JPH08129938A - 電力用開閉機器の電動式開閉操作装置 - Google Patents

電力用開閉機器の電動式開閉操作装置

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JPH08129938A
JPH08129938A JP18527495A JP18527495A JPH08129938A JP H08129938 A JPH08129938 A JP H08129938A JP 18527495 A JP18527495 A JP 18527495A JP 18527495 A JP18527495 A JP 18527495A JP H08129938 A JPH08129938 A JP H08129938A
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plating film
switchgear
opening
electric
operation device
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JP18527495A
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Kazuhiro Mizuno
和宏 水野
Akishige Ogawa
明栄 小川
Seiji Imamura
清治 今村
Takuji Fuji
卓司 富士
Mitsuo Yamashita
満男 山下
Takashi Ogata
孝志 尾形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Chubu Electric Power Co Inc
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Chubu Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】グリースを使用せずに、かつメンテナンスフリ
ーのまま長期間に亘り操作機構の摺動面に対して健全な
耐食性,潤滑性が維持できるようにした信頼性の高い電
力用開閉器(例えば断路器)の電動式開閉操作装置を提
供する。 【構成】可動接触子と駆動モータとの間を減速歯車機
構,ボールねじ,およびトグル機構を組合わせた動力伝
達機構を介して連繋結合し、可動接触子をモータ駆動に
より開閉操作する装置において、前記動力伝達機構の各
摺動部のうち、少なくともボールねじ5に対して鋼球5
dと摺動し合うねじ軸5a,およびナット5bの表面
に、耐食性の高いNi−Pめっき被膜7を下地層として
その上に潤滑性の高いNi−P−PTFEめっき皮膜8
を成層した2層からなる機能めっき皮膜9を形成し、さ
らに鋼球の表面に、Ni−Pめっき皮膜からなる耐食性
の高い機能めっき皮膜10を無電解めっき法により形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変電所の電力開閉設備
として、SF6 ガスで絶縁した開閉装置に組み込んだ断
路器などを実施対象とする電力用開閉機器の電動式開閉
操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、頭記したガス絶縁開閉装置に組み
込まれた断路器を対象に、従来より実施されている電動
式開閉操作機構の構造を図3に、またその動作を図4
(a)〜(d)に示す。まず、図3において、1は断路
器のU,V,W相の各極に対応する固定接触子、2は挿
入ロッド形の可動接触子、3は可動接触子2を開閉する
駆動モータであり、駆動モータ3と可動接触子2との間
は、減速歯車機構4,モータの回転運動を直線運動に変
換するボールねじ5,トグル機構6の組合わせからなる
動力伝達機構を介して連繋結合されている。ここで、ボ
ールねじ5は、ねじ軸5a,ナット5b,ねじ軸とナッ
トの間にまたがってねじ溝内に多数充填した鋼球(図示
せず)からなり、ナット5bの側面には後記するトグル
機構との連結ピン5cを備えている。一方、トグル機構
6は、ボールねじ5のナット5bに突設した連結ピン5
cに係合し合う先端二股状のレバー6a,連結アーム6
b,二股カムレバー6c,該レバー6cを軸支した回転
軸6d,トグル式の開閉ばね6e,開閉ばね6eに一端
をピン結合して回転軸6dに軸支したレバー6f,該レ
バー6fの両側に対向する一対の係合突起を備えて回転
軸6dに連結した揺動カム6g,回転軸6dの他端に連
結して可動接触子2にピン結合したレバー6hとの組合
わせからなる。
【0003】かかる構成で、可動接触子2が固定接触子
1に接触している断路器ONの状態では、ボールねじ5
のナット5bがねじ軸5aの左端側に停止しており、ト
グル機構6は図4(a)の状態で待機している。ここか
ら可動接触子2を開放して断路器をOFFにするには、
駆動モータ3を始動してボールねじ5のナット5bをね
じ軸5aに沿って右方向へ移動させる。これにより、図
4(b)で示すように、ボールねじ5のナット5bの動
きに連動して、トグル機構6の二股カムレバー6cがレ
バー6fと開閉ばね6eとの連結ピン6iを時計方向に
押して開閉ばね6eを圧縮させていく。ここからさらに
ボールねじ5のナット5bの移動が進み、図4(c)で
示すように開閉ばね6eが圧縮死点を超えると、図4
(d)で示すように開閉ばね6eが一気に伸び、圧縮行
程で蓄勢されていたばね力によりレバー6fを介して揺
動カム6gが反時計方向に急回転するとともに、その回
転力が回転軸6dを介してレバー6hに伝わり、可動接
触子2を上方へ急速に引き上げて断路器をOFFにす
る。なお、断路器をOFFからONへ投入操作するに
は、前記とは逆に駆動モータ3を逆転する。これによ
り、ドグルリンク機構6の開閉ばね6eが図4(d)の
位置から(a)の位置に向けて右から左方向に反転し、
可動接触子2を下方に駆動して固定接触子1と接触させ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば77
KV級の高圧用断路器について、その可動接触子を前記
した従来の電動式開閉操作装置で開閉動作させるには、
前記した開閉ばねのばね力は最大320Kgが必要であ
り、かつ開閉動作に伴いボールねじ, およびトグル機構
には大きなスラスト荷重が加わる。この場合に開閉操作
装置の動力伝達機構に組み込んだボールねじに加わる荷
重を実測したところ、ボールねじの鋼球/ねじ軸間には
約160Kg/mm2 ,鋼球/ナット間には約135Kg/mm
2 にも及ぶ大きな接触面圧の加わることが明らかとなっ
た。
【0005】一方、変電所の開閉設備に用いる断路器は
高い信頼性の確保が必要であり、実際の製品では30年
間の耐食性,および10000回の開閉動作の過酷な使
用条件にも耐える品質保証が要求される。そこで、図3
に示した開閉操作装置に対する信頼性確保のために、従
来では減速歯車機構4,ボールねじ5,およびトグル機
構6などの各機構における摺動部にグリースを注入,塗
布し、長期間に亘って摺動面の防錆,潤滑性を維持する
ようにして対処している。
【0006】しかしながら、グリースを塗布した場合に
は、少なくとも数年に1回の割合で定期的に開閉操作装
置の内部を分解,清掃し、グリースを再注入するメンテ
ナンス作業が必要であり、このメンテナンスを怠るとグ
リースが劣化し、これが原因で耐食性,潤滑性が低下
し、数十〜数百回の開閉動作でボールねじの齧り,およ
び各部機構の摺動面に錆による腐食が生じて潤滑性,耐
摩耗性も低下し、これが要因となって断路器の開閉動作
が正常に行われなくなったり、操作機構の故障を引き起
こすようになる。
【0007】しかも、断路器の据付け先で定期的にグリ
ースを補給するメンテナンス作業を行うには、開閉操作
装置の分解,清掃を含めて多大な労力,人件費を要する
ほか、長い作業日数も必要となることから、その改善策
が強く望まれている。本発明は上記の点にかんがみなさ
れたものであり、その目的は前記課題を解決し、グリー
スの塗布を必要とせずにメンテナンスフリーのまま長期
間に亘り操作機構の摺動面に対して健全な耐食性,潤滑
性が維持できるようにした信頼性の高い電力用開閉器の
電動式開閉操作装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明によれば、断路器などを対象とする電力用
開閉器の電動式開閉操作装置として、駆動モータと可動
接触子との間を減速歯車機構,ボールねじ,およびトグ
ル機構の組合わせからなる動力伝達機構を介して連繋結
合したものにおいて、前記ボールねじに対し、鋼球と摺
動し合うねじ軸,およびナットの表面に、耐食性の高い
めっき被膜を下地層としてその上に潤滑性の高いめっき
皮膜を成層した2層からなる機能めっき皮膜を形成する
ものとする。
【0009】ここで、前記した2層からなる機能めっき
皮膜のうち、下地層をNi−Pめっき皮膜、上層をNi
−Pにポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を混合
させたNi−P−PTFEめっき皮膜として実施するの
がよく、また、2層からなる機能めっき皮膜を無電解め
っき法により形成するのが好ましい。さらに、より一層
高い潤滑性,耐摩耗性を確保するために、ボールねじの
鋼球の表面に、Ni−Pめっき皮膜からなる耐食性の高
い機能めっき皮膜を形成することが効果的である。
【0010】さらに、前記した2層からなるめっき皮膜
については、下地側のNi−Pめっき皮膜,および上層
側のNi−P−PTFEめっき皮膜の個々の膜厚を5〜
13μmとして、2層合計の膜厚を20μm以下に設定
するのがよい。そして、前記構成のボールねじを採用し
て開閉操作装置を設計,製作するに当たっては、耐久性
などの実用面を考慮して、ボールねじの鋼球/ねじ軸,
鋼球/ナット間の接触面圧が105kg/mm2 以下となる
ように、鋼球の充填数,ねじ軸の外径寸法,およびナッ
トの内径寸法を設定して構成するのがよい。
【0011】また、前記構成の開閉操作装置に対して
は、ボールねじのほかに、駆動モータの動力伝達機構で
ある減速歯車の表面,ないしはトグル機構を構成する各
基素の回り対偶に対する回転摺動部についても、その表
面に耐食性の高いNi−Pめっき被膜、および該めっき
皮膜を下地層としてその上に潤滑性の高いNi−P−P
TFEめっき皮膜を成層した2層からなる機能めっき皮
膜を形成して実施することが有効である。
【0012】
【作用】前記の構成において、2層からなる機能めっき
皮膜のうち、下地層となる1層目のNi−Pめっき皮膜
は高硬度で、かつ長期間に亘り高い防錆能力を保持する
性質を有する。また、Ni−Pめっき皮膜を下地として
その上に形成する2層目のNi−P−PTFEめっき皮
膜は、Ni−Pめっき皮膜に比べて硬度が小さいものの
優れた潤滑性を有する。そこで、開閉操作装置の構成部
品であるボールねじ,ないしは減速歯車,トグル機構の
摺動面に対し、その表面に前記したNi−Pめっき皮膜
とNi−P−PTFEめっき皮膜を成層した2層構造の
機能めっき層を形成して表面改質することにより、過酷
な使用条件下にもかかわらずグリースレスのままで長期
間に亘り正常な開閉動作を保証できる。
【0013】また、前記の2層からなる機能めっき皮膜
を無電解めっき法で形成することで、均一な厚みのめっ
き皮膜と、高い密着性が得られる。さらに、発明者等の
実験結果によれば、前記した2層からなるめっき皮膜に
ついて、下地側のNi−Pめっき皮膜,および上層側の
Ni−P−PTFEめっき皮膜の膜厚を5〜13μmと
して、2層合計の膜厚を20μm以下の範囲に設定する
ことにより、鋼球との接触によるめっき皮膜の割れ,剥
離を効果的に抑えて耐食性,潤滑性を長期間維持できる
ことが確認されている。
【0014】さらに、ねじ軸,ナット側に形成した機能
めっき層のNi−P−PTFEめっき皮膜と面接する鋼
球に対し、その表面に相手側のめっき皮膜と異質なNi
−Pめっき皮膜を形成することにより、鋼球自身の耐食
性を高めつつ、鋼球/ねじ軸,鋼球/ナット間の融着を
良好に防止してボールねじの信頼性向上が図れる。そし
て、ボールねじを製作するに当たっては、ねじ軸,ナッ
トの径寸法を大径にし、さらにねじ溝内に充填した鋼球
の数が多くなるように設計することで、鋼球/ねじ軸,
鋼球/ナット間の実質的な接触面圧が軽減し、結果とし
て上記めっき皮膜に加わる荷重が軽減してボールねじの
耐久性が向上する。ここで、ボールねじの鋼球/ねじ
軸,鋼球/ナット間の接触面圧が105kg/mm2 以下と
なるように、鋼球の充填数,ねじ軸の外径寸法,および
ナットの内径寸法を設定すれば、電力用開閉機器に要求
される過酷な使用条件も十分な耐久性が確保できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1(a),(b)は図3で述べた断路器の開閉操
作装置に組み込んだボールねじを示し、該ボールねじ5
はねじ軸5a,ナット5b,およびねじ軸とナットの間
にねじ溝に充填された多数個の鋼球(ボール)5dから
なり、かつナット5bの側面には図3で述べたトグル機
構6のレバー6aに係合し合う連結ピン5cを備えてい
る。
【0016】ここで、本発明により、ボールねじ5のね
じ軸5a,ナット5bに対して、鋼球5dと接触し合う
ねじ溝側摺動面の表面には、無電解めっき法により耐食
性の高いNi−Pめっき被膜7,および該めっき皮膜7
を下地層としてその上にNi−Pに4〜17VOL%のポリ
テトラフルオロエチレン(PTFE)を混合させた潤滑
性の高いNi−P−PTFEめっき皮膜8を成層した2
層からなる機能めっき皮膜9が均一厚さに形成されてい
る。そして、前記Ni−Pめっき被膜7, およびNi−
P−PTFEめっき皮膜8は、個々の膜厚を5〜13μ
mとし、2層からなる機能めっき皮膜全体での合計膜厚
が20μm以下の範囲に収まるように設定されている。
さらに、鋼球5dの表面には膜厚3μm程度に設定して
成膜した単層のNi−Pめっき被膜7が形成されてい
る。なお、前記した機能めっき皮膜9を形成するには、
部品単位でめっきの不要な箇所をマスキングし、めっき
を施す部分を有機溶剤により脱脂,酸洗いした後、めっ
き処理することで簡単に対応できる。
【0017】また、無電解めっき法によるNi−Pめっ
き皮膜処理の基本的な反応式は次の通りである。
【0018】
【化1】 Ni2++H2 PO2 - +H2 cat →Ni+H2 PO3 - +2H+ ……(1)
【0019】
【化2】 H2 PO2 - +H2 O→H2 PO3 - +H2 ↑ ……(2)
【0020】
【化3】 3H2 PO2 - +2H+ →H2 PO3 - +2P+3H2 O ……(3) すなわち、前記(1)式の反応では、析出したニッケル
が自己媒体として働いて反応を促進する。また、めっき
皮膜中には(1)式の反応で生成する亜リン酸と(2)
式の水素ガスによりリンが生成してニッケル中に含まれ
る。
【0021】そして、前記ように形成された2層からな
る機能めっき皮膜9の表面硬さについて調べたところ、
その硬度はHV(0.3)=550〜700であった。また、
図2はボールねじのねじ軸,ナットについて、無処理,
単層のNi−Pめっき皮膜,単層のNi−P−PTFE
めっき皮膜,および図示実施例のようにNi−Pめっき
皮膜7とNi−P−PTFEめっき皮膜8からなる2層
の機能めっき皮膜9を施したものを供試試料として、各
試料について鋼球/ねじ軸,鋼球/ナット間の動摩擦係
数の検証結果を表すものである。この図から判るよう
に、ボールねじのねじ軸,ナットにNi−Pめっき皮膜
とNi−P−PTFEめっき皮膜からなる2層の機能め
っき層を施した場合が最も動摩擦係数が小さくて優れた
潤滑性を示している。また、先記した機能めっき層付き
のボールねじを採用した開閉操作装置に対し、連続10
000回の開閉操作テストを行った後、さらに24時間
に亘って塩水噴霧試験を行った後の耐食性を検証した結
果、錆の発生も全く認められないことが確認された。
【0022】なお、前記のように機能めっき層を付与し
たボールねじについて、発明者等はねじ軸の外径を36
mm,鋼球の直径を7.144mm,鋼球の数を99個として
設計,製作したものを、77KV級の高圧用断路器の開
閉操作機構に採用して実機テストを行い、この際にボー
ルねじに加わる荷重を実測したところ、鋼球/ねじ軸間
の接触面圧は約105kg/mm2 ,鋼球/ナット間の接触
面圧は約95kg/mm2であった。したがって、従来装置
に採用していた市販のボールねじ製品と比べても接触面
圧が30〜50%程度小さくなり、これにより先記した
機能めっき層への負担が軽減して優れた耐久性が期待で
きる。しかも、前記構成のボールねじは、図2で表した
ように動摩擦係数が小さくてグリースレスのままでも支
障なく機能する。したがって、グリース補給に対してメ
ンテナンスフリーのまま長期間使用できる。
【0023】また、図示の実施例は、図3に示した電動
式開閉操作装置を構成する動力伝達機構のうち、最も使
用条件が過酷なボールねじ5に対する表面改質として機
能めっき皮膜を形成したものについて述べたが、ボール
ねじ5と併せて減速歯車機構4の歯車同士が擦り合う摺
動面,およびトグル機構6における軸とレバーとの回り
対偶に対応する各回転摺動面などについても、前記した
Ni−Pめっき皮膜とNi−P−PTFEめっき皮膜か
らなる2層の機能めっき層を付与して表面改質すること
により、開閉操作装置全体でのグリースレス化,および
メンテナンスフリー化の達成,並びにより一層の信頼性
向上が図れる。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、断
路器などを対象とする電力用開閉機器の電動式開閉操作
装置に対して、その動力伝達機構を構成するボールね
じ,減速歯車,トグル機構について、少なくとも使用条
件が最も過酷なボールねじを優先として操作機構の各摺
動部表面に耐食性,潤滑性の高い2層からなる機能めっ
き皮膜を形成して表面改質を施したことにより、従来装
置で使われていたたグリースの塗布を不要とし、グリー
スレスのまま長期間にの使用に十分耐える耐食性,潤滑
性を維持して開閉機器を正常に開閉動作させることがで
きる。したがって、グリースの劣化に起因する動作不
良,並びに定期的に行うグリースの再塗布作業の削減が
図れる。
【0025】また、2層からなる機能めっき皮膜とし
て、下地層をNi−Pめっき皮膜、上層をNi−Pにポ
リテトラフルオロエチレン(PTFE)を混合させたN
i−P−PTFEめっき皮膜とすることで、耐久性の高
い耐食性,潤滑性を確保することができ、かつその機能
めっき皮膜を無電解めっき法により形成することで、均
一厚さで、しかも密着性の良いめっき皮膜が得られる。
さらに、前記のNi−Pめっき皮膜,およびNi−P−
PTFEめっき皮膜の個々の膜厚を5〜13μmとし
て、2層合計の膜厚を20μm以下の範囲に設定するこ
とにより、高い接触面圧を加えた使用条件下でもめっき
皮膜の割れ,剥離などの欠陥発生を良好に防止できる。
加えて、ボールねじの鋼球表面にNi−Pめっき皮膜か
らなる耐食性の高い機能めっき皮膜を形成したことによ
り、鋼球自身の耐久性を高めるとともに、ねじ軸,ナッ
ト側に形成した機能めっき層のNi−P−PTFEめっ
き皮膜との融着を防いで長期に亘り安定した潤滑性を確
保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例として開閉操作装置に組み込ん
だボールねじの構成図であり、(a)はボールねじの全
体構成図、(b)はナット部分の断面図、(c)は要部
の拡大断面図
【図2】各種めっき皮膜を付したボールねじについて、
その鋼球/ねじ軸,鋼球/ナット間の動摩擦係数を表す
【図3】ガス絶縁開閉装置に併設した断路器の電動式開
閉操作装置の構成図
【図4】図3に示した電動式開閉操作装置の動作説明図
であり、(a)〜(d)は可動接触子をONからOFF
へ開放操作する場合の各動作状態を表す図
【符号の説明】
1 固定接触子 2 可動接触子 3 駆動モータ 4 減速歯車機構 5 ボールねじ 5a ねじ軸 5b ナット 5d 鋼球 6 トグル機構 7 Ni−Pめっき皮膜 8 Ni−P−PTFEめっき皮膜 9 2層からなる機能めっき皮膜 10 Ni−Pめっき皮膜
フロントページの続き (72)発明者 今村 清治 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 富士 卓司 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 山下 満男 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 尾形 孝志 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断路器などを対象に、可動接触子をモータ
    駆動により開閉操作する電力用開閉機器の開閉操作装置
    であり、駆動モータと可動接触子との間を減速歯車機
    構,ボールねじ,およびトグル機構の組合わせからなる
    動力伝達機構を介して連繋結合したものにおいて、前記
    ボールねじに対し、鋼球と摺動し合うねじ軸,およびナ
    ットの表面に、耐食性の高いめっき被膜を下地層として
    その上に潤滑性の高いめっき皮膜を成層した2層からな
    る機能めっき皮膜を形成したことを特徴とする電力用開
    閉機器の電動式開閉操作装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の開閉操作装置において、2
    層からなる機能めっき皮膜のうち、下地層がNi−Pめ
    っき皮膜、上層がNi−Pにポリテトラフルオロエチレ
    ン(PTFE)を混合させたNi−P−PTFEめっき
    皮膜であることを特徴とする電力用開閉機器の電動式開
    閉操作装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の開閉操作装置にお
    いて、2層からなる機能めっき皮膜が無電解めっき法に
    より形成されたものであることを特徴とする電力用開閉
    機器の電動式開閉操作装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の開閉操作装置にお
    いて、ボールねじのねじ軸とナットとの間のねじ溝内に
    充填された鋼球の表面に、Ni−Pめっき皮膜からなる
    耐食性の高い機能めっき皮膜を形成したことを特徴とす
    る電力用開閉機器の電動式開閉操作装置。
  5. 【請求項5】請求項2記載の開閉操作装置において、N
    i−Pめっき皮膜,およびNi−P−PTFEめっき皮
    膜の個々の膜厚を5〜13μmとして、2層合計の膜厚
    を20μm以下に設定したことを特徴とする電力用開閉
    機器の電動式開閉操作装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の開閉操作装置において、ボ
    ールねじに対する鋼球/ねじ軸,鋼球/ナット間の接触
    面圧が105kg/mm2 以下となるように、鋼球の充填
    数,ねじ軸の外径寸法,およびナットの内径寸法を設定
    したことを特徴とする電力用開閉機器の電動式開閉操作
    装置。
  7. 【請求項7】断路器などを対象とする電力用開閉器の可
    動接触子をモータにより開閉駆動する開閉操作装置であ
    り、駆動モータと可動接触子との間を減速歯車機構,ボ
    ールねじ,およびトグル機構を介して連繋結合したもの
    において、減速歯車機構の歯車表面,ないしはトグル機
    構の回転摺動部の表面に耐食性の高いめっき被膜を下地
    層としてその上に潤滑性の高いめっき皮膜を成層した2
    層からなる機能めっき皮膜を形成したことを特徴とする
    電力用開閉機器の電動式開閉操作装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の開閉操作装置において、2
    層からなる機能めっき皮膜のうち、下地層がNi−Pめ
    っき皮膜、上層がNi−Pにポリテトラフルオロエチレ
    ン(PTFE)を混合させたNi−P−PTFEめっき
    皮膜であることを特徴とする電力用開閉機器の電動式開
    閉操作装置。
JP18527495A 1994-09-08 1995-07-21 電力用開閉機器の電動式開閉操作装置 Pending JPH08129938A (ja)

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JP6-214405 1994-09-08
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