JPH08128170A - 防露下地板 - Google Patents

防露下地板

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JPH08128170A
JPH08128170A JP28878394A JP28878394A JPH08128170A JP H08128170 A JPH08128170 A JP H08128170A JP 28878394 A JP28878394 A JP 28878394A JP 28878394 A JP28878394 A JP 28878394A JP H08128170 A JPH08128170 A JP H08128170A
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章 松岡
Katsumune Nagai
克宗 永井
Kazuhiro Sato
和弘 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸放湿性に優れかつ基材の粉
体の浮きを防止し、塗膜や接着剤層が強固に形成され壁
紙等の剥離や浮きが生じない防露下地板を提供するにあ
る。 【構成】 壁紙やクロス等の下地板で吸
放湿性を有する防露下地板(1)であって、吸放湿性フィ
ラと水硬性物質を混合成形して得た板状基材と、アクリ
ルを主体とする樹脂モノマを重合した後撹拌しながら水
を加えて得た水分散型樹脂液を上記板状基材の表面に塗
布硬化させて得られるシーラ層(2)とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は防露下地板の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンクリート、セメント板、
ケイ酸カルシウム板、石膏ボード等の水硬性板材は多数
の微小空隙を有するので、それを利用して吸湿性フィラ
を内添した吸湿性板が作製されている。これを壁などに
用いて調湿性の室内環境をつくるために、その上に現場
にてクロスを貼ったり、塗装することが一般である。
【0003】しかし、上記水硬性板材は塗料や接着剤の
溶剤の浸透性が大きいため、塗膜や接着層が形成されな
かったり、基材から粉体が浮き上がって塗膜の剥離や壁
紙の浮き上がりを生ずることがあった。そのために、予
め吸湿性を妨げずに溶剤浸透性を少なくするシーラを塗
布することが求められている。
【0004】従来のシーラは、乳化重合エマルジョンで
顔料体質濃度を上げて浸透性を低下して、基材からの粉
体の浮き上がりを防止した塗膜を形成することが一般的
である。しかし、顔料を含むものは顔料の大きさによっ
て基材の多孔質部を充填して吸湿性を妨げたり、吸湿性
を発揮させるために顔料間に間隙を設けると層間での剥
離が生じることが判明した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、吸放湿性に
優れかつ基材の粉体の浮きを防止し、塗膜や接着剤層が
強固に形成され壁紙等の剥離や浮きが生じない防露下地
板を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かくして本願『請求項
1』にかかる発明によれば、『吸放湿性フィラと水硬性
物質を混合成形して得た板状基材と、アクリルを主体と
する樹脂モノマを重合した後撹拌しながら水を加えて得
た水分散型樹脂液を上記板状基材の表面に塗布硬化させ
て得られるシーラ層(2)とからなる防露下地板(1)』が提
供される。
【0007】本発明の防露下地板(1)において水硬性物
質からなる板状基材には、当該分野で公知の無機質多孔
質体をそのまま用いることができ、例えば、軽量コンク
リート、プレキャストコンクリート、軽量気泡コンクリ
ート、モルタル、コンクリート、繊維強化セメント板、
ケイ酸カルシウム板、パルプセメント板、木毛セメント
板、石膏ボード、ハードボード、漆喰、石膏プラスタ、
ドロマイトプラスタ、スレート板等が挙げられる。これ
らのうち、特に、微細空隙径が数百オングストローム以
下のものが好ましい。
【0008】上記水硬性板状基材に内添される吸放湿性
フィラとしては、本願『請求項2』に示すように、『粘
土鉱物類、潮解性塩類、吸湿性合成化合物から選択され
る1種又は2種以上のもの』が好適に用いられる。上記
粘土鉱物類には、ベントナイト、白土、珪藻土、セピオ
ライト、ワラストナイト、ゼオライト、活性炭、モレキ
ュラーシーブス、シリカゲル等が挙げられる。上記潮解
性塩類には、塩化カルシウム、塩化リチウム等があげら
れる。吸湿性合成化合物には、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、グリセリン、ポリアクリル酸
ナトリウム、PVA等の水溶性高分子や、グラフト化さ
れたデンプン、イソブチレン無水マレイン酸等の水不容
性高分子等が挙げられる。
【0009】前記水硬性板状基材への上記吸放湿性フィ
ラの内添方法としては、例えば、吸放湿性フィラを水硬
性物質と共に押出成形等にて混練し硬化させる方法や、
抄造成形する方法等が挙げられる。
【0010】上記抄造成形としては、ベントナイト等の
粘土鉱物類と塩化カルシウムのような塩化物との混合物
を適量の水に混合したものを、各種セメントや消石灰な
どの石灰質原料からなるセメント材料と繊維質材料とを
多量の水に投入・撹拌して得たスラリー中に混合し、こ
れを公知のプレスモールドによる加圧脱水成形法や、丸
網、長網などの抄造機によって湿式抄造する方法が挙げ
られる。
【0011】上記抄造成形において、上記セメント材料
中には必要に応じてケイ酸質原料として酸性白土やケイ
砂、珪藻土等を混入しておくことが好ましい。上記セメ
ント材料は上記粘土鉱物類に対して150〜200重量部の割
合で混入される。一方、繊維質材料は、ワラスナイト、
古紙パルプ、合成パルプ、木粉、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、ビニロンなどの樹脂繊維を単独あるいは数種
混合したものが、50〜 200重量部の割合で混入される。
また、水の量は1000重量部以上であれば抄造することが
できる。なお、上記スラリー中にポリアクリルアミドや
ポリエチレンオキシドなどの凝集薬剤、界面活性剤を添
加しておいてもよく、更に、得られる板状体の吸放湿性
を上げるためにエチレングリコールやジエチレングリコ
ールを添加しておいてもよい。
【0012】なお、上記のように多量の水を含むスラリ
ー中に粘土鉱物類と塩化物との混合物を混入しても、予
め、粘土鉱物類の膨潤が塩化物の陽イオンによって凝集
されているので、粘土鉱物類がスラリー中で膨潤拡散す
ることがない。
【0013】上記抄造されたものは、常温下又は高温高
圧下で硬化養生処理に付される。この場合、数〜数十kg
/cm3の飽和蒸気圧で数時間オートクレーブ養生すること
が品質安定化の点から好ましい。
【0014】本発明に用いられる水分散型樹脂液は、ア
クリルを主体とする樹脂モノマを重合した後撹拌しなが
ら水を加えてえられるものであり、分子量3000〜3000
0、ガラス転移温度30℃以上のアクリル系樹脂を含むエ
マルジョン化された溶液が好ましい。上記アクリル系樹
脂としては、アクリロイル基やメタクリロイル基を有す
るアクリル化合物の重合体及びこれにスチレン、酢酸ビ
ニル等との共重合体が含まれる。
【0015】水分散型樹脂液は、上記アクリル系樹脂を
有機溶剤に溶解した後、必要に応じて界面活性剤、可塑
剤、安定剤等を加えて油層を形成し、この油層をホモミ
キサ等で撹拌しながら徐々に水を加えエマルジョン化す
ることにより得られる。上記油層を形成する際の有機溶
剤の配合量としては、アクリル系樹脂 100重量部に対し
て25〜 150重量部がエマルジョン化及び水硬性基材に対
する浸透性の点から好ましい。
【0016】
【作用】本発明によれば、吸放湿性フィラと水硬性物質
を混合成形して得た板状基材の表面に、アクリルを主体
とする樹脂モノマを重合した後撹拌しながら水を加えて
得た水分散型樹脂液のシーラ層(2)を設けたので、シー
ラ層(2)には顔料が含まれていず基材の水硬性板状体に
目詰まり等を生じず、水硬性板状基材の吸湿性が保持さ
れると共に、シーラ層(2)はその表面に設けられる接着
剤の溶剤浸透性を押さえ、さらにシーラ層(2)表層部
(2')に塗膜が形成されて基材の粉体の浮き上がりが防止
されることとなる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図示実施例に従って詳述する
が、これにより本発明は限定されるものではない。図1
は、本発明の防露下地板の一例を用いた建築部材の断面
概略図であり、防露下地板(1)の表面に接着剤層(3)を介
してクロス(4)が貼着されて構成されている。
【0018】同図の防露下地板(1)は、下記組成の成形
材料に凝集剤(0.3重量部)を添加混合し、これを抄造成
形して得られる板状基材と、その基材表面に塗布硬化さ
せて得られるシーラ層(2)とから構成されている。成形材料(組成は重量部で表示) セメント 40 ベントナイト 30 塩化カルシウム 2 サンダー粉 20 繊維類 8
【0019】上記シーラ層(2)は、アクリロイル基やメ
タクリロイル基を有するアクリル化合物及びスチレン、
酢酸ビニル等を混合したアクリルを主体とする樹脂モノ
マを重合した後、これを有機溶剤に溶解し、界面活性
剤、可塑剤、安定剤等を加えて油層を形成し、この油層
をホモミキサで撹拌しながら徐々に水を加えエマルジョ
ン化することにより得られる水分散型(W/O)樹脂液
を、上記板状基材の表面に塗布硬化させることにより得
られる。
【0020】以上のようにして構成された本発明の防露
下地板(1)を、その木口をシールし、シール層(2)塗布面
を吸湿側にして、25℃,50%RH雰囲気下で試験部材を
恒量になるまで調湿した後、25℃,90%RHに放置して
24時間後の増加重量を測定し、下表に示す結果を得た。
なお下表には、比較例1としてシーラ層に顔料を含んだ
ものを塗布した防露下地板を、比較例2として全くシー
ラ層を塗布しない基材そのままを用い、上記実施例と同
条件にて調湿・放置した。
【0021】上記結果によれば、本発明の防露下地板
(1)は、比較例1のものに比べて吸湿性が優れているこ
とが分かる。これは、本発明の防露下地板(1)にはシー
ラ層(2)に顔料を含まないために、基材の多孔質に目詰
まりが生じなかったことに起因しているものと考えられ
る。
【0022】次に、上記実施例の防露下地板(1)及び比
較例1の防露下地板をそれぞれ1カ月放置した後、大き
さ70×150mmに切断し、シーラ層上に澱粉酢酸ビニル樹
脂系接着剤で幅50mmのクロスを 100mmの長さに貼り付け
てピーリング試験片とし、引っ張り試験を行った。その
結果、実施例のものでは基材部分が破壊し、破壊荷重は
1.2kgであった。一方比較例1のものはシーラ層表面で
破壊し、破壊荷重は0.6kgであった。
【0023】以上のことから、本発明の防露下地板(1)
は、吸湿性が優れかつクロス等の貼着も強固に維持され
ていることが分かる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、吸湿性フィラを内添し
た多孔質水硬性基材の吸放湿性を損なう事なく、しかも
その表面に壁紙やクロス等を剥離や浮きも生じさせず強
固に貼着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防露下地板の一例を用いた建築部材の
断面概略図
【符号の説明】
(1)…防露下地板 (2)…シーラ
層 (3)…接着剤層 (4)…クロス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸放湿性フィラと水硬性物質を混
    合成形して得た板状基材と、アクリルを主体とする樹脂
    モノマを重合した後撹拌しながら水を加えて得た水分散
    型樹脂液を上記板状基材の表面に塗布硬化させて得られ
    るシーラ層とからなる防露下地板。
  2. 【請求項2】 吸放湿性フィラが、粘土鉱物類、
    潮解性塩類、吸湿性合成化合物から選択される1種又は
    2種以上のものからなる請求項1記載の防露下地板。
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