JPH08128940A - 電気粘性流体の粘性性状測定方法 - Google Patents
電気粘性流体の粘性性状測定方法Info
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- JPH08128940A JPH08128940A JP26671994A JP26671994A JPH08128940A JP H08128940 A JPH08128940 A JP H08128940A JP 26671994 A JP26671994 A JP 26671994A JP 26671994 A JP26671994 A JP 26671994A JP H08128940 A JPH08128940 A JP H08128940A
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- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電気粘性流体の粘性性状測定結果の信頼性を
高める。 【構成】 試料としての電気粘性流体で満たされた試料
容器12内に一対の電極15を対向配置するとともに、
試料中にセラミック製の一対の薄肉感応部材5を入れて
共振振動させる。電極15に通電しながら感応部材5の
駆動電流を連続的に変化させて、感応部材5の振幅を測
定する。駆動電流値と振幅値との関係から試料の粘性性
状を測定する。
高める。 【構成】 試料としての電気粘性流体で満たされた試料
容器12内に一対の電極15を対向配置するとともに、
試料中にセラミック製の一対の薄肉感応部材5を入れて
共振振動させる。電極15に通電しながら感応部材5の
駆動電流を連続的に変化させて、感応部材5の振幅を測
定する。駆動電流値と振幅値との関係から試料の粘性性
状を測定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気粘性流体の粘性性
状を測定する方法に関する。
状を測定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】液体の粘性性状を測定する方
法として二重円筒型の回転式粘度計が広く使用されてい
る。この回転式粘度計を用いた方法では、電極である一
方の円筒を液体中で回転させて、その時の回転トルクと
回転数から剪断応力とひずみ速度を算出し、両者の関係
から流動特性曲線を求めて液体の粘性性状ひいては流動
物性を解析するようにしている。
法として二重円筒型の回転式粘度計が広く使用されてい
る。この回転式粘度計を用いた方法では、電極である一
方の円筒を液体中で回転させて、その時の回転トルクと
回転数から剪断応力とひずみ速度を算出し、両者の関係
から流動特性曲線を求めて液体の粘性性状ひいては流動
物性を解析するようにしている。
【0003】しかしながら、電気粘性流体の粘度を測定
しようとする時、ほとんどの電気粘性流体が絶縁性の油
と微粒子との懸濁液であるために、回転式粘度計では乱
流が生じるほか、比重の大きい微粒子が遠心力のために
外側に片寄って微粒子の分散が均一でなくなり、さら
に、電極である円筒の一方向への移動(回転)を伴う測
定法であることから、円筒と試料液体との接触面に滑り
が生じ、いずれの場合にも測定精度の向上が望めない。
また、二重円筒のうちのいずれか一方が偏心すると電極
間の距離が一定でなくなり、電気粘性流体全体に均一な
電荷が加わらなくなって正しい測定を行うことができな
い。さらに、回転式粘度計の特殊性として、トルクを検
出するトーションワイヤやトルクメータの誤差が測定精
度に直接影響するという欠点がある。
しようとする時、ほとんどの電気粘性流体が絶縁性の油
と微粒子との懸濁液であるために、回転式粘度計では乱
流が生じるほか、比重の大きい微粒子が遠心力のために
外側に片寄って微粒子の分散が均一でなくなり、さら
に、電極である円筒の一方向への移動(回転)を伴う測
定法であることから、円筒と試料液体との接触面に滑り
が生じ、いずれの場合にも測定精度の向上が望めない。
また、二重円筒のうちのいずれか一方が偏心すると電極
間の距離が一定でなくなり、電気粘性流体全体に均一な
電荷が加わらなくなって正しい測定を行うことができな
い。さらに、回転式粘度計の特殊性として、トルクを検
出するトーションワイヤやトルクメータの誤差が測定精
度に直接影響するという欠点がある。
【0004】また、電気粘性流体の特性のひとつに降伏
応力がある。この降伏応力は、図12に示したように、
剪断速度が0(1/S)の時、つまり流体が静止状態か
ら動的な流動状態に変化する時に生ずる応力のことで、
回転式粘度計を用いての降伏応力の測定は、所定の範囲
の剪断速度でのデータから外挿法により降伏応力を求め
なければならず、正しい測定ができない。
応力がある。この降伏応力は、図12に示したように、
剪断速度が0(1/S)の時、つまり流体が静止状態か
ら動的な流動状態に変化する時に生ずる応力のことで、
回転式粘度計を用いての降伏応力の測定は、所定の範囲
の剪断速度でのデータから外挿法により降伏応力を求め
なければならず、正しい測定ができない。
【0005】一方、粘度計による試料の物性解析方法と
して特公平4−70579号公報に記載されているもの
があり、この方法では、先端に感応板を取り付けた一対
の板ばねを測定試料中に挿入して電磁振動により逆位相
で共振振動させ、電磁駆動部への駆動電流を無段階に連
続的に変化させたときの感応板の振幅値を測定し、その
駆動電流値と応答振幅値との関係から試料の物性を解析
するようにしている。
して特公平4−70579号公報に記載されているもの
があり、この方法では、先端に感応板を取り付けた一対
の板ばねを測定試料中に挿入して電磁振動により逆位相
で共振振動させ、電磁駆動部への駆動電流を無段階に連
続的に変化させたときの感応板の振幅値を測定し、その
駆動電流値と応答振幅値との関係から試料の物性を解析
するようにしている。
【0006】しかしながら、試料が電気粘性流体である
場合にはこの流体内に臨ませた電極にて通電する必要が
あることから、感応板が導体であるとこの感応板付近の
絶縁強度が下がるばかりでなく、感応板にまで通電され
てしまう可能性があり、正しい測定ができなくなる。
場合にはこの流体内に臨ませた電極にて通電する必要が
あることから、感応板が導体であるとこの感応板付近の
絶縁強度が下がるばかりでなく、感応板にまで通電され
てしまう可能性があり、正しい測定ができなくなる。
【0007】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、電気粘性流体の粘性性状を正確に測定で
き、その測定結果の信頼性の向上を図った方法を提供す
ることを目的としている。
れたもので、電気粘性流体の粘性性状を正確に測定で
き、その測定結果の信頼性の向上を図った方法を提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用】本発明
は、対向配置した一対の電極の間隙内を電気粘性流体で
満たし、その電気粘性流体のなかに電気絶縁性を有する
一対の薄肉感応部材を浸漬させるとともに、この一対の
薄肉感応部材を電磁駆動部による電磁振動により逆位相
で共振振動させて、前記一対の電極に通電しながら電磁
駆動部の駆動電流を連続的に変化させたときの前記薄肉
感応部材の振幅を連続的に測定し、これら駆動電流値と
応答振幅値との関係から電気粘性流体の粘性性状を測定
することを特徴としている。
は、対向配置した一対の電極の間隙内を電気粘性流体で
満たし、その電気粘性流体のなかに電気絶縁性を有する
一対の薄肉感応部材を浸漬させるとともに、この一対の
薄肉感応部材を電磁駆動部による電磁振動により逆位相
で共振振動させて、前記一対の電極に通電しながら電磁
駆動部の駆動電流を連続的に変化させたときの前記薄肉
感応部材の振幅を連続的に測定し、これら駆動電流値と
応答振幅値との関係から電気粘性流体の粘性性状を測定
することを特徴としている。
【0009】
【実施例】図2は本発明の一実施例を示す図で、本測定
方法に用いられる粘度測定装置の構造を示している。
方法に用いられる粘度測定装置の構造を示している。
【0010】図2に示すように、粘度測定装置のスライ
ダ1には一対の板ばね2がボルト3にて固定されてお
り、この板ばね2の下端に支持部材4が連結されてい
る。さらに、支持部材4の下端には先端が円形の薄肉感
応部材5がボルト6にて連結されており、この薄肉感応
部材5は電気絶縁性を有するセラミックにて薄板状に形
成されている。そして、前記一対の支持部材4の間には
電磁駆動部7が設けられており、この電磁駆動部7の加
振力により支持部材4を介して一対の薄肉感応部材5が
その共振振動数のもとで互いに逆位相で左右方向に正弦
振動される。つまり、一対の薄肉感応部材5はその表裏
両面が加振方向と平行となるように取り付けられてい
る。
ダ1には一対の板ばね2がボルト3にて固定されてお
り、この板ばね2の下端に支持部材4が連結されてい
る。さらに、支持部材4の下端には先端が円形の薄肉感
応部材5がボルト6にて連結されており、この薄肉感応
部材5は電気絶縁性を有するセラミックにて薄板状に形
成されている。そして、前記一対の支持部材4の間には
電磁駆動部7が設けられており、この電磁駆動部7の加
振力により支持部材4を介して一対の薄肉感応部材5が
その共振振動数のもとで互いに逆位相で左右方向に正弦
振動される。つまり、一対の薄肉感応部材5はその表裏
両面が加振方向と平行となるように取り付けられてい
る。
【0011】また、前記スライダ1には変位センサ8が
取り付けられており、後述するようにこの変位センサ8
によって支持部材4ひいては薄肉感応部材5の振幅が検
出されるようになっている。
取り付けられており、後述するようにこの変位センサ8
によって支持部材4ひいては薄肉感応部材5の振幅が検
出されるようになっている。
【0012】なお、前記スライダ1は図示しない本体フ
レームに昇降可能に支持されている。
レームに昇降可能に支持されている。
【0013】また、スライダ1の下端には、後述するよ
うに試料容器12に対する薄肉感応部材5の浸漬深さを
規制するレベル針9が設けられているほか、図3に示す
ように試料温度を検出する温度センサ10が取り付けら
れている。
うに試料容器12に対する薄肉感応部材5の浸漬深さを
規制するレベル針9が設けられているほか、図3に示す
ように試料温度を検出する温度センサ10が取り付けら
れている。
【0014】前記スライダ1の下方のテーブル11上に
は試料容器12が設けられていて、この試料容器12は
図4〜6に示すようにハンドル13を回転操作すること
により位置決め金具14との間で押圧固定される。前記
試料容器12は、図7〜9に示すように、底部および四
周側壁部がアクリル板にて形成されている一方、その容
器内空間の中央部に所定間隔を保つように例えばステン
レス製の一対の電極15を挿入し、それ以外の空間をテ
フロン等のふっ素樹脂で形成されたサポートブロック1
6,17で埋めた構造となっている。そして、一方のサ
ポートブロック16には半円状の開口孔18が形成され
ていて、この開口孔18と一対の電極15,15同士の
対向間隙G内のみが試料である電気粘性流体によって満
たされて、後述するようにその対向間隙G内の試料のな
かに薄肉感応部材5が浸漬されるとともに、温度センサ
10が開口孔18内の試料のなかに浸漬されることにな
る。
は試料容器12が設けられていて、この試料容器12は
図4〜6に示すようにハンドル13を回転操作すること
により位置決め金具14との間で押圧固定される。前記
試料容器12は、図7〜9に示すように、底部および四
周側壁部がアクリル板にて形成されている一方、その容
器内空間の中央部に所定間隔を保つように例えばステン
レス製の一対の電極15を挿入し、それ以外の空間をテ
フロン等のふっ素樹脂で形成されたサポートブロック1
6,17で埋めた構造となっている。そして、一方のサ
ポートブロック16には半円状の開口孔18が形成され
ていて、この開口孔18と一対の電極15,15同士の
対向間隙G内のみが試料である電気粘性流体によって満
たされて、後述するようにその対向間隙G内の試料のな
かに薄肉感応部材5が浸漬されるとともに、温度センサ
10が開口孔18内の試料のなかに浸漬されることにな
る。
【0015】ここで、本実施例では、前記一対の電極1
5,15の対向間隙Gが1mmになるように電極15の
位置がふっ素樹脂製のスペーサ19で規制されている。
また、前記電極15の端子部15aは図10に示すよう
に電源20に接続される。
5,15の対向間隙Gが1mmになるように電極15の
位置がふっ素樹脂製のスペーサ19で規制されている。
また、前記電極15の端子部15aは図10に示すよう
に電源20に接続される。
【0016】以上の構造において、図2のほか図4〜6
に示すように、所定の試料を採取した試料容器12をテ
ーブル11の上に載せた上、ハンドル13を回転操作し
て試料容器12を位置決め金具14とハンドル13との
間で押圧固定する。
に示すように、所定の試料を採取した試料容器12をテ
ーブル11の上に載せた上、ハンドル13を回転操作し
て試料容器12を位置決め金具14とハンドル13との
間で押圧固定する。
【0017】続いて、スライダ1をゆっくりと下降さ
せ、図1に示すようにレベル針9の先端が試料容器12
内の試料液面に接する位置で停止させる。これにより、
一対の薄肉感応部材5が電極15,15同士の対向間隙
G内の試料中に浸漬されるとともに、温度センサ10が
開口孔18内の試料のなかに浸漬されることになる。
せ、図1に示すようにレベル針9の先端が試料容器12
内の試料液面に接する位置で停止させる。これにより、
一対の薄肉感応部材5が電極15,15同士の対向間隙
G内の試料中に浸漬されるとともに、温度センサ10が
開口孔18内の試料のなかに浸漬されることになる。
【0018】この状態で、図10に示すように、電源2
0から一対の電極15に所定の電圧を印加する一方、発
振器21は駆動制御部22からの指示により振動系全体
が固有振動数で振動する共振周波数の信号を増幅器23
に送り、増幅器23はその入力信号を増幅し、この増幅
後の交流電流を電磁駆動部7に入力する。これにより、
板ばね2を介して一対の薄肉感応部材5が左右方向に共
振振動する。この時の駆動電流は電流計24にて測定さ
れる。
0から一対の電極15に所定の電圧を印加する一方、発
振器21は駆動制御部22からの指示により振動系全体
が固有振動数で振動する共振周波数の信号を増幅器23
に送り、増幅器23はその入力信号を増幅し、この増幅
後の交流電流を電磁駆動部7に入力する。これにより、
板ばね2を介して一対の薄肉感応部材5が左右方向に共
振振動する。この時の駆動電流は電流計24にて測定さ
れる。
【0019】ここで、一対の電極15,15同士の間の
対向間隙が1mmとなるように予め設定されていること
から、その対向間隙Gの中央部に一対の薄肉感応部材5
が位置して電極15に接触しないように試料容器12と
薄肉感応部材5との相対位置関係が予め設定されてい
る。また、前記薄肉感応部材5はセラミックで形成され
ているために、試料である電気粘性流体に電荷をかけた
場合にもその薄肉感応部材5近傍の絶縁強度が下がるこ
ともなければ薄肉感応部材5自体に電流が流れることも
ない。
対向間隙が1mmとなるように予め設定されていること
から、その対向間隙Gの中央部に一対の薄肉感応部材5
が位置して電極15に接触しないように試料容器12と
薄肉感応部材5との相対位置関係が予め設定されてい
る。また、前記薄肉感応部材5はセラミックで形成され
ているために、試料である電気粘性流体に電荷をかけた
場合にもその薄肉感応部材5近傍の絶縁強度が下がるこ
ともなければ薄肉感応部材5自体に電流が流れることも
ない。
【0020】一方、振動する板ばね2の振幅が電圧変化
として変位センサ8により検出され、その電圧信号は増
幅器25にて増幅され、増幅後の振幅値が電圧計26に
て測定される。同時に試料容器12内の試料温度が温度
センサ10により検出されて温度表示部28に表示され
る。
として変位センサ8により検出され、その電圧信号は増
幅器25にて増幅され、増幅後の振幅値が電圧計26に
て測定される。同時に試料容器12内の試料温度が温度
センサ10により検出されて温度表示部28に表示され
る。
【0021】そして、前記変位センサ8により検出され
た振幅値がその変位センサ8の起電力変化としてパーソ
ナルコンピュータ等にて構成された解析処理装置27に
入力され、同時に前記電流計24にて測定された駆動電
流値、および温度センサ10による温度出力もそれぞれ
解析処理装置27に入力される。
た振幅値がその変位センサ8の起電力変化としてパーソ
ナルコンピュータ等にて構成された解析処理装置27に
入力され、同時に前記電流計24にて測定された駆動電
流値、および温度センサ10による温度出力もそれぞれ
解析処理装置27に入力される。
【0022】本発明は、上記のように試料である電気粘
性流体のなかに入れた薄肉感応部材5を振動させる一方
で、その加振力を変化させるとともに、必要に応じて電
極15を介して電気粘性流体に加えられる電荷を変化さ
せながら、振幅値と駆動電流を測定し、その両者の関係
から試料である電気粘性流体の物性を解析するもので、
その具体例を図11に示す。
性流体のなかに入れた薄肉感応部材5を振動させる一方
で、その加振力を変化させるとともに、必要に応じて電
極15を介して電気粘性流体に加えられる電荷を変化さ
せながら、振幅値と駆動電流を測定し、その両者の関係
から試料である電気粘性流体の物性を解析するもので、
その具体例を図11に示す。
【0023】図11は、図7〜9に示した試料容器12
に、シリコーンオイル(SH20010CS,東レ・ダ
ウコーニング・シリコーン(株)社製)に、水分を吸着
させたセルロース(アビセル,旭化成工業(株)社製)
を分散させてなる粒子濃度35wt%の電気粘性流体を
満たし、電気粘性流体に加えられる電荷を0kV/m
m、2kV/mm、4kV/mmと変化させた場合の降
伏応力の変化を図1に示した振動式粘度測定法のもとで
測定したものである。また、比較例として、上記と同様
の電気粘性流体の降伏応力変化を従来の回転式粘度測定
法により測定した結果を図12に示す。
に、シリコーンオイル(SH20010CS,東レ・ダ
ウコーニング・シリコーン(株)社製)に、水分を吸着
させたセルロース(アビセル,旭化成工業(株)社製)
を分散させてなる粒子濃度35wt%の電気粘性流体を
満たし、電気粘性流体に加えられる電荷を0kV/m
m、2kV/mm、4kV/mmと変化させた場合の降
伏応力の変化を図1に示した振動式粘度測定法のもとで
測定したものである。また、比較例として、上記と同様
の電気粘性流体の降伏応力変化を従来の回転式粘度測定
法により測定した結果を図12に示す。
【0024】ここで、先に述べたように電磁駆動部7の
駆動電流Iを連続的に変化させることによりその電磁駆
動部7が薄肉感応部材5に及ぼす加振力が変化し、この
加振力と試料である電気粘性流体の剪断応力τとの間に
相関関係があるので、(1)式からその剪断応力τを算
出する。
駆動電流Iを連続的に変化させることによりその電磁駆
動部7が薄肉感応部材5に及ぼす加振力が変化し、この
加振力と試料である電気粘性流体の剪断応力τとの間に
相関関係があるので、(1)式からその剪断応力τを算
出する。
【0025】また、前記電磁駆動部7の駆動振動数を3
0Hz(一定)に設定しているので、電気粘性流体の粘
度に応じて薄肉感応部材5の振幅が変化し、例えば粘度
が高ければ振幅が小さくなり、粘度が低ければ振幅が大
きくなる。そこで、上記の応答振幅値を変位センサ8に
より起電力Eとして検出し、式(2),(3)に基づい
て粘度ηを算出する。
0Hz(一定)に設定しているので、電気粘性流体の粘
度に応じて薄肉感応部材5の振幅が変化し、例えば粘度
が高ければ振幅が小さくなり、粘度が低ければ振幅が大
きくなる。そこで、上記の応答振幅値を変位センサ8に
より起電力Eとして検出し、式(2),(3)に基づい
て粘度ηを算出する。
【0026】そして、上記の剪断応力τおよび粘度ηを
もとに式(4)から剪断速度DSを算出する。
もとに式(4)から剪断速度DSを算出する。
【0027】なお、上記の各計算は図10に示した解析
処理装置27によって処理された上で、図11のように
グラフ化されて記録される。
処理装置27によって処理された上で、図11のように
グラフ化されて記録される。
【0028】 τ(Pa)=1588×I(A)‥‥‥‥‥(1) R=I(A)/E(mV)‥‥‥‥‥(2) logη(mPA・S)=a・logR2+b・logR+C‥‥‥(3) DS(S-1)=τ(Pa)/η(Pa・S)‥‥‥‥‥(4) ただし、 τ:剪断応力 I:電磁駆動部の駆動電流(A) η:見掛け粘度(Pa・S) R:駆動電流I(A)と振幅(変位センサの起電力E
(mV)との比 E:振幅に応じた変位センサの起電力(mV) DS:剪断速度(S-1) a:定数(=−0.136018512) b:定数(=0.572142761) c:定数(6.701903606) である。
(mV)との比 E:振幅に応じた変位センサの起電力(mV) DS:剪断速度(S-1) a:定数(=−0.136018512) b:定数(=0.572142761) c:定数(6.701903606) である。
【0029】図11から明らかなように、駆動電流を無
段階に変化させて、その駆動電流値を徐々に大きくした
場合と徐々に小さくした場合とでは曲線が相互に異な
り、ヒステリシス曲線を描いていることがわかる(特に
2kV/mm印加時)。したがって、この特性を示す電
気粘性流体はビンガム流体でありながらチクソトロピー
的な性状をもつものであることがわかる。また、図11
から明らかなように、その特性曲線に降伏応力が明確に
表われて該降伏応力を直接的に求めることができる。
段階に変化させて、その駆動電流値を徐々に大きくした
場合と徐々に小さくした場合とでは曲線が相互に異な
り、ヒステリシス曲線を描いていることがわかる(特に
2kV/mm印加時)。したがって、この特性を示す電
気粘性流体はビンガム流体でありながらチクソトロピー
的な性状をもつものであることがわかる。また、図11
から明らかなように、その特性曲線に降伏応力が明確に
表われて該降伏応力を直接的に求めることができる。
【0030】これに対して、図12に示した回転式粘度
測定法のもとでの測定結果では、試料である電気粘性流
体の性状を的確に特定できないばかりでなく、降伏応力
を求めるには図12に示すように補助的に直線を引いて
その傾向を調べるいわゆる外挿法によらなければなら
ず、最終的に求められる降伏応力の値が線の引き方によ
ってその都度異なり、正確な降伏応力の値を求めること
は難しい。
測定法のもとでの測定結果では、試料である電気粘性流
体の性状を的確に特定できないばかりでなく、降伏応力
を求めるには図12に示すように補助的に直線を引いて
その傾向を調べるいわゆる外挿法によらなければなら
ず、最終的に求められる降伏応力の値が線の引き方によ
ってその都度異なり、正確な降伏応力の値を求めること
は難しい。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、対向配置
した一対の電極の間隙内を電気粘性流体で満たし、その
電気粘性流体のなかに電気絶縁性を有する一対の薄肉感
応部材を浸漬させるとともに、この一対の薄肉感応部材
を電磁駆動部による電磁振動により逆位相で共振振動さ
せて、前記一対の電極に通電しながら電磁駆動部の駆動
電流を連続的に変化させたときの前記薄肉感応部材の振
幅を連続的に測定し、これら駆動電流値と応答振幅値と
の関係から電気粘性流体の粘性性状を測定するようにし
たことにより、従来の回転式粘度計による解析法のよう
に試料である電気粘性流体の挙動が検出精度に影響する
ことがないばかりでなく、薄肉感応部材に通電されてし
まうおそれがないため、電気粘性流体の粘性性状を正確
に測定できるようになって、その測定結果の信頼性が大
幅に向上する。
した一対の電極の間隙内を電気粘性流体で満たし、その
電気粘性流体のなかに電気絶縁性を有する一対の薄肉感
応部材を浸漬させるとともに、この一対の薄肉感応部材
を電磁駆動部による電磁振動により逆位相で共振振動さ
せて、前記一対の電極に通電しながら電磁駆動部の駆動
電流を連続的に変化させたときの前記薄肉感応部材の振
幅を連続的に測定し、これら駆動電流値と応答振幅値と
の関係から電気粘性流体の粘性性状を測定するようにし
たことにより、従来の回転式粘度計による解析法のよう
に試料である電気粘性流体の挙動が検出精度に影響する
ことがないばかりでなく、薄肉感応部材に通電されてし
まうおそれがないため、電気粘性流体の粘性性状を正確
に測定できるようになって、その測定結果の信頼性が大
幅に向上する。
【0032】また、本発明によれば加振力と応答振幅値
との関係すなわち剪断応力と剪断速度との関係から電気
粘性流体の降伏応力を直接求めることができるから、従
来の外挿法による測定と比べてその降伏応力の測定結果
の信頼性も併せて向上する。
との関係すなわち剪断応力と剪断速度との関係から電気
粘性流体の降伏応力を直接求めることができるから、従
来の外挿法による測定と比べてその降伏応力の測定結果
の信頼性も併せて向上する。
【図1】本発明の測定方法に用いられる粘度測定装置の
構成説明図。
構成説明図。
【図2】図1の装置において薄肉感応部材を試料容器に
浸漬させる前の構成説明図。
浸漬させる前の構成説明図。
【図3】図2の要部拡大側面図。
【図4】図1に示すテーブルの平面図。
【図5】図4の正面図。
【図6】図5の右側面図。
【図7】図1に示す試料容器の拡大正面図。
【図8】図7の平面図。
【図9】図7の右側面図。
【図10】図1に示す粘度測定装置の信号処理系のブロ
ック回路図。
ック回路図。
【図11】本発明による測定結果の一例を示す特性図。
【図12】従来の方法による測定結果の特性図。
5…薄肉感応部材 7…電磁駆動部 8…変位センサ 12…試料容器 15…電極 27…解析処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石渡 章介 埼玉県熊谷市月見町2−1−1 秩父セメ ント株式会社内 (72)発明者 林 充郎 埼玉県熊谷市月見町2−1−1 秩父セメ ント株式会社内 (72)発明者 野村 郁夫 東京都文京区本郷1−28−10 本郷TKビ ル 秩父セメント株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 対向配置した一対の電極の間隙内を電気
粘性流体で満たし、その電気粘性流体のなかに電気絶縁
性を有する一対の薄肉感応部材を浸漬させるとともに、
この一対の薄肉感応部材を電磁駆動部による電磁振動に
より逆位相で共振振動させて、前記一対の電極に通電し
ながら電磁駆動部の駆動電流を連続的に変化させたとき
の前記薄肉感応部材の振幅を連続的に測定し、これら駆
動電流値と応答振幅値との関係から電気粘性流体の粘性
性状を測定することを特徴とする電気粘性流体の粘性性
状測定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26671994A JPH08128940A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 電気粘性流体の粘性性状測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26671994A JPH08128940A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 電気粘性流体の粘性性状測定方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08128940A true JPH08128940A (ja) | 1996-05-21 |
Family
ID=17434737
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26671994A Withdrawn JPH08128940A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 電気粘性流体の粘性性状測定方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08128940A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004325279A (ja) * | 2003-04-25 | 2004-11-18 | A & D Co Ltd | 粘度計 |
| JP2011058885A (ja) * | 2009-09-08 | 2011-03-24 | Japan Atomic Energy Agency | 流動性測定装置及び流動性測定方法 |
| CN103403523A (zh) * | 2011-12-30 | 2013-11-20 | 西安东风机电有限公司 | 一种基于弯曲振动结构的流动流体粘度的测量方法 |
| WO2014049698A1 (ja) * | 2012-09-26 | 2014-04-03 | 株式会社 エー・アンド・デイ | 流動体の物性測定方法及び装置 |
| JP2015190829A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | 株式会社エー・アンド・デイ | 流動体の降伏値を求める方法、そのプログラム及び装置 |
| JP2020522680A (ja) * | 2017-04-27 | 2020-07-30 | ハイドラモーション リミテッド | 振動された降伏応力流体の特性の測定 |
-
1994
- 1994-10-31 JP JP26671994A patent/JPH08128940A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004325279A (ja) * | 2003-04-25 | 2004-11-18 | A & D Co Ltd | 粘度計 |
| JP2011058885A (ja) * | 2009-09-08 | 2011-03-24 | Japan Atomic Energy Agency | 流動性測定装置及び流動性測定方法 |
| CN103403523A (zh) * | 2011-12-30 | 2013-11-20 | 西安东风机电有限公司 | 一种基于弯曲振动结构的流动流体粘度的测量方法 |
| CN103403523B (zh) * | 2011-12-30 | 2015-04-01 | 西安东风机电有限公司 | 一种基于弯曲振动结构的流动流体粘度的测量方法 |
| WO2014049698A1 (ja) * | 2012-09-26 | 2014-04-03 | 株式会社 エー・アンド・デイ | 流動体の物性測定方法及び装置 |
| JP2015190829A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | 株式会社エー・アンド・デイ | 流動体の降伏値を求める方法、そのプログラム及び装置 |
| JP2020522680A (ja) * | 2017-04-27 | 2020-07-30 | ハイドラモーション リミテッド | 振動された降伏応力流体の特性の測定 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020115 |