JPH08128833A - 振動型ジャイロスコープ - Google Patents
振動型ジャイロスコープInfo
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- JPH08128833A JPH08128833A JP6289009A JP28900994A JPH08128833A JP H08128833 A JPH08128833 A JP H08128833A JP 6289009 A JP6289009 A JP 6289009A JP 28900994 A JP28900994 A JP 28900994A JP H08128833 A JPH08128833 A JP H08128833A
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- elastic
- vibration
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 コリオリ力を利用した振動型ジャイロスコー
プにおいて、コリオリ力を異なる方向への振動に変換で
き、薄型の装置に実装できるようにする。 【構成】 恒弾性金属の平板材10aに3個の弾性体1
1d,11e,11fが形成され、各弾性体の先端部上
面に偏倚質量13が固定されている。圧電素子14と1
5により、各弾性体がX方向へ振動させられるが、両側
の弾性体11d,11eと中央の弾性体11fとで±X
方向への振動位相が逆になる。Z軸回りの回転系内で
は、両側の弾性体11d,11eと中央の弾性体11f
とでY方向への逆の位相のコリオリ力が作用する。偏倚
質量13によりコリオリ力は中心軸から偏った位置に作
用し、その結果、両側の弾性体11d,11eと中央の
弾性体11fとが、Z方向へ逆方向の位相にて曲げ振動
する。この振動が圧電素子16と16aで検出され、板
面に平行な回転系の角速度を検出できる。
プにおいて、コリオリ力を異なる方向への振動に変換で
き、薄型の装置に実装できるようにする。 【構成】 恒弾性金属の平板材10aに3個の弾性体1
1d,11e,11fが形成され、各弾性体の先端部上
面に偏倚質量13が固定されている。圧電素子14と1
5により、各弾性体がX方向へ振動させられるが、両側
の弾性体11d,11eと中央の弾性体11fとで±X
方向への振動位相が逆になる。Z軸回りの回転系内で
は、両側の弾性体11d,11eと中央の弾性体11f
とでY方向への逆の位相のコリオリ力が作用する。偏倚
質量13によりコリオリ力は中心軸から偏った位置に作
用し、その結果、両側の弾性体11d,11eと中央の
弾性体11fとが、Z方向へ逆方向の位相にて曲げ振動
する。この振動が圧電素子16と16aで検出され、板
面に平行な回転系の角速度を検出できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定の方向へ変形振動
する弾性体が回転系内に置かれたときに、コリオリ力に
より生じる前記振動方向と直交する方向の変形振動を検
出して、回転系の角速度を求めることのできる振動型ジ
ャイロスコープに関する。
する弾性体が回転系内に置かれたときに、コリオリ力に
より生じる前記振動方向と直交する方向の変形振動を検
出して、回転系の角速度を求めることのできる振動型ジ
ャイロスコープに関する。
【0002】
【従来の技術】回転角速度を検出するジャイロスコープ
は、車載用ナビゲーションシステム、航空機や船舶の慣
性航法システムや姿勢制御システム、ロボットや無人走
行車の姿勢制御システム、さらにはテレビカメラやビデ
オカメラの画面振れ防止装置などに使用される。このよ
うな種々の分野の使用に適するジャイロスコープとして
は小型のものが必要になっており、そこで振動型ジャイ
ロスコープが着目されている。
は、車載用ナビゲーションシステム、航空機や船舶の慣
性航法システムや姿勢制御システム、ロボットや無人走
行車の姿勢制御システム、さらにはテレビカメラやビデ
オカメラの画面振れ防止装置などに使用される。このよ
うな種々の分野の使用に適するジャイロスコープとして
は小型のものが必要になっており、そこで振動型ジャイ
ロスコープが着目されている。
【0003】図13はこの種の振動型ジャイロスコープ
の従来例を示している。この振動型ジャイロスコープ
は、恒弾性金属(エリンバ)により形成された柱状の弾
性体1に、駆動用の圧電素子2と検出用の圧電素子3が
固着されている。駆動用の圧電素子2により弾性体1に
X軸方向への曲げ振動を与えながら、弾性体1をZ軸回
りの回転系内に置くと、弾性体1に対しY軸方向へコリ
オリ力が作用し、弾性体1はY軸方向へ振動する。この
Y軸方向の曲げ振動による変形量が圧電素子3により電
圧として検出される。弾性体1の質量をm、弾性体1の
X軸方向の振動速度をv(ベクトル値)、回転系でのZ
軸回りの角速度をω(ベクトル値)とすると、コリオリ
力F(ベクトル値)は、
の従来例を示している。この振動型ジャイロスコープ
は、恒弾性金属(エリンバ)により形成された柱状の弾
性体1に、駆動用の圧電素子2と検出用の圧電素子3が
固着されている。駆動用の圧電素子2により弾性体1に
X軸方向への曲げ振動を与えながら、弾性体1をZ軸回
りの回転系内に置くと、弾性体1に対しY軸方向へコリ
オリ力が作用し、弾性体1はY軸方向へ振動する。この
Y軸方向の曲げ振動による変形量が圧電素子3により電
圧として検出される。弾性体1の質量をm、弾性体1の
X軸方向の振動速度をv(ベクトル値)、回転系でのZ
軸回りの角速度をω(ベクトル値)とすると、コリオリ
力F(ベクトル値)は、
【0004】
【数1】F=2m(v×ω) (×はベクトル積)
【0005】となり、コリオリ力Fは角速度ωに比例す
る。よって、弾性体1のY軸方向への変形振動が、検出
用圧電素子3により電圧に変換されると、この検出電圧
から角速度ωが求められることになる。
る。よって、弾性体1のY軸方向への変形振動が、検出
用圧電素子3により電圧に変換されると、この検出電圧
から角速度ωが求められることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし図13に示す振
動型ジャイロスコープでは、弾性体1をZ軸に直交する
方向に振動駆動し、またコリオリ力により弾性体1をZ
軸と直交する方向へ曲げ振動させる構造であるため、長
軸であるZ軸回りの角速度ωしか検出できない。したが
って、回転系での回転面に対し、常に長軸方向であるZ
軸を交叉させる向きでしか設置できず、振動型ジャイロ
スコープの各種装置への実装置条件に制約が生じる。例
えば、この種の振動型ジャイロスコープによって二次元
または三次元の各方向での回転角速度を検出する場合に
は、図13に示す弾性体1を2個以上設け、それぞれの
弾性体1のZ軸を直交させて配置することが必要にな
る。したがって、振動型ジャイロスコープを実装する基
板上にて、1個または2個の弾性体1は長軸であるZ軸
を基板面に平行な向きに設置することができるが、いず
れか1個の弾性体1は必ず基板面に直立させて設置しな
くてはならなくなる。Z軸が基板面に直交する向きにて
実装されると、、基板周囲の薄型化が困難になる。
動型ジャイロスコープでは、弾性体1をZ軸に直交する
方向に振動駆動し、またコリオリ力により弾性体1をZ
軸と直交する方向へ曲げ振動させる構造であるため、長
軸であるZ軸回りの角速度ωしか検出できない。したが
って、回転系での回転面に対し、常に長軸方向であるZ
軸を交叉させる向きでしか設置できず、振動型ジャイロ
スコープの各種装置への実装置条件に制約が生じる。例
えば、この種の振動型ジャイロスコープによって二次元
または三次元の各方向での回転角速度を検出する場合に
は、図13に示す弾性体1を2個以上設け、それぞれの
弾性体1のZ軸を直交させて配置することが必要にな
る。したがって、振動型ジャイロスコープを実装する基
板上にて、1個または2個の弾性体1は長軸であるZ軸
を基板面に平行な向きに設置することができるが、いず
れか1個の弾性体1は必ず基板面に直立させて設置しな
くてはならなくなる。Z軸が基板面に直交する向きにて
実装されると、、基板周囲の薄型化が困難になる。
【0007】また、図13に示す振動型ジャイロスコー
プでは、コリオリ力による変形が曲げ振動だけに限ら
れ、ねじり振動を生じさせることは不可能である。振動
モードが曲げ振動に限られることにより使用範囲も狭め
られることになる。
プでは、コリオリ力による変形が曲げ振動だけに限ら
れ、ねじり振動を生じさせることは不可能である。振動
モードが曲げ振動に限られることにより使用範囲も狭め
られることになる。
【0008】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、弾性体にコリオリ力が作用したときに、弾性体を
コリオリ力の作用方向への変形振動以外の方向の振動モ
ードに変換できるようにして、弾性体の長軸を回転系の
回転面に平行に配置することを可能として実装の自由度
を向上させるとともに、コリオリ力によりねじり振動を
生じさせることも可能にした振動型ジャイロスコープを
提供することを目的としている。
あり、弾性体にコリオリ力が作用したときに、弾性体を
コリオリ力の作用方向への変形振動以外の方向の振動モ
ードに変換できるようにして、弾性体の長軸を回転系の
回転面に平行に配置することを可能として実装の自由度
を向上させるとともに、コリオリ力によりねじり振動を
生じさせることも可能にした振動型ジャイロスコープを
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明により振動型ジャ
イロスコープは、弾性体と、弾性体を第1の方向へ変形
振動させる駆動手段と、回転系内に置かれたときに弾性
体に作用する前記第1の方向と直交する方向のコリオリ
力を弾性体の中心軸に対し偏った位置に作用させて弾性
体を変形振動させる偏倚質量と、前記弾性体の変形振動
を検出する検出手段とが設けられていることを特徴とす
るものである。
イロスコープは、弾性体と、弾性体を第1の方向へ変形
振動させる駆動手段と、回転系内に置かれたときに弾性
体に作用する前記第1の方向と直交する方向のコリオリ
力を弾性体の中心軸に対し偏った位置に作用させて弾性
体を変形振動させる偏倚質量と、前記弾性体の変形振動
を検出する検出手段とが設けられていることを特徴とす
るものである。
【0010】また、平板状の弾性体と、弾性体を板面に
沿う第1の方向へ変形振動させる駆動手段と、板面に直
交する軸回りの回転系内に置かれたときに弾性体の板面
内にて前記第1の方向と直交する方向へ作用するコリオ
リ力を弾性体の中心軸に対し偏った位置に作用させて弾
性体を曲げ振動させる偏倚質量と、前記弾性体の曲げ振
動を検出する検出手段とが設けられていることを特徴と
するものである。
沿う第1の方向へ変形振動させる駆動手段と、板面に直
交する軸回りの回転系内に置かれたときに弾性体の板面
内にて前記第1の方向と直交する方向へ作用するコリオ
リ力を弾性体の中心軸に対し偏った位置に作用させて弾
性体を曲げ振動させる偏倚質量と、前記弾性体の曲げ振
動を検出する検出手段とが設けられていることを特徴と
するものである。
【0011】この場合に、平板材に溝を切り込み形成し
て、溝で分離された互いに平行な複数枚の平板状の弾性
体を設け、この複数の弾性体に偏倚質量を設けて、コリ
オリ力により各弾性体を互いに逆方向の位相にて曲げ振
動させることが可能である。
て、溝で分離された互いに平行な複数枚の平板状の弾性
体を設け、この複数の弾性体に偏倚質量を設けて、コリ
オリ力により各弾性体を互いに逆方向の位相にて曲げ振
動させることが可能である。
【0012】さらに本発明は、弾性体と、弾性体を中心
軸に沿う方向へ伸縮変形振動させる駆動手段と、前記中
心軸と直交する軸回りの回転系内に置かれたときに弾性
体に作用する前記第1の方向と直交する方向のコリオリ
力を弾性体の中心軸に対し偏った位置に作用させて弾性
体をねじり振動させる偏倚質量と、前記弾性体のねじり
振動を検出する検出手段とが設けられていることを特徴
とするものである。
軸に沿う方向へ伸縮変形振動させる駆動手段と、前記中
心軸と直交する軸回りの回転系内に置かれたときに弾性
体に作用する前記第1の方向と直交する方向のコリオリ
力を弾性体の中心軸に対し偏った位置に作用させて弾性
体をねじり振動させる偏倚質量と、前記弾性体のねじり
振動を検出する検出手段とが設けられていることを特徴
とするものである。
【0013】上記各手段において、偏倚質量は、弾性体
の先部などにおいて、中心軸(断面の重心を通る軸、中
立軸)に対して偏った位置に別体の質量(錘)を固定す
ることにより形成できる。あるいは弾性体の先部などに
切込みや溝を設け、中心軸に対して断面方向への質量の
分布を変えて偏倚質量としてもよい。あるいは、弾性体
の先部を曲げ変形することによっても偏倚質量を形成で
きる。
の先部などにおいて、中心軸(断面の重心を通る軸、中
立軸)に対して偏った位置に別体の質量(錘)を固定す
ることにより形成できる。あるいは弾性体の先部などに
切込みや溝を設け、中心軸に対して断面方向への質量の
分布を変えて偏倚質量としてもよい。あるいは、弾性体
の先部を曲げ変形することによっても偏倚質量を形成で
きる。
【0014】
【作用】上記手段では、弾性体に偏倚質量が設けられて
いる。弾性体に第1の方向への振動を与えてこの弾性体
を回転系内に置くと、弾性体に前記第1の方向と直交す
る方向へのコリオリ力が作用する。偏倚質量が設けられ
ていることにより、コリオリ力は弾性体の中心軸から偏
った位置に作用するため、弾性体はこの偏った位置に作
用する力のモーメントに基づいて変形する。
いる。弾性体に第1の方向への振動を与えてこの弾性体
を回転系内に置くと、弾性体に前記第1の方向と直交す
る方向へのコリオリ力が作用する。偏倚質量が設けられ
ていることにより、コリオリ力は弾性体の中心軸から偏
った位置に作用するため、弾性体はこの偏った位置に作
用する力のモーメントに基づいて変形する。
【0015】例えば、コリオリ力が平板状の弾性体の板
面方向へ作用すると、前記モーメントにより弾性体は曲
げ振動を生じることになる。この曲げ振動による変形
(変形速度または変形量)を検出することにより角速度
の検出が可能になる。弾性体が平板状の場合、1枚の平
板材に溝を形成して複数の弾性体を形成し、コリオリ力
により複数の弾性体を異なる位相で曲げ振動させること
が可能である。例えば1枚の平板材に3個の弾性体が形
成されている場合には、両側の弾性体と中央の弾性体と
を互いに逆の位相にて振動させることができる。この振
動モードでは平板材内部の振動による応力のバランスが
とれ、安定した振動を得ることができる。また中央の弾
性体をトリミングして長さを変えることにより固有振動
数の設定調整が可能である。また、3個の弾性体が形成
されているものでは、平板材の基部全体を剛体支持する
ことも可能になる。
面方向へ作用すると、前記モーメントにより弾性体は曲
げ振動を生じることになる。この曲げ振動による変形
(変形速度または変形量)を検出することにより角速度
の検出が可能になる。弾性体が平板状の場合、1枚の平
板材に溝を形成して複数の弾性体を形成し、コリオリ力
により複数の弾性体を異なる位相で曲げ振動させること
が可能である。例えば1枚の平板材に3個の弾性体が形
成されている場合には、両側の弾性体と中央の弾性体と
を互いに逆の位相にて振動させることができる。この振
動モードでは平板材内部の振動による応力のバランスが
とれ、安定した振動を得ることができる。また中央の弾
性体をトリミングして長さを変えることにより固有振動
数の設定調整が可能である。また、3個の弾性体が形成
されているものでは、平板材の基部全体を剛体支持する
ことも可能になる。
【0016】偏倚質量を設け、コリオリ力により弾性体
を曲げ変形させるものでは、角速度を検出する回転系の
回転面に対し弾性体の板面を平行に設置することが可能
である。よって薄型の装置にジャイロスコープを効果的
に配置できるようになる。
を曲げ変形させるものでは、角速度を検出する回転系の
回転面に対し弾性体の板面を平行に設置することが可能
である。よって薄型の装置にジャイロスコープを効果的
に配置できるようになる。
【0017】また、長軸方向が中心軸となる弾性体に偏
倚質量が設けられ、コリオリ力が弾性体の中心軸から偏
り且つ中心軸と直交する方向に作用するものでは、弾性
体がねじり振動することになり、このねじり振動を検出
することにより、角速度の検出が可能になる。弾性体を
曲げ振動でなくねじり振動とすることにより、弾性体を
例えばその中心部にて単純支持することも可能になり、
支持条件を簡単にできるようになる。この場合も、回転
系の回転面に対して長軸の中心軸を平行に配置すること
が可能であり、薄型の装置に用いるのに最適なものとな
る。
倚質量が設けられ、コリオリ力が弾性体の中心軸から偏
り且つ中心軸と直交する方向に作用するものでは、弾性
体がねじり振動することになり、このねじり振動を検出
することにより、角速度の検出が可能になる。弾性体を
曲げ振動でなくねじり振動とすることにより、弾性体を
例えばその中心部にて単純支持することも可能になり、
支持条件を簡単にできるようになる。この場合も、回転
系の回転面に対して長軸の中心軸を平行に配置すること
が可能であり、薄型の装置に用いるのに最適なものとな
る。
【0018】すなわち偏倚質量により板状の弾性体を曲
げ変形させ、または弾性体をねじり変形させることがで
きる本発明の振動型ジャイロスコープは、いずれも、軸
方向を基板に平行に実装したときに、基板に平行な回転
面での角速度の検出ができる。一方、偏倚質量を用いて
いない例えば図13に示すような曲げ振動モードの振動
型ジャイロスコープは、Z軸を基板に平行に向けて実装
したときに、基板に平行な方向の軸回りの角速度を検出
できる。よって本発明の偏倚質量を設けた振動型ジャイ
ロスコープと、偏倚質量を設けない例えば図13に示す
曲げ振動型の振動型ジャイロスコープを共に基板に平行
な向きで実装した場合には、双方の振動型ジャイロスコ
ープにより二方向の角速度成分の検出が可能になる。し
かも全ての弾性体を基板に平行な向きにて実装できるの
で、二次元方向の角速度を検出できる薄型の検出装置を
構成できる。また三次元方向の角速度を検出できる装置
を薄型に構成することも可能である。
げ変形させ、または弾性体をねじり変形させることがで
きる本発明の振動型ジャイロスコープは、いずれも、軸
方向を基板に平行に実装したときに、基板に平行な回転
面での角速度の検出ができる。一方、偏倚質量を用いて
いない例えば図13に示すような曲げ振動モードの振動
型ジャイロスコープは、Z軸を基板に平行に向けて実装
したときに、基板に平行な方向の軸回りの角速度を検出
できる。よって本発明の偏倚質量を設けた振動型ジャイ
ロスコープと、偏倚質量を設けない例えば図13に示す
曲げ振動型の振動型ジャイロスコープを共に基板に平行
な向きで実装した場合には、双方の振動型ジャイロスコ
ープにより二方向の角速度成分の検出が可能になる。し
かも全ての弾性体を基板に平行な向きにて実装できるの
で、二次元方向の角速度を検出できる薄型の検出装置を
構成できる。また三次元方向の角速度を検出できる装置
を薄型に構成することも可能である。
【0019】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明の第1実施例の振動ジャイロスコープ
を示す斜視図、図2(A)は図1に示す振動型ジャイロ
スコープがコリオリ力に基づいて振動する振動モードを
示す動作を示す側面図、図2(B)は2次共振モードに
て曲げ振動する状態を示す説明図、図3は圧電素子の構
成を示す図1のIII−III線の拡大断面図である。
図1に示す振動型ジャイロスコープは、1枚の平板状の
弾性体11が支持体12により片持ち支持(剛体支持)
されたものである。弾性体11は、恒弾性金属(エリン
バ)により形成されている。恒弾性金属(エリンバ)
は、室温付近にて温度変化に対するヤング率の変化がほ
とんどない材料であり、Fe(鉄)、Ni(ニッケ
ル)、Cr(クロム)、Ti(チタン)の合金、または
これにCo(コバルト)を加えた合金などである。
る。図1は本発明の第1実施例の振動ジャイロスコープ
を示す斜視図、図2(A)は図1に示す振動型ジャイロ
スコープがコリオリ力に基づいて振動する振動モードを
示す動作を示す側面図、図2(B)は2次共振モードに
て曲げ振動する状態を示す説明図、図3は圧電素子の構
成を示す図1のIII−III線の拡大断面図である。
図1に示す振動型ジャイロスコープは、1枚の平板状の
弾性体11が支持体12により片持ち支持(剛体支持)
されたものである。弾性体11は、恒弾性金属(エリン
バ)により形成されている。恒弾性金属(エリンバ)
は、室温付近にて温度変化に対するヤング率の変化がほ
とんどない材料であり、Fe(鉄)、Ni(ニッケ
ル)、Cr(クロム)、Ti(チタン)の合金、または
これにCo(コバルト)を加えた合金などである。
【0020】弾性体11の先部での一方の側面には、偏
倚質量13が設けられている。この偏倚質量13は、弾
性体11と別体に形成されたものであり、弾性体11に
接着などの手段により固定されている。偏倚質量13は
金属などのある程度大きい質量のものが使用される。な
お、偏倚質量13と弾性体11とが一体に形成されても
よい。図1と図2には中心軸Oが示されている。この中
心軸Oは、弾性体11のX−Z平面に沿う方向の断面で
の重心を通る線、すなわち弾性体11が撓む際の中立軸
である。この実施例では、コリオリ力がY方向に作用す
ることを想定しているが、弾性体11の先部の一方の側
面に偏倚質量が設けられていることにより、コリオリ力
の作用点O1は、前記中心軸Oに対して図2の図示上方
へ偏った位置になる。
倚質量13が設けられている。この偏倚質量13は、弾
性体11と別体に形成されたものであり、弾性体11に
接着などの手段により固定されている。偏倚質量13は
金属などのある程度大きい質量のものが使用される。な
お、偏倚質量13と弾性体11とが一体に形成されても
よい。図1と図2には中心軸Oが示されている。この中
心軸Oは、弾性体11のX−Z平面に沿う方向の断面で
の重心を通る線、すなわち弾性体11が撓む際の中立軸
である。この実施例では、コリオリ力がY方向に作用す
ることを想定しているが、弾性体11の先部の一方の側
面に偏倚質量が設けられていることにより、コリオリ力
の作用点O1は、前記中心軸Oに対して図2の図示上方
へ偏った位置になる。
【0021】図1に示すように、弾性体11の板面での
X方向の両縁部には、駆動手段となる圧電素子14と1
5が固着されている。図3に示すように、圧電素子14
と15は、弾性体11の表裏両面に対称位置となるよう
に固着されている。表裏両面の圧電素子14,15の表
面には駆動用の電極層17が形成され、この電極層17
と弾性体11とで各圧電素子14,15に対して厚さ方
向(Z方向)へ交流電圧が与えられる。弾性体11の板
面の中央部には検出手段となる圧電素子16が固着され
ている。図3に示すように、弾性体11の裏面側の対称
位置にも同様にして検出手段となる圧電素子16が固着
されている。表裏両面に設けられた圧電素子16,16
の表面には検出用の電極層18が形成され、この電極層
18と弾性体11との間において、圧電素子16の誘電
分極による厚さ方向(Z方向)の電位差が検出される。
X方向の両縁部には、駆動手段となる圧電素子14と1
5が固着されている。図3に示すように、圧電素子14
と15は、弾性体11の表裏両面に対称位置となるよう
に固着されている。表裏両面の圧電素子14,15の表
面には駆動用の電極層17が形成され、この電極層17
と弾性体11とで各圧電素子14,15に対して厚さ方
向(Z方向)へ交流電圧が与えられる。弾性体11の板
面の中央部には検出手段となる圧電素子16が固着され
ている。図3に示すように、弾性体11の裏面側の対称
位置にも同様にして検出手段となる圧電素子16が固着
されている。表裏両面に設けられた圧電素子16,16
の表面には検出用の電極層18が形成され、この電極層
18と弾性体11との間において、圧電素子16の誘電
分極による厚さ方向(Z方向)の電位差が検出される。
【0022】図3では、圧電素子14,15,16を実
際よりも厚く図示し、各圧電素子の誘電分極方向を矢印
で示している。駆動手段では、弾性体11の表裏両面に
設けられた圧電素子14と14のZ軸方向の分極方向が
互いに逆である。同じく駆動手段として弾性体11の表
裏両面に設けられた圧電素子15と15は、分極方向が
互いに逆方向であり、また分極方向が圧電素子14,1
4と逆向きとなっている。検出手段として表裏両面に設
けられた圧電素子16と16は分極方向が同じであり、
図3では共に分極方向が−Z方向である。また、弾性体
11が各電極層17と18の対向電極となり電気的に接
地されている。
際よりも厚く図示し、各圧電素子の誘電分極方向を矢印
で示している。駆動手段では、弾性体11の表裏両面に
設けられた圧電素子14と14のZ軸方向の分極方向が
互いに逆である。同じく駆動手段として弾性体11の表
裏両面に設けられた圧電素子15と15は、分極方向が
互いに逆方向であり、また分極方向が圧電素子14,1
4と逆向きとなっている。検出手段として表裏両面に設
けられた圧電素子16と16は分極方向が同じであり、
図3では共に分極方向が−Z方向である。また、弾性体
11が各電極層17と18の対向電極となり電気的に接
地されている。
【0023】次に、上記第1実施例の振動型ジャイロス
コープの動作について説明する。弾性体11の表裏両面
に設けられた駆動手段としての圧電素子14,15の電
極層17に、駆動用回路から所定周波数の交流電圧が与
えられる。各圧電素子14,15の分極方向が図3に示
すものである場合に、各圧電素子14と15の表面の電
極層17に同じ位相の交流電圧が与えられる。圧電素子
14と15に与えられる上記交流電圧により、弾性体1
1は板面(X−Y平面)内にてX方向へ変形振動する。
この弾性体11が、Z軸回りの回転系内に置かれると、
X方向と直交するY方向へのコリオリ力が作用する。偏
倚質量13が設けられているために、コリオリ力は中心
軸Oに対して偏った作用点O1に作用し、このコリオリ
力のモーメントにより、弾性体11はZ方向への曲げ振
動を起こす。
コープの動作について説明する。弾性体11の表裏両面
に設けられた駆動手段としての圧電素子14,15の電
極層17に、駆動用回路から所定周波数の交流電圧が与
えられる。各圧電素子14,15の分極方向が図3に示
すものである場合に、各圧電素子14と15の表面の電
極層17に同じ位相の交流電圧が与えられる。圧電素子
14と15に与えられる上記交流電圧により、弾性体1
1は板面(X−Y平面)内にてX方向へ変形振動する。
この弾性体11が、Z軸回りの回転系内に置かれると、
X方向と直交するY方向へのコリオリ力が作用する。偏
倚質量13が設けられているために、コリオリ力は中心
軸Oに対して偏った作用点O1に作用し、このコリオリ
力のモーメントにより、弾性体11はZ方向への曲げ振
動を起こす。
【0024】例えばある時点で、圧電素子14がY方向
への伸び力を発揮し、圧電素子15がY方向への圧縮力
を発揮すると、弾性体11の駆動変形の方向は+X方向
となる。弾性体11の駆動変形の方向が+X方向である
と、+Y方向のコリオリ力が作用し、その結果、弾性体
11は図2(A)にてOaで示す方向へ曲げ変形する。
また、圧電素子14がY方向への圧縮力を発揮し、圧電
素子15がY方向の伸び力を発揮すると、弾性体11の
駆動変形の方向が−X方向となる。この場合には、コリ
オリ力は−Y方向へ作用し、弾性体11は図2(A)に
てObで示す方向へ変形する。
への伸び力を発揮し、圧電素子15がY方向への圧縮力
を発揮すると、弾性体11の駆動変形の方向は+X方向
となる。弾性体11の駆動変形の方向が+X方向である
と、+Y方向のコリオリ力が作用し、その結果、弾性体
11は図2(A)にてOaで示す方向へ曲げ変形する。
また、圧電素子14がY方向への圧縮力を発揮し、圧電
素子15がY方向の伸び力を発揮すると、弾性体11の
駆動変形の方向が−X方向となる。この場合には、コリ
オリ力は−Y方向へ作用し、弾性体11は図2(A)に
てObで示す方向へ変形する。
【0025】上記の弾性体11のZ方向への曲げ振動
は、検出手段として弾性体11の表裏両面に設けられた
圧電素子16,16により検出される。コリオリ力によ
り弾性体11がZ方向へ曲げ振動するとき、ある振動位
相において、表面に設けられた圧電素子16と裏面に設
けられた圧電素子16の一方がZ方向へ延び、他方がZ
方向へ圧縮される。圧電素子16の分極方向が図3に示
すものである場合、表裏両面の圧電素子16と16に設
けられた検出用の電極層18に同じ位相の交流電圧が得
られる。表裏それぞれの圧電素子16,16の電極層か
ら得られた電圧を加算することにより、弾性体11のZ
方向への曲げ振動に基づく交流電圧が得られる。この交
流電圧からZ軸回りの角速度ωを求めることが可能にな
る。
は、検出手段として弾性体11の表裏両面に設けられた
圧電素子16,16により検出される。コリオリ力によ
り弾性体11がZ方向へ曲げ振動するとき、ある振動位
相において、表面に設けられた圧電素子16と裏面に設
けられた圧電素子16の一方がZ方向へ延び、他方がZ
方向へ圧縮される。圧電素子16の分極方向が図3に示
すものである場合、表裏両面の圧電素子16と16に設
けられた検出用の電極層18に同じ位相の交流電圧が得
られる。表裏それぞれの圧電素子16,16の電極層か
ら得られた電圧を加算することにより、弾性体11のZ
方向への曲げ振動に基づく交流電圧が得られる。この交
流電圧からZ軸回りの角速度ωを求めることが可能にな
る。
【0026】またコリオリ力が作用点O1に作用し、弾
性体11がZ方向へ曲げ振動する際、その振動周波数に
より、図2(A)にてOaとObで示すように弾性体1
1が1次の共振モードで曲げ振動する場合と、図2
(B)にてOcで示すように、弾性体11が2次の共振
モードにて曲げ振動する場合、あるいはさらに高次の共
振モードで振動する場合がある。また、弾性体11がX
方向へ駆動される際の振動は1次の共振モードである。
弾性体11のZ軸方向への曲げ振動モードは、弾性体1
1のX方向への共振振動の周波数に影響されるものであ
るが、X方向への共振モードで駆動される場合、Z方向
の曲げ振動は、一般的に図2(B)に示す2次の共振モ
ードである。
性体11がZ方向へ曲げ振動する際、その振動周波数に
より、図2(A)にてOaとObで示すように弾性体1
1が1次の共振モードで曲げ振動する場合と、図2
(B)にてOcで示すように、弾性体11が2次の共振
モードにて曲げ振動する場合、あるいはさらに高次の共
振モードで振動する場合がある。また、弾性体11がX
方向へ駆動される際の振動は1次の共振モードである。
弾性体11のZ軸方向への曲げ振動モードは、弾性体1
1のX方向への共振振動の周波数に影響されるものであ
るが、X方向への共振モードで駆動される場合、Z方向
の曲げ振動は、一般的に図2(B)に示す2次の共振モ
ードである。
【0027】図4は図1に示す第1実施例の振動型ジャ
イロスコープの変形例を示している。図4に示す振動型
ジャイロスコープでは、恒弾性金属(エリンバ)などの
平板材10に、先端側から切り込まれた溝11cが形成
され、この溝11cで分離された2個の平板状の弾性体
11aと11bが形成されている。2個の弾性体11a
と11bの形状と寸法は同じである。またそれぞれの弾
性体11aと11bの先部の片側の面に偏倚質量13,
13が接着などの手段で固定されている。
イロスコープの変形例を示している。図4に示す振動型
ジャイロスコープでは、恒弾性金属(エリンバ)などの
平板材10に、先端側から切り込まれた溝11cが形成
され、この溝11cで分離された2個の平板状の弾性体
11aと11bが形成されている。2個の弾性体11a
と11bの形状と寸法は同じである。またそれぞれの弾
性体11aと11bの先部の片側の面に偏倚質量13,
13が接着などの手段で固定されている。
【0028】各弾性体11aと11bに設けられ駆動手
段と検出手段は、図1に示す弾性体11と同種のもので
ある。それぞれの弾性体11aと11bには、駆動手段
として圧電素子14および15が設けられている。ただ
し、弾性体11aと11bとで、圧電素子14と15の
固着位置が相違しており、両弾性体11aと11bで
は、溝11cに近い側の表裏両面にそれぞれ圧電素子1
4が設けられ、溝11cと逆側の縁部での表裏両面に圧
電素子15が固着されている。図4に示す圧電素子14
と15の誘電分極方向は図3に示したものと同じであ
る。弾性体11aの中央の表裏両面には、検出手段とな
る圧電素子16が固着されている。この表裏両面の圧電
素子16の誘電分極方向は、図3に示す圧電素子16と
同じである。弾性体11bには、同じく検出手段として
表裏両面に圧電素子16aが設けられている。弾性体1
1bの表裏両面に設けられた圧電素子16aの誘電分極
方向は、図3に示す圧電素子16と逆方向である。すな
わち、弾性体11bの表裏両面に設けられた圧電素子1
6a,16aの分極方向は共に+Z方向である。
段と検出手段は、図1に示す弾性体11と同種のもので
ある。それぞれの弾性体11aと11bには、駆動手段
として圧電素子14および15が設けられている。ただ
し、弾性体11aと11bとで、圧電素子14と15の
固着位置が相違しており、両弾性体11aと11bで
は、溝11cに近い側の表裏両面にそれぞれ圧電素子1
4が設けられ、溝11cと逆側の縁部での表裏両面に圧
電素子15が固着されている。図4に示す圧電素子14
と15の誘電分極方向は図3に示したものと同じであ
る。弾性体11aの中央の表裏両面には、検出手段とな
る圧電素子16が固着されている。この表裏両面の圧電
素子16の誘電分極方向は、図3に示す圧電素子16と
同じである。弾性体11bには、同じく検出手段として
表裏両面に圧電素子16aが設けられている。弾性体1
1bの表裏両面に設けられた圧電素子16aの誘電分極
方向は、図3に示す圧電素子16と逆方向である。すな
わち、弾性体11bの表裏両面に設けられた圧電素子1
6a,16aの分極方向は共に+Z方向である。
【0029】図4に示す振動型ジャイロスコープでは、
弾性体11aと11bが駆動手段となる圧電素子14と
15によりX方向へ変形振動させられる。ただし、両弾
性体11aと11bとで、圧電素子14と15の配置位
置がX方向にて逆であるため、弾性体11aと11bが
互いに逆の位相にて振動する。例えばある位相におい
て、弾性体11aの振幅方向が+X方向のとき、弾性体
11bの振幅方向は−X方向である。この平板材10
が、Z軸回りの回転系内に置かれると、Y方向へのコリ
オリ力が作用するが、弾性体11aと11bとでX方向
への振動変形の位相が逆であるので、弾性体11aと1
1bに作用するコリオリ力も逆位相となる。例えばある
位相にて、弾性体11aの振幅方向が+X方向で弾性体
11bの振幅方向が−X方向のとき、弾性体11aに作
用するコリオリ力は+Y方向であり、弾性体11bに作
用するコリオリ力は−Y方向である。
弾性体11aと11bが駆動手段となる圧電素子14と
15によりX方向へ変形振動させられる。ただし、両弾
性体11aと11bとで、圧電素子14と15の配置位
置がX方向にて逆であるため、弾性体11aと11bが
互いに逆の位相にて振動する。例えばある位相におい
て、弾性体11aの振幅方向が+X方向のとき、弾性体
11bの振幅方向は−X方向である。この平板材10
が、Z軸回りの回転系内に置かれると、Y方向へのコリ
オリ力が作用するが、弾性体11aと11bとでX方向
への振動変形の位相が逆であるので、弾性体11aと1
1bに作用するコリオリ力も逆位相となる。例えばある
位相にて、弾性体11aの振幅方向が+X方向で弾性体
11bの振幅方向が−X方向のとき、弾性体11aに作
用するコリオリ力は+Y方向であり、弾性体11bに作
用するコリオリ力は−Y方向である。
【0030】各弾性体11aと11bの先部には偏倚質
量13,13が固着されているため、前記コリオリ力
は、弾性体11a,11bの中心軸Oに対して図示上面
側に偏った作用点O1に作用する。その結果、図5に示
すように、+Y方向のコリオリ力が作用する弾性体11
aは−Z方向へ曲げ変形し、−Y方向のコリオリ力が作
用する弾性体11bは+Z方向へ曲げ変形する。よっ
て、両弾性体11aと11bは、Z方向へ逆の位相とな
るように互い違での曲げ振動を生じることになる。この
曲げ振動は、それぞれの弾性体11aと11bに設けら
れた圧電素子16と16aにより検出される。弾性体1
1aと11bはZ方向へ逆の位相で曲げ振動するが、圧
電素子16と16aとでは分極方向が逆であるため、両
圧電素子16と16aの検出用の電極層18から同じ位
相の電圧が得られる。この電圧を加算することにより、
Z軸回りの回転系の角速度ωを検出できる。
量13,13が固着されているため、前記コリオリ力
は、弾性体11a,11bの中心軸Oに対して図示上面
側に偏った作用点O1に作用する。その結果、図5に示
すように、+Y方向のコリオリ力が作用する弾性体11
aは−Z方向へ曲げ変形し、−Y方向のコリオリ力が作
用する弾性体11bは+Z方向へ曲げ変形する。よっ
て、両弾性体11aと11bは、Z方向へ逆の位相とな
るように互い違での曲げ振動を生じることになる。この
曲げ振動は、それぞれの弾性体11aと11bに設けら
れた圧電素子16と16aにより検出される。弾性体1
1aと11bはZ方向へ逆の位相で曲げ振動するが、圧
電素子16と16aとでは分極方向が逆であるため、両
圧電素子16と16aの検出用の電極層18から同じ位
相の電圧が得られる。この電圧を加算することにより、
Z軸回りの回転系の角速度ωを検出できる。
【0031】また、図4に示す振動型ジャイロスコープ
において、一方の弾性体11aの先部において偏倚質量
13を図示上面側に設け、他方の弾性体11bの先部に
おいて偏倚質量13を図示下面側に設けてもよい。この
場合には、両弾性体11aと11bをX方向へ同じ位相
にて変形振動させる。すなわちある時点での弾性体11
aと11bの振幅方向が共に+X方向または−X方向と
なるように駆動する。この場合、両弾性体11a,11
bに対しY方向へ同じ位相のコリオリ力が作用する。例
えばある時点で弾性体11aと11bに作用するコリオ
リ力は共に+Y方向または−Y方向である。
において、一方の弾性体11aの先部において偏倚質量
13を図示上面側に設け、他方の弾性体11bの先部に
おいて偏倚質量13を図示下面側に設けてもよい。この
場合には、両弾性体11aと11bをX方向へ同じ位相
にて変形振動させる。すなわちある時点での弾性体11
aと11bの振幅方向が共に+X方向または−X方向と
なるように駆動する。この場合、両弾性体11a,11
bに対しY方向へ同じ位相のコリオリ力が作用する。例
えばある時点で弾性体11aと11bに作用するコリオ
リ力は共に+Y方向または−Y方向である。
【0032】しかし、偏倚質量13は、弾性体11aと
11bにおいて中心軸Oに対し上下逆側に設けられてい
る。してがって、同じ方向のコリオリ力により弾性体1
1aと11bは−Z方向と+Z方向とに逆位相にて曲げ
振動することになり、図5に示すのと同じ振動モードが
得られる。したがって、検出手段となる圧電素子16と
16aとで、図4に示したものと同様にして、曲げ振動
成分を検出することが可能になる。また、図4に示す変
形例において弾性体11aと11bの、X方向の振動を
1次共振モードとし、Z方向の曲げ振動を図2(B)に
示す2次共振モードとするのが一般的である。
11bにおいて中心軸Oに対し上下逆側に設けられてい
る。してがって、同じ方向のコリオリ力により弾性体1
1aと11bは−Z方向と+Z方向とに逆位相にて曲げ
振動することになり、図5に示すのと同じ振動モードが
得られる。したがって、検出手段となる圧電素子16と
16aとで、図4に示したものと同様にして、曲げ振動
成分を検出することが可能になる。また、図4に示す変
形例において弾性体11aと11bの、X方向の振動を
1次共振モードとし、Z方向の曲げ振動を図2(B)に
示す2次共振モードとするのが一般的である。
【0033】図6は、第1実施例でのさらに他の変形例
を示している。図6に示す振動型ジャイロスコープで
は、恒弾性金属(エリンバ)により形成された平板材1
0aに、先部から切り込まれた2つの溝11gと11h
が形成され、この溝11gと11hにより分離された3
個の平板状の弾性体11d,11e,11fが設けられ
ている。各弾性体11d,11e,11fはその形状と
寸法が互いに同じである。ただし、中央の弾性体11f
と、左右両側の弾性体11d,11eとでX方向の幅寸
法が相違していてもよい。そして各弾性体11d,11
e,11fの先部には同じ面側に偏倚質量13,13,
13が固着されている。
を示している。図6に示す振動型ジャイロスコープで
は、恒弾性金属(エリンバ)により形成された平板材1
0aに、先部から切り込まれた2つの溝11gと11h
が形成され、この溝11gと11hにより分離された3
個の平板状の弾性体11d,11e,11fが設けられ
ている。各弾性体11d,11e,11fはその形状と
寸法が互いに同じである。ただし、中央の弾性体11f
と、左右両側の弾性体11d,11eとでX方向の幅寸
法が相違していてもよい。そして各弾性体11d,11
e,11fの先部には同じ面側に偏倚質量13,13,
13が固着されている。
【0034】左右両側に位置する弾性体11dと11e
の表裏両面には、駆動手段として圧電素子14と15が
固着され、また表裏両面の中央には検出手段として圧電
素子16が固着されている。弾性体11dと11eに設
けられている圧電素子14,15と圧電素子16の配置
は、図1に示した弾性体11および図4に示した一方の
弾性体11aと同じである。すなわち、弾性体11dと
11eに設けられた圧電素子14,15と16の分極方
向は、図3と全く同じである。また、中央に位置する弾
性体11fの表裏両面には、駆動手段としての圧電素子
14と15が設けられているが、このX方向の配置位置
は弾性体11d,11eと逆側であり、溝11gに近い
側の表裏両面に圧電素子14が固着され、溝11hに近
い側の表裏両面に圧電素子15が固着されている。ま
た、弾性体11fの中央の表裏両面には検出手段として
圧電素子16aが固着されている。すなわち中央の弾性
体11fに設けられている圧電素子14と15の配置お
よび圧電素子16aは、図4に示す他方の弾性体11b
に設けられたものと同じである。
の表裏両面には、駆動手段として圧電素子14と15が
固着され、また表裏両面の中央には検出手段として圧電
素子16が固着されている。弾性体11dと11eに設
けられている圧電素子14,15と圧電素子16の配置
は、図1に示した弾性体11および図4に示した一方の
弾性体11aと同じである。すなわち、弾性体11dと
11eに設けられた圧電素子14,15と16の分極方
向は、図3と全く同じである。また、中央に位置する弾
性体11fの表裏両面には、駆動手段としての圧電素子
14と15が設けられているが、このX方向の配置位置
は弾性体11d,11eと逆側であり、溝11gに近い
側の表裏両面に圧電素子14が固着され、溝11hに近
い側の表裏両面に圧電素子15が固着されている。ま
た、弾性体11fの中央の表裏両面には検出手段として
圧電素子16aが固着されている。すなわち中央の弾性
体11fに設けられている圧電素子14と15の配置お
よび圧電素子16aは、図4に示す他方の弾性体11b
に設けられたものと同じである。
【0035】図6に示す振動型ジャイロスコープにおい
て、駆動手段となる各圧電素子14,15の電極層17
に交流電圧が与えられると、各弾性体11d,11e,
11fは板面内でX方向へ変形振動する。各弾性体での
駆動用の圧電素子14と15の配置により、左右両側の
弾性体11dと11eは同じ位相によりX方向へ変形振
動し、中央の弾性体11fはこれと逆の位相にてX方向
へ変形振動する。ある位相にて、左右の弾性体11dと
11eの振幅が+X方向であるとき、中央の弾性体11
fの振幅は−X方向である。この平板材10aがZ軸回
りの回転系に置かれると、左右の弾性体11dと11e
にはY方向への同じ向きのコリオリ力が作用し、中央の
弾性体11fにはこれと逆向きのコリオリ力が作用す
る。例えば図6に示すように、ある時点で、左右両側の
弾性体11dと11eが+X方向へ変形し、中央の弾性
体11fが−X方向へ変形するとき、コリオリ力は、左
右の弾性体11dと11eにおいて+Y方向で、中央の
弾性体11fにて−Y方向に働く。
て、駆動手段となる各圧電素子14,15の電極層17
に交流電圧が与えられると、各弾性体11d,11e,
11fは板面内でX方向へ変形振動する。各弾性体での
駆動用の圧電素子14と15の配置により、左右両側の
弾性体11dと11eは同じ位相によりX方向へ変形振
動し、中央の弾性体11fはこれと逆の位相にてX方向
へ変形振動する。ある位相にて、左右の弾性体11dと
11eの振幅が+X方向であるとき、中央の弾性体11
fの振幅は−X方向である。この平板材10aがZ軸回
りの回転系に置かれると、左右の弾性体11dと11e
にはY方向への同じ向きのコリオリ力が作用し、中央の
弾性体11fにはこれと逆向きのコリオリ力が作用す
る。例えば図6に示すように、ある時点で、左右両側の
弾性体11dと11eが+X方向へ変形し、中央の弾性
体11fが−X方向へ変形するとき、コリオリ力は、左
右の弾性体11dと11eにおいて+Y方向で、中央の
弾性体11fにて−Y方向に働く。
【0036】各弾性体11d,11e,11fの先部に
偏倚質量13が設けられているため、コリオリ力は各弾
性体11d,11e,11fの中心軸に対して図示上方
側へ偏った作用点O1に作用する。このコリオリ力が作
用することによるモーメントによって、左右の弾性体1
1d,11eと中央の弾性体11fとが、Z方向へ逆位
相となって曲げ振動する。図7に示すように、ある位相
では、左右の弾性体11dと11eの曲げ振動の振幅が
共に−Z方向で、このとき中央の弾性体11fの曲げ振
動の振幅は+Z方向である。すなわち、コリオリ力によ
り、弾性体11dおよび11eはZ方向へ同じ方向へ振
動し、中央の弾性体11fはこれと互い違いの位相で曲
げ振動することになる。このZ方向への曲げ振動は図2
(A)に示す1次の共振モードまたは同図(B)に示す
2次の共振モード、あるいはさらに高次の振動モードで
ある。左右の弾性体11dと11eの表裏両面には、検
出用の圧電素子16が、中央の弾性体11fの表裏両面
には同じく検出用の圧電素子16aが設けられているた
め、全ての圧電素子16と16aの表面の電極層18か
ら得られる検出電圧を加算することにより、Z軸回りの
角速度ωを検出することが可能である。
偏倚質量13が設けられているため、コリオリ力は各弾
性体11d,11e,11fの中心軸に対して図示上方
側へ偏った作用点O1に作用する。このコリオリ力が作
用することによるモーメントによって、左右の弾性体1
1d,11eと中央の弾性体11fとが、Z方向へ逆位
相となって曲げ振動する。図7に示すように、ある位相
では、左右の弾性体11dと11eの曲げ振動の振幅が
共に−Z方向で、このとき中央の弾性体11fの曲げ振
動の振幅は+Z方向である。すなわち、コリオリ力によ
り、弾性体11dおよび11eはZ方向へ同じ方向へ振
動し、中央の弾性体11fはこれと互い違いの位相で曲
げ振動することになる。このZ方向への曲げ振動は図2
(A)に示す1次の共振モードまたは同図(B)に示す
2次の共振モード、あるいはさらに高次の振動モードで
ある。左右の弾性体11dと11eの表裏両面には、検
出用の圧電素子16が、中央の弾性体11fの表裏両面
には同じく検出用の圧電素子16aが設けられているた
め、全ての圧電素子16と16aの表面の電極層18か
ら得られる検出電圧を加算することにより、Z軸回りの
角速度ωを検出することが可能である。
【0037】また、図6に示す平板材10aにおいて、
左右両側の弾性体11d,11eの先部の上面側に偏倚
質量13を設け、中央の弾性体11fの先部には逆の下
面側に偏倚質量13を設ける構造とすることも可能であ
る。この場合には、駆動手段となる圧電素子14と15
のX方向での配置位置を全ての弾性体11d,11e,
11fにおいて同じとする。この場合、駆動手段となる
圧電素子14と15により、全ての弾性体11d,11
e,11fがX方向へ同じ位相にて変形振動させられ
る。すなわちある時点でのX方向への振幅は全ての弾性
体11d,11e,11fで+X方向または−X方向と
なる。
左右両側の弾性体11d,11eの先部の上面側に偏倚
質量13を設け、中央の弾性体11fの先部には逆の下
面側に偏倚質量13を設ける構造とすることも可能であ
る。この場合には、駆動手段となる圧電素子14と15
のX方向での配置位置を全ての弾性体11d,11e,
11fにおいて同じとする。この場合、駆動手段となる
圧電素子14と15により、全ての弾性体11d,11
e,11fがX方向へ同じ位相にて変形振動させられ
る。すなわちある時点でのX方向への振幅は全ての弾性
体11d,11e,11fで+X方向または−X方向と
なる。
【0038】この場合、Z軸回りの回転系に基づくコリ
オリ力は、全ての弾性体11d,11e,11fに対し
同じ方向に働く。すなわちある時点でのコリオリ力は全
ての弾性体11d,11e,11fにて全て+Y方向ま
たは−Y方向である。ただし、中央の弾性体11fの偏
倚質量13が両側の弾性体11d,11eの偏倚質量1
3,13と表裏逆側に設けられているので、同じ方向の
コリオリ力により、左右の弾性体11dと11eは同じ
位相でZ方向へ曲げ振動するが、中央の弾性体11fは
Z方向へ逆位相にて曲げ振動することになり、図7に示
すのと全く同じ振動モードが得られる。よってこの場合
も、検出手段となる圧電素子16と16aの表面の電極
層18から得られる交流電圧により、角速度ωを求める
ことが可能になる。
オリ力は、全ての弾性体11d,11e,11fに対し
同じ方向に働く。すなわちある時点でのコリオリ力は全
ての弾性体11d,11e,11fにて全て+Y方向ま
たは−Y方向である。ただし、中央の弾性体11fの偏
倚質量13が両側の弾性体11d,11eの偏倚質量1
3,13と表裏逆側に設けられているので、同じ方向の
コリオリ力により、左右の弾性体11dと11eは同じ
位相でZ方向へ曲げ振動するが、中央の弾性体11fは
Z方向へ逆位相にて曲げ振動することになり、図7に示
すのと全く同じ振動モードが得られる。よってこの場合
も、検出手段となる圧電素子16と16aの表面の電極
層18から得られる交流電圧により、角速度ωを求める
ことが可能になる。
【0039】図6に示す振動型ジャイロスコープでは、
3個の弾性体11d,11e,11fの全てからコリオ
リ力による曲げ振動を検出できるので、検出出力を高く
できる。また、図6では、左右の弾性体11d,11e
と中央の弾性体11fがZ方向へ互い違いに曲げ振動す
るため、平板材10aの溝11g,11hが形成されて
いない基部((イ)部)での変形量が非常に小さく、よ
って支持体12にて平板材10aを表裏両面から挟み込
む剛体支持が可能である。すなわち平板材10aを剛性
支持しても、図7に示す振動モードへの影響が生じなく
なる。また図6に示す平板材10aでは、中央の弾性体
11fの長さを変えることにより、図7に示す振動モー
ドの共振周波数(固有振動数)を調整することが可能で
あり、振動数の調整作業が非常に簡単である。
3個の弾性体11d,11e,11fの全てからコリオ
リ力による曲げ振動を検出できるので、検出出力を高く
できる。また、図6では、左右の弾性体11d,11e
と中央の弾性体11fがZ方向へ互い違いに曲げ振動す
るため、平板材10aの溝11g,11hが形成されて
いない基部((イ)部)での変形量が非常に小さく、よ
って支持体12にて平板材10aを表裏両面から挟み込
む剛体支持が可能である。すなわち平板材10aを剛性
支持しても、図7に示す振動モードへの影響が生じなく
なる。また図6に示す平板材10aでは、中央の弾性体
11fの長さを変えることにより、図7に示す振動モー
ドの共振周波数(固有振動数)を調整することが可能で
あり、振動数の調整作業が非常に簡単である。
【0040】上記の図1、図4および図6に示す振動型
ジャイロスコープは、いずれも平板状の弾性体の板面
(X−Y面)に直交する方向(Z方向)の軸回りでの角
速度を検出できる。よって、各振動型ジャイロスコープ
を、その板面が基板と平行となるように実装した場合
に、基板と平行な回転系での角速度の検出が可能であ
る。また、Y軸を中心とする回転系の角速度を検出する
他の振動型ジャイロスコープと併用することにより、二
次元または三次元の各方向への回転成分の検出が可能で
ある。
ジャイロスコープは、いずれも平板状の弾性体の板面
(X−Y面)に直交する方向(Z方向)の軸回りでの角
速度を検出できる。よって、各振動型ジャイロスコープ
を、その板面が基板と平行となるように実装した場合
に、基板と平行な回転系での角速度の検出が可能であ
る。また、Y軸を中心とする回転系の角速度を検出する
他の振動型ジャイロスコープと併用することにより、二
次元または三次元の各方向への回転成分の検出が可能で
ある。
【0041】例えば図6に示す平板材10aを使用した
振動型ジャイロスコープにおいて、各偏倚質量13を設
けないものとする。このジャイロスコープでは、図6に
示したのと同様に左右の弾性体11d,11eと中央の
弾性体11fを板面方向(X方向)にて互いに逆の位相
にて振動させる。これがY軸回りの回転系内に置かれる
と、コリオリ力により各弾性体11d,11e,11f
にZ方向への曲げ振動が生じる。このときの各弾性体1
1d,11e,11fの曲げ振動モードは図7に示すの
と全く同じである。この曲げ振動を検出することによ
り、Y軸回りの角速度を検出できる。よって、図6に示
す振動型ジャイロスコープと、図6において偏倚質量1
3を除去した振動型ジャイロスコープとを使用し、両ジ
ャイロスコープを、その板面がそれぞれ基板に平行にな
るように実装すれば、薄型の検出装置を構成でき、この
装置によりZ軸回りとY軸回りの双方の角速度を検出で
き、二次元の各方向の回転検出も可能となる。しかもい
ずれのジャイロスコープも平板状の弾性体の板面が基板
に平行に設置されるので薄型の検出装置となる。
振動型ジャイロスコープにおいて、各偏倚質量13を設
けないものとする。このジャイロスコープでは、図6に
示したのと同様に左右の弾性体11d,11eと中央の
弾性体11fを板面方向(X方向)にて互いに逆の位相
にて振動させる。これがY軸回りの回転系内に置かれる
と、コリオリ力により各弾性体11d,11e,11f
にZ方向への曲げ振動が生じる。このときの各弾性体1
1d,11e,11fの曲げ振動モードは図7に示すの
と全く同じである。この曲げ振動を検出することによ
り、Y軸回りの角速度を検出できる。よって、図6に示
す振動型ジャイロスコープと、図6において偏倚質量1
3を除去した振動型ジャイロスコープとを使用し、両ジ
ャイロスコープを、その板面がそれぞれ基板に平行にな
るように実装すれば、薄型の検出装置を構成でき、この
装置によりZ軸回りとY軸回りの双方の角速度を検出で
き、二次元の各方向の回転検出も可能となる。しかもい
ずれのジャイロスコープも平板状の弾性体の板面が基板
に平行に設置されるので薄型の検出装置となる。
【0042】図8は本発明の振動型ジャイロスコープの
第2実施例を示す斜視図、図9はその動作を示すもので
あり(A)は平面図、(B)は側面図である。この振動
型ジャイロスコープでは、断面が矩形状(正方形)の弾
性体20が使用されている。この弾性体20は恒弾性金
属(エリンバ)により形成されているものである。図9
(A)(B)では、弾性体20の中心軸(矩形断面の重
心を通る軸)をOで示している。弾性体20は前記中心
軸O上の2点にて一対の支持棒21,21により支持さ
れている。支持棒21,21は、中心軸Oの軸中心から
等距離の位置にて、弾性体20の下面に固定され、支持
棒21,21の下端は基板または支持板に固定されてい
る。
第2実施例を示す斜視図、図9はその動作を示すもので
あり(A)は平面図、(B)は側面図である。この振動
型ジャイロスコープでは、断面が矩形状(正方形)の弾
性体20が使用されている。この弾性体20は恒弾性金
属(エリンバ)により形成されているものである。図9
(A)(B)では、弾性体20の中心軸(矩形断面の重
心を通る軸)をOで示している。弾性体20は前記中心
軸O上の2点にて一対の支持棒21,21により支持さ
れている。支持棒21,21は、中心軸Oの軸中心から
等距離の位置にて、弾性体20の下面に固定され、支持
棒21,21の下端は基板または支持板に固定されてい
る。
【0043】弾性体20の長軸(中心軸O)方向の両端
部には、偏倚質量20a,20aが形成されている。こ
の偏倚質量20a,20aは、弾性体20の両端部に、
上下互い違いの方向から欠損部20b,20bを切り込
むことにより形成されている。図9(B)に示すよう
に、上記偏倚質量20a,20aを形成することによ
り、Y方向に働くコリオリ力が、中心軸Oに対して偏っ
た作用点O1aとO1bに作用するものとなる。図9
(A)に示すように、弾性体20のX方向に対向する両
側面には、駆動手段としての圧電素子22,22が固着
されている。図9(A)では、圧電素子22,22を実
際よりも厚く図示し、且つ誘電分極方向を矢印で示して
いる。両圧電素子22,22の分極方向は共に同じ方向
である。圧電素子22,22の表面には駆動用の電極層
23,23が設けられている。
部には、偏倚質量20a,20aが形成されている。こ
の偏倚質量20a,20aは、弾性体20の両端部に、
上下互い違いの方向から欠損部20b,20bを切り込
むことにより形成されている。図9(B)に示すよう
に、上記偏倚質量20a,20aを形成することによ
り、Y方向に働くコリオリ力が、中心軸Oに対して偏っ
た作用点O1aとO1bに作用するものとなる。図9
(A)に示すように、弾性体20のX方向に対向する両
側面には、駆動手段としての圧電素子22,22が固着
されている。図9(A)では、圧電素子22,22を実
際よりも厚く図示し、且つ誘電分極方向を矢印で示して
いる。両圧電素子22,22の分極方向は共に同じ方向
である。圧電素子22,22の表面には駆動用の電極層
23,23が設けられている。
【0044】弾性体20のZ方向に対向する上下両面に
は、検出手段としての圧電素子24,24が固着されて
いる。図9(B)では、両圧電素子24,24が実際よ
りも厚く図示され、誘電分極方向が矢印で示されてい
る。上下両圧電素子24,24の分極方向は共に同じで
あり、例えば−Z方向である。圧電素子24,24の表
面には検出用の電極層25,25が形成されている。な
お、弾性体20自体が、前記両電極層23と25の対向
電極として機能し、弾性体20は電気的に接地されてい
る。
は、検出手段としての圧電素子24,24が固着されて
いる。図9(B)では、両圧電素子24,24が実際よ
りも厚く図示され、誘電分極方向が矢印で示されてい
る。上下両圧電素子24,24の分極方向は共に同じで
あり、例えば−Z方向である。圧電素子24,24の表
面には検出用の電極層25,25が形成されている。な
お、弾性体20自体が、前記両電極層23と25の対向
電極として機能し、弾性体20は電気的に接地されてい
る。
【0045】上記第2実施例の振動型ジャイロスコープ
の動作について説明する。この振動型ジャイロスコープ
では、交流駆動電力が、圧電素子22,22の電極層2
3,23に与えられる。両電極層23,23には同じ位
相の交流電圧が与えられ、その結果、弾性体20は、支
持棒21,21による2箇所の支持点を節としてX方向
へ曲げ振動を生じるように駆動される。図9(A)
(B)は、弾性体20が1次の共振モードにて曲げ振動
する場合を示している。図9(A)に示すように、ある
時点での中心軸Oの振幅方向は、図示右端が回転方向に
対する+X方向で、図示左端が回転方向に対する−X方
向である。この弾性体20が、Z軸回りの回転系内に置
かれると、図9(B)に示すように、弾性体20の図示
右端では、回転半径の外側方向(+Y方向)のコリオリ
力が働き、図示左端では回転半径の内側方向(−Y方
向)のコリオリ力が働く。
の動作について説明する。この振動型ジャイロスコープ
では、交流駆動電力が、圧電素子22,22の電極層2
3,23に与えられる。両電極層23,23には同じ位
相の交流電圧が与えられ、その結果、弾性体20は、支
持棒21,21による2箇所の支持点を節としてX方向
へ曲げ振動を生じるように駆動される。図9(A)
(B)は、弾性体20が1次の共振モードにて曲げ振動
する場合を示している。図9(A)に示すように、ある
時点での中心軸Oの振幅方向は、図示右端が回転方向に
対する+X方向で、図示左端が回転方向に対する−X方
向である。この弾性体20が、Z軸回りの回転系内に置
かれると、図9(B)に示すように、弾性体20の図示
右端では、回転半径の外側方向(+Y方向)のコリオリ
力が働き、図示左端では回転半径の内側方向(−Y方
向)のコリオリ力が働く。
【0046】弾性体20の長軸方向の両端部には偏倚質
量20a,20aが形成されているため、+Y方向と−
Y方向のコリオリ力は中心軸Oに対して上下互いに逆方
向へ偏った位置の作用点O1aとO1bに作用する。偏
って作用するコリオリ力のモーメントにより、弾性体2
0は上下に1次の共振モードにて曲げ振動する。図9
(B)はある時点での中心軸Oの撓み状態を符号Oeで
示している。上記のコリオリ力による弾性体20のOe
で示すモードでの振動は、検出手段となる圧電素子2
4,24により検出される。弾性体20が図9(B)に
てOeで示す位相にて変形しているときには、上面側の
圧電素子24はY軸上にて収縮し、下面側の圧電素子2
4はY軸上にて延びる。この互いに逆の挙動となる圧電
素子24,24の電極層25,25に生じる電圧を加算
することにより、Z軸回りの角速度ωを検出することが
できる。
量20a,20aが形成されているため、+Y方向と−
Y方向のコリオリ力は中心軸Oに対して上下互いに逆方
向へ偏った位置の作用点O1aとO1bに作用する。偏
って作用するコリオリ力のモーメントにより、弾性体2
0は上下に1次の共振モードにて曲げ振動する。図9
(B)はある時点での中心軸Oの撓み状態を符号Oeで
示している。上記のコリオリ力による弾性体20のOe
で示すモードでの振動は、検出手段となる圧電素子2
4,24により検出される。弾性体20が図9(B)に
てOeで示す位相にて変形しているときには、上面側の
圧電素子24はY軸上にて収縮し、下面側の圧電素子2
4はY軸上にて延びる。この互いに逆の挙動となる圧電
素子24,24の電極層25,25に生じる電圧を加算
することにより、Z軸回りの角速度ωを検出することが
できる。
【0047】図10(A)(B)は、図8に示すのと同
等の弾性体20を用いた振動型ジャイロスコープにおい
て、弾性体20が、駆動方向と検出方向へ2次の共振モ
ードで振動する場合を示している。図10(A)は平面
図、同図(B)は側面図である。この弾性体20では、
長軸方向(Y方向)の両端部の上下両端に、別体の偏倚
質量26,26が固着されている。すなわち偏倚質量は
図8に示すように欠損部20bを形成することにより設
けてもよいし、図10に示すように別体の部材を固着す
ることにより設けてもよいことになる。
等の弾性体20を用いた振動型ジャイロスコープにおい
て、弾性体20が、駆動方向と検出方向へ2次の共振モ
ードで振動する場合を示している。図10(A)は平面
図、同図(B)は側面図である。この弾性体20では、
長軸方向(Y方向)の両端部の上下両端に、別体の偏倚
質量26,26が固着されている。すなわち偏倚質量は
図8に示すように欠損部20bを形成することにより設
けてもよいし、図10に示すように別体の部材を固着す
ることにより設けてもよいことになる。
【0048】図10(A)には駆動手段となる圧電素子
22と駆動用の電極層23を示しているが、4箇所に固
着された圧電素子22の分極方向は矢印で示した通りで
ある。各電極層23に同じ位相の交流電圧が与えられる
と、弾性体20は、その中心軸がある時点でOfとなる
ように2次の共振モードにて曲げ振動する。その結果、
弾性体20の両端部では回転半径方向へ同じ向きとなる
コリオリ力が作用する。弾性体20の長軸方向の両端部
には偏倚質量26,26が固着され、コリオリ力が中心
軸Oに対してZ方向へ偏った作用点O1a,O1bに作
用する。その結果、図10(B)に示すように、弾性体
20の中心軸はOgで示すような2次の共振モードにて
曲げ振動する。検出手段となる圧電素子24と電極層2
5は図10(B)に示され、圧電素子24の分極方向は
矢印で示されている。図10(B)にてOgで示すモー
ドの曲げ振動は各電極層25により電圧として検出さ
れ、これによりZ軸回りの回転系の角速度ωを求めるこ
とが可能である。
22と駆動用の電極層23を示しているが、4箇所に固
着された圧電素子22の分極方向は矢印で示した通りで
ある。各電極層23に同じ位相の交流電圧が与えられる
と、弾性体20は、その中心軸がある時点でOfとなる
ように2次の共振モードにて曲げ振動する。その結果、
弾性体20の両端部では回転半径方向へ同じ向きとなる
コリオリ力が作用する。弾性体20の長軸方向の両端部
には偏倚質量26,26が固着され、コリオリ力が中心
軸Oに対してZ方向へ偏った作用点O1a,O1bに作
用する。その結果、図10(B)に示すように、弾性体
20の中心軸はOgで示すような2次の共振モードにて
曲げ振動する。検出手段となる圧電素子24と電極層2
5は図10(B)に示され、圧電素子24の分極方向は
矢印で示されている。図10(B)にてOgで示すモー
ドの曲げ振動は各電極層25により電圧として検出さ
れ、これによりZ軸回りの回転系の角速度ωを求めるこ
とが可能である。
【0049】図11は本発明の振動型ジャイロスコープ
の第3実施例を示している。この実施例では、恒弾性金
属により形成された矩形状断面の弾性体30が、支持体
31に片持ち支持されている。また弾性体30の長軸方
向(Y方向)の先端の上面に偏倚質量32が固定されて
いる。この偏倚質量32は、図8に示すように弾性体の
先端に切り込みを形成することにより設けてもよい。こ
の弾性体30はX方向に対向する両側面に設けられた駆
動手段としての圧電素子33によりY方向へ伸びと圧縮
を繰返す振動が与えられる。図11では、ある位相にて
弾性体30が+Y方向へ伸びた状態を示している。
の第3実施例を示している。この実施例では、恒弾性金
属により形成された矩形状断面の弾性体30が、支持体
31に片持ち支持されている。また弾性体30の長軸方
向(Y方向)の先端の上面に偏倚質量32が固定されて
いる。この偏倚質量32は、図8に示すように弾性体の
先端に切り込みを形成することにより設けてもよい。こ
の弾性体30はX方向に対向する両側面に設けられた駆
動手段としての圧電素子33によりY方向へ伸びと圧縮
を繰返す振動が与えられる。図11では、ある位相にて
弾性体30が+Y方向へ伸びた状態を示している。
【0050】この弾性体30がZ軸回りの回転系内に置
かれると、弾性体30にX方向へのコリオリ力が働く、
弾性体30の先端には偏倚質量32が設けられているた
めに、X方向へのコリオリ力は、弾性体30の中心軸O
に対して+Z方向へ偏った位置に作用する。その結果、
弾性体30はY方向に延びる中心軸回りにθ方向へのね
じり振動を生じる。図11に示すように、ある位相にて
弾性体30が+Y方向へ伸びているとき偏倚質量32に
作用するコリオリ力は−X方向であり、ねじり変形方向
は−θである。弾性体30のY方向への伸縮振動によ
り、弾性体30は+θ方向と−θ方向へ交互にねじり振
動することになるが、このねじり振動は、Z方向に対面
する上下両面にそれぞれ設けられた圧電素子34と35
の電極層から電圧として検出できる。例えば弾性体30
が+θ方向へねじり変形しているときには、一方の圧電
素子34は先端が+Z方向へ向く撓みを生じ、圧電素子
35は先端が−Z方向へ向く撓みを生じる。このそれぞ
れ違う方向の撓みにより、弾性体30のねじり振動に基
づく変形を検出でき、これによりZ軸回りの回転系にお
ける角速度ωを検出することが可能である。
かれると、弾性体30にX方向へのコリオリ力が働く、
弾性体30の先端には偏倚質量32が設けられているた
めに、X方向へのコリオリ力は、弾性体30の中心軸O
に対して+Z方向へ偏った位置に作用する。その結果、
弾性体30はY方向に延びる中心軸回りにθ方向へのね
じり振動を生じる。図11に示すように、ある位相にて
弾性体30が+Y方向へ伸びているとき偏倚質量32に
作用するコリオリ力は−X方向であり、ねじり変形方向
は−θである。弾性体30のY方向への伸縮振動によ
り、弾性体30は+θ方向と−θ方向へ交互にねじり振
動することになるが、このねじり振動は、Z方向に対面
する上下両面にそれぞれ設けられた圧電素子34と35
の電極層から電圧として検出できる。例えば弾性体30
が+θ方向へねじり変形しているときには、一方の圧電
素子34は先端が+Z方向へ向く撓みを生じ、圧電素子
35は先端が−Z方向へ向く撓みを生じる。このそれぞ
れ違う方向の撓みにより、弾性体30のねじり振動に基
づく変形を検出でき、これによりZ軸回りの回転系にお
ける角速度ωを検出することが可能である。
【0051】図12は本発明の第3実施例の変形例を示
している。この変形例では、矩形断面の弾性体30の長
軸方向の中心の下面に支持棒36が固着され、弾性体3
0の中心部が支持棒36により単純支持されたものとな
っている。弾性体30の両端部には偏倚質量32,32
が設けられている。この偏倚質量32,32は別体の金
属体が固着されるなどして形成されたものである。図1
1に示したのと同様の駆動手段としての圧電素子33に
より、弾性体30がY方向へ伸縮するように振動駆動さ
れる。これがZ軸回りの回転系内に置かれると、弾性体
30にX方向へのコリオリ力が働く。偏倚質量32,3
2が設けられていることにより、コリオリ力は弾性体3
0の中心軸Oに対してZ方向へ偏った位置に作用する。
その結果、弾性体30はねじり振動を生じることにな
る。
している。この変形例では、矩形断面の弾性体30の長
軸方向の中心の下面に支持棒36が固着され、弾性体3
0の中心部が支持棒36により単純支持されたものとな
っている。弾性体30の両端部には偏倚質量32,32
が設けられている。この偏倚質量32,32は別体の金
属体が固着されるなどして形成されたものである。図1
1に示したのと同様の駆動手段としての圧電素子33に
より、弾性体30がY方向へ伸縮するように振動駆動さ
れる。これがZ軸回りの回転系内に置かれると、弾性体
30にX方向へのコリオリ力が働く。偏倚質量32,3
2が設けられていることにより、コリオリ力は弾性体3
0の中心軸Oに対してZ方向へ偏った位置に作用する。
その結果、弾性体30はねじり振動を生じることにな
る。
【0052】例えば、ある時点で図12に示すように、
弾性体30が伸び変形しているとき、弾性体30の長軸
方向の両端部は回転方向に対してそれぞれ+Y方向への
速度成分を持つ。このとき両端部に対しコリオリ力が回
転方向に対して同じ−X方向に作用し、その結果、弾性
体30の一端は−θ方向へ他端は+θ方向へねじり変形
する。よって弾性体30全体が中心軸O回りにねじり振
動し、このねじり振動が、図11に示したのと同様の検
出手段としての圧電素子34,35により検出される。
図11と図12に示すねじり振動を利用した振動型ジャ
イロスコープでは、弾性体の断面が長方形や正方形のも
のの他に断面が円形の丸棒状の弾性体を使用することも
可能である。
弾性体30が伸び変形しているとき、弾性体30の長軸
方向の両端部は回転方向に対してそれぞれ+Y方向への
速度成分を持つ。このとき両端部に対しコリオリ力が回
転方向に対して同じ−X方向に作用し、その結果、弾性
体30の一端は−θ方向へ他端は+θ方向へねじり変形
する。よって弾性体30全体が中心軸O回りにねじり振
動し、このねじり振動が、図11に示したのと同様の検
出手段としての圧電素子34,35により検出される。
図11と図12に示すねじり振動を利用した振動型ジャ
イロスコープでは、弾性体の断面が長方形や正方形のも
のの他に断面が円形の丸棒状の弾性体を使用することも
可能である。
【0053】図8から図10に示した第2実施例と、図
11と図12に示した第3実施例では、共に弾性体の長
軸方向がY方向であり、この長軸方向に直交するZ軸回
りの角速度を検出できる。よって各弾性体を基板上に実
装するときに、長軸方向を基板に平行に向ければ、基板
の面と平行な面での回転系の角速度を検出できる。また
図13に示す従来例では、弾性体の長軸回りの角速度を
検出することが可能である。したがって、第2実施例ま
たは第3実施例の振動型ジャイロスコープの弾性体を、
その長軸を基板の面に平行に向けて実装し、これと併せ
て図13などに示す従来の振動型ジャイロスコープを、
その長軸方向を基板と平行に向けて実装すれば、薄型の
構造で、基板と平行な回転面での角速度と、基板に直交
する回転面での角速度の双方を検出可能な検出装置を構
成できる。
11と図12に示した第3実施例では、共に弾性体の長
軸方向がY方向であり、この長軸方向に直交するZ軸回
りの角速度を検出できる。よって各弾性体を基板上に実
装するときに、長軸方向を基板に平行に向ければ、基板
の面と平行な面での回転系の角速度を検出できる。また
図13に示す従来例では、弾性体の長軸回りの角速度を
検出することが可能である。したがって、第2実施例ま
たは第3実施例の振動型ジャイロスコープの弾性体を、
その長軸を基板の面に平行に向けて実装し、これと併せ
て図13などに示す従来の振動型ジャイロスコープを、
その長軸方向を基板と平行に向けて実装すれば、薄型の
構造で、基板と平行な回転面での角速度と、基板に直交
する回転面での角速度の双方を検出可能な検出装置を構
成できる。
【0054】また、図8から図10に示す実施例および
図12に示す実施例では、弾性体の長軸方向の中心部が
支持棒により単純支持されるものであり、図6に示すも
のとは逆に剛性支持には適さないものである。この弾性
体の中心部を支持棒で支持する構造は支持条件が非常に
簡単であり、基板などへの弾性体の支持構造を簡単にで
きる利点もある。
図12に示す実施例では、弾性体の長軸方向の中心部が
支持棒により単純支持されるものであり、図6に示すも
のとは逆に剛性支持には適さないものである。この弾性
体の中心部を支持棒で支持する構造は支持条件が非常に
簡単であり、基板などへの弾性体の支持構造を簡単にで
きる利点もある。
【0055】ここで、数1に示したように、コリオリ力
Fは角速度ωに比例するが、前記各実施例では、コリオ
リ力Fにより生じる弾性体の曲げ振動やねじり振動が、
検出手段となる圧電素子の電極層から交流電圧として検
出され、この交流電圧から角速度ωが算出されるものと
なる。この検出の原理を図14に示す。各弾性体に設け
られた検出手段となる圧電素子の電極層から得られる電
圧を図14にてベクトルV0で示す。V1は弾性体が回転
していないときの漏れ出力電圧であり、弾性体が回転し
たときに角速度ωに比例するコリオリ力に基づいて検出
される電圧がV2である。また、φはV0とV1の位相差
である。すなわち、圧電素子からの検出電圧のうち上記
V2を求めることにより、回転系での角速度を求めるこ
とが可能になる。
Fは角速度ωに比例するが、前記各実施例では、コリオ
リ力Fにより生じる弾性体の曲げ振動やねじり振動が、
検出手段となる圧電素子の電極層から交流電圧として検
出され、この交流電圧から角速度ωが算出されるものと
なる。この検出の原理を図14に示す。各弾性体に設け
られた検出手段となる圧電素子の電極層から得られる電
圧を図14にてベクトルV0で示す。V1は弾性体が回転
していないときの漏れ出力電圧であり、弾性体が回転し
たときに角速度ωに比例するコリオリ力に基づいて検出
される電圧がV2である。また、φはV0とV1の位相差
である。すなわち、圧電素子からの検出電圧のうち上記
V2を求めることにより、回転系での角速度を求めるこ
とが可能になる。
【0056】また、弾性体に設ける偏倚質量として、各
実施例にて符号13,26,32に示すように、弾性体
に別体の金属体などを固着する構造である場合に、1個
の偏倚質量が固定される部分の弾性体の質量に対し、偏
倚質量が10〜30%程度の大きさであることが好まし
い。また、図8に示すように、弾性体の端部に欠損部2
0bを形成する場合、この欠損部20bにて除去される
質量が弾性体の質量の10〜30%程度であることが好
ましい。
実施例にて符号13,26,32に示すように、弾性体
に別体の金属体などを固着する構造である場合に、1個
の偏倚質量が固定される部分の弾性体の質量に対し、偏
倚質量が10〜30%程度の大きさであることが好まし
い。また、図8に示すように、弾性体の端部に欠損部2
0bを形成する場合、この欠損部20bにて除去される
質量が弾性体の質量の10〜30%程度であることが好
ましい。
【0057】また、偏倚質量を設ける場合の構造として
は、全ての実施例において、弾性体に別体の金属体など
を固着するもの、また上記欠損部を形成するものを採用
でき、また平板状の弾性体の場合には、先端部を折曲げ
ることにより、偏倚質量を形成してもよい。また弾性体
が柱状などの場合、前記欠損部を設ける代わりに偏倚質
量が弾性体の上面または下面に凸状となるように切削加
工し、または成型してもよい。
は、全ての実施例において、弾性体に別体の金属体など
を固着するもの、また上記欠損部を形成するものを採用
でき、また平板状の弾性体の場合には、先端部を折曲げ
ることにより、偏倚質量を形成してもよい。また弾性体
が柱状などの場合、前記欠損部を設ける代わりに偏倚質
量が弾性体の上面または下面に凸状となるように切削加
工し、または成型してもよい。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明では、弾性体の中心
軸から偏った位置に偏倚質量を設け、コリオリ力がこの
偏倚質量に作用したときに、弾性体がコリオリ力の作用
方向に対して交叉する方向に変形することになる。した
がって、弾性体の軸方向に沿う方向のコリオリ力により
弾性体を曲げ変形させ、あるいはねじり変形させ、この
曲げ変形やねじり変形の検出により軸方向と平行な回転
系での角速度を検出することが可能である。
軸から偏った位置に偏倚質量を設け、コリオリ力がこの
偏倚質量に作用したときに、弾性体がコリオリ力の作用
方向に対して交叉する方向に変形することになる。した
がって、弾性体の軸方向に沿う方向のコリオリ力により
弾性体を曲げ変形させ、あるいはねじり変形させ、この
曲げ変形やねじり変形の検出により軸方向と平行な回転
系での角速度を検出することが可能である。
【0059】したがって、弾性体の軸方向が基板の面と
平行となるように実装した場合に、基板面と平行な回転
系での角速度の検出が可能であり、薄型の検出装置を構
成できる。
平行となるように実装した場合に、基板面と平行な回転
系での角速度の検出が可能であり、薄型の検出装置を構
成できる。
【0060】さらに弾性体が平板状の場合に、溝により
分離された複数の弾性体を設け、この弾性体を互い違い
に変形させることにより、安定した振動を発生させるこ
とが可能になる。
分離された複数の弾性体を設け、この弾性体を互い違い
に変形させることにより、安定した振動を発生させるこ
とが可能になる。
【図1】本発明の第1実施例による振動型ジャイロスコ
ープを示す斜視図、
ープを示す斜視図、
【図2】(A)は第1実施例のジャイロスコープが1次
共振モードにて曲げ振動する状態を示す側面図、(B)
は2次共振モードにて曲げ振動する状態を示す説明図、
共振モードにて曲げ振動する状態を示す側面図、(B)
は2次共振モードにて曲げ振動する状態を示す説明図、
【図3】弾性体に設けられた圧電素子の構成を示す図1
のIII−III線の拡大断面図、
のIII−III線の拡大断面図、
【図4】第1実施例の変形例による振動型ジャイロスコ
ープを示す斜視図、
ープを示す斜視図、
【図5】図4の弾性体の曲げ振動のモードを示す斜視
図、
図、
【図6】第1実施例のさらに他の変形例による振動型ジ
ャイロスコープを示す斜視図、
ャイロスコープを示す斜視図、
【図7】図6に示す弾性体の曲げ振動のモードを示す斜
視図、
視図、
【図8】本発明の第2実施例の振動型ジャイロスコープ
を示す斜視図、
を示す斜視図、
【図9】(A)は図8に示すジャイロスコープの平面
図、(B)は側面図、
図、(B)は側面図、
【図10】第2実施例の変形例を示すものであり、
(A)はジャイロスコープの平面図、(B)は側面図、
(A)はジャイロスコープの平面図、(B)は側面図、
【図11】本発明の第3実施例による振動型ジャイロス
コープの斜視図、
コープの斜視図、
【図12】第3実施例の変形例での振動型ジャイロスコ
ープを示す斜視図、
ープを示す斜視図、
【図13】従来の振動型ジャイロスコープの斜視図、
【図14】振動型ジャイロスコープでの圧電素子からの
検出電圧とコリオリ力との関係を示す説明図、
検出電圧とコリオリ力との関係を示す説明図、
10,10a 平板材 11,11a,11b,11d,11e,11f,2
0,30 弾性体 12,31 支持体 13,20a,26,32 偏倚質量 14,15,22,33 駆動手段としての圧電素子 16,16a,24,34,35 検出手段としての圧
電素子、 17,23 駆動用の電極層 18,25 検出用の電極層 20b 欠損部 21,36 支持棒 ω 角速度
0,30 弾性体 12,31 支持体 13,20a,26,32 偏倚質量 14,15,22,33 駆動手段としての圧電素子 16,16a,24,34,35 検出手段としての圧
電素子、 17,23 駆動用の電極層 18,25 検出用の電極層 20b 欠損部 21,36 支持棒 ω 角速度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 昭 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 弾性体と、弾性体を第1の方向へ変形振
動させる駆動手段と、回転系内に置かれたときに弾性体
に作用する前記第1の方向と直交する方向のコリオリ力
を弾性体の中心軸に対し偏った位置に作用させて弾性体
を変形振動させる偏倚質量と、前記弾性体の変形振動を
検出する検出手段とが設けられていることを特徴とする
振動型ジャイロスコープ。 - 【請求項2】 平板状の弾性体と、弾性体を板面に沿う
第1の方向へ変形振動させる駆動手段と、板面に直交す
る軸回りの回転系内に置かれたときに弾性体の板面内に
て前記第1の方向と直交する方向へ作用するコリオリ力
を弾性体の中心軸に対し偏った位置に作用させて弾性体
を曲げ振動させる偏倚質量と、前記弾性体の曲げ振動を
検出する検出手段とが設けられていることを特徴とする
振動型ジャイロスコープ。 - 【請求項3】 平板材に溝が切り込まれて、この溝で分
離された互いに平行な複数枚の平板状の弾性体が形成さ
れ、この複数の弾性体に偏倚質量が設けられ、コリオリ
力により各弾性体が互いに逆方向の位相にて曲げ振動す
る請求項2記載の振動型ジャイロスコープ。 - 【請求項4】 弾性体と、弾性体を中心軸に沿う方向へ
伸縮変形振動させる駆動手段と、前記中心軸と直交する
軸回りの回転系内に置かれたときに弾性体に作用する前
記第1の方向と直交する方向のコリオリ力を弾性体の中
心軸に対し偏った位置に作用させて弾性体をねじり振動
させる偏倚質量と、前記弾性体のねじり振動を検出する
検出手段とが設けられていることを特徴とする振動型ジ
ャイロスコープ。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6289009A JPH08128833A (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | 振動型ジャイロスコープ |
| US08/549,616 US5708320A (en) | 1994-10-28 | 1995-10-27 | Vibratory gyroscope |
| US08/997,248 US5912524A (en) | 1994-10-28 | 1997-12-23 | Vibratory gyroscope |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6289009A JPH08128833A (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | 振動型ジャイロスコープ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08128833A true JPH08128833A (ja) | 1996-05-21 |
Family
ID=17737659
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6289009A Withdrawn JPH08128833A (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | 振動型ジャイロスコープ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08128833A (ja) |
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997009585A1 (en) * | 1995-09-08 | 1997-03-13 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Angular velocity sensor |
| WO1998019134A1 (en) * | 1996-10-29 | 1998-05-07 | Mitsui Chemicals, Inc. | Vibration gyroscope |
| US6186003B1 (en) | 1997-10-06 | 2001-02-13 | Ngk Insulators, Ltd. | Vibratory gyroscope, vibrator used in this gyroscope, method for analyzing vibration of the vibrator, method for supporting the vibrator, and method for manufacturing the vibratory gyroscope |
| US6227048B1 (en) | 1997-11-04 | 2001-05-08 | Ngk Insulators, Ltd. | Vibrators, vibratory gyroscopes, devices for measuring a linear acceleration and a method of measuring a turning angular rate |
| JP2003083751A (ja) * | 2001-09-13 | 2003-03-19 | Toyo Commun Equip Co Ltd | 角速度センサ |
| US6651498B1 (en) | 1997-10-06 | 2003-11-25 | Ngk Insulators, Ltd. | Vibratory gyroscope, vibrator used in this gyroscope, method for analyzing vibration of the vibrator, method for supporting the vibrator, and method for manufacturing the vibratory gyroscope |
| US7714486B2 (en) | 2007-03-30 | 2010-05-11 | Tdk Corporation | Angular velocity sensor and angular velocity sensing device |
| US7934422B2 (en) | 2007-03-30 | 2011-05-03 | Tdk Corporation | Angular velocity sensor and angular velocity sensing device |
| US7975545B2 (en) | 2006-12-08 | 2011-07-12 | Tdk Corporation | Angular velocity sensor and angular velocity sensor device |
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| US8056414B2 (en) | 2007-03-30 | 2011-11-15 | Tdk Corporation | Angular velocity sensor and angular velocity sensing device |
| JP2011232200A (ja) * | 2010-04-28 | 2011-11-17 | Panasonic Corp | 角速度センサ素子およびその製造方法 |
| US8063546B2 (en) * | 2008-02-20 | 2011-11-22 | Seiko Epson Corporation | Vibrator comprising two X-cut crystal substrates with an intermediate electrode |
| CN105987688A (zh) * | 2015-03-23 | 2016-10-05 | 精工爱普生株式会社 | 角速度检测元件、角速度检测装置、电子设备以及移动体 |
-
1994
- 1994-10-28 JP JP6289009A patent/JPH08128833A/ja not_active Withdrawn
Cited By (17)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5854427A (en) * | 1995-09-08 | 1998-12-29 | Matsushita Electric Industrical Co., Ltd. | Angular velocity sensor |
| WO1997009585A1 (en) * | 1995-09-08 | 1997-03-13 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Angular velocity sensor |
| US6209393B1 (en) | 1996-10-29 | 2001-04-03 | Mitsui Chemicals Inc. | Vibration gyroscope |
| WO1998019134A1 (en) * | 1996-10-29 | 1998-05-07 | Mitsui Chemicals, Inc. | Vibration gyroscope |
| US6651498B1 (en) | 1997-10-06 | 2003-11-25 | Ngk Insulators, Ltd. | Vibratory gyroscope, vibrator used in this gyroscope, method for analyzing vibration of the vibrator, method for supporting the vibrator, and method for manufacturing the vibratory gyroscope |
| US6186003B1 (en) | 1997-10-06 | 2001-02-13 | Ngk Insulators, Ltd. | Vibratory gyroscope, vibrator used in this gyroscope, method for analyzing vibration of the vibrator, method for supporting the vibrator, and method for manufacturing the vibratory gyroscope |
| US6227048B1 (en) | 1997-11-04 | 2001-05-08 | Ngk Insulators, Ltd. | Vibrators, vibratory gyroscopes, devices for measuring a linear acceleration and a method of measuring a turning angular rate |
| US6439051B2 (en) | 1997-11-04 | 2002-08-27 | Ngk Insulators, Ltd. | Vibrators, vibratory gyroscopes, devices for measuring a linear acceleration and a method of measuring a turning angular rate |
| JP2003083751A (ja) * | 2001-09-13 | 2003-03-19 | Toyo Commun Equip Co Ltd | 角速度センサ |
| US7975545B2 (en) | 2006-12-08 | 2011-07-12 | Tdk Corporation | Angular velocity sensor and angular velocity sensor device |
| US7975546B2 (en) | 2006-12-25 | 2011-07-12 | Tdk Corporation | Angular velocity sensor and angular velocity sensing device |
| US7714486B2 (en) | 2007-03-30 | 2010-05-11 | Tdk Corporation | Angular velocity sensor and angular velocity sensing device |
| US7934422B2 (en) | 2007-03-30 | 2011-05-03 | Tdk Corporation | Angular velocity sensor and angular velocity sensing device |
| US8056414B2 (en) | 2007-03-30 | 2011-11-15 | Tdk Corporation | Angular velocity sensor and angular velocity sensing device |
| US8063546B2 (en) * | 2008-02-20 | 2011-11-22 | Seiko Epson Corporation | Vibrator comprising two X-cut crystal substrates with an intermediate electrode |
| JP2011232200A (ja) * | 2010-04-28 | 2011-11-17 | Panasonic Corp | 角速度センサ素子およびその製造方法 |
| CN105987688A (zh) * | 2015-03-23 | 2016-10-05 | 精工爱普生株式会社 | 角速度检测元件、角速度检测装置、电子设备以及移动体 |
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| Date | Code | Title | Description |
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| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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