘度上昇が
ないのでラテックス状態のゴムに添加しやすいという特
質を有するケラチンを用いるのが望ましい。本発明にお
けるケラチンやカゼインの配合量は、ゴム(固形分)1
00重量部に対して固形分で0.5〜20重量部であ
る。ケラチンやカゼインの配合量が0.5重量部を下回
る場合はそれらを添加する効果がなく、強度の向上を図
ることができない。一方、ケラチンやカゼインの配合量
が20重量部を越える場合は、ケラチンやカゼインの水
溶液の量が多大となり、固形分が少なくなり加工性が悪
くなったり、長時間の乾燥工程が必要となるなど、無駄
が多くなってしまうためである。すなわち、ケラチンや
カゼインの水溶液は、前述した還元法で調製すると、蛋
白質成分が2〜3重量%のものしか得られず、限外ろ過
で濃縮しても10重量%程度が限界だからである。
【0014】本発明のゴム組成物を使用してゴム製品を
得るには、前記したように、ゴムラテックスに前記した
水溶性ケラチンまたはカゼインを所定の割合で加えたラ
テックス組成物からゴム製品を作製すると、強度のすぐ
れたものが得られる。この場合、ラテックス組成物を乾
燥してから成形することもできるし、所定の型(例えば
手袋の型など)をラテックスに浸漬し、それを引き上げ
て乾燥することもできる。乾燥を早めるために、または
架橋を早めるために加熱することも可能である。ケラチ
ンとカゼインはそれ自身で架橋するほか、ゴムとも反応
して結合するため、乾燥後に水中に浸漬しても、ケラチ
ンは抽出されることはない。
得るには、前記したように、ゴムラテックスに前記した
水溶性ケラチンまたはカゼインを所定の割合で加えたラ
テックス組成物からゴム製品を作製すると、強度のすぐ
れたものが得られる。この場合、ラテックス組成物を乾
燥してから成形することもできるし、所定の型(例えば
手袋の型など)をラテックスに浸漬し、それを引き上げ
て乾燥することもできる。乾燥を早めるために、または
架橋を早めるために加熱することも可能である。ケラチ
ンとカゼインはそれ自身で架橋するほか、ゴムとも反応
して結合するため、乾燥後に水中に浸漬しても、ケラチ
ンは抽出されることはない。
【0015】脱蛋白天然ゴムは、特願平4−20875
4号〜特願平4−208758号に詳細に記載されてい
る。すなわち、脱蛋白天然ゴムは、プロテアーゼと特定
の界面活性剤とを含む処理剤を天然ゴムラテックスに添
加して、ラテックス粒子を洗浄して得られる。また、単
に酵素分解で天然ゴム中の蛋白質を分解するだけであっ
ても、アレルギー性は消失するので、用途によっては、
蛋白質の分解により生成したアミノ酸が残存していても
構わない。
4号〜特願平4−208758号に詳細に記載されてい
る。すなわち、脱蛋白天然ゴムは、プロテアーゼと特定
の界面活性剤とを含む処理剤を天然ゴムラテックスに添
加して、ラテックス粒子を洗浄して得られる。また、単
に酵素分解で天然ゴム中の蛋白質を分解するだけであっ
ても、アレルギー性は消失するので、用途によっては、
蛋白質の分解により生成したアミノ酸が残存していても
構わない。
【0016】天然ゴム中の蛋白質が分解されたか否か
は、天然ゴムの赤外分光光度計を用いて、ポリペプチド
に特有の3280cm -1 に吸収が認められるか否かで
確認することができる。本発明における脱蛋白天然ゴム
は、かかる3280cm -1 に吸収が実質的に認められ
ないものをいう。脱蛋白天然ゴムを調製する際に使用す
る原料としては、市販のハイアンモニアラテックスでも
よいし、採取されたばかりのフィールドラテックスでも
よい。
は、天然ゴムの赤外分光光度計を用いて、ポリペプチド
に特有の3280cm -1 に吸収が認められるか否かで
確認することができる。本発明における脱蛋白天然ゴム
は、かかる3280cm -1 に吸収が実質的に認められ
ないものをいう。脱蛋白天然ゴムを調製する際に使用す
る原料としては、市販のハイアンモニアラテックスでも
よいし、採取されたばかりのフィールドラテックスでも
よい。
【0017】成形は、通常のラテックスの成形方法、例
えば流延法、凝着法、感熱法などがいずれも適用可能で
ある。また、ゴム組成物に従来より使用されている充填
剤、補強剤を添加してもよい。
えば流延法、凝着法、感熱法などがいずれも適用可能で
ある。また、ゴム組成物に従来より使用されている充填
剤、補強剤を添加してもよい。
【0018】
【実施例】実施例1 0.7重量%のアンモニアを含む天然ゴムラテックス
(ハイアンモニアラテックス、以下、HAという)を脱
蛋白処理剤(プロテアーゼと界面活性剤とからなる)で
処理して、天然ゴム中の蛋白質を分解してアミノ酸を除
去し、濃縮した。得られた脱蛋白天然ゴムのラテックス
に水溶性のケラチンを、脱蛋白天然ゴム(固形分)10
0重量部に対して固形分で0.5重量部の割合で配合し
た。得られたゴム組成物をガラス製のプレートに流し込
み、室温で乾燥・成形して厚さ0.3mmのフィルムを得
た。乾燥後、プレートから剥がしてゴム被膜を得た。
(ハイアンモニアラテックス、以下、HAという)を脱
蛋白処理剤(プロテアーゼと界面活性剤とからなる)で
処理して、天然ゴム中の蛋白質を分解してアミノ酸を除
去し、濃縮した。得られた脱蛋白天然ゴムのラテックス
に水溶性のケラチンを、脱蛋白天然ゴム(固形分)10
0重量部に対して固形分で0.5重量部の割合で配合し
た。得られたゴム組成物をガラス製のプレートに流し込
み、室温で乾燥・成形して厚さ0.3mmのフィルムを得
た。乾燥後、プレートから剥がしてゴム被膜を得た。
【0019】水溶性のケラチンは、前述の「日本化学会
第63回春季年会講演2 A2 47」で公表されてい
る方法で作成したものである。この方法で得られた水溶
液中のケラチン濃度は2〜3%程度であった。実施例2 脱蛋白天然ゴムのラテックスに水溶性のケラチンを、脱
蛋白天然ゴム(固形分)100重量部に対して固形分で
5重量部の割合で配合したほかは実施例1と同様にして
厚さ0.3mmのフィルムを得た。実施例3 脱蛋白天然ゴムのラテックスに水溶性のケラチンを、脱
蛋白天然ゴム(固形分)100重量部に対して固形分で
20重量部の割合で配合したほかは実施例1と同様にし
て厚さ0.3mmのフィルムを得た。実施例4 天然ゴムの木から採取したばかりのフィールドラテック
ス(以下、FLという)を実施例1のHAと同様にして
脱蛋白した。これに水溶性のケラチンを、脱蛋白天然ゴ
ム(固形分)100重量部に対して固形分で5重量部の
割合で配合したほかは実施例1と同様にして厚さ0.3
mmのフィルムを得た。実施例5 水溶性のカゼインを固形分で0.5重量部の割合で用い
たほかは実施例1と同様にして厚さ0.3mmのフィルム
を得た。水溶性のカゼインは実施例1の水溶性のケラチ
ンと同様にして調製した。実施例6 実施例5と同じ水溶性のカゼインを固形分で5重量部の
割合で用いたほかは実施例1と同様にして厚さ0.3mm
のフィルムを得た。実施例7 実施例5と同じ水溶性のカゼインを固形分で20重量部
の割合で用いたほかは実施例1と同様にして厚さ0.3
mmのフィルムを得た。実施例8 実施例4で使用した脱蛋白天然ゴムを用い、かつケラチ
ンに代えて実施例5と同じ水溶性のカゼインを固形分で
5重量部の割合で用いたほかは実施例1と同様にして厚
さ0.3mmのフィルムを得た。比較例1 実施例1で使用した脱蛋白天然ゴムをそのまま使用し、
ケラチンを添加しなかったほかは実施例1と同様にし
て、厚さ0.3mmのフィルムを得た。比較例2 実施例4で使用した脱蛋白天然ゴムをそのまま使用し、
ケラチンを添加しなかったほかは実施例4と同様にし
て、厚さ0.3mmのフィルムを得た。比較例3 水溶性のケラチンを固形分で0.3重量部の割合で添加
したほかは実施例1と同様にして厚さ0.3mmのフィル
ムを得た。比較例4 水溶性のケラチンを固形分で25重量部の割合で添加し
たほかは実施例1と同様にして厚さ0.3mmのフィルム
を得た。比較例5 実施例5と同じ水溶性のカゼインを固形分で0.3重量
部の割合で添加したほかは実施例1と同様にして厚さ
0.3mmのフィルムを得た。比較例6 実施例5と同じ水溶性のカゼインを固形分で25重量部
の割合で添加したほかは実施例1と同様にして厚さ0.
3mmのフィルムを得た。比較例7 実施例1における脱蛋白していない天然ゴムラテックス
をそのまま使用し、ケラチンを添加しなかったほかは実
施例1と同様にして厚さ0.3mmのフィルムを得た。比較例8 脱蛋白天然ゴムに代えて、脱蛋白していない天然ゴムラ
テックスを使用したほかは実施例1と同様にして、厚さ
0.3mmのフィルムを得た。比較例9 脱蛋白天然ゴムに代えて、脱蛋白していない天然ゴムラ
テックスを使用したほかは実施例5と同様にして、厚さ
0.3mmのフィルムを得た。評価試験 各実施例および比較例で得たフィルムをJIS−4号形
のダンベル状に打ち抜き、JIS−K6301に準じて
引っ張り試験を行い、破断強度を測定した。すなわち、
試験は、試料数を3個とし、測定値は大きいものから順
に並べて、S1≧S2 ≧S3 とし、次式を用いて平均値
を求めた。
第63回春季年会講演2 A2 47」で公表されてい
る方法で作成したものである。この方法で得られた水溶
液中のケラチン濃度は2〜3%程度であった。実施例2 脱蛋白天然ゴムのラテックスに水溶性のケラチンを、脱
蛋白天然ゴム(固形分)100重量部に対して固形分で
5重量部の割合で配合したほかは実施例1と同様にして
厚さ0.3mmのフィルムを得た。実施例3 脱蛋白天然ゴムのラテックスに水溶性のケラチンを、脱
蛋白天然ゴム(固形分)100重量部に対して固形分で
20重量部の割合で配合したほかは実施例1と同様にし
て厚さ0.3mmのフィルムを得た。実施例4 天然ゴムの木から採取したばかりのフィールドラテック
ス(以下、FLという)を実施例1のHAと同様にして
脱蛋白した。これに水溶性のケラチンを、脱蛋白天然ゴ
ム(固形分)100重量部に対して固形分で5重量部の
割合で配合したほかは実施例1と同様にして厚さ0.3
mmのフィルムを得た。実施例5 水溶性のカゼインを固形分で0.5重量部の割合で用い
たほかは実施例1と同様にして厚さ0.3mmのフィルム
を得た。水溶性のカゼインは実施例1の水溶性のケラチ
ンと同様にして調製した。実施例6 実施例5と同じ水溶性のカゼインを固形分で5重量部の
割合で用いたほかは実施例1と同様にして厚さ0.3mm
のフィルムを得た。実施例7 実施例5と同じ水溶性のカゼインを固形分で20重量部
の割合で用いたほかは実施例1と同様にして厚さ0.3
mmのフィルムを得た。実施例8 実施例4で使用した脱蛋白天然ゴムを用い、かつケラチ
ンに代えて実施例5と同じ水溶性のカゼインを固形分で
5重量部の割合で用いたほかは実施例1と同様にして厚
さ0.3mmのフィルムを得た。比較例1 実施例1で使用した脱蛋白天然ゴムをそのまま使用し、
ケラチンを添加しなかったほかは実施例1と同様にし
て、厚さ0.3mmのフィルムを得た。比較例2 実施例4で使用した脱蛋白天然ゴムをそのまま使用し、
ケラチンを添加しなかったほかは実施例4と同様にし
て、厚さ0.3mmのフィルムを得た。比較例3 水溶性のケラチンを固形分で0.3重量部の割合で添加
したほかは実施例1と同様にして厚さ0.3mmのフィル
ムを得た。比較例4 水溶性のケラチンを固形分で25重量部の割合で添加し
たほかは実施例1と同様にして厚さ0.3mmのフィルム
を得た。比較例5 実施例5と同じ水溶性のカゼインを固形分で0.3重量
部の割合で添加したほかは実施例1と同様にして厚さ
0.3mmのフィルムを得た。比較例6 実施例5と同じ水溶性のカゼインを固形分で25重量部
の割合で添加したほかは実施例1と同様にして厚さ0.
3mmのフィルムを得た。比較例7 実施例1における脱蛋白していない天然ゴムラテックス
をそのまま使用し、ケラチンを添加しなかったほかは実
施例1と同様にして厚さ0.3mmのフィルムを得た。比較例8 脱蛋白天然ゴムに代えて、脱蛋白していない天然ゴムラ
テックスを使用したほかは実施例1と同様にして、厚さ
0.3mmのフィルムを得た。比較例9 脱蛋白天然ゴムに代えて、脱蛋白していない天然ゴムラ
テックスを使用したほかは実施例5と同様にして、厚さ
0.3mmのフィルムを得た。評価試験 各実施例および比較例で得たフィルムをJIS−4号形
のダンベル状に打ち抜き、JIS−K6301に準じて
引っ張り試験を行い、破断強度を測定した。すなわち、
試験は、試料数を3個とし、測定値は大きいものから順
に並べて、S1≧S2 ≧S3 とし、次式を用いて平均値
を求めた。
【0020】
【数1】
【0021】測定結果を表1および表2に示す。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】表1,表2に示すように、各実施例で得た
フィルムは、脱蛋白天然ゴムにケラチンまたはカゼイン
を配合しているため、比較例1〜6のフィルムに比べて
破断強度が向上している。しかも、脱蛋白天然ゴムを使
用することにより、蛋白質を除去していない天然ゴムに
比べても、破断強度の向上が顕著である。
フィルムは、脱蛋白天然ゴムにケラチンまたはカゼイン
を配合しているため、比較例1〜6のフィルムに比べて
破断強度が向上している。しかも、脱蛋白天然ゴムを使
用することにより、蛋白質を除去していない天然ゴムに
比べても、破断強度の向上が顕著である。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明のゴム組成物およ
びこれを用いるゴム製品の製造方法によれば、脱蛋白天
然ゴムに所定量のケラチンおよび/またはカゼインを配
合して、高い強度を有しかつアレルギーをひき起こすこ
とのない安全なゴム製品を得ることができる。従って、
ゴム製の人工臓器、手袋、コンドーム、カテーテル、装
身具(ピアス、イアリングなどの装身具に補助的に用い
られるゴム)、ゴルフクラブのグリップ等のように直接
人体に接触させて使用し、しかも強度を必要とするもの
の用途に好適に適用することができる。
びこれを用いるゴム製品の製造方法によれば、脱蛋白天
然ゴムに所定量のケラチンおよび/またはカゼインを配
合して、高い強度を有しかつアレルギーをひき起こすこ
とのない安全なゴム製品を得ることができる。従って、
ゴム製の人工臓器、手袋、コンドーム、カテーテル、装
身具(ピアス、イアリングなどの装身具に補助的に用い
られるゴム)、ゴルフクラブのグリップ等のように直接
人体に接触させて使用し、しかも強度を必要とするもの
の用途に好適に適用することができる。
【0026】また、本発明の方法によれば、脱蛋白天然
ゴムラテックスにケラチンおよび/またはカゼインを水
溶液の形態で配合するだけであるから、簡単にゴム製品
を製造することができる。しかも、従来のような加硫工
程を必要としないので、大掛かりな加硫設備が不要とな
るという効果がある。
ゴムラテックスにケラチンおよび/またはカゼインを水
溶液の形態で配合するだけであるから、簡単にゴム製品
を製造することができる。しかも、従来のような加硫工
程を必要としないので、大掛かりな加硫設備が不要とな
るという効果がある。
Claims (3)
- 【請求項1】実質的に蛋白質を含有しない脱蛋白天然ゴ
ム100重量部に、ケラチンおよび/またはカゼインを
固形分で0.5〜20重量部配合したことを特徴とする
ゴム組成物。 - 【請求項2】前記脱蛋白天然ゴムが未加硫状態である請
求項1記載のゴム組成物。 - 【請求項3】実質的に蛋白質を含有しない脱蛋白天然ゴ
ムラテックスにケラチンおよび/またはカゼインの水溶
液を、ゴム固形分100重量部に対して固形分で0.5
〜20重量部の割合で加えた後、成形・乾燥することを
特徴とするゴム製品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15137294A JPH0812814A (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | ゴム組成物およびこれを用いるゴム製品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15137294A JPH0812814A (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | ゴム組成物およびこれを用いるゴム製品の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0812814A true JPH0812814A (ja) | 1996-01-16 |
Family
ID=15517124
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15137294A Pending JPH0812814A (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | ゴム組成物およびこれを用いるゴム製品の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0812814A (ja) |
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09249863A (ja) * | 1996-03-14 | 1997-09-22 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 接着剤および粘着剤 |
| WO2010071106A1 (ja) | 2008-12-15 | 2010-06-24 | 住友ゴム工業株式会社 | 天然ゴム、その製造方法、ゴム組成物およびこれを用いた空気入りタイヤ、改質天然ゴムおよびその製造方法、並びに、トレッドまたはカーカスコード被覆用ゴム組成物およびこれらを用いた空気入りタイヤ |
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| US9410033B2 (en) | 2011-11-11 | 2016-08-09 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Rubber composition for undertread, and pneumatic tire |
| US10336890B2 (en) | 2014-03-17 | 2019-07-02 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Rubber composition for studless winter tires, and studless winter tire |
-
1994
- 1994-07-01 JP JP15137294A patent/JPH0812814A/ja active Pending
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