JPH08128500A - 動吸振器 - Google Patents
動吸振器Info
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- JPH08128500A JPH08128500A JP26509194A JP26509194A JPH08128500A JP H08128500 A JPH08128500 A JP H08128500A JP 26509194 A JP26509194 A JP 26509194A JP 26509194 A JP26509194 A JP 26509194A JP H08128500 A JPH08128500 A JP H08128500A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 従来の動吸振器では、振動低減効果を大きく
するため、重錘の重量を大きくすると、バネ材の疲労損
傷を早める不具合があった。また、低減を行う振動の方
向と異る振動が発生し、これによっても、疲労損傷を早
める不具合があるほか、チューニング作業に困難を来す
不具合があった。本発明は、上述の問題を解消する構造
物の振動低減を行う動吸振器に関する。 【構成】 支持台7と支持台7に載置する重錘2との間
に、バネ材3を介装するほか、水平な一方向に向けたV
字溝を設けたレール4を敷設し、V字溝内にレール4方
向に移動できる玉軸受5を設けて、重錘2を支持するよ
うにした。
するため、重錘の重量を大きくすると、バネ材の疲労損
傷を早める不具合があった。また、低減を行う振動の方
向と異る振動が発生し、これによっても、疲労損傷を早
める不具合があるほか、チューニング作業に困難を来す
不具合があった。本発明は、上述の問題を解消する構造
物の振動低減を行う動吸振器に関する。 【構成】 支持台7と支持台7に載置する重錘2との間
に、バネ材3を介装するほか、水平な一方向に向けたV
字溝を設けたレール4を敷設し、V字溝内にレール4方
向に移動できる玉軸受5を設けて、重錘2を支持するよ
うにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶の上部構造、ディ
ーゼル主機関、又は各種の構造物の振動低減装置として
適用される動吸振器に関する。
ーゼル主機関、又は各種の構造物の振動低減装置として
適用される動吸振器に関する。
【0002】
【従来の技術】船舶の上部構造、ディーゼル主機関をは
じめとする、各種構造物に発生する振動を低減する装置
として動吸振器がある。
じめとする、各種構造物に発生する振動を低減する装置
として動吸振器がある。
【0003】図4に示すように、主船体010上には、
居住区011、煙突012などの上部構造物(以下、煙
突で代表させる。)設置されている。一方、主船体01
0には、変動水圧が発生するプロペラ014、又は直線
運動を回転運動に変更するため、大きい振動力を発生さ
せる、推進のためのディーゼル主機関013等の振動源
になる機器が設けられており、これらの機器の励振周波
数と、主船体010の煙突10の固有振動数が共振する
と、過大な振動が煙突010に発生することがある。
居住区011、煙突012などの上部構造物(以下、煙
突で代表させる。)設置されている。一方、主船体01
0には、変動水圧が発生するプロペラ014、又は直線
運動を回転運動に変更するため、大きい振動力を発生さ
せる、推進のためのディーゼル主機関013等の振動源
になる機器が設けられており、これらの機器の励振周波
数と、主船体010の煙突10の固有振動数が共振する
と、過大な振動が煙突010に発生することがある。
【0004】このような振動トラブルを解決する一手段
として、振動の低減を行う煙突010に動吸振器03を
設置して、振動を低減することが行われている。図5
は、この動吸振器03の効果を説明するための図であ
り、図4に示す煙突012に過大な振動が発生するた
め、動吸振器03を煙突012頂部に設置した場合の振
動応答曲線を示している。
として、振動の低減を行う煙突010に動吸振器03を
設置して、振動を低減することが行われている。図5
は、この動吸振器03の効果を説明するための図であ
り、図4に示す煙突012に過大な振動が発生するた
め、動吸振器03を煙突012頂部に設置した場合の振
動応答曲線を示している。
【0005】すなわち、図5において、横軸は煙突01
2が設置される船体010に装備されるプロペラ014
の回転数frpm、縦軸は振動応答xを示しており、同図は
プロペラ翼数や、ディーゼル主機関気筒数など、励振力
の大きな回転次数成分Nのトラッキング分析例である。
一般的に、励振力の大きい振動数fは、数1で表わせ
る。
2が設置される船体010に装備されるプロペラ014
の回転数frpm、縦軸は振動応答xを示しており、同図は
プロペラ翼数や、ディーゼル主機関気筒数など、励振力
の大きな回転次数成分Nのトラッキング分析例である。
一般的に、励振力の大きい振動数fは、数1で表わせ
る。
【0006】
【数1】
【0007】動吸振器03を設置しない場合、煙突01
2の振動応答xO は、主船体010の前後(長手)方向
に振動する煙突012の固有振動数fA (以下、前後方
向の固有振動数という)と、船舶010の左右(幅)方
向に振動する煙突012の固有振動数fT (以下、左右
方向の固有振動数という)付近で大きくなる。
2の振動応答xO は、主船体010の前後(長手)方向
に振動する煙突012の固有振動数fA (以下、前後方
向の固有振動数という)と、船舶010の左右(幅)方
向に振動する煙突012の固有振動数fT (以下、左右
方向の固有振動数という)付近で大きくなる。
【0008】従って、動吸振器03の固有振動数f
d を、煙突012の前後方向の固有振動数fA と近い振
動数にチューニングして、これを煙突012の頂部に設
置すれば、煙突012の振動応答xd を、その前後方向
の固有振動数fA 付近で、著しく低減することができ
る。
d を、煙突012の前後方向の固有振動数fA と近い振
動数にチューニングして、これを煙突012の頂部に設
置すれば、煙突012の振動応答xd を、その前後方向
の固有振動数fA 付近で、著しく低減することができ
る。
【0009】一般的に、煙突012の固有振動数は、主
船体010の前後方向の固有振動数fA と、主船体01
0の左右方向の固有振動数fT が近接しているため、振
動応答xd が大きい方の固有振動数、あるいは船舶の運
航上、使用頻度の高いプロペラ014の常用回転数f
NOR に近い方の固有振動数など、重要度の高い固有振動
数にチューニングした動吸振器03を取付けることが行
われている。
船体010の前後方向の固有振動数fA と、主船体01
0の左右方向の固有振動数fT が近接しているため、振
動応答xd が大きい方の固有振動数、あるいは船舶の運
航上、使用頻度の高いプロペラ014の常用回転数f
NOR に近い方の固有振動数など、重要度の高い固有振動
数にチューニングした動吸振器03を取付けることが行
われている。
【0010】しかし、前後方向の固有振動数fA にチュ
ーニングした動吸振器03、および左右方向の固有振動
数fT にチューニングした動吸振器15を、2台設置す
ることも行われている。
ーニングした動吸振器03、および左右方向の固有振動
数fT にチューニングした動吸振器15を、2台設置す
ることも行われている。
【0011】図3は、このように、煙突012の振動低
減に、従来から使用されている、動吸振器の構造例であ
る。図に示すように、動吸振器03は重錐06、バネ0
5、支持枠02、支持台01から構成されている。ま
た、重錘06は重錘取付板06a、下部の固定重錘06
c、上部の可変重錘06bからなり、これらは数本の締
付ボルト04で一体化されている。そして、この重錘0
6は、数個のヘリカルコイルバネや、防振ゴム等のバネ
材05を介装して、支持枠02の頂部に取付けられる。
減に、従来から使用されている、動吸振器の構造例であ
る。図に示すように、動吸振器03は重錐06、バネ0
5、支持枠02、支持台01から構成されている。ま
た、重錘06は重錘取付板06a、下部の固定重錘06
c、上部の可変重錘06bからなり、これらは数本の締
付ボルト04で一体化されている。そして、この重錘0
6は、数個のヘリカルコイルバネや、防振ゴム等のバネ
材05を介装して、支持枠02の頂部に取付けられる。
【0012】支持枠02の下端は、支持台01に取付け
られ、支持台01は溶接等により振動低減を行う煙突0
12の頂部に強固に設置される。このようにして、煙突
012に取付けられた動吸振器03の重錘06は、その
振動質量Mdとバネ材05のバネ定数Kdによって決ま
る振動特性に応じて水平方向に振動する。
られ、支持台01は溶接等により振動低減を行う煙突0
12の頂部に強固に設置される。このようにして、煙突
012に取付けられた動吸振器03の重錘06は、その
振動質量Mdとバネ材05のバネ定数Kdによって決ま
る振動特性に応じて水平方向に振動する。
【0013】また、この重錘06の固有振動数fdは数
2で決まる。
2で決まる。
【0014】
【数2】
【0015】この固有振動数fdを、煙突012の振動
低減を行う前後方向の固有振動数fAに一致させるチュ
ーニングは、可変重錘06bの加除により振動質量Md
を増減して行なう。また、動吸振器03による煙突01
2の振動低減量は、動吸振器03の振動質量Mdと煙突
012の振動有効質量との比に比例し、動吸振器03の
振動質量Mdが、大きい程大きな低減効果を得ることが
できる。
低減を行う前後方向の固有振動数fAに一致させるチュ
ーニングは、可変重錘06bの加除により振動質量Md
を増減して行なう。また、動吸振器03による煙突01
2の振動低減量は、動吸振器03の振動質量Mdと煙突
012の振動有効質量との比に比例し、動吸振器03の
振動質量Mdが、大きい程大きな低減効果を得ることが
できる。
【0016】以上説明したような、動吸振器03では、 (1)バネ材05には、重錘03の重量に比例した、撓
みによる静的な応力σm と、重錘03が振動することに
よる動的な応力σa とが加わり、これらが大きいと疲労
による損傷が発生する。
みによる静的な応力σm と、重錘03が振動することに
よる動的な応力σa とが加わり、これらが大きいと疲労
による損傷が発生する。
【0017】一般的に、疲労評価応力σt は数3で示さ
れ、
れ、
【0018】
【数3】
【0019】この疲労評価応力σt がバネ材05の疲労
限を越えると疲労が蓄積され、バネ材05は損傷に至
る。
限を越えると疲労が蓄積され、バネ材05は損傷に至
る。
【0020】この疲労評価応力σt を下げるためには、
数3より理解できるように、平均応力σm を小さくする
必要がある。そして、そのためには重錘06重量によ
る、バネ材05の撓み量を少なくする必要がある。しか
し、これは振動質量Mdを小さくすることを意味してお
り、煙突012の振動有効質量との比を小さくし、前述
したように煙突012の振動低減量が小さく、動吸振器
03の効果を小さくするという問題がある。
数3より理解できるように、平均応力σm を小さくする
必要がある。そして、そのためには重錘06重量によ
る、バネ材05の撓み量を少なくする必要がある。しか
し、これは振動質量Mdを小さくすることを意味してお
り、煙突012の振動有効質量との比を小さくし、前述
したように煙突012の振動低減量が小さく、動吸振器
03の効果を小さくするという問題がある。
【0021】(2)また、重錘06は、煙突012の振
動低減時、水平方向に自由に振動する。従って、動吸振
器03の作用方向を煙突012の前後方向に振動させる
ようにした場合、煙突012の左右方向に振動する動吸
振器03の重錘06の振動応力σ a は、煙突012の振
動低減には寄与せず、前記数3で示す疲労評価応力σt
を増加させるだけとなる。
動低減時、水平方向に自由に振動する。従って、動吸振
器03の作用方向を煙突012の前後方向に振動させる
ようにした場合、煙突012の左右方向に振動する動吸
振器03の重錘06の振動応力σ a は、煙突012の振
動低減には寄与せず、前記数3で示す疲労評価応力σt
を増加させるだけとなる。
【0022】また、前述したように、煙突012の主船
体010前後方向の振動を低減する前後方向用動吸振器
と、主船体010の左右方向の振動を低減する左右方向
用動吸振器03との2台の動吸振器を、同一箇所に設置
して振動低減を行う場合、前後方向用動吸振器の左右振
動分、左右方向用動吸振器の前後振動分は、チューニン
グを行う、それぞれ左右方向用動吸振器の左右振動分、
前後方向用動吸振器の前後振動分と、お互いに悪影響を
及ぼし合い、これらのチューニング作業が困難になると
いう不具合がある。
体010前後方向の振動を低減する前後方向用動吸振器
と、主船体010の左右方向の振動を低減する左右方向
用動吸振器03との2台の動吸振器を、同一箇所に設置
して振動低減を行う場合、前後方向用動吸振器の左右振
動分、左右方向用動吸振器の前後振動分は、チューニン
グを行う、それぞれ左右方向用動吸振器の左右振動分、
前後方向用動吸振器の前後振動分と、お互いに悪影響を
及ぼし合い、これらのチューニング作業が困難になると
いう不具合がある。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
を解消して、振動低減を行う主振動体の振動低減量を小
さくして、振動低減効果を損うことなく、主振動体の振
動低減を行う弾性材の疲労による損傷を防止でき、振動
低減が必要な主振動体の振動方向の振動のみを行い、振
動低減を必要としない方向の重錘の振動を防止して疲労
評価応力の増加を少くし、弾性材の疲労損傷を小さくす
るとともに、チューニング作業を容易にできる動吸振器
を提供することを課題とする。
を解消して、振動低減を行う主振動体の振動低減量を小
さくして、振動低減効果を損うことなく、主振動体の振
動低減を行う弾性材の疲労による損傷を防止でき、振動
低減が必要な主振動体の振動方向の振動のみを行い、振
動低減を必要としない方向の重錘の振動を防止して疲労
評価応力の増加を少くし、弾性材の疲労損傷を小さくす
るとともに、チューニング作業を容易にできる動吸振器
を提供することを課題とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の動吸
振器03は次の手段とした。
振器03は次の手段とした。
【0025】支持台上に弾性材を介装して載置した重錘
を振動させて、支持台を取付けた主振動体に発生する振
動を低減するようにした動吸振器において、 (1)支持台と重錘との間に水平な一方向に敷設され、
走行溝を具えるレールを設けた。なお、走行溝の断面形
状はV型でもU型のものでも良い。
を振動させて、支持台を取付けた主振動体に発生する振
動を低減するようにした動吸振器において、 (1)支持台と重錘との間に水平な一方向に敷設され、
走行溝を具えるレールを設けた。なお、走行溝の断面形
状はV型でもU型のものでも良い。
【0026】(2)走行溝内に配設され、レールの敷設
された一方向に回動し、重錘の静荷重が負荷されて、重
錘を支持台上に支持する軸受を設けた。なお、軸受は玉
軸受でもローラ軸受等でも良く、要は、走行溝の一方向
への重錘の移動を許容するものであれば良い。
された一方向に回動し、重錘の静荷重が負荷されて、重
錘を支持台上に支持する軸受を設けた。なお、軸受は玉
軸受でもローラ軸受等でも良く、要は、走行溝の一方向
への重錘の移動を許容するものであれば良い。
【0027】
(1)重錘重量は軸受と走行溝を具えたレールとで受け
るため、弾性材に静的応力σm がほとんど加わらなくな
り、疲労評価応力を小さく保てるため、弾性材の疲労損
傷を防止できる。
るため、弾性材に静的応力σm がほとんど加わらなくな
り、疲労評価応力を小さく保てるため、弾性材の疲労損
傷を防止できる。
【0028】(2)軸受はレールにそって、水平に一定
方向へのみ作動するため、動吸振器作用を行わせる方向
にのみ、作動させることができ、作用直角方向への重錘
の作動を防止できる。
方向へのみ作動するため、動吸振器作用を行わせる方向
にのみ、作動させることができ、作用直角方向への重錘
の作動を防止できる。
【0029】このため、重錘は作用直角方向振動には感
知しなくなり、この方向の振動により発生する、動的応
力σa による弾性材の疲労を防止できるとともに、動吸
振器を2台設置する場合、動吸振器作用を行わせる方向
と、これと直交する方向の振動分のお互いの干渉がなく
なり、チューニング作業が容易になる。
知しなくなり、この方向の振動により発生する、動的応
力σa による弾性材の疲労を防止できるとともに、動吸
振器を2台設置する場合、動吸振器作用を行わせる方向
と、これと直交する方向の振動分のお互いの干渉がなく
なり、チューニング作業が容易になる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の動吸振器の実施例を図面にも
とづき説明する。
とづき説明する。
【0031】図1は、本発明の動吸振器の一実施例を示
す正面図、図2は図1に示す実施例の上面図である。図
に示すように、本実施例の動吸振器1は、重錘2、弾性
材としてのバネ材3、レール4、玉軸受5、支持枠6、
および支持台7から構成されている。また、重錘2は重
錘取付板2a、重錘取付板2aの下面に取付けられた固
定重錘2C、および重錘取付板2aの上面に積層された
可変重錘2bとからなり、数本の締付ボルト8で一体化
されている。
す正面図、図2は図1に示す実施例の上面図である。図
に示すように、本実施例の動吸振器1は、重錘2、弾性
材としてのバネ材3、レール4、玉軸受5、支持枠6、
および支持台7から構成されている。また、重錘2は重
錘取付板2a、重錘取付板2aの下面に取付けられた固
定重錘2C、および重錘取付板2aの上面に積層された
可変重錘2bとからなり、数本の締付ボルト8で一体化
されている。
【0032】図示しない、煙突等の主振動体に固着され
た支持台7に取付けた支持枠6と、重錘取付板2aとの
間には、バネ材3が介装されるとともに、このバネ材3
と並列に、玉軸受5とV型溝とを有するレール4が、図
2に示すように、複数組取付けられている。重錘2の重
量は、玉軸受5とV型溝とを有するレール4で受け、バ
ネ材3のたわみ量は、重錘3の重量に関係なく、一定と
なっている。
た支持台7に取付けた支持枠6と、重錘取付板2aとの
間には、バネ材3が介装されるとともに、このバネ材3
と並列に、玉軸受5とV型溝とを有するレール4が、図
2に示すように、複数組取付けられている。重錘2の重
量は、玉軸受5とV型溝とを有するレール4で受け、バ
ネ材3のたわみ量は、重錘3の重量に関係なく、一定と
なっている。
【0033】図2に示すように、本実施例の動吸振器1
の作用方向は、矢印Aの方向であり、玉軸受5は矢印A
の方向には抵抗なく、V型溝を有するレール4に従い動
く。しかし、動吸振器1の作用方向と直角な矢印Bの方
向は、レール4のV型溝が抵抗になり、玉軸受5は動か
ない。なお、本実施例では、V型溝を有するレール4、
玉軸受5としたが、溝の断面形状はU型でも凹型でも良
く、また、ローラ軸受を使用するようにしても良い。従
って、重錘2は、その質量Mdとバネ材3のバネ定数K
dによって決まる振動特性に応じて、矢印Aの動吸振器
1の作用方向に振動する。
の作用方向は、矢印Aの方向であり、玉軸受5は矢印A
の方向には抵抗なく、V型溝を有するレール4に従い動
く。しかし、動吸振器1の作用方向と直角な矢印Bの方
向は、レール4のV型溝が抵抗になり、玉軸受5は動か
ない。なお、本実施例では、V型溝を有するレール4、
玉軸受5としたが、溝の断面形状はU型でも凹型でも良
く、また、ローラ軸受を使用するようにしても良い。従
って、重錘2は、その質量Mdとバネ材3のバネ定数K
dによって決まる振動特性に応じて、矢印Aの動吸振器
1の作用方向に振動する。
【0034】この固有振動数fdは、前述した数2で示
した通りであり、この固有振動数fdを主振動体の振動
を、低減させる方向の固有振動数fA に一致させるべ
く、可変重錘2bを増減してMdを変化させてチューニ
ングを行なう。
した通りであり、この固有振動数fdを主振動体の振動
を、低減させる方向の固有振動数fA に一致させるべ
く、可変重錘2bを増減してMdを変化させてチューニ
ングを行なう。
【0035】これにより、主振動体は、疲労評価応力σ
t の増大に伴うバネ材3の損傷を考慮することなく、動
吸振器1の振動質量Mdを大きくでき、主振動体の振動
有効質量との比を大きくして、大きな低減効果を得るこ
とができる。
t の増大に伴うバネ材3の損傷を考慮することなく、動
吸振器1の振動質量Mdを大きくでき、主振動体の振動
有効質量との比を大きくして、大きな低減効果を得るこ
とができる。
【0036】また、重錘2は振動低減を目的とする矢印
Aの方向のみの振動をするだけであるので、矢印B方向
の振動に伴う振動応力σa は発生せず、疲労評価応力σ
t を増大させることはない。
Aの方向のみの振動をするだけであるので、矢印B方向
の振動に伴う振動応力σa は発生せず、疲労評価応力σ
t を増大させることはない。
【0037】さらに、矢印A、および矢印B方向の振動
を低減すべく、動吸振器を同一箇所に設置する場合にお
いても、矢印A方向用動吸振器の矢印B方向の振動分、
矢印B方向用動吸振器の矢印A方向の振動分が発生しな
いため、お互いに悪影響を及ぼすことがなくなり、チュ
ーニング作業がきわめて容易になる。
を低減すべく、動吸振器を同一箇所に設置する場合にお
いても、矢印A方向用動吸振器の矢印B方向の振動分、
矢印B方向用動吸振器の矢印A方向の振動分が発生しな
いため、お互いに悪影響を及ぼすことがなくなり、チュ
ーニング作業がきわめて容易になる。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の動吸振器に
よれば、特許請求の範囲に示す構成により、 (1)重錘の重量は、軸受と走行溝とを有するレールで
受けるため、弾性材にたわみによる静的応力がほとんど
発生しない。これにより、疲労評価応力が小さくなり、
弾性材の疲労損傷を防止できる。
よれば、特許請求の範囲に示す構成により、 (1)重錘の重量は、軸受と走行溝とを有するレールで
受けるため、弾性材にたわみによる静的応力がほとんど
発生しない。これにより、疲労評価応力が小さくなり、
弾性材の疲労損傷を防止できる。
【0039】(2)軸受は走行溝を有するレールにそっ
て、一方向にのみ動くため、重錘を動吸振器作用方向に
のみ振動させるようにすることができ、動吸振器の作用
方向と直角方向には振動しないようにできる。
て、一方向にのみ動くため、重錘を動吸振器作用方向に
のみ振動させるようにすることができ、動吸振器の作用
方向と直角方向には振動しないようにできる。
【0040】これにより、弾性材が作用方向と直角方向
の変位を感知しなくなり、この変位による弾性材の疲労
を防止できるとともに、動吸振器を2台設置する場合、
2台の動吸振器の同方向の振動分のお互いの干渉を防止
でき、2台の動吸振器をそれぞれ作用させる方向に固有
振動数を調整するチューニング作業ができるようにな
る。
の変位を感知しなくなり、この変位による弾性材の疲労
を防止できるとともに、動吸振器を2台設置する場合、
2台の動吸振器の同方向の振動分のお互いの干渉を防止
でき、2台の動吸振器をそれぞれ作用させる方向に固有
振動数を調整するチューニング作業ができるようにな
る。
【図1】本発明の動吸振器の一実施例を示す正面図。
【図2】図1に示す実施例の上面図。
【図3】従来の動吸振器を示す正面図。
【図4】動吸振器を船舶の煙突の振動低減に適用した
図。
図。
【図5】図4に示す適用例における、動吸振器の効果を
説明するための特性図である。
説明するための特性図である。
1 動吸振器 2 重錘 2a 重錘取付板 2b 可変重錘 2c 固定重錘 3 弾性材としてのバネ材 4 レール 5 玉軸受 6 支持枠 7 支持台 8 締付ボルト
Claims (1)
- 【請求項1】 支持台および前記支持台に弾性材を介装
して載置した重錘とからなる動吸振器において、前記支
持台と前記重錘の間に一方向へ向けて水平に敷設され走
行溝を設けたレールと、前記レールの敷設方向に前記走
行溝内で回動して前記重錘を前記支持台上に支持する軸
受を設けたことを特徴とする動吸振器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26509194A JPH08128500A (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | 動吸振器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26509194A JPH08128500A (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | 動吸振器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08128500A true JPH08128500A (ja) | 1996-05-21 |
Family
ID=17412480
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26509194A Pending JPH08128500A (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | 動吸振器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08128500A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015197205A (ja) * | 2014-04-03 | 2015-11-09 | 株式会社竹中工務店 | 制振装置 |
| JP7782735B1 (ja) * | 2025-01-23 | 2025-12-09 | 積水ハウス株式会社 | 動吸振構造 |
-
1994
- 1994-10-28 JP JP26509194A patent/JPH08128500A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015197205A (ja) * | 2014-04-03 | 2015-11-09 | 株式会社竹中工務店 | 制振装置 |
| JP7782735B1 (ja) * | 2025-01-23 | 2025-12-09 | 積水ハウス株式会社 | 動吸振構造 |
| WO2026159913A1 (ja) * | 2025-01-23 | 2026-07-30 | 積水ハウス株式会社 | 動吸振構造 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040309 |